JP5813783B2 - 1次元スイッチ式フィルタと1次元適応フィルタとの組合せを使用したビデオフィルタリング - Google Patents

1次元スイッチ式フィルタと1次元適応フィルタとの組合せを使用したビデオフィルタリング Download PDF

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Description

本願は、内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2011年1月5日に出願された米国仮出願第61/430,128号、および2011年3月9日に出願された米国仮出願第61/451,011号の利益を主張する。
本開示は、ビデオデータを圧縮するために使用されるブロックベースのビデオコーディング技法に関し、より詳細には、ブロックベースのビデオコーディング中に実行されるフィルタリング技法に関する。
デジタルビデオ機能は、デジタルテレビジョン、デジタルダイレクトブロードキャストシステム、無線電話ハンドセットなどのワイヤレス通信デバイス、ワイヤレスブロードキャストシステム、携帯情報端末(PDA)、ラップトップまたはデスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、デジタルカメラ、デジタル記録デバイス、ビデオゲームデバイス、ビデオゲーム機、パーソナルマルチメディアプレーヤなどを含む、広範囲にわたるデバイスに組み込まれ得る。そのようなビデオデバイスは、ビデオデータを圧縮するために、MPEG−2、MPEG−4、またはITU−T H.264/MPEG−4,Part10,Advanced Video Coding(AVC)において記述されるようなビデオ圧縮技法を実装し得る。ビデオ圧縮技法は、ビデオシーケンスに固有の冗長性を低減または除去するために空間的予測および時間的予測を実行する。(最終的にITU−T H.265とも呼ばれ得る)高効率ビデオコーディング(HEVC)規格などの新しい規格が出現し、発展し続けている。
多くのビデオコーディング規格および技法は、ブロックベースのビデオコーディングを使用する。ブロックベースのビデオコーディング技法は、ビデオフレーム(またはその一部分)のビデオデータをビデオブロックに分割し、次いで予測ブロックベースの圧縮技法を使用してビデオブロックを符号化する。ビデオブロックは、さらにビデオブロック区分に分割され得る。ビデオブロック(またはそれらの区分)は、「コード化ユニット」とも呼ばれ、1つまたは複数のビデオ固有の符号化技法ならびに一般的なデータ圧縮技法を使用して符号化され得る。新生のHEVC規格では、最大コード化ユニット(LCU)が4分木(quadtree)区分スキームに従ってますます小さいコード化ユニット(CU)に分割され得、様々なCUは、さらに、いわゆる予測ユニット(PU:prediction unit)に区分され得る。CU(またはPU)は、動き推定、動き補償、1つまたは複数の可能な変換サイズを有する変換ユニット(TU)に対して行われる離散コサイン変換(DCT)などの変換コーディング、量子化、および可変長コーディングを使用して符号化され得る。ビデオデータをどのように復号すべきかをデコーダに知らせるために、たとえば、ビデオスライスヘッダまたはビデオブロックヘッダ中で、シンタックス情報が、しばしば、符号化ビデオデータとともにシグナリングされる。
フィルタリング技法は、符号化および復号プロセスの一部として実行され得る。フィルタリングは、アーティファクトを除去することまたはピクセル境界を平滑化することによってビデオ品質を改善し得る。ビデオブロック境界間のフィルタリングは、デブロック(deblock)フィルタリングとも呼ばれ、フィルタリングは、ブロック境界に位置しないピクセルにも適用され得る。そのようなフィルタリングは、「インループ(in loop)」または「ポストループ(post loop)」であり得る。「インループ」フィルタリングの場合、フィルタリングされたピクセルが、他のビデオデータの予測コーディング(たとえば、動き推定および動き補償)において使用され得る再構成ビデオデータを形成する。対照的に、「ポストループ」フィルタリングの場合、フィルタリングされていないビデオデータが、他のビデオデータの予測コーディングにおいて使用される再構成データを形成する。したがって、「ポストループ」フィルタリングの場合、フィルタリングは、コーディングループの外で行われ、再構成および表示されるデータのみに適用される。したがって、「ポストループ」フィルタリングの場合、フィルタリングされたデータは、予測コーディングのために使用されず、代わりに、フィルタリングされていないデータが予測コーディングのために使用される。
本開示は、ビデオ符号化プロセスまたはビデオ復号プロセス中に行われるピクセルフィルタリングに関する。詳細には、本開示は、ピクセル境界を平滑化し、場合によっては再構成ビデオデータからアーティファクトを除去するために一般に使用される、いわゆる「ポストループ」ピクセルフィルタリングまたはいわゆる「インループ」ピクセルフィルタリングに関する。本開示によれば、分離可能適応ループフィルタ(すなわち、インループまたはポストループ)は、1次元(1D)適応フィルタおよび1Dスイッチ式フィルタを含み得る。1Dスイッチ式フィルタは、原信号と復号されたフィルタリングされた信号との間の誤差を実質的に最小限に抑えることによって、あらかじめ定義されたフィルタセットから選択され得る。1Dスイッチ式フィルタは、一方向に、通常は水平方向または垂直方向に適用されることができる。次いで、1D適応フィルタは、1Dスイッチ式フィルタに対して垂直な方向に適用される。ただし、第1に1D適応フィルタを適用し、次いで第2に1Dスイッチフィルタを適用することも可能である。いずれの場合も、この設計に基づいて、2つの異なる分離可能1D適応フィルタを使用する技法と同様のコーディング性能を保持しながら、反復フィルタ設計問題(すなわち、場合によっては膨大な量の計算が生じること)を回避または低減することができる。
一例では、本開示は、ビデオコーディングプロセス中の再構成ビデオデータのループフィルタリングの方法について説明する。本方法は、水平または垂直のいずれかである第1の次元においてビデオデータに1Dスイッチ式フィルタを適用することと、第1の次元に垂直である第2の次元においてビデオデータに1D適応フィルタを適用することとを備える。
別の例では、本開示は、ビデオコーディングプロセス中に再構成ビデオデータのループフィルタリングを実行するビデオコーダ装置について説明する。該ビデオコーダ装置は、水平または垂直のいずれかである第1の次元においてビデオデータをフィルタリングする1Dスイッチ式フィルタと、第1の次元に垂直である第2の次元においてビデオデータをフィルタリングする1D適応フィルタとを備える。
別の例では、本開示は、ビデオコーディングプロセス中に再構成ビデオデータのループフィルタリングを実行するデバイスについて説明する。該デバイスは、水平または垂直のいずれかである第1の次元においてビデオデータに1Dスイッチ式フィルタを適用するための手段と、第1の次元に垂直である第2の次元においてビデオデータに1D適応フィルタを適用するための手段とを備える。
本開示で説明する技法は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ハードウェアで実装される場合、装置は、集積回路、プロセッサ、ディスクリート論理、またはそれらの任意の組合せとして実現され得る。ソフトウェアで実装される場合、ソフトウェアは、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数のプロセッサで実行され得る。当該技法を実行するソフトウェアは、最初に有形コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、プロセッサにロードされて実行され得る。
したがって、本開示はまた、プロセッサにおいて実行されると、ビデオコーディングプロセス中に再構成ビデオデータのループフィルタリングを実行することをプロセッサに行わせる命令を備えるコンピュータ可読記憶媒体であって、命令が、実行されると、水平または垂直のいずれかである第1の次元においてビデオデータに1Dスイッチ式フィルタを適用することと、第1の次元に垂直である第2の次元においてビデオデータに1D適応フィルタを適用することとをプロセッサに行わせる、コンピュータ可読記憶媒体を企図する。
本開示の1つまたは複数の態様の詳細を添付の図面および以下の説明に記載する。本開示で説明する技法の他の特徴、目的、および利点は、これらの説明および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになろう。
本開示の技法のうちの1つまたは複数を実装し得るビデオ符号化および復号システムを示すブロック図。 本開示の1つまたは複数の例に一致する例示的なビデオエンコーダを示すブロック図。 本開示の1つまたは複数の例に一致する例示的なビデオデコーダを示すブロック図。 4分木区分スキームに従って区分されるビデオブロックの概念図。 図4に示した4分木区分を生じる、区分決定を表す決定木(decision tree)を示す図。 本開示に一致する技法を示す流れ図。 本開示に一致する技法を示す流れ図。 本開示に一致する技法を示す流れ図。 本開示に一致する技法を示す流れ図。 本開示に一致する技法を示す流れ図。 本開示に一致する技法を示す流れ図。 本開示に一致する技法を示す流れ図。 本開示に一致する技法を示す流れ図。
詳細な説明
本開示は、ビデオ符号化プロセスまたはビデオ復号プロセス中に行われるピクセルフィルタリングに関する。詳細には、本開示は、ピクセル境界を平滑化し、場合によっては再構成ビデオデータからアーティファクトを除去するために一般に使用される、いわゆる「ポストループ」ピクセルフィルタリングまたはいわゆる「インループ」ピクセルフィルタリングに関する。場合によっては、ループフィルタリング(たとえば、インループフィルタリングまたはポストループフィルタリング)は、ビデオブロックのエッジをフィルタリングするデブロックフィルタリングプロセスの後に行われ得る。ループフィルタリングでは、フィルタリングが適用されることができ、フィルタリングされたブロックは、フィルタリングが元のブロックに対する符号化ブロックのビデオ品質を改善したかどうかを判定するために、元のブロックと比較されることができる。スライス中のビデオブロックのうちのどれがフィルタリングされるべきかを指定するために、フィルタマップが、(たとえば、スライスがビデオフレームまたはその一部分である)符号化データのスライスとともに生成され、送られることができる。ビデオブロックは、新生の高効率ビデオコーディング(HEVC)規格において定義される「コード化ユニット」または「予測ユニット」を含み得、4分木構造に従って定義されることができる。HEVC規格は、ITU H.265とも呼ばれる。
ループフィルタリング(たとえば、インループまたはポストループピクセルフィルタリング)は、2次元において行われ得る。すなわち、垂直ピクセル境界および水平ピクセル境界がフィルタリングされるように2次元フィルタリングが行われ得る。本開示の一態様は、垂直フィルタリングが水平フィルタリングから分離される「分離可能」フィルタリング手法を使用する。分離可能フィルタリングの場合、1次元(1D)フィルタリングが第1の次元(たとえば、垂直または水平)において行われることができ、次いで、1Dフィルタリングが、第1の次元とは異なる第2の次元において再び行われることができる。1Dフィルタリングが行われる順序(垂直の後に水平または水平の後に垂直)は、分離可能フィルタを用いた結果に影響を及ぼさない。
本開示の別の態様は、いわゆる「適応フィルタリング」を使用する。適応フィルタリングの場合、フィルタリングプロセスにおいて適用されるフィルタ係数は、望ましい、場合によっては最適であるフィルタリングを達成するように、データに基づいて、エンコーダにおいて適応的に決定されることができる。適応フィルタ係数は、各フレームまたはスライスについてエンコーダからデコーダに通信されることができ、したがって、デコーダは、エンコーダにおいて適応的に決定され、適用されたのと同じフィルタ係数を適用することができる。
本開示のさらに別の態様は、いわゆる「スイッチ式フィルタリング」を使用する。スイッチ式フィルタリングの場合、フィルタ係数のあらかじめ定義されたセットが、エンコーダおよびデコーダにおいて記憶される。エンコーダは、任意のコード化ユニットについてフィルタ係数の最良のセットを選択することができ、デコーダにシンタックス要素を通信することができる。この場合、シンタックス要素は、デコーダが、エンコーダにおいて適応的に決定され、適用されたのと同じフィルタ係数を適用することができるように、(あらかじめ定義されたセットから)フィルタ係数の選択されたセットを識別するインデックスを備え得る。適応フィルタリングは、スイッチ式フィルタリングよりも望ましいフィルタリングを達成し得るが、スイッチ式フィルタリングは、適応フィルタリングに比べて計算上の利点(すなわち、計算の簡単さ)を有する。適応フィルタリングが使用されるときにはフィルタ係数自体が送られるので、適応フィルタリングは、通常、スイッチ式フィルタリングに比べてビットストリーム中でより多くのシンタックス情報を必要とする。したがって、適応フィルタリングまたはスイッチ式フィルタリングの使用は、符号化の精度と、計算の複雑さと、達成され得る圧縮のレベルとに影響を及ぼし得る設計トレードオフと見なされ得る。
本開示によれば、分離可能適応ループフィルタ(たとえば、インループまたはポストループ)には、1D適応フィルタおよび1Dスイッチ式フィルタが含まれ得る。1Dスイッチ式フィルタは、原信号と復号されたフィルタリングされた信号との間の誤差を実質的に最小限に抑えることによって、あらかじめ定義されたフィルタセットから選択され得る。1Dスイッチ式フィルタは、一方向、通常は水平方向または垂直方向に適用されることができる。1D適応フィルタは、次いで、1Dスイッチ式フィルタに対して垂直な方向に適用されることができる。ただし、初めに1D適応フィルタを適用し、次いで、2番目に1Dスイッチフィルタを適用することも可能である。いずれの場合も、この設計に基づいて、2つの異なる分離可能1D適応フィルタを使用する技法と同様であるコーディング性能を保持しながら、反復フィルタ設計問題を回避または軽減することができる。
