JP5712039B2 - テレマークスキー専用のスキーアイゼン - Google Patents

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Description

本願発明は、テレマークスキー専用のスキーアイゼンに関するものである。
テレマークスキーを装着し雪山を登高する場合に、スキー板の底面にシール部材を貼付等して、スキー板の後滑り等を防止する。
また、シール部材のみでは後滑り等を防止することが困難な場面(接地斜面の上り角度が急である場合、接地面が硬い場合など)では、スキー板にスキーアイゼンを取り付けてスキー板の後滑り等を防止する。
ところで、スキーアイゼンには、スキー板の前方部分又は後方部分にネジなどで直接取り付けるスキーアイゼン(特許文献1、特許文献2)や、ブーツの下に取り付けるスキーアイゼンなどが存在する。
また、特定のビンディングにのみ取り付け可能な特定ビンディング専用のスキーアイゼンも存在する。
実開平3−73180号公報 登録実用3002839号公報
従来のスキーアイゼンをテレマークスキーに装着し雪山を直進登高すると、スキー板に取り付けたスキーアイゼンの爪部分が接地面(雪面又は氷面)に引っ掛かったり、スキーアイゼンの前方端面部分に雪の抵抗を大きく受けたりするため、直進登高がスムーズに行えず不便であった。
上述の様な不便を回避するためには、スキー板を上方に高く持ち上げて登高せざるを得なかった。
しかし、スキー板を上方に高く持ち上げて登高を続けることは体力を著しく消耗させる。雪山での体力の消耗は、単なる疲労に止まらず生命の危機にもつながるため出来るだけ回避すべき事項である。
そこで、スキーアイゼンをテレマークスキーに装着し雪山を直進登高するときに、スキー板を上方に高く持ち上げて登高をしなくても、スキー板に取り付けたスキーアイゼンの爪部分が接地面(雪面又は氷面)に引っ掛かったり、スキーアイゼンの前方端面部分に雪の抵抗を大きく受けることなく、スムーズな登高が行えるスキーアイゼンを提供することを課題とした。
また、スキーアイゼンをテレマークスキーに装着し雪山斜面に停止をしているときに、スキー板の後滑りを防止するグリップ力を増大させるスキーアイゼンを提供することを課題とした。
本願発明は、上述の課題を解決するために、スキー板とブーツとの間に取り付けるスキーアイゼンであって、上面と当該上面と連設した一方の側面及び他方の側面とからなるアイゼン基体と、前記アイゼン基体の上面と結合し前記アイゼン基体よりも前方に延びる薄板弾性体と、からなり、当該アイゼン基体には、前記一方の側面下端部に位置する一方の側面爪部と、前記一方の側面爪部の前方位置から前記一方の側面の前方上端部位置へと向かう滑らかな弧状部分と、当該弧状部分に位置し、前記一方の側面の外側方向に向かって連設する一方の側面雪面滑動部と、前記他方の側面下端部に位置する他方の側面爪部と、前記他方の側面爪部の前方位置から前記他方の側面の前方上端部位置へと向かう滑らかな弧状部分と、当該弧状部分に位置し、前記他方の側面の外側方向に向かって連設する他方の側面雪面滑動部と、を有するテレマークスキー専用のスキーアイゼンを提供する。
また、本願発明は、上述の課題を解決するために、スキー板とブーツとの間に取り付けるスキーアイゼンであって、上面と当該上面と連設した一方の側面及び他方の側面とからなるアイゼン基体と、前記アイゼン基体の上面と結合し前記アイゼン基体よりも前方に延びる薄板弾性体と、からなり、当該アイゼン基体には、前記一方の側面下端部に位置する一方の側面爪部と、前記一方の側面爪部の前方位置から前記一方の側面の前方上端部位置へと向かう滑らかな弧状部分と、当該弧状部分に位置し、前記一方の側面の外側方向に向かって連設する一方の側面雪面滑動部と、前記他方の側面下端部に位置する他方の側面爪部と、前記他方の側面爪部の前方位置から前記他方の側面の前方上端部位置へと向かう滑らかな弧状部分と、当該弧状部分に位置し、前記他方の側面の外側方向に向かって連設する他方の側面雪面滑動部と、を有し、前記側面雪面滑動部の形状について、中央部が幅広で後端部が幅狭であるテレマークスキー専用のスキーアイゼンを提供する。
