JP5762941B2 - Icカード、携帯可能電子装置、及びicカードの制御プログラム - Google Patents

Icカード、携帯可能電子装置、及びicカードの制御プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、ICカード、携帯可能電子装置、及びICカードの制御プログラムに関する。
一般的に、携帯可能電子装置として用いられるICカードは、プラスチックなどで形成されたカード状の本体と本体に埋め込まれたICモジュールとを備えている。ICモジュールは、ICチップを有している。ICチップは、電源が無い状態でもデータを保持することができるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)またはフラッシュROMなどの不揮発性メモリと、種々の演算を実行するCPUと、CPUの処理に利用されるRAMメモリなどを有している。
ICカードは、非接触通信によりデータの送受信を行うことができる。このような非接触通信を行うICカードは、ICチップとアンテナとを備えている。ICカードは、ICカードを処理するICカード処理装置のリーダライタから出力された磁界をカード内のアンテナにより受け取り、電磁誘導により起電させることにより動作する。また、ICカードは、非接触通信により処理装置からコマンドを受信した場合、受信したコマンドに応じてアプリケーションを実行する。これにより、ICカードは、種々の機能を実現することができる。
特開2011−118640号公報
ICカードは、初期設定において通信速度を設定する。近年、ICカードは、より高速に非接触通信を行いたいという要望がある。しかし、ICカードが高速な非接触通信に対応していない場合、通信エラーが発生する可能性が高くなる。そこで、規定回数以上のエラーが発生した場合、リーダライタからのコマンドによってより遅い通信速度をICカードに設定する技術がある。
しかし、通信速度を変更させる為のコマンドは、変更前の高速な通信速度で送られる。この為、ICカードにおいてエラーが発生する可能性がある。この結果、通信速度が変更されない可能性があるという課題がある。
そこで、より安定したICカード、携帯可能電子装置、及びICカードの制御プログラムを提供することを目的とする。
一実施形態に係るICカードは、外部機器と非接触通信を行うICカードであって、通信速度を設定する通信速度設定手段と、前記通信速度設定手段により設定された前記通信速度で前記外部機器から送信されたコマンドを受信する受信手段と、前記コマンドに応じて処理を行い、処理結果に基づいてレスポンスを生成するコマンド処理手段と、前記通信速度設定手段により設定された前記通信速度で前記レスポンスを前記外部機器に送信する送信手段と、前記コマンドの受信のエラーを検出する検出手段と、前記エラーの回数が予め設定された閾値以上である場合、前記通信速度設定手段により設定されている前記通信速度を現在の通信速度より遅い速度に変更する通信速度変更手段と、前記通信速度を変更した事を前記外部機器に通知する通知手段と、を具備する。
図1は、一実施形態に係るICカード処理システムについて説明するための図である。 図2は、一実施形態に係るICカードについて説明するための図である。 図3は、一実施形態に係るICカードについて説明するための図である。 図4は、一実施形態に係るICカードについて説明するための図である。 図5は、一実施形態に係るICカードについて説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係るICカード、携帯可能電子装置、及びICカードの制御プログラムについて詳細に説明する。
本実施形態に係る携帯可能電子装置(ICカード)20及びICカードを処理する処理装置(端末装置)10は、例えば、非接触通信の機能を備える。これにより、ICカード20及び端末装置10は、互いにデータの送受信を行うことができる。
図1は、一実施形態に係るICカード処理システム1の構成例を示す。
ICカード処理システム1は、ICカード20を処理する端末装置10と、ICカード20と、を備える。端末装置10とICカード20とは、上記したように非接触通信により互いに種々のデータを送受信する。
端末装置10は、CPU11、ROM12、RAM13、不揮発性メモリ14、送受信部15、共振部16、ロジック部17、インターフェース18、及び電源部19を備える。CPU11、ROM12、RAM13、不揮発性メモリ14、送受信部15、共振部16、ロジック部17、及びインターフェース18は、それぞれバスを介して互いに接続されている。
CPU11は、端末装置10全体の制御を司る制御部として機能する。CPU11は、ROM12又は不揮発性メモリ14に記憶されている制御プログラム及び制御データに基づいて種々の処理を行う。例えば、CPU11は、送受信部15及び共振部16を介してICカード20とコマンド及びレスポンスの送受信を行う。
ROM12は、予め制御用のプログラム及び制御データなどを記憶する不揮発性のメモリである。RAM13は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM13は、CPU11の処理中のデータなどを一時的に格納する。例えば、RAM13は、送受信部15及び共振部16を介して外部の機器と送受信するデータを一時的に格納する。また、RAM13は、CPU11が実行するプログラムを一時的に格納する。
不揮発性メモリ14は、例えばEEPROM、FRAM(登録商標)などを備える。不揮発性メモリ14は、例えば、制御用のプログラム、制御データ、アプリケーション、及びアプリケーションに用いられるデータなどを記憶する。
