JP5857123B2 - 温度可変素子を備えるマスカラ - Google Patents

Description

本発明は温度可変素子を備えるマスカラに係り、より詳しくは発熱体の温度を変化させることで、マスカラ液の溶融程度を調節し、まつげに塗布されたマスカラ液の粘度変化によってマスカラ液の付着力を向上させることができる温度可変素子を備えるマスカラに関するものである。

一般に、アイラッシュカーラー（ｅｙｅｌａｓｈ ｃｕｒｌｅｒｓ）として知られたマスカラは多様な種類の製品が発売されている。このようなマスカラは、化粧を始める前にまつげを持ち上げカーリングを提供するために使用されたクランプ形の装置として実用化されている。しかし、このようなクランプ装置を用いてカーリングすることが不便であり、その結果として得られたカーリングの程度が低くて持続時間が短いという欠点がある。

一方、まつげ化粧に使われるマスカラ液は粘性を持ち、マスカラ液の粘性がまつげ化粧に影響を及ぼすので、マスカラブラシの構造を改善するだけではまつげ化粧の効果を極大化するのに限界がある。

また、使用者がまつげ化粧をしているうち、マスカラ液は空気中にずっと露出され、マスカラ液に含有された揮発性物質が揮発するため、マスカラ液の粘度は使用につれて高くなるようになる。前記マスカラ液の粘度が高くなれば、マスカラブラシにマスカラ液が均一に分布できないため、まつげ化粧を行うときに時間が長くかかり、マスカラ液をまつげに塗るときに固まりが発生するため、きれいで自然なまつげ化粧を期待することができない欠点が発生する。

したがって、他種のマスカラはクランプまたはブラシ型に形成されて加熱可能な形態を取る。すなわち、このような従来のマスカラは、容器の開口部を閉鎖するキャップが加熱されたロッドと一体に形成され、このようなロッドの一端部はブラシ型の塗布器と一体に形成されている。容器の外壁には、容器が開放する前に内容物を加熱するための加熱手段を含む。前記ブラシが容器から抜き出された後、ロッドによって放出された熱は内容物の温度を一定に維持する。前記ロッドを加熱するための加熱手段はロッドの全長にわたって伸びる発熱促進膜からなっている。前記ロッドは実質的な温度上昇に耐える材料から製造される。

しかし、従来のマスカラは加熱手段を調節することができないため、消費者が発熱促進膜の温度を調節することができなくてマスカラ液の溶融程度をコントロールすることができないという欠点を有する。

本発明の目的は前述したような問題点を解決するためになされたもので、電力源に電気的に連結された電力可変手段を用いて発熱体の温度を調節することでマスカラ液の溶融程度をコントロールすることができる温度可変素子を備えるマスカラを提供することである。

また、本発明の目的は、マスカラの外側に温度表示手段を備えることで発熱体の適正温度をいつでも確認することができる温度可変素子を備えるマスカラを提供することである。

前記目的を達成するために、本発明による温度可変素子を備えるマスカラは、電力源装着穴を含み、一側にはブラシが連結されたブラシ棒を含む胴体、前記胴体に着脱するように形成され、内部にマスカラ液を貯蔵する貯蔵容器、前記電力源装着穴に装着された電力源に電気的に連結されるように前記ブラシ棒の外壁に設けられ、前記マスカラ液の粘度を変化させる発熱体、前記電力源及び前記発熱体に電気的に連結され、前記発熱体の温度を調節する電力可変手段、及び前記電力源から前記発熱体に印加される電力を制御する電源スイッチを備える。

また、本発明による温度可変素子を備えるマスカラによれば、前記胴体の外側には、前記電力可変手段に印加される電力を変化させることによって前記発熱体の温度を調節することができる温度調節スイッチが装着されたことを特徴とする。

また、本発明による温度可変素子を備えるマスカラによれば、前記温度調節スイッチは前記胴体の外側に形成されたガイドホールに沿って移動することによって前記電力可変手段の抵抗を調節することを特徴とする。

また、本発明による温度可変素子を備えるマスカラによれば、前記温度調節スイッチは前記ガイドホールに連結された固定穴に装着されることによって固定されることができることを特徴とする。

また、本発明による温度可変素子を備えるマスカラによれば、前記胴体の外側には、前記発熱体の温度変化を感知して表示する温度表示手段が備えられたことを特徴とする。

前述したように、本発明による温度可変素子を備えるマスカラによれば、電力源に電気的に連結された電力可変手段を用いて発熱体の温度を調節することでマスカラ液の溶融程度をコントロールすることができるという効果が得られる。

