JP5818767B2 - Vane type compressor - Google Patents
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Description
本発明は、ベーン型圧縮機に関するものである。 The present invention relates to a vane type compressor.
一般的なベーン型圧縮機は、シリンダ内に収容したロータを回転軸により回転して、ロータ部内に一箇所または複数箇所形成されたベーン溝内に嵌入されたベーンとロータ外周面及びシリンダの内周面により形成される圧縮室を、ベーンの回転により吸入室から冷媒ガスを吸入し、圧縮された冷媒ガスを吐出室へ吐出するように構成されている。 A general vane type compressor rotates a rotor accommodated in a cylinder by a rotary shaft, and inserts a vane inserted into a vane groove formed in one or a plurality of locations in the rotor portion, the rotor outer peripheral surface, and the inside of the cylinder. The compression chamber formed by the peripheral surface is configured to suck refrigerant gas from the suction chamber by rotation of the vane and discharge the compressed refrigerant gas to the discharge chamber.
一方、圧縮機の吐出容量を制御する方法として、圧縮室に吸入バイパスポートを設けて、吸入過程で取り込んだ冷媒ガスの一部を吸入バイパスポートから吸入側に戻す方法が一般的である。ベーン型圧縮機においても、例えば特許文献1、2に示すような構造が提案されている。
On the other hand, a general method for controlling the discharge capacity of the compressor is to provide a suction bypass port in the compression chamber and return a part of the refrigerant gas taken in during the suction process from the suction bypass port to the suction side. For the vane compressor, for example, the structures shown in
特許文献1では、シリンダ側面に圧縮室に開口する吸入バイパスポート(特許文献1ではバイパス通路21と称する)を設け、通常運転時は吸入バイパスポートを閉じ、容量制御運転時は吸入バイパスポートが吸入側に開口する機構を設けて、吐出容量を制御している。
In
特許文献2では、フレームまたはシリンダヘッド(特許文献2ではフロント側プレート1と称する)側に吸入バイパスポート(特許文献2ではバイパス孔22と称する)を設けた構造が示されている。
また、ベーンの先端部の円弧形状の半径をシリンダの内周面の半径とほぼ同等とするようにした構造が提案されている(例えば、特許文献3参照)。 In addition, a structure has been proposed in which the arc-shaped radius of the tip of the vane is substantially equal to the radius of the inner peripheral surface of the cylinder (see, for example, Patent Document 3).
特許文献1に記載のベーン型圧縮機においては、図4からも明らかなように、ベーン先端部の円弧形状の半径がシリンダの内周面の半径よりも小さいため、ベーンが吸入バイパスポートを通過する際に、必ず高圧側の圧縮室から低圧側の圧縮室へベーン先端を跨いで冷媒が漏れてしまうことになる。これにより、漏れ損失が増加し、圧縮機の効率が低下してしまうという課題があった。
In the vane type compressor described in
一方、特許文献2では、冷媒漏れを防止するために、圧縮室に開口する吸入バイパスポートは、周方向幅はベーン幅以下で、径方向幅は圧縮室の流路幅以下とする必要があることが示されている。このように、一般的なベーン型圧縮機であっても、吸入バイパスポートをフレームまたはシリンダヘッド側に設け、吸入バイパスポートの寸法に上記制約を設ければ、高圧側の圧縮室から低圧側の圧縮室に冷媒が漏れることはない。ただし、この場合、吸入バイパスポートの断面積は、最大でも(ベーン幅)*(圧縮室の流路幅)であり、必ずしも十分な断面積が取れるわけではなく、容量制御運転時に吸入バイパスポートを冷媒が通過する際の圧力損失が大きく、効率を高めることは難しかった。
On the other hand, in
なお、特許文献3には、ベーンを常にシリンダの内周面の中心周りに回転するように保持した構造が示されており、ベーンの先端部の円弧形状の半径をシリンダの内周面の半径とほぼ同等とすることができるという内容が示されている。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、ベーンが吸入バイパスポートを通過する際も、高圧側の圧縮室から低圧側の圧縮室へベーン先端を跨ぐことによる冷媒漏れの発生がなく、かつ容量制御運転時に吸入バイパスポートを冷媒が通過する際の圧力損失が小さい高効率のベーン型圧縮機を提供するものである。 The present invention has been made to solve the above-described problems. Even when the vane passes through the suction bypass port, the refrigerant leaks by straddling the vane tip from the high-pressure side compression chamber to the low-pressure side compression chamber. In addition, the present invention provides a highly efficient vane compressor that has a low pressure loss when refrigerant passes through an intake bypass port during capacity control operation.
本発明に係るベーン型圧縮機は、略円筒状で、軸方向の両端が開口しているシリンダと、前記シリンダの軸方向の両端を閉塞するシリンダヘッド及びフレームと、前記シリンダ内で回転運動する円柱形のロータ部及び前記ロータ部に回転力を伝達するシャフト部を有するロータシャフトと、前記ロータ部内に設置され、前記シリンダの内周面の中心周りに回転するように保持されたベーンとにより、圧縮室を形成して吸入した流体を圧縮するベーン型圧縮機において、前記圧縮室に吸入した流体の一部を前記ベーン型圧縮機の吸入側にバイパスする吸入バイパスポートを前記シリンダに設け、前記吸入バイパスポートの前記圧縮室への開口部の周方向の幅を前記ベーンの周方向の幅と同等以下としたものである。 A vane type compressor according to the present invention is substantially cylindrical and has a cylinder that is open at both ends in the axial direction, a cylinder head and a frame that closes both ends of the cylinder in the axial direction, and a rotational movement within the cylinder. A rotor shaft having a cylindrical rotor portion and a shaft portion for transmitting a rotational force to the rotor portion, and a vane installed in the rotor portion and held so as to rotate around the center of the inner peripheral surface of the cylinder In the vane type compressor that forms a compression chamber and compresses the sucked fluid, a suction bypass port that bypasses a part of the fluid sucked into the compression chamber to the suction side of the vane compressor is provided in the cylinder, The circumferential width of the opening to the compression chamber of the suction bypass port is equal to or less than the circumferential width of the vane.
本発明に係るベーン型圧縮機では、シリンダにバイパスポートを設け、吸入バイパスポートの圧縮室への開口部の周方向の幅をベーンの周方向の幅と同等以下としているので、ベーンが吸入バイパスポートを通過する際でも、高圧側の圧縮室から低圧側の圧縮室に冷媒が漏れることは無い。 In the vane type compressor according to the present invention, the bypass port is provided in the cylinder, and the circumferential width of the opening to the compression chamber of the suction bypass port is equal to or smaller than the circumferential width of the vane. Even when passing through the port, the refrigerant does not leak from the high-pressure side compression chamber to the low-pressure side compression chamber.
また、本発明に係るベーン型圧縮機では、吸入バイパスポートをシリンダ側面に設けたことにより、吸入バイパスポートをシリンダ高さ方向に長く設けることができる。つまり、吸入バイパスポートの断面積(開口面積)を、最大で(ベーン幅)*(シリンダ高さ)近くまで取ることが可能であるため、容量制御運転時の吸入バイパスポートにおける圧力損失を低減することができる。 Moreover, in the vane type compressor according to the present invention, the suction bypass port can be provided long in the cylinder height direction by providing the suction bypass port on the side surface of the cylinder. That is, since the cross-sectional area (opening area) of the suction bypass port can be taken up to (vane width) * (cylinder height), the pressure loss at the suction bypass port during capacity control operation is reduced. be able to.
