JP5817758B2 - Raw material charging device and raw material charging method to blast furnace using the raw material charging device - Google Patents
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Description
本発明は、少なくとも2つのポートで連結された上部バンカーと下部バンカーとを有する原料装入装置、及び、それを用いた高炉への原料装入方法に関する。 The present invention relates to a raw material charging apparatus having an upper bunker and a lower bunker connected by at least two ports, and a raw material charging method to a blast furnace using the same.
近年、環境問題の観点から高炉操業では、コークスの使用量を低減することが求められている。コークスの使用量を低減する方法としては、まずは、1チャージ当りの鉱石装入量を増やす方法と、1チャージ当りのコークス装入量を低下させる方法と、の2つの方法が考えられる。しかしながら、前者の方法を実施すると高炉に装入された鉱石の層厚が厚くなるため、鉱石の還元性が低下し、高炉の下部で未還元鉱石の直接反応による炉熱低下を招いて高炉炉況を悪化させることになる。一方で、後者の方法を実施すると高炉に装入されたコークスの層厚が融着帯(鉱石同士が軟化融着する領域)で薄くなるため、高炉下部での通気性が悪化することになる。 In recent years, from the viewpoint of environmental problems, it has been required to reduce the amount of coke used in blast furnace operation. As a method for reducing the amount of coke used, first, two methods are conceivable: a method of increasing the amount of ore charged per charge and a method of decreasing the amount of coke charged per charge. However, if the former method is performed, the ore charged in the blast furnace becomes thicker, so the ore reducibility is reduced, and the furnace heat decreases due to the direct reaction of unreduced ore at the lower part of the blast furnace. The situation will worsen. On the other hand, if the latter method is carried out, the layer thickness of the coke charged in the blast furnace becomes thin in the cohesive zone (the region where the ores soften and fuse together), so the air permeability at the bottom of the blast furnace will deteriorate. .
高炉の通気性や通液性を良好に維持して高炉炉況を安定させる技術としては、高炉にコークスを装入した後、鉱石とコークスとを同時に装入して高炉内にコークス層とコークス混合鉱石層とを交互に形成する技術が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。しかしながら、特許文献1及び2に記載された技術では、鉱石の溶融を促進させるために鉱石と同時に装入されるコークスの粒径を小さくしているため、鉱石が溶融し始めてから滴下するまでの領域(軟化融着帯)でコークスが消滅してしまい、軟化融着帯での通気性が不十分となり、コークスの使用量の低減効果が小さいと考えられる。
The technology to stabilize the blast furnace condition by maintaining good blast furnace permeability and liquid permeability is to charge coke into the blast furnace, and then charge the ore and coke at the same time to coke layer and coke in the blast furnace. Techniques for alternately forming mixed ore layers are known (see, for example, Patent Documents 1 and 2). However, in the techniques described in
そこで、特許文献3には、高炉にコークス混合鉱石層を形成する際に、コークスの粒径を、鉱石の粒径に対して1.3倍以上とし、ベルレス高炉の炉頂部に配置された上部バンカーに鉱石を投入し、引き続いて鉱石とコークスとを投入した後、上部バンカー内の原料を上部バンカーの下部に配置された下部バンカー内に移送し、下部バンカーから排出された原料を、旋回シュートを介してベルレス高炉に装入して高炉内にコークス混合鉱石層を形成する技術が開示されている。
Therefore, in
特許文献3に開示された技術によると、鉱石と同時に装入されたコークスが高炉の軟化融着帯で消滅してしまうことを抑制することができる。しかしながら、鉱石とコークスとの粒径差に起因するコークスの偏析のコークス混合率の径方向分布が均一化されるまでには至っていない。コークス混合率の経時変化は、鉱石とコークスとの混合原料の装入初期から中期にかけてコークス混合率が大となり、末期でコークス混合率が小となる。この経時変化におけるコークス混合率の分布で下部バンカーから混合原料を排出して高炉内へ装入すると、排出末期に装入された領域では炉下部において通気性の改善効果があまり期待することができない。なお、コークス混合率とは、鉱石と同時に装入されたコークスとの合計量のうちのコークスの割合のことである。
According to the technique disclosed in
また、特許文献3に開示された技術では、鉱石と同時に装入されたコークスの炉内分布が高炉の径方向で不均一となることを抑制するために、原料装入装置の炉頂コンベア上にコークスを原料槽から供給するときのタイミングを調整しているが、コークスの偏析は鉱石とコークスとの粒径差によって発生するため、鉱石とコークスを混合して投入する限りコークスの偏析によるコークス排出比率の経時変化を抑制することは困難である。
Further, in the technique disclosed in
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、コークスの炉内分布が高炉の径方向に均一なコークス混合鉱石層を高炉内に形成することのできる原料装入装置、及び、それを用いた高炉への原料装入方法を提供することを目的としている。 The present invention was made in view of the above problems, a raw material charging apparatus capable of forming a coke mixed ore layer in the blast furnace in which the distribution of coke in the furnace is uniform in the radial direction of the blast furnace, and It aims at providing the raw material charging method to the blast furnace using it.
