JP5531585B2 - 生体情報処理装置、生体情報処理方法及び生体情報処理システムならびに生体情報処理用コンピュータプログラム - Google Patents
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Description
そこで、登録生体データに対して何らかの変換処理を実行し、変換後のデータをサーバに保管しておくことにより、登録生体情報が他人に知られることを防ぐ技術が研究されている。
しかしながら、同一人物の同一の生体情報であっても、異なるタイミングで取得された複数の生体データに表された生体情報は、完全に同一とはならない。例えば、生体情報が指紋である場合、その指の乾燥状態、入力装置に対する指の配置などに応じて、画像上に表された指紋の像は異なるものとなる。そのため、上記のバイオメトリック暗号方式では、登録生体情報に対応する登録利用者の生体情報から作成された復号鍵を用いても、認証に失敗することがある。そのため、このバイオメトリック暗号方式については、十分な認証精度が得られないおそれがあった。
上記の一般的な記述及び下記の詳細な記述の何れも、例示的かつ説明的なものであり、請求項のように、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
この生体情報処理装置は、利用者の生体情報の登録時及び照合時において、生体情報を表す生体データに対して所定の変換処理を実行する。その際、この生体情報処理装置は、変換後の生体データに表された生体情報が、元の生体情報と同じ種類の生体情報として第三者に認識されるよう、変換処理に用いられる変換パラメータを決定する。これにより、この生体情報処理装置は、変換後の生体データが漏洩しても、第三者に、その生体データが何らかの変換処理を施されたものであると判別することを困難にして、元の生体情報の復元を困難にすることを図る。
またこの生体情報処理装置は、変換前の生体情報を用いた認証精度と変換後の生体情報の認証精度がほぼ等しくなるように変換パラメータを決定することで、変換後の生体情報を用いることによる認証精度の低下を防ぐ。
また、本明細書において、「照合処理」という用語は、入力生体情報と登録生体情報の相違度合いまたは類似度合いを表す指標を算出する処理を示すために使用される。また、「生体認証処理」という用語は、照合処理だけでなく、照合処理により求められた指標を用いて、利用者を認証するか否かを決定する処理を含む、認証処理全体を示すために使用される。
自動ドア制御装置2は、例えば、利用者の入室または退室が出入管理システム1により管理される建物の区画の出入口に設けられた自動ドア(図示せず)の近辺に設置され、その自動ドアを制御する。そして自動ドア制御装置2は、出入管理システム1に予め登録された登録利用者がその出入口を通行するときには、自動ドアを開放し、その開放後、一定期間を経過すると自動ドアを閉鎖する。そして自動ドア制御装置2は、その出入口を通行しようとする利用者が登録利用者か否か判定するために、利用者の生体情報を取得し、その生体情報を表す生体データを生成する。そして自動ドア制御装置2は、生体データを所定の変換式に従って変換した後、サーバ3へその変換後の生体データを送信する。
一方、サーバ装置3は、自動ドア制御装置2から受信した生体データに表された生体情報と、サーバ3が有する記憶部に記憶されている登録利用者の生体データに表された生体情報を照合することにより、利用者が登録利用者か否か判定する。そしてサーバ装置3は、その判定結果を自動ドア制御装置2へ通知する。
さらに、自動ドア制御装置2は、例えば、キーボードまたはタッチパッドなどの入力部を有してもよい。そして自動ドア制御装置2は、入力部を介して利用者により入力された利用者の識別番号を取得し、その識別番号を制御部24へ渡してもよい。また自動ドア制御装置2は、利用者が入力部を操作することにより、生体情報の登録処理を行う登録モードか、自動ドアの開閉を行うために生体情報の照合処理を行う照合モードかの切り替えを行ってもよい。この場合、登録モードと照合モードの間で、モードの切り替えが行われる度に、自動ドア制御装置2は、記憶部25に最新のモードを表すモードフラグを記憶するとともに、最新のモードをサーバ3へ通知する。
