JP5620909B2 - 液体用ロッドポンプ - Google Patents

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    • E21B43/00Methods or apparatus for obtaining oil, gas, water, soluble or meltable materials or a slurry of minerals from wells
    • E21B43/12Methods or apparatus for controlling the flow of the obtained fluid to or in wells
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Description

(関連出願の相互参照)
本願は、2008年6月30日に出願された米国仮特許出願第61/133,373号(液体用ロッドポンプ)および2008年11月21日に出願された米国仮特許出願第61/199,853号(液体用ロッドポンプ)の優先権を主張し、これらの明細書および特許請求の範囲は本願に援用される。
本発明の実施形態は、地下液体の汲み上げおよび回収に関し、より詳細には、サッカーロッドを使用することなく液体の汲み上げを促進するための液圧原理の利用に関するものである。
現在、石油産業において、より深い井戸を汲み上げ、より多くの量を生産し、傾斜した掘削からおよび屈曲した井戸から流体を回収することができるポンプのニーズがある。現在の技術は、電源として太陽エネルギーおよび風力エネルギーを用いて500フィートを越えて水を吸い上げるという課題を解決していない。更に、この処理を助けるためにポンプ装置を追加して用いることなく不要な流体を廃棄することに関して問題もある。本発明の実施形態は、前記ニーズの全てを満たすことができ、かつエネルギー効率も向上している。
現在の石油産業において、深い井戸のための主なポンプのタイプは、ポンプジャッキ(pumpjack)に依存しており、これは、20世紀の始めから当該産業において用いられているものである。先行技術では下げ穴においてポンプに圧力を伝達するために流体も用いられてきた。
現在、水平掘削がブームとなっており、このタイプの掘削においてポンプジャッキまたはサッカーロッドポンプは効率的ではない。表面からダウンホール装置まで機械的に連結しているため、ポンプジャッキは正確な移動距離で固定され、水平姿勢においてまたは屈曲した井戸においてロッドを往復運動させることが困難なことがある。本発明の実施形態は、各ポンプにおいてその移動距離およびサイクルを様々に変更することができ、ロッドの磨耗をなくし、効率を向上させ、下りポンプにおける磨耗を減少させる。
現在の技術は、逆流濾過システムを有さず、ポンプが逆流できないためメンテナンスの問題が生じる。
更に、現在の技術は、修理するためにポンプおよび配管(チューブ)を全て引き上げる必要があり、かつ流体を排出する能力を持たないため、穴からロッドおよび配管を引き上げるときに潜在的な環境問題を生じる。
よって、エネルギー効率のニーズ、水平ポンプのより楽な手段のニーズ、および不要な流体を一のゾーンから廃棄すると共に有益な流体を異なるゾーンから汲み上げる能力のニーズといった、産業ニーズを満たす構成をなす発明のニーズがある。更に、太陽エネルギーおよび/または風力を動力とするポンプによって現在よりも高く流体を吸い上げることができるポンプのニーズがある。
本発明の実施形態は、現在の流体吸い上げ技術(特にサッカーロッドポンプ)よりも優れたポンプを提供する。好ましくは本発明の実施形態は、サッカーロッドの使用または地表におけるポンプジャッキの使用を必要としない。更に、実施形態はメンテナンス費用が少なくてすみ、なぜなら、これらは流体によって駆動されることができ、移動するときに機械部品が中央に保持されたままであるからであり、よって、特にオフセット井において、可動部の磨耗が少ない。
本発明の方法は、生産ゾーンへのアクセスと、廃棄ゾーンへのアクセスとを有する井戸から生産流体を移動する方法であって、前記生産ゾーンと前記廃棄ゾーンとを隔離するステップと、プランジャのストロークの間に、生産流体を前記生産ゾーンから生産システムに移動させるステップと、生産流体を前記生産ゾーンから生産システムに移動させる前記ステップと同じストロークの間に、廃棄流体を前記廃棄ゾーンに移動させるステップと、を含む。
また、上記本発明の方法を実施する装置は、廃棄ゾーンから生産ゾーンを隔離する装置は、穴内の一のゾーンを穴内の別のゾーンから隔離もしくは分離するパッカーであり、プランジャのストロークの間に、生産流体を前記生産ゾーンから生産システムに移動させるステップを実施する装置は、一または複数のプランジャとパイプと含む、少なくとも部分的に井戸内にあるダウンホール装置と、前記ダウンホール装置内で前記一または複数のプランジャを動かす動力流体と、前記井戸の地表に移動される生産流体と、前記ダウンホール装置にまたはこのダウンホール装置の近くに設置され、前記井戸から前記パイプを除去するときに前記パイプ内に含まれる前記動力流体を放出するためのバルブと、から成り、前記生産流体を前記生産ゾーンから生産システムに移動させる前記ステップと同じストロークの間に、廃棄流体を前記廃棄ゾーンに移動させるステップを実施する装置は、前記一または複数のプランジャであって、該プランジャが、このプランジャのストロークの間に、前記生産ゾーンからの生産流体を生産システムに移動させ、同じストロークの間に、前記廃棄流体を前記廃棄ゾーンに移動させることを特徴とするものである。
本発明の実施形態は、配管(好ましくは約2〜5インチの配管、より好ましくは約2イ
ンチ3/8または2インチ7/8)を備えるダウンホール装置を用いる従来の油田装置に
取り付けることができる。より細い配管(好ましくは0.25〜2インチの配管、より好
ましくは管内径が約1インチまたはそれ以下(可撓性管もしくは硬質管))が、生産用の
環状領域を作るためにより大きな配管に挿入される。好ましくは、ダウンホール装置は従
来の精密公差の筒体(バレル)およびプランジャを用いており、上方へのアンバランスを
有し、これによりダウンホール装置は往復運動をしないときにそのストロークの頂部に留
まることができる。ポンプジャッキとは異なり、このポンプ技術によって、ダウンホール
装置が長く遅いストロークまたは短く速いストロークでポンプすることができる。流体置
換コンセプトを用いることによって、本発明のダウンホール装置は地表からこのダウンホ
ール装置の1対1の置換比率を必要としない。
好ましくは、本発明の実施形態はエネルギー効率が公知のポンプに比して約40パーセント向上している。
