JP5864326B2 - 通信装置および通信制御方法 - Google Patents

通信装置および通信制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5864326B2
JP5864326B2 JP2012072501A JP2012072501A JP5864326B2 JP 5864326 B2 JP5864326 B2 JP 5864326B2 JP 2012072501 A JP2012072501 A JP 2012072501A JP 2012072501 A JP2012072501 A JP 2012072501A JP 5864326 B2 JP5864326 B2 JP 5864326B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window size
downlink data
communication
error
base station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012072501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013207423A (ja
Inventor
正光 錦戸
正光 錦戸
村上 洋平
洋平 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2012072501A priority Critical patent/JP5864326B2/ja
Publication of JP2013207423A publication Critical patent/JP2013207423A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5864326B2 publication Critical patent/JP5864326B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、通信装置および通信制御方法に関するものである。
無線通信システムにおいては、図7に示すように、複数の基地局がルータと接続し、ルータはネットワークと接続する。各基地局はセル内に位置する無線端末と無線通信を行う。
なお、図7においては、2台の基地局(基地局Aおよび基地局B)と1台の無線端末(無線端末A)のみを示したが、通常は、もっと多くの基地局および無線端末がルータを介してネットワークとデータの送受信を行う。
このように複数の無線端末が基地局を介してルータにデータを送信するため、多数の無線端末が基地局に大量のデータを送信すると、ルータが処理できるデータ量を超える場合がある。この場合、ルータは全てのデータをネットワークに送信できなくなり、パケットの消失が発生する(以下、このような状態を「輻輳」という)。
例えばOSI参照モデルの第4層の通信プロトコルとして送達確認応答を行いながらデータ通信を行うTCP(Transmission Control Protocol)を用いる場合、輻輳によりパケット消失が発生した場合は、無線端末に送達確認応答が戻ってこない。
従来技術においては、無線端末は、送達確認応答が戻ってこないことによりパケット消失が発生したことを検出した場合、輻輳状態であると判断して基地局に送信するデータのウィンドウサイズを減少させる。これにより、ルータに到達するデータ量を減少させ輻輳状態の改善を図る。ここでウィンドウサイズとは、TCPでは送信するデータをセグメントに分割してシーケンス番号を付与し、送達確認応答を行いながらデータ送信を行うが、送達確認応答を待たずに送信してしまう複数のセグメントのサイズのことをいう。
図8に、従来技術において、無線端末がウィンドウサイズを制御する一例を示す。無線端末は、パケット消失が発生していない間は、1ラウンドトリップタイム(Round Trip Time)毎にウィンドウサイズを増加させ、データ通信の効率を向上させる。無線端末は、時刻t1においてパケット消失が発生したことを検出すると、ウィンドウサイズを1/2に減少させて基地局に送信するデータ量を小さくする。その後、無線端末は、パケット消失が発生していない間、再びウィンドウサイズを増加させ、時刻t2においてパケット消失が発生したことを検出するとウィンドウサイズを1/2に減少させる。
このように、輻輳によりパケット消失が発生した場合に無線端末がウィンドウサイズを減少させるように制御することにより、輻輳状態を改善することができる。
特開2000−261496号公報
TCPは基本的に有線通信の環境下で使用されることを想定したプロトコルであり、上述のように、従来技術においては、パケット消失が発生した場合は輻輳によりパケット消失が発生したものとしてウィンドウサイズを制御していた。しかしながら、無線通信の環境下においては、パケット消失が発生する原因は輻輳によるものだけではない。例えば、無線端末と基地局との間の通信環境が劣化し通信品質が所定のレベルを満足できなくなった場合にもパケット消失が発生する。
無線端末と基地局との間の通信環境の劣化は、例えば、無線端末が移動してビル陰に位置することになった場合やフェージングの影響による場合などのように、一時的なものであることが多い。このような一時的な通信環境の劣化によるパケット消失の発生は、短時間で回復する場合も多い。
