JP5861885B2 - 誘虫予測方法 - Google Patents

誘虫予測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5861885B2
JP5861885B2 JP2012086104A JP2012086104A JP5861885B2 JP 5861885 B2 JP5861885 B2 JP 5861885B2 JP 2012086104 A JP2012086104 A JP 2012086104A JP 2012086104 A JP2012086104 A JP 2012086104A JP 5861885 B2 JP5861885 B2 JP 5861885B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type
light
light source
amount
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012086104A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013215106A (ja
Inventor
林 豊
豊 林
文裕 宮瀬
文裕 宮瀬
大崎 雄作
雄作 大崎
正憲 鈴木
正憲 鈴木
藤原 康政
康政 藤原
信治 小田
信治 小田
裕幸 小松
裕幸 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Corp filed Critical Shimizu Corp
Priority to JP2012086104A priority Critical patent/JP5861885B2/ja
Publication of JP2013215106A publication Critical patent/JP2013215106A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5861885B2 publication Critical patent/JP5861885B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)

Description

本発明は、工事予定地などの対象領域に設置される照明器具が、前記対象領域外の周辺領域から誘引する虫の種類と量を定量的に予測する誘虫予測方法に関する。
従来より、主に果樹園や農地などの農業分野において、夜蛾類のもたらす農作物への被害が問題とされてきた。このような問題に対処するために、圃場実験を行うことなく、夜蛾をはじめとする夜行性昆虫に対する行動抑制効果を簡単に評価できる光放射評価方法を提案されている。
例えば、特許文献1(特開2005−65601号公報)には、少なくとも光源を含む光放射部の光放射による夜行性昆虫の行動抑制効果を評価する光放射評価方法であって、λを光放射の波長、S(λ)を防除対象の昆虫の網膜における分光感度を示す関数、Φe(λ)を光放射部による放射強度の分光特性を示す関数、visをS(λ)>0となるような波長λの範囲、Eを評価指数とした場合に、E=∫visS(λ)Φe(λ)dλなる
式で求めた評価指数が大きいほど、行動抑制効果が高いと判断する方法が提案されている。
特開2005−65601号公報
夜蛾類などの昆虫が、上記のように農作物への被害の原因として問題となり、これに対処するために夜間照明を用いる一方で、高速道路などに設けられる夜間照明が、昆虫を始めとする多くの生物の行動及び生体に影響を与える、という問題も存在する。
例えば、ホタルでは、わずか0.2ルクスでも繁殖ができなくなる。また、水銀灯などに虫が集まってしまうと、その虫をエサとしていた生物が補食の機会を失い、飢えることとなる。そのため、従来夜間照明をする場合は、ルーバーを付けたり、虫が寄りつきにくい照明を使用したりするなどの配慮がなされてきた。
ところで、従来は新設する道路などの予定地における夜間照明によって、どのような虫がどの程度集まるか、に係る定量的な予測を行うことができず、問題であった。
この発明は、上記課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、対象領域に設置される照明器具が、前記対象領域外の周辺領域から誘引する虫の種類と量を定量的に予測する誘虫予測方法であって、光源の種別、及び、環境種別ごとに、単位時間、単位面積、単位光量当たりで、誘引される虫の種類と量をデータ化したデータベースを準備するデータベース準備ステップと、前記対象領域に設置する照明器具の光源の種別を設定する光源種別設定ステップと、前記光源種別設定ステップで設定された光源の光量を設定する光量設定ステップと、前記対象領域に設置する照明器具から前記周辺領域に漏れる光に照射される領域の面積と環境の種別を設定する漏光状況設定ステップと、前記データベース準備ステップによって準備された前記データベースと、前記光源種別設定ステップで設定された光源の種別と、前記光量設定ステップで設定された光量と、前記漏光状況設定ステップで設定された面積と環境の種別とから、照明器具によって