上記課題を解決するための本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)高炉へ原料を装入する原料装入装置であって、上部バンカー、該上部バンカーに設けられた傾動可能な上部シュート、前記上部バンカーに少なくとも2つのポートで連結された下部バンカー、及び、前記上部シュートの下方で前記上部バンカー内に設けられた篩、を備え、該篩は、篩面と、側壁と、該側壁の一部に開口部と、を有し、前記篩面が、水平面に対して前記原料の安息角以上に傾斜していることを特徴とする原料装入装置。
(2)上記(1)に記載の原料装入装置を用いた高炉への原料装入方法であって、鉱石とコークスとを混合した状態の原料を、上部シュートを介して上部バンカーに投入する際に、前記原料を篩に向けて投下して、篩面を転落する原料を、開口部を通じて主ポートへ供給するとともに、前記篩面を通過する原料を、前記主ポートを含む全ポートへ供給して、前記上部バンカーに原料を堆積させ、前記全ポートを開放した状態で、前記上部バンカーの原料を下部バンカーへ移送して、該下部バンカー内の原料を高炉へ装入して、コークス混合鉱石層を高炉内に形成することを特徴とする高炉への原料装入方法。
(3)前記コークス混合鉱石層に含まれるコークス量を、高炉へ装入される全コークス量のうちの10質量%以上20質量%以下とすることを特徴とする上記(2)に記載の高炉への原料装入方法。
The gist of the present invention for solving the above problems is as follows.
(1) A raw material charging apparatus for charging raw material into a blast furnace, comprising an upper bunker, an upper chute capable of tilting provided in the upper bunker, a lower bunker connected to the upper bunker through at least two ports, and A sieve provided in the upper bunker below the upper chute, the sieve having a sieve surface, a side wall, and an opening in a part of the side wall, and the sieve surface, A raw material charging apparatus characterized by being inclined with respect to a horizontal plane at an angle of repose of the raw material or more.
(2) A raw material charging method to a blast furnace using the raw material charging device described in (1) above, in which a raw material in a state where ore and coke are mixed is introduced into an upper bunker through an upper chute. In this case, the raw material is dropped toward the sieve, and the raw material that falls on the sieve surface is supplied to the main port through the opening, and the raw material that passes through the sieve surface is supplied to all ports including the main port. Then, the raw material is deposited on the upper bunker, the raw material of the upper bunker is transferred to the lower bunker with all the ports open, the raw material in the lower bunker is charged into the blast furnace, and coke mixing is performed. A raw material charging method for a blast furnace, wherein an ore layer is formed in the blast furnace.
(3) The blast furnace according to (2) above, wherein the amount of coke contained in the coke mixed ore layer is 10% by mass or more and 20% by mass or less of the total coke amount charged into the blast furnace. Raw material charging method.
本発明によれば、コークスと鉱石とを混合した状態の原料を上部バンカーに投入した際に、鉱石との粒径差に起因するコークスの偏析が上部バンカー内や下部バンカー内で発生しにくくなり、コークスと鉱石の混合率を常時一定に保ちながらコークスと鉱石とを下部バンカーから排出して高炉に装入することができる。したがって、コークスの炉内分布が高炉の径方向に均一となるコークス混合鉱石層を、高炉内に形成することができる。 According to the present invention, when a raw material in a state where coke and ore are mixed is introduced into the upper bunker, segregation of coke due to a particle size difference from the ore is less likely to occur in the upper bunker or the lower bunker. The coke and ore can be discharged from the lower bunker and charged into the blast furnace while maintaining a constant mixing ratio of coke and ore. Therefore, a coke mixed ore layer in which the distribution of coke in the furnace is uniform in the radial direction of the blast furnace can be formed in the blast furnace.
