JP5702754B2 - 送信局装置、及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、送信局装置、及び無線通信方法に関する。
5GHz帯を用いた高速無線アクセスシステムとして、IEEE802.11a規格がある。この規格の高速無線アクセスシステムは、マルチパスフェージング環境での特性を安定化させるための技術である直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式を用い、最大で54Mbps(メガビット毎秒)のスループットを実現している(例えば、非特許文献1参照。)。
更に、IEEE802.11nでは、複数のアンテナを用いて同一時刻及び同一周波数チャネルを用いて空間多重を実現することが可能なMIMO(Multiple input multiple output:多入力多出力)技術により高速通信の実現を目指し、最大600Mbpsの伝送速度を実現することが可能である(例えば、非特許文献1参照。)。
また更に、規格が策定中であるIEEE802.11acでは、同一周波数チャネル、同一時刻に、複数の無線局と通信を行うマルチユーザMIMO技術により、IEEE802.11nよりも1Gbps(ギガビット毎秒)を超える高速な無線通信の実現を目指している。
守倉正博、久保田周治、「改訂三版802.11高速無線LAN教科書」、インプレスR&D、2008年3月27日
しかしながら、送信局装置である基地局が、マルチユーザMIMO技術を用いて、受信局である複数の端末局に対して異なるデータを伝送する場合、単一の端末局に対して単一のデータを伝送する場合に比べて、大きな受信電力が必要になる。この理由は、同一周波数および同一時間に伝送を行うためにユーザ間の干渉が増大するため、さらには、それぞれの端末局に伝送するデータに割り当てられる電力が低くなるためである。従って、端末局における受信電力がマルチユーザMIMO技術で伝送可能な受信電力よりも低い場合、データを正確に受信することができなくなり、信号誤りが生じる。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、複数の受信局装置へ同一周波数で同時に信号を送信する際の信号誤りを低減することができる送信局装置、及び無線通信方法を提供する。
上述した課題を解決するために、本発明は、複数の受信局装置と同時に無線通信する送信局装置であって、無線信号を送受信する複数のアンテナと、前記複数のアンテナにより受信した前記受信局装置からの無線信号に対する受信処理と、複数の前記受信局装置宛の送信信号から無線信号を生成して前記複数のアンテナから同時に送信させる送信処理とを行う無線部と、前記無線部において受信処理された前記無線信号から前記受信局装置の伝搬チャネル情報を取得する伝搬チャネル取得部と、前記伝搬チャネル取得部において取得された前記複数の受信局装置の伝搬チャネル情報を用いて、同一のデータを送信するときに用いる送信ウエイトであるブロードキャストウエイトと、異なるデータを送信するときに用いる送信ウエイトであるユニキャストウエイトとを前記複数の受信局装置宛の送信信号が同一となる組み合わせに応じて算出する送信ウエイト算出部と、前記複数の受信局装置宛に同時に送信する送信信号をシンボル毎に比較し、データが同一である宛先の前記受信局装置の組み合わせに応じて、データが同一のシンボルには前記ブロードキャストウエイトを用いてウエイト演算を行い、データが異なるシンボルには前記ユニキャストウエイトを用いてウエイト演算を行って前記送信信号を生成し、前記無線部に出力する送信信号生成部と、を備えることを特徴とする送信局装置である。
また、本発明は上述した送信局装置であって、前記送信信号生成部は、二位相偏移変調もしくは四位相偏移変調を行って前記送信信号を生成し、前記送信ウエイト算出部は、前記伝搬チャネル取得部において取得された前記複数の受信局装置の伝搬チャネル情報を用い、前記複数の受信局装置宛の送信信号が同一となる組み合わせに応じて、前記ブロードキャストウエイトと、当該ブロードキャストウエイトを用いた伝送を行ったときの前記受信局装置における位相回転量と同一の位相回転量を与えるユニキャストウエイトとを算出する、ことを特徴とする。
また、本発明は上述した送信局装置であって、前記送信ウエイト算出部は、前記伝搬チャネル取得部において取得された前記複数の受信局装置の伝搬チャネル情報を用い、前記複数の受信局装置宛の送信信号が同一となる組み合わせに応じて、前記ブロードキャストウエイトと、当該ブロードキャストウエイトを用いた伝送を行ったときの前記受信局装置における位相回転量と同一の位相回転量を与えるユニキャストウエイトとを算出し、前記送信信号生成部は、所定数以上の状態を表す直角位相振幅変調により前記送信信号を生成し、送信電力が所定よりも大きいシンボルの場合、前記複数の受信局装置宛に同時に送信する送信信号のシンボルが同一である宛先の前記受信局装置の組み合わせに応じて、データが同一のシンボルには前記ブロードキャストウエイトを用いてウエイト演算を行い、データが異なるシンボルには前記ユニキャストウエイトを用いてウエイト演算を行い、送信電力が所定よりも低いシンボルの場合、前記ユニキャストウエイトを用いてウエイト演算を行って前記送信信号を生成し、前記無線部に出力する、ことを特徴とする。
また、本発明は上述した送信局装置であって、前記送信信号生成部は、各シンボルに前記ブロードキャストウエイトと前記ユニキャストウエイトのいずれが用いられたかを示す情報を前記送信信号に設定する、ことを特徴とする。
また、本発明は上述した送信局装置であって、前記無線部は、伝搬チャネル情報推定用の信号を前記複数のアンテナから前記受信局装置宛に送信し、前記複数のアンテナは、伝搬チャネル情報推定用の信号に基づいて前記受信局装置が測定した伝搬チャネル情報が設定された無線信号を受信し、前記無線部に出力する、ことを特徴とする。
また、本発明は上述した送信局装置であって、複数の受信局装置と同時に無線通信する送信局装置が実行する無線通信方法であって、複数のアンテナにより受信した前記受信局装置からの無線信号に対して受信処理を行う受信ステップと、前記受信ステップにおいて受信処理された前記無線信号から前記受信局装置の伝搬チャネル情報を取得する伝搬チャネル取得ステップと、前記伝搬チャネル取得ステップにおいて取得された前記複数の受信局装置の伝搬チャネル情報を用いて、同一のデータを送信するときに用いる送信ウエイトであるブロードキャストウエイトと、異なるデータを送信するときに用いる送信ウエイトであるユニキャストウエイトとを前記複数の受信局装置宛の送信信号が同一となる組み合わせに応じて算出する送信ウエイト算出ステップと、前記複数の受信局装置宛に同時に送信する送信信号をシンボル毎に比較し、データが同一である宛先の前記受信局装置の組み合わせに応じて、データが同一のシンボルには前記ブロードキャストウエイトを用いてウエイト演算を行い、データが異なるシンボルには前記ユニキャストウエイトを用いてウエイト演算を行って前記送信信号を生成する送信信号生成ステップと、前記送信信号生成ステップにおいて生成された複数の前記受信局装置宛の送信信号を前記複数のアンテナから同時に送信させる送信処理を行う送信ステップと、を有することを特徴とする無線通信方法である。
この発明によれば、送信局装置は、複数の受信局装置へ同一周波数で同時に信号を送信する際、これら複数の受信局装置に同時に送信する信号のOFDMシンボルが同一の場合と異なる場合において送信ウエイトを切り替えることで、信号誤りを低減することが可能となる。