周辺領域から誘引する虫の種類とその量とを予測する予測ステップと、からなることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の誘虫予測方法において、さらに、前記データベースには、照明器具の光源の種別ごとの、単位光量当たりのコストのデータも含まれることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の誘虫予測方法において、前記データベースを参照することで、照明器具の光源のコストを算定することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の誘虫予測方法において、さらに、前記データベースには、照明器具の光源の種別ごとの、1個当たりの光量のデータも含まれることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項4に記載の誘虫予測方法において、前記光量設定ステップでは、光源の個数を設定することで、光源の光量を設定することを特徴とする。
本発明に係る誘虫予測方法は、データベース準備ステップによって準備されたデータベースと、光源種別設定ステップで設定された光源の種別と、光量設定ステップで設定された光量と、漏光状況設定ステップで設定された面積と環境の種別とから、照明器具によって周辺領域から誘引する虫の種類とその量とを予測するので、本発明に係る誘虫予測方法によれば、新設する道路などの予定地における夜間照明によって、どのような虫がどの程度集まるか、に係る定量的な予測を行うことが可能となり、環境に配慮した建設計画を立てることができるようになる。
本発明の実施形態に係る誘虫予測方法を実行可能なコンピューターの一例を示す図である。 本発明に係る誘虫予測方法をコンピューターに実行させるためのフローチャート例を示す図である。 本発明に係る誘虫予測方法に用いるデータベースのデータ構成の一例を示す図である。 本発明に係る誘虫予測方法に用いるデータベースのデータ構成の一例を示す図である。 本発明に係る誘虫予測方法における各種パラメーター設定の考え方を示す図である。 本発明に係る誘虫予測方法における各種パラメーター設定の考え方を示す図である。 本発明に係る誘虫予測方法における各種パラメーター設定の考え方を示す図である。 本発明に係る誘虫予測方法における各種パラメーター設定の考え方を示す図である。 照明器具のパラメーターの設定例を示す図である。 本発明に係る誘虫予測方法における結果の出力例を示す図である。 本発明に係る誘虫予測方法における結果の出力例を示す図である。 本発明に係る誘虫予測方法における結果の出力例を示す図である。 本発明に係る誘虫予測方法における結果の出力例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る誘虫予測方法における各種パラメーター設定の考え方を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係
る誘虫予測システムを構成するコンピューターの一例を示す図である。図1において、10はシステムバス、11はCPU(Central Processing Unit)、12はRAM(Random Access Memory)、13はROM(Read Only Memory)、14は外部情報機器との通信を司る通信制御部、15はキーボードコントローラなどの入力制御部、16は出力制御部、17は外部記憶装置制御部、18はキーボード、ポインティングデバイス、マウスなどの入力機器からなる入力部、19は印刷装置などの出力部、20はHDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置、21はグラフィック制御部、22はディスプレイ装置をそれぞれ示している。
図1において、CPU11は、ROM13内のプログラム用ROM、或いは、大容量の外部記憶装置20に記憶されたプログラム等に応じて、外部機器と通信することでデータを検索・取得したり、また、図形、イメージ、文字、表等が混在した出力データの処理を実行したり、更に、外部記憶装置20に格納されているデータベースの管理を実行したり、などといった演算処理を行うものである。
また、CPU11は、システムバス10に接続される各デバイスを統括的に制御する。ROM13内のプログラム用ROMあるいは外部記憶装置20には、CPU11の制御用の基本プログラムであるオペレーティングシステムプログラム(以下OS)等が記憶されている。また、ROM13あるいは外部記憶装置20には出力データ処理等を行う際に使用される各種データが記憶されている。メインメモリーであるRAM12は、CPU11の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
入力制御部15は、キーボードや不図示のポインティングデバイスからの入力部18を制御する。また、出力制御部16は、プリンタなどの出力部19の出力制御を行う。
