JP5677571B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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Description
このような空気調和装置に使用される熱源側冷媒としては、たとえばHFC(ハイドロフルオロカーボン)系冷媒が多く採用されている。また、熱源側冷媒としては、二酸化炭素(CO2 )等の自然冷媒を使うものも提案されている。
また、室外機と熱交換器を持つ分岐ユニットとの間を2本の配管で接続し、室内機に2次冷媒を搬送するように構成されている空気調和装置も存在している(たとえば、特許文献5参照)。
さらに、四方弁の切り替え回数が多い分、切替音の発生頻度が多くなってしまっていた。そして、この切り替え頻度の多くなる四方弁が、たとえば室内の近傍に設置されていると、その分切替音が室内に漏洩しやすくなり、ユーザーの快適性を低減させてしまう可能性がある。
このように、特許文献3、5に記載の技術は、室外側から室内側まで4本の配管を接続しなければならず、工事性が悪いものとなっていた。
加えて、冷媒が流れる熱交換器が室内機の近傍に配置されているので、冷媒が室内、又は室内の近傍で漏れる可能性があった。
また、全暖房運転モードと冷暖房同時暖房主体運転モード、又は、全冷房運転モードと冷暖房同時冷房主体運転モードとの間の運転モードを切り替える四方弁の切り替え回数を低減し、四方弁が室内の近傍に設置されていても、ユーザーの快適性が低減してしまうことを抑制する空気調和装置を提供することを第2の目的としている。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の設置例を示す概略図である。
図1に示すように、本実施の形態1に係る空気調和装置は、室外ユニット(熱源機)1と、複数台の室内ユニット3と、室外ユニット1と室内ユニット3との間に介在する1台の中継ユニット2と、を有している。中継ユニット2は、熱源側冷媒と熱媒体とで熱交換を行なうものである。室外ユニット1と中継ユニット2とは、熱源側冷媒が流れる冷媒配管4で接続されている。中継ユニット2と室内ユニット3とは、熱媒体が流れる熱媒体配管5で接続されている。そして、室外ユニット1で生成された冷熱あるいは温熱は、中継ユニット2を介して室内ユニット3に配送されるようになっている。
中継ユニット2は、室外ユニット1で生成される温熱又は冷熱を、室内ユニット3に伝達するものである。この中継ユニット2は、室外ユニット1及び室内ユニット3とは別筐体として、室外空間6及び室内空間7とは別の位置に設置できるように構成されている。また、中継ユニット2は、冷媒配管4を介して室外ユニット1に接続され、また、熱媒体配管5を介して室内ユニット3に接続されている。
さらに、室外ユニット1、中継ユニット2及び室内ユニット3の接続台数は、図1に図示される台数に限定されるものではなく、本実施の形態1に係る空気調和装置が設置される建物9に応じて台数を決定すればよい。
ここで、運転中の室内ユニット3の全てが暖房運転を実行するモードを全暖房運転モード、運転中の室内ユニット3の全てが冷房運転を実行するモードを全冷房運転モード、冷房運転と暖房運転を実行する室内ユニット3が混在するモードを冷暖房混在運転モードと呼ぶものとする。なお、冷暖房混在運転モードには、冷房負荷の方が大きい冷房主体運転モード、及び暖房負荷の方が大きい暖房主体運転モードがある。
さらに、空気調和装置100は、全冷房暫定運転モードと全暖房暫定運転モードとを有している。全暖房暫定運転モードとは、暖房主体運転モードから全暖房運転モードへの変更時、外気温度が所定の温度以上のときに、暖房主体運転モードにおいて凝縮器として機能している熱媒体間熱交換器25の少なくとも1つを凝縮器として継続して機能させ、暖房主体運転モードの蒸発器として機能している熱媒体間熱交換器に冷媒を供給しない運転モードである。また、全冷房暫定運転モードとは、冷房主体運転モードから全冷房運転モードへの変更時、外気温度が所定の温度以下のときに、冷房主体運転モードにおいて蒸発器として機能している熱媒体間熱交換器25の少なくとも1つを蒸発器として継続して機能させ、冷房主体運転モードの凝縮器として機能している熱媒体間熱交換器25に冷媒を供給しない運転モードである。
室外ユニット1には、圧縮機10と、四方弁などの第1冷媒流路切替装置11と、熱源側熱交換器12と、アキュムレーター19とが冷媒配管4で接続されて搭載されている。また、室外ユニット1には、第1接続配管4a、第2接続配管4b、及び逆止弁13a〜13dが設けられている。第1接続配管4a、第2接続配管4b、及び逆止弁13a〜13dが設けられることで、本空気調和装置100は、暖房運転モードや冷房運転モードに関わらず、室外ユニット1から中継ユニット2に流入させる熱源側冷媒の流れを一定方向にすることができるようになっている。
第1冷媒流路切替装置11は、全暖房運転モード時及び冷暖房混在運転モードの暖房主体運転モード時において、圧縮機10の吐出側と逆止弁13d、及び熱源側熱交換器12とアキュムレーター19の吸引側を接続するようにするものである。また、第1冷媒流路切替装置11は、全冷房運転モード時及び冷暖房混在運転モードの冷房主体運転モード時において、圧縮機10の吐出側と熱源側熱交換器12、及び逆止弁13cとアキュムレーター19の吸引側を接続するようにするものである。第1冷媒流路切替装置11は、たとえば四方弁などで構成するとよい。
アキュムレーター19は、暖房運転モード時と冷房運転モード時の違いによる余剰冷媒、過渡的な運転の変化(たとえば、室内ユニット3の運転台数の変化)に対する余剰冷媒を蓄えるものである。このアキュムレーター19は、暖房運転モード時において、吸引側が熱源側熱交換器12に接続され、吐出側が圧縮機10の吸引側に接続される。また、アキュムレーター19は、冷房運転モード時において、吸引側が逆止弁13cに接続され、吐出側が圧縮機10の吸引側に接続される。
逆止弁13aは、熱源側熱交換器12と中継ユニット2との間における冷媒配管4に設けられ、所定の方向(室外ユニット1から中継ユニット2への方向)のみに熱源側冷媒の流れを許容するものである。
逆止弁13dは、第1接続配管4aに設けられ、暖房運転時において圧縮機10から吐出された熱源側冷媒を中継ユニット2に流通させるものである。
逆止弁13bは、第2接続配管4bに設けられ、暖房運転時において中継ユニット2から戻ってきた熱源側冷媒を圧縮機10の吸入側に流通させるものである。
室内ユニット3には、利用側熱交換器35a〜35d(単に利用側熱交換器35とも称することもある)が備えられている。この利用側熱交換器35は、熱媒体配管5を介して熱媒体流量調整装置34a〜34d(単に熱媒体流量調整装置34とも称することもある)と、熱媒体配管5を介して第2熱媒体流路切替装置33a〜33d(単に、第2熱媒体流路切替装置33とも称することもある)に接続されている。この利用側熱交換器35は、図示省略のファンなどの送風機から供給される空気と熱媒体との間で熱交換を行ない、室内空間7に供給するための暖房用空気あるいは冷房用空気を生成するものである。
中継ユニット2には、2つの熱媒体間熱交換器25a、25b(単に熱媒体間熱交換器25と称することもある)と、2つの絞り装置26a、26b(単に絞り装置26と称することもある)と、2つの開閉装置(開閉装置27、開閉装置29)と、2つの第2冷媒流路切替装置28a、28b(単に第2冷媒流路切替装置28と称することもある)と、2つのポンプ31a、31b(単にポンプ31と称することもある)と、4つの第1熱媒体流路切替装置32a〜32d(単に第1熱媒体流路切替装置32と称することもある)と、4つの第2熱媒体流路切替装置33a〜33d(単に第2熱媒体流路切替装置33と称することもある)と、4つの熱媒体流量調整装置34a〜34d(単に熱媒体流量調整装置34と称することもある)と、が搭載されている。
熱媒体間熱交換器25aは、冷媒循環回路Aにおける絞り装置26aと第2冷媒流路切替装置28aとの間に設けられており、冷暖房混在運転モード時において熱媒体の冷却に供するものである。また、熱媒体間熱交換器25bは、冷媒循環回路Aにおける絞り装置26bと第2冷媒流路切替装置28bとの間に設けられており、冷暖房混在運転モード時において熱媒体の加熱に供するものである。
開閉装置27は、熱源側冷媒の入口側における冷媒配管4(室外ユニット1と中継ユニット2とを接続している冷媒配管4のうち紙面最下段に位置する冷媒配管4)に設けられている。開閉装置29は、熱源側冷媒の入口側の冷媒配管4と出口側の冷媒配管4とを接続した配管に設けられている。なお、開閉装置27及び開閉装置29は、それらが設けられている流路を開閉が可能なものであればよく、たとえば電子式膨張弁などの開度を制御するものでもよい。
なお、図2では、ポンプ31が、熱媒体間熱交換器25の下流側の熱媒体配管5に設けられた例を図示しているが、それに限定されるものではない。すなわち、ポンプ31は、熱媒体間熱交換器25の上流側の熱媒体配管5に設けられていてもよい。
空気調和装置100は、図1に示す室外空間6の温度を検出する室外空間温度検知手段42、室内ユニット3から流出してポンプ31に戻る熱媒体の温度を検知する4つの熱媒体温度検知手段43a〜43d(単に、熱媒体温度検知手段43とも称する)、及びポンプ31から室内ユニット3に送り込まれる熱媒体の温度を検出する4つの熱媒体温度検知手段44a〜44d(単に、熱媒体温度検知手段44とも称する)を有している。
室外空間温度検知手段42、熱媒体温度検知手段43、及び熱媒体温度検知手段44は、後述の制御装置51に接続されており、これらの検出結果が本空気調和装置100の各種制御に用いられる。これらは、たとえばサーミスタなどで構成できる。
本実施の形態1に係る空気調和装置100は、この四方弁切替低減制御を実行するにあたり、空気調和装置100の運転モードを検知する運転モード検知手段41、及び各種検知手段の検知結果などに基づいて各種機器を制御する制御装置51を有している。
運転モード検知手段41は、室内ユニット3a〜3d及び室外ユニット1の運転、及び運転負荷を検知し、それらに基づいて空気調和装置100の運転モードを判断し、該検知結果を制御装置51に出力するものである。なお、図2では、運転モード検知手段41が中継ユニット2に設置された例を図示しているが、それに限定されるものではない。
運転モード検知手段41は、室内ユニット3a〜3dの運転が全て冷房運転であるとき、すなわち冷房負荷が100%であるときに空気調和装置100が全冷房運転モードを実行していると判断する。
運転モード検知手段41は、室内ユニット3a〜3dの運転が冷房運転と暖房運転が混在しているが、運転負荷が冷房負荷の方が大きいときに、冷房主体運転モードを実行していると判断する。
運転モード検知手段41は、室内ユニット3a〜3dの運転が全て暖房運転であるとき、すなわち暖房負荷が100%であるときに空気調和装置100が全暖房運転モードを実行していると判断する。
運転モード検知手段41は、室内ユニット3a〜3dの運転が冷房運転と暖房運転が混在しているが、運転負荷が暖房負荷の方が大きいときに、暖房主体運転モードを実行していると判断する。
なお、運転モード検知手段41は、四方弁切替低減制御を実行するにあたり通常運転である4つの運転モードが検知できれば足りる。そして、全暖房暫定運転モード及び全冷房暫定運転モードについては、制御装置51が、暖房主体運転モードから全暖房運転モードに移行する際の特殊な運転モードを全暖房暫定運転モードと認識し、冷房主体運転モードから全冷房運転モードに移行する際の特殊な運転モードを全冷房暫定運転モードと認識している。
制御装置51は、マイコンなどで構成されており、圧縮機10の駆動周波数、送風機(図示省略)の回転数(ON/OFF含む)、第1冷媒流路切替装置11及び第2冷媒流路切替装置28の切り替え、絞り装置26の開度、ポンプ31の駆動、開閉装置27及び開閉装置29の開閉、第1熱媒体流路切替装置32及び第2熱媒体流路切替装置33の切り替え、熱媒体流量調整装置34の開度などを制御するものである。なお、圧縮機10の駆動周波数、送風機(図示省略)の回転数(ON/OFF含む)、第1冷媒流路切替装置11の切り替えについては、室外ユニット1に設置され、制御装置51とは別体である室外機制御装置(図示省略)に実行させてもよい。
