JP5843845B2 - 硬式野球用ボール - Google Patents

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Description

本発明は、硬式野球用ボールに関するものである。
従来、毛糸、化学繊維糸および綿糸の少なくともいずれか1つの糸が巻き回されて構成された芯体と、牛革からなる外層とを備える硬式野球用ボールが知られている(特許文献1の従来技術)。また、特許文献1の従来の技術には、牛革からなる外層は麻や綿の縫糸で縫合して仕上げられていることが開示されている。
特開2002−210043号公報
しかしながら、従来の硬式野球用ボールでは、たとえば、硬式野球用ボールがバットなどで打撃された場合には、芯体を構成する糸が打撃の衝撃により破断される。そして、硬式野球用ボールが繰り返し打撃された場合には、硬式野球用ボールが打撃により大きく変形するため、破断箇所を起点として内部の破損が進展しやすくなるという不都合があった。このため、硬式野球用ボールの耐久性がよくないという問題点があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、耐久性を向上させることが可能な硬式野球用ボールを提供することを目的とする。
1.上記課題を解決するために、本発明の硬式野球用ボールは、中心部を構成する中芯部と中芯部の外周を覆うように糸が巻き回されて構成された中間芯部とを含む芯体と、芯体の外周を覆うように配置され、牛革または人工皮革により構成された外革部とを備える硬式野球用ボールであって、中間芯部の外表面から直径方向で0.5mm以上4mm以下の範囲内の厚みで含浸された第1接着剤をさらに備え、第1接着剤は、固形化した状態で繰り返し接離可能な粘着力を有しており、第1接着剤よりも高い粘度を有し、外革部の中間芯部に対する貼り付け面に付着された第2接着剤をさらに備え、外革部は、第1接着剤および第2接着剤により中間芯部の外表面と繰り返し接離可能に配置されている。
この本発明の硬式野球用ボールでは、上記のように、中間芯部の外表面から直径方向で0.5mm以上4mm以下の範囲内の厚みで含浸された第1接着剤を設けることによって、たとえば、バットなどの打撃による衝撃を受けやすい中間芯部の外表面側において、第1接着剤により、中間芯部を構成する糸と糸とに一体性を持たせることができる。これにより、中間芯部の外表面側の糸が打撃などの衝撃により破断された場合にも、糸の破断箇所を起点として内部の破損が進展するのを抑制することができるので、硬式野球用ボールの耐久性を向上させることができる。また、中間芯部の破損が進展するのを抑制しながら、外革部と中間芯部との一体性を向上させることができる。
2.また、上記本発明の硬式野球用ボールにおいて、好ましくは、中間芯部は、毛糸により構成された第1中間芯部と、第1中間芯部の外周を覆い、綿糸および化学繊維糸の少なくともいずれか一方により構成された第2中間芯部とを含み、第1接着剤は、第2中間芯部の外革部側にほぼ均一の厚みで含浸されている。このように構成すれば、芯体の形状を保持する綿糸および化学繊維糸の少なくともいずれか一方により構成された第2中間芯部の破損が進展するのを抑制することができるので、硬式野球用ボールの耐久性を効果的に向上させることができる。
3.この場合において、好ましくは、第2中間芯部は、第1中間芯部の外周を覆い、綿糸からなる綿糸層と、綿糸層の外周を覆い、綿糸よりも径の小さいポリエステル糸からなるポリエステル層とにより構成されており、ポリエステル層は、綿糸層よりも大きい厚みを有している。このように構成すれば、一般的にポリエステル糸は綿糸よりも丈夫なので、綿糸で外周面を厚く形成する場合と比べて、第2中間芯部の破損が進展するのを抑制することができる。また、ポリエステル糸の径が小さい分、外周面の形状を滑らかに形成することができる。以上より、外周面の形状を滑らかに形成しながら、硬式野球用ボールの耐久性を向上させることができる。
4.また、上記本発明の硬式野球用ボールにおいて、好ましくは、外革部は、第1接着剤により中間芯部の外表面と繰り返し接離可能に配置されている。このように構成すれば、外革部を麻や綿の縫糸で縫合する際における芯体に対する外革部の位置決めが行いやすくなるので、製造時の作業性を向上させることができる。
.また、上記本発明の硬式野球用ボールにおいて、好ましくは、第1接着剤は、第1の温度において常温の水よりも高い所定の粘度を有した溶融体であり、溶融体の状態で中間芯部の外表面から直径方向で0.5mm以上4mm以下の範囲内のほぼ均一の厚みで含浸可能な第1ホットメルト接着剤である。このように構成すれば、水または溶剤を用いることなく、第1ホットメルト接着剤を中間芯部に含浸させることができる。
