JP5711030B2 - ネットワークにおける暗号化自動設定方法及び暗号化自動設定装置 - Google Patents
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自動設定システムは、無線LANを用いた通信を行う機器であるスマートフォン等の被設定端末D2と、設定情報(暗号化方式や暗号化キー)を有し、通信を他の端末や機器に提供するアクセスポイント等の設定端末D1が存在する環境下に構築されている。
例えば、設定端末D1がアクセスポイントの場合、一般に、インターネットなどの外部NWやホームNWへの接続を被設定端末D2(通信機器)に提供する。例えば、被設定端末D2における無線LANの設定完了により、設定端末D1を介した通信により、ホームページの閲覧や、自宅内のビデオレコーダへのアクセス等が可能になる。
(処理S1)
設定端末D1と被設定端末D2がそれぞれ備えるボタンの押下等により、利用者は設定の開始を要求する。ボタンの代わりに画面表示等を利用する場合もある。
ボタン押下により設定端末D1及び被設定端末D2は、設定手順を開始する。
被設定端末D2は、設定手順を実行中の設定端末D1を検索し、設定端末D1が検索により発見された場合、設定用の通信路の確立を行う。設定用の通信路の確立には、予めプログラム等に埋め込まれた設定情報(暗号化設定や暗号化キー、IPアドレス、設定端末のIPアドレス等)を利用する(IPアドレスについては、DHCP等により、設定端末から取得する場合もある)。
また、設定端末D1についても、被設定端末D2と同様に、被設定端末D2を検索し、設定用の通信路を確立する。ここでは、例として通信路の設定として、設定端末D1がIPアドレス"10.10.10.1"を、被設定端末D2が"10.10.10.2"を利用する場合を述べる。この際、ホームNW等で利用されるIPアドレスとは別のIPアドレスが利用される(ホームNWとの通信はできない通信路設定が一時的に利用される)。
設定用の通信路を確立後、被設定端末D2は設定端末D1に、設定情報を要求する。設定端末D1は、被設定端末D2からの要求に従い、設定情報を応答する。設定情報には、ホームNWやインターネット等の外部NWとの通信をセキュアに実施するための暗号化方式や暗号化キーの情報が記載されている。
被設定端末D2は、設定端末D1より取得した設定情報を、自身の無線LANインタフェースに適用する。これにより、設定端末D1と同じ暗号化方式と暗号化キーが被設定端末D2に設定されることとなり、暗号化されたセキュアな通信が設定端末D1と被設定端末D2間で可能となる。
被設定端末D2は、暗号化された通信路を確立後(レイヤ2による外部NWやホームNWに接続された通信機器と通信するための通信設定(IPアドレスやディフォルトゲートウェイ等、レイヤ3以上の情報)をDHCP等の利用により取得し、自身の通信インタフェースに設定する。
以降は、暗号化された他の通信機器や外部NWとの通信が可能となる。これにより、悪意のある第三者が、無線の信号を盗聴したとしても、暗号化されているために情報が漏洩することは無い。
前記設定端末は、外部ネットワークと暗号化設定後に接続可能なIPアドレスやディフォルトゲートウェイが含まれる通信設定を被設定端末に割り当てるとともに、
前記被設定端末が設定を完了するまでの期間、一時的に前記設定端末とだけ通信可能となるように、通信を制御する設定を、前記被設定端末に割り当てたIPアドレスを元に動的に自身に実施する一方、
前記被設定端末は、前記設定端末より設定情報を取得後、設定情報を無線LANインタフェースに適用し、暗号化された通信を開始する際も前記通信設定を使用する。
前記設定端末は、外部ネットワークと暗号化設定後に接続可能なIPアドレスやディフォルトゲートウェイが含まれる通信設定を取得するDHCPサーバ機能部と、前記ホームネットワークや外部ネットワークに接続することが無いように通信可能な通信先を限定し、前記設定端末と前記被設定端末との自動設定に必要なパケット以外をドロップすることで、被設定端末が設定を完了するまでの期間、一時的に前記設定端末とだけ通信可能となるように、通信を制御する設定を動的に自身に実施するファイアウォール機能管理部と、前記DHCPサーバ機能部及び前記ファイアウォール機能管理部に対し、無線LANインタフェースを介した通信機能を提供する通信部制御部とを備える。