本発明の一実施形態は、従来のポンプシステムに比して、エネルギーを節約し、より軽量で、メンテナンスが少なくて済む、改良されたポンプシステムを提供する。
本発明の別の実施形態は、一の地下ゾーンからポンプすると同時に異なる地下ゾーン内に不要の流体を廃棄するポンプシステム設計を提供する。
本発明の更なる実施形態は、従来のフィルタが詰まったり流体のポンプが枯渇したりすることを防ぐ、逆流濾過システムを提供する。
好ましくは、本発明の実施形態は、地表とダウンホール装置との間で機械的動作のないポンプシステムを備えており、生産ゾーンの効率を最高にするための井戸の斜めの掘削の新興成長市場を支持する。
本発明の別の実施形態は、ポンプを止めたりポンプをタイマーに配置したりすることなく、地表から調節することができる容量可変のポンプシステムを提供する。容量可変のポンプは世界の僻地にある揚水ポンプ用に特に有用である。
本発明の更なる実施形態は、ポンプのストロークの双方向を利用することによって、小さいエネルギーで大量にポンプすることができる大容量ポンプシステムを提供し、これにより、効率を上げ、太陽エネルギーおよび/または風力エネルギーによって動力を得ることができる。
本発明の更なる別の実施形態は、処理中にドライストリング(流体を含有しない配管)を引き上げる方法を含むことが好ましい。
本発明の一実施形態は、生成ゾーンへのアクセスと廃棄ゾーンへのアクセスとを有する井戸から生産流体を移動するための方法である。この方法は、生産ゾーンと廃棄ゾーンとを互いから隔離するステップと、プランジャのストロークの間に生産流体を生産ゾーンから生産システムに移動させるステップと、これと同じストロークの間に廃棄流体を廃棄ゾーン内に移動させるステップとを含む。これら2つのゾーンはパッカーを用いて隔離されている。この実施形態は、微粒子がシステム内に入り込まないようにスクリーンフィルタを用いて生産流体を体系的に逆流するステップも含む。廃棄速度および生産速度も調整することができる。この調整は、パワー/廃棄流体タンク内の廃棄流体の体積に基づくことが好ましい。
本発明の別の実施形態は、生産ゾーンおよび廃棄ゾーンへのアクセスを備える井
戸から生産流体を除去するための装置である。この装置は、廃棄ゾーンから生産ゾーンを
分離するためのパッカーと、(プランジャの)ストロークの間に生産ゾーンから生産シス
テムに生産流体を移動させるプランジャを含む。このプランジャはこのプ
ランジャの同じストロークの間に廃棄流体を廃棄ゾーン内にも移動させる。よって、生産
流体はプランジャの同じストロークにおいて廃棄される。この実施形態は、流れの中に微
粒子が入らないことを確実にするために生産流体を逆流するためのスクリーンフィルタを
任意で含むことができる。
本発明の更なる実施形態は、井戸から流体を移動する方法である。この方法は、ダウンホール装置を少なくとも部分的に井戸内に配置するステップと、前記ダウンホール装置のプランジャを第1の方向に移動させ、生産流体を生産ゾーンから生産システム内に移動させるステップと、前記ダウンホール装置の前記プランジャを第2の方向に移動させ、生産流体を前記生産ゾーンから前記生産システム内に移動させるステップと、を含む。ダウンホール装置の前記プランジャは往復運動をし、このダウンホール装置の各ストロークにおいて前記生産流体の生産を行なう。
本発明の一実施形態は井戸から流体を移動するシステムを含む。このシステムは、部分的に井戸内に配置されたダウンホール装置と、このダウンホール装置内に配置されたプランジャと、を含んでおり、前記プランジャは第1の方向に移動され、これによって生産流体を生産ゾーンから生産システム内に移動させ、前記プランジャは第2の方向に移動され、これによって生産流体を前記生産ゾーンから前記生産システム内に移動させる。この実施形態において、前記プランジャは往復運動をし、前記ダウンホール装置の各ストロークにおいて前記生産流体の生産を行なう。
本発明の別の実施形態は井戸から流体を移動する方法である。この方法は、一または複数のプランジャとパイプと含むダウンホール装置を少なくとも部分的に井戸内に配置するステップと、前記ダウンホール装置内で前記一または複数のプランジャを動かす動力流体を用いるステップと、生産流体を前記井戸の地表に移動させるステップと、前記ダウンホール装置にまたはこのダウンホール装置の近くにバルブを配置するステップと、を含んでおり、前記バルブは前記井戸の地表でまたはこの井戸の地表の近くで開放可能に駆動され、これにより、前記井戸を通して前記パイプを除去するときに前記動力流体が前記バルブを通して放出されるように前記井戸から前記パイプを除去するときに前記パイプ内に含まれる動力流体を放出する。この実施形態においてバルブはL字型のバルブである。好ましくは、井戸から除去された前記パイプはドライパイプである。この実施形態のダウンホール装置は、このダウンホール装置の底部に台座継手を用いて前記井戸内に配置される。
本発明の更に別の実施形態は井戸から流体を移動する装置である。この装置は、一または複数のプランジャとパイプと含む、少なくとも部分的に井戸内にあるダウンホール装置と、前記ダウンホール装置内で前記一または複数のプランジャを動かす動力流体と、前記井戸の地表に移動される生産流体と、前記ダウンホール装置にまたはこのダウンホール装置の近くに設置されたバルブと、を含んでおり、前記バルブは前記井戸か前記パイプを除去するときに前記パイプ内に含まれる前記動力流体を放出する。この実施形態においてバルブはL字型のバルブである。好ましくは、井戸から除去された前記パイプはドライパイプである。任意で、台座継手が前記ダウンホール装置の底部に取り付けられる。
図1は、本発明の一実施形態を示す側面図であり、ここでは、パルサー装置は一の井戸に連結されており、この装置は流体を地表に移動させ、ダウンホール装置を下方に移動させるものである。 図2は、本発明の一実施形態を示す側面図であり、ここでは、パルサー装置は、複数の井戸のそれぞれにおいてダウンホール装置をこのパルサー装置内のピストンのストローク往路および復路において下方に移動させるものである。 図3は、本発明の一実施形態によるダウンホールポンプを示す断面図である。 図4は、本発明の一実施形態による流体の生産/廃棄のためのパルサーおよびパワーパックユニットを示す側面図である。 図5Aは、本発明の一実施形態による生産ゾーンの下方に位置する廃棄ゾーンを伴う生産/廃棄ダウンホール装置を示す断面図である。 図5Bは、本発明の別の実施形態による生産ゾーンの上方にある廃棄ゾーンを伴う生産/廃棄ダウンホール装置を示す断面図である。 図6は、本発明の一実施形態による、混ざった流体を用いるパルサー装置と、新規なピストン構造を介して余分な流体を放出するパワーパック装置とを示す断面図である。 図7は、図6に示されたパルサー装置の拡大図である。 図8は、本発明の一実施例によるダウンホール二重生産ポンプ装置を例示する断面図である。
