JP5735975B2 - 排気温度に基づくガスタービン用モード制御方法およびガスタービン - Google Patents

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Description

本明細書中に開示した主題の実施形態は、一般に、ガスタービンを制御する方法およびシステムに関し、より詳細には、ガスタービンを制御する機構および技法に関する。
例えば、発電所やジェットエンジンに使用されるターボ機械は、新しい発見およびより良い材料に基づいて絶え間なく進化している。加えて、これらの機械の製造者は、「環境に優しい」ものとなるように、すなわち、動作中に生産される汚染物質の量を減らすように機械を製造または改良すべきとする増大する圧力を受けている。
したがって、ターボ機械の排ガスを減らすこと、広範なガス燃料の使用を求めることを特に検討することに関する進行中の研究が存在する。これらの要求を満たすことは、特にこれらの装置の広範な動作を考慮すると、ますます困難になる。首尾よく応用を開発するためには、精確なターボ機械排気温度制御が、これらの条件の下で、関連要因となる。
ターボ機械が生成する汚染物質を減らす1つの手法は、排気温度対圧縮機圧力比の理論的枠組みに基づく。このことについては、米国特許出願公開第2008/0243352号(その内容全体は参照により本明細書に含まれる)が、現在の制御システムが、ガスタービンの安全で効率の良い動作を実現するために、燃料の流れ、入口案内翼(IGV)、および他の制御入力を調整するスケジューリングアルゴリズムを実行できることについて記載している。ガスタービン制御システムは、所望の動作を実現するために、スケジューリングアルゴリズムに関連して、タービンの制御設定を決定する動作パラメータおよび設定を入力として受け取ることができる。測定される動作パラメータには、圧縮機の入口圧力および入口温度、圧縮機の出口圧力および出口温度、タービン排気温度、ならびに発電機出力が含まれ得る。所望の動作設定には、発電機出力および排気エネルギーが含まれ得る。スケジュール(例えば、排気温度対圧縮機圧力比、燃料分割対燃焼基準温度、インレットブリードヒート(IBH)対IGV、圧縮機動作限界線対補正した速度および入口案内翼など)が、オフラインフィールドテストまたは実験室データに基づいて、知られた動作境界(例えば、放出、動力学、希薄吹消え、圧縮機サージ、圧縮機の着氷、圧縮機クリアランス、空気力学など)に対してタービンを保護するように定められる。次いで、スケジュールの出力は、制御システム入力の適切な調整を決定する。制御システムによって管理される典型的な制御入力には、燃料の流れ、燃焼器燃料分布(これは「燃料分割」とも呼ばれ得る)、圧縮機入口案内翼位置、およびインレットブリードヒートの流れが含まれ得る。
図1は、米国特許出願公開第2008/0243352号の図1に類似するものであるが、圧縮機12、燃焼器14、圧縮機12に結合したタービン16、およびコンピュータ制御システム(コントローラ)18を有するガスタービン10の一例を示す。圧縮機12への入口ダクト20は、大気を圧縮機12に送ることができる。入口ダクト20は、入口20を通じて圧縮機12の入口案内翼21に流れ込む大気の圧力損失に寄与するダクト、フィルタ、スクリーンおよび騒音緩和装置を有してもよい。タービン用の排気ダクト22は、燃焼ガスを、例えば、排出制御装置および騒音緩和装置を通じてタービン10の出口から誘導する。入口圧力損失の量および背圧は、コンポーネントの追加により、および入口20および排気ダクト22を詰まらせるゴミやチリにより時間と共に変化し得る。タービン10は、電力を生み出す発電機24を駆動することができる。
米国特許出願公開第2008/0243352号に記載されているように、ガスタービン10の動作は、タービン10、発電機および周囲環境の様々な性能関連変数を測定するように設計されたいくつかのセンサ26によって監視することができる。例えば、冗長な温度センサ26の群は、ガスタービン10を囲む室温、圧縮機吐出温度、タービン排気温度、およびガスタービン10を通じてのガス流の他の温度測定値を監視することができる。同様に、冗長な圧力センサ26の群は、ガスタービン10を通じてのガス流中の他の位置にある、圧縮機入口および出口タービン排気で、周囲気圧、ならびに静的および動的な圧力レベルを監視することができる。冗長な湿度センサ26、例えば乾湿球温度計の群は、圧縮機12の入口ダクトにおける周囲湿度を測定することができる。冗長なセンサ26の群には、ガスタービン10の動作に関する様々なパラメータを感知する流量センサ、速度センサ、火炎検出器センサ、弁位置センサ、案内翼角度センサなどがやはり含まれ得る。本明細書で用いられる場合、「パラメータ」は、タービンの動作条件を定めるために使用できる事項を指しており、例えば、タービン内の定められた位置での温度、圧力、およびガス流量であるが、これらに限定されない。
また、米国特許出願公開第2008/0243352号に記載した燃料制御システム28は、燃料供給から燃焼器14へ流れる燃料、一次燃料ノズルおよび二次燃料ノズルの中に流れる燃料間の1つまたは複数の分割、および燃焼室の中に流れる二次空気と混合される燃料量を調節する。燃料制御システム28は、燃焼器のために燃料のタイプを選択することもできる。燃料制御システム28は、別個のユニットであってもよく、またはメインコントローラ18の構成部品であってもよい。コントローラ18は、センサ入力および人間の操作者からの命令を用いてガスタービンの動作を制御するためのプログラムおよびオペレーションを実行する少なくとも1つのプロセッサを有するコンピュータシステムであり得る。コントローラ18によって実行されるプログラムおよびオペレーションは、数ある中でも、動作パラメータの感知またはモデリング、動作境界のモデリング、動作境界モデルの適用、スケジューリングアルゴリズムの適用、および境界制御論理を境界上の閉ループへ適用することを含み得る。コントローラ18が発生させた指令により、ガスタービンのアクチュエータに、例えば、流れ、燃料分割および燃焼器へ流れる燃料のタイプを調節する燃料供給と燃焼器の間の弁を調整させ(アクチュエータ27)、圧縮機の入口案内翼21を調整し(アクチュエータ29)、インレットブリードヒートを調整し、ならびにガスタービンの他の制御設定を作動させことができる。
米国特許出願第2002/0106001号および第2004/0076218号(その内容全体が、参照により本明細書に組み込まれる)は、作動流体中の水蒸気含有率が、設計値から実質的に変わるときに、ガスタービンの入口温度および燃焼参照温度を精確に計算するためのタービン制御アルゴリズムを調整する方法およびシステムを記載する。これらの参考文献は、入口温度を制御するためにタービン温度排気およびタービン圧力比を用いることを開示する。
米国特許第6338240号明細書
しかし、伝統的な方法およびシステムは、ガスタービンを制御するその能力に限界があり、したがって、より精確な入口温度制御、ならびに/あるいはより精確な燃焼パラメータ制御および/またはより精確な排ガス制御を実現するシステムおよび方法を提供することが望まれている。
例示的な一実施形態によれば、圧縮機、燃焼器、および少なくともタービンを備えるガスタービンの動作点を制御する方法がある。この方法は、タービンの排気管で排気圧降下を決定するステップと、圧縮機で圧縮機圧力吐出を測定するステップと、排気圧降下および圧縮機圧力吐出に基づいてタービン圧力比を決定するステップと、タービン圧力比の関数としてタービンの排気温度参照曲線を計算するステップと、条件(1)および(2)が共に真であるか判定するステップであって、条件(1)が、IGV最小+ΔIGV1≦IGV設定点≦IGV最大+ΔIGV2であり、条件(2)が、ttx≧ttxh+Δttx3であり、ただしIGV設定点が圧縮機の入口に設けられる入口案内翼(IGV)のターゲット角であり、IGV最小がIGVの最小値であり、IGV最大がIGVの最大値であり、ΔIGV1が、希薄−希薄から予混合への移行についての第1の所定の正のIGV角度増加量であり、ΔIGV2が、希薄−希薄から予混合への移行についての第2の所定の負のIGV角度増加量であり、ttxが現在の排気温度であり、ttxhが排気温度参照曲線であり、Δttx3が、希薄−希薄から予混合への移行についての排気温度デッドバンドを特徴付ける所定の負温度である、判定するステップと、条件(1)および(2)が共に真である場合、分割燃料量を第1の値から第2の値へ変更するステップ、またはさもなければ第1の値を維持するステップであって、第1の値が希薄−希薄定常状態モードを特徴付け、第2の値が予混合モードの予混合二次モードを特徴付ける、ステップとを含む。
例示的な別の実施形態によれば、圧縮機、燃焼器、および少なくともタービンを備えるガスタービンの動作点を制御するコントローラがある。このコントローラは、圧縮機で圧縮機圧力吐出を測定するように構成された圧力センサと、圧力センサに接続したプロセッサとを備える。このプロセッサは、タービンの排気管で排気圧降下を決定し、排気圧降下および圧縮機圧力吐出に基づいてタービン圧力比を決定し、タービン圧力比の関数としてタービンの排気温度参照曲線を計算し、条件(1)および(2)が共に真であるか判定し、ただし、条件(1)が、IGV最小+ΔIGV1≦IGV設定点≦IGV最大+ΔIGV2であり、条件(2)が、ttx≧ttxh+Δttx3であり、IGV設定点が圧縮機の入口に設けられる入口案内翼(IGV)のターゲット角であり、IGV最小がIGVの最小値であり、IGV最大がIGVの最大値であり、ΔIGV1が、希薄−希薄から予混合への移行についての第1の所定のIGV角度増加量であり、ΔIGV2が、希薄−希薄から予混合への移行についての第2の所定の正のIGV角度増加量であり、ttxが現在の排気温度であり、ttxhが排気温度参照曲線であり、Δttx3が希薄−希薄から予混合への移行についての排気温度バンドを特徴付ける所定の負温度であり、その間作用は起こらず、条件(1)および(2)が共に真である場合、分割燃料量を第1の値から第2の値へ変更する、またはさもなければ第1の値を維持するように構成され、第1の値が希薄−希薄定常状態モードを特徴付け、第2の値が予混合モードの予混合二次モードを特徴付ける。
例示的なさらなる別の実施形態によれば、コンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体が存在し、この命令は、実行時に、圧縮機、燃焼器、および少なくともタービンを備えるガスタービンの動作点を制御する方法を実施する。この方法は、タービンの排気管で排気圧降下を決定するステップと、圧縮機で圧縮機圧力吐出を測定するステップと、排気圧降下および圧縮機圧力吐出に基づいてタービン圧力比を決定するステップと、タービン圧力比の関数としてタービンの排気温度参照曲線を計算するステップと、条件(1)および(2)が共に真であるか判定するステップであって、条件(1)が、IGV最小+ΔIGV1≦IGV設定点≦IGV最大+ΔIGV2であり、条件(2)が、ttx≧ttxh+Δttx3であり、ただしIGV設定点が圧縮機の入口に設けられる入口案内翼(IGV)のターゲット角であり、IGV最小がIGVの最小値であり、IGV最大がIGVの最大値であり、ΔIGV1が、希薄−希薄から予混合への移行についての第1の所定の正のIGV角度増加量であり、ΔIGV2が、希薄−希薄から予混合への移行についての第2の所定の負のIGV角度増加量であり、ttxが現在の排気温度であり、ttxhが排気温度参照曲線であり、Δttx3が、希薄−希薄から予混合への移行についての排気温度バンドを特徴付ける所定の負温度であり、その間作用は起こらない、判定するステップと、条件(1)および(2)が共に真である場合、分割燃料量を第1の値から第2の値へ変更するステップ、またはさもなければ第1の値を維持するステップであって、第1の値が希薄−希薄定常状態モードを特徴付け、第2の値が予混合モードの予混合二次モードを特徴付ける、ステップとを含む。
明細書に組み込まれており、明細書の一部を構成する添付図面は、1つまたは複数の実施形態を例示し、詳細な説明と共に、これらの実施形態を説明する。
