JP5648234B2 - 透析システムのためのナトリウム管理 - Google Patents

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    • A61M1/282Operational modes
    • A61M1/284Continuous flow peritoneal dialysis [CFPD]

Description

[0001]本開示は透析治療に関する。より詳細には、本開示は、装着型人工腎臓などの透析システムのためのナトリウム管理に関する。
[0002]血液透析および腹膜透析は、腎臓機能の損失を治療するために一般に使用される透析治療の2つのタイプである。血液透析治療は、廃物、毒素および余分な水を患者から除去するために患者の血液を濾過する。患者が血液透析機械に接続され、また、患者の血液が機械を通じて圧送される。血液が血管透析機械へおよび血管透析機械から流れることができるようにカテーテルが患者の静脈内および動脈内へ挿入される。血液は機械の透析器を通過し、透析器は、廃物、毒素、および、余分な水を血液から透析液と呼ばれる流体中へ除去し、透析液も透析器を通過する。洗浄された血液は患者へ戻される。単一の血液透析治療中に血液を透析するために、多量の透析液、例えば約120リットルの透析液が消費される。血液透析治療は、一般に数時間持続し、一般的には治療センターで毎週約3回または4回行われる。
[0003]腹膜透析は、カテーテルを介して患者の腹膜腔内へ注入される透析液とも呼ばれる透析溶液を使用する。透析液は腹膜腔の腹膜と接触する。1時間または数時間にわたって、廃物、毒素、および、余分な水が、拡散および浸透に起因して、患者の血流から腹膜を通じて透析液中へ通り過ぎる。すなわち、膜を挟んで浸透圧格差が生じる。使用済み透析液は、その後、患者から排出され、それにより、廃物、毒素、および、余分な水が患者から除去される。このサイクルが毎日数回繰り返される。
[0004]連続携帯型腹膜透析(「CAPD」)、自動腹膜透析(「APD」)、周期流APD、および、連続流腹膜透析(「CFPD」)を含む様々なタイプの腹膜透析治療が存在する。CAPDは手動透析治療である。患者は、手作業で、埋め込みカテーテルをドレーンに接続し、それにより、使用済み透析液が腹膜腔から流出できる。その後、患者は、カテーテルを未使用透析液のバッグに接続し、それにより、未使用の透析液がカテーテルを通じて患者内へ注入される。患者は、カテーテルを未使用透析液バッグから取り外して、透析液が腹膜腔内にとどまることができるようにし、この場合に、廃物、毒素、および、余分な水の移動が行われる。数時間の滞留時間の後、患者は、手動の透析処置を例えば毎日4回繰り返す。この場合、各処置に約1時間を要する。手動の腹膜透析は、かなりの量の時間および労力を患者から必要とし、そのため、改良の十分な余地が残る。
[0005]APDは、透析治療が排出サイクル、充填サイクル、および、滞留サイクルを含むという点においてCAPDに類似する。しかしながら、APD機は、一般に患者が眠る間に、サイクルを自動的に実行する。APD機により、患者は、治療サイクルを手動で行わずに済み、また、日中に供給物を運ばないで済む。APD機は、患者の埋め込みカテーテル、未使用透析液源、および、流体ドレーンに流体接続する。透析液源は、1または複数の滅菌透析液バッグであってもよい。APD機は、未使用の透析液を透析液源からカテーテルを通じて患者の腹膜腔内へ圧送して、透析液が腔内にとどまることができるようにし、それにより、廃物、毒素、および、余分な水の移動を行うことができる。特定の滞留時間の後、APD機は、使用済み透析液を腹膜腔からカテーテルを通じてドレーンへ圧送する。手動プロセスと同様に、幾つかの排出サイクル、充填サイクル、および、滞留サイクルがAPD中に行われる。「最終充填」がCAPDサイクルまたはAPDサイクルの終わりに行われる場合があり、それにより、透析液は、次の治療まで、患者の腹膜腔内にとどまる。
[0006]CAPDおよびAPDはいずれも、使用済み透析流体が患者から排出されて廃棄されるバッチタイプシステムである。バッチシステムに代わるものが周期流システムである。これは、長時間の後に患者から流体の全てを除去するのではなく時間の僅かな増分の後に流体の一部が除去されて置き換えられる改良されたバッチシステムである。
[0007]連続流透析システムまたはCFPD透析システムは、使用済み透析液を廃棄するのではなく、使用済み透析液を洗浄しあるいは再生する。これらのシステムは、ループを通じて流体を患者内へ圧送するとともに患者から圧送する。透析液は、一方のカテーテルルーメンを通じて腹膜腔内へ流れるとともに、他方のカテーテルルーメンを通じて腹膜腔から出る。患者から出る流体は再構成デバイスを通過し、再構成デバイスは、例えば尿素をアンモニア(例えば、アンモニウム陽イオン)へ酵素変換するためにウレアーゼを使用する尿素除去カラムを介して、廃物を透析液から除去する。アンモニアは、その後、腹膜腔内への透析液の再導入前に吸着によって透析液から除去される。アンモニアの除去を監視するために更なるセンサが使用される。CFPDシステムは、一般に、バッチシステムよりも複雑である。
[0008]血液透析および腹膜透析のいずれにおいても、「吸着」技術を使用して、使用済み透析液から尿毒症毒素を除去できるとともに、処理済み流体中の劣化した治療剤(イオンおよび/またはグルコースなど)を活性化させることができ、それにより、処理済み流体を再使用して、患者の透析を続けることができる。1つの一般的に使用される吸着剤はリン酸ジルコニウムから形成され、このリン酸ジルコニウムは、尿素の加水分解により生成されるアンモニアを除去するために使用される。一般に、透析治療中に生成されるアンモニアを除去するためには、多量の吸着剤が必要である。
[0009]吸着剤に基づく手法の主な利点は、高容量透析治療を達成するために必要な透析流体または透析液が少量で済むという点である。吸着システムの主な欠点は、吸着剤の高いコスト、吸着剤を収容するために必要な空間量、および、リサイクルされる溶液の純度に関する懸念である。これは、治療後に多くのイオンが流体中に残り、また、純度を検証することが技術的に難しいからである。特に、吸着処理された透析溶液中のナトリウムのレベルは懸念となり得る。例えば、患者からのナトリウム除去を可能にするために、血液透析中に透析液中のナトリウムレベルは140ミリモル/L(「mM」)よりも高くすべきではない。
[0010]本開示は、ナトリウム管理のための改良された透析カートリッジ、および、透析を患者に対して行うための方法に関する。一実施形態において、本開示は、平行な配置を成す第1および第2の流体流路を備える透析治療用の装置を提供する。第1の流体流路は第1の陽イオン交換樹脂を含み、第1の陽イオン交換樹脂の90%を超える交換部位が水素イオンで占められ、また、第2の流体流路は第2の陽イオン交換樹脂を含み、第2の陽イオン交換樹脂の90%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる。第1の陽イオン交換樹脂の第2の陽イオン交換樹脂と比べた総イオン交換容量比は、例えば約1:1〜約1:5の範囲である。本装置は、第1および第2の流体流路と関連して、ウレアーゼ、酸化ジルコニウム、炭素、および、これらの組合せなどの材料の少なくとも1つの層を更に含むことができる。
[0011]他の実施形態において、本装置は、前記第1および第2の流体流路とほぼ平行な流れの配置となっている第3の流体流路を更に含み、前記第3の流体流路は陰イオン交換樹脂を備える。陰イオン交換樹脂の約20%〜約80%の交換部位は、炭酸塩イオンまたは重炭酸塩イオンで占められる。第1の陽イオン交換樹脂の陰イオン交換樹脂と比べた総イオン交換容量比は約1:0〜約1:2の範囲である。第1、第2、および、第3の流体流路と関連して、本装置は、ウレアーゼ層、酸化ジルコニウム層、炭素層、および、これらの組合せから成るグループから選択される少なくとも1つの層を含むことができる。
[0012]更なる他の実施形態において、本開示は、透析治療中にナトリウムを管理する方法を提供する。本方法は、透析カートリッジを含む流体回路内で使用済み透析流体を循環させるステップであって、カートリッジが、第1の陽イオン交換樹脂を有するとともに第1の陽イオン交換樹脂の90%を超える交換部位が水素イオンで占められる第1の流体流路と、第2の陽イオン交換樹脂を有するとともに第2の陽イオン交換樹脂の90%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる第2の流体流路とを含むステップを含む。第2の流体流路は、第1の流体流路と平行な流れの配置となっている。本方法は、再生透析流体を生成するためにカートリッジを用いて透析流体中のイオンを除去するステップと、再生透析流体を元の患者へ再循環させるステップとを更に含む。