また自動ドア制御装置2は、入力部として、接触式あるいは非接触式のカードリーダ(図示せず)を有してもよい。このカードリーダは、カードリーダに挿入され、あるいはカードリーダに翳された、利用者が所持するカードから利用者の識別番号を読み取り、その識別番号を制御部24に渡してもよい。
なお、出入管理システム1が、利用者の登録を行わず、かつ、照合時において利用者の生体情報をサーバ3に登録されている全ての登録利用者の生体情報と照合する場合には、入力部は省略されてもよい。
制御部24が有するこれらの各部は、制御部24が有するプロセッサ上で実行されるコンピュータプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、制御部24が有するこれらの各部は、ファームウェアとして自動ドア制御装置2に実装されてもよい。
例えば、生体領域抽出部241は、生体画像に含まれる各画素について、画素値を所定の閾値Th1と比較する。そして生体領域抽出部241は、画素値が閾値Th1よりも大きい場合、その画素値を、背景を表す値(例えば、0)とする。また生体領域抽出部241は、画素値が閾値Th1以下である場合、その画素値を閾値Th1よりも小さい閾値Th2と比較する。そして画素値が閾値Th2よりも小さい場合、生体領域抽出部241は、その画素値を太い静脈を表す値(例えば、1)とする。また、画素値が閾値Th2からTh1の範囲に含まれている場合、生体領域抽出部241は、その画素値を、閾値Th1とTh2との差の絶対値に対する、閾値Th1とその画素値の差の比として算出される、0から1までの値とする。
なお、閾値Th1は、例えば、背景領域に含まれる画素値の平均的な値よりも小さな値に設定される。例えば、生体画像における画素値の範囲が0から255の場合、閾値Th1は、150に設定される。また閾値Th2は、例えば、平均的な静脈像の画素値と同じ値、あるいは静脈像の画素値よりも小さな値に設定される。例えば、閾値Th2は、30に設定される。
生体領域抽出部241は、修正生体画像を生体情報変換部242へ渡す。
なお、例えば、生体画像全体に手のひらが写るように生体画像が生成される場合には、生体領域抽出部241は省略されてもよい。
条件1:変換後の生体画像を用いて照合処理を実行しても、認証精度の低下がないか、あるいは認証精度の低下が実質的に問題の無いレベルとなること。
条件2:変換前の生体情報と変換後の生体情報との相違度が高いこと。
条件3:変換後の生体情報から変換前の生体情報を解読することが困難であること。
条件2及び3が満たされることにより、変換後の生体画像が漏洩しても、第三者がその生体画像から元の生体情報を復元することが困難となるため、生体情報の漏洩に対するセキュリティ性が向上する。
説明のため、生体画像を多次元の列ベクトルとして表現する。例えば、一方の生体画像をx=(x1,x2,...,xn)、他方の生体画像をy=(y1,y2,...,yn)と表すと、それら二つの生体画像に表された生体情報の相違度||x-y||2は次式により算出される。
この場合、(2)式に従って変換された生体画像x'及びy'から求められる相違度||x'-y'||2は、元の相違度||x-y||2と等しい。
したがって、条件1を満たすために、変換パラメータ生成部2421は、所定の変換式を、(2)式により表される式とすることができる。
・変換処理の種類を増やす
・変換後の生体画像に表された生体情報が、変換前の生体情報と同種類の生体情報となるように、生体画像を変換する
直交行列Q及び列ベクトルbの各要素を決定するために、あらかじめN枚の参照用生体画像(ただし、Nは2以上の整数)が用意され、記憶部25に記憶される。そして変換パラメータ生成部2421は、それらの参照用生体画像に対して主成分分析を適用することにより、以下の手順に従って平均ベクトルμと、固有値λi(i=1,2,...,m)と、主成分ベクトルuiを算出する。ただし、mは固有値の数である。
