JP5822354B2 - 緩衝器 - Google Patents

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Description

本発明は、緩衝器の改良に関し、特に、筒状本体と挟持片が合成樹脂で一体形成されてなるアウターシェルの強度を確保するとともに軽量化を図る構造に関する。
一般的に、緩衝器は、自動車や自動二輪車等の輸送機器や、建築物等において振動を抑制するために使用されている。
例えば、特許文献1の緩衝器は、自動車の車体と車輪との間に介装されており、車体を弾性支持する懸架ばねとユニット化されてストラット式サスペンションを構成し、懸架ばねとともに路面凹凸による衝撃が車体に伝達されることを抑制している。
そして、図6に示すように、上記緩衝器おいて車輪側に連結されるアウターシェル8は、筒状本体80(特許文献1のアウターシェル3)と、この筒状本体80に溶接固定されるナックルブラケット9とを備えている。
さらに、上記ナックルブラケット9は、上記筒状本体80の軸方向に沿って起立し相対向する一対の挟持片90L,90Rを備えている。また、これら各挟持片90L,90Rには、車体側及び車輪側のボルト挿通孔91,92が軸方向に並んで形成されており、上記挟持片90L,90Rの間に車輪を支持するナックルの取り付け部(ナックルアーム)を配置した状態で上記各ボルト挿通孔91,92にボルトを挿通することにより、アウターシェル8を車輪側に連結することができる。
特開2007−309482号公報
ここで、上記従来の緩衝器においては、筒状本体80及びナックルブラケット9を鉄等の金属でそれぞれ形成し、強度を確保することが一般的であるが、サスペンションの重量が重くなる。このため、筒状本体80とナックルブラケット9の両挟持片90L,90Rを合成樹脂で一体形成して軽量化することが好ましい。しかしながら、この場合、以下の不具合を指摘される虞がある。
すなわち、従来の緩衝器の筒状本体80及び両挟持片90L,90Rの形状をそのまま合成樹脂で再現した場合には、強度不足となる虞がある。また、強度を確保するため、筒状本体80や両挟持片90L,90Rの肉厚を全て厚くした場合には、重量が増し、材料を合成樹脂に変更したことによる軽量化の効果を充分に得られない。
そこで、本発明の目的は、筒状本体と挟持片を合成樹脂で一体形成したとしても、アウターシェルの強度を確保するとともに、軽量化することが可能な緩衝器を提供することである。
上記課題を解決するための手段は、車輪側に連結されるアウターシェルと、車体側に連結されるピストンロッドとを備え、上記アウターシェルは、上記ピストンロッドが出没可能に挿入される筒状本体と、この筒状本体の外周から軸方向に沿って起立し相対向する一対の挟持片とを備え、これらの挟持片には、各挟持片の肉厚を貫通するとともに締結用のボルトが挿通される一対のボルト挿通孔が軸方向に並んで形成されている緩衝器において、上記各挟持片は、車体側の上記ボルト挿通孔が形成される車体側ボルト保持部と、車輪側の上記ボルト挿通孔が形成される車輪側ボルト保持部と、上記車体側ボルト保持部の車体側に配置される補強部とをそれぞれ備えるとともに、上記筒状本体の外周に起立し上記筒状本体と合成樹脂で一体形成されるリブで形成されており、上記一方または両方の挟持片は、上記各挟持片の対向面に配置されるメインのリブと、このメインのリブの背面に起立して上記筒状本体の軸心線に垂直に交わる水平線に対して平行に配置される複数の背面横リブと、上記メインのリブの背面に起立して上記背面横リブから車体側若しくは車輪側に延びる一条以上の背面縦リブとを備え、上記一方または両方の挟持片の補強部には、第一、第二の背面横リブの間に架設されるとともに傾斜して配置される一条以上の背面縦リブが設けられており、この背面縦リブの車体側端部が車輪側端部よりも筒状本体側に配置されていることである。
本発明によれば、筒状本体と挟持片を合成樹脂で一体形成したとしても、アウターシェルの強度を確保するとともに、軽量化することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る緩衝器の取り付け状態を示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る緩衝器のアウターシェルを示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る緩衝器のアウターシェルを示す右側面図である。 本発明の一実施の形態に係る緩衝器のアウターシェルを示す正面図である。 本発明の一実施の形態に係る緩衝器のアウターシェルを示す平面図である。 従来の緩衝器のアウターシェルを示し、(a)は右側面図、(b)は(a)の底面図である。