本発明の目的、利点、新規な特徴、更に用途の範囲が、添付の図面と共に以下の詳細な説明に記載され、当業者にとって明らかになるであろう。本発明は添付の特許請求の範囲に特に記載した手段および組合せによって具現することができる。
添付の図面は本発明の一または複数の実施形態を示すものであり、詳細な説明と共に本発明の原理を説明するものである。図面は、本発明の一または複数の好適な実施形態を例示する目的のためのみであり、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
明細書および特許請求の範囲において用いられる、「パワーパック」は、流体のためのポンプ動作を少なくとも部分的に提供することができる、あらゆる装置、方法、機器、システムまたはこれらの組合せを意味する。
明細書および特許請求の範囲において用いられる、「パルサー」は、流体を移動することができる、あらゆる装置、方法、機器、システムまたはこれらの組合せ等を意味する。
明細書および特許請求の範囲において用いられる、パイプおよび配管は広い意味で用いることを意図しており、金属、複合材料、合成材料、樹脂およびこれらの組み合わせ等を含む(しかしこれらに限定されない)、流体の流路を少なくとも一時的に提供することができる任意の材料から形成される、パイプ、配管、チャネル、導管、これらの束および組合せ等を含む(しかしこれらに限定されない)、流体を移動させることができる、あらゆる装置、方法、機器、システムまたはこれらの組合せ等を含むことを意図する。
明細書および特許請求の範囲において用いられる、「ダウンホール装置(downhole unit)」は、穴内に少なくとも一部が配置される、装置、方法、機器、システムまたはこれらの組合せ等を意味する。
明細書および特許請求の範囲において用いられる、「プランジャ」は、流体に圧力を加えることができる、装置、方法、機器、システムまたはこれらの組合せ等を意味する。
明細書および特許請求の範囲において用いられる、「シーケンスシステム」は、一の圧力センサもしくは一連の圧力センサを含む(しかしこれらに限定されない)、パルサーを駆動させることができる装置、方法、機器、システムまたはこれらの組合せ等を意味する。
明細書および特許請求の範囲において用いられる、「生産システム」は、タンク、表面、パイプ、熱交換器、ポンプおよびこれらの組合せを含む(しかしこれらに限定されない)、生産流体を保管または更に処理することができる装置、方法、機器、システムまたはこれらの組合せ等を意味する。
明細書および特許請求の範囲において用いられる、「パッカー」は広い意味で用いることを意図しており、穴内の一のゾーンを穴内の別のゾーンから隔離もしくは分離することができるあらゆる装置、方法、機器、システムまたはこれらの組合せ等を意味する。例えば、パッカーは、井戸内の生産ゾーンを廃棄ゾーンから隔離することができる。
クローズドシステム(閉じられたシステム)
図1を参照すると、地表にあるパワーパック10は、作動流体のクローズドシステムであることが好ましい。この作動流体は液圧ポンプ14からの力をパルサー18に伝達させるために用いられ、これらの両方は井戸の表面にあるいは表面近くにあることが好ましい。好適な一実施形態において、作動流体は、動力流体と混じり合わない。動力流体はパルサー18からのエネルギーを伝達し、ダウンホール装置200に下降圧力を加える(図2を参照)。この実施形態において、作動流体は生産流体とも混じり合わない。生産流体は、本発明の実施形態を用いて、地下層から地表に汲み上げられる生産物である。動力流体もクローズドシステムであることが好ましい。この動力流体は実際にダウンホール装置200を移動させ、一実施形態においてはほぼ水からなる。水は実質的に非圧縮性であるため、圧力が直にダウンホール装置200に非常に高効率でかつ圧縮がほとんどなく伝達される。予期せぬ流体の損失が生じた場合、動力流体ピストン40がリセットポジションに戻ることで真空状態を作り、動力管204内の流体の間隙を埋める。
図1は、本発明の一実施形態を示しており、地表の流体を移動させかつダウンホール装置200に往復運動をさせるパルサー装置18と、パワーパック10とを備えるものである。
図1は、パワーパック10を示しており、モータ12(好ましくは標準的な電気モータ)を備えることが好ましいものである。モータ12は、一般的な交流(AC)もしくは直流(DC)モータでよく、太陽熱発電や風力発電や手動発電の用途が可能である。モータ12は、リザーバタンク16に支持される流体ポンプ14に固定されている。リザーバタンク16は、作動流体で満たされており、パルサー装置18のために流体駆動を提供する。パルサー装置18はクローズドシステムであることが好ましく、これにより作動流体は動力流体または生産流体と混ざり合うことがない。ライン20はリザーバタンク16に固定されており、リザーバタンク16からの作動流体を、エンドキャップ28を用いて密閉された液圧シリンダ24に移動する。液圧ピストン22は、液圧シリンダ24に収容されている。リザーバタンク16および液圧シリンダ24は作動流体を保持し、必要な高圧下で動作可能な任意の適切な材料から作ることができる。液圧バルブシステム26は、パルサー18を駆動させ、このパルサー18は連結軸30を前後に繰り返し往復させる。バルブシステム26は、クローズドパワーシステムにおいて様々な圧力によって制御されることが好ましく、ダウンホール装置200からの上昇した圧力によって駆動される。図2に例示されるように、ダウンホール装置200は、下部プランジャ234が底付きするまでその全長に亘って移動することが好ましく、これにより動力管204内の圧力を増加させる。そして圧力の上昇はシーケンスシステムを移動させる。そしてこのシーケンスシステムは液圧バルブシステム26を介して作動流体の流れを起こし、地表の液圧ピストン22の方向を逆転させる。シーケンスシステムは電気式、機械式、またはこれらの組合せであってよい。
