JP5803262B2 - Fastening structure for body parts - Google Patents
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Description
本発明は、車体部品の締結構造に関する。 The present invention relates to a fastening structure for body parts.
異種金属で形成された一方の部材と他方の部材とを締結するためのかしめナットとボルトとを備えた車体部品の締結構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。かしめナットは、一方の部材の貫通孔周りにかしめられたかしめ部とフランジ部とで、その貫通孔周りを挟持することにより、その一方の部材に取り付けられている。 2. Description of the Related Art Conventionally, a fastening structure for a vehicle body part including a caulking nut and a bolt for fastening one member formed of a different metal and the other member is known (see, for example, Patent Document 1). The caulking nut is attached to one of the members by clamping the periphery of the through hole between the caulking portion and the flange portion that are caulked around the through hole of the one member.
しかしながら、一方の部材が樹脂製であると、経時により貫通孔周りがクリープし、かしめナットの挟持圧が低減するおそれがある。かしめナットの挟持圧が低減されると、かしめナットからボルトを外す際に、かしめナットがボルトと共に回転してしまい、かしめナットからボルトを外せなくなる不具合が発生する。 However, if one of the members is made of resin, the area around the through hole creeps over time, and the clamping pressure of the caulking nut may be reduced. When the clamping pressure of the caulking nut is reduced, when the bolt is removed from the caulking nut, the caulking nut rotates together with the bolt, and there is a problem that the bolt cannot be removed from the caulking nut.
したがって、この場合には、固定治具(ペンチ等の工具)で、かしめナットを回転しないように押さえる必要があるが、一方の部材と他方の部材との間隔が狭いときには、かしめナットのフランジ部を固定治具で押さえ難い。また、かしめナットが取り付けられる一方の部材側が閉断面構造になっている場合には、かしめナットのフランジ部以外を固定治具で押さえることができない。 Therefore, in this case, it is necessary to hold the caulking nut with a fixing jig (tool such as pliers) so that it does not rotate. However, when the distance between one member and the other member is narrow, the flange portion of the caulking nut Is difficult to hold with a fixture. Moreover, when the one member side to which the caulking nut is attached has a closed cross-sectional structure, it is not possible to press the portion other than the flange portion of the caulking nut with a fixing jig.
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、樹脂部材にかしめられたかしめナットに螺合された締結具を、そのかしめナットから外す際の作業性を向上できる車体部品の締結構造を得ることを目的とする。 Accordingly, in view of the above circumstances, the present invention has an object to obtain a fastening structure for a vehicle body part that can improve workability when a fastener that is screwed into a caulking nut that is caulked to a resin member is removed from the caulking nut. And
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車体部品の締結構造は、車体に設けられた樹脂部材に凸状に形成された締結座部と、前記締結座部にかしめられ、該締結座部から外方側へ張り出すフランジ部を備えたかしめナットと、前記かしめナットに螺合されることにより、前記樹脂部材に被締結部材を締結する締結具と、を有することを特徴としている。
In order to achieve the above object, a vehicle body component fastening structure according to
請求項1に記載の発明によれば、かしめナットがかしめられる樹脂部材の締結座部は、凸状に形成されている。そして、そのかしめナットには、締結座部から外方側へ張り出すフランジ部が備えられている。したがって、樹脂部材と被締結部材との間に、固定治具を挿入させるスペースを広く確保することができ、その固定治具によって、かしめナットのフランジ部を固定することができる。よって、樹脂部材にかしめられたかしめナットに螺合された締結具を、そのかしめナットから外す際の作業性を向上させることができる。 According to the first aspect of the present invention, the fastening seat portion of the resin member to which the caulking nut is caulked is formed in a convex shape. The caulking nut is provided with a flange portion that protrudes outward from the fastening seat portion. Therefore, a wide space for inserting the fixing jig can be secured between the resin member and the member to be fastened, and the flange portion of the caulking nut can be fixed by the fixing jig. Therefore, the workability | operativity at the time of removing the fastener fastened by the crimping nut crimped to the resin member from the crimping nut can be improved.
また、請求項2に記載の車体部品の締結構造は、請求項1に記載の車体部品の締結構造であって、前記被締結部材が、凹状に形成された締結座部を有することを特徴としている。 According to a second aspect of the present invention, there is provided a fastening structure for a vehicle body part according to the first aspect, wherein the fastened member has a fastening seat portion formed in a concave shape. Yes.
請求項2に記載の発明によれば、樹脂部材に締結される被締結部材の締結座部が、凹状に形成されている。したがって、樹脂部材と被締結部材との間に、固定治具を挿入させるスペースを更に広く確保することができる。
According to invention of
また、請求項3に記載の車体部品の締結構造は、請求項1又は請求項2に記載の車体部品の締結構造であって、前記被締結部材が、ワイパーブラケットであることを特徴としている。
A vehicle body part fastening structure according to claim 3 is the vehicle body part fastening structure according to
請求項3に記載の発明によれば、被締結部材が、ワイパーブラケットとされている場合に、特に有効となる。 According to the invention described in claim 3, it is particularly effective when the fastened member is a wiper bracket.