以下、添付図面を参照して本発明を具体的に説明する。図1は、高炉及び原料装入装置を示す説明図である。図1に示すように、高炉1の炉頂部には、コークス2及び鉱石3を含む原料を、その高炉1内に装入するための原料装入装置4が設けられている。該原料装入装置4は、上部バンカー11、上部バンカー11の頂部に設けられた傾動可能でかつ旋回可能な上部シュート12、上部バンカー11に4つのポート13で連結された下部バンカー14、及び、篩15、を備えている。本実施形態の原料装入装置4では、上部バンカー11と下部バンカー14とを連結するポート13は4つであるが、本発明は、ポートの数が4つに限定されるものではなく、少なくとも2つあればよい。また、ポート13には、該ポート13を開閉するゲート16がそれぞれ設けられている。
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is an explanatory view showing a blast furnace and a raw material charging apparatus. As shown in FIG. 1, a raw material charging device 4 for charging a raw
原料装入装置4の上部投入口に、炉頂コンベア21を介して、コークス貯蔵槽22及び鉱石貯蔵槽23にそれぞれ貯蔵されたコークス2及び鉱石3である原料が供給され、上部シュート12から上部バンカー11に投入される。上部バンカー11の底部には、4つのポート13が配置されており、各ポート13には、逆円錐台形状の原料堆積部分5が形成され、この逆円錐台形状における下底面部分が開口しており、この下底面部分がポート13を構成している。上部バンカー11に投入された原料が、ゲート16が閉じた状態の各ポート13上の原料堆積部分5に堆積する。ゲート16が開かれると、堆積した原料がポート13を通じて下部バンカー14へ移送される。なお、原料堆積部分5とは、図1における右側のポート13を例に説明すると、右側のポート13の上端位置での水平面を下底面部分とし、右側のポート13の上部から左側のポート13が設けられている側に傾く傾斜面と、左側のポート13の上部から右側のポート13が設けられている側に傾く傾斜面と、が重なる位置における水平面を上底面部分とした、逆円錐台形状の部分をいう。
The raw material which is the
下部バンカー14の底部には、上部バンカー11から移送された原料を高炉1へ排出する原料排出口17が配設されている。原料排出口17にも、逆円錐台形状の原料堆積部分9が形成され、この下底面部分が原料排出口17を構成しており、ポート13と同様にゲート18が設けられている。上部バンカー11から移送された原料が、ゲート18が閉じた状態の原料排出口17上の原料堆積部分9に堆積する。ゲート18が開かれると、堆積した原料が原料排出口17から排出され、該原料は、下部バンカー14の下方に配置された旋回シュート19から高炉1に装入される。なお、原料堆積部分9とは、原料排出口17の上端位置での水平面を下底面部分とし、下部バンカー14の傾斜面の上端位置における水平面を上底面部分とした、逆円錐台形状の部分をいう。
A raw
図1に示すように、篩15は、上部バンカー11の内部に設けられている。図2は、図1に示す篩とポートの原料堆積部分との位置関係を示す平面図であり、4つのポート13の各々を区別するために、その各々に符号13a〜13dをしている。篩15は、上部シュート12の下方で、かつ、ポート13a〜13dの上方であって、これらの間に設置されている。
As shown in FIG. 1, the
篩15の一例としては、図2に示すように、上から視て、コ字状に形成された側壁15bの下端部に、複数の棒が篩目となる間隔で複数に並べられて形成される篩面15aを有する篩15を使用することができる。図2に示す篩15は、篩面15aの傾斜方向に垂直に棒が複数並べられて形成された形態となっているが、この形態に限られず、複数の棒の向きを傾斜方向と同じ方向に並べても構わないし、これらの複数の棒を交差させて、篩面15aに網目を形成してもよい。
As shown in FIG. 2, as an example of the
篩15は、篩面15aと、該篩面15aの周縁から上方に突出する側壁15bと、その周縁の一部に側壁15bが形成されておらず開口している開口部15cとを有し、篩面15aが、水平面に対して原料の安息角以上に傾斜するように上部バンカー11内に設けられている。また、篩面15aの傾斜下方以外の周辺には、側壁15bが形成されている一方で、その傾斜下方側端には側壁が形成されておらず、その側端の周辺が開口部15cとなっている。この篩面15aの傾斜下方向の先には、4つのポート13のうちの1つである主ポート13a及び原料堆積部分5aが配置されており、篩面15aの周囲で、傾斜下方向以外の下方には、全ポート13のうち、主ポート13a以外の副ポート13b〜13d及び原料堆積部分5b〜5dが配置されている。
The
