JP5602840B2 - 経路切替システム、経路切替方法、及び移動端末 - Google Patents

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Description

本発明は、パケット交換データ通信ネットワークの電気通信の分野に関し、特に、本発明は、移動端末の移動により、移動端末と移動端末の通信相手である通信装置との間のパケットの送受信の経路を切り替える経路切替システム、経路切替方法、及び移動端末に関する。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)では、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)プログラムが、改良されたスペクトル効率、低減された待ち時間及び無線リソースの活用の向上を提供するEPS(Evolved Packet System)という名称の新しいシステムを開発している。EPSによって、ユーザは、より高速のデータレートとより豊富なアプリケーション及びサービスを以前より低いコストで経験することができる。EPSへの接続性を得るために、ユーザはLTEに準拠するユーザ装置(UE)を入手しなければならない。最近の市場の傾向では、UEは、複数の異なる無線技術をサポートすると考えられている。例えば、すべての移動電話は、移動セルラーネットワークにアクセスする少なくともセルラー無線インタフェースを有する。更に、これらの移動電話のうち、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)にアクセスすることができるIEEE802.11無線インタフェースを有する移動電話の数は増加している。
図1は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)内で記述されるシステムを示す。このシステムでは、UE0100は、そのセルラー無線インタフェース(IF01000)を介してグローバル通信ネットワーク013への接続性を得る。IF01000は、3GPP無線アクセスネットワーク010と関連して基地局であるeNB0101(Enhanced Node B)と通信する。3GPP無線アクセスネットワークは、UMTS無線アクセスネットワーク(UTRAN:UMTS Radio Access Network)又はE−UTRAN(Evolved UTRAN)であってもよいが、これに限定されない。eNB0101は、モビリティ管理エンティティ(MME0102:Mobility Management Entity)を備えたシグナリング経路(S0101)を有する。eNB0101は、UE0100の無線リソース管理及びアドミッション制御を行う。
さらに、eNB0101は、ヘッダ圧縮、暗号化及び信頼のおけるパケット配信を実行する。MME0102は、UE0100のためのアイドルモードモビリティシグナリングを実行する。これは、UE0100のために行うトラッキング及びページングを含む。更に、MME0102は、UE0100のためのベアラ起動/停止プロセスを実行する。この技術にとって、ベアラは、規定された容量、遅延及びビット誤り率の情報送信経路である。シグナリング経路S0101によってeNB0101は、UE0100から、UE0100のロケーション又はUE0100の要求メッセージなどの制御情報を搬送することができる。UE0100がグローバル通信ネットワーク013にデータを送信するには、UE0100はデータ経路を確立する必要がある。MME0102は、サービングゲートウェイ(S−GW0103)を備えたシグナリング経路(S0103)を用いてUE0100のIF01000へ向けてデータ通信経路(S0102)を設定する。eNB0101とS−GW0103との間のシグナリング経路S0102によって、データパケットをUE0100から送信することができる。
S−GW0103は、ユーザデータパケットのルーティングを助ける。更に、S−GW0103は、また、異なるアクセスシステム間のハンドオーバ中にユーザプレーンのモビリティのためのアンカーポイントとしての役割を果たす。パケットデータネットワークゲートウェイ(PDN−GW0104)は、外部パケットデータネットワークへの接続性をUE0100へ提供する。また、PDN−GW0104は、UE0100によって記述されたフィルタリング規則(ルーティング規則)に基づいてユーザデータパケットをルーティングする能力を有する。S−GW0103は、シグナリング経路S0104を用いてUE0100のデータ経路を設定する。UE0100がIF01000から通信相手ノード(CN0106)へデータパケットを送信する場合、データパケットは、シグナリング経路S0102、S0104,S0105及びS0106を通過する。このシステムでは、通信相手ノード(CN0106)は、UE0100とのエンドツーエンドのデータ通信を実行するエンティティである。一例として、UE0100とCN0106との間のデータトラフィックは、映像パケットストリームと音声パケットストリームとを備えるテレビ会議呼のフローである。CN0106は、グローバル通信ネットワーク013との通信のためにデータ経路S0106を使用する。なお、UMTSを用いた場合は、eNBはRNC/BSC、MMEはSGSN、PGWはGGSNに置き換えられる。
更に、UE0100は、その無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)無線インタフェース(IF01001)を介してグローバル通信ネットワーク013への別の接続を有することができる。またIF01001は、IEEE802.11インタフェース、WiMAXインタフェース又はcdma2000高速パケットデータ(HRPD:High Rate Packet Data)インタフェースなどのその他の非3GPP無線インタフェースであってもよいが、これらに限定されない。IF01001は、非3GPP無線アクセスネットワーク011と関連してePDG0105(Evolved Packet Data Gateway)と通信する。非3GPP無線アクセスネットワークは、WLAN、WiMAX又はHRPDであってもよいが、これらに限定されない。ePDG0105は、PDN−GW0104へのシグナリング経路S0107を設定してUE0100がデータをCN0106へ送信することができるようにする。
このシステムでは、UE0100が3GPP無線アクセスネットワーク及び非3GPP無線アクセスネットワーク上で同時にPDN−GW0104に接続するためのプロトコルは、デュアルスタックモバイルIPv6(DSMIPv6)の拡張機能を使用している(非特許文献1を参照)。バインディング識別子(BID)を用いてUE0100は、PDN−GW0104へのIF01000接続とIF01001接続の両方を一意に識別することができる。BIDは、UE0100からPDN−GW0104へのバインディング更新(BU)メッセージに載せて搬送される。BUメッセージは、UE0100が依然として接続状態であることをPDN−GW0104に知らせるためにUE0100からPDN−GW0104へ送信される周期的な更新メッセージである。したがって、UE0100のホームエージェント(HA)として動作するPDN−GW0104は、UE0100への2つの可能なパケット転送経路を有する。第1の経路は、シグナリングデータ経路S0104、S0102である。第2の経路は、シグナリングデータ経路S0107である。
移動端末であるUE0100は、通信ネットワーク内のローミングの際にIF01000を異なるeNBに接続することができる。図1を再度参照すると、IF01000は、3GPP無線アクセスネットワーク010の通信圏を出て3GPP無線アクセスネットワーク012の通信圏内へ移動することができる。このため、IF01000はeNB0107と関連する。3GPPでは、通信事業者が選択的IPトラフィックオフロード(SIPTO:Selective IP Traffic Offload)を実行するという概念について多くの議論がなされてきた(非特許文献2を参照)。3GPPにおいてリリース10と呼ばれる枠組みの中で議論されている機能であるSIPTOによって、UEのロケーションに基づく別のPDN−GWへのUEのオフロードが可能になる。このPDN−GWは、UEのデータパケットを、セルラー通信事業者のコアネットワークを通過することなく直接グローバル通信ネットワーク013へ送信する能力(オフロードパス、ローカルブレイクアウトパス)を有する。そのようなオフロードによって、セルラー通信事業者は、自らが有する貴重な無線リソースを有効に活用することができる。
図1を再度参照すると、ローカルPDN−GW(L−GW0108)は、S−GWとPDN−GWの機能を有している。L−GW0108は、シグナリング経路S0110を介してeNB0107に接続されている。L−GW0108の機能によって、シグナリング経路S0108を介したUE0100からグローバル通信ネットワーク013へのデータパケットの送信が可能になる。3GPPでは、これはブレークアウトと呼ばれ、この状態でUEのデータパケットは、通信事業者のコアネットワークを通過せずにグローバル通信ネットワーク013へ即時に送信される。これによって、コアネットワーク内の通信事業者のリソースが節約できる。PDN−GWへのUEのオフロードはMME0102によってトリガされるということが考えられる。なお、図1では、L−GW0108は、S−GWとPDN−GWの両方の機能を有しているとしているが、S−GWの機能を有する別のエンティティがL−GW0108とeNB0107の間に存在していてもよい。さらには、L−GW0108は、コアネットワーク内に存在する通常のPDN−GWであってもよい。その場合、PDN−GW0104からオフロードを行う利点は、PDN−GW0104やS−GW0103の処理負荷を分散させることができる点である。
MME0102は、オフロードをトリガする時期を最もうまく決定するために必要なUE0100のロケーションを認識することができるため、最良の候補である。MME0102がUE0100をオフロードできると検出すると、MME0102は、シグナリング経路S0109を介してそのような意図をeNB0107にシグナリングする。MME0102がそのようなオフロードをトリガする理由は、セルラー通信事業者がその無線リソースの消費がある基準(Constraining Point)に達していることを検出し、セルラー通信事業者のネットワークの多くを通過することなくUEのデータパケットをグローバル通信ネットワーク013へ送信することができるPDN−GWへUEの一部を振り向けることでリソースを解放したいと考えているということであるが、これに限定されるものではない。同様に、MME0102は、L−GW0108に対してUE0100のためのPDNコネクションを確立するようにS0111を介してL−GW0108にシグナリングする。
UEを別のPDN−GWへオフロードする現行の方法がいくつかある。3GPP無線アクセスネットワーク上で、MME0102は、UE0100のIF01000へのPDNコネクションの切断を試みることができる。MME0102は、非特許文献3に記載するデタッチ手順又はベアラ停止手順を実行することができる。MME0102からIF01000へのメッセージで、MME0102は、IF01000にそのPDN−GW0104への接続を再確立するように依頼する。IF01000がPDN接続性要求を実行すると、MME0102はL−GW0108を選択する。このようにして、MME0102は、IF01000をPDN−GW0104からL−GW0108へオフロードする。同様に、MME0102は、IF01000へのデータシグナリング経路(S0102、S0104)の終了をネゴシエートする。
非3GPP無線アクセスネットワーク上で、PDN−GW0104は、UE0100のIF01001のL−GW0108へのオフロードを試みることができる。PDN−GW0104は、非特許文献4に記載するホームエージェント(HA)リロケーション手順を実行することができる。IF01001は、UE0100の新しいHAとしてのL−GW0108を示すメッセージをPDN−GW0104から受信する。IF01001は、PDN−GW0104から切断すると共に、L−GW0108に接続しようと試みる。このようにして、PDN−GW0104は、PDN−GW0104からL−GW0108へIF01001をオフロードする。
ここまでで、3GPPシステム内で、別々のエンティティがアクセスネットワーク上のUEのインタフェースの移動性を処理することが明らかである。3GPP無線アクセスネットワーク上でのUEのセルラーインタフェースの移動性について、MMEがUEのロケーションをモニタする。非3GPP無線アクセスネットワーク上でのUEのWLANインタフェースの移動性について、PDN−GWがUEのロケーションをモニタする。3GPPシステムではMMEとPDN−GWとの間の相互動作がなく、MMEが別のPDN−GWへのUEのオフロードをトリガするときに問題が発生することがある。図1を参照すると、3GPP無線アクセスシグナリングデータ経路(S0102、S0104)及び非3GPP無線アクセスシグナリングデータ経路(S0107)は、その上のシグナリング量が多いために輻輳し始めているものとする。この時点で、MME0102は、シグナリングデータ経路(S0102、S0104)上の輻輳を緩和するためのPDN−GW0104からL−GW0108へのIF01000のオフロードをトリガする。非輻輳シグナリング経路(S0110、S0108)へのオフロードによって、UE0100の現在のセッション(すなわち、テレビ会議呼)は、パケット送達遅延又はジッタから解消される。
しかしながら、MME0102は、UE0100が非3GPP無線アクセスネットワーク011上でPDN−GW0104に接続されたIF01001を有していることに気付いていない。MME0102がS−GW0103にIF01000へのシグナリング経路S0102を終了する(落とす)ようにシグナリングする時に、この終了がMME0102による別のPDN−GWへのUE0100のオフロードが原因であることの表示はない。この表示の欠如はS−GW0103においても同様であり、データシグナリング経路S0104の終了がMME0102による別のPDN−GWへのUE0100のオフロードが原因であることをS−GW0103はPDN−GW0104に知らせない。したがって、UE0100のIF01001の移動性を管理するPDN−GW0104は、IF01001が接続しているHAをL−GW0108へ移動させるHAリロケーション手順をトリガしないであろう。シグナリング経路S0107が存在するので、PDN−GW0104はUE0100との間でのデータパケットの転送を継続でき、UE0100が輻輳経路を引き続き使用する状況が発生してしまう。以下の例でこの問題を分かりやすく説明する。
UE0100及びCN0106は、テレビ会議システムによる通信を確立するために接続中である場合、この通信のコンポーネントは音声セッション及び映像セッションからなると想定される。テレビ会議通信は、UE0100のアンカリングアドレスの役割を果たすUEのホームアドレス(HoA)に宛てられる。CN0106は、テレビ会議通信のデータパケットをHoAへ送信するので、CN0106はUEの移動性を認識しない。UE0100のローミング先に関わらず、UE0100はCN0106から送信されるデータパケットを入手することができる。PDN−GW0104とUE0100との間の経路の一方が切断された場合、PDN−GW0104は他方の経路を用いてデータパケットをUE0100へ転送する。
音声は、通常、あるサービス品質(QoS)を必要とするため、UE0100は、音声パケットを3GPP無線アクセスネットワーク上でIF01000へ向けて送出するフィルタ規則を有する。QoSを必要としない映像パケットの場合、UE0100は、映像パケットを非3GPP無線アクセスネットワーク上でIF01001へ向けて送出するフィルタ規則を有する。IF0100がL−GW0108へオフロードされた時には、PDN−GW0104とIF01000との間のシグナリング経路(S0102、S0104)はUE0100によって切断される。しかしながら、シグナリング経路S0107は依然として存在し、その結果、PDN−GW0104は音声及び映像パケットの両方をIF01001へ転送することができる。シグナリング経路S0107には音声のQoSが提供されないため、テレビ会議接続の通信には多少の遅延とジッタが生じる。例えば、両方の当事者には会話と画像とが分断される様子が聞こえる。ユーザの通話品質は悪化し、それは場合によっては、セルラー通信事業者にとって収入の損失を意味する。
特許文献1は、UEがセルラー通信事業者のネットワークに接続した時にUEが接続先の無線アクセスのタイプについてMMEに通知する方法について説明している。例えば、UEが3GPP無線アクセスネットワークと非3GPP無線アクセスネットワークの両方に接続しようとする場合、UEはそのような意図をMMEに通知する。したがって、この従来技術は、UEが非3GPP無線アクセスネットワーク上に接続を有することをMMEに知らせることでこの問題を解決する。この情報によって、MMEは、UEを別のPDN−GWへオフロードすることを決定した時にいつPDN−GWに通知するかを知っていると想定することができる。しかしながら、この従来技術は、UEがオフロードされた時点のMMEとPDN−GWとの間の表示について詳しく述べてはいない。
特許文献2は、UEが保持する複数のインタフェース中の1つの上でデータセッションが輻輳状態にあるか否かを判定することができるプロセスについて記載している。そうである場合、UEはデータセッションを輻輳していない別のインタフェースへ転送することができる。このプロセスは、特定のインタフェース上の特定のセッションの最大処理能力値と、同じインタフェース上のすべてのセッションの処理能力値の総計の比較を含む。比較の結果、そのデータセッションの処理能力値がインタフェース上のすべてのセッションの処理能力値の総計より小さい場合、データセッションは別のインタフェースへ転送される。したがって、この従来技術は、UEの様々なインタフェース上のすべてのデータセッションをUEに常時モニタさせ比較させることで、この問題を解決する。しかしながら、UEの様々なインタフェース上のすべてのデータセッションをUEに常時モニタさせ比較させることはUE内の処理要件を増大させるように思われる。したがって、この従来技術は、他の目的のために振り向けることができるUE内の追加の処理の可能性によってこの問題を解決するということができる。
非特許文献1に基づいて、PDN−GW0104は、UE0100は、非3GPP無線アクセスネットワークを介してPDN−GWへのコネクションを有するため、ホームサブスクリプションサーバ(HSS:Home Subscriber Server)のデータベースを変更しないことを要求する通知をMME0102に送信する。この通知を受けることによって、MME0102は、UE0100が非3GPP無線アクセスネットワークを介してPDN−GW0104に接続されていることを推定することができる。しかしながら、現在、MME0102は、MME0102がUE0100の3GPP無線接続しか制御していないので、PDN−GW0104へのその非3GPP無線アクセス接続を終了するようにUE0100に依頼する手段はない。したがって、PDN−GW0104へのシグナリング経路S0107はまだ存在することになる。
K-M Shaheen, “Method and apparatus for performing attachment procedures”, US Patent Application Publication Number 2008/0181178 A1, July 31, 2008. K-G Chantepie, S-A Orvault, D-B LaBouexiere, J-M-B Corps Nuds and L-S Cesson Sevigne, “Method for the optimized management of resources in a terminal comprising multiple interfaces”, US Patent Application Publication Number 2009/0129274 A1, May 21, 2009.