以下に本発明の一実施の形態を示す緩衝器について、図面を参照しながら説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品か対応する部品を示す。
図1,2に示すように、本実施の形態に係る緩衝器Dは、車輪側に連結されるアウターシェル1と、車体側に連結されるピストンロッド2とを備えている。
そして、上記アウターシェル1は、上記ピストンロッド2が出没可能に挿入される筒状本体3と、この筒状本体3の外周から軸方向に沿って起立し相対向する一対の挟持片6L,6Rとを備え、これらの挟持片6L,6Rには、各挟持片6L,6Rの肉厚を貫通するとともに締結用のボルトB,Bが挿通される一対のボルト挿通孔61a,62aが軸方向に並んで形成されている。
さらに、上記各挟持片6L,6Rは、図3,4に車体側の上記ボルト挿通孔61aが形成される車体側ボルト保持部61と、車輪側の上記ボルト挿通孔62aが形成される車輪側ボルト保持部62と、上記車体側ボルト保持部61の車体側に配置される補強部60とをそれぞれ備えるとともに、上記筒状本体3の外周に起立し上記筒状本体3と合成樹脂で一体形成されるリブ(6a〜6s)で形成されている。
また、上記両方の挟持片6L,6Rは、上記各挟持片6L,6Rの対向面に配置されるメインのリブ6aと、このメインのリブ6aの背面に起立して上記筒状本体3の軸心線Xに垂直に交わる水平線Yに対して平行に配置される複数の背面横リブ6d〜6gと、上記メインのリブ6aの背面に起立して上記背面横リブから車体側若しくは車輪側に延びる複数の背面縦リブ6h〜6sとを備えている。
そして、上記各挟持片6L,6Rの補強部60には、第一、第二の背面横リブ6d,6eの間に架設されるとともに傾斜して配置される一条以上の背面縦リブ6i〜6kが設けられており、この背面縦リブ6i〜6kの車体側端部が車輪側端部よりも筒状本体側に配置されている。
以下、詳細に説明すると、本実施の形態に係る緩衝器Dは、図1に示すように、ストラット式サスペンション用の緩衝器であり、懸架ばねSとユニット化されている。そして、緩衝器Dのピストンロッド2がアッパーマウント20を介して車体に連結されるとともに、緩衝器Dのアウターシェル1が上記各挟持片6L,6Rを介して車輪を支持するナックル10に締結用のボルトB,Bで連結されている。
他方、上記懸架ばねSは、上記ピストンロッド2の車体側端部に取り付けられる図示しないばね受けと、上記アウターシェル1の外周に形成されるばね受け4との間に介装されている。
また、図示しないが、上記アッパーマウント20には、上記ピストンロッド2を操舵方向に回転可能に軸支するボールベアリングが取り付けられている。このため、ナックル10に連結されるタイロッドで車輪の向きを変更するとき、この回転方向に従って緩衝器Dを回転することができる。
さらに、緩衝器Dのアウターシェル1には、スタビライザリンク11を介して車体のロールを抑制するスタビライザ12が取り付けられている。
つづいて、上記緩衝器Dの構成は、周知であるため詳細に図示しないが、緩衝器Dは、その外殻をなすアウターシェル1と、このアウターシェル1内に出没可能に挿入されるピストンロッド2と、このピストンロッド2に保持されてアウターシェル1内を軸方向に移動可能なピストン(図示せず)と、このピストンで区画されて作動流体で満たされる二つの部屋(図示せず)とを備えている。
そして、上記アウターシェル1内に形成される上記二つの部屋の作動流体は、液体または気体からなり、図示しない流路を介して二つの部屋の間を移動することができる。また、同じく図示しないが、上記流路には、この流路を通過する作動流体に抵抗を与えるリーフバルブやオリフィス等の減衰力発生手段が設けられている。
このため、ピストンロッド2がアウターシェル1内に出没する緩衝器Dの伸縮時には、ピストンで加圧された一方の部屋の作動流体が上記流路を介して他方の部屋に移動するため、緩衝器Dは上記減衰力発生手段の抵抗に起因する減衰力を発生することができる。
