以下、本発明の照明装置に係る好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の照明装置は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
また、以下の説明においては、最初に本発明の第1の実施形態に係る照明装置1について図1乃至図10を参照しながら説明する。次に本発明の第2の実施形態に係る照明装置2について図11を参照しながら説明する。次に本発明の第3の実施形態に係る照明装置3について図12を参照しながら説明する。次に本発明の第4の実施形態に係る照明装置4について図13を参照しながら説明する。次に本発明の第5の実施形態に係る照明装置5について図14を参照しながら説明する。さらに本発明の第1乃至第5の実施形態に係る照明装置1乃至照明装置5に設けられた各導光板の製造方法について説明する。最後に本願発明に係る第1乃至第5の実施形態に係る照明装置1乃至照明装置5の構成と主な作用効果について請求項毎に説明する。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態の照明装置1について、図1乃至図10を参照しながら、具体的に説明する。
なお、第1の実施形態に係る照明装置1の説明においては、先ず図1乃至図8を参照しながら照明装置1の構成及び光学特性について説明し、次に図9及び図10を参照しながら照明装置1の実施形態の例について説明する。
第1の実施形態の照明装置1の構成及び光学特性に関し、該照明装置1は、図1及び図2に示すように、光源10、基板20、導光板30、保持部材40、及び支持部材50から構成されている。この様な照明装置1は、収納設備に配設され、該収納設備に設けられた物品又は該収納設備の周囲を照明する。以下、照明装置1の各構成について順に説明する。
第1の実施形態の照明装置1を構成する光源10は、発光する。この様な光源10には、図2に示すように、例えば、表面実装型の発光ダイオード(LED:light emitting diode)を用いる。また、光源10は、例えば、後述する導光板30の一面30aに対面するように、後述する基板20に1列に複数個配列されている。なお、光源10は、白色のLEDに限定されることはなく、例えば白色、赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色、又は紫色のいずれかの色若しくはそれらの色の組み合わせから成るLEDで構成しても良い。また、光源10は、紫外域又は赤外域の光を発するLEDで構成しても良い。同様に、光源10は、LEDに限定されることはなく、例えば、有機発光ダイオード、蛍光管、冷陰極管、又はネオン管で構成しても良い。
第1の実施形態の照明装置1を構成する基板20は、光源10が配設されている。ここで、基板20は、外部から入力された列車の情報に基づき、光源10に駆動電力を供給する。この様な基板20には、例えば、加工性に優れたガラスエポキシ基板を用いる。ここで、図2に示すように、基板20の表面20aに、光源10が所定の配置で配設されている。また、基板20の一端20b及び該一端20bに対向した他端20cが、後述する保持部材40に接合されている。また、基板20のコネクタ20dは、基板20の表面20aに配設され、例えば一定の照度以下の場合に光源10への駆動電力の供給を指示する図示せぬ検出部材に接続された信号線、及び外部の電源から光源10を駆動する電力が供給される電力線がそれぞれ接続された端子Kを、着脱可能に連結するためのものである。また、制御回路20eは、基板20の表面20aに配設され、コネクタ20d及び各光源10に接続されている。ここで、制御回路20eは、例えば一定の照度以下の場合に光源10への駆動電力の供給を指示する図示せぬ検出部材から送信される信号に基づき、光源10に対して駆動電力を供給し、又は光源10に対する駆動電力の供給を停止する。
第1の実施形態の照明装置1を構成する導光板30は、基板20に配設された光源10の前方に設けられ、基板20の長手方向に沿って延在し光源10の光を導出させる。ここで、導光板30については、先ず導光板30の基本的な構成について図1及び図2を参照しながら説明し、次に導光板30の外形形状について図3の各図を参照しながら説明し、次に導光板30に形成された凹状のパターンについて図4の各図を参照しながら説明し、さらに導光板30に形成された凹状のパターンの応用例について図5乃至図8を参照しながら説明する。
先ず、導光板30に関し、導光板の基本的な構成について、図1及び図2を参照しながら、具体的に説明する。
導光板30は、例えば、図2に示すように、基板20の長手方向に沿って延在し、且つ基板20の短手方向に沿って湾曲している。ここで、導光板30は、光源10に対面し該光源20から発光された光が入射される一面30aと、該一面30aに対向し光を導出する他面30bが形成されている。また、導光板30の第1保持部材接合部30i及び該第1保持部材接合部30iに対向した第2保持部材接合部30jは、それぞれコの字状に形成され、後述する保持部材40に取り付けられている。また、導光板30の材質に関し、該導光板30は、例えば、アクリル樹脂板から成る。なお、導光板30は、無色の樹脂板に限定されることは無く、着色された樹脂板を用いても良い。また、導光板30は、例えば、可視域の光を照射されることにより拡散光を発する微粒子状の拡散部材を添加した樹脂板を用いても良い。同様に、導光板30は、例えば紫外域や可視域の光を照射されることにより蛍光を発する蛍光剤を塗布又は添加した樹脂板を用いても良い。また、導光板30には、それぞれ防水、防汚、及び防塵等の機能を有した図示せぬシリコーンコーティング剤又は硝子コーティング剤を塗布、もしくは防水、防汚、及び防塵等の機能を有した図示せぬ透明樹脂を被覆しても良い。
次に、導光板30に関し、導光板の外形形状について、図3の各図を参照しながら、具体的に説明する。
なお、図3に示した導光板31乃至導光板35の近傍には、発明の理解を容易にするために、基板20に配設された光源10を図示している。また、図3に示した導光板31乃至導光板35には、拡散光を発生させる凹状のパターン又は凸状のパターンが図示されていないが、例えば、後述する図4乃至図8の各図に示す凹状のパターンを形成しても良い。
導光板の外形形状に関し、図3(a)に示す導光板31は、図2に示す導光板30の変形例であり、導光板31の一面31aと他面31bがそれぞれ平面で形成され、該導光板31の光が透過する部分の形状が平板状から成る。この様な導光板31によれば、例えば、照明装置1を図示せぬ収納容器の扉の側面に配設した場合に、該収納容器の扉の側面と隣接する他の部材との間の密閉度を、高くすることができる。また、図3(b)に示す導光板32は、図2に示す導光板30の変形例であり、導光板32の一面32aの曲率半径よりも他面32bの曲率半径が大きく形成され、該導光板32の光が透過する部分の形状がレンズ状から成る。この様な導光板32によれば、導光板32の一面側に配設された光源10から発せられた光が、導光板32の一面32a及び他面32bでそれぞれ屈折されて集光されることから、照明対象物の大きさに合わせて照射光の配光角を設定することができる。
また、導光板の外形形状に関し、図3(c)に示す導光板33は、図2に示す導光板30の変形例であり、導光板33の一面33aと他面33bがそれぞれ同一方向に湾曲して形成され、且つ他面33bにV字状の溝が形成されている。この様な導光板33によれば、一面33aから入射された光が、該一面33aに対して傾斜した他面33bに照射されることにより、他面33bから光を広角に導出させることができる。また、図3(d)に示す導光板34は、図2に示す導光板30の変形例であり、導光板34の一面34aから突出した他面34bに、V字状の溝が形成されている。この様な導光板34によれば、一面34aから入射された光が、該一面34aに対して傾斜した他面34bで反射され、導光板34の内部で多重反射し易くなる。したがって、導光板34の他面34bから外部に導出される光の割合が減少し、一側面34e及び他側面34fからの光の取り出し効率を向上させることができる。また、導光板34によれば、他面34bにV字状の溝が形成されていることから、他面34bから光を広角に導出させることができる。