本開示の技法はまた、ループフィルタ情報を符号化デバイスから復号デバイスに通信するためのシグナリングスキームを使用することができ、シグナリングは、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行われ得る。スライスは、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応し得る。LCUは、HEVCフレームワーク内のコード化ユニットを指し得るものであり、コード化ユニット自体は、4分木区分に従ってより小さいコード化ユニットへと再分割され得る。4分木区分では、方形LCUが4つの方形コード化ユニットに分割され、それらのコード化ユニットはまた、4分木区分に従ってより小さいコード化ユニットへと再分割され得る。フラグは、さらなる4分木区分が使用されたかどうかを示すために各CUに関連付けられることができる。LCUは、4つのCUへと再分割され得、4つのCUは、それぞれ、さらに、より小さいCUへと分割され得る。HEVC規格は、元のLCUの4分木区分の最高3つのレベルまでをサポートし得る。LCUを様々なCUに区分した後、様々なCUは、さらに、方形または他の矩形となり得るビデオブロックである予測ユニット(PU)へと区分され得る。
本開示によれば、エンコーダは、エンコーダにおいてビデオデータを再構成するために、1Dスイッチ式フィルタおよび1D適応フィルタを選択し、選択されたフィルタを適用する。さらに、エンコーダは、選択されたフィルタをデコーダにシグナリングするためのシンタックス情報を生成する。そのようなフィルタシグナリングは、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり1回行われ得る。シグナリングは、固定長コーディングまたは可変長コーディングに従って実装されることができ、また、たとえば、フィルタ係数が前のフィルタ係数または既知のフィルタ係数に対する残差(またはデルタ)を使用してコーディングされる予測コーディングを組み込み得る。
方向シグナリングは、フィルタのいずれかについての水平方向と垂直方向とを含む、すべての可能な方向でのシグナリングを可能にするように設計され得る。場合によっては、スイッチ式フィルタセットは、スイッチ式フィルタのために定義された方向に応じて別様に設計され得る。適応フィルタは、フレキシブルなフィルタタップサイズまたは固定のフィルタタップサイズを有し得る。また、フィルタのフィルタサポート(すなわち、形状)は選択可能であり得る。いくつかの例では、適応フィルタが使用されない場合の複雑さを低減するために、2つの別個のスイッチフィルタが、いくつかの場合に(すなわち、いくつかのスライスについて)、可能にされ得る。
いくつかの例では、ピクチャ品質を改善するために、再構成ピクチャについて、復号ループにおいて、デブロッキングフィルタが適用され得る。本開示によれば、一部または全部のビデオブロック(たとえば、一部または全部のCUまたはPU)についての復号されたピクチャ品質をさらに改善するために、デブロッキングフィルタの後に復号ループに1D適応ループフィルタおよび1Dスイッチ式ループフィルタが追加され得る。ピクチャ品質を維持し、計算を低減するために、非分離可能フィルタが、Iスライスをフィルタリングするために適用されることができ、分離可能1Dフィルタが、PスライスおよびBスライスのフィルタリングなどにおいてのみ適用されることができる。このようにして、本開示の技法は、特定のタイプのビデオスライスに選択的に適用されることができ、他のタイプのビデオスライスには他の技法が使用されることができる。
スライスはビデオブロック(またはLCU)に分割され得、各ビデオブロックは4分木構造に従って区分され得る。図4および図5に、スライス(たとえば、LCU)内のビデオブロックがどのようにサブブロック(たとえば、より小さいCU)に区分され得るかの一例を示す。図4に示すように、「オン」によって示される4分木サブブロックは、本明細書で説明するループフィルタによってフィルタリングされ得るが、「オフ」によって示される4分木サブブロックはフィルタリングされない。所与のブロックまたはサブブロックをフィルタリングすべきか否かの決定は、フィルタリングされた結果とフィルタリングされていない結果とをコーディングされている元のブロックと比較することによって、エンコーダにおいて決定されることができる。図5は、図4に示される4分木区分を生じる、区分決定を表す決定木である。図4および図5は、個別にまたは集合的に、エンコーダにおいて生成され、符号化ビデオデータのスライス当たり少なくとも1回デコーダに通信され得る、フィルタマップと見なされ得る。
本開示の技法は、インループフィルタリングまたはポストループフィルタリングに適用し得る。インループフィルタリングとポストループフィルタリングとは、いくつかの点で互いに類似している。インループフィルタリングの場合、コーディングループ中で再構成ビデオデータのフィルタリングが行われ、これは、フィルタリングされたデータが、後続の画像データの予測において後で使用するためにエンコーダまたはデコーダによって記憶されることを意味する。対照的に、ポストループフィルタリングの場合、コーディングループの外で再構成ビデオデータのフィルタリングが行われ、これは、データのフィルタリングされていないバージョンが、後続の画像データの予測において後で使用するためにエンコーダまたはデコーダによって記憶されることを意味する。したがって、ポストループフィルタリングの場合、フィルタリングは、再構成ビデオデータを生成するために適用され得るが、そのようなフィルタリングは、他の予測符号化において使用するためにそのようなデータを記憶する目的でそのデータに適用されない。本開示に一致する、インループフィルタリングまたはポストループフィルタリングのうちの少なくとも1つの次元は、フィルタリングプロセスにおいて適用されるフィルタリング係数がプロセス中に適応的に定義されるという点で適応型であり得る。他方の次元は、両方の次元における適応フィルタリングに比べて複雑さを低減するようにスイッチ式フィルタ手法を使用し得る。
本開示では、「コーディング」という用語は符号化または復号を指す。同様に、「コーダ」という用語は、概して、任意のビデオエンコーダ、ビデオデコーダ、または複合エンコーダ/デコーダ(コーデック)を指す。したがって、「コーダ」という用語は、本明細書では、ビデオ符号化またはビデオ復号を実行する専用コンピュータデバイスまたは装置を指すために使用される。本開示のフィルタリング技法はエンコーダまたはデコーダに適用可能であり得る。場合によっては、適用されるべきフィルタリングのタイプをデコーダに通知するために、フィルタシンタックス要素がビットストリームへと符号化され得る。本開示はまた、たとえば、符号化データのスライスに関連付けられたヘッダ要素またはフッタ要素において、フィルタシンタックス情報を符号化することによってフィルタ情報を符号化する能力を改善し得る符号化情報を通信するためのフォーマットを定義する。
図1は、本開示の技法を実装し得る例示的なビデオ符号化および復号システム10を示すブロック図である。図1に示すように、システム10は、通信チャネル15を介して符号化ビデオを宛先デバイス16に送信するソースデバイス12を含む。ソースデバイス12および宛先デバイス16は、広範囲のデバイスのいずれかを備え得る。場合によっては、ソースデバイス12および宛先デバイス16は、いわゆるセルラー無線電話または衛星無線電話などのワイヤレス通信デバイスハンドセットを備え得る。ただし、より一般的にはビデオコーディング中のビデオブロックおよび/またはピクセルフィルタリングに適用する本開示の技法は、必ずしもワイヤレスアプリケーションまたは設定に限定されるものではなく、ビデオ符号化および/または復号機能を含む非ワイヤレスデバイスに適用され得る。
図1の例では、ソースデバイス12は、ビデオソース20と、ビデオエンコーダ22と、変調器/復調器(モデム)23と、送信機24とを含み得る。宛先デバイス16は、受信機26と、モデム27と、ビデオデコーダ28と、ディスプレイデバイス30とを含み得る。本開示によれば、ソースデバイス12のビデオエンコーダ22は、ビデオ符号化プロセス中に再構成ビデオデータのループフィルタリングを実行するように構成され得る。ビデオ符号化プロセス自体は、符号化データを再構成するために復号ループを含み得るものであり、本開示のループフィルタリングは、符号化プロセスのその復号ループの一部としてビデオエンコーダ22において行われ得る。ループフィルタリングは、デブロックフィルタリングプロセスに続いて行われることができ、水平または垂直のいずれかである第1の次元におけるビデオデータへの1次元(1D)スイッチ式フィルタの適用、および第1の次元に垂直である第2の次元におけるビデオデータへの1D適応フィルタの適用を含み得る。
フィルタは、符号化プロセスの一部として選択されることができ、エンコーダ22は、デコーダに対してフィルタを識別するために、ビットストリームへとシンタックス情報を符号化することができる。この符号化シンタックス情報は、1D適応フィルタに関するフィルタ係数と、1Dスイッチ式フィルタを識別するためのインデックス値とを含み得る。さらに、エンコーダ22は、選択的方法、たとえば、いくつかのビデオブロックをフィルタリングし、他のビデオブロックをフィルタリングしない方法において、ループフィルタリングを適用することができる。エンコーダは、各ブロックをフィルタリングし、フィルタリングが再構成ビデオブロックを改善したのか劣化させたのかを判定するように、フィルタリングされたブロックとフィルタリングされていないブロックとを、符号化されている元のビデオブロックと比較することができる。エンコーダ22は、符号化データのスライスのどのブロックがフィルタリングされるべきであり、どのブロックがフィルタリングされないままであるべきかをシグナリングするフィルタマップを生成することができる。フィルタシンタックス情報の符号化およびフィルタマップに関するさらなる詳細を以下に与える。
同様のフィルタリング技法は、また、宛先デバイス16のビデオデコーダ28によって実行され得る。すなわち、ビデオデコーダ28は、また、水平または垂直のいずれかである第1の次元においてビデオデータに1Dスイッチ式フィルタを適用し、第1の次元に垂直である第2の次元においてビデオデータに1D適応フィルタを適用するように構成され得る。復号側では、宛先デバイス16は、フィルタマップおよびフィルタシンタックス情報を、符号化データのスライス当たり少なくとも1回受信することができ、スライスは、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットを指す。このように、ビデオデコーダ28は、エンコーダ22がビットストリーム中で与える情報に基づいて、エンコーダ22によって定義されたループフィルタリングを適用することができる。
やはり、図1に示されたシステム10は例示にすぎない。本開示のフィルタリング技法は、任意の符号化デバイスまたは復号デバイスによって実行され得る。ソースデバイス12および宛先デバイス16は、そのような技法をサポートできるコーディングデバイスの例にすぎない。
ソースデバイス12のビデオエンコーダ22は、本開示の技法を使用してビデオソース20から受信されたビデオデータを符号化し得る。ビデオソース20は、ビデオカメラ、前にキャプチャされたビデオを含んでいるビデオアーカイブ、またはビデオコンテンツプロバイダからのビデオフィードなど、ビデオキャプチャデバイスを備え得る。さらなる代替例として、ビデオソース20は、ソースビデオとしてのコンピュータグラフィックスベースのデータ、またはライブビデオとアーカイブビデオとコンピュータ生成ビデオとの組合せを生成し得る。場合によっては、ビデオソース20がビデオカメラである場合、ソースデバイス12および宛先デバイス16は、いわゆるカメラ付き携帯電話またはビデオ電話を形成し得る。各場合において、キャプチャされたビデオ、プリキャプチャされたビデオまたはコンピュータ生成ビデオは、ビデオエンコーダ22によって符号化され得る。
ビデオデータがビデオエンコーダ22によって符号化されると、符号化されたビデオ情報は、次いで、たとえば、符号分割多元接続(CDMA)、直交周波数分割多重化(OFDM)あるいは他の任意の通信規格または技法などの通信規格に従ってモデム23によって変調され得る。次いで、符号化および変調されたデータは、送信機24を介して宛先デバイス16に送信され得る。モデム23は、信号変調のために設計された様々なミキサ、フィルタ、増幅器または他のコンポーネントを含み得る。送信機24は、増幅器、フィルタ、および1つまたは複数のアンテナを含む、データを送信するために設計された回路を含み得る。宛先デバイス16の受信機26は、チャネル15を介して情報を受信し、モデム27はその情報を復調する。やはり、ビデオデコーダ28によって実行されるビデオ復号プロセスは、ビデオエンコーダ22のフィルタリング技法と同様のフィルタリング技法を含み得る。
通信チャネル15は、無線周波数(RF)スペクトルまたは1つもしくは複数の物理伝送線路など、任意のワイヤレスまたはワイヤード通信媒体、あるいはワイヤレス媒体とワイヤード媒体との任意の組合せを備え得る。通信チャネル15は、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、またはインターネットなどのグローバルネットワークなど、パケットベースネットワークの一部を形成し得る。通信チャネル15は、概して、ビデオデータをソースデバイス12から宛先デバイス16に送信するための、好適な任意の通信媒体、または様々な通信媒体の集合体を表す。
ビデオエンコーダ22およびビデオデコーダ28は、新生のHVEC規格などのビデオ圧縮規格に実質的に従って動作し得る。ただし、本開示の技法は、様々な他のビデオコーディング規格のコンテキストに容易に適用され得る。詳細には、エンコーダまたはデコーダにおけるループフィルタリングを可能にする規格は、本開示の教示から恩恵を受け得る。
図1には示されていないが、いくつかの態様では、ビデオエンコーダ22およびビデオデコーダ28は、それぞれオーディオエンコーダおよびデコーダと統合されることができ、共通のデータストリームまたは別個のデータストリーム中のオーディオとビデオの両方の符号化を扱うために、適切なMUX−DEMUXユニット、または他のハードウェアおよびソフトウェアを含むことができる。適用可能な場合、MUX−DEMUXユニットは、ITU H.223マルチプレクサプロトコル、またはユーザデータグラムプロトコル(UDP)などの他のプロトコルに準拠し得る。
ビデオエンコーダ22およびビデオデコーダ28は、それぞれ、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ディスクリート論理、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せとして実装され得る。ビデオエンコーダ22およびビデオデコーダ28の各々は、1つまたは複数のエンコーダまたはデコーダ中に含まれ得るものであり、そのいずれも、複合エンコーダ/デコーダ(コーデック)の一部として、それぞれのモバイルデバイス、加入者デバイス、ブロードキャストデバイス、サーバなどに統合され得る。本開示では、コーダという用語はエンコーダまたはデコーダを指し、コーダ、エンコーダおよびデコーダという用語はすべて、本開示に一致するビデオデータのコーディング(符号化または復号)のために設計された特定の機械を指す。
場合によっては、デバイス12、16は、実質的に対称的に動作し得る。たとえば、デバイス12、16の各々は、ビデオ符号化コンポーネントとビデオ復号コンポーネントとを含み得る。したがって、システム10は、たとえば、ビデオストリーミング、ビデオ再生、ビデオブロードキャスト、またはビデオテレフォニーのためのビデオデバイス12、16間の一方向または双方向のビデオ送信をサポートし得る。
