JP5668267B1 - 浄水器 - Google Patents

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【課題】 非常時や屋外訓練時などに携行するにも各機能部が一つにまとまったコンパクトなものとされて携行しやすくしかも浄水作業が簡単容易に行えるようにした浄水器を提供すること。【解決手段】 一方側に給水室がまた他方側に貯水室が形成されるように内部が濾過機能材によって仕切られる浄水器本体を備え、この浄水器本体は、未濾過水を給水室内に供給可能な給水手段と、給水室内に入れられる未濾過水に圧力を付与して未濾過水を濾過機能材を通じて貯水室へと導くようにする圧力付与手段と、貯水室に導かれた濾過済水を貯水室外において利用可能とするための浄水導出手段とを備えている。【選択図】図3

Description

この発明は、震災や洪水のような非常時、屋外訓練出向時あるいは行楽時などに携行型として利用される浄水器に関する。
例えば、東日本大震災発生時においては、水道ラインも断たれた結果非常に困った事態と相成った。こうした断水事態を想定して近くの河川や湖沼などにある水を汲んでそこから浄水を得ることのできる機器類も各種開発されている。ところが、こうした浄水器はエンジンやモーターなどの動力源を別途必要とするものであるため、震災時には電力・燃料の断切により使うことができないこともあり、結局のところ、人力により浄水化することのできる携行可能な簡単な浄水器が利用価値が高いということで各種の人力方式の浄水器が開発されてきた。特許文献1はそうした従来型浄水器の一例である。
特開平10−128308
上記特許文献1による浄水器は、手押しポンプ式で携帯型の逆浸透膜フィルターセットについてのもので、手押しレバー1により蓄圧可能な園芸用農薬噴霧器であるタンク2と、このタンク2に接続された導水ホース11とを有し、導水ホース11には、セディメントフィルター4・活性炭フィルター5・逆浸透膜フィルター6の順にフィルターがつながれるとともに、逆浸透膜フィルター6からは、浄化水出口8となるホースと廃棄水出口10となるホースが付けられている。廃棄水出口10の先には、ボールバルブ9を付けるとともに、フィルター4,5,6のフィルター群に手提げベルト7を付けて構成されている。
この浄水器は、手押しレバー1により蓄圧しながら内部の水をフィルター4,5,6に通してきれいな水を水道圧や電動ポンプの全くないところでも逆浸透膜浄水器を使えるようにしたり、持ち運べるようにしたり、フィルター部分を他の浄水システムに付け替えることを可能することによって、逆浸透膜浄水器の使用における便利性を高めるようにし、特に非常時における水不足に対応することを目的としたものである。
しかし、この浄水器は、手押しレバー1付きのタンク2とフィルター4,5,6が分離別体方式でありしかも浄化された水を入れておくタンクも別体方式になっているため、例えば非常時において河川とか湖沼などの目的地との間でこのセットを持ち運びするにも大変な苦労となりまた水のある目的地において使用するにも別体構造であると非常に使いずらく浄水を得るまでに多くの手間や苦労が必要になるなどの欠点がある。
この発明は、上記問題を解決しようとするものであり、非常時や屋外訓練時などに携行するにも各機能部が一つにまとまったコンパクトなものとされて携行しやすくしかも浄水作業が簡単容易に行えるようにした浄水器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、矩形受皿状をし外周にフランジを備えた前ケースと後ケースとが外周フランジ間にパッキンを介した状態で分割・合体可能な合わせ型とされて浄水器本体が形成されるとともにこれら前・後両ケース間には前ケース側に給水室が後ケース側に貯水室が形成されるように浄水器本体内を仕切るとともに両ケースとともに分解・合体が可能な濾過機能材が挟み込まれ、前ケース側には、未濾過水を給水室内に供給可能な給水手段と、給水室内に入れられる未濾過水に圧力を付与して未濾過水を濾過機能材を通じて貯水室へと導くようにする圧力付与手段が設けられ、後ケース側には、貯水室に導かれた濾過済水を貯水室外において利用可能とするための浄水導出手段が設けられ、圧力付与手段は、給水室内の未濾過水に圧力を付与する方向に変位可能に設けられた加圧用変位部材と、加圧用変位部材に変位を付与する手動操作手段である駆動手段とを有する浄水器であって、前記駆動手段は、前ケースの外部 