JP5814969B2 - 管理システム及び管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トラフィックキャプチャにおける管理システム及び管理方法に関する。
従来から、ネットワークで流れるデータを読み取って、特定のデバイスに対してそのデータを分岐・送信するためのハードウェアデバイスとしてネットワークタップ装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−134732号公報
一般的に、ネットワークタップ装置で分岐されたトラヒック(データ)は、ネットワークキャプチャ装置に送信され、ネットワークキャプチャ装置にて解析される。ネットワークキャプチャ装置にはポートが存在し、ポートごとに特定のプロトコルのトラヒックを受信し、解析する。通常、ネットワークキャプチャ装置には有限個の限られたポートしか存在しない。そこで、ネットワークタップ装置からネットワークキャプチャ装置へ送信されるトラヒックは、ネットワークキャプチャ装置の利用効率を高めるため、通常スイッチ等によって任意のポートに集約してからネットワークキャプチャ装置に送られる。
しかし、トラヒックの増大により集約ポートの帯域の限界を超えると、パケットロスが発生し、パケット(トラヒック)を取りこぼしてしまう可能性がある。例えば、移動体通信システムにおいてユーザの携帯電話からの通信についてネットワークタップ装置を利用したキャプチャを行っている場合、大規模災害の発生時には、災害発生直前と比べて何十倍の音声通話やメール等の通信のトラヒックが発生し、一部通信をキャプチャできなくなる可能性がある。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、多量のトラヒックが発生した際にもパケットロスを起こさず効率的にトラヒックをキャプチャすることを可能とする管理システム及び管理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の管理システムは、信号を分岐する複数のネットワークタップ装置からネットワークキャプチャ装置への信号を中継する複数のVLANであって、各VLANは複数のネットワークタップ装置から受信する信号について、受信元のネットワークタップ装置及び受信する信号のプロトコルを指定して受信する受信設定が設定可能であり、各VLANは中継することが可能な信号の最大信号量が予め設定されており、各VLANは設定された受信設定に基づいて受信した信号を当該VLANの一つの出力ポートからネットワークキャプチャ装置の一つの入力ポートに送信することで信号を中継する、複数のVLANを管理する管理システムであって、各VLANが設定された受信設定に基づいて受信した信号の信号量を示す信号量情報を取得する信号量取得手段と、複数のネットワークタップ装置からの信号を受信する受信設定が設定されたVLANであって、当該VLANに対して信号量取得手段によって取得された信号量情報が示す信号量が予め設定された信号量を超えたVLANである超過VLANを検出する超過VLAN検出手段と、同一のプロトコルの信号を受信する受信設定が設定された複数のVLANである同一VLAN群を特定する同一VLAN群特定手段と、同一VLAN群特定手段によって特定された同一VLAN群のうち一つのVLANであって、当該一つのVLANと当該同一VLAN群のうち当該一つのVLAN以外の一つ以上のVLANである被集約VLAN群とのそれぞれに対して信号量取得手段によって取得された信号量情報が示す信号量を合算した信号量が当該一つのVLANに対して予め設定されている信号量以下である一つのVLANである集約VLAN及び被集約VLAN群を決定する集約VLAN決定手段と、集約VLAN決定手段によって決定された集約VLANに対して、集約VLAN決定手段によって決定された被集約VLAN群それぞれに設定された受信設定に基づいて受信している信号全てをさらに受信する受信設定に設定すると共に、当該被集約VLAN群それぞれに対して、現在設定されている受信設定に基づいて受信している信号を受信しない受信設定に設定する集約設定手段と、超過VLAN検出手段によって検出された超過VLANに設定された受信設定に基づいて受信している信号の送信元である複数のネットワークタップ装置のうち一つのネットワークタップ装置を決定すると共に、集約VLAN決定手段によって決定された被集約VLAN群のうち一つのVLANを決定し、当該決定された一つのVLANに対して、当該決定された一つのネットワークタップ装置からの信号を受信する受信設定に設定すると共に、当該超過VLANに対して、当該決定された一つのネットワークタップ装置からの信号を受信しない受信設定に設定する分散設定手段と、を備える。
このような管理システムによれば、被集約VLAN群が受信していた信号全てを集約VLANがさらに受信し、超過VLANが受信していた信号の一部を被集約VLAN群のうち一つのVLANが受信するようになる。これにより、受信する信号の信号量が予め設定された信号量を超えた、すなわち多量のトラヒックが発生した超過VLANについて、その信号の一部が他のVLANによって受信されることになるため、超過VLANはパケットロスを起こさずに信号を受信し、ネットワークキャプチャ装置に送信することができる。つまり、多量のトラヒックが発生した際にもパケットロスを起こさず効率的にトラヒックをキャプチャすることができる。
また、本発明の管理システムにおいて、VLANを識別するVLAN識別情報と、信号量取得手段によって取得された当該VLANの信号量を示す信号量情報と、当該VLANに対して予め設定されている最大信号量と、当該VLANに設定された受信設定に基づいて受信している信号の送信元のネットワークタップ装置を識別するネットワークタップ装置識別情報と、当該VLANに設定された受信設定に基づいて受信している信号のプロトコルを識別するプロトコル識別情報とを関連付けたVLAN情報を格納するVLAN情報格納手段、をさらに備え、超過VLAN検出手段は、VLAN情報格納手段によって格納されたVLAN情報に含まれるVLAN識別情報と信号量情報とネットワークタップ装置識別情報とプロトコル識別情報とに基づいて超過VLANを検出し、同一VLAN群特定手段は、VLAN情報格納手段によって格納されたVLAN情報に含まれるVLAN識別情報とプロトコル識別情報とに基づいて同一VLAN群を特定し、集約VLAN決定手段は、VLAN情報格納手段によって格納されたVLAN情報に含まれるVLAN識別情報と信号量情報と最大信号量とに基づいて集約VLAN及び被集約VLAN群を決定し、集約設定手段は、VLAN情報格納手段によって格納されたVLAN情報に含まれるVLAN識別情報とネットワークタップ装置識別情報とプロトコル識別情報とに基づいて設定し、分散設定手段は、VLAN情報格納手段によって格納されたVLAN情報に含まれるVLAN識別情報とネットワークタップ装置識別情報とに基づいて設定する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、統一的に管理されたVLAN情報を用いて、確実かつ効率的に各種VLANを検出、特定及び決定することができる。
