JP5808863B2 - Ｕｅコンテキストをハンドリングするためのゲートウェイデバイスおよびその方法 - Google Patents

Description

本明細書に記載の技術は、無線通信に関し、特に、ホーム基地局が関係する無線通信におけるユーザ端末のコンテキストのハンドリングのための方法およびゲートウェイデバイスに関する。

携帯電話ネットワークを用いる移動ブロードバンドサービスの使用は、この数年にわたって、著しく増加してきた。これと並行して、増大し続けてきた容量、ピークビットレート、およびカバレッジに関する性能をサポートするために、ハイスピードパケットアクセス（ＨＳＰＡ）／ロングタームエボリューション（ＬＴＥ）／ＷｉＭＡＸのような第３世代（３Ｇ）および第４世代（４Ｇ）携帯電話ネットワークも発展し続けてきた。これらのネットワークを配備する通信事業者は、多くの課題、例えば場所および伝送コストおよび可用性に関する課題、周波数割り当ての欠如等に直面している。問題は、これらの課題を最もよく達成し、費用効率の高い移動ブロードバンドをいかにして提供するかということである。

選択肢の１つは、ＬＴＥにおけるホーム発展型ノードＢ（ＨｅＮＢ）、ＨＳＰＡにおけるホームノードＢ（ＨＮＢ）、ｆｅｍｔｏｆｏｒｕｍ．ｏｒｇによって使用された名称であるフェムト基地局、または従来のマクロ携帯電話ネットワークを補完する他の小規模の基地局などのホーム基地局を配備することである。これらの小規模の基地局から得ることができる利益は、物理的なサイズが小さく出力電力が低いことによる場所コストの低下と、エンドユーザにより近接して設けられることによる容量とカバレッジの増加である。配備されるホーム基地局の数は最終的には非常に大きくなることもあり、そして、ホーム基地局が従来のマクロ基地局より信頼できない場合があるという若干の懸念がある。

通信事業者は、カバレッジセルを、オープン型、ハイブリッド型、またはクローズド型のいずれかに構成することができる。オープン型セルは、特定の個人のセルに対してセル再選択を行う優先権をもたせず、全てのサブスクライバによって使用するために開かれている。クローズド型セルは、「真」または「偽」のいずれかの値と２７ビットの識別子であるＣＳＧ−ＩＤと称する識別情報とを表示できる、ＣＳＧ表示と称するクローズドサブスクライバグループ（ＣＳＧ）セルタイプをブロードキャストする。クローズド型セルは、そのクローズド型セルに関連しているＣＳＧに属する移動無線端末すなわちユーザ端末（ＵＥ）にしか利用できない。セルがクローズド型の場合、ＣＳＧ表示値「真」が、そのセルの基地局によってブロードキャストされる。ハイブリッド型セルは、値「偽」を有するＣＳＧ識別情報をブロードキャストする。その結果、ハイブリッド型セルは全てのＵＥに利用可能となる。加えて、そのＣＳＧに属するＵＥは、同じＣＳＧ識別情報を有するＣＳＧセルを選択するための優先権を有する。

ホーム基地局は、ホーム基地局ゲートウェイ（Ｈ（ｅ）ＮＢ ＧＷ）を介してコアネットワーク（ＣＮ）に接続することができる。ＨｅＮＢ ＧＷは、ゲートウェイデバイスも意味する。ＨｅＮＢ ＧＷは、ネットワークの残部からホーム基地局を「隠蔽」する。ＬＴＥ／ＳＡＥベースのシステム（ＳＡＥはシステムアーキテクチャエボリューションを表す）では、ＨｅＮＢ ＧＷは選択的であり、従ってＨｅＮＢ ＧＷは、Ｓ１インタフェースと称するインタフェースを用いるＭＭＥ／Ｓ−ＧＷ等の他のノードと通信する。図１はそのようなネットワークシナリオ１００を示す。ＭＭＥ／Ｓ−ＧＷ１１０は、モビリティマネージメントエンティティ（ＭＭＥ）／サービングゲートウェイである。ネットワークの残部からは、ＨｅＮＢ ＧＷ１４０は、多くのセルを有する大規模ｅＮＢと同等にみなせる。ＨｅＮＢ１３０からは、ＨｅＮＢ ＧＷ１４０はＣＮノード（例えばＬＴＥ ＭＭＥノード１１０）と同様である。ＨｅＮＢ１３０は１つのＨｅＮＢ ＧＷ１４０に接続するのみであり、複数のＨｅＮＢ ＧＷノードに接続するためのネットワークノード選択機能は有していない。その代わりに、ＨｅＮＢ ＧＷ１４０は、ＭＭＥプールに対するサポートを可能にするネットワークノード選択機能をサポートしている。ＨｅＮＢ１３０が直接ＣＮに接続する場合は、その直接接続されるＨｅＮＢはネットワークノード選択機能をサポートしている。図１は、ＬＥＴ Ｘ２インタフェースとして知られているインタフェースによって相互に接続しているｅＮＢ１２０も示す。ｅＮＢは、ＨｅＮＢ ＧＷ１４０がそうするように、Ｓ１インタフェースを介してＭＭＥ／Ｓ−ＧＷ１１０にも接続できる。ＨｅＮＢ１３０は、Ｓ１インタフェースを介してＭＭＥ／Ｓ−ＧＷ１１０にも接続されることが示されている。

上述のように、ＨｅＮＢの配備において、ＨｅＮＢは（ＬＴＥ）Ｘ２インタフェースを介して相互に通信することができる。このことは、ＨｅＮＢ ＧＷを通してのモビリティのシグナリングなしに、ピアＨｅＮＢ間でＸ２モビリティが可能になることを意味する。Ｘ２インタフェースについては、図１に示すＨｅＮＢ ＧＷが配備されたネットワークアーキテクチャおよびＨｅＮＢの機能とともに、標準的な第３世代パートナーシッププロジェクトの技術仕様３ＧＰＰ ＴＳ３６．３００において、「Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ （Ｅ−ＵＴＲＡ） ａｎｄ Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ （Ｅ−ＵＴＲＡＮ） ； Ｏｖｅｒａｌｌ ｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ」という表題で記載されている。

ＨｅＮＢに接続されたＵＥは、他のＨｅＮＢに移動および／またはハンドオーバされてもよい。各ＨｅＮＢはＨｅＮＢ ＧＷに接続されているので、あるＨｅＮＢにサービスされているＵＥは、そのＵＥコンテキストがそのＨｅＮＢ ＧＷに格納されている。そのＵＥが他のＨｅＮＢに移動したときは、ＵＥがＨｅＮＢ ＧＷドメインから出た場合に、そのＵＥに割り当てられたＵＥコンテキストがＨｅＮＢ ＧＷにおいて割り当て解除されることが重要である。