一時的な通信環境の劣化に起因してパケット消失が発生した場合に、パケット消失の発生を輻輳に起因するものとして、ウィンドウサイズを1/2まで減少させてしまうと、ウィンドウサイズが大きくなるまでには時間がかかるので、通信環境が改善したにも関わらずウィンドウサイズが小さい状態のままで無線通信を続ける時間が長くなりデータ伝送が効率的でない場合がある。
通信環境を考慮してウィンドウサイズを制御する発明としては、例えば特許文献1に記載の発明が知られている。特許文献1に記載の発明においては、図9に示すように、通信品質と連動させてウィンドウサイズを変更する。例えば、時刻t3において、通信品質が劣化するとウィンドウサイズを減少させ、時刻t4やt5において通信品質が改善するとウィンドウサイズを増加させる。
しかしながら、特許文献1に記載の発明のように、通信品質のみに基づいてウィンドウサイズを制御すると、例えば、通信品質は良いが輻輳が生じている場合などに、輻輳が生じているにも関わらず、ウィンドウサイズを増加させるように制御をしてしまい、さらなる輻輳状態を招くことになってしまう。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、パケット消失が発生した際に、適切な輻輳制御を保ちつつデータ通信の効率を向上させることができる通信装置および通信制御方法を提供することにある。
上記目的を達成する第の観点に係る通信装置の発明は、
基地局からダウンリンクデータを受信する受信部と、
前記基地局へアップリンクデータを送信する送信部と、
前記ダウンリンクデータの誤りを訂正する誤り訂正部と、
前記誤り訂正部により前記ダウンリンクデータの誤りが正常に訂正されたか否かを検出する誤り検出部と、
前記ダウンリンクデータに基づいて、前記送信部が送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを減少させるウィンドウサイズ制御部と、
前記ダウンリンクデータの通信品質の分散値を算出する通信品質分散算出部とを備え、
前記ウィンドウサイズ制御部は、前記ダウンリンクデータが正常に訂正されたか否かの検出結果、および、前記ダウンリンクデータの通信品質の分散値に応じて、前記ウィンドウサイズの減少量を制御することを特徴とする。
の観点に係る発明は、第の観点に係る通信装置であって、前記ウィンドウサイズ制御部は、前記ダウンリンクデータが正常に訂正されなかった場合の前記ウィンドウサイズの減少量を、前記ダウンリンクデータが正常に訂正された場合の前記ウィンドウサイズの減少量よりも小さくするように制御することを特徴とする。
上記目的を達成する第の観点に係る通信装置の発明は、
基地局からダウンリンクデータを受信する受信部と、
前記基地局へアップリンクデータを送信する送信部と、
前記ダウンリンクデータの誤りを訂正する誤り訂正部と、
前記誤り訂正部により前記ダウンリンクデータの誤りが正常に訂正されたか否かを検出する誤り検出部と、
前記ダウンリンクデータに基づいて、前記送信部が送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを減少させるウィンドウサイズ制御部と、
前記誤り訂正部が出力する尤度から当該尤度の分散値を算出する尤度分散算出部とを備え、
前記ウィンドウサイズ制御部は、前記ダウンリンクデータが正常に訂正されたか否かの検出結果、および、前記尤度の分散値に応じて、前記ウィンドウサイズの減少量を制御することを特徴とする。
の観点に係る発明は、第の観点に係る通信装置であって、前記ウィンドウサイズ制御部は、前記ダウンリンクデータが正常に訂正されなかった場合の前記ウィンドウサイズの減少量を、前記ダウンリンクデータが正常に訂正された場合の前記ウィンドウサイズの減少量よりも小さくするように制御することを特徴とする。
上述したように本発明の解決手段を装置として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明を方法として実現させた第の観点に係る通信制御方法の発明は、
基地局と無線通信を行う通信装置における通信制御方法であって、
前記基地局から受信したダウンリンクデータの誤りを訂正するステップと、
前記ダウンリンクデータの誤りが正常に訂正されたか否かを検出するステップと、
前記ダウンリンクデータの通信品質の分散値を算出するステップと、
記ダウンリンクデータが正常に訂正されたか否かの検出結果、および、前記ダウンリンクデータの通信品質の分散値に応じて前記基地局へ送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを減少させるように、前記ウィンドウサイズを制御するステップと
を含むことを特徴とする。
また、第6の観点に係る通信制御方法の発明は、
基地局と無線通信を行う通信装置における通信制御方法であって、
前記基地局から受信したダウンリンクデータの誤りを訂正するステップと、
前記ダウンリンクデータの誤りが正常に訂正されたか否かを検出するステップと、
前記誤り訂正の確からしさを示す尤度から当該尤度の分散値を算出するステップと、