以上から、本発明に係るベーン型圧縮機によれば、ベーンが吸入バイパスポートを通過する際に高圧側の圧縮室から低圧側の圧縮室に冷媒が漏れることが無く、かつ容量制御運転時の圧力損失も小さい効率の高いものとなる。 As described above, according to the vane type compressor of the present invention, the refrigerant does not leak from the high pressure side compression chamber to the low pressure side compression chamber when the vane passes through the suction bypass port, and at the time of capacity control operation. High efficiency with low pressure loss.
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。さらに、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In addition, in the following drawings including FIG. 1, the relationship of the size of each component may be different from the actual one. Further, in the following drawings including FIG. 1, the same reference numerals denote the same or equivalent parts, and this is common throughout the entire specification. Furthermore, the forms of the constituent elements shown in the entire specification are merely examples, and are not limited to these descriptions.
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るベーン型圧縮機200の断面構成例を示す縦断面図である。図2は、ベーン型圧縮機200の圧縮要素101を分解した状態を示す分解斜視図である。図3は、ベーン型圧縮機200の第1のベーン5および第2のベーン6を説明するための説明図である。図4は、後述する図7における回転角度90°の状態における図1に示すベーン型圧縮機200のI−I断面図である。図5は、図4に示すベーン型圧縮機200の矢視A図である。図1〜図5を参照しながら、ベーン型圧縮機200について説明する。なお、図1において、実線で示す矢印はガス(冷媒)の流れ、破線で示す矢印は冷凍機油25の流れを示している。
FIG. 1 is a longitudinal cross-sectional view showing a cross-sectional configuration example of a
このベーン型圧縮機200は、たとえば冷蔵庫や冷凍庫、自動販売機、空気調和装置、冷凍装置、給湯器等の各種産業機械に用いられる冷凍サイクルの構成要素の一つとなるものである。つまり、ベーン型圧縮機200は、冷凍サイクルを循環する冷媒を、圧縮して高温高圧の状態として吐出し、冷凍サイクルに循環させるものである。
The
[ベーン型圧縮機200の構成]
ベーン型圧縮機200は、密閉容器103と、密閉容器103内に収納された圧縮要素101と、圧縮要素101の上部に位置し圧縮要素101を駆動する電動要素102と、密閉容器103内の底部に設けられ、冷凍機油25を貯溜する油溜め104と、で構成される。
[Configuration of Vane Compressor 200]
The
密閉容器103は、ベーン型圧縮機200の外郭を構成するものである。密閉容器103の側面には、冷媒回路からの冷媒ガスを取り込むための吸入管26および吸入バイパス管27が取り付けられている。密閉容器103の上面には、冷媒回路に冷媒ガスを吐き出すための吐出管24が接続されている。油溜め104は、密閉容器103の底部に形成されている。
The
圧縮要素101を駆動する電動要素102は、例えば、ブラシレスDCモータで構成される。電動要素102は、密閉容器103の内周に固定される固定子21と、固定子21の内側に配設され、永久磁石を使用する回転子22とを備える。固定子21には、密閉容器103の上面に溶接により固定されたガラス端子23から電力が供給される。固定子21に電力が供給されると、回転子22が回転駆動し、回転子22に固定されているロータシャフト4が回転する。
The
図1および図2に示すように、圧縮要素101は以下に示す要素を有する。つまり、圧縮要素101は、(1)シリンダ1、(2)フレーム2、(3)シリンダヘッド3、(4)ロータシャフト4、(5)第1のベーン5、(6)第2のベーン6、(7)ブッシュ7、ブッシュ8を有している。なお、本実施の形態1では、ベーン枚数2枚の場合について示している。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
(1)シリンダ1
全体形状が略円筒状で、軸方向の両端部が貫通するように開口している。シリンダ内周面1bの一部に、軸方向に貫通し外側に抉られた形状の切欠き部1cが設けられている。切欠き部1cには、吸入管26と連通した吸入ポート1aが開口している。また、最近接点32(図4に図示)を挟んで吸入ポート1aと反対側に位置し、最近接点32の近傍で、後述するフレーム2に面した側に第1の吐出ポート1dが設けられている。
(1)
The overall shape is substantially cylindrical, and the both ends in the axial direction are opened so as to penetrate. A part of the cylinder inner
さらに、切欠き部1cと第1の吐出ポート1dとの間(最近接点32の対向面側)のシリンダ内周面1bの位置に、径方向に貫通する吸入バイパスポート1eが設けられている。吸入バイパスポート1eは、密閉容器103を介して吸入バイパス管27に接続されている。この吸入バイパスポート1eの断面形状は、シリンダ1の高さ方向(軸方向)に長い長穴状で、周方向の幅が後述する第1のベーン5のベーン部5a、第2のベーン6のベーン部6aの幅(周方向の幅)よりも小さくなっている。
Further, a
なお、図5に示すように、吸入バイパス管27の断面形状は円形状とし、吸入バイパス管27の内空間の断面積は吸入バイパスポート1eの断面積と同等程度の大きさとしている。また、外周部には、軸方向に貫通した油戻し穴1fが、例えば対向位置に二ヶ所設けられている。
As shown in FIG. 5, the cross-sectional shape of the
(2)フレーム2
縦断面形状が略T字状で、シリンダ1に接する部分が略円板状であり、シリンダ1の一方の開口部(図2では上側の開口部)を閉塞する。フレーム2のシリンダ1側端面には、外周面がシリンダ内周面1bと同心円で形成される凹部2aが形成されている。この凹部2aに、後述する第1のベーン5のベーンアライナ部5c、第2のベーン6のベーンアライナ部6cが嵌入される。そして、ベーンアライナ部5c、ベーンアライナ部6cが、凹部2aの外周面であるベーンアライナ軸受部2bで支承される。なお、外周面がシリンダ内周面1bと同心となれば、凹部2aをリング状の溝としてもよい。
(2)
The longitudinal section is substantially T-shaped, and the portion in contact with the
