JP5566014B2 - Seat track equipment - Google Patents
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Description
本発明は、ロアレールの底壁部とその両縁から立設された2つの側壁部とで囲まれる空間(溝状空間)にアッパーレールの下部を収容してレール長手方向へ移動可能に支持するとともに、アッパーレールとロアレールの間に設けたロック機構によりアッパーレールを移動禁止状態にロックするシートトラック装置に関する。 The present invention accommodates the lower portion of the upper rail in a space (grooved space) surrounded by the bottom wall portion of the lower rail and two side wall portions erected from both edges thereof, and supports the lower rail so as to be movable in the longitudinal direction of the rail. In addition, the present invention relates to a seat track device that locks the upper rail in a movement-inhibited state by a lock mechanism provided between the upper rail and the lower rail.
自動車のシートを前後移動可能に支持するとともに、所望の位置に停止させて移動禁止状態にロックする機能を備えたシートトラック装置が提供されている。
このシートトラック装置の主たるタイプとしては、ロアレールの底壁部とその両縁から立設された2つの側壁部で囲まれる空間(溝状空間)にアッパーレールの下部を収容するタイプと、アッパーレールの両側壁部によりロアレールの両側壁部を包み込むように覆うタイプとがある。前者としては、例えば、特開2007−126080号公報(特許文献1)に記載の装置を挙げることができる。また、後者としては、例えば、特開平07−195964号公報(特許文献2)に記載の装置を挙げることができる。
2. Description of the Related Art There is provided a seat track device that has a function of supporting a seat of an automobile so as to be movable back and forth, and locking it to a movement prohibited state by stopping at a desired position.
The main types of the seat track apparatus are a type in which the lower part of the upper rail is accommodated in a space (grooved space) surrounded by the bottom wall part of the lower rail and two side wall parts erected from both edges thereof, and the upper rail. There is a type that covers both side walls of the lower rail so as to wrap around the both side walls. As the former, for example, an apparatus described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2007-122080 (Patent Document 1) can be given. Examples of the latter include the device described in JP-A-07-195964 (Patent Document 2).
また、ロック機構として、特許文献1(特開2007−126080号公報)では、アッパーレール側の部材により揺動自在に支持したロック部材の爪を、アッパーレール側のブラケットの孔・ロアレールの側壁部の孔・アッパーレールの側板部の孔に挿通して係合させる機構が採用されている(特許文献1の図5参照)。
また、特許文献2(特開平07−195964号公報)では、アッパーレールにより支持したラッチ用バネの係合突部を、アッパーレールの下垂板部の孔・ロアレールの下垂部の下端縁の切欠き・アッパーレールの側板部の孔に係合させる機構が採用されている(特許文献2の図14,15参照)。
Also, as a lock mechanism, in Patent Document 1 (Japanese Patent Application Laid-Open No. 2007-124080), a locking member claw supported by a member on the upper rail side so as to be swingable is used as a bracket hole on the upper rail side or a side wall portion of the lower rail. A mechanism for inserting and engaging with the holes of the side plates of the upper rail and the upper rail is employed (see FIG. 5 of Patent Document 1).
Further, in Patent Document 2 (Japanese Patent Application Laid-Open No. 07-195964), the engagement protrusion of the latch spring supported by the upper rail is formed by notching the hole in the lower plate portion of the upper rail and the lower end edge of the lower portion of the lower rail. A mechanism that engages with a hole in the side plate portion of the upper rail is employed (see FIGS. 14 and 15 of Patent Document 2).
自動車のシートを前後移動可能に支持し、所望の位置でロックするシートトラック装置には、小型化・軽量化の要請や、組み付けの自動化・容易化の要請がある。
本発明は、ロアレールの底壁部とその両縁から立設された2つの側壁部で囲まれる空間にアッパーレールの下部を収容するタイプのシートトラック装置に関して、上記の要請に応えることを目的とする。
A seat track device that supports a seat of an automobile so that it can move back and forth and locks it at a desired position has a demand for miniaturization and weight reduction, and a demand for automation and easy assembly.
An object of the present invention is to meet the above-mentioned demand with respect to a seat track apparatus of a type in which a lower portion of an upper rail is accommodated in a space surrounded by a bottom wall portion of the lower rail and two side wall portions erected from both edges thereof. To do.