送受信部15及び共振部16は、ICカード20と通信を行うためのインターフェース装置である。
送受信部15は、共振部16により送受信するデータに対して信号処理を施す。例えば、送受信部15は、符号化、復号、変調、及び復調を行なう。送受信部15は、符号化及び変調を施したデータを共振部16に供給する。
共振部16は、例えば所定の共振周波数を有するアンテナを有する。共振部16は、送受信部15から供給されるデータに応じて磁界を発生させる。これにより、端末装置10は、通信可能範囲に存在するICカード20に対してデータを非接触で送信することができる。
また、共振部16は、磁界を検知し、検知した磁界に応じてデータを生成する。これにより、共振部16は、データを非接触で受信することができる。共振部16は、受信したデータを送受信部15に供給する。送受信部15は、共振部16により受信したデータに対して復調及び復号を行う。これにより、端末装置10は、ICカード20から送信された元のデータを取得することができる。
ロジック部17は、所定の演算処理を行う。例えば、ロジック部17は、CPU11の制御に基づいて、データの暗号化、復号、及び乱数生成などの演算処理を行う。
インターフェース18は、種々の装置、または端末などと通信するためのインターフェースである。例えば、インターフェース18には、キーボード、表示部、または他の端末などの上位端末30などが接続される。キーボードは、操作者による入力に基づいて操作信号を生成する操作キーなどを備える。表示部は、種々の情報を表示する。インターフェース18は、キーボードからデータを受け取り、CPU11に伝送する。例えば、利用者にキーボードにより種々の操作を入力させることにより、端末装置10は、利用者からの操作信号を取得することが出来る。
電源部19は、端末装置10の各部に電力を供給する。
また、不揮発性メモリ14は、通信速度テーブルを記憶する記憶部14aを備えている。なお、通信速度テーブルについては後述する。
図2は、一実施形態に係るICカード20の構成例を示す。
図2に示すように、ICカード20は、例えば、矩形状の本体21と、本体21内に内蔵されたICモジュール22とアンテナ共振回路部(共振部)24とを備える。ICモジュール22は、ICチップ23を備える。ICモジュール22が本体21に設置された場合、本体21に設置された共振部24とICモジュール22のICチップ23とが接続される。
なお、本体21は、少なくとも共振部24が配設されるICモジュール22を設置可能な形状であれば、矩形状に限らず如何なる形状であっても良い。
ICチップ23は、CPU25、ROM26、RAM27、不揮発性メモリ28、送受信部29、電源部31、及びロジック部32などを備える。CPU25、ROM26、RAM27、不揮発性メモリ28、送受信部29、及びロジック部32は、バスを介して互いに接続されている。
共振部24は、端末装置(外部機器)10の共振部16と通信を行うためのインターフェースである。共振部24は、例えば、ICモジュール22内に所定の形状で配設される金属線により構成されるアンテナを備える。
ICカード20は、端末装置10に送信するデータに応じてアンテナにより磁界を発生させる。これにより、ICカード20は、端末装置10に対してデータを送信することができる。また、ICカード20は、電磁誘導によりアンテナに発生する誘導電流に基づいて端末装置10から送信されるデータを認識する。
CPU25は、ICカード20全体の制御を司る制御部として機能する。CPU25は、ROM26あるいは不揮発性メモリ28に記憶されている制御プログラム及び制御データに基づいて種々の処理を行う。例えば、端末装置10から受信したコマンドに応じて種々の処理を行い、処理結果としてのレスポンスなどのデータの生成を行なう。
ROM26は、予め制御用のプログラム及び制御データなどを記憶する不揮発性のメモリである。ROM26は、製造段階で制御プログラム及び制御データなどを記憶した状態でICカード20内に組み込まれる。即ち、ROM26に記憶される制御プログラム及び制御データは、予めICカード20の仕様に応じて組み込まれる。
RAM27は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM27は、CPU25の処理中のデータなどを一時的に格納する。例えば、RAM27は、共振部24を介して端末装置10から受信したデータを一時的に格納する。またRAM27は、共振部24を介して端末装置10に送信するデータを一時的に格納する。またさらに、RAM27は、CPU25が実行するプログラムを一時的に格納する。
不揮発性メモリ28は、例えば、EEPROMあるいはフラッシュROMなどのデータの書き込み及び書換えが可能な不揮発性のメモリを備える。不揮発性メモリ28は、ICカード20の運用用途に応じて制御プログラム及び種々のデータを格納する。
送受信部29は、端末装置10に送信するデータに対して符号化、負荷変調などの信号処理を行う。例えば、送受信部29は、端末装置10に送信するデータの変調(増幅)を行う。送受信部29は、信号処理を施したデータを共振部24に送信する。
また、送受信部29は、共振部24により受信する信号に対して復調、及び復号を行う。例えば、送受信部29は、共振部24により受信する信号の解析を行う。これにより、送受信部29は、2値の論理データを取得する。送受信部29は、解析したデータをバスを介してCPU25に送信する。
