JP5614699B2 - マルチコアシステムのためのタスク割り当て関連方法、その装置、そのシステム、及びそのプログラム - Google Patents
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Description
(1)タスクに付けられたタグ1と
(2)タグ同士の同時実行禁止するか許可するかのタグ関係2と
(3)タグと関係を用いてコアへタスクを割り当てるタスクスケジューラ3と
を用いてコアにタスクを割り当てるというものである。
図7に本発明の第1の実施の形態の構成を示す。本実施の形態は、タグ設定部11と、タグ表12と、割り当てタスク決定部13と、実行中タグ管理部14と、タグ関係性判定部15とを備える。
(1)タグ設定部11が、タスク識別子とタグを指定して呼び出される
(2)タグ設定部11は、タグ表12の指定されたタスク識別子に対応するタスクのタグとして、指定されたタグを記録する。上記の(1)、(2)の手順で、タグ設定部11は、タスク識別子を媒介として、タスクにタグを設定する。
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。図8に本実施の形態の構成を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態と同様に、タグ設定部21と、タグ表22と、割り当てタスク決定部23と、実行中タグ管理部24と、タグ関係性判定部25とを備える。
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。図9に本実施の形態の構成を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態と同様に、タグ設定部31と、タグ表32と、割り当てタスク決定部33と、実行中タグ管理部34と、タグ関係性判定部35とを備える。
(1)タグ関係設定部37は、タグ間の関係性(同時実行を許可するか禁止するか)を指定して呼び出される。
次に、具体的な実施例を用いて本発明の第1の実施の形態の動作を説明する。第1の実施例は、本発明の第1の実施の形態に対応する実施例である。ここで、図10に本実施例の構成を示す。
次に本発明の第2の実施例について説明する。本実施例は本発明の第1の実施の形態に対応する実施例であり、図10に示した第1の実施例の構成において、タグ関係性判定部1015は、前述のタグ間の関係性において同じタグに対しては同時実行を禁止し、異なるタグに対しては同時実行を許可するという判定を行い、タスク生成部1018は、生成したタスクに対してそれぞれ固有のタグを設定する場合の実施例である。
次に本発明の第3の実施例について説明する。本実施例の構成を図14に示す。本実施例は、第1の実施例に対して、タスク生成部1018がタグ設定部1011を呼び出さない構成となっていることが特徴である。このため、本実施例ではタスクが生成されると、タグが設定されていないことを意味するあらかじめ決められた共通のタグが設定される。以下の説明ではこのタグを共通タグと呼ぶことにする。
・共通タグ同士は同時実行を禁止
・異なるタグは同時実行を禁止
・同じタグは同時実行を許可
本実施例のその他の構成要素の機能と動作については、第1の実施例と同様である。
・共通タグ同士は同時実行を許可
・異なるタグは同時実行を許可
・同じタグは同時実行を禁止
とすることによって、第2の実施例と同様に、多くのタスクは同時に実行しても問題がなく、いくつかのタスクについては同時に実行すると問題があると分かっている場合に、同時に実行すると問題があるタスクが共通タグとは異なる同じタグを持つようにタグ設定表1017に記録することによって、マルチコア上で問題なく実行することができる。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。図15に本実施例の構成を示す。本実施例は、管理タスク1016がタグ設定表1017を参照して、タスク生成部1018が生成したタスクに設定するタグを指定してタスク生成部1018を呼び出すことを特徴とする。
次に、本発明の第5の実施例について説明する。図16に本実施例の構成を示す。本実施例は、タスクの動作を記述したプログラムが記録されたファイルにタグを記録しておき、タスク生成部1018がこのタスクの動作とタグとを記述したプログラムファイル1601からタスクを生成する時に、プログラムファイル1601からタグを読み出し、タグ設定部1011を呼び出してタグを設定するという動作をすることを特徴とする。
次に、本発明の第6の実施例について説明する。図17に本実施例の構成を示す。本実施例は、タスク1701が自らシステムコールを発行してタグ設定部1011を呼び出し、タグを設定することを特徴とする。
次に、本発明の第7の実施例について説明する。図18に本実施例の構成を示す。本実施例は、本発明の第2の実施の形態に対応する実施例で、OSが第2の実施の形態の構成要素であるタグ設定部1821、タグ表1822、割り当てタスク決定部1823、実行中タグ管理部1824、タグ関係性判定部1825、タスク優先度表1826及び割り込み送信部1827を備えている。これらに加えて、第1の実施例に対応するユーザーレベルの管理タスク1016、タグ設定表1017及びOSのタスク生成部1018を有する。
・同じタグに対しては同時実行を許可
・異なるタグに対しては同時実行を禁止
各構成要素については、第2の実施の形態の説明と第1の実施例の説明から明らかであるため、ここではタスクをコアに割り当てる例を用いて、動作と効果を説明する。
次に、本発明の第8の実施例について説明する。図24に本実施例の構成を示す。本実施例は、本発明の第3の実施の形態に対応する実施例であり、タグ設定部2431、タグ表2432、割り当てタスク決定部2433、実行中タグ管理部2434、タグ関係性判定部2435、タグ関係表2436及びタグ関係設定部2437を備えている。又、本実施例では、ユーザーレベルの管理タスク2416、タグ設定表2417及びタグ関係設定表2438を備える。
・タスク0とタスク1は問題ない
・タスク0とタスク2は確認できていない