本発明は、下記[1]〜[7]のように構成される。なお、本項(課題を解決するための手段)及び次項(発明の効果)に於いて付した符号は理解を容易にするためであり、本願発明を符号の構成に限定する趣旨ではない。
[1]構成1:
ロアレール1の底壁部10とその両縁から立設されたアウタ側壁部11及びインナ側壁部16で囲まれる空間にアッパーレール2の下部を収容してレール方向へ移動可能に支持するとともに、ロック部材30を備えたロック機構3をアッパーレール2とロアレール1に関連付けて有し該ロック機構3によりアッパーレール2を移動禁止状態にロックするシートトラック装置であって、
前記ロアレール1は、アウタ側壁部11の上端縁からインナ側へ延設された天壁部12と、該天壁部12の先端縁から下垂された下垂部13とを有し、前記インナ側壁部16の高さは前記ロック部材30をその上方位置にて前記アッパーレール2に取り付け得る高さに設定されており、
前記アッパーレール2は、鉛直に設けられるアウタ側板材20aとインナ側板材20bを有し上部にてシートを支持する立板部20と、該立板部20のアウタ側板材の下端縁からアウタ側へ延設された底板部21と、該底板部21の先端縁から上方へ立設されその先端縁が前記ロアレール1のアウタ側壁部11と天壁部12と下垂部13とで構成される溝内に位置される側板部22とを有し、
前記アウタ側板材20aよりアウタ側にある前記ロアレール1のアウタ側壁部11と天壁部12と下垂部13とで構成される溝内の、前記アッパーレール2の側板部22との各間隙に、前記レール方向への移動可能な支持のためのボール42,43をそれぞれ設け、前記アウタ側板材20aよりインナ側にはボールを設けず、
前記ロック機構3は、係合突部31を有し前記立板部20の板材のインナ側の板面上に支持されたロック部材30と、前記立板部20の板材に形成された手前側貫通孔と、前記下垂部13に設けられた係合受部130とを備え、前記ロック部材30の係合突部31を前記手前側貫通孔に挿通した状態で前記係合受部130と係合させることによりアッパーレール2を移動禁止状態にロックする、
ことを特徴とするシートトラック装置。
The present invention is configured as the following [1] to [7]. In addition, the code | symbol attached | subjected in this term (means for solving a subject) and the following term (effect of invention) is for understanding easily, and is not the meaning which limits this invention to the structure of a code | symbol.
[1] Configuration 1:
A lower wall of the
The
The
In each gap between the
The
A seat track device.
上記に於いて、アウタ(側)・インナ(側)とは、それらが相互に反対方向であることを示す。したがって、この表現に代えて、例えば、「一方(側)」と「(該一方とは反対の)他方(側)」というような表現を用いてもよい。アウタ(側)・インナ(側)としては、例えば、シート着座者の左右の直下に一対のシートトラック装置を配した場合に於いて、着座者から見て外側をアウタ(側)、着座者の中心側をインナ(側)とすることができる。
また、上記に於いて、立板部20を後述の構成3の如く2枚の平行な板材20a,20bで構成してもよく、その場合に於いて、それらを重ねて密着して構成してもよく、所定の間隙を保持して平行に設けるようにしてもよい。
In the above, outer (side) and inner (side) indicate that they are in opposite directions. Therefore, instead of this expression, expressions such as “one (side)” and “the other (side opposite to the one)” may be used. As the outer (side) / inner (side), for example, when a pair of seat track devices are arranged directly below the left and right sides of the seat occupant, the outer side (side) of the seat occupant is The center side can be an inner side.
Further, in the above, the
[2]構成2:
構成1に於いて、
前記インナ側壁部16の高さは前記下垂部13の下端より低く設定されている、
ことを特徴とするシートトラック装置。
[2] Configuration 2:
In
The height of the inner
A seat track device.
[3]構成3:
構成2に於いて、
前記ロアレール1は、さらに、前記インナ側壁部16の先端縁から前記下垂部13の下端より低い高さでアウタ側へ延設された第2天壁部17と、該第2天壁部17の先端縁から底壁部10側へ延設された第2下垂部18を有し、
前記アッパーレール2の立板部20の板材はアウタ側板材20aとインナ側板材20bという2枚の平行な板材から成り、前記底板部21はアウタ側板材20aから延設されており、
前記アッパーレール2は、さらに、前記インナ側板材20bの下端縁からインナ側へ延設された第2底板部26と、該第2底板部26の先端縁から上方へ立設されその先端縁が前記ロアレール1のインナ側壁部16と第2天壁部17と第2下垂部18とで構成される溝内に位置される第2側板部27とを有し、
前記ロック部材30は前記インナ側板材20bのインナ側の板面上に支持されている、
ことを特徴とするシートトラック装置。
アウタ側板材20aとインナ側板材20bは、それぞれが別の板材であってもよく、また、1枚の板材を折り曲げて図1内不図示の上方にて連続していてもよい。また、両板材は2枚重ねで密着していてもよく、所定の間隙をあけられていてもよい。
[3] Configuration 3:
In
The
The plate material of the
The
The
A seat track device.