変換パラメータ生成部2421は、用意されたN枚の参照用生体画像のそれぞれにおいて生体情報が写っている画素ごとに、その画素値を合計し、その合計値を参照用生体画像の総数Nで割る。したがって、平均ベクトルμの各要素は、N枚の参照用生体画像のそれぞれにおいて生体情報が写っている何れかの画素の平均画素値となる。
2.分散共分散行列の算出
変換パラメータ生成部2421は、用意されたN枚の参照用生体画像のそれぞれの画素から、平均ベクトルμの対応する要素の値を引いた値に基づいて、分散共分散行列を算出する。
3.固有値及び固有ベクトルの算出
変換パラメータ生成部2421は、分散共分散行列の固有値と対応する固有ベクトルを算出する。なお、固有値が大きい順に、λ1, λ2,..., λmとする。ただし、固有値λjが0となる場合、変換パラメータ生成部2421は、固有値(λj,λj+1,..., λm)を削除する。そして変換パラメータ生成部2421は、全ての固有値が正の値を有するように、固有値の数mを(j-1)に修正する。各固有値λ1, λ2,..., λmに対応する固有ベクトルが主成分ベクトルu1, u2,..., umとなる。
変換パラメータ生成部2421は、条件3を満たすため、非生体情報度d(x)の値が所定の閾値よりも低くなるように、直交行列Q及び列ベクトルbの値を決定する。
まず、変換パラメータ生成部2421は、変換パラメータ(すなわち、直交行列Qと列ベクトルb)をランダムに生成する(ステップS101)。例えば、変換パラメータ生成部2421は、直交行列Qを以下の方法により生成する。まず、変換パラメータ生成部2421は、直交行列Qと同じサイズを持つ行列の各要素の値を、所定のランダム関数を用いて生成された乱数とする。そして変換パラメータ生成部2421は、生成された行列を、グラム・シュミットの正規直交化法を用いて修正する。これにより、その行列に含まれる列ベクトルの大きさが1で、かつどの二つの列ベクトルも直交するように行列が修正される。そして修正された行列が直交行列Qとなる。なお、変換パラメータ生成部2421は、生成された直交行列Qを用いた変換式が、画像のシフト、回転あるいは反転といった幾何学変換に相当する場合、生成された直交行列Qの各要素を破棄し、直交行列Qの各要素を再生成してもよい。
また変換パラメータ生成部2421は、変換後の参照用生体画像のそれぞれについて、非生体情報度d(x)を上記の(4)式に従って算出する(ステップS104)。
また変換パラメータ生成部2421は、全ての参照用生体画像のうち、算出された非生体情報度d(x)が所定の閾値Thdよりも低くなる参照用生体画像の数k2を算出する(ステップS106)。閾値Thdは、例えば、非生体情報度d(x)の算出に用いた主成分ベクトルの個数mに設定される。
k1/N及びk2/Nの少なくとも一方が、所定値C以下であれば(ステップS107−No)、変換パラメータ生成部2421は、生成された変換パラメータにより定義される変換式は、上記の条件2または3の何れかを満たさないと判定する。そこで変換パラメータ生成部2421は、ステップS101〜S107の処理を繰り返す。
なお、ステップS103の処理とステップS104の処理の順序は入れ替わってもよい。同様に、ステップS105の処理とステップS106の処理の順序は入れ替わってもよい。
そこで、変換パラメータ生成部2421は、変換パラメータを生成する際、上記のステップS102〜S107の処理に加えて、下記の追加条件を満たすか否かを判定する。
なお、閾値Thaは、例えば、認証判定閾値をTh0としたとき、閾値Th0に対応する本人拒否率の2倍の本人拒否率に対応する認証判定閾値Th1と閾値Th0との差の絶対値に設定される。このように閾値Thaを設定することにより、生体情報の変換による本人拒否率の変動は2倍以下に抑えられる。また、追加条件を満たすと判定する割合の閾値は、例えば、0.99あるいは認証判定閾値Th0に対応する本人受理率に設定される。