尚、緩衝器Dにおいて、上記作動流体が水や油等の液体からなる場合には、ピストンロッド2出没分のアウターシェル1内容積変化を補償するため、緩衝器Dは周知のリザーバまたは気室を備えている。
つづいて、本実施の形態に係るアウターシェル1は、図2〜5に示すように、ピストンロッド2が出没可能に挿入される筒状本体3と、筒状本体3の外周に軸方向や周方向に沿って起立する複数のリブ(6a〜6s,5a,5b,4a〜4e)とを備えており、筒状本体3と上記各リブは、合成樹脂で一体形成されている。
尚、本実施の形態において、筒状本体3と各リブ(6a〜6s,5a,5b,4a〜4e)は、射出成型により同一の合成樹脂で同時且つ一体的に形成されているが、筒状本体3と各リブを一体形成するための方法はこの限りではなく、筒状本体3と各リブが溶接や接着、インサート成型等により一体形成されていても良い。
また、筒状本体3及び各リブ(6a〜6s,5a,5b,4a〜4e)を形成する合成樹脂の種類も適宜選択することが可能であり、緩衝器Dに入力される曲げ荷重に耐えられる強度と、緩衝器Dの作動(伸縮)に伴う発熱に耐えられる耐熱性とを備えていることが求められ、例えば、ポリアミドに補強材としてカーボン繊維を組み合わせたものが使用される。
さらに、上記アウターシェル1においては、車輪側を支持するナックル10の取り付け部(ナックルアーム)10aを挟持する一対の挟持片6L,6Rと、スタビライザリンク11が取り付けられるスタビライザ連結部5と、懸架ばねSを担持するばね受け4が上記リブ(6a〜6s,5a,5b,4a〜4e)で形成されている。つまり、本実施の形態において、挟持片6L,6R、スタビライザ連結部5及びばね受け4が上記筒状本体3に一体形成されている。
上記各挟持片6L,6Rは、共通の構成を備えるとともに、上記筒状本体3の外周から軸方向に沿って起立し相対向しており、各挟持片6L,6Rの対向面に配置されるメインのリブ6a,6aと、このメインのリブ6a,6aの間に架設される補強用の架橋リブ6b,6cと、このメインのリブ6aの背面に起立する補強用の背面リブ(6d〜6s)とをそれぞれ備えている。
また、上記背面リブ(6d〜6s)は、図3に示すように、筒状本体1の軸心線Xに垂直に交わる水平線Yに対して平行に配置される複数の背面横リブ6d〜6gと、この背面横リブから車体側若しくは車輪側に延びる複数の背面縦リブ6h〜6sとからなる。
そして、メインのリブ6aの背面には、車体側端部から車輪側端部にかけて、第一〜第四の背面横リブ6d〜6gが所定の間隔を持って起立しており、本実施の形態の各挟持片6L,6Rにおいて、第一の背面横リブ6dから第二の背面横リブ6eまでが補強部60、第二の背面横リブ6eから第三の背面横リブ6fまでが車体側ボルト保持部61、第三の補強横リブ6fよりも車輪側が車輪側ボルト保持部62である。また、上記第一〜第四の背面横リブ6d〜6gは、上記メインのリブ6aの筒状本体側端部から反筒状本体側端部にかけて延びている。
つづいて、上記補強部60には、第一、第二の背面横リブ6d,6eの間に架設される第一〜第四の背面縦リブ6h〜6kが筒状本体側から順に設けられている。
そして、第一の背面縦リブ6hは、上記メインのリブ6aの筒状本体側端部に沿って配置され、筒状本体3の軸心線Xと平行に配置されているが、第二、第三、第四の背面縦リブ6i,6j,6kは、筒状本体3の軸心線Xに対して図中左右方向に傾斜しており、第二〜第四の背面縦リブ6i〜6kにおける車体側端部が車輪側端部よりも筒状本体側に位置する。
また、傾斜する第二〜第四の背面縦リブ6i〜6kのうち、最も筒状本体側に配置される第二の背面縦リブ6iの車体側端部は、第一の背面横リブ6dと第一の背面縦リブ6hとの交点にかけて延びている。
つづいて、上記車体側ボルト保持部61には、第二、第三の背面横リブ6e,6fの間に配置されてメインのリブ6aの肉厚を貫通する孔(符示せず)の縁に沿って起立するとともに内側に車体側のボルト挿通孔61aが形成される筒状の第一ホルダ61bと、第二、第三の背面横リブ6e,6fの間に架設される第五〜第七の背面縦リブ6l〜6nと、上記第一ホルダ61bの車体側端から第二の背面横リブ6eにかけて延びる第八の背面縦リブ6oと、上記第一ホルダ61bの車輪側端から第三の背面横リブ6fにかけて延びる第九の背面縦リブ6pとが設けられている。