3GPP TS 23.261 V0.3.0 (2010-03) (Release 10): "IP Flow Mobility and seamless WLAN offload; stage 2". 3GPP TS 22.101 V10.1.0 (2009-12) (Release 10): "Service principles". 3GPP TS 24.301 V9.1.0 (2009-12) (Release 9): "Non-Access-Stratum (NAS) protocol for Evolved Packet System (EPS); Stage 3". B. Haley, et al., "Mobility Header Home Agent Switch Message", RFC 5142, January 2008. R. Wakikawa, et al., "Multiple Care-of Address Registration", RFC 5648, October 2009. 3GPP TS 23.401 V9.3.0 (2009-12) (Release 9): "General Packet Radio Service (GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN) access". 3GPP TS 24.302 V9.1.1 (2009-12)(Release 9): "Access to the 3GPP Evolved Packet Core (EPC) via non-3GPP access networks; stage 3". R. Stewart, "Stream Control Transmission Protocol", RFC 4960, September 2007.
したがって、本発明の目的は、従来技術の上記欠点及び不備な点を克服又は少なくとも実質的に改善することである。より詳細には、本発明の主要な目的は、UEが第1のPDN−GWから第2のPDN−GWへオフロードされた時に、UEの第1のPDN−GWへの追加の接続がある場合に、それらの追加の接続がオフロードに更に確実に考慮されるようにすることである。また、UEが通信事業者のネットワークに同時に接続している場合の別の問題は、複数の接続が存在するためにネットワークがUEをうまくオフロードできないということであり、それを解決することである。
上記目的を達成するために、本発明によれば、移動端末と前記移動端末の通信相手の通信装置との間の通信セッションのパケットの送受信に用いられる経路であって、複数の中継装置を有するネットワークを介して行われる前記パケットの送受信の経路を、前記移動端末の移動により切り替える経路切替システムであって、前記移動端末の移動により、前記移動端末と前記通信装置との間の第1の通信セッションのために送受信される前記パケットを中継する前記中継装置を切り替える際、前記移動端末の移動前に前記中継装置であった第1の中継装置から、前記移動端末の移動後に前記中継装置となる第2の中継装置へ切り替えたことを示す情報を含むメッセージを前記移動端末へ送信するとともに、前記移動端末の接続管理を行う制御装置と、前記メッセージを受信した際、前記移動前の前記移動端末から前記通信装置までの間の経路の一部であって、前記移動端末と前記第1の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理可能な経路以外に、前記移動前の前記移動端末から前記通信装置までの間の経路の一部であって、前記移動端末と前記第1の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理不能な別経路が存在するか否かを判断し、存在する場合に、前記第1の通信セッションとは異なる前記移動端末と前記通信装置との間の第2の通信セッションに関する情報に基づいて前記別経路に対して所定の処理を行う前記移動端末とを、備える経路切替システムが提供される。ここで、制御装置は、後述するMMEに相当し、制御装置によって管理可能な経路及び管理不能な別経路は、例えば、後述する3GPPの経路及び非3GPPの経路それぞれに相当する。また、所定の処理が別経路の除去のための処理である場合、別経路の除去とは、例えば接続が構築される前の状態に戻すことなどを言う。
また、本発明によれば、移動端末と前記移動端末の通信相手の通信装置との間の通信セッションのパケットの送受信に用いられる経路であって、複数の中継装置を有するネットワークを介して行われる前記パケットの送受信の経路を、前記移動端末の移動により切り替える経路切替方法であって、前記移動端末の接続管理を行う制御装置が、前記移動端末の移動により、前記移動端末と前記通信装置との間の第1の通信セッションのために送受信される前記パケットを中継する前記中継装置を切り替える際、前記移動端末の移動前に前記中継装置であった第1の中継装置から、前記移動端末の移動後に前記中継装置となる第2の中継装置へ切り替えたことを示す情報を含むメッセージを前記移動端末へ送信するステップと、前記移動端末が、前記メッセージを受信した際、前記移動前の前記移動端末から前記通信装置までの間の経路の一部であって、前記移動端末と前記第1の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理可能な経路以外に、前記移動前の前記移動端末から前記通信装置までの間の経路の一部であって、前記移動端末と前記第1の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理不能な別経路が存在するか否かを判断し、存在する場合に、前記第1の通信セッションとは異なる前記移動端末と前記通信装置との間の第2の通信セッションに関する情報に基づいて前記別経路に対して所定の処理を行うステップとを、有する経路切替方法が提供される。
また、本発明によれば、移動端末と前記移動端末の通信相手の通信装置との間の通信セッションのパケットの送受信に用いられる経路であって、複数の中継装置を有するネットワークを介して行われる前記パケットの送受信の経路を、前記移動端末の移動により切り替える経路切替システムで用いられる前記移動端末であって、前記移動端末の移動により、前記移動端末と前記通信装置との間の第1の通信セッションのために送受信される前記パケットを中継する前記中継装置を切り替える際、前記移動端末の移動前に前記中継装置であった第1の中継装置から、前記移動端末の移動後に前記中継装置となる第2の中継装置へ切り替えたことを示す情報を含むメッセージを、前記移動端末の接続管理を行う制御装置又は前記移動端末が接続するゲートウェイ装置から受信する受信手段と、前記メッセージを受信した際、前記移動前の前記移動端末から前記通信装置までの間の経路の一部であって、前記移動端末と前記第1の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理可能な経路以外に、前記移動前の前記移動端末から前記通信装置までの間の経路の一部であって、前記移動端末と前記第1の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理不能な別経路が存在するか否かを判断する判断手段と、存在すると判断された場合に、前記第1の通信セッションとは異なる前記移動端末と前記通信装置との間の第2の通信セッションに関する情報に基づいて前記別経路に対して所定の処理を行う処理手段とを、備える移動端末が提供される。
本発明の経路切替システム、経路切替方法、及び移動端末は、移動端末(UE)が第1のPDN−GWから第2のPDN−GWへオフロードされた時に、UEの第1のPDN−GWへの追加の接続がある場合に、それらの追加の接続に対する処理をUE側で決定して行うことができる。
本発明をよりよく理解し実施するために、添付の図面を参照する。
本発明の好ましい実施の形態による、第3世代パートナーシッププログラム(3GPP)に記載されたシステムのネットワークトポロジを示す図 本発明の好ましい実施の形態による、オフロードが実行された時にユーザ装置がその影響を判定するために行う決定のタイプに関するフローチャート 本発明の好ましい実施の形態による、ユーザ装置が行う決定の結果の1つを説明するメッセージシーケンスを示す図 本発明の好ましい実施の形態による、ユーザ装置が行う決定の別の結果を説明するメッセージシーケンスを示す図 本発明の好ましい実施の形態による、オフロードされたパケットデータネットワークゲートウェイへデータセッションを転送する方法を決定するためにユーザ装置が行う決定のフローチャート 本発明の好ましい実施の形態による、ユーザ装置が行う決定の更に別の結果を説明するメッセージシーケンスを示す図 本発明の好ましい実施の形態による、ユーザ装置が別のパケットデータネットワークゲートウェイへオフロードされた時に、ネットワークによってトリガされたパケットデータネットワーク切断の手順を記述するメッセージシーケンスを示す図 本発明の好ましい実施の形態による、第3世代パートナーシッププログラム(3GPP)に記載されたシステムの別のネットワークトポロジを示す図 本発明の好ましい実施の形態による、オフロードが実行された時に、ユーザ装置が同時接続のための追加情報をネットワークに要求する別の手順を説明するメッセージシーケンスを示す図 本発明の好ましい実施の形態による、ネットワークがユーザ装置に対象進化型パケットデータゲートウェイを示す更に別の手順を説明するメッセージシーケンスを示す図 本発明による好ましい装置の機能アーキテクチャを示す図 本発明の好ましい実施の形態による、オフロードされる際に、ネットワークがユーザ装置に対してPDNコネクションを切断するよう要求する際のメッセージシーケンスを示す図 本発明の好ましい実施の形態による、ネットワークによってトリガされたオフロードを確実に適用することができるようにするためにユーザ装置が行う判断方法のフローチャート 本発明の好ましい実施の形態による、ユーザ装置が行う判断の結果を説明するメッセージシーケンス図
以下の説明では、説明を分かりやすくするために、本発明を完全に理解するために、特定の番号、時間、構造、プロトコル名、及びその他のパラメータについて記載する。しかしながら、本発明はこれらの特定の詳細事項なしに実施することができることは当業者には明らかである。別の例では、本発明を不必要に分かりにくくしないために周知のコンポーネント及びモジュールはブロック図で示されている。
<一般的な方法の実施の形態>
本発明は、ネットワークがUEの3GPP無線アクセス接続が第1のPDN−GWから第2のPDN−GWへオフロードされたことをUEに通知する手段を提供する。更に、UEがそのような通知を受信すると、UEは、UEが現在有している進行中の接続へのオフロードの影響を判定する決定プロセスを開始する。例えば、UEが第1のPDN−GWへの非3GPP無線アクセス接続を有している場合、UEは、非3GPP無線アクセス接続を切断、維持又はハンドオーバする決定ができる。そのような目的でUE内に決定機能を有する利益は、それによってUEが、セッションが突然中断され、第2のPDN−GWでセッションを継続するために再度ネゴシエートするのではなく、第1のPDN−GWから第2のPDN−GWへのスムーズなセッションのハンドオーバを試みる機会を提供するということである。なお、以下では、UEが行っている通信のことをセッションと記載しているが、識別可能な通信の単位を表すものであればその表現は問わない。例えば、対象とするレイヤに応じて、コネクション(TCP/UDPコネクション、SCTPコネクション)やフロー(IPフロー)と記載してもよい。
<第1の実施の形態:オフロードトリガ時の一般的なUEのロジック>
UEが、UEが別のPDN−GWにオフロードされたという通知をネットワークから受信すると、UE内の決定機能は、UEが現在有している進行中の接続へのオフロードの影響を決定する必要がある。図2に、オフロードが実行された時にUEがその影響を判定するために行う決定のタイプに関するフローチャートを示す。
この実施の形態では、UE0100がUE0100のIF01000がPDN−GW0104からL−GW0108へオフロードされたという通知をネットワークから受信すると、この機能が開始する(020)。あるいは、ネットワークがUE0100のIF01000をPDN−GW0104からL−GW0108へオフロードしたとUE0100がみなすと、この機能が開始する。なお、UE0100は、UE0100に割り当てられるプリフィックスが変更された場合に、オフロードが実行されたと判断してもよい。この機能は更に進み(S0200)、IF01001上でのPDN−GW0104を介するコネクションを用いて、IF01001上で行われている進行中のデータセッション(データフロー)があるか否かをチェックする(021)。このチェックは、UE0100のプロセッサがUE0100の様々な進行中のクリティカルセッションがUE0100のどの物理インタフェースにマッピングされているかを識別するステップであってもよいが、これに限定されるものではない。本発明では、クリティカルセッションという用語はユーザ又はセルラー通信事業者(すなわち、音声呼)が重要と考えるデータセッションを意味する。なお、PDN−GW0104からL−GW0108へのオフロードが実行された際、UE0100のIF01000上でPDN−GW0104を介して行われていたセッションの継続性を維持する場合、セッションの継続のために必要な処理(SCTPやアプリケーションレベルの機能によるアドレス切り替えなど)がUEによって行っているものとする。
このチェックがIF01001上でPDN−GW0104へのデータセッションがないと考える場合(S0210)、この機能はIF01001とPDN−GW0104との間の非3GPP無線アクセス接続を削除する処理へ移る(025)。削除は、UE0100内のモバイルIPスタックによる、非特許文献5に規定する同時ホーム及びフォーリンバインディング(H)フラグ及びライフタイムを持たないBUメッセージの送信ステップであってもよいが、これに限定されるものではない。なお、不図示ではあが、データセッションの有無によって削除するか否かを判断するのではなく、UE0100は、L−GW0108を介した3G接続の状態を確認し、使用できる帯域やQoSなどが、UE0100が行うセッション又は行う可能性があるセッションにとって十分(不適切)であると判断された場合に非3G接続を削除すると判断してもよい。
このチェックがIF01001上でのPDN−GW0104へのデータセッションがあると考える場合(S0211)、この機能はデータセッションをL−GW0108へ転送することができるか否かを判定する処理へ移る(022)。この判定は、データセッションがストリーム制御送信プロトコル(SCTP)によってサポートされているか、もしそうであれば、SCTP手段でデータセッションを転送することができるとUE0100内のプロセッサが決定するステップであってもよいが、これに限定されるものではない。別の判定手段では、データセッションがアプリケーションレベルのサポート(例えば、インスタントメッセージング)によって転送可能かどうかを判断し、もしそうであれば、インスタントメッセージング手段によりデータセッションを転送することができるとUE0100内のプロセッサが決定するステップであってもよい。
また、セッションが転送可能か否かの判断(022)をする際に、UE0100は、通信に関するオペレータポリシー(フローポリシーやRouting Ruleとも呼ぶ)を参照してもよい。例えば、WLAN無線インタフェース上で行われているセッションに関して、3Gインタフェースを用いて転送してもよいセッションであるとポリシーに記述されている場合に、セッションが転送可能と判断してもよい。この場合、L−GW0108へのオフロードによってIPアドレスが変わっても通信が継続できるセッションであるとポリシーに記載されているセッションを、転送可能なセッションであると判断してもよい。また、WLANインタフェースのみを用いて転送可能と記述されている場合には、セッションを転送できないと判断してもよい。この場合、L−GW0108へのオフロードによってIPアドレスが変わると通信が継続できないセッションであるとポリシーに記載されているセッションを、転送できないセッションであると判断してもよい。なお、ポリシーはUE0100があらかじめ保持している情報であってもよいし、コアネットワーク内に位置するANDSFサーバ(Access Network Discovery and Selection Function)から動的に取得した情報であってもよい。全てのセッションの転送が完了し、非3GPP接続上にセッションがなくなった際にはS0210以降の処理を行う。
データセッションをL−GW0108へ転送することができないと判定された場合(S0220)、この機能はUE0100のIF01000をL−GW0108へオフロードしないようにネットワークに要求する(023)。この要求は、UE0100がL−GW0108へのオフロードを希望しないという表示を含むメッセージをUE0100がネットワークへ送信するステップであってもよいが、これに限定されるものではない。要求がUE0100によって送信されると(S0230)、この機能は終了する(029)。IF0100をオフロードしないようにというUE0100の要求をネットワークが受け入れるか又は拒絶するかに基づいてUE0100がとる次のアクションを後の実施の形態(実施の形態5及び6)に記載する。
なお、不図示ではあるが、S0220において、非3GPP接続上で行われていたセッションの中に、L−GW0108へ転送することができないと判断されたセッションがあった場合でも、UE0100はネットワークに対してオフロードをキャンセルするよう要求せずに、PDN−GW0104への非3GPP接続を維持して、通信を継続してもよい。つまり、L−GW0108へ転送することができないと判断されたセッションは、3GPP接続がL−GW0108へオフロードされた後でも、PDN−GW0104を介した非3GPP接続を用いて継続される。L−GW0108へ転送できないセッションとは、L−GW0108へのオフロードによってIPアドレスが変わってしまうと通信が維持できなくなってしまうセッションや、非3GPP接続のみを使用するようポリシーに記述されているフロー等である。また、S0220において、3GPP接続上で行われていたセッションの中に、L−GW0108へ転送できないと判断されたセッションがあった場合でも、そのセッションが非3GPP接続へ転送することができるセッションである場合、つまり3GPP接続だけでなく非3GPP接続を使用することが可能なセッションであると判断できる場合、非3GPP接続へそのセッションを転送することで、非3GPP接続を用いて通信を継続する。これにより、L−GW0108へ転送できないセッションが3GPP接続上にあったとしても、非3GPP接続を用いてセッションを継続することができるため、3GPP接続に関するオフロードをキャンセルする必要がなくなる。なお、3GPP接続上のセッションを非3GPP接続へ転送することが可能か否かについて記述されたポリシーを参照してもよい。