[0013]一実施形態において、本方法は、カルシウム、マグネシウム、カリウム、酢酸塩、重炭酸塩、および、これらの組合せなどの透析成分で再生透析流体を補うステップを含む。
[0014]本開示の利点は、ナトリウム管理を行うための改良された透析流体洗浄カートリッジを提供することである。
[0015]本開示の他の利点は、吸着技術または使用済み流体洗浄技術を使用するカートリッジを含む携帯型透析カートリッジにおいてナトリウムレベルを管理するための改良された方法を提供することである。
[0016]本開示の更なる他の利点は、透析を行うための改良された方法を提供することである。
[0017]本開示の更なる他の利点は、単数ループまたは複数ループの透析システムで使用され得る改良された透析流体洗浄カートリッジを提供することである。
[0018]本開示の別の利点は、透析システムで使用されるべき吸着カートリッジのための改良された樹脂を提供することである。
[0019]更なる特徴および利点が本明細書中に記載され、また、これらの特徴および利点は、以下の詳細な説明および図から明らかである。
本開示の一実施形態におけるナトリウム管理を行うための透析カートリッジを示す。 本開示の第2の実施形態におけるナトリウム管理を行うための透析カートリッジを示す。 本開示の第3の実施形態におけるナトリウム管理を行うための透析カートリッジを示す。 ある透析治療技術で使用される透析カートリッジの概略図である。 別の透析治療技術で使用される透析カートリッジの概略図である。 他の透析治療技術で使用される透析カートリッジの概略図である。 更に他の透析治療技術で使用される透析カートリッジの概略図である。 酸性形態を成すリン酸ジルコニウムカラムのナトリウムおよびアンモニウムの溶出曲線のグラフを示す。 ナトリウム形態を成すリン酸ジルコニウムカラムのナトリウムおよびアンモニウムの溶出曲線のグラフを示す。 複合リン酸ジルコニウムカラムのナトリウムおよびアンモニウムの溶出曲線のグラフを示す。 複合リン酸ジルコニウムカラムの重炭酸塩およびpHの溶出曲線のグラフを示す。
システムおよび方法
[0028]本開示は、一般にナトリウム管理を行うために使用済み透析流体を再使用しかつ/または補充する改良された透析システム、および、患者に対して透析を行うための方法に関する。この透析システムおよび方法は、例えば、米国特許第5,244,568号、第5,350,357号、第5,662,806号、第6,592,542号、および第7,318,892号明細書に記載されるような様々な血液透析技術および腹膜透析技術において使用して実施することができ、これらの米国特許のそれぞれの教示内容は参照することにより本願に組み入れられて依存される。血液透析技術および腹膜透析技術は、医療センターのために設計されて構成され得るとともに、現場透析治療または在宅透析治療により実施され得る。透析システムおよび方法は、例えば透析中に患者が自由に移動できる装着型人工腎臓などの携帯型透析システムにおいて更に使用され得る。携帯型透析装置は、病院などの1つの場所に固定される必要がない可搬型透析装置(例えば、ユーザによって搬送されるように寸法付けられる透析装置)も包含し得る。携帯型透析システムの非限定的な例は、米国特許第5,873,853号、第5,984,891号、および第6,196,992号明細書、ならびに、米国特許出願公開第2007/0213665号および第2008/0051696号明細書に記載されており、これらの米国特許および米国特許出願公開のそれぞれの教示内容は参照することにより本願に組み入れられて依存される。
[0029]ここで、図面、特に図1を参照すると、本開示の透析システム2の一実施形態が示されている。透析システム2は、入口12および出口14を有するカートリッジ10を含む。カートリッジ10は、第1の陽イオン交換樹脂22(中実の円)を有する第1のカラム20(例えば、酸性形態)を含み、この陽イオン交換樹脂22においては、90%を超える交換部位が水素イオンで占められている。また、カートリッジ10は、90%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる第2の陽イオン交換樹脂32(中空の円)を有する第2のカラム30(例えば、中性形態)を更に含む。任意の適当なバリア34、例えばプラスチック製の不透過バリアを使用して、第2のカラム30を第1のカラム20から分離することができる。第2のカラム30を第1のカラム20と平行にすることができる。第1のカラム20内に収容される第1の陽イオン交換樹脂22の第2のカラム30内に収容される第2の陽イオン交換樹脂32と比べた総イオン交換容量比は、約1:1〜約1:5の範囲となり得る。
[0030]本明細書中で使用される用語「平行」は、平行、おおよそ平行、実質的に平行、または、並列を意味し得る。本明細書中で使用される用語「総イオン交換容量」は、イオン交換樹脂の単位体積当たりの交換可能なイオンの理論的な数を意味し得る。例えば、イオン交換樹脂を有するカラムの総イオン交換容量(例えば、単位がミリグラム当量「mEq」)は、樹脂の比イオン交換容量(例えば、単位がmEq/グラム)にカラム内の樹脂の量(例えば、単位がグラム)を乗じたものである。
[0031]一実施形態では、第1の陽イオン交換樹脂22および第2の陽イオン交換樹脂32がリン酸ジルコニウム樹脂である。驚くべきことに、ナトリウム中和形態のリン酸ジルコニウムの大部分または全てがほぼ一定レベルのナトリウムイオンを陽イオン交換樹脂から解放することが分かってきた。酸性形態のリン酸ジルコニウムの大部分または全ても与えられて透析液から全てのあるいは特定の一定レベルのナトリウムを除去する。言い換えると、第1のカラム20からの流出流体中のナトリウム濃度は、ほぼ一定であるが流入流体に対してレベルが低いナトリウムを有するのが分かり、また、第2のカラム30からの流出流体のナトリウム濃度は、ほぼ一定であるが流入流体に対してレベルが高いナトリウムを有するのが分かる。
[0032]第1のカラム20と第2のカラム30とを平行に組み合わせることにより、カートリッジ10から出る流出透析液において維持されるべき目標の一定レベルのナトリウム濃度を与える最適な透析液体積流量比をこれらの2つのカラム内で得ることができる。第2のカラム30内への体積流量に対する第1のカラム20内への流体の体積流量(例えば、1分当たりのミリリットル(「ml/分」)または1秒当たりのml(「ml/秒」)などの体積/時間の単位)は、ほぼ一定の望ましい目標に近いナトリウム濃度を有する目標流出流体を与えるように調整することができる。例えば、血液透析中にわたる再生透析液中の目標ナトリウム濃度は約140mMである。腹膜透析中にわたる再生透析液中の典型的な目標ナトリウム濃度は約132mMである。
[0033]第2のカラム30内への体積流量に対する第1のカラム20内への流体の体積流量は、カラム20,30内のそれぞれに望ましい相対体積流量を形成するように入口表面積44,46を互いに対して設定することによって調整することができる。交換樹脂22および交換樹脂32の密度がほぼ同じでありかつウレアーゼ層40がカラム20,30の上流側に均一に配設されると仮定すると、カラム20,30を通じて流れる流体の速度は同じになるはずであり、すなわち、カートリッジ10内の圧力が均一になるはずである。カラム20に対するカラム30の断面積を更に大きくすることに加えて、流速を均一にすると、小さい方のカラム20におけるよりも大きい方のカラム30において全体の体積流量が増大する。しかしながら、言うまでもなく、樹脂粒子1つ1つに基づくと、各カラム20,30内の樹脂の粒子が見る流速は、均一な速度に起因して、ほぼ同じである。言い換えると、樹脂22の1立方センチメートルおよび樹脂32の1立方センチメートルは、同じ流速の使用済み透析流体を見る。したがって、この実施形態では、樹脂22と樹脂32の一方の体積または質量を更に多くして、カートリッジ10の所定の断面を横切る速度を一定にすることにより、効果的な流出透析液洗浄が達成される。
[0034]他の実施形態では、1立方センチメートルの樹脂22を通じて流れる流出物の速度が、1立方センチメートルの樹脂32を通じた流出物流量の速度に対して変えられ、それにより、カートリッジ10内の樹脂22および樹脂32の全体の質量または体積がたとえ等しくても、2つの樹脂の体積流量が変わる。流速を様々な方法で変えることができる。1つの方法では、図1に示される第1のカラム20および第2のカラム30の材料のそれぞれの充填密度を選択することによって流速が変えられ、それにより、他方のカラムとは対照的に一方のカラムを通じて流れることが比較的容易になる。これは、カラムが同じ体積を有する場合であっても、各カラム20,30を通じた異なる体積流量を可能にする。
