JP5593141B2 - 低コスト決済システム - Google Patents
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Description
この携帯端末は、通常の音声電話や携帯電話等で使用可能な通信機能だけでなく、本格的なネットワーク機能等の多種多様な機能を有している。
このため、店舗等において、このような携帯端末を使用してクレジットカードの決済が可能であれば、特別な決済用の装置である決済用端末を用意する必要がなく、使い勝手が良く、クレジットカードの決済を行い易くなる。
また、携帯端末は、一般の携帯電話と異なり、携帯キャリアのネットワークを経由する通信機能以外に、無線LAN機能を有するため、SIMカード(契約者情報を記録したICカード)の機能を停止しても、無線LANを介して通信可能となるため、完全に通信機能を遮断することができない。このため、携帯端末の盗難、紛失時のクレジットカード等不正利用や成りすまし行為を防止することができないという問題もあった。
また、前記構成によれば、端末装置を用いて、クレジットカードを安全に利用することができる。
したがって、携帯端末と前記決済装置との通信に、デジタル証明書認証局が発行するデジタル証明書情報を用いることで、より安全性の高いシステムとなる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1に示すように、クレジットカード決済システム1は、当該クレジットカードの利用が可能か否かを判断等する決済装置である例えば、決済サーバ10を有している。
また、クレジットカードを実際に利用する店舗等には、その店舗等のスタッフ等が使用する携帯端末である例えば、スマートフォン40が配置され、このスマートフォン40は、基地局3及びインターネット網2を介して決済サーバ10と通信可能となっている。
このスマートフォン40は、携帯電話・PHSと携帯情報端末(PDA)を融合させたもので近年多くの人が使用している。そして、このスマートフォン40は、通常の音声電話や携帯電話等で使用可能な通信機能だけでなく、インターネット2を介して、本格的なネットワーク通信が可能な構成となっている。
このカードリーダー70は、図1に示すように、クレジットカードの磁気ストライプ情報を読み込むためのカード情報入力装置71が形成されている。
このため、店舗等でクレジットカードを使用する場合は、このクレジットカードの磁気ストライプ情報が形成されている部分をこのカード情報入力装置71に差し込み、情報を読み込ませる構成となっている。
このバスは、すべてのデバイスを接続する機能を有し、アドレスやデータパスを有する内部パスである。CPUは所定のプログラムの処理を行う他、バスに接続されたROM等を制御している。ROMは、各種プログラムや各種情報等を格納している。RAMは、プログラム処理中のメモリの内容を対比し、プログラムを実行するためのエリアとしての機能を有する。
図2に示すように、スマートフォン40は、端末側制御部41を有すると共に、端末側通信装置42、表示部である例えば、ディスプレイ43や情報を入力する例えば、テンキー等の入力装置44を有し、端末側制御部41で制御されている。
また、図2に示す他の記憶部やプログラム等も端末側制御部41で制御されるが、各記憶部等の内容については、後述する。
図3に示すように、カードリーダー70は、カードリーダー制御部72を有すると共に、カード情報入力装置71、カードリーダー側通信装置73等を有し、カードリーダー制御部72で制御されている。
また、図3に示す他の記憶部やプログラム等もカードリーダー制御部72で制御されるが、各記憶部等の内容については、後述する。
図4に示すように、決済サーバ10は、決済サーバ制御部11を有すると共に、決済サーバ側通信装置12等を有し、決済サーバ制御部11で制御されている。
また、図4に示す他の記憶部やプログラム等も決済サーバ制御部11で制御されるが、各記憶部等の内容については、後述する。
図5に示すように、デジタル証明書認証局サーバ90は、デジタル証明書認証局制御部91を有すると共に、デジタル証明書認証局サーバ側通信装置92等を有し、デジタル証明書認証局サーバ制御部91で制御されている。
また、図5に示す他の記憶部やプログラム等もデジタル証明書認証局制御部91で制御されるが、各記憶部等の内容については、後述する。
以下、図6乃至図9のフローチャートに沿ってクレジットカード決済システム1の動作等を説明すると共に、図1乃至図5等の構成等も併せて説明する。
先ず、店舗等でクレジットカードの決済用端末として図1のスマートフォン40を使用する場合は、図1のデジタル証明書認証局から予め「デジタル証明書インストール用ID情報45a」及び「パスワード情報45b」が発行される。
これら「デジタル証明書インストール用ID情報45a」及び「パスワード情報45b」は、図2のスマートフォン40の決済アプリケーションを動作させて、入力することにより、端末側記憶部45に記憶される。
これにより、スマートフォン40は、デジタル証明書認証局のデジタル証明書、すなわち、認証局の公開鍵A情報を取得することになる。
この認証局の公開鍵A情報は、デジタル証明書認証局で厳しく管理され、リアルタイムで登録削除等ができるので、以下の工程で詳細に説明するように、認証局の公開鍵A情報で暗号化等をすることで、その暗号化された情報の安全性が向上する。
以上で、図6の事前登録の工程が終了する。
ST11でクレジットカードの磁気ストライプ情報の入力があったと判断された場合は、ST12へ進む。ST12では、図3のカード情報入力有無判断部(プログラム)76が動作し、変数情報である例えば、取引回数情報に「1」を付加して取引回数情報75dとして、カードリーダー側記憶部75に記憶する。
また、ST12では、カード情報入力有無判断部(プログラム)76が動作し、入力されたクレジットカード情報75eが、カードリーダー側記憶部75に記憶される。
この暗号化の際、3DES方式で暗号化される。この3DES方式は、DESという暗号化方式を用いて暗号化、復号化、暗号化の順に3回施す方式である。