また、本願発明は、上述の課題を解決するために、スキー板とブーツとの間に取り付けるスキーアイゼンであって、上面と当該上面と連設した一方の側面及び他方の側面とからなるアイゼン基体と、前記アイゼン基体の上面と蝶番を介して結合し前記アイゼン基体よりも前方に延びる薄板弾性体と、からなり、当該アイゼン基体には、前記一方の側面下端部に位置する一方の側面爪部と、前記一方の側面爪部の前方位置から前記一方の側面の前方上端部位置へと向かう滑らかな弧状部分と、当該弧状部分に位置し、前記一方の側面の外側方向に向かって連設する一方の側面雪面滑動部と、前記他方の側面下端部に位置する他方の側面爪部と、前記他方の側面爪部の前方位置から前記他方の側面の前方上端部位置へと向かう滑らかな弧状部分と、当該弧状部分に位置し、前記他方の側面の外側方向に向かって連設する他方の側面雪面滑動部と、を有し、前記側面雪面滑動部の形状について、中央部が幅広で後端部が幅狭であり、携帯する場合に便利であるテレマークスキー専用のスキーアイゼンを提供する。
本願発明のスキーアイゼンは、テレマークスキーに装着し雪山を直進登高するときに、ブーツの前方に加重をかけながらかかとを上げつつスキー板を前方に滑らす動作をすることにより、スキー板に取り付けたスキーアイゼンの爪部分が上部方向に移動(浮上)するとともに、スキー板に取り付けたスキーアイゼンの一方の及び他方の側面雪面滑動部が接地面(雪面又は氷面)に接しスムーズに滑動するため、スキーアイゼンの爪部分が接地面(雪面又は氷面)に引っ掛かることやスキーアイゼンの前方端面部分に雪の抵抗を大きく受けることを防止することができスムーズな登高が行える。
また、本願発明のスキーアイゼンは、テレマークスキーに装着し雪山斜面に停止をしているときに、左右のアイゼンの爪部分が接地面(雪面又は氷面)に突き刺さるとともに、左右の側面後滑り防止フィンが後方の雪面を押圧するのでスキー板の後滑りを防止するグリップ力を増大させる。
また、本願発明のスキーアイゼンは、テレマークスキーに装着し雪山を直進登高するときに、ブーツの前方に加重をかけながらかかとを上げつつスキー板を前方に滑らす動作をしたときに、スキー板に取り付けたスキーアイゼン基体全体が上部方向に移動(浮上)するとともに、スキー板に取り付けたスキーアイゼンの一方及び他方の側面雪面滑動部が接地面(雪面又は氷面)に接しスムーズに滑動するため、スキーアイゼン基体の側面後方下端部に加工した爪部分が接地面(雪面又は氷面)に引っ掛かることやスキーアイゼンの側面前方端面部分に雪の抵抗を大きく受けることを防止することができスムーズな登高が行える。
また、本願発明のスキーアイゼンは、スキー板とブーツとの間に薄板弾性体を挟む構造を採択しているため、特定のビンディングメーカに限定されることなく、様々なメーカのビンデインクに取り付けることが可能となる。
また、本願発明のスキーアイゼンは、スキー板とブーツとの間に薄板弾性体を挟む構造を採択しているため、スキー板への取り付けが容易である。
図1は、実施例1のスキーアイゼンの左側面図である。 図2は、実施例1のスキーアイゼンを上から見た平面図である。 図3は、実施例1のスキーアイゼンの右側面図である。 図4は、実施例1のスキーアイゼンを前方側(図3で示す左側)から見た図である。 図5は、テレマークスキーに実施例1のスキーアイゼンを取り付け、斜面に停止している状態を示すイメージ図である。 図6は、テレマークスキーに実施例1のスキーアイゼンを取り付け、斜面を直進登高している状態を示すイメージ図である。 図7は、実施例2のスキーアイゼンを上から見た平面図である。 図8は、実施例2のスキーアイゼンの右側面図である。 図9は、実施例2のスキーアイゼンを前方側(図7で示す左側)から見た図である。 図10は、テレマークスキーに実施例2のスキーアイゼンを取り付け、斜面に停止している状態を示すイメージ図である。 図11は、テレマークスキーに実施例2のスキーアイゼンを取り付け、斜面を直進登高している状態を示すイメージ図である。 図12は、実施例2のスキーアイゼンを折り畳んでいる状態を示す右側面図である。