ここで、制御装置51は、少なくとも、運転モード検知手段41、室外空間温度検知手段42、熱媒体温度検知手段43、及び熱媒体温度検知手段44などの検出結果、及びリモコンからの指示に基づいて、上記の各種機器を制御する。また、制御装置51は、運転モードの切り替え後の経過時間を計測する機能を有している。
熱媒体温度差演算手段45は、熱媒体温度検知手段43の検出結果である利用側熱交換器35から流出する熱媒体の温度と、熱媒体温度検知手段44の検出結果である利用側熱交換器35に流入する熱媒体の温度との差を演算するものである。
四方弁切替低減手段50は、熱媒体温度差演算手段45の演算結果、運転モード検知手段41の検出結果、室外空間温度検知手段42の検出結果、及び運転モードの切り替え後の経過時間の検出結果に基づいて、第2冷媒流路切替装置28の切り替えの回数を低減するように演算する。そして、制御装置51は、この四方弁切替低減手段50の検出結果に基づいて、絞り装置26の開度、及び第2冷媒流路切替装置28の切り替えの制御を行う。
なお、制御装置51は、図2では中継ユニット2に設けられた例を図示したが、室内ユニット3のユニット毎に設けてもよく、室外ユニット1に設けられていてもよい。
空気調和装置100が実行する運転モードには、上述したように、通常の4つの運転モードに、第2冷媒流量切替装置28の切り替え回数を低減する制御(四方弁切替低減制御)として2つのモードを加えた6つの運転モードがある。
以下に、各運転モードについて、熱源側冷媒及び熱媒体の流れとともに説明する。
図3は、図2に示す空気調和装置100の全冷房運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。この図3では、利用側熱交換器35a〜利用側熱交換器35dの全部で冷熱負荷が発生している場合を例に全冷房運転モードについて説明する。なお、図3では熱源側冷媒の流れ方向を実線矢印で、熱媒体の流れ方向を破線矢印で示している。また、この全冷房運転モードは、図7に示すパターンNO.1の運転モードに対応する。
なお、以上の説明において、第2冷媒流路切替装置28が冷房側に切り替えられているとは、室外ユニット1から中継ユニット2に流入した冷媒が、熱媒体間熱交換器25から第2冷媒流路切替装置28に向かう方向に流れるように切り替えられていることをさす。
低温・低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機10から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11を通り、熱源側熱交換器12を通過し、外気との熱交換を行い、高温高圧の液または二相冷媒となり、逆止弁13aを通過した後、第1接続配管4aを流れ、室外ユニット1から流出する。室外ユニット1から流出した高温・高圧の液または二相冷媒は、冷媒配管4を通って中継ユニット2に流入する。中継ユニット2に流入した高温・高圧の液または二相冷媒は、開閉装置27を通過した後、分岐されて絞り装置26a及び絞り装置26bで膨張させられて、低温・低圧の二相冷媒となる。これらの二相冷媒は、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体から吸熱しながら蒸発気化し、低温のガス冷媒となる。熱媒体間熱交換器25a及び熱媒体間熱交換器25bから流出したガス冷媒は、第2冷媒流路切替装置28a及び第2冷媒流路切替装置28bを通って中継ユニット2から流出し、第2接続配管4b、第1冷媒流路切替装置11、及びアキュムレーター19を介して圧縮機10へ再度吸入される。
全冷房運転モードでは、熱媒体間熱交換器25a及び熱媒体間熱交換器25bの双方で熱源側冷媒へ熱媒体の温熱が伝えられ、冷却された熱媒体がポンプ31a及びポンプ31bで加圧されて流出した熱媒体は、第2熱媒体流路切替装置33a〜第2熱媒体流路切替装置33dを介して、利用側熱交換器35a〜利用側熱交換器35dに流入する。そして、熱媒体が利用側熱交換器35a〜利用側熱交換器35dで室内空気から吸熱することで、室内空間7の冷房を行う。
なお、図3に示す全冷房運転モードは、2つの熱媒体間熱交換器25a、25bで、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体を冷却するモードであったが(後述の図7のパターンNO.1に対応)、絞り装置26bを全閉とし、熱媒体間熱交換器25aのみで熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体を冷却しても全冷房運転モードを実行することができる(後述の図7のパターンNO.2に対応)。これらの全冷房運転モードは、室内ユニット3で要求されている負荷に応じて切り替えられる。
ここで、全冷房暫定運転モード(パターンNO.2)は、冷房主体運転モード(パターンNO.3)からのみ、この全冷房暫定運転モード(パターンNO.2)に移行可能となっている。そして、全冷房暫定運転モード(パターンNO.2)からは、全冷房運転モード(パターンNO.1)または冷房主体運転モード(パターンNO.3)に移行することが可能となっている。
また、全冷房暫定運転モードでは、第2冷媒流路切替装置28a、28bの切り替え状態が冷暖房混在運転と同様である。すなわち、第2冷媒流路切替装置28aが、冷房側に切り替えられ、第2冷媒流路切替装置28bが、暖房側に切り替えられる。
図4は、図2に示す空気調和装置100の冷暖房混在運転モードの冷房主体運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。冷房主体運転モードは、後述の図7のパターンNO.3に対応している。この図4では、利用側熱交換器35のうちのいずれかで温熱負荷が発生し、利用側熱交換器35のうちの残りで冷熱負荷が発生している場合である混在運転のうち、冷房主体運転モードについて説明する。なお、図4では、太線で表された配管が熱源側冷媒の循環する配管を示している。また、図4では、熱源側冷媒の流れ方向を実線矢印で、熱媒体の流れ方向を破線矢印で示している。この冷房主体運転モードは、図7に示すパターンNO.3の運転モードに対応する。
低温・低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機10から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11、及び熱源側熱交換器12を通り、逆止弁13aを通過し、室外ユニット1から流出する。室外ユニット1から流出した高温・高圧の二相冷媒は、冷媒配管4を通って中継ユニット2に流入する。中継ユニット2に流入した高温・高圧の二相冷媒は、第2冷媒流路切替装置28bを通って凝縮器として作用する熱媒体間熱交換器25bに流入する。
冷房主体運転モードでは、熱媒体間熱交換器25bで熱源側冷媒の温熱が熱媒体に伝えられ、熱媒体がポンプ31bによって熱媒体配管5内を流動させられることになる。また、冷房主体運転モードでは、熱媒体間熱交換器25aで熱源側冷媒の冷熱が熱媒体に伝えられ、冷やされた熱媒体がポンプ31aによって熱媒体配管5内を流動させられることになる。ポンプ31aで加圧されて流出した冷やされた熱媒体は、冷熱負荷が発生している利用側熱交換器35に第2熱媒体流路切替装置33を介して流入し、ポンプ31bで加圧されて流出した熱媒体は、温熱負荷が発生している利用側熱交換器35に第2熱媒体流路切替装置33を介して流入する。
図5は、図2に示す空気調和装置100の全暖房運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。この図5では、利用側熱交換器35a〜利用側熱交換器35dの全部で温熱負荷が発生している場合を例に全暖房運転モードについて説明する。なお、図5では、太線で表された配管が熱源側冷媒の流れる配管を示している。また、図5では、熱源側冷媒の流れ方向を実線矢印で、熱媒体の流れ方向を破線矢印で示している。この全暖房運転モードは、図7に示すパターンNO.6の運転モードに対応する。
なお、上述の説明において、第2冷媒流路切替装置28が暖房側に切り替えられているとは、室外ユニット1から中継ユニット2に流入した冷媒が、第2冷媒流路切替装置28から熱媒体間熱交換器25に向かう方向に流れるように切り替えられていることをさす。
低温・低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機10から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11を通り、第1接続配管4aを流れ、逆止弁13dを通過し、室外ユニット1から流出する。室外ユニット1から流出した高温・高圧のガス冷媒は、冷媒配管4を通って中継ユニット2に流入する。中継ユニット2に流入した高温・高圧のガス冷媒は、分岐されて第2冷媒流路切替装置28a及び第2冷媒流路切替装置28bを通って、熱媒体間熱交換器25a及び熱媒体間熱交換器25bのそれぞれに流入する。
全暖房運転モードでは、熱媒体間熱交換器25a及び熱媒体間熱交換器25bの双方で熱源側冷媒の温熱が熱媒体に伝えられ、暖められた熱媒体がポンプ31a及びポンプ31bによって熱媒体配管5内を流動させられることになる。ポンプ31a及びポンプ31bで加圧されて流出した熱媒体は、第2熱媒体流路切替装置33a〜第2熱媒体流路切替装置33dを介して、利用側熱交換器35a〜利用側熱交換器35dに流入する。そして、熱媒体が利用側熱交換器35a〜利用側熱交換器35dで室内空気に放熱することで、室内空間7の暖房を行なう。
なお、図5に示す全暖房運転モードは、2つの熱媒体間熱交換器25a、25bで、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体を加温するモードであったが(後述の図7のパターンNO.6に対応)、絞り装置26aを全閉とし、熱媒体間熱交換器25bのみで熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体を加温しても全暖房運転モードを実行することができる(後述の図7のパターンNO.5に対応)。これらの全暖房運転モードは、室内ユニット3で要求されている負荷に応じて切り替えられる。
ここで、全暖房暫定運転モード(パターンNO.5)は、暖房主体運転モード(パターンNO.4)からのみ、この全暖房暫定運転モード(パターンNO.5)に移行可能となっている。そして、全暖房暫定運転モード(パターンNO.5)からは、全暖房運転モード(パターンNO.6)または暖房主体運転モード(パターンNO.4)に移行することが可能となっている。
また、全暖房暫定運転モードでは、第2冷媒流路切替装置28a、28bの切り替え状態が冷暖房混在運転と同様である。すなわち、第2冷媒流路切替装置28aが、冷房側に切り替えられ、第2冷媒流路切替装置28bが、暖房側に切り替えられる。
図6は、図2に示す空気調和装置100の冷暖房混在運転モードの暖房主体運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。暖房主体運転モードは、後述の図7のパターンNO.4に対応している。この図6では、利用側熱交換器35のうちのいずれかで温熱負荷が発生し、利用側熱交換器35のうちの残りで冷熱負荷が発生している場合である混在運転のうち、暖房主体運転モードについて説明する。なお、図6では、太線で表された配管が熱源側冷媒の循環する配管を示している。また、図6では、熱源側冷媒の流れ方向を実線矢印で、熱媒体の流れ方向を破線矢印で示している。暖房主体運転モードは、図7に示すパターンNO.4の運転モードに対応する。
低温・低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機10から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11及び逆止弁13dを通過し、室外ユニット1から流出する。室外ユニット1から流出した高温・高圧のガス冷媒は、冷媒配管4を通って中継ユニット2に流入する。中継ユニット2に流入した高温・高圧のガス冷媒は、第2冷媒流路切替装置28bを介して、凝縮器として作用する熱媒体間熱交換器25bに流入する。