また、フレーム2の中央部は円筒状の中空であり、ここに主軸受部2cが設けられている。さらに、シリンダ1に設けた第1の吐出ポート1dと連通し、軸方向に貫通した第2の吐出ポート2dが設けられている。第2の吐出ポート2dのシリンダ1と反対側の面には、吐出弁41(図2に図示)および吐出弁41の開度を規制するための吐出弁押え42(図2に図示)がフレーム2に取付けられている。
The central portion of the
(3)シリンダヘッド3
断面形状が略T字状で、シリンダ1に接する部分が略円板状であり、シリンダ1の他方の開口部(図2では下側の開口部)を閉塞する。シリンダヘッド3のシリンダ1側端面には、外周面がシリンダ内周面1bと同心円で形成される凹部3aが形成されている。この凹部3aに、後述する第1のベーン5のベーンアライナ部5d、第2のベーン6のベーンアライナ部6dが嵌入される。そして、ベーンアライナ部5d、ベーンアライナ部6dが凹部3aの外周面であるベーンアライナ軸受部3bで支承される。また、シリンダヘッド3の中央部は円筒状の中空であり、ここに主軸受部3cが設けられている。なお、外周面がシリンダ内周面1bと同心となれば、凹部3aをリング状の溝としてもよい。
(3)
The cross-sectional shape is substantially T-shaped, and the portion in contact with the
(4)ロータシャフト4
シリンダ1内でシリンダ1の中心軸とは偏心した中心軸上に回転運動を行うロータ部4a、及び、上下の回転軸部4b、回転軸部4cが一体となった構造をしている。回転軸部4b、回転軸部4cは、それぞれフレーム2の主軸受部2c、シリンダヘッド3の主軸受部3cで支承される。ロータ部4aには、断面形状が略円形で軸方向に貫通するブッシュ保持部4d、ブッシュ保持部4e及びベーン逃がし部4f、ベーン逃がし部4gが形成されている。ブッシュ保持部4dとベーン逃がし部4f、及びブッシュ保持部4eとベーン逃がし部4gは、それぞれ連通しており、ベーン逃がし部4f及びベーン逃がし部4gの軸方向端部はフレーム2の凹部2a及びシリンダヘッド3の凹部3aと連通している。
(4)
In the
また、ブッシュ保持部4dとブッシュ保持部4e、ベーン逃がし部4fとベーン逃がし部4gは、ほぼ対称の位置に配置されている。さらに、ロータシャフト4の下端部には例えば特開2009−264175号公報に記載されているようなロータシャフト4の遠心力を利用した油ポンプ31(図1に図示)が設けられている。油ポンプ31は、ロータシャフト4の軸中央部に設けられ軸方向に延在する給油路4hと連通している。給油路4hと凹部2aとの間には給油路4iが、給油路4hと凹部3aとの間には給油路4jが設けられている。また、回転軸部4bの主軸受部2cの上方の位置には排油穴4k(図1に図示)が設けられている。
In addition, the
(5)第1のベーン5
略四角形の板状の部材で構成されたベーン部5a、部分リング状に構成されたベーンアライナ部5c、部分リング状に構成されたベーンアライナ部5dから構成される。ベーン部5aのシリンダ内周面1b側に位置するベーン先端部5bは、外側に円弧形状に形成され、その円弧形状の半径は、シリンダ内周面1bの半径とほぼ同等の半径で構成されている。ベーンアライナ部5cは、ベーン部5aのフレーム2側の端面に設けられている。ベーンアライナ部5dは、ベーン部5aのシリンダヘッド3側の端面に設けられている。
(5)
The
ここで、ベーン部5aのベーン長さ方向およびベーン先端部5bの円弧形状の法線方向は、ベーンアライナ部5c、ベーンアライナ部5dを形成する円弧形状の略中心を通るように形成されている。なお、ベーンアライナ部5c、ベーンアライナ部5dは、第1のベーン5のベーン部5aと一体に取り付けられ、あるいは、第1のベーン5のベーン部5aと一体で形成されている。
Here, the vane length direction of the
(6)第2のベーン6
略四角形の板状の部材で構成されたベーン部6a、部分リング状に構成されたベーンアライナ部6c、部分リング状に構成されたベーンアライナ部6dから構成される。ベーン部6aのシリンダ内周面1b側に位置するベーン先端部6bは、外側に円弧形状に形成され、その円弧形状の半径は、シリンダ内周面1bの半径とほぼ同等の半径で構成されている。ベーンアライナ部6cは、ベーン部6aのフレーム2側の端面に設けられている。ベーンアライナ部6dは、ベーン部6aのシリンダヘッド3側の端面に設けられている。
(6)
The
ここで、ベーン部6aのベーン長さ方向およびベーン先端部6bの円弧形状の法線方向は、ベーンアライナ部6c、ベーンアライナ部6dを形成する円弧形状の略中心を通るように形成されている。なお、ベーンアライナ部6c、ベーンアライナ部6dは、第2のベーン6のベーン部6aと一体に取り付けられ、あるいは、第2のベーン6のベーン部6aと一体で形成されている。
Here, the vane length direction of the
(7)ブッシュ7、ブッシュ8
一対の略半円柱状の平面を対向させた状態で構成される。略半円柱状の一対のブッシュ7、ブッシュ8は、ロータシャフト4のブッシュ保持部4d、ブッシュ保持部4eに、それぞれ嵌入される。ブッシュ7、ブッシュ8を構成する一対の略半円柱状の内側に、板状の第1のベーン5のベーン部5a、第2のベーン6のベーン部6aがロータ部4aに対して回転自在且つ略長手方向に移動可能に保持される。なお、図4の7a、8aは、ブッシュ中心を示しており、それぞれブッシュ7、ブッシュ8の回転中心を示している。
(7)
A pair of substantially semi-cylindrical planes are opposed to each other. A pair of
図6は、実施の形態1に係るベーン型圧縮機200を搭載した例えば空気調和装置(以下、空気調和装置Aと称する)の構成の一例を示す冷媒回路図である。空気調和装置Aは、冷凍サイクル運転を行うことによって、例えば室内空間等の空調対象空間の冷房や暖房を実行するものである。
FIG. 6 is a refrigerant circuit diagram illustrating an example of a configuration of, for example, an air conditioner (hereinafter referred to as an air conditioner A) on which the
空気調和装置Aの冷媒回路は、ベーン型圧縮機200、凝縮器201、膨張弁202、蒸発器203、四方弁204、電磁弁205を配管接続することで構成されている。電磁弁205は、吸入バイパス管27に設けられている。吸入バイパス管27の一端は吸入管26に接続され、他端はベーン型圧縮機200に接続され、ベーン型圧縮機200の吸入バイパスポート1eと連通している。なお、四方弁204を切り替えることにより、凝縮器201が蒸発器として、蒸発器203が凝縮器として、それぞれ機能することになる。
The refrigerant circuit of the air conditioner A is configured by connecting a
まず、冷媒回路の動作を、図6を用いて説明する。
吸入管26からベーン型圧縮機200に吸入された冷媒は、ベーン型圧縮機200の圧縮要素101内で圧縮され、吐出管24から高圧の冷媒となって外部に吐出される。その後、冷媒は、四方弁204を通って凝縮器201で放熱冷却された後、膨張弁202で減圧され、蒸発器203に導かれてガス状態まで加熱された後、再び吸入管26を通ってベーン型圧縮機200の圧縮要素101内に吸入される。以上において、通常運転を行う場合は電磁弁205を閉にし、容量制御運転を行う場合は、電磁弁205を開にする。
First, the operation of the refrigerant circuit will be described with reference to FIG.