外部記憶装置制御部17は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザーファイル、編集ファイル、プリンタドライバ等を記憶するHDD(Hard Disk Drive)や、或いはフロッピーディスク(FD)等の外部記憶装置20へのアクセスを制御する。本発明の誘虫予測方法を実現するシステムプログラムは、上記のような外部記憶装置20に記憶されている。また、グラフィック制御部21は、ディスプレイ装置22に表示する情報を描画処理するための構成である。
また、通信制御部14は、ネットワークを介して、外部機器と通信を制御するものであり、これによりシステムが必要とするデータを、インターネットやイントラネット上の外部機器が保有するデータベースから取得したり、外部機器に情報を送信したりすることができるように構成される。
外部記憶装置20には、CPU11の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラム(以下OS)以外に、本発明の誘虫予測システムをCPU11上で動作させるシステムプログラム、及びこのシステムプログラムで用いるデータなどがインストールされ保存・記憶されている。
本発明の誘虫予測方法を実現するシステムプログラムで利用されるデータとしては、基本的には外部記憶装置20に保存されていることが想定されているが、場合によっては、これらのデータを、通信制御部14を介してインターネットやイントラネット上の外部機器から取得するように構成することも可能である。また、本発明の誘虫予測方法を実現するシステムプログラムで利用されるデータを、USBメモリやCD、DVDなどの各種メディアから取得するように構成することもできる。
次に、上記のようなシステム構成のコンピューターにより実行可能な本発明に係る誘虫予測方法について、以下説明する。本発明に係る誘虫予測方法は新設する道路などの予定地における照明器具の夜間照明によって、どのような虫がどの程度集まるか、に係る定量的な予測を行うものである。図2は本発明に係る誘虫予測方法をコンピューターに実行させるためのフローチャート例を示す図である。
図2において、ステップS101は、データベースを準備する工程である。このデータベースについて、図3及び図4を参照して説明する。図3及び図4は本発明に係る誘虫予測方法に用いるデータベースのデータ構成の一例を示す図である。
図3(A)は照明器具の光源として、水銀灯を用いた場合における、環境種別ごとの、単位時間、単位面積、単位光量当たりで、誘引される虫の種類と量をデータ化したものである。このようなデータを作成する上では、1日あたり夜間12時間にわたって照明器具を点灯したことを前提としている。図3(A)中、H11乃至H59は誘引される虫の量を重量単位で示したものである。
データを作成する上で、環境種別としては、例えば、「水田」、「畑地」、「常緑樹林」、「落葉樹林」、「河畔林」、「草地」、「河川敷」、「流水域」、「宅地」のように分類を行っているが、本発明はこのような例に限定されるものではない。
また、虫の種類としては、「チョウ・ガ」、「カメムシ・ウンカ」、「ハチ・羽アリ、「ハエ・ユスリカ」、「コウチュウ」のように分類を行っているが、本発明はこのような例に限定されるものではない。
図3(B)は照明器具の光源として、ナトリウム灯を用いた場合における、環境種別ごとの、単位時間、単位面積、単位光量当たりで、誘引される虫の種類と量をデータ化したものである。データの作成方法及び構成は図3(A)のものと同様である。
図3(C)は照明器具の光源として、LEDを用いた場合における、環境種別ごとの、単位時間、単位面積、単位光量当たりで、誘引される虫の種類と量をデータ化したものである。データの作成方法及び構成は図3(A)のものと同様である。
図4は照明器具の光源の種別の相違に基づくデータベースのデータ構成を示すものである。
図4(A)は、照明器具の光源の種別ごとの、単位光量当たりのコストをデータ化したものである。図3(A)中、M1乃至M3は単位光量当たりのコストを円単位で示したものである。
図4(B)は、照明器具の光源の種別ごとの、1個当たりの光量をデータ化したものである。図3(B)中、Q1乃至Q3は光源1個当たりの光量を、例えば、ルーメン単位で示したものである。
図2におけるステップS101では、以上のような各データベースを準備する。通常、このデータベースについては、いったん作成を行えば、繰り返し利用することが可能である。
続く、ステップS102においては、対象領域に設置する照明器具から周辺領域に漏れる光に照射される領域の面積と環境の種別を設定する。このステップにおける考え方を図5乃至図8を参照して説明する。図5乃至図8は本発明に係る誘虫予測方法における各種
パラメーター設定の考え方を示す図である。
図5は工事の予定地(対象領域)周辺のマップを示している。このマップには、環境ごとに塗り分けがなされており、図示するように、本例では「常緑樹林」、「水田」、「畑地」の3種の環境が存在している。
図6は、マップ中に、工事の予定地である対象領域を設定した状態を示している。本例では、対象領域は、「常緑樹林」、「水田」、「畑地」の3種の環境にまたがって設定されている。
