JP5585170B2 - クロマトグラフィカラム - Google Patents
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Description
図1は、第1の実施の形態に係るクロマトグラフィ装置1000を示す概略断面図である。図1に示したクロマトグラフィ装置1000は、充填剤加圧機構100、ピストン150、装置架台200、カラム容器機構300を備えている。ここで、図1においては、予めカラム容器機構300におけるカラム容器310内に充填剤360を充填して、カラム容器機構300を吊り上げて充填剤加圧機構100におけるカラムベース170に固定している様子を示している。なお、図1は例示であり、カラム容器機構300におけるカラム容器310は、カラム容器310を吊り上げて充填剤加圧機構100におけるカラムベース170に固定した後に充填剤を導入してもよい。
[カラム容器上昇工程]
次に、油圧ジャッキ110によるカラム容器310上昇工程について説明する。
(1)ロッド120にカラム接続用治具420を連結し、クランプ140で固定する。
(2)カラム容器310を充填剤加圧機構100の下方に設置する。
(3)カラム接続用治具420がカラム容器310の上部フランジ320に接するまで油圧ジャッキ110を下降させる。
(4)カラム接続用治具420の両端に設けられたボルト穴421を、カラム容器310の上部フランジ320に設けられたボルト穴412のうち2箇所のボルト穴412に合わせ、ボルト422をカラム接続用治具420のボルト穴421及び上部フランジ320の当該2箇所のボルト穴412に通して固定することにより、カラム接続用治具420と上部フランジ320とを接続する。
(5)油圧ジャッキ110を上昇させることによりカラム容器310を吊り上げる。カラム接続用治具420がカラムベース170に設けられたカラム接続用治具の孔410に下方から嵌合され、上部フランジ320がカラムベース170に接する直前まで油圧ジャッキ110を上昇させる。カラム接続用治具420がカラムベース170に設けられたカラム接続用治具の穴410に嵌合されることにより、上部フランジ320のボルト穴412のうちボルト422が通されていない14箇所のボルト穴412の位置が、自動的にカラムベース170の14箇所のボルト穴411の位置と合うようになる。
次に、カラム容器310をカラムベース170に接続する工程について説明する。
(1)上部フランジ320のボルト穴412のうちボルト422が通されていないボルト穴412の下方からボルト194を通し、上部フランジ320及びカラムベース170を接続する。この際、ボルト422が通されていない14箇所のボルト穴412の全てにボルト194を通してもよいし、数カ所だけに通してもよい。
(2)カラム接続用治具420の両端と上部フランジ320とを固定しているボルト422を取り外し、クランプ140を外して、カラム接続用治具420をロッド120から取り外す。この際、カラム接続用治具420を取り外しても、ボルト194により上部フランジ320及びカラムベース170が接続されているため、カラム容器310が落下することはない。
次に、油圧ジャッキ110により、上述したピストン150を押し下げて、カラム容器310内の充填剤を加圧する。図4は、図1のクロマトグラフィ装置1000におけるピストン150がカラム容器310内にて押し下げられた状態を示している。
(1)カラム容器310内における充填剤の加圧が終わると、ピストン150がカラム容器310内に押し下げられた状態で、クランプ140を外し、油圧ジャッキ110のロッド120とピストン150とを分離させる。
(2)ピストン150の代わりにカラム接続用治具420とロッド120をクランプ140により取り付け、カラム接続用治具420の向きを調整しながらカラム接続用治具420をカラムベース170に設けられたカラム接続用治具の孔410に上方から嵌合させる。
(3)ボルト422をカラム接続用治具420のボルト穴421及び上部フランジ320の当該2箇所のボルト穴412に通して固定することにより、カラム接続用治具420と上部フランジ320とを接続する。
(4)上部フランジ320及びカラムベース170を接続している全てのボルト194を外し、上部フランジ320及びカラムベース170を分離する。この際、ボルト194を全て取り外しても、ボルト422により上部フランジ320及びカラム接続用治具420が接続されているため、カラム容器310が落下することはない。
(5)油圧ジャッキ110によりロッド120を下降させて、カラム容器310を地面に着地させる。
(6)カラム接続用治具420の両端と上部フランジ320とを固定しているボルト422を取り外す。
また、クロマトグラフィ用のカラムが複数必要な場合、1組の装置架台200及び充填剤加圧機構100により複数の充填カラムを作製することができるため、設備コストを低減できる。その際に、径の異なる充填カラムを作製する場合には、それぞれのカラム容器310の上部フランジのサイズを合わせておくか、または、カラム容器接続工程にてカラム容器310の上部フランジ320とカラムベース170を接続できるように、レデューサーや接続治具を上部フランジ320とカラムベースの間に接続することで、1組の装置架台200及び充填剤加圧機構100により充填カラムの作製ができる。
さらには、カラム容器310に加圧治具500を配置するため、充填剤加圧機構100からピストン150及びカラム容器310を分離した後もピストン150のゆるみを防止し、充填剤の加圧を充分に行うことができる。
図7を基に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係るクロマトグラフィ装置2000では、カラム容器310を充填剤加圧機構100に吊り上げる際に、カラム容器310と充填剤加圧機構2100とに連結されたカラム容器吊り上げ調整ナット2120により行うことに特徴がある。なお、図7に示すクロマトグラフィ装置2000は、装置架台200に油圧ジャッキ110を設置する構成と、カラム容器310と、装置架台200とを連結するカラム容器吊り上げ調整ナット2120を用いて吊り上げる構成以外、図1に示すクロマトグラフィ装置1000と同一の構成であるため、同一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
を充填剤加圧機構100に吊り上げ状態で固定し、かつ、充填剤をピストン150で加圧した後に、充填剤加圧機構100からカラム容器310を分離させ、カラム容器310内の充填剤360を図6に示す加圧治具500で加圧することで、クロマトグラフィ操作を行うクリーンルーム等にて、装置の小型・軽量化を図ることができ、設備コストを低減できる。また、カラムに加圧治具500を配置するため、充填剤加圧機構100からピストン150及びカラム容器310を分離した後もピストン150のゆるみを防止し、充填剤360の加圧を充分に行うことができる。
Claims (1)
- カラム容器と、
前記カラム容器内に設けられ、充填剤を加圧するピストンと、
前記カラム容器の下部に設けられた固定蓋と、
前記固定蓋に設けられたキャスター脚及び前記カラム容器を所定場所で安定させるカラム容器固定部と、
前記ピストン上に設けられ前記カラム容器内の充填剤を加圧する複数のボルトと加圧フランジとを含む加圧治具と、
を備えることを特徴とするクロマトグラフィカラム。
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