[0035]速度を変える他の方法は、カラム20,30の一方または両方の入口または出口に流量制限器(例えば、細いチューブ断面)を配置して、カラム間の相対体積流量を制御することである。
[0036]相対速度を変える更なる方法は、第1のカラム20内への流体流を制御する入口弁を設けることであり、それにより、第2のカラム30内への体積流量に対して第1のカラム20内への流体の体積流量を調整できる。例えば、バリア34を入口12の壁に至るまで延ばすことができる。ここで、ウレアーゼ層40は、依然として設けられるが、2つのカラム20,30間で分割される。このとき、入口12は、各カラム20,30ごとに1つずつ、2つの入口に分けられる。分割された入口のそれぞれには専用の入口弁が設けられ、それらの入口弁の一方だけが任意の所定の時間に開放している。入口弁は、異なる割合の開放時間を与えるようにON/OFF切り換えされ得る(例えば、カラム30に関しては60%開放するのに対して、カラム20に関しては40%開放し、それにより、両方の弁に対する入口圧がほぼ同じであると仮定すると、カラム30を通じた流量とカラム20を通じた流量との比がほぼ3:2になる)。あるいは、2つの専用の入口弁は、流れを時間に比例して流れをカラム20,30へ方向付けるように構成される切換弁と置き換えられてもよい。他の実施形態において、入口弁は、カラム20とカラム30との所望の相対体積流量をもたらすように個別に設定される可変オリフィス弁である。いずれの弁の場合でも、異なる流量を得るためにカラム20,30が異なって寸法付けられる必要がないことは言うまでもない。
[0037]他の実施形態において、第1の陽イオン交換樹脂22は、95%を超える交換部位が水素イオンで占められ、また、第2の陽イオン交換樹脂32は、95%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる。別の実施形態において、第1の陽イオン交換樹脂22は、99%を超える交換部位が水素イオンで占められ、また、第2の陽イオン交換樹脂32は、99%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる。
[0038]図1により更に示されるように、透析カートリッジ10は、ウレアーゼ層40、酸化ジルコニウム層50、および/または、炭素層60のうちの1つ以上を任意の適当な形態(例えば、ビーズ、粒子など)で含むことができる。図示の実施形態のウレアーゼ層40は入口12に最も近接して設けられる。図示のように、ウレアーゼ層40の後に第1のカラム20および第2のカラム30を続けることができる。酸化ジルコニウム層50は、第1のカラム20および第2のカラム30の後に続くことができる。炭素層60を出口14に最も近づけることができる。
[0039]図1には、透析カートリッジ10における異なる層の1つの特定の順序が示されるが、ユーザの目的にしたがって透析システム2の性能を最適化するために、ウレアーゼ層40、酸化ジルコニウム層50、および/または、炭素層60を他の適した順序で配置できることは言うまでもない。また、カートリッジ10内の前述した層のいずれかを分離するために透過層46,52,62を使用することができる。透過層46,52,62は、例えば濾紙または親水性材料などの任意の適した流体透過材料から形成することができる。また、必要に応じて、1つ以上の層の置き換えを独立に行うことができるように、ウレアーゼ層40、酸化ジルコニウム層50、または、炭素層60のうちのいずれかが別個のカートリッジまたは容器内に設けられてもよい。
[0040]透析システム2の使用中、膜ポンプまたは蠕動ポンプなどのポンプ78は、使用済み透析流体または流出透析流体をライン80を通じて透析カートリッジ10の入口12へ圧送する。使用済み透析流体は透析カートリッジ10の異なる層を通過し、それにより、各層は、ライン80を通じて導入される使用済み透析流体流れから1つ以上の流出化合物を除去する。再生透析流が透析カートリッジ10の出口14から再生透析液ライン82を通じて出る。再生透析流体が透析システム2から出た後、カルシウム、マグネシウム、カリウム、重炭酸塩、酢酸塩、および/または、他の適した電解質などの任意の1つ以上の透析補助成分を、1つ以上の供給源70から、ポンプ78に関して説明した任意のタイプのものであってもよい1つ以上の置換ポンプ72を介して、再生透析ライン82へ加えることができる。
[0041]コントローラ4は、添加物の所望の用量に達するおよびカートリッジ10を通じた所望の流れを得るそれぞれのために、必要に応じてポンプ72,78を制御する。コントローラ4は、本明細書中で論じられる全てのコントローラのように、1つ以上のプロセッサおよびメモリを含むことができるとともに、図4A〜図4Dの透析システム2の他の特徴を制御でき、あるいは、透析システム2の監視コントローラまたは制御ユニットに専用の代表コントローラとなり得る。透析システム2(および本明細書中の任意のシステム)の他の特徴は、透析液混合、透析液加熱、透析液流量のための構成要素の制御、体積制御(例えば、患者透析器または血液濾過器へのおよび患者透析器または血液濾過器からの体積制御)、および、限外濾過制御を含むことができる。
[0042]図1のシステム2の流れ形態は、特定の特徴を強調するように簡略化されてきた。圧力計、流量計、導電率プローブ(例えば、温度補償型)、および/または、弁のうちの1つ以上を含む1つ以上の制御要素または監視要素を透析ライン80,82に取り付けることができることは言うまでもない。
[0043]図2を参照すると、本開示の他の実施形態が透析システム100によって示される。透析システム100は、入口112および出口114を有するカートリッジ110を含む。カートリッジ110は、90%を超える交換部位が水素イオンで占められる第1の陽イオン交換樹脂122(中実の円)と90%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる第2の陽イオン交換樹脂132(中空の円)との混合物を収容するカラム120を含む。第1の陽イオン交換樹脂122の第2の陽イオン交換樹脂132と比べた総イオン交換容量比は、約1:1〜約1:5の範囲となり得る。
[0044]他の実施形態において、第1の陽イオン交換樹脂122は、95%を超える交換部位が水素イオンで占められ、また、第2の陽イオン交換樹脂132は、95%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる。他の別の実施形態において、第1の陽イオン交換樹脂122は、99%を超える交換部位が水素イオンで占められ、また、第2の陽イオン交換樹脂132は、99%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる。
[0045]図2により更に示されるように、システム100は、ウレアーゼ層140、酸化ジルコニウム層150、および/または、炭素層160のうちの1つ以上を任意の適当な形態で含むことができる。図示の実施形態では、ウレアーゼ層140が入口112に最も近い。ウレアーゼ層の後にカラム120を続けることができる。酸化ジルコニウム層150がカラム120の後に続くことができる。炭素層160を出口114に最も近づけることができる。
[0046]図2には、透析カートリッジ100における異なる層の1つの特定の順序が示されるが、ユーザの目的にしたがってシステム100の性能を最適化するために、ウレアーゼ層140、酸化ジルコニウム層150、および/または、炭素層160を他の適した順序で配置できることは言うまでもない。また、カートリッジ110内の前述した層のいずれかを分離するために透過層142,152,162を使用することができる。透過層142,152,162は、例えば濾紙または親水性材料などの任意の適当な流体透過材料から形成することができる。また、必要に応じて、1つ以上の層の置き換えを独立に行うことができるように、ウレアーゼ層140、酸化ジルコニウム層150、または、炭素層160のうちのいずれかが別個のカートリッジまたは容器内に設けられてもよい。
[0047]透析システム100の使用中、膜ポンプまたは蠕動ポンプなどのポンプ178は、使用済み透析流体または流出透析流体を透析カートリッジ100の入口112に入るようにライン180を通じて圧送する。使用済み透析流体は透析カートリッジ100の異なる層を通過し、それにより、各層は、ライン180を通じて導入される使用済み透析流体流れから1つ以上の流出化合物を除去する。再生透析流が透析カートリッジ100の出口114から再生透析液ライン182を通じて出る。再生透析流体が透析システム100から出た後、カルシウム、マグネシウム、カリウム、重炭酸塩、酢酸塩、および/または、他の適した電解質などの1つ以上の透析補助成分を、1つ以上の供給源170から、ポンプ178に関して説明した任意のタイプのものであってもよい1つ以上の置換ポンプ172を介して、再生透析ライン182へ加えることができる。