また、導光板の外形形状に関し、図3(e)に示す導光板35は、光源10に対面する該導光板35の一面35aが光軸中心10に沿って内側に湾曲して形成され、且つ該導光板35の一面35aに対向する他面35bが複数の凸状の曲面から形成されている。ここで、導光板35は、光源10の光軸中心10aと、導光板35の他面35bに2つ形成された凸状の第1曲面35m及び第2曲面35nの境目とが、一致している。また、導光板35の一面35aと他面35bの間に設けられた一側面35e及び他側面35fが、曲面から形成されている。この様な導光板35によれば、一面35aが光源10に沿って内側に湾曲して形成されていることから、一面35aに入射した光源10の光が、導光板35の内部に拡散した状態で伝搬する。さらに、光源10の光軸中心10aと、導光板35の他面35bに2つ形成された凸状の第1曲面35m及び第2曲面35nの境目とが、一致していることから、導光板35の他面35bから導出される光を、さらに拡散させると共に平坦化できる。具体的には、光源10の光軸中心10aの中心から周辺に向かって、該光源10の光量が相対的に低下するため、導光板35の他面35bの中心付近における光の導出効率よりも、導光板35の他面35bの中心から離間した箇所における光の導出効率の方が良くなるように、光源10の光軸中心10aをはさむ様に、導光板35の他面35bに銀杏形から成る凸状の第1曲面35m及び第2曲面35nが形成されている。
次に、導光板30に関し、導光板に形成された凹状のパターンについて、図4の各図を参照しながら、具体的に説明する。
なお、図4の各図に示した導光板61乃至導光板68'には、発明の理解を容易にするために、拡散光を発生させる凹状のパターンを、大きく誇張して図示している。したがって、凹状又は凸状のパターンの大きさは、図4の各図に図示された大きさに限定されることはない。
導光板に形成された凹状のパターンに関し、図4(a)に示す導光板61には、光源10に対面する導光板61の一面61aに凹状の一面側パターン61cが形成され、且つ該一面側パターン61cと対面同一になるように、導光板61の他面61bに対して凹状の他面側パターン61dが形成されている。ここで、導光板61の他面61b側から図示せぬ光源10の方向に向かって一面61aを遠方から視認すると、一面61aに形成された一面側パターン61cと他面61bに形成された他面側パターン61dとが重なった状態で認識されることから、一面側パターン61cと他面側パターン61dとが対面同一に形成されていると表現している。なお、導光板61に形成された一面側パターン61c及び他面側パターン61dに対して光源10の光が照射されると、それぞれ拡散光が発生する。この様な導光板61によれば、一面側パターン61c及び他面側パターン61dで発生した複数の拡散光は略均一な面光源として、導光板61から導出される。具体的には、一面61aに形成され他面61b側から視認される一面側パターン61cで発生した拡散光の大部分と、他面61bに形成され該他面61b側から視認される他面側パターン61dで発生した拡散光の一部により、例えば収納設備に収納された物品が照明される。
また、導光板に形成された凹状のパターンに関し、図4(b)に示す導光板62には、光源10に対面する導光板62の一面62aに凹状の一面側パターン62cが形成され、且つ該一面側パターン62cと対面非同一になるように、導光板62の他面62bに対して凹状の他面側パターン62dが形成されている。ここで、導光板62の他面62b側から図示せぬ光源10の方向に向かって一面62aを遠方から視認すると、一面62aに形成された一面側パターン62cと他面62bに形成された他面側パターン62dとが重ならずに隣接した状態で認識されることから、一面側パターン62cと他面側パターン62dとが対面非同一に形成されていると表現している。なお、導光板62に形成された一面側パターン62c及び他面側パターン62dに対して光源10の光が照射されると、それぞれ拡散光が発生する。この様な導光板62によれば、図4(a)に示す導光板61と同様の効果を得ることができる。さらに、図4(a)に示す導光板61と比較して、図4(b)に示す一面62aに形成された一面側パターン62cと他面62bに形成された他面側パターン62dが対面非同一に形成されている導光板62の方が、他面62b側から視認される単位面積当たりのパターンの数が増加するため、導光板62の他面62b側から導出される光の明暗の差を小さくすることができる。
同様に、導光板に形成された凹状のパターンに関し、図4(c)に示す導光板63には、光源10に対面する導光板63の一面63aに凹状の一面側パターン63cがマトリクス状に複数群形成され、且つ該一面側パターン63cと対面非同一になるように、導光板63の他面63bに凹状の他面側パターン63dがマトリクス状に複数群形成されている。なお、導光板63に形成された一面側パターン63c及び他面側パターン63dに対して光源10の光が照射されると、それぞれ拡散光が発生する。この様な導光板63によれば、導光板62と同様の効果を得ることができる。さらに、導光板63によれば、一面63aに形成された一面側パターン63cと、他面63bに形成された他面側パターン63dとが、対面非同一であってマトリクス状に複数群形成されていることから、パターンの有無による拡散光の効果が強調され、一定の領域毎に光の明暗が発生する特徴を有した光を他面63b側から導出させることができる。
同様に、導光板に形成された凹状のパターンに関し、図4(d)に示す導光板64には、導光板64の一面64aに形成された凹状の一面側パターン64cと、他面64bに形成された凹状の他面側パターン63dが、異なる大きさで形成されている。具体的には、導光板64では、一面側パターン64cよりも他面側パターン63dの方が大きく形成されている。また、導光板64の一面64aに形成された一面側パターン64cと、他面64bに形成された他面側パターン63dが、対面非同一になるように形成されている。なお、導光板64に形成された一面側パターン64c及び他面側パターン64dに光源10の光が照射されると、それぞれ拡散光が発生する。この様な導光板64によれば、導光板62と同様の効果を得ることができる。ここで、導光板64によれば、他面64bに形成された他面側パターン64dで発生する拡散光よりも、一面64aに形成された一面側パターン64cで発生する拡散光の方が、該導光板64の他面64b側から導出される割合が高い。一方、導光板64では、一面側パターン64cよりも他面側パターン63dの方が大きく形成されていることから、一面側パターン64cと比較して他面側パターン63dの方が相対的に大きな拡散光が発生する。したがって、導光板62の他面62bから導出される光の明暗の差を小さくすることができる。