前記ダウンリンクデータが正常に訂正されたか否かの検出結果、および、前記尤度の分散値に応じて、前記基地局へ送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを減少させるように、前記ウィンドウサイズを制御するステップと
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、パケット消失が発生した際に、適切な輻輳制御を保ちつつデータ通信の効率を向上させることができる通信装置および通信制御方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る無線端末の概略構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る無線端末がウィンドウサイズを制御する処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る無線端末の概略構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る無線端末がウィンドウサイズを制御する処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る無線端末の概略構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る無線端末がウィンドウサイズを制御する処理を示すフローチャートである。 無線通信システムの一例を示す図である。 ウィンドウサイズを制御する処理の従来技術の例を示す図である。 ウィンドウサイズを制御する処理の従来技術の他の例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について、通信装置として無線端末を例に挙げて図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る無線端末の概略構成を示す機能ブロック図である。無線端末100は、受信部102、誤り訂正部104、誤り検出部106、パケット消失検出部108、ウィンドウサイズ制御部110および送信部112を備える。
受信部102は、アンテナを介して基地局からダウンリンクデータを受信し、無線信号からベースバンド信号へのダウンコンバート、復調処理、および、アナログ信号からデジタル信号への変換などの処理をして、デジタル信号に変換されたダウンリンクデータを誤り訂正部104に出力する。
誤り訂正部104は、受信部102から受け取ったダウンリンクデータの誤り訂正処理を実行する。誤り訂正部104は、例えば、ビタビアルゴリズム、リードソロモン符号、または、ターボ符号などを用いてダウンリンクデータの誤り訂正処理を実行する。
誤り検出部106は、誤り訂正部104により誤り訂正処理をされたダウンリンクデータを受け取り、誤りが正常に訂正されたか否かを検出する。誤り検出部106は、例えば、巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)などにより、ダウンリンクデータの誤りが正常に訂正されたか否かを検出する。
パケット消失検出部108は、無線端末100が基地局に送信したデータから、パケット消失が発生したか否かを検出する。例えば、OSI参照モデルの第4層の通信プロトコルとしてTCPを用いる無線通信システムにおいては、無線端末100は、送達確認要求を行いながら、基地局にパケットを送信する。パケット消失検出部108は、あるパケットについて、送信部112が送達確認要求を基地局に送信してから、所定の時間を経過しても受け取ったダウンリンクデータの中に送達確認要求に対する応答がない場合に、パケット消失が発生したと検出する。
パケット消失検出部108は、パケット消失が発生したか否かをウィンドウサイズ制御部110に通知する。
ウィンドウサイズ制御部110は、送信部112が基地局に送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを制御する。
ウィンドウサイズ制御部110は、パケット消失検出部108から、パケット消失が発生していないとの通知を受け取った場合は、ウィンドウサイズを増加させることが可能であると判定し、ウィンドウサイズを増加させる制御を行う。この場合、ある時刻tにおけるウィンドウサイズをWS(t)、時刻tの1つ前の時間フレームにおけるウィンドウサイズをWS(t−1)と表すと、ウィンドウサイズ制御部110は、例えば、
WS(t)=WS(t−1)+1/WS(t−1) ・・・式(1)
として、1つ前の時間フレームよりもウィンドウサイズを増加させる制御を行う。
ウィンドウサイズ制御部110は、パケット消失検出部108から、パケット消失が発生したとの通知を受け取った場合は、輻輳の可能性があるためウィンドウサイズを減少させる制御を行う。この場合、ウィンドウサイズ制御部110は、誤り検出部106から受け取っている、誤りが正常に訂正されたか否かの情報も考慮する。
ウィンドウサイズ制御部110は、誤りが正常に訂正されたとの情報を受け取った場合は、通信品質の劣化によるパケット消失が発生していないことから輻輳によりパケット消失が発生したものと判定し、例えば、
WS(t)=WS(t−1)*1/2 ・・・式(2)
として、1つ前の時間フレームよりもウィンドウサイズを1/2に減少させる制御を行う。なお、1/2倍にするのは一例であり、他の係数を乗算するなどしてウィンドウサイズを減少させてもよい。