第1の実施形態における無線通信方法を適用した無線通信システムの例を示す図である。 同実施形態における基地局の内部構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における送信信号(BPSK)の比較の例を示す図である。 同実施形態における端末局の内部構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるパケット信号送信の動作を示すタイムチャートである。 同実施形態における送信ウエイト切替方法の実施形態の一例を示す概念図である。 第2の実施形態における基地局の内部構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における送信信号(BPSK)の例を示す図である。 同実施形態におけるパケット信号送信の動作を示すタイムチャートである。 第4の実施形態における基地局の内部構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における端末局の内部構成を示す概略ブロック図である。 第5の実施形態における基地局の内部構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるブロードキャストウエイトを用いる送信信号(16QAM)の例を示す図である。 同実施形態における端末局側での受信信号(16QAM)の例を示す図である。 同実施形態におけるブロードキャストウエイトを用いる送信信号(64QAM)の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[1. 第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態における無線通信方法を適用した無線通信システムの例を示す図である。同図に示す無線通信システムは、送信局装置としての基地局100と、受信局装置としての2台の端末局101とを備えて構成される。ここでは、基地局100と無線パケット通信をする2台の端末局101をそれぞれ端末局101−1、端末局101−2と記載する。この通信には、例えば、マルチユーザMIMO技術が用いられる。基地局100の通信セル内に位置する端末局101−1および101−2は、基地局100に属し、基地局100を介して不図示の外部のネットワークと通信を行う。
基地局100は、例えば、無線LAN(Local Area Network)におけるアクセスポイントなどであり、端末局101は、コンピュータや携帯型の情報電子機器などである。また、外部のネットワークとは、基地局100が形成するローカルネットワーク以外のネットワークであり、例えば、インターネットなどである。
また、同図に示すように、基地局100と端末局101−1の間の伝搬チャネルをHとし、基地局100と端末局101−2の間の伝搬チャネルをHとする。
第1の実施形態では、基地局100が、2台の端末局101に対して同時に送信する信号のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)シンボルが同一の場合と異なる場合とにおいて、シンボル毎に送信ウエイトを切り替える。これにより、信号誤りを低くすることが可能となる。
[1.1 基地局構成]
図2は、第1の実施形態における基地局100の内部構成を示す概略ブロック図である。
同図に示すように、基地局100は、複数のアンテナ111と、無線部112と、伝搬チャネル取得部113と、送信ウエイト算出部114と、送信信号生成部115と、情報保存部116と、ネットワークインターフェース部117とを備えて構成される。
複数のアンテナ111は、無線部112と接続され、無線LAN等で一般的に用いられるアンテナを複数具備したものである。送信の場合、複数のアンテナ111は、無線部112から入力される電気信号を電波に変換し放射を行う。受信の場合、複数のアンテナ111は、空中の電波を電気信号に変換し、無線部112に出力する。
無線部112は、複数のアンテナ111を介して受信した受信信号に対して、ガードインターバル除去、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)による分波処理、チャネル等化処理、サブキャリア検出、デインターリーブ、ビタビ復号などの受信処理を行い、無線パケットを検出する。無線部112は、検出した無線パケットをネットワークインターフェース部117に出力し、端末局101から通知された伝搬チャネル情報を含む無線パケットを伝搬チャネル取得部113に出力する。また、無線部112は、送信信号生成部115から入力される送信信号に対して、ガードインターバル付加、シンボル整形などの送信処理を行い、無線パケットを生成し、複数のアンテナ111を介して送信する。
伝搬チャネル取得部113は、無線部112より入力された無線パケットに設定されている伝搬チャネル情報から伝搬チャネルHもしくはHを取得し、送信ウエイト算出部114へ出力する。
送信ウエイト算出部114は、伝搬チャネル取得部113から入力された伝搬チャネルH及びHを用いて、後述する算出式によりブロードキャストウエイトおよびユニキャストウエイトの送信ウエイトの算出を行い、情報保存部116に出力する。ブロードキャストウエイトとは、複数台の端末局101に対して同時に送信する信号のOFDMシンボルが同一の場合に使用する送信ウエイトである。ユニキャストウエイトは、複数台の端末局101に対して同時に送信する信号のOFDMシンボルが異なる場合に使用する送信ウエイトである。なお、この例では、複数のアンテナ111のアンテナ数は2本とするが、3本以上のアンテナ数であっても、同様に算出することができる。
送信信号生成部115は、ネットワークインターフェース部117から入力される信号に対して、畳み込み符号化、インターリーブ処理、サブキャリア変調、送信ウエイト演算、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:高速逆フーリエ変換)処理などの送信信号生成処理を行う。ただし、送信信号生成部115は、送信ウエイト演算では、それぞれの端末局101宛ての送信信号をOFDMシンボル単位で比較し、OFDMシンボルが同じ場合、情報保存部116から入力されるブロードキャストウエイトを用いて送信ウエイト演算を行う。一方、OFDMシンボルが異なる場合、送信信号生成部115は、情報保存部116から入力されるユニキャストウエイトを用いて送信ウエイト演算を行う。送信信号生成部115は、送信信号生成処理を行った結果生成された送信信号を無線部112に出力する。
情報保存部116は、送信ウエイト算出部114から入力された送信ウエイト(ブロードキャストウエイトおよびユニキャストウエイト)を記憶する。また、情報保存部116は、記憶している送信ウエイトを送信信号生成部115に出力する。
ネットワークインターフェース部117は、無線部112から入力された無線パケットを、外部のネットワークにおいて用いられているパケットに変換して外部のネットワークに送信する。また、ネットワークインターフェース部117は、外部のネットワークから受信したパケットのうち、端末局101宛てのパケットを送信信号生成部115に出力する。
続いて、送信ウエイト算出部114がブロードキャストウエイト、及びユニキャストウエイトの算出に用いる算出式について説明する。
<ブロードキャストウエイトの算出式>
まず、ブロードキャストウエイトの算出式を説明する。基地局100と端末局101−1の間の伝搬チャネルHと、基地局100と端末局101−2の間の伝搬チャネルHを、式(1)に示すように結合させた伝搬チャネルをHb1とする。Hb1は、特異値分解により式(2)のように分解される。なお、diag()は括弧内の行列や係数を対角要素とする対角行列を表す。
Figure 0005702754
ただし、Uは右特異値行列であり、Σは固有値λの平方根を対角にもつ対角行列であり、Vは右特異値行列である。また、Vは、Vの複素共役転置を示す。ここで、ブロードキャストウエイトWb1は、式(6)である。
Figure 0005702754
送信ウエイト算出部114は、上記の式(1)〜式(6)により、伝搬チャネル取得部113から入力された伝搬チャネルH、Hを用い、ブロードキャストウエイトWb1を算出する。
ブロードキャストウエイトを用いる場合、ヌル指向性のためのアンテナ自由度を削減することができるために、ストリーム当たりの電力効率が増加し、信号誤りが低くなる。
さらに、マルチユーザMIMOの端末局数が増加した場合では、送信データが同じになる確率が上昇し、大きな効果が得られる。
<ユニキャストウエイトの算出式>
次に、ユニキャストウエイトの算出式を説明する。ユニキャストウエイトは、マルチユーザMIMOで一般的に用いられるゼロフォーシングウエイトから計算されるウエイトであり、式(7)のように算出される。
Figure 0005702754
送信ウエイト算出部114は、上記の式(7)により、伝搬チャネル取得部113から入力された伝搬チャネルH、Hを用い、ユニキャストウエイトWu1を算出する。
なお、ここでは、ユニキャストウエイトの算出方法として、マルチユーザMIMO技術で一般的なゼロフォーシングウエイトから算出したが、ブロック対角化法などの他の方法で算出しても構わない。
図3は、送信信号生成部115による送信信号の比較の例を示す。同図では、送信信号がBPSK(Binary Phase Shift Keying:二位相偏移変調)である場合の例を示している。同図に示すように、送信信号生成部115は、端末局101−1宛の送信信号G11のデータと端末局101−2宛ての送信信号G12のデータを、OFDMシンボル毎に比較する。送信信号生成部115は、比較の結果、一致する場合と一致しない場合で用いる送信ウエイトを変更する。
例えば、送信信号生成部115は、シンボル番号2、nのOFDMシンボルについては、送信信号G11と送信信号G12のデータが同じであるため、送信信号G11と送信信号G12の両方にブロードキャストウエイトを用いて送信ウエイト演算を行う。
一方、シンボル番号1、3のOFDMシンボルについては、送信信号G11と送信信号G12のデータが異なるため、送信信号G11と送信信号G12にユニキャストウエイトを用いて送信ウエイト演算を行う。
なお、ここでは送信信号の例として、BPSKを示したが、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:四位相偏移変調)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直角位相振幅変調)、64QAM、256QAMでも構わない。
以上が、基地局100の構成の説明である。
[1.2 端末局構成]
続いて、端末局101の構成を説明する。
図4は、端末局101の内部構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、端末局101は、アンテナ121と、無線部122と、伝搬チャネル取得部123と、通知部124と、情報保存部125と、受信信号取得部126と、チャネル等化部127とを備えて構成される。
アンテナ121は、無線部122と接続される。アンテナ121は、送信の場合、無線部122から入力される電気信号を電波に変換し放射を行い、受信の場合、空中の電波を電気信号に変換し、無線部122に出力する。
無線部122は、アンテナ121を介して受信した受信信号に対して、ガードインターバル除去、FFTによる分波処理を行い、チャネル等化部127に出力する。また、無線部122は、チャネル等化部127から入力される信号に対して、サブキャリア検出、デインターリーブ、ビタビ復号などの受信処理を行い、無線パケットを検出し、検出した無線パケットを受信信号取得部126に出力する。また、無線部122は、無線パケット検出において取得した伝搬チャネル(端末局101−1であればH、端末局101−2であればH)を伝搬チャネル取得部123に出力する。また、無線部122は、通知部124から入力された信号に対して、畳み込み符号化、インターリーブ処理、サブキャリア変調、IFFT処理、ガードインターバル付加、シンボル整形などを行い、無線パケットを生成し、アンテナ121を介して送信する。
チャネル等化部127は、無線部122から入力される信号に対して、この信号に設定されているOFDMシンボル毎の一致、不一致の情報を用いて、OFDMシンボル毎にチャネル等化を行い、無線部122に出力する。
受信信号取得部126は、無線部122から入力される無線パケットを取得する。伝搬チャネル取得部123は、無線部122から入力された無線パケットから伝搬チャネルH、もしくはHを取得し、情報保存部125に出力する。情報保存部125は、伝搬チャネル取得部123で取得し、入力された情報を記憶する。また、情報保存部125は、保存された伝搬チャネルHもしくはHを通知部124に出力する。通知部124は、情報保存部125から入力される伝搬チャネルHもしくはHの情報を含む送信信号を生成し、無線部122に出力する。
以上が、端末局101の構成の説明である。
[1.3 基地局100と端末局101の通信手順例]
次に第1の実施形態における無線通信方法を適用した基地局100と端末局101の通信手順について、タイムチャートを用いて説明する。
図5は、第1の実施形態におけるパケット信号送信の動作を示すタイムチャートである。なお、この説明にあたり、アクセス制御方式についてはCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)が採用されていることを前提とする。
同図において、基地局100では、端末局101−1、および101−2宛の送信データが生起している。基地局100の無線部122が、時刻t0において実行したキャリアセンスCSにより、通信周波数帯域が使用されていないアイドル状態であることを検出した場合、送信信号生成部115は、端末局101−1および101−2の宛先アドレスと、チャネル推定用のトレーニング信号を含む呼出信号を生成する。無線部122は、送信信号生成部115が生成した呼出信号を、時刻t0よりある時間を経過した時刻t1から時刻t2までの期間において、複数のアンテナ111により送信する。
次に、呼出信号に宛先として指定された端末局101−1および101−2は、同じ時刻t1から時刻t2の期間内において、アンテナ121により呼出信号を受信し、無線部122は、受信した呼出信号から伝搬チャネルを取得し、伝搬チャネル取得部123に出力する。これにより、端末局101−1の伝搬チャネル取得部123は伝搬チャネルHを取得して情報保存部125に記憶させ、端末局101−2の伝搬チャネル取得部123は伝搬チャネルHを取得して情報保存部125に記憶させる。
次に、時刻t2よりある時間を経過した時刻t3から時刻t4の期間において、端末局101−1の通知部124は、情報保存部125から読み出した伝搬チャネルHを設定した伝搬チャネル情報を含む通知信号を生成し、無線部122及びアンテナ121を介して送信する。この通知信号の宛先は、基地局100である。
同様に、時刻t4よりある時間を経過した時刻t5から時刻t6の期間において、端末局101−2の通知部124は、情報保存部125から読み出した伝搬チャネルHを設定した伝搬チャネル情報を含む通知信号を生成し、無線部122及びアンテナ121を介して送信する。この通知信号の宛先は、基地局100である。
なお、ここでは、2台の端末局101が連続して通知信号を送信する例を示しているが、基地局100が通知信号を要求する信号を送信してから、各端末局101が通知信号を送信しても構わない。
次に、基地局100の複数のアンテナ111は、端末局101−1、および101−2それぞれが送信した通知信号を受信する。伝搬チャネル取得部113は、無線部112から出力された各通知信号に設定されている伝搬チャネル情報から伝搬チャネルH、伝搬チャネルHを取得する。送信ウエイト算出部114は、取得した伝搬チャネルH、Hから、式(1)〜(6)を用いてブロードキャストウエイトWb1を算出し、式(7)を用いてユニキャストウエイトWu1を算出する。伝搬チャネル取得部113は、算出したブロードキャストウエイトWb1及びユニキャストウエイトWu1を情報保存部116に格納する。
基地局100の送信信号生成部115は、端末局101−1、及び端末局101−2それぞれへの送信信号であるData1とData2のOFDMシンボルが一致するか否かの状態に基づいて、ブロードキャストウエイトWb1とユニキャストウエイトWu1を切り替えてData1とData2のウエイト演算を行い、送信信号を生成する。なお、送信信号には、OFDMシンボル毎の一致、不一致の情報、すなわち、ブロードキャストウエイトとユニキャストウエイトのいずれか用いられたかの情報も含まれる。一致、不一致の情報とは、一致もしくは不一致のシンボルを示す場所情報でも構わないし、その場所情報を特定可能なコードブック情報でも構わない。
基地局100の無線部112は、時刻t6よりある時間が経過した時刻t7から時刻t8において、送信信号生成部115が生成した送信信号を複数のアンテナ111を介して同時に送信する。
次に、端末局101−1の無線部122が、アンテナ121により受信した基地局100からの送信信号の無線パケット信号を誤りなく復号した場合、通知部124は、確認信号Ackを生成する。通知部124は、無線パケット信号受信後の時刻t8よりある時間を経過した時刻t9から時刻t10において、生成した確認信号Ackを無線部122及びアンテナ121を介して基地局100に送信する。
同様に、端末局101−2の無線部122が、アンテナ121により受信した基地局100からの送信信号の無線パケット信号を誤りなく復号した場合、通知部124は、確認信号Ackを生成する。通知部124は、無線パケット信号受信後の時刻t10よりある時間を経過した時刻t11から時刻t12において、生成した通知部124は確認信号Ackを無線部122及びアンテナ121を介して基地局100に送信する。
なお、端末局101−1、および101−2のチャネル等化部127は、送信信号の復号時、無線部122から出力された無線パケット信号に含まれているOFDMシンボル毎の一致、不一致の情報に基づいて、シンボル単位でチャネル等化を行う。これは、端末局101において受信した信号の位相回転量が、ブロードキャストウエイトを用いた場合と、ユニキャストウエイトを用いた場合で異なるからである。
以上が第1の実施形態である。
[2. 第2の実施形態]
第2の実施形態では、基地局が、3台の端末局に対して同時に送信する信号のOFDMシンボルが一致するか否かの組み合わせパターンに応じて、これら端末局宛の送信信号の生成に用いる送信ウエイトをシンボル毎に切り替える。これにより、信号誤りを低くすることが可能となる。
図6は、本発明の第2の実施形態における無線通信方法を適用した無線通信システムの例を示す図である。同図に示す無線通信システムは、送信局装置としての基地局100aと、受信局装置としての複数の端末局101とを備えて構成される。ここでは、基地局100aと無線パケット通信をする3台の端末局101をそれぞれ、端末局101−1、101−2、101−3と記載する。端末局101−1、101−2、101−3は、基地局100aに属し、基地局100aを介して不図示の外部のネットワークと通信を行う。
また、同図に示すように、基地局100aと端末局101−1の間の伝搬チャネルをH、基地局100aと端末局101−2の間の伝搬チャネルをH、基地局100aと端末局101−1の間の伝搬チャネルをHとする。
[2.1 基地局構成]
図7は、第2の実施形態における基地局100aの内部構成を示す概略ブロック図である。同図において、図2に示す第1の実施形態における基地局100と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
同図に示すように、基地局100aは、複数のアンテナ111と、無線部112と、伝搬チャネル取得部113と、送信ウエイト算出部131と、送信信号生成部132と、情報保存部116と、ネットワークインターフェース部117とを備えて構成される。このように、同図に示す基地局100aが、図2に示す基地局100と異なる点は、送信ウエイト算出部114、送信信号生成部115に代えて、送信ウエイト算出部131、送信信号生成部132を備える点である。
送信ウエイト算出部131は、後述する算出式により、伝搬チャネル取得部113から入力された伝搬チャネルH、H、Hの組合せ毎に送信ウエイトの算出を行い、情報保存部116に出力する。ここでは、基地局100aの複数のアンテナ111のアンテナ数は3本とする。
送信信号生成部132は、ネットワークインターフェース部117から入力される信号に対して、畳み込み符号化、インターリーブ処理、サブキャリア変調、送信ウエイト演算、IFFT処理などの送信信号生成処理を行う。ただし、送信信号生成部132は、送信ウエイト演算では、3台の端末局101それぞれ宛ての送信信号をOFDMシンボル単位で比較し、比較結果に応じたブロードキャストウエイト、及びユニキャストウエイトを用いて送信ウエイト演算を行う。送信信号生成部132は、送信信号生成処理を行った結果生成された送信信号を無線部112に出力する。
続いて、送信ウエイト算出部131がブロードキャストウエイト、及びユニキャストウエイトの算出に用いる算出式について説明する。
<H、H、Hに対するブロードキャストウエイトの算出式>
基地局100aと端末局101−1の間の伝搬チャネルH、基地局100aと端末局101−2の間の伝搬チャネルH、及び基地局100aと端末局101−3の間の伝搬チャネルHを、式(8)に示すように結合させた伝搬チャネルをHb2とする。Hb2は、特異値分解により式(9)のように分解される。
Figure 0005702754
ここで、H、H、Hに対するブロードキャストウエイトWb2は、式(13)である。
Figure 0005702754
送信ウエイト算出部131は、上記の式(7)〜式(12)により、伝搬チャネル取得部113から入力された伝搬チャネルH、H、Hを用い、H、H、Hに対するブロードキャストウエイトWb2を算出する。
<H、Hに対するブロードキャストウエイトの算出式およびHに対するユニキャストウエイト算出式>
まずは、H、Hに対するブロードキャストウエイトの算出式を示す。はじめにHを式(14)のように特異値分解する。
Figure 0005702754
次に、式(17)の一部と、基地局100aと端末局101−1の間の伝搬チャネルHと、基地局100aと端末局101−2の間の伝搬チャネルHとを式(18)に示すように結合させた伝搬チャネルをHb3とする。Hb3は、特異値分解により式(19)のように分解される。
Figure 0005702754
ここで、H、Hに対するブロードキャストウエイトWb3は、式(23)である。
Figure 0005702754
送信ウエイト算出部131は、上記の式(14)〜式(23)により、伝搬チャネル取得部113から入力された伝搬チャネルH、H、Hを用い、H、Hに対するブロードキャストウエイトWb2を算出する。
次に、Hに対するユニキャストウエイト算出式を示す。ユニキャストウエイトWu2は、式(24)、式(25)によって算出される。
Figure 0005702754
送信ウエイト算出部131は、上記の式(24)及び式(25)により、伝搬チャネル取得部113から入力された伝搬チャネルH、H、Hを用い、Hに対するユニキャストウエイトWu2を算出する。
<H、Hに対するブロードキャストウエイトの算出式およびHに対するユニキャストウエイト算出式>