そして、上記第五、第六の背面縦リブ6l,6mは、上記第一ホルダ61bよりも筒状本体側に配置されるが、上記第七の背面縦リブ6nは、上記第一ホルダ61bの反筒状本体側に連なって配置されている。
また、上記車輪側ボルト保持部62には、上記第三、第四の背面横リブ6f,6gの間に配置されてメインのリブ6aの肉厚を貫通する孔(符示せず)の縁に沿って起立するとともに内側に車輪側のボルト挿通孔62aが形成される筒状の第二ホルダ62bと、この第二ホルダ62bの反筒状本体側に連なって配置されて第三、第四の背面横リブ6f,6gに架設される第十の背面縦リブ6qと、上記第二ホルダ62bの車体側端から第三の背面横リブ6fにかけて延びる第十一の背面縦リブ6rと、上記第二ホルダ62bの車輪側端から第四の背面横リブ6gにかけて延びる第十二の背面縦リブ6sとが設けられている。
そして、上記各挟持片6L,6Rにおいて、補強部60及び車体側ボルト保持部61に設けられる第一〜第三の背面横リブ6d〜6f、第一〜第九の背面縦リブ6h〜6p及び第一ホルダ61bがメインのリブ6aから起立する高さが均一であるとともに、車輪側ボルト保持部62に設けられる第四の背面横リブ6g、第十〜第十二の背面縦リブ6q〜6s及び第二ホルダ62bがメインのリブ6aから起立する高さよりも高くなるよう設定されている。つまり、各挟持片6L,6Rにおける補強部60と車体側ボルト保持部61の肉厚は、車輪側ボルト保持部62の肉厚よりも厚くなるように設定されている。
また、上記第一ホルダ61b及び第二ホルダ62bの内周には、金属製の筒61c,62cが保持されており、第一ホルダ61b及び第二ホルダ62bを補強している。尚、これら筒61c,62cの取り付け方法は、適宜選択することが可能であるが、加工工数を減らすためインサート成形によりアウターシェル1に取り付けることが好ましい。
もどって、筒状本体3に一体形成されてスタビライザリンク11が取り付けられるスタビライザ連結部5は、上記一方の挟持片6Rにおける第一の背面縦リブ6hの車体側に連設されるとともに筒状本体3の軸方向に沿って起立するメインのリブ5aと、このメインのリブ5aから起立する補強用のリブ5bとを備えている。
そして、上記メインのリブ5aには、このメインのリブ5aの肉厚を貫通する孔(符示せず)の縁に沿って起立するとともに内側にスタビライザ取り付け孔50aが形成される第三ホルダ50bが設けられており、上記スタビライザ取り付け孔50aを介してスタビライザリンク11が取り付けられている。
また、上記第三ホルダ50bには、上記第一ホルダ61b及び第二ホルダ62bと同様に金属製の筒50cが保持されており、第三ホルダ50bを補強している。また、上記補強用のリブ5bは、上記第三ホルダ50bから放射状に延びており、第三ホルダ50cを支えている。
さらに、筒状本体3に一体形成されて懸架ばねSを担持するばね受け4は、上記スタビライザ連結部5のメインのリブ5aの車体側に連設されており、筒状本体3の周方向に沿って起立するリブ4aからなるシート部40と、このシート部40の車体側のシート面40aに連設されるとともに筒状本体3の軸方向に沿って起立し筒状本体3から放射状に延びる複数のリブ4b〜4eからなるガイド部41とを備えている。
そして、図5に示すように、上記シート面40aには外周縁に沿って円弧状に形成される溝42が形成されており、この溝42は、上記ガイド部41に連なる内周端42aから外周端42bにかけて徐々に低くなるよう湾曲し(図3,4)、この溝42上に懸架ばねSの車輪側端部が当接している。さらに、この溝42の始端42cは、最も深く形成されるとともに、終端42dにかけて徐々に浅くなっており、上記溝42の始端42cに懸架ばねSの端部が当接する。
また、上記シート面42は、車輪との連結側(挟持片側)が車体側に接近するように傾斜しており、懸架ばねSを傾斜した状態に支えている。このため、路面凹凸より緩衝器Dに作用する曲げ荷重を懸架ばねSで軽減することができる。
つづいて、上記ばね受け4のガイド部41は、そのシート部側(車輪側)の端部に懸架ばねSの車輪側端部が嵌合しており、懸架ばねSの抜け止めをしている。また、このガイド部41を構成する各リブ4b,4c,4d,4eにおいて、懸架ばねSの内周が当接する反筒状本体側端部43は、上記懸架ばねSの内周面に沿って湾曲している。
次に、本実施の形態に係る緩衝器Dの作用効果について説明する。本実施の形態において、各挟持片6L,6Rが筒状本体3と合成樹脂で一体形成されるリブで形成されており、筒状本体3を各挟持片(リブ)で補強することができる。