また、本発明の管理システムにおいて、複数のネットワークタップ装置から受信する信号のプロトコルは、S1AP(S1 Application Protocol)、SIP/RTP(Session Initiation Protocol/Real-time Transport Protocol)、IMAP(Internet Message Access Protocol)及びHTTP(Hypertext Transfer Protocol)のうち何れか一つ以上を含む、ことが好ましい。かかる構成を採れば、本発明を移動体通信システムに適用することができる。そして、大規模災害の発生時に多量のトラヒックが発生した際にも、上述のプロトコルのトラヒックについてパケットロスを起こさず効率的にトラヒックをキャプチャすることができる。
ところで、本発明は、上記のように装置の発明として記述できる他に、以下のように方法の発明としても記述することができる。これはカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
即ち、本発明に係る管理方法は、信号を分岐する複数のネットワークタップ装置からネットワークキャプチャ装置への信号を中継する複数のVLANであって、各VLANは複数のネットワークタップ装置から受信する信号について、受信元のネットワークタップ装置及び受信する信号のプロトコルを指定して受信する受信設定が設定可能であり、各VLANは中継することが可能な信号の最大信号量が予め設定されており、各VLANは設定された受信設定に基づいて受信した信号を当該VLANの一つの出力ポートからネットワークキャプチャ装置の一つの入力ポートに送信することで信号を中継する、複数のVLANを管理する管理システムにより実行される管理方法であって、各VLANが設定された受信設定に基づいて受信した信号の信号量を示す信号量情報を取得する信号量取得ステップと、複数のネットワークタップ装置からの信号を受信する受信設定が設定されたVLANであって、当該VLANに対して信号量取得ステップにおいて取得された信号量情報が示す信号量が予め設定された信号量を超えたVLANである超過VLANを検出する超過VLAN検出ステップと、同一のプロトコルの信号を受信する受信設定が設定された複数のVLANである同一VLAN群を特定する同一VLAN群特定ステップと、同一VLAN群特定ステップにおいて特定された同一VLAN群のうち一つのVLANであって、当該一つのVLANと当該同一VLAN群のうち当該一つのVLAN以外の一つ以上のVLANである被集約VLAN群とのそれぞれに対して信号量取得ステップにおいて取得された信号量情報が示す信号量を合算した信号量が当該一つのVLANに対して予め設定されている信号量以下である一つのVLANである集約VLAN及び被集約VLAN群を決定する集約VLAN決定ステップと、集約VLAN決定ステップにおいて決定された集約VLANに対して、集約VLAN決定ステップにおいて決定された被集約VLAN群それぞれに設定された受信設定に基づいて受信している信号全てをさらに受信する受信設定に設定すると共に、当該被集約VLAN群それぞれに対して、現在設定されている受信設定に基づいて受信している信号を受信しない受信設定に設定する集約設定ステップと、超過VLAN検出ステップにおいて検出された超過VLANに設定された受信設定に基づいて受信している信号の送信元である複数のネットワークタップ装置のうち一つのネットワークタップ装置を決定すると共に、集約VLAN決定ステップにおいて決定された被集約VLAN群のうち一つのVLANを決定し、当該決定された一つのVLANに対して、当該決定された一つのネットワークタップ装置からの信号を受信する受信設定に設定すると共に、当該超過VLANに対して、当該決定された一つのネットワークタップ装置からの信号を受信しない受信設定に設定する分散設定ステップと、を含む。
本発明によれば、多量のトラヒックが発生した際にもパケットロスを起こさず効率的にトラヒックをキャプチャすることが可能となる。
本発明の実施形態に係るネットワークキャプチャシステムの概要図である。 本発明の実施形態に係る管理システムの機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る管理システムのハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るネットワークキャプチャシステムの状態1を示す図である。 本発明の実施形態に係るネットワークキャプチャシステムの状態2におけるVLAN情報のテーブル例を示す図である。 本発明の実施形態に係るネットワークキャプチャシステムの状態3におけるVLAN情報のテーブル例を示す図である。 本発明の実施形態に係るネットワークキャプチャシステムの状態3を示す図である。 本発明の実施形態に係るネットワークキャプチャシステムの状態4におけるVLAN情報のテーブル例を示す図である。 本発明の実施形態に係るネットワークキャプチャシステムの状態4を示す図である。 本発明の実施形態に係る管理システムで実行される処理(管理方法)を示すフローチャートである。
以下、図面とともに本発明による管理システム及び管理方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る管理システム1を含むネットワークキャプチャシステム7の概要を示す概要図である。図1に示す通りネットワークキャプチャシステム7は、管理システム1、スイッチ2、ネットワークタップ装置3、ネットワークキャプチャ装置4、通信装置5及び通信装置6を含んで構成される。なお、ネットワークキャプチャシステム7に含まれる各構成要素は、それぞれ同種の複数の構成要素から構成されていてもよい。例えば、ネットワークキャプチャシステム7に含まれるスイッチ2は、複数のスイッチ2から構成されるスイッチ群で構成されてもよい。他の管理システム1、ネットワークタップ装置3、ネットワークキャプチャ装置4、通信装置5及び通信装置6についても同様である。