篩面15aは、その傾斜方向に対して垂直方向に複数の棒が等間隔に並べられて形成されているが、本発明はこの形態に限られず、棒の間隔は、必ずしも等間隔である必要はないが、篩15の棒の間隔(篩目)の最大値を所定粒度以上に整粒されたコークス2の粒径未満とすることが好ましい。但し、本実施形態では、複数の金属棒が等間隔に並べられているので、傾斜方向における篩目は全て同じとなる。
The
篩面15aの傾斜角は原料の安息角以上であるため、篩面15a上に原料が堆積せずに傾斜下方向へ転落していく。また、側壁15bによって、篩面15aの傾斜下方向以外に、篩面15a上の原料が落下することを防止しており、側壁15bは、篩面15a上に落下した原料が側壁15bを越えて落下しない程度に充分な高さを有することが好ましい。
Since the inclination angle of the sieving
次に、上記の構成を有する原料装入装置4を用いた、高炉1にコークス層31とコークス混合鉱石層32とを交互に形成する方法を説明する。
Next, a method for alternately forming the
まず、コークス層31を形成する原料装入方法を説明する。図3は、上部バンカーへコークスを投入している状態を示す説明図である。コークス2を、炉頂コンベア21により原料装入装置4の上部投入口に搬送して上部シュート12から上部バンカー4に投入する。この投入の際に、図3に示すように、コークス2を、篩15に当らないように上部シュート12の角度を調整して投入する。コークス2が、各ポート13上の原料堆積部分5に堆積する。
First, a raw material charging method for forming the
図4は、上部バンカーのコークスを下部バンカーへ移送している状態を示す説明図である。ゲート16を開いてポート13の全てを開とし、図4に示すように、堆積したコークス2を下部バンカー14に移送して、原料排出口17の原料堆積部分に堆積する。その後、下部バンカー14の底部に配設された原料排出口17のゲート18を開にし、下部バンカー14に移送されたコークス2を旋回シュート19から高炉1に装入すると、図1に示すように、コークス層31が高炉1の内部に形成される。
FIG. 4 is an explanatory view showing a state where the coke of the upper bunker is being transferred to the lower bunker. As shown in FIG. 4, the
コークス層31の形成に引き続き、そのコークス層31の上にコークス混合鉱石層32を形成する原料装入方法を説明する。図5は、上部バンカーへコークス及び鉱石を投入している状態を示す説明図であり、図6は、その状態における篩と、ポートの原料堆積部分に堆積するコークス及び鉱石との位置関係を示す平面図である。
Following the formation of the
上部シュート12から、コークス2と鉱石3とが混合された状態の原料が篩15上に落下するように上部シュート12の傾斜角度を調整しておき、原料を原料装入装置4の上部投入口に搬送して上部シュート12を介して上部バンカー11に投入する。図6に示すように、原料のうち、篩目の最大値未満の大きさを有するコークス2と鉱石3とが、篩面15aを通過して、原料堆積部分5a〜5dの一部が含まれる中心部分6に落下し、次いで、原料堆積部分5a〜5dに分配される一方で、篩目の最大値以上の大きさを有するコークス2と鉱石3とが、篩面15aを転落して主ポート13aの原料堆積部分に供給される。
The inclination angle of the
通常の高炉操業では、鉱石3の粒径はコークス2の粒径よりも小さいので、篩15の篩目をコークス2が通過せず鉱石3の大半が通過する値に設定すればよいが、原料を、原料装入装置4に投入する前に整粒しておき、鉱石3の粒径を篩15の篩目の最大値より小さくし、かつ、コークス2の粒径を篩15の篩目の最大値より大きくしておくことが好ましい。そうすると、より確実に、篩面15aを通過する原料は、鉱石3が主となり、篩面15aを転落する原料は、コークス2が主となる。このため、主ポート13aの原料堆積部分5aには、篩面15aを転落したコークス2と篩面15aを通過した鉱石3とが混合してなるコークス混合鉱石堆積層7が形成され、副ポート13b〜13dの原料堆積部分5b〜5dには、鉱石3が主となる鉱石堆積層8が形成される。
In normal blast furnace operation, the particle size of the
図7は、上部バンカーのコークス及び鉱石を下部バンカーへ移送している状態を示す説明図である。図7に示すように、上部バンカー11に原料を投入し終えた後で、ポート13の全てを開にすると、ポート13上のコークス混合鉱石堆積層7及び鉱石堆積層8の原料が、下部バンカー14に移送され、コークス混合鉱石堆積層7と鉱石堆積層8とが、上方から見て分かれた状態で分かれかつ上部バンカー11での位置関係を維持しつつ下部バンカー14の内部に形成される。その後、原料排出口17を開いて、下部バンカー14に移送されたコークス2と鉱石3とを旋回シュート19から高炉1に装入すると、コークス混合鉱石層32がコークス層31の上に形成される。