The refrigerant sucked into the
電磁弁205を開にすると、吸入バイパス管27に冷媒が導通する状態になる。そして、吸入管26からベーン型圧縮機200の圧縮要素101に取り込んだ冷媒の一部をベーン型圧縮機200の吸入バイパスポート1eから吸入バイパス管27を介して吸入側にバイパスさせる。
When the
図6の矢印は、容量制御運転時の冷媒の流れを示している。ここで、通常運転時には、吸入バイパスポート1eから電磁弁205までの空間は、冷媒ガスの圧縮に対して無効となる容積(死容積)となる。この死容積が大きいと、ベーン型圧縮機200の効率は低下する。そのため、電磁弁205は、できるだけベーン型圧縮機200に近接した位置に設けることが望ましい。
The arrows in FIG. 6 indicate the flow of the refrigerant during the capacity control operation. Here, during normal operation, the space from the
次に、ベーン型圧縮機200の圧縮室の構成を図4にて説明する。
ロータシャフト4のロータ部4aとシリンダ内周面1bは一箇所(最近接点32)において最近接している。なお、ベーンアライナ軸受部2b、ベーンアライナ軸受部3bの半径をra(後述する図8参照)、シリンダ内周面1bの半径をrcとしたとき、第1のベーン5のベーンアライナ部5c、ベーンアライナ部5dの外周側とベーン先端部5bとの間の距離rv(図3参照)は、下記式(1)としている。
式(1)
rv=rc−ra−δ
Next, the configuration of the compression chamber of the
The
Formula (1)
rv = rc-ra-δ
δは、ベーン先端部5bとシリンダ内周面1bとの間の隙間を表している。式(1)のようにrvを設定することで、第1のベーン5はシリンダ内周面1bに接触することなく、回転することとなる。ここで、δが極力小さくなるようにrvを設定し、ベーン先端部5bからのガスの漏れを極力少なくしている。なお、式(1)の関係は、第2のベーン6においても同様で、第2のベーン6のベーン先端部6bとシリンダ内周面1bとの間は、狭い隙間を保ちつつ、第2のベーン6は回転することとなる。
δ represents a gap between the
以上のように、第1のベーン5とシリンダ内周面1bとの間、第2のベーン6とシリンダ内周面1bとの間が、それぞれ狭い隙間を保つことにより、シリンダ1内には3つの空間(吸入室9、中間室10、圧縮室11)が形成される。吸入室9には、切欠き部1cを介して吸入ポート1aが開口しており、切欠き部1cは最近接点32の近傍から、第1のベーン5のベーン先端部5bとシリンダ内周面1bが相対する点B(後述する図7参照)の範囲まで設けられている。
As described above, a small gap is maintained between the
次に、ベーン型圧縮機200の回転動作について説明する。
ロータシャフト4の回転軸部4bが電動要素102の駆動部からの回転動力を受け、ロータ部4aは、シリンダ1内で回転する。ロータ部4aの回転に伴い、ロータ部4aの外周付近に配置されたブッシュ保持部4d、ブッシュ保持部4eは、ロータシャフト4を中心とした円周上を移動する。そして、ブッシュ保持部4d、ブッシュ保持部4e内に保持されている一対のブッシュ7、ブッシュ8、及びその一対のブッシュ7、ブッシュ8の間に回転可能に保持されている第1のベーン5のベーン部5a、第2のベーン6のベーン部6aもロータ部4aとともに回転する。
Next, the rotation operation of the
The
第1のベーン5、第2のベーン6は、回転による遠心力を受け、ベーンアライナ部5c、ベーンアライナ部6c、及びベーンアライナ部5d、ベーンアライナ部6dがベーンアライナ軸受部2b、ベーンアライナ軸受部3bにそれぞれ押付けられて摺動しながら、ベーンアライナ軸受部2b、ベーンアライナ軸受部3bの中心まわりに回転する。ここで、ベーンアライナ軸受部2b、ベーンアライナ軸受部3bとシリンダ内周面1bとは同心であり、このため、第1のベーン5、第2のベーン6はシリンダ内周面1bの中心まわりに回転することになる。そうすると、第1のベーン5のベーン部5a、第2のベーン6のベーン部6aの長さ方向がシリンダ中心に向かうように、ブッシュ7、ブッシュ8がブッシュ保持部4d、ブッシュ保持部4e内で、ブッシュ中心7a、ブッシュ中心8aまわりに回転することになる。
The
以上の動作において、ブッシュ7と第1のベーン5のベーン部5aの側面、及びブッシュ8と第2のベーン6のベーン部6aの側面は、互いに摺動を行う。また、ロータシャフト4のブッシュ保持部4dとブッシュ7、ブッシュ保持部4eとブッシュ8も互いに摺動することになる。
In the above operation, the
図7は、ベーン型圧縮機200の圧縮動作を示す図1のI−I断面図である。図7を参照しながら、吸入室9、中間室10及び圧縮室11の容積が変化する様子、及び、ガスの吸入、吐出の状況を詳細に説明する。なお、図7は、容量制御運転時の状況を示している。
FIG. 7 is a cross-sectional view taken along the line II of FIG. 1 showing the compression operation of the
まず、ロータシャフト4の回転に伴い、吸入管26から冷媒回路の低圧のガスが吸入ポート1aに流入する。ここで、ロータシャフト4のロータ部4aとシリンダ内周面1bとが最近接している最近接点32と、第1のベーン5とシリンダ内周面1bとが相対する箇所とが一致するときを、「角度0°」と定義する。そして、図7では、「角度0°」、「角度45°」、「角度90°」、「角度135°」での、第1のベーン5、第2のベーン6の位置と、そのときの吸入室9、中間室10及び圧縮室11の状態を示している。
First, as the
また、「角度0°」を示す図にロータシャフト4の回転方向を矢印で示している。なお、「角度180°」以降の状態を示していないのは、「角度180°」になると、「角度0°」において、第1のベーン5と第2のベーン6が入れ替わった状態と同じになり、以降は「角度0°」から「角度135°」までと同じ圧縮動作を示すためである。
Further, the direction of rotation of the
「角度0°」では、最近接点32と第2のベーン6で仕切られた右側の空間は中間室10で、切欠き部1cを介して吸入ポート1aと連通しており、ガスを吸入する。また、「角度0°」では、最近接点32と第2のベーン6で仕切られた左側の空間は、第1の吐出ポート1dおよび吸入バイパスポート1eに連通した圧縮室11となる。容量制御運転時は、図7の「角度0°」に示すように圧縮室11内の冷媒の一部が、吸入バイパスポート1eから吸入バイパス管27に流出することになる。
At “
「角度45°」では、第1のベーン5と最近接点32で仕切られた空間は吸入室9となる。第1のベーン5と第2のベーン6で仕切られた中間室10は、切欠き部1cを介して吸入ポート1aと連通しており、中間室10の容積は「角度0°」のときより大きくなるので、ガスの吸入を続ける。また、第2のベーン6と最近接点32で仕切られた空間は圧縮室11で、圧縮室11の容積は「角度0°」のときより小さくなり、ガスは圧縮され徐々にその圧力が高くなる。吸入バイパスポート1eは中間室10と連通し、中間室10内の冷媒の一部が、吸入バイパスポート1eから吸入バイパス管27に流出を続ける。
At the “angle of 45 °”, the space partitioned by the