Each of the outer
[4]構成4:
構成1〜構成3の何れかに於いて、
前記ロック機構3は前記側板部22に形成された奥側貫通孔22hを更に有し、前記ロック部材30の係合突部31を前記手前側貫通孔20bh,20ahに挿通した状態で前記係合受部130と係合させるとともに前記奥側貫通孔22hに挿通することによりアッパーレール2を移動禁止状態にロックする、
ことを特徴とするシートトラック装置。
[4] Configuration 4:
In any of
The
A seat track device.
[5]構成5:
構成1〜構成4の何れかに於いて、
前記ロック部材30は線状弾性体を凹凸状に屈曲させて係合突部31を形成したバネ30であり、その両端301,302を前記立板部20の板材のインナ側の板面上に支持されており、
前記係合受部130は前記下垂部13の下端縁を凹凸状に切り欠いて成る係合歯130であり、
前記バネ30の中間部30cを下方へ押圧して変移させることにより係合突部31を前記係合歯130から離脱させてロックを解除し、押圧を無くしてバネ力で復帰させることにより係合突部31を前記係合歯130と係合させてロック状態とする、
ことを特徴とするシートトラック装置。
[5] Configuration 5:
In any of
The
The
The
A seat track device.
[6]構成6:
構成5に於いて、
前記立板部20に形成された手前側貫通孔20bh,20ahと前記側板部22に形成された奥側貫通孔22hは、貫通孔上壁部内面から貫通孔内へ垂れ下がるように設けられた舌状部20bh1(等)を有する、
ことを特徴とするシートトラック装置。
[6] Configuration 6:
In configuration 5,
The front side through-holes 20bh, 20ah formed in the
A seat track device.
[7]構成7:
構成3〜構成6の何れかに於いて、
前記アッパーレール2の底板部21の延設幅は第2底板部26の延設幅よりも広く、
前記アッパーレール2の立板部20を下方へ延長した仮想面は、前記底板部21直下側の幅が前記第2底板部26直下側の幅より広くなるように、前記ロアレール1の底壁部10を分割する、
ことを特徴とするシートトラック装置。
[7] Configuration 7:
In any of
The extended width of the
The imaginary plane obtained by extending the
A seat track device.
構成1は、ロアレール1の底壁部10とその両縁から立設されたアウタ側壁部11及びインナ側壁部16で囲まれる空間にアッパーレール2の下部を収容してレール方向へ移動可能に支持するとともに、ロック部材30を備えたロック機構3をアッパーレール2とロアレール1に関連付けて有し該ロック機構3によりアッパーレール2を移動禁止状態にロックするシートトラック装置であって、前記ロアレール1は、アウタ側壁部11の上端縁からインナ側へ延設された天壁部12と、該天壁部12の先端縁から下垂された下垂部13とを有し、前記インナ側壁部16の高さは前記ロック部材30をその上方位置にて前記アッパーレール2に取り付け得る高さに設定されており、前記アッパーレール2は、鉛直に設けられるアウタ側板材20aとインナ側板材20bを有し上部にてシートを支持する立板部20と、該立板部20のアウタ側板材の下端縁からアウタ側へ延設された底板部21と、該底板部21の先端縁から上方へ立設されその先端縁が前記ロアレール1のアウタ側壁部11と天壁部12と下垂部13とで構成される溝内に位置される側板部22とを有し、前記アウタ側板材20aよりアウタ側にある前記ロアレール1のアウタ側壁部11と天壁部12と下垂部13とで構成される溝内の、前記アッパーレール2の側板部22との各間隙に、前記レール方向への移動可能な支持のためのボール42,43をそれぞれ設け、前記アウタ側板材20aよりインナ側にはボールを設けず、前記ロック機構3は、係合突部31を有し前記立板部20の板材のインナ側の板面上に支持されたロック部材30と、前記立板部20の板材に形成された手前側貫通孔と、前記下垂部13に設けられた係合受部130とを備え、前記ロック部材30の係合突部31を前記手前側貫通孔に挿通した状態で前記係合受部130と係合させることによりアッパーレール2を移動禁止状態にロックすることを特徴とするシートトラック装置であるため、小型化・軽量化の要請に応えることができる。