管理システム1は、サーバ装置等、一般的なコンピュータシステムで構成される。管理システム1は後述のスイッチ2とネットワーク等により接続されており、互いに通信可能である。管理システム1は、スイッチ2に対して指示情報を送信することで、スイッチ2の各種設定を行うことができ、また、スイッチ2から情報を受信することもできる。管理システム1の詳細については後述する。
スイッチ2は、L2スイッチ(レイヤ2スイッチ)等のネットワークスイッチである。スイッチ2は後述のネットワークタップ装置3及びネットワークキャプチャ装置4それぞれとネットワーク等により接続されており、それぞれと互いに通信可能である。スイッチ2は、仮想的なネットワーク構成であるVLAN(Virtual Local Area Network)を一つ以上構成することができる。
スイッチ2によって構成された複数のVLANは、ネットワークタップ装置3からネットワークキャプチャ装置4への信号(ネットワーク信号、トラヒック、パケット)を中継する。各VLANは、複数のネットワークタップ装置3から受信する信号について、受信元のネットワークタップ装置3及び受信する信号のプロトコルを指定して受信する受信設定が設定可能である。信号のプロトコルの具体例としては、S1AP(S1 Application Protocol)、SIP/RTP(Session Initiation Protocol/Real-time Transport Protocol)、IMAP(Internet Message Access Protocol)、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等が挙げられる。各VLANは、受信元のネットワークタップ装置3を識別するネットワークタップ装置識別情報と受信する信号のプロトコルを識別するプロトコル識別情報とを含む当該受信設定を格納する。そして各VLANは、当該VLANに格納された受信設定を参照し、当該受信設定に基づいた信号を受信する。また、各VLANは、中継することが可能な信号の最大信号量が予め定まっている。また、各VLANは、設定された受信設定に基づいて受信した信号を当該VLANの一つの出力ポート(当該VLANを構成するスイッチ2が有する物理的なポート)からネットワークキャプチャ装置4の一つの物理的な入力ポートに送信することで信号を中継する。各VLANは、複数のネットワークタップ装置3からの信号をネットワークキャプチャ装置4に送信することができ、結果的に、ネットワークタップ装置3からの複数の信号を集約してネットワークキャプチャ装置4に送信する。
ネットワークタップ装置3は、いわゆるTAP(Traffic Access Point)であり、当該装置を流れる信号を分岐する装置である。ネットワークタップ装置3において、当該装置に流入する信号と同じ信号(分岐信号)が同じタイミングで100%出力され、エラーフレームを含む全てのパケットが分岐先に出力される。ネットワークタップ装置3は、パッシブデバイスのため、ネットワークのパフォーマンスに影響を与えない。また、ネットワークタップ装置3は、信号に遅延を与えず、他のネットワーク機器に負荷を与えない。ネットワークタップ装置3において、ネットワーク経路と分岐側はアイソレーションされているため、信号は分岐側の影響を受けない。ネットワークタップ装置3は、電源停止時でもネットワーク経路を確保し、通信は継続される。
ネットワークタップ装置3は、ネットワーク等により接続されている後述の通信装置5及び通信装置6のネットワーク上に接続され、通信装置5及び通信装置6の間の通信を分岐する。ネットワークタップ装置3は、全二重通信に対応する。図1に示す通り、ネットワークタップ装置3は、通信装置5から通信装置6への通信(上り通信。図1において実線矢印)を分岐し、スイッチ2(スイッチ2によって構築されているVLAN)を介してネットワークキャプチャ装置4に送信する一方、通信装置6から通信装置5への通信(下り通信。図1において点線矢印)を分岐し、スイッチ2(スイッチ2によって構築されているVLAN)を介してネットワークキャプチャ装置4に送信する。
通信装置5及び通信装置6はそれぞれ通信を行う一般的な装置である。通信装置5及び通信装置6はネットワーク等により接続されており、互いに通信可能である。通信装置5の具体例として、移動体通信システムにおけるUE(User Equipment)、eNB(eNodeB)、擬似呼装置等が挙げられる。また、通信装置6の具体例として、L2スイッチやサーバ装置等が挙げられる。
図2は、管理システム1の機能ブロック図である。図2に示す通り、管理システム1は、信号量取得部10(信号量取得手段)、超過VLAN検出部11(超過VLAN検出手段)、同一VLAN群特定部12(同一VLAN群特定手段)、集約VLAN決定部13(集約VLAN決定手段)、集約設定部14(集約設定手段)、分散設定部15(分散設定手段)及びVLAN情報格納部20(VLAN情報格納手段)を含んで構成される。
管理システム1は、CPU等のハードウェアから構成されているものである。図3は、管理システム1のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示される管理システム1は、物理的には、図3に示すように、CPU100、主記憶装置であるRAM101及びROM102、ディスプレイ等の入出力装置103、通信モジュール104、及び補助記憶装置105などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
図2に示す管理システム1の各機能ブロックの機能は、図3に示すCPU100、RAM101等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU100の制御のもとで入出力装置103、通信モジュール104、及び補助記憶装置105を動作させるとともに、RAM101におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
以下、図2に示す管理システム1の各機能ブロックについて説明する。
信号量取得部10は、スイッチ2によって構築されたVLANが設定された受信設定に基づいて受信した信号の信号量を示す信号量情報を取得する。具体的に、VLANは、当該VLANに設定された受信設定に基づいて受信した信号の信号量(例えば、毎秒あたりの信号量)を示す信号量情報と当該VLANの識別情報であるVLAN識別情報とを、定期的にSNMP(Simple Network Management Protocol)による通信により管理システム1に通知しており、信号量取得部10は、通知された信号量情報とVLAN識別情報とを取得する。信号量取得部10は、取得した信号量情報とVLAN識別情報とを、後述のVLAN情報格納部20によって格納されたVLAN情報に保存する。信号量取得部10は、定期的に信号量情報を取得する。