符号化プロセス中に、ビデオエンコーダ22は、いくつかのコーディング技法または操作を実行し得る。一般に、ビデオエンコーダ22は、ビデオブロックを符号化するために、個々のビデオフレーム(または、スライスなど、ビデオの他の独立して定義されたユニット)内のビデオブロックに対して操作を実行する。フレーム、スライス、フレームの部分、ピクチャグループ、または他のデータ構造は、複数のビデオブロックを含むビデオ情報のユニットとして定義され得る。コード化ユニット内のビデオブロックは、固定サイズまたは可変サイズを有し得、指定のコーディング規格に応じてサイズが異なり得る。場合によっては、各ビデオフレームは、独立して復号可能な一連のスライスを含み得、各スライスは、さらに小さいブロックへと配置され得る一連のビデオブロックを含み得る。
マクロブロックは、ITU H.264規格および他の規格によって定義されるビデオブロックの1つのタイプである。マクロブロックは一般に16×16データブロックを指す。ITU−T H.264規格は、ルーマ成分については16×16、8×8、または4×4、クロマ成分については8×8など、様々なブロックサイズにおいてイントラ予測をサポートし、ルーマ成分については16×16、16×8、8×16、8×8、8×4、4×8および4×4、およびクロマ成分については対応するスケーリングされたサイズなど、様々なブロックサイズにおいてインター予測をサポートする。新生のHEVC規格は、ビデオブロックのための新しい用語を定義している。具体的には、HEVCでは、ビデオブロック(またはそのパーティション)は「コード化ユニット」とも呼ばれる。HEVC規格では、最大コード化ユニット(LCU)が4分木区分スキームに従ってさらに小さいコード化ユニット(CU)へと分割されることができ、該スキームにおいて定義される様々なCUは、さらに、いわゆる予測ユニット(PU)へと区分され得る。LCU、CU、およびPUは、すべて、本開示の意味内のビデオブロックである。HEVC規格または他のビデオコーディング規格に一致する他のタイプのビデオブロックも使用され得る。したがって、「ビデオブロック」という表現は、任意のサイズのビデオブロックを指す。さらに、ビデオブロックは、ピクセル領域中のビデオデータのブロック、または離散コサイン変換(DCT)領域、DCTと同様の領域、ウェーブレット領域などの変換領域中のデータのブロックを指すこともある。しかしながら、本開示の技法に従うほとんどの事例では、本開示のフィルタリングは、ピクセル領域において行われる。
ビデオエンコーダ22は、コーディングされているビデオブロックが、予測ブロックを識別するために予測フレーム(または他のコード化ユニット)と比較される、予測コーディングを実行し得る。予測コーディングのこのプロセスは、動き推定および動き補償とも呼ばれる。動き推定は、1つまたは複数の予測フレーム(または他のコード化ユニット)の1つまたは複数の予測ビデオブロックに対するビデオブロックの動きを推定する。動き補償は、1つまたは複数の予測フレームあるいは他のコード化ユニットから所望の予測ビデオブロックを生成する。動き補償は、しばしば、フラクショナル精度(fractional precision)で予測データを生成するために補間フィルタリングが実行される補間プロセスを含む。
予測ブロックを生成した後に、コーディングされている現在のビデオブロックと予測ブロックとの間の差は残差ブロックとしてコーディングされ、予測ブロックを識別するために(動きベクトルなどの)予測シンタックスが使用される。残差ブロックは、変換され、量子化され得る。変換技法は、DCTプロセスまたは概念的に類似のプロセス、整数変換、ウェーブレット変換、または他のタイプの変換を含み得る。DCTプロセスでは、一例として、変換プロセスは、ピクセル値(たとえば、残差値)のセットを、周波数領域におけるピクセル値のエネルギーを表し得る変換係数に変換する。ITU H.264規格は、CUごとに異なり得る変換ユニット(TU)に従う変換を可能にする。TUは、一般に、区分されたLCUについて定義されたCUのサイズに従ってサイズ決定されるが、常にそうであるとは限らない。量子化は、通常、変換係数に適用され、一般に、所与の変換係数に関連付けられたビット数を制限するプロセスを伴う。
変換および量子化の後に、量子化および変換された残差ビデオブロックに対してエントロピーコーディングが実行され得る。符号化中に定義されるフィルタシンタックス情報および予測ベクトルなど、シンタックス要素も、エントロピーコード化ビットストリーム中に含まれ得る。概して、エントロピーコーディングは、一連の量子化された変換係数および/または他のシンタックス情報をまとめて圧縮する1つまたは複数のプロセスを備える。2次元ビデオブロックから係数の1つまたは複数のシリアル化1次元ベクトルを定義するために、量子化された変換係数に対してジグザグ走査技法などの走査技法が実行される。走査された係数は、次いで、たとえば、コンテンツ適応型可変長コーディング(CAVLC:content adaptive variable length coding)、コンテキスト適応型バイナリ算術コーディング(CABAC:context adaptive binary arithmetic coding)、または別のエントロピーコーディングプロセスによって、シンタックス情報とともにエントロピーコーディングされる。
符号化プロセスの一部として、符号化されたビデオブロックは、後続のビデオブロックの後続の予測ベースコーディングのために使用されるビデオデータを生成するために復号され得る。これは、しばしば、符号化プロセスの復号ループと呼ばれ、概して、デコーダデバイスによって実行される復号を模倣する。復号ループでは、ビデオ品質を改善し、たとえば、ピクセル境界を平滑化し、場合によっては復号されたビデオからアーティファクトを除去するために、本開示のループフィルタリングが採用され得る。このループフィルタリングはインループであることもポストループであることもある。やはり、インループフィルタリングの場合、コーディングループ中で再構成ビデオデータのフィルタリングが行われ、これは、フィルタリングされたデータが、後続の画像データの予測において後で使用するためにエンコーダまたはデコーダによって記憶されることを意味する。対照的に、ポストループフィルタリングの場合、コーディングループの外で再構成ビデオデータのフィルタリングが行われ、これは、データのフィルタリングされていないバージョンが、後続の画像データの予測において後で使用するためにエンコーダまたはデコーダによって記憶されることを意味する。ループフィルタリングは、しばしば、ビデオブロック境界に現れるブロッキネスアーティファクトを除去するために、一般に、隣接するビデオブロックの境界上にまたはその近くにあるピクセルにフィルタリングを適用する、別個のデブロックフィルタリングプロセスに後続する。
図2は、本開示に一致するビデオエンコーダ50を示すブロック図である。ビデオエンコーダ50は、デバイス20のビデオエンコーダ22、または異なるデバイスのビデオエンコーダに対応し得る。図2に示すように、ビデオエンコーダ50は、予測ユニット32と、加算器48および51と、メモリ34とを含む。ビデオエンコーダ50は、また、変換ユニット38および量子化ユニット40、ならびに逆量子化ユニット42および逆変換ユニット44も含む。ビデオエンコーダ50は、また、エントロピーコーディングユニット46とフィルタユニット47とを含む。フィルタユニット47は本開示に一致するフィルタリングを実行する。具体的には、フィルタユニット47は、水平または垂直のいずれかである第1の次元においてビデオデータに1Dスイッチ式フィルタを適用し、第1の次元に垂直である第2の次元においてビデオデータに1D適応フィルタを適用する。さらに、フィルタユニット47は、フィルタを選択し、デコーダに対して、フィルタを識別するために、符号化されたビットストリームに含めるためのシンタックス情報を生成し得る。生成されたシンタックス情報は、1D適応フィルタに関するフィルタ係数と、1Dスイッチ式フィルタを識別するためのインデックス値とを含み得る。
いくつかの例では、フィルタユニット47は、選択的方法でループフィルタリングを適用することができ、たとえば、いくつかのビデオブロックをフィルタリングし、他のビデオブロックをフィルタリングしないことができる。フィルタユニット47は、各ブロックをフィルタリングし、フィルタリングが再構成ビデオブロックを改善したのか劣化させたのかを決定するために、フィルタリングされたブロックとフィルタリングされていないブロックとを、符号化されている元のビデオブロックと比較することができる。フィルタユニット47は、また、符号化データのスライスのどのブロックがフィルタリングされるべきであり、どのブロックがフィルタリングされないままであるべきかをシグナリングするフィルタマップを生成し得る。このフィルタマップ、ならびに他のフィルタシンタックス情報は、フィルタユニット47からエントロピー符号化ユニット46に通信され得る。フィルタシンタックス情報、たとえば、フィルタマップ、1Dスイッチ式フィルタに関するインデックスおよび1D適応フィルタに関する係数は、符号化ビデオスライスに関連付けられたスライスヘッダ(または他の構文データ構造)中に含まれ得る。やはり、スライスは、概して、フレーム全体またはフレームの一部分を指し、通常、LCUのセットと、LCUまたはLCU中に含まれるより小さいビデオブロックに適用可能なスライスレベルシンタックス情報とを含む。
概して、符号化プロセス中に、ビデオエンコーダ50が、コーディングされるべきビデオブロックを受信し、予測ユニット32が予測コーディング技法を実行する。ビデオブロックは、上記で略述したようにCUまたはPUを備え得るか、あるいは概して、ブロックベースのビデオコーディング技法または規格に一致するビデオデータの任意のブロックを備え得る。インターコーディングの場合、予測ユニット32は、予測ブロックを定義するために、符号化されるべきビデオブロックを、1つまたは複数のビデオ参照フレームまたはスライス(たとえば、参照データの1つまたは複数の「リスト」)中の様々なブロックと比較する。イントラコーディングの場合、予測ユニット32は、同じコード化ユニット内の隣接するデータに基づいて予測ブロックを生成する。予測ユニット32は、予測ブロックを出力し、加算器48は、残差ブロックを生成するために、コーディングされているビデオブロックから予測ブロックを減算する。
インターコーディングの場合、予測ユニット32は、予測ブロックを指し示す動きベクトルを識別し、動きベクトルに基づいて予測ブロックを生成する、動き推定ユニットおよび動き補償ユニットを備え得る。通常、動き推定は、動きを推定する、動きベクトルを生成するプロセスと考えられる。たとえば、動きベクトルは、現在のフレーム内のコーディングされている現在のブロックに対する予測フレーム内の予測ブロックの変位を示し得る。動き補償は、通常、動き推定によって決定された動きベクトルに基づいて予測ブロックをフェッチまたは生成するプロセスと考えられる。イントラコーディングの場合、予測ユニット32は、同じコード化ユニット内の隣接するデータに基づいて予測ブロックを生成する。1つまたは複数のイントラ予測モードは、イントラ予測ブロックがどのように定義され得るかを定義することができる。
インターコーディングのための動き補償は、サブピクセル解像度への補間を含み得る。したがって、予測ユニット32は、予測データを、1/2ピクセル解像度、1/4ピクセル解像度、またはさらに精細な解像度まで補間するために、1つまたは複数の補間フィルタを含み得る。これにより、動き推定プロセスが、そのようなサブピクセル解像度までビデオブロックの動きを推定することが可能になる。
予測ユニット32が予測ブロックを出力した後、そして、加算器48が、残差ブロックを生成するために、コーディングされているビデオブロックから予測ブロックを減算した後に、変換ユニット38が残差ブロックに変換を適用する。変換は、離散コサイン変換(DCT)、またはITU H.264規格もしくはHEVC規格によって定義される変換など、概念的に類似の変換を含み得る。いくつかの例では、HEVC規格に従って、変換のサイズは、たとえば、所与のLCUに対して行われる区分のレベルに応じて、異なるCUに対して変動し得る。変換ユニット(TU)は、変換サイズを設定するために定義され得る。ウェーブレット変換、整数変換、サブバンド変換または他のタイプの変換も使用されることができる。いずれの場合も、変換ユニットは、変換を残差ブロックに適用し、残差変換係数のブロックを生成する。変換は、一般に、残差情報をピクセル領域から周波数領域に変換し得る。
次いで、量子化ユニット40が、ビットレートをさらに低減するために残差変換係数を量子化する。量子化ユニット40は、たとえば、係数の各々をコーディングするために使用されるビット数を制限し得る。量子化の後に、エントロピーコーディングユニット46は、データを走査し、エントロピー符号化し得る。たとえば、エントロピーコーディングユニット46は、量子化係数ブロックを2次元表現から1つまたは複数のシリアル化1次元ベクトルに走査し得る。走査順序は、(ジグザグ走査または別のあらかじめ定義された順序などの)定義された順序で行われるように事前プログラムされ得るか、または場合によっては、前のコーディング統計値に基づいて適応的に定義され得る。この走査プロセスの後に、エントロピー符号化ユニット46が、エントロピーコーディング方法に従って(本明細書で説明するフィルタシンタックス情報などのシンタックス要素とともに)量子化変換係数を符号化する。エントロピーコーディングユニット46によって使用され得るエントロピーコーディング技法の例には、コンテキスト適応型可変長コーディング(CAVLC)およびコンテキスト適応型バイナリ算術コーディング(CABAC)が含まれる。エントロピーコード化ビットストリーム中に含まれるシンタックス要素は、インターコーディングについては動きベクトルまたはイントラコーディングについては予測モードなど、予測ユニット32からの予測シンタックスを含み得る。エントロピーコード化ビットストリーム中に含まれるシンタックス要素は、また、本明細書で説明する方法で符号化され得るフィルタユニット47からのフィルタ情報をも含み得る。
CAVLCは、エントロピーコーディングユニット46によってベクトル化ベースで適用され得る、ITU H.264規格と新生のHEVC規格とによってサポートされるエントロピーコーディング技法の1つのタイプである。CAVLCは、変換係数および/またはシンタックス要素のシリアル化「ラン」を効果的に圧縮する方式で可変長コーディング(VLC)テーブルを使用する。CABACは、エントロピーコーディングユニット46によってベクトル化ベースで適用され得る、ITU H.264規格またはHEVC規格によってサポートされる別のタイプのエントロピーコーディング技法である。CABACは、2値化、コンテキストモデル選択、およびバイナリ算術コーディングを含むいくつかのステージを必要とし得る。この場合、エントロピーコーディングユニット46は、CABACに従って変換係数およびシンタックス要素をコーディングする。多くの他のタイプのエントロピーコーディング技法も存在し、新しいエントロピーコーディング技法が将来出現する可能性がある。本開示は、いかなる特定のエントロピーコーディング技法にも限定されない。