つまり、従来は、ロアレール1とアッパーレール2は両者共に断面が左右対称であったのに対して、本構成では、インナ側壁部16の高さは前記ロック部材30をその上方位置にて前記アッパーレール2に取り付け得る高さである。換言すれば、アウタ側壁部11の背後に隠れている立板部20のアウタ側板面上の部位に対応するインナ側板面上の部位の大部分は、隠れることなく露出されている。このため、立板部20のインナ側の板面に対して後加工を容易に施すことができるという効果がある。後加工としては、例えば、アッパーレール2をロアレール1に組み付けた後に、ロック部材30を取り付ける等の加工を挙げることができる。この場合、アッパーレール2をロアレール1に組み付ける工程を効率良く自動化し易いという効果もある。
In
That is, conventionally, the
構成2は、構成1に於いて、前記インナ側壁部16の高さは前記下垂部13の下端より低く設定されていることを特徴とするシートトラック装置であるため、構成1の効果を奏し得る具体的構成例を与えることができる。
構成3は、構成2に於いて、前記ロアレールは、さらに、前記インナ側壁部16の先端縁から前記下垂部13の下端より低い高さでアウタ側へ延設された第2天壁部17と、該第2天壁部17の先端縁から底壁部10側へ延設された第2下垂部18を有し、前記アッパーレール2の立板部20の板材はアウタ側板材20aとインナ側板材20bという2枚の平行な板材から成り、前記底板部21はアウタ側板材20aから延設されており、前記アッパーレール2は、さらに前記インナ側板材20bの下端縁からインナ側へ延設された第2底板部26と、該第2底板部26の先端縁から上方へ立設されその先端縁が前記ロアレール1のインナ側壁部16と第2天壁部17と第2下垂部18とで構成される溝内に位置される第2側板部27とを有し、前記ロック部材30は前記インナ側板材20bのインナ側の板面上に支持されていることを特徴とするシートトラック装置であるため、構成2と同様にインナ側を小型化・軽量化でき、さらに、アッパーレール2の自由度を高めることができる具体的な構成例を与えることができるという効果がある。
In the
構成4は、構成1〜構成3の何れかに於いて、前記ロック機構3は前記側板部22に形成された奥側貫通孔22hを更に有し、前記ロック部材30の係合突部31を前記手前側貫通孔20bh,20ahに挿通した状態で前記係合受部130と係合させるとともに前記奥側貫通孔22hに挿通することによりアッパーレール2を移動禁止状態にロックすることを特徴とするシートトラック装置であるため、構成1〜3が奏する効果に加えて、さらに、係合突部31をアッパーレール側・ロアレール側・アッパーレール側の3点で支持するため、ロックを確実に行うことができる効果がある。
In Configuration 4, in any one of
構成5は、構成1〜構成4の何れかに於いて、前記ロック部材30は線状弾性体を凹凸状に屈曲させて係合突部31を形成したバネ30であり、その両端301,302を前記立板部20の板材のインナ側の板面上に支持されており、前記係合受部130は前記下垂部13の下端縁を凹凸状に切り欠いて成る係合歯130であり、前記バネ30の中間部30cを下方へ押圧して変移させることにより係合突部31を前記係合歯130から離脱させてロックを解除し、押圧を無くしてバネ力で復帰させることにより係合突部31を前記係合歯130と係合させてロック状態とすることを特徴とするシートトラック装置であるため、部品点数を最少化でき、構成1〜4よりも更に小型化・軽量化の要請に応えることができるとともに、ロック部材の具体的構成を与えることができるという効果がある。
Configuration 5 is any one of
構成6は、構成5に於いて、前記立板部20に形成された手前側貫通孔20bh,20ahと前記側板部22に形成された奥側貫通孔22hは、貫通孔上壁部内面から貫通孔内へ垂れ下がるように設けられた舌状部20bh1(等)を有することを特徴とするシートトラック装置であるため、係合突部31をアッパーレール側・ロアレール側・アッパーレール側の3点で支持する機能の一部を舌状部20bh1(等)により担うことができ、より確実にロックを行うことができる。
Configuration 6 is that in Configuration 5, the front side through holes 20bh and 20ah formed in the standing
構成7は、構成3〜構成6の何れかに於いて、前記アッパーレール2の底板部21の延設幅は第2底板部26の延設幅よりも広く、前記アッパーレール2の立板部20を下方へ延長した仮想面は、前記底板部21直下側の幅が前記第2底板部26直下側の幅より広くなるように前記ロアレール1の底壁部10を分割することを特徴とするシートトラック装置であるため、構成1よりも更に小型化・軽量化の要請に応えることができる。
According to Configuration 7, in any one of