VLAN情報格納部20は、VLANを識別するVLAN識別情報と、信号量取得部10によって取得された当該VLANの信号量を示す信号量情報と、当該VLANに対して予め設定されている最大信号量を示す最大信号量情報と、当該VLANに設定された受信設定に基づいて受信している信号の送信元のネットワークタップ装置3を識別するネットワークタップ装置識別情報と、当該VLANに設定された受信設定に基づいて受信している信号のプロトコルを識別するプロトコル識別情報とを関連付けたVLAN情報を格納する。
VLAN情報格納部20によって格納されるVLAN情報のうち信号量情報は、信号量取得部10によって設定及び更新される。VLAN情報のうち最大信号量情報は、予め設定されている。VLAN情報のうちネットワークタップ装置識別情報及びプロトコル識別情報は、後述の集約設定部14及び分散設定部15によって設定及び更新される。なお、VLAN情報格納部20によって格納されるVLAN情報の各データは、上記の設定及び更新に限定されず、例えば予め設定されていてもよいし、信号量取得部10や不図示の取得部によって、スイッチ2やスイッチ2が構築しているVLANやネットワークタップ装置3から各種データを取得し、設定及び更新してもよい。
超過VLAN検出部11は、複数のネットワークタップ装置3からの信号を受信する受信設定が設定されたVLANであって、当該VLANに対して信号量取得部10によって取得された信号量情報が示す信号量が予め設定された信号量を超えたVLANである超過VLANを検出する。具体的に、超過VLAN検出部11は、VLAN情報格納部20によって格納されているVLAN情報を参照し、まず、一つのVLAN識別情報に対して複数のネットワークタップ装置識別情報が設定されているデータを抽出する。次に、超過VLAN検出部11は、抽出したデータのうち、信号量情報が示す信号量が、設定されている最大信号量情報が示す最大信号量の予め設定された割合(例えば80%)を超えたデータを抽出し、抽出したデータのVLAN識別情報を出力する。出力したVLAN識別情報が識別するVLANが超過VLANである。超過VLAN検出部11は、定期的(例えば毎秒あたり)に超過VLANを検出する。超過VLAN検出部11は、検出した超過VLANのVLAN識別情報を、後述の同一VLAN群特定部12及び分散設定部15に出力する。
同一VLAN群特定部12は、同一のプロトコルの信号を受信する受信設定が設定された複数のVLANである同一VLAN群を特定する。具体的に、同一VLAN群特定部12は、VLAN情報格納部20によって格納されているVLAN情報を参照し、同一のプロトコル識別情報が設定されているデータを抽出し、抽出したデータのVLAN識別情報のリストを出力する。出力したVLAN識別情報のリストそれぞれが識別するVLANの集合が同一VLAN群である。同一VLAN群特定部12は、超過VLAN検出部11から超過VLANのVLAN識別情報が入力されたことをトリガーとして、同一VLAN群を特定する。同一VLAN群特定部12は、特定した同一VLAN群のVLAN識別情報のリストを、後述の集約VLAN決定部13に出力する。
集約VLAN決定部13は、同一VLAN群特定部12によって特定された同一VLAN群のうち一つのVLANであって、当該一つのVLANと当該同一VLAN群のうち当該一つのVLAN以外の一つ以上のVLANである被集約VLAN群とのそれぞれに対して信号量取得部10によって取得された信号量情報が示す信号量を合算した信号量が当該一つのVLANに対して予め設定されている信号量以下である一つのVLANである集約VLAN及び被集約VLAN群を決定する。
具体的に、集約VLAN決定部13は、まず、同一VLAN群特定部12から入力された同一VLAN群のVLAN識別情報のリストに含まれる複数のVLAN識別情報の中から、一つのVLAN識別情報(集約VLAN候補識別情報)と、当該集約VLAN候補識別情報以外の一つ以上のVLAN識別情報(被集約VLAN候補識別情報)のリストを抽出する。次に、集約VLAN決定部13は、VLAN情報格納部20によって格納されているVLAN情報を参照し、集約VLAN候補識別情報に関連付けられた信号量情報と最大信号量情報とを取得し、被集約VLAN候補識別情報のリストに含まれる被集約VLAN候補識別情報それぞれに関連付けられた信号量情報を取得する。次に、集約VLAN決定部13は、集約VLAN候補識別情報に関連付けられた信号量情報が示す信号量と、被集約VLAN候補識別情報のリストに含まれる被集約VLAN候補識別情報それぞれに関連付けられた信号量情報が示す信号量とを合算し、合算した値と、集約VLAN候補識別情報に関連付けられた最大信号量情報が示す最大信号量に対して予め設定された割合を乗算した値とを比較する。
次に、集約VLAN決定部13は、合算した値が最大信号量に対して予め設定された割合を乗算した値以下であると判定した場合、集約VLAN候補識別情報を集約VLANのVLAN識別情報として、及び、被集約VLAN候補識別情報のリストを被集約VLAN群のVLAN識別情報のリストとして出力する。集約VLAN決定部13は、合算した値が最大信号量に対して予め設定された割合を乗算した値より大きいと判定した場合、異なる集約VLAN候補識別情報又は被集約VLAN候補識別情報を抽出し、集約VLAN及び被集約VLAN群が決定するまで上述の算出を繰り返す。全ての集約VLAN候補識別情報及び被集約VLAN候補識別情報の組み合わせについて算出が終わっても集約VLAN及び被集約VLAN群が決定できない場合は処理を終了する。
集約VLAN決定部13は、同一VLAN群特定部12から同一VLAN群のVLAN識別情報のリストが入力されたことをトリガーとして、集約VLAN及び被集約VLAN群を決定する。集約VLAN決定部13は、決定した集約VLANのVLAN識別情報と、被集約VLAN群のVLAN識別情報のリストを、後述の集約設定部14及び分散設定部15に出力する。
集約設定部14は、集約VLAN決定部13によって決定された集約VLANに対して、集約VLAN決定部13によって決定された被集約VLAN群それぞれに設定された受信設定に基づいて受信している信号全てをさらに受信する受信設定に設定すると共に、当該被集約VLAN群それぞれに対して、現在設定されている受信設定に基づいて受信している信号を受信しない受信設定に設定する。