また、本発明による温度可変素子を備えるマスカラによれば、マスカラの外側に温度表示手段を備えることで発熱体の適正温度をいつでも確認することができるという効果も得られる。

本発明による温度可変素子を備えるマスカラに適用される電気回路を概略的に示す図である。 本発明によるマスカラを示す斜視図である。 本発明によるマスカラを示す分離断面図である。 本発明によるマスカラを示す結合断面図である。 本発明によるマスカラの発熱体に電力を印加した状態を示す例示図である。

本発明の前記及びその他の目的と新しい特徴はこの明細書の記述及び添付図面によってより明らかになるであろう。

以下、図１〜図５に基づいて本発明による温度可変素子を備えるマスカラを詳細に説明する。図１は本発明による温度可変素子を備えるマスカラに適用される電気回路を概略的に示す図、図２は本発明によるマスカラを示す斜視図、図３は本発明によるマスカラを示す分離断面図である。

図１を参照すれば、本発明によるマスカラは、電力源１１、電源スイッチ１３、電力可変手段１５、温度表示手段１７及び発熱体１９を備える電気回路を内蔵してする。前記マスカラに適用される電力源１１は、１次電池、及び充電して使うことができる２次電池のいずれも含む。前記電力可変手段１５は、ロータリー方式またはスライド方式で抵抗を変化させることができる可変抵抗を使うことができる。前記温度表示手段１７としては、デジタル方式で発熱体の温度を正確に感知するとか発熱体１９に印加される電流値を測定することで温度変化を感知することができるランプなどを採択することができる。前記デジタル温度表示手段及びランプは構成が当業者によく知られているので、その詳細な説明を省略する。

前記発熱体１９は電気エネルギーを熱エネルギーに変換する役目をする。前記発熱体１９は純金属または合金を含む金属発熱体から形成され、あるいは金属を含まない非金属発熱体から形成されることができる。例えば、前記金属発熱体は、モリブデン（Ｍｏ）、タングステン（Ｗ）及び白金（Ｐｔ）を含む金属から形成されることができ、ニッケル−クロム（Ｎｉ−Ｃｒ）、鉄−クロム（Ｆｅ−Ｃｒ）及び鉄−クロム−アルミニウム（Ｆｅ−Ｃｒ−Ａｌ）を含む合金からも形成されることができる。また、前記非金属発熱体は、炭化ケイ素（ＳｉＣ）、ケイ化モリブデン（ＭｏＳｉ_２）、ランタンクロマイト（ＬａＣｒＯ_３）、黒鉛（Ｇｒａｈｐｉｔｅ）及びジルコニア（ＺｒＯ_２）から形成されることができる。前記発熱体１９は形態において環線状または棒状に製造されて使われることができる。

図２及び図３を参照すれば、本発明によるマスカラは、電気回路を内蔵した胴体２１、及び前記胴体に着脱可能に形成され、内部にマスカラ液２３を貯蔵する貯蔵容器２５を備えている。

前記胴体２１には電力源１１が装着される電力源装着穴２７が備えられ、前記胴体２１の一側にはブラシ２９が連結されたブラシ棒３１が装着されている。前記胴体２１の外側には、電力源１１をオン／オフさせる電源スイッチ１３、及び前記胴体２１の外側に形成されたガイドホール３３に沿って移動することにより、電力可変手段１５に印加された抵抗の大きさを調節する温度調節スイッチ３５が設けられている。したがって、本発明は、電力可変手段１５によって発熱体１９に流れる電流を調節することで、使用者の選択に応じて貯蔵容器２５に貯蔵されたマスカラ液２３の溶融程度をコントロールすることができる。

前記胴体２１は、使用者が温度調節スイッチ３５を使う場合、ブラシ棒３１を取り囲むように形成された発熱体１９の温度を固定して使うとか、使用中の温度調節スイッチ３５の誤作動を防止することができる固定穴３７が形成されている。前記固定穴３７は、ガイドホール３３の付近領域に複数形成されたことが好ましい。この場合、前記発熱体１９は環線状または棒状に形成されてブラシ棒３１の外側に設けられ、貯蔵容器２５に貯蔵されたマスカラ液２３の粘度を変化させることができる。

また、前記胴体２１の外側には、発熱体１９の温度を確認することができる温度表示手段１７が位置している。前記温度表示手段１７はデジタル方式で発熱体の温度を正確に感知するかあるいは概略的な温度のみを確認するように形成されることもできる。例えば、前記温度表示手段１７は、発熱体１９の温度によって変色可能なステッカーの形態などを採択するかあるいは発熱体１９に印加される電流値を測定することで温度変化を感知することができるランプなどを採択することができる。よって、本発明のマスカラは、胴体２１の外側に温度表示手段１７を備えることによって発熱体１９の適正温度をいつでも確認することができる。