暖房主体運転モードでは、熱媒体間熱交換器25bで熱源側冷媒の温熱が熱媒体に伝えられ、暖められた熱媒体がポンプ31bによって熱媒体配管5内を流動させられることになる。また、暖房主体運転モードでは、熱媒体間熱交換器25aで熱源側冷媒の冷熱が熱媒体に伝えられ、冷やされた熱媒体がポンプ31aによって熱媒体配管5内を流動させられることになる。ポンプ31aで加圧されて流出した冷やされた熱媒体は、冷熱負荷が発生している利用側熱交換器35に第2熱媒体流路切替装置33を介して流入し、ポンプ31bで加圧されて流出した熱媒体は、温熱負荷が発生している利用側熱交換器35に第2熱媒体流路切替装置33を介して流入する。
このような理由から、第2冷媒流路切替装置28の切替頻度が増加するので、その分、高い耐久性が要求される。また、第2冷媒流路切替装置28の切替頻度が増加により、切替時に発生する冷媒圧力変動時間も長くなることから、冷媒圧力変動を抑制することが要求される。さらに、第2冷媒流路切替装置28の切替頻度が増加により、その分切替音の発生頻度が増加するので、第2冷媒流路切替装置28が室内の近傍に設置されていても、ユーザーの快適性が低減してしまうことを抑制することが要求される。
本実施の形態1に係る空気調和装置100は、室内ユニット3の要求する負荷によって運転モードが切り替えられ、それに伴い第2冷媒流路切替装置28の切り替えが決定される。
各運転モードにおける第2冷媒流路切替装置28の切り替え、及び絞り装置26の開度については次の通りである。
また、熱媒体間熱交換器25bのみで、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体を加温する、全暖房暫定運転モードは、図7のパターンNO.5に対応し、第2冷媒流路切替装置28aは、冷房側に切り替えられ、第2冷媒流路切替装置28bが、暖房側に切り替えられる。また、絞り装置26aは全閉とし、絞り装置26bはサブクール(過冷却度)が一定になるように開度が制御される。
さらに、暖房主体運転モードにおいては、図7のパターンNO.4に対応し、第2冷媒流路切替装置28aは、冷房側に切り替えられ、第2冷媒流路切替装置28bが、暖房側に切り替えられる。また、絞り装置26aは全開とし、絞り装置26bがサブクール(過冷却度)が一定になるように開度が制御される。つまり、暖房主体運転モードと全暖房暫定運転モードとは、第2冷媒流路切替装置28の切り替えが同じである。
なお、パターンNO.4からパターンNO.6への移行においては、パターンNO.4からパターンNO.6に直接移行するか、或いはパターンNO.4からパターンNO.5を介してパターンNO.6に移行するものとする。
また、パターンNO.6からパターンNO.4への移行においては、パターンNO.6からパターンNO.4に直接移行するのみとし、パターンNO.5を介さないものとする。
また、熱媒体間熱交換器25aのみで、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体を加温する全冷房暫定運転モードは、図7のパターンNO.2に対応し、第2冷媒流路切替装置28aは、冷房側に切り替えられ、第2冷媒流路切替装置28bが、暖房側に切り替えられる。また、絞り装置26bは全閉とし、絞り装置26aがスーパーヒートが一定になるように開度が制御される。
さらに、冷房主体運転モードにおいては、図7のパターンNO.3に対応し、第2冷媒流路切替装置28aは、冷房側に切り替えられ、第2冷媒流路切替装置28bが、暖房側に切り替えられる。また、絞り装置26aは全開とし、絞り装置26bがサブクール(過冷却度)が一定になるように開度が制御される。つまり、冷房主体運転モードと全冷房暫定運転モードとは、第2冷媒流路切替装置28の切り替えが同じである。
なお、パターンNO.3からパターンNO.1への移行においては、パターンNO.3からパターンNO.1に直接移行するか、或いはパターンNO.3からパターンNO.2を介してパターンNO.1に移行するものとする。
また、パターンNO.1からパターンNO.3への移行においては、パターンNO.1からパターンNO.3に直接移行するのみとし、パターンNO.2を介さないものとする。
図7の表から、第2冷媒流路切替装置28の切り替えを、室内ユニット3の供給能力に対して最小限度にしていることが理解できる。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モード検出手段41の検出結果(室内ユニット3の運転モード、運転負荷、及び室外ユニット1の運転モードに関する情報)、室外空間温度検知手段42の検出結果、及び熱媒体温度差演算手段45の演算結果を受け取る。また、制御装置51は、運転モードの切り替えがあった際に、その切り替えから経過した時間に対応する情報も受けつけている。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが冷房主体運転モード(図7のパターンNO.3に対応)であるかどうか判断する。
冷房主体運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS204に進む。
また、冷房主体運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS203に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが暖房主体運転モード(図7のパターンNO.4に対応)であるかどうか判断する。
暖房主体運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS210に進む。
また、暖房主体運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS202に戻る。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、室外空間温度検知手段42の検出結果Taが、所定温度T1以下であるかを判断する。
検出結果Taが、所定温度T1以下であると判断された場合(YES)には、ステップS205に進む。ステップS205に進む理由としては、室外がそれほど暑くないため、全冷房暫定運転モードによって室内ユニット3から要求されている冷房能力を賄うことができるからである。
検出結果Taが、所定温度T1以下でないと判断された場合(NO)には、ステップS207に進む。ステップS207に進む理由としては室外が暑いため、全冷房暫定運転モードでは、室内ユニット3から要求されている冷房能力を賄うことができないからである。
なお、この所定温度T1は、たとえば28℃とするとよい。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが全冷房暫定運転モード(図7のパターンNO.2に対応)であるかどうか判断する。
全冷房暫定運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS206に進む。
全冷房暫定運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS205−(1)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全冷房暫定運転モードに切り替える。ステップS205−(1)の制御の後、ステップS205−(2)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、全冷房暫定運転モードに切り替えてから、所定時間以上経過しているかを判断する。なお、図8に示すように、所定時間としてはたとえば30分以上とするとよい。
所定時間以上経過していると判断された場合(YES)には、ステップS206に進む。
所定時間以上経過していないと判断された場合(NO)には、ステップS205−(2)を再度実行する。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいかを判断する。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいと判断された場合(YES)には、ステップS206を再度実行する。ステップS206を再度実行する理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいので、全冷房暫定運転モードによる冷房運転の能力で充分であるからである。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないと判断された場合(NO)には、ステップS207に進む。ステップS207に進む理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないので、全冷房暫定運転モードによる冷房運転の能力では足りないからである。
なお、この所定温度差T10は、たとえば5℃とするとよい。
また、制御装置51には、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbと比較するための第1の基準値が、予め設定されている。そして、本ステップS206では、検出結果Tbと当該第1の基準値との差が所定温度差T10より小さいか否かによって、空気調和装置100の運転能力を判断することが可能となっている。
この第1の基準値は、室内ユニット3に供給される水量が一定であるという条件のもとで設定されている。なお、空気調和装置100の運転能力の過不足を判断することができればよく、室内ユニット3に供給される水量に変化を持たせる場合には、上述の第1の基準値に限定されるものではない。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全冷房運転モードに切り替える。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、室外空間温度検知手段42の検出結果Taが、所定温度T0以上であるかを判断する。
検出結果Taが、所定温度T0以上であると判断された場合(YES)には、ステップS211に進む。ステップS211に進む理由としては、室外がそれほど寒くないため、全暖房暫定運転モードによって室内ユニット3から要求されている暖房能力を賄うことができるからである。
検出結果Taが、所定温度T0以上でないと判断された場合(NO)には、ステップS213に進む。ステップS213に進む理由としては室外が寒いため、全暖房暫定運転モードでは、室内ユニット3から要求されている暖房能力を賄うことができないからである。
なお、この所定温度T0は、たとえば−5℃とするとよい。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが全暖房暫定運転モード(図7のパターンNO.5に対応)であるかどうか判断する。
全暖房暫定運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS212に進む。
全暖房暫定運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS211−(1)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全暖房暫定運転モードに切り替える。ステップS211−(1)の制御の後、ステップS205−(2)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、全暖房暫定運転モードに切り替えてから、所定時間以上経過しているかを判断する。なお、図8に示すように、所定時間としてはたとえば30分以上とするとよい。
所定時間以上経過していると判断された場合(YES)には、ステップS212に進む。
所定時間以上経過していないと判断された場合(NO)には、ステップS211−(2)を再度実行する。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいかを判断する。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいと判断された場合(YES)には、ステップS212を再度実行する。ステップS212を再度実行する理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいので、全暖房暫定運転モードによる暖房運転の能力で充分であるからである。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないと判断された場合(NO)には、ステップS213に進む。ステップS213に進む理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないので、全暖房暫定運転モードによる暖房運転の能力では足りないからである。