具体的に、集約設定部14は、VLAN情報格納部20によって格納されているVLAN情報を参照し、まず、集約VLAN決定部13によって入力された被集約VLAN群のVLAN識別情報リストに含まれるそれぞれのVLAN識別情報に関連付けられたネットワークタップ装置識別情報とプロトコル識別情報との組を取得する。次に、集約設定部14は、集約VLAN決定部13によって入力された集約VLANのVLAN識別情報が識別する集約VLAN(あるいは当該集約VLANを構築するスイッチ2)に対して、取得したネットワークタップ装置識別情報とプロトコル識別情報との組を送信することで、当該組が識別するネットワークタップ装置3からのプロトコルを受信する受信設定に設定する。
次に、集約設定部14は、集約VLAN決定部13によって入力された被集約VLAN群のVLAN識別情報リストに含まれるそれぞれのVLAN識別情報が識別する被集約VLAN群(あるいは当該被集約VLAN群を構築する一つ以上のスイッチ2)に対して、現在設定されている受信設定に基づいて受信している信号を受信しない受信設定に設定するよう指示する指示情報を送信することで、現在設定されている受信設定に基づいて受信している信号を受信しない受信設定に設定する。次に、集約設定部14は、受信設定の変更内容を、VLAN情報格納部20によって格納されたVLAN情報に反映する。次に、集約設定部14は、設定が終了した旨を示す情報を分散設定部15に出力する。
集約設定部14は、集約VLAN決定部13によって集約VLANのVLAN識別情報と被集約VLAN群のVLAN識別情報リストとが入力されたことをトリガーとして、上記集約設定に関する設定を行う。
分散設定部15は、超過VLAN検出部11によって検出された超過VLANに設定された受信設定に基づいて受信している信号の送信元である複数のネットワークタップ装置3のうち一つのネットワークタップ装置3を決定すると共に、集約VLAN決定部13によって決定された被集約VLAN群のうち一つのVLANを決定し、当該決定された一つのVLANに対して、当該決定された一つのネットワークタップ装置3からの信号を受信する受信設定に設定すると共に、当該超過VLANに対して、当該決定された一つのネットワークタップ装置3からの信号を受信しない受信設定に設定する。
具体的に、分散設定部15は、VLAN情報格納部20によって格納されているVLAN情報を参照し、まず、超過VLAN検出部11によって入力された超過VLANのVLAN識別情報に関連付いた複数のネットワークタップ装置識別情報を取得し、そのうちの一つのネットワークタップ装置識別情報を決定する。次に、分散設定部15は、集約VLAN決定部13によって入力された被集約VLAN群のVLAN識別情報のリストに含まれるVLAN識別情報のうち一つのVLAN識別情報を決定する。
次に、分散設定部15は、決定した一つのVLAN識別情報が識別するVLANに対して、決定した一つのネットワークタップ装置識別情報を送信することで、当該ネットワークタップ装置識別情報が識別するネットワークタップ装置3からの信号を受信する受信設定に設定する。次に、分散設定部15は、超過VLAN検出部11によって入力された超過VLANのVLAN識別情報が識別する超過VLANに対して、決定した一つのネットワークタップ装置識別情報を送信することで、当該ネットワークタップ装置識別情報が識別するネットワークタップ装置3からの信号を受信しない受信設定に設定する。次に、分散設定部15は、受信設定の変更内容を、VLAN情報格納部20によって格納されたVLAN情報に反映する。
分散設定部15は、集約設定部14によって設定が終了した旨を示す情報が入力されたことをトリガーとして、上記分散設定に関する設定を行う。
続いて、図4〜9を参照しながら、管理システム1を利用した処理例について説明する。まず、図4、7及び9に示すネットワークキャプチャシステム7の構成について説明する。
ネットワークキャプチャシステム7は、移動体通信システムの一部であり、1個の管理システム1、3個のスイッチ2a〜2c、11個のネットワークタップ装置3a〜3k、3個のネットワークキャプチャ装置4a〜4c、1個の通信装置5、2個の通信装置6a及び6bを含んで構成される。
通信装置5は、UE又はeNBであり、通信装置6a及び通信装置6bは、それぞれL2スイッチである。通信装置5は、4つの通信プロトコルであるS1AP、SIP/RTP、IMAP及びHTTPを用いて通信装置6a及び6bと通信を行っている。S1APはUEのアタッチ処理で利用され、SIP/RTPは音声呼処理で利用され、IMAPはメール処理で利用され、HTTPは動画等の処理で利用される。
通信装置5と通信装置6a及び6bとの間はそれぞれ1000Base−Tのネットワークケーブルによって接続されており、それぞれのネットワークケーブル上にネットワークタップ装置3a〜3kが接続され、それぞれのネットワークケーブル上における通信を分岐し、モニタ信号を、スイッチ2a〜2cを介して、ネットワークキャプチャ装置4a〜4cに送信している。なお、ネットワークタップ装置3a〜3k及びスイッチ2a〜2c、スイッチ2a〜2c及びネットワークキャプチャ装置4a〜4cの間はネットワークケーブルで接続されている。
ネットワークタップ装置3a〜3kは、それぞれ1Gbpsの信号量を処理可能なネットワークタップ装置である。ネットワークタップ装置3a及び3bはそれぞれ、通信装置5から通信装置6へのプロトコルS1APの通信を分岐する。ネットワークタップ装置3c〜3eはそれぞれ、通信装置5から通信装置6へのプロトコルSIP/RTPの通信を分岐する。ネットワークタップ装置3f及び3gはそれぞれ、通信装置5から通信装置6へのプロトコルIMAPの通信を分岐する。ネットワークタップ装置3h〜3kはそれぞれ、通信装置5から通信装置6へのプロトコルHTTPの通信を分岐する。このように、通信プロトコルごとにネットワークタップ装置3が配置され、通信を分岐している。
スイッチ2a〜2cは、それぞれL2スイッチである。スイッチ2aと2b、及びスイッチ2bと2cはそれぞれ10GBase−SRのネットワークケーブルによってカスケード接続されている。また、スイッチ2cは管理システム1と1000Base−Tのネットワークケーブルによって接続されており、管理システム1は、スイッチ2a〜2cの全てを制御することができる。