モータ12は、液圧ポンプ14を駆動する力を提供することが好ましく、油圧ポンプ14は作動流体を液圧シリンダ24内に汲み上げ、次に液圧シリンダ24は圧力を液圧ピストン22に伝達する。液圧ピストン22が動き、連結軸30を介して力を伝達することが好ましい。軸30は中央カップリング32を通して移動する。中央カップリング32は、これらの二つの領域間の圧力差を保持するように設計される任意の適切な材料から作られるシールパック(seal−pack)で密閉されることが好ましい。連結軸30は、動力流体シリンダ34および液圧シリンダ24の両方に固定されていることが好ましい。連結軸30は駆動することが好ましく、液圧ピストン22が動力流体シリンダ34に向かって移動し始めるにつれて、動力管204内の圧力を増加させる。動力流体のためのエンドキャップ36は、動力流体シリンダ34内の圧力が液圧シリンダ24に向かって押し戻されるのを防ぎ、これにより全ての圧力を下方向へ集まるようにする。通気638は動力流体シリンダ34を通気可能にし、動力管204が圧力を増したときに動力流体ピストン40がロックされるのを防ぐ。圧力がダウンホール装置200に伝達されて上部プランジャ216(図2を参照)に加えられ、この上部プランジャ216は井戸の下方向に移動を開始する。プランジャ216、222および234が下方向に押されると、その圧力によって生産流体が環状領域210に押し上げられ、リザーバタンク16内の閉じられた筐体内に移動される。次に生産流体はリザーバタンク16内の第2の筐体内に置かれた作動流体のための冷却装置として用いられ、これにより作動流体を冷却する。この生産流体は更に作動流体によって暖められ、生産流体の下流での処理および分離を容易にする。作動流体および生産流体はリザーバタンク16内で互いから隔離されることが好ましい。生産流体はリザーバタンク16を通して貯蔵タンク(図示せず)に移動する。
図2は、パルサー装置18(図1を参照)に接続されたダウンホール装置200を含む本発明の一実施形態を示している。
本発明の一実施形態において、図2に示されるように、リリーフバルブ202は好ましくはL字型バルブであって、ダウンホール装置200の頂部と動力管204の基部との間の動力管内に設けられている。ダウンホール装置200が地表に引き上げられるとき(例えば、補修が必要な場合に)、リリーフバルブ202は動力流体を動力管204から排出することができる。リリーフバルブ202によって、補修要員がウェットストリングではなくドライストリング(流体を含まないパイプ)を引き上げることが可能となる。ドライストリングを引き上げることができるため、地表に動力流体の流出を防ぐことができる。好ましくは、リリーフバルブ202は、最初は閉じられた状態にあり、ひねられると動力管204が上方に摺動し、動力管204を穴の外へ引っ張り上げる。動力管204は引き上げられるときに通気206および208を通過し、この通気206および208は動力流体を排出し、よって「ドライ」ストリングを引っ張り上げる。一実施形態において、パイプを除去するとき、補修要員はウェットストリングを引き上げない。
環状領域210は、地表まで生産流体を通すための領域である。ダウンホール装置200は、ダウンホール装置200の底部にて台座継手212で取り付けられることが好ましい。台座継手212はダウンホール装置200の頂部にも取り付けることができ、これによりダウンホール装置200を台座継手212から懸架することができる。環状領域210は動力管204と外部配管214との間の領域を含む。ダウンホール装置200が台座継手212に取り付けられると、生産流体は環状領域210に留まり、あるいは、ダウンホール装置200が台座継手212から取り外された場合は、生産流体は地層に放出される。
ダウンホール装置200はパルサー装置18からの圧力を上部プランジャ216上に受けることが好ましい。圧力が上部プランジャ216に与えられると、上部プランジャ216は下方向に移動し、連結軸218ならびにプランジャ222および234も同様に移動する。プランジャ216はシリンダ220によって適所に保持されることが好ましい。上部プランジャ216上に与えられる圧力は、プランジャ222を駆動するように変換される。プランジャ222は圧力のバランスをとるためのものであることが好ましい。ダウンホール装置200は静止しているときは、下方向に生じる力よりも上方向に生じる力のほうが大きく、なぜなら、地下層領域224はダウンホール装置200よりも圧力が小さく、ダウンホール装置200上に上方向へのアンバランスが生じるからである。従って、地表からのエネルギーのみでプランジャ216,222および234を下方向へ移動するのに十分である。プランジャ222の頂部は通気226を通して地層に露出されていることが好ましい。カップリング228はシリンダ220を密閉し、これによりプランジャ222の頂部で圧力差が生じる。プランジャ222の頂部が地層に露出される一方、プランジャ222の底部は通気開口230を介して環状領域210に露出されており、これにより流体圧力を分離するためにカップリング232を用いて上方向の圧力を生じさせる。カップリング232は、地下層に露出される領域224内で圧力が均質化されるのを防ぐように設計される。プランジャ234の頂部は地層に露出され、プランジャ234の底部は生産流体に露出され、生産流体をバルブ236の外にそして環状領域210の上方に移動させるために用いられる。生産流体は生産チャンバ238の内外に移動することが好ましい。バルブ236はチャンバ238と環状領域210との間の一方向チェックバルブを含むことが好ましく、ここで生産流体はチャンバ238から環状領域210に移動することができることが好ましい。更にバルブ240は、チャンバ238内にある生産流体が地下層に逆戻りすることを防ぐ一方向チェックバルブを含む。ダウンホール装置200が下方に移動するとき、下方向への圧力がバルブ236を開き、これにより環状領域210の上方に生産流体を送出する。ダウンホール装置200が戻り方向に移動するとき、流体が濾過システム242を介して濾過された後に上方向への力が弁240を開け、生産流体を地下層からチャンバ238内に受け入れる。
濾過システム242は、ダウンホール装置200の底部に取り付けられたメッシュスクリーンフィルタを備えることが好ましい。濾過システム242は、ダウンホール装置200の上部チャンバが地下層に連通しているため、詰まることはない。この連通によって、流体がダウンホール装置200の内外に出入りすることが可能となる。ダウンホール装置200からの下方向への圧力は、チャンバ238からの流体の外方向への力を生じさせ、フィルタ周囲に集まり得る異物を吹き飛ばし、上部チャンバ224および244内の未濾過の流体の流れがダウンホール装置200に入ることを防ぐ。
複数の井戸
図3を参照すると、本発明の一実施形態は、パワーパック300およびパルサー312を備えている。ダウンホール装置302および304は一の地表ユニット(すなわちパワーパック300およびパルサー302)でのみ動作することが好ましく、これによりパルサー312の効率を更に向上させる。一の構成において、パワーパック300を用いるとき、パルサー312は2つ以上の井戸を汲み上げるのに用いることができる。この実施形態において、ピストン306および308は前後に往復し、これによりダウンホール装置302および304の両方の下降工程(ダウンストローク)において生産流体を回収する。そして生産流体はリザーバタンク314内の作動流体を冷却するために用いられ、同時にこの生産流体はタンク316に送られる前に生産流体内の油と水の分離を容易にするために暖められる。
隔離された廃棄ゾーン