データセッションをL−GW0108に転送することができると判定された場合(S0221)、この機能はセッションをL−GW0108へ転送する(024)。転送は、UE0100内のSCTPプロトコルがCN0106とネゴシエートして、L−GW0108によって割り当てられたIPアドレスへのセッションの転送を開始するステップであってもよいが、これに限定されるものではない。例えば、L−GW0108へオフロードされたという通知を受信する前に非3GPP接続で使用していたアドレスを、UE0100宛てパケットの転送先アドレスとしてL−GW0108へ登録するステップであってもよい。その登録に用いられるメッセージは、L−GW0108によって割り当てられたIPアドレスをホームアドレスとして含み、非3GPP接続で使用していたアドレスをケアオブアドレスとして含むバインディングアップデートメッセージであることが望ましい。データセッションが転送されると(S0240)、この機能は、UE0100によってL−GW0108への同時接続が要求されているか否かを判定する(026)。この判定は、オペレータポリシーを参照し、オフロードされたセッションに関するフローが3GPP接続と非3GPP接続の両方を用いて通信可能なフローであるか否か、又は3GPP接続と非3GPP接続の両方を用いる必要があるフローであるか否かを確認することでおこなわれてもよい。また、オフロードが実行される前に、PDN−GW0104に対して、IF01000(3GPP無線インタフェース)とIF01001(非3GPP無線インタフェース)の両方で確立された同時接続のためのコネクションを有していたか否かを確認することで行われてもよい。つまり、同時接続のためのコネクションを有していた場合には、3GPP接続と非3GPP接続の両方を使用していたセッションが存在していたことを意味する。なお、同時接続のためのコネクションとは、同じHoAが割り当てられた3GPP接続上のPDNコネクションと非3GPP接続上のPDNコネクションを示している。さらには、グラフィックユーザインタフェース(GUI)による、ユーザ又はUE0100内のローカルに記憶されたユーザ事前構成ポリシーへの問い合わせであってもよいが、これに限定されるものではない。
UE0100がL−GW0108への同時接続を有さないと判定されると(S0260)、この機能は終了する(029)。UE0100がL−GW0108への同時接続を有すると判定されると(S0261)、この機能は同時接続を達成する方法に関する追加情報をネットワークに問い合わせる(027)。問い合わせは、UE0100内のオープンモバイルアライアンスデバイス管理(OMA−DM)スタックがネットワーク内にあるアクセスネットワークディスカバリ及び選択機能(ANDSF)へ問い合わせを送信するステップであってもよいが、これに限定されるものではない。ネットワークがUE0100に必要な情報を提供すると(S0270)、UE0100は、L−GW0108への同時接続のためにネットワークによって提供された情報(例えば、L−GW0108のIPアドレスやポリシー)を使用しようと試みる(028)。情報の使用は、UE0100がL−GW0108への同時接続のために必要な位置情報(UE0100宛てパケットの転送先アドレスとしてホームアドレスを登録)を登録するステップや、ネットワークによって提供されたフローポリシーを適用するステップであってもよいが、これに限定されるものではない。ホームアドレスを登録する場合は、L−GW0108によって割り当てられたIPアドレスをケアオブアドレスとして含むバインディングアップデートメッセージであることが望ましい。UE0100によって情報が適用されると(S0280)、この機能は終了する(029)。
<第2の実施の形態:UEがn3Gとの接続を終了する手順>
図2に示すように、UEは、UEが第1のPDN−GWから第2のPDN−GWへオフロードされた時に行う決定がいくつかある。図3は、UEが行う決定の結果の1つを説明するメッセージシーケンスを示す。
この実施の形態では、UE0100の両方のインタフェース(IF01000及びIF01001)が全くデータパケットを送受信していないものとする。また、UE0100の両方のインタフェースがPDN−GW0104に接続されているものとする。IF01000は、S−GW0103を介してPDN−GW0104に接続されている(S0300)。IF01001は、ePDG0105を介してPDN−GW0104に接続されている(S0301)。更に、UE0100は、ネットワークによって指定されたトラッキングエリア内にはない領域へ移動しているものとする。3GPPでは、ネットワークはトラッキングエリアと呼ばれるエリアを定めている。UEは、特定のトラッキングエリア内に位置する間は、UEのロケーションについてネットワークを更新する必要がない。UEは、指定されたトラッキングエリアを離れると、UEの新しいロケーションについてネットワークを更新しなければならない。更新されたロケーションを用いて、ネットワークは新しいトラッキングエリアをUEのために指定することができる。
UE0100は、ネットワークによって定義されたトラッキングエリア内に指定されていないセル内へ移動したことを検出し、MME0102へトラッキングエリアアップデート(TAU、Tracking Area Update)メッセージを送信する(S0302)。この実施の形態では、IF0100がeNB0107の通信圏内へ移動しているものとする。このTAUメッセージは、UE0100がネットワークによって定義されたトラッキングエリア内にないセル内へ移動したことをMME0102に知らせるために、移動先セルのセル識別子を含む。UE0100からのTAUメッセージを検証した後で、MME0102はUE0100からのTAUメッセージを受け付け、トラッキングエリアアクセプト(TAR)メッセージで応答する(S0303)。このTARメッセージは、ネットワークがUE0100のために定義した新しいトラッキングエリアを含む。MME0102は、UEから受信したTAUメッセージによってUEが新しいロケーションへ移動したことを検出するので、MME0102はUE0100をトリガして別のPDN−GWへオフロードすることができる。
この検出は、MME0102が、UEの移動先の3GPPセルをどのPDN−GWが担当しているかについてのマッピングを確認するステップであってもよいが、これに限定されるものではない。MME0102は、デタッチ(切り離し)の理由がSIPTOのためであることをUE0100に知らせるSIPTOタイプを備えたデタッチ要求メッセージ(Detach Request Message)を送信する(S0304)。この実施の形態では、UE0100は、IF01000上に1つのPDNコネクションしか有しておらず、MME0102はデタッチ要求メッセージを送信するものとする。MME0102が3GPP無線アクセス上の最後のPDNコネクションに対してデタッチ要求メッセージを送信するというこの論理は、非特許文献3に記載されている。
MME0102がUE0100をデタッチすると、MME0102はS−GW0103及びPDN−GW0104が保持するUE0100に関するベアラを削除する。MME0102は、UE0100に関するベアラを削除するということをS−GW0103に伝えるベアラ削除コマンドメッセージをS−GW0102へ送信する(S0305)。ベアラ削除コマンドメッセージは、S−GW0103にどのベアラを削除するか知らせるベアラ識別子を含む。同様に、S−GW0103は、UE0100のベアラを削除するということをPDN−GW0104に知らせるベアラ削除コマンドメッセージをPDN−GW0104へ送信する(S0306)。PDN−GW0104は、非特許文献6に記載された手順に従ってUE0100のベアラを削除する(S0307)。
デタッチ要求メッセージ内にはSIPTOタイプがあるので、UE0100は、MME0102がUE0100を別のPDN−GWへオフロードしようとしていることを理解することができる。この実施の形態では、UE0100がSIPTOタイプを含むデタッチ要求メッセージを受信すると、UE0100はネットワークにリアタッチ(再接続)しようとする。UE0100は、PDN接続要求メッセージ(PDN connectivity request message)と共にアタッチ要求メッセージ(Attach Request Message)をMME0102へ送信する(S0308)。MME0102は、非特許文献6に記載された手順に従ってL−GW0108とのUE0100のベアラを設定する(S0309)。ネットワーク内のUE0100のベアラが首尾よく設定されると、MME0102はアタッチ受付メッセージ(Attach Accept Message)とPDN接続受付メッセージ(PDN Connectivity Accept Message)を送信することによりUE0100に対してベアラの準備ができたことをUE0100に通知する(S0310)。
この実施の形態では、UE0100はIF01000及びIF01001上にセッションを有さないことになっているため、図2に規定した論理に従って、UE0100は、IF01001とPDN−GW0104との間の接続を削除する(図2の025)。UE0100は、IF01001とPDN−GW0104との間の接続を終了することをPDN−GW0104に通知するために、ライフタイムがゼロに設定されたBUメッセージをPDN−GW0104へ送信する(S0311)。このBUメッセージを受けたPDN−GW0104は、IF01001への接続を削除する。この削除は、PDN−GW0104がそのバインディングキャッシュ内の影響を受けるエントリを削除するステップであってもよいが、これに限定されるものではない。IF01001とPDN−GW0104との間の接続が削除されると、UE0100は、非特許文献7に記載されたトンネル切断手順に従ってePDG0105との間の接続を削除する(S0312)。
なお、UE0100は、L−GW0108を介した3G接続の状態を確認し、使用できる帯域やQoSなどが、UE0100が行うセッション又は今後行う可能性があるセッションにとって十分であると判断された場合に非3G接続を削除すると判断してもよい。3G接続の状態の確認とは、3G接続上でUE0100が使用することが許可された帯域と、実際にUE0100が行うセッション又は行う可能性があるセッションに必要な帯域を比較することによって行われる。例えば、許可された帯域の方が大きい場合は非3G接続を削除し、一方実際の通信に必要な帯域の方が大きい場合は非3G接続を維持する。UE0100が行うセッションについての情報は、UE0100が保持するポリシーに記述されていてもよい。このように、オフロードが実行された後の状況に基づいて非3G接続が必要か否かを判断することで、不要な非3GPP接続を確保してしまうことを防ぐことができる。
以下の例で、説明を分かりやすくするためにこの実施の形態について説明する。UE0100は、現在、通信事業者のネットワーク(PDN−GW0104)へのセルラー無線接続とWLAN無線接続の両方を有し、データセッションは有していない。UE0100のユーザはショッピング複合施設に入り、UE0100はショッピング複合施設を担当するセルがトラッキングエリア内にないことを検出する。UE0100はロケーションの変更についてネットワークを更新し、ネットワークはL−GW0108がUE0100の現在のロケーションに近いことを認識する。ネットワークは、UE0100にネットワークからデタッチしてリアタッチするように依頼することによりUE0100のセルラー無線インタフェースをL−GW0108へオフロードする。
セルラー無線インタフェースがL−GW0108に首尾よく接続すると、UE0100はWLAN無線インタフェース接続の扱いを決定する。1つの方法は、UE0100がセルラー無線インタフェースがオフロードされたことをGUIを介してユーザに知らせ、WLAN無線インタフェース接続について同じ処理を行うか否かをユーザに尋ねるという方法である。ユーザは、WLAN無線インタフェースの接続を終了する方を好み、UE0100にそうするように命じるものとする。あるいは、UE0100がオフロードを検出した場合、UE0100がWLAN無線インタフェースを切断するという静的なポリシーでUE0100を構成することもできる。なお、WLAN無線インタフェースの切断は、先述したように、非3Gインタフェース上にセッションを有さないため、セッションの転送の必要がないとの判断を行った後に行われる。UE0100は、PDN−GW0104とのWLAN無線インタフェースの接続を切断する。
なお、図2には示されていないが、WLAN無線インタフェース上にデータセッションを有さなかったとしても、PDN−GW0104を介した非3G接続を用いて通信をする可能性がある場合は、接続を終了せずに維持すると判断してもよい。また、L−GW0108を介した3G接続の状態を確認し、使用できる帯域やQoSなどがUE0100にとって不十分である場合に非3G接続を維持すると判断してもよい。PDN−GW0104を介した非3G接続を用いて通信をする可能性があるか否かを示す情報がオペレータポリシーに記述されていてもよい。
<第3の実施の形態:UEがSCTPを介してセッションを首尾よく転送する手順>
図2に示すように、UEは、UEが第1のPDN−GWから第2のPDN−GWへオフロードされた時に行う決定がいくつかある。図4は、UEが行う決定の別の結果を説明するメッセージシーケンスを示す。
この実施の形態では、UE0100の両方のインタフェース(IF01000及びIF01001)がPDN−GW0104に接続されているものとする。IF01000は、S−GW0103を介してPDN−GW0104に接続されている(S0300)。IF01001は、ePDG0105を介してPDN−GW0104に接続されている(S0301)。また、UE0100は、現在IF01001上にアクティブなデータセッションを1つだけ有しているものとする。IF01000では、UE0100は現在全くデータパケットを送受信していない。更に、UE0100は、ネットワークによって指定されたトラッキングエリア内にはない領域へ移動しているものとする。3GPPでは、ネットワークは、UEのために特定のトラッキングエリアを指定して、UEが指定されたトラッキングエリア内に位置する場合にUEのロケーションについてネットワークを更新する必要がないことをUEに知らせる。UEは、指定されたトラッキングエリアを離れると、UEの新しいロケーションについてネットワークを更新しなければならない。更新されたロケーションを用いて、ネットワークは新しいトラッキングエリアをUEのために指定することができる。
この実施の形態では、ネットワークに対してUEのロケーションを更新し、PDN−GW0104からL−GW0108へIF01000をオフロードするステップは、図3で説明したステップ(S0300〜S0310)と同様であるため、説明を省略する(S0400)。この実施の形態では、UE0100がIF01001上にデータセッションを有することになっているので、図2に指定する論理に従って、UE0100は、SCTPを使用して非特許文献8に記載された手順に従ってデータセッションをL−GW0108へ転送する(S0401)。なお、アプリケーションレベルの機能によりアドレスの切り替えが可能である場合は必ずしもSCTPを用いる必要はない。この実施の形態では、セッションは首尾よくL−GW0108を介するパスへ転送されたものとする。データセッションが転送されると、UE0100は、IF01001とPDN−GW0104との間の接続を終了することをPDN−GW0104に通知するために、ライフタイムがゼロに設定されたBUメッセージをPDN−GW0104へ送信する(S0402)。PDN−GW0104は、IF01001への接続を削除する。この削除は、PDN−GW0104がそのバインディングキャッシュ内の関連するエントリを削除するステップであってもよいが、これに限定されるものではない。IF01001とPDN−GW0104との間の接続が削除されると、UE0100は、非特許文献7に記載されたトンネル切断手順に従ってePDG0105との接続を削除する(S0403)。
なお、UE0100は、セッションの転送が完了した後、L−GW0108を介した3G接続の状態を確認し、使用できる帯域やQoSなどが、UE0100が転送したセッション又は今後行う可能性があるセッションにとって十分であると判断された場合に非3G接続を削除すると判断してもよい。3G接続の状態の確認とは、3G接続上でUE0100が使用することが許可された帯域と、実際にUE0100が行うセッション又は行う可能性があるセッションに必要な帯域を比較することによって行われる。例えば、許可された帯域の方が大きい場合は非3G接続を削除し、一方実際の通信に必要な帯域の方が大きい場合は非3G接続を維持する。UE0100が行うセッションについての情報は、UE0100が保持するポリシーに記述されていてもよい。このように、オフロードが実行された後の状況に基づいて非3G接続が必要か否かを判断することで、不要な非3GP接続を確保してしまうことを防ぐことができる。
以下の例で、説明を分かりやすくするためにこの実施の形態について説明する。UE0100は、現在、通信事業者のネットワーク(PDN−GW0104)へのセルラー無線接続とWLAN無線接続の両方を有し、WLAN無線インタフェース上にインターネットデータセッションを有する。UE0100のユーザは、ショッピング複合施設に入り、UE0100はショッピング複合施設を担当するセルがトラッキングエリア内にないことを検出する。UE0100はロケーションの変更についてネットワークを更新し、ネットワークはL−GW0108がUE0100の現在のロケーションに近いことを認識する。ネットワークは、UE0100にネットワークからデタッチしてリアタッチするように依頼することによりUE0100のセルラー無線インタフェースを別のPDN−GW(L−GW0108)へオフロードする。
セルラー無線インタフェースがL−GW0108に首尾よく接続すると、UE0100はWLAN無線インタフェース接続上のデータセッションの扱いを決定する。1つの方法は、UE0100が、セルラー無線インタフェースがオフロードされたことをGUIを介してユーザに知らせ、ユーザがWLAN無線インタフェース上のデータセッションをオフロードされたL−GW0108へ転送したいか否かをユーザに尋ねるという方法である。ユーザは転送を希望し、UE0100にそうするように命じるものとする。あるいは、UE0100がオフロードを検出した場合、UE0100がデータセッションを転送するよう記述された静的なポリシーでUE0100を構成することもできる。UE0100は、データセッションをL−GW0108へ転送する。成功すると、UE0100は、PDN−GW0104及びePDG0105とのWLAN無線インタフェース接続を終了する。なお、WLAN無線インタフェース上にデータセッションがあったとしても、ユーザが転送を希望しない場合や、ポリシーには転送するよう記述されていない場合には、データセッションの転送は行われない。
<第4の実施の形態:モバイルIPを用いたフローの転送の変形形態>
上記実施の形態(第3の実施の形態)では、UEがデータセッションをオフロードされたPDN−GWへ転送するために用いる方法として、SCTPを使用する方法について説明した。図5は、データセッションをオフロードされたPDN−GWへ転送する方法を判定するためにUEが行う決定のフローチャートである。