[0048]コントローラ104は、添加物の所望の用量に達するおよびカートリッジ100を通じた所望の流れを得るそれぞれのために、必要に応じてポンプ172,178を制御する。コントローラ104は、1つ以上のプロセッサおよびメモリを含むことができるとともに、透析システム100が使用される場合には図4A〜図4Dの透析システム100の他の特徴を制御できる。コントローラ104およびシステム100は、コントローラ4および透析システム2のそれぞれに関して前述した代替物のうちのいずれかを含むことができる。例えば、カートリッジ110を通じた流量を望み通りに制御するために、コントローラ4へフィードバックを与える、ON/OFF弁または可変制限弁またはオリフィス弁、流量調整器、または、流量計をライン180に設けることができる。
[0049]図3を参照すると、本開示の更なる別の実施形態が透析システム200によって示される。透析システム200は、複数の流体入口212および流体出口214を有するカートリッジ210を含む。カートリッジ210は、第1のカラム220、第2のカラム224、および、第3のカラム230を含む。第1のカラム220、第2のカラム224、および、第3のカラム230は、例えばプラスチック壁などの任意の適当なバリア228,234のそれぞれによって分離され得る。
[0050]第1のカラム220には、約20%〜約80%の交換部位が炭酸塩イオンまたは重炭酸塩イオンで占められかつ約20%〜約80%の交換部位が水酸化物イオンで占められる陰イオン交換樹脂222(三角形)が充填される。第2のカラム224には、90%を超える交換部位が水素イオンで占められる第1の陽イオン交換樹脂226(中実の円)が充填される。第3のカラム230には、90%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる第2の陽イオン交換樹脂232(中空の円)が充填される。第1のカラム220、第2のカラム224、および、第3のカラム230は、ほぼ同じ長さを有することができるとともに、互いにほぼ平行となることができる。
[0051]陽イオン交換樹脂の酸性形態は、水素(ヒドロニウム)
イオンを解放するとともに、大部分の金属カチオンおよびアンモニウムイオンを吸収できる。炭酸塩形態または重炭酸塩形態の陰イオン交換樹脂は、炭酸塩アニオンまたは重炭酸塩アニオンを解放するとともに、塩化物アニオン、硝酸塩アニオン、および、硫酸アニオンを吸収できるが、重炭酸塩アニオンまたは酢酸アニオンを十分に除去しない。
[0052]一実施形態において、第2のカラム224内に収容される第1の陽イオン交換樹脂226の第3のカラム230内に収容される第2の陽イオン交換樹脂232と比べた総イオン交換容量比は、約1:1〜約1:5の範囲である。第2のカラム224内への流体の流量に対して第3のカラム230内への流体の流量を調整することにより、組み合わされた流出流体は、ほぼ一定の所望の目標に近いナトリウム濃度を有することができる。第3のカラム230内への流体の流量に対する第2のカラム234内への流量は、図1のカラム20,30に関して前述した速度固定または体積固定(速度可変)の基準に基づいて制御され得る。速度固定の場合、カラム224の断面積は、カラム224,230の全体にわたって所望の全体積流量差をもたらすようにカラム230の断面積に対して設定される。
[0053]所定の体積(例えば1cm)の樹脂232対所定の体積(例えば1cm)の樹脂226を通じた流速を変えることが望ましい場合には、図1に関して前述した構造および方法のうちの1つ以上を使用できる。例えば、入口ライン242の制限を入口ライン244の制限に対して変えることができる。各カラム224,230に入る流体の速度に各カラムの断面積を乗じたものは、カラムを通じた流量を設定する。先と同様に、カラム224,230の断面積を同じにすることができる。ライン242,244の可変制限により変えられた速度は、その後、各カラム224,230の体積流量を変化させる。
[0054]あるいは、バリア228,234が入口212のための入口壁に至るまで延ばされる。別個の入口212が各カラム224,230ごとに設けられる。各カラム224,230には別々に弁が付設される。各カラム224,230内への流速は、各弁(ON/OFF弁が設けられる場合)を所望の周波数でシーケンス制御することによってあるいは可変オリフィス(弁が可変オリフィス弁である場合)を異なる所望の設定にセットすることによって個別に制御される。
[0055]他の実施形態において、第2のカラム224内に収容される第1の陽イオン交換樹脂226の第1のカラム220内に収容される陰イオン交換樹脂222と比べた総イオン交換容量比は、約1:0〜約1:2の範囲である。第2のカラム224および第3のカラム230からの組み合わされた流出流体の溶液pHが酸性であると見なされる場合、第1のカラム220内への流体の流量は、組み合わされた流出流体のpHを所望の範囲(例えば、約7)に調整するために、第2のカラム224および第3のカラム230内への流量に対して(例えば、弁216によって)調整され得る。弁216は、本明細書中に記載される他の弁と同様、カラム220内で単位体積当たり所望の流量を達成するようにシーケンス制御されるON/OFF弁、あるいは、単位体積当たり所望の流量を達成する大きさで開閉される可変オリフィス弁となり得る。弁216,218は、本明細書中で論じられる任意の他の弁と同様、関連するコントローラ、例えば図3のコントローラ204によって電子的に制御され得る。
[0056]一実施形態において、第1の陽イオン交換樹脂226は、95%を超える交換部位が水素イオンで占められ、第2の陽イオン交換樹脂232は、95%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められ、また、陰イオン交換樹脂222は、95%を超える交換部位が炭酸塩イオンまたは重炭酸塩イオンで占められる。他の実施形態において、第1の陽イオン交換樹脂222は、99%を超える交換部位が水素イオンで占められ、第2の陽イオン交換樹脂232は、99%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められ、また、陰イオン交換樹脂222は、約40%〜約60%の交換部位が炭酸塩イオンまたは重炭酸塩イオンで占められるとともに、約40%〜約60%の交換部位が水酸化物イオンで占められる。
[0057]図3により更に示されるように、透析カートリッジ200は、ウレアーゼ層240、酸化ジルコニウム層250、および/または、炭素層260のうちの1つ以上を任意の適当な形態および組合せで含むことができる。図示の実施形態において、ウレアーゼ層240は入口212に最も近接して配置される。一実施形態では、ウレアーゼ層240の後に第3のカラム230および第2のカラム224が続き、これらの第2および第3のカラムは、ウレアーゼ層240により発生されるアンモニウムイオンを除去できる陽イオン交換樹脂を含む。酸化ジルコニウム層250は、第1のカラム220、第2のカラム224、および、第3のカラム230の後に続くことができる。炭素層260は、出口214に最も近接して配置される。
[0058]図3には、透析カートリッジ200における異なる層の1つの特定の順序が示されるが、ユーザの目的にしたがって透析カートリッジ200の性能を最適化するために、ウレアーゼ層240、酸化ジルコニウム層250、および/または、炭素層260を他の適した順序で配置できることは言うまでもない。また、カートリッジ110内の前述した層のいずれかを分離するために透過層214,252,262を使用することができる。透過層214,252,262は、例えば濾紙または親水性材料などの任意の適当な流体透過材料から形成することができる。また、必要に応じて、1つ以上の層の置き換えを独立に行うことができるように、ウレアーゼ層240、酸化ジルコニウム層250、または、炭素層260のうちのいずれかが別個のカートリッジまたは容器内に設けられてもよい。
[0059]透析システム200の使用中、膜ポンプまたは蠕動ポンプなどのポンプ278は、使用済み透析流体または流出透析流体を透析カートリッジ210の入口212に入るようにライン280を通じて圧送する。使用済み透析流体は透析カートリッジ210の異なる層を通過し、それにより、各層は、ライン280を通じて導入される使用済み透析流体流れから1つ以上の流出化合物を除去する。再生透析流が透析カートリッジ210の出口214から再生透析液ライン282を通じて出る。再生透析流体が透析システム200から出た後、カルシウム、マグネシウム、カリウム、重炭酸塩、酢酸塩、および/または、他の適した電解質などの1つ以上の適した透析補助成分を、1つ以上の供給源270から、ポンプ278に関して説明した任意のタイプのものであってもよい1つ以上の置換ポンプ272を介して、再生透析ライン282へ加えることができる。