図7は対象領域内の点O1乃至O7に照明器具を設けることを設定した状態を示している。図8は、それぞれの照明器具を設けた点O1乃至O7を中心とし、所定半径の円を描画したものである。本例では、天候などの如何に関わらず、照明器具からの光は前記の円内を照射するものと仮定している。
点O1乃至O7に設けられた照明器具から、周辺領域に漏れる光に照射される領域の面積とは、上記の円を境界とした図8中の斜線で示す領域の面積S1乃至S7に相当するものである。
また、照明器具から周辺領域に漏れる光に照射される領域が重畳する環境種別が、当該領域の面積と対応する環境種別である。すなわち、本例でいえば、照明器具から周辺領域に漏れる光に照射される領域の面積S1、S4、S5と対応する環境種別は「常緑樹林」で
あり、面積S2、S3、S6と対応する環境種別は「水田」であり、面積S7と対応する環境種別は「畑地」である。
ステップS201では、以上のような図5乃至図8に示した例のように、対象領域に設置する照明器具から周辺領域に漏れる光に照射される領域の面積と環境の種別を、コンピューターに入力する。
さて、続く、ステップS103では、対象領域の点O1乃至O7に設置する照明器具の光源の種別を設定する。図5乃至図8に示した例では、点O1乃至O7に設置する照明器具として水銀灯(H)を想定している。ステップS103に対応して、ステップS202では、対象領域に設置する照明器具の光源の種別を、コンピューターに入力する。
次のステップS104においては、対象領域の点O1乃至O7に設置する各照明器具の光源の光量を設定する。このステップS104に対応して、ステップS203で、各照明器具の光源の個数を入力する。例えば、本例では、点O1乃至O7に設置する全ての照明器具に総計でA1個の光源を用いたものとして入力する。
ステップS105では、照明器具によって周辺領域から誘引する虫の量と種類とを予測する。ここでは、図5乃至図8に示した例に基づいて、具体的に説明する。
●点O1に設置した照明器具によって周辺領域から誘引する虫の量と種類は、図3(A)
に示す水銀灯に係るデータを参照することで、以下のように求めることができる。
(虫の種類) =(虫の量)
(チョウ・ガ) =H13×S1
(カメムシ・ウンカ) =H23×S1
(ハチ・羽アリ) =H33×S1
(ハエ・ユスリカ) =H43×S1
(コウチュウ) =H53×S1
●点O2に設置した照明器具によって周辺領域から誘引する虫の量と種類は、図3(A)
に示す水銀灯に係るデータを参照することで、以下のように求めることができる。
(虫の種類) =(虫の量)
(チョウ・ガ) =H11×S2
(カメムシ・ウンカ) =H21×S2
(ハチ・羽アリ) =H31×S2
(ハエ・ユスリカ) =H41×S2
(コウチュウ) =H51×S2
●点O3に設置した照明器具によって周辺領域から誘引する虫の量と種類は、図3(A)
に示す水銀灯に係るデータを参照することで、以下のように求めることができる。
(虫の種類) =(虫の量)
(チョウ・ガ) =H11×S3
(カメムシ・ウンカ) =H21×S3
(ハチ・羽アリ) =H31×S3
(ハエ・ユスリカ) =H41×S3
(コウチュウ) =H51×S3
●点O4に設置した照明器具によって周辺領域から誘引する虫の量と種類は、図3(A)
に示す水銀灯に係るデータを参照することで、以下のように求めることができる。
(虫の種類) =(虫の量)
(チョウ・ガ) =H13×S4
(カメムシ・ウンカ) =H23×S4
(ハチ・羽アリ) =H33×S4
(ハエ・ユスリカ) =H43×S4
(コウチュウ) =H53×S4
●点O5に設置した照明器具によって周辺領域から誘引する虫の量と種類は、図3(A)
に示す水銀灯に係るデータを参照することで、以下のように求めることができる。
(虫の種類) =(虫の量)
(チョウ・ガ) =H13×S5
(カメムシ・ウンカ) =H23×S5
(ハチ・羽アリ) =H33×S5
(ハエ・ユスリカ) =H43×S5
(コウチュウ) =H53×S5
●点O6に設置した照明器具によって周辺領域から誘引する虫の量と種類は、図3(A)
に示す水銀灯に係るデータを参照することで、以下のように求めることができる。
(虫の種類) =(虫の量)
(チョウ・ガ) =H11×S6
(カメムシ・ウンカ) =H21×S6
(ハチ・羽アリ) =H31×S6
(ハエ・ユスリカ) =H41×S6
(コウチュウ) =H51×S6
●点O7に設置した照明器具によって周辺領域から誘引する虫の量と種類は、図3(A)
に示す水銀灯に係るデータを参照することで、以下のように求めることができる。
(虫の種類) =(虫の量)
(チョウ・ガ) =H12×S7
(カメムシ・ウンカ) =H22×S7
(ハチ・羽アリ) =H32×S7
(ハエ・ユスリカ) =H42×S7
(コウチュウ) =H52×S7
●以上のような、点O1乃至O7に設置する各照明器具のそれぞれが周辺領域から誘引する虫の量を総計することで、対象領域に設置する照明器具によって周辺領域から誘引する虫の量と種類は、以下の通りとなる。
(虫の種類) =(虫の量)
(チョウ・ガ) =H13×(S1+S4+S5)+H11×(S2+S3+S6)+H12×S7
(カメムシ・ウンカ) =H23×(S1+S4+S5)+H21×(S2+S3+S6)+H22×S7