一方、前記電力源１１及び発熱体１９には電力可変手段１５が電気的に連結されている。前記電力可変手段１５としては、ロータリー方式またはスライド方式で抵抗を変化させることができる可変抵抗を使うことが好ましい。また、前記貯蔵容器２５の上部に形成された開口部３９の内側には、マスカラ液２３を掻きだすためのパッキング４１が締結されている。

次に、図４及び図５に基づいて本発明によるマスカラの動作を説明する。図４は本発明によるマスカラを示す結合断面図、図５は本発明によるマスカラの発熱体に電力を印加した状態を示す例示図である。

図４及び図５を参照すれば、本発明によるマスカラを用いてまつげ化粧をする場合、胴体２１の外側に位置する電源スイッチ１３を押して閉回路を形成する。前記電源スイッチ１３を押す場合、電力源１１の＋電極に接地した＋接地片４３ａと電力源１１の−電極の−接地片４３ｂに連結された連結接地片４５とによって電力源１１の＋電極と−電極が通電する。よって、前記電力源１１の電気エネルギーはブラシ棒３１の外側に設けられた発熱体１９に伝達されて熱エネルギーに転換される。

この場合、使用者はガイドホール３３内で温度調節スイッチ３５の位置を移動させて電力可変手段１５の抵抗を変化させることによって発熱体１９の温度を調節することができる。また、使用者は、マスカラの使用中に発熱体１９の温度を一定に維持するために、温度調節スイッチ３５をガイドホール３３に連結された固定穴３７に位置させて使うこともできる。

前記発熱体１９は温度調節スイッチ３５の操作によって温度が上昇することにより、貯蔵容器２５に貯蔵されたマスカラ液２３を溶融させてマスカラ液２３の粘度を低めることができる。前記マスカラ液２３の粘度が充分に低くなった場合、使用者は胴体２１を貯蔵容器２５から分離し、前記マスカラ液２３はブラシ棒３１に形成されたブラシ２９に付けられる。よって、使用者は自分の化粧法に応じてマスカラ液２３の粘度を変更して使うことができる。

以上本発明者によってなされた発明を前記実施例によって具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で多様に変更可能であるのはいうまでもない。

１１ 電力源
１３ 電源スイッチ
１５ 電力可変手段
１７ 温度表示手段
１９ 発熱体
２１ 胴体
２３ マスカラ液
２５ 貯蔵容器
２７ 電力源装着穴
２９ ブラシ
３１ ブラシ棒
３３ ガイドホール
３５ 温度調節スイッチ
３７ 固定穴

Claims (4)

1. 電力源装着穴を含み、一側にはブラシが連結されたブラシ棒を含む胴体と、
   前記胴体に着脱するように形成され、内部にマスカラ液を貯蔵する貯蔵容器と、
   前記電力源装着穴に装着された電力源に電気的に連結されるように前記ブラシ棒の外壁に設けられ、前記マスカラ液の粘度を変化させる発熱体と、
   前記電力源及び前記発熱体に電気的に連結され、前記発熱体の温度を調節する電力可変手段と、
   前記胴体の外側に形成されたガイドホールと、
   前記胴体の外側に設けられ、前記ガイドホールに沿って移動することによって前記電力可変手段の抵抗を調節して前記電力可変手段に印加される電力を変化させ、前記発熱体の温度を調節する温度調節スイッチと、
   前記ガイドホールに連結された固定穴と、
   前記電力源から前記発熱体に印加される電力を制御する電源スイッチと、
   を備え、
   前記温度調節スイッチは前記ガイドホールに連結された固定穴に装着されることによって固定されるマスカラ。
2. 前記ガイドホールは、前記胴体の外側を周方向に切り欠いて溝状とすることで形成されており、
   前記温度調節スイッチは、前記ガイドホール内部に設けられており、前記ガイドホールに沿って周方向に移動する、請求項１に記載のマスカラ。
3. 複数の前記固定穴が、前記ガイドホールに沿って周方向に、かつ、前記温度調節スイッチを嵌め込み可能な凹みを前記ガイドホールに一連に設けることで形成されている、請求項２に記載のマスカラ。
4. 前記胴体の外側には、前記発熱体の温度変化を感知して表示する温度表示手段が備えられたことを特徴とする、請求項１から３のいずれか一項に記載のマスカラ。

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