従来のガスタービンの概略図である。 開示した主題の一実施形態で検討されるガスタービンの概略図である。 例示的な一実施形態によるタービンの排気温度対圧力比の変化を示すグラフである。 例示的な一実施形態によるガスタービンの動作点と最適動作点の間の関係の概略図である。 例示的な一実施形態による排気温度対タービン圧力比の平面の概略図である。 例示的な一実施形態による図5の平面内の参照排気温度曲線の概略図である。 例示的な一実施形態によるタービンの排気温度設定点を計算するステップを示す流れ図である。 例示的な実施形態によるガスタービンの様々な動作モードを示す概略図である。 例示的な実施形態によるガスタービンの様々な動作モードを示す概略図である。 例示的な実施形態によるガスタービンの様々な動作モードを示す概略図である。 例示的な一実施形態による一次から希薄−希薄へのモード移行閾値曲線を計算するステップを示す流れ図である。 例示的な一実施形態による一次から希薄−希薄へのモード移行についての分割燃料対時間を示すグラフである。 例示的な一実施形態による排気温度対タービン圧力比によって定めた平面内のタービンの動作点の軌跡を示すグラフである。 例示的な一実施形態による一次から希薄−希薄へのモードの移行を計算する方法のステップを示す流れ図である。 例示的な一実施形態による希薄−希薄から予混合へのモード移行についての排気温度バンドを示すグラフである。 例示的な一実施形態による希薄−希薄から予混合へのモード移行についての分割燃料対時間を示すグラフである。 例示的な一実施形態による希薄−希薄から予混合への動作に変化するときのタービンの動作点の変化を示すグラフである。 例示的な一実施形態による予混合から希薄−希薄への動作に変化するときのタービンの動作点の変化を示すグラフである。 例示的な一実施形態による予混合から希薄−希薄へのモード移行についての分割燃料対時間を示すグラフである。 例示的な一実施形態による希薄−希薄から予混合モードへの移行を計算する方法のステップを示す流れ図である。 タービンを制御するために使用したコントローラの概略図である。
例示的な実施形態の以下の説明は、添付図面を参照する。様々な図面における同じ参照符号は、同一または類似の要素を特定する。以下の詳細な説明は、本発明を限定するものではない。むしろ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定められる。一軸型ガスタービンシステムの述語および構造に関して、便宜上、以下の実施形態について述べる。しかし、次に述べる実施形態は、これらのシステムに限定されるものではなく、他のシステム、例えば多軸型ガスタービンに適用されてもよい。
明細書全体を通して、「一実施形態」(「one embodiment」または「an embodiment」)の言及は、実施形態に関連して説明した特定の特性、構造または特徴が、開示した主題の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、明細書全体を通して様々な箇所におけるフレーズ「一実施形態では」(「in one embodiment」または「in an embodiment」)の出現は、必ずしも同じ実施形態を言及するものではない。さらに、特定の特性、構造または特徴は、1つまたは複数の実施形態において任意の適当なやり方で組み合わされてもよい。
図1に関して上述したように、タービン10の様々なパラメータが、監視に求められる量を決定するために測定および/または計算され得る。そのような量は、タービンの入口温度である。タービンの入口温度を最適な範囲内に維持することによって、タービンの動作は、スムーズになると共に制御下になると考えられる。タービンの入口温度が最適な範囲から出ると、コントローラ18は、入口温度を調整するために、例えば圧縮機の空気流量、したがって圧縮機圧力比を変更するように構成される。最適な範囲から出る入口温度を決定できるイベントは、例えば、ガスタービンの負荷の変化、またはガス燃料の組成の変化である。
しかし、次に述べられる新規な実施形態は、ガスタービンを制御するために伝統的な理論的枠組みに頼らず、むしろ新規な理論的枠組み、例えば、タービン圧力比に基づくタービン温度排気の制御に頼る。この新規な理論的枠組みは、ガスタービンの状態のより精確な評価を提供し、ガスタービンの機能に生じる変化、例えば、負荷変化により敏感でもある。
タービン圧力比の関数として排気温度の決定
例示的な実施形態によれば、排気温度は、タービン圧力比の関数として決定され、排気温度は、例えばベース負荷、低負荷、高負荷などに対応するガスタービンの効率的な動作を確実にするために、ある境界内で監視および維持される。排気温度およびタービン圧力比の決定に関するさらなる詳細は、図2に関して次に述べる。図2は、入口ダクト36を通じて流体(例えば、空気)を受け取るように構成される圧縮機32を有するガスタービン30を示す。圧力、温度、湿度などの少なくとも1つを測定するために、センサ34が、入口ダクト36に配設されてもよい。
流体は、圧縮機32によって圧縮され、圧縮流体は、経路42を介して燃焼器40へ送られて、送りダクト44が供給する燃料(例えば、天然ガス)と混合される。より多くのセンサ34が、圧縮流体および/または燃料の特性を測定するために燃焼器40内または燃焼器40の周囲に配設されてもよい。燃焼器40内の燃焼が行われ、この燃焼は、圧縮流体と燃料の混合物の温度を入口温度まで上昇させる。後で開示するように、燃料は、送りダクト44を介して一次バーナおよび二次バーナに与えられる。弁45aおよび45bを使用して燃料を一次バーナおよび二次バーナに与える。制御装置70は、弁45aおよび45bを調整して、所望の燃料の割合を一次弁および二次弁に与えるようにやはり構成される。高いエネルギーを有する燃焼したガスの流れが、ダクト52を介してタービン50へ供給され、このタービン50は、発電機54へ至るシャフト56と機械的に接続可能である。発電機54は、電力を発生させることができる。タービン50は、シャフト58を介して圧縮機32にやはり機械的に接続され、それによって必要な駆動力を圧縮機32に供給する。吐出ガスは、タービン50から出口ダクト60を通じて放たれる。入口ダクト52と出口ダクト60は共に、センサ34によって監視することができる。
センサ34からのデータは、制御装置70に与えられる。制御装置70は、入力ポート72を介して追加のデータを受け取ることができる。制御装置70が算出したプロセスに基づいて、例えば、翼を回転させるための指令、シャフトの回転速度を変更するための指令などの様々な指令が、出力ポート74を介してガスタービン30の様々な部分に与えられる。制御装置70の詳細構造は後述する。
例示的な実施形態によれば、ガスタービンの提案した新しい制御は、出口60で測定/決定されるタービン温度排気(ttx)か、圧縮機32の吐出圧力とタービン50の排気圧の間の比として測定/決定されるタービン圧力比(tpr)かに基づいている。図2を参照すると、圧縮機32の吐出圧力は、点80で測定し、タービン50の排気圧は、点60で測定する。しかし、例示的な実施形態によれば、排気圧は、燃焼器40内部で、タービン50の入口で、またはタービン50内部で測定/評価されてもよい。これらの圧力は、後でより詳細に述べる。ttxを決定するための次に述べる事項は、例示のためのものであり、開示した主題を限定するものではないことに留意されたい。
図3は、(ttx,tpr)平面を示す。この平面内の各点は、図4に示すように、集合Aに属するとみなすことができる。集合Aは、燃焼モデルに基づいてガスタービン30の動作点を含むものとして定義される。集合Aは、点の部分集合Bを包含する。これらの点は、次に述べるように決定され、ガスタービン30の最適な動作点として定義される。
一定の入口温度、一定の速度、一定のIGV角度、一定の空気の比湿、および一定のブリード条件に対応する平面(ttx,tpr)のこれらの点、すなわち、集合Aからの点は、曲線90によって表すことができ、この曲線90は、上向きのくぼみを有し得る。タービン圧力比tprは、圧縮機入口温度によって変化し得る。tpr=tpr0で接線92を有する放物線であり得る曲線90の近似値を求めるときに導入される誤差は小さく、tpr0の近くtprの値については無視することができる。当業者は、他の近似関数を使用してもよいことが認識されよう。
圧縮機入口温度、圧縮機速度、およびIGV角度を徐々に変えると、曲線90は、例えば、その一次導関数において何らの不連続性もなく、徐々に変化する。したがって、ttxに基づいて計算できる一定の入口温度の軌跡は、接線92を線形補間することによって近似値を求めることができる。
上述の集合Bの点に基づいて、後述する関数fが、集合Cに属する点を決定するために適用される。集合Cの点は、制御論理の通りにガスタービンが動作するための設定点である。言い換えれば、集合Cに属する点が、次に述べるように計算され、ガスタービン30の操作者が、ガスタービンを集合C内に維持するためにいくつかのパラメータを制御する。図4は、この概念を示す。
例示的な実施形態によれば、関数fは、f=g・h・lとして定義することができ、ただし、g、hおよびlは、数学関数または演算子である。例えば、gは、適切な燃料特性を用いる線形補間であってもよく、hは、IGVの角度およびガスタービン速度の双線形補間であってもよく、およびlは、p・T((1-γ)/γ)=一定によって与えられるポリトロープ補正であってもよい。定義域Bを設定すると、値域Cが、関数fを通じて全面的に定められる。B内の局所摂動は、C内の局所摂動をもたらす。応用に応じて、より多くのまたはより少ない関数、または様々な関数が、関数fを定義するために使用されてもよい。言い換えれば、上記のg、h、およびlの関数の代わりに、他の関数が使用されてもよく、または異なるいくつかの関数が使用されてもよい。
次に、ガスタービン30を効率的に動作させるために維持することが望まれる設定ttx温度の決定を述べる。ガスタービンが、以下の範囲、すなわち、室温tamb(範囲がtambi-1≦tamb≦tambiであることに留意されたい)、IGV角度igv(範囲がigvj-1≦igv≦igvjであることに留意されたい)、およびガスタービン速度tnh(範囲がtnhk-1≦tnh≦tnhkであることに留意されたい)についての範囲で動作できると仮定する。また、ガスタービンは、最適な入口温度で制御されるものと考える。上記の範囲に基づいて、ガスタービンの動作点は、以下の各点によって定められる曲線によって図5に示す(ttx,tpr)空間内で表すことができる。希薄燃料および最低室温について4つの点A1〜A4があり、希薄燃料および最高室温について4つの点B1〜B4があり、リッチ燃料および最低室温について4つの点C1〜C4があり、リッチ燃料および最高室温について4つの点D1〜D4がある。点の個数は、補間関数の性質に従って変わり得る。
希薄燃料およびリッチ燃料は、次のように定義される。産業的用途向けのガスタービンは、90%を上回るCH4を含有する天然ガスを使用している。天然ガスは、リッチガス燃料であると考えられる。天然ガスを不活性ガス、例えば窒素、二酸化炭素、およびアルゴンとブレンドすることによって、より希薄なガス燃料、すなわち低いLHV値をもたらす(LHVは、ガスの低い発熱量であり、ガスを燃焼することによってガスの単位質量から得ることができるエネルギー量を説明している)。リッチ燃料は、天然ガスをエタン、プロパンおよび/またはブタンのようなより重い炭化水素とブレンドすることによって得ることができる。
上述の点集合ごとに、中心点(A5、B5、C5およびD5)が、2つの双線形補間(上述の関数g)を用いて計算される。双線形補間は、規則的な格子上の2変数の補間関数についての線形補間の拡張である。双線形補間は、まず、一方向に線形補間を行い、次いで他の方向に再び線形補間を行う。点A5およびB5は、希薄ガスについての温度制御曲線100を定め、点C5およびD5は、リッチガスについての温度制御曲線102を定める。上述したように、双線形補間ではない別の関数が使用されてもよい。
ttx設定点は、LHV実際ノカ゛ス、LHVリッチカ゛ス、およびLHV希薄カ゛スに基づき2つの制御曲線100および102上の実際の圧力比に対応する2つの縦座標の線形補間(上述の関数h、または別の応用例では、他の関数)を用いて決定される。
より多くの点が、他の条件および/または検討されるパラメータの値について計算される場合、より多くのttx設定点を決定することができる。対応するtpr比に対してこれらの点をプロットすることによって、図6に示す参照排気温度曲線104になる。参照排気温度曲線104は、2つの制御曲線100と102の間にあることに留意されたい。例示的な一実施形態(図示せず)によれば、曲線104は、曲線100および102に平行である。
ttx設定点を計算するステップは、図7に示すブロック図において表すことができる。この図によれば、データセレクタユニット110は、室温tamb、翼IGVの回転角、シャフトの回転速度tnh、およびリッチガスマトリックスデータを入力として受け取る。リッチガスマトリックスデータの一例は、
ttxr
Figure 0005735975
であり、リッチガスのタービン圧力比マトリックスは、
tprr
Figure 0005735975
によって与えられる。
(図5に示す)8つの点C1〜C4およびD1〜D4は、データセレクタユニット110によって出力される。この出力は、補間器ユニット112に入力として与えられる。リッチガスマトリックスデータの代わりに希薄ガスマトリックスデータを使用することを除いて、同じプロセスが、同じパラメータについてデータセレクタユニット114によって繰り返される。補間器112および116からの出力、すなわち、tpr実際の制御曲線に対するリッチガスttx、tpr実際の制御ガスに対する希薄ガスttxは、2つのttx設定点を計算するために、計算ユニット118に入力として与えられる。線形補間器120は、2つのttx設定点を受け取り、それらを補間して最終的な点、ttx設定点を生成する。線形補間器120の出力に基づいて、点火ユニット122は、ガスタービンのttx設定点の変数を計算することができる。線形補間器120および点火ユニット122は、燃料ガスLHVに関する情報を直接受け取ることができることに留意されたい。