また開閉制御部243は、サーバ3から利用者の認証に失敗したことを示す認証判定結果を受け取ると、表示部22に、認証に失敗したことを表すメッセージを表示させる。
処理部33は、登録時において、自動ドア制御装置2から受信した利用者の変換済み生体画像を登録する。また処理部33は、照合時において、自動ドア制御装置2から受信した利用者の変換済み生体画像と、記憶部32に記憶されている登録生体画像とを用いて認証処理を実行する。
処理部33が有するこれらの各部は、処理部33が有するプロセッサ上で実行されるコンピュータプログラムによって実装される機能モジュールである。
なお、照合部332は、自動ドア制御装置2から利用者の識別番号を受信している場合には、入力生体情報を、その識別番号に対応する登録利用者の登録生体情報とのみ照合してもよい。この場合、照合部332は、その登録生体情報に対応する登録利用者の識別番号及び相違度を認証判定部333へ渡す。
本実施形態では、登録生体画像及び入力生体画像は何れも画像である。そのため、照合部332は、登録生体画像と入力生体画像の対応する画素の値の差の2乗を各画素について算出し、各画素の値の差の2乗の和を相違度として算出する。
そこで認証判定部333は、照合部332から受け取った相違度が所定の認証判定閾値よりも小さいか否か判定する。相違度が認証判定閾値よりも小さければ、認証判定部333は、利用者を、その相違度に対応する識別番号を持つ登録利用者として認証する。一方、相違度が認証判定閾値以上であれば、認証判定部333は、利用者を認証しない。
なお、認証判定閾値は、例えば、登録利用者と異なる者が誤って登録利用者と認証される確率(他人受入率)と、登録利用者本人が誤って拒絶される確率(本人拒否率)のそれぞれの許容値に基づいて定められる。認証判定閾値毎の他人受入率と本人拒否率は、例えば、あらかじめ用意された多人数の生体情報の組み合わせを変えて照合処理を行うことにより得られた相違度と、着目する認証判定閾値とを比較することにより算出できる。例えば、安全性が優先される場合には、他人受入率が小さくなるように、認証判定閾値は低く設定される。この場合、認証判定閾値は、例えば他人受入率が1/1000万になるように設定される。一方、利用者の利便性を優先する場合には、認証判定閾値は、本人拒否率が小さくなるように高く設定される。この場合、認証判定閾値は、例えば、本人拒否率が0.01%になるように設定される。
自動ドア制御装置2の制御部24は、生体情報取得部21から利用者の生体情報を表す生体画像を取得し、入力部から利用者の識別番号を取得する(ステップS201)。そして制御部24の生体領域抽出部241は、生体画像上で生体情報が写っている前景領域を抽出する(ステップS202)。なお、本実施形態では、生体領域抽出部241は、前景領域に含まれる各画素の値と背景領域に含まれる各画素の値が異なるように、生体画像を修正することで抽出された前景領域を表す修正生体画像を作成する。
サーバ3が変換済み生体画像と利用者の識別番号を受信すると、処理部33の登録部331は、自動ドア制御装置2から受信した利用者の識別番号及び変換済み生体画像を、それぞれ登録利用者の登録識別番号及び登録生体画像として記憶部32に記憶する(ステップS205)。
そして出入管理システム1は、生体情報登録処理を終了する。
自動ドア制御装置2の制御部24は、生体情報取得部21から利用者の生体情報を表す生体画像を取得する(ステップS301)。そして制御部24の生体領域抽出部241は、生体画像上で生体情報が写っている前景領域を抽出することにより、修正生体画像を作成する(ステップS302)。
サーバ3が変換済み生体画像を受信すると、処理部33の照合部332は、変換済み生体画像に表された変換済み生体情報を、記憶部32に記憶されている各登録生体画像に表された変換済み登録生体情報とそれぞれ照合する。そして照合部332は、変換済み生体情報と変換済み登録生体情報との相違度を、それぞれ算出する(ステップS305)。