(ハチ・羽アリ) =H33×(S1+S4+S5)+H31×(S2+S3+S6)+H32×S7
(ハエ・ユスリカ) =H43×(S1+S4+S5)+H41×(S2+S3+S6)+H42×S7
(コウチュウ) =H53×(S1+S4+S5)+H51×(S2+S3+S6)+H52×S7
ステップS106では、対象領域に設置する照明器具の光源のコストと光量を算定する。このコスト算定には、図4に示すデータベースが用いられる。
●対象領域に設置する照明器具のコスト及び光量は、図4(A)、(B)に示す水銀灯に係るデータを参照することで、以下のように求めることができる。
(コスト) = M1×Q1×A1
(光量) = Q1×A1
次の、ステップS107では、照明器具のパラメーターを変更するか否かが判定される。図9は照明器具のパラメーターの設定例を示す図である。
図5乃至図8に示した例では、図9のA案に基づく算定を行った例である。ステップS107では、例えば図9中のB案やC案についても、算定を行いたい場合には、ステップS107における判定をYESとして、図9中のB案やC案の各パラメーターを、ステップS103、S104で設定して、ステップS105、S106で再予測・再算定を実行する。
一方、ステップS107における判定がNOである場合は、ステップS109に進み、処理を終了する。
以上のような本発明に係る誘虫予測方法は、データベース準備ステップ(ステップS101)によって準備されたデータベースと、光源種別設定ステップ(ステップS103)で設定された光源の種別と、光量設定ステップ(ステップS104)で設定された光量と、漏光状況設定ステップ(ステップS102)で設定された面積と環境の種別とから、照明器具によって周辺領域から誘引する虫の種類とその量とを予測するので、本発明に係る誘虫予測方法によれば、新設する道路などの予定地における夜間照明によって、どのような虫がどの程度集まるか、に係る定量的な予測を行うことが可能となり、環境に配慮した建設計画を立てることができるようになる。
以上のような本発明に係る誘虫予測方法による予測・算定結果の出力態様をいくつか示す。図10乃至図13は本発明に係る誘虫予測方法における結果の出力例を示す図である。以下の例では、本発明に係る誘虫予測方法で、図9に示す3案の予測・算定を行ったケースを示すものである。
図10は、A案を1としたときの誘引される虫の相対量と、それぞれの案のコストの出力例を示している。また、凡例に示すように「水銀灯」に基づいて虫の量、「ナトリウム灯」に基づいて虫の量、「LED」に基づいて虫の量が内訳表示されるようになっている。
図11は、単位時間当たりに誘引される虫の重量をそれぞれの案ごとに出力した例である。
また、図12は、環境種別ごとで、単位時間当たりに誘引される虫の重量を、それぞれの案ごとに出力した例である。
また、図13は、虫の種類ごとで、単位時間当たりに誘引される虫の重量を、それぞれの案ごとに出力した例である。
以上のような、図10乃至図13に示す結果の出力例によれば、各案の予測・算定の結果を視覚的に把握することが可能となり、環境に配慮した建設計画の立案の一助とすることができる。
次に、周辺領域においても、照明器具が既に設置されているような場合の算定方法について説明する。図14は本発明の他の実施形態に係る誘虫予測方法における各種パラメーター設定の考え方を示す図である。
図14は、図8のケースにおいて、周辺領域の点Oeに既存の照明器具が設けられてい
るような場合を図示したものであり、特に、既存の照明器具が設けられている点Oeを中
心とした所定半径の円が、照明器具を設ける予定の点O3を中心とした所定半径の円と重
なっている例を示している。
このような場合、虫は点Oeに設けられている既存の照明器具と、点O3に新設される照明器具の双方に誘引されることとなる。そこで、点O3に設けられた照明器具から、周辺
領域に漏れる光に照射される領域の面積は、点Oeを中心とした所定半径の円と、照明器
具を設ける予定の点O3を中心とした所定半径の円との交点を通る線A−A’を境界の一
部とした、斜線に示す面積S1’によって決定することが妥当である。この面積S1’を求める以外の方法については、先の実施形態で説明したものと同様の方法を利用することができる。
このような他の実施形態によれば、周辺領域において、照明器具が既に設置されているようなケースでも、新設する道路などの予定地における夜間照明によって、どのような虫がどの程度集まるか、に係る定量的な予測を行うことが可能となり、環境に配慮した建設計画を立てることができるようになる。
10・・・システムバス
11・・・CPU(Central Processing Unit)
12・・・RAM(Random Access Memory)
13・・・ROM(Read Only Memory)
14・・・通信制御部
15・・・入力制御部
16・・・出力制御部
17・・・外部記憶装置制御部
18・・・入力部
19・・・出力部
20・・・外部記憶装置
21・・・インターフェイス部
21・・・グラフィック制御部
22・・・ディスプレイ装置

Claims (5)

  1. 対象領域に設置される照明器具が、前記対象領域外の周辺領域から誘引する虫の種類と量を定量的に予測する誘虫予測方法であって、