.また、この場合において、好ましくは、第2接着剤は、第1の温度において第1ホットメルト接着剤の10倍の粘度を有する第2ホットメルト接着剤である。このように構成すれば、第2ホットメルト接着剤の粘度が高いことに起因して、第1ホットメルト接着剤を外革部に付着する場合と比べて、第2ホットメルト接着剤の方が外革部の内部に浸透しにくい。これにより、第2ホットメルト接着剤が外革部に染み込みにくい分、第2ホットメルト接着剤の使用量を少なくすることができる。

本発明に係る硬式野球用ボールによれば、芯体の破損が進展しにくい分、硬式野球用ボールの耐久性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態による硬式野球用ボールの構造を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による硬式野球用ボールの製造方法を説明するための模式図である。 本発明の第1実施形態による硬式野球用ボールの製造に用いる第1ホットメルト接着剤の経路を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態による硬式野球用ボールの構造を説明するための断面図である。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態による硬式野球用ボール1の構造を説明する。
図1に示すように、硬式野球用ボール1は、芯体10と、芯体10の外周を覆うように配置され、牛革により構成された外革部20とにより構成されている。
芯体10は、中心部を構成する中芯部11と、中芯部11の外周を覆うように糸が巻き回されて構成された中間芯部とにより構成されている。中芯部11は、球状のコルクの周囲をゴムが覆うことにより形成されている。中間芯部は、毛糸により構成された第1中間芯部と、第1中間芯部の外周を覆い、綿糸および化学繊維(ポリエステル)糸により構成された第2中間芯部とにより構成されている。
第1中間芯部は、中芯部11の外周を覆う第1毛糸層12と、第1毛糸層12の外周を覆う第2毛糸層13とにより構成されている。第2毛糸層13の毛糸は、第1毛糸層12の毛糸よりも径が小さい。
また、第2中間芯部は、第2毛糸層13の外周を覆い、綿糸からなる綿糸層14と、綿糸層14の外周を覆い、ポリエステル糸からなるポリエステル層15とにより構成されている。綿糸層14は、直径方向で0.2mm以上3.8mm以下の厚みTcを有しており、ポリエステル層15は、直径方向で0.2mm以上3.8mm以下の厚みTpを有している。ポリエステル層15の厚みTpは、綿糸層14の厚みTcよりも大きい。また、綿糸層14およびポリエステル層15を合わせた第2中間芯部は、直径方向で0.5mm以上4mm以下の厚みTaを有している。また、綿糸およびポリエステル糸は、毛糸と比べて糸の直径が小さいため、第2中間芯部の直径方向の厚みTaが大きくなるにつれて使用する糸の量および糸を巻き回す時間が増加し、その結果、製造コストおよび製造工程が増加する。このため、第2中間芯部の厚みTaは、直径方向で0.5mm以上2mm以下であることが好ましい。
ここで、第1実施形態では、硬式野球用ボール1は、第1の温度T1(約120℃)において常温(約20℃)の水よりも高い所定の粘度C1(約5300mPa・s)を有した溶融体であり、溶融体の状態で中間芯部の外革部20側にほぼ均一の厚みで含浸されて、常温で固形化されたホットメルト接着剤30を備えている。なお、ホットメルト接着剤30は、本発明の「第1接着剤」および「第1ホットメルト接着剤」の一例である。このホットメルト接着剤30は、溶融体の状態でポリエステル層15の外表面から直径方向で0.5mm以上4mm以下の範囲で含浸されて、常温で固形化されている。また、ホットメルト接着剤30は、ポリエステル層15および綿糸層14に含浸されて固形化されており、第2毛糸層13には略含浸されていないことが好ましい。
また、ホットメルト接着剤30は、常温において固形化する一方で、繰り返し接離可能な適度な粘着力も有している。これにより、外革部20は、ホットメルト接着剤30によりポリエステル層15の外表面と繰り返し接離可能に配置されている。また、ホットメルト接着剤30は、完成後の硬式野球用ボール1がバット(図示せず)などにより打撃された場合に、外革部20と中間芯部(ポリエステル層15)の外表面とが剥離変形するのを抑制する機能を有する。具体的には、ホットメルト接着剤30は常温において適度な粘着力を有しているため、衝撃により外革部20と中間芯部(ポリエステル層15)の外表面とが一時的に剥離した場合にも、外革部20と中間芯部(ポリエステル層15)の外表面とは再接着される。また、バット(図示せず)などによる衝撃の際に、中間芯部のポリエステル糸および綿糸の少なくとも一方の一部が破断した場合にも、ホットメルト接着剤30は、その粘着力により糸の破断箇所の形状を維持し、破損の進展を抑制する機能を有する。