ＵＥコンテキストの割り当て解除の重要な側面の１つは、「Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ（Ｅ−ＵＴＲＡＮ）； Ｓ１ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ （Ｓ１ＩＡＰ）」という表題の３ＧＰＰ ＴＳ３６．４１３に定義されたＭＭＥ Ｓ１ＡＰ ＵＥ ＩＤと表されるＭＭＥ Ｓ１アプリケーションプロトコルＵＥ識別子である。ＭＭＥ Ｓ１ＡＰ ＵＥ ＩＤはＭＭＥにおけるＳ１−ＭＭＥインタフェース上でそのＵＥを一意的に特定する。ＨｅＮＢとＨｅＮＢ ＧＷとの間のＵＥ関連のＳ１シグナリングに対して、ＭＭＥ Ｓ１ＡＰ ＵＥ ＩＤがＨｅＮＢ ＧＷによって割り当てられる。ＵＥがＨｅＮＢ ＧＷドメインから出たときにＭＭＥ Ｓ１ＡＰ ＵＥ ＩＤの割り当て解除をしないでいることは、ＨｅＮＢ ＧＷドメイン下で（すなわちそれに付属する）ＨｅＨＢに接続する新たなＵＥに割り当てるための未割り当てのＭＭＥ Ｓ１ＡＰ ＵＥ ＩＤを、ＨｅＮＢ ＧＷが使い果たす可能性があることを意味する。

同時に、ＵＥが同じＨｅＮＢ ＧＷの下で２つのＨｅＮＢの間のＸ２シグナリングを介して移動するとき、すなわちＨｅＮＢが同じＨｅＮＢ ＧＷドメインに属する場合、（関連するＭＭＥ Ｓ１ＡＰ ＵＥ ＩＤを含む）ＵＥコンテキストは、割り当て解除されるべきではない。これは、ＵＥコンテキストが取り除かれた場合、そのＵＥは、ＨｅＮＢ ＧＷからサービスを受けている移動先ＨｅＮＢから自動的に接続を切られるからである。

そのＨｅＮＢ ＧＷドメインの下のあるＨｅＮＢにサービスを受けているＵＥに対するＸ２モビリティをＨｅＮＢ ＧＷに通知するために、３ＧＰＰ ＴＳＧ−ＲＡＮ ＷＧ３＃７２と称される３ＧＰＰ無線アクセスネットワークタスクグループにおいてＳ１：ＵＥコンテキスト解除要求手順のハンドリングが合意され、３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３００技術仕様に納められている。以下がその記述である：「ＨｅＮＢ ＧＷは以下の機能をホスティングする：明示的なＧＷコンテキスト解除表示を有するＵＥコンテキスト解除要求メッセージをＨｅＮＢから受信した場合を除いて、ＵＥにサービスするＭＭＥとそのＵＥにサービスするＨｅＮＢとの間のＵＥ関連Ｓ１アプリケーション部分メッセージを中継すること。この場合、ＨｅＮＢ ＧＷはＳ１ ＵＥコンテキスト解除要求手順を終了させる。」

上述の引用文は、一旦ＵＥが移動元ＨｅＮＢから移動先ＨｅＮＢへのＸ２ハンドオーバを行うと、移動元ＨｅＮＢはＵＥコンテキスト解除要求メッセージをＨｅＮＢ ＧＷに送信しなければならないことを示している。ＨｅＮＢ ＧＷは、それが他の全てのＵＥ関連Ｓ１ＡＰシグナリングメッセージに対して通常は行うように、このメッセージを前記ＭＭＥに対してフォワーディングしないが、代わりに、ＮｅＮＢ ＧＷがハンドオーバされたＵＥに対してＵＥコンテキストの割り当て解除を行う必要があることを理解してそのメッセージを終了させる。

しかし、上述のソリューションの問題は、ＨｅＮＢ ＧＷがＵＥがそのドメイン内に入ってきたか否かを知ることができず、したがってＨｅＮＢ ＧＷがＵＥコンテキスト解除要求メッセージを受け取ったとき、ＨｅＮＢ ＧＷがＵＥコンテキストを常に解除するとは限らないことである。

本実施形態による目的は、上記の問題の少なくともいくつかを軽減することである。したがって、目的の１つは、ゲートウェイデバイスすなわちＨｅＮＢ ＧＷにおけるＵＥコンテキストが、ＵＥが移動元無線基地局すなわちＨｅＮＢから、移動元無線基地局にサービスするＨｅＮＢ ＧＷドメインの外部の移動先無線基地局すなわち移動先ＨｅＮＢ、すなわちＨｅＮＢ ＧＷに付属していない移動先ＨｅＮＢにハンドオーバされる場合にのみ、割り当て解除すなわち解除されることを確実にするためのメカニズムを提供することにある。

したがって、例示的な実施形態の一態様によれば、上述の問題の少なくともいくつかが、ゲートウェイデバイス（ＨｅＮＢ ＧＷ）において、移動元無線基地局から移動先無線基地局へ移動するＵＥのコンテキストをハンドリングするための方法によって解決される。前記方法は、前記移動先無線基地局（移動先ＨｅＮＢ）から第１のパススイッチ要求メッセージを受信するステップであって、前記第１のパススイッチ要求メッセージは、前記移動先無線基地局によって、前記ＵＥおよび前記移動元無線基地局のそれぞれに対して割り当てられた第１のペアの識別情報を含み、前記移動元無線基地局は、前記ＵＥが前記移動先無線基地局に移動またはハンドオーバされる前に前記ＵＥにサービスしていた移動元ＨｅＮＢであるステップを含む。前記第１のパススイッチ要求メッセージはさらに、ＭＭＥを特定する識別情報を含む。前記方法はさらに、前記第１のパススイッチ要求メッセージの受信に応じて前記ＭＭＥに対して第２のパススイッチ要求メッセージを送信するステップであって、前記第２のパススイッチ要求メッセージは、前記ＭＭＥおよび前記ゲートウェイデバイスのそれぞれにおいて前記ＵＥを特定する第２のペアの識別情報を含み、前記第２のペアの識別情報は、前記第１のペアの識別情報に関連しているステップを含む。前記方法はまた、前記移動元無線基地局からコンテキスト解除要求メッセージを受信するステップであって、前記コンテキスト解除要求メッセージは、前記移動元無線基地局および前記ゲートウェイデバイスのそれぞれにおいて前記ＵＥを特定する第３のペアの識別情報を含むステップ、および前記第３のペアの識別情報が、前記第１のペアの識別情報に関連している同じ前記第２のペアの識別情報に関連しているか否かを判定するステップとを含む。関連している場合は前記ＵＥコンテキストを維持し、そうでない場合は、前記ＵＥコンテキストを解除または割り当て解除する。