すなわち、図3のKSN情報生成部(プログラム)79が動作して、カードリーダー側記憶部75内の「カードリーダー製造番号情報75b」、「クレジットカード会社の指定値情報75h」及び「取引回数情報75d」に基づいて、80bitからなる「KSN(Key Serial No)情報75i」を生成し、カードリーダー側記憶部75に記憶される。
次いで、ST17では、これらの情報を受信したスマートフォン40が、図2に示すように、これらの情報を端末側記憶部45に記憶する。
以上で、クレジットカード情報75eは、カードリーダー70で、暗号化クレジットカード情報75gとされ、この暗号を復号化するときに必要となるKSN情報75iと共に、スマートフォン40に送信され、かかる情報は、スマートフォン40が有することになる。
先ず、図8のST21で、スマートフォン40が決済サーバ10へ接続要求等の信号を送信する。具体的には、図2の端末側通信装置42等が動作して実行する。
このように、スマートフォン40と決済サーバ10と間の通信にデジタル証明書認証局が発行するデジタル証明書情報を用いることで、より安全性の高いシステムとなる。
デジタル証明書認証局が発行するデジタル証明書情報は、迅速にその登録を削除等できるので、前記構成によれば、利用者が携帯端末を紛失等した場合でも、迅速にデジタル証明書情報を無効にすることができる。また、利用者の固有情報の第3者等による不正利用や成りすまし等も有効に防止することができる。
この「共通鍵C情報45d」が、図2の「クレジットカード暗号化情報75g」をさらに暗号化する情報となる。
このように、本実施の形態では、カードリーダー70における暗号化と、後述するスマートフォン40における、さらなる再暗号化とでは、暗号化の方式が異なるので、「クレジットカード情報」の漏洩等をより確実に防止することができることとなる。
このように、本実施の形態では、スマートフォン40において、共通鍵C情報45dで、カードリーダー70で、暗号化された「クレジットカード暗号化情報75g」をさらに暗号化する。
そして、カードリーダー70とスマートフォン40の暗号化の方式は異なるので、暗号化された「クレジットカード情報75e」は、より安全な状態となり、その情報が漏洩等する危険性が極めて小さくなる。
これにより、スマートフォン40には、クレジットカード情報は一切残らないことになる。したがって、使用者が携帯すること多いスマートフォン40を紛失等しても、クレジットカードの「クレジットカード情報」が外部に漏洩等することを未然に防止することができる。
したがって、従来のような、耐タンパ機能を備える決済用端末を特に準備する必要がなく、市販の一般的なスマートフォン40を決済用端末として利用できるので、クレジットカード決済システム1を極めて低コストで構成することができる。
以下、ST36以下は、決済サーバ10が、「クレジットカード情報75e」を取得するための復号化の工程となっている。
具体的には、先ず、ST36へ進む。ST36では、決済サーバ10の図4の再暗号化クレジットカード情報等復号化部(プログラム)17が動作して、決済サーバ側記憶部14内の「復号化共通鍵C情報14c」を用いて、「クレジットカード再暗号化情報45f」と「暗号化済みKSN情報45g」を復号化し、「復号化クレジットカード暗号化情報14d」と「復号化KSN情報14e」として、決済サーバ側記憶部14に格納する。
そこで、ST37及びST38を実行する。
すなわち、ST37では、図4の復号用3次鍵情報生成部(プログラム)18が動作し、決済サーバ側記憶部14の1次鍵(BDK)情報14f、復号KSN情報14eに基づき復号用3次鍵情報14gを生成し、決済サーバ側記憶部14に格納する。
この「復号用3次鍵情報14g」は、カードリーダー70の図3のカードリーダー側記憶部75内の「暗号用3次鍵情報75f」と同様の内容となっている。
この「復号化クレジットカード情報14h」は、図3のカードリーダー側記憶部75内の「クレジットカード情報75e」すなわち、カードリーダー70が、クレジットカードから取得した「クレジットカード情報」と同じ内容であり、これにより,決済サーバ10は、「クレジットカード情報」を取得することができる。
以上のような工程を経て、本実施の形態にかかるクレジットカード決済システム1は決済を行う構成となっている。
Claims (4)
- 利用者のクレジットカード情報を判断する決済装置と、
前記決済装置に利用者のクレジットカード情報の問い合わせを行う携帯端末と、
利用者のクレジットカード情報を取得するカードリーダーと、を有し、
前記携帯端末は、端末が破壊されると記録されている情報も消去される耐タンパ機能を搭載していない一般消費者向け携帯端末であり、
前記カードリーダーが、取得した前記クレジットカード情報を暗号化して、暗号化クレジットカード情報を生成した後、この暗号化クレジットカード情報を前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末は、前記暗号化クレジットカード情報の暗号化と異なる方式で、さらに再暗号化してクレジットカード再暗号化情報を生成し、このクレジットカード再暗号化情報を決済装置に送信した後に、前記携帯端末に記憶されている前記暗号化クレジットカード情報及び前記クレジットカード再暗号化情報のみを消去する構成となっていることを特徴とする低コスト決済システム。 - 前記暗号化クレジットカード情報は、暗号用1次鍵情報と前記カードリーダーの装置固有番号で生成される暗号用2次鍵情報を基礎に、前記カードリーダーの変数情報をさらに付加して生成した暗号用3次鍵情報により暗号化されることを特徴とする請求項1に記載の低コスト決済システム。
- 前記カードリーダーは、前記暗号用3次鍵情報を用いて3DES(トリプルDES)方式により前記暗号化を行い、前記携帯端末は、共通鍵情報で前記再暗号化を行う構成となっていることを特徴とする請求項2に記載の低コスト決済システム。
- 前記携帯端末と前記決済装置との通信に、デジタル証明書認証局が発行するデジタル証明書情報を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の低コスト決済システム。
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