ウィンドウサイズ制御部110は、誤りが正常に訂正されていないとの情報を受け取った場合は、通信品質の劣化によりパケット消失が発生した可能性があると判定し、例えば、
WS(t)=WS(t−1)*α/2 ・・・式(3)
(ただし、1≦α≦2)
として、1つ前の時間フレームよりもウィンドウサイズをα/2倍に減少させる制御を行う。ここで、αは初期値として予め設定するパラメータである。このようにすることで、ウィンドウサイズ制御部110は、通信品質の劣化によりパケット消失が発生した可能性があると判定した場合は、輻輳によりパケット消失が発生した場合よりも、ウィンドウサイズの減少量を小さくする。
送信部112は、ウィンドウサイズ制御部110から受け取ったウィンドウサイズでアップリンクデータを基地局に送信する。
図2のフローチャートを参照しながら、無線端末100がウィンドウサイズを制御する処理を説明する。
ウィンドウサイズ制御部110は、パケット消失検出部108からパケット消失が発生したか否かの情報を受け取る(ステップS101)。
ステップS101において、パケット消失が発生していないとの情報を受け取った場合、ウィンドウサイズ制御部110は、式(1)のようにウィンドウサイズを制御し、送信部112が送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを増加させる(ステップS102)。
ステップS101において、パケット消失が発生しているとの情報を受け取った場合、ウィンドウサイズ制御部110は、誤り検出部106から受け取っている、誤りが正常に訂正されたか否かの情報も考慮する(ステップS103)。
ステップS103において、誤りが正常に訂正されたとの情報を受け取った場合は、ウィンドウサイズ制御部110は、式(2)のようにウィンドウサイズを制御し、送信部112が送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを減少させる(ステップS104)。
ステップS103において、誤りが正常に訂正されていないとの情報を受け取った場合は、ウィンドウサイズ制御部110は、式(3)のようにウィンドウサイズを制御し、送信部112が送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを減少させる(ステップS105)。ステップS105の場合のウィンドウサイズの減少量はステップS104の場合のウィンドウサイズの減少量よりも小さい。
このように、第1実施形態によれば、パケット消失が発生した際に、適切な輻輳制御を保ちつつデータ通信の効率を向上させることができる。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態に係る無線端末の概略構成を示す機能ブロック図である。無線端末200は、受信部202、誤り訂正部204、誤り検出部206、パケット消失検出部208、ウィンドウサイズ制御部210、送信部212および通信品質分散算出部214を備える。
受信部202、誤り訂正部204、誤り検出部206、パケット消失検出部208および送信部212については、それぞれ、第1実施形態の受信部102、誤り訂正部104、誤り検出部106、パケット消失検出部108および送信部112と同等の機能であるため説明を省略する。
通信品質分散算出部214は、受信部202からダウンリンクデータを受け取り、通信品質情報を算出する。通信品質分散算出部214は、通信品質情報として、例えばSINR(Signal to Interference and Noise Ratio)を算出する。通信品質分散算出部214は、所定の期間に所定の時間間隔で算出した複数の通信品質の値を用いて、通信品質の分散(dispersion)を算出する。
通信品質分散算出部214が算出した通信品質の分散値は、通信品質の時間に対する変動と関連づけられる値であり、通信品質が時間に対して大きく変動する場合は通信品質の分散値は大きく、通信品質が時間に対して大きく変動しない場合は通信品質の分散値は小さい。
通信品質の分散値が大きい場合は、ある瞬間に通信品質が劣化したとしても短時間に通信品質が改善する可能性が高い。また、通信品質の分散値が小さい場合は、ある瞬間に通信品質が劣化すると、通信品質の改善に時間がかかる可能性が高い。
ウィンドウサイズ制御部210は、送信部212が基地局に送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを制御する。
ウィンドウサイズ制御部210は、パケット消失検出部208から、パケット消失が発生していないとの通知を受け取った場合は、ウィンドウサイズを増加させることが可能であると判定し、ウィンドウサイズを増加させる制御を行う。この場合、ある時刻tにおけるウィンドウサイズをWS(t)、時刻tの1つ前の時間フレームにおけるウィンドウサイズをWS(t−1)と表すと、ウィンドウサイズ制御部210は、例えば、
WS(t)=WS(t−1)+1/WS(t−1)*(β/β) ・・・式(4)
として、1つ前の時間フレームよりもウィンドウサイズを増加させる制御を行う。ここで、βは通信品質の分散量であり、βは初期値として予め設定するパラメータである。
