JP5815113B2 - Cabac復号化のための技術 - Google Patents

Cabac復号化のための技術 Download PDF

Info

Publication number
JP5815113B2
JP5815113B2 JP2014502517A JP2014502517A JP5815113B2 JP 5815113 B2 JP5815113 B2 JP 5815113B2 JP 2014502517 A JP2014502517 A JP 2014502517A JP 2014502517 A JP2014502517 A JP 2014502517A JP 5815113 B2 JP5815113 B2 JP 5815113B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
bits
symbol
consecutive
decoder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014502517A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014518595A (ja
Inventor
ゲーデケン,リチャード,エドウィン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Thomson Licensing SAS
Original Assignee
Thomson Licensing SAS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Thomson Licensing SAS filed Critical Thomson Licensing SAS
Publication of JP2014518595A publication Critical patent/JP2014518595A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5815113B2 publication Critical patent/JP5815113B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/10Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding
    • H04N19/102Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the element, parameter or selection affected or controlled by the adaptive coding
    • H04N19/13Adaptive entropy coding, e.g. adaptive variable length coding [AVLC] or context adaptive binary arithmetic coding [CABAC]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/42Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals characterised by implementation details or hardware specially adapted for video compression or decompression, e.g. dedicated software implementation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/42Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals characterised by implementation details or hardware specially adapted for video compression or decompression, e.g. dedicated software implementation
    • H04N19/436Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals characterised by implementation details or hardware specially adapted for video compression or decompression, e.g. dedicated software implementation using parallelised computational arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/44Decoders specially adapted therefor, e.g. video decoders which are asymmetric with respect to the encoder
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/60Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using transform coding
    • H04N19/61Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using transform coding in combination with predictive coding
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/70Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals characterised by syntax aspects related to video coding, e.g. related to compression standards
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/90Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using coding techniques not provided for in groups H04N19/10-H04N19/85, e.g. fractals
    • H04N19/91Entropy coding, e.g. variable length coding [VLC] or arithmetic coding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

本発明は概して、ビデオデータデコーダ及びエンコーダに関し、より具体的に、そのようなデコーダ及びエンコーダを最適化する技術に関する。
従来の技術において、最近の取り組みは、プロセッシングタスク、特に、ビデオプロセッシングタスクを並列処理にするために行われている。これは、一方では、ビデオプロセッシングが非常に計算的に費用がかかるために、しかし他方では、単一プロセッサのプロセッシング能力が更に高められ得ないために、重要なタスクになっている。最たるものは、2008年3月にITU−Tによって公開されたH.264ビデオ標準(以降“H.264標準”)である。高度な応用をサポートするために、H.264に従うデコーダ及びエンコーダは並列処理にされなければならない。並列化は、通常、単一タスクを複数のサブタスクにすることと、サブタスクを同時に処理することとを含む。
しかし、H.264デコーダ/エンコーダの実行は、CABAC(context-adaptive binary data arithmetic coding)により完全には並列処理にされ得ない。CABACは、H.264ビデオデコーダによって実行されるデータ圧縮/符号化処理である。CABAC処理は全く順次的である。すなわち、処理ステップごとに、必要とされる入力データは前のステップからの出力データに依存する。この依存性により、圧縮データの塊のCABAC復号化処理は、サブタスクに分けられて並列プロセッサで実行され得ない。
1つのそのようなCABAC復号化処理は、16又は64個の変換係数のアレイがCABACデータストリームから解凍される変換係数復号化処理の間に行われる。この変換係数復号化処理の間に4×4又は8×8のサブマクロブロックアレイを復号化する動作の全体の順序は、次のステップを含む:1)非零の変換係数の総数を復号化するステップ;2)最後の非零の変換係数のインデックス値を復号化するステップ;3)全ての非零の変換係数のインデックス値を与えるバイナリマップを復号化するステップ;及び4)マップ内の夫々の非零の変換係数について、零ビットにぶつかるか又は指定された数I(例えば、I=14)のビットが復号化されるまで1度に1ビットを復号化し、指定された数のビットが復号化された場合は、バイパス符号化(解凍)指数ゴロム符号を用いて係数値を復号化するステップ。
最後のステップ(4)は、通常、指定されたビットカウント又は零ビットにぶつかるまで汎用のCABACビット復号化関数においてループを実行することによって、実施される。このステップを実行する擬似コードは、次のように表され得る:

do{
bit=decode_binary_decision(CABAC,bitstream,context);
symbol=symbol+1;
}while((bit==1)&&(symbol<(unary_max-1)));

