JP5732446B2 - ヘッドマウントディスプレイ、および動き検出方法 - Google Patents

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本発明は、ヘッドマウントディスプレイ、および前記ヘッドマウントディスプレイを含む映像提示システムにおける動き検出方法に関する。
近年、立体映像を提示するための技術開発が進み、奥行きを持った立体映像を提示することが可能なヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display)が普及してきている。ヘッドマウントディスプレイは観察者であるユーザの両眼球を覆うようにして装着され、ユーザの頭部の動きと連動して移動する。このため、ユーザの頭部の動きを追跡し、その結果をヘッドマウントディスプレイが提示する仮想空間の映像にフィードバックすれば、ユーザに対して仮想空間へのより高い没入感や臨場感を提示することができると考えられる。
また、ヘッドマウントディスプレイは観察者であるユーザの両眼球を覆うようにして装着されるので、一般に、ヘッドマウントディスプレイを装着した状態でユーザは手元等の外界の実映像を見ることが難しい。一方で、ユーザの手の動きを追跡できれば、その動きの種類に応じて定められた指示をヘッドマウントディスプレイ自体や提示する映像の制御に用いることができると考えられる。
ヘッドマウントディスプレイの動きを追跡する手法として、例えば3軸加速度、3軸角速度、3軸地磁気を計測する9軸方式が知られている。この方式は、地域によっては地磁気の伏角によって動きの追跡が難しく、また建物の鉄骨やモータ等の周辺磁場の影響を受けやすい場合がある。また、ユーザの手の動きをヘッドマウントディスプレイにフィードバックするために、ユーザの手元の動きを検出する小型軽量な装置で、かつユーザが直感的に操作可能なデバイスの開発が望まれている。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヘッドマウントディスプレイを装着するユーザの動きを検出する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様はヘッドマウントディスプレイである。このヘッドマウントディスプレイは、3次元映像を提示する提示部を収納し、観察者の頭部に装着されたときに観察者の両眼球の前方に位置する筐体と、前記筐体が観察者の頭部に装着されたときに、前記筐体に対して鉛直下方向に光を照射する筐体発光素子と、観察者の胴部に装着されて前記筐体発光素子が照射する光を撮像するように構成された胴部撮像素子が画像化した、前記筐体発光素子の光の画像を取得する画像取得部と、前記画像取得部が取得した光の画像を解析して、前記胴部撮像素子に対する前記筐体発光素子の相対的な動きを追跡する頭部追跡部を含む。
本発明の別の態様は、ヘッドマウントディスプレイと、前記ヘッドマウントディスプレイと通信可能に構成され観察者の胴部に装着された胴部撮像素子と、前記ヘッドマウントディスプレイの観察者の手の動きと連動して移動する発光素子とを含む映像提示システムにおける動き検出方法である。この方法は、前記観察者の手の動きと連動して移動する発光素子が照射する光を画像化するステップと、画像化した前記発光素子が照射する光の画像を解析して、前記ヘッドマウントディスプレイに対する前記発光素子の相対的な動きを検出するステップと、前記ヘッドマウントディスプレイが観察者の頭部に装着されたときに、前記ヘッドマウントディスプレイに対して鉛直下方向に光を照射するステップと、前記鉛直下方向に照射された光を、前記胴部撮像素子が撮像した画像を取得するステップと、取得した前記胴部撮像素子による画像を解析して、前記胴部撮像素子に対する前記ヘッドマウントディスプレイの相対的な動きを検出するステップとを前記ヘッドマウントディスプレイのプロセッサに実行させる。
本発明のさらに別の態様は、上記の方法の各ステップをコンピュータに実現させるプログラムである。
このプログラムは、ビデオやオーディオ、ゲーム機器、ヘッドマウントディスプレイ等のハードウェア資源の基本的な制御を行なうために機器に組み込まれるファームウェアの一部として提供されてもよい。このファームウェアは、たとえば、機器内のROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの半導体メモリに格納される。このファームウェアを提供するため、あるいはファームウェアの一部をアップデートするために、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供されてもよく、また、このプログラムが通信回線で伝送されてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、ヘッドマウントディスプレイを装着するユーザの動きを検出する技術を提供することができる。
実施の形態に係る映像提示システムの全体構成の概観を模式的に示す図である。 実施の形態に係る映像提示システムの利用シーンを模式的に示す図である。 実施の形態に係る映像提示システムの内部構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイの機能構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る映像提示システムによる追跡処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る手部追跡の全体構成の概観を模式的に示す図である。 実施の形態に係る映像観察システムの手部追跡の利用シーンを模式的に示す図である。 実施の形態に係る筐体撮像部が撮像した画像の一例を模式的に示す図である。 実施の形態に係る手部追跡部の機能構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る手部追跡部処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る頭部追跡の全体構成の概観を模式的に示す図である。 実施の形態に係る映像観察システムの頭部追跡の利用シーンを模式的に示す図である。 実施の形態に係る胴部撮像部が撮像した画像の一例を模式的に示す図である。 実施の形態に係る頭部追跡部の機能構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る頭部追跡部処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイの一部を拡大した図である。 実施の形態に係る輝点選別部による輝点選別処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る位置指定装置が発する信号を検出する処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る位置指定装置が発する信号を検出するときの、輝点検出部の内部状態を示す状態遷移図である。
(映像提示システム100の全体構成)
図1は、実施の形態に係る映像提示システム100の全体構成の概観を模式的に示す図である。実施の形態に係る映像提示システム100は、ヘッドマウントディスプレイ200、胴部固定装置300、および位置指定装置400を含む。
ヘッドマウントディスプレイ200は、その筐体が観察者であるユーザの頭部に装着自在に構成されており、筐体内部に格納された提示部を用いてユーザに3次元映像を提示する。ヘッドマウントディスプレイ200は、例えば電源のオン/オフ等のインタフェースとなる第1ボタン202と、ヘッドマウントディスプレイ200の筐体に備えられ、筐体外部の光を撮像する筐体撮像部204と、ヘッドマウントディスプレイ200の筐体に備えられ、筐体外部に光を照射する筐体発光素子210とをさらに備える。また筐体撮像部204は、第1撮像素子206と第2撮像素子208とをさらに含む。
胴部固定装置300は、ヘッドマウントディスプレイ200を装着するユーザの胴部、一例としてはユーザの胸部付近に設置されるように構成されており、ヘッドマウントディスプレイ200の筐体発光素子210が照射する光を撮像する。このため、胴部固定装置300は、胴部撮像素子302と、ユーザ500に装着自在に構成された素子支持部314を備える。図1に示すように、胴部固定装置300とヘッドマウントディスプレイ200とは有線接続されており、ヘッドマウントディスプレイ200は、胴部撮像素子302が撮像した映像を取得することができる。ヘッドマウントディスプレイ200は、取得した画像を解析することにより、胴部固定装置300に対する筐体発光素子210の相対位置を特定することが可能となる。なお、胴部固定装置300とヘッドマウントディスプレイ200とを、例えば赤外線通信等の技術を用いて無線接続してもよい。また、素子支持部314は、胴部撮像素子302の傾きを調整する調整部312も含む。
位置指定装置400は、ユーザが把持するための把持部402と、把持部402に取り付けられた発光素子である位置指定発光素子404と、位置指定発光素子404の発光の仕方を制御するための第2ボタン406とを備える。ユーザが第2ボタンをオンする場合とオフする場合とでは、位置指定発光素子404の発光の仕方が変化する。ヘッドマウントディスプレイ200の筐体撮像部204は、位置指定発光素子404が照射する光を撮像して画像化する。ヘッドマウントディスプレイ200はその画像を解析することにより、位置指定発光素子404の位置および第2ボタンの押下の有無を特定することが可能となる。なお、位置指定装置400は必ずしも把持部402を備える必要はなく、位置指定発光素子404がユーザの手の動きと連動して移動する構成であればよい。例えば、位置指定装置400は、指輪や腕輪に位置指定発光素子404を備える構成であってもよい。
図2は、実施の形態に係る映像提示システム100の利用シーンを模式的に示す図である。図2に示すように、ヘッドマウントディスプレイ200は使用時にユーザ500の頭部に装着され、ユーザ500の頭部の動きに連動して動く。胴部固定装置300は、ネックレスのようにユーザの首にかけられた紐状部材によってつり下げられ、例えばユーザの胸部中央から腹部上方の付近に設置される。なお図示はしないが、胴部固定装置300は、例えばベルト等の固定部材を用いてユーザの胴部に固定されてもよい。位置指定装置400は、使用時にユーザ500によって把持される。このため、ユーザ500が位置指定装置400を掴む手を動かすと、位置指定発光素子404もユーザの手の動きと連動して移動する。
図3は、実施の形態に係る映像提示システム100の内部構成を模式的に示す図である。上述したように、実施の形態に係る映像提示システム100は、ヘッドマウントディスプレイ200、胴部固定装置300、および位置指定装置400を含む。
ヘッドマウントディスプレイ200は、上述した第1ボタン202、筐体撮像部204の他に、記憶部212、通信部214、記録媒体インタフェース216、提示部218、音声出力部220、CPU(Central Processing Unit)222、加速度センサ224、第1LED(Light Emitting Diode)226、電源228、内部パス230、およびI/O(Input/Output)制御部232を含む。
第1撮像素子206は、例えば赤外光等の不可視光領域の光を撮像するように構成されている。具体的には、第1撮像素子206は撮像の対象とする不可視光領域以外の光を減衰させる光学フィルタを透過した光を撮像する。これに対し、第2撮像素子208は可視光領域以外の光を減衰させる光学フィルタを備え、可視光領域の光を撮像する。第1撮像素子206と第2撮像素子208とはともに、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の既知の固体撮像素子で実現できる。
また第1撮像素子206と第2撮像素子208とはともに魚眼レンズを備えており、ヘッドマウントディスプレイ200がユーザ500の頭部に装着されたときに、ヘッドマウントディスプレイ200の筐体に対して鉛直下方向かつユーザ500の視線方向前方の光を撮像する。図1において符号S1と符号S2とを結ぶ線分で示すように、ヘッドマウントディスプレイ200の筐体の下面には、ユーザ500がヘッドマウントディスプレイ200を装着した状態で、ユーザ500側から視線方向かつ鉛直上方向に向かって傾斜するスロープ領域が存在する。第1撮像素子206と第2撮像素子208とともに、ヘッドマウントディスプレイ200の筐体下面に存在するスロープ領域に備えられている。これにより、第1撮像素子206と第2撮像素子208とは、ヘッドマウントディスプレイ200がユーザ500の頭部に装着されたときに、ヘッドマウントディスプレイ200の筐体に対して鉛直下方向かつユーザ500の視線方向前方の光を撮像することができる。
記憶部212は、ヘッドマウントディスプレイ200の動作を統括的に制御するためのオペレーションプログラムを含むファームウェアを格納する。記憶部212はまた、筐体撮像部204が撮像した画像や胴部固定装置300から取得した画像を格納したり、CPU22が実行したりする処理等の作業領域となる。記憶部212は、例えば既知の揮発性および不揮発性のメモリを用いて実現できる。
通信部214は、ヘッドマウントディスプレイ200が映像提示システム100の外部の機器と通信するためのインタフェースである。通信部214は、例えばWiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の既知の無線通信技術を用いて実現できる。
記録媒体インタフェース216は、映画やゲーム等のコンテンツを格納するDVD(Digital Versatile Disc)やBluray(登録商標)ディスク、あるいはフラッシュメモリ等の記録媒体を読み出すインタフェースである。記録媒体インタフェース216が読み出したコンテンツはCPU222で処理され、提示部218や音声出力部220を介してユーザに提供される。記録媒体インタフェース216は、例えば光学ドライブ等の既知の技術を用いて実現できる。
提示部218は、ユーザ500に映像を提示するためのデバイスである。図示はしないが、提示部218は左目用の提示部と右目用の提示部とを備え、ユーザ500の左目および右目にそれぞれ左目用視差画像および右目用視差画像を独立に提示することができる。これにより、ユーザ500に奥行きを持った3次元映像を提示することが可能となる。提示部218は、LCD(Liquid Crystal Display)やOELD(Organic Electro-Luminescence Display)等の既知の表示技術を用いて実現できる。
音声出力部220は、ユーザ500に音声を提示するためのデバイスである。図示はしないが、音声出力部220は左耳用イヤホンと右耳用イヤホンに接続されており、ユーザにステレオ音声を提供することができる。
CPU222は、内部パス230を介してヘッドマウントディスプレイ200内の各部から取得した情報を処理し、コンテンツの提供や、後述する頭部追跡処理および手部追跡処理等の処理を実行する。
加速度センサ224は、ヘッドマウントディスプレイ200の加速度を検出する。より具体的には、加速度センサ224は、ヘッドマウントディスプレイ200の傾きを検出するために、重力の向きを検出する。加速度センサ224は、例えば既知の低g加速度センサを用いて実現できる。また第1LED226は、ヘッドマウントディスプレイ200の外部に光を照射するLED光源であり、例えば赤外光のような不可視領域の光を照射する。上述した筐体発光素子210は、第1LED226によって実現される。
I/O制御部232は、第1ボタン202、筐体撮像部204、および加速度センサ224からの入力や、第1LED226による光の照射を制御する。I/O制御部232は、胴部固定装置300内のI/O制御部304との間での情報の送受信も制御する。電源228は図示しないバッテリを含み、ヘッドマウントディスプレイ200の各部に駆動のための電力を供給する。
胴部固定装置300は、I/O制御部304と第3撮像素子306とを含む。第3撮像素子306は、上述した胴部撮像素子302対応し、CCDやCMOS等の既知の撮像素子で実現できる。また第3撮像素子306は透視投影レンズを備えている。詳細は後述するが、第3撮像素子306は、ヘッドマウントディスプレイ200内の第1LED226が照射する光の波長付近の光を透過し、その他の波長の光を減衰させる光学フィルタを備えている。これにより、第1LED226が照射する光を選択的に撮像することができる。胴部固定装置300の各部が駆動するための電力は、電源228から図示しない有線で供給する。
I/O制御部304は、第3撮像素子306が撮像した画像をヘッドマウントディスプレイ200内のI/O制御部232に出力する。またI/O制御部304は、ヘッドマウントディスプレイ200内のI/O制御部232から第3撮像素子306の撮像の開始および停止の指示を受信し、第3撮像素子306の撮像動作を制御する。
位置指定装置400は、第2ボタン406、I/O制御部408、第2LED410、および電源412を含む。
第2LED410は、上述した位置指定発光素子404に対応し、I/O制御部408の制御の下、例えば赤外光のような不可視領域の光を照射する。I/O制御部408は、第2ボタン406のオン/オフに応じて第2LED410の発光の仕方を制御する。具体的には、I/O制御部408は、第2ボタン406がオンのときは、第2LED410を常時点灯させる。また第2ボタン406がオフのとき、I/O制御部408は所定の点滅周波数で第2LED410を点滅させる。ここで点滅周波数がF[Hz]であると仮定すると、第2ボタン406がオフの場合I/O制御部408は、1/(2×F)秒間第2LED410を点灯させ、続く1/(2×F)秒間第2LED410を消灯させる制御を繰り返す。電源412は図示しないバッテリを含み、位置指定装置400の各部に駆動のための電力を供給する。
図4は、実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイ200の機能構成を模式的に示す図である。実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイ200は、魚眼レンズ234、筐体撮像部204、提示部218、画像取得部250、追跡部260、コンテンツ再生部270、および合成部280を含む。画像取得部250は、第1画像取得部252と第2画像取得部254とをさらに含む。また追跡部260は、頭部追跡部600、手部追跡部700、および出力部262をさらに含む。
魚眼レンズ234は、180度程度の画角を持つレンズであり、例えば等距離射影方式で撮像するために用いられる。上述した第1撮像素子206と第2撮像素子208とはともに、魚眼レンズ234を介して撮像するが、図4においては第1撮像素子206と第2撮像素子208とを筐体撮像部204と総称している。以下本明細書において、第1撮像素子206と第2撮像素子208とを区別する必要がある場合を除いて、第1撮像素子206と第2撮像素子208とを筐体撮像部204と総称する。第1撮像素子206と第2撮像素子208とは、それぞれ別の魚眼レンズを介して撮像してもよい。
上述したように、位置指定装置400は、使用時にユーザ500の手で把持される。このため、位置指定発光素子404は、ヘッドマウントディスプレイ200の筐体に対して鉛直下方向かつユーザ500の視線方向前方に存在することになる。筐体撮像部204は、ヘッドマウントディスプレイ200がユーザ500の頭部に装着されたときに、ヘッドマウントディスプレイ200の筐体に対して鉛直下方向かつユーザ500の視線方向前方の光を撮像することができる。このため、筐体撮像部204はユーザ500の手の動きと連動して移動する位置指定発光素子404を容易に画角に捉えることができる。
画像取得部250内の第2画像取得部254は、筐体撮像部204が撮像した画像を取得する。追跡部260内の手部追跡部700は、筐体撮像部204が撮像した画像を第2画像取得部254から取得する。手部追跡部700は取得した画像を解析することにより、位置指定発光素子404に由来する輝点の位置変化を追跡する。位置指定発光素子404はユーザ500の手の動きと連動して移動するので、結果として手部追跡部700はユーザ500の手の動きを検出することができる。手部追跡部700は、図3における記憶部212に格納された手部追跡処理を実現するためのプログラムをCPU222が実行することによって実現できる。手部追跡部700における手部追跡処理の詳細は後述する。
画像取得部250内の第1画像取得部252は、胴部固定装置300の胴部撮像素子302が撮像した画像を取得する。頭部追跡部600は、第1画像取得部252が取得した画像を取得する。
上述したように、胴部撮像素子302はヘッドマウントディスプレイ200の筐体発光素子210が照射する光を含む被写体を撮像する。したがって、第1画像取得部252が取得した画像には、筐体発光素子210を由来とする輝点が撮像されている。そこで頭部追跡部600は、取得した画像を解析することにより、位置指定発光素子404の位置変化を追跡する。これにより、頭部追跡部600は、胴部撮像素子302に対する筐体発光素子210の相対的な動きを検出することができる。結果として、頭部追跡部600は、ユーザ500の胴部に対するユーザ500の頭の向き、すなわち視線方向を検出することができる。手部追跡部700は、図3における記憶部212に格納された頭部追跡処理を実現するためのプログラムをCPU222が実行することによって実現できる。なお、頭部追跡部600における頭部追跡処理の詳細は後述する。
追跡部260内の出力部262は、頭部追跡部600および手部追跡部700の処理結果を出力する。コンテンツ再生部270は、記録媒体インタフェース216が読み出したコンテンツを再生する。コンテンツ再生部270は、出力部262から取得した追跡部260の出力結果に応じて、ユーザ500に提示する映像を変更する。例えば、ユーザ500の視線が胴部に対して左方向を向いている場合、コンテンツ再生部270は、左方向に対応する3次元映像を提示部218に表示させる。コンテンツ再生部270は、記憶部212およびCPU222のリソースを用いて実現できる。
合成部280は、コンテンツ再生部270が生成した映像と、筐体撮像部204が撮像した映像とを合成する。具体的には、合成部280は、出力部262からユーザ500の視線方向を取得する。取得したユーザの視線方向が鉛直下方向、すなわちユーザ500の手元や足下の方向である場合、合成部280は、筐体撮像部204が撮像した可視光画像をコンテンツ再生部270が生成した映像に合成する。合成部280による映像の合成は、アルファブレンディング等の既知の画像処理技術を実現するためのプログラムをCPU222が実行することで実現できる。手元方向を取得する別の手段として、後述する手部追跡によって取得できるヘッドマウントディスプレイ200の座標系10に対する、位置指定発光素子404の方向を利用することもできる。
実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイ200は、ユーザ500の頭部に装着されたときにユーザ500の両眼球の前方に位置し、周囲の視界を遮断するように構成されている。ユーザ500は提示部218が提示する仮想的な3次元映像を観察することになるので、ユーザ500に対してより高い没入感や臨場感を提供することができる。一方、合成部280がユーザ500の手元や足下付近の現実の映像を合成することにより、ユーザ500がヘッドマウントディスプレイ200を装着した状態で行う手元の操作や歩行等が容易となり、ユーザビリティを向上させることができる。なお、合成部280が筐体撮像部204が撮像した画像を合成するか否かは、例えば第1ボタン202を押下することで切り替え自在としてもよい。
図5は、実施の形態に係る映像提示システム100による追跡処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えばヘッドマウントディスプレイ200の電源が投入されたときに開始する。
筐体撮像部204は、位置指定装置400の位置指定発光素子404が照射する光を撮像して画像化する(S2)。手部追跡部700は、筐体撮像部204撮像した画像を解析して、ユーザ500の手の動きを検出する(S4)。
筐体発光素子210は、I/O制御部232の制御の下、ヘッドマウントディスプレイ200に対して鉛直下方向に光を照射する(S6)。胴部固定装置300の胴部撮像素子302は、筐体発光素子210が鉛直下方向に照射した光を撮像して画像を取得する(S8)。頭部追跡部600は、第1画像取得部252が取得した胴部撮像素子302による画像を解析して、胴部撮像素子302に対するヘッドマウントディスプレイ200の相対的な動きを検出する(S10)。
頭部追跡部600が胴部撮像素子302に対するヘッドマウントディスプレイ200の相対的な動きを検出すると、本フローチャートにおける処理は終了する。なお、説明の便宜上、手部追跡部700による手の動き検出の後に頭部追跡部600による頭部の動き検出を実行する場合について説明したが、頭部の動き検出の後に手の動き検出を実行してもよいし、両者を並列に実行してもよい。
(手部追跡)
以上、映像提示システム100の全体構成および追跡処理の概要について説明した。続いて、実施の形態に係る手部追跡について説明する。
図6は、実施の形態に係る映像提示システム100のうち、手部追跡に用いる構成を模式的に示す図である。図6に示すように、実施の形態に係る手部追跡においては、ヘッドマウントディスプレイ200と位置指定装置400とを用いる。
図7は、実施の形態に係る映像提示システム100の手部追跡の利用シーンを模式的に示す図である。実施の形態に係る手部追跡は、ヘッドマウントディスプレイ200の座標系10(Hx,Hy,Hz)に対する、位置指定発光素子404の方向をピッチ(pitch)およびヨー(yaw)の組として取得する。図7に示す座標系10は、筐体撮像部204の位置を原点とし、鉛直方向上向きにHy軸を設定し、ユーザ500の頭部の左手側から右手側に向かう向きにHx軸を設定し、ユーザ500の頭部の正面から背面に向かう向きにHz軸を設定した座標系である。なお図7においては、胴部固定装置300を省略して図示している。
図8は、実施の形態に係る筐体撮像部204が撮像した画像256の一例を模式的に示す図である。図8において、点Oは筐体撮像部204が撮像した画像256の中心点であり、点Pは位置指定発光素子404に由来する輝点である。上述したとおり、筐体撮像部204は魚眼レンズ234を介して等距離射影方式で撮像する。したがって、位置指定発光素子404が筐体撮像部204の光軸上に存在する場合、輝点Pは画像256の中心点Oの位置に存在する。
位置指定発光素子404から筐体撮像部204の光軸までの距離、すなわち、位置指定発光素子404から筐体撮像部204の光軸上に下ろした垂線の長さが長いほど、画像256における輝点Pと中心点Oとの距離は長くなる。また、位置指定発光素子404から筐体撮像部204の光軸までの距離を一定に保ったまま位置指定発光素子404を動かすと、画像256における輝点Pは、中心点Oを中心とする円弧上を移動する。
このことから、線分OPを動径ベクトルとしたきのベクトルの長さLを計測することにより、座標系10に対する位置指定発光素子404のピッチを取得することができる。また、動径ベクトルの偏角θを計測することにより、座標系10に対する位置指定発光素子404のヨーを取得することができる。
図9は、実施の形態に係る手部追跡部700の機能構成を模式的に示す図である。手部追跡部700は、輝点検出部710、ベクトル取得部720、ピッチ取得部730、ヨー取得部740、およびジェスチャー認識部750を含む。
輝点検出部710は、第2画像取得部254から筐体撮像部204が撮像した画像を取得する。輝点検出部710は取得した画像中から位置指定発光素子404に由来する輝点Pを検出する。上述したとおり、位置指定発光素子404は、第2ボタン406のオン/オフに応じて常時点灯かまたは点滅かが変化する。そこで輝点検出部710は、検出した輝点が常時点灯であるか点滅しているかも検出し、第2ボタン406の押下の有無も検出する。輝点検出部710は例えばパターンマッチング等、既知の画像処理技術を用いて実現できる。なお、輝点検出部710による第2ボタン406の押下有無の検出処理の詳細は後述する。
ベクトル取得部720は、輝点検出部710が検出した輝点Pを終点とし、筐体撮像部204が撮像した画像256の中心点Oを始点とする動径ベクトルを取得する。ピッチ取得部730は、ベクトル取得部720が取得した動径ベクトルの長さLから、筐体撮像部204の位置を原点とする座標系10に対する位置指定発光素子404のピッチを取得する。ヨー取得部740は、ベクトル取得部720が取得した動径ベクトルの偏角θから、筐体撮像部204の位置を原点とする座標系10に対する位置指定発光素子404のヨーを取得する。
ジェスチャー認識部750は、筐体撮像部204内の第2撮像素子208が撮像した画像を取得する。上述したとおり、第2撮像素子208は可視光領域の光を撮像する。第2撮像素子208は、例えばユーザ500が位置指定装置400を所持していない場合等に、ユーザ500の手部を撮像する。ジェスチャー認識部750は、第2撮像素子208が撮像したユーザ500の手の形を認識して、その情報を出力部262に出力する。
一例として、例えば親指と人差し指とで輪を作るジェスチャーを第2ボタン406のオンに対応させ、握り拳を第2ボタン406のオフに対応させるとする。このとき、ジェスチャー認識部750が第2撮像素子208が撮像した画像中に親指と人差し指とで輪を作るジェスチャーを検出した場合、輝点検出部710が第2ボタン406のオンを検出した場合と同様の信号を出力する。同様に、ジェスチャー認識部750が第2撮像素子208が撮像した画像中に握り拳を検出した場合、輝点検出部710が第2ボタン406のオンを検出した場合と同様の信号を出力する。
これにより、ユーザ500が位置指定装置400を所持していない場合であっても、ユーザ500による第2ボタン406の押下と同様の情報を取得することができる。ジェスチャー認識部750はさらに、上記以外の他のジェスチャーを認識するようにしてもよい。これにより、第2ボタン406の押下よりも多くの情報をユーザ500から取得することができる。ジェスチャー認識部750は、例えば機械学習を用いたパターン認識を利用する等、既知の画像認識技術を用いて実現できる。またジェスチャー認識部750と位置指定装置400の使用とを併用してもよい。ジェスチャー認識部750は、筐体撮像部204内の第1撮像素子206が撮像した画像を取得することにより、手部追跡の軌跡をジェスチャーとして認識することもできる。
図10は、実施の形態に係る手部追跡部処理の流れを示すフローチャートであり、図5におけるステップS5を詳細に示す図である。
第2画像取得部254は、筐体撮像部204が撮像した位置指定発光素子404が照射する赤外光を筐体撮像部204が撮像した画像を取得する(S402)。輝点検出部710は、第2画像取得部254から取得した画像における赤外光に由来する輝点を検出する(S404)。
ベクトル取得部720は、輝点検出部710が検出した輝点を終点とし、筐体撮像部204が撮像した画像の中心を始点とするベクトルを取得する(S406)。ピッチ取得部730は、ベクトル取得部720が取得したベクトルの長さ取得する(S408)。ヨー取得部740は、ベクトル取得部720が取得したベクトルの偏角を取得する(S410)。
(頭部追跡)
以上、実施の形態に係る手部追跡について説明した。続いて、実施の形態に係る頭部追跡について説明する。
図11は、実施の形態に係る映像提示システム100のうち、頭部追跡に用いる構成を模式的に示す図である。図11に示すように、実施の形態に係る手部追跡においては、ヘッドマウントディスプレイ200と胴部固定装置300とを用いる。
図12は、実施の形態に係る映像提示システム100の頭部追跡の利用シーンを模式的に示す図である。実施の形態に係る頭部追跡は、胴部固定装置300の座標系12(Bx,By,Bz)に対する、ヘッドマウントディスプレイ200の座標系10(Hx,Hy,Hz)の相対的な姿勢角(Hpitch,Hyaw,Hroll)の変化を検出する。ここでHpitchは座標系12に対する座標系10のピッチ、Hyawは座標系12に対する座標系10のヨー、Hrollは座標系12に対する座標系10のロール(roll)を表す。胴部固定装置300の座標系12に対するヘッドマウントディスプレイ200の座標系10の変化は、ユーザ500の胴部に対する頭部の位置変化に対応する。
図12に示す座標系12は、胴部撮像素子302の位置を原点とし、鉛直方向上向きにBy軸を設定し、ユーザ500左手側から右手側に向かう向きにBx軸を設定し、ユーザ500の正面から背面に向かう向きにBz軸を設定した座標系である。なお図12においては、位置指定装置400を省略して図示している。
胴部固定装置300の座標系12において、By軸は重力方向に対して平行であり、Bx軸とBz軸は重力方向に対して垂直である。同様に、ユーザ500が正面を向いている場合、ヘッドマウントディスプレイ200の座標系10におけるHy軸は重力方向に対して平行であり、Hx軸とHz軸は重力方向に対して垂直である。
胴部固定装置300の座標系12が示すように、ユーザ500が首を上下に動かす場合、すなわち床を見たり天井を見上げたりする場合、座標系12に対するヘッドマウントディスプレイ200の座標系10のピッチが変化する。また、ユーザ500が首を左右に傾ける場合、すなわち首をかしげる動作をする場合、座標系12に対する座標系10のロールが変化する。座標系12に対する座標系10のピッチまたはロールが変化すると、座標系10のHx軸とHz軸は、重力方向に対して垂直からずれる。この「ずれ」を図3における加速度センサ224を用いて検出することにより、座標系12に対する座標系10のピッチまたはロールを検出することができる。
これに対し、重力方向の変化から座標系12に対する座標系10のヨーの変化を検出することは難しい。例えば、ユーザ500が首を垂直に保ったまま、左右を向くと座標系12に対する座標系10のヨーが変化する。しかしながら、座標系10におけるHy軸は重力方向と平行を保ったまま変化しない。そこで実施の形態に係る映像提示システム100は筐体発光素子210が照射する光を胴部撮像素子302で撮像し、その画像を解析することで座標系12に対する座標系10のヨーの変化を検出する。以下、胴部撮像素子302が撮像した画像から座標系12に対する座標系10のヨーの変化を検出する原理について説明する。
図13は、実施の形態に係る胴部撮像素子302が撮像した画像308の一例を模式的に示す図である。具体的には、ユーザ500がヘッドマウントディスプレイ200を装着した状態で正面を向いて首を左右に回旋した場合における、筐体発光素子210に由来する輝点の軌跡を示す。一般に人間が首を左右に回旋可能な角度は、左右それぞれ60度前後といわれている。したがって、ユーザ500がヘッドマウントディスプレイ200を装着した状態で正面を向いて首を左右に回旋すると、筐体発光素子210に由来する輝点の軌跡は中心角が120度前後の扇形の円弧となる。
図13において、点Pはユーザ500が正面を向いているときの、筐体発光素子210に由来する輝点を示す。点Qはユーザ500が首を右に最大限旋回させたときの、筐体発光素子210に由来する輝点を示す。また点Rはユーザ500が首を左に最大限旋回させたときの、筐体発光素子210に由来する輝点を示す。筐体発光素子210に由来する輝点の軌跡が円弧を描くことを仮定すると、点P、点Q、および点Rの3点は同一円周上に存在することになる。一般に、異なる3点を通る円は一意に定まるので、点P、点Q、および点Rを検出することにより、上記の円弧を特定することができる。
ここで、ユーザ500が首を前屈または後屈した状態で首を左右に回旋する場合、画像308における筐体発光素子210に由来する輝点の軌跡が描く円弧の半径は、ユーザ500が正面を向いている場合と比較して短くなる。ユーザ500が首を前屈または後屈すると、筐体発光素子210は回転軸となるユーザ500の首に近づくからである。
図13における円弧CDは、ユーザ500が首を前屈または後屈した状態で首を左右に回旋した場合の軌跡を例示している。このことから、画像308において筐体発光素子210に由来する輝点が存在すると考えられる「筐体発光素子210の存在領域」が存在することを本願の発明者は見いだした。より具体的には、図13における点P、点Q、および点Rを通る中心角が180度の円弧で囲まれた領域である。筐体発光素子210の存在領域は図13において線分ABおよび円弧ABで囲まれた領域である。なお、図13における点Oは、円弧の中心点である。
上述したように、胴部固定装置300は、胴部撮像素子302と、胴部撮像素子302とを支持する素子支持部314を備える。また、素子支持部314は、胴部撮像素子302の傾きを調整する調整部312も含む。ユーザ500は映像提示システム100を使用する際には、胴部撮像素子302が撮像する画像308内に「筐体発光素子210の存在領域」が含まれるように調整部312を用いて胴部撮像素子302の傾きを調整するキャリブレーションを実行する。これにより、画像308内に筐体発光素子210に由来する輝点が存在する可能性を高めることができる。
図14は、実施の形態に係る頭部追跡部600の機能構成を模式的に示す図である。実施の形態に係る頭部追跡部600は、領域設定部610と輝点解析部620とを含む。領域設定部610は、第1画像取得部252から胴部撮像素子302が撮像した画像308を取得する。領域設定部610は、既に「筐体発光素子210の存在領域」が定まっている場合、画像308に筐体発光素子210の存在領域を設定する。
輝点解析部620は、画像308を解析して胴部撮像素子302に対する筐体発光素子210のヨー(yaw)を検出する。以下、輝点解析部620の詳細を説明する。
輝点解析部620は、輝点選別部630、軌跡検出部640、フィッティング部650、ベクトル取得部660、およびヨー取得部670を含む。輝点選別部630は、画像308に複数の輝点が存在する場合、その複数の輝点の中から筐体発光素子210に由来する輝点を選別する。
画像308に複数の輝点が存在する場合とは、筐体発光素子210に由来する輝点の他に、例えば位置指定発光素子404に由来する輝点が考えられる。輝点選別部630による選別処理の詳細は後述する。
軌跡検出部640は、胴部撮像素子302が撮像した画像308中において輝点選別部630が選別した輝点の軌跡を検出する。フィッティング部650は、軌跡検出部640が検出した軌跡にフィットする円弧を取得する。フィッティング部650は、胴部撮像素子302の傾きを調整するキャリブレーション実行時には、取得した円弧を筐体発光素子210の存在領域として領域設定部610に出力する。
ベクトル取得部660は、フィッティング部650が取得した円弧の中心点を始点とし、輝点選別部630が選別した輝点を終点とする動径ベクトルを取得する。ヨー取得部670は、手部追跡部700中のヨー取得部740と同様に、ベクトル取得部660が取得した動径ベクトルの偏角を取得して、胴部撮像素子302に対する筐体発光素子210のヨーを検出する。
図15は、実施の形態に係る頭部追跡部処理の流れを示すフローチャートであり、図5におけるステップS10を詳細に示す図である。
領域設定部610は、胴部撮像素子302が撮像した画像308中に筐体発光素子210の存在領域を設定する(S102)。輝点選別部630は、領域設定部610が設定した領域内に複数の輝点が存在する場合、筐体発光素子210に起因する輝点を特定する(S104)。軌跡検出部640は、胴部撮像素子302が撮像した画像308中において輝点選別部630が選別した輝点の軌跡を検出する(S106)。
フィッティング部650は、軌跡検出部640が検出した軌跡にフィットする円弧を取得する(S108)。ベクトル取得部660は、フィッティング部650が取得した円弧の中心点を始点とし、輝点選別部630が選別した輝点を終点とする動径ベクトルを取得する(S110)。ヨー取得部670は、ベクトル取得部660が取得した動径ベクトルの偏角を取得する(S112)。
(手部追跡と頭部追跡との併用)
以上、実施の形態に係る頭部追跡について説明した。続いて、実施の形態に係る手部追跡と頭部追跡とを併用する場合について説明する。
(筐体発光素子210と筐体撮像部204との位置関係)
図16は、実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイ200の一部を拡大した図であり、筐体発光素子210と筐体撮像部204との位置関係を示す図である。
上述したように、筐体撮像部204中の第1撮像素子206および第2撮像素子208は、ヘッドマウントディスプレイ200の筐体のスロープ領域に備えられる。図16において、スロープ領域は符号S1と符号S2とを結ぶ線分および斜線で示す領域である。ここで筐体撮像部204は、位置指定発光素子404を撮像することを目的としている。したがって、筐体撮像部204は、頭部追跡に利用する筐体発光素子210が照射する光を撮像しないようにすることが好ましい。
そこでヘッドマウントディスプレイ200の筐体は、筐体撮像部204と筐体発光素子210との間を遮蔽するように構成されている。具体的には、図16の符号S1およびS3で示すように、筐体の少なくとも一部分が筐体撮像部204と筐体発光素子210との間に存在するように構成されている。これにより、筐体発光素子210が照射する光が筐体撮像部204の画角に入ったり、少なくとも領域設定部610が設定する筐体発光素子210の存在領域内に入ったりすることを軽減することができる。
また上述したように、筐体発光素子210は、胴部固定装置300の座標系12に対する、ヘッドマウントディスプレイ200の座標系10のヨーの変化を検出することを目的としている。ここでフィッティング部650は、ヨーの変化を検出する際に円フィッティングを実行するが、一般に、フィッティングの対象とする円の半径が大きい方がフィッティングの精度が高くなる。そのため、筐体発光素子210は、ユーザ500がヘッドマウントディスプレイ200を装着したときに、ユーザ500の頭部からなるべく離れた場所に位置する方が好ましい。
そこで、筐体発光素子210は、ヘッドマウントディスプレイ200がユーザ500の頭部に装着されたときに、筐体撮像部204の設置位置と比較して、ユーザの500視線方向前方に設置される。また上述したように筐体撮像部204と筐体発光素子210との間に存在するように構成されているため、筐体発光素子210は筐体撮像部204の設置位置と比較して鉛直方向上方に設置される。これにより、胴部撮像素子302が撮像する画像308中において、筐体発光素子210に由来する輝点の軌跡が描く円弧の半径を大きくすることができ、フィッティング部650による円フィッティングの精度を高めることが可能となる。
(輝点選別)
続いて、輝点選別部630による輝点選別処理について説明する。
上述したとおり、輝点解析部620は領域設定部610が設定した筐体発光素子210の存在領域内に存在する輝点の動きを解析して筐体発光素子210の動きを検出するが、筐体発光素子210の存在領域内に輝点が複数存在する場合には、まずその中から筐体発光素子210に由来する輝点を選別する。例えば、手部追跡と頭部追跡とを併用する場合には、筐体発光素子210の存在領域内に位置指定発光素子404に由来する輝点が映り込むことも起こりうる。
そこで輝点選別部630は、胴部撮像素子302が撮像した画像308中に設定された筐体発光素子210の存在領域において検出した複数の輝点の大きさをもとに、筐体発光素子210に由来する輝点を選別する。
位置指定発光素子404が照射する光が胴部撮像素子302の画角に入るのは、ユーザ500がヘッドマウントディスプレイ200と胴部撮像素子302との間で位置指定装置400を移動させる場合であると考えられる。この場合、胴部撮像素子302から筐体発光素子210までの距離は、胴部撮像素子302から位置指定発光素子404までの距離よりも長くなる。ここで、実施の形態に係る筐体発光素子210の大きさと位置指定発光素子404の大きさとは同じである。このため、筐体発光素子210の存在領域中に筐体発光素子210に由来する輝点と位置指定発光素子404に由来する輝点とが同時に存在する場合、筐体発光素子210に由来する輝点の大きさの方が、位置指定発光素子404に由来する輝点の大きさよりも小さくなる。
そこで、輝点選別部630は、筐体発光素子210の存在領域において検出した複数の輝点の大きさを比較して、小さい輝点を筐体発光素子210に由来する輝点として選択する。これにより、筐体発光素子210の存在領域中に存在する輝点から筐体発光素子210に由来する輝点を容易に判別することが可能となる。
図17は、実施の形態に係る輝点選別部630による輝点選別処理の流れを示すフローチャートであり、図15におけるステップ104を詳細に説明する図である。
輝点選別部630は、領域設定部610が設定した筐体発光素子210の存在領域内に輝点が存在するかどうかを調べ、輝点が存在しない場合(S20のN)輝点は未検出と判断する(S38)。輝点が存在する場合(S20のY)、輝点選別部630は筐体発光素子210の存在領域内に輝点の数が2以上あるか否かを調べる。輝点の数が2以上でない場合、すなわち輝点の数が1の場合(S22のN)、輝点選別部630は検出した輝点を筐体発光素子210に由来する輝点として選択する(S36)。
輝点の数が2以上の場合(S22のY)、輝点選別部630は検出した輝点の大きさの大小関係を調べる。大小関係がある場合(S24のY)、輝点選別部630は最小の輝点を筐体発光素子210に由来する輝点として選択する(S34)。大小関係がない場合(S24のN)、輝点選別部630は、前回筐体発光素子210に由来する輝点として選択した輝点の位置から、各輝点までの距離を求める。求めた距離に大小関係がある場合(S28のY)、輝点選別部630は前回の輝点の最近傍に位置する輝点を筐体発光素子210に由来する輝点として選択する(S362)。
求めた距離に大小関係がない場合(S28のN)、輝点選別部630は各輝点の位置の重心の座標を取得し、その座標位置に筐体発光素子210に由来する輝点が存在すると見なす(S30)。
(位置指定装置400からの信号の検出)
以上、輝点選別部630による輝点選別処理について説明した。続いて、輝点検出部710による、位置指定装置400の第2ボタン406における押下有無の検出処理について説明する。
上述したとおり、位置指定発光素子404は、第2ボタン406がオンのときは常時点灯し、第2ボタン406がオフのときは所定の点滅周波数Fで点滅する。輝点選別部630は、筐体撮像部204が撮像する画像256中の位置指定発光素子404に由来する輝点の有無を解析することにより、第2ボタン406の押下有無を検出する。
より具体的には、筐体撮像部204は、位置指定発光素子404の点滅周波数Fの少なくとも2倍の周波数2Fで撮像して取得した画像256を解析する。筐体撮像部204が、位置指定発光素子404の点滅周波数の少なくとも2倍の周波数で画像256を撮像し、連続する2フレーム分の画像256を解析することにより、輝点検出部710は位置指定発光素子404が常時点灯であるか、周波数F(周期T=1/F)で点滅しているか、あるいは画像256中に画像が存在しないかを識別可能であることが知られている。点滅周波数Fは筐体撮像部204の時間分解能等を考慮して実験により定めればよいが、一例としては120[Hz]である。この場合、第2ボタン406がオフのとき、位置指定発光素子404は1/240秒ごとに点灯と消灯を繰り返す。また筐体撮像部204は少なくとも240[Hz]で位置指定発光素子404を含む被写体を撮像する。
図18は、実施の形態に係る位置指定装置400が発する信号を検出する処理の流れを示すフローチャートであり、位置指定発光素子404の制御を示す図である。
位置指定装置400内のI/O制御部408は、トグルを初期化する(S40)。ここで「トグル」は、第2ボタン406が押下げられていない場合に第2LEDを点灯するか消灯するかを示すバイナリ値である。実施の形態においては、トグルは1/240秒毎に反転しており、I/O制御部408の図示しない一時記録部に格納される。
I/O制御部408は、第2ボタン406のオン/オフの状態を確認する(S42)。第2ボタン406が押下られている場合(S44のY)、I/O制御部408は位置指定発光素子404である第2LED410を点灯する(S50)。第2ボタン406が押下られていない場合(S44のN)かつトグルが0でない場合も(S46のN)、I/O制御部408は位置指定発光素子404である第2LED410を点灯する(S50)。
第2ボタン406が押下られていない場合(S44のN)かつトグルが0の場合(S46のY)、I/O制御部408は位置指定発光素子404である第2LED410を消灯する(S48)。その後、トグルが0の場合(S52のY)、I/O制御部408はトグルを反転して1とする(S56)。トグルが0でない場合(S52のN)、I/O制御部408はトグルを反転して0とする(S56)。トグルを反転した後、ステップS42に戻って上述の処理を繰り返す。
I/O制御部408は、ステップS42からステップS54およびS56までの以上の処理を、例えば1/240秒毎に繰り返す。これにより、I/O制御部408は全体として、第2ボタン406のオフの場合には120[Hz]の周期で第2LED410を点滅し、第2ボタン406のオンの場合には第2LED410を継続的に点灯する制御を実現することができる。
図19は、実施の形態に係る位置指定装置400が発する信号を検出するときの、輝点検出部710の内部状態を示す状態遷移図であり、輝点検出部710の検出処理を説明する図である。
輝点検出部710は、筐体撮像部204が撮像した画像をもとに位置指定装置400が発する信号を検出する間、検出した信号に応じて「押下フラグ」の値を変化させる。ここで「押下フラグ」は、位置指定発光素子404に由来する輝点の有無、および輝点を検出した場合には第2ボタン406のオン/オフ状態を検出するために利用する作業メモリであり、記憶部212に格納されている。
より具体的には、輝点検出部710は、筐体撮像部204が撮像した画像256をフレーム毎に取得して解析する。輝点検出部710は、位置指定発光素子404に由来する輝点が点滅状態であることを検出した場合、すなわち第2ボタン406がオフ状態あると識別した場合、押下フラグの値を0に設定する。輝点検出部710はまた、位置指定発光素子404に由来する輝点が常時点灯状態であることを検出した場合、すなわち第2ボタン406がオン状態あると識別した場合、押下フラグの値を1に設定する。輝点検出部710はさらに、筐体撮像部204が撮像した画像中に位置指定発光素子404に由来する輝点を検出できない場合、押下フラグの値を2に設定する。
ここで、押下フラグの値は輝点検出部710の内部状態と対応する。すなわち、押下フラグの値が0のとき、輝点検出部710はオフ識別状態(ST0)である。また押下フラグの値が1のとき、輝点検出部710はオン識別状態(ST1)であり、押下フラグの値が2のとき、輝点検出部710は識別不明状態(ST2)である。輝点検出部710は、筐体撮像部204が撮像した連続する2フレーム分の画像256を解析し、その結果に応じて内部状態を変更する。
例えば、輝点検出部710の内部状態がオフ識別状態(ST0)のとき、連続する2フレーム分の画像256において、どちらも位置指定発光素子404に由来する輝点を検出したとする。この場合、輝点検出部710は押下フラグの値を0から1に変更して内部状態をオン識別状態ST1に遷移させる。連続する2フレーム分の画像256において、どちらも輝点を検出した場合、輝点は常時点灯していると考えられるからである。
図19においては、オフ状態識別ST0からオン識別状態ST1に向かう矢印と(P→P)とを用いて示している。ここで記号「P」は、画像256中に輝点が存在することを表し、存在を意味する英語Presentの頭文字である。(P→P)は、ある画像256において輝点を検出し、続く画像256においても輝点を検出した事象を示す。
輝点検出部710の内部状態がオフ識別状態(ST1)のとき、連続する2フレーム分の画像256において、輝点を検出できない状態から続く画像256において輝点を検出したとする。この場合、輝点検出部710は押下フラグの値を1から0に変更して内部状態をオン識別状態ST1に遷移させる。図19においては、オン状態識別ST1からオフ識別状態ST0に向かう矢印と事象(A→P)とを用いて示している。ここで記号「A」は、画像256中に輝点が存在しないことを表し、存在しないことを意味する英語Absentの頭文字である。事象(A→P)は、ある画像256において輝点を検出せず、続く画像256においても輝点を検出したことを示す。以下同様にして、事象(A→A)を連続する2フレーム分の画像256において、どちらも輝点を検出しない場合を表し、事象(P→A)は、ある画像256において輝点を検出し、続く画像256においては輝点を検出しないことを示す。
同様に、輝点検出部710の内部状態がオフ識別状態(ST1)のとき、事象(A→A)が起こると、輝点検出部710は押下フラグの値を1から2に変更し、内部状態を識別不明状態ST2に遷移する。連続する2フレーム分の画像256において、どちらも輝点を検出しない場合は、画像256に輝点が存在せず、輝点を見失ったと考えられるからである。輝点検出部710の内部状態が識別不明状態(ST2)のとき、事象(P→P)が起こると、輝点検出部710は押下フラグの値を2から1に変更し、内部状態をオン識別状態ST2に遷移する。
輝点検出部710の内部状態が識別不明状態(ST2)のとき、事象(P→A)が起こると、輝点検出部710は押下フラグの値を2から0に変更し、内部状態をオフ識別状態ST2に遷移する。また輝点検出部710の内部状態がオフ識別状態(ST0)のとき、事象(A→A)が起こると、輝点検出部710は押下フラグの値を0から2に変更し、内部状態を識別不明状態ST2に遷移する。
以上より、輝点検出部710は、第2ボタン406に由来する輝点の有無、および輝点を検出した場合にはそのオン/オフ状態を識別することができる。
以上述べたように、実施の形態に係る映像提示システム100によれば、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの動きを検出する技術を提供することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
(第1の変形例)
上記では、輝点選別部630が、胴部撮像素子302が撮像した画像308中に設定された筐体発光素子210の存在領域において検出した複数の輝点の大きさをもとに、筐体発光素子210に由来する輝点を選別する場合について説明した。輝点選別部630による輝点選別の方法はこれに限られない。この他にも例えば、輝点の元となる発光素子が照射する光の波長の相違を用いてもよい。以下この場合について説明する。
第1の変形例に係る筐体発光素子210が照射する光の波長は、位置指定発光素子404が照射する光の波長とは異なる。そこで、胴部撮像素子302は、筐体発光素子210が照射する光の透過率が、位置指定発光素子404が照射する光の透過率よりも大きい光学フィルタを介して撮像する。これにより、筐体発光素子210の存在領域中に筐体発光素子210に由来する輝点と位置指定発光素子404に由来する輝点とが存在しても、これらの輝点の輝度値に差が現れる。
具体的には、例えば胴部撮像素子302が光量が大きいほど輝度値が大きくなるように画像化する場合、筐体発光素子210に由来する輝点の輝度値の方が、位置指定発光素子404に由来する輝点の輝度値よりも大きくなる。位置指定発光素子404が照射する光は、光学フィルタで減衰されるからである。そこで輝点選別部630は、画像中におけるふたつの輝点の輝度値を比較して、輝度値の大きい方の輝点を筐体発光素子210に由来する輝点として選択する。
(第2の変形例)
上記の説明では、輝点選別部630は前回の輝点の最近傍に位置する輝点を筐体発光素子210に由来する輝点として選択する場合について説明したが、過去に筐体発光素子210に由来する輝点を検出している場合、その位置から現在の輝点位置を予測してもよい。これは例えば、ヨー取得部670が取得した動径ベクトルの偏角をサンプリングして、輝点の角速度を推定することで実現できる。上述したように、筐体発光素子210に由来する輝点は、円弧状の軌跡を描くと予想できるため、前回の輝点位置と輝点の角速度から、現在の輝点位置を精度よく推定できる。
上述した光学フィルタを利用する場合と異なり、例えばテレビのリモコン等が発する光の波長が筐体発光素子210が照射する光の波長と近い波長であったとしても、現在の筐体発光素子210に由来する輝点位置を精度よく推定できる点で有利である。
(第3の変形例)
上記では、筐体撮像部204が赤外光等の不可視光領域の光を撮像する第1撮像素子206と、可視光領域の光を撮像する第2撮像素子208とを含む場合について説明したが、筐体撮像部204は、可視光領域と不可視光領域との光を同時に撮像自在な一つの撮像素子を用いてもよい。これにより、ヘッドマウントディスプレイ200の重量を軽減でき、ヘッドマウントディスプレイ200を装着するユーザ500の負担を軽減することができる。
なお、本実施の形態に係る発明は、以下に記載する項目によって特定されてもよい。
(項目1−1)
3次元映像を提示する提示部を収納し、観察者の頭部に装着されたときに観察者の両眼球の前方に位置する筐体と、
前記筐体に備えられ、前記筐体の外部の光を画像化する撮像素子とを含み、
前記撮像素子は、前記筐体が観察者の頭部に装着されたときに、前記筐体に対して鉛直下方向かつ観察者の視線方向前方の光を撮像することを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
(項目1−2)
前記筐体を構成する面のうち、前記筐体が観察者の頭部に装着されたときに前記筐体に対して鉛直下方向に位置する下面の少なくとも一部は、鉛直上方向に向かって傾斜するスロープ領域を有しており、
前記撮像素子は、前記スロープ領域に備えられていることを特徴とする項目1−1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目1−3)
前記撮像素子は、前記筐体の外部の光を魚眼レンズを介して取得して画像化することを特徴とする項目1−1または項目1-2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目1−4)
前記撮像素子は、不可視光領域の光を画像化することを特徴とする項目1−1から項目1−3のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目1−5)
前記撮像素子は、観察者の手の動きと連動して移動する発光素子が発する光を画像化し、
前記撮像素子が撮像した画像を解析して前記発光素子の位置変化を追跡する手部追跡部をさらに含むことを特徴とする項目1−4に記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目1−6)
前記観察者の手の動きと連動して移動する発光素子は、観察者に把持される把持部に取り付けられていることを特徴とする項目1−5記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目1−7)
前記手部追跡部は、
前記撮像素子が撮像した画像における光の輝点を検出する輝点検出部と、
前記輝点検出部が検出した輝点を終点とし、前記撮像素子が撮像した画像の中心を始点とするベクトルを取得するベクトル取得部と、
前記ベクトル取得部が取得したベクトルの長さを、前記撮像素子に対する前記発光素子のピッチ(pitch)とするピッチ取得部と、
前記ベクトル取得部が取得したベクトルの偏角を、前記撮像素子に対する前記発光素子のヨー(yaw)とするヨー取得部とを含むことを特徴とする項目1−5または項目1−6に記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目1−8)
前記撮像素子は、可視光領域の光を画像化して可視光画像を生成し、
前記可視光画像と、前記提示部に提示させる仮想的な画像とを合成する画像合成部をさらに含むことを特徴とする項目1−1から項目1−3のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目1−9)
前記撮像素子が撮像した観察者のジェスチャーを認識するジェスチャー認識部をさらに含むことを特徴とする項目1−8に記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目1−10)
ユーザの手の動きと連動して移動する発光素子が照射する赤外光を、ユーザの頭部に装着された撮像素子が撮像した画像を取得する画像取得部と、
前記撮像素子が撮像した画像における赤外光の輝点を検出する輝点検出部と、
前記輝点検出部が検出した輝点を終点とし、前記撮像素子が撮像した画像の中心を始点とするベクトルを取得するベクトル取得部と、
前記ベクトル取得部が取得したベクトルの長さを、前記撮像素子に対する前記発光素子のピッチ(pitch)とするピッチ取得部と、
前記ベクトル取得部が取得したベクトルの偏角を、前記撮像素子に対する前記発光素子のヨー(yaw)とするヨー取得部とを含むことを特徴とする動き検出装置。
(項目1−11)
ユーザの手の動きと連動して移動する発光素子が照射する赤外光をユーザの頭部に装着された撮像素子で撮像した画像を取得するステップと、
取得した画像における赤外光の輝点を検出するステップと、
検出した輝点を終点とし、前記撮像素子が撮像した画像の中心を始点とするベクトルを取得するステップと、
取得したベクトルの長さ取得するステップと、
取得したベクトルの偏角を取得するステップとをプロセッサに実行させることを特徴とする動き検出方法。
(項目1−12)
ユーザの手の動きと連動して移動する発光素子が照射する赤外光をユーザの頭部に装着された撮像素子で撮像した画像を取得する機能と、
取得した画像における赤外光の輝点を検出する機能と、
検出した輝点を終点とし、前記撮像素子が撮像した画像の中心を始点とするベクトルを取得する機能と、
取得したベクトルの長さを取得する機能と、
取得したベクトルの偏角を取得する機能とをコンピュータに実現させることを特徴とするプログラム。
(項目1−13)
ヘッドマウントディスプレイと、観察者に把持される把持部に取り付けられ赤外光を照射する発光素子とを含む映像提示システムにおいて、
前記ヘッドマウントディスプレイは、
3次元映像を提示する提示部を収納し、観察者の頭部に装着されたときに観察者の両眼球の前方に位置する筐体と、
前記筐体に備えられ、前記把持部の動きと連動して移動する前記発光素子が照射する赤外光を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子が撮像した赤外光の画像を解析して、前記撮像素子に対する前記発光素子の相対的な位置変化を追跡する動き追跡部とを含むことを特徴とする映像提示システム。
(項目2−1)
3次元映像を提示する提示部を収納し、観察者の頭部に装着されたときに観察者の両眼球の前方に位置する筐体と、
前記筐体が観察者の頭部に装着されたときに、前記筐体に対して鉛直下方向に光を照射する筐体発光素子と、
観察者の胴部に装着されて前記筐体発光素子が照射する光を撮像するように構成された胴部撮像素子が画像化した、前記筐体発光素子の光の画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部が取得した光の画像を解析して、前記胴部撮像素子に対する前記筐体発光素子の相対的な動きを追跡する頭部追跡部を含むことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
(項目2−2)
前記筐体に備えられ、観察者の手の動きと連動して移動する発光素子が照射する光を撮像する筐体撮像部をさらに含み、
前記筐体発光素子は、前記筐体が観察者の頭部に装着されたときに、前記筐体撮像部の設置位置と比較して観察者の視線方向前方かつ鉛直方向上方に設置されており、
前記筐体は、前記筐体撮像部と前記筐体発光素子との間を遮蔽するように構成されていることを特徴とする項目2−1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目2−3)
前記頭部追跡部は、前記胴部撮像素子に対する前記筐体発光素子のヨー(yaw)を検出することを特徴とする項目2−1または項目2−2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目2−4)
前記頭部追跡部は、
前記胴部撮像素子が撮像した画像中に、前記筐体発光素子が撮像される領域として定められた筐体発光素子の存在領域を設定する領域設定部と、
前記領域設定部が設定した領域内に存在する輝点の動きを解析して、前記筐体発光素子の動きを検出する輝点解析部をさらに含むことを特徴とする項目2−1から項目2−3のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目2−5)
前記輝点解析部は、
前記胴部撮像素子が撮像した画像における光の輝点の軌跡を検出する軌跡検出部と、
前記軌跡検出部が検出した軌跡にフィットする円弧を取得するフィッティング部と、
前記フィッティング部が取得した円弧を含む円の中心を始点とし、画像上の輝点を終点とする動径ベクトルを取得するベクトル取得部と、
前記ベクトル取得部が取得した動径ベクトルの偏角を取得するヨー取得部とを含むことを特徴とする項目2−4に記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目2−6)
前記輝点解析部は、前記領域設定部が設定した領域内に複数の輝点が存在する場合、画像中における輝点の大きさの相違、または輝点の輝度値の相違の少なくともいずれか一方をもとに、前記筐体発光素子に起因する輝点を特定する輝点選別部をさらに含むことを特徴とする項目2−5に記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目2−7)
前記輝点選別部は、画像中における複数の輝点の大きさを比較して、小さい方の輝点を選択することを特徴とする項目2−6に記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目2−8)
前記筐体発光素子が照射する光の波長は、前記観察者の手の動きと連動して移動する発光素子が照射する光の波長とは異なり、
前記胴部撮像素子は、前記筐体発光素子が照射する光の透過率が、前記観察者の手の動きと連動して移動する発光素子が照射する光の透過率よりも大きい光学フィルタを透過した光を撮像し、
前記輝点選別部は、画像中における複数の輝点の輝度値を比較して、輝度値の大きい方の輝点を選択することを特徴とする項目2−6に記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目2−9)
前記領域設定部は、前記フィッティング部が取得した円弧を含む円の中心を中心とする扇形の領域を前記筐体発光素子の存在領域として設定することを特徴とする項目2−4から項目2−8のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目2−10)
前記筐体撮像部が撮像した画像を解析して、前記筐体撮像部に対する前記観察者の手の動きと連動して移動する発光素子の相対的な動きを追跡する手部追跡部をさらに含むことを特徴とする項目2−2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目2−11)
前記胴部撮像素子は、観察者の胴部に装着自在に構成された素子支持部を有し、
前記素子支持部は、前記胴部撮像素子の傾きを調整する調整部を含むことを特徴とする項目2−1から項目2−10のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目2−12)
前記筐体発光素子は、不可視光領域の光を照射することを特徴とする項目2−1から項目2−11のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
(項目2−13)
ヘッドマウントディスプレイと、前記ヘッドマウントディスプレイと通信可能に構成され観察者の胴部に装着された胴部撮像素子と、前記ヘッドマウントディスプレイの観察者の手の動きと連動して移動する発光素子とを含む映像提示システムにおける動き検出方法であって、
前記ヘッドマウントディスプレイのプロセッサは、
前記観察者の手の動きと連動して移動する発光素子が照射する光を画像化するステップと、
画像化した前記発光素子が照射する光の画像を解析して、前記ヘッドマウントディスプレイに対する前記発光素子の相対的な動きを検出するステップと、
前記ヘッドマウントディスプレイが観察者の頭部に装着されたときに、前記ヘッドマウントディスプレイに対して鉛直下方向に光を照射するステップと、
前記鉛直下方向に照射された光を、前記胴部撮像素子が撮像した画像を取得するステップと、
取得した前記胴部撮像素子による画像を解析して、前記胴部撮像素子に対する前記ヘッドマウントディスプレイの相対的な動きを検出するステップとを実行することを特徴とする映像提示システムにおける動き検出方法。
(項目2−14)
ヘッドマウントディスプレイと、前記ヘッドマウントディスプレイと通信可能に構成され観察者の胴部に装着された胴部撮像素子と、前記ヘッドマウントディスプレイの観察者の手の動きと連動して移動する発光素子とを含む映像提示システムのコンピュータに動き検出機能を実現させるプログラムであって、前記動き検出機能は、
前記ヘッドマウントディスプレイが観察者の頭部に装着されたときに、前記ヘッドマウントディスプレイに対して鉛直下方向に光を照射する機能と、
前記観察者の手の動きと連動して移動する発光素子が照射する光を画像化する機能と、
画像化した前記発光素子が照射する光の画像を解析して、前記ヘッドマウントディスプレイに対する前記発光素子の相対的な動きを検出する機能と、
前記鉛直下方向に照射された光を、前記胴部撮像素子が撮像した画像を取得する機能と、
取得した前記胴部撮像素子による画像を解析して、前記胴部撮像素子に対する前記ヘッドマウントディスプレイの相対的な動きを検出する機能とを含むことを特徴とするプログラム。
(項目3−1)
ヘッドマウントディスプレイと、前記ヘッドマウントディスプレイと通信可能に構成された第1撮像素子と、前記ヘッドマウントディスプレイのユーザの手の動きと連動して移動する第1発光素子とを含む映像提示システムにおいて、
前記ヘッドマウントディスプレイは、
3次元映像を提示する提示部を収納し、ユーザの頭部に装着されたときにユーザの両眼球の前方に位置する筐体と、
前記筐体に備えられ、前記筐体がユーザの頭部に装着されたときに、前記筐体に対して鉛直下方向に光を照射する第2発光素子と、
前記筐体に備えられ、前記第1発光素子が照射する光を撮像する第2撮像素子とを含み、
前記第1撮像素子は、ユーザの胴部に装着されて前記第2発光素子が照射する光を撮像するように構成されていることを特徴とする映像提示システム。
(項目3−2)
ヘッドマウントディスプレイと、前記ヘッドマウントディスプレイと通信可能に構成された第1撮像素子と、前記ヘッドマウントディスプレイのユーザの手の動きと連動して移動する第1発光素子とを含む映像提示システムにおける動き検出方法であって、
前記ヘッドマウントディスプレイのプロセッサは、
前記ヘッドマウントディスプレイがユーザの頭部に装着されたときに、前記ヘッドマウントディスプレイに対して鉛直下方向に光を照射するステップと、
前記第1発光素子が照射する光を画像化するステップと、
画像化した前記第1発光素子が照射する光の画像を解析して、前記ヘッドマウントディスプレイに対する前記第1発光素子の相対的な動きを検出するステップと、
前記鉛直下方向に照射された光を、ユーザの胴部に装着された前記第1撮像素子が撮像した画像を取得するステップと、
取得した前記第1撮像素子による画像を解析して、前記第1撮像素子に対する前記ヘッドマウントディスプレイの相対的な動きを検出するステップとを実行することを特徴とする映像提示システムにおける動き検出方法。
(項目3−3)
3次元映像を提示する提示部を収納し、ユーザの頭部に装着されたときにユーザの両眼球の前方に位置する筐体と、
前記筐体に備えられ、ユーザの手の動きと連動して移動する第1発光素子が照射する光を撮像する撮像素子と、
前記筐体に備えられ、前記筐体がユーザの頭部に装着されたときに、前記筐体に対して鉛直下方向に光を照射する第2発光素子と、
ユーザの胴部に装着された撮像素子が撮像した、前記第2発光素子が照射する光の画像を取得する画像取得部とを含むことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
(項目3−4)
ユーザの頭部の動きと連動して移動する発光素子が照射する光をユーザの胴部に装着された撮像素子で検出した画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部が取得した画像における光の輝点の軌跡を検出する軌跡検出部と、
前記軌跡検出部が検出した軌跡にフィットする円弧を取得するフィッティング部と、
前記フィッティング部が取得した円弧を含む円の中心を始点とし、画像上の輝点を終点とする動径ベクトルを取得するベクトル取得部と、
前記ベクトル取得部が取得した動径ベクトルの偏角を、前記撮像素子に対する前記発光素子のヨーとするヨー取得部とを含むことを特徴とする動き検出装置。
10,12 座標系、 22 CPU、 100 映像提示システム、 200 ヘッドマウントディスプレイ、 202 第1ボタン、 204 筐体撮像部、 206 第1撮像素子、 208 第2撮像素子、 210 筐体発光素子、 212 記憶部、 214 通信部、 216 記録媒体インタフェース、 218 提示部、 220 音声出力部、 222 CPU、 224 加速度センサ、 226 第1LED、 228 電源、 230 内部パス、 232 I/O制御部、 234 魚眼レンズ、 250 画像取得部、 252 第1画像取得部、 254 第2画像取得部、 260 追跡部、 262 出力部、 270 コンテンツ再生部、 280 合成部、 300 胴部固定装置、 302 胴部撮像素子、 304 I/O制御部、 306 第3撮像素子、 312 調整部、 314 素子支持部、 400 位置指定装置、 402 把持部、 404 位置指定発光素子、 406 第2ボタン、 408 I/O制御部、 410 第2LED、 412 電源、 500 ユーザ、 600 頭部追跡部、 610 領域設定部、 620 輝点解析部、 630 輝点選別部、 640 軌跡検出部、 650 フィッティング部、 660 ベクトル取得部、 670 ヨー取得部、 700 手部追跡部、 710 輝点検出部、 720 ベクトル取得部、 730 ピッチ取得部、 740 ヨー取得部、 750 ジェスチャー認識部。

Claims (12)

  1. 3次元映像を提示する提示部を収納し、観察者の頭部に装着されたときに観察者の両眼球の前方に位置する筐体と、
    前記筐体が観察者の頭部に装着されたときに、前記筐体に対して鉛直下方向に光を照射する筐体発光素子と、
    観察者の胴部に装着されて前記筐体発光素子が照射する光を撮像するように構成された胴部撮像素子が画像化した、前記筐体発光素子の光の画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部が取得した光の画像を解析して前記胴部撮像素子に対する前記筐体発光素子のヨー(yaw)を検出し、前記胴部撮像素子に対する前記筐体発光素子の相対的な動きを追跡する頭部追跡部を含むことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  2. 前記筐体に備えられ、観察者の手の動きと連動して移動する発光素子が照射する光を撮像する筐体撮像部と、
    前記筐体撮像部が撮像した画像を解析して、前記筐体撮像部に対する前記観察者の手の動きと連動して移動する発光素子の相対的な動きを追跡する手部追跡部とをさらに含ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 前記筐体発光素子は、前記筐体が観察者の頭部に装着されたときに、前記筐体撮像部の設置位置と比較して観察者の視線方向前方かつ鉛直方向上方に設置されており、
    前記筐体は、前記筐体発光素子が照射する光が前記筐体撮像部の画角に入ることを軽減するように、前記筐体撮像部と前記筐体発光素子との間を遮蔽するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記頭部追跡部は、
    前記胴部撮像素子が撮像した画像中に、前記筐体発光素子が撮像される領域として定められた筐体発光素子の存在領域を設定する領域設定部と、
    前記領域設定部が設定した領域内に存在する輝点の動きを解析して、前記筐体発光素子の動きを検出する輝点解析部をさらに含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 前記輝点解析部は、
    前記胴部撮像素子が撮像した画像における光の輝点の軌跡を検出する軌跡検出部と、
    前記軌跡検出部が検出した軌跡にフィットする円弧を取得するフィッティング部と、
    前記フィッティング部が取得した円弧を含む円の中心を始点とし、画像上の輝点を終点とする動径ベクトルを取得するベクトル取得部と、
    前記ベクトル取得部が取得した動径ベクトルの偏角を取得するヨー取得部とを含むことを特徴とする請求項4に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  6. 前記輝点解析部は、画像中における複数の輝点の大きさを比較して、小さい方の輝点を選択する輝点選別部をさらに含むことを特徴とする請求項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  7. 前記筐体発光素子が照射する光の波長は、前記観察者の手の動きと連動して移動する発光素子が照射する光の波長とは異なり、
    前記胴部撮像素子は、前記筐体発光素子が照射する光の透過率が、前記観察者の手の動きと連動して移動する発光素子が照射する光の透過率よりも大きい光学フィルタを透過した光を撮像し、
    前記輝点解析部は、画像中における複数の輝点の輝度値を比較して、輝度値の大きい方の輝点を選択する輝点選別部をさらに含むことを特徴とする請求項に記載のヘッドマウントディスプレイ
  8. 前記領域設定部は、前記フィッティング部が取得した円弧を含む円の中心を中心とする扇形の領域を前記筐体発光素子の存在領域として設定することを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  9. 前記胴部撮像素子は、観察者の胴部に装着自在に構成された素子支持部を有し、
    前記素子支持部は、前記胴部撮像素子の前記筐体発光素子に対する傾きを調整する調整部を含むことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  10. 前記筐体発光素子は、不可視光領域の光を照射することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  11. ヘッドマウントディスプレイと、前記ヘッドマウントディスプレイと通信可能に構成され観察者の胴部に装着された胴部撮像素子と、前記ヘッドマウントディスプレイの観察者の手の動きと連動して移動する発光素子とを含む映像提示システムにおける動き検出方法であって、
    前記ヘッドマウントディスプレイのプロセッサは、
    前記観察者の手の動きと連動して移動する発光素子が照射する光を画像化するステップと、
    画像化した前記発光素子が照射する光の画像を解析して、前記ヘッドマウントディスプレイに対する前記発光素子の相対的な動きを検出するステップと、
    前記ヘッドマウントディスプレイが観察者の頭部に装着されたときに、前記ヘッドマウントディスプレイに対して鉛直下方向に光を照射するステップと、
    前記鉛直下方向に照射された光を、前記胴部撮像素子が撮像した画像を取得するステップと、
    取得した前記胴部撮像素子による画像を解析して前記胴部撮像素子に対する前記ヘッドマウントディスプレイのヨー(yaw)を検出し、前記胴部撮像素子に対する前記ヘッドマウントディスプレイの相対的な動きを検出するステップとを実行することを特徴とする映像提示システムにおける動き検出方法。
  12. ヘッドマウントディスプレイと、前記ヘッドマウントディスプレイと通信可能に構成され観察者の胴部に装着された胴部撮像素子と、前記ヘッドマウントディスプレイの観察者の手の動きと連動して移動する発光素子とを含む映像提示システムのコンピュータに動き検出機能を実現させるプログラムであって、前記動き検出機能は、
    前記ヘッドマウントディスプレイが観察者の頭部に装着されたときに、前記ヘッドマウントディスプレイに対して鉛直下方向に光を照射する機能と、
    前記観察者の手の動きと連動して移動する発光素子が照射する光を画像化する機能と、
    画像化した前記発光素子が照射する光の画像を解析して、前記ヘッドマウントディスプレイに対する前記発光素子の相対的な動きを検出する機能と、
    前記鉛直下方向に照射された光を、前記胴部撮像素子が撮像した画像を取得する機能と、
    取得した前記胴部撮像素子による画像を解析して前記胴部撮像素子に対する前記ヘッドマウントディスプレイのヨー(yaw)を検出し、前記胴部撮像素子に対する前記ヘッドマウントディスプレイの相対的な動きを検出する機能とを含むことを特徴とするプログラム。
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