に操作可能に設けられた回転操作ハンドルと、ドーナツ形でその内周にメネジを有して加圧用変位部材の孔に装着された作動盤と、回転操作ハンドルの給水室側において連動回転可能に取り付けられるとともに作動盤のメネジにねじ込まれているオスネジ体であるねじ軸とを備えていることを特徴とする
請求項2に記載の発明は、矩形受皿状をし外周にフランジを備えた前ケースと後ケースとが外周フランジ間にパッキンを介した状態で分割・合体可能な合わせ型とされて浄水器本体が形成されるとともにこれら前・後両ケース間には前ケース側に給水室が後ケース側に貯水室が形成されるように浄水器本体内を仕切るとともに両ケースとともに分解・合体が可能な濾過機能材が挟み込まれ、前ケース側には、未濾過水を給水室内に供給可能な給水手段と、給水室内に入れられる未濾過水に圧力を付与して未濾過水を濾過機能材を通じて貯水室へと導くようにする圧力付与手段が設けられ、後ケース側には、貯水室に導かれた濾過済水を貯水室外において利用可能とするための浄水導出手段が設けられ、圧力付与手段は、給水室内の未濾過水に圧力を付与する方向に変位可能に設けられた加圧用変位部材と、加圧用変位部材に変位を付与する手動操作手段を含む駆動手段とを有する浄水器であって、前記後ケースには、駆動手段により内側に変形可能な加圧用変位部材を有する圧力付与手段が逆洗浄用として設けられていることを特徴とする
請求項3に記載の発明は、矩形受皿状をし外周にフランジを備えた前ケースと後ケースとが外周フランジ間にパッキンを介した状態で分割・合体可能な合わせ型とされて浄水器本体が形成されるとともにこれら前・後両ケース間には前ケース側に給水室が後ケース側に貯水室が形成されるように浄水器本体内を仕切るとともに両ケースとともに分解・合体が可能な濾過機能材が挟み込まれ、前ケース側には、未濾過水を給水室内に供給可能な給水手段と、給水室内に入れられる未濾過水に圧力を付与して未濾過水を濾過機能材を通じて貯水室へと導くようにする圧力付与手段が設けられ、後ケース側には、貯水室に導かれた濾過済水を貯水室外において利用可能とするための浄水導出手段が設けられ、圧力付与手段は、給水室内の未濾過水に圧力を付与する方向に変位可能に設けられた加圧用変位部材と、加圧用変位部材に変位を付与する手動操作手段を含む駆動手段とを有する浄水器であって、前記両ケースのうち少なくとも後ケースは、薄膜樹脂や合成ゴム製などにより蛇腹式や弾性拡縮式などで拡縮変形自在に形成されていることを特徴とする
上述したように請求項1に記載の発明は、矩形受皿状をし外周にフランジを備えた前ケースと後ケースとが外周フランジ間にパッキンを介した状態で分割・合 体可能な合わせ型とされて浄水器本体が形成されるとともにこれら前・後両ケース間には前ケース側に給水室が後ケース側に貯水室が形成されるように浄水器本体内を仕切るとともに両ケースとともに分解・合体が可能な濾過機能材が挟み込まれ、前ケース側には、未濾過水を給水室内に供給可能な給水手段と、給水室内に入れられる未濾過水に圧力を付与して未濾過水を濾過機能材を通じて貯水室へと導くようにする圧力付与手段が設けられ、後ケース側には、貯水室に導かれた濾過済水を貯水室外において利用可能とするための浄水導出手段が設けられ、圧力付与手段は、給水室内の未濾過水に圧力を付与する方向に変位可能に設けられた加圧用変位部材と、加圧用変位部材に変位を付