decode_binary_decisionは、その入力パラメータがCABACオブジェクトと、復号化されるべき圧縮ビットストリームを復号化と、復号化データのタイプに関連するコンテクストとである汎用のCABACビット復号化関数である。圧縮データストリームに含まれるデータは多種多様に存在する。例えば、そのようなデータタイプは、運動ベクトル、マクロブロックモード、予測タイプ、及びフラグを含む。夫々異なったタイプのデータは、それ自体の所定のコンテクストをCABACデコーダにおいて使用する。デコーダは、夫々のビットをそのコンテクストに基づき復号化する。
結果として、並列プロセッシングハードウェアにおいて実行されるよう設計される高性能H.264ビデオデコーダについて、CABAC復号化は、多くの場合にビデオデコーダの全体的な性能を左右する性能ネックである。
従って、CABAC復号化処理の実行を加速させる解決法を提供することが有利である。
本発明の特定の実施形態は、変換係数復号化処理を実行する方法を含む。当該方法は、入力圧縮ビットストリームの連続したビットを復号化するステップと、前記復号化されたビットの数を用いて第1のシンボル値を計算するステップと、前記復号化されたビットの総数が指定されるビットカウントよりも少ない場合は、前記第1のシンボル値を返すステップと、前記復号化されたビットの総数が前記指定されるビットカウントに等しい場合は、第2のシンボル値を計算するステップと、前記第2のシンボル値を返すステップとを有する。
本発明の特定の実施形態はまた、変換係数を復号化するデコーダを含む。当該デコーダは、入力圧縮ビットストリームの連続したビットを復号化するCABACデコーダと、前記復号化されたビットの数に1を加えることによって第1のシンボル値を計算する第1の加算器と、前記復号化されたビットの総数が指定されるビットカウントに等しいかどうかを決定するコンパレータと、前記復号化されたビットの総数が前記指定されるビットカウントに等しい場合は、前記入力圧縮ビットストリームを復号化する指数ゴロム符号デコーダと、前記指数ゴロム符号デコーダによって生成された結果に前記第1のシンボル値を加えることによって第2のシンボル値を生成する第2の加算器とを有する。
本発明の実施形態に従って実施される変換係数復号化処理を最適化する方法を表すフローチャートである。 本発明の実施形態に従って実施される同じコンテクストを有するビットを復号化する処理を表すフローチャートである。 本発明の実施形態に従って実施される連続したビットを復号化する処理を表すフローチャートである。 本発明の実施形態に従って構成されるデコーダのブロック図である。
本発明と見なされる対象は、特許請求の範囲において特に指し示され、はっきりと請求される。本発明の上記の及び他の特徴及び利点は、添付の図面に関連して理解される以下の詳細な説明から明らかであろう。
本発明によって開示される実施形態は、単に、ここでは革新的な教示の多くの有利な使用の例である点に留意することが重要である。一般に、本願の明細書でなされている記述は、必ずしも、様々な請求される発明のいずれも制限しない。更に、幾つかの記述は、一部の発明特徴に当てはまり、他に当てはまらないことがある。一般に、別なふうに示されない限り、単数の要素は、一般性を損なうことなく複数であってよく、又その逆もある。図面において、同じ参照符号は、複数の図を通して同じ部分を参照する。
本発明の原理に従って、ここで開示される技術は、16又は64個の変換係数のアレイがCABACビットストリームから解凍されるところのH.264標準において定義される変換係数復号化処理の間に行われる。具体的に、開示される技術は、零ビットにぶつかるか又は指定されたビットカウントに達するまで1度に1ビットを復号化するサブ処理を最適化するよう設計される。このサブ処理は、夫々の非零変換係数について行われる。
本発明の原理に従って、方法は、指定されるビットカウント又は零ビットにぶつかるまで、同じCABACコンテクストを用いて、同じ値を有する連続したビットを復号化することによって達成される。この機能性は、次の擬似コードを用いて提示され得る:

symbol=1+decode_consecutive(cabac,bitstream,context,1,unary_max-1)