[0060]コントローラ204は、添加物の所望の用量に達するおよびカートリッジ210を通じた所望の流れを得るそれぞれのために、必要に応じてポンプ272,278を制御する。コントローラ204は、図4A〜図4Dの透析システム200の他の特徴を制御するために、本明細書中で論じられたような1つ以上のプロセッサおよびメモリを含むことができる。コントローラ204および透析システム200は、コントローラ4および透析システム2のそれぞれに関して前述した代替物のうちのいずれかを含むことができる。
方法について
[0061]本明細書中で論じられるシステムおよびカートリッジに照らして、透析治療中にナトリウムを管理する方法が提供される。該方法は、透析カートリッジを有する透析システムを含む流体回路中で使用済み透析流体を循環させるステップを含み、透析カートリッジは、90%を超える交換部位が水素イオンで占められる第1の陽イオン交換樹脂を伴う第1のカラムと、90%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる第2の陽イオン交換樹脂を有する第2のカラムとを有する。第2のカラムを第1のカラムと平行にすることができる。方法は、再生透析流体を生成するためにカートリッジを用いて透析流体からイオンを除去するとともに、再生透析流体を元の患者へ循環させるステップを更に含む。
[0062]透析カートリッジ10,110,210は、1ループ透析(例えば、腹膜透析)システムまたは2ループ透析(例えば、血液透析または腹膜透析)システムを含む多くの異なるタイプの透析治療システムで使用され得る。透析システム2,100,200の異なる構成要素の以下の説明は、本開示の任意の実施形態に適用される。本開示の実施形態にしたがって、透析システム2,100,200は、尿毒症毒素を除去しつつ、特にナトリウムに関する電解質濃度および透析液の溶液pHを生理的レベル(例えば7.3〜7.5)に維持するために使用され得る。
[0063]尿素は、ウレアーゼを使用する尿素の酵素変換およびその後の変換副生成物の除去によって除去される。酵素反応では、1モルの尿素が2モルのアンモニアと1モルの二酸化炭素とに分解される。アンモニア(「NH」)は、9.3のその対数酸解離定数(「pKa」)が溶液pHよりもかなり大きいため、アンモニウムイオン(「NH 」)として主に(>95%)存在する。形成される二酸化炭素は、溶液pHに応じて、溶解二酸化炭素または重炭酸塩イオンのうちのいずれかとして存在し得る。この平衡におけるpKaが6.1であるため、使用条件下で両方の種がかなりの量で存在する場合がある。また、溶液が気相と連通する場合には、溶解二酸化炭素が気相中に存在する二酸化炭素と平衡になる可能性がある。
[0064]溶液中では、アンモニアが塩基として作用する。これは、アンモニウムの形成がHの付与に起因するからである。同様に、二酸化炭素(「CO」)は酸として作用する。これは、重炭酸(「HCO」)の形成がHを溶液へ与えるからである。ウレアーゼ反応の最終結果は、pHを増大させることである。一実施形態では、25〜250mgのウレアーゼをウレアーゼ層として使用できるが、溶液中に存在する尿素をアンモニウムと二酸化炭素とに変換するためにウレアーゼが十分である場合には、他の量のウレアーゼが使用されてもよい。好ましくは、ウレアーゼが透析カートリッジ10,110,210の第1の層を形成する。
[0065]様々なウレアーゼ材料を使用できる。例えば、ウレアーゼの架橋酵素結晶(「ウレアーゼ−CLEC」)を使用できる。この材料は、超高純度であり、高い比活性度を有する。したがって、所望の尿素変換を行うためには、このウレアーゼがごく少量あれば十分である。
[0066]本開示の任意の実施形態における陽イオン交換樹脂は、例えば、リン酸ジルコニウムまたは架橋硫酸ポリスチレン(例えば、DOWEX(登録商標)88樹脂)などの任意の適当な陽イオン交換材料(任意の適当な形態を成す)であってもよい。リン酸ジルコニウムは、特定の条件下で、アンモニウムイオン、カルシウム、マグネシウム、カリウム、および、ナトリウムを吸収することができる。アンモニウムイオンは、リン酸ジルコニウムを使用してイオン交換プロセスにより溶液から除去される。リン酸ジルコニウムは、2つの対イオン、すなわち、水素イオン(「H」)およびナトリウムイオン(「Na」)を含むことができる。対イオンの解放は、溶液pHと樹脂の現在の負荷状態とによって決定される。リン酸ジルコニウムは、そのイオン交換樹脂としての役割に加えて、かなりの緩衝能力も有する。リン酸ジルコニウム樹脂は、アンモニウムを吸収できる優れた能力を有し、この能力は、所定の範囲内の平衡pH(pH6.0−7.2)の変化によって影響されない。
[0067]リン酸ジルコニウムの所望のpHは、部分的に、樹脂床中のその場所、例えば、それが除去するようになっている成分に依存する。このため、リン酸ジルコニウム層は、約2〜約8の間のpHを有することができる。一実施形態において、リン酸ジルコニウムは、約200〜約800グラムの範囲内でカートリッジに存在する。必要最小量のリン酸ジルコニウムは、生成されるアンモニウムを除去するのに十分な量である。生成されるアンモニウムのレベルは、透析カートリッジにより除去されるようになっている尿素によって決定される。したがって、必要とされるリン酸ジルコニウムの量は、除去されるべきアンモニウムを、アンモニウムを除去するためのリン酸ジルコニウムの能力で割ったものに等しくなり得るものであり、これは実験的に決定され得る。
[0068]本開示の任意の実施形態における陰イオン交換樹脂は、例えば、酸化ジルコニウムまたは第4級ジビニルベンゼンポリスチレン(例えば、DOWEX(登録商標)MP725A樹脂)などの任意の適当な陰イオン交換材料(任意の適当な形態を成す)であってもよい。陰イオン交換樹脂の都合の良い選択は、この開示において「酸化ジルコニウム」として言及される水酸化物形態の水和酸化ジルコニウムとなり得る。
[0069]酸化ジルコニウム層はリン酸塩を除去できる。酸化ジルコニウム層は、pHに応じて、ナトリウムを除去するように機能することもできる。一実施形態では、酸化ジルコニウム層が約6〜約13のpHを有する。樹脂のリン酸処理能力は非常に高く、したがって、酸化ジルコニウム層のサイズは、どの程度の量のリン酸塩が除去される必要があるのかによって支配され得る。
[0070]酸化ジルコニウム層は、樹脂床の他の成分により吸収され得なかった任意のリン酸塩を除去するように機能できる。また、酸化ジルコニウム層は、透析カートリッジから出る溶液のpHを制御するように形成され得る。したがって、一実施形態において、酸化ジルコニウム層は、それがカートリッジの最後の層(炭素層を含まない)である場合には、約7〜約9のpH、好ましい実施形態では約7.4のpHを有する。酸化ジルコニウム層は最後の層(炭素層を含まない)となり得るが、複数の酸化ジルコニウム層を最後の「層」として使用できる。
[0071]炭素は、透析溶液中に依然として存在する場合があるクレアチニン、尿酸、または、他の有機分子を除去するために使用できる。炭素の量は幅広い範囲を包含し得るが、一実施形態では、約50〜約200グラムの炭素がカートリッジで使用される。1つの好ましい実施形態において、炭素は、30グラム未満のグルコースを透析溶液から除去する能力を有するタイプのものである。したがって、そのような炭素層は、過剰な量のグルコースを透析溶液から除去しない。ペンシルベニア州のアードモアにあるCarbochemによりLP−50の称号下で販売される活性炭がこの関連で満足に機能することが分かってきた。他の炭素を使用できる。言うまでもなく、透析カートリッジ内で炭素層を任意の順序で配置できるが、1つの好ましい実施形態では、炭素層が最後の層である。
[0072]別の実施形態において、透析カートリッジは、任意の数の構成層を含むことができる。なお、これらの層が、別個の境界を有さなくてもよく(例えば、透過層の形態を成す)、互いに混合されてもよいことにも留意すべきである。例えば、酸化ジルコニウム層とリン酸ジルコニウム層との間に2つの材料の勾配を有することができる。
治療について
[0073]本明細書中で論じられる透析システム2,100,200のうちのいずれかは、図4A〜図4Dのそれぞれに示されるように、腹膜透析(「PD」)、血液透析(「HD」)、血液濾過(「HF」)、または、血液透析濾過(「HDF」)のために使用することができる。図4Aは、PD治療が患者300に対して行われている概略図を示す。患者300からの使用済み透析流体が処理/尿素除去のために透析システム2,100,200のうちの1つを通じて再循環される。再生された透析流体は、再使用のために患者へ戻される。再循環は、連続式で(「CFPD」)、透析流体が所定の期間にわたり患者300内にとどまるバッチ式で、あるいは、半連続的または周期的に行うことができる。