この機能は、UE0100がデータセッションをオフロードされたPDN−GWへ転送する決定をした時に開始する(050)。この機能は更に進み(S0500)、SCTPを用いてデータセッションをうまく転送することができるか否かをチェックする(051)。チェックでSCTPを用いてデータセッションをうまく転送することができると判定されると(S0510)、この機能は終了する(055)。チェックでSCTPを用いてデータセッションをうまく転送することができないと判定されると(S0511)、この機能はCN0106とのモバイルIPシグナリングを用いてデータセッションを転送することができるか否かを判定する(052)。この判定は、UE0100内のモバイルIPスタックが、PDN−GW0104によって割り当てられたHoAとL−GW0108によって割り当てられたIPアドレス(IP.0108.Addr)をケアオブアドレスとして含むBUメッセージをCN0106へ送信するステップであってもよいが、これに限定されるものではない。このバインディングを登録することによって、CN0106は、HoAの代わりにIP.0108.Addrへデータセッションを送信する。
判定がUE0100がモバイルIPアドレスバインディングを実行することができるということを意味する場合(S0520)、この機能はIF01001とPDN−GW0104との間の非3GPPアクセス接続を維持することを決定する(054)。接続を維持する目的は、CN0106でのモバイルIPバインディングをアクティブにするために、PDN−GW0104によって割り当てられたHoAを維持することである。接続が維持されると(S0540)、この機能は終了する(055)。判定が、UE0100はCN0106とのモバイルIPアドレスバインディングを実行することができないということを意味する場合(S0521)、この機能はPDN−GW0104とのモバイルIPアドレスバインディングを実行しようと試みる(053)。この試みは、UE0100内のモバイルIPスタックがPDN−GW0104によって割り当てられたHoAとL−GW0108によって割り当てられたIPアドレス(IP.0108.Addr)をケアオブアドレスとして含むBUメッセージをPDN−GW0104へ送信するステップであってもよいが、これに限定されるものではない。このバインディングによって、PDN−GW0104は、L−GW0108を介してHoAへのデータパケットアドレスをUE0100へ引き続き送信する。
なお、図5において、SCTPを用いてセッションを転送できるか否かのチェック(051)は、必ずしも行う必要はなく、モバイルIPを用いてセッションを転送できるか否かのチェック(052又は053)から開始してもよい。また、図5において、CN0106に対してモバイルIPのアドレスバインディングを登録することができるか否かのチェック(052)は、必ずしも行う必要はなく、PDN−GW0104へアドレスバンディングを登録することができるか否かのチェック(053)から開始してもよい。
この試みによってUE0100がモバイルIPアドレスバインディングを実行することができる場合(S0530)、この機能は、IF01001とPDN−GW0104との間の非3GPPアクセス接続を維持することを決定する(054)。接続を維持する目的は、PDN−GW0104によって割り当てられたHoAを保存してPDN−GW0104でのモバイルIPバインディングをアクティブにすることである。接続が維持されると(S0540)、この機能は終了する(055)。試みによってUE0100がモバイルIPアドレスバインディングを実行することができない場合(S0531)、この機能は終了する(055)。
以下の例で、説明を分かりやすくするためにこの実施の形態について説明する。UE0100は、現在、通信事業者のネットワーク(PDN−GW0104)へのセルラー無線接続とWLAN無線接続の両方を有し、WLAN無線インタフェース上にインターネットデータセッションを有する。UE0100のユーザはショッピング複合施設に入り、UE0100はショッピング複合施設を担当するセルがトラッキングエリア内にないことを検出する。UE0100はロケーションの変更についてネットワークを更新し、ネットワークはL−GW0108がUE0100の現在のロケーションに近いことを認識する。ネットワークは、UE0100にネットワークからデタッチしてリアタッチするように依頼することによりUE0100のセルラー無線インタフェースをPDN−GWへオフロードする。セルラー無線インタフェースがPDN−GWにうまく接続すると、UE0100は、WLAN無線インタフェース接続上のデータセッションの扱いを決定する。1つの方法は、UE0100がセルラー無線インタフェースがオフロードされたことをGUIを介してユーザに知らせ、ユーザがWLAN無線インタフェース上のデータセッションをオフロードされたPDN−GW(L−GW0108)へ転送したいか否かをユーザに尋ねるという方法である。ユーザは転送を希望し、UE0100にそうするように命じるものとする。
あるいは、UE0100がオフロードを検出した場合、UE0100がデータセッションを転送しようと試みる静的なポリシーでUE0100を構成することもできる。UE0100は、SCTP又はモバイルIPによってデータセッションをL−GW0108へ転送する。成功すると、データセッションの転送がSCTPによって実行された場合には、UE0100は、PDN−GW0104及びePDG0105とのWLAN無線インタフェース接続を終了する。データセッションの転送がモバイルIPによって実行された場合には、UE0100は、PDN−GW0104及びePDG0105とのWLAN無線インタフェース接続を引き続き維持する。モバイルIPの場合、PDN−GW0104との接続を維持する目的は、PDN−GW0104によって割り当てられたHoAを保存することである。これが実行されない場合、ネットワークは、HoAがもはや使用されていないと考え、HoAを別のノードに割り当てる。UE0100は、CN0106とのデータ通信のためにシグナリング経路S0107を引き続き使用してはならず、その代わりに、シグナリング経路(S0100、S0108)を使用して、ネットワークによってトリガされたオフロードを利用する。
<第5の実施の形態:SIPTOのキャンセルをネットワークが受け付ける場合>
図2に示すように、UEは、UEが第1のPDN−GWから第2のPDN−GWへオフロードされた時に行う決定がいくつかある。図6は、UEが行う決定の別の結果を説明するメッセージシーケンスを示す。
この実施の形態では、UE0100の両方のインタフェース(IF01000及びIF01001)がPDN−GW0104に接続されているものとする。IF01000は、S−GW0103を介してPDN−GW0104に接続されている(S0300)。IF01001は、ePDG0105を介してPDN−GW0104に接続されている(S0301)。また、UE0100は、現在、IF01001上にアクティブなデータセッションを1つだけ有しているものとする。IF01000では、UE0100は現在全くデータパケットを送受信していない。更に、UE0100は、ネットワークによって指定されたトラッキングエリア内にはない領域へ移動しているものとする。3GPPでは、ネットワークは、UEのために特定のトラッキングエリアを指定して、UEが指定されたトラッキングエリア内に位置する場合に、UEのロケーションについてネットワークを更新する必要がないことをUEに知らせる。UEは指定されたトラッキングエリアを離れると、UEの新しいロケーションについてネットワークを更新しなければならない。更新されたロケーションを用いて、ネットワークは新しいトラッキングエリアをUEのために指定することができる。
この実施の形態では、ネットワークに対してUEのロケーションを更新し、PDN−GW0104からL−GW0108へIF01000をオフロードするステップは、図3で記載したステップ(S0300〜S0310)と同様であるため、説明を省略する(S0500)。この実施の形態では、UE0100がIF01001上にデータセッションを有することになっているので、図5に指定する論理に従って、UE0100はデータセッションをL−GW0108へ転送しようと試みる(S0501)。この実施の形態では、データセッションはうまく転送されていないものとする。更に、CN0106とのセッションを中断させないために、ユーザはL−GW0108へのオフロードを好まない。したがって、UE0100は、接続性をPDN−GW0104へ戻すように求めるPDN接続要求メッセージをMME0102へ送信する(S0502)。このPDN接続要求メッセージ内には、UE0100がPDN−GW0104へ接続を戻したいというMME0102への表示(例えば、PDN−GW0104の識別)がある。
この実施の形態では、MME0102は、UE0100からのPDN−GW0104への転送要求を受け付けるものとする。MME0102は、非特許文献6に記載された手順に従ってPDN−GW0104とのUE0100のベアラを設定する(S0503)。ネットワーク内のUE0100のベアラがうまく設定されると、MME0102は、PDN接続受付メッセージを送信することによりUE0100に対してベアラの準備ができたことをUE0100に通知する(S0504)。MME0102がPDN−GW0104へのUE0100の再接続を受け付けると、MME0102もL−GW0108のUE0100ベアラを削除する。ベアラは、非特許文献6に記載する手順に従って削除される(S0505)。
以下の例で、説明を分かりやすくするためにこの実施の形態について説明する。UE0100は、現在、通信事業者のネットワーク(PDN−GW0104)へのセルラー無線接続とWLAN無線接続の両方を有し、WLAN無線インタフェース上にインターネットデータセッションを有する。UE0100のユーザはショッピング複合施設に入り、UE0100はショッピング複合施設を担当するセルがトラッキングエリア内にないことを検出する。UE0100はロケーションの変更についてネットワークを更新し、ネットワークはL−GW0108がUE0100の現在のロケーションに近いことを認識する。ネットワークは、UE0100にネットワークからデタッチしてリアタッチするように依頼することによりUE0100のセルラー無線インタフェースをPDN−GWへオフロードする。同時に、PDN−GW0104は、引き続きインターネットデータセッションからWLAN無線インタフェース(IF01001)を介してUE0100へパケットを転送する。
セルラー無線インタフェースがPDN−GWにうまく接続すると、UE0100は、IF01001とPDN−GW0104との間の接続を終了する前に、WLAN無線インタフェース接続上のデータセッションの扱いを決定する。データセッションを転送することができるか否かを判定した後でのみ接続を終了することの利点は、UEが通信のための元のIPアドレス(すなわち、HoA)を維持することができ、進行中のデータセッションのための通信アドレスを変更する必要がないということである。1つの方法は、UE0100がセルラー無線インタフェースがオフロードされたことをGUIを介してユーザに知らせ、ユーザがWLAN無線インタフェース上のデータセッションをオフロードされたPDN−GW(L−GW0108)へ転送したいか否かをユーザに尋ねるという方法である。ユーザは転送を希望し、UE0100にそうするように命じるものとする。あるいは、UE0100がオフロードを検出した場合に、UE0100がデータセッションを転送することが記述された静的なポリシーでUE0100を構成することもできる。この場合、UE0100は、データセッションをL−GW0108へ転送する。
しかしながら、UE0100は、L−GW0108へのデータセッションの転送に成功しない。UE0100は、ユーザが現在のデータセッションを中断させてもかまわないか否かを知る必要がある。1つの方法は、データセッションの転送が失敗したことをGUIを介してユーザに知らせ、セッションを中断してよいか否かをユーザに尋ねるという方法である。ユーザはセッションを中断させたいと考えず、UE0100にその旨命じるものとする。あるいは、ある種のデータセッションは中断することができないという静的なポリシーでUE0100を構成することができる。この場合、UE0100は、ネットワークにPDN−GW0104へ接続を戻すように要求する。ネットワークはこの要求を受け付け、UE0100は引き続きIF01000とPDN−GW0104との間の接続を使用することができるものとする。
<第6の実施の形態:SIPTOのキャンセルをネットワークが受け付けない場合>
上記実施の形態(第5の実施の形態)では、ネットワークは、UE0100をPDN−GW0104へ接続を戻すことが想定されていた。この実施の形態では、ネットワークは、UE0100をPDN−GW0104へ接続を戻さないものとする。したがって、MME0102がUE0100からPDN接続性要求メッセージを受信すると(S0502)、MME0102はPDN接続性要求を拒絶する。そのような拒絶は、ネットワークが他のすべての機能よりもSIPTOを優先させるという明確な表示であってもよい。したがって、UEが引き続きネットワーク内をローミングして別のSIPTOコマンドを受信すると、UE0100は、SIPTOのトリガ時にネットワークがセッションの移動性を提供しないことを認識しているため、データセッション転送プロセスを実行しないという選択をすることができる。
<第7の実施の形態:ネットワークによるPDN−GW0104へのn3G(非3G)接続の削除>
ネットワークがUEを別のPDN−GWへオフロードした時にネットワークがUEの非3GPP無線アクセス接続を終了することが可能である。この実施の形態の利点は、UEがオフロードされたという表示が非3GPP無線アクセスネットワーク上で送信されるため、3GPP無線アクセスネットワーク上でUEとMMEとの間で使用されるシグナリングに変化がないという点である。図7は、UEが別のPDN−GWへオフロードされた時のネットワークによってトリガされたPDN切断の手順を記載するメッセージシーケンスを示す。
この実施の形態では、UE0100の両方のインタフェース(IF01000及びIF01001)がPDN−GW0104に接続されているものとする。IF01000は、S−GW0103を介してPDN−GW0104に接続されている(S0300)。IF01001は、ePDG0105を介してPDN−GW0104に接続されている(S0301)。また、UE0100は、ネットワークによって指定されたトラッキングエリア内にはない領域へ移動しているものとする。3GPPでは、ネットワークは、UEのために特定のトラッキングエリアを指定して、UEが指定されたトラッキングエリア内に位置する場合にUEのロケーションについてネットワークを更新する必要がないことをUEに知らせる。UEは、指定されたトラッキングエリアを離れると、UEの新しいロケーションについてネットワークを更新しなければならない。更新されたロケーションを用いて、ネットワークは新しいトラッキングエリアをUEのために指定することができる。
この実施の形態では、ネットワークに対してUEのロケーションを更新するステップは、図3で記載したステップ(S0300〜S0303)と同様であるため、説明を省略する(S0700)。MME0102はUEが新しいロケーションへ移動したことを検出しているので、MME0102はUE0100をトリガして別のPDN−GWへオフロードすることができる。この検出は、MME0102が、UEの移動先の3GPPセルをどのPDN−GWが担当しているかについてのマッピングを確認するステップであってもよいが、これに限定されるものではない。MME0102は、デタッチ要求メッセージをUEに送信する(S0701)。この実施の形態では、UE0100はIF01000上に1つのPDN接続しか有しておらず、MME0102はデタッチ要求メッセージを送信するものとする。MME0102が3GPP無線アクセス上の最後のPDN接続に対してデタッチメッセージを送信するというこの論理は、非特許文献3に記載されている。
MME0102がUE0100をデタッチすると、MME0102はS−GW0103及びPDN−GW0104が保持するUE0100のベアラを削除する。MME0102は、UE0100のベアラをSIPTOのために削除するということをS−GW0103に伝えるベアラ削除コマンドメッセージをS−GW0102へ送信する(S0702)。ベアラ削除コマンドメッセージは、S−GW0103にどのベアラを削除するかを知らせるためにベアラ識別子を含む。同様に、S−GW0103は、SIPTOのためにUE0100のベアラを削除するということをPDN−GW0104に知らせるベアラ削除コマンドメッセージをPDN−GW0104へ送信する(S0703)。PDN−GW0104は、非特許文献6に記載された手順に従ってUE0100のベアラを削除する(S0704)。UE0100は、ネットワークへ接続を戻してL−GW0108への接続性を得ようとする。このステップは図3で記載したステップ(S0308〜S0310)と同様であるため、説明を省略する(S0705)。
PDN−GW0104は、UE0100が別のPDN−GWへオフロードされたことと、UE0100が現在IF01001を介してPDN−GW0104への接続を有していることを理解しているため、PDN−GW0104はIF01001への接続を終了する選択ができる。PDN−GWがIF01001への接続を即時終了する1つの理由は、PDN−GW0104が、その接続を使ったUE0100のアクティビティを検出しないということである。PDN−GWがIF01001への接続を即時終了する別の理由は、UEがオフロードされた時はいつでも、PDN−GWはUEへの残っているPDN接続をすべて終了するという構成のポリシーをネットワークが有しているということである。
したがって、PDN−GW0104は、接続を終了するBRIメッセージ(Binding Revoke Indication)をIF01001へ送信する(S0706)。この実施の形態では、BRIメッセージは、接続が終了される理由がUE0100が別のPDN−GWへオフロードされたことであるとUE0100に知らせる理由コードを含む。UE0100は、IF01001とPDN−GW0104との間の接続の終了を受け付け、PDN−GW0104へBRAメッセージ(Binding Revoke Accept)を送信する(S0707)。IF01001とPDN−GW0104との間の接続が削除されると、UE0100は、非特許文献7に記載されたトンネル切断手順に従ってePDG0105との接続を削除する(S0708)。
以下の例で、説明を分かりやすくするためにこの実施の形態について説明する。UE0100は、現在、通信事業者のネットワーク(PDN−GW0104)へのセルラー無線接続とWLAN無線接続の両方を有している。UE0100のユーザはショッピング複合施設に入り、UE0100はショッピング複合施設を担当するセルがトラッキングエリア内にないことを検出する。UE0100はロケーションの変更についてネットワークを更新し、ネットワークはL−GW0108がUE0100の現在のロケーションに近いことを認識する。ネットワークは、UE0100にネットワークからデタッチしてリアタッチするように依頼することによりUE0100のセルラー無線インタフェースをL−GW0108へオフロードする。セルラー無線インタフェースがL−GW0108に首尾よく接続すると、UE0100が別のPDN−GWへオフロードされたことを知るPDN−GW0104は、WLAN無線インタフェースを介してUEがPDN−GW0104に依然として接続されていることを検出する。PDN−GW0104は、UEがオフロードされた時には常にUEに対するあらゆる残りのPDN接続を終了するものとする。したがって、PDN−GW0104は、UE0100のWLAN無線インタフェース接続を終了する。