ネットワークキャプチャ装置4a〜4cは、それぞれネットワークキャプチャ装置である。ネットワークキャプチャ装置4a〜4cは、それぞれ2つの入力ポートを備えており、当該2つの入力ポートはそれぞれ、様々なプロトコルの信号(パケット)を受信し、解析することができる。
続いて、図4に示すネットワークキャプチャシステム7の状態(状態1、初期状態)について説明する。
スイッチ2aにおいて、3つのVLANであるVLAN101、102及び202が構成されている。スイッチ2bにおいて、1つのVLANであるVLAN103が構成されている。スイッチ2b及び2cにおいて、両スイッチを跨がって、1つのVLANであるVLAN104が構成されている。スイッチ2cにおいて、1つのVLANであるVLAN204が構成されている。
VLAN101は、ネットワークタップ装置3a及び3bから送信されるプロトコルS1APの信号を受信するように受信設定されており、それらの信号を一つのポートに集約して、ネットワークキャプチャ装置4aの一つの入力ポートに送信している。VLAN102は、ネットワークタップ装置3cから送信されるプロトコルSIP/RTPの信号を受信するように受信設定されており、その信号を一つのポートに集約して、ネットワークキャプチャ装置4aの一つの入力ポートに送信している。VLAN202は、ネットワークタップ装置3d及び3eから送信されるプロトコルS1APの信号を受信するように受信設定されており、それらの信号を一つのポートに集約して、ネットワークキャプチャ装置4bの一つの入力ポートに送信している。VLAN202は、ネットワークタップ装置3d及び3eから送信されるプロトコルS1APの信号を受信するように受信設定されており、それらの信号を一つのポートに集約して、ネットワークキャプチャ装置4bの一つの入力ポートに送信している。
VLAN103は、ネットワークタップ装置3f及び3gから送信されるプロトコルIMAPの信号を受信するように受信設定されており、それらの信号を一つのポートに集約して、ネットワークキャプチャ装置4bの一つの入力ポートに送信している。VLAN104は、ネットワークタップ装置3j及び3kから送信されるプロトコルHTTPの信号を受信するように受信設定されており、それらの信号を一つのポートに集約して、ネットワークキャプチャ装置4cの一つの入力ポートに送信している。VLAN204は、ネットワークタップ装置3h及び3iから送信されるプロトコルHTTPの信号を受信するように受信設定されており、それらの信号を一つのポートに集約して、ネットワークキャプチャ装置4cの一つの入力ポートに送信している。
VLAN102と202、及び、VLAN104とVLAN204のように、信号量が1Gbpsを超えるSIP/RTP及びHTTPに関してはVLANを2つに分けている。
状態1において、大規模災害が発生し、音声呼が急増し、状態2に遷移したとする。図5は、状態2において、管理システム1のVLAN情報格納部20によって格納されているVLAN情報のテーブルを示す図である。図5に示すVLAN情報のテーブルでは、VLAN識別情報(VLAN)と、信号量情報(信号総量)と、最大信号量情報(最大値)と、ネットワークタップ装置識別情報(収容TAP)と、プロトコル識別情報(プロトコル)とが関連付いて格納されている。図5に示すVLAN情報のテーブルは、例えば、状態2において、VLAN101の現在の信号量は600Mbpsであり、VLAN101に設定されている最大信号量は1000Mbpsであり、VLAN101はネットワークタップ装置3aからプロトコルS1APの信号及びネットワークタップ装置3bからプロトコルS1APの信号を受信するように受信設定されていることを示している。図5に示すVLAN情報のテーブルにおいて、音声呼(プロトコルSIP/RTP)の急増に伴い、VLAN202の信号量が他のプロトコルの信号量と比べて高くなっているのがわかる。
状態2に遷移した際、管理システム1の超過VLAN検出部11は、信号量が予め設定された信号量である「最大信号量の80%」を超えたVLAN202を超過VLANとして検出する。そして、管理システム1の同一VLAN群特定部12は、同一のプロトコルであるHTTPの信号を受信するVLAN104及び204を同一VLAN群として特定する。そして、管理システム1の集約VLAN決定部13は、集約VLANとしてVLAN204、被集約VLAN群としてVLAN104を決定する。この決定の際、管理システム1の集約VLAN決定部13は、VLAN204が受信する信号量380MbpsとVLAN104が受信する信号量380Mbpsとを合算した信号量760Mbpsが、VLAN204に対して予め設定されている最大信号量1000Mbpsの80%である800Mbps以下であることを判定して、集約VLANと被集約VLAN群を決定する。
そして、管理システム1の集約設定部14は、集約VLANであるVLAN204に対して、被集約VLAN群であるVLAN104の信号をさらに受信するように設定すると共に、被集約VLAN群であるVLAN104は現在受信している信号を受信しないように設定することで、状態3に遷移する。このように、管理システム1が、2つのVLANに分けていたプロトコルHTTPのトラヒックを片方に片寄せすることで、状態2から状態3に遷移している。
図6は、状態3において、管理システム1のVLAN情報格納部20によって格納されているVLAN情報のテーブルを示す図である。図5に示す状態2におけるVLAN情報のテーブルに比べて、VLAN104が信号を受信しなくなり、それまでVLAN104が受信していた信号をVLAN204がさらに受信するようになったのがわかる。なお、図6におけるVLAN204の信号量は、図5におけるVLAN104及び204それぞれの信号量380Mbpsの合算である760Mbpsとなっている。
図7は、状態3におけるネットワークキャプチャシステム7の状態を示す図である。図7に示す状態3は、図4に示す状態1と比べて、VLAN104が信号を受信しておらず、それゆえにVLAN104からネットワークキャプチャ装置4cには信号が送信されておらず、また、ネットワークタップ装置3j及び3kからの信号をVLAN204が受信しているのがわかる。
状態3において、管理システム1の分散設定部15は、超過VLANであるVLAN202が受信している信号の送信元である2つのネットワークタップ装置3d及び3eのうち1つのネットワークタップ装置であるネットワークタップ装置3eを決定すると共に、被集約VLAN群であるVLAN104のうち1つのネットワークタップ装置であるVLAN104を決定する。そして、管理システム1の分散設定部15は、決定したVLAN104に対して、決定したネットワークタップ装置3eからの信号を受信するように設定すると共に、超過VLANであるVLAN202に対して、決定したネットワークタップ装置3eからの信号を受信しないように設定することで、状態4に遷移する。このように、管理システム1が、音声呼に割り当てている2つのVLANのうち、パケットロスの危険性がある1つのVLANのトラヒックを分割し、先に空けたVLANを割り当てることで、状態3から状態4に遷移している。