本願発明のスキーアイゼンをスキー板とブーツとの間に取り付けて使用する。
まずは、実施例1のスキーアイゼンの構成について、図1から図4に従い説明する。
実施例1のスキーアイゼン(1)は、上面(11)と、当該上面(11)を折り曲げて成形することにより連設した右側面(12)及び左側面(13)とからなる断面略逆U字形状のアイゼンベース(10)と、前記アイゼンベースの上面(11)と結合することにより前記アイゼンベース(10)よりも前方(図1から図3に示す左側)に延設したプレート(20)と、前記アイゼンベース(10)と前記プレート(20)とを結合する4本のリベット(30、301)とからなる。
前記アイゼンベースの上面(11)と右側面(12)及び左側面(13)との連設形態は、連続的に設置、接合又は成形し一体化されていれば良いが、前記アイゼンベース(10)の強度や当該スキーアイゼンの重量などを考慮すると、前記アイゼンベースの上面(11)を折り曲げ成形することが好ましい。
なお、前記アイゼンベース(10)の厚み及び材質は、3.0mmのアルミを使用しているが、当該スキーアイゼンの重量や強度等を考慮し適宜設計変更をし得る。
なお、前記アイゼンベースの上面(11)の中央付近には、台形状の上面孔(112h)を設けているが、当該スキーアイゼンの重量や雪の通り抜け状況などを考慮し適宜設計変更をし得る。
前記アイゼンベースの右側面(12)には、後方下端部(図3で示す右下端部)に位置し、接地面(雪面又は氷面)に突き刺さる3つの右側面爪部(123)を有する。
前記アイゼンベースの右側面(12)には、前記右側面爪部(123)の前方位置から前記右側面(12)の前方上端部位置(図3で示す左上端部位置)へと向かう滑らかな弧状部分に位置し、前記右側面(12)の外側方向(図3で示す手前方向)に向かって折り曲げ成形により連設した突片である右側面雪面滑動部(124)を有する。
前記右側面(12)と右側面雪面滑動部(124)との連設形態は、前記右側面(12)の外側方向(図3で示す手前方向)に向かって連続的に設置、接合又は成形し一体化されていれば良いが、前記右側面雪面滑動部(124)の強度や当該スキーアイゼンの重量などを考慮すると、前記右側面(12)を外側方向に向かって折り曲げ成形することが好ましい。
前記アイゼンベースの右側面(12)には、最後方縁端部(図3で示す最右縁端部)に位置し、前記右側面(12)の外側方向(図3で示す手前方向)に向かって折り曲げ成形により連設した突片である右側面後滑り防止フィン(125)を有する。
前記右側面(12)と右側面後滑り防止フィン(125)との連設形態は、前記右側面(12)の外側方向(図3で示す手前方向)に向かって連続的に設置、接合又は成形し一体化されていれば良いが、前記右側面後滑り防止フィン(125)の強度や当該スキーアイゼンの重量などを考慮すると、前記右側面(12)を外側方向に向かって折り曲げ成形することが好ましい。
前記アイゼンベースの右側面(12)には、中央部付近に位置し、縦長略長方形形状である2つの右側面孔(122h)を有する。
前記アイゼンベースの左側面(13)には、後方下端部(図1で示す右上端部)に位置し、接地面(雪面又は氷面)に突き刺さる3つの左側面爪部(133)を有する。
なお、前記左側面爪部(133)の形状は、前記右側面爪部(123)と対称である。