「角度90°」では、第1のベーン5のベーン先端部5bがシリンダ内周面1b上の点Bと重なるので、中間室10は吸入ポート1aと連通しなくなる。これにより、中間室10でのガスの吸入は終了する。また、この状態で、中間室10の容積は略最大となる。吸入室9の容積は「角度45°」のときより大きくなり、吸入を続ける。圧縮室11の容積は「角度45°」のときより更に小さくなるので、圧縮室11内の圧力はさらに高くなる。
At the “angle of 90 °”, the
ここで、圧縮室11内の圧力が高圧を上回ると、吐出弁41が開き、圧縮室11内のガスは、第1の吐出ポート1d、第2の吐出ポート2dを通って密閉容器103内に吐出される。密閉容器103内に吐出されたガスは、電動要素102を通過して密閉容器103の上部に固定(溶接)された吐出管24から外部(冷媒回路の高圧側)に吐出される(図1に実線で図示)。したがって、密閉容器103内の圧力は高圧である吐出圧力となる。なお、「角度90°」は、圧縮室11内の圧力が高圧の場合(あるいは高圧を上回った場合)を示している。また、中間室10内の冷媒の一部は、吸入バイパスポート1eから吸入バイパス管27に流出を続ける。
Here, when the pressure in the
「角度135°」では、中間室10の容積は「角度90°」のときより小さくなり、ガスの圧力は上昇する。また、吸入室9の容積は「角度90°」のときより大きくなり、吸入を続ける。第1の吐出ポート1dは圧縮室11に開口したままで、吐出弁41は開いており、圧縮室11の容積は「角度90°」のときより更に小さくなるので、第1の吐出ポート1d、2dから圧縮室11内のガスが吐出され続けることになる。また、中間室10内の冷媒の一部は、吸入バイパスポート1eから吸入バイパス管27に流出を続ける。
At “angle 135 °”, the volume of the
その後、第2のベーン6が第1の吐出ポート1dを通過すると、圧縮室11に高圧のガスが若干残る(ロスとなる)。そして、「角度180°」(図示せず)で、圧縮室11が消滅したとき、この高圧のガスは吸入室9にて低圧のガスに変化する。なお、「角度180°」では吸入室9が中間室10に移行し、中間室10が圧縮室11に移行して、以降圧縮動作を繰り返す。
After that, when the
次に、ベーンアライナ部5c、ベーンアライナ部6cの回転動作を図8にて示す。図8は、ベーンアライナ部5c、ベーンアライナ部6cの回転動作を示す図1のII−II断面図である。図8の「角度0°」の図に示す矢印は、ベーンアライナ部5c、ベーンアライナ部6cの回転方向を表している。
Next, the rotation operation of the
ロータシャフト4の回転により、第1のベーン5のベーン部5a及び第2のベーン6のベーン部6aがシリンダ内周面1bの中心周りに回転することにより、ベーンアライナ部5c、ベーンアライナ部6cは、凹部2a内を、ベーンアライナ軸受部2bに支持されてシリンダ内周面1bの中心周りに回転する。なお、この動作は凹部3a内をベーンアライナ軸受部3bに支持されて回転するベーンアライナ部5d、ベーンアライナ部6dについても同様である。
As the
以上の動作において、図1に破線で示すように、ロータシャフト4の回転により、油ポンプ31により油溜め104から冷凍機油25が吸い上げられ、冷凍機油25が給油路4hに送り出される。給油路4hに送り出された冷凍機油25は、給油路4iを通ってフレーム2の凹部2a、給油路4jを通ってシリンダヘッド3の凹部3aに送り出される。
In the above operation, as indicated by the broken line in FIG. 1, the rotation of the
凹部2a、凹部3aに送り出された冷凍機油25は、ベーンアライナ軸受部2b、ベーンアライナ軸受部3bを潤滑するとともに、凹部2a、凹部3aと連通したベーン逃がし部4f、ベーン逃がし部4gに供給される。ここで、密閉容器103内の圧力は高圧である吐出圧力になっているため、凹部2a、凹部3aおよびベーン逃がし部4f、ベーン逃がし部4g内の圧力も吐出圧力となる。また、凹部2a、凹部3aに送り出された冷凍機油25の一部は、フレーム2の主軸受部2cおよびシリンダヘッド3の主軸受部3cに供給される。
The refrigerating
図9は、ベーン型圧縮機200の図4における第1のベーン5のベーン部5aまわりの要部断面図である。図9に基づいて、第1のベーン5のベーン部5aまわりの潤滑について説明する。図中、実線で示す矢印は冷凍機油25の流れを示している。
FIG. 9 is a cross-sectional view of the main part around the
ベーン逃がし部4fの圧力は、吐出圧力であり、吸入室9、中間室10の圧力より高い。そのため、冷凍機油25は、ベーン部5aの側面とブッシュ7との間の摺動部を潤滑しながら、圧力差および遠心力によって吸入室9および中間室10に送り出される。また、冷凍機油25は、ブッシュ7とロータシャフト4のブッシュ保持部4dとの間の摺動部を潤滑しながら、圧力差および遠心力によって吸入室9および中間室10に送り出される。また、中間室10に送り出された冷凍機油25の一部は、ベーン先端部5bとシリンダ1のシリンダ内周面1bとの間の隙間をシールしながら吸入室9に流入する。
The pressure of the
また、図9では、第1のベーン5で仕切られる空間が吸入室9と中間室10である場合について示したが、回転が進んで、第1のベーン5で仕切られる空間が中間室10と圧縮室11となる場合でも同様である。つまり、圧縮室11内の圧力がベーン逃がし部4fの圧力と同じ吐出圧力に達した場合でも、遠心力によって、冷凍機油25は圧縮室11に向かって送り出されることになる。なお、以上の動作は、第1のベーン5に対して示したが、第2のベーン6においても同様の動作を行う。
FIG. 9 shows the case where the space partitioned by the
以上において、図1に示すように、主軸受部2cに供給された冷凍機油25は、主軸受部2cの隙間を通ってフレーム2の上方の空間に吐き出された後、シリンダ1の外周部に設けた油戻し穴1fより、油溜め104に戻される。また、主軸受部3cに供給された冷凍機油25は、主軸受部3cの隙間を通って油溜め104に戻される。さらに、ベーン逃がし部4f、ベーン逃がし部4gを介して吸入室9、中間室10、圧縮室11に送り出された冷凍機油25も、最終的にガスとともに第1の吐出ポート1d、第2の吐出ポート2dからフレーム2の上方の空間に吐き出された後、シリンダ1の外周部に設けた油戻し穴1fより、油溜め104に戻される。
In the above, as shown in FIG. 1, the refrigerating
また、油ポンプ31により給油路4hに送り出された冷凍機油25のうち、余剰な冷凍機油25は、ロータシャフト4の上方の排油穴4kから、フレーム2の上方の空間に吐き出された後、シリンダ1の外周部に設けた油戻し穴1fより、油溜め104に戻される。
Of the refrigerating
以上に示した動作において、第2のベーン6が吸入バイパスポート1eを通過するときの、ガスの挙動を図10にて説明する。図10は、ベーン型圧縮機200の第2のベーン6のベーン先端部6bが吸入バイパスポート1eの位置にあるときの第2のベーン6のベーン部6aまわりの要部断面図である。図10(a)はベーン型圧縮機200を、図10(b)は例えば特許文献1に記載されている一般的なベーン型圧縮機を、それぞれ示している。なお、図10(b)では符号の末尾に「’」を付記して、ベーン型圧縮機200と区別するようにしている。
In the operation described above, the behavior of gas when the