エントロピー符号化ユニット46によるエントロピーコーディングの後に、符号化されたビデオは、別のデバイスに送信されるか、あるいは後で送信するかまたは取り出すためにアーカイブされ得る。この場合も、符号化されたビデオは、復号プロセスを適切に構成するためにデコーダによって使用され得る、エントロピーコード化ベクトルと(本明細書で説明するフィルタ情報を含む)様々なシンタックス情報とを備え得る。逆量子化ユニット42および逆変換ユニット44が、それぞれ、逆量子化および逆変換を適用して、ピクセル領域において残差ブロックを再構成する。加算器51は、再構成された残差ブロックを、予測ユニット32によって生成された予測ブロックに加算して、メモリ34に記憶するための再構成されたビデオブロックを生成する。しかしながら、そのような記憶より前に、フィルタユニット47は、ビデオ品質を改善するためにビデオブロックにフィルタリングを適用し得る。フィルタユニット47によるそのようなフィルタリングは、アーティファクトを低減し、ピクセル境界を平滑化し得る。さらに、フィルタリングは、コーディングされているビデオブロックへの厳密な一致を含む予測ビデオブロックを生成することによって、圧縮を改善し得る。
この場合も、フィルタユニット47は、メモリ34に記憶するためのビデオデータを再構成するために、本開示に一致する、1Dスイッチ式フィルタと1D適応フィルタとを適用し、選択されたフィルタを適用する。さらに、フィルタユニット47は、選択されたフィルタをデコーダにシグナリングするためのシンタックス情報を生成する。そのようなフィルタシンタックス情報は、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり1回行われるように生成され、たとえば、スライスヘッダの一部として、ビットストリームに含めるためのエントロピーコーディングユニット46にフォワーディングされ得る。特に、フィルタユニット47は、1Dスイッチ式フィルタを選択し、1Dスイッチ式フィルタのセットに対して1Dスイッチ式フィルタのインデックスを識別するシンタックス要素を生成し、1D適応フィルタに関する係数を識別し得る。フィルタユニット47は、1Dスイッチ式フィルタを選択し、シンタックス要素を生成し、1D適応フィルタに関する係数を識別し得、これらは、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行われ得、ここで、スライスは、ビデオフレームの一部または全部を定義するLCUのセットに対応する。場合によっては、フィルタユニット47はまた、1Dスイッチ式フィルタまたは1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を定義するシンタックス要素を生成することができ、これもまた、スライス当たり少なくとも1回行われ得る。いくつかのスライスについて、たとえば、複雑さをさらに低減するために、フィルタユニット47は、水平または垂直のいずれかである第1の次元においてビデオデータに第1の1Dスイッチ式フィルタを適用し、第1の次元に垂直である第2の次元において第2の1D適応フィルタを適用し得る。
フィルタリングは、スライスのCUのサブセットに対してのみ実行され得る。この場合、フィルタユニット47は、フィルタリングされるスライスのコード化ユニットのサブセットを定義するフィルタマップを生成し得る。フィルタユニット47は、実際に、あらゆるビデオブロック(たとえば、スライスのあらゆるCUおよびPU)をフィルタリングし得るが、フィルタリングがビデオ品質を改善したか否かを決定し得る。改善した場合、フィルタユニット47は、フィルタリングがそのビデオブロックについてオンにされるべきであることを示すために、フィルタマップ中でフラグをコーディングすることによってその所与のビデオブロックに対してフィルタリングをオンにすることができる。本開示のフィルタリングは、「ループフィルタリング」(たとえば、いわゆる「インループフィルタリング」またはいわゆる「ポストループ」フィルタリング)とも呼ばれる。ループフィルタリングは、ビデオブロックのエッジをフィルタリングするデブロックフィルタリングプロセスの後に行われ得る。したがって、フィルタユニット47はまた、いくつかの例では、本開示で説明するループフィルタリングよりも前にデブロックフィルタリングを実行し得る。
図3は、本明細書で説明する方法で符号化されたビデオシーケンスを復号するビデオデコーダ60の一例を示すブロック図である。本開示のフィルタリング技法は、いくつかの例ではビデオデコーダ60によって実行され得る。ビデオデコーダ60において受信されたビデオシーケンスは、画像フレームの符号化されたセット、フレームスライスのセット、共通コード化されたグループオブピクチャ(GOP)、または符号化されたビデオブロック(CUおよび場合によってはPUなど)と、そのようなビデオブロックのどのように復号すべきかを定義するためのシンタックス情報とを含む、ビデオ情報の多種多様なユニットを備え得る。
ビデオデコーダ60は、図2のエントロピー符号化ユニット46によって実行される符号化の相互復号機能を実行するエントロピー復号ユニット52を含む。特に、エントロピー復号ユニット52は、CAVLCまたはCABAC復号、あるいはビデオエンコーダ50によって使用された他の任意のタイプのエントロピー復号を実行し得る。1次元シリアル化フォーマットのエントロピー復号されたビデオブロックは、1つまたは複数の1次元係数ベクトルから2次元ブロックフォーマットへと変換され得る。ベクトルの数およびサイズ、ならびにビデオブロックについて定義された走査順序は、2次元ブロックがどのように再構成されるかを定義し得る。エントロピー復号された予測シンタックスは、エントロピー復号ユニット52から予測ユニット54に送られることができ、エントロピー復号されたフィルタ情報は、エントロピー復号ユニット52からフィルタユニット57に送られることができる。
ビデオデコーダ60はまた、予測ユニット54、逆量子化ユニット56、逆変換ユニット58、メモリ62、および加算器64を含む。さらに、ビデオデコーダ60は、加算器64の出力をフィルタリングするフィルタユニット57も含む。本開示に従って、フィルタユニット57は、エントロピー復号されたフィルタ情報を受信し、本開示に一致するループフィルタリングを適用し得る。ビデオエンコーダ50と同様に、ビデオデコーダ60は、予測ユニット54とフィルタユニット57とを含む。ビデオデコーダ60の予測ユニット54は、動き補償要素、および場合によっては動き補償プロセスにおけるサブピクセル補間のための1つまたは複数の補間フィルタを含み得る。
ビデオエンコーダ50の場合と同様に、ビデオデコーダ60では、フィルタユニット57は、メモリ34に記憶するためのビデオデータを再構成するために、本開示に一致する、1Dスイッチ式フィルタおよび1D適応フィルタを適用し、選択されたフィルタを適用する。復号側では、ビデオデコーダ60は、フィルタリングされるスライスのコード化ユニットのサブセットを定義するフィルタマップを受信し、フィルタマップがそのようなフィルタリングについて識別するそれらのビデオブロックにフィルタリングを適用することができる。ビデオデコーダ60は、1Dスイッチ式フィルタのセットに対して1Dスイッチ式フィルタを識別する1Dスイッチ式フィルタのインデックスを受信し、1D適応フィルタについての係数を識別する情報を受信することができる。このシンタックス情報(たとえば、フィルタマップ、1Dスイッチ式フィルタに関するインデックスおよび1D適応フィルタに関する係数)は、ビットストリーム中で符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回受信され得る。シンタックス情報は、また、1Dスイッチ式フィルタまたは1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を識別する情報をも含み得る。
本開示によれば、エンコーダは、1Dスイッチ式フィルタおよび1D適応フィルタを選択し、選択されたフィルタを適用して、エンコーダにおいてビデオデータを再構成する。さらに、エンコーダは、選択されたフィルタをデコーダにシグナリングするためのシンタックス情報を生成する。次いで、デコーダは、エンコーダによって選択され、定義されたのと同じフィルタリングを適用する。説明したように、フィルタシグナリングは、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり1回行われ得る。一例として、シグナリングは、以下の擬似コードに従って定義され得る。
1. 1Dスイッチ式フィルタ(または適応フィルタ)について方向をシグナリングする
2. 1Dスイッチ式フィルタのフィルタインデックスをシグナリングする
3. 1D適応フィルタの係数をシグナリングする
このシグナリングのすべては、固定長コーディングまたは可変長コーディングに従って実装されることができ、また、たとえば、フィルタ係数が前のフィルタ係数または既知のフィルタ係数に対する残差(またはデルタ)を使用してコーディングされる予測コーディングも組み込み得る。
方向シグナリングは、フィルタのどちらについても水平方向と垂直方向とを含む、フィルタが適用され得るすべての可能な方向をカバーするように設計され得る。場合によっては、スイッチ式フィルタセットは、スイッチ式フィルタについて定義された方向に応じて別様に設計され得る。適応フィルタは、フレキシブルなフィルタタップサイズまたは固定のフィルタタップサイズを有し得る。また、フィルタのフィルタサポート(すなわち、形状)は選択可能であり得る。いずれのそのようなフィルタ特徴(たとえば、フィルタサイズ、フィルタ形状、フィルタ係数など)も、符号化データのスライス当たり少なくとも1回エンコーダからデコーダに通信され得る。
別の例では、適応フィルタが使用されない場合の複雑さを低減するために、いくつかの場合に(すなわち、いくつかのスライスについて)、2つの別個のスイッチフィルタが可能にされ得る。この場合、シグナリングは、以下の擬似コードによって定義され得る。
1. 2つの1Dスイッチフィルタが適用されるかどうかをシグナリングする。
はいの場合、2に進む。そうでない場合、5に進む。
2. 1Dスイッチ式フィルタについての方向をシグナリングする。
3. 1Dスイッチ式フィルタのフィルタインデックスをシグナリングする。
4. 8に進む。
5. 1Dスイッチ式フィルタ(または適応フィルタ)についての方向をシグナリングする。
6. 1Dスイッチフィルタのフィルタインデックスをシグナリングする。
7. 1D適応フィルタの係数をシグナリングする。
8. 終了
説明したように、デブロッキングフィルタが、画質を改善するために、デコーダによって、またはエンコーダの復号ループにおいて、再構成ピクチャについて適用されることができる。本開示によれば、一部または全部のビデオブロック(たとえば、一部または全部のCUまたはPU)についての復号された画質をさらに改善するために、1D適応ループフィルタおよび1Dスイッチ式ループフィルタが、デブロッキングフィルタの後で(エンコーダおよびデコーダにおける)復号プロセスに追加されることができる。画質を維持し、計算を低減するために、非分離可能フィルタが、Iスライスをフィルタリングするために適用され、分離可能1Dフィルタが、PスライスおよびBスライスのフィルタリングにおいてのみ適用されることなどが可能である。このようにして、本開示の技法は、特定のタイプのビデオスライスに選択的に適用され、他のタイプのビデオスライスには他の技法が使用されることができる。
スライスは、ビデオブロック(またはLCU)に分割されることができ、各ビデオブロックは、4分木構造に従って区分され得る。上述のように、図4および図5は、スライス(たとえば、LCU)内のビデオブロックがどのようにサブブロック(たとえば、より小さいCU)に区分され得るかに関する一例を示す。図4に示すように、「ON」によって示される4分木サブブロックは、本明細書で説明するループフィルタによってフィルタリングされることができ、「OFF」によって示される4分木サブブロックは、フィルタリングされない。所与のブロックまたはサブブロックをフィルタリングすべきか否かの決定は、フィルタリングされた結果とフィルタリングされていない結果とをコーディングされている元のブロックに対して比較することによって、エンコーダにおいて決定され得る。図5は、図4に示した4分木区分を生じる、区分決定を表す決定木である。
具体的には、図4は、4分木区分スキームに従って、様々なサイズのより小さいビデオブロックに区分された大きいビデオブロックを表し得る。図4では、各ビデオブロックは、そのビデオブロックに関してフィルタリングが適用されるべきかまたは回避されるべきかを示すために、(ONまたはOFFで)標示されている。ビデオエンコーダは、各ビデオブロックのフィルタリングされたバージョンとフィルタリングされていないバージョンとをコーディングされている元のビデオブロックと比較することによって、このフィルタマップを定義することができる。
再び、図5は、図4に示した4分木区分を生じる、区分決定に対応する決定木である。図5において、各円はCUに対応し得る。円が「1」フラグを含む場合、そのCUは、もう4つのCUにさらに区分されるが、円が「0」フラグを含む場合、そのCUはそれ以上区分されない。(たとえば、CUに対応する)各円は、また、関連する三角形を含む。所与のCUに関する三角形中のフラグが1に設定された場合、そのCUに関するフィルタリングは「オン」になるが、所与のCUに関する三角形中のフラグが0に設定された場合、フィルタリングはオフになる。このようにして、図4および図5は、個別にまたはまとめて、各区分されたビデオブロック(たとえば、LCU内の各CU)にフィルタリングを適用すべきか否かの、所与のビデオブロック(たとえば、LCU)についての4分木区分のレベルを通信するために、エンコーダにおいて生成され、符号化ビデオデータのスライス当たり少なくとも1回デコーダに通信され得る、フィルタマップと見なされ得る。
図6は、ビデオエンコーダまたはビデオデコーダによって実行され得るプロセスを示す流れ図である。他のデバイスまたはコーダも該プロセスを実行できるが、図6については、図2のビデオエンコーダ50および図3のビデオデコーダ60の観点から説明する。図6に示すように、ビデオエンコーダ50またはビデオデコーダ60は、符号化プロセスまたは復号プロセスの一部として再構成ビデオデータを生成する(601)。符号化プロセスの場合、再構成ビデオデータのこの生成は、ビデオエンコーダ50の復号ループに対応し得る。