、Hに対するブロードキャストウエイトの算出式は、式(14)〜式(23)に示したH、Hに対するブロードキャストウエイトの算出式におけるH、HをH、Hに変更した式である。
また、Hに対するユニキャストウエイトの算出式は、式(24)、式(25)に示したHに対するブロードキャストウエイトの算出式と同じである。
<H、Hに対するブロードキャストウエイトの算出式およびHに対するユニキャストウエイト算出式>
、Hに対するブロードキャストウエイトの算出式は、式(14)〜式(23)に示したH、Hに対するブロードキャストウエイトの算出式におけるH、HをH、Hに変更した式である。
また、Hに対するユニキャストウエイトの算出式は、式(24)、式(25)に示したHに対するブロードキャストウエイトの算出式と同じである。
<H、H、Hに対するユニキャストウエイトの算出式>
、H、Hに対するユニキャストウエイトWu3を、式(26)に示す。
Figure 0005702754
送信ウエイト算出部131は、上記の式(26)により、伝搬チャネル取得部113から入力された伝搬チャネルH、H、Hを用い、H、H、Hに対するユニキャストウエイトWu3を算出する。
なお、ここでは、ユニキャストウエイトの算出方法として、マルチユーザMIMO技術で一般的なゼロフォーシングウエイトから算出したが、他の方法で算出しても構わない。
図8は、送信信号生成部132による送信信号の比較の例を示す。同図では、送信信号がBPSKである場合の例を示している。同図に示すように、送信信号生成部132は、端末局101−1宛の送信信号G21のデータと、端末局101−2宛ての送信信号G22のデータと、端末局101−3宛の送信信号G23のデータとを、OFDMシンボル毎に比較する。送信信号生成部132は、各送信信号のデータが全一致する場合、一部が一致する場合、あるいは、全てが一致しない場合で用いる送信ウエイトを変更する。
つまり、シンボル番号1のように、端末局101−1宛て、端末局101−2宛て、及び端末局101−3宛ての送信信号G1〜G3のOFDMシンボルが同じ場合、送信信号生成部132は、情報保存部116から入力されるH、H、Hに対するブロードキャストウエイトWb2を用いて各送信信号G1〜G3に送信ウエイト演算を行う。
シンボル番号2のように、端末局101−1宛ての送信信号G21、及び端末局101−2宛ての送信信号G22のOFDMシンボルが同じ場合、送信信号生成部132は、情報保存部116から入力されるH、Hに対するブロードキャストウエイトWb3を用いて送信信号G21及びG22に送信ウエイト演算を行い、Hに対するユニキャストウエイトWu2を用いて送信信号G23に送信ウエイト演算を行う。
シンボル番号3のように、端末局101−1宛ての送信信号G21、及び端末局101−3宛ての送信信号G23のOFDMシンボルが同じ場合、送信信号生成部132は、情報保存部116から入力されるH、Hに対するブロードキャストウエイトを用いて送信信号G21及びG23に送信ウエイト演算を行い、送信信号G22には、Hに対するユニキャストウエイトを用いて送信ウエイト演算を行う。
シンボル番号nのように、端末局101−2宛ての送信信号G22、及び端末局101−3宛ての送信信号G23のOFDMシンボルが同じ場合、送信信号生成部132は、情報保存部116から入力されるH、Hに対するブロードキャストウエイトを用いて送信信号G22及びG23に送信ウエイト演算を行い、送信信号G21には、Hに対するユニキャストウエイトWu3を用いて送信ウエイト演算を行う。
なお、ここでは送信信号の例として、BPSKを示したが、QPSK、16QAM、64QAM、256QAMでも構わない。
これらの変調方式を用いたときには、端末局101−1宛て、端末局101−2宛て、及び端末局101−3宛ての送信信号のOFDMシンボルが全て異なることがある。その場合は、送信信号生成部132は、情報保存部116から入力されるH、H、Hに対するユニキャストウエイトを用いて、各送信信号G1〜G3に送信ウエイト演算を行う。
以上が、端末局101aの構成の説明である。
[2.2 端末局構成]
端末局101の構成は、第1実施形態の端末局101と同様である。
[2.3 基地局100aと端末局101の通信手順例]
次に第2の実施形態における無線通信方法を適用した基地局100aと端末局101の通信手順について、タイムチャートを用いて説明する。
図9は、第2の実施形態におけるパケット信号の送信の動作を示すタイムチャートである。なお、この説明にあたり、アクセス制御方式についてはCSMA/CAが採用されていることを前提とする。
同図において、基地局100aでは、端末局101−1、101−2、および101−3宛の送信データが生起している。基地局100aの無線部122が、時刻t0において実行したキャリアセンスCSにより、通信周波数帯域が使用されていないアイドル状態であることを検出した場合、送信信号生成部115は、端末局101−1、101−2、および101−3の宛先アドレスと、チャネル推定用のトレーニング信号を含む呼出信号を生成する。無線部122は、送信信号生成部115が生成した呼出信号を、時刻t0よりある時間を経過した時刻t1から時刻t2までの期間において、複数のアンテナ111により送信する。
次に、呼出信号により宛先として指定された端末局101−1、101−2、および101−3は、同じ時刻t1から時刻t2の期間内において、アンテナ121により呼出信号を受信し、無線部122は、受信した呼出信号から伝搬チャネルを取得し、伝搬チャネル取得部123に出力する。これにより、端末局101−1の伝搬チャネル取得部123は伝搬チャネルHを取得して情報保存部125に記憶させ、端末局101−2の伝搬チャネル取得部123は伝搬チャネルHを取得して情報保存部125に記憶させ、端末局101−3の伝搬チャネル取得部123は伝搬チャネルHを取得して情報保存部125に記憶させる。
次に、時刻t2よりある時間を経過した時刻t3から時刻t4の期間において、端末局101−2の通知部124は、情報保存部125から読み出した伝搬チャネルHを設定した伝搬チャネル情報を含む通知信号を生成し、無線部122及びアンテナ121を介して送信する。この通知信号の宛先は、基地局100aである。
同様に、時刻t4よりある時間を経過した時刻t5から時刻t6の期間において、端末局101−2の通知部124は、情報保存部125から読み出した伝搬チャネルHを設定した伝搬チャネル情報を含む通知信号を生成し、無線部122及びアンテナ121を介して送信する。この通知信号の宛先は、基地局100aである。
同様に、時刻t6よりある時間を経過した時刻t7から時刻t8の期間において、端末局101−3の通知部124は、情報保存部125から読み出した伝搬チャネルHを設定した伝搬チャネル情報を含む通知信号を生成し、無線部122及びアンテナ121を介して送信する。この通知信号の宛先は、基地局100aである。
なお、ここでは、3台の端末局101が連続して通知信号を送信する例を示しているが、基地局100aが通知信号を要求する信号を送信してから、端末局101が通知信号を送信しても構わない。
次に、基地局100aの複数のアンテナ111は、端末局101−1、101−2、および101−3それぞれが送信した通知信号を受信する。伝搬チャネル取得部113は、無線部112から出力された各通知信号に設定されている伝搬チャネル情報から伝搬チャネルH、伝搬チャネルH、伝搬チャネルHを取得する。送信ウエイト算出部131は、取得した伝搬チャネルH、H、Hから、送信データが一致するチャネル(宛先の端末局101)の組合せに対応するブロードキャストおよびユニキャストウエイトを算出する。送信ウエイト算出部131は、チャネルの組合せに対応して算出したブロードキャストウエイト及びユニキャストウエイトを情報保存部116に格納する。