前記アイゼンベースの左側面(13)には、前記左側面爪部(133)の前方位置から前記左側面(13)の前方上端部位置(図1で示す左下端部位置)へと向かう滑らかな弧状部分に位置し、前記左側面(13)の外側方向(図1で示す手前方向)に向かって折り曲げ成形により連設した突片である左側面雪面滑動部(134)を有する。
前記左側面(13)と左側面雪面滑動部(134)との連設形態は、前記左側面(13)の外側方向(図1で示す手前方向)に向かって連続的に設置、接合又は成形し一体化されていれば良いが、前記左側面雪面滑動部(134)の強度や当該スキーアイゼン(1)の重量などを考慮すると、前記左側面(13)を外側方向に向かって折り曲げ成形することが好ましい
なお、前記左側面雪面滑動部(134)の形状は、前記右側面雪面滑動部(124)と対称である。
前記アイゼンベースの左側面(13)には、最後方縁端部(図1で示す最右縁端部)に位置し、前記左側面(13)の外側方向(図1で示す手前方向)に向かって折り曲げ成形により連設した突片である左側面後滑り防止フィン(135)を有する。
前記左側面(13)と左側面後滑り防止フィン(135)との連設形態は、前記左側面(13)の外側方向(図1で示す手前方向)に向かって連続的に設置、接合又は成形し一体化されていれば良いが、前記左側面後滑り防止フィン(135)の強度や当該スキーアイゼンの重量などを考慮すると、前記左側面(13)を外側方向に向かって折り曲げ成形することが好ましい。
前記左側面後滑り防止フィン(135)の形状は、前記右側面後滑り防止フィン(125)と対称である。
前記アイゼンベースの左側面(13)には、中央部付近に位置し、縦長略長方形形状である2つの左側面孔(132h)を有する。
なお、前記左側面孔(132h)の形状は、前記右側面孔(122h)と対称である。
なお、前記右側面爪部(123)及び左側面爪部(133)の形状及び爪数は、半円弧を連続させ3つの突出部を成形しているが、接地面(雪面又は氷面)に刺さり後滑り等を防止するといったアイゼンの本来的機能を発揮できれば良く、公知の形状及び爪数にも適宜設計変更をし得る。
なお、前記右側面雪面滑動部(124)及び左側面雪面滑動部(134)を設ける弧状部分の形状は、前記右側面爪部(123)及び左側面爪部(133)各々の連続半円弧の終端位置から前記右側面(12)及び左側面(13)各々の前方上端部位置に向かう滑らかな弧形状であればよい。
前記右側面雪面滑動部(124)及び左側面雪面滑動部(134)の長さ、大きさ及び形状は、接地面(雪面又は氷面)と接する部分の長さが39.5mmで中央部が幅広く両端に近づくほど徐々に幅狭になる形状(図4に示す)であるが、前記右側面雪面滑動部(124)及び左側面雪面滑動部(134)への氷雪の付着がし難く、かつ、当該スキーアイゼン(1)と接地面(雪面又は氷面)とがスムーズに滑動できれば良く、当該スキーアイゼン(1)の重量や収納性などを考慮し適宜設計変更をし得る。
前記右側面後滑り防止フィン(125)及び左側面後滑り防止フィン(135)の長さ、大きさ及び形状は、雪面を押圧する上下方向の長さが55mmで中央部が幅広く上方向又は下方向に向かうほど徐々に幅狭になる形状(図2に示す)であるが、前記右側面後滑り防止フィン(125)及び左側面後滑り防止フィン(135)が雪面を押圧できれば良く、当該スキーアイゼン(1)の重量や収納性などを考慮し適宜設計変更をし得る。
なお、前記右側面後滑り防止フィン(125)及び左側面後滑り防止フィン(135)の雪面を押圧する面積が大きいほど、スキー板の後滑りを防止するグリップ力が大きくなる。
なお、前記プレート(20)の形状は、ビンディングの先端形状に対応した、左右が非対称の6角形状であり、右足用と左足用とでは6角形の各辺間の角度が異なる(図2に示したのは右足用)。
なお、前記プレート(20)の厚み及び材質は、0.8mmのステンレスを使用しているが、当該スキーアイゼンの重量や当該プレート(20)の撓み具合等を考慮し適宜設計変更をし得る。