ビデオエンコーダ50のフィルタユニット47またはビデオデコーダ60のフィルタユニット57は、再構成ビデオデータのループフィルタリングのために1Dスイッチ式フィルタを適用する(602)。上述のように、このループフィルタは、スライスのビデオブロックのサブセットのみに対して実行されることができ、デブロックフィルタリングプロセスに後続することができ、デブロックフィルタリングプロセスもフィルタユニット47および57によって実行され得る。いずれの場合にも、フィルタユニット47またはフィルタユニット57は、次いで、符号化データのループフィルタリングのために1D適応フィルタを適用する(603)。1D適応フィルタと1Dスイッチ式フィルタとの使用は、2つの1D適応フィルタを用いて達成され得る品質のレベルに近いフィルタリング品質を提供できるが、2つの1D適応フィルタの使用に比べて複雑さを低減する形でフィルタリング品質を提供する。また、1D適応フィルタと1Dスイッチ式フィルタとの適用の順序を逆転させることができることに留意されたい。言い換えれば、1Dフィルタは、分離可能フィルタであり得る。しかしながら、他の場合には、フィルタリングのために使用される1D適応フィルタは、1Dスイッチ式フィルタに関するインデックスが1D適応フィルタに基づいて定義される1Dスイッチ式フィルタのセットに適用されるように、1Dスイッチ式フィルタのセットを定義するためにも使用され得る。この後者の場合、1Dフィルタは、分離可能フィルタでないことがある。
図7は、本開示に一致する、ビデオエンコーダによって実行され得るプロセスを示す流れ図である。他のデバイスまたはコーダも該プロセスを実行できるが、図7については、図2のビデオエンコーダ50の観点から説明する。図7に示すように、ビデオエンコーダ50のフィルタユニット47は、異なるフィルタ係数を適用し、フィルタリングの品質を評価することなどによって、1D適応フィルタの係数を決定する(701)。適応フィルタ係数を決定するこのプロセスは、徹底探索であり得るか、または可能な係数のより制限された探索を伴うことができる。
フィルタユニット47はまた、1Dスイッチ式フィルタのセットから1Dスイッチ式フィルタを選択し得る(702)。1Dスイッチ式フィルタを選択するプロセスは、フィルタ係数の異なるセットが検討されるという点で適応フィルタリングプロセスと同様であり得る。しかしながら、1Dスイッチ式フィルタが、あらかじめ定義された候補のより限定されセットから選択されるので、1Dスイッチ式フィルタを選択するプロセスはまた、適応フィルタリングに比べてより単純なプロセスであり得る。
選択されると、フィルタユニット47は、たとえば、水平次元および垂直次元(またはその逆)において、1D適応フィルタおよび1Dスイッチ式フィルタを適用する(703)。2つの異なる1Dフィルタが互いに対して垂直に配向される限り、対角フィルタリング(diagonal filtering)も使用されることができる。いずれの場合も、フィルタユニット47は、あらかじめ定義されたスイッチ式フィルタのセットに対して選択された1Dスイッチ式フィルタを識別するために、(フィルタインデックスなどの)シンタックス要素を符号化する(704)。さらに、フィルタユニット47は、1D適応フィルタの係数を識別するためにさらなるシンタックス要素を符号化する(705)。この符号化は、符号化ビットストリームが各スライスを復号するために必要とされるフィルタ情報を含むように、符号化データのスライス当たり少なくとも1回行われ得る。
図8は、本開示に一致する、ビデオエンコーダによって実行され得るプロセスを示す流れ図である。図8は、図7に非常に類似しており、他のデバイスまたはコーダも該プロセスを実行できるが、図8については、図2のビデオエンコーダ50の観点から説明する。図8に示すように、ビデオエンコーダ50のフィルタユニット47は、異なるフィルタ係数を適用し、フィルタリングの品質を評価することなどによって、1D適応フィルタの係数を決定する(801)。この場合も、適応フィルタ係数を決定するこのプロセスは、徹底探索であり得るか、または可能な係数のより制限された探索を伴うことができる。
フィルタユニット47はまた、1Dスイッチ式フィルタのセットから1Dスイッチ式フィルタを選択し得る(802)。選択されると、フィルタユニット47は、たとえば、水平次元および垂直次元(またはその逆)において、1D適応フィルタおよび1Dスイッチ式フィルタを適用する(803)。他の例では、対角フィルタリングも使用されることができる。いずれの場合も、フィルタユニット47は、選択された1Dスイッチ式フィルタをあらかじめ定義されたスイッチ式フィルタのセットに対して識別するために、(フィルタインデックスなどの)シンタックス要素を符号化する(804)。さらに、フィルタユニット47は、1D適応フィルタの係数を識別するためにさらなるシンタックス要素を符号化する(805)。さらに、フィルタユニット47は、1Dフィルタのうちの少なくとも1つに関連付けられた方向(たとえば、水平または垂直)を識別するためにさらに別のシンタックス要素を符号化し得る(806)。フィルタのうちの1つの方向が与えられれば、他の1Dフィルタに関連付けられた方向は、デコーダによって示され得る。他の例の場合と同様に、フィルタ情報のこの符号化は、符号化ビットストリームが各スライスを復号するために必要とされるフィルタ情報を含むように、符号化データのスライス当たり少なくとも1回行われ得る。
図9は、本開示に一致する、ビデオエンコーダによって実行され得るプロセスを示す別の流れ図である。図9は、図7および図8と同様であり、他のデバイスまたはコーダも該プロセスを実行できるが、図9については、図2のビデオエンコーダ50の観点から説明する。図9に示すように、ビデオエンコーダ50のフィルタユニット47は、異なるフィルタ係数を適用し、フィルタリングの品質を評価することなどによって、1D適応フィルタの係数を決定する(901)。この場合も、適応フィルタ係数を決定するこのプロセスは、徹底探索であり得るか、または可能な係数のより制限された探索を伴うことができる。
フィルタユニット47はまた、1Dスイッチ式フィルタのセットから1Dスイッチ式フィルタを選択し得る(902)。選択されると、フィルタユニット47は、たとえば、水平次元および垂直次元(またはその逆)において、1D適応フィルタおよび1Dスイッチ式フィルタを適用する(903)。他の例では、対角フィルタリングも使用されることができる。いずれの場合も、フィルタユニット47は、選択された1Dスイッチ式フィルタをあらかじめ定義されたスイッチ式フィルタのセットに対して識別するために、(フィルタインデックスなどの)シンタックス要素を符号化する(904)。さらに、フィルタユニット47は、1D適応フィルタの係数を識別するためにさらなるシンタックス要素を符号化する(905)。
図9の例では、フィルタユニット47は、スライス内のどのブロックがフィルタリングされるべきであり、どのブロックがフィルタリングされないままであるべきかを定めるために、フィルタマップを生成し得る(906)。フィルタユニット47は、そのようなブロックをフィルタリングすべきか否かを決定するために、フィルタリングされたブロックとフィルタリングされていないブロックとをコーディングされているビデオブロックと比較することができる。上述のように、図4および図5は、個別にまたはまとめて、各区分されたビデオブロック(たとえば、LCU内の各CU)にフィルタリングを適用すべきか否かの、所与のビデオブロック(たとえば、LCU)に関する4分木区分のレベルを通信するために、エンコーダにおいて生成されて符号化ビデオデータのスライス当たり少なくとも1回デコーダに通信されることのできる、フィルタマップと見なされ得る。ビデオコーディングデバイス(たとえば、ソースデバイス12)は、適切なフィルタリングがフィルタマップとシンタックス要素とに基づいて宛先デバイスによって適用され得るように、符号化データのスライスとともにフィルタマップおよびシンタックス要素を通信し得る(907)。たとえば、フィルタマップおよびシンタックス要素は、スライスヘッダ、スライスフッタ、またはスライスに関するシンタックスを定義するためにデコーダによって知られているビットストリームの他のデータ要素において通信されることができる。フィルタマップは、符号化データのスライスに関連付けられた「フィルタシンタックス情報」の一部とも呼ばれ得る。
図10は、本開示に一致する、ビデオエンコーダによって実行され得るプロセスを示す別の流れ図である。この場合、ビデオエンコーダは、ビデオシーケンス内のビデオデータの異なるスライスに対して異なるタイプのフィルタリングを実行し得る。特に、図10によれば、いくつかのスライスは、(本開示に一致する)1D適応フィルタと1Dスイッチ式フィルタとに従ってフィルタリングされ得るが、他のフレームは、スイッチ式フィルタのみを使用し得る。他のデバイスまたはコーダも該プロセスを実行できるが、図10については、図2のビデオエンコーダ50の観点から説明する。図10に示すように、ビデオエンコーダ50は、符号化プロセスの一部として再構成ビデオデータを生成する(1001)。符号化プロセスの場合、再構成ビデオデータのこの生成は、ビデオエンコーダ50の復号ループに対応し得る。
ビデオエンコーダ50のフィルタユニット47またはビデオデコーダ60のフィルタユニット57は、スイッチ式フィルタリングのみを使用すべきか、またはスイッチ式フィルタリングと適応フィルタリングとの組合せを使用すべきかを決定する(1002)。この決定は、利用可能な処理能力、利用可能な帯域幅、適応フィルタリングが前のスライス中で行われたか否か、ビデオ品質、または他のファクタなど、多種多様なファクタに基づいて実行され得る。所与のスライスについて、フィルタユニット47が、スイッチ式フィルタリングと適応フィルタリングとの組合せが適用されるべきであると決定した場合、フィルタユニット47は、1Dスイッチ式フィルタも適用し(1003)、1D適応フィルタも適用する(1004)。しかしながら、フィルタユニット47が、所与のスライスについて、スイッチ式のみのフィルタリングがそのスライスに適用されるべきであると決定した場合、フィルタユニット47は、第1の1Dスイッチ式フィルタを適用し(1005)、第2の1Dスイッチ式フィルタを適用する(1006)。フィルタユニットは、決定(組合せまたはスイッチ式のみ)、ならびにその決定に関連した適切なフィルタシンタックス情報を示すためにシンタックスを生成することができる。
図11は、本開示に一致する、ビデオデコーダによって実行され得るプロセスを示す流れ図である。他のデバイスも該プロセスを実行し得るが、図11については、図3のビデオデコーダ60の観点から説明する。図11に示すように、ビデオデコーダのエントロピー復号ユニット52は、ビデオデータのスライスを受信し(1101)、スライスとともに1D適応フィルタの係数を受信し(1102)、スライスとともに1Dスイッチ式フィルタのインデックスを受信する(1103)。この情報は、たとえばスライスヘッダからエントロピー復号され、フィルタユニット57にフォワーディングされ得る。この情報に基づいて、フィルタユニット57は、スライスについての再構成ビデオデータのループフィルタリングのために、受信された係数を使用した適切な1D適応フィルタと、適切な1Dスイッチ式フィルタとを適用する(1105)。
図12は、本開示に一致する、ビデオデコーダによって実行され得るプロセスを示す別の流れ図である。図12は、図11に非常に類似しており、他のデバイスも該プロセスを実行し得るが、図12については、図3のビデオデコーダ60の観点から説明する。図12に示すように、ビデオデコーダのエントロピー復号ユニット52は、ビデオデータのスライスを受信し(1201)、スライスとともに1D適応フィルタの係数を受信し(1202)、スライスとともに1Dスイッチ式フィルタのインデックスを受信し(1203)、1Dフィルタのうちの少なくとも1つの方向を示す情報を受信する(1204)。1Dフィルタのうちの1つの方向が与えられれば、デコーダ60は、第1の1Dフィルタに垂直であるように他の1Dフィルタの方向を示すことが可能であり得る。この情報は、たとえばスライスヘッダからエントロピー復号され、フィルタユニット57にフォワーディングされ得る。この情報に基づいて、フィルタユニット57は、スライスについての再構成ビデオデータのループフィルタリングのために、受信された係数を使用した適切な1D適応フィルタと、適切な1Dスイッチ式フィルタとを適用する(1205)。
図13は、本開示に一致する、ビデオデコーダによって実行され得るプロセスを示すさらに別の流れ図である。他のデバイスも該プロセスを実行し得るが、図13については、図3のビデオデコーダ60の観点から説明する。図12に示すように、ビデオデコーダのエントロピー復号ユニット52は、ビデオデータのスライスを受信し(1301)、スライスとともに1D適応フィルタの係数を受信し(1302)、スライスとともに1Dスイッチ式フィルタのインデックスを受信し(1303)、スライスのどのブロックをフィルタリングすべきかを定めるためにスライスとともにフィルタマップを受信する(1304)。フィルタユニット57は、フィルタマップに基づいて、スライス内の特定のブロックのループフィルタリングのために、適切な1D適応フィルタと1Dスイッチ式フィルタとを適用する(1305)。
本開示の技法は、ワイヤレスハンドセット、および集積回路(IC)またはICのセット(すなわち、チップセット)を含む、多種多様なデバイスまたは装置において実現され得る。いずれのコンポーネント、モジュール、またはユニットも、機能的態様を強調するために説明され、提供されたものであり、異なるハードウェアユニットによる実現を必ずしも必要とするわけではない。
したがって、本明細書で説明する技法は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。モジュールまたはコンポーネントとして説明する任意の特徴は、集積論理デバイスにおいて一緒に、または個別であるが相互動作可能な論理デバイスとして別々に実装され得る。ソフトウェアにおいて実装される場合、これらの技法は、実行されたときに、上記で説明した方法の1つまたは複数を実行する命令を備えるコンピュータ可読媒体によって、少なくとも部分的に実現され得る。コンピュータ可読のデータ記憶媒体は、パッケージング材料を含み得るコンピュータプログラム製品の一部を形成し得る。
コンピュータ可読媒体は、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)などのランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、電気消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気または光学データ記憶媒体などの有形コンピュータ可読記憶媒体を備え得る。本技法は、追加的にまたは代替的に、命令またはデータ構造の形態でコードを搬送または通信し、コンピュータによってアクセスされ、読み取られ、および/または実行されることのできる、コンピュータ可読通信媒体によって少なくとも部分的に実現され得る。