なお、この所定温度差T10は、たとえば5℃とするとよい。
また、制御装置51には、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbと比較するための第2の基準値が、予め設定されている。そして、本ステップS212では、検出結果Tbと当該第2の基準値との差が所定温度差T10より小さいか否かによって、空気調和装置100の運転能力を判断することが可能となっている。
この第2の基準値は、室内ユニット3に供給される水量が一定であるという条件のもとで設定されている。ここで、空気調和装置100の運転能力の過不足を判断することができればよく、室内ユニット3に供給される水量に変化を持たせる場合には、上述の第2の基準値に限定されるものではない。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全暖房運転モードに切り替える。
冷暖房混在運転モードが実行可能な従来の空気調和装置は、冷房主体運転モードと全冷房運転モード間、及び、暖房主体運転モードと全暖房運転モード間における、四方弁などの流路切替装置の切り替え回数の低減について考慮されたものではなかった。しかし、本実施の形態1に係る空気調和装置100は、上記のように、全冷房暫定運転モード及び全暖房暫定運転モードを備え、四方弁切替低減手段50による四方弁切替低減制御を実行することができる。
これは、冷房主体運転モードと全冷房運転モード間(ステップS202からステップS204間)、及び、暖房主体運転モードと全暖房運転モード間(ステップS203からステップS210間)の切り替え時に、第2冷媒流路切替装置28を切り替えないということである。すなわち、上記の運転モード間の切り替えにおいては、空気調和装置100の要求する暖房能力又は冷房能力が変化しても、第2冷媒流路切替装置28の切り替えが生じないということである。
したがって、本実施の形態1に係る空気調和装置100は、第2冷媒流路切替装置28の切り替え回数を低減することができるので、第2冷媒流路切替装置28の動作による劣化の低減、及び切り替えに伴う冷媒変動の回数の低減ができ、空気調和装置100の動作信頼性を向上させることができる。
また、第2冷媒流路切替装置28の切り替え回数を低減することができることにより、その分切替音の発生頻度を低減することができる。これにより、第2冷媒流路切替装置28が室内の近傍に設置されていても、ユーザーの快適性が低減してしまうことを抑制することができる。
なお、第2冷媒流路切替装置28は、四方弁で構成したものとして説明したが、たとえば三方弁や二方弁などを組み合わせて四方弁と同等の機能を有するもので構成してもよい。
図9は、実施の形態2に係る空気調和装置の第2冷媒流路切替装置28の切り替え、絞り装置26の開度、及び室内ユニット3の運転容量について各運転モードに応じて説明する表である。図10は、実施の形態2に係る空気調和装置の第2冷媒流路切替装置28の切り替え回数を低減するための制御について説明するフローチャートである。
なお、この実施の形態2では上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付している。また、実施の形態2に係る空気調和装置の冷媒回路構成及び運転モードについては、実施の形態1に係る空気調和装置100と同様である。
図9及び図10に基づいて、実施の形態2に係る空気調和装置の制御装置51が実行する四方弁切替低減制御について説明する。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モード検出手段41の検出結果(室内ユニット3の運転モード、運転負荷、及び室外ユニット1の運転モードに関する情報)、及び熱媒体温度差演算手段45の演算結果を受け取る。また、制御装置51は、運転モードの切り替えがあった際に、その切り替えから経過した時間に対応する情報も受けつけている。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが冷房主体運転モード(図9のパターンNO.3に対応)であるかどうか判断する。
冷房主体運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS304に進む。
また、冷房主体運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS303に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが暖房主体運転モード(図9のパターンNO.4に対応)であるかどうか判断する。
暖房主体運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS310に進む。
また、暖房主体運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS302に戻る。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モード検出手段41で検出した冷房室内機運転容量Qaが、所定運転容量Q0以下であるかを判断する。
冷房室内機運転容量Qaが、所定運転容量Q0以下であると判断された場合(YES)には、ステップS305に進む。ステップS305に進む理由としては、室内ユニット3の冷房負荷(容量)がそれほど大きくないため、全冷房暫定運転モードによって室内ユニット3から要求されている冷房能力を賄うことができるからである。
冷房室内機運転容量Qaが、所定運転容量Q0以下でないと判断された場合(NO)には、ステップS307に進む。ステップS307に進む理由としては室内ユニット3の冷房負荷(容量)が大きいため、全冷房暫定運転モードでは、室内ユニット3から要求されている冷房能力を賄うことができないからである。
なお、この所定運転容量Q0は、たとえば50%負荷とするとよい。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが全冷房暫定運転モード(図9のパターンNO.2に対応)であるかどうか判断する。
全冷房暫定運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS306に進む。
全冷房暫定運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS305−(1)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全冷房暫定運転モードに切り替える。ステップS305−(1)の制御の後、ステップS305−(2)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、全冷房暫定運転モードに切り替えてから、所定時間以上経過しているかを判断する。なお、図10に示すように、所定時間としてはたとえば30分以上とするとよい。
所定時間以上経過していると判断された場合(YES)には、ステップS306に進む。
所定時間以上経過していないと判断された場合(NO)には、ステップS305−(2)を再度実行する。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいかを判断する。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいと判断された場合(YES)には、ステップS306を再度実行する。ステップS306を再度実行する理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいので、全冷房暫定運転モードによる冷房運転の能力で充分であるからである。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないと判断された場合(NO)には、ステップS307に進む。ステップS307に進む理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないので、全冷房暫定運転モードによる冷房運転の能力では足りないからである。
なお、この所定温度差T10は、たとえば5℃とするとよい。
また、制御装置51には、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbと比較するための第1の基準値が、予め設定されている。そして、本ステップS306では、検出結果Tbと当該第1の基準値との差が所定温度差T10より小さいか否かによって、実施の形態2に係る空気調和装置の運転能力を判断することが可能となっている。
この第1の基準値は、室内ユニット3に供給される水量が一定であるという条件のもとで設定されている。ここで、実施の形態2に係る空気調和装置の運転能力の過不足を判断することができればよく、室内ユニット3に供給される水量に変化を持たせる場合には、上述の第1の基準値に限定されるものではない。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全冷房運転モードに切り替える。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モード検出手段41で検出した暖房室内機運転容量Qbが、所定運転容量Q1以下であるかを判断する。
暖房室内機運転容量Qbが、所定運転容量Q1以下であると判断された場合(YES)には、ステップS311に進む。ステップS311に進む理由としては、室内ユニット3の暖房負荷(暖房容量)がそれほど大きくないため、全暖房暫定運転モードによって室内ユニット3から要求されている暖房能力を賄うことができるからである。
暖房室内機運転容量Qbが、所定運転容量Q1以下でないと判断された場合(NO)には、ステップS313に進む。ステップS313に進む理由としては室内ユニット3の暖房負荷(暖房容量)が大きいため、全暖房暫定運転モードでは、室内ユニット3から要求されている暖房能力を賄うことができないからである。
なお、この所定運転容量Q1は、たとえば50%負荷とするとよい。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが全暖房暫定運転モード(図9のパターンNO.5に対応)であるかどうか判断する。
全暖房暫定運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS312に進む。
全暖房暫定運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS311−(1)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全暖房暫定運転モードに切り替える。ステップS311−(1)の制御の後、ステップS305−(2)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、全暖房暫定運転モードに切り替えてから、所定時間以上経過しているかを判断する。なお、図10に示すように、所定時間としてはたとえば30分以上とするとよい。
所定時間以上経過していると判断された場合(YES)には、ステップS312に進む。
所定時間以上経過していないと判断された場合(NO)には、ステップS311−(2)を再度実行する。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいかを判断する。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいと判断された場合(YES)には、ステップS312を再度実行する。ステップS312を再度実行する理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいので、全暖房暫定運転モードによる暖房運転の能力で充分であるからである。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないと判断された場合(NO)には、ステップS313に進む。ステップS313に進む理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないので、全暖房暫定運転モードによる暖房運転の能力では足りないからである。