基地局100aの送信信号生成部132は、端末局101−1、101−2、および端末局101−3であるData1、Data2、及びData3のOFDMシンボルが一致するか否かのパターンに従い、ブロードキャストウエイトおよびユニキャストウエイトを切り替えて、Data1、Data2、及びData3のウエイト演算を行い、送信信号を生成する。なお、送信信号には、OFDMシンボル毎の一致、不一致の情報も含まれる。一致、不一致の情報とは、一致もしくは不一致のシンボルを示す場所情報および端末局の組み合せの情報でも構わないし、場所情報および端末局の組み合わせ情報を特定可能なコードブック情報でも構わない。
基地局100aの無線部112は、時刻t8よりある時間が経過した時刻t9から時刻t10において、送信信号生成部132が生成した送信信号を複数のアンテナ111を介して同時に送信する。
次に、端末局101−1の無線部122が、アンテナ121により受信した基地局100からの送信信号の無線パケット信号を誤りなく復号した場合、通知部124は、確認信号Ackを生成する。通知部124は、無線パケット信号受信後の時刻t10よりある時間を経過した時刻t11から時刻t12において、生成した確認信号Ackを無線部122及びアンテナ121を介して基地局100aに送信する。
同様に、端末局101−2の無線部122が、アンテナ121により受信した基地局100からの送信信号の無線パケット信号を誤りなく復号した場合、通知部124は、確認信号Ackを生成する。通知部124は、無線パケット信号受信後の時刻t12よりある時間を経過した時刻t13から時刻t14において、生成した確認信号Ackを無線部122及びアンテナ121を介して基地局100aに送信する。
同様に、端末局101−3の無線部122が、アンテナ121により受信した基地局100からの送信信号の無線パケット信号を誤りなく復号した場合、通知部124は、確認信号Ackを生成する。通知部124は、無線パケット信号受信後の時刻t14よりある時間を経過した時刻t15から時刻t16において、生成した確認信号Ackを無線部122及びアンテナ121を介して基地局100aに送信する。
なお、端末局101−1、101−2、および101−3のチャネル等化部127は、送信信号の復号時、無線部122から出力された無線パケット信号に含まれているOFDMシンボル毎の一致、不一致の情報に基づいて、シンボル単位でチャネル等化を行う。
以上が第2の実施形態である。
[3. 第3の実施形態]
第3の実施形態では、基地局が、4台以上の端末局に対して同時に送信する信号のOFDMシンボルが一致するか否かの組み合わせパターンに応じて、第2の実施形態に示す方法を拡張してチャネルの組合せに応じた送信ウエイトをそれぞれ算出し、各端末局宛の送信信号が一致する組み合わせによって使用する該送信ウエイトをシンボル毎に切り替える。これにより、信号誤りを低くすることが可能となる。
[4. 第4の実施形態]
第4の実施形態では、BPSKもしくはQPSKの変調方式を用いて送信を行う基地局が、2台の端末局に対して同時に送信する信号のOFDMシンボルが同一の場合と異なる場合において、ブロードキャストウエイトとユニキャストウエイトを切り替える。本実施形態のユニキャストウエイトは、ブロードキャスト伝送時における端末局での位相回転量と同一の位相回転量を与える。これにより、信号誤りを低くすることが可能となることに加え、端末局において予め必要であったOFDMシンボル毎の一致、不一致の情報が不要となるために端末局において必要な情報量の削減が可能となる。
本実施形態による無線通信方法を適用した無線通信システムは、図1に示す第1の実施形態の基地局100、端末局101をそれぞれ、後述する図10に示す基地局100b、同じく後述する図11に示す端末局101bに置き換えた構成である。ここでは、基地局100bと無線パケット通信をする2台の端末局101bをそれぞれ端末局101b−1、端末局101b−2と記載する。
[4.1 基地局構成]
図10は、第4の実施形態における基地局100bの内部構成を示す概略ブロック図であり、同図において、図2に示す第1の実施形態における基地局100と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
同図に示すように、基地局100bは、複数のアンテナ111と、無線部112と、伝搬チャネル取得部113と、送信ウエイト算出部141と、送信信号生成部142と、情報保存部116と、ネットワークインターフェース部117とを備えて構成される。このように、同図に示す基地局100bが、図2に示す基地局100と異なる点は、送信ウエイト算出部114、送信信号生成部115に代えて、送信ウエイト算出部141、送信信号生成部142を備える点である。
送信ウエイト算出部141は、伝搬チャネル取得部113から入力された伝搬チャネルHもしくはHを用いて、後述する算出式によりブロードキャストウエイトおよびユニキャストウエイトの送信ウエイトの算出を行い、情報保存部116に出力する。この例では、複数のアンテナ111のアンテナ数は2本とするが、3本以上のアンテナ数であっても、同様に算出することができる。
送信信号生成部142は、ネットワークインターフェース部117から入力される信号に対して、畳み込み符号化、インターリーブ処理、サブキャリア変調、送信ウエイト演算、IFFT処理などの送信信号生成処理を行う。ただし、送信信号生成部142は、送信ウエイト演算では、それぞれの端末局101b宛ての送信信号をOFDMシンボル単位で比較し、OFDMシンボルが同じ場合、情報保存部116から入力されるブロードキャストウエイトを用いて送信ウエイト演算を行う。一方、OFDMシンボルが異なる場合、送信信号生成部142は、情報保存部116から入力されるユニキャストウエイトを用いて送信ウエイト演算を行う。送信信号生成部142は、送信信号生成処理を行った結果生成された送信信号を無線部112に出力する。
続いて、送信ウエイト算出部141がブロードキャストウエイト、及びユニキャストウエイトを生成するために用いる算出式について説明する。
<ブロードキャストウエイトの算出式>
まず、ブロードキャストウエイトの算出式を説明する。基地局100bと端末局101b−1の間の伝搬チャネルHと、基地局100bと端末局101b−2の間の伝搬チャネルHを、式(27)に示すように結合させた伝搬チャネルをHb4とする。Hb4は、特異値分解により式(28)のように分解される。
Figure 0005702754
ここで、ブロードキャストウエイトWb4は、式(32)である。
Figure 0005702754
送信ウエイト算出部141は、上記の式(27)〜式(32)により、伝搬チャネル取得部113から入力された伝搬チャネルH、Hを用い、ブロードキャストウエイトWb4を算出する。
<ユニキャストウエイトの算出式>
次に、ユニキャストウエイトの算出式を説明する。ユニキャストウエイトは、マルチユーザMIMOで一般的に用いられるゼロフォーシングウエイトから計算されるウエイトである。ただし、ブロードキャスト伝送時における端末局での位相回転量と同一の位相回転量となるように、ユニキャストウエイトを算出する点が異なる。
ブロードキャストウエイトWb4を用いた時の端末局101b−1、101b−2それぞれのける位相回転量θ、θは、式(33)、(34)で算出される。
Figure 0005702754
ここで、ang(A)は、Aの位相回転量を算出する関数を示している。ユニキャストウエイトWu4は、式(36)に示すように、式(27)で示される結合伝搬チャネルHb4の逆行列演算を行った結果Hb4 −1(式(35))に位相回転量の補正を行うことで算出される。
Figure 0005702754
送信ウエイト算出部141は、上記の式(33)〜式(36)により、伝搬チャネル取得部113から入力された伝搬チャネルH、Hを用い、ユニキャストウエイトWu4を算出する。