命令は、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)などの1つまたは複数のプロセッサ、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルロジックアレイ(FPGA)、または他の等価な集積回路またはディスクリート論理回路によって実行され得る。したがって、本明細書で使用する「プロセッサ」という用語は、前述の構造、または本明細書で説明した技法の実装に好適な他の構造のいずれかを指し得る。さらに、いくつかの態様では、本明細書で説明した機能は、符号化および復号のために構成された専用のソフトウェアモジュールまたはハードウェアモジュール内で提供されることができ、あるいは複合ビデオエンコーダ/デコーダ(コーデック)に組み込まれることができる。また、本技法は、1つまたは複数の回路または論理要素において完全に実装され得る。
本開示の様々な態様について説明した。これらおよび他の態様は、特許請求の範囲内に含まれる。
以下に、本願の出願当初請求項に記載された発明を付記する。
[C1]
ビデオコーディングプロセス中の再構成ビデオデータのループフィルタリングの方法であって、前記方法が、
水平または垂直のいずれかである第1の次元において前記ビデオデータに1次元(1D)スイッチ式フィルタを適用することと、
前記第1の次元に垂直である第2の次元において前記ビデオデータに1D適応フィルタを適用することと
を備える、方法。
[C2]
前記方法がエンコーダにおいて適用され、前記方法が、
前記1Dスイッチ式フィルタを選択することと、
前記1Dスイッチ式フィルタのインデックスを1Dスイッチ式フィルタのセットに対して識別するシンタックス要素を生成することと、
前記1D適応フィルタに関する係数を識別することと
をさらに備え、
前記1Dスイッチ式フィルタを選択することと、前記シンタックス要素を生成することと、前記1D適応フィルタに関する前記係数を識別することとが、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
[C1]に記載の方法。
[C3]
スライス当たり少なくとも1回、
前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を定義するシンタックス要素を生成すること
をさらに備える、[C2]に記載の方法。
[C4]
前記方法が、符号化ビデオデータのシーケンスの第1のスライスに対して適用され、スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応し、前記方法が、第2のスライスについて、
水平または垂直のいずれかである前記第1の次元において前記ビデオデータに第1の1Dスイッチ式フィルタを適用することと、
前記第1の次元に垂直である前記第2の次元において第2の1Dスイッチ式フィルタを適用することと
をさらに備える、[C1]に記載の方法。
[C5]
前記方法が、スライスのコード化ユニット(CU)のサブセットに対して実行され、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、[C1]に記載の方法。
[C6]
前記方法がエンコーダによって実行され、前記方法が、
フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを生成すること
をさらに備える、[C5]に記載の方法。
[C7]
前記方法がデコーダによって実行され、前記方法が、
フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを受信すること
をさらに備える、[C5]に記載の方法。
[C8]
前記方法が、前記再構成ビデオデータのデブロックフィルタリングの後に実行され、デブロックフィルタリングが、スライスのコード化ユニット(CU)のエッジに対して行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、[C1]に記載の方法。
[C9]
前記方法がデコーダにおいて適用され、前記方法が、
前記1Dスイッチ式フィルタを1Dスイッチ式フィルタのセットに対して識別する、前記1Dスイッチ式フィルタのインデックスを受信することと、
前記1D適応フィルタに関する係数を識別する情報を受信することと
をさらに備え、
前記インデックスを受信することと、前記係数を識別する前記情報を受信することとが、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
[C1]に記載の方法。
[C10]
スライス当たり少なくとも1回、
前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を識別する情報を受信すること
をさらに備える、[C9]に記載の方法。
[C11]
前記ループフィルタリングが、
ポストループフィルタリングと、
インループフィルタリングと
のうちの1つを備える、[C1]に記載の方法。
[C12]
ビデオコーディングプロセス中の再構成ビデオデータのループフィルタリングを実行するビデオコーダ装置であって、前記ビデオコーダ装置が、
水平または垂直のいずれかである第1の次元において前記ビデオデータをフィルタリングする1次元(1D)スイッチ式フィルタと、
前記第1の次元に垂直である第2の次元において前記ビデオデータをフィルタリングする1D適応フィルタと
を備える、ビデオコーダ装置。
[C13]
前記ビデオコーダ装置が、フィルタユニットを含むエンコーダを備え、前記フィルタユニットが、
前記1Dスイッチ式フィルタを選択することと、
前記1Dスイッチ式フィルタのインデックスを1Dスイッチ式フィルタのセットに対して識別する、シンタックス要素を生成することと、
前記1D適応フィルタに関する係数を識別することと
を行い、
前記1Dスイッチ式フィルタを選択することと、前記シンタックス要素を生成することと、前記1D適応フィルタに関する前記係数を識別することとが、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
[C12]に記載のビデオコーダ装置。
[C14]
スライス当たり少なくとも1回、前記フィルタユニットが、
前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を定義するシンタックス要素を生成する、
[C13]に記載のビデオコーダ装置。
[C15]
前記1Dスイッチ式フィルタおよび前記1D適応フィルタが、符号化ビデオデータのシーケンスの第1のスライスに対して適用され、スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応し、第2のスライスについて、前記ビデオコーダ装置が、
水平または垂直のいずれかである前記第1の次元において前記ビデオデータをフィルタリングする第1の1Dスイッチ式フィルタと、
前記第1の次元に垂直である第2の次元において前記ビデオデータをフィルタリングする第2の1Dスイッチ式フィルタと
を含む、[C12]に記載のビデオコーダ装置。
[C16]
前記1Dスイッチ式フィルタおよび前記1D適応フィルタが、スライスのコード化ユニット(CU)のサブセットに対して適用され、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、[C12]に記載のビデオコーダ装置。
[C17]
前記ビデオコーダ装置が、フィルタユニットを含むエンコーダを備え、前記フィルタユニットが、
フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを生成する、
[C16]に記載のビデオコーダ装置。
[C18]
前記ビデオコーダ装置がデコーダを備え、前記デコーダが、
フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを受信する、
[C16]に記載のビデオコーダ装置。
[C19]
前記1Dスイッチ式フィルタおよび前記1D適応フィルタが、前記再構成ビデオデータのデブロックフィルタリングの後に適用され、デブロックフィルタリングが、スライスのコード化ユニット(CU)のエッジに対して行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、[C12]に記載のビデオコーダ装置。
[C20]
前記ビデオコーダ装置がデコーダを備え、前記デコーダが、
前記1Dスイッチ式フィルタを1Dスイッチ式フィルタのセットに対して識別する、前記1Dスイッチ式フィルタのインデックスを受信することと、
前記1D適応フィルタに関する係数を識別する情報を受信することと
を行い、
前記デコーダが、前記インデックスを受信することと、前記係数を識別する前記情報を受信することとを、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行い、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
[C12]に記載のビデオコーダ装置。
[C21]
スライス当たり少なくとも1回、前記デコーダが、前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を識別する情報を受信する、[C20]に記載のビデオコーダ装置。
[C22]
前記ループフィルタリングが、
ポストループフィルタリングと、
インループフィルタリングと
のうちの1つを備える、[C12]に記載のビデオコーダ装置。
[C23]
前記装置が、
集積回路と、
マイクロプロセッサと、
ビデオエンコーダを含むワイヤレス通信デバイスと、
ビデオデコーダを含むワイヤレス通信デバイスと
のうちの少なくとも1つを備える、[C12]に記載のビデオコーダ装置。
[C24]
ビデオコーディングプロセス中の再構成ビデオデータのループフィルタリングを実行するデバイスであって、前記デバイスが、
水平または垂直のいずれかである第1の次元において前記ビデオデータに1次元(1D)スイッチ式フィルタを適用するための手段と、
前記第1の次元に垂直である第2の次元において前記ビデオデータに1D適応フィルタを適用するための手段と
を備える、デバイス。
[C25]
前記デバイスがエンコーダを備え、前記デバイスが、
前記1Dスイッチ式フィルタを選択するための手段と、
前記1Dスイッチ式フィルタのインデックスを1Dスイッチ式フィルタのセットに対して識別する、シンタックス要素を生成するための手段と、
前記1D適応フィルタに関する係数を識別するための手段と
をさらに備え、
選択するための前記手段と、生成するための前記手段と、前記1D適応フィルタに関する前記係数を識別するための前記手段とが、前記選択することと、前記生成することと、前記識別することとを、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回実行し、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
[C24]に記載のデバイス。
[C26]
スライス当たり少なくとも1回、
前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を定義するシンタックス要素を生成するための手段
をさらに備える、[C25]に記載のデバイス。
[C27]
前記デバイスが、符号化ビデオデータのシーケンスの第1のスライスに対して操作を実行し、スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応し、前記デバイスが、第2のスライスについて、
水平または垂直のいずれかである前記第1の次元において前記ビデオデータに第1の1Dスイッチ式フィルタを適用するための手段と、
前記第1の次元に垂直である前記第2の次元において第2の1Dスイッチ式フィルタを適用するための手段と
をさらに備える、[C24]に記載のデバイス。
[C28]
前記デバイスが、スライスのコード化ユニット(CU)のサブセットに対して操作を実行し、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、[C24]に記載のデバイス。
[C29]
前記デバイスがエンコーダを備え、前記デバイスが、
フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを生成するための手段
をさらに備える、[C28]に記載のデバイス。
[C30]
前記デバイスがデコーダを備え、前記デバイスが、
フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを受信するための手段
をさらに備える、[C28]に記載のデバイス。
[C31]
前記デバイスが、前記再構成ビデオデータのデブロックフィルタリングのための手段をさらに備え、前記1Dスイッチ式フィルタを適用するための前記手段と、1D適応フィルタを適用するための前記手段とが、デブロックフィルタリングのための前記手段の後に動作し、デブロックフィルタリングのための前記手段が、スライスのコード化ユニット(CU)のエッジに対して動作し、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、[C24]に記載のデバイス。
[C32]
前記デバイスがデコーダを備え、前記デバイスが、
前記1Dスイッチ式フィルタを1Dスイッチ式フィルタのセットに対して識別する、前記1Dスイッチ式フィルタのインデックスを受信するための手段と、
前記1D適応フィルタに関する係数を識別する情報を受信するための手段と
をさらに備え、
前記インデックスを受信するための前記手段と、前記係数を識別する前記情報を受信するための前記手段とが、前記インデックスを受信することと、前記係数を識別する前記情報を受信することとを、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行い、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
[C24]に記載のデバイス。
[C33]
スライス当たり少なくとも1回、
前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を識別する情報を受信するための手段
をさらに備える、[C32]に記載のデバイス。
[C34]
前記ループフィルタリングが、
ポストループフィルタリングと、
インループフィルタリングと
のうちの1つを備える、[C24]に記載のデバイス。
[C35]
プロセッサにおいて実行されると、ビデオコーディングプロセス中に再構成ビデオデータのループフィルタリングを実行することを前記プロセッサに行わせる命令を備える、コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、実行されると、
水平または垂直のいずれかである第1の次元において前記ビデオデータに1次元(1D)スイッチ式フィルタを適用することと、
前記第1の次元に垂直である第2の次元において前記ビデオデータに1D適応フィルタを適用することと
を前記プロセッサに行わせる、コンピュータ可読記憶媒体。