図8は、状態4において、管理システム1のVLAN情報格納部20によって格納されているVLAN情報のテーブルを示す図である。図6に示す状態3におけるVLAN情報のテーブルに比べて、VLAN202が受信していたネットワークタップ装置3eからの信号を、VLAN104が受信するようになり、VLAN202が、それまで受信していたネットワークタップ装置3eからの信号を受信しなくなったのがわかる。
図9は、状態4におけるネットワークキャプチャシステム7の状態を示す図である。図9に示す状態4は、図7に示す状態3と比べて、VLAN202が受信していたネットワークタップ装置3eからの信号を、VLAN104が受信するようになり、それゆえにVLAN104からネットワークキャプチャ装置4cには信号が送信されているのがわかる。
以上、管理システム1を利用した処理例について説明した。続いて、図10に示すシーケンス図を用いて、本実施形態に係る管理システム1における管理方法の処理について説明する。
まず、信号量取得部10により、信号量情報が取得される(ステップS1、信号量取得ステップ)。次に、超過VLAN検出部11により、複数のネットワークタップ装置3からの信号を受信する受信設定が設定されたVLANについて、S1にて取得された信号両情報が示す信号量が予め設定された信号量を超えたか否かが判定される(ステップS2、超過VLAN検出ステップ)。S2にて超えないと判定された場合、S1に戻る。S2にて超えると判定された場合、超過VLAN検出部11により、超えると判定されたVLANが超過VLANとして検出される(ステップS3、超過VLAN検出ステップ)。
次に、同一VLAN群特定部12により、同一VLAN群が特定される(ステップS4、同一VLAN群特定ステップ)。次に、集約VLAN決定部13により、集約VLANが決定される(ステップS5、集約VLAN決定ステップ)。次に、集約設定部14により、集約設定がなされる(ステップS6、集約設定ステップ)。次に、分散設定部15により、分散設定がなされる(ステップS7、分散設定ステップ)。
次に、本実施形態のように構成された管理システム1の作用効果について説明する。
本実施形態の管理システム1によれば、被集約VLAN群が受信していた信号全てを集約VLANがさらに受信し、超過VLANが受信していた信号の一部を被集約VLAN群のうち一つのVLANが受信するようになる。これにより、受信する信号の信号量が予め設定された信号量を超えた、すなわち多量のトラヒックが発生した超過VLANについて、その信号の一部が他のVLANによって受信されることになるため、超過VLANはパケットロスを起こさずに信号を受信し、ネットワークキャプチャ装置4に送信することができる。つまり、多量のトラヒックが発生した際にもパケットロスを起こさず効率的にトラヒックをキャプチャすることができる。
また、本実施形態の管理システム1によれば、VLAN情報格納部20によって格納されたVLAN情報を利用することで、統一的に管理されたVLAN情報を用いて、確実かつ効率的に各種VLANを検出、特定及び決定することができる。
また、本実施形態の管理システム1によれば、複数のネットワークタップ装置3から受信する信号のプロトコルは、S1AP、SIP/RTP、IMAP及びHTTPのうち何れか一つ以上を含むため、移動体通信システムに適用することができる。そして、大規模災害の発生時に多量のトラヒックが発生した際にも、上述のプロトコルのトラヒックについてパケットロスを起こさず効率的にトラヒックをキャプチャすることができる。
以上の通り、管理システム1によれば、ネットワークタップ装置3とネットワークキャプチャ装置4を用いてトラヒックの監視・分析をする際に、複数のプロトコルによるトラヒックが多量に発生する状況下において、トラヒックの増減に対し集約ポートの数、及びVLANとネットワークキャプチャ装置4の入力ポートとの対応関係を動的に変更することにより、多量のトラヒックが発生した際にもパケットロスを起こさず、ネットワークキャプチャ装置4の限られたポートを最大限活用し、効率的にトラヒックをキャプチャすることが可能になる。
1…管理システム、2…スイッチ、3…ネットワークタップ装置、4…ネットワークキャプチャ装置、5…通信装置、6…通信装置、7…ネットワークキャプチャシステム、10…信号量取得部、11…超過VLAN検出部、12…同一VLAN群特定部、13…集約VLAN決定部、14…集約設定部、15…分散設定部、20…VLAN情報格納部。

Claims (4)

  1. 信号を分岐する複数のネットワークタップ装置からネットワークキャプチャ装置への信号を中継する複数のVLANであって、各VLANは複数のネットワークタップ装置から受信する信号について、受信元のネットワークタップ装置及び受信する信号のプロトコルを指定して受信する受信設定が設定可能であり、各VLANは中継することが可能な信号の最大信号量が予め設定されており、各VLANは設定された受信設定に基づいて受信した信号を当該VLANの一つの出力ポートからネットワークキャプチャ装置の一つの入力ポートに送信することで信号を中継する、前記複数のVLANを管理する管理システムであって、
    各VLANが設定された受信設定に基づいて受信した信号の信号量を示す信号量情報を取得する信号量取得手段と、
    複数のネットワークタップ装置からの信号を受信する受信設定が設定されたVLANであって、当該VLANに対して前記信号量取得手段によって取得された信号量情報が示す信号量が予め設定された信号量を超えた前記VLANである超過VLANを検出する超過VLAN検出手段と、
    同一のプロトコルの信号を受信する受信設定が設定された複数のVLANである同一VLAN群を特定する同一VLAN群特定手段と、
    前記同一VLAN群特定手段によって特定された同一VLAN群のうち一つのVLANであって、当該一つのVLANと当該同一VLAN群のうち当該一つのVLAN以外の一つ以上のVLANである被集約VLAN群とのそれぞれに対して前記信号量取得手段によって取得された信号量情報が示す信号量を合算した信号量が当該一つのVLANに対して予め設定されている信号量以下である前記一つのVLANである集約VLAN及び前記被集約VLAN群を決定する集約VLAN決定手段と、