前記プレート(20)の先端近傍(図2で示す左端近傍)には、3ピン式のビンディングにも取り付けを可能とするために、ビンディングから突出する3本のピンに対応する位置に設けた3つのビンディングピン挿通孔(202h)を有する。
前記プレート(20)の最先端(図2及び図3で示す左端)には、上部方向に向かって垂直に折り曲げて成形した、プレート先端部(205)を有する。
なお、前記アイゼンベースの上面(11)と前記プレート(20)との結合部材であるリベット(30、301)の配置及び本数は、前記プレート(20)の後端近傍(図2で示す右端近傍)に4本使用しているが、当該スキーアイゼン(1)の重量や強度などを考慮し適宜設計変更をし得る。
なお、前記アイゼンベースの上面(11)と前記プレート(20)との結合部材であるリベット(30、301)の材質は、アルミを使用しているが、当該スキーアイゼンの重量や強度などを考慮し適宜設計変更をし得る。
次に、実施例1のスキーアイゼンをテレマークスキーに装着し雪山斜面を直進登高および停止している時の動作ついて、図5及び図6に従い説明する。
図5は、スキー板(A)に実施例1のスキーアイゼン(1)を取り付けるとともにブーツ(C)をビンディング(B)にセットし、斜面である接地面(D)に静止している状態を示す。
スキーアイゼンの右側面爪部(123)及び左側面爪部が接地面(D)に突き刺さることにより、スキー板(A)の後滑りを防止する。
さらに、右側面後滑り防止フィン(125)及び左側面後滑り防止フィンが雪面を後方に押圧することにより、スキー板(A)の後滑りを防止するグリップ力を増大させている。
前記斜面である接地面(D)を直進登高するために、ブーツ(C)の前方に加重をかけながらかかとを上げると、前記プレート(20)に接地面方向への力が加わる。
前記プレート(20)に接地面方向への力が加わることにより、前記プレート(20)が撓みその弾性力により、前記プレート(20)に結合された前記アイゼンベース(10)の右側面爪部(123)及び左側面爪部が上部方向(反接地面方向)に移動(浮上)する。
一方で、前記アイゼンベース(10)の右側面雪面滑動部(124)及び左側面雪面滑動部は、接地面(D)上に沿う状態に遷移する。
この状態でスキー板(A)を前方(図6で示す左上方向)に滑らすと、前記右側面雪面滑動部(124)及び左側面雪面滑動部が幅広の中央部から幅狭の後端部へと接地面(D)上をスムーズに滑動する。また、前面からの雪の抵抗を受けると前記右側面雪面滑動部(124)及び左側面雪面滑動部が幅狭の後端部から幅広の中央部へと接地面(D)上をスムーズに滑動する。
上述の動作又は形状及び構造により、スキーアイゼンの爪部分が接地面(雪面又は氷面)に引っ掛かることやスキーアイゼンの前方端面部分に雪面の抵抗を大きく受けることを防止することができスムーズな直進登高が行える。
その後、スキー板(A)を前方に滑らす動作を止め、ブーツ(C)の前方の加重を弱めながらかかとを下げると、前記プレート(20)の撓みが戻ると同時に前記ブーツ(C)の底面が前記アイゼンベースの上面を押下するため、前記アイゼンベース(10)の右側面爪部(123)及び左側面爪部が接地面(D)に又は接地面(D)の中に潜り、突き刺さる。
前記スキーアイゼンの右側面爪部(123)及び左側面爪部が接地面(D)に又は接地面(D)の中に潜り、突き刺さることにより、スキー板(A)の後滑りを防止する。
さらに、右側面後滑り防止フィン(125)及び左側面後滑り防止フィンが雪面を後方に押圧することにより、スキー板(A)の後滑りを防止するグリップ力を増大させている。
なお、当該スキーアイゼンは、従来のスキーアイゼンと同様、横方向への滑りをも防止する。
実施例2のスキーアイゼンは、蝶番を介してアイゼンベースの上面とプレートとを結合したスキーアイゼンであり、その構成について図7から図9に従い実施例1のスキーアイゼンとの変更点のみを説明する。