図10(a)において、第2のベーン6のベーン先端部6bを構成する円弧形状の半径はシリンダ内周面1bの半径とほぼ同等の半径で構成されており、第2のベーン6のベーン先端部6bとシリンダ内周面1bとの間の隙間は、ベーンの幅全体にわたって微小隙間δとなっている(式(1)参照)。一方、吸入バイパスポート1eの周方向の幅は第2のベーン6のベーン部6aの幅よりも小さくなっている。そのため、第2のベーン6が吸入バイパスポート1eを通過する場合でもベーン先端部6bとシリンダ内周面1bとの間の隙間はδのままであり、圧縮室11から中間室10へのベーン先端部6bとシリンダ内周面1bとの間の隙間を通る漏れは極めて少なく抑えることができる。
In FIG. 10A, the radius of the arc shape that constitutes the
一方、図10(b)においては、第2のベーン6’のベーン先端部6b’を構成する円弧形状の半径はシリンダ内周面1b’の半径よりもかなり小さく構成されている。ベーン先端部6b’とシリンダ内周面1b’との隙間は、ベーン先端部6b’とシリンダ内周面1b’との間の接触位置51(シリンダ内周面1b’の吸入バイパスポート1e’が設けられていない軸方向の箇所とベーン先端部6b’とが接触)から離れるにしたがって大きくなる。このため、吸入バイパスポート1e’の直径を第2のベーン6’の幅より小さくとっても、図10(b)に破線で示すように、吸入バイパスポート1e’を介して、圧縮室11’から中間室10’への漏れ経路ができるため、ベーン先端部6b’とシリンダ内周面1b’との間の隙間を通る漏れが増大することになる。
On the other hand, in FIG. 10B, the radius of the arc shape forming the
以上において、特許文献1に記載されているような一般的なベーン型圧縮機の場合にベーン先端部5b’、ベーン先端部6b’を構成する円弧形状の半径がシリンダ内周面1b’の半径よりも小さく構成せざるを得ないのは、ロータシャフト4’の中心とシリンダ内周面1bの中心が偏芯しており、第1のベーン5’、第2のベーン6’はロータシャフト4’まわりに回転しているためである。つまり、ベーン先端部5b’、ベーン先端部6b’の円弧形状部分とシリンダ内周面1b’が常に摺動するためには、ベーン先端部5b’、ベーン先端部6b’の円弧形状の半径をシリンダ内周面1b’の半径より小さくする必要があるためである。なお、図10(b)においては、第1のベーン5’については図示していない。
In the above, in the case of a general vane type compressor described in
一方、本実施の形態1に係るベーン型圧縮機200においては、第1のベーン5、第2のベーン6はシリンダ内周面1bの中心まわりに回転するように構成しているので、ベーン先端部5b、ベーン先端部6bの円弧形状の半径とシリンダ内周面1bの半径を同等または同等近くに設定することができる。
On the other hand, in the
また、以上の構成において、吸入バイパスポート1eの断面形状をシリンダ高さ方向に長い長穴状として、吸入バイパスポート1eの断面積(開口面積)を大きくしている。つまり、吸入バイパスポート1eの断面積を、最大で(ベーン幅)*(シリンダ高さ)近くまで取ることが可能である。これにより、容量制御運転時に、吸入バイパスポート1eを冷媒が通過するときの流速は遅くなるので、特許文献2に記載されているようなベーン型圧縮機に対して、吸入バイパスポート1eを冷媒が通過するときの圧力損失を低減することができる。また、吸入バイパスポート1eと接続される吸入バイパス管27の内部の断面積を吸入バイパスポート1eの断面積と同等程度としているので、吸入バイパス管27を冷媒が通過するときの圧力損失も小さく抑えられる。
In the above configuration, the cross-sectional area (opening area) of the
以上から、本実施の形態1に係るベーン型圧縮機200においては、第1のベーン5、第2のベーン6が吸入バイパスポート1eを通過する際に漏れが増大することがなく、かつ吸入バイパスポート1eおよび吸入バイパス管27における圧力損失も小さい。そのため、吸入バイパスポートを有するベーン型圧縮機の高効率化を図ることができる。
As described above, in the
なお、以上の構成においては、吸入バイパスポート1eの周方向の幅をベーン幅よりも小さい場合を示したが、吸入バイパスポート1eの周方向の幅はベーン幅と同等までは大きくすることは可能である。また、以上の構成においては、吸入バイパス管27の内部の断面積を吸入バイパスポート1eの断面積と同等程度としたが、当然ながら吸入バイパス管27の内部の断面積は吸入バイパスポート1eの断面積以上にとってもよい。さらに、以上の構成においては、吸入バイパスポート1eの断面形状を長穴状としたが、周方向の幅がベーン幅と同等以下であれば、任意の形状でよい。
In the above configuration, the circumferential width of the
図11は、本発明の実施の形態1に係るベーン型圧縮機の他の構成例(以下、ベーン型圧縮機200Aと称する)を示しており、図1のI−I断面図である。図12は、ベーン型圧縮機200Aの図11のI−I断面図である。図11及び図12に基づいて、実施の形態1に係るベーン型圧縮機200Aについて説明する。
FIG. 11 shows another configuration example of the vane compressor according to the first embodiment of the present invention (hereinafter referred to as a
図11及び図12に示すように、ベーン型圧縮機200Aは、長穴状の吸入バイパスポート1eのシリンダ外径側に円形状で吸入バイパスポート1eの断面積と同程度の断面積を有する断面が円形状の吸入バイパス通路1gを設け、吸入バイパス通路1gと吸入バイパス管27とを密閉容器103を介して接続している。このように構成しても、圧力損失は、ベーン型圧縮機200と同様であり、同様の効果が得られる。
As shown in FIGS. 11 and 12, the
図13は、本発明の実施の形態1に係るベーン型圧縮機の更に他の構成例(以下、ベーン型圧縮機200Bと称する)を示しており、図4の矢視A図である。図14は、実施の形態1に係るベーン型圧縮機200Bを搭載した例えば空気調和装置(以下、空気調和装置Bと称する)の構成の一例を示す冷媒回路図である。図13及び図14に基づいて、実施の形態1に係るベーン型圧縮機200Bについて説明する。
FIG. 13 shows still another configuration example (hereinafter referred to as a
図13及び図14に示すように、ベーン型圧縮機200Bは、吸入バイパス管27を3本の分岐管28に分けて、3個の円形状の吸入バイパスポート1eと連結している。なお、吸入バイパスポート1eの円の直径は、ベーンの幅と同等以下である。このような構成にしても、ベーン型圧縮機200、ベーン型圧縮機200Aよりも総断面積は若干小さくなるが、吸入バイパスポート1eの総断面積を有る程度大きくできる。そのため、特許文献2に示される従来例よりも冷媒が吸入バイパスポート1eを通過するときの圧力損失を低減できる。なお、上記では吸入バイパスポート1eが3個の場合を図示したが、個数を特に限定するものではなく、任意の個数設けてもよい。
As shown in FIGS. 13 and 14, in the
実施の形態2.