    光源の種別、及び、環境種別ごとに、単位時間、単位面積、単位光量当たりで、誘引される虫の種類と量をデータ化したデータベースを準備するデータベース準備ステップと、
    前記対象領域に設置する照明器具の光源の種別を設定する光源種別設定ステップと、
    前記光源種別設定ステップで設定された光源の光量を設定する光量設定ステップと、
    前記対象領域に設置する照明器具から前記周辺領域に漏れる光に照射される領域の面積と環境の種別を設定する漏光状況設定ステップと、
    前記データベース準備ステップによって準備された前記データベースと、前記光源種別設定ステップで設定された光源の種別と、前記光量設定ステップで設定された光量と、前記漏光状況設定ステップで設定された面積と環境の種別とから、照明器具によって周辺領域から誘引する虫の種類とその量とを予測する予測ステップと、
    からなることを特徴とする誘虫予測方法。
  2. さらに、前記データベースには、照明器具の光源の種別ごとの、単位光量当たりのコストのデータも含まれることを特徴とする請求項1に記載の誘虫予測方法。
  3. 前記データベースを参照することで、照明器具の光源のコストを算定することを特徴とする請求項2に記載の誘虫予測方法。
  4. さらに、前記データベースには、照明器具の光源の種別ごとの、1個当たりの光量のデータも含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の誘虫予測方法。
  5. 前記光量設定ステップでは、光源の個数を設定することで、光源の光量を設定することを特徴とする請求項4に記載の誘虫予測方法。
JP2012086104A 2012-04-05 2012-04-05 誘虫予測方法 Active JP5861885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012086104A JP5861885B2 (ja) 2012-04-05 2012-04-05 誘虫予測方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012086104A JP5861885B2 (ja) 2012-04-05 2012-04-05 誘虫予測方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013215106A JP2013215106A (ja) 2013-10-24
JP5861885B2 true JP5861885B2 (ja) 2016-02-16

Family

ID=49588050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012086104A Active JP5861885B2 (ja) 2012-04-05 2012-04-05 誘虫予測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5861885B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6238067B2 (ja) * 2014-01-10 2017-11-29 清水建設株式会社 誘虫予測方法及び誘虫予測システム
JP7012514B2 (ja) * 2017-11-16 2022-01-28 清水建設株式会社 誘虫防止光源選択方法及び誘虫防止光源選択システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013215106A (ja) 2013-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Boyes et al. Street lighting has detrimental impacts on local insect populations
Seidl et al. Climate change amplifies the interactions between wind and bark beetle disturbances in forest landscapes
Newbold et al. Climate and land-use change homogenise terrestrial biodiversity, with consequences for ecosystem functioning and human well-being
Lomba et al. Reconciling nature conservation and traditional farming practices: a spatially explicit framework to assess the extent of High Nature Value farmlands in the European countryside
McMahon et al. European bird declines: Do we need to rethink approaches to the management of abundant generalist predators?
