JP5837671B2 - 偽造品や模造品から物品の真贋性を保護するための方法 - Google Patents

Description

本発明は、偽造品から商品を保護するための方法、すなわち、偽造品を同定するための方法に関し、製造者によって製造された商品を保護するために、また、違法な製造者によって製造された商品（偽造商品）を購入することから消費者を保護するために、製造者によって用いられ得る。

現在、偽造品から物品の真贋性を保護するための方法が知られている。偽造品を同定するための方法（ＲＵ特許 Ｎｏ．２２０２１２７ Ｃ２）には、確認タグのような搬送素材の内部のランダム構造パターンの使用により、製品の模造品からの保護のレベルを上げるという技術的成果がある。提案された発明は、ラベルとして明確なランダム構造のデザインを有する素材を選択し、同定のための情報として前記ラベルのランダム構造のデザインを選択することを、推奨する。同定のための情報は、スキャナによって読まれ、コンピュータ同定システムのデータベースに記憶される。消費者は、電話、ファックス、あるいはインターネットによって、当該構造パターンに関する対応情報を受け取ることができ、製品の真贋性や偽造性を確認することができる。

この方法の欠点は、以下のようなことである。
−偽造品の同定を検証する過程を単純化することが難しく、容易でない。
−精度が低レベルであり、比較手順の結果に信憑性がない。

偽造品から商品を保護するための方法（ＲＵ特許 Ｎｏ．２２８５９５４ Ｃ１）は、商品の真贋性が、商品に設けられランダムに割り当てられた光学的に視認可能な要素を有する３次元の物理的立体の形態である同定対象物のデジタル化された画像を電子データベースに記憶された同定対象物のデジタル化された画像と比較することによって、確立される、という事実によって特徴付けられている。

そのための（同定用の）特徴、例えば、検証される同定対象物のデジタル画像に対して、電子データベースに記憶された複数のデジタル画像からどのデジタル画像が比較される必要があるかを正確に決定するために用いられる登録番号が、それぞれの同定対象物へ割り当てられる。

商品の真贋性は、製造者の権利を検証し消費者に呈示される情報の真贋性を確認する、ある特殊な組織の関与により確立される。

データベースに記憶された画像との比較のために用いられる同定対象物のデジタル画像は、デジタル画像の取得の機能及びデータの遠隔的送受信の機能が組み合わされている装置の補助により得られる。前記装置は、内蔵式デジタルカメラを有する携帯電話である。

この方法の欠点は、以下のようなことである。
−同定対象物上のデジタル化されたコードがコピーされオリジナルの同定対象物の画像が結びつけられていれば、検証では、デジタル化されたコードがデータベース内に存在していて同定対象物の画像がオリジナルと対応しているということを確認するであろうから、比較手順の結果の信憑性が比較的低レベルである。
−時間の経過に伴って絶えず増えるであろうサンプルのスキャンされたコピーのデータベースの処理やメンテナンスに伴う困難がある。
−データベースへの接続がないときに商品を検証することが不可能である。

本発明の目的は、信憑性のレベルを上げ、物品の真贋性を検証する過程を単純化することにある。

前記目的を達成するために、以下のように特徴付けられる、模造品や偽造品から物品の真贋性を保護するための方法が提案される。

包装過程の間、容器のラベルが、物品に添付される。当該容器のラベルは、暗号アルゴリズムで暗号化され、検証コードとしてラベルの外側表面上に表示されるシリアルナンバーを有する国家紙幣（ｎａｔｉｏｎａｌ ｂａｎｋ ｎｏｔｅ）を有する。それは、暗号キーで復号される。検証コードは、英数字情報の形式、あるいは、２次元ＱＲバーコードの形式で表示される。２つ以上の検証コードがラベルの外側表面上に表示され得る。

模造品や偽造品から製品を保護するために、非対称な暗号化方法に従うパブリックキーを用いる暗号アルゴリズムを用いて、プライベートキーとパブリックキーとが生成される。国家紙幣の各シリアルナンバーのために、暗号化された検証コードが、前記の暗号化アルゴリズムを用いて、プライベートキーの補助で生成される。紙幣は、容器のラベルに包装され、この国家紙幣の対応するシリアルナンバー、すなわち英数字の形式あるいは２次元ＱＲバーコードの形式の検証コードが、容器のラベルの外側に表示される。容器のラベル、物品の包装及び国家紙幣の一体性を壊すことなしに当該容器のラベルが違法に用いられることを不可能にするべく、当該容器のラベルが、物品に添付される。

製造者のウェブサイト上において、そうすることを望む物品のどの消費者も、ラベルの検証コードを手動で入力して復号し、国家紙幣のシリアルナンバーと当該コードとを比較する可能性を与えられるだろう。容器のラベルからの国家紙幣のシリアルナンバーと検証コードの復号の結果との一致が、物品が検証されたという真贋性を示すだろう。国家紙幣の不在や、このような国家紙幣を他の物体と交換することは、容器のラベルの一体性の破壊、及び、物品の偽造品の指示を与えるであろう。

物品の真贋性の検証はまた、デジタル画像の取得の機能とデータの遠隔的送受信の機能とが組み合わされている任意の個々の電子装置の補助により２次元ＱＲバーコードをスキャンすることによって、行われる。この場合、前記装置は、内蔵式デジタルカメラを有する携帯電話である。この場合、製造者のウェブサイト上において、２次元ＱＲバーコードから検証コードを読んで復号して、紙幣のシリアルナンバーと当該検証コードとを比較する可能性が提供される。

物品の真贋性の検証の過程は、また、個々の電子装置が２次元ＱＲバーコードをスキャンしパブリックキーの補助で検証コードを復号する処理を行うアプリケーション（プログラム）の補助で、オフラインでも実行され得る。これらのアプリケーション（プログラム）の動作の一部として、消費者が偽造製品の発見ケースに関する情報を送り偽造品の事実が確認されると金銭的補償を受け取ることができるという、特別なサービスを作り出すことも可能である。更には、製造者は、製造者の製品の偽造品が売られたり偽造紙幣の使用が発見された場合、売り手に関する業務情報を受け取ることができる。

追加の保護として、国家紙幣の価値は、商品の単位価格に依存して変化され得る。製品がより高価になると、国家紙幣の価値がより高くなり、結果として、紙幣の保護の度合もよりよくなる。

＜有利な効果：＞
１． 偽造品や模造品から物品の保護の信憑性を上げることができる。
２． 保護における質の損失なく物品の真贋性の検証の過程を単純化することができる。
３． 偽造品からの物品の保護の高いレベルが、検証データの通信の暗号保護によって保証される。
４． インターネットあるいは他の通信形式に接続がないときに、物品の真贋性の検証をオフラインでできる。
５． 損傷されることのない国家紙幣のコストは、検証後に変わらず残り、製造者にとって費用面での要素でない。
６． 偽造品からの物品の保護の高いレベルは、国家紙幣の国家的な保護によって更に保証される。

Claims (4)

1. 製品の包装過程の間に、紙幣を含むラベル付き容器が当該製品に付加される工程と、
   前記紙幣のシリアルナンバーが、暗号アルゴリズムを用いて暗号化されて、暗号キーを用いて復号され得る検証コードとされる工程と、
   前記検証コードをラベルの外側表面に表示する工程と、
   を備えたことを特徴とする模造品や偽造品から製品の真贋性を保護するための方法。
2. 前記検証コードとして、２次元ＱＲバーコードが描かれている
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記検証コードとして、英数字情報が描かれている
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
4. 前記ラベルの外側表面上に、２つ以上の検証コードが描かれ得る
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。