[C36]
前記プロセッサがエンコーダを備え、前記命令が、
前記1Dスイッチ式フィルタを選択することと、
前記1Dスイッチ式フィルタのインデックスを1Dスイッチ式フィルタのセットに対して識別する、シンタックス要素を生成することと、
前記1D適応フィルタに関する係数を識別することと
を前記プロセッサに行わせ、
ここで、前記1Dスイッチ式フィルタを選択することと、前記シンタックス要素を生成することと、前記1D適応フィルタに関する前記係数を識別することとが、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
[C35]に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C37]
スライス当たり少なくとも1回、
前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を定義するシンタックス要素を生成すること
を前記プロセッサに行わせる命令をさらに備える、[C36]に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C38]
前記1Dスイッチ式フィルタを適用することと、前記1D適応フィルタを適用することとが、符号化ビデオデータのシーケンスの第1のスライスに対して行われ、スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応し、前記コンピュータ可読記憶媒体が、第2のスライスについて、
水平または垂直のいずれかである前記第1の次元において前記ビデオデータに第1の1Dスイッチ式フィルタを適用することと、
前記第1の次元に垂直である前記第2の次元において第2の1Dスイッチ式フィルタを適用することと
を前記プロセッサに行わせる命令をさらに備える、[C35]に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C39]
前記1Dスイッチ式フィルタを適用することと、前記1D適応フィルタを適用することとが、スライスのコード化ユニット(CU)のサブセットに対して行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、[C35]に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C40]
前記プロセッサがエンコーダを備え、前記コンピュータ可読記憶媒体が、
フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを生成すること
を前記プロセッサに行わせる命令をさらに備える、[C39]に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C41]
前記プロセッサがデコーダを備え、前記コンピュータ可読記憶媒体が、
フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを受信すること
を前記プロセッサに行わせる命令をさらに備える、[C39]に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C42]
前記再構成ビデオデータのデブロックフィルタリングを実行することを前記プロセッサに行わせる命令をさらに備え、前記1Dスイッチ式フィルタを適用することと、前記1D適応フィルタを適用することとが、前記デブロックフィルタリングの後に行われ、前記デブロックフィルタリングが、スライスのコード化ユニット(CU)のエッジに対して行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、[C35]に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C43]
前記プロセッサがデコーダを備え、前記コンピュータ可読記憶媒体が、
前記1Dスイッチ式フィルタを1Dスイッチ式フィルタのセットに対して識別する、前記1Dスイッチ式フィルタのインデックスを受信することと、
前記1D適応フィルタに関する係数を識別する情報を受信することと
を前記プロセッサに行わせる命令をさらに備え、
前記インデックスを受信することと、前記係数を識別する前記情報を受信することとが、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
[C35]に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C44]
スライス当たり少なくとも1回、
前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を識別する情報を受信すること
を前記プロセッサに行わせる命令をさらに備える、[C43]に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C45]
前記ループフィルタリングが、
ポストループフィルタリングと、
インループフィルタリングと
のうちの1つを備える、[C35]に記載のコンピュータ可読記憶媒体。

Claims (49)

  1. ビデオコーディングプロセス中の再構成ビデオデータのループフィルタリングの方法であって、前記方法が、
    水平または垂直のいずれかである第1の次元において前記ビデオデータに1次元(1D)スイッチ式フィルタを適用することであって、前記1Dスイッチ式フィルタが、コード化ビットストリーム中でシグナリングされるインデックスによって定義される、フィルタ係数の第1のセットを備える、1Dスイッチ式フィルタを適用することと、
    前記第1の次元に垂直である第2の次元において前記ビデオデータに1D適応フィルタを適用することであって、前記1D適応フィルタが、係数値として、あるいは前のフィルタ係数または既知のフィルタ係数に対するデルタとして前記コード化ビットストリーム中でシグナリングされる、フィルタ係数の第2のセットを備える、1D適応フィルタを適用することと
    を含む、分離可能適応ループフィルタを適用すること
    を備える、方法。
  2. 前記方法がエンコーダにおいて適用され、前記方法が、
    あらかじめ定義されたフィルタのセットから前記1Dスイッチ式フィルタを選択することと、
    前記1Dスイッチ式フィルタの前記インデックスをあらかじめ定義された1Dスイッチ式フィルタの前記セットに対して識別するシンタックス要素を生成することと、
    前記1D適応フィルタに関するフィルタ係数の前記第2のセットを識別することと
    をさらに備え、
    前記1Dスイッチ式フィルタを選択することと、前記シンタックス要素を生成することと、前記1D適応フィルタに関するフィルタ係数の前記第2のセットを識別することとが、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
    請求項1に記載の方法。
  3. スライス当たり少なくとも1回、
    前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を定義するシンタックス要素を生成すること
    をさらに備える、請求項2に記載の方法。
  4. 前記方法が、符号化ビデオデータのシーケンスの第1のスライスに対して適用され、スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応し、前記方法が、第2のスライスについて、
    水平または垂直のいずれかである前記第1の次元において前記ビデオデータに第1の1Dスイッチ式フィルタを適用することと、
    前記第1の次元に垂直である前記第2の次元において第2の1Dスイッチ式フィルタを適用することと
    をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  5. 前記方法が、スライスのコード化ユニット(CU)のサブセットに対して実行され、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、請求項1に記載の方法。
  6. 前記方法がエンコーダによって実行され、前記方法が、
    フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを生成すること
    をさらに備える、請求項5に記載の方法。
  7. 前記方法がデコーダによって実行され、前記方法が、
    フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを受信すること
    をさらに備える、請求項5に記載の方法。
  8. 前記方法が、前記再構成ビデオデータのデブロックフィルタリングの後に実行され、デブロックフィルタリングが、スライスのコード化ユニット(CU)の境界に対して行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、請求項1に記載の方法。
  9. 前記方法がデコーダにおいて適用され、前記方法が、
    前記1Dスイッチ式フィルタを1Dスイッチ式フィルタのセットに対して識別する、前記1Dスイッチ式フィルタの前記インデックスを受信することと、
    前記1D適応フィルタに関する係数の前記第2のセットを識別する情報を受信することと
    をさらに備え、
    前記インデックスを受信することと、係数の前記第2のセットを識別する前記情報を受信することとが、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
    請求項1に記載の方法。
  10. スライス当たり少なくとも1回、
    前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を識別する情報を受信すること
    をさらに備える、請求項9に記載の方法。
  11. 前記ループフィルタリングが、
    ポストループフィルタリングと、
    インループフィルタリングと
    のうちの1つを備える、請求項1に記載の方法。
  12. ビデオコーディングプロセス中の再構成ビデオデータのループフィルタリングを実行するビデオコーダ装置であって、前記ビデオコーダ装置が、
    水平または垂直のいずれかである第1の次元において前記ビデオデータをフィルタリングする1次元(1D)スイッチ式フィルタであって、前記1Dスイッチ式フィルタが、コード化ビットストリーム中でシグナリングされるインデックスによって定義される、フィルタ係数の第1のセットを備える、1Dスイッチ式フィルタと、
    前記第1の次元に垂直である第2の次元において前記ビデオデータをフィルタリングする1D適応フィルタであって、前記1D適応フィルタが、係数値として、あるいは前のフィルタ係数または既知のフィルタ係数に対するデルタとして前記コード化ビットストリーム中でシグナリングされる、フィルタ係数の第2のセットを備える、1D適応フィルタと
    を含む、分離可能適応ループフィルタ
    を備える、ビデオコーダ装置。
  13. 前記ビデオコーダ装置が、フィルタユニットを含むエンコーダを備え、前記フィルタユニットが、
    あらかじめ定義されたフィルタのセットから前記1Dスイッチ式フィルタを選択することと、
    前記1Dスイッチ式フィルタの前記インデックスをあらかじめ定義された1Dスイッチ式フィルタの前記セットに対して識別する、シンタックス要素を生成することと、
    前記1D適応フィルタに関するフィルタ係数の前記第2のセットを識別することと
    を行い、
    前記1Dスイッチ式フィルタを選択することと、前記シンタックス要素を生成することと、前記1D適応フィルタに関するフィルタ係数の前記第2のセットを識別することとが、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
    請求項12に記載のビデオコーダ装置。
  14. スライス当たり少なくとも1回、前記フィルタユニットが、
    前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を定義するシンタックス要素を生成する、
    請求項13に記載のビデオコーダ装置。
  15. 前記1Dスイッチ式フィルタおよび前記1D適応フィルタが、符号化ビデオデータのシーケンスの第1のスライスに対して適用され、スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応し、第2のスライスについて、前記ビデオコーダ装置が、
    水平または垂直のいずれかである前記第1の次元において前記ビデオデータをフィルタリングする第1の1Dスイッチ式フィルタと、
    前記第1の次元に垂直である第2の次元において前記ビデオデータをフィルタリングする第2の1Dスイッチ式フィルタと
    を含む、請求項12に記載のビデオコーダ装置。
  16. 前記1Dスイッチ式フィルタおよび前記1D適応フィルタが、スライスのコード化ユニット(CU)のサブセットに対して適用され、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、請求項12に記載のビデオコーダ装置。
  17. 前記ビデオコーダ装置が、フィルタユニットを含むエンコーダを備え、前記フィルタユニットが、
    フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを生成する、
    請求項16に記載のビデオコーダ装置。
  18. 前記ビデオコーダ装置がデコーダを備え、前記デコーダが、
    フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを受信する、
    請求項16に記載のビデオコーダ装置。
  19. 前記1Dスイッチ式フィルタおよび前記1D適応フィルタが、前記再構成ビデオデータのデブロックフィルタリングの後に適用され、デブロックフィルタリングが、スライスのコード化ユニット(CU)の境界に対して行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、請求項12に記載のビデオコーダ装置。
  20. 前記ビデオコーダ装置がデコーダを備え、前記デコーダが、
    前記1Dスイッチ式フィルタを1Dスイッチ式フィルタのセットに対して識別する、前記1Dスイッチ式フィルタの前記インデックスを受信することと、
    前記1D適応フィルタに関する係数の前記第2のセットを識別する情報を受信することと
    を行い、
    前記デコーダが、前記インデックスを受信することと、係数の前記第2のセットを識別する前記情報を受信することとを、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行い、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
    請求項12に記載のビデオコーダ装置。