前記被設定端末は、
前記設定端末より設定情報を取得後において、設定情報を無線LANインタフェースに適用し、暗号化設定を実施する際と、暗号化された通信を開始する際のそれぞれに同じ前記通信設定を使用して通信を行う制御部を備える。
暗号化自動設定装置は、ホームNWにおける親機となるアクセスポイント等の設定端末と、子機となるスマートフォン等の被設定端末が存在するシステム内に構築され、設定端末と被設定端末は802.11 a/b/g/n 等の無線LAN技術による通信が行われる環境下に構築される。
ファイアウォール機能管理部15は、被設定端末20が暗号化設定用の接続を実施中、設定端末10以外への接続をブロックする。ファイアウォール機能管理部15が、通信部制御部13を介して、ホームNWや外部NWに接続することが無いように通信可能な通信先を限定し、自動設定に必要なパケット以外をドロップ(パケットのブロック等を実施)する。
制御部12は、設定端末20との間で本発明の特徴部分となる暗号化自動設定の処理を実行する制御を行う。設定端末10と被設定端末20との間における暗号化設定の詳細手順については後述する(図2のシーケンス図)。
通信部制御部13は、制御部12、DHCPサーバ機能部16、ファイアウォール機能管理部15に対し、無線LANインタフェース14を介した通信機能を提供する。
また、無線LANインタフェース24では、SSID毎に暗号化方式と暗号化キーを管理する無線LAN暗号化設定が行われる。暗号化方式と暗号化キーは、1つの無線LANインタフェースに対し複数有している。設定時には、予め被設定端末20の設定管理部21に組込まれた設定用の無線LAN暗号化設定を使用して接続する。この設定によりレイヤ2の接続が作成される。
制御部22は、設定端末10との間で本発明の特徴部分となる暗号化自動設定の処理を実行する制御を行う。すなわち、設定管理部21に記憶された設定用情報を用いて、通信部制御部23を介して設定端末10と接続し、設定端末10側から取得したIPアドレスを含む設定情報等を設定管理部21に書き込むとともに、設定端末10より設定情報を取得後において、設定情報を無線LANインタフェース24に適用し、暗号化された通信を開始する際に前記IPアドレスを使用して通信を行う。
なお、設定端末10と被設定端末20との間における暗号化設定の詳細手順については後述する(図2のシーケンス図)。
通信部制御部23は、制御部22に対し、無線LANインタフェース24を介した通信機能を提供する。
(処理T1)
設定端末D1(10)と被設定端末D2(20)がそれぞれ具備するボタンの押下等により、利用者は設定の開始を要求する。ボタンの代わりに画面表示等を利用する場合もある。
ボタン押下により設定端末D1と被設定端末D2は設定手順を開始する。
被設定端末D2は、設定手順を実行中の設定端末D1を検索し、設定端末D1が検索により発見された場合、設定用の通信路の確立を行う。設定用の通信の確立には、予め設定管理部21に自動設定を行うプログラム等が設定用情報として格納した暗号化方式や暗号化キーを用いて、レイヤ2の通信路を確立する。
レイヤ2の通信路を確立した後、被設定端末D2は設定端末D1とIP通信するため、レイヤ3の設定情報を設定端末D1のDHCPサーバ機能部16より取得する。この際、設定端末D1が被設定端末D2に応答するレイヤ3の情報は、ホームNWや外部NWと通信が可能なものとする。
設定端末D1は、設定用の通信路を使用して一時的に接続している未設定の被設定端末D2がホームNWや外部NWに接続し、不正に通信サービスを利用可能とすることを防ぐため、ファイアウォール機能管理部15のファイアウォール機能等により、被設定端末D2が通信可能な機器を設定端末D1自身に限定する。
被設定端末D2は、処理T2及び処理T3により確立した設定用の通信路により、設定端末D1から設定情報(暗号化方式と暗号化キー等)を取得する。
被設定端末D2は、現在無線LANインタフェースに割り当てられているIPアドレスを静的に無線LANインタフェース24に割り当てる。