[0074]図4Bは、血液透析(「HD」)治療が患者300に対して行われている概略図を示す。患者300からの血液は、透析器302を通じて圧送されて、洗浄され、患者300へ戻される。透析器302からの使用済み透析流体は、処理/尿素除去のために透析システム2,100,200のうちの1つを通じて再循環される。処理された流体は、その後、患者の血液を連続的に洗浄するために透析器302へ連続方式で戻される。システム2,100または200のコントローラ4,104または204のそれぞれのうちのいずれかが関連するHDシステムの任意のあるいは全ての部分を起動させることができる。
[0075]図4Cは、血液濾過(「HF」)治療技術の概略図を示す。HFは、HDに類似する技術である。血液濾過においては、透析液が使用されない。代わりに、プラスの静水圧が、水および溶質を血液濾過器303の濾過膜を横切って濾過器の血液区画室から濾過器の濾過区画室へ推し進め、濾過区画室からそれが流出される。使用済み透析流体は、処理/尿素除去のために透析システム2,100,200のうちの1つへ送られる。処理された流体は、その後、毒素および内毒素を除去する限外濾過器、発熱フィルタ、または、ナノフィルタなどの1つ以上の発熱フィルタ304を通じて送られることによって更に浄化される。結果として生じる置換流体は、患者の対流洗浄を引き起こす血液中へ直接に圧送される。PDおよびHDと同様に、患者が治療間で蓄積した余分な水を除去するために、正味体積の流体が限外濾過液として患者から取り去られる。システム2,100または200のコントローラ4,104または204のそれぞれのうちのいずれかが関連するHFシステムの任意のあるいは全ての部分を起動させることができる。
[0076]図4Dは、血液透析濾過(「HDF」)治療技術の概略図を示す。HDFは、HDとHFとの組合せである。血液は、透析器302の血液区画室を通じてHDおよびHFと同様の態様で圧送される。使用済み透析液は、透析器302から引き出されて、透析システム2,100,200のうちの1つで洗浄される。洗浄された透析液は分割され、そのうちの一部は透析器302へ直接に戻り、また、一部は、患者の血液ラインへ直接に圧送される適した置換流体を形成するために、発熱フィルタ、ナノフィルタ、または、限外濾過器のうちの1つ以上を通じて圧送される。HDFは、大分子量溶質および小分子量溶質の両方の良好な除去をもたらす。システム2,100または200のコントローラ4,104または204のそれぞれのうちのいずれかが関連するHDF治療システムの任意のあるいは全ての部分を起動させることができる。
[0077]別の実施形態において、本開示は、着用可能/携帯可能な形式で透析システム2,100,200のうちの1つ以上を組み込む透析技術または装置の流体回路内で透析流体を循環させるステップを含む方法を提供する。
[0078]非限定的な一例として、以下の例は、本開示の様々な実施形態の例示であり、本開示の実施形態に係る透析システムを用いて行われた実験的な試験を更に示す。
目的
[0079]本実験は、吸着透析治療中にアンモニウムイオンを除去しつつナトリウムレベルを治療的に重要な範囲内に維持するための改良されたナトリウム管理を明らかにする。これは、酸性形態の陽イオン交換樹脂を収容する第1のカラムとナトリウム中に陽イオン交換樹脂を収容する第2のカラムとを有する平行カラム形態によって達成される。これらの2つのカラム間の体積流量比を調整することにより、比較的一定のナトリウム濃度〜140mMを維持できる。
実験
[0080]2つの空のイオン交換カラム(GE C10/10カラム(製品コード:19−5001−01))が使用された。カラムは、1cmの内径(「I.D.」)と、10cmの高さとを有する。酸性形態またはナトリウム形態のいずれかのカラムの詳細な調合については、個々の節で個別に説明する。
[0081]溶液の例は、〜1gの炭酸アンモニウム(207861−1.5Kg、Sigma−Aldrich)を、ナトリウム(140mEq/L)、アンモニウム(〜10mEq/L)、カリウム(4mEq/L)、カルシウム(3.5mEq/L)、マグネシウム(1mEq/L)、重炭酸塩、塩化物(113.5mEq/L)、および、デキストロース(100mg/dL)を含む2L ACCUSOL(登録商標)35 4K(連続腎代償療法用の5B9248,ACCUSOL(登録商標)透析溶液、Baxter Healthcare Corporation)中へ混合することによって用意された。
例1:酸性形態のZrPイオン交換カラム
[0082]酸性形態のイオン交換カラムは、空のクロマトグラフィーカラム(GE C10/10:19−5001−01)に8.004gリン酸ジルコニウム樹脂(Renal Solutions Inc.が提供、Lot B410)を充填することによって、および、陽イオン交換カラムが酸性形態を成すようにするために500mL 0.1Mの塩酸塩溶液を用いて5mL/分で濯ぐことによって用意された。カラムは、カラム中の残存塩酸塩が実験前に除去されるようにするために500mLの脱イオン(「DI」)水を用いて5mL/分で濯がれた。
[0083]溶液の例が実験で使用され、また、流量が5.88mL/分で測定された。カラムの出口で5分毎にサンプルが収集され、また、溶液の例がカラム内の当初のDI水と完全に置き換えられるときに時間ゼロが規定された。全てのサンプルがイオン濃度を測定するために臨床化学法によって分析された。結果(図5)は、溶出体積が104〜310mLの間にあるときにナトリウム急上昇が起こる前にナトリウム濃度が〜104mEq/Lの水平状態を達成することを示す。溶出が続くにつれて、アンモニウムは、実際に、その急上昇が起こるまでナトリウムに取って代わる。ナトリウムの減少は〜36mMである。
例2:ナトリウム形態のZrPイオン交換カラム
[0084]ナトリウム形態のイオン交換カラムは、空のカラムに3.622gリン酸ジルコニウム樹脂を充填した後に1.984gの活性炭(Carbon Resourcesが提供するCR2050C−AW、lot #CA10−2)を充填することによって、および、この陽イオン交換カラムがナトリウム形態を成すようにするために500mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液を用いて5mL/分で濯ぐことによって同様の方法で用意された。カラムは、カラム中の残存重炭酸ナトリウムが実験前に除去されるようにするために500mLのDI水を用いて5mL/分で濯がれた。
[0085]溶液の例が実験で使用され、また、流量が4.3mL/分と測定された。カラムの出口で5分毎にサンプルが収集され、また、溶液の例がカラム内の当初のDI水と完全に置き換えられるときに時間ゼロが規定された。全てのサンプルがイオン濃度を測定するために臨床化学法によって分析された。結果(図6)は、ナトリウム濃度が4〜159mLの間で〜152mEq/Lまで増大することを示す。ナトリウムの増大は〜12mMであった。
例3:酸性形態およびナトリウム形態の複合ZrPカラム
[0086]2つの別個のカラムからの結果に基づき、組み合わされた平行なカラムを通じた出力ナトリウムレベルを釣り合わせるために3:1の体積流量比の変更がなされた。この実験では、同じカラムが使用された。酸性形態のこのカラムを通り抜ける流れは1.61mL/分と測定され、また、ナトリウム形態のカラムの流量は4.85mL/分と測定された。2つのカラムから出る流れは、混合能力を有するY形状コネクタを介して1つの流れへ組み合わされた。4分毎にサンプルが収集され、また、溶液の例がカラム内の当初のDI水と完全に置き換えられるときに時間ゼロが規定された。全ての陽イオンおよび陰イオンが臨床化学法によって分析され、また、pHが測定された。図7は、アンモニウムイオン急上昇が起こる前の101〜230mLの間の溶出体積においてナトリウム濃度が〜140mMで比較的一定に維持されることを示す典型的な結果を表す。図8は、pHも約7の一定レベルに維持されることを示す。
結論
[0087]実験のこれらの組は、酸性形態およびナトリウム形態の平行な陽イオン交換カラム構造を通じて過剰なアンモニウムイオンを除去しつつナトリウムレベルを維持することによって改良された吸着透析を利用できることを明らかにする。透析システムおよび方法は、改良されたナトリウム管理のための現場透析システム、在宅透析システム、または、携帯型透析システムを含む様々な腹膜透析治療または血液透析治療において容易に実施され得る。
本開示の更なる態様