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は実施の形態のシートトラック装置の断面図(図4内B−B線断面図)、図2は要部斜視図、図3(a)は図2の要部を図2内矢視A方向から見た正面図、(b)はバネ30の斜視図である。また、図4は実施の形態のシートトラック装置の全体(但し、図4では左右一対の片方のみを示す)斜視図である。なお、以下で、アウタとは図1での左方を言い、インナとは右方を言う。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. 1 is a cross-sectional view of the seat track apparatus according to the embodiment (a cross-sectional view taken along line BB in FIG. 4), FIG. 2 is a perspective view of main parts, and FIG. 3 (a) is a main part of FIG. The front view seen from the A direction, (b) is a perspective view of the
図示のシートトラック装置は、ロアレール1の底壁部10とその両縁から立設された2つの側壁部(アウタ側壁部11,インナ側壁部16)で囲まれる空間(溝状空間)に、アッパーレール2の下部を収容して、レール方向へ移動可能に支持する装置である。この移動を可能にするために、アッパーレール2とロアレール1の間隙には、ローラ41や、ボール42,43が設けられている。例えば、底板部21と底壁部10の間には、ローラ41が設けられている。また、アウタ側壁部11・天壁部12と側板部22の先端寄り部位との間にはボール42が設けられており、下垂部13と側板部22の屈曲部位との間にはボール43が設けられている。
また、図示のシートトラック装置は、アッパーレール2とロアレール1の間に後述のロック機構3が設けられており、これにより、アッパーレール2の移動を所望の位置で停止させて、ロックすることができる。
The illustrated seat track apparatus has an upper portion in a space (groove-shaped space) surrounded by a
The illustrated seat track apparatus is provided with a lock mechanism 3 (described later) between the
ロアレール1は、床面に平行に設置される底壁部10と、底壁部10のアウタ側の縁から垂直に立設されたアウタ側壁部11と、アウタ側壁部11の上端縁から略90度インナ側へ曲げて延設された天壁部12と、天壁部12の先端縁から略90度下方へ曲げて下垂された下垂部13と、底壁部10のインナ側の縁からインナ側斜め上方へ鈍角で曲げてその最高高さが下垂部13の下端より低くなるように延設されたインナ側壁部16と、インナ側壁部16の先端縁から最高高さが下垂部13の下端より低くなるように略90度曲げてアウタ側斜め上方へ延設された第2天壁部17と、第2天壁部17の先端縁から略90度曲げて底壁部10側(アウタ側斜め下方)へ延設された第2下垂部18とを有する。これらの各部から構成されるロアレール1は、例えば、1枚の金属板を折り曲げ形成することにより製造され得る。
The
アッパーレール2は、鉛直に設けられる2枚重ねの板材20a,20bから成り上部にてシート(不図示)を支持する立板部20と、立板部20の2枚の板材の一方であるアウタ側板材20aの下端縁から略90度アウタ側へ曲げて延設された底板部21と、底板部21のアウタ側の縁(先端縁)から上方へ立設されその先端縁がロアレール1のアウタ側壁部11と天壁部12と下垂部13とで構成される溝(下側開放の溝)内に位置される側板部22と、立板部20の2枚の板材の他方であるインナ側板材20bの下端縁から略90度インナ側へ曲げて延設された第2底板部26と、第2底板部26のインナ側の縁(先端縁)から上方へ立設されその先端縁がロアレール1のインナ側壁部16と第2天壁部17と第2下垂部18とで構成される溝(下側開放の溝)内に位置される第2側板部27とを有する。これらの各部から構成されるアッパーレール2の各板材20a,20bは、それぞれ、例えば、1枚の金属板を折り曲げ形成することにより製造され得る。
なお、アウタ側板材20aとインナ側板材20bは、本実施の形態ではそれぞれ別の2枚の板材を用いているが、これに代えて、例えば、1枚の板材を折り曲げて図1内不図示の上方にて連続させたものでよい。
また、アウタ側板材20aとインナ側板材20bは、図示の例では2枚重ねに密接されているが、これらが所定の間隙を有していてもよい。
The
The outer
The outer
なお、上記に於いて、側板部22の先端(上端)側は、ボール42や43を適宜に支持可能なように、適宜に屈曲され、適宜に傾斜されている。