2段階の最適化がこのアプローチを用いて達成されることが認識されるべきである。第1段階は、汎用のCABACビット復号化関数(decode_binary_decision)への反復呼び出しを除くことによって実行オーバヘッドを減らすことであり、最適化の第2段階は、同じ値を有する連続したビットを復号化することによって達成される。
図1は、本発明の実施形態に従って実施される変換係数復号化処理を最適化する方法を表す例となる限定されないフローチャート100を示す。S110で、同じコンテクスト値を有する連続したビットを復号化する処理(decode_consecutive)が実行される。この処理は、3つの入力パラメータ、すなわち、ビットが復号化されるコンテクストへの参照と、アッシュビットストリームへの参照と、レンジ及びオフセット整数値を含むCABACデコーダオブジェクトへの参照とを受け取る。ステップ110は、解凍ビットストリームを生成し、復号化されたビットの数を返す。本発明の実施形態に従って、decode_consecutive処理は、各繰り返しで、同じコンテクストを用いて復号化CABACビットストリームから複数の同じ値のビットを復号化する。他の実施形態に従って、decode_consecutive処理は、最小数の連続した最確シンボル(MPS;most probable symbol)を計算して、タイトループにおける夫々のビットについて、夫々のビットの値を確認することなしに、CABACデコーダの状態機械を進めることに基づく。S110の実行は、図2及び図3を参照して以下でより詳細に記載される。
S120で、シンボル値は、decode_consecutive処理による復号化されたビットの総数に1をプラスしたものとして計算される。すなわち、シンボル値=総ビット+1(Symbol_val=1+total-bits)。S130で、復号化されたビットの総数が指定されるビットカウント(I)に等しいかどうかが確認される。そうである場合は、実行はS140に続き、そうでない場合は、シンボル値は返され(S160)、実行は終了する。
S140で、圧縮ビットストリームは指数ゴロム符号(Exponetial-Golomb code)を用いて復号化される。S150で、シンボル値は、S120で計算されたシンボル値をS140で生成された復号化されたビットストリームに加えることによって、計算される。その後、実行はS160に続く。先の記載及びフローチャート100から理解され得るように、処理decode_consecutiveはビットストリーム内のビットごとにではなく1度しか呼び出されず、それにより変換係数復号化処理の実行を加速させる。
図2は、本発明の実施形態に従って実施される同じコンテクストを有するビットを復号化するdecode_consecutive処理を表す例となる限定されないフローチャートS110を示す。上述されたように、処理の入力パラメータは、コンテクストと、ビットストリームと、レンジ及びオフセット整数値を含むCABACデコーダオブジェクトとである。処理は、解凍ビットストリームを生成し、復号化されたビットの数を返す。
ビットストリームのデータタイプは、CABACデコーダにおいてそれ自体のコンテクストを用いる。CABACデコーダにおける夫々のコンテクストは、2つの状態情報パラメータ、すなわち、コンテクストについて‘1’又は‘0’のいずれかである最確シンボル(MPS)の値と、最確シンボルの相対的確率を示す状態整数とを有する。‘0’又は‘1’よりもむしろ、MPS又はLPSのいずれかとしてバイナリ決定を特定するために、MPSと最も確からしくないシンボル(LPS;least probable symbol)とを区別することが有用である。CABACデコーダは、2つの更なるパラメータ、すなわち、コンテクストにかかわらずあらゆるビットを復号化するのに必要とされるレンジ整数及びオフセット整数を保持する。レンジ値及びオフセット値は、CABACデコーダに関する最低水準の状態情報を要約する。これら2つの値は対として使用されるべきであり、他方がなければ意味がない。
S205で、サブレンジ値は、コンテクストの状態パラメータ及びCABACのレンジパラメータと用いて計算される。このステップは、粗レンジ値を計算し、その粗レンジ値及びコンテクスト状態値を用いてルックアップテーブルにおいてサブレンジ値を見つけることを含む。ステップS205のための1つの可能な実施は、H.264標準の238頁において見つけられ得る。特定のCABACコンテクストの状態が最確シンボルへと大いに偏っている場合に、サブレンジ値の値は比較的小さい点に留意すべきである。S210で、新たなレンジ値は、サブレンジ値をCABACデコーダのレンジ値から減じることによって計算される(すなわち、range=range-sub-range)。
S215で、CABACデコーダのオフセット値が計算された新たなレンジ値よりも小さいかどうかを決定するよう確認が行われる。そうである場合は、S220で、MPS値と等しい値を有する解凍出力ビットが返される。次いで、S230で、コンテクストの状態パラメータは、例えば、状態パラメータの値を増大させることによって、最確シンボルが更に確からしいと示すよう更新される。
S215が否定的な答え(‘No’)となる場合は、実行はS235に続き、LPS値と等しい値を有する解凍出力ビットが返される(すなわち、LPS値=1−MPS値)。その後、S240で、コンテクストの状態パラメータは、最確シンボルが前よりも確からしくないと示すよう更新され、最確シンボルの値は反転されてよい。S245で、新たなオフセット値は、レンジ値をオフセット値から減じることによって計算される。更に、レンジ値はサブレンジ値に設定される。当業者には明らかなように、ステップS215、S220及びS235は算術符号化(arithmetic coding)に基づき、これは、オフセット値及びレンジ値並びにMPS及びLPSの既知の確率を用いてビットを復号化することを可能にする。
S250で、新たなレンジ値が所定のレンジ値(PRV)よりも小さいかどうかを決定するよう確認が行われる。そうである場合は、S255で、レンジ値及びオフセット値は両方とも2を乗じられ、オフセット値には更に、圧縮ビットストリームから読み出された新たなビットが加えられる。その後、実行はS250に戻る。一実施形態において、PRVは、H.264標準において定義されるように256に設定される。ステップS250及びS255は、CABACデコーダによって実行される繰り込み(renormalization)処理の一部である点に留意すべきである。
S250が否定的な答え(‘No’)となる場合は、S260で、零ビットがあるかどうかを決定するよう確認が行われる。そうである場合は、S265で、復号化されたビットの総数が返される。更に、CABACデコーダのレンジ及びオフセットパラメータ並びにコンテクストの最確シンボル及び状態は、それらの計算された値に更新されてよい。零ビットがなかった場合は、S270で、復号化されたビットの総数は1だけインクリメントされる。S275で、復号化されるべきビットの数から1を引いたもの(例えば、I−1)について、ビットの総数が指定されるビットカウント(I)に等しいかどうかが確認され、そうである場合は、実行はS265に続き、そうでない場合は、実行はS205に戻る。
図3は、本発明の他の実施形態に従って実施されるdecode_consecutive処理を表す例となる限定されないフローチャートS110を示す。処理は、解凍ビットストリームを生成し、復号化されたビットの数を返す。この実施形態では、復号化は、最小数の連続した最確シンボルビットを計算して、タイトループにおける夫々のビットについて、夫々のビットの値を確認する必要なしに、CABACデコーダの状態機械を進めることに基づく。
S302で、コンテクスト並びにその状態及びMPSパラメータを含む入力パラメータと、圧縮ビットストリームと、レンジ及びオフセット整数値を含むCABACデコーダオブジェクトとが受け取られる。S305で、サブレンジ値は、CABACデコーダのレンジパラメータ及びコンテクストの状態パラメータの値を用いて計算される。S310で、入力ビットストリームにおける最小数の連続した最確シンボルビット(mpbits)は、サブレンジ、レンジ及びオフセット値を用いて計算される。一実施形態において、mpbitsは、次の式を用いて計算される:

mpbits={(range-offset)-1}/sub-range

S315で、mpbitsが0よりも大きいかどうか、すなわち、ビットストリームにおいて少なくとも1つの最確シンボルビットが存在するかどうかを決定するよう確認が行われる。そうである場合には、実行はS320に続き、そうでない場合は、S330で、ビットストリームにおけるビットは、LPS値に従って、1度にビット毎に復号化される。
具体的に、ステップS330は、LPS値に等しい値を有する解凍出力ビットを返すこと(S331)と、最確シンボルが前よりも確からしくないことを示すようコンテクストの状態及びMPS値を更新すること(S332)と、レンジ値をオフセット値から減じることによって新たなオフセット値を計算し、レンジ値をサブレンジ値に設定すること(S333)と、繰り込み処理を行うこと(S334及びS335)と、繰り込み処理が完了された場合に、零ビットがあるかどうかを確認すること(S336)と、零ビットがあった場合は、復号化されたビットの総数が返されるS370に進むことと、零ビットがなかった場合は、復号化されたビットの総数を1だけインクリメントすること(S337)と、復号化されたビットの総数が、復号化されるべきビットの数(I)から1を引いた指定されるビットの数に等しいかどうかを確認すること(S338)と、そうである場合にはS370に続き、そうでない場合にはS305に戻ることとを含む。
最確シンボル(MPS)値を有する少なくとも1つのビットが存在する場合に、実行はS320に到達する。よって、MPS値に等しい値を有する解凍出力ビットが返される。更に、S320で、新たなレンジ値が計算される。S325で、コンテクストの状態パラメータは、例えば、状態パラメータの値を増大させることによって、最確シンボルが更に確からしいことを示すよう更新される。S340及びS345で、繰り込み処理が上述されるように行われる。
新たなレンジ値よりがPRVに等しいか又はそれより大きい場合は、S350で、零ビットがあるかどうかを決定するよう確認が行われる。そうである場合は、S370で、復号化されたビットの総数が返される。更に、CABACデコーダのレンジ及びオフセットパラメータ並びにコンテクストの最確シンボル及び状態は、それらの計算された値に更新されてよい。零ビットがなかった場合は、実行はS360に続き、同じ値を有するMPS連続ビットを扱う内部ループプロシージャが実行される。
具体的に、S360は、MPS連続ビットにおける夫々のビットについて、夫々のビットの値を確認することなく、CABACデコーダの状態機械を進めることを可能にする。これは、特に、大きな値の変換係数が単身符号(unary codes)により符号化される場合に有用である。そのような場合に、夫々のビットは、‘1’である高い確率と、‘0’である低い確率とを有する。例えば、10の値を有する変換係数が単身符号により符号化される場合に、結果として得られるバイナリデータは1111111110である。S360の実行の間、CABACデコーダは、1のビットを復号化せずに進められ、それにより、ビットストリーム全体を復号化するのに必要とされる時間を大いに削減する。
S360の実行は、復号化されたビットの総数を1だけインクリメントし、mpbitsの値を1だけデクリメントすること(S361)と、復号化されたビットの総数が、復号化されるべきビットの数(I)から1を引いた指定されるビットカウントに等しいかどうかを確認すること(S362)と、そうである場合はS370に続き、そうでない場合は、mpbitsの値が0よりも大きいかどうかを確認すること(S363)と、mpbitsの値が0よりも大きい場合は、レンジ値及び状態値を用いてサブレンジ値を計算すること(S364)と、サブレンジ値をレンジ値から減じることによって新たなレンジ値を計算すること(S365)と、最確シンボルが更に確からしいことを示すようコンテクストの状態パラメータを更新すること(S366)と、繰り込み処理を行うこと(S367,S368)と、新たなレンジ値がPRVより大きいか又は等しい場合にS361に戻ることとを含む。
ここで記載される最適化技術は、特に、H.264高品位ビデオ応用において有用であることが認識されるべきである。これは、そのような応用では、ビデオストリームが高ビットレートで符号化されるためである。符号化ストリームは、残りのデータにおいて多くの大きな値の変換係数を含む。この残りのデータは、高品位ビットストリームにおいて符号化された全データの大部分を占める。更に、大きな値の変換係数は単身符号により符号化され、各ビットは‘1’である高い確率と、‘0’である低い確率とを有する。先により詳細に述べられたように、ステップS360は、単身符号の、それにより大きな値の変換係数の復号化を加速させるよう設計された。
図4は、本発明の実施形態に従って実施される変換係数を復号化するデコーダ400の例となる限定されない図である。デコーダ400は、入力圧縮ビットストリームの連続したビットを復号化するCABACデコーダ410を有する。CABCデコーダ410は、先の詳細に記載されたdecode_consecutiveを実行する。CABACデコーダ410は、2つのモードにおいて動作することができる。第1のモードは、同じコンテクストを用いて復号化CABACビットストリームから複数の同じ値のビットを復号化することを含む。第2のモードは、最小数の連続した最確シンボル(MPS)ビットを計算して、タイトループにおける夫々のビットについて、夫々のビットの値を確認することなく、CABACデコーダの状態機械を進めることを含む。