実施例2のスキーアイゼン(1)は、上面(11)と、当該上面(11)を折り曲げて成形することにより連設した右側面(12)及び左側面(13)とからなる断面略逆U字形状のアイゼンベース(10)と、前記アイゼンベースの上面(11)と結合することにより前記アイゼンベース(10)よりも前方(図7及び図8に示す左側)に延設したプレート(20)と、前記アイゼンベースの上面(11)と前記プレート(20)とを結合する1個の蝶番(302)と、4本のリベット(301)との組合せで構成した結合部材(30)と、からなる。
前記アイゼンベースの右側面(12)には、後方下端部(図8で示す右下端部)に位置し、接地面(雪面又は氷面)に突き刺さる4つの右側面爪部(123)を有する。
なお、前記右側面爪部(123)及び左側面爪部の形状及び爪数は、半円弧を連続させ4つの突出部を成形しているが、接地面(雪面又は氷面)に刺さり後滑り等を防止するといったアイゼンの本来的機能を発揮できれば良く、公知の形状及び爪数にも適宜設計変更をし得る。
前記アイゼンベースの右側面(12)には、前記右側面爪部(123)の前方位置から前記右側面(12)の前方上端部位置(図8で示す左上端部位置)へと向かう滑らかな弧状部分に位置し、前記右側面(12)の外側方向(図8で示す手前方向)に向かって折り曲げ成形により連設した突片である右側面雪面滑動部(124)を有する。
前記アイゼンベースの右側面(12)には、最後方縁端部(図8で示す最右縁端部)に位置し、前記右側面(12)の外側方向(図8で示す手前方向)に向かって折り曲げ成形により連設した突片である右側面後滑り防止フィン(125)を有する。
前記アイゼンベースの左側面(13)は、右側面(12)と対称であり、右側面(12)と同じ箇所に同様の変更点がある(図示せず)。
前記プレート(20)の先端近傍(図7で示す左端近傍)には、3ピン式ビンディングのピン位置に対応した3個のビンディングピン挿通孔(202h)を有するが、中央の孔については金属製のフック等を挿通するフック挿通孔を兼ねることを可能とするため、他の2孔よりも大きな角丸四角形状としている。
なお、前記蝶番(302)の配置及び個数は、前記アイゼンベースの上面(11)及び前記プレート(20)の幅方向中央部に1個配置しているが、当該スキーアイゼンの重量や強度などを考慮し設計変更をし得る。
次に、実施例2のスキーアイゼンをテレマークスキーに装着し雪山斜面を直進登高および停止している時の動作について、図10及び図11に従い実施例1のスキーアイゼンとの変更点のみを説明する。
図10は、スキー板(A)に実施例2のスキーアイゼン(1)を取り付けるとともにブーツ(C)をビンディング(B)にセットし、斜面である接地面(D)に静止している状態を示す。
前記斜面である接地面(D)を直進登高するために、ブーツ(C)の前方に加重をかけながらかかとを上げると、前記プレート(20)に接地面方向への力が加わる。前記プレート(20)に接地面方向への力が加わることにより、実施例1のスキーアイゼンと同様に、前記プレート(20)が撓みその弾性力により、前記プレート(20)に結合された前記アイゼンベース(10)の右側面爪部(123)及び左側面爪部が上部方向(反接地面方向)に移動(浮上)する。一方で、前記アイゼンベース(10)の右側面雪面滑動部(124)及び左側面雪面滑動部は、接地面(D)上に沿う状態に遷移する。
この状態でスキー板(A)を前方(図11で示す左上方向)に滑らすと、前記右側面雪面滑動部(124)及び左側面雪面滑動部を相対的に押圧する氷雪により、蝶番(302)部分を支点としてアイゼンベース(10)がスムーズにかつ必要な高さ分だけ移動(浮上)するとともに、接地面(D)上に沿う状態に遷移している前記アイゼンベースの右側面雪面滑動部(124)及び左側面雪面滑動部は、接地面(D)上をスムーズに滑動する。
