JP5720614B2 - Waterproof connector - Google Patents
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Description
本発明は、防水コネクタに関する。 The present invention relates to a waterproof connector.
特許文献1に記載の防水コネクタは、キャビティを有するハウジングと、ハウジングの後部に配置されてキャビティと連通するシール孔を有するシール部材と、シール部材の後方に配置されてシール孔と連通する貫通孔を有するホルダとを備えている。ハウジングのキャビティ内には後方から端子金具が挿入される。端子金具は、電線の端末部に接続されている。端子金具がキャビティ内に正規挿入されると、電線が、シール部材のシール孔内に液密に挿入され、かつホルダの貫通孔に遊嵌して挿入されるようになっている。また、ホルダは、ハウジングに対してシール部材を押圧することなく配置される仮係止位置からシール部材を押圧して配置される本係止位置へと移動可能に組み付けられる。この場合、ホルダは、仮係止位置から本係止位置へと前後方向に移動可能とされている。 The waterproof connector disclosed in Patent Document 1 includes a housing having a cavity, a seal member having a seal hole disposed at the rear of the housing and communicating with the cavity, and a through-hole disposed behind the seal member and communicating with the seal hole. And a holder having. A terminal fitting is inserted into the cavity of the housing from the rear. The terminal fitting is connected to the terminal portion of the electric wire. When the terminal fitting is properly inserted into the cavity, the electric wire is inserted into the seal hole of the seal member in a liquid-tight manner and is loosely inserted into the through hole of the holder. Further, the holder is assembled so as to be movable from a temporary locking position arranged without pressing the sealing member against the housing to a full locking position arranged by pressing the sealing member. In this case, the holder is movable in the front-rear direction from the temporary locking position to the main locking position.
ところで、端子金具の軸心と電線の軸心とがずれている構成である場合に、キャビティ及び貫通孔がほぼ同軸上に位置していると、電線の軸心と貫通孔の軸心とがずれてしまう。このため、電線の外周と貫通孔の内周との間のクリアランスが、電線のずれ方向では小さく、電線のずれ方向と反対側では大きくなるという事情がある。その結果、貫通孔から後方に引き出された電線が前後方向と交差する方向でかつ前記電線のずれ方向と反対側に折り曲げられると、前記クリアランス内における電線の曲げ量が大きくなり、その曲げ方向にシール部材が大きく弾性変形して所定のシール性を確保することができないおそれがある。 By the way, when the axis of the terminal fitting and the axis of the electric wire are shifted from each other, if the cavity and the through hole are positioned substantially coaxially, the axis of the electric wire and the axis of the through hole are It will shift. For this reason, the clearance between the outer periphery of an electric wire and the inner periphery of a through-hole has the situation that it is small in the deviation | shift direction of an electric wire, and becomes large in the opposite side to the deviation | shift direction of an electric wire. As a result, when the electric wire drawn rearward from the through hole is bent in a direction intersecting the front-rear direction and opposite to the direction of displacement of the electric wire, the amount of bending of the electric wire in the clearance increases, and the bending direction There is a possibility that the seal member may be greatly elastically deformed and a predetermined sealability cannot be ensured.
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線の屈曲時にシール性が低下するのを防止することを目的とする。 This invention is completed based on the above situations, Comprising: It aims at preventing that sealing performance falls at the time of the bending of an electric wire.
本発明のコネクタは、電線の端末部に接続され、前記電線とは異なる軸心を有する端子金具と、前記端子金具が後方から挿入されるキャビティを有するハウジングと、前記ハウジングの後部に配置され、前記キャビティと連通する位置に前記電線が液密に挿入されるシール孔を有するシール部材と、前記シール部材の後方に配置されて、前記ハウジングに対して仮係止位置から本係止位置へと移動可能に組み付けられ、前記シール孔と連通する位置に前記電線が遊嵌して挿入される貫通孔を有し、前記仮係止位置では、前記キャビティ及び前記貫通孔がほぼ同軸上に位置して前記電線と前記貫通孔との相互の軸心がずれ、前記本係止位置では、前記電線と前記貫通孔との相互の軸心がほぼ一致するように、移動可能なリヤ部材とを備えているところに特徴を有する。 The connector of the present invention is connected to the terminal portion of the electric wire, and has a terminal fitting having an axis different from that of the electric wire, a housing having a cavity into which the terminal fitting is inserted from the rear, and a rear portion of the housing, A seal member having a seal hole into which the electric wire is inserted in a liquid-tight manner at a position communicating with the cavity; and a rearward position of the seal member, the temporary locking position to the final locking position with respect to the housing. It has a through hole into which the wire is loosely fitted and inserted at a position communicating with the seal hole, and the cavity and the through hole are located substantially coaxially at the temporary locking position. And a rear member movable so that the mutual axial centers of the electric wire and the through hole are substantially aligned with each other at the final locking position. ing Having the features the time.
リヤ部材が仮係止位置にあるときには、キャビティ及び貫通孔がほぼ同軸上に位置するため、端子金具が貫通孔からシール孔を経てキャビティ内へとスムーズに挿入される。一方、リヤ部材が本係止位置にあるときには、電線と貫通孔との相互の軸心がほぼ一致するため、貫通孔から後方に引き出された電線が径方向のいずれの方向に曲げられても、シール部材にはほぼ均一な応力が加わることになる。したがって、電線と端子金具との相互の軸心がずれていることに起因して電線の屈曲時にシール部材が過度に弾性変形するのが防止される。その結果、シール部材による所定のシール性を確保することができる。 When the rear member is in the temporary locking position, since the cavity and the through hole are located substantially coaxially, the terminal fitting is smoothly inserted into the cavity from the through hole through the seal hole. On the other hand, when the rear member is in the final locking position, the mutual axial centers of the electric wire and the through hole substantially coincide with each other, so that the electric wire drawn backward from the through hole can be bent in any radial direction. A substantially uniform stress is applied to the seal member. Accordingly, it is possible to prevent the seal member from being excessively elastically deformed when the electric wire is bent due to the mutual misalignment of the axial centers of the electric wire and the terminal fitting. As a result, a predetermined sealing property by the sealing member can be secured.
本発明は次のように具体化することができる。
前記リヤ部材は、前記仮係止位置では前記シール部材を押圧することなく配置され、前記本係止位置では前記シール部材を押圧して前記ハウジングとの間に圧縮するように、前後方向に対して斜め方向に移動可能とされている。仮係止位置ではシール部材がリヤ部材により押圧されないため、端子金具がシール孔を通過する際に挿入抵抗が過大になることがなく、挿入負担が軽減される。一方、本係止位置ではシール部材がリヤ部材により押圧されてリヤ部材とハウジングとの間に圧縮されるため、シール部材と電線との密着性が高められ、シール性が良好となる。
The present invention can be embodied as follows.
The rear member is disposed without pressing the seal member at the temporary locking position, and is pressed with respect to the front-rear direction so as to press the seal member and compress between the housing at the final locking position. It is possible to move in an oblique direction. Since the sealing member is not pressed by the rear member at the temporary locking position, the insertion resistance does not become excessive when the terminal fitting passes through the sealing hole, and the insertion burden is reduced. On the other hand, since the seal member is pressed by the rear member and compressed between the rear member and the housing at the final locking position, the adhesion between the seal member and the electric wire is enhanced, and the sealing performance is improved.
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。実施形態1に係る防水コネクタは、端子金具70、ハウジング10、シール部材30及びリヤ部材50を備えて構成される。ハウジング10は相手コネクタ(図示せず)と嵌合可能とされている。
<Embodiment 1>
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The waterproof connector according to the first embodiment includes a terminal fitting 70, a
端子金具70は導電性の金属板を曲げ加工等して成形され、相手コネクタに装着された相手端子金具に接続可能な接続部(図示せず)と、接続部の後方に配置されて電線90の端末部に圧着により接続されるバレル部71とを有している。また、端子金具70は前後方向の略全長に亘って延びて接続部とバレル部71とをつなぐ帯板状の基部72を有している。図1に示すように、基部72はバレル部71に段部73を有しており、バレル部71のうち段部73を境とする後方部分は前方部分より上方へシフトして配置されている。そして、端子金具70の軸心は、電線90の軸心とは異なる位置に設定されている。具体的には、電線90の軸心が端子金具70の基部72側に設定されている。
The
ハウジング10は合成樹脂製であって、図1及び図8に示すように、略角ブロック状のハウジング本体11と、ハウジング本体11の後端から後方へ一回り大きくなって突出する略角筒状の嵌合凹部12と、嵌合凹部12の後端両側から連続して後方へ突出する略板状の一対の係止板部13とを備えている。
The
ハウジング本体11には、複数のキャビティ14が整列して形成されている。各キャビティ14内には後方から端子金具70が挿入される。端子金具70がキャビティ14内に正規挿入された状態では、キャビティ14内の後端部に電線90の端末部が収容されるようになっている。図示する場合、電線90の端末部は、キャビティ14内の上端部に配置されている。
A plurality of
図1に示すように、嵌合凹部12内には後方からシール部材30が挿入される。シール部材30はシリコンゴム等のゴム製であって、前後方向に所定厚みをもったマット状の一括ゴム栓とされている。そして、シール部材30には、組み付け状態で各キャビティ14と連通する位置にシール孔31が形成されている。各シール孔31の内周面には、前後方向に複数条の内周リップ32が周回して形成されている。各内周リップ32の内径は、電線90の外径よりも小さくされている。端子金具70がキャビティ14内に正規挿入された状態では、各内周リップ32が電線90の外周面に弾性的に密着され、電線90とシール部材30との間が液密に保持されるようになっている。この場合に、電線90とシール孔31の相互の軸心はほぼ一致しており、電線90にはシール部材30から周方向にほぼ均等な圧力が付与される。また、シール部材30が嵌合凹部12内に挿入された状態では、シール孔31の軸心は、キャビティ14の軸心より上方にずれて位置するようになっている。
As shown in FIG. 1, a
また、シール部材30の外周面には、前後方向に複数条の外周リップ33が周回して形成されている。シール部材30がハウジング10に組み付けられると、各外周リップ33が嵌合凹部12の内周面に弾性的に密着され、シール部材30とハウジング10との間が液密に保持されるようになっている。
A plurality of outer
図3及び図4に示すように、両係止板部13の上下方向略中央部には、所定方向に延びる案内溝15が形成されている。案内溝15は、前端から後方へ向けてほぼ前後方向に延びる終端部16と、終端部16の後端から後方へ向けて次第に下り勾配で傾斜する移行部17と、移行部17の後端から後方へ向けてほぼ前後方向に延びる導入部18とにより構成されている。導入部18は、係止板部13の後端に開口する形態とされている。案内溝15内にはリヤ部材50の案内突部52(後述する)が挿入され、挿入された案内突部52は案内溝15に沿って変位可能となっている。
As shown in FIGS. 3 and 4, a
また、両係止板部13における案内溝15を挟んだ上下両側には、略矩形窓状の係止孔19が開口して形成されている。さらに、両係止板部13の内面には、図8に示すように、上下一対ずつの凹溝21が凹み形成されている。凹溝21は、係止板部13の後端に開口する形態とされている。係止孔19内にはリヤ部材50の第1、第2係止突起53、54(後述する)が挿入され、挿入された第1、第2係止突起53、54が係止孔19内で係止可能に配置される。また、係止孔19内に挿入される第2係止突起54は凹溝21を通過するようになっている。
In addition, on both the upper and lower sides of the both locking
リヤ部材50は合成樹脂製であって、図3及び図7に示すように、全体として略角ブロック状をなし、ハウジング10に対して仮係止位置から本係止位置へと移動可能に組み付けられる。リヤ部材50の前後寸法は、シール部材30の前後寸法よりも大きく、係止板部13の前後寸法とほぼ同じとされている。また、リヤ部材50の上下寸法は、シール部材30の上下寸法よりも大きく、嵌合凹部12の上下寸法とほぼ同じとされている。
The
リヤ部材50には、図2に示すように、組み付け状態で各シール孔31と連通する位置に貫通孔51が形成されている。端子金具70がキャビティ14内に正規挿入された状態では、貫通孔51内に電線90が遊嵌して挿入されるようになっている。貫通孔51は、図1に示すように、仮係止位置ではキャビティ14とほぼ同軸上に位置し、図2に示すように、本係止位置ではシール孔31とほぼ同軸であるがキャビティ14と偏心した位置に配置されるようになっている。また、電線90は、図1に示すように、仮係止位置では貫通孔51内の上端部に配置され、図2に示すように、本係止位置では貫通孔51内の中心部に配置されるようになっている。
As shown in FIG. 2, the
図4及び図7に示すように、リヤ部材50の両側面の上下方向略中央部には、円柱状の一対の案内突部52が突出して形成されている。案内突部52は、案内溝15の溝面を摺動可能とされている。この場合に、案内突部52は、図5に示すように、仮係止位置では導入部18内に位置し、図6に示すように、本係止位置では終端部16内に位置し、仮係止位置から本係止位置に向かう過程では移行部17内に変位可能に位置するようになっている。
As shown in FIGS. 4 and 7, a pair of
また、図4及び図7に示すように、リヤ部材50の両側面における案内突部52を挟んだ上下両側には、爪状の一対ずつの第1、第2係止突起53、54が突出して形成されている。第1係止突起53は、第2係止突起54の前方でかつ第2係止突起54の上方に位置している。第1係止突起53の前端から第2係止突起54の後端までの距離は、係止孔19の前後方向の開口寸法とほぼ同じとされている。そして、第1係止突起53は、図5及び図6に示すように、仮係止位置及び本係止位置の両位置において係止孔19内に位置している。また、第2係止突起54は、図5に示すように、仮係止位置ではハウジング10の後端部に位置し、図6に示すように、本係止位置では係止孔19内に位置するようになっている。
Further, as shown in FIGS. 4 and 7, a pair of claw-shaped first and
実施形態1に係る防水コネクタの構造は上述の通りであり、続いて、防水コネクタの作用を説明する。
図3に示すように、ハウジング10の嵌合凹部12内にシール部材30が組み付けられる。次いで、図1に示すように、ハウジング10に対して後方からリヤ部材50が組み付けられる。リヤ部材50が仮係止位置に至ると、図5に示すように、案内突部52が案内溝15の導入部18内に挿入されるとともに、第1係止突起53が係止孔19内に弾性的に嵌り込んで係止孔19の後縁に当接可能に配置され、かつ第2係止突起54が凹溝21の後縁に当接可能に配置される。第1係止突起53が係止孔19の後縁に当接することによってホルダの後方への抜け止めがなされ、第2係止突起54が凹溝21の後縁に当接することによってホルダの前方への移動が規制されるようになっている。
The structure of the waterproof connector according to the first embodiment is as described above, and then the operation of the waterproof connector will be described.
As shown in FIG. 3, the
上記のようにリヤ部材50が仮係止位置に保持された状態では、図1に示すように、リヤ部材50がシール部材30の後方に離間して配置され、貫通孔51がキャビティ14とほぼ同軸上に位置する。
In the state where the
続いて、ハウジング10のキャビティ14内に後方から端子金具70を挿入する。端子金具70は、貫通孔51からシール孔31を経てキャビティ14内に挿入される。このとき、貫通孔51がキャビティ14と同軸上に位置しているため、端子金具70の円滑な挿入動作が確保される。キャビティ14内に端子金具70が正規挿入されると、電線90がシール孔31内に液密に挿入される。
Subsequently, the terminal fitting 70 is inserted into the
その後、リヤ部材50が仮係止位置から本係止位置に移動させられる。リヤ部材50が前方に押圧されると、第2係止突起54と凹溝21との係止状態が解除され、リヤ部材50が本係止位置に向けて移動させられる。この間、案内突部52が案内溝15の移行部17を摺動することにより、リヤ部材50が前後方向に対して斜め上方に移動させられる。
Thereafter, the
リヤ部材50が本係止位置に到達すると、図6に示すように、案内突部52が案内溝15の終端部16内に挿入されるとともに、第1係止突起53が係止孔19の前縁に当接可能に配置され、かつ第2係止突起54が係止孔19内に弾性的に嵌り込んで係止孔19の後縁に当接可能に配置される。これにより、リヤ部材50が本係止位置にて前後方向に移動規制状態に留め置かれる。
When the
また、本係止位置では、図2に示すように、リヤ部材50がシール部材30の後面に当接してシール部材30を押圧し、シール部材30がハウジング10とリヤ部材50との間に前後方向に弾性的に圧縮挟持させられる。これにより、シール孔31が縮径する方向にシール部材30が弾性変形して、シール部材30と電線90との密着性が高められる。
Further, in the final locking position, as shown in FIG. 2, the
さらに、本係止位置では、図2に示すように、貫通孔51の軸心が、キャビティ14の軸心より上方に偏心する一方、シール孔31の軸心にほぼ一致するようになる。つまり、貫通孔51がシール孔31と同軸で連通することになる。このため、貫通孔51と電線90の相互の軸心もほぼ一致し、貫通孔51内の中心部に電線90が位置することにより、貫通孔51の内周面と電線90の外周面との間のクリアランスが上下方向でほぼ一定でかつ左右方向でほぼ一定となる。
Furthermore, in the final locking position, as shown in FIG. 2, the axial center of the through
ところで、リヤ部材50が本係止位置に保持された状態で、貫通孔51の後方に引き出された電線90が前後方向と交差する方向に折り曲げられることがある。すると、電線90がシール孔31内及び貫通孔51内で傾斜するものの、貫通孔51内における電線90が径方向のいずれの方向に振られてもほぼ一定の傾斜角で曲げられて過度に曲げられることがない。このため、電線90の屈曲時に、シール孔31が大きく拡径することがなく、シール部材30と電線90との所定の密着性が保持される。
By the way, in a state where the
以上説明したように実施形態1によれば、リヤ部材50が仮係止位置にあるときには、キャビティ14及び貫通孔51がほぼ同軸上に位置するため、端子金具70が貫通孔51からシール孔31を経てキャビティ14内へとスムーズに挿入される。一方、リヤ部材50が本係止位置にあるときには、電線90と貫通孔51との相互の軸心がほぼ一致するため、貫通孔51から後方に引き出された電線90がいずれの方向に曲げられても、シール部材30にはほぼ均一な応力が加わることになる。したがって、電線90と端子金具70との相互の軸心がずれていることに起因して電線90の屈曲時にシール部材30が過度に弾性変形するのが防止される。その結果、シール部材30による所定のシール性を確保することができる。
As described above, according to the first embodiment, when the
また、リヤ部材50が仮係止位置にある状態では、シール部材30がリヤ部材50により押圧されないため、端子金具70がシール孔31を通過する際に挿入抵抗が過大になることがなく、挿入負担が軽減される。一方、本係止位置ではシール部材30がリヤ部材50により押圧されてリヤ部材50とハウジング10との間に圧縮されるため、シール部材30と電線90との密着性が高められ、シール性が良好となる。
Further, in the state where the
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)リヤ部材は、仮係止位置から本係止位置に向けて前進せずにシール部材の後面に沿って移動する構成であってもよい。
(2)仮係止位置では、リヤ部材はシール部材の後面に当接するもののシール部材を押圧しない構成であってもよい。
(3)実施形態1とは逆に、嵌合凹部の内面に案内突部が設けられ、リヤ部材の両側面に案内溝が設けられるものであってもよい。
(4)リヤ部材を仮係止位置及び本係止位置に保持するための係止構造は任意であり、この種の周知の係止構造を採用することができる。
<Other embodiments>
The present invention is not limited to the embodiments described with reference to the above description and drawings. For example, the following embodiments are also included in the technical scope of the present invention.
(1) The rear member may be configured to move along the rear surface of the seal member without moving forward from the temporary locking position toward the main locking position.
(2) In the temporary locking position, the rear member may be in contact with the rear surface of the seal member but may not press the seal member.
(3) Contrary to Embodiment 1, a guide protrusion may be provided on the inner surface of the fitting recess, and guide grooves may be provided on both side surfaces of the rear member.
(4) The locking structure for holding the rear member in the temporary locking position and the main locking position is arbitrary, and this kind of known locking structure can be adopted.
10…ハウジング
14…キャビティ
15…案内溝
30…シール部材
31…シール孔
50…リヤ部材
51…貫通孔
52…案内突部
70…端子金具
90…電線
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記端子金具が後方から挿入されるキャビティを有するハウジングと、
前記ハウジングの後部に配置され、前記キャビティと連通する位置に前記電線が液密に挿入されるシール孔を有するシール部材と、
前記シール部材の後方に配置されて、前記ハウジングに対して仮係止位置から本係止位置へと移動可能に組み付けられ、前記シール孔と連通する位置に前記電線が遊嵌して挿入される貫通孔を有し、前記仮係止位置では、前記キャビティ及び前記貫通孔がほぼ同軸上に位置して前記電線と前記貫通孔との相互の軸心がずれ、前記本係止位置では、前記電線と前記貫通孔との相互の軸心がほぼ一致するように、移動可能なリヤ部材とを備えていることを特徴とする防水コネクタ。 A terminal fitting connected to a terminal portion of the electric wire and having an axis different from the electric wire;
A housing having a cavity into which the terminal fitting is inserted from behind;
A seal member disposed at the rear of the housing and having a seal hole into which the electric wire is liquid-tightly inserted at a position communicating with the cavity;
It is disposed behind the seal member and is assembled to the housing so as to be movable from a temporary locking position to a final locking position, and the electric wire is loosely inserted into a position communicating with the seal hole. Having a through hole, and in the temporary locking position, the cavity and the through hole are positioned substantially coaxially, and the axial centers of the electric wire and the through hole are shifted. A waterproof connector comprising a movable rear member so that mutual axial centers of an electric wire and the through hole substantially coincide with each other.
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