JP5782627B1 - 楔型チゼル、破砕方法および破砕装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】削孔に楔型チゼルが噛み込むのを抑制して楔型チゼルによる破砕作業の効率を高める。【解決手段】先端に向かって先細り形状で、先端部を削孔に挿入自在な軸体構造を有するチゼル本体と、断面形状が台形または矩形形状を有するねじ山が螺旋状でチゼル本体の側面に設けられ、チゼル本体の先端に向かっておねじ外径が漸次減少するテーパ雄ねじ部とを備え、チゼル本体が軸線まわりに回転されながらチゼル本体の先端部が削孔に対して第1方向に押し込まれることでねじ山の山頂で削孔の内壁を第1方向と直交する方向に押圧して削孔の周囲を割岩する。【選択図】図5
Description
この発明は、岩盤、岩石、コンクリート構造物などの被破砕物に形成された削孔の周囲を楔型チゼルで破砕する破砕技術に関するものである。
従来、岩盤、岩石、コンクリート構造物などの被破砕物を破砕する作業には、バックホウ等の作業機械のアームに油圧ブレーカー等の破砕装置を装着し、鋭角に形成されたチゼルの先端部を被破砕物の表面に当接させるとともに、往復動するピストンでチゼルの後端部を打撃することによりチゼルを被破砕物の方向に前進させる。このとき、ピストンでの打撃によって被破砕物の方向に進行する圧縮の応力波が発生し、それが被破砕物に到達して被破砕物を破砕する。この破砕技術では、上記したように圧縮の応力波を用いて岩盤などの破砕を実行しているため、次のような問題があった。まず第1に、被破砕物を破砕する際に大きな打撃音が発生してしまい、特に住宅地に近い現場では当該打撃音は騒音という環境問題を引き起こす場合があった。
また、岩盤などは圧縮応力に対して極めて高い耐力を有しており、圧縮の応力波を用いた従来技術では硬度の高い岩盤や岩石などを容易に破砕することができず、単位時間当たりの破砕除去することができる量は一日当たり41立方メートル程度に止まっている。このようにエネルギーおよび作業性において非効率な面があり、改善の余地があった。
そこで、本願出願人は、被破砕物を広範囲にわたって効率的に破砕する技術として、先細り形状を有する楔型チゼルを用いた破砕技術を提案してきた(特許文献1〜特許文献4)。これらの特許文献1〜4に記載の発明は、被破砕物に対して削孔を形成し、次のように構成された楔型チゼルの先端を当該削孔に押し込んで削孔の周囲を破砕するものである。この楔型チゼルは、先端端面が削孔の内径よりも小さな第1の外径を有するとともに先端端面から後端に進むにしたがって外径が大きくなり削孔の内径よりも大きな第2の外径となる傾斜面を有している。そして、楔型チゼルの先端を削孔の内部に挿入すると、傾斜面が削孔の内壁に当接する。その当接状態で往復動するピストンによりチゼルの後端を打撃すると、削孔の周囲では、削孔からピストンの往復方向とほぼ直交する方向に引張応力が被破砕物に作用し、その結果、削孔の周囲が破砕される。この本願出願人が提案してきた技術によれば、打撃音を大幅に低下させて現場周辺の環境に配慮した工事を行うことができる。しかも、単位時間当たりに破砕できる量も、一日当たり例えば181立方メートル程度にも達し、大容量の被破砕物を短時間で破砕することが可能となっている。
ところで、従来の破砕技術では、削孔に楔型チゼルの先端部を挿入した状態で、ピストンによりチゼルの後端を打撃して楔型チゼルによる破砕作業を行っている。このように楔型チゼルに対して押し込む力のみを加えているため、楔型チゼルの先端部が削孔の内壁に噛み込むことがあった。このような噛み込み現象が発生すると、楔型チゼルを削孔から容易に抜き取ることが難しく、抜取作業途中で楔型チゼルが折れてしまうという不具合が発生することもあった。そのため、噛み込み現象が発生すると、楔型チゼルによる破砕作業を中断し、従来から周知の油圧ブレーカー等によりチゼルが噛み込んだ削孔の周囲を掘り起こし、楔型チゼルを回収した上で破砕作業を継続する必要があった。このように楔型チゼルの噛み込みが発生すると、作業効率が大幅に低下して施工コストの増大を招いてしまう。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、削孔に楔型チゼルが噛み込むのを抑制して楔型チゼルによる破砕作業の効率を高めることを目的とする。
この発明の第1態様は、先端に向かって先細りした軸体構造を有し、被破砕物に対して第1方向に形成された削孔に先端部が押し込まれることで削孔の周囲を割岩する楔型チゼルであって、第1方向と平行な軸線方向に延びるチゼル本体と、断面形状が台形または矩形形状を有する、複数のねじ山が一列でしかも螺旋状にチゼル本体の側面に設けられ、チゼル本体の先端に向かっておねじ外径が漸次減少するテーパ雄ねじ部とを備え、各ねじ山は第1ねじ山群および第2ねじ山群のうちのいずれか一方に属し、第1ねじ山群に属するねじ山は軸線方向と直交する第2方向における軸線の一方側に設けられ、第2ねじ山群に属するねじ山は第2方向における軸線の他方側に設けられており、テーパ雄ねじ部は、第1ねじ山群に属するねじ山と、第2ねじ山群に属するねじ山とを交互に配列してなり、チゼル本体が軸線まわりに回転されながらチゼル本体の先端部が削孔に対して第1方向に押し込まれることでねじ山の山頂で削孔の内壁を第1方向と直交する方向に押圧して削孔の周囲を割岩することを特徴としている。
この発明の第2態様は、先端に向かって先細りした軸体構造を有し、被破砕物に対して第1方向に形成された削孔に先端部が押し込まれることで削孔の周囲を割岩する楔型チゼルであって、第1方向と平行な軸線方向に延びるチゼル本体と、断面形状が台形または矩形形状を有する、複数のねじ山が一列でしかも螺旋状にチゼル本体の側面に設けられ、チゼル本体の先端に向かっておねじ外径が漸次減少するテーパ雄ねじ部とを備え、各ねじ山は第1ねじ山群ないし第4ねじ山群のうちのいずれか一方に属し、第1ねじ山群に属するねじ山は軸線方向と直交する第2方向における軸線の一方側に設けられ、第2ねじ山群に属するねじ山は第2方向における軸線の他方側に設けられており、第3ねじ山群に属するねじ山は軸線方向と直交し、しかも第2方向と異なる第3方向における軸線の一方側に設けられ、第4ねじ山群に属するねじ山は第3方向における軸線の他方側に設けられており、テーパ雄ねじ部は、第1ねじ山群に属するねじ山と、第2ねじ山群に属するねじ山と、第3ねじ山群に属するねじ山と、第4ねじ山群に属するねじ山とをこの順序で循環的に配列してなり、チゼル本体が軸線まわりに回転されながらチゼル本体の先端部が削孔に対して第1方向に押し込まれることでねじ山の山頂で削孔の内壁を第1方向と直交する方向に押圧して削孔の周囲を割岩することを特徴としている。
この発明の第3態様は、破砕方法であって、上記楔型チゼルを準備する第1工程と、チゼル本体の先端を削孔に挿入した状態でテーパ雄ねじ部を第1方向に進めるようにチゼル本体を回転させながらチゼル本体の先端部を削孔に対して第1方向に押し込んで削孔の周囲を割岩する第2工程とを備えることを特徴としている。
この発明の第4態様は、破砕装置であって、上記楔型チゼルと、楔型チゼルのチゼル本体を回転させながら削孔へのチゼル本体の挿脱を行う作業機械とを備え、作業機械は、テーパ雄ねじ部を第1方向に進めるようにチゼル本体を正回転させながら削孔に対してチゼル本体の先端部を第1方向に押し込んで削孔の周囲を割岩することを特徴としている。
以上のように、本発明によれば、削孔の形成方向(第1方向)と平行な軸線方向に延びるチゼル本体の側面に対し、断面形状が台形または矩形形状を有するねじ山が設けられてテーパ雄ねじ部が構成されている。このテーパ雄ねじ部では、チゼル本体の先端に向かっておねじ外径が漸次減少している。また、このような断面形状を有するねじ山の山頂は軸線方向に一定の幅を有している。そして、テーパ雄ねじ部の軸線まわりにチゼル本体を回転させながら楔型チゼルの先端部を削孔に対して第1方向に押し込むと、ねじ山の山頂が削孔の内壁を第1方向と直交する方向に押圧して削孔の周囲を割岩する。したがって、楔型チゼルの先端部を削孔の内部に安定して送り込むことができ、その結果、楔型チゼルが削孔に噛み込むのを効果的に抑制して楔型チゼルによる破砕作業を効率的に行うことができる。また、噛み込みが発生したとしても、楔型チゼルを逆回転させることで噛み込みを容易に解消することができる。
図1は、本発明にかかる楔型チゼルの第1実施形態を装備した破砕装置の一実施形態を示す図である。この破砕装置は、被破砕物(図1では転石)1に形成される削孔11の形成方向(+X)と平行な軸線方向に延びる軸体構造を有する楔型チゼル2と、当該楔型チゼル2を軸線AX(図2)まわりに回転させながら被破砕物1の削孔11に挿脱させる作業機械3とを有している。なお、図1や以下の図面では必要に応じて、被破砕物1と装置各部の配置関係を明確にするために、削孔形成方向X、それと直交する左右方向Yおよび前後方向Zに対応した三次元の座標系を採用している。
図2は図1の破砕装置で用いられる楔型チゼルを示す図であり、本発明にかかる楔型チゼルの第1実施形態に相当している。なお、同図中には、楔型チゼル2の一部を拡大した断面図が記載されている。この楔型チゼル2は、先端に向かって先細り形状で、先端部を削孔11に挿入自在なチゼル本体21と、チゼル本体21の後端面から(−X)方向に突設された角柱形状の後端部22と、チゼル本体21のテーパ面211に形成されたテーパ雄ねじ部23とを有している。
チゼル本体21は、図2に示すように、後端部22と連結された円柱部位212と、円柱部位212の先端部から(+X)方向に延びる倒立円錐台部位213とを有している。この倒立円錐台部位213は、先端側、つまり(+X)方向側に進むにしたがって外径が減少する、いわゆる先細り形状を有している。より詳しくは、倒立円錐台部位213の後端位置は削孔11の内径dよりも大きな外径を有する一方、先端位置では削孔11の内径dよりも小さな外径を有する。このように倒立円錐台部位213の側面はテーパ面211となっており、本発明の「チゼル本体の側面」の一例に相当している。
このテーパ面211には、螺旋状のねじ溝231が軸線方向(+X)に形成され、これによって断面形状が台形のねじ山(以下、「台形ねじ山」という)232が設けられてテーパ雄ねじ部23が構成されている。したがって、このテーパ雄ねじ部23では、後端側からチゼル本体21の先端に向かっておねじ外径が漸次減少している。なお、この実施形態では、テーパ雄ねじ部23をチゼル本体21の後端側から見たときに時計回りに台形ねじ山232をたどると、台形ねじ山232は先端側に遠ざかっており、いわゆる「右ねじ」となっている。そこで、チゼル本体21を上記時計回りに回転させることを「正回転」と称し、反時計回りに回転させることを「逆回転」と称する。
また、このようにテーパ雄ねじ部23を軸線AX回りに正逆回転させるために、チゼル本体21の後端面に後端部22が上記のように設けられ、図1に示すように後端部22を介して作業機械3に装着可能となっている。
この作業機械3は、図1に示すように、バックホウ等の建設車両31と、建設車両31のアーム311に取り付けられるブラケット32と、ブラケット32に保持される油圧モータ33および減速機34と、減速機34を介して油圧モータ33の回転軸(図示省略)に連結された状態で楔型チゼル2の後端部22を把持するチャック35とを備えている。油圧モータ33は不図示の油圧供給源から切換弁を介して圧油の供給を受けることで回転軸を正逆回転可能となっている。この油圧モータ33の回転軸は減速機34を介してチャック35と連結されている。このため、油圧モータ33の回転方向および回転数を制御することでチャック35により把持される楔型チゼル2を軸線AX回りに所望の回転数で正逆回転させることが可能となっている。また、建設車両31のアーム311の動きをオペレータが操作制御することで楔型チゼル2を削孔11に挿脱可能となっている。なお、図1中の符号36は、次に説明するようにチゼル本体21を回転させながら削孔11に挿脱して破砕作業を行う際に発生する音が騒音として周囲に伝播するのを抑制する防音カバーである。
図3は図1に示す破砕装置により被破砕物を破砕する作業を模式的に示す図である。なお、同図(および後で説明する図5)においては、作業機械3の図示を省略している。この実施形態では、被破砕物1の中央部に内径dの削孔11を(+X)方向に形成した(削孔形成工程)後、作業機械3を操作して図3(a)に示すように楔型チゼル2を削孔11の直上位置に位置させる(準備工程:第1工程)。そして、楔型チゼル2を方向(+X)に降下させて楔型チゼル2の先端部を削孔11に挿入するとともに、不図示の油圧供給源から切換弁を介して油圧モータ33へ圧油を供給することにより油圧モータ33の回転軸を回転させ、その回転力を減速機34およびチャック35を介して楔型チゼル2に伝達する。これにより、図3(b)に示すように、楔型チゼル2が軸線AXまわりに正回転しながら楔型チゼル2の先端部が削孔11に押し込まれていく。このとき、テーパ雄ねじ部23に設けられる台形ねじ山232の山頂233(図2参照)が削孔11の内壁を螺旋状に摺動しながらテーパ雄ねじ部23は削孔形成方向(+X)にゆっくりと進行していく。また、本実施形態では、台形ねじ山232でテーパ雄ねじ部23を構成しているため、山頂233は削孔11の内壁と面接触しており、上記したテーパ雄ねじ部23の進行に伴って台形ねじ山232の山頂233が削孔11の内壁を径方向に押圧し、この押圧力によって削孔11の周囲に引張応力を作用させて削孔11の周囲を割岩し、多くの亀裂を被破砕物1に導入する(破砕工程:第2工程)。なお、本実施形態では減速機34により楔型チゼル2の回転数およびトルクを調整しており、テーパ雄ねじ部23の進行速度および山頂233が削孔11の内壁を径方向に押圧する力を容易に適正化することができる。
こうして予定した削孔11の周囲の破砕が完了すると、油圧供給源から油圧モータ33へ圧油を切り換えて油圧モータ33の回転を逆転させるとともに作業機械3の操作によって図3(c)に示すように楔型チゼル2の引き上げを行う。ここでは、テーパ雄ねじ部23では右ねじが設けられているのに対し、油圧モータ33は逆回転(反時計回りに回転)させているため、テーパ雄ねじ部23に設けられる台形ねじ山232の山頂233(図2参照)が破砕工程時とは逆に削孔11の内壁を螺旋状に摺動しながらテーパ雄ねじ部23は方向(−X)にゆっくりと進行し、削孔11から引き抜かれる(引抜工程:第3工程)。
また、仮に予定した削孔11の周囲の破砕が完了する前に、チゼル本体21の噛み込みが発生したとしても、その段階で上記した引抜工程と同様に油圧モータ33の逆回転と作業機械3の操作による引き上げを行うことで噛み込みを解消することができる(第4工程)。
以上のように、本実施形態では、楔型チゼル2のチゼル本体21にテーパ雄ねじ部23を設け、テーパ雄ねじ部23の軸線AXまわりに楔型チゼル2を回転させながら削孔11に押し込んで削孔11の周囲を破砕している。このとき、テーパ雄ねじ部23に設けられる台形ねじ山232の山頂233が削孔11の内壁を螺旋状に摺動しながらテーパ雄ねじ部23が削孔形成方向(+X)にゆっくりと進行するため、楔型チゼル2の先端部を削孔11内に安定して送り込むことができる。その結果、楔型チゼル2が削孔11に噛み込むのを効果的に抑制することができ、楔型チゼル2による破砕作業の効率を高めることができる。
また、本実施形態では、油圧モータ33の逆回転と作業機械3の操作による引き上げによって楔型チゼル2を削孔11から容易に引き抜くことができ、破砕作業の効率を向上に大きく寄与する。また、噛み込みが発生したとしても、チゼル本体21を逆回転させることで噛み込みを容易に解消することができる。
また、本実施形態では、油圧モータ33の回転とテーパ雄ねじ部23とを組み合わせて被破砕物1の破砕作業を行っているため、打撃による破砕を行っていた従来技術に比べて騒音を大幅に低下させることができ、環境性能を高めることができる。また、本実施形態では、油圧モータ33の回転数や減速機34の減速比を調整することで破砕工程中に楔型チゼル2から削孔11に与えられる力を制御することができる。例えば、被破砕物1の物性に応じて油圧モータ33の回転数などを調整することで被破砕物1に適した条件で破砕装置を作動させることができ、優れた破砕効率が得られる。
また、上記実施形態では、破砕工程中油圧モータ33を常に正回転させているが、正回転と、短時間の逆回転とを交互に行いながら破砕工程を行ってもよく、これによって噛み込み発生をさらに抑制することができる。
ところで、上記実施形態では、テーパ面211に1本の台形ねじ山232を螺旋状に設けてテーパ雄ねじ部23を形成しているが、図4に示すように、台形ねじ山232の一部を取り除いて複数の台形ねじ山217を螺旋状に一列で配列してテーパ雄ねじ部23を形成してもよい(第2実施形態)。なお、当該テーパ雄ねじ部23の形成方法はこれに限定されるものではなく、例えば特許文献1等に記載されているように倒立円錐台に対して軸線方向に溝部を設けたチゼル本体21に螺旋状のねじ溝231を設けることで複数のねじ山を形成してもよい。
図4は本発明にかかる楔型チゼルの第2実施形態を示す図である。この楔型チゼル2が第1実施形態と大きく相違するのは、上記したように、テーパ雄ねじ部23が複数の台形ねじ山で構成されている点である。これらの台形ねじ山は、第1ねじ山群Gaおよび第2ねじ山群Gbのいずれか一方に属している。すなわち、第1ねじ山群Gaに属する台形ねじ山234aは図4に示すように軸線方向Xと直交する方向P(本発明の「第2方向」に相当)における軸線AXの一方側(同図の右手側であり、(+P)方向側)に設けられる。これに対し、第2ねじ山群Gbに属する台形ねじ山234bは方向Yにおける軸線AXの他方側(同図の左手側であり、(−P)方向側)に設けられている。そして、第1ねじ山群Gaに属するねじ山234aと、第2ねじ山群Gbに属する台形ねじ山234bとが交互に一列で螺旋状に設けられている。なお、その他の構成は第1実施形態と同一であるため、同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
図5は図4に示す楔型チゼルを用いた破砕装置により被破砕物を破砕する作業を模式的に示す図である。同図中の下段図面は上段図面中のA方向から見た平面図であり、楔型チゼル2の図示を省略して亀裂の入り方を模試的に示している。また、同図の上段図面中の黒丸および点線は楔型チゼル2の削孔11への進行状態を理解するために付したものである。
本実施形態では、被破砕物1の中央部に内径dの削孔11を(+X)方向に形成した(削孔形成工程)後、作業機械3を操作して楔型チゼル2を削孔11の直上位置に位置させる(準備工程)。そして、楔型チゼル2を方向(+X)に降下させて楔型チゼル2の先端部を削孔11に挿入するとともに、不図示の油圧供給源から切換弁を介して油圧モータ33へ圧油を供給することにより油圧モータ33の回転軸を回転させ、その回転力を減速機34およびチャック35を介して楔型チゼル2に伝達する。これにより、楔型チゼル2が軸線AXまわりに正回転しながら楔型チゼル2の先端部が削孔11に押し込まれていき、上記実施形態と同様に破砕工程が実行される。ただし、図4の楔型チゼル2を用いているため、次に説明するように亀裂の発生態様を制御しながら削孔11の周囲を確実に破砕することができる。
楔型チゼル2の回転角度が角度θ1のとき、図4の(+P)方向と(+Y)方向とが一致し、図5の(b−1)に示すように、第1ねじ山群Gaの最先端側の台形ねじ山234aおよび第2ねじ山群Gbの最先端側の台形ねじ山234bは削孔11の内壁をそれぞれ(+Y)方向および(−Y)方向に押圧する。そのため、削孔11から亀裂KがZ方向に発生する。
この回転角度θ1から時計方向に楔型チゼル2が回転する間に、台形ねじ山234aおよび台形ねじ山234bがそれぞれ押圧する方向は徐々に移動し、その移動に伴って上記亀裂Kとは異なる態様で亀裂Kが順次形成されていく。例えば回転角度θ1から時計方向に90゜だけ楔型チゼル2が軸線AXまわりに回転して回転角度θ2に位置すると、図5の(b−2)に示すように、台形ねじ山234aおよび台形ねじ山234bは削孔11の内壁をそれぞれ(+Z)方向および(−Z)方向に押圧する。そのため、削孔11から亀裂KがY方向に発生する。また、ここまでに回転移動する間にも、台形ねじ山234aおよび台形ねじ山234bが削孔11の内壁を上記と異なる角度位置で押圧して亀裂Kを順次形成していく。なお、図5の(b−2)では、その一部のみを図示している。
また、この回転角度θ2から時計方向に楔型チゼル2が回転する間に、台形ねじ山234aおよび台形ねじ山234bがそれぞれ押圧する方向は徐々に移動し、その移動に伴って上記亀裂Kとは異なる態様で亀裂Kがさらに追加形成されていく。例えば回転角度θ2から時計方向に90゜だけ楔型チゼル2が軸線AXまわりに回転すると、図5の(b−3)に示すように、台形ねじ山234aおよび台形ねじ山234bは削孔11の内壁をそれぞれ(−Y)方向および(+Y)方向に押圧する。そのため、削孔11から亀裂KがY方向にさらに発生する。また、ここまで回転移動する間(角度位置θ2〜θ3)にも、台形ねじ山234aおよび台形ねじ山234bが削孔11の内壁を上記と異なる角度位置で押圧して亀裂Kを順次形成していく。なお、図5の(b−3)では、その一部のみを図示している。
このように軸線AXまわりの楔型チゼル2の回転によって楔型チゼル2が削孔11の内部に進行しながら削孔11の周囲に異なる角度方向を連続的に変えながら亀裂Kが削孔11から放射状に順次形成される。このように亀裂Kが形成される方向を制御しながら削孔11の周囲を割岩することができ、被破砕物1を良好に破砕することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、第2実施形態では、テーパ雄ねじ部23を複数の台形ねじ山234で構成するとともに当該複数の台形ねじ山234を2つのねじ山群Ga、Gbに区分けしているが、区分け数は「2」に限定されるものではなく、任意であり、例えば区分け数を「4」に設定してもよい(第3実施形態)。
図6は本発明にかかる楔型チゼルの第3実施形態を示す図である。この楔型チゼル2が第2実施形態と大きく相違するのは、上記したように、テーパ雄ねじ部23を複数の台形ねじ山234で構成するとともに、それらの台形ねじ山234を4つのねじ山群Ga〜Gdに区分けしている点である。より詳しくは、図6に示すように、第1ねじ山群Gaおよび第2ねじ山群Gbは第2実施形態と同じであり、第3ねじ山群Gcおよび第4ねじ山群Gdは新たに追加されたものである。つまり、第3ねじ山群Gcに属する台形ねじ山234cは軸線方向Xと直交する方向Q(本発明の「第3方向」に相当)における軸線AXの一方側(同図の左下側であり、(+Q)方向側)に設けられる。これに対し、第4ねじ山群Gdに属する台形ねじ山234dは方向Yにおける軸線AXの他方側(同図の右上側であり、(−Q)方向側)に設けられている。そして、第1ねじ山群Gaに属するねじ山234a、第2ねじ山群Gbに属する台形ねじ山234b、第3ねじ山群Gcに属するねじ山234cおよび第4ねじ山群Gdに属する台形ねじ山234dがこの順序で循環的に一列で螺旋状に設けられている。なお、その他の構成は第2実施形態と同一であるため、同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
このように構成された楔型チゼル2を用いた破砕装置により被破砕物を破砕する場合も、基本的に第2実施形態と同様に、軸線AXまわりの楔型チゼル2の回転によって楔型チゼル2が削孔11の内部に進行しながら削孔11の周囲に異なる角度方向を連続的に変えながら亀裂Kが削孔11から放射状に順次形成される。したがって、被破砕物1を良好に破砕することができる。
また、上記実施形態では、テーパ雄ねじ部23を「右ねじ」で構成しているが、「左ねじ」で構成してもよい。また、上記実施形態では、テーパ雄ねじ部23を台形ねじ山で形成しているが、断面形状が矩形形状の「角ねじ山」で形成してもよい。いずれの場合にも、ねじ山の山頂が軸線方向に一定の幅を有し、削孔11の内壁を径方向に押圧するのに好適である。
また、上記実施形態では、転石(岩石)を本発明の「被破砕物」として破砕処理を行っているが、本発明の破砕対象物、つまり被破砕物は岩石に限定されるものではなく、岩盤やコンクリート構造物も含まれる。
また、上記実施形態では、楔型チゼル2の後端部22をチャック35により把持して楔型チゼル2を保持しているが、後端部22およびチャック35に貫通孔を設け、当該貫通孔に連結ピンを挿通して保持力を高めることができる。また、先細り形状の連結ピンを用いるのが好適である。
さらに、上記実施形態では、楔型チゼル2を回転させる駆動源として油圧モータ33を用いているが、電気や圧空で作動するモータを駆動源として用いてもよい。
この発明は、岩盤、岩石、コンクリート構造物などの被破砕物に形成される削孔に対して先細り形状を有する楔型チゼルの先端部を押し込んで削孔の周囲を破砕する技術全般に適用することができる。
1…被破砕物
2…楔型チゼル
3…作業機械
11…削孔
21…チゼル本体
23…テーパ雄ねじ部
211…テーパ面(チゼル本体の側面)
232,234a,234b,234c,234d…台形ねじ山
233…山頂
AX…軸線
d…(削孔の)内径
Ga…第1ねじ山群
Gb…第2ねじ山群
Gc…第3ねじ山群
Gd…第4ねじ山群
K…亀裂
P…第2方向
Q…第3方向
X…削孔形成方向、軸線方向(第1方向)
2…楔型チゼル
3…作業機械
11…削孔
21…チゼル本体
23…テーパ雄ねじ部
211…テーパ面(チゼル本体の側面)
232,234a,234b,234c,234d…台形ねじ山
233…山頂
AX…軸線
d…(削孔の)内径
Ga…第1ねじ山群
Gb…第2ねじ山群
Gc…第3ねじ山群
Gd…第4ねじ山群
K…亀裂
P…第2方向
Q…第3方向
X…削孔形成方向、軸線方向(第1方向)
Claims (7)
- 先端に向かって先細りした軸体構造を有し、被破砕物に対して第1方向に形成された削孔に先端部が押し込まれることで前記削孔の周囲を割岩する楔型チゼルであって、
前記第1方向と平行な軸線方向に延びるチゼル本体と、
断面形状が台形または矩形形状を有する、複数のねじ山が一列でしかも螺旋状に前記チゼル本体の側面に設けられ、前記チゼル本体の先端に向かっておねじ外径が漸次減少するテーパ雄ねじ部とを備え、
各ねじ山は第1ねじ山群および第2ねじ山群のうちのいずれか一方に属し、
前記第1ねじ山群に属するねじ山は前記軸線方向と直交する第2方向における前記軸線の一方側に設けられ、前記第2ねじ山群に属するねじ山は前記第2方向における前記軸線の他方側に設けられており、
前記テーパ雄ねじ部は、前記第1ねじ山群に属するねじ山と、前記第2ねじ山群に属するねじ山とを交互に配列してなり、
前記チゼル本体が軸線まわりに回転されながら前記チゼル本体の前記先端部が前記削孔に対して前記第1方向に押し込まれることで前記ねじ山の山頂で前記削孔の内壁を前記第1方向と直交する方向に押圧して前記削孔の周囲を割岩することを特徴とする楔型チゼル。 - 先端に向かって先細りした軸体構造を有し、被破砕物に対して第1方向に形成された削孔に先端部が押し込まれることで前記削孔の周囲を割岩する楔型チゼルであって、
前記第1方向と平行な軸線方向に延びるチゼル本体と、
断面形状が台形または矩形形状を有する、複数のねじ山が一列でしかも螺旋状に前記チゼル本体の側面に設けられ、前記チゼル本体の先端に向かっておねじ外径が漸次減少するテーパ雄ねじ部とを備え、
各ねじ山は第1ねじ山群ないし第4ねじ山群のうちのいずれか一方に属し、
前記第1ねじ山群に属するねじ山は前記軸線方向と直交する第2方向における前記軸線の一方側に設けられ、前記第2ねじ山群に属するねじ山は前記第2方向における前記軸線の他方側に設けられており、
前記第3ねじ山群に属するねじ山は前記軸線方向と直交し、しかも前記第2方向と異なる第3方向における前記軸線の一方側に設けられ、前記第4ねじ山群に属するねじ山は前記第3方向における前記軸線の他方側に設けられており、
前記テーパ雄ねじ部は、前記第1ねじ山群に属するねじ山と、前記第2ねじ山群に属するねじ山と、前記第3ねじ山群に属するねじ山と、前記第4ねじ山群に属するねじ山とをこの順序で循環的に配列してなり、
前記チゼル本体が軸線まわりに回転されながら前記チゼル本体の前記先端部が前記削孔に対して前記第1方向に押し込まれることで前記ねじ山の山頂で前記削孔の内壁を前記第1方向と直交する方向に押圧して前記削孔の周囲を割岩することを特徴とする楔型チゼル。 - 請求項1または2に記載の楔型チゼルを準備する第1工程と、
前記チゼル本体の先端を前記削孔に挿入した状態で前記テーパ雄ねじ部を前記第1方向に進めるように前記チゼル本体を回転させながら前記チゼル本体の先端部を前記削孔に対して前記第1方向に押し込んで前記削孔の周囲を割岩する第2工程と
を備えることを特徴とする破砕方法。 - 請求項3に記載の破砕方法であって、
前記第2工程後に、前記第2工程における前記チゼル本体の回転方向と逆の方向に前記チゼル本体を回転させながら前記チゼル本体を前記削孔から引き抜く第3工程をさらに備える破砕方法。 - 請求項3または4に記載の破砕方法であって、
前記チゼル本体が前記削孔の内壁に噛み込んだとき、前記第2工程における前記チゼル本体の回転方向と逆の方向に前記チゼル本体を回転させながら前記チゼル本体を前記削孔から引き抜く第4工程をさらに備える破砕方法。 - 請求項1または2に記載の楔型チゼルと、
前記楔型チゼルの前記チゼル本体を回転させながら前記削孔への前記チゼル本体の挿脱を行う作業機械とを備え、
前記作業機械は、前記テーパ雄ねじ部を前記第1方向に進めるように前記チゼル本体を正回転させながら前記削孔に対して前記チゼル本体の先端部を前記第1方向に押し込んで前記削孔の周囲を割岩する
ことを特徴とする破砕装置。 - 請求項6に記載の破砕装置であって、
前記作業機械は前記チゼル本体を正逆回転可能となっており、前記チゼル本体を前記削孔から引き抜くときには前記チゼル本体を逆回転させる破砕装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015023042A JP5782627B1 (ja) | 2015-02-09 | 2015-02-09 | 楔型チゼル、破砕方法および破砕装置 |
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JP2015023042A JP5782627B1 (ja) | 2015-02-09 | 2015-02-09 | 楔型チゼル、破砕方法および破砕装置 |
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JP5782627B1 true JP5782627B1 (ja) | 2015-09-24 |
JP2016145490A JP2016145490A (ja) | 2016-08-12 |
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