そして処理部33の認証判定部333は、相違度のうちの最小値である最小相違度が、認証判定閾値よりも小さいか否か判定する(ステップS306)。最小相違度が認証判定閾値以上である場合、認証判定部333は、利用者を認証しない。そして認証判定部333は、認証に失敗したことを表す認証判定結果を自動ドア制御装置2へ送信する(ステップS307)。自動ドア制御装置2がこの認証判定結果を受信すると、制御部24の開閉制御部243は、表示部22に認証に失敗したことを表すメッセージを表示させる。
ステップS307またはS309の後、出入管理システム1は、生体認証処理を終了する。
自動ドア制御装置2の制御部24は、生体情報取得部21から利用者の生体情報を表す生体画像を取得し、入力部から利用者の識別番号を取得する(ステップS401)。そして制御部24の生体領域抽出部241は、生体画像上で生体情報が写っている前景領域を抽出することにより、登録用の修正生体画像を作成する(ステップS402)。
次に、制御部24の変換パラメータ生成部2421は、変換パラメータ(すなわち、直交行列Qと列ベクトルb)をランダムに生成する(ステップS403)。
また変換パラメータ生成部2421は、登録用の修正生体画像をステップS403で生成した変換パラメータを用いて変換することにより得られた変換済み登録用修正生体画像について、非生体情報度d(x)を上記の(4)式に従って算出する(ステップS405)。なお、この場合、非生体情報度d(x)の算出に利用される平均ベクトルμは、例えば、登録用の生成画像と同じ種類の生体情報を表す複数毎の参照用生体画像の対応する画素ごとに画素値を平均化することにより、予め算出され、記憶部25に記憶される。
相違度sが閾値Ths以下となるか、非生体情報度d(x)が閾値Thd以上となる場合(ステップS406−No)、生成された変換パラメータにより定義される変換式は、上記の条件2または3の何れかを満たさない。そこで変換パラメータ生成部2421は、ステップS403〜S406の処理を繰り返す。
サーバ3の処理部33の登録部331は、受信した利用者の識別番号、変換済み生体画像及び変換パラメータを、それぞれ、登録利用者の登録識別番号、登録生体画像及びその登録生体画像に対する変換パラメータとして記憶部32に記憶する(ステップS409)。そして出入管理システム1は、生体情報登録処理を終了する。
なお、登録部331は、登録生体画像または変換パラメータを、DES暗号など、所定の暗号化方式に従って暗号化し、暗号化された登録生体画像または変換パラメータを記憶部32に記憶してもよい。
また、一人の利用者についてサーバ3に既に登録された生体画像が存在する場合、サーバ3はその登録された生体画像及び対応する変換パラメータを自動ドア制御装置2へ送信してもよい。そして変換パラメータ生成部2421は、既に登録されている生体画像を、その生体画像に対応する変換パラメータを用いて一旦復元した後、全ての生体画像についてステップS406の条件を満たすように、変換パラメータを再生成してもよい。
自動ドア制御装置2の制御部24の変換処理部2422は、受信した変換パラメータを用いて、生体情報取得部21により取得され、制御部24の生体領域抽出部241により修正された生体画像を変換する。そして制御部24は、変換された生体画像及び利用者の識別番号をサーバ3へ送信する。サーバ3は、受信した変換済み生体画像と、利用者の識別番号に対応する登録生体画像を用いて認証処理を実行する。
図8は、この変形例による、サーバ3の処理部33の機能ブロック図である。処理部33は、登録部331と、照合部332と、認証判定部333と、生体情報変換部334とを有する。図8に示された処理部33は、図4に示された処理部33と比較して、生体情報変換部334を有する点で異なる。そこで以下では、生体情報変換部334に関して説明する。
このように、自動ドア制御装置2とサーバ3の両方で、生体画像を変換することにより、生体画像に表された生体情報を復元するための情報が分散される。したがって、サーバ3に保管されている生体画像に対するセキュリティ性がさらに向上する。