電源部31は、端末装置10の共振部16から送信される電波、特にキャリア波に基づいて電力を生成する。さらに、電源部31は、動作クロックを生成する。電源部31は、発生させた電力及び動作クロックをICカード20の各部に電力を供給する。ICカード20の各部は、電力の供給を受けた場合、動作可能な状態になる。
ロジック部32は、演算処理をハードウエアにより行う演算部である。例えば、ロジック部32は、端末装置10からのコマンドに基づいて、暗号化、復号、及び乱数の生成などの処理を行う。例えば、端末装置10から相互認証コマンドを受信する場合、ロジック部32は、乱数を生成し、生成した乱数をCPU25に伝送する。
ICカード20は、一次発行と二次発行とにより発行される。端末装置10は、一次発行において、ICカード20の不揮発性メモリ28に種々のデータを格納する為のファイルを創成する。これにより、不揮発性メモリ28には、Master File(MF)、Dedicated File(DF)、及びElementary File(EF)などが創成される。
MFは、ファイル構造の根幹となるファイルである。DFは、MFの下位に創成される。DFは、アプレット及びアプレットが有するコンポーネントなどをグループ化して格納するファイルである。EFは、DFの下位に創成される。EFは、様々なデータを格納するためのファイルである。また、MFの直下にEFが置かれる場合もある。
EFには、Working Elementary File(WEF)とInternal Elementary File(IEF)などの種類がある。WEFは、作業用EFであり、個人情報などを格納する。IEFは、内部EFであり、例えば、セキュリティのための暗号鍵(暗証番号)などのデータを記憶する。
二次発行では、EFに例えば顧客データなどの個別データが格納される。これにより、ICカード20が運用可能な状態になる。即ち、CPU25は、不揮発性メモリ28、または、ROM26に記憶されているプログラムを実行することにより、種々の処理を実現することができる。
また、不揮発性メモリ28は、通信速度テーブルを記憶する記憶部28aを備えている。記憶部28aは、例えば、ICカード20のファイルの創成時に外部から入力される通信速度テーブルを記憶する。また、ROM26が記憶部28aを備える構成であってもよい。この場合、ROM26は、通信速度テーブルを記憶した状態でICチップ23に組み込まれる。なお、通信速度テーブルについては後述する。
端末装置10は、ICカード20に初期応答要求コマンド及び選択コマンド(総じて初期設定コマンドと称する)を送信することにより、通信に関する種々の設定をICカード20に対して行なう。
端末装置10は、ICカード20の検知を行なう為に、共振部16により送信する初期応答要求コマンドを生成する。初期応答要求コマンドは、例えば、コマンドが初期応答要求コマンドであることを示すパラメータ、応用分野を特定する為のパラメータ、コマンドの種類及びアンチコリジョンの方法などの属性情報を示すパラメータ、アンチコリジョンのスロットの数を示すパラメータ、及び巡回冗長検査符号などを有する。
端末装置10は、生成した初期応答要求コマンドを共振部16により繰り返し通信可能範囲に送信する。なお、端末装置10は、標準の通信速度で認識されるように初期応答要求コマンドを送信する。
ICカード20は、端末装置10の共振部16の通信可能範囲内に進入する場合、活性化されてアイドル状態になる。さらに、ICカード20は、初期応答要求コマンドを受信する。
ICカード20のCPU25は、受信した初期応答要求コマンドを解析する。なお、ICカード20のCPU25は、受信した初期応答要求コマンドを標準の通信速度で解析する。これにより、CPU25は、初期応答要求コマンドの各種のパラメータの値をそれぞれ認識する。CPU25は、認識したパラメータの値に基づいて処理を実行する。CPU25は、処理結果に応じて初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)を生成する。
初期応答は、レスポンスが初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)であることを示すパラメータ、擬似固有ICカード(PICC)識別子、応用データは、ICカード20にどのようなアプリケーションが書き込まれているかを示す応用データ、ICカード20がサポートするプロトコルを示すプロトコル情報、及び巡回冗長検査符号を生成する。
例えば、CPU25は、初期応答要求コマンドを受信した場合、上記したような情報を含む初期応答を生成する。なお、プロトコル情報は、ICカード20がサポートする通信速度を示す情報(通信速度情報)を含む。さらに、プロトコル情報は、通信速度情報、最大フレーム長、プロトコルタイプ、フレーム待ち時間係数、応用データ符号化、及びフレームオプションなどを有する。
最大フレーム長は、ICカード20が受信可能な最大フレーム長を示す。プロトコルタイプは、ICカード20がサポートしているプロトコルタイプを示す。フレーム待ち時間係数は、端末装置10から送信されたコマンド(コマンドを含むフレーム)の最後からICカード20が応答を開始するまでの最大時間を示す。応用データ符号化は、ICカード20がサポートする符号化の形式を示す。フレームオプションは、ICカード20がノードアドレス(NAD)をサポートしているか、カード識別子(CID)をサポートしているかを示す。
ICカード20は、生成した初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)を共振部24により端末装置10に送信する。