デコーダ400は、CABACデコーダ410によって復号化された復号化されたビットの総数に整数1を加えることによって第1のシンボル値を計算する第1の加算器430と、復号化されたビットの総数が指定されるビットカウントに等しいかどうかを決定するコンパレータ420と、復号化されたビットの総数が指定されるビットカウントに等しい場合に入力圧縮ビットストリームを復号化する指数ゴロム符号デコーダ430と、指数ゴロム符号デコーダ430によって生成された結果に第1のシンボル値を加えることによって第2のシンボル値を生成する第2の加算器440とを更に有する。
前述の記載は、本発明がとることができる多くの形態の幾つかを挙げている。前述の詳細な記載は、本発明の定義に対する限定としてではなく、本発明がとることができる選択された形態の例示として理解されるべきであると意図される。本発明の定義に対する限定は、本発明の適用範囲を定義するよう意図される全ての均等を含む特許請求の範囲のみである。
より望ましくは、本発明の原理は、ハードウェア、ファームウェア及びソフトウェアのあらゆる組み合わせとして実施される。更に、ソフトウェアは、望ましくは、プログラム記憶ユニット又はコンピュータ可読媒体において有形に具現されるアプリケーションプログラムとして実施される。当業者には明らかなように、“機械可読媒体”は、データを記憶することができる媒体であり、デジタル回路、アナログ回路又はそれらの組み合わせの形をとることができる。アプリケーションプログラムは、如何なる適切なアーキテクチャも有する機械にアップロードされて機械によって実行されてよい。望ましくは、機械は、1又はそれ以上の中央演算処理ユニット(CPU)、メモリ、及び入出力インタフェースのようなハードウェアを備えるコンピュータプラットフォームで実施される。コンピュータプラットフォームは、オペレーティングシステム及びマイクロインストラクションコードを更に有してよい。ここで記載される様々な処理及び機能は、マイクロインストラクションコードの部分若しくはアプリケーションプログラムの部分のいずれか、又はそれらの組み合わせであってよく、CPUによって、そのようなコンピュータ又はプロセッサ明示的に示されていようとなかろうと、実行されてよい。更に、様々な他の周辺ユニット、例えば、データ記憶ユニット及び印刷ユニットがコンピュータプラットフォームへ接続されてよい。
上記の実施形態に加えて、以下の付記を開示する。
(付記1)
変換係数を復号化する方法であって、
入力圧縮ビットストリームの連続したビットを復号化するステップと、
前記復号化されたビットの数を用いて第1のシンボル値を計算するステップと、
前記復号化されたビットの総数が指定されるビットカウントよりも少ない場合は、前記第1のシンボル値を返すステップと、
前記復号化されたビットの総数が前記指定されるビットカウントに等しい場合は、第2のシンボル値を計算するステップと、
前記第2のシンボル値を返すステップと
を有する方法。
(付記2)
前記第1のシンボル値を計算するステップは、
前記復号化されたビットの総数に1を加えるステップ
を更に有する、付記1に記載の方法。
(付記3)
前記第2のシンボル値を計算するステップは、
指数ゴロム符号を用いて前記入力圧縮ビットストリームを復号化するステップと、
前記指数ゴロム符号による復号化によって生成される結果に前記第1のシンボル値を加えるステップと
を更に有する、付記1に記載の方法。
(付記4)
前記入力圧縮ビットストリームは、復号化されたCABACビットストリームである、
付記1に記載の方法。
(付記5)
前記連続したビットを復号化するステップは、
同じCABACコンテクストを用いて同じ値を有する複数のビットを復号化するステップ
を更に有する、付記4に記載の方法。
(付記6)
コンテクスト値と、前記入力圧縮ビットストリームと、レンジ値及びオフセット値を含むCABACデコーダオブジェクトとを受け取るステップと、
サブレンジ値を計算するステップと、
前記サブレンジ値を前記レンジ値から減じることによって新たなレンジ値を計算するステップと、
前記オフセット値が前記新たなレンジ値より小さいかどうかを確認するステップと、
前記オフセット値が前記新たなレンジ値より小さい場合は、最確シンボルに等しい値を有する解凍出力ビットを返すステップと、
前記オフセット値が前記新たなレンジ値より大きいか又は等しい場合は、最も確からしくないシンボルに等しい値を有する解凍出力ビットを返すステップと
を更に有する付記5に記載の方法。
(付記7)
繰り込み処理を行うステップと、
零ビットがあるかどうかを確認するステップと、
零ビットがある場合は、前記復号化されたビットの総数を返すステップと、
零ビットがない場合は、前記復号化されたビットの総数をカウントするカウンタをインクリメントするステップと、
指定される最大数のビットが復号化された場合に、前記復号化されたビットの総数を返すステップと
を更に有する付記6に記載の方法。
(付記8)
前記繰り込み処理を行うステップは、
レンジ値が所定のレンジ値より大きいか又は等しくなるまで、前記入力圧縮ビットストリームから連続して新たなビットを読み出すステップ
を有する、付記7に記載の方法。
(付記9)
前記連続したビットを復号化するステップは、
前記入力圧縮ビットストリームにおいて最小数の連続した最確シンボルビットを計算するステップと、
前記連続した最確シンボルビットにおける夫々のビットについて、夫々のビットの値を確認することなしに、CABACデコーダの状態機械を進めるステップと
を有する、付記1に記載の方法。
(付記10)
コンテクスト値と、前記入力圧縮ビットストリームと、レンジ値及びオフセット値を含むCABACデコーダオブジェクトとを受け取るステップと、
前記レンジ値及び前記オフセット値を用いてサブレンジ値を計算するステップと、
前記入力圧縮ビットストリームにおいて最小数の連続した最確シンボルビットを計算するステップと、