ttx設定点をとると、コントローラ70は、ガスタービンを効率的に動作させるために、この値を監視し、ガスタービン30の様々なパラメータ(例えば、IGVの角度、燃料量など)を調整して、所定の範囲内にttx設定点を維持するようにプログラムされてもよい。シングルシャフトガスタービンを使用する例示的な一実施形態では、ttx設定点は、IGV角度を制御することによって調整することができる。ここで、ガスタービンが従うことが望まれる参照排気温度曲線ttxh104が、計算される。
ガスタービンの動作パラメータを特定する3つのベクトルを検討する。これらのベクトルは、tamb、igv、およびtnhであり、これらのベクトルは、室温、IGV翼の角度、およびシャフトの回転速度に対応する。これら3つのベクトルについての数式は、
tamb=[tambi]=[tamb1,tamb2,…,tamb7
であり、ただし添え字iは、
tamb<tamb2の場合は2、
tamb2≦tamb<tamb3の場合は3、
tamb3≦tamb<tamb4の場合は4、
tamb4≦tamb<tamb5の場合は5、
tamb5≦tamb<tamb6の場合は6、
tamb6≦tambの場合は7
であり、式中、tambは実際の室温である。
igv角度ベクトルは、
igv=[igvj]=[igv1,igv2,…,igv6]として定められ、ただし、添え字jは、
igv<igv2の場合は2、
igv2≦igv<igv3の場合は3、
igv3≦igv<igv4の場合は4、
igv4≦igv<igv5の場合は5、
igv5≦igvの場合は6
であり、式中、igvは実際のigv角度である。
tnhシャフト速度ベクトルは、
tnh=[tnhk]=[tnh1,tnh2,tnh3,tnh4]として定義され、添え字kは、
tnh<tnh2の場合は2であり、
tnh2≦tnh<tnh3の場合は3であり、
tnh3≦tnhの場合は4であり、
ただし、tnhは、実際のシャフト速度の割合である。i、jおよびkの値は、応用例によって異なり、多数の可能性を含み得る。
4つの3Dマトリックスは、参照排気温度曲線ttxh、すなわち、ガスタービンを制御するための操作者が使用する参照曲線を計算するために導入される。例示的な実施形態によれば、ttxhは、点の軌跡として見ることができ、この軌跡ではガスタービンが、最適なttx値およびtpr値で動作する。4つのマトリックスは、排気温度希薄燃料マトリックスttxl、圧力比希薄燃料マトリックスtprl、排気温度リッチ燃料マトリックスttxr、および圧力比リッチ燃料tprrである。これらのマトリックスの要素を以下に挙げる。
希薄燃料の場合、ttxl=[ttxli,j,k]、
希薄燃料の場合、tprl=[tprli,j,k]、
リッチ燃料の場合、ttxr=[ttxri,j,k]、および
リッチ燃料の場合、tprr=[tprri,j,k
である。
実際の動作条件tamb、igvおよびtnhが、範囲tambi-1≦tamb<tambi、igvj-1≦igv<igvj、およびtnhk-1≦tnh<tnhk内にあると仮定すると、実際の参照曲線ttxhは、
ttxh=ttxha+Δttxh
によって与えられ、ただし、ttxhaは、最適なttxおよびtprの点でのガスタービンの動作についての参照曲線を定め、圧縮機入口圧力およびガスタービン排気圧降下を考慮もし、Δttxhは、タービンの入口圧力降下および排気圧降下が変化する間に、タービン入口温度を最適な値に維持するために使用されるttxhaの補正である。
参照曲線ttxhaは、
ttxha=ttxhr・(LHV−LHVl)/(LHVr−LHVl)+ttxhl・(LHVr−LHV)/(LHVr−LHVl)
として定義され、ただし、ttxhaを定めるパラメータは、次のように定義され、すなわち、
ttxhr=ttxri-1+(ttxri−ttxri-1)/(tprri−tprri-1)・(tpr−tprri-1)、
ttxhl=ttxli-1+(ttxli−ttxli-1)/(tprli−tprli-1)・(tpr−tprli-1
であり、
LHVは、実際の燃料の低い発熱量であり、
LHVlは、希薄燃料の低い発熱量であり、
LHVrは、リッチ燃料の低い発熱量である。
以下の双線形補間が適用され、すなわち、
ttxli-1=双線形補間(ttxli-1,j-1,k-1,ttxli-1,j,k-1,ttxli-1,j,k,ttxli-1,j-1,k,igv,tnh)=
ttxli-1,j-1,k-1(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
ttxli-1,j,k-1・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
ttxli-1,j,k・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1)+
ttxli-1,j-1,k・(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1)、
ttxli=双線形補間(ttxli,j-1,k-1,ttxli,j,k-1,ttxli,j,k,ttxli,j-1,k,igv,tnh)=
ttxli,j-1,k-1・(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
ttxli,j,k-1・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
ttxli,j,k・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1)+
ttxli,j-1,k・(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1)、
tprli-1=双線形補間(tprli-1,j-1,k-1,tprli-1,j,k-1,tprli-1,j,k,tprli-1,j-1,k,igv,tnh)=
tprli-1,j-1,k-1・(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
tprli-1,j,k-1・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
tprli-1,j,k・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1)+
tprli-1,j-1,k・(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1)、
tprli=双線形補間(tprli,j-1,k-1,tprli,j,k-1,tprli,j,k,tprli,j-1,k,igv,tnh)=
tprli,j-1,k-1・(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
tprli,j,k-1・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
tprli,j,k・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1)+
tprli,j-1,k・(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1)、
ttxri-1=双線形補間(ttxri-1,j-1,k-1,ttxri-1,j,k-1,ttxri-1,j,k,ttxri-1,j-1,k,igv,tnh)=
ttxri-1,j-1,k-1・(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
ttxri-1,j,k-1・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
ttxri-1,j,k・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1)+
ttxri-1,j-1,k・(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1)、
ttxri=双線形補間(ttxri,j-1,k-1,ttxri,j,k-1,ttxri,j,k,ttxri,j-1,k,igv,tnh)=
ttxri,j-1,k-1・(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
ttxri,j,k-1・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
ttxri,j,k・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1)+
ttxri,j-1,k・(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1)、
tprri-1=双線形補間(tprri-1,j-1,k-1,tprri-1,j,k-1,tprri-1,j,k,tprri-1,j-1,k,igv,tnh)=
tprri-1,j-1,k-1・(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
tprri-1,j,k-1・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
tprri-1,j,k・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1)+
tprri-1,j-1,k・(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1)、および
tprri=双線形補間(tprri,j-1,k-1,tprri,j,k-1,tprri,j,k,tprri,j-1,k,igv,tnh)=
tprri,j-1,k-1・(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
tprri,j,k-1・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnhk−tnh)/(tnhk−tnhk-1)+
tprri,j,k・(igv−igvj-1)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1)+
tprri,j-1,k・(igvj−igv)/(igvj−igvj-1)・(tnh−tnhk-1)/(tnhk−tnhk-1
である。
補正Δttxhは、
Δttxh=ttxh・((pamb実際+Δp排気 参照)/(pamb実際+Δp排気))(γ/(1-γ))-1)
((pamb実際−Δp入口 参照)/(pamb実際−Δp入口))(γ/(1-γ))-1))によって与えられ、ただし、
γ=a・tpr+bであり、aおよびbは一定であり、γは、ガスタービンのポリトロープ拡張(p・t((1-γ)/γ)=一定)にフィットするようになされる。
補正Δttxhは、数ある中でも、実際のガスタービンの排気圧降下および入口圧力降下を考慮に入れる。ガスタービン温度制御曲線(例えばttxh)が、参照排気圧降下Δp排気 参照および参照入口圧力降下Δp入口 参照に依存するとき、例えば関数Δttxhを用いて様々な排気圧降下および入口圧力降下についてこれらの曲線を補正することが可能である。
実際の入口圧力降下値Δp入口 実際は、圧縮機の入口でのチリの量により評価する代わりに測定されてもよい。言い換えれば、圧縮機吸気系統の圧力降下は、流れの条件に依存すると共に、吸い込みフィルタ内のチリに依存し、周期的なチリの付着および剥離が、時間と共に入口圧力降下の予測できない変動性を引き起こし得る。一応用例では、例えば熱量計の故障または較正の問題によりLHV信号が利用できない場合、コントローラ70は、LHVテ゛フォルトを使用して実際のLHVに優先するように構成されてもよい。
上記の双線形補間、線形補間、およびポリトロープ拡張は、上に示すようにガスタービンのパラメータ、例えば、許容範囲の様々な点i、jおよびkでのIGV角度およびシャフト回転速度に適用されるときに、参照曲線ttxh上にttx設定点を生成する。例示的な一実施形態では、複数のttx設定点が、様々な条件の場合にガスタービンについて計算され、これら全ての点ttx設定点が、ttxh曲線の一部である。次に述べるように、他の参照曲線は、ttxhから決定することができる。これらの追加の参照曲線は、ガスタービンの動作を制御するために使用することもできる。
例示的な実施形態によれば、参照排気温度対圧縮機圧力比曲線TTRXは、ガスタービンを制御するために使用することができる。TTRX曲線は、TTRX=Min(IsothermNO,ttxh)として定義することができ、ただし、IsothermNOは、通常の動作条件でガスタービンの等温線として定義される。一応用例では、IsothermNOは、タービンのロータが曝され得る最高温度を表す。排気温度対IGVの制御曲線は、TTRXGV=TTRXとして定義することができる。排気温度対燃料の制御曲線は、ピーク負荷モードがオフの場合にはTTRXB=TTRXBNOとして定義することができ、ピーク負荷モードがオンの場合にはTTRXB=TTRXBPKとして定義することができる。ピーク負荷モードは、一定の動作条件(室温、圧力、シャフト速度、IGV位置、および燃料ガスの組成)で実行し、公称のものより高いパワーを出力するガスタービンとして定義される。この条件は、ガスタービンの動作入口温度が、公称温度より高いときに生じる。TTRXBNOは、TTRX+Min((IGV最大−IGV設定点)・Δ1,Δ2)によって与えられ、ただし、Δ2は、Min関数の値を制限する値であり、TTRXBPKは、Min(IsothermPK,ttxh+ΔPK)によって与えられる。
ΔPKは、
ΔPK=Δttxr・(LHV−LHVl)/(LHVr−LHVl)+Δttxl・(LHVr−LHV)/(LHVr−LHVl)によって与えられ、
LHVは、実際の燃料の最低発熱量、
LHVlは、希薄燃料の最低発熱量、
LHVrは、リッチ燃料の最低発熱量、
Δttxl=Δttxli-1+(Δttxli−Δttxli-1)・(tamb−tambi-1)/(tambi−tambi-1)、および
Δttxr=Δttxri-1+(Δttxri-1−Δttxri-1)・(tamb−tambi-1)/(tambi−tambi-1)である。
上記のIGVによる排気温度制御および燃料曲線による排気温度制御は、次のように、ガスタービンの制御に用いることができる。ガスタービンは、例えば、タービンのシャフトの速度、(圧縮機に与えられる空気量を直接制御する)IGVの角度、燃焼器に与えられる燃料量、燃焼器に与えられる燃料/空気の比などを変えることによって制御することができる。例示的な実施形態によれば、シングルシャフトガスタービンについては、まず、IGVの角度を使用してガスタービンの動作を制御し、すなわち、(ttx対tpr平面内で)上で計算したttxh曲線上のttx実際 点を維持する。言い換えれば、ガスタービンの様々な状態(例えば、負荷の変化)により実際のttx実際 点がttxh曲線から外れるとき、第1の制御は、IGVの角度を調整して、ガスタービンのttx実際 点をttx設定点にもたらすようにする。しかし、この制御は、飽和点、すなわちIGVの角度がさらに修正できないまたはIGVの角度がさらに修正するように望まれない点に到達することができる。このとき、ガスタービンに与えられる燃料量は、ttx実際 点がttx設定点と一致するようになされるまで変更されてもよい。この制御が飽和になる場合、圧縮機が与える流体と燃焼器の中に噴射される燃料との間の比を変更し、したがって燃料の流量を制限し、ttx実際 点をさらに調節することも可能である。
ttx対tpr平面内のttxh曲線を十分に決定するために、次に、タービン圧力比tprの決定について述べる。ガスタービン排気圧は、測定されるよりも、評価されることはさほど難しくない。タービン圧力比tprに関わる圧力が測定されてもよいが、計算は、測定したtprよりももっと精確であるので、次に述べるようにtprを計算することが好ましい。このことについては、ガスタービン中の位置80および60で渦が現れる可能性があり、圧力が短い距離にわたって変動し得るときに、この渦は、測定した圧力をあまり精確でないものにさせることに留意されたい。評価は、煙道圧降下、排気データ、および周囲気圧の特性に基づいて行われ得る。例示的な実施形態によれば、タービン圧力比tprは、評価した排気圧降下および絶対的な圧縮機吐出圧力に基づいて決定される。一実施形態では、排気圧降下は、点60(図2参照)で決定され、一方、絶対的な圧縮機吐出圧力は、点80(図2参照)で決定される。別の実施形態では、多段を有する圧縮機については、絶対的な圧縮機吐出圧力が、最終段の下流にある吐出し口ディフューザの後で決定される。例示的な本実施形態によれば、絶対的な圧縮機吐出圧力が測定される。
例示的な実施形態によれば、排気圧降下は、2つの項、タービン50の煙道中の質量の流れによる圧力降下、および煙突効果による圧力回復からなる。煙突効果は、ガスタービン排気管と大気への煙道吐出との間に高さの違いがある場合に現れ得る。第1項は、aa・ρ排気・v2によって与えられ、第2項は、(ρ空気−ρ排気)・Δhによって与えられる。本計算に使用する各定数、パラメータ、および変数の意味は、後に与える。したがって、煙道中の質量の流れによる総排気圧降下は、以下のように表すことができ、
Δp排気=aa・p排気・v2−(ρ空気−ρ排気)・Δh、この式は、
a・ρ排気・v2=aa・ρ排気・(W排気/(ρ排気・ab))2
a・(W排気/ab2/ρ排気=a/ρ排気・W排気2のように書き直すことができる。
この式を簡単にするために、煙道中のガスの密度ρが実際の排気圧降下から独立しており、ここでは周囲気圧である吐出圧力だけに依存すると仮定するが、これは、排気圧降下は周囲気圧のごくわずかに過ぎないと考えられるからである。したがって、この簡単化によって導入される誤差は、無視することができる。排気密度ρ排気は、
ρ排気=ρ排気 参照・ttx参照/ttx実際・pamb実際/pamb参照
のように表すことができる。
大気密度は、
ρ空気=ρ空気 参照・tamb参照/tamb実際・pamb実際/pamb参照、
のように表すことができ、ただし、
ρ排気は、ttx実際温度およびpamb実際周囲気圧での排気の密度、
ρ排気 参照は、ttx参照温度およびpamb参照周囲気圧での排気の密度、
ρ空気は、実際の圧力および温度での大気の密度、
ρ空気 参照は、参照圧力および温度での大気の密度、
Δhは、ガスタービンの排気と、外気への煙道の吐出との間の高度差、
vは、煙道内部の排気速度、
ttx参照は、参照排気温度、
ttx実際は、実際の排気温度、
pamb参照は、参照周囲気圧、
pamb実際は、実際の周囲気圧、
W排気実際は、実際の排気の質量流量、および
aは、特定の排気ダクトに典型的な定数である。
例示的な本実施形態では、排気の組成は、予混合モード動作にわたってほぼ一定であり、したがってその密度は、所与の温度でほぼ一定であると仮定する。
排気の質量流量は、次のように評価することができる。圧縮機の空気の質量流量が、圧縮機の圧力比から独立していると仮定するが、これは、この仮定によって導入される誤差は、排気圧降下を評価する場合には無視しても構わないためである。ガスタービンの軸流圧縮機の空気の質量流量は、以下の伝達関数によって評価することができる。
W空気実際=SGha・p入口実際/p入口参照・(f3・x3+f2・x2+f1・x+f0)・f4・W空気参照・k、ただし、
0=a0・y3+b0・y2+c0・y、
1=a1・y3+b1・y2+c1・y、
2=a2・y3+b1・y2+c2・y、
3=a3・y3+b1・y2+c3・y、
tnh実際/tnh参照<tnh閾値の場合、f4=a41・z3+b41・z2+c41・z+d41
tnh実際/tnh参照≧tnh閾値の場合、a42・z3+b42・z2+c42・z+d42
x=igv実際/igv参照、
y=tnh実際/tnh参照・(t入口参照/t入口実際)0.5
z=tnh実際/tnh参照・(t入口参照/t入口実際)、ならびに
iおよびaijは、応用特有の定数である。
ガスタービンは、IBHシステムを備えるので、いくつかの部分負荷動作条件で、圧縮機の空気質量流量の一部は再循環し、排気ダクトに入らない。また、燃料ガス質量流量は、排気ダクトを通じて完全に入る。したがって、W排気実際=W空気実際・(1−IBH一部)+W燃料実際である。この例示的な実施形態では、軸受けへの空気は、冷却送風機からの空気を補償すると仮定した。
ガスタービンが排気温度制御にある間、燃料/空気の質量比は、特定の燃料ガスの組成についてほぼ一定であると考えると、燃料/空気の質量流れ比は、次のように評価することができ、すなわち、
fa比=W燃料実際/W空気実際=W燃料参照/W空気参照・LHV参照/LHV実際=fa比 参照・LHV参照/LHV実際。
IBH一部は、コントロールパネルによって生成され、システムが故障していない間制御される設定点である。次いで、排気質量流量は、
W排気実際=W空気実際・(1−IBH一部)・(1+fa比 参照・LHV参照/LHV実際)として評価される。
湿っぽい空気の比重SGhaは、次のように比湿に基づいて計算することができ、すなわち、
SGha=ρha/ρda
ha=mda+mwv
da=mha・(1−sh)、
wv=mha・sh、および
ha=mha/ρha=mda/ρda+mwv/ρwv
である。
この最後の式にρhaを掛けると、以下の数式、
ha=mda・ρha/ρda+mwv・ρha/ρwvが得られる。ただし、
ρha/ρda=SGhaおよびρha/ρwv=ρha・ρda/ρda・ρwv=SGha/SGwvである。
したがって、
ha=mda・ρha/ρda+mwv・ρha/ρwv=mda・SGha+mwv・SGha/SGwv、または
ha=(1−sh)・mha・SGha+sh・mha・SGha/SGwvである。
この最後の式をmhaで割ると、
1=(1−sh)・SGha+sh・SGha/SGwv、または
SGwv=SGha・((1−sh)・SGwv+sh)である。
最終的に、
SGha=SGwv/((1−sh)・SGwv+sh)である。
比湿信号が利用できない、または送信機が故障モード中である場合、比湿信号は、表1に示すデータの補間によって生成される比湿対室温の曲線によって代用されてもよい。
Figure 0005735975
以下の表記が、上記の計算に使用されている。
p入口実際は、圧縮機入口での実際の空気圧であり、
p入口参照は、圧縮機入口での参照空気圧であり、
tambは、室温であり、
t入口実際は、圧縮機入口での実際の空気湿度であり、少なくとも2つの熱電対を用いて測定することができ、それによって熱電対の最大の読取り値が、t入口実際であると考えられ、または1つの熱電対が故障しているおよび/または読取り値の差があまりに大きい(例えば10F)場合、tambは、t入口実際と考えられる。
t入口参照は、圧縮機入口での参照空気湿度であり、
tnh実際は、圧縮機の実際の速度であり、
tnh参照は、圧縮機の参照速度であり、
igv実際は、実際のigv角度であり、
igv参照は、参照igv角度であり、
W空気実際は、圧縮機入口での実際の空気質量流量であり、
W空気参照は、圧縮機入口での参照空気質量流量であり、
W排気実際は、実際の排気の質量流量であり、
W燃料実際は、燃料の質量流量であり、
IBH一部は、圧縮機吐出からブリードした空気の一部であり、
fa比 参照は、参照燃料空気質量比であり、
LHV参照は、参照ガス燃料のLHVであり、
LHV実際は、実際のガス燃料のLHVであり、
shは、空気比湿であり、
SGxxは、xxの比重(以下の添え字の並びを参照)であり、
ρxxは、xxの密度(以下の添え字の並びを参照)であり、
xxは、xxの質量(以下の添え字の並びを参照)であり、
xxは、xxの体積(以下の添え字の並びを参照)であり、
haは、湿っぽい空気であり、
wvは、水蒸気であり、および
daは、乾燥空気である。
比重、圧縮機を通過する質量流量、および上述したような他のパラメータを計算したら、次いで、タービン圧力比tprを計算することが可能である。tprを計算するためのアルゴリズムは、次のように概要を述べることができる。
− sh信号が有効で利用できる場合、SGhaを計算してSGwv/((1−sh)・SGwv+sh)になり、sh送信機信号が故障である場合、shテ゛フォルトとなる。
− x=igv実際/igv参照、y=tnh実際/tnh参照・(t入口参照/t入口実際)0.5、およびz=tnh実際/tnh参照・(t入口参照/t入口実際)を仮定する。
− f0=a0・y3+b0・y2+c0・y、
− f1=a1・y3+b1・y2+c1・y、
− f2=a2・y3+b1・y2+c2・y、
− f3=a3・y3+b1・y2+c3・y、
− tnh実際/tnh参照<tnh閾値の場合、f4=a41・z3+b41・z2+c41・z+d41、および、
− tnh実際/tnh参照≧tnh閾値の場合、a42・z3+b42・z2+c42・z+d42
− W空気実際=SGha・p入口実際/p入口参照・(f3・x3+f2・x2+f1・x+f0)・f4・W空気参照・kを定義する。
− W排気実際=W空気実際・(1−IBH一部)・(1+fa比 参照・LHV参照/LHV実際)を評価する。
− ρ空気=ρ空気 参照・tamb参照/tamb実際・pamb実際/pamb参照を計算する。
− ρ排気=ρ排気 参照・ttx参照/ttx実際・pamb実際/pamb参照を計算する。
− Δp排気=aa・ρ排気・v2−(ρ空気−ρ排気)・Δhを計算する。
− tpr=cpd/(pamb実際+Δp排気)を評価する。ただし、cpdは、この応用例で測定される絶対的な圧縮機吐出圧力である。
したがって、ttxh曲線104(図6参照)は、この段階で十分に決定される。ガスタービンのための温度制御曲線が、参照排気圧降下Δp排気 参照および参照入口圧力降下Δp入口 参照についてセットアップさた場合、すでに上述したように補正Δttxhを用いて、異なる排気圧降下および入口圧力降下、例えば実際のものについて、温度制御曲線を補正することが可能である。
上記の温度制御論理の1つまたは複数の利点を次に述べる。ガスタービンを制御するために上記開発した手順全体は、マトリックスに基づいたものであるので、手順は柔軟であり、簡単な現場チューニングを可能にする。この手順は、実際の燃料のLHV(または別に指定のある場合、他の燃料特性)に基づいて、定格負荷運転中およびピーク負荷運転中に、制御された排気温度をバイアスすることができる。このバイアスに基づいて、汚染物排出、燃焼動力学、および燃焼器のターンダウンマージンをより良く制御することが可能である。
ピークモードを使用可能にするとき、ベース負荷出力が駆動機械の電力需要をカバーするのに十分である場合、ガスタービンは、通常の入口温度に留まってもよく、ベース負荷出力が駆動機械の電力需要をカバーしない場合、ガスタービンは、オーバーファイアに留まってもよい。ピーク点火値は、燃料特性によってバイアスされてもよい。ピークモードを常に使用可能に維持するこの「スマート」挙動に基づいて、修正ウォッベ指数(MWI)ベース負荷が変化する場合にガスタービンをより反応しやすく構成し、および/または任意の動作点から始まるより大きい負荷ステップアップ(最大の運転予備力)を引き受けるようにガスタービンを構成することが可能である。
MWIは、LHVgas/(SGgas・Tgas0.5によって与えられ、ここで、LHVgasはガスのより低い発熱量であり、SGgasはガスの比重であり、Tgasは燃料ガスの温度である。
動作モード変更を決定する閾値の計算
上記の例示的な実施形態は、排気温度参照曲線に基づいてガスタービンを制御することを説明した。しかし、ガスタービンの改良した制御については、他のパラメータおよび曲線が計算されてもよい。次に述べられるそのような例の1つは、一次から希薄−希薄へのモード移行閾値曲線ttxthである。
ttxth曲線を計算する前に、ガスタービンのモードを述べる。しかし、これらのモードをより良く理解するためには、ガスタービンに関する以下の議論が、適切であると考える。例示的な実施形態によれば、図2に示す燃焼器40は、図8に示す構造を有してもよい。より具体的には、燃焼器40は、一次バーナ112、および少なくとも二次バーナ114を取り囲む壁110を有してもよい。1つまたは複数の二次バーナ114が使用されてもよい。一次バーナ112と二次バーナ114は共に、対応する燃料供給ライン116および118を介して1つまたは複数の燃料源(図示せず)に接続され得る。一次バーナ112は、燃料を一次領域120に噴射し、この一次領域120で、圧縮機32が供給する流体(例えば、空気、酸素など)と接触する燃料を点火し、火炎124が、一次領域120内に発生することになる。二次バーナ114は、燃料を二次領域126に噴射し、そこで追加の火炎が、圧縮機からの流体の存在中で二次バーナ114からの追加の燃料を点火することによって発生できる。
ガスタービンの動作のモードは、メインモードおよびサブモードに分類することができる。メインモードは、一次バーナおよび/または二次バーナならびに点火が行われる領域に供給される燃料量によって特徴付けられる。メインモードは、一次モード、希薄−希薄モード、および予混合モードである。他のモードが、用途、タービンのタイプなどに応じて定義または使用されてもよい。一次モードは、図8に示されており、半分を超える燃料が一次バーナ112に供給され、火炎の大部分は、一次領域120内に存在することによって特徴付けられる。二次バーナ114には、少量の燃料が供給されるか、または全く燃料が供給されない。一応用例では、全燃料が一次バーナに供給され、二次バーナには全く燃料が供給されない。一次モードは、ガスタービンが起動またはベース負荷の第1の所定の割合まで負荷される間に使用される。第1の所定の割合は、用途に応じる。例示的な一実施形態では、第1の所定の割合は、ベース負荷の約20%である。一次モードは、拡散火炎モードであり、すなわち、燃料は、点火する前に酸化剤(例えば、空気)と予混合されない。これは、点火する前に燃料が酸化剤と予混合される予混合モードと対照的である。希薄−希薄モードは、拡散火炎モード中に動作するバーナと、予混合モード中に動作するバーナとを備えることができる。
ガスタービンの動作モードは、第1の所定の割合を超えて負荷が増加するときに、希薄−希薄モードへ変化し、この負荷は、第1の所定の割合と第2の所定の割合の間にある。例示的な一実施形態では、第2の所定の割合は75%であるが、用途に応じて異なる値を有してもよい。また、希薄−希薄モードについては、二次バーナ114は、図9に示すように作動され、約60%の燃料が、一次バーナに供給され、および約40%の燃料が、二次バーナに供給される。しかし、この割合は、例示のためのものであり、それらは、用途によって変更され得る。このモードについては、一次領域120および二次領域126の両方の領域内に火災がある。
ガスタービンのモードは、例えば約80%〜100%であり得る第3の所定の割合まで負荷が増加するときに、予混合モードにさらに変化する。この段階では、大部分の燃料が、一次バーナ112に与えられ、一方、燃料の残りが、二次バーナ114に与えられる。しかし、図10に示すように、火炎は、一次領域120から二次領域126へ動いたことに留意されたい。このモードでは、ガスタービンは、最低の放出物質、すなわち低いNOx/CO汚染物質で動作する。
上述のメインモードの関連したサブモードは、次の通りであり、すなわち、希薄−希薄モードの場合は、(1)希薄−希薄プレフィルモード、(2)希薄−希薄過渡、および(3)希薄−希薄定常状態、ならびに予混合モードの場合は、(1)予混合二次、(2)予混合過渡、および(3)予混合定常状態である。各モードおよびサブモードは、その作動を引き起こす特定の条件を有する。一度に1つだけの動作モードを作動できる。
次に、一次モードから希薄−希薄モードへ移行するための閾値曲線ttxthを計算する仕方を述べる。希薄−希薄から予混合モードへの移行閾値は、図5および図6に関して上で計算したttxh曲線に基づいている。閾値曲線ttxthは、参照ttxh曲線と同様に計算され、すなわち、tamb、igvおよびtnhベクトルが、様々な範囲のこれらのパラメータ、3Dマトリックスttxtl、tprtl、ttxtr、tprtrに基づいて定められ、これらはタービン排気温度を特定し、圧力比が生成され、実際の閾値曲線ttxthが数式ttxth=ttxtha+Δttxthに基づいて計算される。数学的手続きの観点で、ttxhとttxthを計算することの間の差は、追加のシンボル「t」であることに留意されたい。したがって、このため、ttxthを計算するためのアルゴリズム全体は、再度繰り返されないが、ttxhを計算するために使用されるものであると考えられる。ttxhおよびttxth曲線を計算するために使用されるアルゴリズムは同じであるが、これらの2つの曲線の値の差は、3Dマトリックスttxtl、tprtl、ttxtrおよびtprtrの特定の値によって決定され、すなわち、
希薄燃料の場合、ttxtl=[ttxtli,j,k
希薄燃料の場合、tprtl=[tprtli,j,k
リッチ燃料の場合、ttxtr=[ttxtli,j,k
リッチ燃料の場合、tprtr=[tprtli,j,k
である。
加えて、ttxhと共に上述したように、他の関数fが、ttxth曲線を計算するために使用されてもよい。
Δttxh補正と同様に、Δttxth補正は、実際のガスタービンの排気圧降下および入口圧力降下を考慮に入れるために使用される。ガスタービンの温度制御曲線は、参照排気圧降下Δp排気 参照、および参照入口圧力降下Δp入口 参照に言及する。参照曲線ttxhと同様に、補正Δttxthを用いて様々な排気圧降下および入口圧力降下について閾値曲線ttxthを補正することが可能である。
例示的な実施形態によれば、図11には、Δttxthを決定するために実行される計算の概要を述べる流れ図が示される。この図によれば、データセレクタユニット140は、室温tamb、翼回転角度IGV、シャフトの回転速度tnh、および(ttxhに関して上で定義した)リッチガスマトリックスデータを入力として受け取る。(図5に示す)C1〜C4およびD1〜D4と同様の8つの点が、データセレクタユニット140によって出力される。選択した機能に応じて、より多くのまたはより少ない点が使用されてもよい。この出力は、双線形補間器ユニット142へ入力として与えられる。希薄ガスマトリックスデータがリッチガスマトリックスデータの代わりに使用されることを除いて同じパラメータについて、同一のプロセスが、データセレクタユニット144によって繰り返される。データセレクタユニット144からの出力は、補間器ユニット146に入力として与えられる。補間器142および146からの出力は、すなわち、リッチガスttxth対tprtの実際の制御曲線、および希薄ガスttxth対tprtの実際の制御ガスが、2つのttxth設定点を計算するために計算ユニット148に入力として与えられる。線形補間器150は、2つのttxt設定点を受け取り、ガスタービンのttxth閾値を計算する。線形補間器150は、燃料ガスLHVについての情報を直接受け取ることができ、一方、補間器ユニット142および146が、igvおよびtnhのデータを直接受け取ることができることに留意されたい。
ここで、タービン圧力比tprの関数として決定される参照排気温度ttxh曲線、およびタービン圧力比tprの関数として一次から希薄−希薄への移行閾値参照曲線ttxthをとると、ガスタービンのモード移行(変更)は、次に述べるようにこれらの曲線および他の情報に基づいて決定することができる。(ttx,tpr)平面が、ttxh曲線とttxth曲線の両方を決定するために使用されてきており、したがって、ガスタービンの制御に関する議論全体は、この平面に基づくことができることに留意されたい。
一次から希薄−希薄へのモード移行、および希薄−希薄から一次へのモード移行
一次から希薄−希薄へのモード移行、および希薄−希薄から一次へのモード移行は、(ttx,tpr)平面内のttxth曲線を通過するガスタービンの動作点によって引き起こされ、このことは、図5および図6に関して上述した。例示的な実施形態によれば、一次から希薄−希薄への移行シーケンス、および希薄−希薄から一次への移行シーケンスは、図12を参照して説明される。図12は、Y軸上の分割S対X軸上の時間tを示す。分割Sは、一次バーナ(図8中の112参照)に与えられる燃焼器40(図2参照)に供給された総燃料の割合、および二次バーナ(図8中の114参照)に与えられる総燃料の割合を示す。この割合の比は、分割Sと呼ばれる。例えば、分割Sは、40/60、すなわち、総燃料の40%が一次バーナへ与えられ、総燃料の60%が二次バーナに与えられるものであってもよい。
図12に関して、時間t1で、分割S1がコントローラによってガスタービンへ与えられると仮定する。時間t1で、(実際の動作点の)ttx温度が、図13に示す一次から希薄−希薄への移行閾値曲線ttxth220に達し、そこにまたはその上に留まるとものと考える。実際の動作点は、閾値曲線ttxth220に達する前に曲線222上を移動するように考えられる。この条件の最初(t1)から所定の時間間隔Δt1秒後、条件が持続する場合、すなわち、実際の動作時間が一次から希薄−希薄への移行閾値曲線ttxth上またはそこに留まる場合、コントローラは、S1からS2へ燃料分割を変更するように構成される。この変更は、図12に示すように徐々に生じている。例示的な実施形態によれば、S1からS2への変更は、一定の変化率を有してもよい。燃料分割は、第2の時間t2までのある時間間隔の間、そのような値S2のままである。例示的な実施形態によれば、時間差t2−t1は、事前に計算される。
燃料分割がS1からS2へ変更されると、ガスタービンは、一次モード200から希薄−希薄モード(202、204および206)へ移る。言い換えれば、一次モード200はS1によって特徴付けられ、一方、希薄−希薄モードは、他の値の中でも、S2によって特徴付けられる。しかし、希薄−希薄モードは、複数のサブモードを有し、それぞれがそれ自体の燃料分割Siを有することに留意されたい。燃料分割S2は、希薄−希薄プレフィルモードサブモード202を特徴付ける。便宜上、サブモードは、モードと呼ばれる。このモードの目的は、燃料ガスを用いることによってマニホルド(燃焼器)および可撓性ホースの内部の空気を一掃することであり、それによってモード間の移行シーケンスをより安定させる。
時間t2で、プレフィルモードは完了し、コントローラは、燃料分割をS2からS3へ変更するように構成される。S3は、希薄−希薄過渡モード204を特徴付ける。希薄−希薄過渡モード204は、図8に示す二次領域内の火炎を安定化するために、時間間隔t3〜t4の間維持される。時間間隔t3〜t4も事前に計算される。時間t4で、コントローラは、燃料分割を定常状態分割値S4へ変化させ、定常状態分割値S4は、希薄−希薄定常状態モード206を特徴付ける。一応用例では、分割S3は、S3=S4+ΔS1として定義されてもよく、ただし、Δは、わずかな変化、すなわち約1〜10%の範囲内である。
時間t5で、動作点226のttx温度が、図13に示すttxth+Δttx1閾値曲線224を下回って減少するとき、希薄−希薄から一次への移行が引き起こされ、分割は、コントローラによってS4からS1へ変更される。Δttx1は、一次から希薄−希薄への移行閾値についての排気温度デッドバンドである。曲線ttxthからttxth+Δttx1によって定義されるバンドは、動作点の排気温度が、曲線220の上および/または下でわずかに時間変動し得るときに、2つのモードの間でガスタービンが行ったり来たり素早く変化するのを防ぐために使用される。希薄−希薄過渡204および希薄−希薄定常状態206のモード(希薄−希薄プレフィルモード202ではない)は、ttx温度が、ttxth+Δttx1閾値曲線224を下回って減少するときいつでも中止されてもよい。
図12に示すように、分割がSiからSjへ変更され、ただしSi>Sjであるとき、平均分割ランプ速度はR1であり、分割がSkからShへ変更され、ただしSk<Shであるとき、平均分割ランプ速度は、R1とは異なるR2である。これらのランプ速度は、一定であってもよくおよび/または最終値および初期値SiおよびSjに依存してもよい。例示的な実施形態によれば、一次から希薄−希薄への移行が開始するとき、許容できる排気温度の広がりが、Δtpr->ll秒の間、ΔSP1だけ増加し(排気温度の広がりは、一次から希薄−希薄への移行にわたって増加する)、ただし、「pr」は一次を表し、「ll」は希薄−希薄を表し、Δtpr->llは一次から希薄−希薄への移行中に広がる緩和の持続時間を表す。ランプ速度の値R1およびR2、分割値S2およびS4、ならびにずれΔS1は、ガスタービンのショップ/現場のチューニング中に調整することができる。
他の例示的な実施形態限定する意図はない例示的な実施形態によれば、以下の値が、上述のパラメータに用いられてもよい。一次モードにおける分割S1は、ほぼ100%の値を有することができ、希薄−希薄プレフィルモード中の分割S2は、ほぼ90%の値を有することができ、希薄−希薄定常状態中の分割S4は、ほぼ65%の値を有することができ、分割変化ΔS1は、ほぼ−3%の値を有することができ、ΔSP1は、ほぼ200Fの値を有することができ、Δt1は、3秒程度であることができ、Δtpr>llは、60秒程度であることができ、Δttx1は、−25F程度であることができる。本明細書では、ほぼなる用語は、実際の値が、意図した範囲から逸脱することなく用途に応じた量だけ提示した値からずれていてもよいことを示すために使用される。
したがって、一次から希薄−希薄へのモード移行、および希薄−希薄から一次へのモード移行に関する上述の例示的な実施形態に基づいて、モードおよび分割燃料が共に制御されるようにガスタービンの動作点を制御することが可能である。より具体的には、図14に示す例示的な一実施形態によれば、圧縮機、燃焼器、および少なくともタービンを備えるガスタービンの動作点を制御する方法が存在する。この方法は、タービンの排気管で排気圧降下を決定するステップ1400と、圧縮機で圧縮機圧力吐出を測定するステップ1402と、排気圧降下および圧縮機圧力吐出に基づいてタービン圧力比を決定するステップ1404と、タービン圧力比の関数として一次から希薄−希薄へのモード移行閾値参照曲線を計算するステップ1406であって、一次から希薄−希薄へのモード移行閾値曲線が、ガスタービンの動作が一次モードと希薄−希薄モードの間で変更される点を含む、ステップ1406と、動作点に関連した排気温度が、同じタービン圧力比について、一次から希薄−希薄へのモード移行閾値参照曲線の排気温度より高いときを第1の時間に決定するステップ1408と、動作点に関連した排気温度が一次から希薄−希薄へのモード移行閾値参照曲線の排気温度より高いままである場合、第1の時間の後の所定の時間後に、分割燃料量を第1の値から第2の値へ変更するステップ1410とを含む。
本実施形態では、一次モードは、燃料の大部分を一次バーナに与えると共に、残りの燃料を燃焼器の二次バーナに与えもしくは二次バーナには燃料を与えず、また、燃焼器の一次領域内で与えた燃料を点火し、一次領域は二次領域に隣接していると定義されており、希薄−希薄モードは、一次バーナおよび二次バーナに共に燃料を与え、一次領域および二次領の両方の領域内で与えた燃料を燃焼すると定義されている。分割燃料量は、一次バーナが受け取る総燃料のうちの第1の量、および二次バーナが受け取る総燃料のうちの第2の量を割合で記述する。
希薄−希薄から予混合へのモード移行、および予混合から希薄−希薄へのモード移行
ガスタービンが、IGVを介する排気温度制御に基づいて動作している間、排気温度設定点の軌跡は、上述したTTRXGV温度制御曲線によって表される。図5および図6に示すと共に、図15に示すような平面(ttx,tpr)内で、曲線ttxh240を曲線242へΔttxだけ下げることは、入口温度をΔTTRFだけ下げることに相当する。言い換えれば、図15中の曲線240および242は、ttxhと入口温度TTRFの間の相関性を示す。
したがって、(ttx,tpr)平面内の曲線240と曲線242の間のデッドバンドが、伝統的な入口温度デッドバンドに取って代わり得る。本開示では、デッドバンドは、所与のパラメータがこのバンドを通過する場合でも作用が起こらない平面の一部を定めるために使用される。このことに基づいて、希薄−希薄から予混合への移行シーケンスを、図16に関して次に説明する。
ガスタービンが、時間t7以前の時間で、希薄−希薄定常状態モード206で動作する(図16参照)と考える。このモードのための分割燃料Sは、S4であり、図12に関して上述したものと同様のものである。希薄−希薄定常状態モード206から予混合二次250への移行シーケンスは、時間t7で開始し、燃料分割は、S4からS5へ変化する。この移行は、以下の条件の論理「AND」が、少なくともΔt2秒間、真であるときに開始する。
IGV最小+ΔIGV1≦IGV設定点≦IGV最大+ΔIGV2
ttx≧ttxh+Δttx3
「premixed_mode_set」=真、および
「premixed_mode_enable」=真、
ただし、ΔIGV1>0、ΔIGV2<0、Δttx3<0、およびIGV設定点は、コントローラによって連続的または周期的に計算することができる点であり、IGV翼のターゲットである。
上記のパラメータおよび数式の意味は、図17に関して次に述べる。図17に示すように、ガスタービンの動作点が260であると考える。寒い日である、すなわち、室温が10℃未満であると考える。圧縮機のIGV角度を調整することによって、(実際の排気温度を表す)動作点260は、曲線264を横切って、ガスタービンの動作に望まれるttxh曲線266に達することができる。曲線264は、ttxh曲線266から値Δttx3だけずれており、これは希薄−希薄から予混合移行閾値についての排気温度デッドバンドであり、およそ−12.5Fの値を有し得る。後述する曲線262は、ttxh曲線266からΔttx3およびΔttx4だけずれており、これは希薄−希薄から予混合への移行閾値からの排気温度デッドバンドである。
動作点が、ttxh266上の位置260aに達するとき、IGVは十分に閉じられる。IGVを値IGV最小+ΔIGV1に開くことによって、ガスタービンの動作点は、位置260bへ移動する。IGVは、ガスタービン排気温度を制御しつつ、入口温度を維持するので、ΔIGV1範囲は、希薄−希薄から予混合への移行シーケンスによって導入される不安定性による入口温度スイングを減少させるために使用される。ΔIGV2は、高負荷での希薄−希薄から予混合への移行を防ぐ。動作点260の同様の挙動は、暑い日にも起こるが、曲線264を通過する以前に、動作点260cがttx温度が増加できない点に達し、動作点はttxh曲線266に達する前に等温曲線270上を展開することを除く。
図16中の予混合二次モード250は、一次火炎が存在しない(例えば図10参照)ことを検出したときに変更され、この決定が時間t8で予混合二次250から予混合過渡280へのサブシーケンスを開始し、または予混合二次モード250の所定の最大継続時間が達したときに変更される。
予混合二次モード250が終了すると、図16に示すように、燃料分割が、S5からS6へ変更される。燃料分割S6は、予混合過渡モード280を特徴付ける。予混合過渡モード280は、所定の時間Δt3、例えば約5秒の間維持され、次いで予混合過渡モード280は、図16中の時間t10で終了する。予混合過渡モード280は、図10中の二次ゾーン126内の火炎を安定化するために用いられる。予混合定常状態290は、時間t11で開始し、このモードは、燃料分割値S7を有する。予混合過渡モード280の燃料分割値S6は、予混合定常状態290の燃料分割値S7に基づいて計算され、値S6=S7+ΔS2を有することができ、ただし、一実施形態では、ΔS2は約−2%である。
予混合過渡モード280が時間t10で終了するとき、コントローラは、ガスタービンを制御して予混合定常状態モード290に入れ、それによってS6からS7へ燃料分割値を変更する。燃料分割値S7は、燃料の特性、反応温度、および誘導時間に関連している実際の反応条件に依存すると見込まれる。反応温度は、完了フェーズの近くで燃焼が行われる温度であり、誘導時間は、反応物の混合から始まる高速反応(高速反応は、通常「火炎」と呼ばれる)の助触媒である中間化学物質(ラジカル)を生成するのに費やす時間である。
例示的な実施形態によれば、燃料分割S7は、放出、動力学、および安定性の間の望ましい折り合いを実現するように設定することができる。この折り合い値は、例示的な実施形態を限定する意図のない以下の式によって与えることができ、すなわち、
S7=分割=分割hr・(LHV−LHVl)/(LHVr−LHVl)+分割hl・(LHVr−LHV)/(LHVr−LHVl)+Δ分割であり、ただし、
LHVは、実際の燃料の低い発熱量、
LHVlは、希薄燃料の低い発熱量、
LHVrは、リッチ燃料の低い発熱量、
分割hr=線形補間(分割r,igv)、
分割hl=線形補間(分割l,igv)、および
igvは、実際のIGV角度である。
例示的な実施形態によれば、分割rおよび分割lマトリックスは、以下のようにとして定義することができる。
分割r
Figure 0005735975
分割l
Figure 0005735975
Δ分割=線形補間(Δ分割,Δttx5,igv)、
Δ分割
Figure 0005735975
ただし、Δttx5=ttxh−ttxである。
例えば、熱量計の故障または較正の誤りでLHV信号が利用できない場合、値(LHVr+LHVl)/2が、実際の値の代わりに使用できる。他の値が、用途に応じて使用されてもよい。例示的な実施形態によれば、予混合モード(予混合二次、予混合過渡、および予混合定常状態が含まれる)は、予混合から希薄−希薄または拡張した希薄−希薄の条件が満たされるときいつでも中止され得る。一応用例では、燃料分割量が、SiからSjへ変更されるとき(ただし、Si>Sj)、分割ランプ速度はR3であり得る。別の応用例では、燃料分割量が、SkからShへ変更されるとき(ただし、Sk<Sh)、分割ランプ速度はR4であり得る。さらに、別の応用例では、分割ランプ速度は、燃料分割量の最終値および初期値に依存し得る。
例示的な実施形態によれば、希薄−希薄から予混合への移行が開始するとき、許容できる排気温度の広がりは、Δtll->pm秒間でΔSP2だけ増加する。ΔSP2の値は、約200Fであり得、Δtll->pmの値は約60秒であり得る。ランプ速度R3およびR4、分割値S7、およびずれΔS2は、必要に応じて、タービンのチューニング中にガスタービンの操作者によって調整され得る。
次に、反対のプロセスを、すなわち、予混合から希薄−希薄へのモード移行を述べる。希薄−希薄拡張モードは、希薄−希薄モードと等価であるが、予混合モードが適切に働くガスタービン動作範囲内で動作すると定義することができるとき、予混合から希薄−希薄への拡張モードの移行は、予混合から希薄−希薄へのモードの移行に類似する。このため、予混合から希薄−希薄への移行だけを次に述べる。予混合から希薄−希薄への移行は、以下の条件の論理ORが、少なくともΔt4秒間、真であるときに開始する。
IGV設定点≦IGV最小
ttx≦ttxh+Δttx3+Δttx4
「primary reignition」=真
「premixed_mode_enable」=偽
ただし、Δttx4<0である。予混合モードは、操作者によって使用可能/使用不能にできる。したがって、premix_mode_enableは、タービンのこのモードを制御するために使用することができる論理変数である。
図18に関して、ガスタービンの動作点300は、ttxh曲線266上にあり得る。上記のOR論理が生じるとき、動作点300は、新しい位置300aへ移動する。この移行は、ガスタービンから要求された負荷が減少しているときに生じ得る。上述したように動作点が曲線262を通過するとき、予混合モードから希薄−希薄モードへの移行が引き起こされる。この移行は、寒い日または暑い日に起こり得るが、寒い日と暑い日の間の差は、暑い日の動作点は、図17に説明したものと同様に等温曲線270に沿って移動し得ることである。予混合モードを希薄−希薄モードに変化させるための閾値曲線262は、希薄−希薄モードを予混合モードに変化させるための閾値曲線264とは異なり得ることに留意されたい。
予混合モード290と希薄−希薄モード206(または他の希薄−希薄サブモード)の間のモード移行が、図19に示すように時間t12で行われ、燃焼器のスパークプラグ(図示せず)が燃料を再点火するために作動させられると仮定する。時間t13で一次再点火を検出する場合、燃料分割は、平均ランプ速度R5でS7からS4へ変更される。
一次再点火が、Δt5秒以内に検出されない場合、ガスタービンは、トリップするように構成される。予混合モード290は、(希薄−希薄と拡張希薄−希薄の両方へ)移行し、コントローラにおいて「premixed_mode_set」条件を偽に戻す。「premixed_mode_set」は、以下の条件の論理AND、
IGV設定点≦IGV最小、および
ttx≦ttxh+Δttx3+Δttx4
が少なくともΔt6秒間、真であるときに再び真に設定される。
この機構は、大型ガスタービンが出力変動する場合に、継続的な予混合の移行に出たり入ったりするのを防ぐように構成される。
「premixed_mode_set」が偽に戻された後の時間間隔ΔT7秒の後、ガスタービンの操作者は、「premixed_mode_set」を再び真に設定することが可能になる。この構成により、操作者は、ガスタービンが予混合モードに再び入るのを準備することができ、それによって既存のアルゴリズム(IGVの十分な閉鎖)によって必要とされるガスタービンの負荷の減少を避ける。
例示的な実施形態によれば、以下の数値は、上述の様々な時間間隔に用いることができる。Δt4は、約0.5秒の値を有することができ、Δt5は、約8秒の値を有することができ、Δt6は、約5秒の値を有することができ、およびΔT7は、約10秒の値を有することができる。
図20に示す例示的な一実施形態によれば、圧縮機、燃焼器、および少なくともタービンを備えるガスタービンの動作点を制御する方法が存在する。この方法は、タービンの排気管で排気圧降下を決定するステップ2000と、圧縮機で圧縮機圧力吐出を測定するステップ2002と、排気圧降下および圧縮機圧力吐出に基づいてタービン圧力比を決定するステップ2004と、タービン圧力比の関数としてタービンの排気管で排気温度を計算するステップ2006と、条件(1)および(2)が共に真であるか判定するステップ2008であって、条件(1)が、IGV最小+ΔIGV1≦IGV設定点≦IGV最大+ΔIGV2であり、条件(2)が、ttx≧ttxh+Δttx3であり、ただしIGV設定点が圧縮機の入口に設けられる入口案内翼(IGV)の所定の角度であり、IGV最小がIGVの最小値であり、IGV最大がIGVの最大値であり、ΔIGV1が、希薄−希薄から予混合への移行についての第1の所定の正のIGV角度増加量であり、ΔIGV2が、希薄−希薄から予混合への移行についての第2の所定の負のIGV角度増加量であり、ttxが現在の排気温度であり、ttxhが排気温度参照曲線であり、Δttx3が、希薄−希薄から予混合への移行についての排気温度デッドバンドを特徴付ける所定の負温度であるステップ2008と、条件(1)および(2)が共に真である場合、分割燃料量を第1の値から第2の値へ変更するステップ2010、またはさもなければ第1の値を維持するステップであって、第1の値が希薄−希薄定常状態モードを特徴付け、第2の値が予混合モードの予混合二次モードを特徴付ける、ステップ2010とを含む。予混合モードは、燃料を燃焼器の一次バーナおよび二次バーナに与え、燃焼器の二次領域内で与えた燃料を点火し、一方、一次領域は火炎がなく、一次領域が二次領域に隣接している、と定義され、希薄−希薄モードは、一次バーナおよび二次バーナに共に燃料を与え、一次領域および二次領域の両方の領域内で与えた燃料を点火するものと定義され、分割燃料量は、一次バーナが受け取る総燃料のうちの第1の量、および二次バーナが受け取る総燃料のうちの第2の量を割合で記述する。
例示的な実施形態によれば、平面(ttx,tpr)内に表される排気温度参照曲線ttxh、排気温度閾値曲線ttxth、および他の曲線は、低い発熱量(LHV)の代わりに燃料を特徴付ける他のパラメータに基づいて計算されてもよい。そのようなパラメータは、例えば、NOx(窒素酸化物)ファクタ、上位燃焼性と下位燃焼性の比(下限燃焼限界は、自己伝播火炎を支持する燃料および空気(または他の酸化剤)の混合物の所与の体積中の可燃物の最小の割合であり、上限燃焼限界は、自己伝播火炎を支持する所与の体積中の可燃物の最高の割合である)などであり得る。言い換えれば、ttxh曲線は、上述の例示的な一実施形態において、ttxh=ttxha+Δttxhとして計算されたものであり、ただし、ttxha=ttxhr・(LHV−LHVl)/(LHVr−LHVl)+ttxhl・(LHVr−LHV)/(LHVr−LHVl)である。しかし、ttxhaは、燃料の低い発熱量LHVに依存し、例えば、NOxファクタ、上位燃焼性と下位燃焼性の比などに依存しない。
したがって、ガスタービンが、同じMWIの添え字を有するが異なるNOxファクタを有する第1の燃料および第2の燃料の連続した供給を受ける場合、ttxhを計算するための上述のアルゴリズムは、このファクタはttxha関数の一部ではないのでNOxファクタに敏感でない。MWIファクタは、ttxhaの式に反映されているLHVに従属するので、ttxhaおよび暗黙的にttxh曲線は、燃料のMWI添え字の変化に影響される。しかし、第1の燃料および第2の燃料は、同様のMWI添え字を有するので、ttxh曲線およびLHV変数に基づく他の曲線は、異なる燃料がガスタービンに与えられることを「見る」ことができないであろう。
このため、例示的な実施形態によれば、ttxh、ttxth、および他の曲線は、NOxファクタ、上位燃焼性と下位燃焼性の比、または燃料の他のパラメータ特性の関数として計算することができる。一応用例では、同じ数学関数およびアルゴリズムを使用して、新しいttxh、ttxth曲線を計算することができるが、LHVパラメータは、新しいパラメータによって置き換えられる。しかし、他の関数および/またはアルゴリズムを使用して、NOxファクタ、上位燃焼性と下位燃焼性の比などに基づいてttxh、ttxth、および他の曲線を計算してもよい。言い換えれば、コントローラ70は、所与の燃料パラメータにそれぞれ対応する複数の(ttx,tpr)平面内の所望の曲線を計算するように構成することができる。
例示的な実施形態によれば、コントローラは、排気温度参照曲線を決定するために燃料の特性を示すパラメータを使用するように構成することができる。上述したように、パラメータは、燃料の低い発熱量、燃料のNOxファクタ、燃料の上位燃焼性と下位燃焼性の比、またはそれらの組み合わせのうちの1つであり得る。さらに、コントローラは、対応するパラメータ、例えば、述べた3つのパラメータについての3つの参照曲線に基づいて排気温度参照曲線を計算すると共に、計算した排気温度参照曲線の1つを選択し、選択した排気温度参照曲線(上述の例としては、NOxファクタベースの参照曲線)に基づいてガスタービンを制御するように構成されてもよい。
限定ではなく例示のために、図21には、例示的な本実施形態による動作を実行できる典型的なコントローラ2100の一例が示される。図2に関して上述したコントローラ70は、コントローラ2100の構造を有することができる。しかし、例示的な本実施形態の原理は、プロセッサ、コンピュータシステムなどに同様に適用可能であることを認識されたい。
例示的なコントローラ2100は、処理/制御装置2102、例えばマイクロプロセッサ、縮小命令セット・コンピュータ(RISC)、または他の中央処理モジュールなどを含むことができる。処理装置2102は、単一の装置である必要はなく、1つまたは複数のプロセッサを含むことができる。例えば、処理装置2102は、マスタープロセッサと、マスタープロセッサに通信するように結合した関連したスレーブプロセッサとを含むことができる。
処理装置2102は、記憶装置/メモリ2104内の利用できるプログラムによって指図されるとシステムの基本機能を制御することができる。したがって、処理装置2102は、図14および図20に説明した機能を実行することができる。より詳細には、記憶装置/メモリ2104は、コントローラ上で機能およびアプリケーションを実行するためのオペレーティングシステムおよびプログラムモジュールを含むことができる。例えば、プログラム記憶装置は、リードオンリメモリ(ROM)、フラッシュROM、プログラマブルおよび/または消去可能ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、加入者インタフェースモジュール(SIM)、ワイヤレスインタフェースモジュール(WIM)、スマートカード、または他のリムーバブルメモリ装置などのうちの1つまたは複数を含むことができる。プログラムモジュールおよび関連した特徴は、インターネットなどのネットワークを介して電子的にダウンロードされるようなデータ信号によってコントローラ2100に伝送することもできる。
記憶装置/メモリ2104に記憶できるプログラムの1つは、特定用途プログラム2106である。前述の通り、特定用途プログラム2106は、ガスタービンの関連パラメータを記憶でき、一次から希薄−希薄へのモード移行閾値曲線を計算するための命令を含むと共にIGVなどを開閉するために命令を送信することもできる。プログラム2106および関連した特徴は、プロセッサ2102によって動作可能なソフトウェアおよび/またはファームウェアにおいて実行することができる。プログラム記憶装置/メモリ2104は、ガスタービンの関連パラメータなどのデータ2108、または例示的な本実施形態に関連した他のデータを記憶するために使用することもできる。例示的な一実施形態では、プログラム2106およびデータ2108は、不揮発性電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュROMなどに記憶され、それによってコントローラ2100の電源を切っても情報が失われない。
プロセッサ2102は、発電所内の制御ステーションに関連したユーザインタフェース2110要素に結合することもできる。発電所のユーザインタフェース2110は、例えば、液晶ディスプレイなどのディスプレイ2112、キーパッド2114、スピーカ2116、およびマイクロフォン2118を含むことができる。これらおよび他のユーザインタフェース構成要素が、当業界で知られているようにプロセッサ2102に結合される。キーパッド2114は、電話番号のダイヤルすることおよび1つまたは複数のキーに割り当てられた動作を実行することを含む様々な機能を実行するための英数字キーを備えてもよい。代替として、他のユーザインタフェース機構が、用いられてもよく、例えば、音声指令、スイッチ、タッチパッド/スクリーン、ポインティングデバイス、トラックボール、ジョイスティックまたは他の任意のユーザインタフェース機構を用いるグラフィカルユーザインタフェースである。
コントローラ2100は、デジタル信号プロセッサ(DSP)2120を含むこともできる。DSP2120は、アナログ/デジタル(A/D)変換、デジタル/アナログ(D/A)変換、音声符号化/復号化、暗号化/暗号解読、エラー検出および補正、ビットストリーム変換、フィルタリングなどを含む様々な機能を実行することができる。一般にアンテナ2124に結合した送受信機2122は、ワイヤレス装置に関連した無線信号を送受信することができる。
図21のコントローラ2100は、例示的な本実施形態の原理を適用できるコンピュータ環境の典型的な例として与えられる。本明細書に記載した説明から、当業者は、本発明が、様々な他の現在知られているおよび将来のモバイルコンピュータ環境および固定コンピュータ環境に同様に適用可能であることを理解されよう。例えば、特定用途アプリケーション2106および関連した特徴、ならびにデータ2108は、様々なやり方で記憶することができ、様々な処理装置で動作可能であることができ、追加、より少ないまたは異なるサポート回路およびユーザインタフェース機構を有するモバイル装置において動作可能であることができる。例示的な本実施形態の原理は、非モバイル端末、すなわち、地上通信線コンピュータシステムに同様に適用可能であることに留意されたい。
開示した例示的な実施形態は、新規な理論的枠組みおよび閾値に基づいてガスタービンを制御するガスタービン、コンピュータシステム、および方法を提供する。この説明は、本発明を限定することを意図するものではないことを理解されたい。反対に、例示的な実施形態は、代替形態、修正形態、および均等物を対象として含むことが意図されており、これらの代替形態、修正形態、および均等物は、特許請求の範囲によって画定される本発明の精神および範囲に含まれる。さらに、例示的な実施形態の詳細な説明では、クレームした発明を包括的に理解するために、多数の特定の詳細が記載されている。しかし、当業者は、様々な実施形態はそのような特定の詳細がなくても実施できることを理解されよう。