与する手動操作手段である駆動手段とを有する浄水器であって、前記駆動手段は、前ケースの外部に操作可能に設けられた回転操作ハンドルと、ドーナツ形でその内周にメネジを有して加圧用変位部材の孔に装着された作動盤と、回転操作ハンドルの給水室側において連動回転可能に取り付けられるとともに作動盤のメネジにねじ込まれているオスネジ体であるねじ軸とを備えていることを特徴とするので、非常時や屋外訓練時などに携行するにも各機能部が一つにまとまったコンパクトなものとされて携行しやすくしかも浄水作業が簡単容易に行えるようになるとともに、分解により内部清掃や部品の交換などのメンテナンスが簡単かつ徹底して行えることになりより高度の衛生状態を確保することができ、特に、未濾過水への圧力付与が小さい操作力で強力に得られ、子供や女子でも容易に濾過済水を得ることができる浄水器を提供することができる。
この発明の一実施形態である浄水器を示す図2のI−I線に対応する模式横断面図。 図1のX方向からみた浄水器の正面図。 図2のIII−III線模式断面図。 浄水器の分解状態を示す模式断面図。 他の実施形態を示す模式断面図。 他の実施形態を示す模式断面図。 図6の浄水器の作用説明用模式断面図。 図6の浄水器の作用説明用模式断面図。 他の実施形態である図10の浄水器の平面図。 図9のX−X線模式断面図。 他の実施形態を示す模式縦断面図。 他の実施形態の作用を示す模式断面図。 図12に関連して該浄水器の作用を示す模式断面図。 他の実施形態を示す模式断面図。 他の実施形態を示す模式断面図。 他の実施形態を示す模式断面図。
図1ないし図4は本発明の浄水器の一実施形態を示し、この浄水器は、例えば、山川や湖沼など過酷な地帯・地域を歩いて訓練する隊員が肩に掛けたりあるいは背嚢内に入れて携行するのに軽量コンパクトな容器でありまた山や川の水を未濾過水として利用しそれらを簡単に浄水化できるようにするために利用することを目的としたものになっている。
この実施形態において1は浄水器本体で、この浄水器本体1は、樹脂や軽金属などにより固形型に造られた容器で、最中のように分解・合体可能な合わせ型になっている。浄水器本体1は、正面からみると縦辺が横辺よりも少し長目の矩形状でA5〜A4程度のコンパクトサイズなものでその厚さは5〜8cm前後の薄手のものになっている。
浄水器本体1は、前ケース2と後ケース3とからなっており、前ケース2は、上下部分が傾斜面状をなす矩形受皿状の主部の周りに前外周フランジ4と前内周フランジ5とを備えている。前外周フランジ4にはゴムのような弾性質の前パッキン6がリング状をなすものとして一体に接着して設けられているとともに、前ケース2の上部の傾斜部分には、給水口部7とキャップ8でなる給水手段9が設けられてその内部の給水室10内に連通するようになっている。
また給水室10内には、ケース内面に対面するように平坦に潰れた状態と蛇腹部を介して受皿状に膨張拡大した状態とに往復変形動作をし得るゴムや樹脂製の加圧用変位部材11が圧力付与手段の一部として外縁一体貼着状に設けられている。同じく前ケース2の傾斜部分にはホルダー13が突設されており、このホルダー13には、交互に開閉運動する第1チェックバルブ14と第2チェックバルブ15を備えた手動(人力)ポンプ16が脱着可能に取り付けられている。
手動ポンプ16は、加圧用変位部材11に変位を付与するための駆動手段であり、それを握るのを解放すると閉じる第2チェックバルブ15とそれと同時に開いて外気をポンプ内に取り入れる第1チェックバルブ14とを有し、取り入れられたポンプ内のエアーはポンプ16を握ることで第1チェックバルブ14は閉じ第2チェックバルブ15は開くことにより圧エアーとなってエアーチューブ17からジョイント18を通じて加圧用変位部材11内に送り込まれるようになっている。手動ポンプ16、エアーチューブ17、ジョイント18など一連の構成は駆動手段19を構成する。