前記最小数の連続した最確シンボルビットが零よりも多い場合は、最確シンボル値に等しい値を有する解凍出力ビットを返すステップと、
前記最小数の連続した最確シンボルビットが零である場合は、最も確からしくないシンボルに等しい値を有する解凍出力ビットを返すステップと
を更に有する付記9に記載の方法。
(付記11)
前記最確シンボル値に等しい値を有する解凍出力ビットを返すステップは、
前記レンジ値から前記サブレンジ値を減じることによって新たなレンジ値を計算するステップと、
正規化処理を行うステップと、
前記正規化処理の完了時に、零ビットが前記連続した最確シンボルビットにおいてあるかどうかを確認するステップと、
零ビットがない場合は、前記連続した最確シンボルビットにおける夫々のビットについて、前記CABACデコーダの前記状態機械を繰り返し進めるステップと、
零ビットがあるか又は指定されるビットカウントが達成される場合は、前記復号化されたビットの総数を返すステップと
を更に有する、付記10に記載の方法。
(付記12)
コンピュータによって実行される場合に変換係数を復号化する方法を実施する命令を記憶したコンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
入力圧縮ビットストリームの連続したビットを復号化するステップと、
前記復号化されたビットの数を用いて第1のシンボル値を計算するステップと、
前記復号化されたビットの総数が指定されるビットカウントよりも少ない場合は、前記第1のシンボル値を返すステップと、
前記復号化されたビットの総数が前記指定されるビットカウントに等しい場合は、第2のシンボル値を計算するステップと、
前記第2のシンボル値を返すステップと
を有する、コンピュータ可読媒体。
(付記13)
変換係数を復号化するデコーダであって、
入力圧縮ビットストリームの連続したビットを復号化するCABACデコーダと、
前記復号化されたビットの数に1を加えることによって第1のシンボル値を計算する第1の加算器と、
前記復号化されたビットの総数が指定されるビットカウントに等しいかどうかを決定するコンパレータと、
前記復号化されたビットの総数が指定されるビットカウントに等しい場合は、前記入力圧縮ビットストリームを復号化する指数ゴロム符号デコーダと、
前記指数ゴロム符号デコーダによって生成された結果に前記第1のシンボル値を加えることによって第2のシンボル値を生成する第2の加算器と
を有するデコーダ。
(付記14)
前記CABACデコーダは更に、同じCABACコンテクストを用いて同じ値を有する複数のビットを復号化するよう構成される、付記13に記載のデコーダ。
(付記15)
前記CABACデコーダは更に、
コンテクスト値と、前記入力圧縮ビットストリームと、レンジ値及びオフセット値を含むCABACデコーダオブジェクトとを受け取り、
サブレンジ値を計算し、
前記サブレンジ値を前記レンジ値から減じることによって新たなレンジ値を計算し、
前記オフセット値が前記新たなレンジ値より小さいかどうかを確認し、
前記オフセット値が前記新たなレンジ値より小さい場合は、最確シンボルに等しい値を有する解凍出力ビット返し、
前記オフセット値が前記新たなレンジ値より大きいか又は等しい場合は、最も確からしくないシンボルに等しい値を有する解凍出力ビットを返す
よう構成される、付記14に記載のデコーダ。
(付記16)
前記CABACデコーダは更に、
繰り込み処理を行い、
零ビットがあるかどうかを確認し、
零ビットがある場合は、前記復号化されたビットの総数を返し、
零ビットがない場合は、前記復号化されたビットの総数をカウントするカウンタをインクリメントし、
指定される最大数のビットが復号化された場合に、前記復号化されたビットの総数を返す
よう構成される、付記15に記載のデコーダ。
(付記17)
前記繰り込み処理を行うことは、
レンジ値が所定のレンジ値より大きいか又は等しくなるまで、前記入力圧縮ビットストリームから連続して新たなビットを読み出すこと
を有する、付記16に記載のデコーダ。
(付記18)
前記CABACデコーダは更に、
前記入力圧縮ビットストリームにおいて最小数の連続した最確シンボルビットを計算し、
前記連続した最確シンボルビットにおける夫々のビットについて、夫々のビットの値を確認することなしに、CABACデコーダの状態機械を進める
よう構成される、付記13に記載のデコーダ。
(付記19)
前記CABACデコーダは更に、
コンテクスト値と、前記入力圧縮ビットストリームと、レンジ値及びオフセット値を含むCABACデコーダオブジェクトとを受け取り、
前記レンジ値及び前記オフセット値を用いてサブレンジ値を計算し、
前記入力圧縮ビットストリームにおいて最小数の連続した最確シンボルビットを計算し、
前記最小数の連続した最確シンボルビットが零よりも多い場合は、最確シンボル値に等しい値を有する解凍出力ビットを返し、
前記最小数の連続した最確シンボルビットが零である場合は、最も確からしくないシンボルに等しい値を有する解凍出力ビットを返す
よう構成される、付記18に記載のデコーダ。
(付記20)
前記最確シンボル値に等しい値を有する解凍出力ビットを返すことは、
前記レンジ値から前記サブレンジ値を減じることによって新たなレンジ値を計算することと、
正規化処理を行うことと、
前記正規化処理の完了時に、零ビットが前記連続した最確シンボルビットにおいてあるかどうかを確認することと、
零ビットがない場合は、前記連続した最確シンボルビットにおける夫々のビットについて、前記CABACデコーダの前記状態機械を繰り返し進めることと、
零ビットがあるか又は指定されるビットカウントが達成される場合は、前記復号化されたビットの総数を返すことと
を更に有する、付記19に記載のデコーダ。