例示的な実施形態の別の態様によれば、上述の問題の少なくともいくつかが、移動元無線基地局から移動先基地局へ移動するユーザ端末のコンテキストをハンドリングするためのゲートウェイデバイス、すなわちＨｅＮＢ ＧＷによって解決される。前記ゲートウェイデバイスは、前記移動先無線基地局から第１のパススイッチ要求メッセージを受信するべく構成された受信回路であって、前記第１のパススイッチ要求メッセージは、前記移動先無線基地局によって、前記ＵＥおよび前記移動元無線基地局のそれぞれに対して割り当てられた第１のペアの識別情報を含み、前記第１のパススイッチ要求メッセージはさらに、モビリティマネージメントエンティティ、ＭＭＥを特定する識別情報を含む受信回路を含む。前記ゲートウェイデバイスはさらに、前記第１のパススイッチ要求メッセージの受信に応じて前記ＭＭＥに対して第２のパススイッチ要求メッセージを送信するべく構成された送信回路であって、前記第２のパススイッチ要求メッセージは、前記ＭＭＥおよび前記ゲートウェイデバイスのそれぞれにおいて前記ＵＥを特定する第２のペアの識別情報を含む送信回路を含み、前記第２のペアの識別情報は、前記第１のペアの識別情報に関連している。前記受信回路はさらに、前記移動元無線基地局からコンテキスト解除要求メッセージを受信するべく構成され、前記コンテキスト解除要求メッセージは、前記移動元無線基地局および前記ゲートウェイデバイスのそれぞれにおいて前記ＵＥを特定する第３のペアの識別情報を備え、前記ゲートウェイデバイスはさらに、前記第３のペアの識別情報が、前記第１のペアの識別情報に関連している同じ前記第２のペアの識別情報に関連しているか否かを判定するべく構成された処理回路であって、関連している場合は前記ＵＥコンテキストを維持し、そうでない場合は、前記ＵＥコンテキストを解除または割り当て解除する処理回路をさらに備える。

ゆえに、ペアの識別情報間に関連／カップリングがない場合には、ゲートウェイデバイスは、そのＵＥがそのゲートウェイデバイスに付属するＨｅＮＢによってもはやサービスされていないものと理解／判定する。

本実施形態の利点は、ゲートウェイデバイスにおけるＵＥのＵＥコンテキストのハンドリングが効率的になることである。

別の利点は、ゲートウェイデバイスによってサービスされる無線基地局からのＵＥの切断が回避されることである。

さらに別の利点は、ゲートウェイデバイスが、現在標準化された手順を用いてＵＥコンテキストが割り当て解除されるべきか否かを認識／判別し、ゲートウェイデバイスが適切かつ効率的に割り当て解除を行えることである。

ＨｅＮＢを含むＬＴＥにおけるネットワークアーキテクチャを示す図である。 本明細書に記載の実施形態によるＵＥコンテキスト解除手順を採用したメッセージシーケンス図である。 さらなる詳細とともに図２のシグナリングスキームシーケンスを示す図である。 Ｓ１ＡＰ ＩＤの割り当てまたは割り振りを示したネットワークアーキテクチャの図である。 本実施形態によるゲートウェイデバイスによって行われる主な方法のステップを示す流れ図である。 本実施形態による例示的なゲートウェイデバイスを示すブロック図である。

以下、例示的な実施形態の詳細な説明を図面とともに記す。これは、非限定的な説明のための特定の実施形態等、本明細書に記載のソリューションの理解をより容易にする意図でなされる。しかし、これらの特定の詳細とは別に、他の実施形態も用いることができることを理解されたい。場合によっては、よく知られた方法、ノード、インタフェース、およびデバイスの詳細な説明は、不要な細部によって説明をわかりにくくしないようにするために省略する。ここでの説明は３ＧＰＰ ＬＥＴに基づくものであるが、ここに記載する技術の原理は３ＧＰＰ ＷＣＤＭＡシステム、ＷｉＭＡＸ等の他の無線アクセス技術にも適用可能である。

簡単に説明すると、本明細書に記載の技術は、ゲートウェイデバイスにおいて、通信ネットワークにおける移動元ＨｅＮＢから移動先ＨｅＮＢに移動中のまたは移動したＵＥのコンテキストをハンドリングするための方法およびそのゲートウェイデバイスを提供する。不要な細部によって説明をわかりにくくしないようにするため、ハンドオーバ手順に関する詳細の全ては記載または例示していないことを前もってお断りしておきたい。

図２を参照すると、ＵＥ２１０が移動元無線基地局（ＨｅＮＢ１ ２２０）から移動先無線基地局（ＨｅＮＢ２ ２３０）へ移動するネットワークシナリオにおけるＵＥコンテキスト解除手順を採用したメッセージシーケンス図が示されている。ゲートウェイデバイス（すなわちＨｅＮＢ ＧＷ２４０）およびモビリティマネージメントエンティティ（ＭＭＥ２５０）も図示されている。ＨｅＮＢはＸ２インタフェースを介して接続し合っており、Ｓ１インタフェースを介してＨｅＮＢ ＧＷに接続されている。ＨｅＮＢ ＧＷ２４０とＭＭＥ２５０とは、Ｓ１インタフェースを介して接続されている。ここでは、ＵＥのコンテキストが前もってＨｅＮＢ ＧＷ２４０に記憶されていると仮定する。

ハンドオーバ（ＨＯ）の決定がなされる前に、ＵＥ２１０は測定リポート２１１を、ＨＯ決定２２２を行う移動元ＨｅＮＢ１ ２２０に送信する。移動元ＨｅＮＢ１ ２２０は、（Ｘ２）ＨＯ要求を移動先２２１ ＨｅＮＢ２ ２３０に送り、ＨｅＮＢ２ ２３０は（Ｘ２）要求確認応答ＡＣＫ２２１で応答する。その後、移動先ＨｅＮＢ２ ２３０は第１のパススイッチ要求メッセージ２３１をＨｅＮＢ ＧＷ２４０に送信する。第１のパススイッチ要求メッセージは、第１のペアの識別情報、すなわちＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ１およびｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ２を含み、この他に移動元ＭＭＥの他の識別情報（ＧＵＭＭＥＩ：ＭＭＥのグローバルに一意的なＭＭＥ識別情報）を含む。

ＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ１は、ＨｅＮＢ１ ２２０すなわち移動元無線基地局によってＵＥ２１０に対して割り当てられた識別情報であり、ｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ２は、ＨｅＮＢ２ ２３０によってＵＥ２１０に割り当てられた識別情報である。ＭＭＥ ＧＵＭＭＥＩは、ＭＭＥ２５０のグローバルに一意的なＭＭＥ識別情報である。

受信した第１のパススイッチ要求メッセージに応答して、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０は、ＭＭＥ２５０に対して、以下第２のパススイッチ要求メッセージ２４１と称するパススイッチ要求メッセージを送信（またはフォワーディング）する。

