JP5823452B2 - 健全性検査装置 - Google Patents
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Description
この種の電気機械のコイルは、回転軸周りの均等位置の複数個所に配置することでバランスのよい回転を実現している。このコイルは、絶縁性を確保して均等な電磁力(磁束)を発生するように、その線間の絶縁性を検査してメンテナンスを行う保全作業を行う必要がある。なお、コイルの健全性の検査については、例えば、特許文献1〜3で提案されている。
しかしながら、この電気機械の保全作業は、一般的に、稼働を停止した状態にして行うことから、短絡状態の再現性の信頼性が低い、という課題がある。
また、例えば、特許文献1、2に記載のように、磁気特性の変化を利用して故障検出をするのでは、磁気特性の変化が小さい場合には検出感度が低い、という課題がある。さらに、特許文献3に記載のように、コイル内に検出回路を組み込んでスリップリング等を設置するのでは、装置構成が複雑化するとともに、稼働効率を低下させてしまう可能性もある。
そこで、本発明は、回転子側にコイルを備える電気機械の当該コイルの健全性を、該回転子を回転させつつ簡易な構成で容易に検査することのできる健全性検査装置を提供することを目的としている。
この態様では、励磁電流に代えて、回転コイルに交番電圧を印加するだけで、付加コイルに容易に検出可能な起電力を発生させることができ、容易かつ確実に健全性を検査することができる。
この態様では、第1、第2スイッチを切り替えるだけで交番電源から交番電圧を付加コイルに印加することができ、稼働時に悪影響なく、簡易かつ容易に健全性を検査することができる。
この態様では、回転コイル毎の付加コイル間に生じる起電力の電圧差を検出するだけで、回転コイル毎の健全性を判定することができ、簡易かつ容易に健全性を検査することができる。
この態様では、回転コイル毎の付加コイル間で起電力の電圧差の大きさに応じて、該当回転コイルの欠陥発生を判定することができ、簡易かつ容易に健全性を検査することができる。
この回転コイルの欠陥は、警報ライトを点灯・点滅させるだけで報知することができ、比較する回転コイルの組み合わせを組み替えることで欠陥発生の位置を容易に特定して報知することができ、その組み替えも自動化してもよい。
(同期発電機)
まずは、同期発電機の構成を説明する。図1において、突極形同期発電機(電気機械)は、例えば、水力発電所などに設置される電気機械である。同期発電機は、回転子100を固定子200内に回転自在に収容しており、水力などで回転させる回転子100側に界磁を発生(形成)させて磁気的作用により固定子200側の発電用コイル(巻線)に所望周波数の電磁電圧を発生させる構造に作製されている。
励磁用電源300は、回転コイル102にスリップリング111に導通接触する接続ケーブル119を介して接続されており、サイリスタ整流回路301と第1開閉スイッチ302とを介して直流電流を回転コイル102に供給・遮断可能に接続されている。すなわち、第1開閉スイッチ302は、本体側回路途中に介在する第1スイッチを構成する。
次に、その突極形同期発電機に設置する健全性検査装置の構成を説明する。
同期発電機の回転コイル102には、励磁用電源300に加えて、スリップリング111と第1開閉スイッチ302との間に分岐ケーブル(分岐線)39が分岐接続されて交流電源(交番電源)30が並列接続されている。
交流電源30は、第2開閉スイッチ32が介在して、回転コイル102に交番電圧を供給・遮断可能に接続されている。すなわち、第2開閉スイッチ32は、分岐ケーブル39途中に介在する第2スイッチを構成する。
これにより、付加コイル11は、回転コイル102への電力供給により発生してコイル内を通過する磁束が変化したときに、誘導起電力を発生させることができる。
このため、付加コイル11には、交流電源30から回転コイル102に交番電圧を供給(印加)すると、直列接続されている回転コイル102毎の巻線のターン数に応じた分担電圧(誘導起電力)を発生させることができる。
すなわち、コンパレータ回路21が電圧検出部と判定部とを構成する。なお、ここでは、コンパレータ回路21で、付加コイル11に発生する誘導起電力の電圧検出を行って欠陥発生の有無を判定する場合を一例にして説明するが、これに限るものではなく、電圧計で付加コイル11毎の誘導起電力の電圧測定を行って比較することにより回転コイル102の欠陥の有無を判定するようにしてもよい。