Claims (13)

  1. 変換係数を復号化する方法であって、
    入力圧縮ビットストリームの連続したビットを復号化するステップと、
    前記復号化されたビットの数を用いて第1のシンボル値を計算するステップと、
    前記復号化されたビットの総数が指定されるビットカウントよりも少ない場合は、前記第1のシンボル値を返すステップと、
    前記復号化されたビットの総数が前記指定されるビットカウントに等しい場合は、第2のシンボル値を計算するステップと、
    前記第2のシンボル値を返すステップと
    有し、
    前記連続したビットを復号化するステップは、
    前記入力圧縮ビットストリームにおいて連続した最確シンボルビットの最小連続数を計算するステップと、
    前記連続した最確シンボルビットにおける夫々のビットについて、夫々のビットの値を確認することなしに、CABACデコーダの状態機械を進めるステップと
    を有する、方法。
  2. 前記第1のシンボル値を計算するステップは、
    前記復号化されたビットの総数に1を加えるステップ
    を更に有する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2のシンボル値を計算するステップは、
    指数ゴロム符号を用いて前記入力圧縮ビットストリームを復号化するステップと、
    前記指数ゴロム符号による復号化によって生成される結果に前記第1のシンボル値を加えるステップと
    を更に有する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記入力圧縮ビットストリームは、復号化されたCABACビットストリームである、
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記連続したビットを復号化するステップは、
    コンテクスト値と、前記入力圧縮ビットストリームと、レンジ値及びオフセット値を含むCABACデコーダオブジェクトとを受け取るステップと、
    前記レンジ値及び前記オフセット値を用いてサブレンジ値を計算し、前記連続した最確シンボルビットの最小連続数が前記サブレンジ値、前記レンジ値及び前記オフセット値を用いて計算されるようにするステップと
    前記最小連続数が零よりも多い場合は、最確シンボル値に等しい値を有する解凍出力ビットを返すステップと、
    前記最小連続数が零である場合は、最も確からしくないシンボルに等しい値を有する解凍出力ビットを返すステップと
    を更に有する請求項に記載の方法。
  6. 前記最確シンボル値に等しい値を有する解凍出力ビットを返すステップは、
    前記レンジ値から前記サブレンジ値を減じることによって新たなレンジ値を計算するステップと、
    繰り込み処理を行うステップと、
    前記繰り込み処理の完了時に、零ビットが前記連続した最確シンボルビットにおいてあるかどうかを確認するステップと、
    零ビットがない場合は、前記連続した最確シンボルビットにおける夫々のビットについて、前記CABACデコーダの前記状態機械を繰り返し進めるステップと、
    零ビットがあるか又は指定されるビットカウントが達成される場合は、前記復号化されたビットの総数を返すステップと
    を更に有する、請求項に記載の方法。
  7. 前記繰り込み処理を行うステップは、
    前記レンジ値が所定のレンジ値より大きいか又は等しくなるまで、前記入力圧縮ビットストリームから連続して新たなビットを読み出すステップ
    を有する、請求項6に記載の方法。
  8. コンピュータによって実行される場合に変換係数を復号化する方法を実施する命令を記憶したコンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
    入力圧縮ビットストリームの連続したビットを復号化するステップと、
    前記復号化されたビットの数を用いて第1のシンボル値を計算するステップと、
    前記復号化されたビットの総数が指定されるビットカウントよりも少ない場合は、前記第1のシンボル値を返すステップと、
    前記復号化されたビットの総数が前記指定されるビットカウントに等しい場合は、第2のシンボル値を計算するステップと、
    前記第2のシンボル値を返すステップと
    有し、
    前記連続したビットを復号化するステップは、
    前記入力圧縮ビットストリームにおいて連続した最確シンボルビットの最小連続数を計算するステップと、
    前記連続した最確シンボルビットにおける夫々のビットについて、夫々のビットの値を確認することなしに、CABACデコーダの状態機械を進めるステップと
    を有する、コンピュータ可読媒体。
  9. 変換係数を復号化するデコーダであって、
    入力圧縮ビットストリームの連続したビットを復号化するCABACデコーダと、
    前記復号化されたビットの数に1を加えることによって第1のシンボル値を計算する第1の加算器と、
    前記復号化されたビットの総数が指定されるビットカウントに等しいかどうかを決定するコンパレータと、
    前記復号化されたビットの総数が指定されるビットカウントに等しい場合は、前記入力圧縮ビットストリームを復号化する指数ゴロム符号デコーダと、
    前記指数ゴロム符号デコーダによって生成された結果に前記第1のシンボル値を加えることによって第2のシンボル値を生成する第2の加算器と
    有し、
    前記CABACデコーダは更に、
    前記入力圧縮ビットストリームにおいて連続した最確シンボルビットの最小連続数を計算し、
    前記連続した最確シンボルビットにおける夫々のビットについて、夫々のビットの値を確認することなしに、CABACデコーダの状態機械を進める
    よう構成される、デコーダ。
  10. 前記CABACデコーダは更に、同じCABACコンテクストを用いて同じ値を有する複数のビットを復号化するよう構成される、請求項に記載のデコーダ。
  11. 前記CABACデコーダは更に、
    コンテクスト値と、前記入力圧縮ビットストリームと、レンジ値及びオフセット値を含むCABACデコーダオブジェクトとを受け取り、
    前記レンジ値及び前記オフセット値を用いてサブレンジ値を計算し、前記連続した最確シンボルビットの最小連続数が前記サブレンジ値、前記レンジ値及び前記オフセット値を用いて計算されるようにし、
    前記最小連続数が零よりも多い場合は、最確シンボル値に等しい値を有する解凍出力ビットを返し、
    前記最小連続数が零である場合は、最も確からしくないシンボルに等しい値を有する解凍出力ビットを返す
    よう構成される、請求項に記載のデコーダ。
  12. 前記最確シンボル値に等しい値を有する解凍出力ビットを返すことは、
    前記レンジ値から前記サブレンジ値を減じることによって新たなレンジ値を計算することと、
    繰り込み処理を行うことと、
    前記繰り込み処理の完了時に、零ビットが前記連続した最確シンボルビットにおいてあるかどうかを確認することと、
    零ビットがない場合は、前記連続した最確シンボルビットにおける夫々のビットについて、前記CABACデコーダの前記状態機械を繰り返し進めることと、
    零ビットがあるか又は指定されるビットカウントが達成される場合は、前記復号化されたビットの総数を返すことと
    を更に有する、請求項11に記載のデコーダ。
  13. 前記繰り込み処理を行うことは、
    前記レンジ値が所定のレンジ値より大きいか又は等しくなるまで、前記入力圧縮ビットストリームから連続して新たなビットを読み出すこと
    を有する、請求項12に記載のデコーダ。
JP2014502517A 2011-03-31 2011-03-31 Cabac復号化のための技術 Expired - Fee Related JP5815113B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US2011/000578 WO2012134421A1 (en) 2011-03-31 2011-03-31 Techniques for context-adaptive binary data arithmetic coding (cabac) decoding