後ケース3は、上下部分が傾斜面状をなす矩形の受皿状の主部の周りに後外周フランジ21と後内周フランジ22とを備えたものになっている。後外周フランジ21にはゴムのような弾性質の後パッキン23が一体に接着して設けられているとともに、後ケース3の上部の傾斜部分には、導出口部25とキャップ(チェーン付き)26でなる浄水導出手段27が設けられてその内部の貯水室28内に連通するようになっている。
また後ケース3の貯水室28内には、ケース内面に対面するように平坦に潰れたり受皿状に膨張拡大したり往復変形動作をし得るゴムや樹脂製の加圧用変位部材11が一体貼着状に設けられている。同じく後ケース3の面内には、ジョイント18が取り付けられ、前記手動ポンプ16付きのエアーチューブ17が接続可能とされてポンプ16の操作により加圧用変位部材11内に圧エアーを送り込むことができるようになっている。
尚、前・後ケース2,3の面には、加圧用変位部材11内に溜まるエアーを抜くためのエアー抜き弁29が設けられているとともに、前・後外周フランジ4,21は、前・後パッキン6,23を介して合わせられてアイボルト・ナット組具のような工具なしで手回し式の締付具30により密閉化されまた分解も可能になっている。パッキン6,23はいずれか一方のみでもよい。
そして、前・後内周フランジ5,22の相対向する間を利用して面状体とした活性炭フィルター32・限外濾過膜フィルター33の組み合わせよりなる濾過機能材34が挟み込まれて前後を仕切るようにセットされるようになっている。濾過機能材34が浄水器本体1内を仕切ることにより浄水器本体1内の一方側が給水室10にまた他方側が貯水室28となるように構成されている。尚、図2および図3に示すように、浄水器本体1の底部には、浄水器をテーブル上などに立てておく場合の自立用の突片35が設けられている。また、図2に示すように、浄水器本体1には携行に便利なように肩掛けバンド36を脱着可能に取り付け得るようにしてもよい。
こうした浄水器は樹脂などによる固形体ではあるがA5サイズあるいはA4サイズ程度の非常にコンパクトなサイズでしかも薄手弁当箱程度のケース体(浄水器本体1)とされているので、各隊員訓練やハイキング、非常時などにおいては背嚢(あるいはリュックサック)などの収納袋に納まりやすく携行も容易である。目的地での未濾過水はキャップ8を取り給水口部7を通じて給水室10内に入れられる。その際、エアー抜き弁29の開放と閉止とにより加圧用変位部材11は図3の実線のように縮んで後退した状態にあり、その後、ホルダー13から手動ポンプ16を外して握り操作を繰り返すことで外気が送り込まれて仮想線のように拡張操作される。これにより、給水室10内の未濾過水は濾過機能材34で濾過されながら通過し貯水室28内へと濾過済水として導かれる。この濾過済水は、キャップ26を外すことで導出口部25を通じて呑むことができる。
こうした濾過を繰り返していると濾過機能材34に目詰まりや付着現象が発生することがあるが、その場合、貯水室28にきれいな水を入れておき外したエアーチューブ17を後側のジョイント18に差し込み手動ポンプ16を操作することで後側の加圧用変位部材11が膨らんで濾過機能材34を逆洗浄してきれいな状態にすることができる。濾過機能材34は、図4に示すように、定期的に前・後ケース2,3を分解することにより取り外して浄化処理したりあるいは濾過機能材34の清掃・交換(図4の矢印表示)も行うことができる。濾過機能材34は、前・後内周フランジ5,22間に挟むようにして前・後ケース2,3間に再セットすることができるとともに、前・後ケース2,3は前・後パッキン6,23の圧着により水密状態を得ることができるようになっている。
尚、前記後ケース3側の加圧用変位部材11は、以下の実施形態でも同様のことであるが逆洗浄の必要がないタイプの場合は設けないことがある。また、前ケース2・後ケース3のいずれか一方あるいは双方は、以下の実施形態でも同様のことであるがその一部あるいは全体を透明樹脂製にして内部の汚濁状況や逆洗浄状況などを外部から透視して把握できるようにすることができる。