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a state in which coke and ore of the upper bunker are being transferred to the lower bunker. As shown in FIG. 7, when all the
コークス混合鉱石層32に含まれるコークス量を、高炉1へ投入される全コークス量のうちの10質量%以上20質量%以下とすることが好ましい。なぜならば、鉱石3と混合されるコークス2が、高炉1へ投入されるコークス2の全量に対して10%以上であれば、コークス混合鉱石層32に混合されるコークス量が少なすぎて、コークス混合鉱石層32中のコークス2が、融着帯に到達する前にガス化反応によって全て消滅してしまう可能性を抑えて、通気性が改善しやすくなるからであり、20質量%以下であれば、コークス2と鉱石3とを混合した状態の原料を上部バンカー11に投入した後に、篩15による篩い分けが適切に行なわれ、コークス2が全て主ポート13aの原料堆積部分5aに分配されやすくなり、コークス2と鉱石3との混合率を一定に保ちながら高炉に装入する効果がより奏しやすい。言い換えると、20質量%を超えると、主ポート13aからコークス2が溢れてしまい隣接する副ポート13b〜13dに、コークス2が想定した以上に流入してしまう可能性が高くなる。
The amount of coke contained in the coke
上部バンカー11に鉱石3と混合して投入されるコークス2は、粒径40mm以上の塊コークスが望ましいが、粒径20〜40mmの小塊コークスであってもよい。粒径40mm以上の塊コークスとは、40mmで篩った篩上の塊コークスであり、粒径20〜40mmとは、20mmで篩った篩上及び40mmで篩った篩下の塊コークスである。例えば、粒径40mm以上の塊コークスを使用する場合には、篩15の篩目の最大値を40mm未満として、その鉱石3を篩目の最大値未満で予め篩った篩下の鉱石を使用することが好ましい。粒径20〜40mm以上の小塊コークスを使用する場合には、篩15の篩目の最大値を20mm未満として、鉱石3の粒径は、篩15の篩目の最大値未満で予め篩った篩下の鉱石を使用することが好ましい。また、鉱石3の粒径は、篩15の篩目の最小長さ未満とすることが望ましいが、篩15の篩目の長さは、原料のうちの鉱石3の90%以上が篩面15aを通過可能なような寸法であればよい。コークス2及び鉱石3は予め整粒されていることが好ましいが、通常の高炉1の操業においては、鉱石3の粒径はコークス2の粒径よりも小さいので、篩15の篩目をコークス2が通過せず鉱石3の大半が通過する。このため、コークス2及び鉱石3を予め整粒しておく必要はない。
The
以上のようにして、図5及び7に示すように、上部バンカー11で明確に分けられたコークス混合鉱石堆積層7と鉱石堆積層8は、明確に分けられたまま下部バンカー14に移送されるため、原料排出口17における原料の排出方向(鉛直方向)に沿って、コークス混合鉱石堆積層7と鉱石堆積層8とは同じ割合で、原料排出口17からこれらの層の原料が排出される。このため、原料が排出されている間中、コークス2と鉱石3との混合率を常時一定に保ちながら、コークス2と鉱石3をベルレス高炉1に装入することができる。従って、コークス2の炉内分布が高炉1の径方向に均一なコークス混合鉱石層32を高炉1内に形成することができる。
As described above, as shown in FIGS. 5 and 7, the coke mixed
図1に示す原料装入装置4を用いて、上記の実施形態で説明したように、高炉1内に、[1]コークス層31を形成した後に、[2]その上に、コークス混合鉱石層32を形成し、[3]この[2]で形成されたコークス混合鉱石層32の上に、[1]コークス層31を形成して、[1]と[2]とを繰り返して、高炉1へ原料を装入して、高炉1を操業した(本発明例)。
As described in the above embodiment, using the raw material charging apparatus 4 shown in FIG. 1, after forming the [1]
本発明例では、高炉1の送風羽口から、内部へ送り込む空気の流量及び圧力を、7200(Nm3/分)及び420kPaとし、その空気の送風温度は1150℃とした。溶銑温度は1511℃であった。 In the example of the present invention, the flow rate and pressure of the air fed into the inside from the blower tuyere of the blast furnace 1 were 7200 (Nm 3 / min) and 420 kPa, and the air blowing temperature was 1150 ° C. The hot metal temperature was 1511 ° C.