また、外革部20の中間芯部に対する貼り付け面には、ホットメルト接着剤30とは異なるホットメルト接着剤40が定着されている。このホットメルト接着剤40は、第1の温度T1(約120℃)における粘度がホットメルト接着剤30の粘度C1(約5300mPa・s)よりも10倍高い粘度C2(約53000mPa・s)を有している。なお、ホットメルト接着剤40は、本発明の「第2接着剤」および「第2ホットメルト接着剤」の一例である。このホットメルト接着剤40は、外革部20の貼り付け面に塗布されて定着されており、ホットメルト接着剤30よりも第1の温度T1における粘度が高いため、外革部20の内部に深く浸透しにくい。また、ホットメルト接着剤40は、常温において固形化する一方で、繰り返し接離可能な適度な粘着力も有している。
また、外革部20は、2枚の皮が中間芯部(ポリエステル層15)の外表面にホットメルト接着剤30および40を介して接着された上で、2枚の皮が綿糸(図示せず)または麻糸(図示せず)により縫い合わされることにより構成されている。縫い合わせは作業員の手作業によりされており、外革部20は、接離可能な適度な粘着力を有するホットメルト接着剤30および40により、2枚の皮を縫い合わせるのに適切な位置に再配置して、位置決めが行われる。
次に、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態による硬式野球用ボール1の製造工程を説明する。
図1に示すように、中芯部11の外周に毛糸を巻き回すことにより、第1毛糸層12を形成する。その後、第1毛糸層12の毛糸よりも径の小さい毛糸を第1毛糸層12の外周に巻き回すことにより、第2毛糸層13を形成する。すなわち、2種類の毛糸が巻き回されることにより、第1中間芯部を形成する。
その後、第2毛糸層13の外周に綿糸を巻き回すことにより、綿糸層14を形成する。そして、綿糸層14の外周にポリエステル糸を巻き回すことにより、ポリエステル層15を形成する。このように、綿糸およびポリエステル糸が第1中間芯部の外周に巻き回されることにより、第2中間芯部が形成され、芯体10が完成する。
その後、図2(a)に示すように、第1の温度T1で溶融されたホットメルト接着剤30が貯留された上側タンク50aの吐出口51より、ホットメルト接着剤30が断続的に薄い膜状で落下されている。そして、図2(b)に示すように、この薄い膜状で落下しているホットメルト接着剤30に芯体10を通過させる。芯体10をホットメルト接着剤30に通過させる際には、芯体10を所定の回転軸の角度で、かつ、所定の回転速度で回転させる。これにより、図2(c)に示すように、芯体10(中間芯部)の外革部20側にほぼ均一の厚みで一定量のホットメルト接着剤30を付着させることが可能となる。
その後、ホットメルト接着剤30が付着した芯体10のうち、ポリエステル層15と綿糸層14に十分にホットメルト接着剤30を浸透させるために、ホットメルト接着剤30が付着した芯体10は、第2の温度T2(約90℃〜約120℃)の範囲で所定時間保持される。なお、ポリエステル層15と綿糸層14との厚みをほぼ一定に構成するようにしているものの、多少の誤差が生じるため、ホットメルト接着剤30の一部は、第1中間芯部の第2毛糸層13にも含浸される。そして、所定時間後にホットメルト接着剤30が付着した芯体10が常温に冷却される。
一方で、外革部20の芯体10側表面にも、第1の温度T1に加熱された溶融状態のホットメルト接着剤40がほぼ均一の厚みで塗布されて定着される。その後、ホットメルト接着剤40が常温環境下で固形化されている。
そして、ホットメルト接着剤40が定着した2枚の外革部20が、ホットメルト接着剤30が付着した芯体10に対して、作業者の手により位置決めされる。この場合において、ホットメルト接着剤30および40は、接離可能な適度な粘着力を有しているため、作業員の所望する位置に外革部20を再配置することが可能である。その後、作業員の所望する位置で、2枚の外革部20が綿糸(図示せず)または麻糸(図示せず)で縫い合わされて、硬式野球用ボール1が完成する。