前・後内周フランジ5,22は、図3の右欄図のように、前後に分解できる形で内方へ伸ばしてその中央のやや狭くした開口に濾過機能材34をセットできるようにすることもある。
また、同じく右欄図に示すように、加圧用変位部材11は風船型にしてもよい。
図3の左欄図に示すように、駆動手段19は、給気孔38付きで弾性伸縮可能な押さえパッド式の手動ポンプ39と逆止弁40との組み合わせによりなるものにしてもよい。
駆動手段の他のタイプとして、図3の左欄に仮想線で示すように、バッテリ源でダイヤフラム駆動式でリリーフ弁付きの駆動手段Bを装備してもよい。
さらに、図5に示すように、後ケース3を前ケース2のような固形ケース型でなく薄膜樹脂や合成ゴム製などにより蛇腹式や弾性拡縮式などで拡縮変形自在なタイプにしてそれに浄水導出手段27を付けてその内部に濾過済水が溜まりながら大きく膨らむ一方浄水導出手段27を通じての水の利用により実線のように元の窄まった形に戻るように構成してもよい。このようにすれば、後ケース3が押潰状態になって浄水器本体1全体が1/2前後の非常に薄くコンパクトなものとなり携行するにも非常に楽になる。
駆動手段の他のタイプとして、図5に仮想線で示すように、バッテリ源でダイヤフラム駆動式の駆動手段Bを装備してもよい。駆動手段Bは単独でも駆動手段19と併設タイプとしてもよく、併設しておくとバッテリ不足やバッテリの装備ミスなどがあっても手動でエアー供給ができる。この点は他の実施形態でも同様にいえる。
また、図6に示す他の実施形態のように、後ケース3のみを拡縮変形自在なタイプにするのでなく前ケース2までも薄手の軟質樹脂膜などにより拡縮変形自在なタイプに形成して両者2,3を分解および合体自在な合わせ型とすることもできる。4,21は前・後外周フランジ、5,22は前・後内周フランジ、6,23は前・後パッキンをそれぞれ示し、また10は給水室、28は貯水室を示している。前ケース2内には加圧用変位部材11が組み付けられ、外部には駆動手段19やワンタッチ開閉式のエアー抜き弁29などを装備する。
図6は携行時の空浄水器の様子を示し、前・後ケース2,3は共に扁平な押潰状態になっている。浄水器はこのように非常に薄手なものとして携行できるので、例えば、2枚や3枚まとめて携行しても嵩張らずしかも軽い。
駆動手段の他のタイプとして、図6に仮想線で示すように、バッテリ源でダイヤフラム駆動式の駆動手段Bを装備してもよい。
図7は給水手段9から給水室10に未濾過水が入れられたあと給水手段9が塞がれた状態を示す。そのあと、図8の手動ポンプ16が取り外されてポンピング操作を繰り返すことにより加圧用変位部材11が大きく膨らんで給水室10内の未濾過水が濾過機能材34を通じて濾過されて貯水室28内へと送り込まれ濾過済水が得られるようになっている。得られた濾過済水は浄水導出手段27を開けることで飲むなどに利用される。
図9および図10は他の実施形態を示すもので、固形型で扁平状の浄水器本体1の扁平面に直交する形で濾過機能材34が横断状に設けられてその一方が前ケース2とされ他方が後ケース3とされたものである。その他は前記と同じ構成であるところは同じ符号を付して説明は省略する。
尚、加圧用変位部材11は、前・後両ケース2,3内に設けられているが、前記実施形態のような弾性的に拡縮するものでなく前・後ケース2,3内でその長手方向に沿って進退してエアー空間を拡縮作動する進退板材42で構成されている。この進退板材42は、外周にパッキン43を備えて水密を保ちながら進退するとともに、その作動は蛇腹状ピストン44の伸縮によるものとされ、これらピストン43と進退板材42が加圧用変位部材11を構成している。
前記加圧用変位部材11は省略してより構造の簡素化を図るようにすることもある。駆動手段の他のタイプとして、図10に仮想線で示すように、バッテリ源でダイヤフラム駆動式の駆動手段Bを装備してもよい。