また、上記に於いて、アッパーレール2の底板部21の延設幅は、第2底板部26の延設幅よりも広い。同様に、アッパーレール2の立板部20を下方へ延長した仮想面(板材20aと20bの境界面を図1で下方へ延長した面)は、底板部21の下方側の部分の幅が第2底板部26の下方側の部分の幅よりも広くなるように、ロアレール1の底壁部10を分割する。言い換えれば、図1で立板部20の境界より右側の部分は、左側の部分よりも小さく構成されており、軽量である。
In the above description, the front end (upper end) side of the
In the above description, the extending width of the
ロック機構は、ロック部材30と、インナ側板材20bの貫通孔20bhと、アウタ側板材20aの貫通孔20ahと、下垂部13の下端にレール長手方向で等間隔に形成された複数の切欠きから成る係合歯130と、側板部22に形成された貫通孔22hとから成る。ここで、各貫通孔20bh,20ah,22hの個数はロック部材30の係合突部31の個数に応じて決まり、また、それらの高さ位置は係合歯130と同等である。
The lock mechanism includes a
本実施の形態のシートトラック装置では、ロック部材30は、図3(b)に示すように金属製の線状弾性体を凹凸状に屈曲形成して成るバネであり、その両端部301,302は、図2に示すようにそれぞれインナ側板材20bから切り起こし形成された保持部201,202に係止されることにより、インナ側板材20bに取り付けられている。言い換えれば、インナ側板材20bの板面上に支持されている。これらの保持部201,202はロアレール1の第2天壁部17の最高部位よりも高い位置に設定されているため、アッパーレール2をロアレール1に組み付けた後でも、第2天壁部17の陰に隠れずに露出されている。このため、アッパーレール2をロアレール1に組み付けた後であっても、ロック部材30をインナ側板材20bの保持部201,202に取り付けるという、一般には手作業での工程を、容易に行うことができる。
In the seat track apparatus according to the present embodiment, the
また、アッパーレール2をロアレール1に組み付ける工程は、自動化が比較的容易であるという事情があるため、アッパーレール2とロアレール1を自動化工程で組み付けた後に、ロック部材30を取り付ける手作業の工程を配して、全体の作業効率を向上させるようにすることもできる。
Further, since the process of assembling the
ロック部材(バネ)30をインナ側板材20bの保持部201,202に係止させることにより取り付けた状態では、係合突部31は、インナ側板材20b及びアウタ側板材20aの各貫通孔20bh,20ahに挿通され、下垂部13の下端の切欠き(係合歯130)に係合され、更に、側板部22の貫通孔22hに挿通された状態となる。言い換えれば、係合突部31は、その長さ方向に関して、ロアレール側の部材(下垂部13の係合歯130の切欠き端面)によって支持される部位の両側を、アッパーレール側の部材(立板部20の貫通孔20bh・20ahの内壁面と、側板部22の貫通孔22hの内壁面)によって支持(3点支持)されることとなり、安定したロックが実現される。
In a state in which the lock member (spring) 30 is attached by being locked to the holding
なお、係合突部31を各貫通孔20bh,20ah,22hに挿通する際には、隣接する係合突部31,31の先端を連結する先端連結部31aは、ロック部材(バネ)30を若干押し下げることにより、各貫通孔20bh,20ah,22hの上壁部内面からそれぞれ各貫通孔内へ垂れ下がるように設けられている各舌状部(20bh1等)の下方の間隙(各舌状部と各貫通孔20bh,20ah,22hの下壁部内面との間隙)を通過される。また、挿通後、押し下げが解除されると、係合突部31及び先端連結部31aはバネ力により上方位置へ復帰するため、以後、先端連結部31aは奥側貫通孔22hの舌状部により係止されることとなり、抜けが防止される。このため、ロック状態を確実に維持することができるようになる。
When the engaging
ロック解除・ロックについて説明する。
図4に示すハンドル51を引き上げると、ハンドル51に連携されている解除レバー52が、ピン53を軸として、図4で反時計周りに回動する。これにより、解除レバー52の中でピン53を挟み反対側に位置する部分が下方へ変移して、その先端部520(図1参照)が、ロック部材(バネ)30の中央部30cを押し下げる。これにより、ロック部材(バネ)30の係合突部31が下方へ変移して、ロアレール1の下垂部13の係合歯130から下方へ離脱する。即ち、ロックが解除される。
The unlock / lock will be described.