なお、この所定温度差T10は、たとえば5℃とするとよい。
また、制御装置51には、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbと比較するための第2の基準値が、予め設定されている。そして、本ステップS312では、検出結果Tbと当該第2の基準値との差が所定温度差T10より小さいか否かによって、実施の形態2に係る空気調和装置の運転能力を判断することが可能となっている。
この第2の基準値は、室内ユニット3に供給される水量が一定であるという条件のもとで設定されている。ここで、実施の形態2に係る空気調和装置の運転能力の過不足を判断することができればよく、室内ユニット3に供給される水量に変化を持たせる場合には、上述の第2の基準値に限定されるものではない。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全暖房運転モードに切り替える。
本実施の形態2に係る空気調和装置は、室内ユニット3の運転負荷(運転容量)に基づいて運転モードを切り替える制御を有するものであり、実施の形態1に係る空気調和装置100と同様の効果を有する。
図11は、実施の形態3に係る空気調和装置の第2冷媒流路切替装置28の切り替え、絞り装置26の開度、及び室内ユニット3の運転容量について各運転モードに応じて説明する表である。図12は、実施の形態3に係る空気調和装置の第2冷媒流路切替装置28の切り替え回数を低減するための制御について説明するフローチャートである。
なお、この実施の形態3では上述した実施の形態1、2との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1、2と同一部分には、同一符号を付している。また、実施の形態3に係る空気調和装置の冷媒回路構成及び運転モードについては、実施の形態1に係る空気調和装置100と同様である。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モード検出手段41の検出結果(室内ユニット3の運転モード、運転負荷、及び室外ユニット1の運転モードに関する情報)、室外空間温度検知手段42の検出結果、及び熱媒体温度差演算手段45の演算結果を受け取る。また、制御装置51は、運転モードの切り替えがあった際に、その切り替えから経過した時間に対応する情報も受けつけている。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが冷房主体運転モード(図11のパターンNO.3に対応)であるかどうか判断する。
冷房主体運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS404に進む。
また、冷房主体運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS403に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが暖房主体運転モード(図11のパターンNO.4に対応)であるかどうか判断する。
暖房主体運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS410に進む。
また、暖房主体運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS402に戻る。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、室外空間温度検知手段42の検出結果Taが、所定温度T1以下であるかを判断する。
検出結果Taが、所定温度T1以下であると判断された場合(YES)には、ステップS406に進む。ステップS406に進む理由としては、室外がそれほど暑くないため、全冷房暫定運転モードによって室内ユニット3から要求されている冷房能力を賄うことができるからである。
検出結果Taが、所定温度T1以下でないと判断された場合(NO)には、ステップS405に進む。ステップS405に進む理由としては室外が暑いため、全冷房暫定運転モードでは、室内ユニット3から要求されている冷房能力を賄うことができない可能性があるからである。
なお、この所定温度T1は、たとえば28℃とするとよい。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モード検出手段41で検出した冷房室内機運転容量Qaが、所定運転容量Q0以下であるかを判断する。
冷房室内機運転容量Qaが、所定運転容量Q0以下であると判断された場合(YES)には、ステップS406に進む。ステップS406に進む理由としては、室外は暑いものの、室内ユニット3の冷房負荷(容量)がそれほど大きくないため、全冷房暫定運転モードによって室内ユニット3から要求されている冷房能力を賄うことができるからである。
冷房室内機運転容量Qaが、所定運転容量Q0以下でないと判断された場合(NO)には、ステップS408に進む。ステップS408に進む理由としては室外が暑く、且つ室内ユニット3の冷房負荷(容量)が大きいため、全冷房暫定運転モードでは、室内ユニット3から要求されている冷房能力を賄うことができないからである。
なお、この所定運転容量Q0は、たとえば50%負荷とするとよい。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが全冷房暫定運転モード(図9のパターンNO.2に対応)であるかどうか判断する。
全冷房暫定運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS407に進む。
全冷房暫定運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS406−(1)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全冷房暫定運転モードに切り替える。ステップS406−(1)の制御の後、ステップS406−(2)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、全冷房暫定運転モードに切り替えてから、所定時間以上経過しているかを判断する。なお、図12に示すように、所定時間としてはたとえば30分以上とするとよい。
所定時間以上経過していると判断された場合(YES)には、ステップS407に進む。
所定時間以上経過していないと判断された場合(NO)には、ステップS406−(2)を再度実行する。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいかを判断する。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいと判断された場合(YES)には、ステップS407を再度実行する。ステップS407を再度実行する理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいので、全冷房暫定運転モードによる冷房運転の能力で充分であるからである。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないと判断された場合(NO)には、ステップS408に進む。ステップS408に進む理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないので、全冷房暫定運転モードによる冷房運転の能力では足りないからである。
なお、この所定温度差T10は、たとえば5℃とするとよい。
また、制御装置51には、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbと比較するための第1の基準値が、予め設定されている。そして、本ステップS407では、検出結果Tbと当該第1の基準値との差が所定温度差T10より小さいか否かによって、実施の形態2に係る空気調和装置の運転能力を判断することが可能となっている。
この第1の基準値は、室内ユニット3に供給される水量が一定であるという条件のもとで設定されている。ここで、実施の形態3に係る空気調和装置の運転能力の過不足を判断することができればよく、室内ユニット3に供給される水量に変化を持たせる場合には、上述の第1の基準値に限定されるものではない。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全冷房運転モードに切り替える。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、室外空間温度検知手段42の検出結果Taが、所定温度T0以上であるかを判断する。
検出結果Taが、所定温度T0以上であると判断された場合(YES)には、ステップS412に進む。ステップS412に進む理由としては、室外がそれほど寒くないため、全暖房暫定運転モードによって室内ユニット3から要求されている暖房能力を賄うことができるからである。
検出結果Taが、所定温度T0以上でないと判断された場合(NO)には、ステップS411に進む。ステップS411に進む理由としては室外が寒いため、全暖房暫定運転モードでは、室内ユニット3から要求されている暖房能力を賄うことができないからである。
なお、この所定温度T0は、たとえば−5℃とするとよい。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モード検出手段41で検出した暖房室内機運転容量Qbが、所定運転容量Q1以下であるかを判断する。
暖房室内機運転容量Qbが、所定運転容量Q1以下であると判断された場合(YES)には、ステップS412に進む。ステップS412に進む理由としては、室外は寒いものの、室内ユニット3の暖房負荷(容量)がそれほど大きくないため、全暖房暫定運転モードによって室内ユニット3から要求されている暖房能力を賄うことができるからである。
暖房室内機運転容量Qbが、所定運転容量Q1以下でないと判断された場合(NO)には、ステップS414に進む。ステップS414に進む理由としては室外が寒く、且つ室内ユニット3の暖房負荷(容量)が大きいため、全暖房暫定運転モードでは、室内ユニット3から要求されている暖房能力を賄うことができないからである。
なお、この所定運転容量Q1は、たとえば50%負荷とするとよい。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが全暖房暫定運転モード(図9のパターンNO.5に対応)であるかどうか判断する。
全暖房暫定運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS413に進む。
全暖房暫定運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS412−(1)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全暖房暫定運転モードに切り替える。ステップS412−(1)の制御の後、ステップS412−(2)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、全暖房暫定運転モードに切り替えてから、所定時間以上経過しているかを判断する。なお、図12に示すように、所定時間としてはたとえば30分以上とするとよい。
所定時間以上経過していると判断された場合(YES)には、ステップS413に進む。
所定時間以上経過していないと判断された場合(NO)には、ステップS412−(2)を再度実行する。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいかを判断する。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいと判断された場合(YES)には、ステップS413を再度実行する。ステップS413を再度実行する理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいので、全暖房暫定運転モードによる暖房運転の能力で充分であるからである。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないと判断された場合(NO)には、ステップS414に進む。ステップS414に進む理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないので、全暖房暫定運転モードによる暖房運転の能力では足りないからである。
なお、この所定温度差T10は、たとえば5℃とするとよい。
また、制御装置51には、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbと比較するための第2の基準値が、予め設定されている。そして、本ステップS413では、検出結果Tbと当該第2の基準値との差が所定温度差T10より小さいか否かによって、実施の形態3に係る空気調和装置の運転能力を判断することが可能となっている。
この第2の基準値は、室内ユニット3に供給される水量が一定であるという条件のもとで設定されている。ここで、実施の形態3に係る空気調和装置の運転能力の過不足を判断することができればよく、室内ユニット3に供給される水量に変化を持たせる場合には、上述の第2の基準値に限定されるものではない。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全暖房運転モードに切り替える。
本実施の形態3に係る空気調和装置は、実施の形態1に係る空気調和装置100の室外空間温度に基づく制御と、実施の形態2に係る空気調和装置の室内ユニット3の運転負荷(運転容量)に基づく制御と、を有するものであり、実施の形態1に係る空気調和装置100と同様の効果を有する。
図13は、実施の形態4に係る空気調和装置の第2冷媒流路切替装置28の切り替え、絞り装置26の開度について各運転モードに応じて説明する表である。図14は、実施の形態4に係る空気調和装置の第2冷媒流路切替装置28の切り替え回数を低減するための制御について説明するフローチャートである。
なお、この実施の形態4では上述した実施の形態1〜3との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1〜3と同一部分には、同一符号を付している。また、実施の形態4に係る空気調和装置の冷媒回路構成及び運転モードについては、実施の形態1に係る空気調和装置100と同様である。
図13及び図14に基づいて、実施の形態4に係る空気調和装置の制御装置51が実行する四方弁切替低減制御について説明する。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モード検出手段41の検出結果(室内ユニット3の運転モード、運転負荷、及び室外ユニット1の運転モードに関する情報)、及び熱媒体温度差演算手段45の演算結果を受け取る。また、制御装置51は、運転モードの切り替えがあった際に、その切り替えから経過した時間に対応する情報も受けつけている。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが冷房主体運転モード(図13のパターンNO.3に対応)であるかどうか判断する。
冷房主体運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS504に進む。
また、冷房主体運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS503に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが暖房主体運転モード(図13のパターンNO.4に対応)であるかどうか判断する。
暖房主体運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS510に進む。
また、暖房主体運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS502に戻る。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが全冷房暫定運転モード(図13のパターンNO.2に対応)であるかどうか判断する。
全冷房暫定運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS505に進む。
全冷房暫定運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS504−(1)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全冷房暫定運転モードに切り替える。ステップS504−(1)の制御の後、ステップS504−(2)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、全冷房暫定運転モードに切り替えてから、所定時間以上経過しているかを判断する。なお、図14に示すように、所定時間としてはたとえば30分以上とするとよい。
所定時間以上経過していると判断された場合(YES)には、ステップS505に進む。
所定時間以上経過していないと判断された場合(NO)には、ステップS504−(2)を再度実行する。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいかを判断する。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいと判断された場合(YES)には、ステップS505を再度実行する。ステップS505を再度実行する理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいので、全冷房暫定運転モードによる冷房運転の能力で充分であるからである。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないと判断された場合(NO)には、ステップS506に進む。ステップS506に進む理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないので、全冷房暫定運転モードによる冷房運転の能力では足りないからである。
なお、この所定温度差T10は、たとえば5℃とするとよい。
また、制御装置51には、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbと比較するための第1の基準値が、予め設定されている。そして、本ステップS505では、検出結果Tbと当該第1の基準値との差が所定温度差T10より小さいか否かによって、実施の形態4に係る空気調和装置の運転能力を判断することが可能となっている。
この第1の基準値は、室内ユニット3に供給される水量が一定であるという条件のもとで設定されている。ここで、実施の形態4に係る空気調和装置の運転能力の過不足を判断することができればよく、室内ユニット3に供給される水量に変化を持たせる場合には、上述の第1の基準値に限定されるものではない。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全冷房運転モードに切り替える。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが全暖房暫定運転モード(図13のパターンNO.5に対応)であるかどうか判断する。
全暖房暫定運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS511に進む。
全暖房暫定運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS510−(1)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全暖房暫定運転モードに切り替える。ステップS510−(1)の制御の後、ステップS510−(2)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、全暖房暫定運転モードに切り替えてから、所定時間以上経過しているかを判断する。なお、図14に示すように、所定時間としてはたとえば30分以上とするとよい。
所定時間以上経過していると判断された場合(YES)には、ステップS511に進む。
所定時間以上経過していないと判断された場合(NO)には、ステップS510−(2)を再度実行する。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいかを判断する。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいと判断された場合(YES)には、ステップS511を再度実行する。ステップS511を再度実行する理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいので、全暖房暫定運転モードによる暖房運転の能力で充分であるからである。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないと判断された場合(NO)には、ステップS512に進む。ステップS512に進む理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないので、全暖房暫定運転モードによる暖房運転の能力では足りないからである。
なお、この所定温度差T10は、たとえば5℃とするとよい。
また、制御装置51には、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbと比較するための第2の基準値が、予め設定されている。そして、本ステップS511では、検出結果Tbと当該第2の基準値との差が所定温度差T10より小さいか否かによって、実施の形態4に係る空気調和装置の運転能力を判断することが可能となっている。
この第2の基準値は、室内ユニット3に供給される水量が一定であるという条件のもとで設定されている。ここで、実施の形態4に係る空気調和装置の運転能力の過不足を判断することができればよく、室内ユニット3に供給される水量に変化を持たせる場合には、上述の第2の基準値に限定されるものではない。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全暖房運転モードに切り替える。
本実施の形態4に係る空気調和装置は、実施の形態1に係る空気調和装置100の室外空間温度に基づく制御(図8のステップS204及びステップS210参照)を省略したものであり、冷房主体運転モードから全冷房運転モードへの切り替えの間に必ず全冷房暫定運転モードに切り替える(または暖房主体運転モードから全暖房運転モードへの切り替えの間に必ず全暖房暫定運転モードに切り替える)ことで第2冷媒流路切替装置28の切替頻度を軽減することができる。
なお、本実施の形態4に係る空気調和装置は、冷房主体運転モード(図13のパターンNO.3)から全冷房運転モード(図13のパターンNO.1)への切替え、及び暖房主体運転モード(図13のパターンNO.4)から全暖房運転モード(図13のパターンNO.6)への切替えが能力不足を検知してからとなる。しかし、本実施の形態4に係る空気調和装置は、たとえば、全冷房運転モード(図13のパターンNO.1)と冷房主体運転モード(図13のパターンNO.3)との間で運転モード切替頻度が多い時、暖房主体運転モード(図13のパターンNO.4)と全暖房運転モード(図13のパターンNO.6)の間で運転モード切替頻度が多くなる時には実施の形態1に係る空気調和装置100と同様の効果を有する。
図15は、実施の形態5に係る空気調和装置の第2冷媒流路切替装置28の切り替え、絞り装置26の開度について各運転モードに応じて説明する表である。図16は、実施の形態5に係る空気調和装置の第2冷媒流路切替装置28の切り替え回数を低減するための制御について説明するフローチャートである。
なお、この実施の形態5では上述した実施の形態1〜4との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1〜4と同一部分には、同一符号を付している。また、実施の形態5に係る空気調和装置の冷媒回路構成及び運転モードについては、実施の形態1に係る空気調和装置100と同様である。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モード検出手段41の検出結果(室内ユニット3の運転モード、運転負荷、及び室外ユニット1の運転モードに関する情報)、室外空間温度検知手段42の検出結果、及び熱媒体温度差演算手段45の演算結果を受け取る。また、制御装置51は、運転モードの切り替えがあった際に、その切替えから経過した時間に対応する情報も受けつけている。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが冷房主体運転モード(図15のパターンNO.3に対応)であるかどうか判断する。