図4および図5A〜図5Bを参照すると、本発明の別の実施形態は、パルサー402およびダウンホール装置500を備えており、このダウンホール装置500は井戸内の一のゾーンから流体の生産を回収することを可能にすると同時にこの井戸内の第2のゾーン内の不要な流体を廃棄する能力を有する。この実施形態において、一旦プランジャ527が底付きすると、動力管504内の圧力が上昇し、圧力リリーフバルブ522を開け、不要な動力流体をパッカー508を介して、不要な流体を廃棄するために適した隔離されたゾーン内に移動させる。全ての不要な流体が廃棄ゾーン526内に廃棄されると、動力流体ピストン422はエンドキャップ426に対して当接し、圧力の更なる上昇を生じ、パルサー420を反転させるようにシーケンスシステムを起動させ、次のサイクルのためにバルブ430を開けることによって更なる動力流体を引き込む。パルサー402は2つのレベルの作動圧を有し、一方の圧力レベルは地下層から生産流体を回収するためのものであり、他方の圧力レベルは不要な流体を廃棄するためのものである。
図4は、地下水などの回収のためのパルサー402とパワーパック400とを備える本発明の一実施形態を示している。
好ましくは、この実施形態は、地下層の一のゾーンの生産流体を汲み出し、同時に、不要な流体を地下層の第2のゾーン内に廃棄することによって一の井戸の2つの領域を使用する。
パワーパック400およびパルサー402はモータ404を備えることが好ましい。モータ404は標準的な耐候性のACもしくはDC電源供給装置であることが好ましい。パワーパック400はリザーバ406を含むことが好ましく、このリザーバ406は作動流体を含むことが好ましい。リザーバ406は作動流体を保持することができる任意の適切な材料から作ることができる。リザーバ406は比較的低い圧力を有する。更に、生産流体が流れる余分なチャンバを備えて作ることができ、これにより作動流体を冷却するための熱交換器を作る。この実施形態において、モータ404は力(パワー)を生成し、この力を液圧ポンプ408に伝達する。作動圧は液圧ポンプ408を介してユニット410に汲み上げられ、高圧の液圧ライン412を通るときに高圧を生成する。ライン412は高圧を扱うことができる任意の材料から作ることができる。ライン412は作動流体を液圧シリンダ414(エンドキャップ416によって支持される)に供給する。作動流体は液圧ピストン418を押圧し、この液圧ピストン418は前後に往復する。液圧ピストン418は精密公差のクリアランスで取り付けられることが好ましく、連結軸420に取り付けられている。液圧ピストン418は連結軸420に向かって移動し、そしてこの連結軸420は動力流体ピストン422に力(パワー)を伝達する。この動作によって動力流体シリンダ424に圧力が生じ、動力流体/廃棄流体が放出口428を通して解放されるまでこの動力流体シリンダ424はエンドキャップ426によって適切な位置に保持される。
好ましくは、パルサー402が液圧シリンダ414に向かってリセット位置に逆戻りするときに、一方向チェックバルブ430は、パルサー402の退衝(バックストローク)の間に動力流体の不測の損失がある場合に動力流体シリンダ424内の動力流体を移動させるために開けられる。動力流体の空隙によって真空が生じ、これにより一方向チェックバルブ430を開き、パルサー402の下降工程(ダウンストローク)が、ダウンホール装置500が設計された距離を完全に移動する(すなわち底付き)ように動力流体を利用する。
動力流体ピストン422がエンドキャップ426に向かって往復すると、生産流体は環状領域を通って上昇し、生産タンク432内に移動する。動力流体/廃棄流体は生産流体から分離され、タンク434内に置かれ、次のサイクルを開始するために動力流体シリンダ424を満たすためにライン436を通して再利用される。この実施形態において、動力流体/廃棄流体はダウンホール装置500を駆動するために用いられる。好ましくは、ダウンホール装置500は地表に生産流体を吸い上げ、廃棄ゾーンに不要な流体を廃棄する。この廃棄ゾーンは生産ゾーンの上でも下でもよい。図5Aは、廃棄ゾーンが生産ゾーンの下にある本発明の一実施形態を示している。図5Bは、廃棄ゾーンが生産ゾーンの上にある本発明の一実施形態を示している。
ピストン418および422のための往復運動の設定点を調節することによって、タンク434から除去された廃棄流体の工程容積をタンク434に入る生産流体の量との関係で調節することができ、これにより、最適な生産/廃棄速度をもたらす。この調節によって、タンク434がその容量限界に近づくとより多くの廃棄流体を廃棄ゾーン内に廃棄することが可能となる。あるいは、タンク434が空状態に近づくにつれて流体の廃棄の速度を遅くすることができる。当業者であれば、係る往復運動の設定点を設定するのに多くの方法を考えることができるであろう(電子センサ、ならびに/または、連結軸420、ピストン418および/もしくは422ならびにキャップ416および426への物理的改変を含む)。一実施形態において、好ましくは、電子回路が設けられ、これは、タンク434および/またはタンク432の流体レベルに基づき、あるいは他の測定値もしくはユーザ指定の基準に基づき往復運動の設定点を調節する。
図5Aおよび図5Bは、図4のパルサーおよびパワーパックと連動して動くデュアルパーパスの生産/廃棄ダウンホール装置500を備える本発明の実施形態を示している。好ましくは、ダウンホール装置500は生産流体を地下層の一のゾーンからタンク432に汲み上げ、パルサー402の同じストロークで地下層の別のゾーン内に不要な流体を廃棄する。
本発明の一実施形態において、生産流体は、動力管504と生産パイプ506との間の領域である環状領域502を通して地表に移動される。動力管504は好ましくは約0.5〜5インチの配管(より好ましくは約0.75〜3インチの配管(最も好ましくは約1インチの配管))を備えており、生産パイプ506は好ましくは約0〜5インチのパイプ(より好ましくは約2〜4インチのパイプ(最も好ましくは約2インチ7/8のパイプ))を備えている。好ましくは、ダウンホール装置500はパッカー508を備えて穴の中にセットされる。標準的な器具を生産ゾーンおよび廃棄ゾーンの分離をなすために用いることができる。好ましくは、ダウンホール装置500は所望の圧力下で流体を移動することができる配管を備えて設置される。
好ましくは、廃棄/動力流体チャンバ520は地表からプランジャ510の頂部まで圧力を伝達する閉じられたシステム(クローズドシステム)である。好ましくは、最上部カップリング512は圧力の分離を保持する。プランジャ510の底部は環状領域502に露出されている。環状領域502内の生産流体はプランジャ510および514に押し上げ力をもたらす。