    前記集約VLAN決定手段によって決定された集約VLANに対して、前記集約VLAN決定手段によって決定された被集約VLAN群それぞれに設定された受信設定に基づいて受信している信号全てをさらに受信する受信設定に設定すると共に、当該被集約VLAN群それぞれに対して、現在設定されている受信設定に基づいて受信している信号を受信しない受信設定に設定する集約設定手段と、
    前記超過VLAN検出手段によって検出された超過VLANに設定された受信設定に基づいて受信している信号の送信元である複数のネットワークタップ装置のうち一つのネットワークタップ装置を決定すると共に、前記集約VLAN決定手段によって決定された被集約VLAN群のうち一つのVLANを決定し、当該決定された一つのVLANに対して、当該決定された一つのネットワークタップ装置からの信号を受信する受信設定に設定すると共に、当該超過VLANに対して、当該決定された一つのネットワークタップ装置からの信号を受信しない受信設定に設定する分散設定手段と、
    を備える管理システム。
  2. VLANを識別するVLAN識別情報と、前記信号量取得手段によって取得された当該VLANの信号量を示す信号量情報と、当該VLANに対して予め設定されている最大信号量を示す最大信号量情報と、当該VLANに設定された受信設定に基づいて受信している信号の送信元のネットワークタップ装置を識別するネットワークタップ装置識別情報と、当該VLANに設定された受信設定に基づいて受信している信号のプロトコルを識別するプロトコル識別情報とを関連付けたVLAN情報を格納するVLAN情報格納手段、
    をさらに備え、
    前記超過VLAN検出手段は、前記VLAN情報格納手段によって格納されたVLAN情報に含まれるVLAN識別情報と信号量情報とネットワークタップ装置識別情報とプロトコル識別情報とに基づいて超過VLANを検出し、
    前記同一VLAN群特定手段は、前記VLAN情報格納手段によって格納されたVLAN情報に含まれるVLAN識別情報とプロトコル識別情報とに基づいて同一VLAN群を特定し、
    前記集約VLAN決定手段は、前記VLAN情報格納手段によって格納されたVLAN情報に含まれるVLAN識別情報と信号量情報と最大信号量情報とに基づいて集約VLAN及び被集約VLAN群を決定し、
    前記集約設定手段は、前記VLAN情報格納手段によって格納されたVLAN情報に含まれるVLAN識別情報とネットワークタップ装置識別情報とプロトコル識別情報とに基づいて設定し、
    前記分散設定手段は、前記VLAN情報格納手段によって格納されたVLAN情報に含まれるVLAN識別情報とネットワークタップ装置識別情報とに基づいて設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
  3. 複数のネットワークタップ装置から受信する信号のプロトコルは、S1AP(S1 Application Protocol)、SIP/RTP(Session Initiation Protocol/Real-time Transport Protocol)、IMAP(Internet Message Access Protocol)及びHTTP(Hypertext Transfer Protocol)のうち何れか一つ以上を含む、
    請求項1又は2の何れか一項に記載の管理システム。
  4. 信号を分岐する複数のネットワークタップ装置からネットワークキャプチャ装置への信号を中継する複数のVLANであって、各VLANは複数のネットワークタップ装置から受信する信号について、受信元のネットワークタップ装置及び受信する信号のプロトコルを指定して受信する受信設定が設定可能であり、各VLANは中継することが可能な信号の最大信号量が予め設定されており、各VLANは設定された受信設定に基づいて受信した信号を当該VLANの一つの出力ポートからネットワークキャプチャ装置の一つの入力ポートに送信することで信号を中継する、前記複数のVLANを管理する管理システムにより実行される管理方法であって、
    各VLANが設定された受信設定に基づいて受信した信号の信号量を示す信号量情報を取得する信号量取得ステップと、
    複数のネットワークタップ装置からの信号を受信する受信設定が設定されたVLANであって、当該VLANに対して前記信号量取得ステップにおいて取得された信号量情報が示す信号量が予め設定された信号量を超えた前記VLANである超過VLANを検出する超過VLAN検出ステップと、
    同一のプロトコルの信号を受信する受信設定が設定された複数のVLANである同一VLAN群を特定する同一VLAN群特定ステップと、
    前記同一VLAN群特定ステップにおいて特定された同一VLAN群のうち一つのVLANであって、当該一つのVLANと当該同一VLAN群のうち当該一つのVLAN以外の一つ以上のVLANである被集約VLAN群とのそれぞれに対して前記信号量取得ステップにおいて取得された信号量情報が示す信号量を合算した信号量が当該一つのVLANに対して予め設定されている信号量以下である前記一つのVLANである集約VLAN及び前記被集約VLAN群を決定する集約VLAN決定ステップと、
    前記集約VLAN決定ステップにおいて決定された集約VLANに対して、前記集約VLAN決定ステップにおいて決定された被集約VLAN群それぞれに設定された受信設定に基づいて受信している信号全てをさらに受信する受信設定に設定すると共に、当該被集約VLAN群それぞれに対して、現在設定されている受信設定に基づいて受信している信号を受信しない受信設定に設定する集約設定ステップと、
    前記超過VLAN検出ステップにおいて検出された超過VLANに設定された受信設定に基づいて受信している信号の送信元である複数のネットワークタップ装置のうち一つのネットワークタップ装置を決定すると共に、前記集約VLAN決定ステップにおいて決定された被集約VLAN群のうち一つのVLANを決定し、当該決定された一つのVLANに対して、当該決定された一つのネットワークタップ装置からの信号を受信する受信設定に設定すると共に、当該超過VLANに対して、当該決定された一つのネットワークタップ装置からの信号を受信しない受信設定に設定する分散設定ステップと、
    を含む管理方法。
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