冷房主体運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS604に進む。
また、冷房主体運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS603に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが暖房主体運転モード(図15のパターンNO.4に対応)であるかどうか判断する。
暖房主体運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS604に進む。
また、暖房主体運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS602に戻る。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、「全冷房運転モードまたは全冷房暫定運転モード」(図15のパターンNO.1、2に対応)を実施するように切替られたかを判断する。なお、本ステップS604において、制御装置51は、室内ユニット3a〜3dで発生している空調負荷であって運転を継続している方の空調負荷に応じて「全冷房運転モードまたは全冷房暫定運転モード」を実施するか、又は「全暖房運転モードまたは全暖房暫定運転モード」を実施するか否かを決定する。すなわち、制御装置51は、冷房主体運転モード及び暖房主体運転モードのいずれかを実施していても、現時点における室内ユニット3a〜3dの空調負荷に応じて「全冷房運転モードまたは全冷房暫定運転モード」を優先的に実施するか、「全暖房運転モードまたは全暖房暫定運転モード」を優先的に実施するかを決定する。
制御装置51は、切替えられたと判断された場合(YES)には、ステップS605に進む。
また、制御装置51は、切替えられていない(「全暖房運転モードまたは全暖房暫定運転モード」に切替えられた)と判断された場合(NO)には、ステップS609に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、室外空間温度検知手段42の検出結果Taが、所定温度T1以下であるかを判断する。
検出結果Taが、所定温度T1以下であると判断された場合(YES)には、ステップS606に進む。ステップS606に進む理由としては、室外がそれほど暑くないため、全冷房暫定運転モードによって室内ユニット3から要求されている冷房能力を賄うことができるからである。
検出結果Taが、所定温度T1以下でないと判断された場合(NO)には、ステップS608に進む。ステップS608に進む理由としては室外が暑いため、全冷房暫定運転モードでは、室内ユニット3から要求されている冷房能力を賄うことができないからである。
なお、この所定温度T1は、たとえば28℃とするとよい。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが全冷房暫定運転モード(図15のパターンNO.2に対応)であるかどうか判断する。
全冷房暫定運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS607に進む。
全冷房暫定運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS606−(1)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全冷房暫定運転モードに切り替える。ステップS606−(1)の制御の後、ステップS606−(2)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、全冷房暫定運転モードに切り替えてから、所定時間以上経過しているかを判断する。なお、図16に示すように、所定時間としてはたとえば30分以上とするとよい。
所定時間以上経過していると判断された場合(YES)には、ステップS607に進む。
所定時間以上経過していないと判断された場合(NO)には、ステップS606−(2)を再度実行する。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいかを判断する。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいと判断された場合(YES)には、ステップS607を再度実行する。ステップS607を再度実行する理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいので、全冷房暫定運転モードによる冷房運転の能力で充分であるからである。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないと判断された場合(NO)には、ステップS608に進む。ステップS608に進む理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないので、全冷房暫定運転モードによる冷房運転の能力では足りないからである。
なお、この所定温度差T10は、たとえば5℃とするとよい。
また、制御装置51には、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbと比較するための第1の基準値が、予め設定されている。そして、本ステップS607では、検出結果Tbと当該第1の基準値との差が所定温度差T10より小さいか否かによって、空気調和装置100の運転能力を判断することが可能となっている。
この第1の基準値は、室内ユニット3に供給される水量が一定であるという条件のもとで設定されている。なお、空気調和装置100の運転能力の過不足を判断することができればよく、室内ユニット3に供給される水量に変化を持たせる場合には、上述の第1の基準値に限定されるものではない。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全冷房運転モードに切り替える。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、室外空間温度検知手段42の検出結果Taが、所定温度T0以上であるかを判断する。
検出結果Taが、所定温度T0以上であると判断された場合(YES)には、ステップS610に進む。ステップS610に進む理由としては、室外がそれほど寒くないため、全暖房暫定運転モードによって室内ユニット3から要求されている暖房能力を賄うことができるからである。
検出結果Taが、所定温度T0以上でないと判断された場合(NO)には、ステップS612に進む。ステップS612に進む理由としては室外が寒いため、全暖房暫定運転モードでは、室内ユニット3から要求されている暖房能力を賄うことができないからである。
なお、この所定温度T0は、たとえば−5℃とするとよい。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードが全暖房暫定運転モード(図15のパターンNO.5に対応)であるかどうか判断する。
全暖房暫定運転モードであると判断された場合(YES)には、ステップS611に進む。
全暖房暫定運転モードでないと判断された場合(NO)には、ステップS610−(1)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全暖房暫定運転モードに切り替える。ステップS610−(1)の制御の後、ステップS610−(2)に進む。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、全暖房暫定運転モードに切り替えてから、所定時間以上経過しているかを判断する。なお、図16に示すように、所定時間としてはたとえば30分以上とするとよい。
所定時間以上経過していると判断された場合(YES)には、ステップS611に進む。
所定時間以上経過していないと判断された場合(NO)には、ステップS610−(2)を再度実行する。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいかを判断する。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいと判断された場合(YES)には、ステップS611を再度実行する。ステップS611を再度実行する理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さいので、全暖房暫定運転モードによる暖房運転の能力で充分であるからである。
検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないと判断された場合(NO)には、ステップS612に進む。ステップS612に進む理由としては、検出結果Tbが、所定温度差T10より小さくないので、全暖房暫定運転モードによる暖房運転の能力では足りないからである。
なお、この所定温度差T10は、たとえば5℃とするとよい。
また、制御装置51には、熱媒体温度差演算手段45の検出結果Tbと比較するための第2の基準値が、予め設定されている。そして、本ステップS611では、検出結果Tbと当該第2の基準値との差が所定温度差T10より小さいか否かによって、空気調和装置100の運転能力を判断することが可能となっている。
この第2の基準値は、室内ユニット3に供給される水量が一定であるという条件のもとで設定されている。ここで、空気調和装置100の運転能力の過不足を判断することができればよく、室内ユニット3に供給される水量に変化を持たせる場合には、上述の第2の基準値に限定されるものではない。
制御装置51(四方弁切替低減手段50)は、運転モードを全暖房運転モードに切り替える。
本実施の形態5に係る空気調和装置は、実施の形態1に係る空気調和装置100の室外空間温度に基づく制御に加え、「全冷房運転モードまたは全冷房暫定運転モード」と「全暖房運転モードまたは全暖房暫定運転モード」のどちらに切替えられたか否かを判断するステップS604が追加されたものである。本実施の形態5に係る空気調和装置も、実施の形態1に係る空気調和装置100と同様の効果を有する。
また、本実施の形態5では、実施の形態1をもとに説明したが、実施の形態2〜4に本ステップを追加しても同様の効果を有する。
また、空気調和装置100は、室外ユニット1と中継ユニット2とを接続する配管の本数は2本である。また、中継ユニット2と室内ユニット3とを接続する配管の本数は、室内ユニット3の台数×2本である。このように、室外ユニット1と中継ユニット2とを接続する配管(冷媒配管4)、及び中継ユニット2と室内ユニット3とを接続する配管(熱媒体配管5)の本数が少ない分、配管工事が容易となっている。つまり、本空気調和装置100は、工事性を向上させたものとなっている。
さらに、空気調和装置100は、室内ユニット3の近傍に冷媒配管4が配置される構成でないので、熱源側冷媒が室内空間、又は室内空間の近傍に漏洩してしまうことが抑制される。
Claims (10)
- 圧縮機、第1冷媒流路切替装置、及び熱源側熱交換器が搭載された室外ユニットと、
複数の熱媒体間熱交換器、複数の絞り装置、及び複数の第2冷媒流路切替装置が搭載された中継ユニットと、
利用側熱交換器が搭載された少なくとも1つの室内ユニットとを備え、
前記圧縮機、前記第1冷媒流路切替装置、前記絞り装置、前記第2冷媒流路切替装置及び前記熱媒体間熱交換器を冷媒配管で接続して、冷媒が循環する冷凍サイクル回路を構成し、
前記熱媒体間熱交換器、及び前記利用側熱交換器を熱媒体配管で接続し、前記冷媒と異なる熱媒体が循環する熱媒体循環回路を構成し、
前記熱媒体間熱交換器に対応する前記第2冷媒流路切替装置を切り替えて前記熱媒体間熱交換器を凝縮器、又は蒸発器として機能させる空気調和装置において、
前記熱媒体間熱交換器の全てを凝縮器として機能させる全暖房運転モードと、
前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを凝縮器、少なくとも1つを蒸発器として機能させ、暖房負荷が冷房負荷より大きい暖房主体運転モードと、
前記暖房主体運転モードから前記全暖房運転モードへの変更時、外気温度が所定の温度以上のときに、前記暖房主体運転モードにおいて前記凝縮器として機能している前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを凝縮器として継続して機能させ、前記暖房主体運転モードの前記蒸発器として機能している前記熱媒体間熱交換器に前記冷媒を供給しない全暖房暫定運転モードと、
前記熱媒体間熱交換器の全てを蒸発器として機能させる全冷房運転モードと、
前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを蒸発器、少なくとも1つを凝縮器として機能させ、冷房負荷が暖房負荷より大きい冷房主体運転モードと、
前記冷房主体運転モードから前記全冷房運転モードへの変更時、外気温度が所定の温度以下のときに、前記冷房主体運転モードにおいて前記蒸発器として機能している前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを蒸発器として継続して機能させ、前記冷房主体運転モードの前記凝縮器として機能している前記熱媒体間熱交換器に前記冷媒を供給しない全冷房暫定運転モードとを有する
ことを特徴とする空気調和装置。 - 圧縮機、第1冷媒流路切替装置、及び熱源側熱交換器が搭載された室外ユニットと、
複数の熱媒体間熱交換器、複数の絞り装置、及び複数の第2冷媒流路切替装置が搭載された中継ユニットと、
利用側熱交換器が搭載された少なくとも1つの室内ユニットとを備え、
前記圧縮機、前記第1冷媒流路切替装置、前記絞り装置、前記第2冷媒流路切替装置及び前記熱媒体間熱交換器を冷媒配管で接続して、冷媒が循環する冷凍サイクル回路を構成し、
前記熱媒体間熱交換器、及び前記利用側熱交換器を熱媒体配管で接続し、前記冷媒と異なる熱媒体が循環する熱媒体循環回路を構成し、
前記熱媒体間熱交換器に対応する前記第2冷媒流路切替装置を切り替えて前記熱媒体間熱交換器を凝縮器、又は蒸発器として機能させる空気調和装置において、
前記熱媒体間熱交換器の全てを凝縮器として機能させる全暖房運転モードと、
前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを凝縮器、少なくとも1つを蒸発器として機能させ、暖房負荷が冷房負荷より大きい暖房主体運転モードと、
前記暖房主体運転モードから前記全暖房運転モードへの変更時、前記少なくとも1つの室内ユニットの暖房運転容量を合計した容量が所定容量以下のときに、前記暖房主体運転モードにおいて前記凝縮器として機能している前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを凝縮器として継続して機能させ、前記暖房主体運転モードの前記蒸発器として機能している前記熱媒体間熱交換器に前記冷媒を供給しない全暖房暫定運転モードと、
前記熱媒体間熱交換器の全てを蒸発器として機能させる全冷房運転モードと、
前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを蒸発器、少なくとも1つを凝縮器として機能させ、冷房負荷が暖房負荷より大きい冷房主体運転モードと、
前記冷房主体運転モードから前記全冷房運転モードへの変更時、前記少なくとも1つの室内ユニットの冷房運転容量を合計した容量が所定容量以下のときに、前記冷房主体運転モードにおいて前記蒸発器として機能している前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを蒸発器として継続して機能させ、前記冷房主体運転モードの前記凝縮器として機能している前記熱媒体間熱交換器に前記冷媒を供給しない全冷房暫定運転モードとを有する
ことを特徴とする空気調和装置。 - 圧縮機、第1冷媒流路切替装置、及び熱源側熱交換器が搭載された室外ユニットと、
複数の熱媒体間熱交換器、複数の絞り装置、及び複数の第2冷媒流路切替装置が搭載された中継ユニットと、
利用側熱交換器が搭載された少なくとも1つの室内ユニットとを備え、
前記圧縮機、前記第1冷媒流路切替装置、前記絞り装置、前記第2冷媒流路切替装置及び前記熱媒体間熱交換器を冷媒配管で接続して、冷媒が循環する冷凍サイクル回路を構成し、
前記熱媒体間熱交換器、及び前記利用側熱交換器を熱媒体配管で接続し、前記冷媒と異なる熱媒体が循環する熱媒体循環回路を構成し、
前記熱媒体間熱交換器に対応する前記第2冷媒流路切替装置を切り替えて前記熱媒体間熱交換器を凝縮器、又は蒸発器として機能させる空気調和装置において、
前記熱媒体間熱交換器の全てを凝縮器として機能させる全暖房運転モードと、
前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを凝縮器、少なくとも1つを蒸発器として機能させ、暖房負荷が冷房負荷より大きい暖房主体運転モードと、
前記暖房主体運転モードから前記全暖房運転モードへの変更時、外気温度が所定の温度以上である、又は外気温度が当該所定の温度未満であって前記少なくとも1つの室内ユニットの暖房運転容量を合計した容量が所定容量以下であるときに、前記暖房主体運転モードにおいて前記凝縮器として機能している前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを凝縮器として継続して機能させ、前記暖房主体運転モードの前記蒸発器として機能している前記熱媒体間熱交換器に前記冷媒を供給しない全暖房暫定運転モードと、
前記熱媒体間熱交換器の全てを蒸発器として機能させる全冷房運転モードと、
前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを蒸発器、少なくとも1つを凝縮器として機能させ、冷房負荷が暖房負荷より大きい冷房主体運転モードと、
前記冷房主体運転モードから前記全冷房運転モードへの変更時、外気温度が所定の温度以下である、又は外気温度が当該所定の温度以上であって前記少なくとも1つの室内ユニットの冷房運転容量を合計した容量が所定容量以下であるときに、前記冷房主体運転モードにおいて前記蒸発器として機能している前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを蒸発器として継続して機能させ、前記冷房主体運転モードの前記凝縮器として機能している前記熱媒体間熱交換器に前記冷媒を供給しない全冷房暫定運転モードとを有する
ことを特徴とする空気調和装置。 - 圧縮機、第1冷媒流路切替装置、及び熱源側熱交換器が搭載された室外ユニットと、
複数の熱媒体間熱交換器、複数の絞り装置、及び複数の第2冷媒流路切替装置が搭載された中継ユニットと、
利用側熱交換器が搭載された少なくとも1つの室内ユニットとを備え、
前記圧縮機、前記第1冷媒流路切替装置、前記絞り装置、前記第2冷媒流路切替装置及び前記熱媒体間熱交換器を冷媒配管で接続して、冷媒が循環する冷凍サイクル回路を構成し、
前記熱媒体間熱交換器、及び前記利用側熱交換器を熱媒体配管で接続し、前記冷媒と異なる熱媒体が循環する熱媒体循環回路を構成し、
前記熱媒体間熱交換器に対応する前記第2冷媒流路切替装置を切り替えて前記熱媒体間熱交換器を凝縮器、又は蒸発器として機能させる空気調和装置において、
前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを凝縮器、少なくとも1つを蒸発器として機能させ、暖房負荷が冷房負荷より大きい暖房主体運転モードと、
前記暖房主体運転モードから切り替えられ、前記暖房主体運転モードにおいて前記凝縮器として機能している前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを凝縮器として継続して機能させ、前記暖房主体運転モードの前記蒸発器として機能している前記熱媒体間熱交換器に前記冷媒を供給しない全暖房暫定運転モードと、
前記全暖房暫定運転モードから切り替えられ、前記熱媒体間熱交換器の全てを凝縮器として機能させる全暖房運転モードと、
前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを蒸発器、少なくとも1つを凝縮器として機能させ、冷房負荷が暖房負荷より大きい冷房主体運転モードと、
前記冷房主体運転モードから切り替えられ、前記冷房主体運転モードにおいて前記蒸発器として機能している前記熱媒体間熱交換器の少なくとも1つを蒸発器として継続して機能させ、前記冷房主体運転モードの前記凝縮器として機能している前記熱媒体間熱交換器に前記冷媒を供給しない全冷房暫定運転モードと、
前記全冷房暫定運転モードから切り替えられ、前記熱媒体間熱交換器の全てを蒸発器として機能させる全冷房運転モードとを有する
ことを特徴とする空気調和装置。 - 前記全冷房暫定運転モードで運転を開始してから所定時間経過後、前記利用側熱交換器の流入側と流出側における前記熱媒体の温度差が所定の値以上のときに、前記冷房主体運転モードで暖房用に利用していた前記熱媒体間熱交換器に対応する前記第2冷媒流路切替装置を切り替えて、全冷房運転モードに変更する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気調和装置。 - 前記全暖房暫定運転モードで運転を開始してから所定時間経過後、前記利用側熱交換器の流入側と流出側における前記熱媒体の温度差が所定の値以上のときに、前記暖房主体運転モードで冷房用に利用していた前記熱媒体間熱交換器に対応する前記第2冷媒流路切替装置を切り替えて、全暖房運転モードに変更する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気調和装置。 - 前記室内ユニットの運転、及び前記室内ユニットの空調負荷に基づいて、前記全暖房運転モード、前記暖房主体運転モード、前記全冷房運転モード、及び前記冷房主体運転モードであるか否かを検知する運転モード検知手段を備え、
前記暖房主体運転モードから前記全暖房運転モードへの変更時、前記運転モード検知手段が全暖房運転モードであると検知したときに、運転モードを、前記暖房主体運転モードから前記全暖房暫定運転モードに変更し、
前記冷房主体運転モードから前記全冷房運転モードへの変更時、前記運転モード検知手段が全冷房運転モードであると検知したときに、運転モードを、前記冷房主体運転モードから前記全冷房暫定運転モードに変更する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の空気調和装置。 - 前記室内ユニットの運転、及び前記室内ユニットの空調負荷に基づいて、前記全暖房運転モード、前記暖房主体運転モード、前記全冷房運転モード、及び前記冷房主体運転モードであるか否かを検知する運転モード検知手段を備え、
前記暖房主体運転モードから前記全暖房運転モードへの変更時、前記運転モード検知手段が全暖房運転モードであると検知したときに、前記室内ユニットの空調負荷であって運転を継続している方の空調負荷に応じて、前記暖房主体運転モードから前記全暖房暫定運転モード或いは前記全暖房運転モードに変更する、又は、前記暖房主体運転モードから前記全冷房暫定運転モード或いは前記全冷房運転モードに変更し、
前記冷房主体運転モードから前記全冷房運転モードへの変更時、前記運転モード検知手段が全冷房運転モードであると検知したときに、前記室内ユニットの空調負荷であって運転を継続している方の空調負荷に応じて、前記冷房主体運転モードから前記全冷房暫定運転モード或いは前記全冷房運転モードに変更する、又は、前記冷房主体運転モードから前記全暖房暫定運転モード或いは前記全暖房運転モードに変更する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の空気調和装置。 - 前記室外ユニットに設けられ、前記外気温度を検知する外気温検知手段が設けられた
ことを特徴とする請求項1、3、請求項1〜3に従属する請求項5〜8のいずれか一項に記載の空気調和装置。 - 前記利用側熱交換器の流入側と流出側における前記熱媒体の温度を検知する熱媒体温度検知手段と、
前記熱媒体温度検知手段の検知結果に基づいて、前記流入側と前記流出側の前記熱媒体の前記温度差を演算する制御装置とを備えた
ことを特徴とする請求項5〜9のいずれか一項に記載の空気調和装置。
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