図11は他の実施形態を示している。この実施形態の浄水器本体47は、矩形の開口48を備えた上面と閉止状の底面および周4面を備えた固形ケース式のものであり、その開口48の中央に対応する浄水器本体47の底内面・前後内面の3面に亘るようにU字形の溝片50を備え、内部を仕切る濾過機能材51を開口48を通じて入れてこの溝片50に嵌め合わさるようにセットしたり抜脱することもできるようになっている。浄水器本体47の上面には、開口48を塞ぐための上蓋パッキン52付きの蓋53が止着具54による締め付けにより水密状に取り付けられ、それと同時に蓋53の底面に設けた底パッキン55が濾過機能材51を押さえ付けて濾過機能材51の上側を水密状に遮断するようになっている。蓋53を外すと底パッキン55が濾過機能材51から離なれるとともに濾過機能材51を開口48を通じて抜き出して清掃や交換などのメンテナンスを行うことができるようになっている。56は給水手段、57は浄水導出手段、58はエアー発送手段である駆動手段、59は加圧用変位部材である。尚、浄水器本体47の底側には脱着可能な収納カバー60が設けられていてその中に駆動手段58を収納したり出して使うことができるようになっている。
駆動手段の他のタイプとして、図11に仮想線で示すように、バッテリ源でダイヤフラム駆動式の駆動手段Bを装備してもよい。
図12および図13は他の実施形態を示す。この実施形態は、浄水器本体63の前室である給水室10に弾性変形により進退運動を繰り返す加圧用変位部材64を設けてこの加圧用変位部材64をロッド65とハンドル66による駆動手段67により往復運動させるようにしたもので、例えば、図12のようにハンドル66を引けば加圧用変位部材64が牽かれてバルブ(給水手段)68が開くことでPETボトルなどの槽(給水手段)69内からの未濾過水が給水室10内に持ち込まれ、そのあと図13のようにハンドル66を押せば加圧用変位部材64が突き出るとともにバルブ68が閉じることで未濾過水が限外濾過膜である濾過機能材70を通じて浄水導出手段71から濾過済水が取り出されるようになっている。72は貯水室である。
図14は他の実施形態を示すもので、この浄水器も、例えば、山川や湖沼など過酷な地帯・地域を歩いて訓練する隊員が肩に掛けたりあるいは背嚢内に入れたりして携行するのに好適な軽量コンパクトな容器でありまた山や川の水を未濾過水として取り入れそれらを簡単な操作によって確実に浄水化できるようにするために利用することを目的としている。
この実施形態において75は浄水器本体で、この浄水器本体75は、樹脂や軽金属などにより固形型に造られた容器で、最中のように分解・合体可能な合わせ型になっている。浄水器本体75は、正面からみると図2に示すと略同様に縦辺が横辺よりも少し長目の矩形状でA5〜A4程度のコンパクトサイズなものでその厚さは5〜8cm前後の薄手のものになっている。
浄水器本体75は、前ケース76と後ケース77とからなっており、前ケース76は、矩形受皿状の主部の周りに前外周フランジ78と前内周フランジ79とを備えたものになっている。前外周フランジ78にはゴムのような弾性質の前パッキン80が矩形リング状をなすものとして一体に接着して設けられているとともに、前ケース76の上部には、給水口部と開閉自在なキャップなる給水手段82が設けられてその内部の給水室83内に連通するようになっている。
また給水室83内には、ケース内面に対面するように平坦に潰れた実線で示す状態と受皿状に膨張拡大した仮想線で示す状態とに往復変形動作をし得るゴムや樹脂製の加圧用変位部材85が圧力付与手段の一部として外縁一体貼着状に設けられている。加圧用変位部材85の中央には、ドーナツ形でその内周にメスネジを有する作動盤86が取り付けられており、この作動盤86はその中央に通されたオスネジ体であるねじ軸87の往復操作により進退可能とされている。