第２のパススイッチ要求メッセージ２４１は、第２のペアの識別情報（ＩＤ）、すなわちＨｅＮＢ ＧＷ−ＭＭＥシグナリングでのＵＥに関連するＳ１シグナリングに対して割り当てられたＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＭＭＥおよびｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ ＧＷを含む。ＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＭＭＥは、ＭＭＥ２５０においてＵＥ２１０を特定し、ｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ ＧＷはゲートウェイデバイス２４０においてＵＥ２１０を特定する。第２のペアの識別情報は、第１のペアの識別情報に（一意的に）関連している。第１のペアのＩＤおよびＧＵＭＭＥＩは、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０とＭＭＥ２５０との間のＳ１でＵＥシグナリングに対するペアのＩＤに一意的に関連している。

次にＭＭＥ２５０は、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０に対して、パススイッチ要求ＡＣＫメッセージ２５１における第２のパススイッチ要求メッセージ２４１を確認応答する。パススイッチ要求ＡＣＫメッセージ２５１は、第２のパススイッチ要求メッセージ２４１と同じ第２のペアのＩＤを含む。これに応じて、ＨｅＮＢ ＧＷはパススイッチ要求ＡＣＫメッセージ２６１を移動先ＨｅＮＢ２ ２３０に対して送信する。このメッセージ２６１では、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０が、ＨｅＮＢ ＧＷ−ＨｅＮＢ２シグナリングでのＵＥ関連Ｓ１シグナリングに割り当てられた、ＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ２およびｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ２を含む。次に、移動先ＨｅＮＢ２ ２３０が、ＵＥコンテキスト解除メッセージ２７１を移動元ＨｅＮＢ１ ２２０に対して送る。これに応じて、ＨｅＮＢ１ ２１０は、ＵＥコンテキスト解除要求メッセージ２８１をＨｅＮＢ ＧＷ２４０に対して送信する。このメッセージ２８１は、第３のペアのＩＤ、すなわち移動元ＨｅＮＢ１ ２２０およびＨｅＮＢ ＧＷ２４０においてＵＥ２１０をそれぞれ特定するｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ１およびＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ１を含む。ＵＥコンテキスト解除要求メッセージ２８１はさらに情報要素（ＩＥ）、ＧＷコンテキスト解除表示を含み、ＧＷコンテキスト解除表示は、移動元ＨｅＮＢ１ ２２０からそのドメイン下でＸ２ハンドオーバが生じたこと、すなわち移動元ＨｅＮＢ１がゲートウェイデバイスに付属していることをＨｅＮＢ ＧＷ２４０に対して表示する。ＧＷは、ゲートウェイを表す。

本実施形態によれば、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０は、ＵＥコンテキスト解除要求メッセージ２８１を受け取ったとき、このメッセージにおける第３のペアの識別情報（すなわち、ｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ１およびＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ１）が、第１のペアの識別情報（すなわち、ＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ１およびｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ２）が関連している同じ第２のペアの識別情報（ＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＭＭＥおよびｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ ＧＷ）に関連しているか否かを判定／解析し、関連している場合は、ＨｅＮＢ ＧＷ ２４０がＵＥ２１０のＵＥコンテキストを維持し、そうでない場合は、それがＵＥコンテキストを解除または割り当て解除するべく構成されている。

ある実施形態によれば、ゲートウェイデバイス２４０においてＵＥを特定するＩＤ、すなわちＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ ＧＷが、第１のペアのＩＤおよび第３のペアのＩＤの両方に関連している場合には、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０は、ＵＥコンテキスト解除要求メッセージにおいて第３のペアの識別情報が第１のペアの識別情報が関連している同じ第２のペアの識別情報に関連しているか否かを判定し、その場合にはＵＥコンテキストを解除せず、そうでない場合、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０が、移動先ＨｅＮＢ２ ２３０がそれに付属していないことを判定／理解して、ＵＥコンテキストを解除する。

ある実施形態によれば、ＭＭＥ２５０においてＵＥを特定するＩＤ、すなわちＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＭＭＥが、第１のペアのＩＤおよび第３のペアのＩＤの両方に関連している場合には、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０は、ＵＥコンテキスト解除要求メッセージにおいて第３のペアの識別情報が第１のペアの識別情報が関連している同じ第２のペアの識別情報に関連しているか否かを判定し、その場合にはＵＥコンテキストを解除せず、そうでない場合、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０が、移動先ＨｅＮＢ２ ２３０がそれに付属していないことを判定／理解して、ＵＥコンテキストを解除する。

つまり、移動元ＨｅＮＢ１ ２２０は、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０による解析のためにＨｅＮＢ ＧＷ２４０に向けられたＵＥコンテキスト解除要求メッセージ２８１にｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤおよびＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤを含める。このペアのＩＤは、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０とＭＭＥ２５０との間のＳ１インタフェースで同様の別のペアのＩＤと一意的にカップリングされる。２ペアのＩＤは、それらがいずれもＳ１インタフェースの２つの終端、すなわちＨｅＮＢ１とＨｅＮＢ ＧＷとの間のＳ１インタフェースおよびＨｅＮＢ ＧＷとＭＭＥとの間のＳ１インタフェースにおいてＵＥを特定することを意味している。つまり、これらのペアのＩＤのそれぞれは、ｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤおよびＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＵＰ ＩＤから構成されるが、ＩＤのそれぞれは、ＨｅＮＢ−ＨｅＮＢ ＧＷ−ＭＭＥ Ｓ１インタフェースルートの異なるノードにおいてＵＥを一意的に特定する。

ＵＥ２００は、移動元ＨｅＮＢ２２０から移動先ＨｅＮＢ２３０にハンドオーバされるので、移動先ＨｅＮＢ２３０からＨｅＮＢ ＧＷ２４０への（第１の）パススイッチ要求メッセージにおいて、移動元ＭＭＥ ＧＵＭＭＥＩに加えてさらに２つのＩＤ、すなわち、移動元ＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤとｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤとが送られる。これらのＩＤとＧＵＮＭＭＥＩは、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０とＭＭＥ２５０との間のＳ１でのＵＥシグナリングに対するペアのＩＤにも一意的に関連している。

結果的に、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０は、移動元ＨｅＮＢ２２０から送信された、移動元ＨｅＮＢ２２０とＨｅＮＢ ＧＷ２４０との間のＳ１シグナリングに関するペアのＩＤを含むＵＥコンテキスト解除要求メッセージを受け取ったとき、これらのＩＤがＨｅＮＢ ＧＷ２４０とＭＭＥ２５０との間でＳ１ＡＰ ＩＤとカップリングされていることを認識する。ＨｅＮＢ ＧＷ２４０は、移動先ＨｅＮＢ２３０からの（第１の）パススイッチ要求メッセージとともに、このメッセージに含められ、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０とＭＭＥ２５０との間で同じＳ１ＡＰ ＩＤとペアにされた、Ｓ１ＡＰ ＩＤおよび移動元ＭＭＥ ＧＵＭＭＥＩを受け取る。したがって、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０は、ＵＥ２１０がそのドメイン下のＨｅＮＢに依然として接続されていることを理解し、ＵＥコンテキストの解除を行わない。しかし、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０が、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０とＭＭＥ２５０との間でＳ１ＡＰ ＩＤとそのＳ１ＡＰ ＩＤに関連するＭＭＥ ＧＵＭＭＥＩとを含むパススイッチメッセージを受け取らない場合、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０は、ＵＥ２１０がそのドメインから出ていることを認識し、そのＵＥコンテキストを割り当て解除する。