位置合わせ部244は、例えば、個人依存性の低い特徴量を生体画像から抽出する。上記のように、生体情報として手の静脈パターンを利用する場合、個人依存性の低い特徴量として、例えば、手のひらの輪郭形状、手のひらの手相、生体画像を粗視化することにより得られる静脈パターンまたは静脈像の統計情報が用いられる。
あるいは、位置合わせ部244は、生体画像に対して、静脈の像を検出するために、ラプラシアンフィルタなどを用いてエッジ検出処理を行う。位置合わせ部244は、検出されたエッジに相当する画素が所定数以上連続するものを静脈の像とし、静脈の像に相当する画素と、それ以外に相当する画素が異なる値を持つ2値画像を粗視生体画像として生成してもよい。
なお、位置合わせ部244は、粗視生体画像にランダムに発生させたノイズ成分を重畳させることにより、より個人依存性を低下させてもよい。そして位置合わせ部244は、生成した粗視生体画像を位置情報とする。
位置合わせ部244は、照合用に取得した生体画像である入力生体画像から位置情報を算出する。そして位置合わせ部244は、算出した位置情報に示された生体情報の位置と、サーバ3から受信した位置情報に示された生体情報の位置とが一致するように、入力生体画像に写っている像をシフトする。そして位置合わせ部244は、位置合わせされた入力生体画像を生体領域抽出部241へ渡す。
まず、位置合わせ部244は、あらかじめ用意された複数の参照生体画像から、それぞれ、着目する位置情報を算出する。次に、位置合わせ部244は、任意の二つの参照生体画像について算出された位置情報同士の相違度を算出する。例えば、位置情報が粗視化画像あるいは手のひらの輪郭を表す画像であれば、二つの画像の対応する画素間の画素値の差の絶対値の総和を相違度とする。また、位置情報が、静脈像が特定方向に投影された度数分布であれば、二つの生体画像のそれぞれについて求められた度数分布における、対応するビンごとの度数の差の絶対値の総和を相違度とする。その際、位置合わせ部244は、二つの画像あるいは二つの度数分布の相対的な位置を変えてそれぞれ相違度を求め、その相違度の最小値を求める。そして位置合わせ部244は、相違度の最小値が、認証判定閾値よりも小さい場合に、二つの生体画像に写っている生体情報が同一人物の者であると判定する。なお、認証判定閾値は、サーバ3の認証判定部により使用される認証判定閾値と同じ値とすることができる。位置合わせ部244は、異なる人間の参照生体画像の組み合わせのうち、位置情報に基づいて同一人物と判定される割合を算出する。そして位置合わせ部244は、その割合が所定の閾値以上であれば、着目する位置情報は、個人依存性が少ないと判定する。なお、所定の閾値は、例えば0.01に設定される。これは、0〜99の2桁のコードを、位置情報を代表する数値として利用者に割り当てることにより、位置情報を分類することに相当する。
あるいは、位置合わせ部244は、登録時において、生体画像に写っている生体情報の位置と標準位置との誤差を位置情報として算出してもよい。この場合には、照合時において、位置合わせ部244は、照合時に取得された生体画像上の生体情報の位置と標準位置との誤差に、サーバ3から受け取った位置情報に示された誤差を加えることで、照合時に取得された生体画像に写っている像のシフト量を決定する。
制御部24の生体情報変換部242は、上記のように所定の順序に従って特徴点の情報が配列された列ベクトルを変換パラメータを用いて変換し、その変換された列ベクトルをサーバ3へ送信する。なお、この列ベクトルの変換に用いられる変換パラメータは、生体画像を変換する変換パラメータと同様の処理を行って算出できる。
サーバ3の処理部33は、変換された列ベクトルを用いて照合処理を行い、例えば、一致する要素の数を求め、登録されている列ベクトルに含まれる要素の総数に対する、一致しない要素の個数の割合を相違度とする。
