JP5729048B2 - 評価装置、評価方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
実施の形態1.
図1は本実施の形態に係る評価装置の機能的構成を示す模式図である。本実施の形態に係る評価装置10は、パーソナルコンピュータ、サーバ装置などの情報処理装置であり、受付部11、情報取得部12、記憶部13、算出部14、評価部15、及び出力部16を備える。
このように、出願番号、管理番号等を受付部11にて受付けることにより、評価装置10は、評価すべき特許出願を特定することができる。
特許審査データベースは、例えば、特許庁、各種情報機関、民間企業等に設置されるデータベースであり、特許庁へ出願された特許出願に関して、出願番号、出願人、国際特許分類、リーガルステータス、出願公開された願書、特許請求の範囲及び明細書(公開特許公報)、当該特許出願に対して発行された拒絶理由通知書、並びに拒絶理由通知に対する手続きの補正の機会に提出された応答書(手続補正書、意見書)などのデータを関連付けて記憶する。なお、特許審査データベースは、単一のデータベースであってもよく、複数のデータベースにより構成されるものであってもよい。
本実施の形態では、特許出願の評価に必要な情報を、外部のデータベース(特許審査データベース)より適宜取得するものとして説明するが、評価に必要な情報を事前に収集して評価装置10の内部にデータベースを構築しておき、内部のデータベースより必要な情報を取得する構成としてもよい。
なお、各テーブル13a〜13cの内容については、後に詳述することとする。
本実施の形態では、特許請求の範囲に記載されている全文字数を計数し、計数結果を出願管理テーブル13aに登録する構成として説明するが、請求項1(メインクレーム)に記載された文字の数のみを計数し、出願管理テーブル13aの登録する構成としてもよい。
また、権利化の影響が少ない異業種に属する出願人の場合、重み係数を中程度に設定する。図6に示した例では、「企業名1」及び「企業名2」で識別される出願人にとって、「企業名3」の出願人は、権利化の影響が少ない異業種に属する出願人であるとして、これらの出願人に適用する重み係数を中程度に設定している。
更に、自社出願の権利化を阻止することは望ましくないため、自社の特許出願が引用されて拒絶されたケースでは、評価部15にて算出する評価値が0となるように、重み係数を0に設定している。
図7は、評価装置10による評価手順を説明するフローチャートである。評価装置10の受付部11は、まず、評価すべき特許出願を特定する情報を受付ける(ステップS11)。次いで、評価装置10の情報取得部12は、引用関係テーブル13bを参照し、評価対象の特許出願の被引用数Nqを計数する(ステップS12)。引用関係テーブル13bは、拒絶特許IDと引用特許IDとを対応付けて記憶しているため、引用関係テーブル13bの引用特許IDの欄に記憶されたIDのうち、評価対象の特許出願のIDと一致するIDが登録された拒絶理由通知の件数を計数することにより、被引用数Nqを計数することができる。ステップS11及びS12において、評価装置10は、評価対象の特許出願のID、及びを評価対象の特許出願が引用されて拒絶理由通知が発行された特許出願のID(拒絶特許ID)を記憶部13に一時的に記憶する。
次いで、評価装置10の出力部16は、評価部15より得られた評価結果を出力する(ステップS20)。このとき、ステップS19で算出した評価値をそのまま出力してもよく、算出した評価値を基に、優、良、可などのランク付け、評価する/評価しないなどの意味付けを行い、ランク付け又は意味付けの結果を出力する構成としてもよい。
また、出願管理テーブル13aを参照すれば、「ID2」の特許出願の最終状態は「拒絶」であるため、ステップS164に従い、E1の値を5に設定する。
また、出願管理テーブル13aを参照すれば、応答前及び応答後の請求項数は、それぞれ10及び8であり、応答前及び応答後の請求項文字数は、それぞれ3000及び3200であるから、ステップS165で計算する変化度合E2は、(3200/8)/(3000/10)−1=0.33となる。
また、出願管理テーブル13aを参照すれば、応答前及び応答後の請求項数は、それぞれ5及び5であり、応答前及び応答後の請求項文字数は、それぞれ1500及び1500であるから、ステップS165で計算する変化度合E3は、(1500/5)/(1500/5)−1=0となる。
上記計算例では、評価対象の特許出願「ID1」が、重み係数が高く設定されている出願人(企業名2)の特許出願「ID2」について発行された拒絶理由通知で引用され、しかも、特許請求の範囲を変化させることができたため、評価値として比較的大きな値が得られた。