When the
次に、ハンドル51を離すと、ロック部材(バネ)30は、そのバネ力によって元の状態へ復元する。即ち、ロック部材(バネ)30の係合突部31が上方へ変移して、ロアレール1の下垂部13の係合歯130に進入し、再び係合状態(ロック状態)となる。
なお、ピン53に巻回されているスプリング530は、ロック部材(ばね)30を常時軽く押さえつけるための付勢力を付与するものである。
Next, when the
Note that the
上記では、ロック部材30が図3(b)に示すようなバネである場合を説明したが、バネ30に代えて公知のロック部材を用いることもできる。例えば、ロック爪を備えたロック部材を、アッパーレール2の立板部20のインナ側板材20bに回動軸等を用いて揺動自在に支持し、これを、立板部20の貫通孔と、下垂部13の貫通孔もしくは下側開放の切欠きと、側板部22の貫通孔とに挿通して、ロックするように構成してもよい。
Although the case where the
ロック部材として、上述した実施の形態のように、金属製の線状弾性体を凹凸状に屈曲形成して成るバネを用いると、バネ30の係合突部31がバネ力によって係合歯130の切欠き端面にしっかりと押圧されて隙間なく密接されるため、ロック状態でガタツキを生じないという効果がある。
また、線状弾性体を円形断面としたとき、係合突部31の径を、強度を確保したままで小さくできるため、所要のロック強度を確保したままでロック歯130のレール方向のピッチを小さくできる。即ち、ロック位置の段階を小さくできる。
When a spring formed by bending a metal linear elastic body in a concavo-convex shape as in the above-described embodiment is used as the lock member, the
Further, when the linear elastic body has a circular cross section, the diameter of the
1 ロアレール
10 底壁部
11 アウタ側壁部
12 天壁部
13 下垂部
130 係合受部/係合歯
16 インナ側壁部
17 第2天壁部
18 第2下垂部
2 アッパーレール
20 立板部
201,202 保持部
20a アウタ側板材
20ah 手前側貫通孔
20b インナ側板材
20bh 手前側貫通孔
21 底板部
22 側板部
22h 奥側貫通孔
26 第2底板部
27 第2側板部
3 ロック機構
30 ロック部材/バネ
30c バネの中間部
301,302 バネの端部
31 係合突部
31a 先端連結部
41 ローラ
42 ボール
43 ボール
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記ロアレールは、アウタ側壁部の上端縁からインナ側へ延設された天壁部と、該天壁部の先端縁から下垂された下垂部とを有し、前記インナ側壁部の高さは前記ロック部材をその上方位置にて前記アッパーレールに取り付け得る高さに設定されており、
前記アッパーレールは、鉛直に設けられるアウタ側板材とインナ側板材を有し上部にてシートを支持する立板部と、該立板部のアウタ側板材の下端縁からアウタ側へ延設された底板部と、該底板部の先端縁から上方へ立設されその先端縁が前記ロアレールのアウタ側壁部と天壁部と下垂部とで構成される溝内に位置される側板部とを有し、
前記アウタ側板材よりアウタ側にある前記ロアレールのアウタ側壁部と天壁部と下垂部とで構成される溝内の、前記アッパーレールの側板部との各間隙に、前記レール方向への移動可能な支持のためのボールをそれぞれ設け、前記アウタ側板材よりインナ側にはボールを設けず、
前記ロック機構は、係合突部を有し前記立板部の板材のインナ側の板面上に支持されたロック部材と、前記立板部の板材に形成された手前側貫通孔と、前記下垂部に設けられた係合受部とを備え、前記ロック部材の係合突部を前記手前側貫通孔に挿通した状態で前記係合受部と係合させることによりアッパーレールを移動禁止状態にロックする、
ことを特徴とするシートトラック装置。 A lock provided with a lock member while accommodating the lower part of the upper rail in a space surrounded by the bottom wall part of the lower rail and the outer side wall part and the inner side wall part erected from both edges thereof so as to be movable in the rail direction. A seat track device that has a mechanism associated with an upper rail and a lower rail and locks the upper rail in a movement-inhibited state by the lock mechanism,
The lower rail has a ceiling wall portion extending from the upper end edge of the outer side wall portion to the inner side, and a hanging portion that is suspended from the tip edge of the ceiling wall portion, and the height of the inner side wall portion is It is set to a height at which the lock member can be attached to the upper rail at its upper position,
The upper rail has an outer side plate material and an inner side plate material provided vertically, and a vertical plate portion that supports the seat at the upper portion, and extends from the lower end edge of the outer side plate material of the vertical plate portion to the outer side . A bottom plate portion, and a side plate portion standing upward from a tip edge of the bottom plate portion, the tip edge being positioned in a groove formed by the outer side wall portion, the top wall portion, and the hanging portion of the lower rail. ,
In the groove formed in the outer side wall and the top wall of the lower rail in the outer side of the outer side plate and the hanging portion, each gap between side plate portion of the upper rail, movably to the rail direction Ball for each support is provided , the ball is not provided on the inner side from the outer side plate material,
The lock mechanism has an engagement protrusion and is supported on a plate surface on the inner side of the plate material of the standing plate portion, a front side through-hole formed in the plate material of the standing plate portion, The upper rail is prohibited from moving by being engaged with the engagement receiving portion in a state where the engagement protrusion of the lock member is inserted into the front through hole. To lock in,
A seat track device.