・タスク0とタスク3は確認できていない
・タスク1とタスク2は問題ない
・タスク1とタスク3は確認できていない
・タスク2とタスク3は確認できていない
となっているとする。
・異なるタグは同時実行禁止
・同じタグは同時実行許可
というタグ関係を用いる場合について説明する。
・同じタグを含むタスクは同時実行許可
・同じタグを含まないタグは同時実行禁止
と判定することによって、タスク0とタスク1は同時実行許可し、タスク1とタスク2は同時実行許可、タスク0とタスク2は同時実行禁止と設定することができる。
次に、本発明の第9の実施例について説明する。本実施例は、本発明によるタスク割り当て手段とセマフォアを合わせて利用した場合の実施例である。本実施例では、三つのタスクを二つのコアに割り当てる場合の例について説明する。
2 タグ関係
3 タスクスケジューラ
11 タグ設定部
12 タグ表
13 割り当てタスク決定部
14 実行中タグ管理部
15 タグ関係性判定部
21 タグ設定部
22 タグ表
23 割り当てタスク決定部
24 実行中タグ管理部
25 タグ関係性判定部
26 タスク優先度表
27 割り込み送信部
31 タグ設定部
32 タグ表
33 割り当てタスク決定部
34 実行中タグ管理部
35 タグ関係性判定部
36 タグ関係表
37 タグ関係設定部
1011 タグ設定部
1012 タグ表
1013 割り当てタスク決定部
1014 実行中タグ管理部
1015 タグ関係性判定部
1016 管理タスク
1017 タグ設定表
1018 タスク生成部
1601 プログラムファイル
1701 タスク
1821 タグ設定部
1822 タグ表
1823 割り当てタスク決定部
1824 実行中タグ管理部
1825 タグ関係性判定部
1826 タスク優先度表
1827 割り込み送信部
2416 管理タスク
2417 タグ設定表
2418 タスク生成部
2431 タグ設定部
2432 タグ表
2433 割り当てタスク決定部
2434 実行中タグ管理部
2435 タグ関係性判定部
2436 タグ関係表
2437 タグ関係設定部
2438 タグ関係設定表
Claims (9)
- マルチコアを用いたマルチタスクシステムにおける各コアへのタスクの割り当てに関連した処理をするタスク割り当て関連方法であって、
或るコアに割り当てる予定である1以上の割り当て候補タスクのそれぞれについて、他のコアで実行中のタスクと同時実行可能であるか否かを、それぞれの候補タスクに対応するタグの値と、他のコアで実行中のタスクに対応するタグの値と、タグの値の間の関係に応じた所定の規則に基づいて判断し、実行可能であると判断されたそれぞれの割り当て候補タスクを割り当て可能タスクとし、
前記候補タスクと、前記他のコアで実行中のタスクの内、少なくとも一つのタスクに対応するタグが複数存在し、該複数のタグの値の全てと他のタスクのタグの値の全てとを比較することを特徴とするタスク割り当て関連方法。 - 請求項1に記載のタスク割り当て関連方法であって、
1以上の割り当て可能候補タスクをタスクスケジューラに渡すことを特徴とするタスク割り当て関連方法。 - 請求項1又は2に記載のタスク割り当て関連方法であって、
前記所定の規則とは、比較されるタグの値が同一であれば、それらに対応したタスクが同時実行可能であるとする規則であることを特徴とするタスク割り当て関連方法。 - 請求項1又は2に記載のタスク割り当て関連方法であって、
前記所定の規則とは、比較されるタグの値が異なれば、それらに対応したタスクが同時実行可能であるとする規則であることを特徴とするタスク割り当て関連方法。 - 請求項1又は2に記載のタスク割り当て関連方法であって、
前記所定の規則を、複数の前記タグの値の間の関係の各々に応じて設定し、更新することを特徴とするタスク割り当て関連方法。
- 請求項1乃至5の何れか1項に記載のタスク割り当て関連方法であって、
前記候補タスクと、前記他のコアで実行中のタスクの内、少なくとも一つのタスクに対応するタグが複数存在し、タグの間の関係性を同時実行許可とするタグと、同時実行禁止とするタグが存在し、該複数のタグの値の全てと他のタスクのタグの値の全てとを比較することを特徴とするタスク割り当て関連方法。 - マルチコアを用いたマルチタスクシステムにおける各コアへのタスクの割り当てに関連した処理をするタスク割り当て関連装置であって、
或るコアに割り当てる予定である1以上の割り当て候補タスクのそれぞれについて、他のコアで実行中のタスクと同時実行可能であるか否かを、それぞれの候補タスクに対応するタグの値と、他のコアで実行中のタスクに対応するタグの値と、タグの値の間の関係に応じた所定の規則に基づいて判断し、実行可能であると判断されたそれぞれの割り当て候補タスクを割り当て可能タスクとし、
前記候補タスクと、前記他のコアで実行中のタスクの内、少なくとも一つのタスクに対応するタグが複数存在し、該複数のタグの値の全てと他のタスクのタグの値の全てとを比較することを特徴とするタスク割り当て関連装置。 - 請求項7に記載のタスク割り当て関連装置を備えるマルチタスクシステム。
- マルチコアを用いたマルチタスクシステムにおける各コアへのタスクの割り当てに関連した処理をするタスク割り当て関連装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
或るコアに割り当てる予定である1以上の割り当て候補タスクのそれぞれについて、他のコアで実行中のタスクと同時実行可能であるか否かを、それぞれの候補タスクに対応するタグの値と、他のコアで実行中のタスクに対応するタグの値と、タグの値の間の関係に応じた所定の規則に基づいて判断し、実行可能であると判断されたそれぞれの割り当て候補タスクを割り当て可能タスクとし、前記候補タスクと、前記他のコアで実行中のタスクの内、少なくとも一つのタスクに対応するタグが複数存在し、該複数のタグの値の全てと他のタスクのタグの値の全てとを比較することを特徴とするタスク割り当て関連装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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