以上が、基地局100bの構成の説明である。
[4.2 端末局構成]
続いて、端末局101bの構成について説明する。
図8は、第4の実施形態における端末局101bの内部構成を示す概略ブロック図である。同図において、図4に示す第1の実施形態における端末局101と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
同図に示すように、端末局101bは、アンテナ121と、無線部122と、伝搬チャネル取得部123と、通知部124と、情報保存部125と、受信信号取得部126と、チャネル等化部151とを備えて構成される。このように、同図に示す端末局101bが、図4に示す端末局101と異なる点は、チャネル等化部127に代えて、チャネル等化部151を備える点である。
チャネル等化部151は、無線部122から入力される信号に対して、OFDMシンボル毎の一致、不一致にかかわらず、伝搬チャネル取得部123で取得したチャネルを用いてOFDMシンボル毎にチャネル等化を行い、無線部122に出力する。
以上が、端末局101bの構成の説明である。
[4.3 基地局100bと端末局101bの通信手順例]
第4の実施形態における無線通信方法を適用した通信手順のタイムチャートは、図5に示す第1の実施形態のタイムチャートと同様である。つまり、図5における基地局100、端末局101−1、端末局101−2は、本実施形態の基地局100b、端末局101b−1、端末局101b−2に置き換えればよい。
但し、送信ウエイト算出部114に代えて送信ウエイト算出部141がブロードキャストウエイトWb4、ユニキャストウエイトWu4を算出し、送信信号生成部115に代えて送信信号生成部142が、OFDMシンボルが一致するか否かの状態に基づいて、ブロードキャストウエイトWb4とユニキャストウエイトWu4を切り替えてData1とData2のウエイト演算を行い、送信信号を生成する。
また、端末局101−1、および101−2のチャネル等化部151は、OFDMシンボル毎の一致、不一致にかかわらず、OFDMシンボル毎にチャネル等化を行う。
[5. 第5実施形態]
第5の実施形態では、16QAM、64QAMなどQAMの変調方式を用いて送信を行う基地局が、2台の端末局に対して同時に送信する信号のOFDMシンボルが同一であるか否かと、OFDMシンボルの送信電力とに応じて、ブロードキャストウエイトとユニキャストウエイトをシンボル毎に切り替える。本実施形態のユニキャストウエイトは、ブロードキャスト伝送時における端末局での位相回転量と同一の位相回転量を与える。これにより、信号誤りを低くすることが可能となることに加え、第4の実施形態と同様に、端末局において予め必要であったOFDMシンボル毎の一致、不一致の情報が不要となるために端末局における必要な情報量の削減が可能となる。
本実施形態による無線通信方法を適用した無線通信システムは、図1に示す第1の実施形態の基地局100、端末局101をそれぞれ、後述する図12に示す基地局100c、図11に示す第4の実施形態の端末局101bに置き換えた構成である。
[5.1 基地局構成]
図12は、第5の実施形態における基地局100cの内部構成を示す概略ブロック図であり、図2に示す第1の実施形態における基地局100、図10に示す第4の実施形態における基地局100bと同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
同図に示すように、基地局100cは、複数のアンテナ111と、無線部112と、伝搬チャネル取得部113と、送信ウエイト算出部141と、送信信号生成部161と、情報保存部116と、ネットワークインターフェース部117とを備えている。このように、同図に示す基地局100cが、図2に示す基地局100と異なる点は、送信ウエイト算出部114に代えて第4の実施形態における送信ウエイト算出部141を備える点、送信信号生成部115に代えて送信信号生成部161を備える点である。
送信信号生成部161は、ネットワークインターフェース部117から入力される信号に対して、畳み込み符号化、インターリーブ処理、サブキャリア変調、送信ウエイト演算、IFFT処理などを行う。ただし、送信信号生成部161は、サブキャリア変調では、16QAMや64QAなどのQAM変調を行う。また、送信信号生成部161は、送信ウエイト演算では、それぞれの端末局宛の信号をOFDMシンボル単位で比較し、OFDMシンボルの送信電力に応じて、ブロードキャストウエイトもしくはユニキャストウエイトを切り替えて送信ウエイト演算を行う。送信信号生成部132は、送信信号生成処理を行った結果生成された送信信号を無線部112に出力する。
図13は、ブロードキャストウエイトを用いる16QAMの送信信号の例を示す。
例えば、16QAMの場合、送信信号生成部161は、それぞれの端末局101b宛の信号が、図13に示す実線で囲まれた送信電力の高いシンボルであり、かつ、同一である場合には、ブロードキャストウエイトを用いてウエイト演算を行う。一方、送信信号生成部161は、それぞれの端末局101b宛の信号が、異なる信号である場合、もしくは、点線で囲まれた送信電力が低いシンボルであり、かつ、同一である場合は、ユニキャストウエイトを用いてウエイト演算を行う。
ここでは、16QAMの例を示したが、64QAMの場合も同様である。
図14が、16QAMの送信信号にブロードキャストウエイト、ユニキャストウエイトを用いた場合の端末局101b側での受信信号を示す図である。同図に示すように、ブロードキャストを用いたと場合と、ユニキャストと用いた場合とで、端末局101bにおいて受信される振幅が異なるために、図13において点線で囲まれたシンボルには誤りが発生する可能性があるが、図13において実線で囲まれたシンボルには誤りが発生しない。
従って、実線で囲まれた受信電力の高いシンボルについては、一致する場合はブロードキャストウエイトを使用し、一致しない場合はユニキャストウエイトを使用するが、点線で囲まれた受信電力の低いシンボルについては、一致するか否かにかかわらずユニキャストウエイトを使用する。
図15は、ブロードキャストウエイトを用いる64QAMの信号の比較の例を示す。
送信信号生成部161は、図13に示した16QAMの場合と同様に、実線で囲まれたシンボルと点線で囲まれたシンボルに分けて送信ウエイト演算を行う。つまり、送信信号生成部161は、それぞれの端末局101b宛の信号が、実線で囲まれた送信電力の高いシンボルであり、かつ、同一である場合には、ブロードキャストウエイトを用いてウエイト演算を行う。一方、送信信号生成部161は、それぞれの端末局101b宛の信号が、異なる信号である場合、もしくは、点線で囲まれた送信電力が低いシンボルであり、かつ、同一である場合は、ユニキャストウエイトを用いてウエイト演算を行う。
以上が、基地局100cの構成の説明である。
[5.2 端末局構成]
第5の実施形態の端末局は、図11に示す第4の実施形態の端末局101bと同じ構成である。
[5.3 基地局100cと端末局101bの通信手順例]
第5の実施形態における無線通信方法を適用した通信手順のタイムチャートは、図5に示す第1の実施形態のタイムチャートと同様である。つまり、図5における基地局100、端末局101−1、端末局101−2は、本実施形態の基地局100c、端末局101b−1、端末局101b−2に置き換えればよい。
但し、送信ウエイト算出部114に代えて送信ウエイト算出部141が第4の実施形態と同様に、ブロードキャストウエイトWb4、ユニキャストウエイトWu4を算出する。そして、送信信号生成部115に代えて送信信号生成部161が、OFDMシンボルの送信電力と、データが一致するか否かの状態とに基づいて、ブロードキャストウエイトWb4とユニキャストウエイトWu4を切り替えてData1とData2のウエイト演算を行い、送信信号を生成する。