また、生体情報取得部と、記憶部と、処理部とを有するコンピュータの処理部が、上記の実施形態における、生体認証処理に関連する各機能を有してもよい。すなわち、コンピュータの処理部が、自動ドア制御装置の制御部のうち、開閉制御部以外の機能及びサーバの処理部の各機能を有していてもよい。
(付記1)
利用者の生体情報を取得して、該生体情報を表す生体データを生成する生体情報取得部と、
前記生体データを変換することにより得られた変換生体データに表された変換後生体情報が前記生体情報と同種類の生体情報となり、かつ当該変換後生体情報と前記生体情報とを照合しても一致しないように決定された変換パラメータを用いて、前記生体情報の少なくとも一部を変換することにより、前記変換生体データを作成する変換機能を実現する処理部と、
前記変換生体データを登録生体データとして記憶する記憶部と、
を有する生体情報処理装置。
(付記2)
前記変換パラメータは、第1の生体データに表された第1の生体情報と、前記第1の生体データと異なる第2の生体データに表された第2の生体情報との変換前相違度と、前記変換パラメータを用いてそれぞれ変換された前記第1及び第2の生体データに表された第1の変換後生体情報と第2の変換後生体情報との変換後相違度とが一致するように決定される、付記1に記載の生体情報処理装置。
(付記3)
前記処理部は、前記変換パラメータを生成する変換パラメータ生成機能をさらに実現する、付記1または2に記載の生体情報処理装置。
(付記4)
前記記憶部は、複数の参照用生体データを記憶し、
前記処理部の前記変換パラメータ生成機能は、
前記複数の参照用生体データに含まれる、対応する要素ごとに平均化することにより平均生体データを算出し、
前記複数の参照用生体データのそれぞれについて、前記変換パラメータを用いて変換された変換後生体データと前記平均生体データとの差異が大きいほど大きな値を持つ非生体情報度を算出し、
前記複数の参照用生体データのうち、前記非生体情報度が第1の閾値よりも小さくなる参照用生体データの割合が第1の比率よりも大きくなるように、前記変換パラメータを決定する、付記3に記載の生体情報処理装置。
(付記5)
前記記憶部は、複数の参照用生体データを記憶し、
前記処理部の前記変換パラメータ生成機能は、
前記複数の参照用生体データのそれぞれについて、前記変換パラメータを用いて変換することにより変換後生体データを生成し、当該変換後生体データに表された変換後生体情報と、対応する参照用生体データに表された生体情報との相違度を算出し、
前記複数の参照用生体データのうち、前記相違度が所定の第2の閾値よりも大きくなる参照用生体データの割合が第2の比率よりも大きくなるように、前記変換パラメータを決定する、付記3に記載の生体情報処理装置。
(付記6)
前記処理部の前記変換パラメータ生成機能は、前記生体情報取得部により取得された生体データを用いて前記変換パラメータを生成し、生成した変換パラメータを前記登録生体データと関連付けて前記記憶部に記憶させる、付記3に記載の生体情報処理装置。
(付記7)
前記処理部の前記変換パラメータ生成機能は、
前記生体情報取得部により取得された生体データについて、基準となる生体データとの差異が大きいほど大きな値をもつ非生体情報度を算出し、
前記非生体情報度が第1の閾値よりも小さくなるように前記変換パラメータを決定する、付記6に記載の生体情報処理装置。
(付記8)
前記処理部の前記変換パラメータ生成機能は、
前記生体情報取得部により取得された入力生体データを前記変換パラメータを用いて変換することにより変換後入力生体データを生成し、
当該変換後入力生体データに表された変換後生体情報と、前記入力生体データに表された生体情報との相違度を算出し、
前記相違度が所定の第2の閾値よりも大きくなるように、前記変換パラメータを決定する、付記6に記載の生体情報処理装置。
(付記9)
前記処理部は、
前記登録生体データに表された生体情報である登録生体情報と、前記生体情報取得部により前記登録生体データとは別個に取得された生体データを前記変換機能により変換した入力生体データに表された生体情報である入力生体情報との相違度を求める照合機能と、