また、図3に示すように、上側タンク50aの吐出口51より薄い膜状で落下されたホットメルト接着剤30のうち、通過した芯体10に付着しなかったホットメルト接着剤30は、下側タンク50bで受けられる。下側タンク50bで受けられたホットメルト接着剤30は、図示しないポンプにより上側タンク50aに汲み上げられてリサイクルされる。また、ホットメルト接着剤30は、下側タンク50bから上側タンク50aに至るいずれかにおいて、図示しないヒータなどにより再加熱されて、第1の温度T1で吐出口51から吐出される。
第1実施形態では、上記のように、中間芯部の外表面から直径方向で0.5mm以上4mm以下の範囲内の厚みで含浸されたホットメルト接着剤30を設けることによって、たとえば、バットなどの打撃による衝撃を受けやすい中間芯部の外表面側において、ホットメルト接着剤30により、中間芯部を構成する糸と糸とに一体性を持たせることができる。これにより、中間芯部の外表面側の糸が打撃などの衝撃により破断された場合にも、糸の破断箇所を起点として内部の破損が進展するのを抑制することができるので、硬式野球用ボール1の耐久性を向上させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第2中間芯部を、綿糸からなる綿糸層14と、綿糸よりも径の小さいポリエステル糸からなるポリエステル層15とにより構成するとともに、ポリエステル層15を、綿糸層14よりも大きい厚みにすることによって、一般的にポリエステル糸は綿糸よりも丈夫なので、綿糸で外周面を厚く形成する場合と比べて、第2中間芯部の破損が進展するのを抑制することができる。また、ポリエステル糸の径が小さい分、外周面の形状を滑らかに形成することができる。以上より、外周面の形状を滑らかに形成しながら、硬式野球用ボール1の耐久性を向上させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、外革部20を、ホットメルト接着剤30により中間芯部の外表面と繰り返し接離可能に配置することによって、外革部20を麻や綿の縫糸で縫合する際における芯体10に対する外革部20の位置決めが行いやすくなるので、製造時の作業性を向上させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第1の温度T1においてホットメルト接着剤30の10倍の粘度を有するホットメルト接着剤40を設けることによって、ホットメルト接着剤40の粘度が高いことに起因して、ホットメルト接着剤30を外革部20に付着する場合と比べて、ホットメルト接着剤40の方が外革部20の内部に浸透しにくい。これにより、ホットメルト接着剤40が外革部20に染み込みにくい分、ホットメルト接着剤40の使用量を少なくすることができる。
(第2実施形態)
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態による硬式野球用ボール60の構造について説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、第2中間芯部がポリエステル層のみからなる構成について説明する。
具体的には、第2中間芯部は、第2毛糸層13の外周を覆い、ポリエステル糸からなる第1ポリエステル層61と、第1ポリエステル層61の外周を覆い、ポリエステル糸からなる第2ポリエステル層62とにより構成されている。第1ポリエステル層61は、直径方向で0.2mm以上3.8mm以下の厚みTp1を有しており、第2ポリエステル層62は、直径方向で0.2mm以上3.8mm以下の厚みTp2を有している。また、第1ポリエステル層61および第2ポリエステル層62を合わせた第2中間芯部は、直径方向で0.5mm以上4mm以下の厚みを有している。また、第1ポリエステル層61のポリエステル糸の径は、第2ポリエステル層62のポリエステル糸の径よりも大きい径を有している。また、第2実施形態による第2中間芯部の厚みは、第1実施形態による第2中間芯部と同様、直径方向で0.5mm以上2mm以下であることが好ましい。
この場合において、ポリエステル糸のみからなる第2中間芯部でも、第1の温度T1における所定の粘度C1を有するホットメルト接着剤30を用いているので、第1中間芯部に接着剤が所望の深さ以上に浸透するのを抑制することができる。一方で、従来の溶剤や水に溶解させた接着剤を用いる場合には、水や溶剤を吸収させるための綿糸の層が必要である。
なお、第2実施形態による硬式野球用ボール60のその他の構成および効果は、上記第1実施形態による硬式野球用ボール1の構成および効果と同様であるため、説明を省略する。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、2種類の毛糸により第1中間芯部を構成した例について示したが、本発明はこれに限らない。1種類の毛糸により第1中間芯部を構成しても良いし、3種類以上の毛糸により第1中間芯部を構成しても良い。また、毛糸に限らず、化学繊維により構成された糸により第1中間芯部を構成しても良い。