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014518595A JP2014518595A (ja) 2014-07-31
JP5815113B2 true JP5815113B2 (ja) 2015-11-17

Family

ID=44148462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014502517A Expired - Fee Related JP5815113B2 (ja) 2011-03-31 2011-03-31 Cabac復号化のための技術

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20140023137A1 (ja)
EP (1) EP2692136B1 (ja)
JP (1) JP5815113B2 (ja)
KR (1) KR101882543B1 (ja)
CN (1) CN103636206B (ja)
WO (1) WO2012134421A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9503717B2 (en) 2012-01-09 2016-11-22 Texas Instruments Incorporated Context adaptive binary arithmetic coding (CABAC) with scalable throughput and coding efficiency
US20170064321A1 (en) * 2015-08-27 2017-03-02 Stmicroelectronics International N.V. System and method for decoding a video digital data stream using a table of range values and probable symbols
KR102414164B1 (ko) * 2017-03-31 2022-06-29 한국전자통신연구원 향상된 산술부호화를 제공하는 영상 처리 방법, 그를 이용한 영상 복호화, 부호화 방법 및 그 장치
CN113316934B (zh) * 2019-01-25 2024-03-08 寰发股份有限公司 带有变换块级别约束的变换系数编码的方法和设备
CN110191339B (zh) * 2019-05-22 2021-04-02 上海富瀚微电子股份有限公司 码率估计核心单元、码率估计装置及码率估计方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4391425B2 (ja) * 2002-09-20 2009-12-24 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 算術符号化方法及び算術符号化装置
JP4240283B2 (ja) * 2002-10-10 2009-03-18 ソニー株式会社 復号装置及び復号方法
KR100624432B1 (ko) * 2004-08-05 2006-09-19 삼성전자주식회사 내용 기반 적응적 이진 산술 복호화 방법 및 장치
US7724830B2 (en) * 2004-11-09 2010-05-25 Panasonic Corporation Decoding-processing apparatus and method
KR20070006445A (ko) * 2005-07-08 2007-01-11 삼성전자주식회사 하이브리드 엔트로피 부호화, 복호화 방법 및 장치
JP4547503B2 (ja) * 2006-03-07 2010-09-22 国立大学法人徳島大学 算術符号化装置、算術符号化方法、算術符号化プログラム及びプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記録媒体
FR2903269B1 (fr) * 2006-06-28 2008-10-03 Assistance Tech Et Etude De Ma Dispositif et procede d'encodage de type cabac
JP4893657B2 (ja) * 2008-02-29 2012-03-07 ソニー株式会社 算術復号装置
JP2010130522A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Canon Inc 動画像符号化装置及び動画像符号化方法
JP5274317B2 (ja) * 2009-03-17 2013-08-28 パナソニック株式会社 符号量推定装置、符号量推定方法、符号量推定プログラムおよび、符号量推定集積回路
JP2010278668A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Sony Corp 符号化装置及び符号化方法、並びに復号装置及び復号方法
CN101951516B (zh) * 2010-09-25 2013-06-05 清华大学 基于h.264/avc中cabac的并行编码实现电路及编码方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012134421A1 (en) 2012-10-04
CN103636206A (zh) 2014-03-12
US20140023137A1 (en) 2014-01-23
KR20140036172A (ko) 2014-03-25
EP2692136B1 (en) 2017-08-16
KR101882543B1 (ko) 2018-07-26
JP2014518595A (ja) 2014-07-31
EP2692136A1 (en) 2014-02-05
CN103636206B (zh) 2017-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7221296B2 (en) Method and system for fast context based adaptive binary arithmetic coding
JP5736032B2 (ja) 算術符号化のための適応型2値化
JP5815113B2 (ja) Cabac復号化のための技術
US7365660B2 (en) Method and device for decoding syntax element in CABAC decoder
US7119723B1 (en) Decoding variable length codes while using optimal resources
US7411529B2 (en) Method of decoding bin values using pipeline architecture and decoding device therefor
TWI403170B (zh) 背景調適性二進制算術解碼裝置及其解碼方法
KR101118089B1 (ko) 가변장 복호화 장치 및 방법
KR101065480B1 (ko) 저밀도 패리티 검사 부호의 고속 검사노드 갱신 장치 및 그방법
US20100040136A1 (en) Method for performing binarization using a lookup table
US20070139236A1 (en) Variable Length Coding Algorithm for Multiple Coding Modes
CN111818335B (zh) 一种熵编码方法和装置、电子设备
JP2006340016A (ja) 誤り訂正符号復号装置及びそれを用いた復号方法
CN106788451B (zh) 一种哈夫曼解码方法及其装置
WO2009017834A2 (en) Coordinate-ascent method for linear programming decoding
KR102296153B1 (ko) 전용 산술 인코딩 명령
TWI818581B (zh) 極化碼的解碼方法及裝置
KR102109768B1 (ko) Uhd 영상의 고속 처리를 위한 cabac 이진 산술 부호화기
US7719448B2 (en) Mechanism for coding a non-increasing sequence of values
CN108282662B (zh) 一种连续色调静态图像压缩的优化方法及装置
CN102263960B (zh) 一种快速解码cavlc非零系数幅值的方法
US7830283B2 (en) Compact encoding of small integers
CN117917857A (zh) 非迭代熵编码
CN116582669A (zh) 二进制算术编码结构、装置、方法及存储介质
JP2021150700A (ja) 復号化における補正値の適応スケール変換方法及びその復号器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150127

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5815113

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees