JP5714611B2 - サーマルインクジェットプリントヘッドにおけるコゲーションを最小限に抑える方法 - Google Patents

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Description

本発明は、サーマルインクジェットプリンタのためのインクジェットインクに関する。これは、主として、繰り返し作動させた後のヒータエレメントのコゲーションを最小限に抑えるために開発された。
熱気泡を形成するインクジェットプリントヘッドは、ノズルチャンバ内に収容される印刷流体中に特定の量の熱を発生することによって機能する。この熱は、気泡を形成させ、気泡は、流体がノズルを強制的に通されると最終的に崩壊する。次いで、気泡の崩壊が、より多くの流体をノズルチャンバに進入させ、同じプロセスが再開される。
出願人は、一連の熱気泡を形成するプリントヘッドを開発した。出願人の熱気泡を形成するプリントヘッドは、懸架されたヒータエレメントを伴うもの(例えば、米国特許第6,755,509号、第7,246,886号、および第7,401,910号(それらの内容は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるような)ならびに埋め込まれたヒータエレメントを伴うもの(例えば、米国特許第7,377,623号、第7,431,431号、第2006/250453号、および第7,491,911号(それらの内容は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるような)を含む。CanonおよびHewlett-Packardから入手可能なもの等の熱気泡を形成するプリントヘッドの他の設計は、当業者に既知であろう。
熱気泡を形成するプリントヘッドのためのインクジェットインクは、一般的には、顔料ベースまたは染料ベースの着色剤を含む水性インク配合物である。実質的に全てのサーマルインクジェットプリントヘッドにおける問題は、インクを加熱するために使用されるヒータエレメント上の固体堆積物の蓄積であり、当該技術分野において「コゲーション(kogation)」として知られる現象である。コゲーションはヒータエレメントの効率を低下させるので問題となるが、コゲーションは、ノズルの故障の原因にもなる場合がある。通常、顔料の分散を含むインクジェットインクが、よりコゲーションを起こしやすいが、コゲーションは、染料ベースのインク、特に、ポリマー添加剤を含むあらゆるインクにおいて、なお問題であり得る。
コゲーションの問題は、先行技術において種々の手段によって対処されてきた。いくつかのインクジェットプリンタにおいて、コゲーションは、堆積物が除去されてもよいように、ヒータエレメント上のコゲーションの原因となる堆積物を十分に妨害する非吐出駆動パルスの使用によって対処される。米国特許第5,440,330号および第2007/052761号は、コゲーションの除去において有用な特定のパルス電圧、パルス幅、パルス周波数等の使用について記載している。しかしながら、そのような手法の成果は限られており、全ての種類のコゲーションを除去するには有用ではない可能性がある。
欧州特許第EP‐A‐1302321号は、コゲーションの問題に対応するように特別に設計されたプリントヘッドについて記載している。各インク吐出デバイスは、可撓性膜によって分離された2つのチャンバを備え、第1のチャンバは気泡を発生させるために使用され、第2のチャンバはインクを吐出する。第1のチャンバから可撓性膜を介して第2のチャンバに伝達される圧力波が、液滴の吐出を引き起こす。この構成の利点は、ヒータエレメントにコゲーションが起こらないように、第1のチャンバ内で単純な非コゲーション性流体(例えば水)を使用できることである。しかしながら、デバイスは複雑であり、必然的に従来の気泡形成チャンバよりも大きなプリントヘッドの領域を占める。
先行技術におけるコゲーションを減少させるための他の手法は、インクジェットインク中に添加剤を用いる。例えば、米国特許第2002/113842号は、顔料ベースのインクにおけるアルドン酸添加剤(例えばグルコン酸)の使用について記載している。自己分散型顔料およびポリマー分散剤により分散する顔料の両方が記載されている。しかしながら、アルドン酸添加剤を含まない全ての場合においてコゲーションが高いことが報告された。
欧州特許第EP‐A‐1279707号は、コゲーションを減少させるための有機ホスホン酸添加剤の使用について記載している。
米国特許第2008/066644号は、コゲーションを減少させるための2つの界面活性剤と組み合わせたアミン添加剤の使用について記載している。
米国特許第6,616,273号は、ヒータエレメントに銅イオンを送達してコゲーションの除去における補助となる、インクへの銅塩の添加について記載している。
米国特許第4,790,880号は、コゲーションを減少させて印刷の品質を向上させるために、インクへのクラウンエーテルの添加について記載している。
国際公開第WO97/31984号は、コゲーションを減少させることが報告されているビニルシリコーンポリマーを含有する顔料ベースのインクジェットインクについて記載している。
インクジェットインク、特に顔料ベースのインクジェットインクによる、ヒータエレメントのコゲーションを最小限に抑えるための新規手段を提供することが望ましいであろう。
第1の態様において、サーマルインクジェットプリントヘッド内のヒータエレメントのコゲーションを最小限に抑える方法であって、
(i)プリントヘッドの少なくとも1つのノズルチャンバにインクジェットインクを供給するステップと、
(ii)ノズルチャンバ内のヒータエレメントを、その中で気泡を形成するのに十分な温度までインクの一部を加熱するために作動させ、それによってノズルチャンバと関連付けられたノズル開口部からインクの液滴を吐出させるステップと、を含み、
インクは、約100℃未満のガラス転移温度(T)を有するアクリルポリマーを含み、該アクリルポリマーがヒータエレメントのコゲーションを最小限に抑えるようにした方法が提供される。
本発明は、本明細書に記載されるような特定の種類のアクリルポリマーを用いてインクジェットインクを配合することによって、最小限のコゲーションを達成する。
所望される場合は、ヒータエレメントは、少なくとも1000万回、または所望される場合は少なくとも2000万回作動され、アクリルポリマーを含まないインクと比較してより少ないコゲーションを示す。本発明によるインクは、ポリマーを含まない同等のインクおよび約100℃以上のガラス転移温度(T)を有するアクリルポリマーを含有するインクよりも少ないコゲーションを示す。
インクは、顔料または染料であってもよい着色剤を含む。所望される場合は、インクは、自己分散型および/または表面改質顔料であってもよい顔料を含む。換言すると、インクは、水性インクビヒクル中に分散されるためにいずれのポリマー分散剤も必要としない顔料を含んでもよい。
所望される場合は、アクリルポリマーは、スチレン‐アクリルコポリマー等のオレフィン‐アクリルコポリマーである。
所望される場合は、スチレン‐アクリルコポリマーは、約90℃未満のTを有する。所望される場合は、スチレン‐アクリルコポリマーは、約0〜60℃の範囲、または所望される場合は約10〜50℃の範囲のTを有する。
所望される場合は、スチレン‐アクリルコポリマーは、100〜300mgKOH/gの範囲、または所望される場合は100〜180mgKOH/gの範囲の酸価を有する。
所望される場合は、インクビヒクルは、一般的には少なくとも50重量%の水を含有する水性インクビヒクルである。
所望される場合は、インクビヒクルは、5重量%〜40重量%の範囲の量で存在する少なくとも1つの溶媒を含む。
所望される場合は、インクビヒクルは、0.1重量%〜5重量%の範囲の量で存在する少なくとも1つの界面活性剤を含む。
所望される場合は、少なくとも1つの溶媒は、エチレングリコール、グリセロール、および2‐ピロリドンからなる群から選択される。例えば、溶媒は、エチレングリコール、グリセロール、および2‐ピロリドンの混合物を含んでもよい。
所望される場合は、顔料は、0.01〜25重量%、所望される場合は0.1〜10重量%の範囲の量で存在する。
所望される場合は、アクリルポリマーは、0.1〜15重量%、または所望される場合は0.2〜10重量%、または所望される場合は0.5〜5重量%の範囲の量で存在する。
第2の態様において、サーマルインクジェットプリントヘッド内のヒータエレメントのコゲーションを最小限に抑えるためのインクジェットインクにおけるアクリルポリマー添加剤の使用であって、アクリルポリマーは約100℃未満のガラス転移温度(T)を有する、使用が提供される。第2の態様の種々の所望される場合には実施形態は、第1の態様と関連して上述される所望される場合の実施形態に準じてもよい。
第3の態様において、サーマルインクジェットプリントヘッド内のヒータエレメントのコゲーションを最小限に抑えるためのインクジェットインクであって、
インクビヒクルと、
自己分散型着色剤と、
約100℃未満のガラス転移温度(T)を有するスチレン‐アクリルコポリマーと、を含むインクが提供される。
自己分散型着色剤は、それらの性質上、インクジェットインク中に配合されるためにいずれのポリマー分散剤も必要としないため、第3の態様によるインクジェットインクはこれまで未知であった。しかしながら、コゲーションの減少を補助するために特定のアクリルポリマーを使用することは、第3の態様によるインクが、アクリルポリマーを含まないインクに勝る重大な利点を提供することを意味する。
所望される場合は、自己分散型着色剤は表面改質顔料である。所望される場合は、表面改質顔料は、表面スルホネート基または表面カルボキシレート基を含む。顔料は、黒色、青緑色、赤紫色、黄色、赤色、緑色、青色、赤外吸収等であってもよい。
第3の態様の種々の他の所望される場合の実施形態は、第1の態様と関連して上述される所望される場合の実施形態に準じてもよい。
第4の態様において、第3の態様に記載のインクジェットインクを収容する、サーマルインクジェットプリントヘッドのためのインクカートリッジが提供される。サーマルインクジェットプリントヘッドは、第4の態様によるインクカートリッジと一体化されてもよい。
第5の態様において、第3の態様に記載のインクジェットインクを収容するインク貯蔵槽と流体連通するサーマルインクジェットプリントヘッドを備えるインクジェットプリンタが提供される。
所望される場合は、サーマルインクジェットプリントヘッドは、インクを収容する複数のノズルチャンバを備え、各ノズルチャンバは、ノズルチャンバ内に懸架されたまたは埋め込まれたヒータエレメントを備え、ヒータエレメントは、気泡を形成するのに十分な温度までインクの一部を加熱し、それによってノズルチャンバからインクの液滴を吐出するように構成される。懸架されたヒータエレメントを有するサーマルインクジェットプリントヘッドの例が、本明細書に記載される。他の種類のサーマルインクジェットプリントヘッドは、当業者には周知になるであろう。
次に、添付の図面を参照して、本発明の所望される場合の実施形態を例としてのみ記載する。
サーマルインクジェットプリントヘッドの一部の斜視図である。 図1に示されるノズルアセンブリのうちの1つの側面図である。 図2に示されるノズルアセンブリの斜視図である。 サーマルインクジェットプリントエンジンの斜視図である。
本明細書で使用される場合、「アクリルポリマー」という用語は、アクリルホモポリマー、アクリルコポリマー、アクリルターポリマー等を含む任意の種類のアクリルポリマー樹脂を意味するために使用される。アクリルポリマーは、アクリル酸、メタクリル酸、アクリレート、メタクリレート等の任意の適切なアクリルモノマーから形成されてもよい。
本発明は、約100℃未満のガラス転移温度(T)を有するアクリルポリマーを含むインクジェットインクを用いる。そのようなアクリルポリマーは、出願人によってサーマルインクジェットプリントヘッド内のヒータエレメントのコゲーションを最小限に抑えるのに有用であることが示された。これまで、ヒータエレメントのコゲーションは、多くのインクジェットインク中に含まれる非揮発性ポリマー分散剤によって主に引き起こされると考えられていた。ポリマー分散剤は、一般的には、顔料の分散を補助するためにインクジェットインクに添加される。特定の種類のアクリルポリマーを含むことによって、そのようなアクリルポリマーを含有しないインクおよび/またはいかなるポリマー添加剤も含まないインクと比較した場合にヒータエレメントのコゲーションが減少されることは、実に驚くべきことである。少なくとも1000万回の液滴吐出または少なくとも2000万回の液滴吐出後のヒータエレメントの目視比較によると、本発明で用いられるインクとポリマーを含まないインクとでは顕著な相違が示される。具体的には、ポリマーを含まないインクと比較した場合、約100℃未満のTを有するアクリルポリマーを含有するインクには、著しく少ないコゲーションが観察される。これまでポリマーがサーマルインクジェットプリントヘッドにおけるコゲーションの主要原因のうちの1つであると考えられてきたことを考慮すると、これは非常に驚くべき結果である。
本発明は、染料ベースのインクまたは顔料ベースのインク等の任意の種類のインクと関連して使用されてもよい。しかしながら、コゲーションの減少は、顔料ベースのインクにおいて最も有利である。
従来の顔料ベースのインクの場合、約100℃未満のガラス転移温度(T)を有するアクリルポリマーは、顔料を分散させるためおよびコゲーションを減少させるための両方に使用されてもよい。換言すると、アクリルポリマーは、従来の顔料のための分散剤として機能し、同時にコゲーションを最小限に抑えるため、そのようなアクリルポリマーの使用は、コゲーションを減少させるさらなる添加剤を添加するあらゆる必要性を除去する。
自己分散型着色剤(一般的にはいかなるポリマー分散剤も必要としない)の場合、約100℃未満のガラス転移温度(T)を有するアクリルポリマーの添加は、コゲーションを減少させるためのみに使用されてもよい。自己分散型着色剤は、染料および表面改質顔料の両方を含み、そのどちらも当業者に周知であろう。次に、本発明において使用されるインクジェットインクの各構成要素をより詳細に説明する。
(アクリルポリマー)
アクリルポリマーは、一般的にはオレフィン‐アクリルコポリマー等のアクリルコポリマーである。スチレン‐アクリルコポリマーが最も好ましい。
アクリルポリマーのガラス転移温度(T)は、100℃未満、所望される場合は90℃未満、および所望される場合は60℃未満である。アクリルポリマーが、0〜50℃、または所望される場合は5〜30℃の範囲のTを有するスチレン‐アクリルポリマーである場合に、最適なコゲーションの結果が観察される。
アクリルポリマーは、一般的には、100〜300mgKOH/gの範囲、または所望される場合は100〜180mgKOH/gの範囲の酸価を有する。
アクリルポリマーは、3000〜15,000g/molの範囲の分子量を有してもよい。
Joncryl(登録商標) HPD 296およびJoncryl(登録商標) ECO 684(BASFから入手可能)は、本発明において使用されてもよいスチレン‐アクリルコポリマーの2つの例である。
アクリルポリマーは、一般的には、0.1重量%〜15重量%、所望される場合は0.2重量%〜10重量%、または所望される場合は0.5重量%〜5重量%の範囲の量でインク中に存在する。
(着色剤)
上述のように、着色剤は、染料ベースの着色剤または顔料ベースの着色剤のいずれかであってもよいが、コゲーションの減少は、顔料を用いると最も有利である。染料および表面改質顔料は、一般的なインクビヒクル中に分散されるためにいかなるポリマー分散剤も必要としないという意味では、自己分散型着色剤である。本発明による新規インクジェットインクは、自己分散型着色剤、上述のアクリルポリマー、およびインクビヒクルを含む。
インクジェット着色剤は、当業者に周知であり、本発明によるコゲーションを減少させる方法は、いかなる特定の種類の染料または顔料にも限定されない。
本発明の方法における使用に好適な従来の顔料は、無機顔料または有機顔料であってもよい。その例は、カーボンブラック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロムイエロー、カドミウムイエロー、チタンイエロー、酸化クロム、ビリジアン、チタンコバルトグリーン、群青、プルシアンブルー、コバルトブルー、ジケトピロールピロール、アントラキノン、ベンゾイミダゾロン、アントラピリミジン、アゾ顔料、フタロシアニン顔料(ナフタロシアニン顔料を含む)、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料、インダンスレン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、チオインジゴ顔料、キノフタロン顔料、および金属錯体顔料である。顔料のいくつかの特定の例は、顔料15:3、顔料V19、顔料Y151、および顔料PK‐7である。
本発明における使用に適切な染料として、アゾ染料、金属錯体染料、ナフトール染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、カルボニウム染料、キノン‐イミン染料、キサンテン染料、シアニン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、フタロシアニン染料(ナフタロシアニン染料を含む)、および金属フタロシアニン染料(金属ナフタロシアニン染料を含む)が挙げられる。染料のいくつかの特定の例は、ソルベントレッド8、ソルベントブルー70、ソルベントイエロー82、およびソルベントブラック27である。
表面改質顔料は、表面陰イオン基または表面陽イオン基で改質された顔料である。一般的な表面改質基は、カルボキシレートおよびスルホネート基である。式(i)は、カルボキシレートで改質した黒色顔料を示し、式(ii)は、スルホネートで改質した着色顔料を示す。しかしながら、陰イオンホスフェート基または陽イオンアンモニウム基等の他の表面改質基も使用されてもよい。
Figure 0005714611
本発明における使用に適切な水性表面改質顔料分散剤の具体的な例は、Sensijet(登録商標)Black SDP 2000(Sensient Colors Inc.から入手可能)ならびにCAB‐O‐JET(登録商標)200、300、250C、260M、および270Y(Cabot Corporationから入手可能)である。
顔料および染料は、個別にまたはそれらの2つ以上の組み合わせとしてのいずれかで、インクジェットインク中に使用することができる。
インクジェットインク中の顔料粒子の平均粒径は、所望される場合は50〜500nmの範囲である。
(インクビヒクル)
インクジェットインクのためのインクビヒクルは、当業者には周知であり、本発明において使用されるインクビヒクルは、特に限定されない。出願人は、最近、サーマルインクジェットプリントヘッドのための非水性インクジェットインクについて記載しており(2009年9月11日に出願された米国特許出願第12/577,517号(その内容は、参照により本明細書に組み込まれる)を参照)、そのような非水性インクも本発明の範囲内である。サーマルインクジェットにおいて使用するための非水性インクビヒクルは、一般的には、N‐(C1−6アルキル)‐2‐ピロリジノン(例えばN‐メチル‐2‐ピロリジノン)およびC1−6アルコール(例えばエタノール)を含む。
しかしながら、本発明において使用されるインクビヒクルは、一般的には、少なくとも40重量%の水、少なくとも50重量%の水、または少なくとも60重量%の水を含む従来の水性インクビヒクルである。通常、インクジェット中に存在する水の量は、50重量%〜90重量%の範囲、または所望される場合は60重量%〜80重量%の範囲である。
水性インクジェットインク組成物は、文献において周知であり、水の他に、共溶媒(保湿剤、浸透剤、湿潤剤等を含む)、界面活性剤、殺生物剤、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、粘度調整剤等の他の構成要素を含んでもよい。
共溶媒は、一般的には水溶性有機溶媒である。好適な水溶性有機溶媒として、C1−4アルキルアルコール(エタノール、メタノール、ブタノール、プロパノール、および2‐プロパノール等)、グリコールエーテル(エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ‐n‐プロピルエーテル、エチレングリコールモノ‐イソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ‐イソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ‐n‐ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ‐n‐ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ‐n‐ブチルエーテル、エチレングリコールモノ‐t‐ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ‐t‐ブチルエーテル、1‐メチル‐1‐メトキシブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ‐t‐ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ‐n‐プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ‐イソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ‐n‐プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ‐イソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノ‐n‐ブチルエーテル、およびジプロピレングリコールモノ‐n‐ブチルエーテル等)、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルスルホキシド、ソルビトール、ソルビタン、グリセロールモノアセテート、グリセロールジアセテート、グリセロールトリアセテート、およびスルホラン、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。
共溶媒として使用されてもよい他の有用な水溶性有機溶媒として、2‐ピロリドン、N‐メチルピロリドン、ε‐カプロラクタム、ジメチルスルホキシド、スルホラン、モルホリン、N‐エチルモルホリン、1,3‐ジメチル‐2‐イミダゾリジノン、およびそれらの組み合わせ等の極性溶媒が挙げられる。
インクジェットインクは、インク構成要素に保水性および湿潤性を付与するための湿潤剤または保湿剤としての役割を果たすことができる高沸点水溶性有機溶媒を共溶媒として含有してもよい。そのような高沸点水溶性有機溶媒は、180℃以上の沸点を有する溶媒を含む。180℃以上の沸点を有する水溶性有機溶媒の例は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ペンタメチレングリコール、トリメチレングリコール、2‐ブテン‐1,4‐ジオール、2‐エチル‐1,3‐ヘキサンジオール、2‐メチル‐2,4‐ペンタンジオール、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルグリコール、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール、2000以下の分子量を有するポリエチレングリコール、1,3‐プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、イソブチレングリコール、1,4‐ブタンジオール、1,3‐ブタンジオール、1,5‐ペンタンジオール、1,6‐ヘキサンジオール、グリセロール、エリトリトール、ペンタエリトリトール、およびそれらの組み合わせである。
他の適切な湿潤剤または保湿剤として、サッカリド(単糖類、オリゴ糖、および多糖類を含む)ならびにその誘導体(例えば、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、ヒアルロン酸塩、アルドン酸、ウロン酸等)が挙げられる。
また、インクジェットインクは、記録媒体への水性インクの浸透を促進するための共溶媒のうちの1つとして、浸透剤を含有してもよい。適切な浸透剤として、多価アルコールアルキルエーテル(グリコールエーテル)および/または1,2‐アルキルジオールが挙げられる。適切な多価アルコールアルキルエーテルの例は、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ‐n‐プロピルエーテル、エチレングリコールモノ‐イソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ‐イソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ‐n‐ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ‐n‐ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ‐n‐ブチルエーテル、エチレングリコールモノ‐t‐ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ‐t‐ブチルエーテル、1‐メチル‐1‐メトキシブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ‐t‐ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ‐n‐プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ‐イソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ‐n‐プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ‐イソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノ‐n‐ブチルエーテル、およびジプロピレングリコールモノ‐n‐ブチルエーテルである。適切な1,2‐アルキルジオールの例は、1,2‐ペンタンジオールおよび1,2‐ヘキサンジオールである。また、浸透剤は、1,3‐プロパンジオール、1,4‐ブタンジオール、1,5‐ペンタンジオール、1,6‐ヘキサンジオール、1,7‐ヘプタンジオール、および1,8‐オクタンジオール等の直鎖炭化水素ジオールからも選択されてもよい。また、グリセロールが浸透剤として使用されてもよい。
一般的には、インク中に存在する共溶媒の量は、約5重量%〜40重量%、または所望される場合は10重量%〜30重量%の範囲である。本発明において使用されてもよい共溶媒系の具体的な例は、エチレングリコール、2‐ピロリドン、およびグリセロールを含む。
また、インクジェットインクは、陰イオン表面活性剤および/または陽イオン表面活性剤等の表面活性剤(「界面活性剤」)を含有してもよい。有用な陰イオン表面活性剤としては、スルホン酸種(アルカンスルホン酸塩、α‐オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸、アシルメチルタウリン、およびジアルキルスルホコハク酸等)、アルキル硫酸エステル塩、硫酸化油、硫酸化オレフィン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、カルボン酸種(例えば、脂肪酸塩およびアルキルサルコシン塩)、ならびにリン酸エステル種(アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、およびグリセロリン酸エステル塩等)が挙げられる。陰イオン表面活性剤の具体的な例は、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、およびポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸アンモニウム塩である。
非イオン表面活性剤の例として、エチレンオキシド付加物種(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、およびポリオキシエチレンアルキルアミド等)、ポリオールエステル種(グリセロールアルキルエステル、ソルビタンアルキルエステル、および糖アルキルエステル等)、ポリエーテル種(多価アルコールアルキルエーテル等)、ならびにアルカノールアミド種(アルカノールアミン脂肪酸アミド等)が揚げられる。非イオン表面活性剤の具体的な例は、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、およびポリオキシアルキレンアルキルエーテル(例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル)等のエーテル、ならびにオレイン酸ポリオキシエチレン、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ジステアリン酸ポリオキシエチレン、ラウリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン、およびステアリン酸ポリオキシエチレン等のエステルである。また、2,4,7,9‐テトラメチル‐5‐デシン‐4,7‐ジオール、3,6‐ジメチル‐4‐オクチン‐3,6‐ジオール、または3,5‐ジメチル‐1‐ヘキシン‐3‐オル等のアセチレングリセロール表面活性剤が使用されてもよい。
界面活性剤は、一般的には、0.1重量%〜10重量%の範囲、または所望される場合は0.2重量%〜5重量%の範囲の量で水性インクジェットインク中に存在する。本発明において使用されてもよい非イオン界面活性剤の具体的な例は、Surfynol(登録商標)465(Air Products And Chemicals,Incから入手可能)である。
また、水性インクジェットインクは、pH調整剤(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、炭酸リチウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸リチウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、シュウ酸ナトリウム、シュウ酸カリウム、シュウ酸リチウム、ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、フタル酸水素カリウム、および酒石酸水素カリウム等)、アンモニア、ならびにアミン(メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸塩、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ブチルジエタノールアミン、モルホリン、およびプロパノールアミン等)を含んでもよい。
また、水性インクジェットインクは、安息香酸、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、ソルビン酸、ヒドロキシ安息香酸エステル、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2‐ベンゾチアゾリン‐3‐オン、3,4‐イソチアゾリン‐3‐オン、または4,4‐ジメチルオキサゾリジン等の殺生物剤を含んでもよい。
また、水性インクジェットインクは、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等の金属イオン封鎖剤を含有してもよい。
(サーマルインクジェットプリントヘッド)
本明細書に記載されるインクジェットインクは、サーマルインクジェットプリントヘッドにおけるコゲーションを最小限に抑える。次に、米国特許第7,303,930号(その内容は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるような出願人のサーマルインクジェットプリントヘッドのうちの1つについて簡潔に説明する。
図1を参照すると、複数のノズルアセンブリを備えるプリントヘッドの一部が示される。図2および3は、これらのノズルアセンブリのうちの1つを側面断面図および切り取り斜視図で示している。
各ノズルアセンブリは、シリコンウエハ基板2の上にMEMS製造技術によって形成されるノズルチャンバ24を備える。ノズルチャンバ24は、屋根部21および屋根部21からシリコン基板2まで延在する側壁22によって画定される。図1に示されるように、各屋根部は、プリントヘッドの吐出面にわたって広がるノズルプレート56の一部によって画定される。ノズルプレート56および側壁22は、同じ材料から形成され、MEMS製造の間にフォトレジストの犠牲足場にかけてPECVDによって被着される。一般的には、ノズルプレート56および側壁21は、二酸化ケイ素または窒化ケイ等のセラミック材料から形成される。これらの硬質材料は、プリントヘッドの頑健性のために優れた特性を有し、それらの本質的に親水性である性質は、毛細管作用によってノズルチャンバ24にインクを供給するために有利である。
ノズルチャンバ24の詳細に戻ると、ノズル開口部26が、各ノズルチャンバ24の屋根部において画定されることが分かるであろう。各ノズル開口部26は、略楕円形であり、関連するノズル周縁部25を有する。ノズル周縁部25は、印刷中に液滴の方向性を補助すると同時に、少なくともある程度、ノズル開口部26から溢れ出すインクを減少させる。ノズルチャンバ24からインクを吐出させるためのアクチュエータは、ノズル開口部26の下に位置付けられ、ピット8を横断して懸架されたヒータエレメント29である。基板2下層のCMOS層の駆動回路に接続された電極9を介してヒータエレメント29に電流が供給される。電流がヒータエレメント29を通ると、周辺のインクを急速に過熱して気泡を形成させ、インクをノズル開口部26を強制的に通す。ヒータエレメント29を懸架することにより、ノズルチャンバ24にインクが注入されると、ヒータエレメントはインクに完全に浸漬される。下層の基板2内に消散する熱がより少なく、気泡を発生させるためにより多くの投入エネルギーが使用されるため、これによってプリントヘッドの効率が向上する。
図1において最も明確に分かるように、ノズルは何列にも配置され、その列に沿って縦方向に延在するインク供給チャネル27が、列に並んだ各ノズルにインクを供給する。インク供給チャネル27は、各ノズルのためにインク流入経路15内にインクを送達し、ノズルチャンバ24内のインク導管23を介してノズル開口部26の側面からインクを供給する。
このようなプリントヘッドを製造するためのMEMS製造工程は、米国特許第7,303,930号(その内容は、参照により本明細書に組み込まれる)に詳述された。
懸架されたヒータエレメントを有するプリントヘッドの操作は、出願人の米国特許第7,278,717号(その内容は、参照により本明細書に組み込まれる)に詳述される。
また、出願人は、埋め込まれたヒータエレメントを有する熱気泡を形成するインクジェットプリントヘッドについても記載している。そのようなプリントヘッドは、例えば、米国特許第7,246,876号および第2006/0250453号(その内容は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載される。
出願人のサーマルインクジェットプリントヘッドは、以下の特徴のうちの1つ以上を有することによって概して特徴付けられてもよい。すなわち、(i)懸架されたヒータエレメント、(ii)1ナノグラム未満、所望される場合は500ピコグラム未満の質量を有するヒータエレメント、(iii)500nJ未満、所望される場合は200nJ未満の作動エネルギー、および(iv)窒化チタンまたは窒化チタンアルミニウムのヒータエレメントである。
本明細書に記載されるインクジェットインクは、コゲーションを最小限に抑えるために上述したような出願人のサーマルインクジェットプリントヘッドと組み合わせて使用されてもよい。しかしながら、そのようなインクの使用は、出願人のサーマルプリントヘッドに限定されず、それらは、Hewlett-PackardおよびCanonから商業的に販売されるプリントヘッド等の従来のサーマルインクジェットプリントヘッドにおいて使用されてもよい。
従来の走査型サーマルインクジェットプリントヘッド(または実際に、出願人のページ幅プリントヘッド)の場合、本発明は、本明細書に記載されるようなインクジェットインクを収容するインクジェットプリンタのためのインクカートリッジに関連する場合がある。インクカートリッジは、所望される場合は、それと一体化されたサーマルインクジェットプリントヘッドを備えてもよい。
完全性のために、本明細書に記載される出願人のサーマルインクジェットプリントヘッドを組み込むプリンタは、例えば、米国特許第7,201,468号、第7,360,861号、第7,380,910号、および第7,357,496号(それらのそれぞれの内容は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載される。
図4は、出願人の米国特許出願第12/062,514号(その内容は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるようなサーマルインクジェットプリンタのためのプリンタエンジン103を示す。プリントエンジン103は、ページ幅プリントヘッドを備える取り外し可能なプリントカートリッジ102と、一群のユーザによって交換可能なインクカートリッジ128を含む。各カラーチャネルは、一般的には、その独自のインク貯蔵槽128と、プリントヘッドに供給されるインクの静水圧を制御するための対応する圧力制御チャンバ106とを有する。したがって、プリントエンジン103は、5つのインク貯蔵槽128と、対応する5つの圧力制御チャンバ106とを有する。この5チャネルプリントエンジン103のための一般的なカラーチャネルの構成は、CMYKKまたはCMYK(IR)である。各インクカートリッジ128は、本明細書に記載されるようなインクジェットインクを備えてもよい。
図4には種々の構成要素間の流体接続は示されていないが、これらの接続は、例えば、米国特許出願第12/062,514号に記載される流体工学システムによる好適なホースを用いて作製されることを理解されたい。
(実験)
表1および2に記載されるインクを、以下のような一般的な配合プロセスにしたがって配合した。
(1)無色のインクビヒクルを提供するために、界面活性剤および水を添加する前に共溶媒(複数可)を適切な容器に計り入れた。
(2)無色のインクビヒクルを10分間撹拌させた。
(3)撹拌したインクビヒクルにポリマーを添加した(比較用の例1を除く)。
(4)表面改質顔料を添加する前に、得られた溶液をさらに5分間撹拌させた。