プランジャ514の下の領域はカップリング516でプランジャ514と527との間の圧力と流体を分離する。通気518は動力流体/廃棄流体を含んでおり、プランジャ510、514および527への連結棒として機能する。高圧リリーフバルブ(加圧装置安全弁)522は、廃棄流体/動力流体の廃棄のために通気518の底部に設けられており、ダウンホール装置500内の圧力が通常の作動生産圧力を超えない限り開かず、これを超えた場合には高圧レリーフバルブ522が開き、余分な廃棄流体をパッカー508を通して廃棄領域に移動させる。
本発明の一実施形態において、廃棄/動力流体はプランジャ510に押し下げ圧力をかけ、プランジャ510、514および521を下方向に移動させる。この押し下げ圧力は生産流体をチェックバルブ524を通して環状領域502内に移動させる。プランジャ510、514および527は所望の距離の一番下に到達すると、プランジャ510、514および527は底付きし、廃棄/動力流体からの押し下げ圧力が生産作動圧力を超えるまでダウンホール装置500内の圧力が上昇する。その時点で、高圧リリーフバルブ522が開き、パッカー508を通して廃棄領域526内に不要な流体を廃棄する。高圧リリーフバルブ522が開くことによりシーケンスシステムが作動し、動力流体ピストン422(図4)が流体ピストン418に向かって移動し、これによってプランジャ510、514および527を上方向に移動する。一方向チェックバルブ528はダウンホール装置500が往復するたびに生産流体を取り込む。この配管の対向する側に、放出口のためのチェックバルブ524があり、生産流体を環状領域502に上げる。バルブシステム528にはスクリーンフィルタ530が取り付けられており、このスクリーンフィルタ530は異物がダウンホール装置500に入らないようにすることができる。図5Aおよび図5Bに示されているように、ダウンホール装置500は生産ゾーン532の上もしくは下の廃棄領域526に設置することができる。
図6は、好ましくは動力流体および生産流体を混ぜ合わせてリリーフバルブ604および606を通して流体を放出するパルサー602と、パワーパック600とを備える本発明の一実施形態を示している。図7は、パルサー602の拡大図である。
本発明のこの実施形態は、地表のパワーパック600と、生産流体および動力流体を混ぜ合わせることができるパルサー602とを備えている。好ましくは、パワーパック600は動力供給装置616のための電気モータを備えており、これは太陽エネルギー、風力エネルギーもしくは手動に適用可能な発電DCモータまたはACモータでよい。あるいは、パワーパック600は太陽エネルギーまたは風力エネルギー電源のみで作動することができる。好ましくは、このモータは液圧タンク618に搭載されており、液圧ポンプ620に連結されている。液圧パワーライン622はシーケンスシステム626に連結されており、パルサー602内のピストン628,610および614を往復運動させるためにチャンバCに力を伝達するために用いられる。好ましくは、パルサー602は、流体の3つの分離したチャンバ(A、BおよびC)を備えており、これらの一つ(チャンバC)は、作動流体が完全に閉じられたシステム内にあることが好ましい。好ましくは、作動流体は液圧ポンプ620を介してタンク618から移動され、チャンバBに向かってピストン628を移動させ、ピストン614にチャンバB内に置かれた流体をパイプ814下方に移動させる。次に、流体はプランジャ810(図8を参照)を押し上げ、ダウンホール装置800のチャンバ811内の生産流体をバルブ804を通して通気管808内を押し上げ、パイプ608に押し上げる。一旦チャンバ811が閉じられると、プランジャ810はカップリング812に当接し、B側に圧力の上昇が生じ、シーケンスシステム626はピストン628を駆動し、連結軸624ならびにピストン610,614および628をチャンバAに向かって移動させ、これにより生産流体をA側に送出し、ピストン614に配置されたコーンバルブ702を開くことによってバルブ606を介して余分な流体をチャンバBの外へ送出する。
余分な流体がバルブ606を通して放出され、プランジャ806および810が底付きした後、次ぎの圧力の上昇が生じ、シーケンスシステム626は方向を逆転させ、連結軸624は次にパイプ814に向かって移動し、コーンバルブ702を閉じる。好ましくは、コーンバルブ702は、ピストン614に設けられた止め具、シート、ラッチ、もしくはこれらの組み合わせ等を用いて閉じられる。任意で、コーンバルブ702は、チャンバB内に配置された止め具、シート、ラッチ、もしくはこれらの組み合わせ等を用いて閉じられてもよい。ピストン614をパイプ814に向かって移動させることによって生じた圧力は、液体をパイプ814に落とし、プランジャ806および810を上方向に移動させ、これらのプランジャ806および810はチャンバ811の流体を通気管808に上げ、バルブ804を通し、パイプ608に上げる。余分な流体がパイプ608からチャンバAに入ると、コーンバルブ700が開き、余分な流体をバルブ604の外に放出する。余分な流体全てがバルブ604を通して放出され、チャンバ811が閉じられると、次の圧力の上昇が生じ、シーケンスシステム626がピストン628の方向を変える。次に、ピストン628はピストン610をパイプ608に向かってピストン610を押し、コーンバルブ700を閉じる。好ましくは、コーンバルブ700は、ピストン610に設けられた止め具、シート、ラッチ、もしくはこれらの組み合わせ等を用いて閉じられる。任意でコーンバルブ700は、チャンバB内に配置された止め具、シート、ラッチ、もしくはこれらの組み合わせ等を用いて閉じられてもよい。このサイクルはパルサー602の往復によって繰り返される。この処理は、ダウンホール装置800を駆動するために同じ流体が用いられるため継続し、各サイクルの上り工程(アップストローク)で余分な流体を放出する能力を有する。
図6〜8を参照すると、本発明のこの実施形態は、浅井戸用に用いることができ、圧力および生産物を移動するために剛性もしくは可撓性のラインを用いることができる。更にこの実施形態は持ち運び可能または常設装置として設置することができる。本発明の一実施形態において、パルサー602は好ましくは直径約3〜20インチ(より好ましくは直径約5〜15インチ(最も好ましくは直径約7〜10インチ))である。好ましくは、ピストン610および614はパルサー602に精密公差のクリアランスを有して配置され、よってピストン610および614の直径はパルサー602の直径に近いことが好ましい。コーンバルブ700および702は好ましくは直径約0〜4インチ(より好ましくは直径約1〜3インチ)である。よって、好ましくは余分な流体は比較的小さな直径を有するコーンバルブ700および702(これらはより直径の大きなピストン610および614に取り付けられている)の外に押し出される。ダウンホール装置800が可撓性ラインを備えて設置されているのであれば、小さなケーブルがダウンホール装置800に取り付けられ、2つのラインとより合わされ、ダウンホール装置800の除去の間に必要な引張強さを与える。