ねじ軸87は、前ケース76の中央の穴に嵌め込まれて右回りであるR方向とその逆方向である左方向に戻し回転可能な回転操作ハンドル88に連結されて連動回転するようになっている。回転操作ハンドル88は、内フランジ89を前ケース76の裏面に添わせるようにして回転させることでハンドル88の抜けを防止するようになっている。90はハンドル88と内フランジ89とを連結する止着具である。
回転操作ハンドル88・ねじ軸87は、加圧用変位部材85に変位を付与するための駆動手段91で、ねじ方式であることから水密状態を保ちながら大きな力を発生させることができる。
後ケース77は、上下部分が傾斜面状をなす矩形の受皿状の主部の周りに後外周フランジ92と後内周フランジ93とを備えたものになっているとともに、後ケース77の上部には、導出口部とキャップでなる浄水導出手段94が設けられてその内部の貯水室95内に連通するようになっている。
後ケース77の貯水室95内には、逆洗浄のためのゴムや樹脂製の加圧用変位部材85が一体貼着状に設けられることがあり、また、前記と同様の駆動手段を設けて作動盤86を介して加圧用変位部材85を進退駆動させるようにすることがある。
尚、前・後ケース76,77の各面には、加圧用変位部材85と前ケース76間の正負圧をなくし加圧用変位部材85の進退運動を円滑化させるためのエアー給排管96を設けてある。特に加圧用変位部材85が図14の右向きに進出する際には給水室83内が正圧化して未濾過水が作動盤86とねじ軸87間を通じて漏れ出すおそれがあるが、その際エアー給排管96からエアーを入れて負圧をなくすことで未濾過水を漏れにくくすることができる。尚、作動盤86とねじ軸87のいずれか一方あるいは双方を弾性密着化する合成ゴムや樹脂などのやや軟質系部材にしておくと前記漏れを防止することができる。作動盤86は加圧用変位部材85と一体化することができる。また、前・後ケース76,77は、アイボルト・ナット組具のような工具なしで手回し操作できる締付具により重合密閉と分解が可能とされる。
そして、前・後内周フランジ79,93は全周に亘って相対向状をなしその間を利用して活性炭フィルター(MF)・限外濾過膜フィルター(UF)の重合面状体とした全量濾過方式の濾過機能材98が挟み込まれて前後を密閉状に仕切るようにセットされるようになっている。濾過機能材98が浄水器本体75内に仕切り状にセットされることにより浄水器本体75内の一方側が給水室83にまた他方側が貯水室95となるように構成されている。尚、自立用の突片や肩掛けバンドなどは必要に応じて備えるものとする。
目的地の水のある場所に着き給水手段82を開くことにより給水室83内に適量の未濾過水を入れることができる。そのあと回転操作ハンドル88を右回り(R方向)に回すことによりねじ軸87が回転され、それに応じて小さいピッチで螺合する作動盤86が矢印方向に僅かずつ押し出されることにより押し出される加圧用変位部材85を介して未濾過水に圧力が付与され、それにより濾過機能材98による濾過によって貯水室95内に濾過済水が溜められてゆき、それらを浄水導出手段94により利用することができるものである。加圧用変位部材85がゴムなどの弾性質である場合、未濾過水に緩徐に圧力を掛けることができ、また回転操作ハンドル88の操作もその弾性力の作用により操作しやすいものになる。回転操作ハンドル88を逆R方向へ回転させることで元の実線状態(復帰状態)に戻される。
尚、後ケース77は、図7のような薄膜拡縮変形構造のものにしてもよい。
また、加圧用変位部材85は、蛇腹方式あるいはゴム拡縮構造により形成されていたが、図15に示すように板状で外周のパッキンにより進退運動できるタイプにしてもよい。
さらに、ねじ軸87は、図16のように前ケース76に備えた固定ねじ盤99に対して回転操作ノブ88とともに進退可能にし、進退するねじ軸87に相対回転する進退軸100とともに加圧用変位部材85が前後に拡縮運動するように構成してもよい。