ゆえに、上述のように関連が存在する場合にのみ、ＵＥ２１０はＨｅＮＢ ＧＷドメイン内ハンドオーバを行い、ゲートウェイデバイスにおいてＵＥコンテキストが維持される。すなわち、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０は、移動元ＨｅＮＢ２２０から受け取ったＵＥコンテキスト解除要求メッセージを破棄する。

したがって、ＨｅＮＢ ＧＷドメイン内ハンドオーバのために、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０は、ＵＥコンテキスト解除要求メッセージにおいて受け取ったペアのＩＤ（すなわち第３のペアのＩＤ）が、そのパススイッチ要求メッセージに含まれたペアのＩＤ（すなわち第１のペアのＩＤ）に対してもカップリングされているＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＭＭＥおよびｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ ＧＷのペア（すなわち第２のペアのＩＤ）とカップリングされているか否かをモニタリングする。この条件が成立する場合、ＵＥコンテキストは解除される必要はなく、ゲートウェイデバイスによってサービスされる移動先ＨｅＮＢからＵＥが接続を切られることが回避される。

しかし、ＵＥコンテキスト解除要求メッセージにおいて受け取ったペアのＩＤが、以前に受け取ったパススイッチ要求メッセージに含まれたあらゆるペアのＩＤ＋移動先ＭＭＥ ＧＵＭＭＥＩにカップリングされたペア（ＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＭＭＥ、ｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ ＧＷ）とカップリングされていない場合は、そのＵＥはＨｅＨＢ ＧＷのドメインから出てしまっており、ＵＥコンテキスト（Ｓ１ＡＰ ＩＤを含む）は割り当て解除されてもよい。このことが、ＵＥコンテキストの効率的なハンドリングをもたらす。図２は、ステップ２２３において、ＵＥがＨｅＮＢ ＧＷドメインから出て行った場合にのみ、ＨｅＮＢ ＧＷがＵＥコンテキストおよびＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤを解除する必要があることを示す。ステップ２２４において、ＵＥコンテキストは、移動元ＨｅＮＢ２２０において解除される。

特筆すべきことは、上述のＵＥコンテキスト解除手順に含まれるメッセージ／シグナリングは現在標準化されたものであり、したがって本明細書に記載の実施形態の利点は、本実施形態によるゲートウェイデバイスがＵＥコンテキストデバイスの割り当て解除を適切かつ効率的に行えるようにするために、新たなシグナリングが不要なことである。

図３は、図２に示すシグナリングスキームシーケンスを示すものであるが、割り当てられたＩＤが示されたさらなる詳細とともに表している。図示するように、ＨｅＮＢ ＧＷ２４０は、ＵＥコンテキスト解除要求メッセージにおいて受け取ったＩＤが、前述のように移動先ＨｅＮＢ２ ２３０からＨｅＮＢ ＧＷ２４０に送信された第１のパススイッチ要求メッセージにおけるＩＤ＋ＭＭＥ ＧＵＭＭＥＩと関連していない場合、ＵＥコンテキストを単に解除する。

図４は、前述のＳ１ＡＰ ＩＤがどのように割り当て／割り振りされるかを示す。以下のＳ１ＡＰ ＩＤが示される：ＨｅＮＢ ＧＷ ＵＥ関連Ｓ１シグナリングに対してＭＭＥ２５０によって割り当てられるＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＭＭＥ；ＭＭＥ−ＨｅＮＢ ＧＷ ＵＥ関連Ｓ１シグナリングに対してＨｅＮＢ ＧＷ２４０によって割り当てられるｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ ＧＷ；ＨｅＮＢ１−ＨｅＮＢ ＧＷ ＵＥ関連Ｓ１シグナリングに対してＨｅＨＢ ＧＷ２４０によって割り当てられるＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ１；ＨｅＮＢ１−ＨｅＮＢ ＧＷ ＵＥ関連Ｓ１シグナリングに対してＨｅＮＢ１ ２２０によって割り当てられるｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ ＨｅＮＢ１；ＨｅＮＢ２−ＨｅＮＢ ＧＷ ＵＥ関連Ｓ１シグナリングに対しておＨｅＨＢ ＧＷ ２４０によって割り当てられるＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ２；ＨｅＮＢ２−ＨｅＮＢ ＧＷ ＵＥ関連Ｓ１シグナリングに対してＨｅＮＢ２ ２３０によって割り当てられるｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ ＨｅＮＢ２。図４は、ＵＥ２１０がＨｅＮＢ１ ２２０からＨｅＮＢ２ ２３０にハンドオーバされることを示すとともに、ＨｅＮＢ２ ２３０からＨｅＮＢ ＧＷ２４０への第１のパススイッチ要求メッセージ２３１、ＨｅＮＢ１ ２２０からＨｅＮＢ ＧＷ２４０へのＵＥコンテキスト解除要求メッセージ、およびＨｅＮＢ ＧＷ２４０からＭＭＥ２５０への第２のパススイッチ要求メッセージ２４１も示す。これらのメッセージ２３１、２８１、および２４１については、図２および図３に関連して既に説明してある。

ＨｅＮＢ ＧＷ−ＭＭＥシグナリングでのＵＥ関連Ｓ１シグナリングに対して割り当てられた第２のパススイッチ要求メッセージ２４１におけるＩＤペア（ＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＭＭＥ、ｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ ＧＷ）は、第１のパススイッチ要求メッセージ２３１に含まれたＩＤペア（ＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ１、ｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ２）およびＵＥコンテキスト解除メッセージ２８１におけるペア（ＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ１、ｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ１）に一意的に関連していることも前述の通りである。

移動先ＨｅＮＢ２からＨｅＮＢ ＧＷへの第１のパススイッチ要求メッセージは、移動元ＭＭＥ ＧＵＭＭＥＩも含む。移動元ＨｅＮＢ１からのＵＥコンテキスト解除要求メッセージは、上述のように、ＩＤペア（ＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ１、ｅＮＢ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤ−ＨｅＮＢ１）を含む。ゲートウェイデバイスは、受け取ったＳ１ＡＰ ＩＤを解析し、受け取ったＳ１ＡＰ ＩＤによって特定されるＵＥがそのゲートウェイデバイスに付属している（移動先）ＨｅＮＢにサービスされていないと判定した場合にそのＵＥコンテキストを解除する。上述のように、ゲートウェイデバイスは、ゲートウェイデバイスにおいてＵＥコンテキストを解除するか、維持するかを決定するために、関連が存在しているか否かを判定する。