図8はストロークの往路および復路の両方で流体を回収することができるダウンホール装置800を備える本発明の一実施形態を示している。
図8は図6〜7に示されたポンプ組立体の続きである。図8はこの組立体の下部を示している。この実施形態のユニット800はストロークの往路と復路(A側とB側を参照)のそれぞれで流体を生産することができる。A側のパイプ608が地表で流体から圧力を受けるとき、この流体はチェックバルブ804を閉め、プランジャ806および810が下方に動き、流体をチャンバ820の外に押し、バルブ816を通してB側のパイプ814に上げ、更に、流体をチャンバ826の外に押し、同時にA側のバルブ828を通してチャンバ811を満たす。
プランジャ806および810が底付きすると、圧力の上昇がチャンバ内に生じ、シーケンスシステム626を駆動し、このシーケンスシステム626は作動流体をチャンバC内に送り、連結軸624とピストン610、614および628をB側に向かって移動し、流体をパイプ814の下方へ押し、プランジャ810がカップリング812に当接するまでプランジャ810および806を上に移動する。ピストン614がパイプ814に向かって移動すると、ピストン610に取り付けられたコーンバルブ700が開き、チャンバA内の余分な流体をバルブ604を通して逃がす。余分な流体全てがバルブ604を通して放出され、チャンバ811が閉じられると、B側に圧力の上昇が生じ、シーケンスシステム626が駆動され、ピストン628をA側に向かって移動させ、コーンバルブ700を閉じ、流体をパイプ608の下方へ移動させる。この流体はプランジャ806および810を下方向に移動させ、チャンバ820の流体をB側のパイプ814の上方に移動させる。流体がA側を下方に移動され、B側の上方に移動されると、ピストン614に取り付けられたコーンバルブ702が開き、余分な流体はバルブ606を通して放出される。プランジャ806および810が底付きし、余分な流体全てがバルブ606を通して放出されると、A側に圧力の上昇が生じ、シーケンスシステム626を作動させ、このシーケンスシステム626はプランジャを駆動してB側に向かって移動させる。
この実施形態は2つの生産領域であるチャンバ820および811を作る。下方への圧力がプランジャ806を押し下げると、バルブ816がチャンバ820の流体をB側のパイプ814の上方へ送る。上方への圧力がプランジャ806を上昇させると、チャンバ820はバルブ818を通して生産流体を充填する。下方への圧力がプランジャ810を下降させると、チャンバ811はバルブ828を介して生産流体を充填する。上方への圧力がプランジャ810を上昇させると、チャンバ811内の生産流体は通気管808内を上昇し、バルブ804を通り、A側のパイプ608内に移動する。同時に、チャンバ820はバルブ818を介して生産流体を充填される。生産流体はA側の生産/動力流体と混ざり合い、これによりこの流体がプランジャ806を通して逃げることができる。この処理はサイクルで繰り返され、往復運動を続け、これにより生産物を生じる。プランジャ806おおび810が移動すると、真空が生じ、これにより生産チャンバ820を開け、更なる生産流体を引き込む。これと同じストークにおいて、プランジャ806の底部は貯まった流体をチェックバルブ816の外に移動し、動力/生産配管814を通して上昇させる。この処理によって効率的なポンピングが可能となり、容量可変で流体を回収する性能を向上する。
限界井戸
本発明の実施形態は限界井戸を再び実用可能なものとする。限界井戸は、エネルギーを多く必要としかつ保守費用が高いため生産から撤退される井戸である。限界井戸は本発明の実施形態のパルサーを用いることによって再び収益を上げることができる。
浅井戸
本発明の実施形態は浅井戸から流体を回収することもできる。好ましくは電力が得られない遠隔地において可撓性ラインおよび液圧リールが用いられる。一実施形態において、小さなパワーパックをリールを備えた滑材(skid)に搭載することができ、これにより滑車を使用することなしにパルサー装置を非常に短時間で取り付けることができる。
屈曲した井戸
本発明のパルサーは、屈曲した井戸でも汲み上げることができ、地表からダウンホール装置までの穴の中に配置された配管を磨耗させることがない。
角度のある掘削
本発明の一実施形態は、地下層からオフセットされて掘削された井戸内で用いることができる。本発明の実施形態は広い面積においても汲み上げを行なうことができ、垂直の下げ穴もしくはあらゆる角度の下げ穴において汲み上げを行なうことができる。現在、水平掘削のニーズが高く、かつエネルギーコストが高いため、本発明の実施形態は垂直に設置することも水平まで角度をつけて設置することもできるため、市場において大きな利点を上げる。
効率的なポンピング
本発明の更なる実施形態はダウンホール装置におけるストロークの往路および復路の両方でポンピングを行なうことができ、これにより効率が向上し、太陽エネルギーおよび風力エネルギーを用いる用途において理想的な設計を提供する。
濾過システム
本発明の一実施形態は、ダウンホール装置内に砂および他の小さな異物が蓄積するのを防ぐユニークな濾過システムを備えている。従来の下げ穴ポンプ技術においてポンプ濾過システムの大きな問題の一つは、小さい格子状のフィルタが下げ穴ポンプに設けられる場合に、異物がこのフィルタを詰まらせてしまう傾向にあり、流体がポンプ内に流れるのを妨げてしまうことである。もし大きな格子がダウンホール装置に配置されると、このフィルタは砂および小さな異物をポンプ内に入れてしまい、ダウンホール装置内に磨耗を生じさせる。好ましくは、本発明のこの実施形態は、ポンプの各サイクルにおいてフィルタを逆流させ、これにより、より小さな格子状のフィルタが詰まることなく取り付けられる。更にこの実施形態は砂を濾過して取り除き、これによりダウンホール装置内のプランジャおよびバレルの寿命を延ばす(新しい井戸には特に砂が多いため)。
量の調節
一旦本発明のパワーパック、パルサーおよびダウンホール装置が設置され、ポンピングを行なうと、タイマーなしで、かつこのシステムを停止させることなく、その出力を調節することが可能である。地表の可変液圧ポンプによって所有者/オペレータは井戸の出力に従ってこのシステムを調節することができる。
美観
本発明の実施形態は地下に設置することができ、地表から見えなくすることができる。地表のパワーパックおよびパルサーは地形の外観を保持するために地表面または地表面よりも下に設置することができる。