また、本実施の形態においては、挟持片6L,6Rが補強部60を備え、この補強部60に、第一、第二の背面横リブ6d,6eの間に架設されるとともに傾斜して配置される背面縦リブ6i〜6kが設けられていることから、路面凹凸により車輪側から入力される曲げ荷重が上記背面縦リブを介して車体側に伝達されるため、応力が集中し難い。
したがって、筒状本体3と挟持片6L,6Rとを合成樹脂で一体形成したとしても、アウターシェル1の強度を確保するとともに、軽量化することが可能となる。
また、本実施の形態においては、挟持片6L,6Rとばね受け4との間にスタビライザ連結部5が設けられており、このスタビライザ連結部5にスタビライザリンク11を結合する都合から、一方の挟持片6Rをばね受け4に連結することができず、第一の背面横リブ6dとばね受け4との間に背面縦リブを設けることもできない。
また、アウターシェル1を左右対称(図中においては前後対称)に形成することが好ましいことから、挟持片6L,6Rの補強部60に筒状本体側からボルト挿通孔側に向けて傾斜する第二〜第四の背面縦リブ6i〜6kを設けて挟持片6L,6Rの強度を確保することが特に有効である。
また、本実施の形態においては、第一、第二の背面横リブ6d,6eがメインのリブ6aの筒状本体側端部に連設されて筒状本体3に連なる。また、メインのリブ6aの筒状本体側端部に沿って連設されて筒状本体3に連なる第一の背面縦リブ6h(他の背面縦リブ)が第一、第二の背面横リブ6d,6eの筒状本体側端部の間に架設されている。
そして、第二の背面縦リブ6i(傾斜する背面縦リブ)の車体側端部が、第一の背面横リブ6d(車体側の背面横リブ)と第一の背面縦リブ6h(他の背面縦リブ)の交点に連なっていることから、車輪側から入力される曲げ荷重をより確実に車体側に伝達することが可能となり、挟持片6L,6Rをより頑丈にすることができる。
また、本実施の形態においては、スタビライザ連結部5に設けられるメインのリブ5aが第一の背面縦リブ6h(他の背面縦リブ)に連なっている。このため、スタビライザ側から入力される荷重も第二〜第四の背面縦リブ6i〜6k(傾斜して配置される背面縦リブ)で支えることが可能となる。
また、本実施の形態においては、各挟持片6L,6Rの車体側のホルト挿通孔61aが形成される車体側ボルト保持部61の肉厚が、車輪側のボルト挿通孔62aが形成される車輪側ボルト保持部62の肉厚よりも厚く形成されている。
このため、アウターシェル1に入力される曲げ荷重をより多く受ける車体側ボルト保持部61の肉厚を厚くしてアウターシェル1の強度を確保するとともに、上記荷重があまりかからない車輪側ボルト保持部62の肉厚を薄くして軽量化することができる。
また、本実施の形態におけるばね受け4は、シート面40aに連設されるとともに筒状本体3の軸方向に沿って起立し筒状本体3から放射状に延びる複数のリブ4b〜4eからなるガイド部41を備え、このガイド部41の外周に懸架ばねSが嵌合されている。
したがって、上記ガイド部41が筒状本体3を補強するリブを兼ねながら懸架ばねSをばね受け4上に保持することが可能となり、懸架ばねSの位置ずれ防止用のガイドをシート面40aの外周に起立させる必要がない。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、特許請求の範囲から逸脱することなく改造、変形及び変更を行うことができることは理解すべきである。
例えば、上記実施の形態においては、筒状本体3、挟持片6L,6R、スタビライザ連結部5及びばね受け4が合成樹脂で一体形成されているが、本発明においては、少なくとも筒状本体3と挟持片6L,6Rが合成樹脂で一体形成されていれば良い。
また、本実施の形態においては、両方の挟持片6L,6Rが共通の構成を備えており、傾斜する複数の背面縦リブ6i〜6kをそれぞれ備えているが、スタビライザ連結部5に連なる一方の挟持片6Rのみが一条以上の傾斜する背面縦リブを備えているとしても良い。
また、上記実施の形態においては、筒状本体3の外周に起立する複数のリブ(6a〜6s,5a,5b,4a〜4e)で、挟持片6L,6R、スタビライザ連結部5及びばね受け4が形成されているが、リブ間の一部が埋まり、挟持片6L,6Rの一部や、ばね受け4のガイド部41がブロック状に形成されていても良い。