前記インナ側壁部の高さは前記下垂部の下端より低く設定されている、
ことを特徴とするシートトラック装置。 In claim 1,
The height of the inner side wall portion is set lower than the lower end of the hanging portion,
A seat track device.
前記ロアレールは、さらに、前記インナ側壁部の先端縁から前記下垂部の下端より低い高さでアウタ側へ延設された第2天壁部と、該第2天壁部の先端縁から底壁部側へ延設された第2下垂部を有し、
前記アッパーレールの立板部の板材はアウタ側板材とインナ側板材という2枚の平行な板材から成り、前記底板部はアウタ側板材から延設されており、
前記アッパーレールは、さらに、前記インナ側板材の下端縁からインナ側へ延設された第2底板部と、該第2底板部の先端縁から上方へ立設されその先端縁が前記ロアレールのインナ側壁部と第2天壁部と第2下垂部とで構成される溝内に位置される第2側板部とを有し、
前記ロック部材は前記インナ側板材のインナ側の板面上に支持されている、
ことを特徴とするシートトラック装置。 In claim 2,
The lower rail further includes a second top wall portion extending from the leading edge of the inner side wall portion to the outer side at a height lower than the lower end of the hanging portion, and a bottom wall extending from the leading edge of the second ceiling wall portion. A second hanging part extending to the part side,
The plate material of the upright plate portion of the upper rail is composed of two parallel plate materials, an outer side plate material and an inner side plate material, and the bottom plate portion is extended from the outer side plate material,
The upper rail further includes a second bottom plate portion extending from the lower end edge of the inner side plate member toward the inner side, and an upper end standing upward from the front end edge of the second bottom plate portion. A second side plate portion located in a groove formed by the side wall portion, the second ceiling wall portion, and the second hanging portion,
The lock member is supported on the inner side plate surface of the inner side plate material,
A seat track device.
前記ロック機構は前記側板部に形成された奥側貫通孔を更に有し、前記ロック部材の係合突部を前記手前側貫通孔に挿通した状態で前記係合受部と係合させるとともに前記奥側貫通孔に挿通することによりアッパーレールを移動禁止状態にロックする、
ことを特徴とするシートトラック装置。 In any one of Claims 1-3,
The lock mechanism further includes a back side through hole formed in the side plate portion, and engages the engagement protrusion with the engagement receiving portion in a state where the engagement protrusion of the lock member is inserted into the front side through hole. Locking the upper rail in a movement-inhibited state by inserting it into the back side through-hole,
A seat track device.
前記ロック部材は線状弾性体を凹凸状に屈曲させて係合突部を形成したバネであり、その両端を前記立板部の板材のインナ側の板面上に支持されており、
前記係合受部は前記下垂部の下端縁を凹凸状に切り欠いて成る係合歯であり、
前記バネの中間部を下方へ押圧して変移させることにより係合突部を前記係合歯から離脱させてロックを解除し、押圧を無くしてバネ力で復帰させることにより係合突部を前記係合歯と係合させてロック状態とする、
ことを特徴とするシートトラック装置。 In any one of Claims 1-4,
The lock member is a spring in which a linear elastic body is bent in a concavo-convex shape to form an engaging protrusion, and both ends thereof are supported on the inner plate surface of the plate material of the standing plate portion,
The engagement receiving portion is an engagement tooth formed by cutting out a lower end edge of the hanging portion in an uneven shape,
By pressing the middle part of the spring downward and shifting it, the engaging protrusion is released from the engaging tooth to release the lock, and the pressure is released and the engaging protrusion is restored by spring force. Engage with engaging teeth to lock
A seat track device.
前記立板部に形成された手前側貫通孔と前記側板部に形成された奥側貫通孔は、貫通孔上壁部内面から貫通孔内へ垂れ下がるように設けられた舌状部を有する、
ことを特徴とするシートトラック装置。 In claim 5,
The front side through hole formed in the standing plate part and the back side through hole formed in the side plate part have a tongue-like part provided so as to hang down from the inner surface of the through hole upper wall part into the through hole,
A seat track device.
前記アッパーレールの底板部の延設幅は第2底板部の延設幅よりも広く、
前記アッパーレールの立板部を下方へ延長した仮想面は、前記底板部直下側の幅が前記第2底板部直下側の幅より広くなるように前記ロアレールの底壁部を分割する、
ことを特徴とするシートトラック装置。 In any one of Claims 3-6,
The extending width of the bottom plate portion of the upper rail is wider than the extending width of the second bottom plate portion,
The virtual surface obtained by extending the upright plate portion of the upper rail downward divides the bottom wall portion of the lower rail so that the width immediately below the bottom plate portion is wider than the width directly below the second bottom plate portion.
A seat track device.
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