同様に、導光板に形成された凹状のパターンに関し、図4(e)に示す導光板65は、一面65aに対向した他面65bの中央部に該他面65bから突出した突出面65rが形成され、且つ他面65bと突出面65rの間に設けられた側面に凹状のパターンが対面非同一に形成されている。具体的には、導光板65の一側面65eに形成された一側面側パターン65gと、他側面65fに形成された他側面側パターン65hが、対面非同一に形成されている。また、光源10に対面する導光板65の一面65aに凹状の一面側パターン65sが形成され、且つ該一面側パターン65sと対面非同一になるように、導光板65の他面65bに対して凹状の他面側パターン65tが形成されている。なお、導光板65に形成された一面側パターン65s、他面側パターン65t、一側面側パターン65g、及び他側面側パターン65hに光源10の光が照射されると、それぞれ拡散光が発生する。この様な導光板65によれば、導光板62と同様の効果を得ることができる。さらに、導光板65によれば、一側面65eの一側面側パターン65gと、他側面65fの他側面側パターン65hとが、光の入射面に相当する一面65aと同一の方向に形成されていることから、一面65aから入射した光が一側面側パターン65g及び他側面65fの他側面側パターン65hで効率良く拡散光に変換される。また、導光板65によれば、他面65bと突出面65rの間に設けられた一側面65e及び他側面65fに、拡散光を導出させるパターンが形成されていることから、導光板61乃至導光板64と比較して、拡散光を導出させる領域を拡大することができる。
同様に、導光板に形成された凹状のパターンに関し、図4(f)に示す導光板66は、一面66aに対向した他面66bの中央部に該他面66bから突出した突出面66rが形成され、且つ他面66bと突出面66rの間に設けられた側面に凹状のパターンが対面非同一に形成され、更に突出面66rにV字状の溝が形成されている。具体的には、導光板66の一側面66eに形成された一側面側パターン66gと、他側面66fに形成された他側面側パターン66hが、対面非同一に形成されている。更に、導光板66の突出面66rに、V字状の溝が形成されている。なお、導光板66に形成された一側面側パターン66g及び他側面側パターン66hに光源10の光が照射されると、それぞれ拡散光が発生する。この様な導光板66によれば、導光板65と同様の効果を得ることができる。さらに、導光板66によれば、突出面66rにV字状の溝が形成されていることから、一面66aから入射された光が、該一面66aに対して傾斜した突出面66rで反射され、導光板66の内部で多重反射し易い。したがって、導光板66の突出面66rから外部に導出される光の割合が減少し、一側面66e及び他側面66fからの光の取り出し効率を向上させることができる。また、導光板66によれば、突出面66rにV字状の溝が形成されていることから、光を突出面66rから広角に導出させることができる。
同様に、導光板に形成された凹状のパターンに関し、図4(g)に示す導光板67は、平板状から成り、一面67aと他面67bの間にそれぞれ設けられた一側面66e及び他側面66fに、一側面側パターン67g及び他側面側パターン67hが対面非同一に形成されている。なお、導光板67に形成された一側面側パターン67g及び他側面側パターン67hに光源10の光が照射されると、それぞれ拡散光が発生する。この様な導光板67によれば、図4(e)に示す導光板65と同様の効果を得ることができる。さらに、導光板67によれば、外形形状が簡素であることから、製造コストを低減することができる。なお、導光板67は、該導光板67の一面67a側の両端に形成された第1凹状部67m及び第2凹状部67nを、図2に示す保持部材40の第1基板接合部40c及び第2基板接合部40dに挿入して固定する。
同様に、導光板に形成された凹状のパターンに関し、図4(h)に示す導光板67'は、図4(g)に示す導光板67と基本的に同様の仕様である。但し、導光板67'には、保持部材40の第1基板接合部40c及び第2基板接合部40dと接合する第1切欠部67'p及び第2切欠部67'qが、一面67a'側の両端に形成されている。この様な導光板67'によれば、図4(g)に示す導光板67と同様の効果を得ることができる。さらに、導光板67'によれば、導光板67と同様に、外形形状が簡素であることから、製造コストを低減することができる。なお、導光板67'は、該導光板67'の一面67a側の両端に形成された第1切欠部67'p及び第2切欠部67'qを、図2に示す保持部材40の第1基板接合部40c及び第2基板接合部40dの間に接合した状態で、例えば、図示せぬネジ等でネジ留めして固定する。
同様に、導光板に形成された凹状のパターンに関し、図4(i)に示す導光板68は、平板状から成り、一面68aと他面68bの間にそれぞれ設けられた一側面68e及び他側面68fに、一側面側パターン68g及び他側面側パターン68hが対面非同一に形成されている。また、導光板68の他面68bには、V字状の溝が形成されている。なお、導光板68に形成された一側面側パターン68g及び他側面側パターン68hに光源10の光が照射されると、それぞれ拡散光が発生する。この様な導光板68によれば、図4(f)に示す導光板66と同様の効果を得ることができる。さらに、導光板68によれば、外形形状が簡素であることから、製造コストを低減することができる。なお、導光板68は、導光板67と同様に、該導光板68の一面68a側の両端に形成された第1凹状部68m及び第2凹状部68nを、図2に示す保持部材40の第1基板接合部40c及び第2基板接合部40dに挿入して固定する。
同様に、導光板に形成された凹状のパターンに関し、図4(j)に示す導光板68'は、図4(i)に示す導光板68と基本的に同様の仕様である。但し、導光板68'には、保持部材40の第1基板接合部40c及び第2基板接合部40dと接合する第1切欠部68'p及び第2切欠部68'qが、一面68a'側の両端に形成されている。この様な導光板68'によれば、図4(i)に示す導光板68と同様の効果を得ることができる。さらに、導光板68'によれば、導光板68と同様に、外形形状が簡素であることから、製造コストを低減することができる。なお、導光板68'は、導光板67'と同様に、該導光板68'の一面68a側の両端に形成された第1切欠部68'p及び第2切欠部68'qを、図2に示す保持部材40の第1基板接合部40c及び第2基板接合部40dの間に接合した状態で、例えば、図示せぬネジ等でネジ留めして固定する。
さらに、導光板30に関し、導光板に形成された凹状のパターンの応用例について、図5乃至図8を参照しながら、具体的に説明する。
なお、図5乃至図8に示した導光板71乃至導光板74は、発明の理解を容易にするために、一例として、湾曲していない平板状の外形形状として、図示している。したがって、図5乃至図8に示した導光板71乃至導光板74は、例えば、図4(a)に示すような湾曲した板状の外形形状としても良い。さらに、図5乃至図8に示した導光板71乃至導光板74の構成は、例えば、図4(g)や図4(i)に示す各導光板の構成に適用しても良い。
導光板30に形成された凹状のパターンの応用例に関し、図5に示す導光板71において、他面71bに形成された他面側パターン71dと、一面71aに形成され他面71b側から視認される一面側パターン71cが、同一の大きさになるように形成されている。また、導光板71において、他面71bに形成された他面側パターン71dが、一面71aに形成された一面側パターン71cと比較して、4倍の密度になるように形成されている。なお、導光板71は、他面71bに形成された他面側パターン71dのX軸及びY軸方向に係るピッチが例えば3mm、且つ一面71aに形成された一面側パターン71cのX軸及びY軸方向に係るピッチが例えば6mmであり、該ピッチの比が2であることから、一面側パターン71cに対する他面側パターン71dの密度を4(2の2乗)倍と表現している。この様な導光板71によれば、例えば領域71kに示すように、一面71aに形成され他面71b側から視認される一面側パターン71cが、他面71bに形成された他面側パターン71dに対して、一つ置きに隣接して視認されるように形成されている。具体的には、導光板71において、一面側パターン71cの位置は、他面側パターン71dに対して一面側パターン71cの半分の大きさに相当する距離だけ、X軸及びY軸方向に異ならせて形成されている。したがって、導光板71を用いれば、他面71b側から導光板71を視認した場合に、一面側パターン71cが一つ置きに他面側パターン71dに対して隣接していることから、所定の周期的な模様を有した面光源として用いることができる。
また、導光板に形成された凹状のパターンの応用例に関し、図6に示す導光板72において、一面72aに形成され他面72b側から視認される一面側パターン72cが、他面72bに形成された他面側パターン72dと比較して、4倍の大きさになるように形成されている。また、導光板72において、他面72bに形成された他面側パターン72dが、一面72aに形成された一面側パターン72cと比較して、4倍の密度になるように形成されている。なお、導光板72は、他面72bに形成された他面側パターン72dのX軸及びY軸方向に係るピッチが例えば3mm、且つ一面72aに形成された一面側パターン72cのX軸及びY軸方向に係るピッチが例えば6mmであり、該ピッチの比が2であることから、一面側パターン72cに対する他面側パターン72dの密度を4(2の2乗)倍と表現している。この様な導光板72によれば、導光板71と同様の効果を得ることができる。また、導光板72によれば、例えば領域72kに示すように、他面72bに形成された4つの他面側パターン72dの中心部に、一面72aに形成され他面72b側から視認される一面側パターン72cが位置するよう、他面側パターン72dに対する一面側パターン72cの位置を、所定の距離だけX軸及びY軸方向に異ならせている。したがって、他面72b側から導光板72を視認した場合に、4つの他面側パターン72dの中心部に、大きさが他面側パターン72dの4倍の一面側パターン72cが位置していることから、導光板71よりも識別容易な所定の周期的な模様を有した面光源として用いることができる。
同様に、導光板に形成された凹状のパターンの応用例に関し、図6に示す導光板72において、該導光板72によれば、他面72bに形成された他面側パターン72dで発生する拡散光よりも、一面72aに形成された一面側パターン72cで発生する拡散光の方が、該導光板72の他面72b側から導出される割合が高いため、他面72b側から効率良く光を導出させることができる。
また、導光板に形成された凹状のパターンの応用例に関し、図7に示す導光板73において、一面73aに形成され他面73b側から視認される一面側パターン73cが、他面73bに形成された他面側パターン73dと比較して、4倍の大きさになるように形成されている。さらに、導光板73において、他面73bに形成された他面側パターン73dが、一面73aに形成された一面側パターン73cと比較して、9倍の密度になるように形成されている。なお、導光板73は、他面73bに形成された他面側パターン73dのX軸及びY軸方向に係るピッチが例えば2mm、且つ一面73aに形成された一面側パターン73cのX軸及びY軸方向に係るピッチが例えば6mmであり、該ピッチの比が3であることから、一面側パターン73cに対する他面側パターン73dの密度を9(3の2乗)倍と表現している。この様な導光板73によれば、導光板72と同様の効果を得ることができる。また、導光板73によれば、例えば領域73kに示すように、他面73bに形成された他面側パターン73dのピッチ2mmが、一面73aに形成され他面73b側から視認される一面側パターン73cのピッチ6mmの整数倍に相当することにより、他面73b側から視認した場合に一様の模様を有した面光源として用いることができる。
また、導光板に形成された凹状のパターンの応用例に関し、図8に示す導光板74において、一面74aに形成され他面74b側から視認される一面側パターン74cが、他面74bに形成された他面側パターン74dと比較して、4倍の大きさになるように形成されている。さらに、導光板74において、他面74bに他面側パターン74dがマトリクス状に複数群形成され、一面74aに一面側パターン74cが一様に形成されている。この様な導光板74によれば、導光板72と同様の効果を得ることができる。また、導光板74では、一面74aに一面側パターン74cがマトリクス状に複数群形成されていることから、パターンの有無による拡散光の効果が強調され所定の周期的な模様を有した面光源として用いることができる。
第1の実施形態の照明装置1を構成する保持部材40は、基板20を保持し、基板20の長手方向に沿って延在し開口部を有した筒状から成る。この様な保持部材40は、例えば、アルミニウムから成り、外周面40a及び内周面40bにより所定の厚みを有した円筒形状から形成されている。また、保持部材40の内周面40bには、一組の凸部から形成された第1基板接合部40c及び第2基板接合部40dが、対向して形成されている。ここで、保持部材40の第1基板接合部40c及び第2基板接合部40dには、前述した基板20の一端20b及び他端20cがそれぞれ挿入されて接合されている。また、保持部材40の開口部の端面に相当する第1導光板接合部40e及び第2導光板接合部40fには、前述した導光板30の第1突出凹状部30i及び第2突出凹状部30jがそれぞれ挿入されて接合されている。なお、保持部材40の第1導光板接合部40e及び第2導光板接合部40fの形状及び間隔は、図2に記載された構成に限定されず、例えば、図4(a)乃至図4(j)に示す導光板61乃至導光板68'の一対の凹状部又は切欠部に合わせて、決定する。また、保持部材40の長手方向の両端に設けられた第1支持部材接合部40g及び第2支持部材接合部40hには、後述する一対の支持部材50が挿入されて固定されている。
第1の実施形態の照明装置1を構成する支持部材50は、導光板30が保持部材40の開口部に取り付けられ棒状に一体に組み合わされた状態で、導光板30及び保持部材40の両端又は片端に設けられ、導光板30及び保持部材40を支持する。この様な支持部材50は、例えば、アルミニウムから成り、円柱形状から形成されている。また、支持部材50は、図2に示すように、一対から成る。ここで、一対の支持部材50の各接続部50aが、保持部材40の第1支持部材接合部40g及び第2支持部材接合部40hにそれぞれ挿入され、例えば図示せぬネジでネジ留め、又は接着剤により接着固定されている。
次に、照明装置1の実施形態の例について、図9の各図及び図10を参照しながら、具体的に説明する。
照明装置1の実施形態の例に関し、図9(a)に示す照明装置1は、収納容器の扉D1の開口部T1に配設されている。したがって、扉D1を開いた時に、特に、該扉D1の開口部T1に近い部分の収納物を、効果的に照明することができる。また、図9(b)に示す照明装置1は、収納容器の扉D2の回動部T2に配設されている。したがって、扉D2を開いた時に、該扉D2の開き具合に依存せず、収納物を一定の照度で、効果的に照明することができる。同様に、図9(c)に示す照明装置1は、収納容器の扉D3の下部T3に配設されている。したがって、扉D3を開いた時に、特に、該扉D3の下方に載置された収納物を、効果的に照明することができる。なお、例えば、扉の開口部T1、回動部T2、及び下部T3の全ての箇所に、照明装置1を配設する構成としても良い。
また、照明装置1の実施形態の例に関し、図10(a)に示す照明装置1は、例えば、収納設備に設けられた収納容器Hの側板T4に配設している。したがって、収納容器Hを開いた場合に、該収納容器Hの内部に収納された収納物を効果的に照明することができる。また、図10(b)に示す照明装置1は、例えば、収納設備に設けられた収納容器Hの内壁T5に配設している。したがって、収納容器Hを開いた場合に、該収納容器Hの内部に収納された収納物を効果的に照明することができる。ここで、例えば、図9に示す各扉又は図10に示す収納容器Hに、図示せぬ開閉センサーを設け、各扉又は収納容器Hが開いている場合にのみ、光源10に駆動電力が供給される構成とする。また、光源10に電気的に接続され一定の照度以下の場合に光源10への駆動電力の供給を指示する図示せぬ検出部材を、照明装置1や各扉又は収納容器Hに設ける構成としても良い。
以上、第1の実施形態の照明装置1によれば、例えば図2乃至図8に示すいずれかの導光板を配設し、例えば収納設備の収納容器に収納されている物品又は収納設備の周囲を、配光角が大きい拡散光により広範囲に照明する構成により、例えば複数載置された照明対象物を同時に且つ容易に確認することができる。
具体的には、第1の実施形態の照明装置1によれば、例えば図3(c)に示す導光板33を配設すると、一面33aから入射された光が該一面33aに対して傾斜した他面33bに照射され、該他面33bから光を広角に導出させることができる。また、第1の実施形態の照明装置1によれば、図3(d)に示す導光板34を配設すると、一面34aから入射された光が、該一面34aに対して傾斜した他面34bで反射され、導光板34の内部で多重反射し易くなる。したがって、導光板34の他面34bから外部に導出される光の割合が減少し、一側面34e及び他側面34fからの光の取り出し効率を向上させることができ、且つ他面34bから光を広角に導出させることができる。
また、第1の実施形態の照明装置1によれば、例えば図3(e)に示す導光板35を配設すると、該導光板35の他面35bから導出される光を、拡散させると共に平坦化できる。具体的には、導光板35の一面35aが光源10に沿って内側に湾曲して形成されていることから、一面35aに入射した光源10の光は、導光板35の内部に拡散した状態で伝搬する。さらに、光源10の光軸中心10aと、導光板35の他面35bに2つ形成された凸状の第1曲面35m及び第2曲面35nの境目とが、一致していることから、導光板35の他面35bから導出される光は、さらに拡散すると共に平坦化される。具体的には、光源10の光軸中心10aの中心から周辺に向かって、該光源10の光量が相対的に低下するため、導光板35の他面35bの中心付近における光の導出効率よりも、導光板35の他面35bの中心から離間した箇所における光の導出効率の方が良くなるように、光源10の光軸中心10aをはさむ様に、導光板35の他面35bに銀杏形から成る凸状の第1曲面35m及び第2曲面35nが形成されている。
同様に、第1の実施形態の照明装置1によれば、例えば図4(c)に示す導光板63を配設すると、一面63aに形成された一面側パターン63cと、他面63bに形成された他面側パターン63dとが、対面非同一であってマトリクス状に複数群形成されていることから、パターンの有無による拡散光の効果が強調され、一定の領域毎に光の明暗が発生する特徴を有した光を他面63b側から導出させることができる。また、第1の実施形態の照明装置1によれば、例えば図4(f)に示す導光板66を配設すると、一面66aから入射された光が、該一面66aに対して傾斜した突出面66rで反射され、導光板66の内部で多重反射し易い。したがって、導光板66の突出面66rから外部に導出される光の割合が減少し、一側面66e及び他側面66fからの光の取り出し効率を向上させることができ、且つ突出面66rから光を広角に導出させることができる。
同様に、第1の実施形態の照明装置1によれば、例えば図6に示す導光板72を配設すると、他面72b側から導光板72を視認した場合に、4つの他面側パターン72dの中心部に、大きさが他面側パターン72dの4倍の一面側パターン72cが位置していることから、所定の周期的な模様を有した面光源として用いることができる。また、第1の実施形態の照明装置1によれば、例えば図8に示す導光板74を配設すると、一面74aに一面側パターン74cがマトリクス状に複数群形成されていることから、パターンの有無による拡散光の効果が強調され所定の周期的な模様を有した面光源として用いることができる。
さらに、第1の実施形態の照明装置1において、例えば図9(b)に示す照明装置1は、収納容器の扉D2の回動部T2に配設されている。したがって、扉D2を開いた時に、該扉D2の開き具合に依存せず、収納物を一定の照度で、効果的に照明することができる。また、例えば図10に示す照明装置1は、収納設備に設けられた収納容器Hの側板T4に配設されている。したがって、収納容器Hを開いた場合に、該収納容器Hの内部に収納された収納物を効果的に照明することができると共に、収納容器Hの強度を補強することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る照明装置2について、図11を参照しながら、具体的に説明する。
なお、本発明の第2の実施形態の照明装置2は、図11に示すように、照明装置2を収納容器Hの梁として用いていることに特徴を有している。また、それ以外の第2の実施形態に係る構成は、第1の実施形態で述べた構成と同様である。そこで、第2の実施形態においては、第1の実施形態と異なる構成について中心に説明する。
本発明の第2の実施形態の照明装置2は、図11に示すように、照明装置2を、例えば収納設備に設けられた収納容器Hの梁として用いている。なお、一般的な収納容器は、収納容器の強度を補強し且つ本体側に連結するために、該収納容器の側板の上部に梁を設ける構成が多い。そこで、照明装置2を、例えば収納設備に設けられた収納容器Hの梁として用いれば、収納容器の強度を補強し且つ本体側に連結する部材として用いることができると共に、収納容器の内部に収納された物品を照明することができる。
以上、第2の実施形態の照明装置2によれば、第1の実施形態の照明装置1と同様に、例えば図2乃至図8に示すいずれかの導光板を配設し、例えば収納設備の収納容器に収納されている物品又は収納設備の周囲を、配光角が大きい拡散光により広範囲に照明する構成により、例えば複数載置された照明対象物を同時に且つ容易に確認することができる。
具体的には、第2の実施形態の照明装置2によれば、図11に示すように、照明装置2を、例えば収納設備に設けられた収納容器Hの梁として用いている。したがって、照明装置2を、収納容器の強度を補強し且つ本体側に連結する部材として用いることができると共に、収納容器Hの内部に収納された物品を照明することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る照明装置3について、図12を参照しながら、具体的に説明する。
なお、本発明の第3の実施形態の照明装置3は、図12に示すように、例えば、収納設備に設けられた収納容器Hを引き出した場合に、該収納容器Hの動作に連動して収納設備の内部を移動した上、収納容器Hに収納された物品に近接した状態で照明することに特徴を有している。また、それ以外の第3の実施形態に係る構成は、第1及び第2の実施形態で述べた構成と同様である。そこで、第3の実施形態においては、第1及び第2の実施形態と異なる構成について中心に説明する。
本発明の第3の実施形態の照明装置3は、図12に示すように、該照明装置3を移動可能に保持する移動部材80を設けている。この様な移動部材80により、本発明の第3の実施形態の照明装置3は、図12(a)に示すように収納容器Hが引き出されていない状態では収納設備の内部に格納される一方、図12(b)に示すように収納容器Hを引き出す動作に連動して収納設備の端部に移動する。この様な移動部材80は、支持部81、保持部82、梁83、連結部84、及び係留部85から構成される。ここで、移動部材80の支持部81は、例えば、アルミニウムから成り、棒状に形成され、照明装置3の一端を支持している。また、移動部材80の保持部82は、例えば、強化プラスチックスから成り、内部に空間を有した長方体形状に形成され、収納設備に備えられ支持部81を移動可能に保持している。また、移動部材80の梁83は、例えば、強化プラスチックスから成り、収納容器Hに配設されている。また、移動部材80の連結部84は、例えばバネから成り、保持部82と連結部84とを連結している。また、移動部材80の係留部85は、例えばアルミニウムから成り、円筒形状に形成され、保持部82に収納された支持部81に接合されている。ここで、図12(b)に示すように収納容器Hを引き出すと、移動部材80の係留部85が保持部82の一端に係留され、該収納容器Hの移動が制止される。なお、移動部材80の係留部85が保持部82の一端に係留されている間、係留部85に設けられた図示せぬセンサーにより、照明装置3が点灯する構成とする。
以上、第3の実施形態の照明装置3によれば、第1の実施形態の照明装置1と同様に、例えば図2乃至図8に示すいずれかの導光板を配設し、例えば収納設備の収納容器に収納されている物品又は収納設備の周囲を、配光角が大きい拡散光により広範囲に照明する構成により、例えば複数載置された照明対象物を同時に且つ容易に確認することができる。
具体的には、第3の実施形態の照明装置3によれば、図12に示すように、該照明装置3を移動可能に保持する移動部材80を設け、収納設備に設けられた収納容器Hを引き出した場合に、該収納容器Hの動作に連動して収納設備の内部を移動した上、収納容器Hに収納された物品に近接した状態で照明する。したがって、例えば夜間であり室内の照明機器が消灯している状態でも、収納容器Hの内部に収納された収納物を例えば斜め方向から効率良く照明することができることから、収納容器Hの内部に収納された収納物の位置や状態を容易に確認することができる。また、照明装置3は、収納容器Hを引き出しても、収納設備の端部に移動した状態で停止することから、収納容器Hから物品を取り出したり、物品を収納する際に、該照明装置3が干渉することを防止できる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態に係る照明装置4について、図13を参照しながら、具体的に説明する。
なお、本発明の第4の実施形態の照明装置4は、図13に示すように、支持部材50を固定する固定部材90を設け、照明装置4を収納設備に配設される扉の取手として用いていることに特徴を有している。また、それ以外の第4の実施形態に係る構成は、第1乃至第3の実施形態で述べた構成と同様である。そこで、第4の実施形態においては、第1乃至第3の実施形態と異なる構成について中心に説明する。
本発明の第4の実施形態の照明装置4は、図13に示すように、支持部材50を固定する固定部材90を設けている。この様な固定部材90は、例えば、一対から成る。また、固定部材90は、例えば、プラスチックスから成り、一端に曲面を有した長方体形状から形成されている。ここで、固定部材90には、支持部材50を挿入して固定するための穴90aが開口されている。また、固定部材90の内部に、基板20のコネクタ20dに接続され、光源10に駆動電力を供給する図示せぬ電源基板を備える構成としても良い。同様に、固定部材90の内部に、光源10に駆動電力を供給する例えば図示せぬ乾電池等の電源を備える構成としても良い。また、照明装置4の実施形態の例に関し、図13に示す照明装置4は、収納容器の扉D4の取手として用いられている。したがって、例えば夜間であり室内の照明機器が消灯している状態でも、扉D4の取手の位置を容易に認識することができ、且つ該扉D4を開けて内部に収納された収納物を照明することができる。また、光源10に電気的に接続され一定の照度以下の場合に光源10への駆動電力の供給を指示する図示せぬ検出部材を、照明装置4や扉D4に設ける構成としても良い。
以上、第4の実施形態の照明装置4によれば、第1の実施形態の照明装置1と同様に、例えば図2乃至図8に示すいずれかの導光板を配設し、例えば収納設備の収納容器に収納されている物品又は収納設備の周囲を、配光角が大きい拡散光により広範囲に照明する構成により、例えば複数載置された照明対象物を同時に且つ容易に確認することができる。
具体的には、第4の実施形態の照明装置4によれば、図13に示すように、支持部材50を固定する固定部材90を設け、収納容器の扉D4の取手として用いられている。したがって、該扉D4を開けて内部に収納された収納物を照明することができる。さらに、第4の実施形態の照明装置4によれば、例えば夜間であり室内の照明機器が消灯している状態でも、収納設備である扉D4の周囲を、配光角が大きい拡散光により広範囲に照明して、例えば、該扉D4の取手である照明装置4を容易に認識することができる。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態に係る照明装置5について、図14を参照しながら、具体的に説明する。
なお、本発明の第5の実施形態の照明装置5は、図14に示すように、支持部材50を貫通して固定する固定部材100を設け、照明装置5を収納設備に配設されるハンガーとして用いていることに特徴を有している。また、それ以外の第5の実施形態に係る構成は、第1乃至第4の各実施形態で述べた構成と同様である。そこで、第5の実施形態においては、第1乃至第4の各実施形態と異なる構成について中心に説明する。
本発明の第5の実施形態の照明装置5は、図14に示すように、支持部材50を貫通して固定する固定部材100を設けている。この様な固定部材100は、例えば、一対から成る。また、固定部材100は、基本的に第4の実施形態の照明装置4に設けられた固定部材90の構成と同様であるが、支持部材50を貫通した状態で固定するための貫通穴100aが開口されている。また、照明装置5の実施形態の例に関し、図14に示す照明装置5は、収納設備の壁面Wにハンガーして用いられている。したがって、例えば夜間であり室内の照明機器が消灯している状態でも、壁面Wに配設されたハンガーの位置を容易に認識することができ、且つハンガーに掛けた例えばタオルの状態を容易に確認することができる。また、光源10に電気的に接続され一定の照度以下の場合に光源10への駆動電力の供給を指示する図示せぬ検出部材を、照明装置5や壁面Wに設ける構成としても良い。
以上、第5の実施形態の照明装置5によれば、第1及び第4の実施形態の照明装置1及び照明装置4と同様に、例えば図2乃至図8に示すいずれかの導光板を配設し、例えば収納設備の収納容器に収納されている物品又は収納設備の周囲を、配光角が大きい拡散光により広範囲に照明する構成により、例えば複数載置された照明対象物を同時に且つ容易に確認することができる。
具体的には、第5の実施形態の照明装置5によれば、図14に示すように、支持部材50を貫通して固定する固定部材100を設け、収納設備の壁面Wにハンガーして用いられている。したがって、例えば夜間であり室内の照明機器が消灯している状態でも、ハンガーに掛ける例えば図示せぬタオルの状態を容易に確認することができる。さらに、第5の実施形態の照明装置5によれば、図14に示すように、例えば夜間であり室内の照明機器が消灯している状態でも、壁面Wの周囲を、配光角が大きい拡散光により広範囲に照明して、例えば、ハンガーである照明装置5を容易に認識することができる。
さらに、本発明の第1乃至第5の実施形態に係る照明装置1乃至照明装置5に設けられた各導光板の製造方法について、具体的に説明する。
導光板の製造方法には、例えば超音波加工、加熱加工、切削加工、レーザ加工、成型加工、及びシルク印刷加工を用いることができる。したがって、導光板の仕様やコスト及び必要数量等に応じて、各加工方法を選択することにより、凹状又は凸状のパターンを導光板の各面に精度良く安定的に形成することができる。以下、導光板の製造方法について詳細に説明する。超音波加工では、導光板の各面に当接させた超音波加工用ホーンの超音波の振動を用いて、導光板の各面を部分的に溶融させることにより、該各面に凹状のパターンを形成する。また、加熱加工では、導光板の各面に当接させた加工具の熱を用いて、導光板の各面を部分的に溶融させることにより、該各面に凹状のパターンを形成する。同様に、切削加工では、導光板の各面に当接しながら回転又は付勢させた切削工具を用いて、導光板の各面を部分的に削り取ることにより、該各面に凹状のパターンを形成する。同様に、レーザ加工では、導光板の各面に集光させたレーザ光の熱を用いて、導光板の各面を部分的に溶融させることにより、該各面に凹状のパターンを形成する。同様に、成型加工では、成型する導光板の外形形状を反映させた形状を金型の内部に形成し、例えば射出成型機に装着した金型に対して加熱して軟化させた樹脂を注入してから、該樹脂を冷却させることにより、導光板の各面に凹状のパターン、凸状のパターン、又は凹状及び凸状のパターンを形成する。
また、導光板の製造方法に関し、シルク印刷加工では、導光板の各面に対して所定の孔が開口した版を当接させ、孔を介して硬化性の樹脂を各面に付着させて、該各面を部分的に樹脂で被覆させることにより、該各面に凸状のパターンを形成する。また、成型加工又はシルク印刷加工に用いる導光板の基材である樹脂に、例えば拡散光を発する微粒子状の拡散部材を添加しても良い。同様に、上述した超音波加工、加熱加工、切削加工、又はレーザ加工を行う導光板の基材である樹脂に、例えば拡散光を発する微粒子状の拡散部材を添加したものを用いても良い。なお、上述した超音波加工、加熱加工、切削加工、レーザ加工、成型加工、及びシルク印刷加工を組み合わせて導光板を形成しても良い。具体的には、例えば成型加工により導光板の外形形状のみを形成した上で、例えば超音波加工により導光板の各面に凹状のパターンを形成しても良い。同様に、例えば成型加工により導光板の外形形状のみを形成した上で、例えばシルク印刷加工により導光板の各面に凸状のパターンを形成しても良い。
最後に、本願発明に係る第1乃至第5の実施形態に係る照明装置1乃至照明装置5の構成と主な作用効果について、請求項毎に説明する。
請求項1に記載の照明装置1乃至5は、収納設備に配設され、該収納設備に設けられた物品又は該収納設備の周囲を照明する照明装置であって、発光する光源10と、光源10が配設された基板20と、基板20に配設された光源10の前方に設けられ、基板20の長手方向に沿って延在し光源10の光を導出させる導光板30、31、32、33、34、35、61、62、63、64、65、66、67、67'、68、68'、71、72、73、及び74と、基板20を保持し、基板20の長手方向に沿って延在し開口部を有した筒状から成る保持部材40と、導光板30、31、32、33、34、35、61、62、63、64、65、66、67、67'、68、68'、71、72、73、及び74が保持部材40の開口部に取り付けられ棒状に一体に組み合わされた状態で、導光板30、31、32、33、34、35、61、62、63、64、65、66、67、67'、68、68'、71、72、73、及び74及び保持部材40の両端又は片端に設けられ、導光板30、31、32、33、34、35、61、62、63、64、65、66、67、67'、68、68'、71、72、73、及び74及び保持部材40を支持する支持部材50とを有することを特徴としている。さらに、光源10に対面する導光板30、31、32、33、34、35、64、72、73、及び74の一面、該一面に対向する導光板30、31、32、33、34、35、64、72、73、及び74の他面、又は保持部材40から突出した導光板30、31、32、33、34、35、64、72、73、及び74の側面に、光源10の光を拡散光として導出させる異なる大きさの凹状のドットパターンが形成されていることを特徴としている。さらに、前記導光板の長手方向の両側面に突出凹状部が形成されており、当該突出凹状部が前記保持部材の導光板接合部に係留されることを特徴とする。
この様な請求項1に記載の照明装置1乃至5によれば、例えば図2乃至図8に示すいずれかの導光板を配設し、例えば収納設備の収納容器に収納されている物品又は収納設備の周囲を、配光角が大きい拡散光により広範囲に照明する構成により、例えば複数載置された照明対象物を同時に且つ容易に確認することができる。さらに、この様な請求項1に記載の照明装置1乃至5によれば、例えば図4(d)に示す導光板64には、光源10に対面する導光板64の一面64aに凹状の一面側パターン64cが形成され、且つ導光板64の他面64bに対して、一面側パターン64cよりも大きい凹状の他面側パターン64dが形成されている。ここで、導光板64に形成された一面側パターン64c及び他面側パターン64dに対して光源10の光を照射することにより、それぞれ拡散光を発生させることができる。そして、一面側パターン64cよりも他面側パターン64dの方が大きく形成されていることから、一面側パターン64cと比較して他面側パターン64dの方が相対的に大きな拡散光が発生する。したがって、導光板64の他面64bから導出される光の明暗の差を小さくすることができる。また、例えば図6に示す導光板72において、該導光板72の一面72aに形成され他面72b側から視認される一面側パターン72cが、他面72bに形成された他面側パターン72dと比較して、4倍の大きさになるように形成されている。ここで、該導光板72の他面72bに形成された他面側パターン72dで発生する拡散光よりも、一面72aに形成された一面側パターン72cで発生する拡散光の方が、該導光板72の他面72b側から導出される割合が高いため、他面72b側から効率良く光を導出させることができる。
請求項2に記載の照明装置1乃至5は、請求項1に従属し、導光板30、31、32、33、34、35、64、72、73、及び74の一面及び他面に、異なる大きさの凹状のドットパターンが、対面非同一に又は対面同一に形成されていることを特徴としている。
この様な請求項2に記載の照明装置1乃至5によれば、例えば図4(d)に示す導光板64には、光源10に対面する導光板64の一面64aに凹状の一面側パターン64cが形成され、且つ該一面側パターン64cと対面非同一になるように、導光板64の他面64bに対して、一面側パターン64cよりも大きい凹状の他面側パターン64dが形成されている。この様な導光板64によれば、一面64aに形成された一面側パターン64cと他面64bに形成された他面側パターン64dが対面非同一に形成されており、他面64b側から視認される単位面積当たりのパターンの数が増加するため、導光板64の他面64b側から導出される光の明暗の差を小さくすることができる。また、一面側パターン64cと対面同一となるように、他面側パターン64dを形成した場合、一面64aに形成され他面64b側から視認される一面側パターン64cで発生した拡散光の大部分と、他面64bに形成され該他面64b側から視認される他面側パターン64dで発生した拡散光の一部とを、導出させることができる。
請求項3に記載の照明装置1乃至5は、請求項1に従属し、導光板30、31、32、33、34、35、64、72、73、及び74の一面及び他面に、異なる大きさの凹状のドットパターンが、同一又は異なる間隔で形成されていることを特徴としている。
この様な請求項3に記載の照明装置1乃至5によれば、例えば図6に示す導光板72において、一面72aに形成され他面72b側から視認される一面側72cが、他面72bに形成された他面側パターン72dと比較して、4倍の大きさになるように形成されている。また、導光板72において、他面72bに形成された他面側パターン72dが、一面72aに形成された一面側パターン72cと比較して、4倍の密度になるように形成されている。この様な導光板72によれば、例えば領域72kに示すように、他面72bに形成された4つの他面側パターン72dの中心部に、一面72aに形成され他面72b側から視認される一面側パターン72cが位置するよう、他面側パターン72dに対する一面側パターン72cの位置を、所定の距離だけX軸及びY軸方向に異ならせている。したがって、他面72b側から導光板72を視認した場合に、4つの他面側パターン72dの中心部に大きさが他面側パターン72dの4倍の一面側パターン72cが位置していることから、識別容易な所定の周期的な模様を有した面光源として用いることができる。