端末装置10は、初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)を受信する場合、受信したレスポンスを標準の通信速度で解析する。これにより、端末装置10は、自身の通信可能範囲内にICカード20が存在することを認識する。
また、端末装置10は、レスポンスに含まれる通信速度情報を確認し、ICカード20によりサポートされている通信速度を認識する。さらに端末装置10は、ICカード20に設定させる通信速度を示す情報、及びICカード20を特定する為の識別情報を有する選択コマンドを生成する。端末装置10は、選択コマンドをICカード20に送信する。
ICカード20のCPU25は、選択コマンドを受信した場合、選択コマンドを標準速度で解析する。これにより、ICカード20は、選択コマンドに含まれていた端末装置10により指定された通信速度、及び識別情報を認識する。
ICカード20は、認識した識別情報と自身が保有している識別情報とを比較し、一致した場合、後続の処理を行う。この場合、ICカード20は、選択コマンドにより指定された通信速度を自身に設定する。具体的には、ICカード20のCPU25は、選択コマンドにより指定された通信速度を示す通信速度設定情報をRAM27、または不揮発性メモリ28に記憶することにより、通信速度を設定する。ICカード20のCPU25は、RAM27、または不揮発性メモリ28に記憶されている通信速度設定情報が示す通信速度に応じてレスポンスの送信、及び受信したコマンドの解析を行う。
また、ICカード20は、取得した識別情報と自身が保有している識別情報とが一致しない場合、処理を終了する。
通信速度の設定が完了した場合、ICカード20は、選択コマンドに対するレスポンスを生成し、生成したレスポンスを端末装置10に送信する。なお、この場合ICカード20は、標準の通信速度で解析可能な状態でレスポンスを端末装置10に送信する。ICカード20は、選択コマンドに対するレスポンスを送信した後、上記の処理により設定した通信速度に応じてレスポンスの送信、及び受信したコマンドの解析を行う。
端末装置10は、選択コマンドに対するレスポンスを受信した場合、レスポンスを解析することにより、ICカード20の選択が正常に完了したことを認識する。これ以降端末装置10は、ICカード20に設定した通信速度でコマンドの送信、及び受信したレスポンスの解析を行う。
上記の処理により、端末装置10とICカード20との間で通信路が確立される。以降、ICカード20は、端末装置10から送信されるコマンドに基づいて、種々のコマンド処理を実行することができる。
端末装置10は、ICカード20に処理を実行させるためのコマンドを送信する。
ICカード20は、コマンドを受信した場合、受信したコマンドを解析する。ICカードは、解析したコマンドに基づいてコマンド処理を実行し、レスポンスを生成する。ICカード20は、生成したレスポンスを端末装置10に送信する。
なお、端末装置10とICカード20とは、所定の形式のフレームを送受信することにより、コマンドレスポンスを行う。
また、ICカード20は、端末装置10から送信されたコマンドに基づいて、通信速度の設定を変更することができる。端末装置10は、ICカード20との通信速度の設定を変更する場合、通信速度変更コマンドをICカード20に送信する。端末装置10は、通信速度変更コマンドに新たな通信速度を示す情報を付加する。
ICカード20は、通信速度変更コマンドを受信した場合、通信速度変更コマンドを解析し、新たな通信速度を示す情報を認識する。これにより、ICカード20は、端末装置10により指定された新たな通信速度を認識することができる。ICカード20は、認識した通信速度に応じてRAM27、または不揮発性メモリ28に記憶されている通信速度設定情報を書き換えることにより、通信速度の設定を変更することができる。
また、上記の処理により設定された通信速度が速すぎるために、ICカード20が端末装置10から送信されたコマンドを受信できない場合がある。このような場合、ICカード20は、通信エラーの状態になる。この場合、ICカード20は、エラーを示すレスポンス(エラーレスポンス)を端末装置10に送信する。
端末装置10は、ICカード20からエラーレスポンスを受信した場合、コマンドをICカード20に再度送信する。例えば、端末装置10は、最後に送信したコマンドをICカード20に再度送信する。しかし、ICカード20が端末装置10の通信速度に対応することができない場合、再びエラーが発生する可能性が高い。そこで、ICカード20は、図3に示されるような安定化処理を行うことにより、端末装置10との間の通信速度を変更する。
図3は、端末装置10との間で通信路が確立された後のICカード20の処理の例を示す。
ICカード20は、端末装置10から送信されたコマンドを受信する(ステップS11)。さらに、ICカード20は、RAM27、または不揮発性メモリ28に記憶されている通信速度設定情報が示す通信速度に応じて受信したコマンドを解析する。
ICカード20は、通信エラーが発生したか否か判定する(ステップS12)。即ち、ICカード20は、受信したコマンドを正常に解析することができたか否か判定する。例えば、ICカード20は、受信したコマンドに含まれる巡回冗長検査符号、パリティビット、または他の誤り訂正機能などを用いることにより、受信したコマンドを正常に解析することができたか否か判定する。
