JP5697019B2 - ポンプケーシングの製造方法、ポンプケーシング、並びに、立軸ポンプの製造方法、立軸ポンプ - Google Patents
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Description
また、平板を2次元方向に曲げ加工したバッフルの場合、内部の流路断面積が部分的に拡がりながら再び縮小することによって流れが乱れ、ケーシング内の流れ損失が大きくなる虞があった。
従って、変形防止部材を設けたバッフルにより、流体の流れ変更機能が良好に維持される。
図1〜図4に示すように、下端部に流体吸込み口1を形成すると共に、上部横側部に流体吐出口2を形成する筒状ステンレス製のポンプケーシング3を設け、ポンプケーシング3内に配置する流体を吸込む羽根車4と、羽根車4を下端部に回転自在に装着して上端部に駆動装置としてモーターに連動連結した立軸5と、立軸5の軸受け6を下部に取り付けて、立軸5を同心状に囲繞する吊下げ管7とからなるポンプ駆動部8を、ポンプケーシング3の上端部に上向きに開口するように設けた抜出し口9から、上方に抜き出し可能に構成し、抜出し口9は、閉止板18により水密に閉止され、流体吸込み口1から吸い込んだ流体を流体吐出口2に向けて案内しながら流れ方向を上下方向から横方向にカーブするように変更するバッフル10を、吊下げ管7に取り付けてあるプルアウトタイプの立軸吸込みポンプを構成してある。
さらに、通常の罫書きでは、線を引くだけであるが、罫書き線の一部を、例えばレーザーで破線状に切り込みを入れることで後で分離作業を容易にする事もできる。
尚、変形防止部材14は、バッフル10の分離前に取り付けると変形防止効果が高くなる。
吊下げ管7とバッフル10の間を繋ぐ変形防止部材14は、変形防止を考えると、多く取り付ける方が効果が高いが、図4のように、吐出方向に対して4枚から8枚取り付けすることが製作性を考慮すると良い。尚、変形防止材の取付は、図7のように、等間隔でなくても良く、変形防止材の長さも図8のように、異なる長さでも良い。
このように、エルボ材11に筒部材13や吊下げ管7、変形防止部材14をバッフル10の分離前に取り付けることで、3次元形状を維持し易く、分離時のひずみ取りや形状修正の作業を削減することができる。
尚、筒部材13と吊下げ管7は、変形防止部材14の役割も兼ねている。しかも、3次元形状を維持し易いことから、抜出し口9を通してのポンプ駆動部の抜き出し操作をスムーズに行なうことができる。
尚、バッフル10の平面への投影形状は、抜出し口9の形状より小さく、ポンプ内部の抜き出される部品の形状より大きい形状であればよい。
尚、吊下げ管7には、図1に示すように、下部に設けた立軸5の軸受け6の他に、立軸5の上下中間部に設ける中間軸受け15を設け、立軸5の横ブレを抑える為に、吸い込み管の内面に接当支持可能な支持ステー16を、中間軸受け15の周部複数箇所に設けてある。
以下に他の実施の形態を説明する。
〈3〉 本実施例では、抜出し口9のあるケーシングで説明したが、抜出し口9のないケーシング内のバッフル(整流板)を、別のエルボ材11から分離して製作して抜出し口9のないケーシング内に溶接することで、流れ損失の少ないケーシングを得ることもできる。
〈4〉 前記エルボ材11は、金属板を帯状に切り分けたものを夫々曲げ加工して溶接により一体接合して形成したが、直管を曲げ加工して形成したものや、鋳物で製作した物であってもよい。
〈5〉 また、エルボ材11は、断面形状が円形に限らず、角形や楕円形等他の形状でも良い。さらに、曲り角度も90度に限らず、45度など任意の角度であっても良い。
〈6〉 前記バッフル10として、エルボ材11の屈曲外壁部を切り出す形状は、吊下げ管7に取り付けた支持ステー16や、吸込み羽根車4及びその軸受け6を取り囲む軸受けボックス17が上方に抜け出す形状であれば良く、必ずしも平面視で円形である必要はない。
2 流体吐出口
3 ポンプケーシング
4 羽根車
5 立軸
7 吊下げ管
9 抜出し口
10 バッフル
11 エルボ材
14 変形防止部材
Claims (7)
- 流体吸込み口と流体吐出口とを有し、流体吸込み口から流体吐出口にかけての流路中に、前記流体吸込み口から吸い込んだ流体を前記流体吐出口に向けて案内しながら流れ方向を変更するバッフルを設け、
前記バッフルを外部に抜き出すための抜出し口を設けてあるポンプケーシングの製造方法であって、
前記流体吸込み口から前記流体吐出口にかけての曲り流路に沿ったエルボ材を製作し、そのエルボ材の一部を切り離して、前記バッフルとして形成し、前記バッフルを切り離したエルボ材の残部と前記バッフルからポンプケーシングを形成するポンプケーシングの製造方法。 - 前記エルボ材における切り離し予定部に、変形防止部材を取り付けた後に、前記切り離し予定部を切り離して前記バッフルとする請求項1に記載のポンプケーシングの製造方法。
- 前記エルボ材をポンプケーシングの一部に利用すると共に、前記バッフル用の切り離し部を囲んで筒部材を前記エルボ材に付設し、その筒部材の端部に前記抜出し口を形成する請求項1又は2に記載のポンプケーシングの製造方法。
- 前記エルボ材から分離する前記バッフルの切り離し線を、前記エルボ材に罫書きするか、もしくは、前記エルボ材を製作する前のエルボ素材に罫書きする請求項1〜3のいずれか1項に記載のポンプケーシングの製造方法。
- 流体吸込み口と流体吐出口とを有し、流体吸込み口から流体吐出口にかけての流路中に、前記流体吸込み口から吸い込んだ流体を前記流体吐出口に向けて案内しながら流れ方向を変更するバッフルを設け、前記バッフルを外部に抜き出すための抜出し口を設けてあるポンプケーシングであって、
前記流体吸込み口から前記流体吐出口にかけての曲り流路を形成するエルボ材によって、ポンプケーシングの一部を構成し、
前記エルボ材の一部を切り離した形状に前記バッフルを構成してあるポンプケーシング。 - 下端側に流体吸込み口を形成すると共に、上部横側部に流体吐出口を形成し、流体吸込み口から流体吐出口にかけての流路中に、前記流体吸込み口から吸い込んだ流体を前記流体吐出口に向けて案内しながら流れ方向を変更するバッフルを備え、前記バッフルを外部に抜き出すための抜出し口を備えてあるポンプケーシングを設け、
流体を吸込む羽根車と、その羽根車を下端部に取り付けた立軸と、前記立軸を囲繞して吊下げる吊下げ管とを、前記抜出し口を通して前記ポンプケーシング内に配置してある立軸ポンプの製造方法であって、
前記流体吸込み口から前記流体吐出口にかけての曲り流路を形成するエルボ材によって、ポンプケーシングの一部を構成し、
前記エルボ材におけるバッフル用の切り離し予定部に前記吊下げ管を接続した後に、前記切り離し予定部を切り離して前記バッフルを形成する立軸ポンプの製造方法。 - 下端側に流体吸込み口を形成すると共に、上部横側部に流体吐出口を形成し、流体吸込み口から流体吐出口にかけての流路中に、前記流体吸込み口から吸い込んだ流体を前記流体吐出口に向けて案内しながら流れ方向を変更するバッフルを備え、前記バッフルを外部に抜き出すための抜出し口を備えてあるポンプケーシングを設け、
流体を吸込む羽根車と、その羽根車を下端部に取り付けた立軸と、前記立軸を囲繞して吊下げる吊下げ管とを、前記抜出し口を通して前記ポンプケーシング内に配置してある立軸ポンプであって、
前記流体吸込み口から前記流体吐出口にかけての曲り流路を形成するエルボ材によって、ポンプケーシングの一部を構成し、
前記エルボ材の一部を切り離した形状に前記バッフルを構成してある立軸ポンプ。
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JP2010242576A JP5697019B2 (ja) | 2010-10-28 | 2010-10-28 | ポンプケーシングの製造方法、ポンプケーシング、並びに、立軸ポンプの製造方法、立軸ポンプ |
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