一方で、従来の原料装入装置、すなわち、図1に示す原料装入装置4と上部バンカーなどの寸法は同じではあるが、篩が設けられていない原料装入装置を用いて、[1]コークス層31を形成した後に、[2’]従来技術通り、上部シュート12を旋回させて、コークス2と鉱石3とを、上部バンカー11へ投入し、次いで、上部バンカー11から下部バンカー14へ移送し、コークス層31の上にコークス混合鉱石層32を形成し、[3]この[2’]で形成されたコークス混合鉱石層32の上に、[1]コークス層31を形成して、[1]と[2’]とを繰り返して、高炉1へ原料を装入した以外は、本発明例と同様に高炉1を操業した(比較例)。
On the other hand, using a conventional raw material charging device, that is, a raw material charging device having the same dimensions as the raw material charging device 4 and the upper bunker shown in FIG. After the
本発明例と比較例とで、コークス2及び鉱石3を含む原料は同じであり、かつ、原料装入装置に投入されるコークス2及び鉱石3の割合も同じとした。本発明例と比較例とでの高炉1の操業条件・結果、原料のサイズ、及び、篩目の長さを表1に示す。
The raw material containing the
表1における通気抵抗指数Kは、K=(Pblast 2−P2)/V1.7×100で表される。
ここで、Pblast:送風圧(kPa)、
P:炉頂圧(kPa)、
V:送風量(Nm3/分)である。
また、ガス利用率は、(高炉ガス中CO2ガス組成(%)/(高炉ガス中COガス組成(%)+高炉ガス中CO2ガス組成(%)))で表される。
The ventilation resistance index K in Table 1 is represented by K = (P blast 2 −P 2 ) / V 1.7 × 100.
Where P blast : blowing pressure (kPa),
P: furnace top pressure (kPa),
V: Air flow rate (Nm 3 / min).
The gas utilization rate is expressed by (CO 2 gas composition in blast furnace gas (%) / (CO gas composition in blast furnace gas (%) + CO 2 gas composition in blast furnace gas (%))).
表1によれば、比較例では、通気抵抗指数が2.35、ガス利用率が47.9%であった。これに対し、本発明例では、通気抵抗指数が2.30、ガス利用率が48.5%であり、コークス比および還元材比の両方ともに、比較例の場合よりも低くなった。このことから、本発明は、高炉の安定操業に有効であり、低還元材比操業技術としても利用可能であることが確認された。 According to Table 1, in the comparative example, the ventilation resistance index was 2.35, and the gas utilization rate was 47.9%. On the other hand, in the example of the present invention, the airflow resistance index was 2.30 and the gas utilization rate was 48.5%, and both the coke ratio and the reducing material ratio were lower than in the comparative example. From this, it was confirmed that this invention is effective for the stable operation of a blast furnace, and can be used also as a low reduction material ratio operation technique.