通信エラーが発生していないと判定した場合、即ち、コマンドの解析が正常に完了したと判定した場合、ICカード20は、コマンドを解釈し、受信したコマンドがどのような処理を指示するものであるかを認識する。ICカード20は、認識した処理(コマンド処理)を実行し、実行結果に基づいてレスポンスを端末装置10に送信する(ステップS13)。ICカード20は、レスポンスを送信した後、ステップS11に移行し、次のコマンドの受信を待つ状態になる。
通信エラーが発生したと判定した場合、ICカード20は、通信エラー回数nをインクリメントする(ステップS14)。即ち、ICカード20は、通信エラーが発生した回数をカウントアップする。この為に、ICカード20は、通信エラー回数nをカウントする為の記憶領域をRAM27または不揮発性メモリ28内に備える。なお、通信エラー回数nの初期値は0である。即ちICカード20は、端末装置10との通信路が確立した場合、通信エラー回数nを0にセットする。
さらに、ICカード20は、通信エラー回数nが予め設定された閾値N以上であるか否か判定する(ステップS15)。即ち、ICカード20は、閾値N以上の通信エラーが発生したか否か判定する。
なお、この閾値Nは、外部からのコマンドに応じて変更することができる。例えば、端末装置10から所定のコマンドをICカード20に送信することにより、閾値Nの値を増減させることができる。例えば、Nを小さい値に設定することにより、最大の通信速度で通信エラーが繰り返し発生することを防ぐことができる。また、例えば、通信エラーが起きにくい環境下でICカード20が使用されることが想定される場合、Nを大きい値に設定することにより、ICカード20は、通信速度をすぐに下げることなく動作することができる。
また、この閾値Nは、上記の初期設定コマンドに基づく処理により設定されてもよい。この場合、初期設定コマンドには、閾値Nを指定するデータが格納された状態で端末装置10からICカード20に送信される。ICカード20は、受信した初期設定コマンド中の閾値Nを指定するデータに基づいて、閾値Nを設定する。
また、ICカード20は、アプリケーション毎に閾値Nを設定することができる構成であってもよい。この場合、閾値Nは、コマンドにより、またはアプリケーションがICカード20に書き込まれる場合に設定される。
通信エラー回数nが予め設定された閾値N未満であると判定した場合、ICカード20は、コマンドの再送要求をレスポンスとして端末装置10に送信する(ステップS16)。この場合、ICカード20は、通信エラーが発生したことを示す情報及びコマンドの再送要求をレスポンスに付加する。さらに、ICカード20は、レスポンスを送信した後、ステップS11に移行し、次のコマンドの受信を待つ状態になる。
端末装置10は、ICカード20から送信されたレスポンスを解析し、コマンドの再送要求を認識する。この場合、端末装置10は、コマンドをICカード20に再度送信する。例えば、端末装置10は、最後に送信したコマンドをICカード20に再度送信する。
また、通信エラー回数nが予め設定された閾値Nに達した場合、ICカード20は、通信速度を変更する(ステップS17)。なお、ICカード20は、通信速度を現行の通信速度より遅い通信速度に変更する。例えば、ICカード20は、初期通信速度(標準の通信速度)、現行の通信速度より1段階遅い通信速度、または現行の通信速度より2段階遅い通信速度に自身の通信速度を変更する。
また、ICカード20は、通信速度を変更した旨を端末装置10に送信する(ステップS18)。例えば、ICカード20は、レスポンスとして送信する電波の波形を変形させることにより、通信速度を変更したことを示す情報を端末装置10に伝える。
通信速度を変更した旨を端末装置10に送信した後、ICカード20は、カウントしている通信エラー回数nをクリアする(ステップS19)。さらに、ICカード20は、ステップS11に移行し、次のコマンドの受信を待つ状態になる。
上記したように、ICカード20は、端末装置10から送信されたコマンドを正常に受信できなかった場合、端末装置10からコマンドを受けることなく、通信速度を現在の通信速度より遅い速度に変更する。これにより、ICカード20は、確実に通信速度を変更することができる。
さらに、ICカード20は、通信速度を変更した場合、レスポンスとして送信する電波の波形を変形させることにより、通信速度を変更した旨を端末装置10に伝達する。これにより、端末装置10は、ICカード20において通信速度が変更されたことを認識することができる。端末装置10は、ICカード20において通信速度が変更されたことを認識した場合、ICカード20において設定された通信速度と同じ通信速度に設定する。これにより、端末装置10及びICカード20の通信速度の設定を変更することができる。
図4は、ICカード20から送信されるレスポンスのデータフレームの例を示す。なお、図4は、国際標準規格ISO/IEC14443のType Bに対応するフレームの例を示す。
ISO/IEC14443 Type Bの場合、Start of frame(開始フレーム)とEnd of frame(終了フレーム)との間に、Dataが挿入されたフレーム形式が用いられる。
また、ISO/IEC14443 Type Aの場合、Start of communication(通信開始信号)とEnd of communication(通信終了信号)との間にDataが挿入されたフレーム形式である。通信開始信号は、フレームの先頭を示す情報(フレーム開始情報)である。また、通信終了信号フレームの最後尾を示す情報(フレーム終了情報)である。