本発明を上記の実施形態を参照にして詳細に記載したが、これら以外の実施形態も同じ結果をなし得る。本発明の他の変形又は変更は当業者には明らかであり、かつそのような変形や変更、均等物の全ては添付する請求の範囲内でカバーされるものである。上記に示した全ての引用文献、出願、特許および公報の全開示内容は本明細書に参照として組み込まれる。

Claims (20)

  1. 生産ゾーンへのアクセスと、廃棄ゾーンへのアクセスとを有する井戸から生産流体を移
    動する方法であって、
    前記生産ゾーンと前記廃棄ゾーンとを隔離するステップと、
    プランジャのストロークの間に、生産流体を前記生産ゾーンから生産システムに移動さ
    せるステップと、
    生産流体を前記生産ゾーンから生産システムに移動させる前記ステップと同じストロー
    クの間に、廃棄流体を前記廃棄ゾーンに移動させるステップと、
    を含む方法。
  2. 前記生産ゾーンおよび前記廃棄ゾーンを隔離するステップは、パッカーによってなされ
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記生産流体を系統的に逆流させるステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記
    載の方法。
  4. 前記逆流させるステップはスクリーンフィルタを用いることを特徴とする請求項3に記
    載の方法。
  5. 前記廃棄の速度および前記生産の速度を調節するステップを更に含むことを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  6. 前記廃棄の速度および前記生産の速度を調節するステップは、生産流体から分離された、前記プランジャを動かす動力流体又は廃棄流体溜め置ためのタンク内の廃棄流体の量に基づくことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記プランジャのストロークの間に、生産流体を前記生産ゾーンから生産システムに移
    動させるステップは
    ダウンホール装置を少なくとも部分的に井戸内に配置するステップと、
    前記ダウンホール装置のプランジャを第1の方向に移動させ、生産流体を生産ゾーンか
    ら生産システム内に移動させるステップと、
    前記ダウンホール装置の前記プランジャを第2の方向に移動させ、生産流体を前記生産
    ゾーンから前記生産システム内に移動させるステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記ダウンホール装置の前記プランジャは往復運動をし、このダウンホール装置の各ス
    トロークにおいて前記生産流体の生産を行なうことを特徴とする請求項に記載の方法。
  9. 前記プランジャのストロークの間に、生産流体を前記生産ゾーンから生産システムに移
    動させるステップは、
    一または複数のプランジャとパイプと含むダウンホール装置を少なくとも部分的に井
    戸内に配置するステップと、
    前記ダウンホール装置内で前記一または複数のプランジャを動かす動力流体を用いるス
    テップと、
    生産流体を前記井戸の地表に移動させるステップと、
    前記ダウンホール装置にまたはこのダウンホール装置の近くにバルブを配置するステッ
    プと、を含んでり、
    前記バルブは前記井戸の地表でまたはこの井戸の地表の近くで開放可能に駆動され、これにより、前記井戸を通して前記パイプを除去するときに前記動力流体が前記バルブを通して放出されるように前記井戸から前記パイプを除去するときに前記パイプ内に含まれる動力流体を放出することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記バルブはL字型のバルブであることを特徴とする請求項に記載の方法。
  11. 前記井戸から除去された前記パイプはドライパイプであることを特徴とする請求項に記載の方法。
  12. 前記ダウンホール装置は、このダウンホール装置の底部に台座継手を用いて前記井戸内に配置されることを特徴とする請求項に記載の方法。
  13. 請求項1記載の方法を実施する装置であって、
    廃棄ゾーンから生産ゾーンを隔離する装置は、穴内の一のゾーンを穴内の別のゾーンから隔離もしくは分離するパッカーであり、
    プランジャのストロークの間に、生産流体を前記生産ゾーンから生産システムに移動させるステップを実施する装置は、一または複数のプランジャとパイプと含む、少なくとも部分的に井戸内にあるダウンホール装置と、前記ダウンホール装置内で前記一または複数のプランジャを動かす動力流体と、前記井戸の地表に移動される生産流体と、前記ダウンホール装置にまたはこのダウンホール装置の近くに設置され、前記井戸から前記パイプを除去するときに前記パイプ内に含まれる前記動力流体を放出するためのバルブと、から成り
    前記生産流体を前記生産ゾーンから生産システムに移動させる前記ステップと同じストロークの間に、廃棄流体を前記廃棄ゾーンに移動させるステップを実施する装置は、前記一または複数のプランジャであって、該プランジャが、このプランジャのストロークの間に、前記生産ゾーンからの生産流体を生産システムに移動させ、同じストロークの間に、前記廃棄流体を前記廃棄ゾーンに移動させることを特徴とする装置。
  14. 前記生産流体を逆流させるためのスクリーンフィルタを更に含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
  15. 前記スクリーンフィルタは、前記ダウンホール装置の下端に位置することを特徴とする請求項14に記載の装置。
  16. 前記プランジャは往復運動をし、前記ダウンホール装置の各ストロークにおいて前記生産流体の生産を行なうことを特徴とする請求項13に記載の装置
  17. 前記プランジャは、第1の方向に移動され、これによって生産流体を生産ゾーンから生産システム内に移動させ、前記プランジャは、第2の方向に移動され、これによって生産流体を前記生産ゾーンから前記生産システム内に移動させることを特徴とする請求項13に記載の装置。
  18. 前記バルブはL字型のバルブであることを特徴とする請求項13に記載の装置。
  19. 前記井戸から除去された前記パイプはドライパイプであることを特徴とする請求項13に記載の装置。
  20. 前記ダウンホール装置の底部に取り付けられた台座継手を更に含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
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