ウィンドウサイズ制御部210は、パケット消失検出部208から、パケット消失が発生したとの通知を受け取った場合は、輻輳の可能性があるためウィンドウサイズを減少させる制御を行う。この場合、ウィンドウサイズ制御部210は、誤り検出部206から受け取っている、誤りが正常に訂正されたか否かの情報、および、通信品質算出部214から受け取っている、通信品質の分散値も考慮する。
ウィンドウサイズ制御部210は、誤りが正常に訂正されたとの情報を受け取った場合は、通信品質の劣化によるパケット消失が発生していないことから輻輳によりパケット消失が発生したものと判定し、例えば、
WS(t)=WS(t−1)*1/2 ・・・式(5)
として、1つ前の時間フレームよりもウィンドウサイズを1/2に減少させる制御を行う。なお、1/2倍にするのは一例であり、他の係数を乗算するなどしてウィンドウサイズを減少させてもよい。
ウィンドウサイズ制御部210は、誤りが正常に訂正されていないとの情報を受け取った場合は、通信品質の劣化によりパケット消失が発生した可能性があると判定し、例えば、
WS(t)=WS(t−1)*(1/2)*(β/β) ・・・式(6)
として、1つ前の時間フレームよりもウィンドウサイズを(1/2)*(β/β)倍に減少させる制御を行う。このように、(β/β)という係数を乗算することにより、ウィンドウサイズ制御部210は、通信品質の分散βが大きく、短時間に通信品質が回復する可能性が高い場合は、ウィンドウサイズの減少量を小さくする。
図4のフローチャートを参照しながら、無線端末200がウィンドウサイズを制御する処理を説明する。
ウィンドウサイズ制御部210は、パケット消失検出部208からパケット消失が発生したか否かの情報を受け取る(ステップS201)。
ステップS201において、パケット消失が発生していないとの情報を受け取った場合、ウィンドウサイズ制御部210は、式(4)のようにウィンドウサイズを制御し、送信部212が送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを増加させる(ステップS202)。
ステップS201において、パケット消失が発生しているとの情報を受け取った場合、ウィンドウサイズ制御部210は、誤り検出部206から受け取っている、誤りが正常に訂正されたか否かの情報も考慮する(ステップS203)。
ステップS203において、誤りが正常に訂正されたとの情報を受け取った場合は、ウィンドウサイズ制御部210は、式(5)のようにウィンドウサイズを制御し、送信部212が送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを減少させる(ステップS204)。
ステップS203において、誤りが正常に訂正されていないとの情報を受け取った場合は、ウィンドウサイズ制御部210は、式(6)のようにウィンドウサイズを制御し、送信部212が送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを減少させる(ステップS205)。
このように、第2実施形態によれば、通信品質の分散も考慮して、パケット消失が発生した際に、適切な輻輳制御を保ちつつデータ通信の効率を向上させることができる。
なお、第2実施形態においては、通信品質の分散を考慮した式(4)および式(6)を用いる場合を例に挙げて説明したが、式(4)を第1実施形態の式(1)に置き換えてもよいし、式(6)を第1実施形態の式(3)に置き換えてもよい。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態に係る無線端末の概略構成を示す機能ブロック図である。無線端末300は、受信部302、誤り訂正部304、誤り検出部306、パケット消失検出部308、ウィンドウサイズ制御部310、送信部312および尤度分散算出部316を備える。
受信部302、誤り訂正部304、誤り検出部306、パケット消失検出部308および送信部312については、それぞれ、第1実施形態の受信部102、誤り訂正部104、誤り検出部106、パケット消失検出部108および送信部112と同等の機能であるため説明を省略する。
尤度分散算出部316は、誤り訂正部304から尤度を受け取り、所定の期間に受け取った複数の尤度の値を用いて、尤度の分散を算出する。ここで、尤度とは誤り訂正の確からしさを示す量であり、尤度が大きい場合は誤りが正常に訂正されている確率が高く、尤度が小さい場合は誤りが正常に訂正されている確率が低い。したがって、尤度はダウンリンクデータの通信品質と相関があり、通信品質が良い場合は尤度が大きく、通信品質が悪い場合は尤度が小さい。
尤度分散算出部316が算出した尤度の分散値は、尤度と通信品質に相関があることから、通信品質の時間に対する変動と関連づけられる値であり、通信品質が時間に対して大きく変動する場合は尤度の分散値は大きく、通信品質が時間に対して大きく変動しない場合は尤度の分散値は小さい。
尤度の分散値が大きい場合は、ある瞬間に通信品質が劣化したとしても短時間に通信品質が改善する可能性が高い。また、尤度の分散値が小さい場合は、ある瞬間に通信品質が劣化すると、通信品質の改善に時間がかかる可能性が高い。
ウィンドウサイズ制御部310は、送信部312が基地局に送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを制御する。