被設定端末D2は設定端末D1より取得した設定情報で、無線LANインタフェース24の設定を書き換える。また、書き換えた設定を無線LANインタフェース24に反映するため、被設定端末D2は、無線LANインタフェース24を再起動する。再起動後、従来の方式であれば、DHCP等によりIPアドレスが再度割り当てられるのに対し、上述の方式ではIPアドレス等の取得と再設定が既に静的に設定されているため不要であり、通信開始可能になるまでの時間の短縮を図ることができる。
設定端末D1は、処理T4で実施されているファイアウォール機能による自動設定に必要なパケットのドロップを解除する。この処理は、被設定端末D2が処理T6、処理T7の各ステップを実行中に、設定端末D1上で実行される。
被設定端末D2と設定端末D1は、暗号化された通信を開始する。
被設定端末D2は、IPアドレスの設定を、静的な割当てから動的なIPアドレス取得(DHCP等による設定)にバックグラウンド処理で変更する。これは、次回以降に、被設定端末D2が無線LANを利用する際に、IPアドレスの衝突(既にNW上に存在するIPアドレスを割当てること)や、他のIPアドレスを使用するNWに接続する際に、通信できなくなる不具合を回避する目的で実施する。
Claims (3)
- ホームネットワークを構成する通信機器である設定端末と被設定端末との間にレイヤ3を用いた自動設定手順により暗号化設定用の通信路を確立するに際し、
前記設定端末は、外部ネットワークと暗号化設定後に接続可能なIPアドレスやディフォルトゲートウェイが含まれる通信設定を被設定端末に割り当てるとともに、
前記被設定端末が設定を完了するまでの期間、一時的に前記設定端末とだけ通信可能となるように、通信を制御する設定を、前記被設定端末に割り当てたIPアドレスを元に動的に自身に実施する一方、
前記被設定端末は、前記設定端末より設定情報を取得後、設定情報を無線LANインタフェースに適用し、暗号化された通信を開始する際も前記通信設定を使用する
ことを特徴とするネットワークにおける暗号化自動設定方法。 - レイヤ3を用いた自動設定中において、
前記設定端末は、
前記被設定端末が前記ホームネットワークや外部ネットワークに接続することが無いように通信可能な通信先を限定し、前記設定端末と前記被設定端末との自動設定に必要なパケット以外をドロップする
請求項1に記載のネットワークにおける暗号化自動設定方法。 - ホームネットワークを構成する通信機器である設定端末と被設定端末を備え、設定端末と被設定端末との間に、レイヤ3を用いた自動設定手順により暗号化設定用の通信路を確立するシステムにおいて、
前記設定端末は、
外部ネットワークと暗号化設定後に接続可能なIPアドレスやディフォルトゲートウェイが含まれる通信設定を取得するDHCPサーバ機能部と、
前記ホームネットワークや外部ネットワークに接続することが無いように通信可能な通信先を限定し、前記設定端末と前記被設定端末との自動設定に必要なパケット以外をドロップすることで、被設定端末が設定を完了するまでの期間、一時的に前記設定端末とだけ通信可能となるように、通信を制御する設定を動的に自身に実施するファイアウォール機能管理部と、
前記DHCPサーバ機能部及び前記ファイアウォール機能管理部に対し、無線LANインタフェースを介した通信機能を提供する通信部制御部とを備え、
前記被設定端末は、
前記設定端末より設定情報を取得後において、設定情報を前記無線LANインタフェースに適用し、暗号化設定を実施する際と、暗号化された通信を開始する際のそれぞれに同じ前記通信設定を使用して通信を行う制御部を備える
ことを特徴とする暗号化自動設定装置。
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JP2011078023A JP5711030B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | ネットワークにおける暗号化自動設定方法及び暗号化自動設定装置 |
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