また、端末局101−1、および101−2のチャネル等化部151は、第4の実施形態と同様に、OFDMシンボル毎の一致、不一致にかかわらず、OFDMシンボル毎にチャネル等化を行う。
以上が第5の実施形態である。
[6. 効果]
マルチユーザMIMOを用いた従来の通信システムにおいては、基地局の総送信電力が制限されているために一端末局あたりの送信電力が限られている上に、ユーザ間干渉が大きくなるため、端末局において所望信号の受信電力が不足してしまい、伝送品質が劣化するという問題があった。
上述した実施形態では、基地局において、マルチユーザMIMOで同時に送信する信号をシンボル単位で比較した上で、一致する信号はブロードキャストウエイトを、異なる信号はユニキャストウエイトを用いて、送信ウエイト演算を行う。
これにより、一致する信号においては電力効率が上がり、全体として伝送品質が改善される。
[7. 補足事項]
なお、上述した実施形態における基地局100、100a、100b、100c、端末局101、101bの各機能部は、専用のハードウェア(例えば、ワイヤードロジック等)により実現されてもよく、各機能部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウエアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。更に、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
100、100a、100b、100c 基地局
101、101−1、101−2、101−3、101b 端末局
111 複数のアンテナ
112 無線部
113 伝搬チャネル取得部
114 送信ウエイト算出部
115 送信信号生成部
116 情報保存部
117 ネットワークインターフェース部
121 アンテナ
122 無線部
123 伝搬チャネル取得部
124 通知部
125 情報保存部
126 受信信号取得部
127 チャネル等化部
131 送信ウエイト算出部
132 送信信号生成部
141 送信ウエイト算出部
142 送信信号生成部
151 チャネル等化部
161 送信信号生成部

Claims (6)

  1. 複数の受信局装置と同時に無線通信する送信局装置であって、
    無線信号を送受信する複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナにより受信した前記受信局装置からの無線信号に対する受信処理と、複数の前記受信局装置宛の送信信号から無線信号を生成して前記複数のアンテナから同時に送信させる送信処理とを行う無線部と、
    前記無線部において受信処理された前記無線信号から前記受信局装置の伝搬チャネル情報を取得する伝搬チャネル取得部と、
    前記伝搬チャネル取得部において取得された前記複数の受信局装置の伝搬チャネル情報を用いて、同一のデータを送信するときに用いる送信ウエイトであるブロードキャストウエイトと、異なるデータを送信するときに用いる送信ウエイトであるユニキャストウエイトとを前記複数の受信局装置宛の送信信号が同一となる組み合わせに応じて算出する送信ウエイト算出部と、
    前記複数の受信局装置宛に同時に送信する送信信号をシンボル毎に比較し、データが同一である宛先の前記受信局装置の組み合わせに応じて、データが同一のシンボルには前記ブロードキャストウエイトを用いてウエイト演算を行い、データが異なるシンボルには前記ユニキャストウエイトを用いてウエイト演算を行って前記送信信号を生成し、前記無線部に出力する送信信号生成部と、
    を備えることを特徴とする送信局装置。
  2. 前記送信信号生成部は、二位相偏移変調もしくは四位相偏移変調を行って前記送信信号を生成し、
    前記送信ウエイト算出部は、前記伝搬チャネル取得部において取得された前記複数の受信局装置の伝搬チャネル情報を用い、前記複数の受信局装置宛の送信信号が同一となる組み合わせに応じて、前記ブロードキャストウエイトと、当該ブロードキャストウエイトを用いた伝送を行ったときの前記受信局装置における位相回転量と同一の位相回転量を与えるユニキャストウエイトとを算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信局装置。
  3. 前記送信ウエイト算出部は、前記伝搬チャネル取得部において取得された前記複数の受信局装置の伝搬チャネル情報を用い、前記複数の受信局装置宛の送信信号が同一となる組み合わせに応じて、前記ブロードキャストウエイトと、当該ブロードキャストウエイトを用いた伝送を行ったときの前記受信局装置における位相回転量と同一の位相回転量を与えるユニキャストウエイトとを算出し、
    前記送信信号生成部は、所定数以上の状態を表す直角位相振幅変調により前記送信信号を生成し、送信電力が所定よりも大きいシンボルの場合、前記複数の受信局装置宛に同時に送信する送信信号のシンボルが同一である宛先の前記受信局装置の組み合わせに応じて、データが同一のシンボルには前記ブロードキャストウエイトを用いてウエイト演算を行い、データが異なるシンボルには前記ユニキャストウエイトを用いてウエイト演算を行い、送信電力が所定よりも低いシンボルの場合、前記ユニキャストウエイトを用いてウエイト演算を行って前記送信信号を生成し、前記無線部に出力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の送信局装置。
  4. 前記送信信号生成部は、各シンボルに前記ブロードキャストウエイトと前記ユニキャストウエイトのいずれが用いられたかを示す情報を前記送信信号に設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信局装置。
  5. 前記無線部は、伝搬チャネル情報推定用の信号を前記複数のアンテナから前記受信局装置宛に送信し、
    前記複数のアンテナは、伝搬チャネル情報推定用の信号に基づいて前記受信局装置が測定した伝搬チャネル情報が設定された無線信号を受信し、前記無線部に出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信局装置。
  6. 複数の受信局装置と同時に無線通信する送信局装置が実行する無線通信方法であって、
    複数のアンテナにより受信した前記受信局装置からの無線信号に対して受信処理を行う受信ステップと、
    前記受信ステップにおいて受信処理された前記無線信号から前記受信局装置の伝搬チャネル情報を取得する伝搬チャネル取得ステップと、
    前記伝搬チャネル取得ステップにおいて取得された前記複数の受信局装置の伝搬チャネル情報を用いて、同一のデータを送信するときに用いる送信ウエイトであるブロードキャストウエイトと、異なるデータを送信するときに用いる送信ウエイトであるユニキャストウエイトとを前記複数の受信局装置宛の送信信号が同一となる組み合わせに応じて算出する送信ウエイト算出ステップと、
    前記複数の受信局装置宛に同時に送信する送信信号をシンボル毎に比較し、データが同一である宛先の前記受信局装置の組み合わせに応じて、データが同一のシンボルには前記ブロードキャストウエイトを用いてウエイト演算を行い、データが異なるシンボルには前記ユニキャストウエイトを用いてウエイト演算を行って前記送信信号を生成する送信信号生成ステップと、
    前記送信信号生成ステップにおいて生成された複数の前記受信局装置宛の送信信号を前記複数のアンテナから同時に送信させる送信処理を行う送信ステップと、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
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