仮に、評価対象の特許出願「ID1」が、特許出願「ID2」について発行された拒絶理由通知で引用されなかったとした場合、上記評価値Vの計算式において、第1項目が0となるので、評価値の値は0.33となる。
実施の形態1では、評価者が予め定めた重み係数Ciを用いて特許出願の評価に対する重み付けを行う構成としたが、例えば、出願人同士の技術分類の類似度から重み係数Ciを算出する構成とすることも可能である。実施の形態2では、出願人同士の技術分類の類似度から重み係数Ciを算出する構成について説明する。
なお、実施の形態2に係る評価装置10の機能的構成及びハードウェア構成は、実施の形態1の評価装置10と同様である。
そして、重要度Tj及び登録件数nijの積Tj・nijを全ての技術分野について合計した値を重み係数Ciとして用いることができる。この重み係数Ciは、技術分類全域における企業間の競合性を定量化したものであり、クロスライセンス交渉の相手として見た場合の他企業の重要度を表す指標である。
例えば、企業間の競合性の度合いを定量化するために、評価対象企業の全出願に対する審査官の引用数を他の企業毎にカウントし、その数に比例した因子を重要度として定めてもよい。また、技術分類毎に重要分野と重み付けの値とを事前に定めておき、引用先特許が属する技術分類に応じて重要度を定める構成としてもよい。
評価すべき特許出願を特定する情報を受付ける受付部、
拒絶の理由が示された特許出願と該拒絶の理由で示された先行の技術となる特許文献とを関連付けて記憶した引用関係テーブルと、特許出願と手続きの補正の機会の前後の該特許出願の特許請求の範囲に関する情報とを関連付けて持つ出願管理テーブルと、を記憶した記憶部、
前記受付部が受付けた評価すべき特許出願を特定する情報と前記引用関係テーブルとを用いて、前記受付部が受付けた評価すべき特許出願が先行の技術として拒絶の理由にて示された特許出願を特定し、該特定をした特許出願と前記出願管理テーブルとを用いて、前記受付部が受付けた評価すべき特許出願が先行の技術として拒絶の理由にて示された特許文献について、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲に関する情報を取得する情報取得部、
該情報取得部が取得した情報に基づき、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲の変化度合を算出する算出部、及び
該算出部が算出した変化度合に応じて、前記受付部にて受付けた情報により特定される特許出願の評価を行う評価部
を備えることを特徴とする評価装置。
特許出願人に係る情報に対応付けて重み係数を記憶する記憶部を備え、
前記出願管理テーブルが特許出願人を特定可能な情報を合わせて持ち、
前記情報取得部は、前記受付部が受付けた評価すべき特許出願が先行の技術として示された特許文献の出願人を併せて取得し、
前記評価部は、特許出願人を特定可能な情報を持つ前記出願管理テーブルと、前記情報取得部が取得した評価すべき特許出願が先行の技術として示された特許文献の出願人の情報と、特許出願人に係る情報に対応付けて重み係数を記憶する記憶部とを用いて重み係数を得て、前記評価に対する重み付けを行うことを特徴とする付記1に記載の評価装置。
前記出願管理テーブルは、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲に関する情報として特許請求の範囲に記載の文字数の情報を持ち、
前記算出部が算出する特許請求の範囲の変化度合は、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲夫々に含まれる文字数の変化を含むことを特徴とする付記1又は付記2に記載の評価装置。
前記出願管理テーブルは、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲に関する情報として特許請求の範囲に記載の請求項数の情報を持ち、
前記算出部が算出する特許請求の範囲の変化度合は、手続きの補正の機会の前後の請求項数の変化を含むことを特徴とする付記1から付記3の何れか1つに記載の評価装置。
コンピュータが、
評価すべき特許出願を特定する情報を受付け、
受付けた評価すべき特許出願を特定する情報と、拒絶の理由が示された特許出願及び該拒絶の理由で示された先行の技術となる特許文献を関連付けて記憶した引用関係テーブルとを用いて、受付けた評価すべき特許出願が先行の技術として拒絶の理由にて示された特許出願の特定を行い、
該特定をした特許出願と、特許出願及び手続きの補正の機会の前後の該特許出願の特許請求の範囲に関する情報を関連付けて持つ出願管理テーブルとを用いて、受付けた評価すべき特許出願が先行の技術として拒絶の理由にて示された特許文献について、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲に関する情報を取得し、
取得した情報に基づき、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲の変化度合を算出し、
算出した変化度合に応じて、受付けた情報により特定される特許出願を評価する
ことを特徴とする評価方法。
前記コンピュータは、
前記出願管理テーブルが特許出願人を特定可能な情報を合わせて持ち、
受付けた評価すべき特許出願が先行の技術として示された特許文献の出願人を併せて取得し、
特許出願人を特定可能な情報を持つ前記出願管理テーブルと、取得した評価すべき特許出願が先行の技術として示された特許文献の出願人の情報と、特許出願人に係る情報に対応付けて重み係数を記憶する記憶部とを用いて重み係数を得て、前記評価に対する重み付けを行う
ことを特徴とする付記5に記載の評価方法。
前記出願管理テーブルは、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲に関する情報として特許請求の範囲に記載の文字数の情報を持ち、
前記変化度合は、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲夫々に含まれる文字数の変化を含むことを特徴とする付記5又は付記6に記載の評価方法。
前記出願管理テーブルは、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲に関する情報として特許請求の範囲に記載の請求項数の情報を持ち、
前記変化度合は、手続きの補正の機会の前後の請求項数の変化を含むことを特徴とする付記5から付記7の何れか1つに記載の評価方法。
コンピュータに、
受付けた評価すべき特許出願を特定する情報と、拒絶の理由が示された特許出願及び該拒絶の理由で示された先行の技術となる特許文献を関連付けて記憶した引用関係テーブルとを用いて、評価すべき特許出願が先行の技術として拒絶の理由にて示された特許出願の特定を行い、
該特定をした特許出願と、特許出願及び手続きの補正の機会の前後の該特許出願の特許請求の範囲に関する情報を関連付けて持つ出願管理テーブルとを用いて、評価すべき特許出願が先行の技術として拒絶の理由にて示された特許文献について、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲に関する情報を取得し、
取得した情報に基づき、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲の変化度合を算出する
処理を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
前記コンピュータに、
算出した変化度合に基づいて、評価すべき特許出願に対する評価を行う
処理を実行させることを特徴とする付記9に記載のコンピュータプログラム。
前記出願管理テーブルは、特許出願人を特定可能な情報を合わせて持ち、
前記コンピュータに、
受付けた評価すべき特許出願が先行の技術として示された特許文献の出願人を併せて取得し、
特許出願人を特定可能な情報を持つ前記出願管理テーブルと、取得した評価すべき特許出願が先行の技術として示された特許文献の出願人の情報と、特許出願人に係る情報に対応付けて重み係数を記憶する記憶部とを用いて重み係数を得て、前記評価に対する重み付けを行う
処理を実行させることを特徴とする付記10に記載のコンピュータプログラム。
前記出願管理テーブルは、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲に関する情報として特許請求の範囲に記載の文字数の情報を持ち、
前記変化度合は、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲夫々に含まれる文字数の変化を含むことを特徴とする付記9から付記11の何れか1つに記載のコンピュータプログラム。
前記出願管理テーブルは、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲に関する情報として特許請求の範囲に記載の請求項数の情報を持ち、
前記変化度合は、手続きの補正の機会の前後の請求項数の変化を含むことを特徴とする付記9から付記12の何れか1つに記載のコンピュータプログラム。
11 受付部
12 情報取得部
13 記憶部
13a 出願管理テーブル
13b 引用関係テーブル
13c 重みテーブル
14 算出部
15 評価部
16 出力部
Claims (6)
- 評価すべき特許出願を特定する情報を受付ける受付部、
拒絶の理由が示された特許出願と該拒絶の理由で示された先行の技術となる特許文献とを関連付けて記憶した引用関係テーブルと、特許出願と手続きの補正の機会の前後の該特許出願の特許請求の範囲に関する情報とを関連付けて持つ出願管理テーブルと、を記憶した記憶部、
前記受付部が受付けた評価すべき特許出願を特定する情報と前記引用関係テーブルとを用いて、前記受付部が受付けた評価すべき特許出願が先行の技術として拒絶の理由にて示された特許出願を特定し、該特定をした特許出願と前記出願管理テーブルとを用いて、前記受付部が受付けた評価すべき特許出願が先行の技術として拒絶の理由にて示された特許文献について、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲に関する情報を取得する情報取得部、
該情報取得部が取得した情報に基づき、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲の変化度合を算出する算出部、及び
該算出部が算出した変化度合に応じて、前記受付部にて受付けた情報により特定される特許出願の評価を行う評価部
を備えることを特徴とする評価装置。 - 特許出願人に係る情報に対応付けて重み係数を記憶する記憶部を備え、
前記出願管理テーブルが特許出願人を特定可能な情報を合わせて持ち、
前記情報取得部は、前記受付部が受付けた評価すべき特許出願が先行の技術として示された特許文献の出願人を併せて取得し、
前記評価部は、特許出願人を特定可能な情報を持つ前記出願管理テーブルと、前記情報取得部が取得した評価すべき特許出願が先行の技術として示された特許文献の出願人の情報と、特許出願人に係る情報に対応付けて重み係数を記憶する記憶部とを用いて重み係数を得て、前記評価に対する重み付けを行うことを特徴とする請求項1に記載の評価装置。 - 前記出願管理テーブルは、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲に関する情報として特許請求の範囲に記載の文字数の情報を持ち、
前記算出部が算出する特許請求の範囲の変化度合は、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲夫々に含まれる文字数の変化を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の評価装置。 - 前記出願管理テーブルは、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲に関する情報として特許請求の範囲に記載の請求項数の情報を持ち、
前記算出部が算出する特許請求の範囲の変化度合は、手続きの補正の機会の前後の請求項数の変化を含むことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1つに記載の評価装置。 - コンピュータが、
評価すべき特許出願を特定する情報を受付け、
受付けた評価すべき特許出願を特定する情報と、拒絶の理由が示された特許出願及び該拒絶の理由で示された先行の技術となる特許文献を関連付けて記憶した引用関係テーブルとを用いて、受付けた評価すべき特許出願が先行の技術として拒絶の理由にて示された特許出願の特定を行い、
該特定をした特許出願と、特許出願及び手続きの補正の機会の前後の該特許出願の特許請求の範囲に関する情報を関連付けて持つ出願管理テーブルとを用いて、受付けた評価すべき特許出願が先行の技術として拒絶の理由にて示された特許文献について、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲に関する情報を取得し、
取得した情報に基づき、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲の変化度合を算出し、
算出した変化度合に応じて、受付けた情報により特定される特許出願を評価する
ことを特徴とする評価方法。 - コンピュータに、
受付けた評価すべき特許出願を特定する情報と、拒絶の理由が示された特許出願及び該拒絶の理由で示された先行の技術となる特許文献を関連付けて記憶した引用関係テーブルとを用いて、評価すべき特許出願が先行の技術として拒絶の理由にて示された特許出願の特定を行い、
該特定をした特許出願と、特許出願及び手続きの補正の機会の前後の該特許出願の特許請求の範囲に関する情報を関連付けて持つ出願管理テーブルとを用いて、評価すべき特許出願が先行の技術として拒絶の理由にて示された特許文献について、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲に関する情報を取得し、
取得した情報に基づき、手続きの補正の機会の前後の特許請求の範囲の変化度合を算出する、
処理を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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