従って、スキーアイゼンベース(10)の側面後方下端部に加工した爪部分(123等)が接地面(雪面又は氷面)に引っ掛かることが全くなく、またスキーアイゼンベース(10)の前方端面部分に加工した側面雪面滑動部(124等)に雪の抵抗を受けることがほとんどなくなり、スムーズな直進登高が行えるようになった。
なお、その後の登高および停止動作については実施例1のスキーアイゼンと同様であるので省略する。
次に、実施例2のスキーアイゼンをスキー板から外して携帯する場合の動作について図12に従い説明する。
スキーアイゼン(1)をビンディング及びスキー板から取外す。
取り外したスキーアイゼン(1)のプレート(20)をアイゼンベース(10)の内側方向に折り畳む様に、蝶番(302)を可動する(折り曲げる)。
前記蝶番(302)の折り曲げにより、前記プレート(20)は、アイゼンベース(10)の内側方向に折り畳まれる。これによりスキーアイゼン(1)の大きさが縮小されるため、当該スキーアイゼンをスキー板から外して携帯する場合に非常に便利である。
なお、折り畳まれ縮小した当該スキーアイゼンは、アイゼンケース又はアイゼン袋などに収容し携帯されることと想定する。
本願発明のテレマークスキー専用のスキーアイゼンは、直進登高性能及び後滑り防止性能等を飛躍的に向上させるとともに、取り付けも容易で、かつ、汎用性にも優れているので、産業上の利用性を有する。
1 スキーアイゼン
10 アイゼンベース(アイゼン基体)
11 アイゼンベースの上面
112h アイゼンベースの上面孔
12 アイゼンベースの右側面
122h アイゼンベースの右側面孔
123 アイゼンベースの右側面爪部
124 アイゼンベースの右側面雪面滑動部
125 アイゼンベースの右側面後滑り防止フィン
13 アイゼンベースの左側面
132h アイゼンベースの左側面孔
133 アイゼンベースの左側面爪部
134 アイゼンベースの左側面雪面滑動部
135 アイゼンベースの左側面後滑り防止フィン
20 プレート(薄板弾性体)
202h ビンディングピン挿通孔
205 プレート先端部
30 結合部材
301 リベット
302 蝶番
A スキー板
B ビンディング
C ブーツ
D 接地面(雪面又は氷面)

Claims (3)

  1. スキー板とブーツとの間に取り付けるスキーアイゼンであって、
    上面(11)と当該上面と連設した一方の側面及び他方の側面とからなるアイゼン基体と、
    前記アイゼン基体の上面と結合し前記アイゼン基体よりも前方に延びる薄板弾性体と、
    からなり、
    当該アイゼン基体には、
    前記一方の側面下端部に位置する一方の側面爪部(123)と、
    前記一方の側面爪部の前方位置から前記一方の側面の前方上端部位置へと向かう滑らかな弧状部分と、
    当該弧状部分に位置し、前記一方の側面の外側方向に向かって連設する一方の側面雪面滑動部(124)と、
    前記他方の側面下端部に位置する他方の側面爪部(133)と、
    前記他方の側面爪部の前方位置から前記他方の側面の前方上端部位置へと向かう滑らかな弧状部分と、
    当該弧状部分に位置し、前記他方の側面の外側方向に向かって連設する他方の側面雪面滑動部(134)と、
    を有するテレマークスキー専用のスキーアイゼン。
  2. 前記一方の側面雪面滑動部(124)及び前記他方の側面雪面滑動部(134)の形状について、中央部が幅広で後端部が幅狭である請求項1のテレマークスキー専用のスキーアイゼン。
  3. 前記アイゼン基体の上面と前記薄板弾性体とを結合する蝶番(302)を備え、前記薄板弾性体を前記アイゼン基体の内側方向に折り畳む様に前記蝶番が可動することにより当該スキーアイゼンをスキー板から外して携帯する場合に便利である請求項1又は請求項2のテレマークスキー専用のスキーアイゼン。
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