図15は、本発明の実施の形態2に係るベーン型圧縮機200Cの実施の形態1で示した図4、図11に相当する断面図である。図15に基づいて、本発明の実施の形態2に係るベーン型圧縮機200Cについて説明する。なお、実施の形態2に係るベーン型圧縮機200Cの基本的な構成は、実施の形態1に係るベーン型圧縮機200の構成と同様である。また、実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
FIG. 15 is a cross-sectional view corresponding to FIGS. 4 and 11 shown in the first embodiment of the
ベーン型圧縮機200Cでは、断面形状が長穴状の吸入バイパスポート1eのシリンダ外径側に、実施の形態1に係るベーン型圧縮機200Aと同様の断面形状が円形状の吸入バイパス通路1gを設け、吸入バイパス通路1gのシリンダ外径側に、円筒状の空間部1hを設け、この内部に逆止弁機構60を設けている。
In the
逆止弁機構60は、シリンダ内径側が半球状の弁61、弁61の外周に配置されたバネ62、弁61のシリンダ外径側に配置され、弁61を径方向にのみ移動可能とし、かつ弁61の移動量を規制する弁ガイド63から構成されている。また、弁61のシリンダ外径側には、弁61と弁ガイド63と密閉容器103で囲まれた背圧空間64が設けられ、背圧空間64は密閉容器103を介して圧力導入管A29と連通している。さらに、空間部1hのシリンダ内径側の側面とシリンダ外周面とを連通する吸入バイパス通路1jがシリンダ1に設けられ、吸入バイパス通路1jは密閉容器103を介して吸入バイパス管27に接続されている。ここで、弁61はバネ62のバネ力によってシリンダ外径方向に押され弁ガイド63のシリンダ内径側端面に接触するようになっている。
The
図16は、実施の形態2に係るベーン型圧縮機200Cを搭載した例えば空気調和装置(以下、空気調和装置Cと称する)の構成の一例を示す冷媒回路図である。図17は、実施の形態2に係るベーン型圧縮機200Cの逆止弁機構60の動作および冷媒の流れを示す要部断面図である。図16および図17に基づいて、実施の形態2に係るベーン型圧縮機200Cの構成および動作を説明する。なお、図16(a)は通常運転時を、図16(b)は容量制御運転時を、それぞれ示している。また、図17(a)は通常運転時を、図17(b)は容量制御運転時を、それぞれ示している。図16、図17で示す矢印は冷媒の流れを示している。
FIG. 16 is a refrigerant circuit diagram illustrating an example of a configuration of, for example, an air conditioner (hereinafter referred to as an air conditioner C) on which the
図16に示すように、空気調和装置Cの冷媒回路は、ベーン型圧縮機200C、凝縮器201、膨張弁202、蒸発器203、四方弁204、電磁切換弁206を配管接続することで構成されている。なお、四方弁204を切り替えることにより、凝縮器201が蒸発器として、蒸発器203が凝縮器として、それぞれ機能することになる。
As shown in FIG. 16, the refrigerant circuit of the air conditioner C is configured by connecting a
吸入バイパス管27の一端は吸入管26に接続され、他端はベーン型圧縮機200に接続され、ベーン型圧縮機200Cの吸入バイパス通路1j(図15参照)と連通している。圧力導入管A29の一端は電磁切換弁206に接続され、他端はベーン型圧縮機200Cに接続され、背圧空間64(図15参照)と連通している。圧力導入管B207の一端は電磁切換弁206に、他端は吐出管24に接続されている。圧力導入管C208の一端は電磁切換弁206に、他端は吸入バイパス管27に接続されている。
One end of the
まず、通常運転時には、図16(a)、図17(a)に示すように、電磁切換弁206が制御されることにより、圧力導入管A29と圧力導入管B207が連通し、圧力導入管A29と圧力導入管C208とは遮断される。そうすると、高圧の冷媒が吐出管24から圧力導入管B207、圧力導入管A29を介して弁61のシリンダ外径側に位置する背圧空間64に導かれる。一方、弁61のシリンダ内径側に位置する空間部1hは、吸入バイパス通路1j、吸入バイパス管27を介して吸入管26と連通しているため、空間部1h内の圧力は低圧となっている。そうすると、弁61には、この高低圧差による力がシリンダ内径方向に作用する。
First, during normal operation, as shown in FIGS. 16A and 17A, the
ここで、バネ62により弁61をシリンダ外径方向に押す力を上記高低圧差により弁61をシリンダ内径方向に押す力よりも小さくしておけば、弁61はシリンダ内径方向に移動し、半球状の部分が吸入バイパス通路1gのシリンダ外径側開口部分を塞ぐことになる。これにより、吸入バイパスポート1eおよび吸入バイパス通路1gは、空間部1hと遮断され、ベーン型圧縮機200Cは、通常の圧縮動作を行うことになる。
Here, if the force that pushes the
次に、容量制御運転時の動作を説明する。容量制御運転時には、図16(b)、図17(b)に示すように、電磁切換弁206が制御されることにより、圧力導入管A29と圧力導入管C208が連通し、圧力導入管A29と圧力導入管B207とは遮断される。そうすると、低圧の冷媒が吸入管26から、吸入バイパス管27、圧力導入管C208、圧力導入管A29を介して弁61のシリンダ外径側に位置する背圧空間64に導かれる。
Next, the operation during the capacity control operation will be described. During the capacity control operation, as shown in FIGS. 16B and 17B, the
空間部1h内の圧力は低圧であり、このため弁61にはこの高低圧差による力は作用しないことになる。そうすると、バネ62のバネ力によって、弁61はシリンダ外径方向に押され弁ガイド63のシリンダ内径側端面に接触する。そうすると、中間室10内の冷媒の一部が吸入バイパスポート1e、吸入バイパス通路1g、空間部1h、吸入バイパス通路1jを通って、吸入バイパス管27に流出することになる。以上により、ベーン型圧縮機200Cは、容量制御運転を行うことが可能となる。
The pressure in the
以上の構成により、ベーン型圧縮機200Cは、実施の形態1に係るベーン型圧縮機と同様の容量制御運転が可能となる。ただし、本実施の形態2では、通常運転時の死容積は吸入バイパスポート1eと吸入バイパス通路1gのみとなるので、実施の形態1に比べて死容積を大幅に低減できる。したがって、実施の形態2での容量制御運転時は、実施の形態1と同様の効果で、通常運転時は死容積による損失の少ない高効率のベーン型圧縮機を提供できることになる。
With the above configuration, the
なお、実施の形態2に示した逆止弁機構60は、この構造に限定されるわけでなく、例えば登録実用新案第2577800号公報に記載のような弁にボール弁を用いたようなものでもよく、ベーン型圧縮機の内部に逆止弁機構を内蔵している構造であれば、同様の効果が得られる。
The
以上、実施の形態1、2においては、ベーン枚数が2枚の場合について示したが、ベーン枚数が1枚または3枚以上の場合でも同様の構成であり、同様の効果が得られる。なお、ベーン枚数が1枚の場合は、ベーンアライナは部分リング形状でなく、リング形状であってもよい。 As described above, in the first and second embodiments, the case where the number of vanes is two has been described. However, even when the number of vanes is one or three or more, the same configuration is obtained and the same effect can be obtained. When the number of vanes is one, the vane aligner may have a ring shape instead of a partial ring shape.