これにより、突極形同期発電機のオペレータなどは、警報ライト23が点灯したときに、回転コイル102の巻線間に短絡等の欠陥が生じていることを把握することができる。
次に、健全性検査装置を利用する健全性検査方法を説明する。
まず、突極形同期発電機の稼働を停止する際、回転子100の回転を継続中あるいは惰性回転直後に、第1開閉スイッチ302を切って回転コイル102への励磁電流の供給を遮断した後に、第2開閉スイッチ32を入れて回転コイル102に交番電圧を印加する。
すると、回転コイル102には、回転による遠心力が負荷された状態のまま、言い換えると、稼働中と同等の状態のまま、交番電圧が印加されてターン数に応じた誘導起電力を発生させることができる。
また、回転コイル102の例えば1つに短絡等が発生している場合に、発生する誘導起電力に差が生じて、コンパレータ回路21の検出する電圧差が設定閾値を超えたときには、警報ライト23が点灯する。この結果、回転コイル102に稼働中の状態で短絡等が発生して健全でないことを確認して判定することができる。
この結果、オペレータ等は、回転時の回転コイル102に短絡等の欠陥が発生していると把握(判定)したときに、個々の回転コイル102の短絡等の有無を確認するメンテナンスを実行することができ、健全であるのにも拘わらずに無駄にメンテナンス時間を確保する必要がない。
例えば、コンパレータ回路21に代えて、付加コイル11に発生する誘導起電力の電圧検出を個々に行って欠陥発生箇所を特定するようにしてもよい。また、交番電圧による誘導起電力を検出するのに代えて、稼働中の短絡発生に起因する界磁変化に応じた誘導起電力を検出するシステム構成を備えるようにしてもよい。
また、コンパレータ回路21に接続する付加コイル11の組み合わせを切り替えて誘導起電力の電圧差が生じる付加コイル11の組み合わせから欠陥発生の回転コイル102を特定するようにしてもよい。
この場合には、警報ライト23の発光色や点灯・点滅・繰り返し時間間隔などのパターンにより欠陥発生の回転コイル102を容易に把握可能にすることもできる。
15 導通ケーブル
21 コンパレータ回路
22 増幅回路
23 警報ライト
30 交流電源
32 第2開閉スイッチ
39 分岐ケーブル
100 回転子
101 胴体部
102 回転コイル
105 導通ケーブルおよび導帯
111 スリップリング
119 接続ケーブル
200 固定子
300 励磁用電源
301 サイリスタ整流回路
302 第1開閉スイッチ
Claims (5)
- 固定子内に回転自在に収容する回転子側に回転コイルを巻き掛けて、前記固定子と前記回転子の間に働く磁気的作用により機能する電気機械に取り付けて前記回転コイルの健全性を検査する健全性検査装置であって、
前記回転コイル内の磁束経路を共通にする当該回転コイル毎に設けられている複数の付加コイルと、前記付加コイル毎に生じる起電力を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部が検出する前記付加コイル毎に生じた起電力の検出結果に基づいて前記回転コイルの健全性を判定する判定部と、を備えることを特徴とする健全性検査装置。 - 前記回転コイルに交番電圧を印加する交番電源を備えることを特徴とする請求項1に記載の健全性検査装置。
- 前記回転コイルが接続されている本体側回路の途中に介在するように接続されている第1スイッチと、前記本体側回路の前記回転コイルと前記第1スイッチとの間に前記交番電源を分岐接続する分岐線と、前記分岐線の途中に介在するように接続されている第2スイッチと、を備えることを特徴とする請求項2に記載の健全性検査装置。
- 前記判定部は、前記電圧検出部が検出する前記付加コイルに生じる起電力の電圧差に基づいて前記回転コイルの健全性を判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の健全性検査装置。
- 前記判定部は、前記電圧差が生じた側の前記回転コイルに欠陥発生と判定することを特徴とする請求項4に記載の健全性検査装置。
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