図５は、本明細書に記載の実施形態によるゲートウェイデバイス（すなわちＨｅＮＢ ＧＷ）によって行われる、移動元無線基地局（すなわち移動元ＨｅＮＢ）から移動先無線基地局（すなわち移動先ＨｅＮＢ）へ移動している、または移動した、またはハンドオーバされたＵＥのＵＥコンテキストをハンドリングするための方法の主なステップを示す流れ図である。図示するように、その方法は次のステップを含む：

Ｓ５０１：移動先ＨｅＮＢから第１のパススイッチ要求メッセージを受信するステップであって、前記第１のパススイッチ要求メッセージは、前記移動先ＨｅＮＢによって、前記ＵＥおよび前記移動元ＨｅＮＢのそれぞれに対して割り当てられた第１のペアの識別情報を含み、前記第１のパススイッチ要求メッセージはさらに、ＭＭＥを特定する識別情報を含むステップ；

Ｓ５０２：前記第１のパススイッチ要求メッセージの受信に応じて前記ＭＭＥに対して第２のパススイッチ要求メッセージを送信するステップであって、前記第２のパススイッチ要求メッセージは、前記ＭＭＥおよび前記ＨｅＮＢ ＧＷのそれぞれにおいて前記ＵＥを特定する第２のペアの識別情報を含み、前記第２のペアの識別情報は、前記第１のペアの識別情報に関連しているステップ；

Ｓ５０３：前記移動元ＨｅＮＢからＵＥコンテキスト解除要求メッセージを受信するステップであって、前記ＵＥコンテキスト解除要求メッセージは、前記移動元ＨｅＮＢおよび前記ＨｅＮＢ ＧＷのそれぞれにおいて前記ＵＥを特定する第３のペアの識別情報を含むステップ；および

Ｓ５０４：前記第３のペアの識別情報が、前記第１のペアの識別情報に関連している同じ前記第２のペアの識別情報に関連しているか否かを判定し、関連している場合は前記ＵＥコンテキストを維持し、そうでない場合は、前記ＵＥコンテキストを解除または割り当て解除するステップ。

ゲートウェイデバイスによって行われる手順のさらなる詳細については、既に説明済みであり、必要以上に繰り返さない。

特筆すべきことは、ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．３ｇｐｐ．ｏｒｇ／ｆｔｐ／ｔｓｇ＿ｒａｒｉ／ＷＧ２＿ＲＬ２／ＴＳＧＲ３＿７３／Ｄｏｃｓで入手できる、Ｒ３−１１２１２４、Ｒ３−１１２１２５、Ｒ３−１１２１２６、Ｒ３−１１２１２７、およびＲ３−１１２１０４の番号を付され、３ＧＰＰ会議ＲＡＮ３＃７３（その内容は、参照をもって本明細書に組み入れられる）に提出された３ＧＰＰの寄稿において、ＵＥがＨｅＮＢ ＧＷドメイン内のＨｅＮＢに移動した場合にＵＥコンテキストが割り当て解除されないことをいかに確実にするかという問題が取り扱われ、可能なソリューションが示唆されていることである。しかし、示唆されたソリューションのなかには、その問題に完全に対処したものはない。

例えば、３ＧＰＰ提案Ｒ３−１１２１０４は、「最後に受け取ったパススイッチ要求メッセージがＵＥコンテキスト解除要求を送った同じＨｅＮＢからのものであった場合にのみ、ＨｅＮＢ ＧＷはＳ１ ＵＥコンテキスト解除要求手順を終了させ、ＵＥコンテキストを解除する。そうでない場合は、そのメッセージを廃棄する。」と提案している。しかし、この提案は、ＨｅＮＢ１においてＵＥの電源が入り、Ｘ２を介してＨｅＮＢ２にハンドオーバする（ＨｅＮＢ１およびＨｅＮＢ２は、同じＨｅＮＢ ＧＷに接続している）シナリオを取り扱っていない。このシナリオでは、ＨｅＮＢ１からのＵＥコンテキスト解除要求がＨｅＮＢ ＧＷに到達する前に送られるパススイッチ要求メッセージは存在しない。

別の提案、３ＧＰＰ、Ｒ３−１１２１２４は、移動先ＨｅＮＢ２から送られたパススイッチ要求メッセージが、移動元ＨｅＮＢ１セルにあるときＵＥに割り当てられたＭＭＥ ＵＥ Ｓ１ＡＰ ＩＤとＧＵＭＭＥＩを含むようにすることを提案している。この情報により、ＨｅＮＢ ＧＷは、ＵＥが、移動元ＨｅＮＢ１のセルにあるとき、そのドメイン下のＨｅＮＢへ接続されていたかを理解することが可能である。しかし、このソリューションでは、ＵＥコンテキスト解除要求メッセージが移動元ＨｅＮＢ１から受信されたときＵＥコンテキストを解除しなければならないか否かをＨｅＮＢ ＧＷが知ることができない。

ゆえに、上述のいずれの提案も、ＵＥが、移動元ＨｅＮＢにサービスしているＨｅＨＢ ＧＷのドメインの外部のＨｅＮＢにハンドオーバした場合にのみＨｅＮＢ ＧＷにおけるＵＥコンテキストを割り当て解除することを可能とし、かつ確実にする、本明細書に記載した実施形態のソリューションは記載していない。

前述のように、移動元無線基地局すなわち移動元ＨｅＮＢからゲートウェイデバイスすなわちＨｅＮＢ ＧＷに送られたＵＥコンテキスト解除要求メッセージは、情報要素（ＩＥ）、ＧＷコンテキスト解除表示を含み、ＧＷコンテキスト解除表示は、ＨｅＮＢ ＧＷのドメイン下のＨｅＮＢからＸ２ハンドオーバが発生したことを、ＨｅＮＢ ＧＷに対して表示する。そのようなＩＥを含むそのようなメッセージを受信したＨｅＮＢ ＧＷは、前述のように、ＵＥがＨｅＮＢ ＧＷに接続していないＨｅＮＢに移動した場合にのみＵＥコンテキストを割り当て解除すべきである。現状の仕様に従ってかつＸ２モビリティの間に、ＨｅＮＢ ＧＷに接続された移動元ＨｅＮＢは、ＵＥコンテキスト解除要求メッセージにおけるＧＷコンテキスト解除表示ＩＥを常に送信する必要がある。結果的に、ＨｅＮＢ ＧＷは、前述のようにＵＥコンテキストが解除される必要があるか否かを評価する必要がでてくる。しかし、移動元ＨｅＮＢがＸ２モビリティが同じＨｅＮＢ ＧＷの下の移動先ＨｅＮＢに向かっていることを判定できる場合には、移動元ＨｅＮＢは、ＵＥコンテキスト解除要求メッセージにＧＷコンテキスト解除表示を含めることを避けることができる。この表示ＩＥがＨｅＮＢ ＧＷに受け取られない場合には、ＨｅＮＢ ＧＷがＵＥコンテキストを解除すべきか否かのチェックを行う必要がなくなるので、ＵＥコンテキストの解除は必要でなくなる。