1,47,63,75…浄水器本体 9,56,82…給水手段 10,83…給水室 11,59,64,85…加圧用変位部材 19,58,67,B…駆動手段 27,57,71,94…浄水導出手段 28,72,95…貯水室 34,51,70,98…濾過機能材。

Claims (3)

  1. 矩形受皿状をし外周にフランジを備えた前ケースと後ケースとが外周フランジ間にパッキンを介した状態で分割・合体可能な合わせ型とされて浄水器本体が形成されるとともにこれら前・後両ケース間には前ケース側に給水室が後ケース側に貯水室が形成されるように浄水器本体内を仕切るとともに両ケースとともに分解・合体が可能な濾過機能材が挟み込まれ、前ケース側には、未濾過水を給水室内に供給可能な給水手段と、給水室内に入れられる未濾過水に圧力を付与して未濾過水を濾過機能材を通じて貯水室へと導くようにする圧力付与手段が設けられ、後ケース側には、貯水室に導かれた濾過済水を貯水室外において利用可能とするための浄水導出手段が設けられ、圧力付与手段は、給水室内の未濾過水に圧力を付与する方向に変位可能に設けられた加圧用変位部材と、加圧用変位部材に変位を付与する手動操作手段である駆動手段とを有する浄水器であって、前記駆動手段は、前ケースの外部に操作可能に設けられた回転操作ハンドルと、ドーナツ形でその内周にメネジを有して加圧用変位部材の孔に装着された作動盤と、回転操作ハンドルの給水室側において連動回転可能に取り付けられるとともに作動盤のメネジにねじ込まれているオスネジ体であるねじ軸とを備えていることを特徴とする浄水器。
  2. 矩形受皿状をし外周にフランジを備えた前ケースと後ケースとが外周フランジ間にパッキンを介した状態で分割・合体可能な合わせ型とされて浄水器本体が形成されるとともにこれら前・後両ケース間には前ケース側に給水室が後ケース側に貯水室が形成されるように浄水器本体内を仕切るとともに両ケースとともに分解・合体が可能な濾過機能材が挟み込まれ、前ケース側には、未濾過水を給水室内に供給可能な給水手段と、給水室内に入れられる未濾過水に圧 力を付与して未濾過水を濾過機能材を通じて貯水室へと導くようにする圧力付与手段が設けられ、後ケース側には、貯水室に導かれた濾過済水を貯水室外において利用可能とするための浄水導出手段が設けられ、圧力付与手段は、給水室内の未濾過水に圧力を付与する方向に変位可能に設けられた加圧用変位部材と、加圧用変位部材に変位を付与する手動操作手段を含む駆動手段とを有する浄水器であって、前記後ケースには、駆動手段により内側に変形可能な加圧用変位部材を有する圧力付与手段が逆洗浄用として設けられていることを特徴とする浄水器。
  3. 矩形受皿状をし外周にフランジを備えた前ケースと後ケースとが外周フランジ間にパッキンを介した状態で分割・合体可能な合わせ型とされて浄水器本体が形成されるとともにこれら前・後両ケース間には前ケース側に給水室が後ケース側に貯水室が形成されるように浄水器本体内を仕切るとともに両ケースとともに分解・合体が可能な濾過機能材が挟み込まれ、前ケース側には、未濾過水を給水室内に供給可能な給水手段と、給水室内に入れられる未濾過水に圧力を付与して未濾過水を濾過機能材を通じて貯水室へと導くようにする圧力付与手段が設けられ、後ケース側には、貯水室に導かれた濾過済水を貯水室外において利用可能とするための浄水導出手段が設けられ、圧力付与手段は、給水室内の未濾過水に圧力を付与する方向に変位可能に設けられた加圧用変位部材と、加圧用変位部材に変位を付与する手動操作手段を含む駆動手段とを有する浄水器であって、前記両ケースのうち少なくとも後ケースは、薄膜樹脂や合成ゴム製などにより蛇腹式や弾性拡縮式などで拡縮変形自在に形成されていることを特徴とする浄水器。
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