<第8の実施の形態:ネットワークによる別のPDN−GWへのn3G接続のハンドオーバ>
上記実施の形態(第7の実施の形態)では、UEが第2のPDN−GWへオフロードされた時には、ネットワークは第1のPDN−GWへのUEのあらゆる残りの非3GPP無線アクセス接続を終了することが想定されていた。この実施の形態では、ネットワークは、非3GPP無線アクセス接続を第1のPDN−GWから第2のPDN−GWへオフロードするようにUEに依頼するものとする。したがって、第1のPDN−GWは、非特許文献4に記載する手順を用いてUEのホームエージェントを第1のPDN−GWから第2のPDN−GWに切り替える。第1のPDN−GWが第2のPDN−GWを知る方法は、第1のPDN−GWがUEのオフロード先のPDN−GW上のホームサブスクリプションサーバ(HSS)に尋ねるという方法であるが、これに限定されるものではない。
<第9の実施の形態:UEがSIPTOの後にIFOMを望むか否かを決定する手順>
図2に示すように、UEは、UEが第1のPDN−GWから第2のPDN−GWへオフロードされた時に行う決定がいくつかある。UEが行う可能な決定の1つは、UEが第2のPDN−GWへオフロードされた後に、UEが第2のPDN−GWへの同時接続を有することを望むか否かである。図8は、第3世代パートナーシッププログラム(3GPP)における別のシステムを示す。UE0100が非3GPP無線アクセスネットワーク011を介して第1のPDN−GW(PDN−GW0104)に接続されていた時に、ePDG0105はUE0100のゲートウェイとしての役割を果たしていた。IF01000がL−GW0108へオフロードされたことをUE0100が知った後で、UE0100は、IF01001とL−GW0108との間の接続を確立することを決定する。
本発明の第1の実施の形態で述べたように、この決定は、オペレータポリシーを参照し、オフロードされたセッションが3GPP接続と非3GPP接続の両方を用いて通信可能なセッションであるか否か、又は3GPP接続と非3GPP接続の両方を用いる必要があるセッションであるか否かを確認することでおこなわれてもよい。
ここでオフロードされたセッションとは、3GPP無線アクセスネットワーク010を介してPDN−GW0104へ繋がる経路上で行われていたセッションであってもよいし、非3GPP無線アクセスネットワーク011を介してPDN−GW0104へ繋がる経路上で行われていたセッションであってもよい。例えば、オフロードされたセッションが3GPP接続と非3GPP接続の両方を用いることが可能なセッションであると判断された場合、UE0100は、IF01001とL−GW0108との間に同時接続のためのコネクションを確立する。また、UE0100は、L−GW0108を介した3G接続の状態を確認し、使用できる帯域やQoSなどが、オフロードされたセッションにとって不十分(不適切)であると判断された場合に非3G接続を用いた同時接続のためのコネクションをL−GW0108との間に確立すると判断してもよい。
3G接続の状態の確認とは、3G接続上でUE0100が使用することが許可された帯域と、オフロードされたセッションに必要な帯域を比較することによって行われる。例えば、許可された帯域の方が大きい場合は非3G接続を削除し、一方実際の通信に必要な帯域の方が大きい場合は非3G接続を維持する。UE0100が行うセッションについての情報は、UE0100が保持するポリシーに記述されていてもよい。このように、オフロードが実行された後の状況に基づいて非3G接続が必要か否かを判断することで、不要な非3GPP接続を確保してしまうことを防ぐことができる。なお、本発明の第3の実施の形態で述べたように、非3GPP接続とPDN−GW0104との間に確立されたコネクションを維持した状態で、本実施の形態で説明したL−GW0108との間のコネクションを新たに確立してもよい。
また、オフロードが実行される前に、PDN−GW0104に対して、IF01000(3GPP無線インタフェース)とIF01001(非3GPP無線インタフェース)の両方で確立された同時接続のためのコネクションを有していたか否かを確認することで行われてもよい。例えば、同時接続のためのコネクションを有していた場合には、3GPP接続と非3GPP接続の両方を使用していたセッションが存在していたことを意味するため、L−GW0108へオフロードされた後でも引き続き同時接続のためのコネクションを使用する必要があると判断し、IF01001とL−GW0108との間に同時接続のためのコネクションを確立する。
普通、UEがIF01001とL−GW0108との間の接続を確立しても、UEの非3GPPゲートウェイは依然としてePDG0105である。これは、IF01001との間で送受信されるいかなるパケットもシグナリング経路S0801を通過しなければならないということを意味する。UEは、L−GW0108により近いePDGがあるか否かを認識していない。例えば、UE0100がePDG0800の存在を知っていれば、IF01001との間で送受信されるパケットは、シグナリング経路S0800を通過する。ePDG0800はL−GW0108により近いため、シグナリング経路S0800はシグナリング経路S0801よりも効率的であると言える。効率を測定する1つの方法は、ePDGとL−GW0108との間のホップの回数である。L−GW0108により近いということは、ホップの回数が少ないことを示し、これはシグナリング経路を通過する際にパケットが遭遇する遅延が少ないということを意味する。したがって、SIPTOが実行されるときにePDGのロケーションについての情報をUEが知っている場合に、これはUEにとって有益である。UEがそのような情報を入手する1つの方法は、L−GW0108に近いePDGをANDSF0801に問い合わせる方法である。そのような情報は、ANDSF0801内で構成されるものとする。
図9は、オフロードが実行された時にUEが同時接続のための追加情報をネットワークに要求する手順を説明するメッセージシーケンスを示す。この実施の形態では、UE0100は、UE0100がL−GW0108にオフロードされたことを認識しているものとする。また、ユーザがIF01000とIF01001の両方を用いてL−GW0108に同時接続したいと考えていることをUE0100は理解しているものとする。更に、UE0100は、ANDSF0801に接続しているものとする。UE0100は、UE0100の現在のロケーションと問い合わせの理由とを含んだOMAの問い合わせメッセージをANDSF0801へ送信する(S0901)。OMA問い合わせメッセージ内に記載されたロケーションは、IF01000又は全地球測位システム(GPS)座標によって分かるセル識別であってもよいが、これに限定されるものではない。OMA問い合わせメッセージ内に記載された理由は、UE0100がUE0100の現在のロケーションに近いePDGを探しているというANDSF0801への表示であってもよいが、これに限定されない。ANDSF0801は、UE0100によって提供された情報を用いてそのデータベース内でUE0100に適したePDGを検索する。
この実施の形態では、ePDG0800は、UE0100の現在のロケーションに近いePDGとして識別されている。ANDSF0801は、OMA応答メッセージ内のePDG0800のIPアドレスをUE0100に通知する(S0902)。UE0100は、ANDSF0801によって提供されたePDGのIPアドレスは現在のePDGのIPアドレスとは異なると認識している。したがって、UE0100は、非特許文献7に記載されたトンネル切断手順に従ってePDG0105との接続を削除する(S0903)。その後で、UE0100は、非特許文献7に記載されたトンネル設定手順に従ってトンネルの設定を継続する(S0904)。ePDG0800との接続が確立されると、UE0100は、非特許文献1に記載された同時接続手順に従って引き続きホームエージェントを発見し、L−GW0108への同時接続を実行する(S0905)。なお、この実施の形態において、UE0100は、必ずしもePDGの切り替えのために追加情報をネットワークに要求する必要はなく、ePDG0105を介してL−GW0108へ同時接続をしてもよい。これにより、ePDG0800へ切り替える際にセッションの中断が発生してしまうことを防ぐことができる。
以下の例で、説明を分かりやすくするためにこの実施の形態について説明する。UE0100は、そのセルラー無線インタフェース(IF01000)に対してL−GW0108へオフロードされている。UEがオフロードされたという通知は、ユーザに知らされる。ユーザは、UE0100にWLAN無線インタフェース(IF01000)にも接続するように依頼する決定をする。あるいは、UE0100は、オフロードが実行された場合にUE0100がそのセルラー及びWLAN無線インタフェースの両方をオフロードされたPDN−GWへ接続するということが記述された静的なポリシーを有していてもよい。同時接続実行のコマンドを用いて、UE0100は、UE0100の現在のロケーションの近くにePDGがあるか否かをANDSFに尋ねる。ANDSFによって提供されたePDGのIPアドレスがUE0100が有する現在のePDGのIPアドレスと異なる場合、UE0100は現在のePDGから切断し、ANDSFによって表示されたePDGに接続する。これによって、オフロードされたPDN−GWへのWLAN無線インタフェースのルートは確実に最適になる。
<第10の実施の形態:UEがHAアドレスを取得するためのANDSFへの問い合わせの変形形態>
上記実施の形態(第9の実施の形態)では、UEがオフロードされたPDN−GWへの非3GPPアクセス接続を確立したいと考える時には、UEはUEの現在のロケーションに近いePDGをネットワークに要求することが想定されていた。最適化として、ANDSFが、オフロードされたPDN−GWのホームエージェントアドレスをUEに提供することも可能である。これによって、UEは非特許文献1に記載されたホームエージェント発見手順を実行する必要がなくなる。例えば、OMA応答メッセージ内に(S0920)、ANDSF0801はUE0100のホームエージェントとしてL−GW0108のIPアドレスを表示してもよい。なお、ePDG0800のIPアドレスは、ANDSFから取得する情報の中に必ずしも含まれている必要はない。この場合、L−GW0108に関する情報(IPアドレス、ホームプレフィックス)がUE0100へ提供される。
<第11の実施の形態:近くのePDGのアドレスを取得するためのUEのDNSへの問い合わせ>
上記実施の形態(第9の実施の形態)では、UEがオフロードされたPDN−GWへの非3GPPアクセス接続を確立したいと考える時には、UEはUEの現在のロケーションに近いePDGをANDSFに要求することが想定されていた。この実施の形態では、UEの現在のロケーションに近いePDGをUEに提供するドメインネームサーバ(DNS)を構成することも可能である。一例として、DNSがePDGのデータベースマッピング及びその相対位置を有する。UEがその現在のロケーション(例えば、3GPP無線セルのGPS座標、セルID)をDNSに提供すると、DNSはそのデータベースとUEの現在のロケーションを用いてUEの近くの適切なePDGを提供することができる。なお、UE0100は、L−GW0108のIPアドレスを取得するためにDNSを使用することもできる。
<第12の実施の形態:ネットワークがePDG接続を終了する>
上記実施の形態(第9〜第11の実施の形態)では、UEはUEの現在のロケーションに近いePDGをネットワークに要求することが想定されていた。この実施の形態では、ネットワークがSIPTOをトリガしたときに、UEが持つePDG接続を終了することが可能である。UEにePDGから切断させ、ネットワークがUEの現在のロケーションを考慮してePDGをUEに提供することで、UEが非3GPPアクセスを用いてオフロードされたPDN−GWに接続しようと試みる場合に、最適なルートへの切り替えをネットワークが提供する。
<第13の実施の形態:ネットワークがePDG接続を終了して新しいePDGアドレスを通知する>
上記実施の形態(第12の実施の形態)では、ネットワークはePDGへのUEの接続を終了し、その結果、UEはePDGの新たな発見を実行することが想定されていた。この実施の形態では、ネットワークは切り替え先として相応しいePDGの情報を有することができ、これをUEに通知することができるものとする。図10は、ネットワークが対象ePDGをUEに表示する手順を説明するメッセージシーケンスを示す。
この実施の形態では、UE0100は、UE0100がL−GW0108へオフロードされたことを認識しているものとする(S1000)。また、UE0100は、ePDG0105を介したIF01001を用いたPDN−GW0104との接続を有するものとする。PDN−GW0104は、UE0100が別のPDN−GWへオフロードされたことをePDG0105に通知し、ePDG0105へのUE0100の接続を終了するようにePDG0105に依頼する(S1001)。更に、PDN−GW0104は、UEがその非3GPP無線アクセスを用いて接続したい場合、ePDG0800が切り替え対象となるePDGであるとUE0100に通知するようにePDGに知らせる。PDN−GW0104はそのような情報の中央データベースへの問い合わせに基づいて対象ePDGアドレスを知ることができる。ePDG0105はUE0100との接続を終了し、対象ePDGは現在ePDG0800であるとUE0100に知らせる。UE0100は、UEがその非3GPP無線アクセスを使用したい場合、ePDG0800に接続する。なお、PDN−GW0104及びePDG0105は、オフロード先のPDN−GWのIPアドレスを一緒に通知してもよい。
<第14の実施の形態:ネットワークがePDG接続を終了せずに新しいePDGアドレスを通知する>
上記実施の形態(第13の実施の形態)では、ネットワークはePDGとのUE接続を終了し、接続先の新しい対象ePDGをUEに知らせることが想定されていた。しかしながら、UEが別のPDN−GWへの別のPDN接続を有する場合、そのような終了はこれらの他のPDN−GWとのセッションも中断してしまう。したがって、この実施の形態では、ePDG0105がUE0100への接続を終了する代わりに、ePDGがUE0100により近い対象ePDG(ePDG0800)をUE0100に通知する。UE0100がePDGを切り替えるか否かの選択は、UE0100の決定に任されている。これによって、UE0100は、同じePDG上の別のPDN−GWへの接続を有しているか否かを考慮することができる。なお、ePDG0105は、オフロード先のPDN−GWのIPアドレスを一緒に通知してもよい。
<第15の実施の形態:デタッチ要求内で新しいパラメータを使用する>
上記実施の形態では、ネットワークが、UEが別のPDN−GWへオフロードされたことを示すSIPTOタイプを備えたデタッチ要求をUEへ送信することが想定されていた。この実施の形態では、デタッチ要求は、ネットワークからのリアタッチ表示がない新しいパラメータ(例えば、デタッチタイプの情報エレメントの値)を含むことができる。非特許文献3に現在記載されているように、デタッチ要求メッセージ内にリアタッチ表示を確認したUEは、デタッチメッセージ内に記載されたすべてのパラメータを無視してしまう。したがって、新しいパラメータを使用することで、デタッチ要求メッセージ内にリアタッチ表示がなくてもリアタッチを実行する必要があるとUEに知らせるという目的にかなう。
<第16の実施の形態:デタッチの代わりにベアラ停止を使用する>
上記実施の形態では、UEは3GPP無線アクセスネットワーク上に1つのPDN接続しか有せず、MMEはUEを別のPDN−GWへオフロードするデタッチ要求を送信することが想定されていた。MMEが3GPP無線アクセス上の最後のPDN接続に対してデタッチメッセージを送信するというこの論理は、非特許文献3に記載されている。UEが3GPP無線アクセスネットワーク上に複数のPDN接続を有する場合、MMEは、ベアラ停止メッセージを用いてUEを別のPDN−GWへオフロードすることができる。SIPTOのためにUEがオフロードされたというUEへの表示をベアラ停止メッセージ内のプロトコル構成オプション(PCO)を介してUEに搬送することができる。
<第17の実施の形態:UEの近くにePDGがない場合のTFTのフローポリシー>
上記実施の形態では、ネットワークは、UE0100がオフロードされた後にUE0100の近くにあるePDGをUE0100に提供することができることが想定されていた。その場合、UE0100は、ネットワークによって通知されたePDGを使用して非3GPP無線アクセスを用いて接続する。一方、ネットワークがUE0100の現在のロケーションに近いePDGを提供できない場合、つまり、オフロードが行われる前のePDGに接続し続ける場合、ネットワークは、オフロードによって最適化される必要があるUE0100のこれらのセッションがネットワークによって設定された最適な経路を使用するのを確実にするために、フローポリシーを用いることができる。フローポリシーには、特定のフローが転送されるべきインタフェースが記述されている。UE0100は、ネットワークによって設定されたフローポリシーを用いてルーティングフィルタを生成し、それをホームエージェントに設定することで、ネットワークの意図を確実に反映したルーティングを維持することができる。あるいは、ネットワークは、トラフィックフローテンプレート(TFT)を用いてオフロードのために最適化する必要があるUE0100のこれらのセッションがネットワークによって設定された最適な経路を使用するのを確実にすることができる。
また、UE0100の3GPP接続がL−GW0108へオフロードされた後でも、UE0100は、非3GPP無線アクセス(IF01001)を用いたP−GW0104へのコネクションを維持することができる。例えば、3GPP接続がオフロードされる前から行われていた非3GPP無線アクセス上の通信が、P−GW0104を介したパスを継続して使用するべきフローである、又はL−GW0108を介したパスへ切り替えることができないフローであると判断される場合に、UE0100は非3GPP無線アクセスの接続を維持する。
また、別な例として、3GPP上の通信の中にL−GW0108へオフロードできないセッションであり、かつ非3GPP上で通信が可能なセッションである場合に、非3GPP無線アクセスの接続を維持する。この場合、ネットワークは、オフロードによって最適化される必要があるUEのこれらのセッションがネットワークによって設定された最適な経路を使用するのを確実にするために、フローポリシーを用いることができる。UEは、ネットワークによって設定されたフローポリシーを用いてルーティングフィルタを生成し、それをホームエージェントに設定することで、ネットワークの意図を確実に反映したルーティングを維持することができる。あるいは、ネットワークは、トラフィックフローテンプレート(TFT)を用いてオフロードのために最適化する必要があるUEのこれらのセッションがネットワークによって設定された最適な経路を使用するのを確実にすることができる。
<第18の実施の形態:PDN−GWがIKEアドレスをチェックする>