ＧＷコンテキスト解除表示ＩＥがＵＥコンテキスト解除要求に含められる回数を制限するために、移動元ＨｅＮＢは、移動先ＨｅＮＢセルのトラッキングエリア識別子（ＴＡＩ）が移動元ＨｅＮＢセルのＴＡＩと同じであるか否かをチェック／制御／判定し、さらに移動先ＨｅＮＢが、移動先ＨｅＮＢとのＸ２インタフェースのセットアップの間に移動元ＨｅＮＢによって知られるＨｅＮＢであるか否かをチェック／制御／判定してもよい。後者の制御は、グローバルｅＮＢ ＩＤ情報要素（ＩＥ）がＨｅＮＢ ＩＤの形式に従っているか否かを判定またはチェックすることよって行ってもよい。そうであると判定された場合において、ＴＡＩが複数のＨｅＮＢ ＧＷに割り当て不可能であるために、移動元ＨｅＮＢは、移動先ＨｅＮＢセルに向かうＸ２モビリティが同じＨｅＮＢ ＧＷドメイン内にあるか否かを判定／理解することができる。結果的に、同じ移動元ＨｅＮＢセルと移動先ＨｅＮＢセルとの間のＸ２モビリティの次の事例においては、移動元ＨｅＮＢは、ＵＥコンテキスト解除要求にＧＷコンテキスト解除表示ＩＥを含めないか、あるいはＵＥコンテキスト解除要求メッセージを全く送信しないことになり、その結果、ＵＥコンテキストはＨｅＮＢ ＧＷにおいて解除される必要がなくなる。

ここで図６を参照すると、前述の実施形態による例示的なゲートウェイデバイス（ＨｅＮＢ ＧＷ）６０１のブロック図が示されている。図示するように、ゲートウェイデバイス６０１は、前記移動先無線基地局（図示せず）から第１のパススイッチ要求メッセージを受信するべく構成された受信回路（または受信機）６１０であって、前記第１のパススイッチ要求メッセージは、前記移動先無線基地局によって、前記ＵＥおよび前記移動元無線基地局（図示せず）のそれぞれに対して割り当てられた第１のペアの識別情報を含み、前記第１のパススイッチ要求メッセージはさらに、ＭＭＥ（図示せず）を特定する識別情報を含む受信回路を備える。ゲートウェイデバイス６０１は、前記第１のパススイッチ要求メッセージの受信に応じて前記ＭＭＥに対して第２のパススイッチ要求メッセージを送信するべく構成された送信回路（または送信機）６２０であって、前記第２のパススイッチ要求メッセージは、前記ＭＭＥおよび前記ゲートウェイデバイス６０１のそれぞれにおいて前記ＵＥを特定する第２のペアの識別情報を含み、前記第２のペアの識別情報は、前記第１のペアの識別情報に関連している送信回路をさらに備える。前記受信回路６１０はさらに、移動元無線基地局からＵＥコンテキスト解除要求メッセージを受信するべく構成され、ＵＥコンテキスト解除要求メッセージは、前記移動元無線基地局および前記ゲートウェイデバイス６０１のそれぞれにおいて前記ＵＥを特定する第３のペアの識別情報を含む。ゲートウェイデバイス６０１は、前記第３のペアの識別情報が、前記第１のペアの識別情報に関連している同じ前記第２のペアの識別情報に関連しているか否かを判定するべく構成された処理回路（またはプロセッサ）６３０であって、関連している場合は前記ＵＥコンテキストを維持し、そうでない場合は、前記ＵＥコンテキストを解除または割り当て解除する処理回路をさらに備える。前記処理回路６３０はさらに、前述のように、前記ゲートウェイデバイスにおいて前記ＵＥを特定する識別情報が前記第１のペアの識別情報および前記第３のペアの識別情報の両方と関連している場合、前記第３のペアの識別情報が、前記第１のペアの識別情報に関連している同じ前記第２のペアの識別情報に関連していると判定するべく構成されている。前記ＭＭＥにおいて前記ＵＥを特定する識別情報が前記第１のペアの識別情報および前記第３のペアの識別情報の両方と関連している場合、前記処理回路６３０はまた、前記第３のペアの識別情報が、前記第１のペアの識別情報に関連している同じ前記第２のペアの識別情報に関連していると判定するべく構成される。ゲートウェイデバイス６０１はまた、送信回路６２０、受信回路６１０に接続された、本明細書に記載のＳ１インタフェース６４０の／ための回路も備える。回路６１０および６２０は、別体として設けられる代わりに１個の送受信機回路（図示せず）に構成されてもよい。

ここに記載した機能は、ハードウェア回路（例えば、特定の機能を実行するために、相互接続されたアナログおよび／または個別ロジックゲート、ＡＳＩＣ、ＰＬＡ等）を用いて、および／または１つまたは複数のデジタルマイクロプロセッサまたは汎用コンピュータとともにソフトウェアプログラムおよびデータを用いて、１つまたは複数のノードに実現可能であることを、当業者は理解されよう。空中インタフェースを用いて通信するノードは、適当な無線通信回路も有する。さらに、本技術は、本明細書に開示する技術をプロセッサに実行させる適切なコンピュータ命令のセットを含むソリッドステートメモリ、磁気ディスク、または光学ディスクなど、あらゆる形態のコンピュータが読み出し可能なメモリ内において完全に実施されるものとさらに考えられる。

ハードウェア実装としては、限定されないが、デジタル・シグナル・プロセッサ（ＤＳＰ）ハードウェア、縮小命令セットプロセッサ、限定されないが特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）および／またはフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ（ＦＰＧＡ）を含むハードウェア（例えばデジタルまたはアナログ）回路、および（必要に応じて）そのような機能を実行できるステートマシンなどが挙げられ、または包含される。

コンピュータ実装の点では、コンピュータは、１つまたは複数のプロセッサまたは１つまたは複数のコントローラを備えるものと一般的に理解され、用語、コンピュータ、プロセッサ、およびコントローラは区別せずに用いることができる。コンピュータ、プロセッサ、またはコントローラによって提供される場合、その機能は、１つの専用コンピュータまたはプロセッサまたはコントローラによって提供されても、１つの共有コンピュータまたはプロセッサまたはコントローラによって提供されても、またはその一部が共有されるか分散されていてもよい複数の独立したコンピュータまたはプロセッサまたはコントローラによって提供されてもよい。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」は、上記の例示されたハードウェアのような、当該機能を発揮および／またはソフトウェアを実行することが可能な他のハードウェアをも表す。