ウィンドウサイズ制御部310は、パケット消失検出部308から、パケット消失が発生していないとの通知を受け取った場合は、ウィンドウサイズを増加させることが可能であると判定し、ウィンドウサイズを増加させる制御を行う。この場合、ある時刻tにおけるウィンドウサイズをWS(t)、時刻tの1つ前の時間フレームにおけるウィンドウサイズをWS(t−1)と表すと、ウィンドウサイズ制御部310は、例えば、
WS(t)=WS(t−1)+1/WS(t−1)*(Γ/Γ) ・・・式(7)
として、1つ前の時間フレームよりもウィンドウサイズを増加させる制御を行う。ここで、Γは尤度の分散量であり、Γは初期値として予め設定するパラメータである。
ウィンドウサイズ制御部310は、パケット消失検出部308から、パケット消失が発生したとの通知を受け取った場合は、輻輳の可能性があるためウィンドウサイズを減少させる制御を行う。この場合、ウィンドウサイズ制御部310は、誤り検出部306から受け取っている、誤りが正常に訂正されたか否かの情報、および、尤度分散算出部316から受け取っている、尤度の分散値も考慮する。
ウィンドウサイズ制御部310は、誤りが正常に訂正されたとの情報を受け取った場合は、通信品質の劣化によるパケット消失が発生していないことから輻輳によりパケット消失が発生したものと判定し、例えば、
WS(t)=WS(t−1)*1/2 ・・・式(8)
として、1つ前の時間フレームよりもウィンドウサイズを1/2に減少させる制御を行う。なお、1/2倍にするのは一例であり、他の係数を乗算するなどしてウィンドウサイズを減少させてもよい。
ウィンドウサイズ制御部310は、誤りが正常に訂正されていないとの情報を受け取った場合は、通信品質の劣化によりパケット消失が発生した可能性があると判定し、例えば、
WS(t)=WS(t−1)*(1/2)*(Γ/Γ) ・・・式(9)
として、1つ前の時間フレームよりもウィンドウサイズを(1/2)*(Γ/Γ)倍に減少させる制御を行う。このように、(Γ/Γ)という係数を乗算することにより、ウィンドウサイズ制御部310は、尤度の分散Γが大きく、短時間に通信品質が回復する可能性が高い場合は、ウィンドウサイズの減少量を小さくする。
図6のフローチャートを参照しながら、無線端末300がウィンドウサイズを制御する処理を説明する。
ウィンドウサイズ制御部310は、パケット消失検出部308からパケット消失が発生したか否かの情報を受け取る(ステップS301)。
ステップS301において、パケット消失が発生していないとの情報を受け取った場合、ウィンドウサイズ制御部310は、式(7)のようにウィンドウサイズを制御し、送信部312が送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを増加させる(ステップS302)。
ステップS301において、パケット消失が発生しているとの情報を受け取った場合、ウィンドウサイズ制御部310は、誤り検出部306から受け取っている、誤りが正常に訂正されたか否かの情報も考慮する(ステップS303)。
ステップS303において、誤りが正常に訂正されたとの情報を受け取った場合は、ウィンドウサイズ制御部310は、式(8)のようにウィンドウサイズを制御し、送信部312が送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを減少させる(ステップS304)。
ステップS303において、誤りが正常に訂正されていないとの情報を受け取った場合は、ウィンドウサイズ制御部310は、式(9)のようにウィンドウサイズを制御し、送信部312が送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを減少させる(ステップS305)。
このように、第3実施形態によれば、尤度の分散も考慮して、パケット消失が発生した際に、適切な輻輳制御を保ちつつデータ通信の効率を向上させることができる。
なお、第3実施形態においては、尤度の分散を考慮した式(7)および式(9)を用いる場合を例に挙げて説明したが、式(7)を第1実施形態の式(1)に置き換えてもよいし、式(9)を第1実施形態の式(3)に置き換えてもよい。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部材、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
また、本実施形態においては、OSI参照モデルの第4層としてTCPを採用する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、送達確認を行いながらデータ送信を行うプロトコルであれば同様に適用できる。
また、本実施形態において示した式(1)〜式(9)は、あくまでも一例であり、同様の技術的思想に基づく式であれば同様に適用できる。
100、200、300 無線端末
102、202、302 受信部
104、204、304 誤り訂正部
106、206、306 誤り検出部
108、208、308 パケット消失検出部
110、210、310 ウィンドウサイズ制御部
112、212、312 送信部
214 通信品質分散算出部
316 尤度分散算出部