上記実施の形態では、ネットワークがUEを別のePDGにリダイレクトする時に、UEは、非3GPP無線アクセスを使用して接続する場合にはこの通知されたePDGを使用することが想定されていた。しかしながら、レガシーUEはそのようなリダイレクトメッセージを理解せず、非3GPP無線アクセス接続に現在のePDGを使用し続けるという場合がある。この実施の形態では、ホームエージェントが非3GPP無線アクセス接続を設定するためにUEがホームエージェントへ送信したIKEメッセージをチェックすることが提案されている。IKEメッセージのソースアドレスとそのIPアドレスをどのePDGが管理しているかという情報に基づいて、ホームエージェントはePDGのロケーションを推定することができる。したがって、ホームエージェントは、ホームエージェントがePDGが近くにないことを識別した場合に非3GPP無線アクセスを求めるUE接続要求を拒絶することができる。
<第19の実施の形態:オフロードされた時にUEが第1のPDN−GWからフィルタを削除する>
上記実施の形態では、UEが第1のPDN−GWから第2のPDN−GWへオフロードされた時に、UEはその非3GPP無線アクセス接続に引き続き第1のPDN−GWを使用することができることが想定されていた。UEの3GPP無線アクセス接続が第2のPDN−GWへオフロードされたことを受けて、UEがもはや第1のPDN−GW上のルーティングフィルタを使用しない場合に、UEが第1のPDN−GW上のルーティングフィルタを残らず削除することが有益である。そのようなフィルタ規則はUEによって今後使用されないので、これは第1のPDN−GWのリソースの解放に役立つ。
<第20の実施の形態:バインディングリボークメッセージがUEに対してIFOMを実行しないよう指示する情報を含む>
上記実施の形態では、ネットワークがUEの非3GPP無線アクセス接続を削除したい時には、ホームエージェントがリボークが別のPDN−GWへのUEのオフロードのためであるという理由を付けたBRIメッセージを送信することが想定されていた。この実施の形態では、ホームエージェントは、BRIメッセージ内に、ネットワークによってオフロードがトリガされた時にUEは非3GPP無線アクセス接続を実行してはならないということ示す情報を含めることができる。ネットワークはそのような厳格な制約を設けて、将来ネットワークによってオフロードがトリガされた場合にUEが最適でない(すなわち、輻輳ルートの)非3GPP無線アクセス接続を決して実行しないということを確実に行うことができる。したがって、UEは、この理由コードから、SIPTOが非3GPP無線アクセスネットワークに接続するUEの機能よりも優先されるということを理解することができるだろう。SIPTOがトリガされると、UEはその非3GPP無線アクセス接続を使用することができない。更に、ネットワークは、UEへのBRIメッセージに別の情報を含むことができる。この情報は、SIPTOがトリガされた、1つ又は多数の対象HAのIPアドレス、1つ又は多数の対象ePDGのIPアドレスであってもよいが、これらに限定されない。
<第21の実施の形態:ネットワークはSIPTOがトリガされたという表示を行わない>
上記実施の形態では、ネットワークがUEを別のPDN−GWへオフロードしたい時には、ネットワークはUEが別のPDN−GWへオフロードされたことをUEに通知することが想定されていた。これは、MMEにデタッチ要求メッセージ内でSIPTOタイプの表示を送信させるか、又はPDN−GWにBRIメッセージ内にSIPTO理由コードを追加させることで達成される。この実施の形態では、UEがネットワークからそのような表示を受信せず、それでもSIPTOがネットワークによってトリガされた可能性を理解することが可能である。例えば、ネットワークによって命令されたデタッチ及びリアタッチ手順の開始後に割り当てられたプレフィックスが変更されたことをUEが検出すると、UEはネットワークがSIPTOをトリガしたとみなすことができる。したがって、UEは、図2に示す論理を用いてUEの非3GPPアクセス接続(もしあれば)の処理方法を判定することができる。上記の例では、UEがデタッチ手順後に以前に割り当てられたプレフィックスを記憶しており、したがって、ネットワークがSIPTOをトリガした可能性があると推定することができることを想定している。
<第22の実施の形態:通常のP−GWのリロケーションへの適用>
上記実施の形態では、ネットワークによる別のPDN−GWへのUEのオフロードのトリガがSIPTOに基づくことが想定されていた。しかしながら、UEによる無線アクセスのタイプの変更又は訪問先PLMN(VPLMN)へのローミングに基づいて、ネットワークはUEを別のPDN−GWへオフロードすることが可能である。例えば、UEは、現在、そのホームPLMN(HPLMN)内に存在するPDN−GWに接続されたセルラー及びWLAN無線インタフェースの両方を有する。UEのセルラー無線インタフェースは、VPLMNへローミングし、VPLMNがHPLMNではなくUEにPDN−GWを提供することが決定される。この概念は3GPP内でローカルブレイクアウトとして知られ、非特許文献6に記載されている。UEのためにローカルブレイクアウトを実行する決定は、UEがローミングの際にローカルブレイクアウトを実行することができるか否かを示すHSS内のエントリであってもよいが、これに限定されない。したがって、VPLMNがローカルブレイクアウトをトリガすると、UEのセルラー無線インタフェースはVPLMNのPDN−GWへオフロードされる。したがって、UEは、図2に示す論理を用いてUEのWLAN無線接続を処理する方法を判定することができる。
<第23の実施の形態:ネットワークがUEへPDNコネクションの終了を要求>
上記実施の形態では、UE0100は、3GPP無線アクセスネットワーク上で1つのPDNコネクションを保持していることを想定しているため、MMEは、UEへ別のPDN−GWへオフロードすることを要求するために、デタッチリクエストを送信していた。3GPP無線アクセス上の最後のPDNコネクションに対してデタッチメッセージを送信することについては、非特許文献3に規定されている。しかし、ネットワークは、UE0100に対して、3GPPネットワークからデタッチする代わりに、PDN−GWへのコネクションを終了するよう要求することも可能である。図12は、UE0100が別のPDN−GW(L−GW0108)へオフロードされる際に、ネットワークがUE0100に対して、PDN−GW0104へのPDNコネクションを切断するよう要求する際のメッセージシーケンスを示している。
この実施の形態では、UE0100は、通信インタフェース(IF01000)を1つ備え、PDN−GW0104へのコネクションを保持していることを想定している。IF01000上には、S−GW0103を介してPDN−GW0104へ接続するコネクションが確立されている(S1200)。更に、UE0100は、ネットワークによって指定されたトラッキングエリア内にはない領域へ移動しているものとする。3GPPでは、ネットワークはトラッキングエリアと呼ばれるエリアを定めている。UEは、特定のトラッキングエリア内に位置する間は、UEのロケーションについてネットワークを更新する必要がない。UEは、指定されたトラッキングエリアを離れると、UEの新しいロケーションについてネットワークを更新しなければならない。更新されたロケーションを用いて、ネットワークは新しいトラッキングエリアをUEのために指定することができる。
UE0100は、ネットワークによって指定されたトラッキングエリア内に指定されていないセル内へ移動したことを検出し、MME0102へトラッキングエリアアップデート(TAU、Tracking Area Update)メッセージを送信する(S1201)。この実施の形態では、IF0100がeNB0107の通信圏内へ移動しているものとする。このTAUメッセージは、UE0100がネットワークによって指定されたトラッキングエリア内にないセル内へ移動したことをMME0102に知らせるために、移動先セルのセル識別子を含む。UE0100からのTAUメッセージを検証した後で、MME0102はUE0100からのTAUメッセージを受け付け、トラッキングエリアアクセプト(TAR)メッセージで応答する(S0303)。このTARメッセージは、ネットワークがUE0100のために定義した新しいトラッキングエリアを含む。MME0102は、UEから受信したTAUメッセージによってUEが新しいロケーションへ移動したことを検出するので、MME0102はUE0100をトリガして別のPDN−GWへオフロードすることができる。
この検出は、MME0102が、UEの移動先の3GPPセルをどのPDN−GWが担当しているかについてのマッピングを確認するステップであってもよいが、これに限定されるものではない。MME0102は、ネットワークがUE0100に対してSIPTOを実行するよう要求していることをUE0100に知らせるための新たな通知(SIPTOタイプ)を含んだEMMステータスメッセージ(EMM Status Message)をUE0100へ送信する(S1203)。さらに、MME0102は、EMMステータスメッセージを送信した際に、タイマーをスタートさせる。このタイマーは、UE0100から送信されたEMMステータスメッセージへの応答メッセージ(後述するS1205)を受信した際に停止する。このタイマーを使用することによって、MME0102は、UE0100がPDN−GW0104から切断するまで待つ必要がない。つまり、MME0102がUE0100から何もレスポンスを受信せずにタイマーが終了した場合、MME0102は、UE0100のPDNコネクションを削除する。ただし、その削除されるPDNコネクションは、オペレータのネットワークへ繋がる最後のPDNコネクションではない場合に限る。
UE0100は、現在進行中のセッションをチェックし、別のPDN−GWへのオフロードによって影響を受ける可能性のある重要なセッションがあるか否かを判断する(S1204)。この実施の形態では、UE0100は、重要なセッションを特定しないため、MME0102に対してPDNコネクションを切断するためのメッセージを送信する(S1205)。UE0100をL−GW0108へオフロードするためのステップは、図3に示したステップ(S0305−S0310)と同じであるため、説明を省略する。
<第24の実施の形態:ネットワークが1つのインタフェースを持つUEへPDNコネクションの終了を要求>
上記の実施の形態では、ネットワークによってオフロードがトリガされたときに、UE0100は重要なセッションをもっていないケースを想定した。しかし、図12のS1204において、別のPDN−GWへのオフロードによって影響を受ける重要なセッションをUE0100が特定する可能性がある。この実施の形態では、UE0100が重要なセッションを持っている場合、MME0102へEMMステータスメッセージを送信することで、そのセッションが終了した時点でPDN−GW0104から切断することをMME0102へ通知する。
例えば、UE0100は、インターネットバンキングに関するセッションを保持しているとする。インターネットバンキングのセッションは、認証されたユーザと、PDN−GW0104によってIF01000に対して割り当てられたIPアドレスに関連付けられる。UE0100は、ローカルPDN−GW(L−GW0108)の機能を持ったフェムトセル(ホームeNB)のエリア内へ移動する。ネットワークは、UEの全てのインターネットトラフィックをL−GW0108へオフロードすることを決定する。もしUE0100がL−GW0108へオフロードされた場合、IF01000には新たなIPアドレスが割り当てられる。この新たなIPアドレスは、進行中のインターネットバンキングのセッションに関連付けられている認証済みのIPアドレスとは異なるため、セッションを継続することができない。そのため、UE0100は、ユーザに対して新たな認証セッションを再度開始するよう要求する必要がある。
この実施の形態で述べた手法を用いることで、別のPDN−GWへオフロードされた際に、新たな認証セッションを行う必要性をなくすことができる。つまり、UE0100は重要なセッションを保持していることをMME0102へ通知することで、UE0100は、別なPDN−GWへオフロードされる前に、重要なセッションを終了することができる。重要なセッションが終了したときに、UE0100は、MME0102に対してPDN切断メッセージを送信することで、UE0100が別のPDN−GWへオフロードされる準備ができたことを通知する。
<第25の実施の形態:装置−UE及びPDN−GW>
図11は、ネットワークインタフェースモジュール1101と、3GPPアクセススタック1102と、非3GPPアクセススタック1103と、IPプロトコルスタック1104と、アプリケーション1105とを備える好ましい装置(例えば、UE0100)の機能アーキテクチャ1100を示す。この好ましい装置は、本発明の様々な好ましい実施の形態のための携帯電話又はラップトップなどの任意の移動電子通信デバイスであってもよいが、これに限定されない。
ネットワークインタフェースモジュール1101は、何らかの通信媒体を介して別のノードと通信する好ましい装置にとって必要なすべてのハードウェア及びソフトウェアを包含する機能ブロックである。当技術分野で周知の用語を用いて、ネットワークインタフェースモジュール1101は、通信コンポーネント、ファームウェア、ドライバ、及びレイヤ1(物理レイヤ)及びレイヤ2(データリンクレイヤ)の通信プロトコルを表す。機能アーキテクチャ1100は、1つ又は複数のネットワークインタフェースモジュール1101を含むことは当業者には明らかであろう。信号/データ経路S1100を用いて、ネットワークインタフェースモジュール1101は、3GPPアクセススタック1102にトリガ/パケット送信を提供することができる。例えば、ネットワークインタフェースモジュール1101は、受信した任意のNASメッセージ(例えば、SIPTOタイプを備えたデタッチ要求メッセージ)を処理のために3GPPアクセススタック1102へ転送する。
更に、信号/データ経路S1100を用いて、3GPPアクセススタック1102は、ネットワークへ送信したい任意のNASメッセージ(例えば、アタッチ要求メッセージ)を送信をするためにネットワークインタフェースモジュール1101へ渡すことができる。信号/データ経路S1101を用いて、ネットワークインタフェースモジュール1101は、非3GPPアクセススタック1103にトリガ/パケット送信を提供することができる。例えば、ネットワークインタフェースモジュール1101は、受信した任意のIKEメッセージを処理のために非3GPPアクセススタック1103へ転送する。更に、信号/データ経路S1101を用いて、非3GPPアクセススタック1103は、ネットワークへ任意のIKEメッセージを送信するためにネットワークインタフェースモジュール1101へ渡すことができる。
3GPPアクセススタック1102は、3GPP無線アクセスネットワーク上のUEとネットワークとの間の通信を管理する機能ブロックである。3GPPアクセススタック1102は、UEのセルラー無線インタフェースが3GPP無線アクセスネットワーク内をローミングしている間、UEの移動性(モビリティ)とセッション態様を処理する。信号/データ経路S1102を用いて、3GPPアクセススタック1102はIPプロトコルスタック1104にトリガ/パケット送信を提供することができる。例えば、ネットワークがUEのセルラー無線インタフェースのIPアドレス又はプレフィックスを割り当てる場合、このIPアドレス又はプレフィックスはNASメッセージに載せて搬送される。3GPPアクセススタック1102は、次の処理のためにIPアドレス又はプレフィックスをIPプロトコルスタック1104へ渡す。
更に、信号/データ経路S1102を用いて、IPプロトコルスタック1104は、ネットワークへ送信したい任意のIPパケットをフォーマットのために3GPPアクセススタック1102へ渡すことができる。信号/データ経路S1105を用いて、3GPPアクセススタック1102は、アプリケーション1105にトリガ/パケット送信を提供することができる。例えば、ネットワークがUEが3GPP無線アクセスネットワーク内で使用する一時識別(GUTI)を割り当てる場合、3GPPアクセススタック1102は、データベースモジュール11050内への記憶のためにGUTIをアプリケーション1105へ渡す。更に、信号/データ経路S1105を用いて、3GPP無線アクセスネットワークの認証が行われる時に、3GPPアクセススタック1102はアプリケーション1105にGUTIを問い合わせることができる。
非3GPPアクセススタック1103は、非3GPP無線アクセスネットワーク上のUEとネットワークとの間の通信を管理する機能ブロックである。非3GPPアクセススタック1103は、UEのWLAN無線インタフェースが非3GPP無線アクセスネットワーク内をローミングしている間、UEの移動性とセキュリティを処理する。信号/データ経路S1103を用いて、非3GPPアクセススタック1103は、IPプロトコルスタック1104にトリガ/パケット送信を提供することができる。例えば、ネットワークがUEのWLAN無線インタフェースのIPアドレス又はプレフィックスを割り当てる場合、このIPアドレス又はプレフィックスは、IKEメッセージに載せて搬送される。非3GPPアクセススタック1103は、次の処理のためにIPアドレス又はプレフィックスをIPプロトコルスタック1104へ渡す。
更に、信号/データ経路S1103を用いて、IPプロトコルスタック1104はネットワークへ送信したい任意のIPパケットをフォーマットのために非3GPPアクセススタック1103へ渡すことができる。信号/データ経路S1106を用いて、非3GPPアクセススタック1103はアプリケーション1105にトリガ/パケット送信を提供することができる。例えば、ネットワークがUEが非3GPP無線アクセスネットワーク内で使用する移動ノード識別子(MN−ID)を割り当てる場合、非3GPPアクセススタック1103はデータベースモジュール11050内への記憶のためにMN−IDをアプリケーション1105へ渡す。更に、信号/データ経路S1105を用いて、非3GPP無線アクセスネットワークの認証が行われる時に、非3GPPアクセススタック1103はアプリケーション1105にMN−IDを問い合わせることができる。
IPプロトコルスタック1104は、UEがセルラーネットワーク内のグローバルインターネット上の他のノードと通信するためのインターネットプロトコルを実施するソフトウェアを含む機能ブロックである。モビリティ機能に関して、IPプロトコルスタック1104は、モバイルIPv4又はモバイルIPv6を含んでいてもよいが、これに限定されない。信号/データ経路S1104を用いて、IPプロトコルスタック1104はアプリケーション1105にトリガ/パケット送信を提供することができる。例えば、IPプロトコルスタック1104が特定のアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のためのデータペイロードを備えたIPパケットを受信した場合、IPプロトコルスタック1104は、データペイロードをウェブブラウザアプリケーションへ渡す。更に、信号/データ経路S1104を用いて、アプリケーション1105は送信用のIPパケットへのフォーマットのためにアプリケーションからIPプロトコルスタック1104へデータペイロードを渡すことができる。