本ソリューションは、上述の好ましい実施形態に限定されない。種々の代替物、改変物、均等物を用いることも可能である。したがって、上記の実施形態は、特許請求の範囲の請求項によって定められる、本発明の範囲を限定するものとみなすべきではない。

Claims (8)

1. ゲートウェイデバイス（２４０、６０１）において、移動元無線基地局（２２０）から移動先無線基地局（２３０）へ移動するユーザ端末、ＵＥ（２１０）のコンテキストをハンドリングするための方法であって、
   前記移動先無線基地局（２３０）から第１のパススイッチ要求メッセージを受信するステップ（Ｓ５０１）であって、前記第１のパススイッチ要求メッセージは、前記移動先無線基地局（２３０）によって、前記ＵＥおよび前記移動元無線基地局（２２０）のそれぞれに対して割り当てられた第１のペアの識別情報を含み、前記第１のパススイッチ要求メッセージはさらに、モビリティマネージメントエンティティ、ＭＭＥ（２５０）を特定する識別情報を含むステップと、
   前記第１のパススイッチ要求メッセージの受信に応じて前記ＭＭＥ（２５０）に対して第２のパススイッチ要求メッセージを送信するステップ（Ｓ５０２）であって、前記第２のパススイッチ要求メッセージは、前記ＭＭＥ（２５０）および前記ゲートウェイデバイス（２４０、６０１）のそれぞれにおいて前記ＵＥを特定する第２のペアの識別情報を含み、前記第２のペアの識別情報は、前記第１のペアの識別情報に関連しているステップと、
   前記移動元無線基地局（２２０）からＵＥコンテキスト解除要求メッセージを受信するステップ（Ｓ５０３）であって、前記ＵＥコンテキスト解除要求メッセージは、前記移動元無線基地局（２２０）および前記ゲートウェイデバイス（２４０）のそれぞれにおいて前記ＵＥを特定する第３のペアの識別情報を含むステップと、
   前記第３のペアの識別情報が、前記第１のペアの識別情報に関連している同じ前記第２のペアの識別情報に関連しているか否かを判定し、関連している場合は前記ＵＥコンテキストを維持し、そうでない場合は、前記ＵＥコンテキストを解除または割り当て解除するステップ（Ｓ５０４）とを含む、方法。
2. 前記ゲートウェイデバイス（２４０、６０１）において前記ＵＥを特定する識別情報が前記第１のペアの識別情報および前記第３のペアの識別情報の両方と関連している場合、前記第３のペアの識別情報が、前記第１のペアの識別情報に関連している同じ前記第２のペアの識別情報に関連していると判定される、
   請求項１に記載の方法。
3. 前記ＭＭＥ（２５０）において前記ＵＥを特定する識別情報が前記第１のペアの識別情報および前記第３のペアの識別情報の両方と関連している場合、前記第３のペアの識別情報が、前記第１のペアの識別情報に関連している同じ前記第２のペアの識別情報に関連していると判定される、
   請求項１または２に記載の方法。
4. 前記第３のペアの識別情報が、前記第１のペアの識別情報に関連している同じ前記第２のペアの識別情報に関連している場合、前記ＵＥはゲートウェイデバイス（２４０、６０１）内でのドメインのハンドオーバを行ったものであり、前記第３のペアの識別情報が、前記第１のペアの識別情報に関連している同じ前記第２のペアの識別情報に関連していない場合、前記ＵＥは前記ゲートウェイデバイス（２４０、６０１）のドメインから出たものである、
   請求項１から３のいずれか１項に記載の方法。
5. 移動元無線基地局（２２０）から移動先無線基地局（２３０）へ移動するユーザ端末、ＵＥ（２１０）のコンテキストをハンドリングするためのゲートウェイデバイス（２４０、６０１）であって、 前記移動先無線基地局（２３０）から第１のパススイッチ要求メッセージを受信するべく構成された受信回路（６１０）であって、前記第１のパススイッチ要求メッセージは、前記移動先無線基地局（２３０）によって、前記ＵＥおよび前記移動元無線基地局（２２０）のそれぞれに対して割り当てられた第１のペアの識別情報を含み、前記第１のパススイッチ要求メッセージはさらに、モビリティマネージメントエンティティ、ＭＭＥ（２５０）を特定する識別情報を含む受信回路と、
   前記第１のパススイッチ要求メッセージの受信に応じて前記ＭＭＥ（２５０）に対して第２のパススイッチ要求メッセージを送信するべく構成された送信回路（６２０）であって、前記第２のパススイッチ要求メッセージは、前記ＭＭＥ（２５０）および前記ゲートウェイデバイス（２４０、６０１）のそれぞれにおいて前記ＵＥを特定する第２のペアの識別情報を含み、前記第２のペアの識別情報は、前記第１のペアの識別情報に関連している送信回路とを含み、
   前記受信回路（６１０）はさらに、前記移動元無線基地局（２２０）からＵＥコンテキスト解除要求メッセージを受信するべく構成され、前記ＵＥコンテキスト解除要求メッセージは、前記移動元無線基地局（２２０）および前記ゲートウェイデバイス（２４０、６０１）のそれぞれにおいて前記ＵＥを特定する第３のペアの識別情報を含み、
   前記第３のペアの識別情報が、前記第１のペアの識別情報に関連している同じ前記第２のペアの識別情報に関連しているか否かを判定するべく構成された処理回路（６３０）であって、関連している場合は前記ＵＥコンテキストを維持し、そうでない場合は、前記ＵＥコンテキストを解除または割り当て解除する処理回路をさらに備える、
   ゲートウェイデバイス。
6. 前記処理回路（６３０）は、前記ゲートウェイデバイス（２４０、６０１）において前記ＵＥを特定する識別情報が前記第１のペアの識別情報および前記第３のペアの識別情報の両方と関連している場合、前記第３のペアの識別情報が、前記第１のペアの識別情報に関連している同じ前記第２のペアの識別情報に関連していると判定するべく構成されている、
   請求項５に記載のゲートウェイデバイス（２４０、６０１）。
7. 前記ＭＭＥ（２５０）において前記ＵＥを特定する識別情報が前記第１のペアの識別情報および前記第３のペアの識別情報の両方と関連している場合、前記第３のペアの識別情報が、前記第１のペアの識別情報に関連している同じ前記第２のペアの識別情報に関連していると判定される、
   請求項５または６に記載のゲートウェイデバイス（２４０、６０１）。
8. ホームｅＮＢゲートウェイ、ＨｅＮＢ ＧＷである、
   請求項５から７のいずれか１項に記載のゲートウェイデバイス（２４０、６０１）。

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