(5)0.3ミクロンに濾過する前に配合物を15分間撹拌させた。Pall Profile II 1”セグメントフィルタを使用してインクを濾過し、洗浄した容器に移行する前にインクを15分間再循環させた。
Figure 0005714611
Figure 0005714611
(インクの再溶解性の評価)
Memjet(登録商標)インクジェットデバイス(上述の通り)を×400の倍率で観察し、画像記録を取得した(A)。次いで、120℃で15分間乾燥する前に、デバイスに流体を注入した。次いで、ノズルおよびヒータを×400の倍率で観察し、画像記録を作成した(B)。
次いで、インクビヒクル中に30分間放置する前に、無色のインクビヒクルでデバイスを洗浄した。次いで、最終的なすすぎを行い、窒素の流れを使用してデバイスを乾燥させた。
次いで、ノズルおよびヒータを×400の倍率で観察した後、第3の画像記録を取得した(C)。
記録(A)、(B)、および(C)を比較し、以下の尺度を使用して記録(C)のノズルおよびヒータの清浄度を評価した。
Figure 0005714611
(コゲーションの評価)
Memjetデバイスに流体を注入し、長期安定性試験を開始した。試験は2000万回作動させて行い、1000万回および2000万回でのコゲーションの蓄積を、光学顕微鏡法(×400)を使用して評価した。2000万回の作動におけるコゲーションの蓄積は、1000万回の作動における蓄積と一致していることが分かり、したがって、1000万回の作動におけるコゲーションを、流体を評価するために使用した。表4は、使用した尺度について記載している。
Figure 0005714611

表1および2に記載されるインク配合物の各々を評価するために、再溶解性およびコゲーションスコアを使用した。その結果を表5に示す。
Figure 0005714611
表5から、<100℃のTを有するスチレンアクリルポリマーを含有するインクのみが、最も高いコゲーションスコア(すなわち、よりヒータのコゲーションがより少ない)を得たことが分かる。ポリマーを含有しないかまたは>100℃のTを有するポリマーを含有するインクでは、ヒータエレメントのコゲーションは、1000万回の作動後に概して重度であった。これらの結果は、<100℃のTを有するアクリルポリマーをインクジェットインクに添加することは、ヒータのコゲーションを減少させるという面において著しく有益な効果を有することを確認する。これまで、非揮発性ポリマー分散剤は、顔料ベースのインクにおけるコゲーションの原因であると考えられていたことを考慮すると、ヒータのコゲーションを減少させるために特定の種類のポリマー分散剤を使用することは、驚くべきことである。
当然のことながら、本発明は、例としてのみ説明してきたのであって、付属の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲内で詳細の変更が行われる場合があることを理解されたい。

Claims (7)

  1. サーマルインクジェットプリントヘッド内の懸架されたヒータエレメントのコゲーションを最小限に抑える方法であって、
    (i)前記プリントヘッドの少なくとも1つのノズルチャンバにインクジェットインクを供給するステップと、
    (ii)前記ノズルチャンバ内のヒータエレメントを、その中で気泡を形成するのに十分な温度まで前記インクの一部を加熱するために作動させ、それによって前記ノズルチャンバと関連するノズル開口部からインクの液滴を吐出させるステップと、を含み、
    前記インクは、5〜30℃の範囲のガラス転移温度(T)および100〜180mgKOH/gの範囲の酸価を有するスチレン‐アクリルコポリマーを含み、前記スチレン‐アクリルコポリマーは、前記懸架されたヒータエレメントのコゲーションを最小限に抑えるようにした方法。
  2. 前記懸架されたヒータエレメントは、少なくとも1000万回作動され、前記スチレン‐アクリルコポリマーを含まないインクと比較してより少ないコゲーションを示す、請求項1に記載の方法。
  3. 前記インクは、顔料を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記顔料は、自己分散型の表面改質顔料である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記インクは、水性インクビヒクルを含む、請求項1に記載の方法。
  6. サーマルインクジェットプリントヘッド内の懸架されたヒータエレメントのコゲーションを最小限に抑えるための、インクジェットインクにおけるアクリルポリマー添加剤の使用であって、前記アクリルポリマーは、5〜30℃の範囲のガラス転移温度(T)および100〜180mgKOH/gの範囲の酸価を有するスチレン‐アクリルコポリマーである、使用。
  7. インクジェットインクを収容するインク貯蔵槽と流体連通するサーマルインクジェットプリントヘッドを備えるインクジェットプリンタであって、前記サーマルインクジェットプリントヘッドは、前記インクを収容する複数のノズルチャンバを備え、各ノズルチャンバは、前記ノズルチャンバ内に懸架されヒータエレメントを備え、前記ヒータエレメントは、気泡を形成するのに十分な温度まで前記インクの一部を加熱し、それによって前記ノズルチャンバから前記インクの液滴を吐出するように構成され
    前記インクは、インクビヒクルと、
    自己分散型着色剤と、
    5〜30℃の範囲のガラス転移温度(T )および100〜180mgKOH/gの範囲の酸価を有するスチレン‐アクリルコポリマーと、を含む、インクジェットプリンタ。
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