[0088]本明細書中に記載される主題の態様は、単独であるいは本明細書中に記載される1つ以上の他の態様と組み合わせて有用となり得る。前述した説明を限定することなく、本開示の第1の態様において、透析治療のための装置は、平行な配置を成す第1および第2の流体流路を備え、第1の流体流路が第1の陽イオン交換樹脂を含み、第1の陽イオン交換樹脂の90%を超える交換部位が水素イオンで占められ、第2の流体流路が第2の陽イオン交換樹脂を含み、第2の陽イオン交換樹脂の90%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる。
[0089]先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第2の態様によれば、第1の陽イオン交換樹脂の第2の陽イオン交換樹脂と比べた総イオン交換容量比が約1:1〜約1:5の範囲である。
[0090]先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第3の態様によれば、第1の陽イオン交換樹脂の95%を超える交換部位が水素イオンで占められ、第2の陽イオン交換樹脂の95%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる。
[0091]先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第4の態様によれば、第1の陽イオン交換樹脂の99%を超える交換部位が水素イオンで占められ、第2の陽イオン交換樹脂の99%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる。
[0092]先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第5の態様によれば、装置は、第1および第2の流体流路と関連して、ウレアーゼ、酸化ジルコニウム、炭素、および、これらの組合せから成るグループから選択される材料の少なくとも1つの層を更に備える。
[0093]先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第6の態様によれば、装置は、前記第1および第2の流体流路とほぼ平行な流れ配置を成す第3の流体流路を更に備え、前記第3の流路が陰イオン交換樹脂を備え、陰イオン交換樹脂の約20%〜約80%の交換部位が炭酸塩イオンまたは重炭酸塩イオンで占められる。
[0094]先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第7の態様によれば、第1の陽イオン交換樹脂の第2の陽イオン交換樹脂と比べた総イオン交換容量比が約1:1〜約1:5の範囲である。
[0095]先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第8の態様によれば、第1の陽イオン交換樹脂の陰イオン交換樹脂と比べた総イオン交換容量比が約1:0〜約1:2の範囲である。
[0096]先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第9の態様によれば、第1の陽イオン交換樹脂の95%を超える交換部位が水素イオンで占められ、第2の陽イオン交換樹脂の95%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められ、陰イオン交換樹脂の約95%を超える交換部位が炭酸塩イオンまたは重炭酸塩イオンで占められる。
[0097]先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第10の態様によれば、第1の陽イオン交換樹脂の99%を超える交換部位が水素イオンで占められ、第2の陽イオン交換樹脂の99%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められ、陰イオン交換樹脂の約40%〜約60%の交換部位が炭酸塩イオンまたは重炭酸塩イオンで占められ、陰イオン交換樹脂の約40%〜約60%の交換部位が水酸化物イオンで占められる。
[0098]先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第11の態様によれば、カートリッジは、ウレアーゼ層、酸化ジルコニウム層、炭素層、および、これらの組合せから成るグループから選択される少なくとも1つの層を含む。
[0099]先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第12の態様によれば、透析治療のための透析カートリッジが第1の陽イオン交換樹脂を備え、第1の陽イオン交換樹脂の90%を超える交換部位が水素イオンで占められ、また、第2の陽イオン交換樹脂を備え、第2の陽イオン交換樹脂の90%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる。
[00100]第12の態様と組み合わされる先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第13の態様によれば、第1の陽イオン交換樹脂の第2の陽イオン交換樹脂と比べた総イオン交換容量比が約1:1〜約1:5の範囲である。
[00101]第12の態様と組み合わされる先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第14の態様によれば、第1の陽イオン交換樹脂の95%を超える交換部位が水素イオンで占められ、第2の陽イオン交換樹脂の95%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる。
[00102]第12の態様と組み合わされる先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第15の態様によれば、第1の陽イオン交換樹脂の99%を超える交換部位が水素イオンで占められ、第2の陽イオン交換樹脂の99%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる。
[00103]第12の態様と組み合わされる先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第16の態様によれば、カートリッジは、第1および第2の陽イオン交換樹脂の上流側または下流側の材料の少なくとも1つの層を更に備え、前記材料は、ウレアーゼ、酸化ジルコニウム、炭素、および、これらの組合せから成るグループから選択される。
[00104]先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第17の態様によれば、透析治療のための透析カートリッジは、入口および出口を備えるとともに、内部を画定する。内部は、ウレアーゼ層と、第1の陽イオン交換樹脂を備えるとともに第1の陽イオン交換樹脂の90%を超える交換部位が水素イオンで占められる第1の流体流路と、第2の陽イオン交換樹脂を備えるとともに第2の陽イオン交換樹脂の90%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる第2の流体流路であって、第1の流体流路と平行な流れ配置を成す第2の流体流路と、酸化ジルコニウム層とを含む。
[00105]第17の態様と組み合わされる先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第18の態様によれば、カートリッジの内部が炭素層を更に備える。
[00106]第17の態様と組み合わされる先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第19の態様によれば、炭素層が出口に最も近接して配置される。
[00107]第17の態様と組み合わされる先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第20の態様によれば、ウレアーゼ層は入口に最も近接して配置される。
[00108]先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第21の態様によれば、透析治療中にナトリウムを管理する方法は、カートリッジを含む流体回路内で使用済み透析流体を循環させるステップであって、カートリッジが、第1の陽イオン交換樹脂を含むとともに第1の陽イオン交換樹脂の90%を超える交換部位が水素イオンで占められる第1の流体流路と、第2の陽イオン交換樹脂を含むとともに第2の陽イオン交換樹脂の90%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる第2の流体流路であって、第1の流体流路と平行な流れ配置を成す第2の流体流路とを有するステップと、再生透析流体を生成するためにカートリッジを用いて透析流体からイオンを除去するステップと、再生透析流体を元の患者へ再循環させるステップとを備える。