  21. スライス当たり少なくとも1回、前記デコーダが、前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を識別する情報を受信する、請求項20に記載のビデオコーダ装置。
  22. 前記ループフィルタリングが、
    ポストループフィルタリングと、
    インループフィルタリングと
    のうちの1つを備える、請求項12に記載のビデオコーダ装置。
  23. 前記装置が、
    集積回路と、
    マイクロプロセッサと、
    ビデオエンコーダを含むワイヤレス通信デバイスと、
    ビデオデコーダを含むワイヤレス通信デバイスと
    のうちの少なくとも1つを備える、請求項12に記載のビデオコーダ装置。
  24. ビデオコーディングプロセス中の再構成ビデオデータのループフィルタリングを実行するデバイスであって、前記デバイスが、
    水平または垂直のいずれかである第1の次元において前記ビデオデータに1次元(1D)スイッチ式フィルタを適用するための手段であって、前記1Dスイッチ式フィルタが、コード化ビットストリーム中でシグナリングされるインデックスによって定義される、フィルタ係数の第1のセットを備える、1Dスイッチ式フィルタを適用するための手段と、
    前記第1の次元に垂直である第2の次元において前記ビデオデータに1D適応フィルタを適用するための手段であって、前記1D適応フィルタが、係数値として、あるいは前のフィルタ係数または既知のフィルタ係数に対するデルタとして前記コード化ビットストリーム中でシグナリングされる、フィルタ係数の第2のセットを備える、1D適応フィルタを適用するための手段と
    を含む、分離可能適応ループフィルタを適用するための手段
    を備える、デバイス。
  25. 前記デバイスがエンコーダを備え、前記デバイスが、
    あらかじめ定義されたフィルタのセットから前記1Dスイッチ式フィルタを選択するための手段と、
    前記1Dスイッチ式フィルタの前記インデックスをあらかじめ定義された1Dスイッチ式フィルタの前記セットに対して識別する、シンタックス要素を生成するための手段と、
    前記1D適応フィルタに関するフィルタ係数の前記第2のセットを識別するための手段と
    をさらに備え、
    選択するための前記手段と、生成するための前記手段と、前記1D適応フィルタに関するフィルタ係数の前記第2のセットを識別するための前記手段とが、前記選択することと、前記生成することと、前記識別することとを、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回実行し、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
    請求項24に記載のデバイス。
  26. スライス当たり少なくとも1回、
    前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を定義するシンタックス要素を生成するための手段
    をさらに備える、請求項25に記載のデバイス。
  27. 前記デバイスが、符号化ビデオデータのシーケンスの第1のスライスに対して操作を実行し、スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応し、前記デバイスが、第2のスライスについて、
    水平または垂直のいずれかである前記第1の次元において前記ビデオデータに第1の1Dスイッチ式フィルタを適用するための手段と、
    前記第1の次元に垂直である前記第2の次元において第2の1Dスイッチ式フィルタを適用するための手段と
    をさらに備える、請求項24に記載のデバイス。
  28. 前記デバイスが、スライスのコード化ユニット(CU)のサブセットに対して操作を実行し、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、請求項24に記載のデバイス。
  29. 前記デバイスがエンコーダを備え、前記デバイスが、
    フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを生成するための手段
    をさらに備える、請求項28に記載のデバイス。
  30. 前記デバイスがデコーダを備え、前記デバイスが、
    フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを受信するための手段
    をさらに備える、請求項28に記載のデバイス。
  31. 前記デバイスが、前記再構成ビデオデータのデブロックフィルタリングのための手段をさらに備え、前記1Dスイッチ式フィルタを適用するための前記手段と、1D適応フィルタを適用するための前記手段とが、デブロックフィルタリングのための前記手段の後に動作し、デブロックフィルタリングのための前記手段が、スライスのコード化ユニット(CU)の境界に対して動作し、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、請求項24に記載のデバイス。
  32. 前記デバイスがデコーダを備え、前記デバイスが、
    前記1Dスイッチ式フィルタを1Dスイッチ式フィルタのセットに対して識別する、前記1Dスイッチ式フィルタの前記インデックスを受信するための手段と、
    前記1D適応フィルタに関する係数の前記第2のセットを識別する情報を受信するための手段と
    をさらに備え、
    前記インデックスを受信するための前記手段と、係数の前記第2のセットを識別する前記情報を受信するための前記手段とが、前記インデックスを受信することと、前記係数を識別する前記情報を受信することとを、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行い、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
    請求項24に記載のデバイス。
  33. スライス当たり少なくとも1回、
    前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を識別する情報を受信するための手段
    をさらに備える、請求項32に記載のデバイス。
  34. 前記ループフィルタリングが、
    ポストループフィルタリングと、
    インループフィルタリングと
    のうちの1つを備える、請求項24に記載のデバイス。
  35. プロセッサにおいて実行されると、ビデオコーディングプロセス中に再構成ビデオデータのループフィルタリングを実行することを前記プロセッサに行わせる命令を記憶した、コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、実行されると、
    水平または垂直のいずれかである第1の次元において前記ビデオデータに1次元(1D)スイッチ式フィルタを適用することであって、前記1Dスイッチ式フィルタが、コード化ビットストリーム中でシグナリングされるインデックスによって定義される、フィルタ係数の第1のセットを備える、1Dスイッチ式フィルタを適用することと、
    前記第1の次元に垂直である第2の次元において前記ビデオデータに1D適応フィルタを適用することであって、前記1D適応フィルタが、係数値として、あるいは前のフィルタ係数または既知のフィルタ係数に対するデルタとして前記コード化ビットストリーム中でシグナリングされる、フィルタ係数の第2のセットを備える、1D適応フィルタを適用することと
    を含む、分離可能適応ループフィルタを適用すること
    を前記プロセッサに行わせる、コンピュータ可読記憶媒体。
  36. 前記プロセッサがエンコーダを備え、前記命令が、
    あらかじめ定義された1Dフィルタのセットから前記1Dスイッチ式フィルタを選択することと、
    前記1Dスイッチ式フィルタの前記インデックスをあらかじめ定義された1Dスイッチ式フィルタの前記セットに対して識別する、シンタックス要素を生成することと、
    前記1D適応フィルタに関するフィルタ係数の前記第2のセットを識別することと
    を前記プロセッサに行わせ、
    ここで、前記1Dスイッチ式フィルタを選択することと、前記シンタックス要素を生成することと、前記1D適応フィルタに関するフィルタ係数の前記第2のセットを識別することとが、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
    請求項35に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  37. スライス当たり少なくとも1回、
    前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を定義するシンタックス要素を生成すること
    を前記プロセッサに行わせる命令をさらに記憶した、請求項36に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  38. 前記1Dスイッチ式フィルタを適用することと、前記1D適応フィルタを適用することとが、符号化ビデオデータのシーケンスの第1のスライスに対して行われ、スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応し、前記コンピュータ可読記憶媒体が、第2のスライスについて、
    水平または垂直のいずれかである前記第1の次元において前記ビデオデータに第1の1Dスイッチ式フィルタを適用することと、
    前記第1の次元に垂直である前記第2の次元において第2の1Dスイッチ式フィルタを適用することと
    を前記プロセッサに行わせる命令をさらに記憶した、請求項35に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  39. 前記1Dスイッチ式フィルタを適用することと、前記1D適応フィルタを適用することとが、スライスのコード化ユニット(CU)のサブセットに対して行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、請求項35に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  40. 前記プロセッサがエンコーダを備え、前記コンピュータ可読記憶媒体が、
    フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを生成すること
    を前記プロセッサに行わせる命令をさらに記憶した、請求項39に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  41. 前記プロセッサがデコーダを備え、前記コンピュータ可読記憶媒体が、
    フィルタリングされる前記スライスのコード化ユニットの前記サブセットを定義するフィルタマップを受信すること
    を前記プロセッサに行わせる命令をさらに記憶した、請求項39に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  42. 前記再構成ビデオデータのデブロックフィルタリングを実行することを前記プロセッサに行わせる命令をさらに記憶し、前記1Dスイッチ式フィルタを適用することと、前記1D適応フィルタを適用することとが、前記デブロックフィルタリングの後に行われ、前記デブロックフィルタリングが、スライスのコード化ユニット(CU)の境界に対して行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、請求項35に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  43. 前記プロセッサがデコーダを備え、前記コンピュータ可読記憶媒体が、
    前記1Dスイッチ式フィルタを1Dスイッチ式フィルタのセットに対して識別する、前記1Dスイッチ式フィルタの前記インデックスを受信することと、
    前記1D適応フィルタに関するフィルタ係数の前記第2のセットを識別する情報を受信することと
    を前記プロセッサに行わせる命令をさらに記憶し
    前記インデックスを受信することと、フィルタ係数の前記第2のセットを識別する前記情報を受信することとが、符号化ビデオデータのシーケンスについてスライス当たり少なくとも1回行われ、前記スライスが、ビデオフレームの一部または全部を定義する最大コード化ユニット(LCU)のセットに対応する、
    請求項35に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  44. スライス当たり少なくとも1回、
    前記1Dスイッチ式フィルタまたは前記1D適応フィルタのいずれかに関連付けられた方向を識別する情報を受信すること
    を前記プロセッサに行わせる命令をさらに記憶した、請求項43に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  45. 前記ループフィルタリングが、
    ポストループフィルタリングと、
    インループフィルタリングと
    のうちの1つを備える、請求項35に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  46. 前記1Dスイッチ式フィルタおよび前記1D適応フィルタは、ビデオシーケンス内のビデオデータのスライスごとに、1Dスイッチ式フィルタリングのみを使用すべきか、または1Dスイッチ式フィルタリングと1D適応フィルタリングとの組合せを使用すべきかを決定することに基づいて適用される、請求項1に記載の方法。
  47. 前記1Dスイッチ式フィルタおよび前記1D適応フィルタは、ビデオシーケンス内のビデオデータのスライスごとに、1Dスイッチ式フィルタリングのみを使用すべきか、または1Dスイッチ式フィルタリングと1D適応フィルタリングとの組合せを使用すべきかを決定することに基づいて適用される、請求項12に記載のビデオコーダ装置。
  48. 前記1Dスイッチ式フィルタおよび前記1D適応フィルタは、ビデオシーケンス内のビデオデータのスライスごとに、1Dスイッチ式フィルタリングのみを使用すべきか、または1Dスイッチ式フィルタリングと1D適応フィルタリングとの組合せを使用すべきかを決定することに基づいて適用される、請求項24に記載のデバイス。
  49. 前記1Dスイッチ式フィルタおよび前記1D適応フィルタは、ビデオシーケンス内のビデオデータのスライスごとに、1Dスイッチ式フィルタリングのみを使用すべきか、または1Dスイッチ式フィルタリングと1D適応フィルタリングとの組合せを使用すべきかを決定することに基づいて適用される、請求項35に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
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