また、本発明者らは、本発明例と比較例との原料装入装置の下部バンカーから排出される原料中のコークス混合率の時間的変化を調査した。その調査結果を図8に示す。図8のグラフからわかるように、比較例では、鉱石と共に下部バンカーから排出される原料(鉱石)中のコークス混合率が排出初期の段階では大きいものの、排出中期から減少し、排出末期の段階ではコークス混合率が大きく減少している。これに対し、本発明例では、下部バンカーから排出されるコークス混合率が排出初期〜排出末期にかけて大きく変化しないことがわかる。 Moreover, the present inventors investigated the temporal change of the coke mixing ratio in the raw material discharged | emitted from the lower bunker of the raw material charging device of this invention example and a comparative example. The survey results are shown in FIG. As can be seen from the graph of FIG. 8, in the comparative example, although the coke mixing ratio in the raw material (ore) discharged from the lower bunker along with the ore is large at the initial stage of discharge, it decreases from the middle stage of discharge, and at the end stage of discharge. The coke mixing ratio is greatly reduced. On the other hand, in the example of the present invention, it is understood that the coke mixing ratio discharged from the lower bunker does not change greatly from the initial discharge to the final discharge.
したがって、本発明を高炉操業に適用して、下部バンカー14から高炉1にコークス2を装入してコークス層31を高炉1内に形成した後に、旋回シュート19から、篩15が設けられた上部バンカー11に鉱石3とコークス2を供給することで、明確に分かれた状態でコークス混合鉱石堆積層7と鉱石堆積層8を下部バンカー14に堆積させることができるので、鉱石3との粒径差に起因するコークス2の偏析が上部バンカー11や下部バンカー14に発生しにくくなり、コークス2と鉱石3の混合率を常時一定に保ちながらコークス2と鉱石3を下部バンカー14から高炉1に装入することができ、かつ、低還元材比操業が可能となる。
Therefore, after the present invention is applied to the blast furnace operation, the
1 高炉
2 コークス
3 鉱石
4 原料装入装置
5 原料堆積部分
5a〜5d 原料堆積部分
6 中心部分
7 コークス混合鉱石堆積層(コークス2を比較的含む鉱石堆積層)
8 鉱石堆積層(コークス2をほとんど含まない鉱石3が主な鉱石堆積層)
9 原料堆積部分
11 上部バンカー
12 上部シュート
13 ポート
13a 主ポート
13b〜13d 副ポート
14 下部バンカー
15 篩
15a 篩面
15b 側壁
15c 開口部
16 ゲート
17 原料排出口
18 ゲート
19 旋回シュート
21 炉頂コンベア
22 コークス貯蔵槽
23 鉱石貯蔵槽
31 コークス層
32 コークス混合鉱石層
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
8 Ore deposits (Ore deposits with
9 Raw
Claims (3)
上部バンカー、
該上部バンカーに設けられた傾動可能な上部シュート、
前記上部バンカーに少なくとも2つのポートで連結された下部バンカー、及び、
前記上部シュートの下方で前記上部バンカー内に設けられた篩、を備え、
該篩は、篩面と、側壁と、該側壁の一部に開口部と、を有し、
前記篩面が、水平面に対して前記原料の安息角以上に傾斜していることを特徴とする原料装入装置。 A raw material charging device for charging raw materials into a blast furnace,
Upper bunker,
A tiltable upper chute provided in the upper bunker,
A lower bunker connected to the upper bunker with at least two ports; and
A sieve provided in the upper bunker below the upper chute,
The sieve has a sieve surface, a side wall, and an opening in a part of the side wall,
The raw material charging apparatus, wherein the sieve surface is inclined with respect to a horizontal plane at an angle of repose of the raw material or more.
鉱石とコークスとを混合した状態の原料を、上部シュートを介して上部バンカーに投入する際に、前記原料を篩に向けて投下して、
篩面を転落する原料を、開口部を通じて主ポートへ供給するとともに、前記篩面を通過する原料を、前記主ポートを含む全ポートへ供給して、前記上部バンカーに原料を堆積させ、
前記全ポートを開放した状態で、前記上部バンカーの原料を下部バンカーへ移送して、
該下部バンカー内の原料を高炉へ装入して、コークス混合鉱石層を高炉内に形成することを特徴とする高炉への原料装入方法。 A raw material charging method to a blast furnace using the raw material charging device according to claim 1,
When the raw material mixed with ore and coke is put into the upper bunker through the upper chute, the raw material is dropped toward the sieve,
The raw material that falls on the sieve surface is supplied to the main port through the opening, the raw material that passes through the sieve surface is supplied to all ports including the main port, and the raw material is deposited on the upper bunker,
With all the ports open, the raw material of the upper bunker is transferred to the lower bunker,
A raw material charging method into a blast furnace, wherein the raw material in the lower bunker is charged into a blast furnace, and a coke mixed ore layer is formed in the blast furnace.
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