Claims (6)

  1. 基地局からダウンリンクデータを受信する受信部と、
    前記基地局へアップリンクデータを送信する送信部と、
    前記ダウンリンクデータの誤りを訂正する誤り訂正部と、
    前記誤り訂正部により前記ダウンリンクデータの誤りが正常に訂正されたか否かを検出する誤り検出部と、
    前記ダウンリンクデータに基づいて、前記送信部が送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを減少させるウィンドウサイズ制御部と、
    前記ダウンリンクデータの通信品質の分散値を算出する通信品質分散算出部とを備え、
    前記ウィンドウサイズ制御部は、前記ダウンリンクデータが正常に訂正されたか否かの検出結果、および、前記ダウンリンクデータの通信品質の分散値に応じて、前記ウィンドウサイズの減少量を制御することを特徴とする通信装置。
  2. 請求項に記載の通信装置であって、前記ウィンドウサイズ制御部は、前記ダウンリンクデータが正常に訂正されなかった場合の前記ウィンドウサイズの減少量を、前記ダウンリンクデータが正常に訂正された場合の前記ウィンドウサイズの減少量よりも小さくするように制御することを特徴とする通信装置。
  3. 基地局からダウンリンクデータを受信する受信部と、
    前記基地局へアップリンクデータを送信する送信部と、
    前記ダウンリンクデータの誤りを訂正する誤り訂正部と、
    前記誤り訂正部により前記ダウンリンクデータの誤りが正常に訂正されたか否かを検出する誤り検出部と、
    前記ダウンリンクデータに基づいて、前記送信部が送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを減少させるウィンドウサイズ制御部と、
    前記誤り訂正部が出力する尤度から当該尤度の分散値を算出する尤度分散算出部とを備え、
    前記ウィンドウサイズ制御部は、前記ダウンリンクデータが正常に訂正されたか否かの検出結果、および、前記尤度の分散値に応じて、前記ウィンドウサイズの減少量を制御することを特徴とする通信装置。
  4. 請求項に記載の通信装置であって、前記ウィンドウサイズ制御部は、前記ダウンリンクデータが正常に訂正されなかった場合の前記ウィンドウサイズの減少量を、前記ダウンリンクデータが正常に訂正された場合の前記ウィンドウサイズの減少量よりも小さくするように制御することを特徴とする通信装置。
  5. 基地局と無線通信を行う通信装置における通信制御方法であって、
    前記基地局から受信したダウンリンクデータの誤りを訂正するステップと、
    前記ダウンリンクデータの誤りが正常に訂正されたか否かを検出するステップと、
    前記ダウンリンクデータの通信品質の分散値を算出するステップと、
    記ダウンリンクデータが正常に訂正されたか否かの検出結果、および、前記ダウンリンクデータの通信品質の分散値に応じて前記基地局へ送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを減少させるように、前記ウィンドウサイズを制御するステップと
    を含むことを特徴とする通信制御方法。
  6. 基地局と無線通信を行う通信装置における通信制御方法であって、
    前記基地局から受信したダウンリンクデータの誤りを訂正するステップと、
    前記ダウンリンクデータの誤りが正常に訂正されたか否かを検出するステップと、
    前記誤り訂正の確からしさを示す尤度から当該尤度の分散値を算出するステップと、
    前記ダウンリンクデータが正常に訂正されたか否かの検出結果、および、前記尤度の分散値に応じて、前記基地局へ送信するアップリンクデータのウィンドウサイズを減少させるように、前記ウィンドウサイズを制御するステップと
    を含むことを特徴とする通信制御方法。
JP2012072501A 2012-03-27 2012-03-27 通信装置および通信制御方法 Expired - Fee Related JP5864326B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012072501A JP5864326B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 通信装置および通信制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012072501A JP5864326B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 通信装置および通信制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013207423A JP2013207423A (ja) 2013-10-07
JP5864326B2 true JP5864326B2 (ja) 2016-02-17

Family