アプリケーション1105は、通信スタック内のネットワークレイヤの最上部にあるすべてのプロトコル及びプログラムを包含する機能ブロックである。これは、送信制御プロトコル(TCP)、ストリーム制御トランスポートプロトコル(SCTP)、及びユーザデータグラムプロトコル(UDP)などの任意のトランスポート又はセッションレイヤプロトコル、又は他のノードと通信する必要があるプログラム及びソフトウェアを含む。アプリケーション1105は、データベースモジュール11050と、ルート判定モジュール11051とを更に含む。データベースモジュール11050は、機能アーキテクチャ1100が要求する必要な情報を記憶する。そのような情報の一例は、UE0100のためのモバイルIPv6バインディングエントリであってもよいが、これに限定されない。
本発明は、UEが別のPDN−GWへオフロードされた時にUEの既存の通信経路に影響があるか否かを判定することがその目的であるルート判定モジュール11051を導入する。例えば、ルート判定モジュール11051が3GPPアクセススタック1102又は非3GPPアクセススタック1103のいずれかからUE0100が別のPDN−GWへオフロードされたという表示を受信すると、ルート判定モジュール11051は、データベースモジュール11050から得たUE0100が有する現在のモバイルIPv6バインディングエントリをチェックする。上記実施の形態に記載された論理を用いて、ルート判定モジュール11051はUEの既存の通信経路をオフロードされたPDN−GWへ転送する必要があるか否かを決定する。その必要がある場合、ルート判定モジュール11051は3GPPアクセススタック1102又は非3GPPアクセススタック1103又はIPプロトコルスタック1104をトリガしてUEの既存の通信経路をオフロードされたPDN−GWへ移動する。
この実施の形態では、好ましい装置の機能アーキテクチャ1100は、ユーザ装置(例えば、UE0100)を意味する。しかしながら、この類似の機能アーキテクチャ1100は、本発明の様々な好ましい実施の形態のためのパケットデータネットワークゲートウェイ又はサービングゲートウェイなどの任意のサーバ通信デバイスにも適用することができるが、これらに制限されるものではない。
<第26の実施の形態:UEがnon−3GPP(非3GPP)との接続を終了する別の使用例>
上記実施の形態(第2の実施の形態)では、ネットワークによってオフロードがトリガされた時に、UEはUE0100の両方のインタフェース(IF01000及びIF01001)上に進行中のセッションを有しないことが前提になっている。したがって、IF01001上に進行中のセッションがないという事実に基づいて、UE0100は、IF01001とPDN−GW0104との間のコネクションを削除する判断をする。しかしながら、IF01001とPDN−GW0104との間のコネクションを削除する判断が、SIPTOがトリガされた時にMME0102には、IF01001を介するPDN−GW0104へのUE0100のコネクションを削除する手段がないということをUE0100が認識しているという事実に基づく場合もある。UE0100がこれを見分ける1つの方法としては、MME0102がUE0100へのNASメッセージ内でSIPTOがトリガされているという明示的な通知を含めることである。UE0100がこれを見分ける別の方法としては、UE0100がリアタッチすることを要求する原因値(Cause Value)を含むデタッチメッセージをMME0102から受信する時で、UE0100は、MME0102がそのようなメッセージを送信する理由がSIPTOにあると推定することができる。UE0100がこれを見分ける更に別の方法としては、UE0100が再活性化することを要求する原因値(Cause Value)を含むベアラ停止メッセージ(deactivate bearer message)をMME0102から受信する時で、UE0100は、MME0102がそのようなメッセージを送信する理由がSIPTOにあると推定することができる。したがって、UE0100は、SIPTOがトリガされたと認識した時にIF01001とPDN−GW0104との間のコネクションを削除すると判断する。
以下の例で、話を分かりやすくするために、この実施の形態について説明する。UE0100は、現在、通信事業者のネットワーク(PDN−GW0104)に接続されたセルラー無線接続とWLAN無線接続の両方を有し、両方のインタフェース上にCN0106との進行中のデータセッションを有する。UE0100のユーザはショッピング複合施設に入り、UE0100は、ショッピング複合施設を担当するセルがトラッキングエリア内にないことを検出する。UE0100がロケーションの変更についてネットワークを更新すると、ネットワークは、L−GW0108がUE0100の現在のロケーションの近くに存在することを認識する。ネットワークは、UE0100にネットワークからデタッチしてリアタッチするように依頼することでPDN−GWへのUEのコネクション(セルラー無線インタフェースを介した)をオフロードする。リアタッチ原因を含むデタッチメッセージを受信したUE0100は、MME0102がSIPTOをトリガ中であると推定する。UE0100は、MME0102がUE0100のWLAN無線接続の削除をトリガできないことを認識しているので、UE0100は、WLAN無線インタフェースを介してライフタイム(有効期限)が「0」のバインディング更新をPDN−GW0104へ送信することでWLAN無線接続を終了することを判断する。
<第27の実施の形態:UEがどのインタフェースについて接続を設定するかの判断>
いくつかの上記実施の形態(第2及び26の実施の形態)では、MME0102がSIPTOについてリアタッチすることを要求する原因値(Cause)を含むデタッチ要求メッセージをUE0100へ送信すると、UE0100は、3GPP無線アクセスネットワーク012へのそのセルラー無線インタフェース接続を再確立しようと試みる。更に、UE0100は、またPDN−GW0104へのWLAN無線インタフェース接続を削除する。UE0100がWLAN無線インタフェース接続を削除する理由は、SIPTOが確実に適用されるようにするためである。UE0100がWLAN無線インタフェース接続を削除しなければ、WLAN無線接続がまだアクティブである以上、HSSのデータベースには、UE0100の現在のPDN−GWはPDN−GW0104であるというエントリが残ったままである。この場合、UE0100がMME0102の要求に従ってセルラー無線インタフェースについてのアタッチ要求メッセージを送信すると、MME0102は、PDN−GWの選択についてHSSと協議する。SIPTOがトリガされると、MME0102は、L−GW0108の選択を試みる。しかしながら、HSSのデータベースは、PDN−GW0104がUE0100に対する現在のPDN−GWであることを示しているので、MME0102は、HSSから提供された情報に従ってUE0100セルラー無線インタフェースについてPDN−GW0104を選択する。したがって、これは、SIPTOをうまく適用することができないことを意味する。
したがって、この実施の形態では、SIPTOが確実に適用されるようにするために、UE0100は、その接続を再確立する方法を判断して、SIPTOが確実に適用されるようにしなければならない。図13は、ネットワークによってトリガされたオフロードを確実に適用することができるようにするためにUEが行う判断方法のフローチャートである。
図13において、UE0100がネットワークによってオフロードがトリガされたことをステップ1300で検出すると、決定機能が開始する。UE0100がこれを検出する1つの方法としては、MME0102が、UE0100へのNASメッセージ内にSIPTOがトリガされているという明示的な表示を含むことである。UE0100がこれを検出する別の方法としては、UE0100がリアタッチ原因を含むデタッチメッセージをMME0102から受信する時で、UE0100は、MME0102がそのようなメッセージを送信する理由がSIPTOにあると推定することができる。UE0100がこれを検出する更に別の方法としては、UE0100が再活性化することを示す原因値(Cause)を含むベアラ停止メッセージをMME0102から受信する時で、UE0100は、MME0102がそのようなメッセージを送信する理由がSIPTOにあると推定することができる。
次に、決定機能は、オフロード中のアクセスポイント名(APN:Access Point Name)への同時接続が存在するか否かをステップ1302でチェックする。このAPNへの同時接続の形態は、IPフローモビリティ(IFOM:IP Flow Mobility)としても周知であり、以下では、IF01000とIF01001の両方のインタフェースを用いて同一のAPN(PDN−GW)へ同時に接続する構成を示すために用いる。チェックの結果、UE0100がオフロードされたAPNについてIFOMを使用していないと推定されると、パスS1303が選択され、決定機能はステップ1304で終了する。チェックの結果、UE0100がオフロードされたAPNについてIFOMを使用していると推定されると、パスS1305が選択され、決定機能は、IF01001とPDN−GW0104との間の非3GPP無線アクセス接続をステップ1306で削除する。UE0100が非3GPP無線アクセス接続を削除する方法は、ライフタイム(有効期限)の値が「0」のバインディング更新(BU)を送信することであってもよいが、これに限定されない。
非3GPP無線アクセス接続が削除されると、決定機能は、非3GPP無線アクセス接続が削除されて、UE0100がPDN−GW0104から応答(acknowledge)を受信したか否かをステップ1308で判定する。応答は、削除ステータスを含むバインディング応答(BA)であってもよいが、これに限定されない。決定機能が応答を受信していないと判定すると、パスS1309が選択され、決定機能は引き続き、固有の期間だけ応答を待つ。他方、決定機能が応答を受信したと判定すると、パスS1310が選択され、決定機能はUE0100の3GPP無線アクセス接続の接続設定をステップ1311でトリガする。上記トリガの結果、UE0100は、IF01000上でMME0102へアタッチ要求を送信するが、これに限定されない。
次に、決定機能は、UE0100の3GPP無線アクセスの接続設定が完了したか否かをステップ1313でチェックする。接続設定がまだ進行中の場合、パスS1314が選択され、決定機能は設定の完了を待つ。UE0100の3GPP無線アクセスの接続設定の完了の判定は、UE0100によるアタッチ完了メッセージの送信であってもよいが、これに限定されない。接続設定が完了すると、パスS1315が選択され、決定機能は、オフロードされたAPNにIFOMを依然として適用できるか否かをステップ1316で判定する。
オフロードされたAPNへのIFOMの適用の判定は、UE0100内に記憶された通信事業者が構成したルーティングポリシーであってもよいが、これに限定されない。本発明では、そのようなルーティングポリシーは、システム間ルーティングポリシー(ISRP:Inter-System Routing Policy)と呼ばれる。ISRPに関するチェックでオフロード時にIFOMがAPNに対して使用することができないとあれば、パスS1317が選択され、決定機能は、ステップ1304で終了する。ISRPに関するチェックでオフロード時にIFOMがAPNに対して使用することができるとあれば、パス1318が選択され、決定機能は、UE0100の非3GPP無線アクセス接続の接続設定をステップ1319でトリガする。このトリガの結果、UE0100は、PDN−GWを発見し、コネクションを設定するが、これに限定されない。非3GPP無線アクセス接続設定が完了すると、パスS1320が選択され、決定機能は、ステップ1304で終了する。
図13のUEが行う判断に基づく結果によって、ネットワークによってトリガされたオフロードを首尾よく確実に適用することができる。図14は、UEが行う判断の結果を説明するメッセージシーケンス図である。
この実施の形態では、UE0100の両方のインタフェース(すなわち、IF01000及びIF01001)がPDN−GW0104に接続されているものとする。更に、UE0100が進行中のデータ通信のためにIF01000とIF01001の両方を使用しているものとする。これは、UE0100がCONNECTEDモードであることを意味する。UE0100がCONNECTEDモードでeNB0101の通信範囲から抜けると、eNB0101は、IF01000の接続をeNB0107へハンドオーバしようと試みる。UE0100がeNB0107にハンドオーバされると、eNB0107は、eNB0107がUE0100の3GPP無線アクセス接続を担当することを通知するためS1AP経路切替メッセージをMME0102へ送信する(S1401)。この処理によってeNB0107は、UE0100のロケーションでMME0102を更新することができる。MME0102は、eNB0107に応答し、UE0100の経路切り替えに応答する(S1402)。
MME0102がUE0100のロケーションの変更を通知されると、MME0102は、UE0100の3GPP無線アクセス接続(すなわち、IF01000)をL−GW0108へオフロードできると判定する。したがって、MME0102は、IF01000をオフロードさせるためのSIPTOをトリガすることを判断する(S1403)。MME0102は、リアタッチ原因を含むデタッチ要求メッセージをIF01000へ送信する(S1404)。同時に、MME0102は、SGW0103へのIF01000とPDN−GW0104との間の3GPP無線アクセス接続の削除を開始する(S1405)。通常、SGW0103へのIF01000とPDN−GW0104との間の3GPP無線アクセス接続の削除が完了すると、MME0102は、UE0100のサブスクリプションプロファイル(加入者情報)からPDN−GW0104の記憶された識別を削除することをHSS1400に知らせる。しかしながら、この実施の形態では、SGW0103へのIF01000とPDN−GW0104との間の3GPP無線アクセス接続の削除処理の実行中に、PDN−GW0104はMME0102に対して、HSS1400に格納されているPDN−GW0104の識別を削除するためのメッセージをHSS1400に送信しないよう指示する。これは、UE0100がPDN−GW0104への非3GPP無線アクセス接続(すなわち、IF01001)を有していることを認識しているからである。同様に、IF01000及びeNB0107は、UE0100のコンテキストを解放する(S1406)。
リアタッチ原因を含むデタッチ要求メッセージを受信すると、UE0100は、MME0102がPDN−GW0104へ接続しているIF01000のオフロードをトリガしていると推定することができる。UE0100は、IF01001もPDN−GW0104に接続されていると判定する。UE0100は、IF01001とPDN−GW0104との間の非3GPP無線アクセス接続を終了することを判断する。この処理によって、ネットワークによってトリガされたオフロードを首尾よく確実に適用することができる。UE0100は、ライフタイム(有効期限)の値が「0」のBUをPDN−GW0104へ送信する(S1407)。PDN−GW0104は、UE0100がIF01001とPDN−GW0104との間の非3GPP無線アクセス接続を終了中であることを認識し、BAを返送してUE0100の要求に応答する(S1408)。次に、PDN−GW0104は、UE0100からPDN−GW0104へのコネクションが存在しないため、PDN−GW0104がAAA/HSS1400を更新してUE0100のサブスクリプション情報に格納されているPDN−GW0104の識別情報を削除する(S1409)。
BAを受信すると、UE0100は、3GPP無線アクセスインタフェース(IF01000)について接続設定を開始することができる。IF01000は、アタッチ要求をeNB0107へ送信し(S1410)、eNB0107は、UE0100のアタッチ要求をMME0102へ送信する(S1411)。MME0102は、HSS1400に問い合わせてUE0100に割り当てられたPDN−GWがあるか否かをチェックする(S1412)。PDN−GW0104の識別情報は、S1409で削除済みであるため、UE0100のサブスクリプション情報はいかなるPDN−GWの識別情報も含まない。MME0102は、UE0100のオフロード先のPDN−GWを選択する。この実施の形態では、MME0102は、L−GW0108を選択する。IF01000の接続設定はS1413で継続し、MME0102は、最終的にUE0100のPDN−GWの識別情報をL−GW0108に更新する。UE0100がL−GW0108へのIFOMを使用する判断をした場合、UE0100は、IF01001をトリガしてL−GW0108への接続を設定する(S1414)。
<第28の実施の形態:どのインタフェースについて接続を設定するかに関する変形形態>
上記実施の形態(第7の実施の形態)では、MME0102は、SIPTOがトリガ中であることをPDN−GW0104に通知する。したがって、UE0100が非3GPP無線アクセス接続も有していることをPDN−GW0104が認識している場合、PDN−GW0104は、UE0100の非3GPP無線アクセス接続の終了を開始することができる。この実施の形態では、MME0102がS1405に従ってSGW0103へのIF01000とPDN−GW0104との間の3GPP無線アクセス接続を削除してからS1404に従ってリアタッチ原因を含むデタッチ要求を送信することになっている。この実施の形態では、UE0100が同じAPNへのその3GPP無線アクセス接続と非3GPP無線アクセス接続の両方をネットワークによって終了されることがある。これによって、ネットワークがUE0100を別のPDN−GWへオフロードしようとしていることがUE0100に明確に伝わる。同様に、UE0100は、その非3GPP無線アクセス接続の設定の前に先にその3GPP無線アクセス接続を順次接続設定してネットワークによってトリガされたオフロードを確実に適用することができるようにすることができる。
この実施の形態の変形形態で、PDN−GW0104は、選択されたオフロードPDN−GWがIFOMをサポートするか否かなどの追加情報をUE0100へのBRIメッセージ内に含めることができる。UE0100は、ISRPに加えてこの情報を利用してUE0100が選択されたオフロードPDN−GW(すなわち、L−GW0108)へのIFOMを有することを望むか否かを判断することができる。対象となるPDN−GWの能力についての情報によって、UE0100は、冗長なシグナリングを回避することができる。
<第29の実施の形態:レガシーUEのサポート>
すべての上記実施の形態で、本発明は、UEの機能の変更を必要とする。この実施の形態では、この発明にとって従来技術であるUEにも本発明の概念を適用することができる。例えば、PDN−GW0104が、UE0100が別のPDN−GW(すなわち、L−GW0108)へオフロードされることを認識している第7の実施の形態では、PDN−GW0104は、UE0100の非3GPP無線アクセス接続を終了する。UE0100が本発明にとって従来技術である場合、UE0100は、PDN−GW0104への非3GPP無線アクセス接続の再確立を試行することができる。この実施の形態では、PDN−GW0104は、非特許文献7に規定したIKEリダイレクト手順を実行することでUE0100をL−GW0108へリダイレクトしようと試みることができる。したがって、UE0100の非3GPP無線接続は、L−GW0108へリダイレクトされ、それによって、ネットワークがUE0100を別のPDN−GWへオフロードした後でもUE0100がPDN−GW0104へのコネクションを維持するという問題を解決することができる。