以上のように、本発明によれば、樹脂部材にかしめられたかしめナットに螺合された締結具を、そのかしめナットから外す際の作業性を向上できる車体部品の締結構造を提供することができる。 As described above, according to the present invention, it is possible to provide a fastening structure for a vehicle body part that can improve workability when a fastener fastened to a caulking nut that is caulked to a resin member is removed from the caulking nut. it can.
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において、矢印UPを上方向とし、それを基準に「上」「下」を付加して説明する場合があるが、「上」「下」を付加した説明によって、各部の方向が限定されるものではない。まず、第1実施形態に係る締結構造10について説明する。
Hereinafter, embodiments according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. For convenience of explanation, in each figure, the arrow UP may be an upward direction, and there may be a case where “up” and “down” are added as a reference. The direction of each part is not limited. First, the
図1で示すように、車体部品の締結に用いられる締結構造10は、車体に設けられた樹脂部材としての樹脂パネル(バックドアインナーパネル)12に凸状に形成された締結座部14と、締結座部14にかしめられ、締結座部14から外方側へ張り出すフランジ部22を備えたかしめナット20と、かしめナット20に螺合されることにより、樹脂パネル12に被締結部材としてのワイパーブラケット26を締結する締結具としてのボルト30と、を有している。
As shown in FIG. 1, a
樹脂パネル12における締結座部(第1締結座部)14は、図1の断面視で、上方へ向かって所定高さ(少なくとも後述する図示しない固定治具が挿入できる程度の高さ)で突出する凸状に形成されるとともに、その上方から見て、例えば円形状(即ち略円筒状)に形成されている。そして、その締結座部14の中心部には、かしめナット20をかしめて取り付けるための貫通孔14Cが形成されている。
The fastening seat portion (first fastening seat portion) 14 in the
かしめナット20は、締結座部14の貫通孔14C周りの内周縁部14Bに支持される平面視円形状のフランジ部22と、図示しないかしめ用治具によって、フランジ部22よりも下方側で、かつ雌ネジ部25よりも上方側の部位を圧縮して潰す(かしめる)ことにより、締結座部14の内周縁部14Bをフランジ部22とで挟持するかしめ部24と、を備えている。つまり、このかしめナット20は、締結座部14の内周縁部14Bを、フランジ部22とかしめ部24とで挟持することにより、その締結座部14(内周縁部14B)に取付固定されるようになっている。
The
そして、フランジ部22の外径は、締結座部14の外径よりも大きくされており、上記したように、フランジ部22の周縁部22Aが、締結座部14の外周面14Aよりも径方向外側へ張り出すようになっている。なお、かしめ部24の外径は、フランジ部22の外径よりも小さくされており、図示のものは、締結座部14の内径と同一か、それよりも若干小さくなるように形成されている。
And the outer diameter of the
ボルト30は、かしめナット20のフランジ部22の上面に、金属製のワイパーブラケット26を固定するために、そのワイパーブラケット26の上方から、ワイパーブラケット26に形成されたボルト挿通孔26Aに挿通されて、かしめナット20に螺合されるようになっている。つまり、これにより、ボルト30の頭部32とフランジ部22とで、ワイパーブラケット26を挟持固定するようになっている。
The
なお、この樹脂パネル12は、図1で示すように、その外周縁部12Aが、別の樹脂パネル16に接着剤18によって接合されることにより、閉断面構造を形成するようになっている。したがって、かしめナット20のフランジ部22よりも下方側には、図示しない固定治具がアクセス不能になっている。換言すれば、かしめナット20において、図示しない固定治具が押さえられるのは、フランジ部22のみとなっている。
As shown in FIG. 1, the outer
以上のような構成の車体部品の締結構造10において、次にその作用について説明する。上記したように、かしめナット20は、樹脂パネル12に凸状に形成された締結座部14における貫通孔14C周りの内周縁部14Bを、図示しないかしめ用治具によりかしめられたかしめ部24とフランジ部22とで挟持することによって、その内周縁部14Bに取付固定されている。
Next, the operation of the vehicle body
したがって、その内周縁部14Bに、経時によるクリープが発生していないときには、ボルト30をかしめナット20に螺合したり、かしめナット20からボルト30を外したりする際に、そのかしめナット20がボルト30と共に回転することはなく、これによって、ボルト30が、かしめナット20に螺合されたり、かしめナット20から外されたりする。
Therefore, when creep with time does not occur in the inner
しかしながら、その内周縁部14Bが経時によりクリープすると、そのフランジ部22とかしめ部24とによる内周縁部14Bに対する挟持圧が低減(不足)し、ボルト30をかしめナット20から外すときに、そのかしめナット20がボルト30と共に回転して、かしめナット20からボルト30が外せなくなる不具合が発生する。
However, when the inner
この場合、樹脂パネル12は、その外周縁部12Aが樹脂パネル16に接合されて、閉断面構造とされているので、かしめナット20のフランジ部22よりも下方側には、図示しない固定治具がアクセスできない。よって、その固定治具により、かしめナット20が回転しないように押さえられる部位は、かしめナット20のフランジ部22のみとなる。
In this case, since the outer
しかし、図3で示す比較例に係る締結構造11のように、締結座部15が上方へ向かって凸状に突出していない形状であると、樹脂パネル12とワイパーブラケット26との間に、図示しない固定治具を挿入させるスペースを確保することができず、その固定治具で、かしめナット21のフランジ部23を押さえることができない。
However, like the
これに対し、図1で示す本実施形態に係る締結構造10では、締結座部14が、上方へ向かって所定高さ凸状(略円筒状)に突出し、かつかしめナット20のフランジ部22の外径が、締結座部14の外径よりも大きくされて、その周縁部22Aが、締結座部14の外周面14Aよりも径方向外側へ張り出している。
On the other hand, in the
したがって、樹脂パネル12とワイパーブラケット26との間に、図示しない固定治具を挿入させるための上下方向のスペースS1を確保することができ、その固定治具で、かしめナット20のフランジ部22を回転しないように押さえることができる。
Accordingly, a vertical space S1 for inserting a fixing jig (not shown) can be secured between the
よって、かしめナット20のフランジ部22とかしめ部24とで挟持された締結座部14の内周縁部14Bが経時によりクリープし、フランジ部22とかしめ部24とによる内周縁部14Bに対する挟持圧が低減しても、そのかしめナット20からボルト30を外すことができる。
Therefore, the inner
つまり、これにより、かしめナット20に螺合されたボルト30を、そのかしめナット20から外す際の作業性を向上させることができる。なお、ボルト30をかしめナット20から外した後、そのかしめナット20のかしめ部24を、図示しないかしめ用治具で再度かしめて、上記挟持圧を復活させるようにすることが望ましい。
That is, this makes it possible to improve workability when the
次に、第2実施形態に係る締結構造10について説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は省略する。図2で示すように、この第2実施形態に係る締結構造10では、被締結部材であるワイパーブラケット26に、凹状の締結座部(第2締結座部)28が形成されている点だけが、上記第1実施形態と異なっている。
Next, the
すなわち、このワイパーブラケット26には、図2の断面視で凹状となり(下方へ向かって所定高さ突出する凸状となり)、かつ下方から見て、例えば円形状となる(即ち略円筒状となる)締結座部28が形成されている。この締結座部28の外径は、樹脂パネル12に形成された締結座部14の外径とほぼ同一とされており、かしめナット20のフランジ部22の外径よりも小さくされている。
That is, the
つまり、かしめナット20のフランジ部22の周縁部22Aは、締結座部14の外周面14A及び締結座部28の外周面28Aよりも径方向外側へ張り出すようになっている。そして、そのフランジ部22の周縁部22Aの上方側は、凹状とされた締結座部28によって、上下方向にスペースS3が形成されるようになっている。
That is, the
したがって、この第2実施形態における上下方向のスペースS2の方が、上記第1実施形態における上下方向のスペースS1よりも、スペースS3分、更に広くなる構成である。つまり、この第2実施形態に係る締結構造10の方が、上記第1実施形態に係る締結構造10よりも、図示しない固定治具を挿入し易くなっており、その固定治具で、かしめナット20のフランジ部22を押さえ易くなっている。
Accordingly, the vertical space S2 in the second embodiment is configured to be wider by the space S3 than the vertical space S1 in the first embodiment. That is, the
なお、この第2実施形態に係る締結構造10では、締結座部28が、凹状に形成されていることから、締結具としてのビス34の頭部36が、締結座部28を除くワイパーブラケット26の上面から突出しないようにすることができる。これにより、意匠性も向上させることができる。
In the
以上、本実施形態に係る車体部品の締結構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る締結構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、締結座部14、28の形状は、平面視円形状に限定されず、平面視正多角形状等にされてもよい。
As mentioned above, although the
10 締結構造
12 樹脂パネル(樹脂部材)
14 締結座部
20 かしめナット
22 フランジ部
26 ワイパーブラケット(被締結部材)
28 締結座部
30 ボルト(締結具)
10
14
28
Claims (3)
前記締結座部にかしめられ、該締結座部から外方側へ張り出すフランジ部を備えたかしめナットと、
前記かしめナットに螺合されることにより、前記樹脂部材に被締結部材を締結する締結具と、
を有することを特徴とする車体部品の締結構造。 A fastening seat formed in a convex shape on a resin member provided on the vehicle body;
A caulking nut provided with a flange portion that is caulked to the fastening seat portion and projects outward from the fastening seat portion;
A fastener that fastens a member to be fastened to the resin member by being screwed to the caulking nut;
A vehicle body component fastening structure characterized by comprising:
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