また、上記実施形態では、中間芯部の外表面から直径方向で0.5mm以上4mm以下の範囲内の厚みでホットメルト接着剤30を含浸させた例を示したが、本発明はこれに限らない。ホットメルト接着剤30の代わりに、溶剤に接着剤を溶融させた溶液や、水に接着剤を溶融させた水溶液を中間芯部の外表面から直径方向で0.5mm以上4mm以下の範囲内の厚みで含浸させてもよい。
また、上記第1実施形態では、綿糸およびポリエステル糸により第2中間芯部を構成し、第2実施形態では、2種類のポリエステル糸により第2中間芯部を構成した例について説明したが、本発明はこれに限らない。1種類の綿糸のみまたはポリエステル糸のみにより、第2中間芯部を構成してもよいし、2種類以上の綿糸またはポリエステル糸の組み合わせにより第2中間芯部を構成しても良い。また、綿糸またはポリエステル糸に限らず、他の種類の化学繊維により第2中間芯部を構成しても良い。
また、上記実施形態では、牛皮からなる外革部20を硬式野球用ボール1および60に用いた例を示したが、本発明はこれに限らない。牛皮からなる外革部20に代えて、人工皮革からなる外革部を用いても良い。
また、上記実施形態では、外革部20に付着させる接着剤として、中間芯部に含浸させるホットメルト接着剤30の10倍の粘度を有するホットメルト接着剤40を用いた例について示したが、本発明はこれに限らない。外革部20に染み込みにくく、かつ、中間芯部に含浸させる接着剤の粘度より高い接着剤であれば、中間芯部に含浸させる接着剤の10倍の粘度を有する接着剤以外の接着剤を外革部20に付着させてもよい。
1、60 硬式野球用ボール
10 芯体
11 中芯部
12 第1毛糸層(中間芯部、第1中間芯部)
13 第2毛糸層(中間芯部、第1中間芯部)
14 綿糸層(中間芯部、第2中間芯部)
15 ポリエステル層(中間芯部、第2中間芯部)
20 外革部
30 ホットメルト接着剤(第1接着剤、第1ホットメルト接着剤)
40 ホットメルト接着剤(第2接着剤、第2ホットメルト接着剤)
61 第1ポリエステル層(中間芯部、第2中間芯部)
62 第2ポリエステル層(中間芯部、第2中間芯部)
C1 所定の粘度
T1 第1の温度

Claims (6)

  1. 中心部を構成する中芯部と前記中芯部の外周を覆うように糸が巻き回されて構成された中間芯部とを含む芯体と、前記芯体の外周を覆うように配置され、牛革または人工皮革により構成された外革部とを備える硬式野球用ボールであって、
    中間芯部の外表面から直径方向で0.5mm以上4mm以下の範囲内の厚みで含浸された第1接着剤をさらに備え、
    前記第1接着剤は、固形化した状態で繰り返し接離可能な粘着力を有しており、
    前記第1接着剤よりも高い粘度を有し、前記外革部の前記中間芯部に対する貼り付け面に付着された第2接着剤をさらに備え、
    前記外革部は、前記第1接着剤および前記第2接着剤により前記中間芯部の外表面と繰り返し接離可能に配置されている、硬式野球用ボール。
  2. 前記中間芯部は、毛糸により構成された第1中間芯部と、
    前記第1中間芯部の外周を覆い、綿糸および化学繊維糸の少なくともいずれか一方により構成された第2中間芯部とを含み、
    前記第1接着剤は、前記第2中間芯部の前記外革部側にほぼ均一の厚みで含浸されている、請求項1に記載の硬式野球用ボール。
  3. 前記第2中間芯部は、前記第1中間芯部の外周を覆い、綿糸からなる綿糸層と、前記綿糸層の外周を覆い、前記綿糸よりも径の小さいポリエステル糸からなるポリエステル層とにより構成されており、
    前記ポリエステル層は、前記綿糸層よりも大きい厚みを有している、請求項2に記載の硬式野球用ボール。
  4. 前記外革部は、前記第1接着剤により前記中間芯部の外表面と繰り返し接離可能に配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の硬式野球用ボール。
  5. 前記第1接着剤は、第1の温度において常温の水よりも高い所定の粘度を有した溶融体であり、溶融体の状態で前記中間芯部の外表面から直径方向で0.5mm以上4mm以下の範囲内のほぼ均一の厚みで含浸可能な第1ホットメルト接着剤である、請求項1〜のいずれか1項に記載の硬式野球用ボール。
  6. 記第2接着剤は、前記第1の温度において前記第1ホットメルト接着剤の10倍の粘度を有する第2ホットメルト接着剤である、請求項に記載の硬式野球用ボール。
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