1 シリンダ、1a 吸入ポート、1b シリンダ内周面、1c 切欠き部、1d 第1の吐出ポート、1e 吸入バイパスポート、1f 油戻し穴、1g 吸入バイパス通路、1h 空間部、1j 吸入バイパス通路、2 フレーム、2a 凹部、2b ベーンアライナ軸受部、2c 主軸受部、2d 第2の吐出ポート、3 シリンダヘッド、3a 凹部、3b ベーンアライナ軸受部、3c 主軸受部、4 ロータシャフト、4a ロータ部、4b 回転軸部、4c 回転軸部、4d ブッシュ保持部、4e ブッシュ保持部、4f ベーン逃がし部、4g ベーン逃がし部、4h 給油路、4i 給油路、4j 給油路、4k 排油穴、5 第1のベーン、5a ベーン部、5b ベーン先端部、5c ベーンアライナ部、5d ベーンアライナ部、6 第2のベーン、6a ベーン部、6b ベーン先端部、6c ベーンアライナ部、6d ベーンアライナ部、7 ブッシュ、7a ブッシュ中心、8 ブッシュ、8a ブッシュ中心、9 吸入室、10 中間室、11 圧縮室、21 固定子、22 回転子、23 ガラス端子、24 吐出管、25 冷凍機油、26 吸入管、27 吸入バイパス管、28 分岐管、29 圧力導入管A、31 油ポンプ、32 最近接点、41 吐出弁、42 吐出弁押え、51 接触位置、60 逆止弁機構、61 弁、62 バネ、63 弁ガイド、64 背圧空間、101 圧縮要素、102 電動要素、103 密閉容器、104 油溜め、200 ベーン型圧縮機、200A ベーン型圧縮機、200B ベーン型圧縮機、200C ベーン型圧縮機、201 凝縮器、202 膨張弁、203 蒸発器、204 四方弁、205 電磁弁、206 電磁切換弁、207 圧力導入管B、208 圧力導入管C、A 空気調和装置、B 空気調和装置、C 空気調和装置。 1 Cylinder, 1a Suction port, 1b Cylinder inner peripheral surface, 1c Notch, 1d First discharge port, 1e Suction bypass port, 1f Oil return hole, 1g Suction bypass passage, 1h Space portion, 1j Suction bypass passage, 2 Frame, 2a recessed portion, 2b vane aligner bearing portion, 2c main bearing portion, 2d second discharge port, 3 cylinder head, 3a recessed portion, 3b vane aligner bearing portion, 3c main bearing portion, 4 rotor shaft, 4a rotor portion, 4b Rotating shaft part 4c Rotating shaft part 4d Bush holding part 4e Bush holding part 4f Vane relief part 4g Vane relief part 4h Oil supply path 4i Oil supply path 4j Oil supply path 4k Oil discharge hole 5 First Vane, 5a Vane part, 5b Vane tip part, 5c Vane aligner part, 5d Vane aligner part, 6 2nd Vane, 6a Vane, 6b Vane tip, 6c Vane aligner, 6d Vane aligner, 7 Bush, 7a Bush center, 8 Bush, 8a Bush center, 9 Suction chamber, 10 Intermediate chamber, 11 Compression chamber, 21 Stator , 22 Rotor, 23 Glass terminal, 24 Discharge pipe, 25 Refrigerating machine oil, 26 Suction pipe, 27 Suction bypass pipe, 28 Branch pipe, 29 Pressure introduction pipe A, 31 Oil pump, 32 Nearest point, 41 Discharge valve, 42 Discharge Valve presser, 51 Contact position, 60 Check valve mechanism, 61 Valve, 62 Spring, 63 Valve guide, 64 Back pressure space, 101 Compression element, 102 Electric element, 103 Airtight container, 104 Oil sump, 200 Vane compressor 200A vane compressor, 200B vane compressor, 200C vane compressor, 201 condenser, 202 Expansion valve, 203 evaporator, 204 four-way valve, 205 solenoid valve, 206 solenoid switching valve, 207 pressure introduction pipe B, 208 pressure introduction pipe C, A air conditioner, B air conditioner, C air conditioner.
Claims (12)
前記シリンダの軸方向の両端を閉塞するシリンダヘッド及びフレームと、
前記シリンダ内で回転運動する円柱形のロータ部及び前記ロータ部に回転力を伝達するシャフト部を有するロータシャフトと、
前記ロータ部内に設置され、前記シリンダの内周面の中心周りに回転するように保持されたベーンとにより、圧縮室を形成して吸入した流体を圧縮するベーン型圧縮機において、
前記圧縮室に吸入した流体の一部を前記ベーン型圧縮機の吸入側にバイパスする吸入バイパスポートを前記シリンダに設け、前記吸入バイパスポートの前記圧縮室への開口部の周方向の幅を前記ベーンの周方向の幅と同等以下とした
ことを特徴とするベーン型圧縮機。 A substantially cylindrical cylinder with both axial ends open;
A cylinder head and a frame for closing both axial ends of the cylinder;
A rotor shaft having a cylindrical rotor portion that rotates in the cylinder and a shaft portion that transmits a rotational force to the rotor portion;
In the vane type compressor that compresses the sucked fluid by forming a compression chamber with the vane that is installed in the rotor portion and is held so as to rotate around the center of the inner peripheral surface of the cylinder.
A suction bypass port that bypasses a part of the fluid sucked into the compression chamber to the suction side of the vane compressor is provided in the cylinder, and the circumferential width of the opening of the suction bypass port to the compression chamber is A vane type compressor characterized by having a width equal to or less than the circumferential width of the vane.
前記シリンダの軸方向に長い長穴状である
ことを特徴とする請求項1に記載のベーン型圧縮機。 The cross-sectional shape of the suction bypass port is
The vane type compressor according to claim 1, wherein the compressor has a long hole shape that is long in an axial direction of the cylinder.
前記吸入バイパスポートは、
前記シリンダの軸方向に1個以上設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のベーン型圧縮機。 The suction bypass port has a circular cross-sectional shape,
The inhalation bypass port is
The vane type compressor according to claim 1, wherein at least one is provided in an axial direction of the cylinder.
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のベーン型圧縮機。 The vane type compressor according to any one of claims 1 to 3, further comprising a check valve mechanism that bypasses fluid in the compression chamber to the suction side during capacity control operation.
前記シリンダ内に設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載のベーン型圧縮機。 The check valve mechanism is
The vane type compressor according to claim 4, wherein the vane type compressor is provided in the cylinder.
外側に円弧形状に形成され、
前記円弧形状の半径は、
前記シリンダの前記内周面の半径とほぼ同等である
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のベーン型圧縮機。 The tip of the vane is
Formed in an arc shape on the outside,
The radius of the arc shape is
The vane type compressor according to any one of claims 1 to 5, wherein the vane type compressor is substantially equal to a radius of the inner peripheral surface of the cylinder.
前記ロータ部に対して回転可能且つ移動可能に支持される
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のベーン型圧縮機。 The vane is
The vane compressor according to any one of claims 1 to 6, wherein the vane compressor is supported so as to be rotatable and movable with respect to the rotor portion.
前記ブッシュ保持部には、一対の略半円柱形状のブッシュが挿入されており、
前記ベーンは、
前記ブッシュに挟まれて支持されることにより、前記ロータ部に対して回転可能且つ移動可能に支持される
ことを特徴とする請求項7に記載のベーン型圧縮機。 The rotor portion is formed with a substantially cylindrical bush holding portion penetrating in the axial direction,
A pair of substantially semi-cylindrical bushes are inserted into the bush holding portion,
The vane is
The vane type compressor according to claim 7, wherein the vane compressor is supported so as to be rotatable and movable with respect to the rotor portion by being sandwiched and supported by the bush.
前記外周面に沿って摺動自在に回転し、前記ベーンを支持するベーンアライナ部を設けた
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のベーン型圧縮機。 A recess or a ring-shaped groove whose outer peripheral surface is concentric with the inner peripheral surface of the cylinder is formed on the cylinder side end surface of the frame and the cylinder head,
The vane type compressor according to any one of claims 1 to 8, wherein a vane aligner portion that rotates slidably along the outer peripheral surface and supports the vane is provided.
前記ベーンの先端部と前記シリンダの前記内周面との間に隙間を保つように前記ベーンを支持する
ことを特徴とする請求項9に記載のベーン型圧縮機。 The vane aligner section is
The vane compressor according to claim 9, wherein the vane is supported so as to maintain a gap between a tip portion of the vane and the inner peripheral surface of the cylinder.
前記ベーンと一体に取り付けられ、あるいは、前記ベーンと一体で形成された
ことを特徴とする請求項10に記載のベーン型圧縮機。 The vane aligner section is
The vane type compressor according to claim 10, wherein the vane compressor is attached integrally with the vane or formed integrally with the vane.
部分リング形状またはリング形状である
ことを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載のベーン型圧縮機。 The vane aligner section is
It is a partial ring shape or a ring shape. The vane type compressor according to any one of claims 9 to 11 characterized by things.
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