また、挟持片6L,6Rにおける補強用の架橋リブ(6b,6c)や背面リブ(6d〜6s)の形状や数は、上記の限りではなく、適宜変更することが可能である。
また、上記実施の形態において、スタビライザ連結部5が一方の挟持片6Rとばね受け4との間に配置されているが、他の部分にスタビライザ連結部5が設けられるとしても良い。
また、上記実施の形態のばね受け部4において、ガイド部41を構成するリブ4b〜4eの形状や数は、適宜変更することが可能であり、シート面40aに形成される溝42の位置や形状も適宜選択することが可能である。
D 緩衝器
S 懸架ばね
1 アウターシェル
2 ピストンロッド
3 筒状本体
4 ばね受け
5a,6a メインのリブ
4a〜4e リブ
5 スタビライザ連結部
6L,6R 挟持片
6b,6c 架橋リブ
6d〜6g 第一〜第三の背面横リブ
6h〜6s 第一〜第十二の背面縦リブ
10 ナックル
10a 取り付け部(ナックルアーム)
11 スタビライザリンク
12 スタビライザ
20 アッパーマウント
40 シート部
40a シート面
41 ガイド部
42 溝
50a スタビライザ取り付け孔
50b 第三ホルダ
50c,61c,62c 筒
60 補強部
61 車体側ボルト保持部
61a,62a ボルト挿通孔
61b 第一ホルダ
62 車輪側ボルト保持部
62b 第二ホルダ

Claims (5)

  1. 車輪側に連結されるアウターシェルと、車体側に連結されるピストンロッドとを備え、
    上記アウターシェルは、上記ピストンロッドが出没可能に挿入される筒状本体と、この筒状本体の外周から軸方向に沿って起立し相対向する一対の挟持片とを備え、これらの挟持片には、各挟持片の肉厚を貫通するとともに締結用のボルトが挿通される一対のボルト挿通孔が軸方向に並んで形成されている緩衝器において、
    上記各挟持片は、車体側の上記ボルト挿通孔が形成される車体側ボルト保持部と、車輪側の上記ボルト挿通孔が形成される車輪側ボルト保持部と、上記車体側ボルト保持部の車体側に配置される補強部とをそれぞれ備えるとともに、上記筒状本体の外周に起立し上記筒状本体と合成樹脂で一体形成されるリブで形成されており、
    上記一方または両方の挟持片は、上記各挟持片の対向面に配置されるメインのリブと、このメインのリブの背面に起立して上記筒状本体の軸心線に垂直に交わる水平線に対して平行に配置される複数の背面横リブと、上記メインのリブの背面に起立して上記背面横リブから車体側若しくは車輪側に延びる一条以上の背面縦リブとを備え、
    上記一方または両方の挟持片の補強部には、第一、第二の背面横リブの間に架設されるとともに傾斜して配置される一条以上の背面縦リブが設けられており、この背面縦リブの車体側端部が車輪側端部よりも筒状本体側に配置されていることを特徴とする緩衝器。
  2. 上記第一、第二の背面横リブが上記メインのリブの筒状本体側端部に連設されており、
    上記補強部には、上記メインのリブの筒状本体側端部に沿って連設されるとともに、上記第一、第二の背面横リブの筒状本体側端部の間に架設される他の背面縦リブが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 傾斜して配置されるとともに最も筒状本体側に配置される上記背面縦リブの車体側端部が車体側の上記第一の背面横リブと上記他の背面縦リブの交点に連なっていることを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。
  4. 上記挟持片の車体側に連設されるスタビライザ連結部と、このスタビライザ連結部の車体側に連設されるばね受けが上記両挟持片とともに上記筒状本体の外周に合成樹脂で一体形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の緩衝器。
  5. 上記スタビライザ連結部が上記一方の挟持片における上記他の背面縦リブに連なるとともに上記筒状本体の外周に軸方向に沿って起立するメインのリブを備え、このスタビライザ連結部におけるメインのリブにスタビライザ取り付け孔が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の緩衝器。
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