バインディングリボークの受信時にIPモビリティ状態を終了するこの実施の形態の変形形態として、PDN−GW0104は、UE0100へバインディングリボークメッセージを送信することができる。UE0100は、その非3GPP無線アクセス接続を終了して非3GPP無線アクセス接続を再確立しようと試みる。この実施の形態では、UE0100がホームエージェントを発見すると、ネットワークは、UE0100にUE0100のホームエージェントとしてのL−GW0108のIPアドレスを提供することでUE0100をL−GW0108へリダイレクトしようと試みることができる。したがって、UE0100の非3GPP無線アクセス接続は、L−GW0108へリダイレクトされる。これにより、ネットワークによってUE0100が別のPDN−GWへオフロードされた後でもUE0100がPDN−GW0104へのコネクションを維持してしまうという問題を解決することができる。
この実施の形態の別の変形形態では、UE0100とPDN−GW0104の両方が非特許文献4に規定したホームエージェントスイッチプロトコルを実装する。この実施の形態では、UE0100をL−GW0108へリダイレクトする必要がある場合、PDN−GW0104はUE0100へホームエージェントスイッチメッセージを送信する。ホームエージェントスイッチメッセージが対象となるホームエージェント、すなわち、L−GW0108のIPアドレスを含む場合、UE0100は、L−GW0108への非3GPP無線アクセス接続を確立する。ホームエージェントスイッチメッセージが対象となるホームエージェント、すなわち、L−GW0108のIPアドレスを含まない場合、UE0100は、ホームエージェントのIPアドレスを発見する手順を実行する。ネットワークは、UE0100にUE0100のホームエージェントとしてのL−GW0108のIPアドレスを提供することで、UE0100をL−GW0108へリダイレクトしようと試みることができる。したがって、UE0100の非3GPP無線接続はL−GW0108へリダイレクトされ、それによって、ネットワークがUE0100を別のPDN−GWへオフロードした後でもUE0100がPDN−GW0104へのコネクションを維持してしまうという問題を解決することができる。
<第30の実施の形態:SIPTOのキャンセルのための他のNASメッセージの使用>
上記実施の形態(第5の実施の形態)では、UEがネットワークからのSIPTO要求をキャンセルでき、ネットワークがUEからそのような要求を受け付けるという提案がされている。その実施の形態では、UE0100は、UE0100がSIPTOを望まないということを示す原因値(Cause Value)を含むデタッチ応答メッセージでMME0102に応答することでSIPTOをキャンセルする通知を送信する。しかしながら、MMEの実施態様でデタッチ要求メッセージの送信直後にUEのコンテキストを削除することができる。ネットワークはUEにデタッチを強制するため、UEがネットワークからのコマンドに従わない可能性はほとんどない。更に、UEのネットワークへの応答前のデタッチによるUEのコンテキストのそのような削除はS−GW及びPDN−GWにも適用することができる。
したがって、UE0100がSIPTOを望まないということを示す原因値を含むデタッチ応答メッセージをMME0102に送信する時に、MME0102は、UE0100のEPSコンテキストをもはや有していない場合もある。したがって、UE0100のEPSコンテキストがないため、MME0102は、UE0100が現在有しているセッションをPDN−GW0104へ戻すための情報が存在しない。これによって、UE0100とMME0102との間で同期誤り状態という問題が引き起こされる。
この実施の形態では、UE0100がAPNに対してIFOMを使用する判断をすると、UE0100は、IFOMとSIPTOとの間のプレファレンスについてMME0102に通知する。この実施の形態では、IFOMとSIPTOとの間のプレファレンスは、UE0100内に記憶されたユーザプレファレンスポリシーによって確認してもよいが、これに限定されない。また、この実施の形態では、UE0100のそのようなプレファレンスは、EMM(EPS Mobility Management)ステータス情報メッセージ又はトラッキングエリアアップデート要求メッセージ又はアタッチ要求メッセージ又はサービス要求メッセージによってシグナリングすることができるが、これに限定されない。UE0100のプレファレンスがMME0102に伝わると、MME0102は、UE0100のためにSIPTOをトリガする判断をする際にUE0100のプレファレンスを考慮することができる。したがって、UE0100がSIPTOよりもIFOMを好む場合、MME0102は、UE0100のためにSIPTOをトリガしない。したがって、この実施の形態では、UE0100とMME0102との間に同期誤り状態という問題は起こらない。
<第31の実施の形態:HSSに記憶されたSIPTOに対するIFOMのUEのプレファレンス>
上記実施の形態(第30の実施の形態)では、UEは、IFOMとSIPTOとの間のプレファレンスをネットワークに通知することが前提であった。しかしながら、SIPTOに対するIFOMのプレファレンスをネットワークのサブスクリプションプロファイル内に記憶することもできる。例えば、UE0100がIFOMを使用したいとPDN−GW0104に知らせると、PDN−GW0104は、AAA/HSSにUE0100の意図を通知する。AAA/HSSは、HSSに記憶されたUE0100のユーザのサブスクリプションプロファイルを変更してUE0100のサブスクリプションプロファイルのSIPTO許可フィールドを不許可に設定することで、ユーザがSIPTOよりもIFOMの方を好むということを表示する。MME0102がHSSからサブスクリプションプロファイルを検索してUE0100のサブスクリプションプロファイルのSIPTO許可フィールドが不許可に設定されていることを確認すると、MME0102は、UE0100のためにSIPTOをトリガしない。
<第32の実施の形態:SIPTOに対するIFOMのUEのプレファレンスの変更>
上記実施の形態(第30の実施の形態)では、UEは、IFOMとSIPTOとの間のプレファレンスをネットワークに通知することが前提であった。UEからのそのような通知を動的に変更することが可能である。例えば、UE0100は現在接続しているAPNへIFOMを使用し、SIPTOに対してIFOMにプレファレンスを与えるということをMME0102に通知している。UE0100がそのAPNへのIFOMの使用を停止すると、すなわち、そのAPNへのマルチアクセスネットワーク上での同時接続を有することを停止すると、UE0100は、MME0102に設定された、SIPTOよりもIFOMを優先するというプレファレンスを削除することができる。したがって、UE0100は、SIPTOに対するIFOMのプレファレンスはもはや適用されないことをMME0102に通知するNASメッセージを送信することができる。MME0102でそのようなプレファレンスが削除されると、UE0100のためにSIPTOを実行することができることをMME0102が検出した場合、MME0102は、UE0100のためにSIPTOをトリガする。
この実施の形態の変形形態では、UE0100がPDN−GW0104へBUを送信してUE0100がもはやIFOMを使用することを希望しないことをPDN−GWに知らせる時に、BUは、PDN−GWにUE0100のSIPTOに対するIFOMのプレファレンスを削除するよう依頼する別の情報を含むことができる。PDN−GW0104は、AAA/HSSにUE0100の意図を通知することができる。AAA/HSSは、UE0100のサブスクリプションプロファイルのSIPTO許可フィールドを許可に設定することでUE0100のサブスクリプションプロファイルを変更する。次に、AAA/HSSは、UE0100の変更されたサブスクリプションプロファイルのMME0102を更新する。MME0102がUE0100のサブスクリプションプロファイルのSIPTO許可フィールドが許可に設定されていることを確認すると、MME0102は、UE0100のためにSIPTOをトリガすることを判断することができる。
この実施の形態の別の変形形態では、UE0100が送信するBUは、SIPTOに対するIFOMのUE0100のプレファレンスを削除するようにPDN−GWに依頼する別の情報を含む必要がない。UE0100がもはやIFOMを使用していないことをPDN−GW0104が検出すると、PDN−GW0104は、AAA/HSSにUE0100の意図を通知する。AAA/HSSは、UE0100のサブスクリプションプロファイルのSIPTO許可フィールドを許可に設定することでUE0100のサブスクリプションプロファイルを変更する。次に、AAA/HSSは、UE0100の変更されたサブスクリプションプロファイルでMME0102を更新する。MME0102がUE0100のサブスクリプションプロファイルのSIPTO許可フィールドが許可に設定されていることを確認すると、MME0102は、UE0100のためにSIPTOをトリガすることを判断することができる。
以上、本明細書で最も実用的で好ましいと思われる実施の形態において本発明を図示し説明してきたが、本発明の範囲を逸脱することなく、本発明の設計及びパラメータの詳細をさまざまに変更することができることは当業者には明らかであろう。例えば、すべての実施の形態で、3G及びWLANインタフェースに言及している。しかしながら、UEが、異なるタイプのアクセス技術タイプを有し、そのような異なるタイプのインタフェースを用いてネットワークにアタッチする時にも本発明が適用可能であることを理解することが重要である。また、すべての実施の形態で、ePDGを使用する低信頼の非3GPPアクセスタイプに言及している。本発明は高信頼の非3GPPアクセスタイプ(ePDGが高信頼の非3GPPアクセスタイプにふさわしいゲートウェイに変化している)にも適用可能であることは当業者には明らかであろう。
更に、すべてのシナリオが3GPPアーキテクチャに関連している。しかしながら、本明細書に記載する問題と解決策は、そのような異種のアクセスネットワークを配備し、ある種のアクセス技術タイプを介して使用されるある種の移動性管理機構を制限するすべての異なる標準団体に適用可能である。また、本発明では、L−GW0108がシステム内の別個のエンティティであることが示されている。しかしながら、L−GW0108は、eNB0107内の一機能として実施してeNB0107とL−GW0108とを単一のエンティティとすることができる。更に、3GPPアクセス無線ネットワークは、eNBによって管理されるように示されている。しかしながら、3GPPアクセス無線ネットワークは、フェムトセルでホームeNB又はホームNBによって管理されていてもよい。
なお、上記の本発明の各実施の形態の説明で用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
本発明に係る経路切替システム、経路切替方法、及び移動端末は、移動端末(UE)が第1のPDN−GWから第2のPDN−GWへオフロードされた時に、UEの第1のPDN−GWへの追加の接続がある場合に、それらの追加の接続に対する処理をUE側で決定して行うことができるため、移動端末と移動端末の通信相手である通信装置との間のパケットの送受信の経路を切り替える経路切替システム、経路切替方法、及び移動端末などに有用である。

Claims (12)

  1. 移動端末と前記移動端末の通信相手の通信装置との間の通信セッションのパケットの送受信に用いられる経路であって、複数の中継装置を有するネットワークを介して行われる前記パケットの送受信の経路を、前記移動端末の移動により切り替える経路切替システムであって、
    前記移動端末の移動により、前記移動端末と前記通信装置との間の第1の通信セッションのために送受信される前記パケットを中継する前記中継装置を切り替える際、前記移動端末の移動前に前記中継装置であった第1の中継装置から、前記移動端末の移動後に前記中継装置となる第2の中継装置へ切り替えたことを示す情報を含むメッセージを前記移動端末へ送信するとともに、前記移動端末の接続管理を行う制御装置と、
    前記メッセージを受信した際、前記移動前の前記移動端末から前記通信装置までの間の経路の一部であって、前記移動端末と前記第1の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理可能な経路以外に、前記移動前の前記移動端末から前記通信装置までの間の経路の一部であって、前記移動端末と前記第1の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理不能な別経路が存在するか否かを判断し、存在する場合に、前記第1の通信セッションとは異なる前記移動端末と前記通信装置との間の第2の通信セッションに関する情報に基づいて前記別経路に対して所定の処理を行う前記移動端末とを、
    備える経路切替システム。
  2. 前記制御装置は、前記第1の中継装置を前記第2の中継装置に切り替える際、前記第1の通信セッションのために送受信される前記パケットを、前記移動端末と前記第1の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理可能な前記経路から、前記移動端末と前記第2の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理可能な新たな経路を経由して送受信する請求項1に記載の経路切替システム。
  3. 移動端末と前記移動端末の通信相手の通信装置との間の通信セッションのパケットの送受信に用いられる経路であって、複数の中継装置を有するネットワークを介して行われる前記パケットの送受信の経路を、前記移動端末の移動により切り替える経路切替方法であって、
    前記移動端末の接続管理を行う制御装置が、前記移動端末の移動により、前記移動端末と前記通信装置との間の第1の通信セッションのために送受信される前記パケットを中継する前記中継装置を切り替える際、前記移動端末の移動前に前記中継装置であった第1の中継装置から、前記移動端末の移動後に前記中継装置となる第2の中継装置へ切り替えたことを示す情報を含むメッセージを前記移動端末へ送信するステップと、
    前記移動端末が、前記メッセージを受信した際、前記移動前の前記移動端末から前記通信装置までの間の経路の一部であって、前記移動端末と前記第1の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理可能な経路以外に、前記移動前の前記移動端末から前記通信装置までの間の経路の一部であって、前記移動端末と前記第1の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理不能な別経路が存在するか否かを判断し、存在する場合に、前記第1の通信セッションとは異なる前記移動端末と前記通信装置との間の第2の通信セッションに関する情報に基づいて前記別経路に対して所定の処理を行うステップとを、
    有する経路切替方法。
  4. 移動端末と前記移動端末の通信相手の通信装置との間の通信セッションのパケットの送受信に用いられる経路であって、複数の中継装置を有するネットワークを介して行われる前記パケットの送受信の経路を、前記移動端末の移動により切り替える経路切替システムで用いられる前記移動端末であって、
    前記移動端末の移動により、前記移動端末と前記通信装置との間の第1の通信セッションのために送受信される前記パケットを中継する前記中継装置を切り替える際、前記移動端末の移動前に前記中継装置であった第1の中継装置から、前記移動端末の移動後に前記中継装置となる第2の中継装置へ切り替えたことを示す情報を含むメッセージを、前記移動端末の接続管理を行う制御装置又は前記移動端末が接続するゲートウェイ装置から受信する受信手段と、
    前記メッセージを受信した際、前記移動前の前記移動端末から前記通信装置までの間の経路の一部であって、前記移動端末と前記第1の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理可能な経路以外に、前記移動前の前記移動端末から前記通信装置までの間の経路の一部であって、前記移動端末と前記第1の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理不能な別経路が存在するか否かを判断する判断手段と、
    存在すると判断された場合に、前記第1の通信セッションとは異なる前記移動端末と前記通信装置との間の第2の通信セッションに関する情報に基づいて前記別経路に対して所定の処理を行う処理手段とを、
    備える移動端末。
  5. 前記処理手段は、前記別経路を除去する処理を行う請求項4に記載の移動端末。
  6. 前記処理手段は、前記第2の通信セッションに関する前記情報に基づいて、前記第2の通信セッションのために送受信されるパケットが前記移動端末と前記第2の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理可能な新たな経路を経由して送受信することができると判断する場合に、前記別経路を除去する処理を行う請求項5に記載の移動端末。
  7. 前記処理手段は、前記別経路を維持するための処理を行う請求項4に記載の移動端末。
  8. 前記処理手段は、前記第2の通信セッションに関する前記情報に基づいて、前記第2の通信セッションのために送受信されるパケットが前記移動端末と前記第2の中継装置との間で構築された前記制御装置によって管理可能な新たな経路を経由して送受信することができないと判断する場合に、前記別経路を維持する処理を行う請求項7に記載の移動端末。
  9. 前記処理手段は、前記移動端末と前記第2の中継装置との間に前記別経路と同種の新たな経路を構築する処理を行う請求項4に記載の移動端末。
  10. 前記処理手段は、さらに、前記第2の通信セッションのために送受信されるパケットを、前記新たな経路を経由して送受信されるようにする請求項9に記載の移動端末。
  11. 前記処理手段は、前記移動端末の新たな接続先となるゲートウェイ装置であって、前記第2の中継装置に最も近いゲートウェイ装置の情報を所定の装置から取得し、取得された情報に基づき前記ゲートウェイ装置を介した前記新たな経路を構築する請求項9に記載の移動端末。
  12. 前記メッセージは、前記別経路を除去したことを示す情報を更に含み、
    前記処理手段は、前記別経路を除去したことを示す情報に基づいて、前記所定の処理の代わりに、前記第1の中継装置と前記移動端末との間に前記別経路と同種の新たな経路を構築する処理、又は前記第2の中継装置と前記移動端末との間に前記別経路と同種の新たな経路を構築する処理を行う請求項4に記載の移動端末。
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