いずれも、フレームの開始を示すデータ(フレーム開始情報)と、データ本体と、フレームの終了を示すデータ(フレーム終了情報)とが連結されてフレームが構成されている。なお、フレームの前段には、端末装置10とICカード20とで同期を取る為の無変調区間(TR1)が設けられている。このTR1では、変調されていない搬送波が端末装置10またはICカード20から送信される。
TR1は、同期クロックを抽出するために用いられる。汎用のリーダライタであれば、TR1を受け取ることができる。
SOFは、フレームの先頭を示す情報(フレーム開始情報)である。SOFは、立下りのエッジで始まり、論理値「0」の状態と論理値「1」の状態がそれぞれ所定時間継続される信号である。
EOFは、フレームの最後尾を示す情報(フレーム終了情報)である。EOFは、立下りのエッジで始まり、論理値「0」の状態が所定時間継続される信号である。
なお、TR1、SOF、及びEOFの長さは、ISO/IEC14443により規定されている。
例えば、TR1の長さは、搬送波の周波数をfsとすると、80/fs以上200/fs以下である。
また、1ビットのデータを送信するのに必要な時間を1elementary time unit(etu)とすると、SOFの論理値「0」の長さは、10etu以上11etu以下である。また、SOFの論理値「1」の長さは、2etu以上3etu以下である。即ち、SOF全体の長さは、12etu以上14etu以下である。
また、EOFの論理「0」の長さは、10etu以上11etu以下である。
ICカード20は、通信速度を変更した場合、レスポンスとして送信するフレームデータのTR1、SOF、EOFの波形を変形させることにより、通信速度を変更した旨を端末装置10に伝達する。
例えば、ICカード20は、TR1の長さにより、通信速度を変更した旨を端末装置10に伝達する。図5は、記憶部14a及び記憶部28aに記憶されている通信速度テーブルの例を示す。図5に示されるように、通信速度テーブルは、TR1の長さと、通信速度の変更内容とを対応付けて記憶する。
図5の例によると、フレームデータは、TR1の長さが100/fsである場合、ICカード20が通信速度を初期通信速度(標準の通信速度)に戻した事を示す。また、フレームデータは、TR1の長さが120/fsである場合、ICカード20が通信速度を現行の通信速度より1段階遅い速度に変更した事を示す。また、フレームデータは、TR1の長さが140/fsである場合、ICカード20が通信速度を現行の通信速度より2段階遅い速度に変更した事を示す。
ICカード20は、上記したように通信エラーが所定回数N以上発生した場合、標準の通信速度、現行の通信速度より1段階遅い通信速度、または現行の通信速度より2段階遅い通信速度に自身の通信速度を変更する。
また、ICカード20は、記憶部28aに記憶されている通信速度テーブルと、通信速度の変更内容とに基づいて、TR1の長さを制御する。即ち、ICカード20は、自身の通信速度を標準の通信速度に変更した場合、TR1の長さ100/fsに設定する。また、ICカード20は、現行の通信速度より1段階遅い通信速度に変更した場合、TR1の長さ120/fsに設定する。また、ICカード20は、現行の通信速度より2段階遅い通信速度に変更した場合、TR1の長さ140/fsに設定する。ICカード20は、上記のように設定したフレームデータを端末装置10に送信することにより、通信速度を変更した旨を端末装置10に伝えることができる。
端末装置10は、ICカード20からレスポンスを受信した場合、レスポンスのフレームを解析する。これにより、端末装置10は、TR1の長さを認識することができる。端末装置10は、記憶部14aに記憶されている通信速度テーブルと、認識したTR1の長さと、に基づいて、ICカード20の通信速度の変更内容を認識することができる。
例えば、TR1の長さが100/fsである場合、端末装置10は、ICカード20が通信速度を初期通信速度(標準の通信速度)に戻した事を認識する。この場合、端末装置10は、自身の通信速度を標準の通信速度に設定し直し、コマンドをICカード20に再度送信する。
また、TR1の長さが120/fsである場合、端末装置10は、ICカード20が通信速度を1段階遅い速度に変更した事を認識する。この場合、端末装置10は、自身の通信速度を1段階遅い速度に設定し直し、コマンドをICカード20に再度送信する。
また、TR1の長さが140/fsである場合、端末装置10は、ICカード20が通信速度を2段階遅い速度に変更した事を認識する。この場合、端末装置10は、自身の通信速度を2段階遅い速度に設定し直し、コマンドをICカード20に再度送信する。
上記したように、ICカード20は、TR1の長さにより通信速度の変更内容を端末装置10に伝えることができる。TR1の長さは、搬送波のパルスの数に対応する。即ち、ICカード20は、TR1におけるパルスの立ち上がり、または立ち下がりにより通信速度の変更内容を端末装置10に伝える。この為、端末装置10は、通信速度に因らずTR1の長さを認識することが出来る。この為、ICカード20が図3に示すフローにより通信速度を変更したとしても、端末装置10は、ICカード20において通信速度が変更されたことを認識することができる。さらに、端末装置10は、受信したレスポンスを変更後の通信速度により解析することにより、受信したレスポンスの各データを認識することができる。
この結果、より安定したICカード、携帯可能電子装置、及びICカードの制御プログラムを提供することができる。
なお、上記した実施形態では、ICカード20は、通信エラーが発生したら、通信エラー回数nをインクリメントすると説明したが、この構成に限定されない。ICカード20は、カウンタの初期値をNとし、通信エラーが発生した場合、通信エラー回数nをNからディクリメントする構成であってもよい。この場合、ICカード20は、Nが0になった場合、通信速度を現行の通信速度より遅い速度に変更する。