[00109]第21の態様と組み合わされる先行する態様のうちの任意の1つ以上と共に使用されてもよい本開示の第22の態様によれば、方法は、カルシウム、マグネシウム、カリウム、酢酸塩、重炭酸塩、および、これらの組合せから成るグループから選択される透析成分で再生透析流体を補うステップを備える。
[00110]本開示の第23の態様によれば、図1に関連して図示して説明した構造および機能性のうちのいずれかが、先行する態様のうちの任意の1つ以上と組み合わせて使用されてもよい。
[00111]本開示の第24の態様によれば、図2に関連して図示して説明した構造および機能性のうちのいずれかが、先行する態様のうちの任意の1つ以上と組み合わせて使用されてもよい。
[00112]本開示の第25の態様によれば、図3に関連して図示して説明した構造および機能性のうちのいずれかが、先行する態様のうちの任意の1つ以上と組み合わせて使用されてもよい。
[00113]本開示の第26の態様によれば、図4に関連して図示して説明した構造および機能性のうちのいずれかが、先行する態様のうちの任意の1つ以上と組み合わせて使用されてもよい。
[00114]本開示の第27の態様によれば、図5に関連して図示して説明した構造および機能性のうちのいずれかが、先行する態様のうちの任意の1つ以上と組み合わせて使用されてもよい。
[00115]本開示の第28の態様によれば、図6に関連して図示して説明した構造および機能性のうちのいずれかが、先行する態様のうちの任意の1つ以上と組み合わせて使用されてもよい。
[00116]本開示の第29の態様によれば、図7に関連して図示して説明した構造および機能性のうちのいずれかが、先行する態様のうちの任意の1つ以上と組み合わせて使用されてもよい。
[00117]本開示の第30の態様によれば、図8に関連して図示して説明した構造および機能性のうちのいずれかが、先行する態様のうちの任意の1つ以上と組み合わせて使用されてもよい。
[00118]本明細書中に記載される現在好ましい実施形態に対する様々な変更および改良が当業者に明らかであることは言うまでもない。そのような変更および改良は、本主題の思想および範囲から逸脱することなくかつ本主題の意図される利点を損なうことなく行うことができる。したがって、そのような変更および改良が添付の特許請求項の適用範囲であることが意図される。

Claims (20)

  1. 平行な配置となっている第1の流体路および第2の流体流路を備える、使用済み透析液を処理するための装置(10)であって、
    前記第1の流体流路が第1の陽イオン交換樹脂(22)を含み、前記第1の陽イオン交換樹脂の90%を超える交換部位が水素イオンで占められ、
    前記第2の流体流路が第2の陽イオン交換樹脂(32)を含み、前記第2の陽イオン交換樹脂の90%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められ、
    前記第2の陽イオン交換樹脂(32)と比した前記第1の陽イオン交換樹脂(22)の総イオン交換容量比が1:1〜1:5の範囲である、装置(10)。
  2. 前記第1の陽イオン交換樹脂(22)の95%を超える交換部位が水素イオンで占められ、前記第2の陽イオン交換樹脂(32)の95%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる、請求項1に記載の装置(10)。
  3. 前記第1の陽イオン交換樹脂(22)の99%を超える交換部位が水素イオンで占められ、前記第2の陽イオン交換樹脂(32)の99%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる、請求項1に記載の装置(10)。
  4. 前記第1の流体流路および前記第2の流体流路と関連して、ウレアーゼ、酸化ジルコニウム、炭素、および、これらの組合せから成る群から選択される材料の少なくとも1つの層(50)を更に備える、請求項1に記載の装置(10)。
  5. 当該装置(10)が、前記第1の流体流路および前記第2の流体流路とほぼ平行な流れの配置となっている第3の流体流路を更に備え、
    前記第3の流体流路が陰イオン交換樹脂(222)を備え、前記陰イオン交換樹脂(222)の20%〜80%の交換部位が炭酸塩イオンまたは重炭酸塩イオンで占められる、請求項1に記載の装置(10)。
  6. 前記陰イオン交換樹脂(222)と比した前記第1の陽イオン交換樹脂(22)の総イオン交換容量比が1:0〜1:2の範囲である、請求項5に記載の装置(10)。
  7. 前記第1の陽イオン交換樹脂(22)の95%を超える交換部位が水素イオンで占められ、前記第2の陽イオン交換樹脂(32)の95%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められ、前記陰イオン交換樹脂(222)の95%を超える交換部位が炭酸塩イオンまたは重炭酸塩イオンで占められる、請求項5に記載の装置(10)。
  8. 前記第1の陽イオン交換樹脂(22)の99%を超える交換部位が水素イオンで占められ、前記第2の陽イオン交換樹脂(32)の99%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められ、前記陰イオン交換樹脂(222)の40%〜60%の交換部位が炭酸塩イオンまたは重炭酸塩イオンで占められ、前記陰イオン交換樹脂(222)の40%〜60%の交換部位が水酸化物イオンで占められる、請求項5に記載の装置(10)。
  9. 前記第1の流体流路、前記第2の流体流路、および、前記第3の流体流路と関連して、ウレアーゼ層、酸化ジルコニウム層、炭素層、および、これらの組合せから成るグループから選択される少なくとも1つの層(50)を更に備える、請求項5に記載の装置(10)。
  10. 血液透析、血液透析濾過、および、腹膜透析から成る群から選択される透析治療において使用済み透析液が生成される、請求項1に記載の装置(10)。
  11. 透析治療を行うための透析治療装置(2)であって、透析液源と、請求項1に記載の使用済み透析液を処理するための装置(10)とを備える透析治療装置(2)。
  12. 透析治療が、血液透析、血液透析濾過、および、腹膜透析から成る群から選択される、請求項11に記載の透析治療装置(2)。
  13. 透析治療用の透析液再生カートリッジ(10)であって、
    90%を超える交換部位が水素イオンで占められた第1の陽イオン交換樹脂(22)と、
    90%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められた第2の陽イオン交換樹脂(32)とを備え、
    前記第2の陽イオン交換樹脂(32)と比した前記第1の陽イオン交換樹脂(22)の総イオン交換容量比が1:1〜1:5の範囲である、透析液再生カートリッジ(10)。
  14. 前記第1の陽イオン交換樹脂(22)の95%を超える交換部位が水素イオンで占められ、前記第2の陽イオン交換樹脂(32)の95%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる、請求項13に記載の透析液再生カートリッジ(10)。
  15. 前記第1の陽イオン交換樹脂(22)の99%を超える交換部位が水素イオンで占められ、前記第2の陽イオン交換樹脂(32)の99%を超える交換部位がナトリウムイオンで占められる、請求項13に記載の透析液再生カートリッジ(10)。
  16. 当該透析液再生カートリッジ(10)が、前記第1の陽イオン交換樹脂(22)および前記第2の陽イオン交換樹脂(32)の上流側または下流側の材料の少なくとも1つの層(50)を更に備え、前記材料は、ウレアーゼ、酸化ジルコニウム、炭素、および、これらの組合せから成る群から選択される、請求項13に記載の透析液再生カートリッジ(10)。
  17. 入口(12)と、出口(14)とを更に備えるとともに、内部が画定されており、
    前記内部は、ウレアーゼ層(40)と、酸化ジルコニウム層(50)とを含む、請求項13に記載の透析液再生カートリッジ(10)。
  18. 当該透析液再生カートリッジの前記内部が炭素層(60)を更に備える、請求項17に記載の透析液再生カートリッジ(10)。
  19. 前記炭素層(60)が前記出口(14)に最も近接して配置される、請求項18に記載の透析液再生カートリッジ(10)。
  20. 前記ウレアーゼ層(40)が前記入口(12)に最も近接して配置される、請求項17に記載の透析液再生カートリッジ(10)。
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