Winder et al. Space use by female Greater Prairie‐Chickens in response to wind energy development
Duveneck et al. Measuring and managing resistance and resilience under climate change in northern Great Lake forests (USA)
Altermatt Temperature‐related shifts in butterfly phenology depend on the habitat
Tempel et al. Meta-analysis of California Spotted Owl (Strix occidentalis occidentalis) territory occupancy in the Sierra Nevada: Habitat associations and their implications for forest management
Newton et al. Projecting impacts of human disturbances to inform conservation planning and management in a dryland forest landscape
JP5861885B2 (ja) 誘虫予測方法
JP5553186B2 (ja) 生態系ネットワーク評価方法及びその方法を用いた生態系ネットワーク評価システム
Rastandeh et al. Utilising exotic flora in support of urban indigenous biodiversity: lessons for landscape architecture
Roudavski et al. Modelling Workflows for More-than-Human Design: Prosthetic Habitats for the Powerful Owl (Ninox strenua)
Carvalho‐Rocha et al. Habitat amount and ambient temperature dictate patterns of anuran diversity along a subtropical elevational gradient
Olivier et al. The response of bird feeding guilds to forest fragmentation reveals conservation strategies for a critically endangered African eco‐region
Vanek et al. Anthropogenic factors influence the occupancy of an invasive carnivore in a suburban preserve system
Auld et al. Frameworks for identifying priority plants and ecosystems most impacted by major fires
Constantino et al. Branch-and-cut for the forest harvest scheduling subject to clearcut and core area constraints
Rydell et al. How to leave the church: light avoidance by brown long-eared bats
Parsons et al. Impacts of wind energy developments on wildlife: a southern hemisphere perspective
JP6238067B2 (ja) 誘虫予測方法及び誘虫予測システム
JP7012514B2 (ja) 誘虫防止光源選択方法及び誘虫防止光源選択システム
Hunter The effects of fire and manual biomass removal on the vegetation of granite inselbergs
Smallwood et al. Nesting burrowing owl density and abundance in the Altamont Pass Wind Resource Area, California

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150128

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5861885

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150