また、上記の実施形態では、ICカード20は、通信速度の変更を行った場合に通信エラー回数nをクリアすると説明したが、この構成に限定されない。ICカード20は、さらにコマンドの受信を正常に完了した場合にも通信エラー回数nをクリアする構成であってもよい。
また、上記した実施形態では、ICカード20は、TR1の長さにより、ICカード20が標準の通信速度、現行の通信速度より1段階遅い通信速度、及び現行の通信速度より2段階遅い通信速度のうちのいずれかに設定を変更したことを端末装置10に伝達すると説明したが、ICカード20はこの構成に限定されない。ICカード20は、TR1の長さにより、さらに他の通信速度に変更したことを端末装置10に伝達する構成であってもよい。
例えば、ICカード20は、通信エラーが所定回数N以上発生した場合、初期設定で設定された通信速度に変更する構成であってもよい。即ち、ICカード20は、通信エラーが所定回数N以上発生した場合、選択コマンドにより指定された通信速度に自身の通信速度を変更する。この場合、ICカード20は、初期設定で設定された通信速度に自身の通信速度を変更したことをTR1の長さにより端末装置10に伝達する。
また、上記した実施形態では、ICカード20は、TR1の長さにより通信速度を変更した事を端末装置10に伝達すると説明したが、ICカード20は、この構成には限定されない。例えば、ICカードは、SOFまたはEOFにより通信速度を変更した事を端末装置10に伝達する構成であってもよい。
例えば、ICカード20は、通信速度の変更内容に応じてSOFの論理値「0」の長さと論理値「1」の長さとの比を制御する構成であってもよい。SOFの論理値「0」の長さと論理値「1」の長さとの比は、通信速度により変化しない。この為、端末装置10は、通信速度に因らずSOFの論理値「0」の長さと論理値「1」の長さとの比を認識することが出来る。この為、ICカード20が図3に示すフローにより通信速度を変更したとしても、端末装置10は、ICカード20において通信速度が変更されたことを認識することができる。さらに、端末装置10は、受信したレスポンスを変更後の通信速度により解析することにより、受信したレスポンスの各データを認識することができる。
また、ICカード20は、単にSOFの論理値「0」または「1」のパルスの立ち上がり、または立ち下がりの数により通信速度を変更した事を端末装置10に伝達する構成であってもよい。この場合、ICカード20は、通信速度の変更内容に応じてSOFのパルスの立ち上がり、または立ち下がりの数を制御する。端末装置10は、ICカード20から送信されたレスポンスのフレームのSOFのパルスの立ち上がり、または立ち下がりの数をカウントすることにより、ICカード20の通信速度の変更内容を認識することができる。
また、ICカード20は、SOFの全体のパルスの立ち上がり、または立ち下がりの数により通信速度を変更した事を端末装置10に伝達する構成であってもよい。
また、例えば、ICカード20は、通信速度の変更内容に応じてEOFの長さを制御する構成であってもよい。この場合、ICカード20は、通信速度の変更内容に応じてEOFのパルスの立ち上がり、または立ち下がりの数を制御する。端末装置10は、ICカード20から送信されたレスポンスのフレームのEOFのパルスの立ち上がり、または立ち下がりの数をカウントすることにより、ICカード20の通信速度の変更内容を認識することができる。
上記したように、ICカード20は、TR1、SOF、またはEOFの波形により、通信速度を変更した事を端末装置10に伝達する。これにより、ICカード20は、ICカード20の通信速度に因らず、通信速度を変更した事を端末装置10に伝達することができる。
また、ICカード20は、TR1、SOF、及びEOFのうちの複数の波形の組合せにより、さらに種々の情報を端末装置10に伝達する構成であってもよい。
また、ICカード20は、TR1、SOF、またはEOFの波形により、通信速度を変更した事を端末装置10に伝達するのではなく、レスポンスのフレームデータの他の要素の波形により、通信速度を変更した事を端末装置10に伝達する構成であってもよい。
例えば、図4により示されたフレームにさらに他の要素が追加された場合、ICカード20は、通信速度の変更内容に応じて追加された要素の波形を制御することにより、通信速度を変更した事を端末装置10に伝達する。図4により示されたフレームでは、TR1とSOFとの間、SOFとDATAとの間、及びDATAとEOFとの間のうちのいずれかに要素が追加された場合、ICカード20は、通信速度の変更内容に応じて追加された要素の波形を制御することにより、通信速度を変更した事を端末装置10に伝達する。
例えば、ICカード20は、追加された要素のパルスの立ち上がり、または立ち下がりの数により、通信速度を変更した事を端末装置10に伝達する。この方法によっても、ICカード20は、ICカード20の通信速度に因らず、通信速度を変更した事を端末装置10に伝達することができる。
なお、上述の各実施の形態で説明した機能は、ハードウエアを用いて構成するに留まらず、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…ICカード処理システム、10…端末装置、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…不揮発性メモリ、14a…記憶部、15…送受信部、16…共振部、17…ロジック部、18…上位インターフェース、19…電源部、20…ICカード、21…本体、22…ICモジュール、23…ICチップ、24…共振部、25…CPU、26…ROM、27…RAM、28…不揮発性メモリ、28a…記憶部、29…送受信部、30…キーボード、31…電源部、32…ロジック部。

Claims (13)

  1. 外部機器と非接触通信を行うICカードであって、
    通信速度を設定する通信速度設定手段と、
    前記通信速度設定手段により設定された前記通信速度で前記外部機器から送信されたコマンドを受信する受信手段と、
    前記コマンドに応じて処理を行い、処理結果に基づいてレスポンスを生成するコマンド処理手段と、
    前記通信速度設定手段により設定された前記通信速度で前記レスポンスを前記外部機器に送信する送信手段と、
    前記コマンドの受信のエラーを検出する検出手段と、
    前記エラーの回数が予め設定された閾値以上である場合、前記通信速度設定手段により設定されている前記通信速度を現在の通信速度より遅い速度に変更する通信速度変更手段と、
    前記通信速度を変更した事を前記外部機器に通知する通知手段と、
    を具備するICカード。
  2. 前記通知手段は、前記通信速度変更手段により前記通信速度が変更された場合、前記レスポンスの波形を制御する、請求項1に記載のICカード。
  3. 前記通知手段は、前記通信速度変更手段により前記通信速度が変更されたか否かに応じて、前記レスポンスのデータフレームのパルスの数を設定する、請求項2に記載のICカード。
  4. 前記通知手段は、前記通信速度変更手段により前記通信速度が変更されたか否かに応じて、前記レスポンスのデータフレームの無変調区間、フレーム開始情報、またはフレーム終了情報のうちのいずれか、または複数のパルスの数を設定する、請求項3に記載のICカード。
  5. 前記通知手段は、前記通信速度変更手段による前記通信速度の変更内容に応じて、前記レスポンスのデータフレームのパルスの数を設定する、請求項2に記載のICカード。
  6. 前記通信速度変更手段は、前記エラーの回数が前記閾値以上である場合、前記通信速度設定手段により設定されている前記通信速度を現在の通信速度より1段階遅い速度に変更する、請求項5に記載のICカード。
  7. 前記通信速度変更手段は、前記エラーの回数が前記閾値以上である場合、前記通信速度設定手段により設定されている前記通信速度を標準の通信速度に変更する、請求項5に記載のICカード。
  8. 前記通信速度設定手段は、前記受信手段により初期設定コマンドを受信した場合、前記初期設定コマンドにより指定された通信速度に基づいて通信速度を設定し、
    前記通信速度変更手段は、前記受信手段により通信速度の変更を要求するコマンドを受信した場合、前記通信速度設定手段により設定されている前記通信速度を前記コマンドにより指定された通信速度に変更し、前記エラーの回数が前記閾値以上である場合、前記通信速度設定手段により設定されている前記通信速度を前記初期設定コマンドにより指定された通信速度に変更する、請求項5に記載のICカード。
  9. 前記通信速度変更手段は、前記受信手段により受信した初期設定コマンド、または前記受信手段により受信した前記閾値を設定する為のコマンドに基づいて前記閾値を設定する、請求項1に記載のICカード。
  10. 前記通信速度変更手段は、前記閾値をアプリケーション毎に設定する、請求項9に記載のICカード。
  11. 前記各部を備えるICモジュールと、
    前記ICモジュールが配設される本体と、
    を具備する請求項1に記載のICカード。
  12. 外部機器と非接触通信を行う携帯可能電子装置であって、
    通信速度を設定する通信速度設定手段と、
    前記通信速度設定手段により設定された前記通信速度で前記外部機器から送信されたコマンドを受信する受信手段と、
    前記コマンドに応じて処理を行い、処理結果に基づいてレスポンスを生成するコマンド処理手段と、
    前記通信速度設定手段により設定された前記通信速度で前記レスポンスを前記外部機器に送信する送信手段と、
    前記コマンドの受信のエラーを検出する検出手段と、
    前記エラーの回数が予め設定された閾値以上である場合、前記通信速度設定手段により設定されている前記通信速度を現在の通信速度より遅い速度に変更する通信速度変更手段と、
    前記通信速度を変更した事を前記外部機器に通知する通知手段と、
    を具備する携帯可能電子装置。
  13. 外部機器と非接触通信を行うICカードにおいて実行される制御プログラムであって、前記ICカードを、
    通信速度を設定する通信速度設定手段と、
    前記通信速度設定手段により設定された前記通信速度で前記外部機器から送信されたコマンドを受信する受信手段と、
    前記コマンドに応じて処理を行い、処理結果に基づいてレスポンスを生成するコマンド処理手段と、
    前記通信速度設定手段により設定された前記通信速度で前記レスポンスを前記外部機器に送信する送信手段と、
    前記コマンドの受信のエラーを検出する検出手段と、
    前記エラーの回数が予め設定された閾値以上である場合、前記通信速度設定手段により設定されている前記通信速度を現在の通信速度より遅い速度に変更する通信速度変更手段と、
    前記通信速度を変更した事を前記外部機器に通知する通知手段と、
    して動作させるための制御プログラム
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