例示的な本実施形態の特徴および要素が、特定の組み合わせにおける実施形態に記載されているが、各特徴または要素は、実施形態の他の特徴および要素がなくても単独で使用することができ、あるいは本明細書に開示した他の特徴および要素を有するまたは有さない様々な組み合わせで使用することができる。
本明細書は、最良の形態を含んだ例を用いて本発明を開示し、任意の当業者が、任意の装置またはシステムを生産および使用し、任意の組み込まれた方法を実施するなどの本発明の実施を可能にもする。本発明の特許性の範囲は、特許請求の範囲によって定められ、当業者が想到する他の例を含み得る。そのような他の例は、それらの例が、特許請求の範囲の文言とは異ならない構造的要素を有する場合、またはそれらの例が特許請求の範囲の文言内の均等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあるものとする。
10 ガスタービン
12 圧縮機
14 燃焼器
16 タービン
18 コンピュータ制御システム(コントローラ)、メインコントローラ、コントローラ
20 入口ダクト、入口
21 入口案内翼
22 排気ダクト
24 発電機
26 センサ
27 アクチュエータ
28 燃料制御システム
29 アクチュエータ
30 ガスタービン
32 圧縮機
34 センサ
36 入口ダクト
40 燃焼器
42 経路
44 送りダクト
45a 弁
45b 弁
50 タービン
52 ダクト、入口ダクト
54 発電機
56 シャフト
58 シャフト
60 出口ダクト、出口、点、位置
70 制御装置、コントローラ
72 入力ポート
74 出力ポート
80 点、位置
90 曲線
92 接線
100 温度制御曲線、制御曲線、曲線
102 温度制御曲線、制御曲線、曲線
104 参照排気温度曲線、曲線、参照排気温度曲線ttxh、ttxh曲線
110 データセレクタユニット、壁
112 補間器ユニット、補間器、一次バーナ
114 データセレクタユニット、二次バーナ
116 補間器、燃料供給ライン
118 計算ユニット、燃料供給ライン
120 線形補間器、一次領域
122 点火ユニット
124 火炎
126 二次領域
140 データセレクタユニット
142 双線形補間器ユニット、補間器
144 データセレクタユニット
146 補間器ユニット、補間器
148 計算ユニット
150 線形補間器
200 一次モード
202 希薄−希薄モード、希薄−希薄プレフィルモードサブモード
204 希薄−希薄モード、希薄−希薄過渡モード
206 希薄−希薄モード、希薄−希薄定常状態、希薄−希薄定常状態モード
220 閾値曲線ttxth、曲線
222 曲線
224 ttxth+Δttx1閾値曲線
240 曲線ttxh、曲線
242 曲線
250 予混合二次、予混合二次モード
260 動作点、ガスタービンの動作点
260a 位置
260b 位置
260c 動作点
262 曲線、閾値曲線
264 曲線、閾値曲線
266 ttxh曲線、ttxh
270 等温曲線
280 予混合過渡、予混合過渡モード
290 予混合定常状態、予混合定常状態モード、予混合モード、予混合モード
300 動作点
300a 新しい位置
2100 コントローラ
2102 処理/制御装置、処理装置、プロセッサ
2104 記憶装置/メモリ
2106 特定用途プログラム、プログラム、特定用途アプリケーション
2108 データ
2110 ユーザインタフェース
2112 ディスプレイ
2114 キーパッド
2116 スピーカ
2118 マイクロフォン
2120 デジタル信号プロセッサ(DSP)
2122 送受信機
2124 アンテナ

Claims (12)

  1. 圧縮機、燃焼器、および少なくともタービンを備えるガスタービンの動作点を制御する方法であって、
    前記タービンの排気管で排気圧降下を決定するステップ(2000)と、
    前記圧縮機で圧縮機吐出圧力を測定するステップ(2002)と、
    前記排気圧降下および前記圧縮機吐出圧力に基づいてタービン圧力比を決定するステップ(2004)と、
    前記タービン圧力比の関数として前記タービンの排気温度参照曲線を計算するステップ(2006)と、
    条件(1)および(2)が共に真であるか判定するステップ(2008)であって、
    条件(1)が、IGV最小+ΔIGV1≦IGV設定点≦IGV最大+ΔIGV2であり、条件(2)が、ttx≧ttxh+Δttx3であり、ただしIGV設定点が前記圧縮機の入口に設けられる入口案内翼(IGV)のターゲット角であり、IGV最小が前記IGVの角度の最小値であり、IGV最大が前記IGVの角度の最大値であり、ΔIGV1が、希薄−希薄から予混合への移行についての第1の所定の正のIGV角度増加量であり、ΔIGV2が、希薄−希薄から予混合への移行についての第2の所定の負のIGV角度増加量であり、ttxが現在の排気温度であり、ttxhが前記排気温度参照曲線であり、Δttx3が、希薄−希薄から予混合への移行についての排気温度デッドバンドを特徴付ける所定の負温度である、判定するステップ(2008)と、
    条件(1)および(2)が共に真である場合、分割燃料量を第1の値から第2の値へ変更するステップ(2010)、またはさもなければ前記第1の値を維持するステップであって、前記第1の値が希薄−希薄定常状態モードを特徴付け、前記第2の値が予混合モードの予混合二次モードを特徴付ける、ステップ(2010)と、
    を含み、
    前記予混合モードが、前記燃焼器の一次バーナおよび二次バーナへ燃料を与え、前記燃焼器の二次領域内で前記与えた燃料を点火し、一方、一次領域は火炎がなく、前記一次領域が前記二次領域に隣接している、と定義され、
    前記希薄−希薄モードが、前記一次バーナおよび前記二次バーナに共に燃料を与え、前記一次領域および前記二次領域の両方の領域内で前記与えた燃料を点火するものと定義され、
    前記分割燃料量が、前記一次バーナが受け取る総燃料のうちの第1の量、および前記二次バーナが受け取る総燃料のうちの第2の量を割合で記述する、
    方法。
  2. 少なくとも条件(3)、(4)、(5)および(6)のうちの1つが、少なくとも所定の時間の間、真であるか判定するステップであって、条件(3)がIGV設定点≦IGV最小であり、条件(4)がttx≦ttxh+Δttx3+Δttx4であり、条件(5)が「primary reignition」=真であり、条件(6)が「premixed_mode_enable」=偽であり、Δttx4が、予混合から希薄−希薄への移行についての排気温度デッドバンドを特徴付ける所定の負温度であり、primary_reignitionが、前記燃焼器中の前記一次領域内の前記燃料が再点火されているかを示す論理変数であり、premixed_mode_enableは、操作者が入力した論理変数である、真であるか判定するステップと、
    条件(3)、(4)、(5)および(6)のうちの1つが真である場合、前記分割燃料量を第3の値から前記第1の値へ変更し、またはさもなければ前記第3の値を維持するステップとをさらに含み、前記第3の値が、前記予混合モードの予混合定常状態モードを特徴付ける、請求項1記載の方法。
  3. 前記一次領域内で火炎が検出されないときに、または第1の所定の時間後に、前記分割燃料量の前記第2の値を第4の値に変更するステップをさらに含み、前記第4の値が、前記予混合モードの予混合過渡モードを特徴付ける、請求項1または2に記載の方法。
  4. 第2の所定の時間後に、前記分割燃料量の前記第4の値を第3の値に変更するステップをさらに含み、前記第3の値が、前記予混合モードの予混合定常状態モードを特徴付ける、請求項3に記載の方法。
  5. 前記第2の値が最も低く、前記第4の値が最も高く、前記第3の値が前記第2の値と前記第4の値の間にあり、前記第1の値が前記第2の値と前記第3の値の間にある、請求項4に記載の方法。
  6. 所定の傾きでモード同士の間で前記分割燃料量を変更するステップをさらに含む、請求項4乃至5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記排気温度参照曲線を計算する前記ステップが、
    前記燃料の特性を示すパラメータを使用して前記排気温度参照曲線を決定するステップを含み、前記パラメータが、前記燃料の低位発熱量、前記燃料のNOxファクタ、前記燃料の上位燃焼限界と下位燃焼限界の比、またはそれらの組み合わせのうちの1つである、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 圧縮機(32)、燃焼器(40)、および少なくともタービン(50)を備えるガスタービン(30)の動作点を制御するコントローラ(70、2100)であって、
    前記圧縮機で圧縮機吐出圧力を測定するように構成された圧力センサ(34)と、
    前記圧力センサ(34)に接続したプロセッサ(2102)であって、
    前記タービンの排気管で排気圧降下を決定し、
    前記排気圧降下および前記圧縮機吐出圧力に基づいてタービン圧力比を決定し、
    前記タービン圧力比の関数として前記タービンの排気温度参照曲線を計算し、
    条件(1)および(2)が共に真であるか判定し、ただし、条件(1)が、IGV最小+ΔIGV1≦IGV設定点≦IGV最大+ΔIGV2であり、条件(2)が、ttx≧ttxh+Δttx3であり、IGV設定点が前記圧縮機の入口に設けられる入口案内翼(IGV)のターゲット角であり、IGV最小が前記IGVの角度の最小値であり、IGV最大が前記IGVの角度の最大値であり、ΔIGV1が、希薄−希薄から予混合への移行についての第1の所定の正のIGV角度増加量であり、ΔIGV2が、希薄−希薄から予混合への移行についての第2の所定ののIGV角度増加量であり、ttxが現在の排気温度であり、ttxhが前記排気温度参照曲線であり、Δttx3が希薄−希薄から予混合への移行についての排気温度デッドバンドを特徴付ける所定の負温度であり、
    条件(1)および(2)が共に真である場合、分割燃料量を第1の値から第2の値へ変更する、またはさもなければ前記第1の値を維持する
    ように構成され、前記第1の値が希薄−希薄定常状態モードを特徴付け、前記第2の値が予混合モードの予混合二次モードを特徴付ける、プロセッサ(2102)と
    を備え、
    前記予混合モードが、前記燃焼器の一次バーナおよび二次バーナへ燃料を与え、前記燃焼器の二次領域内で前記与えた燃料を点火し、一方、一次領域は火炎がなく、前記一次領域が前記二次領域に隣接している、と定義され、
    前記希薄−希薄モードが、前記一次バーナおよび前記二次バーナに共に燃料を与え、前記一次領域および前記二次領域の両方の領域内で前記与えた燃料を点火するものと定義され、
    前記分割燃料量が、前記一次バーナが受け取る総燃料のうちの第1の量、および前記二次バーナが受け取る総燃料のうちの第2の量を割合で記述する、コントローラ(70、2100)。
  9. 前記プロセッサが、
    少なくとも条件(3)、(4)、(5)および(6)のうちの少なくとも1つが、少なくとも所定の時間の間、真であるか判定するようにさらに構成され、条件(3)がIGV設定点≦IGV最小であり、条件(4)がttx≦ttxh+Δttx3+Δttx4であり、条件(5)が「primary reignition」=真であり、条件(6)が「premixed_mode_enable」=偽であり、Δttx4が、予混合から希薄−希薄への移行についての排気温度デッドバンドを特徴付ける所定の負温度であり、primary_reignitionが、前記一次領域内の前記燃料が再点火されているかを示す論理変数であり、premix_mode_enableは、操作者が入力した論理変数であり、
    条件(3)、(4)、(5)および(6)のうちの1つが真である場合、前記分割燃料量を第3の値から前記第1の値へ変更し、またはさもなければ前記第3の値を維持するようにさらに構成され、前記第3の値が、予混合定常状態モードを特徴付ける、
    請求項8に記載のコントローラ。
  10. 前記プロセッサが、
    ある時間の間、前記一次領域内で火炎が検出されないときに前記分割燃料量の前記第2の値を第4の値に変更し、または第1の所定の時間後に前記一次領域内で前記火炎が検出される場合には前記分割燃料量を前記第1の値に変更するようにさらに構成されており、前記第4の値が、予混合過渡モードを特徴付ける、請求項8または9に記載のコントローラ。
  11. 前記プロセッサが、
    第2の所定の時間後に、前記分割燃料量の前記第4の値を第3の値に変更するようにさらに構成され、前記第3の値が、予混合定常状態モードを特徴付ける、請求項10に記載のコントローラ。
  12. 前記プロセッサが、
    前記燃料の特性を示すパラメータを使用して前記排気温度参照曲線を決定するようにさらに構成されており、前記パラメータが、前記燃料の低位発熱量、前記燃料のNOxファクタ、前記燃料の上位燃焼限界と下位燃焼限界の比、またはそれらの組み合わせのうちの1つである、請求項8乃至11のいずれか1項記載のコントローラ。
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