ID=49526138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012072501A Expired - Fee Related JP5864326B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 通信装置および通信制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5864326B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7839834B2 (en) * 2004-06-18 2010-11-23 Qualcomm Incorporated Radio link protocols for a wireless communication system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013207423A (ja) 2013-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3442127B1 (en) Polar code encoding method and apparatus
EP3334122B1 (en) Information processing method, apparatus, and system
US9154983B2 (en) Systems and methods for detecting or signaling the presence of bursty interference on wireless networks
US10218477B2 (en) Method for determining channel quality and apparatus thereof
US8797907B2 (en) Increasing throughput by adaptively changing PDU size in wireless networks under low SNR conditions
WO2017084364A1 (en) Communication device, and communication method for frame aggregation and transmission
US20140119186A1 (en) Buffer relay management within single user, multiple user, multiple access, and/or MIMO wireless communications
US10931405B2 (en) Relaying method and device and destination with feedback in an OMAMRC system
JP5629982B2 (ja) 無線中継装置、無線中継方法、及び無線通信システム
US9313671B2 (en) Wireless communication system, base station, and wireless communication method
US20220116186A1 (en) Scheduling harq transmissions in mini-slots
KR102103716B1 (ko) 반복 검출기 및 디코더를 사용하는 통신 시스템 및 그 동작 방법
US20200177317A1 (en) Selecting mini-slots according to conditions
CN108521853B (zh) 一种数据包的传输处理方法、装置及通信设备
WO2015088018A1 (ja) マルチホップ無線装置及びマルチホップ無線システム
JP2004297231A (ja) 移動通信システム、無線基地局装置及びそれらに用いる電力制御方法
JP2013004993A (ja) 通信装置及び通信方法、並びに通信システム
US8571130B2 (en) Transmitting apparatus and transmission method
JP5864326B2 (ja) 通信装置および通信制御方法
WO2020112325A2 (en) Scheduling harq transmissions in mini-slots based on fading conditions
JP6111817B2 (ja) 基地局,通信システム
US20090143063A1 (en) Method and Apparatus for Setting a Highest Received State Variable in a Wireless Communication System
US20130315140A1 (en) Reception quality assessment
KR101717229B1 (ko) 무선 에너지 하베스팅 네트워크에서의 브로드캐스팅 방법 및 장치
US12034542B2 (en) Systems and methods for improved detection of signal in wireless system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5864326

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees