JP5777111B2 - Auxiliary cooling device for condenser - Google Patents
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Description
本発明は、空調、冷凍、冷蔵装置等に用いられている空冷式の凝縮器の補助冷却装置に関するものであり、より詳しくは夏場等の外気温が高い時に空気調和機の凝縮器の吸い込み空気の温度を冷却するための凝縮器の補助冷却装置に関するものである。 The present invention relates to an auxiliary cooling device for an air-cooled condenser used in air-conditioning, refrigeration, refrigeration equipment, and the like, and more specifically, air sucked into the condenser of an air conditioner when the outside air temperature is high such as in summer. It is related with the auxiliary | assistant cooling device of the condenser for cooling the temperature of this.
空調、冷凍、冷蔵装置等の冷凍サイクルに用いられる凝縮器は、熱交換方式により水冷式と空冷式とがあり、水冷式は熱交換効率が高く、夏場の高温時にも、外気の影響が少なく、比較的安定した庫内、室内温度を保つことができるが、装置構造が複雑で高価であり、維持管理に経費が掛かるという問題がある。
一方、空冷式は装置構造が簡便なため安価であるが、夏場の高温時等に庫内、室内の冷却効率が落ちるという問題がある。この問題を補う空冷式の凝縮器の補助冷却装置としては、例えば、特許文献1に示すように、凝縮器の放熱フィンに水を直接散布して冷却効率を向上させる補助冷却装置が知られている。
Condensers used in refrigeration cycles such as air conditioning, refrigeration, and refrigeration equipment are either water-cooled or air-cooled, depending on the heat exchange method. Water-cooled has high heat exchange efficiency and is less affected by outside air even at high temperatures in summer. The room temperature can be kept relatively stable, but there is a problem that the structure of the apparatus is complicated and expensive, and maintenance is expensive.
On the other hand, the air-cooled type is inexpensive because it has a simple apparatus structure, but there is a problem that the cooling efficiency inside the room and the room is lowered at high temperatures in summer. As an auxiliary cooling device for an air-cooled condenser that compensates for this problem, for example, as shown in
上記特許文献1に記載の補助冷却装置は、空調室外機の凝縮器の放熱フィンに、スプレーノズルにより細かい粒状または霧状の水をほぼ均一に散布するものであり、この散布した水の蒸発潜熱によって放熱フィンを冷却するものである。
The auxiliary cooling device described in
しかしながら、この特許文献1は、夏場の高温時に凝縮器の放熱フィンにノズルにより直接水道水を散水し、冷却効率を向上させるものの、運転を長期にわたって続ける間に放熱フィンの表面に水垢・スケール等が付着するために、空冷運転時の熱交換効率の低下や放熱フィンの腐食などが発生するという問題がある。特に、放熱フィンの腐食、経年劣化が著しく、5〜6年で放熱フィンあるいは凝縮器自体を交換する必要が生じ、結果として高価になるという問題があった。
However, although this
この問題を補う空冷式凝縮器の補助冷却装置としては、例えば、下記に示す特許文献2が挙げられる。
As an auxiliary cooling device for an air-cooled condenser that compensates for this problem, for example,
この特許文献2示す補助冷却装置は、凝縮器の放熱フィンの近傍にクーリングマットを放熱フィンから一定距離を離して設置し、このクーリングマットに冷却水を流下させて凝縮器の吸い込み空気を冷却させるようにしたものである。
しかしながら、この特許文献2に用いられているクーリングマットは、繊維状のものを用いているために、構造上冷却効率が低く、さらに目詰まりによる圧力損失が増大していく等の不具合がある。
In the auxiliary cooling device shown in
However, since the cooling mat used in
この特許文献2の不具合を解決するようにしたものとして、例えば、下記に示す特許文献3が挙げられる。
As an example of solving the problem of
この特許文献3に記載されている補助冷却装置は、図18に示すように、空冷式凝縮器60の吸い込み空気の上流側に充填材61が配置されたものであり、この充填材61は、吸い込み空気の方向に所定の厚みを有している。そして、充填材61に上方から水を流し、充填材61の下部から流れ出る水を回収容器62で回収している。
As shown in FIG. 18, the auxiliary cooling device described in
この回収容器62に回収された水は、ポンプ63により給水管64を介して充填材61の上方まで汲み上げられ、この汲み上げられた水は、水供給容器65が備える複数の排水口を通って、充填材61の上方から内部に一様に流すようにしている。充填材61内で水を流下させて、凝縮器60の吸気によって充填材61内の水を蒸発させることで、気化熱の作用で吸気冷却を行なっている。
The water recovered in the
図19は充填材61の要部拡大断面図を示し、この充填材61は波板を積層して接着し、所定の箇所から切断して形成したものであり、空気の流通方向に対して上昇と下降する空気流通路70、71が複数形成されている。
実線で示す空気流通路70は上昇し、該空気流通路70は上下方向に多数形成され、また、破線で示す空気流通路71は下降し、該空気流通路71は、空気流通路70に対して幅方向に隣接して形成されると共に、上下方向に多数形成されている。
FIG. 19 shows an enlarged cross-sectional view of the main part of the
The
実線で示す矢印イは空気流通路70を流通する吸い込み空気を示し、破線で示す矢印ロは空気流通路71を流通する吸い込み空気を示している。そして、この特許文献3では、互い違いに傾斜した空気流通路70、71によって空気の乱流を促進し、吸気冷却性能を向上させるようにしている。
An arrow A indicated by a solid line indicates the intake air flowing through the
上記充填材61を用いて空気調和機を運転していて、冷却性能を発揮させる夏場のワンシーズンを終える頃になると、充填材61の外側面の部分が白くなり劣化してくるのが判明した。図20は充填材61の正面図を示し、充填材61の全面にわたって白くなって劣化するという問題があった。そのため、見映えも悪く、充填材61が劣化して異様な感じを与えてしまう。
It has been found that when the air conditioner is operated using the above-mentioned
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った凝縮器の補助冷却装置を提供するものである。
(1)保水材(従来例の充填材61に相当)の表面が白くなって劣化するのを防止すること。
(2)保水材を上下に分割して、上部の保水材には塗装を施さずに、水の流れが視認できるようにして可視化を図ること。
(3)下部の保水材の表面には塗装を施して保水材の劣化を防止すること。
(4)上部の保水材に水の分散効果を持たせて下部の保水材に効率良く水を満遍なく行き渡らすこと。
(5)上部の保水材にフィルタ効果を持たせること。
The present invention is provided in view of the above-described problems, and provides an auxiliary cooling device for a condenser having at least the following objects.
(1) To prevent the surface of the water retaining material (corresponding to the conventional filler 61) from becoming white and deteriorating.
(2) Divide the water retaining material into upper and lower parts and visualize the water flow so that the water flow can be seen without coating the upper water retaining material.
(3) The surface of the lower water retention material should be coated to prevent deterioration of the water retention material.
(4) The upper water retention material has a water dispersing effect, and the lower water retention material is efficiently and evenly distributed.
(5) The upper water retention material should have a filter effect.
そこで、本発明の請求項1に記載の凝縮器の補助冷却装置では、室外に設置される室外機1の凝縮器3の風上側に保水材30にて構成した気化式空気冷却装置11を前記凝縮器3に近接して配置し、前記気化式空気冷却装置11の保水材30に水を流下させ、前記保水材30により前記水が気化する際の潜熱を利用して気化式空気冷却装置11に吸い込んだ空気を冷却し、この冷却された吸い込み空気にて前記凝縮器3を冷却させる凝縮器の補助冷却装置において、
前記保水材30を上部と下部の2層構造とし、上部を上部保水材30aとし、下部を下部保水材30bとし、
前記下部保水材30bの風上側の表面に塗装を施し、
前記上部保水材30aの風上側の表面は塗装を施さないようにしていることを特徴としている。
Therefore, in the auxiliary cooling device for a condenser according to
The water
Painting the windward surface of the lower
The windward surface of the upper
請求項2に記載の凝縮器の補助冷却装置では、前記上部保水材30aの高さ寸法は、保水材30の高さ寸法の約10〜15%程度としていることを特徴としている。
The auxiliary cooling device for a condenser according to
請求項3に記載の凝縮器の補助冷却装置では、前記上部保水材30aを、上下方向に分割して複数の上部保水材30aa、30abとした多層化としていることを特徴としている。
The auxiliary cooling device for a condenser according to
請求項4に記載の凝縮器の補助冷却装置では、前記保水材30は、多数の空気流通路52を備えており、前記上部保水材30aの空気流通路52の大きさを、前記下部保水材30bの空気流通路52の大きさより小さく設定していることを特徴としている。
5. The auxiliary cooling device for a condenser according to
請求項5に記載の凝縮器の補助冷却装置では、前記上部保水材30aには横方向に多数の穴45を穿孔していることを特徴としている。
The auxiliary cooling device for a condenser according to
本発明の請求項1に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、前記保水材30を上部と下部の2層構造とし、上部を上部保水材30aとし、下部を下部保水材30bとし、前記下部保水材30bの風上側の表面に塗装を施し、前記上部保水材30aの風上側の表面は塗装を施さないようにしていることで、下部保水材30bの表面は交換の塗装により紫外線が吸収されて劣化するのを防止することができる。また、上部保水材30aでは水が流れているのを視認できて可視化が可能となる。上部保水材30aは白くなって劣化するものの、上部保水材30aのみを交換すればよく、交換費用を安価に抑えることができる。
According to the auxiliary cooling device for a condenser according to
請求項2に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、前記上部保水材30aの高さ寸法は、保水材30の高さ寸法の約10〜15%程度としているものであり、上部保水材30aの交換費用も全体からみれば約10〜15%程度のため安価に抑えることができる。また、大きさも下部保水材30bも小さいので交換作業が容易となる。さらに、水が循環しているために、上部保水材30aにてゴミや塵埃を濾過するフィルタ効果も持たせることができる。
According to the auxiliary cooling device for a condenser according to
請求項3に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、前記上部保水材30aを、上下方向に分割して複数の上部保水材30aa、30abとした多層化としているので、多層化した上部保水材30aにて水の分散効果を上げることができ、下部保水材30bでの冷却性能を上げることができる。
According to the auxiliary cooling device for a condenser according to
請求項4に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、前記保水材30は、多数の空気流通路52を備えており、前記上部保水材30aの空気流通路52の大きさを、前記下部保水材30bの空気流通路52の大きさより小さく設定しているので、上部保水材30aでの水の分散効果を一層上げることができ、下部保水材30bでの冷却性能を一層向上させることができる。
According to the condenser auxiliary cooling device according to
請求項5に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、前記上部保水材30aには横方向に多数の穴45を穿孔していることで、この穴45を介して水が横方向に伝って上部保水材30a内での水の分散効果を一層上げることができる。
According to the auxiliary cooling device for a condenser according to
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は室外機1の吸い込み空気の上流側に補助冷却装置10を設置した場合の概略構成図を示しており、また、図2は図1のA方向から見た概略正面図を示している。
室外機1は、周知の構成であるため、詳細な説明は省略するが、室外機1のケース2の一方には凝縮器3が配置され、ケース2の上部には冷却ファン4が設けられている。なお、本実施形態では冷却ファン4をケース2の上部に設けているが、凝縮器3に対向した位置に冷却ファン4が設けられている場合もある。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 shows a schematic configuration diagram when the
The
補助冷却装置10は、詳しくは後述する気化式空気冷却装置11と、この気化式空気冷却装置11から排水管12を介して排水される水を回収する水回収装置13と、この水回収装置13に貯溜している水をポンプ14を介して前記気化式空気冷却装置11側に送る給水管15と、この給水管15からの水を気化式空気冷却装置11の上面に給水する給水装置16等で構成されている。
The
なお、図1では給水管15を室外機1より右方に描いているが、実際の施工は室外機1の側方で、気化式空気冷却装置11の側面に配管されるようになっている。しかし、補助冷却装置10の気化式空気冷却装置11は、凝縮器3の吸い込み空気の上流側に該室外機1に近接して配置されるが、他の水回収装置13や給水管15は任意の箇所に配置、施工される。
In FIG. 1, the
気化式空気冷却装置11は、図2に示すように、凝縮器3の大きさとほぼ同じか、若干大きめの大きさとしており、気化式空気冷却装置11にて凝縮器3の空気の吸い込み面を覆う大きさである。
As shown in FIG. 2, the vaporization type
図3は、周知な冷凍サイクルを示し、冷凍サイクルは、凝縮器3、圧縮器5、室内に設置される室内機内の蒸発器6、膨張弁7等で構成されており、それぞれ冷媒管8にて接続されている。
冷房運転時では、圧縮器5で冷媒管8内の冷媒が圧縮されて、冷媒は高温ガスになり、凝縮器3内を冷却ファン4にて気化する際の水の潜熱にて一定の温度に下げられ冷媒ガスは液化する。膨張弁7にて冷媒の圧力は急激に下げられ、冷媒ガスの潜熱で冷たくなり、蒸発器6で部屋の温度を熱交換を行ない、室内機から冷風が部屋内に送られて冷房が行なわれる。
FIG. 3 shows a well-known refrigeration cycle. The refrigeration cycle includes a
During the cooling operation, the refrigerant in the
本実施形態では、水回収装置13内の水をポンプ14、給水管15を介して気化式空気冷却装置11へ循環させ、気化式空気冷却装置11内では水が気化する際の潜熱を利用して気化式空気冷却装置11内で吸気された空気の温度を低下させ、この低下させた空気にて凝縮器3を冷却させるものである。
気化式空気冷却装置11内を流下した水は排水管12を介して水回収装置13に回収される。
In this embodiment, the water in the
The water flowing down in the vaporization type
水回収装置13へは、水道水等の補給水が補給水管20から供給されるようになっており、補給水管20にはフロート弁21が介装されている。このフロート弁21は、液面に浮かぶフロート22が液面の高さに応じて上下方向に移動することにより開閉する弁である。
水回収装置13の液面が所定の高さ以下になると、フロート22が下降してフロート弁21が開いて補給水管20から水が供給される。また、補給水が供給されていって液面が所定の高さ以上になると、フロート22が上昇してフロート弁21が閉じられ、補給水管20からの水の供給が停止される。
The
When the liquid level of the
気化式空気冷却装置11へ水回収装置13からの水を循環させて給水する給水装置16は、気化式空気冷却装置11の幅方向と略同じ長さとし、例えばパイプに複数の穴を穿孔しておき、これらの穴から水を気化式空気冷却装置11の上面に滴下ないし散水するものである。
The
なお、図2に示すように気化式空気冷却装置11の下部には排水樋25が設けられており、この排水樋25の端部に排水管12が接続されて、気化式空気冷却装置11から流下した水は水回収装置13へ回収されるようになっている。
As shown in FIG. 2, a
次に、気化式空気冷却装置11の構成について説明する。気化式空気冷却装置11は、図1に示すように、外気が矢印に示すように吸い込まれて吐出される保水材30にて構成されている。なお、この保水材30は、一般に通称クーリングパッド( Cooling Pad )と呼ばれ、紙材で構成されている。
また、このクーリングパッドは、主に畜舎並びに園芸用施設の温度を下げるために用いられるものであり、日本では、無窓畜舎、施設園芸用温室で広く使用されているものである。
Next, the configuration of the vaporization type
Moreover, this cooling pad is mainly used for lowering the temperature of barns and horticultural facilities, and in Japan, it is widely used in windowless barns and greenhouses for horticulture.
ここで、本実施形態では、図1及び図2に示すように保水材30を上下2層構造としており、上部の保水材30を上部保水材30aとし、下部の保水材30を下部保水材30bとする。上部保水材30aも下部保水材30bも材料自体は同じである。
上部保水材30aと下部保水材30bとを2上下に2層配置した場合、高さ寸法が例えば、120cmとした場合、上部保水材30aの高さを15cm〜20cm程度にしている。つまり、上部保水材30aの高さ寸法を、保水材本体30の高さ寸法の約10〜15%程度としている。
Here, in this embodiment, as shown in FIG.1 and FIG.2, the
When two layers of the upper
図4〜図7は保水材30の作り方を示しており、保水材30の構造を理解し易いように、この保水材30の構造について説明する。図4において、波形形状をした波板材51を多層に積層して形成するものであり、それぞれの波板材51は、強固に加工された紙で出来ている。なお、波板材51の波形形状で形成されて連続して形成される溝52が、空気の流通路となる。
上下の波板材51を吸気方向に対して互い違いに任意の角度、例えば、30°前後に組み合わせ、上の波板材51の波の下側の頂点と、下の波板材51の波の上側の頂点とが交差する点、つまり、図5に示す黒丸(●)の部分を接着剤にて接着し、上下の波板材51を接着固定する。
4 to 7 show how to make the
The upper and lower
このようにして波板材51を多数積層したのが図6に示す保水材体55であり、この保水材体55を図中矢印のイ方向にカッター等にて切断することで、任意の厚みの保水材片56を得る。そして、図7に示すように、縦方向、横方向の矢印ロ、ハに示すようにカッター等にて切断することで、任意の大きさの保水材30を形成することができる。
A plurality of
なお、保水材30は、任意の厚みや大きさを容易に製作することができ、また、波板材51を上下に積層する際に、波板材51を任意の角度で傾斜して積層することで、外気の吸気方向に対する波板材51の各溝52の傾斜角度も任意に形成することができる。また、図4に示すように、溝52の幅寸法Lや高さ寸法Hを任意に製作することができる。
In addition, the
図8は上記のようにして製作された保水材30の要部拡大断面図を示し、保水材30の右方に凝縮器3が位置し、左方から矢印に示すように空気が保水材30の溝52(以後、この溝を「空気流通路」と称する。)を通過する。
この実線で示している空気流通路52は例えば、30°の傾きで上昇し、この実線で示されている空気流通路52と幅方向で隣接し、破線で示している空気流通路52は、例えば、30°の傾きで下降している構成となっている。これらの空気流通路52が保水材30の上下方向及び左右方向に連続して形成されている。
FIG. 8 shows an enlarged cross-sectional view of the main part of the
For example, the
この保水材30に給水装置16からの水が滴下され、保水材30自体に水が吸水されて湿潤状態となり、同時に保水材30の表面、つまり各空気流通路52の表裏の面を水が流下していき、保水材30に吸収されなかった水は保水材30の表面を伝って水回収装置13へと流れて回収される。
Water from the
従来例でも説明したように、保水材30の表面が白くなって劣化するのは、特に夏場の強烈な太陽からの紫外線が原因と考えられる。この紫外線により保水材30の表面が白くなるのを防止する必要がある。そこで、本発明者は、試行錯誤の結果、保水材30の表面に塗装を施し、紫外線を塗装の部分で吸収させることで、劣化を防止できるのかを実験をしたところ、劣化を防止することができた。
As described in the conventional example, the reason why the surface of the
そして、保水材30の表面部分を塗装するか、劣化はそのままにして塗装をせずに、ひどく劣化してから保水材30の交換を行なうかの二通りのことが考えられる。
そして、保水材30の表面を塗装をした場合の利点は、塗装部分により紫外線が吸収されて保水材30自体の表面に紫外線が当たらないために保水材30の表面の劣化がしにくいことであるが、欠点として保水材30内の水の流れが視認による確認ができないことである。水の流れを確認するには、実際に手を保水材30の表面に当てて見ることになる。
Then, it is conceivable that there are two ways of painting the surface portion of the
The advantage of coating the surface of the
一方、保水材30の表面への塗装を施さない場合では、水の流れを視認により確認することができるものの、保水材30の表面の劣化が激しく、毎年保水材30を交換する必要が生じ、ひいてはランニングコストが高くなるという問題が生じてしまう。
On the other hand, in the case where the surface of the
そこで、本実施形態では、上述したように保水材30を上下に2つに分割した2層構造とし、一方の上側の上部保水材30aの表面には塗装を施さず、下側の下部保水材30bの表面に塗装を施すようにしたものである。
Therefore, in the present embodiment, as described above, the
図9は気化式空気冷却装置11の正面図を示し、図10は気化式空気冷却装置11の断面図を示している。上記保水材30は、図9〜図11に示すように、前後面を大きく開口したケース本体33内に配設されており、このケース本体33は、下ケース34と、この下ケース34の上面の開口面を覆うカバー35とで構成されている。
FIG. 9 shows a front view of the vaporization type
下ケース34は図11に示すように、略コ字型に形成されており、両側の縁部には規制片36が一体に内側に延出形成されている。この規制片36の内側に保水材30が配置させれ、保水材30が規制片36により前後方向と横方向に位置決めされている。また、下ケース34の両側の側片37の上部には例えば2つのねじ穴38が螺刻されている。
As shown in FIG. 11, the
下ケース34の上面に配置されるカバー35は略平板状に形成されていて、両側には折曲形成した固定片40がそれぞれ形成されている。この固定片40には穴41がそれぞれ穿孔されており、この穴41にボルト42を挿通し、下ケース34のねじ穴38にボルト42のネジ部を螺着することで、カバー35が下ケース34に固定される。
The
図12は下ケース34内に上部保水材30a及び下部保水材30bを上から挿入し、その上からカバー35を下ケース34に上述のように固定する。これにより上部保水材30a及び下部保水材30bからなる保水材30がケース本体33内に配設され、保水材30はケース本体33内で前後左右及び上方向に位置決めされることになる。
ここで、上部保水材30aは下部保水材30bの上面に直に配設されるようになっている。この状態を図13に示す。
In FIG. 12, the upper
Here, the upper
保水材30には上述したように、給水装置16から水が散水されるものであり、先ず水は上部保水材30aの上面に滴下され、上部保水材30aを湿潤させながら下方へと流れていく。上部保水材30aの下面か流れ出た水は下部保水材30bの上面に流れていき、下部保水材30bを湿潤させながら下方へと流れていく。また、上部保水材30a及び下部保水材30bの外側の表面全体には太陽からの紫外線が照射される。
As described above, water is sprinkled from the
本実施形態では、下部保水材30bの外側の表面より1cmほど奥方まで水性塗料を塗装している。塗装色は特に要求されるものではなく、どのような色でもよい。また、上部保水材30aの表面には塗装はしないようにしている。
下部保水材30bの表面に塗装を施すことで、紫外線がこの塗装部分で吸収され、下部保水材30bの材料自体には紫外線が届かないので、下部保水材30bの劣化を防止している。
In this embodiment, the water-based paint is applied to the back about 1 cm from the outer surface of the lower
By coating the surface of the lower
保水材30に水が満遍なく流れている場合には、水が流れている状態を手で確認しなくても少し離れた位置からでも容易に視認することができる。しかし、下部保水材30bの表面に塗装を施している場合には、水が流れていても目で見ても視認することができない。そのため、水が満遍なく流れているか否かは手で触れることしか確認できないのが現状である。
When the water is flowing evenly through the
一方、上部保水材30aの表面には塗装を施していないために、上部保水材30aに水が満遍なく流れている否かは視認により確認することができる。種々実験の結果では、上部保水材30aに水が満遍なく流れている場合には、下側の下部保水材30bにも満遍なく水が流れているの確認している。
On the other hand, since the surface of the upper
上部保水材30a及び下部保水材30bは紫外線に晒されるが、下部保水材30bの表面には塗装を施しているので、下部保水材30bの表面は劣化しにくいが、上部保水材30aの表面には塗装を施していないために、上部保水材30aの表面は劣化してしまう。
しかし、保水材30全体としてみれば、劣化するのは上部の上部保水材30aだけであり、全体の容積からみても10%程度である。劣化した上部保水材30aのみを新しい上部保水材30aと交換すれば良いので、費用としても安価に抑えることができる。
Although the upper
However, when viewed as the entire
図14は上部保水材30aを交換する場合を示しており、カバー35を下ケース34から外して、上部の上部保水材30aだけを交換することになる。したがって、上部保水材30aも保水材30全体からみれば小さくて軽量であるため、つまり、下部保水材30bと比較した場合、上部保水材30aは小さくて軽量であり、上部保水材30aのみの交換であるため、交換作業が容易である。
なお、従来、保水材全体を交換する場合、下ケース34から大きな保水材を上方へ持ち上げて交換していたため、交換作業が大変であった。
FIG. 14 shows a case where the upper
Conventionally, when the entire water retaining material is replaced, a large water retaining material is lifted upward from the
また、上部保水材30a及び下部保水材30bに流れる水は、水回収装置13、給水管15、給水装置16を経て循環しており、特に上部保水材30a及び下部保水材30bは外気に晒されているためにゴミや塵埃も一緒に循環している。そのため、上部保水材30aを長期間使用しているとゴミや塵埃が上部保水材30aに溜まり、上部保水材30aへの水の湿潤作用を劣化させて凝縮器3の冷却機能を損ねることになる。
つまり、上部保水材30aは、給水装置16から給水された水を上部保水材30aにて濾過する機能を併せ持っているものであり、上部保水材30aはフィルタ機能を備えている。
Further, the water flowing through the upper
That is, the upper
上部保水材30aが紫外線により劣化した場合に該上部保水材30aを交換することで、新品となった上部保水材30aが新たにゴミや塵埃を濾過して下部保水材30bへゴミや塵埃が流れるのを阻止している。これにより、新しくなった上部保水材30aに効率良く湿潤作用を付与することができる。
When the upper water-retaining
ここで、下部保水材30bと上部保水材30aとは、空気流通路52の大きさが同じものを用いているが、空気流通路52の大きさを適宜異ならせたものを用いることができる。すなわち、図4に示すように、空気流通路52の幅Lと高さHを小さくすることで、空気流通路52の大きさを小さくしたものを用いることができる。
Here, the lower water-retaining
図15は、下部保水材30bの空気流通路52の大きさより、上部保水材30aの空気流通路52の大きさを小さくしたものを使用している場合であり、所謂上部保水材30aの目を細かくしたものである。
この目を細かくした上部保水材30aを用いることで、上部保水材30a内での水の分散効果を上げることができ、下側の下部保水材30bに対して水を全体にわたって満遍なく流すことができる。これにより、下部保水材30bでの冷却性能を一層向上させることができる。
FIG. 15 shows a case where the size of the
The eye by using fine Kushida upper
また、上部保水材30aにおいて先の実施形態では、1層としていたが、図16に示すように、2層の上部保水材30aa、30abとしても良い。また、上部保水材30aを3層構造としても良い。なお、上部保水材30aa、30abの目の細かさは、下部保水材30bのと同じでもよく、また、図15に示すような下部保水材30bのものよりも目の細かいものを用いてもよい。
Further, in the previous embodiment, the upper
このように上部保水材30aを2層上部保水材30aa、30ab、あるいは3層とした多層化を図ることで、上部保水材30aでの水の分散化を一層向上させ、下部保水材30b下部保水材30bでの冷却性能を一層向上させることができる。もちろん、可能な範囲で4層以上としてもよい。
In this way, the upper
また、図17は上部保水材30aに横方向に多数の穴45を穿孔したものである。この穴45を介して水が横方向に伝って上部保水材30a内での水の分散効果を一層上げることができる。
なお、図16に示す上部保水材30aを多層化した場合でも、各上部保水材30aa、30abに上記穴45を横方向に穿孔して、上部保水材30a内での分散効果を一層向上させるようにしても良い。
Further, FIG. 17 shows a case where a large number of
In addition, even when the upper
ここで、上部保水材30aの高さ寸法を、保水材本体30の高さ寸法の約10〜15%程度としているのは以下の理由による。すなわち、10%以下より短くすると、水が流れているのを視認しくく、また、16%以上とすると、上部保水材30aが大きくなって、交換する場合のランニングコストが上昇し、また交換する際の作業において上部保水材30aが重くなって交換作業の作業性が悪くなるからである。
Here, the height dimension of the upper
1 室外機
3 凝縮器
11 気化式空気冷却装置
30 保水材(保水材本体)
30a 上部保水材
30b 下部保水材
45 穴
52 空気流通路
DESCRIPTION OF
30a Upper
Claims (5)
前記保水材(30)を上部と下部の2層構造とし、上部を上部保水材(30a)とし、下部を下部保水材(30b)とし、
前記下部保水材(30b)の風上側の表面に塗装を施し、
前記上部保水材(30a)の風上側の表面は塗装を施さないようにしていることを特徴とする凝縮器の補助冷却装置。 An evaporative air cooling device (11) composed of a water retaining material (30) is arranged in the vicinity of the condenser (3) on the windward side of the condenser (3) of the outdoor unit (1) installed outdoors. Then, water is allowed to flow down to the water retention material (30) of the vaporization type air cooling device (11) and the latent heat generated when the water is vaporized by the water retention material (30) is used for the vaporization type air cooling device (11). In the auxiliary cooling device for the condenser, which cools the sucked air and cools the condenser (3) with the cooled sucked air.
The water retention material (30) has a two-layer structure of an upper portion and a lower portion, the upper portion is an upper water retention material (30a), and the lower portion is a lower water retention material (30b),
Apply the coating on the windward surface of the lower water retention material (30b),
An auxiliary cooling device for a condenser, wherein the windward surface of the upper water retaining material (30a) is not coated.
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