請求項4に記載の照明装置1乃至5は、請求項1に従属し、例えば導光板74の一面又は他面に、マトリクス状に形成された異なる大きさの凹状のドットパターンが、複数群設けられていることを特徴としている。
この様な請求項4に記載の照明装置1乃至5によれば、例えば図8に示す導光板74には、一面74aに形成され他面74b側から視認される一面側パターン74cが、他面74bに形成された他面側パターン74dと比較して、4倍の大きさになるように形成されている。さらに、導光板74において、他面74bに他面側パターン74dがマトリクス状に複数群形成され、一面74aに一面側パターン74cが一様に形成されている。この様な導光板74によれば、一面74aに一面側パターン74cがマトリクス状に複数群形成されていることから、パターンの有無による拡散光の効果が強調され所定の周期的な模様を有した面発光源として用いることができる。
請求項5に記載の照明装置1乃至5は、請求項1に従属し、導光板64の他面に形成された凹状のドットパターンは、導光板64の一面に形成された凹状のドットパターンよりも大きいことを特徴としている。
この様な請求項5に記載の照明装置1乃至5によれば、例えば図4(d)に示す導光板64には、導光板64の一面64aに形成された凹状の一面側パターン64cと、他面64bに形成された凹状の他面側パターン63dが、異なる大きさで形成されている。この様な導光板64によれば、他面64bに形成された他面側パターン64dで発生する拡散光よりも、一面64aに形成された一面側パターン64cで発生する拡散光の方が、該導光板64の他面64b側から導出される割合が高い。一方、導光板64では、一面側パターン64cよりも他面側パターン63dの方が大きく形成されていることから、一面側パターン64cと比較して他面側パターン63dの方が相対的に大きな拡散光が発生する。したがって、導光板62の他面62bから導出される光の明暗の差を小さくすることができる。
請求項6に記載の照明装置1乃至5は、請求項1に従属し、導光板30、31、32、33、34、35、64、72、73、及び74は、基板20の短手方向に沿って湾曲していることを特徴としている。
この様な請求項6に記載の照明装置1乃至5によれば、導光板30、31、32、33、34、35、64、72、73、及び74と保持部材40とを、例えば円柱形状から成る棒状に組み合わせて形成することができる。
請求項7に記載の照明装置1乃至5は、請求項1に従属し、導光板35は、光源10に対面する該導光板35の一面が光源10に沿って内側に湾曲して形成され、且つ該導光板35の一面に対向する他面が複数の凸状の曲面から形成されていることを特徴としている。
この様な請求項7に記載の照明装置1乃至5によれば、例えば図3(e)に示す導光板35には、光源10に対面する該導光板35の一面35aが光軸中心10に沿って内側に湾曲して形成され、且つ該導光板35の一面35aに対向する他面35bが複数の凸状の曲面から形成されている。また、導光板35の一面35aと他面35bの間に設けられた一側面35e及び他側面35fが、曲面から形成されている。この様な導光板35によれば、一面35aが光源10に沿って内側に湾曲して形成されていることから、一面35aに入射した光源10の光が、導光板35の内部に拡散した状態で伝搬する。さらに、導光板35の他面が複数の凸状の曲面から形成されていることから、該導光板35の他面35bから導出される光を、さらに拡散させると共に平坦化できる。
請求項8に記載の照明装置1乃至5は、請求項1に従属し、収納設備に配設され、取手、ハンガー、側壁、蝶番、又は梁として機能することを特徴としている。
この様な請求項8に記載の照明装置1乃至5によれば、収納設備に配設され、本来は照明機能を有していない取手、ハンガー、側壁、蝶番、又は梁を発光させることにより、収納設備の収納容器に収納されている物品を、配光角が大きい拡散光により広範囲に照明して、該物品の位置や状態を容易に確認することができる。具体的には、例えば図9(b)に示す照明装置1は、収納容器の扉D2の回動部T2に配設されている。したがって、扉D2を開いた時に、該扉D2の開き具合に依存せず、収納物を一定の照度で、効果的に照明することができる。
請求項9に記載の照明装置3は、収納設備に設けられ、該収納設備に設けられた収納容器の動作に連動して移動する移動部材80を更に有することを特徴としている。
この様な請求項9に記載の照明装置3によれば、図12に示すように、該照明装置3を移動可能に保持する移動部材80を設け、収納設備に設けられた収納容器Hを引き出した場合に、該収納容器Hの動作に連動して収納設備の内部を移動した上、収納容器Hに収納された物品に近接した状態で照明する。したがって、例えば夜間であり室内の照明機器が消灯している状態でも、収納容器Hの内部に収納された収納物を例えば斜め方向から効率良く照明することができることから、収納容器Hの内部に収納された収納物の位置や状態を容易に確認することができる。また、照明装置3は、収納容器Hを引き出しても、収納設備の端部に移動した状態で停止することから、収納容器Hから物品を取り出したり、物品を収納する際に、該照明装置3が干渉することを防止できる。
請求項10に記載の照明装置1乃至5は、請求項1に従属し、光源10に電気的に接続され、一定の照度以下の場合に光源10への駆動電力の供給を指示する検出部材を更に有することを特徴としている。
この様な請求項10に記載の照明装置1乃至5によれば、光源10に電気的に接続され一定の照度以下の場合に光源10への駆動電力の供給を指示する図示せぬ検出部材を、照明装置1や各扉又は収納容器Hに設ける構成とすることにより、照度が十分な場合に光源10を点灯させず、不必要な電力の消費を抑制することができる。
請求項11に記載の照明装置4及び5は、請求項1に従属し、支持部材50を挿入する穴が形成され、該支持部材50を固定する固定部材90及び100を更に有することを特徴としている。
この様な請求項11に記載の照明装置4によれば、例えば収納設備の物品の位置や状態を容易に確認することができる。具体的には、照明装置4によれば、図13に示すように、支持部材50を固定する固定部材90を設け、収納容器の扉D4の取手として用いられている。したがって、例えば夜間であり室内の照明機器が消灯している状態でも、扉D4の取手の位置を容易に認識することができ、且つ該扉D4を開けて内部に収納された収納物を照明することができる。
また、この様な請求項11に記載の照明装置5によれば、例えば収納設備の物品を、配光角が大きい拡散光により広範囲に照明して、該物品の位置や状態を容易に確認することができる。具体的には、第5の実施形態の照明装置5によれば、図14に示すように、支持部材50を貫通して固定する固定部材100を設け、収納設備の壁面Wにハンガーして用いられている。したがって、例えば夜間であり室内の照明機器が消灯している状態でも、壁面Wに配設されたハンガーの位置を容易に認識することができ、且つハンガーに掛けた例えばタオルの状態を容易に確認することができる。
請求項12に記載の照明装置4及び5は、請求項11に従属し、固定部材90及び100は、該固定部材90及び100の内部に光源10に駆動電力を供給する電源基板を備えたことを特徴としている。
この様な請求項12に記載の照明装置4及び5によれば、固定部材90又は100の内部に、例えば、基板20のコネクタ20dに接続され、光源10に駆動電力を供給する図示せぬ電源基板を備えることにより、照明装置4及び5を容易に取り扱うことができる。