前記相違度が所定の閾値よりも低い場合、前記入力生体情報に対応する利用者を前記登録生体情報に対応する登録利用者として認証する認証判定機能とをさらに実現する、付記1〜8の何れか一項に記載の生体情報処理装置。
(付記10)
利用者の生体情報を取得して、該生体情報を表す生体データを生成し、
前記生体データを変換することにより得られた変換生体データに表された変換後生体情報が前記生体情報と同種類の生体情報となり、かつ当該変換後生体情報と前記生体情報とを照合しても一致しないように決定された変換パラメータを用いて、前記生体情報の少なくとも一部を変換することにより、変換生体データを作成し、
前記変換生体データを登録生体データとして記憶する、
ことを含む生体情報処理方法。
(付記11)
前記登録生体データに表された生体情報である登録生体情報と、前記登録生体データとは別個に取得された生体データを前記変換パラメータを用いて変換した入力生体データに表された生体情報である入力生体情報との相違度を求め、
前記相違度が所定の閾値よりも低い場合、前記入力生体情報に対応する利用者を前記登録生体情報に対応する登録利用者として認証する、
ことをさらに含む付記10に記載の生体情報処理方法。
(付記12)
端末装置とサーバとを有する生体情報処理システムであって、
前記端末装置は、
利用者の生体情報を取得して、該生体情報を表す第1の生体データを生成する生体情報取得部と、
前記第1の生体データを変換することにより得られた変換生体データに表された変換後生体情報が前記生体情報と同種類の生体情報となり、かつ当該変換後生体情報と前記生体情報とを照合しても一致しないように決定された変換パラメータを用いて、前記第1の生体情報の少なくとも一部を変換することにより、変換生体データを作成する変換機能を実現する制御部と、
前記変換生体データを前記サーバへ送信する通信部と、を有し、
前記サーバは、
前記変換生体データを受信する通信部と、
前記変換生体データを登録生体データとして記憶する記憶部と、
を有する生体情報処理システム。
(付記13)
前記端末の前記生体情報取得部は、前記第1の生体データとは異なる第2の生体データを取得し、
前記端末の前記制御部は、前記第2の生体データを前記変換パラメータを用いて変換することにより、入力生体データを生成し、
前記端末の前記通信部は、前記入力生体データを前記サーバへ送信し、
前記サーバは、
前記登録生体データに表された生体情報である登録生体情報と、前記入力生体データに表された生体情報である入力生体情報との相違度を求める照合機能と、
前記相違度が所定の閾値よりも低い場合、前記入力生体情報に対応する利用者を前記登録生体情報に対応する登録利用者として認証する認証判定機能とを実現する処理部をさらに有する、
付記12に記載の生体情報処理システム。
(付記14)
利用者の生体情報を表す生体データを変換することにより得られた変換生体データに表された変換後生体情報が前記生体情報と同種類の生体情報となり、かつ当該変換後生体情報と前記生体情報とを照合しても一致しないように決定された変換パラメータを用いて、前記生体情報の少なくとも一部を変換することにより、変換生体データを作成し、
前記変換生体データを記憶部に記憶させる、
ことをコンピュータに実行させる生体情報処理用コンピュータプログラム。
2 自動ドア制御装置
3 サーバ
21 生体情報取得部
22 表示部
23 通信部
24 制御部
25 記憶部
31 通信部
32 記憶部
33 処理部
241 生体領域抽出部
242 生体情報変換部
2421 変換パラメータ生成部
2422 変換処理部
243 開閉制御部
331 登録部
332 照合部
333 認証判定部
Claims (9)
- 利用者の生体情報を取得して、該生体情報を表す生体データを生成する生体情報取得部と、
複数の参照用生体データに含まれる、対応する要素ごとに平均化することにより平均生体データを算出し、
前記複数の参照用生体データのそれぞれについて、変換パラメータを用いて変換された変換後生体データと前記平均生体データとの差異が大きいほど大きな値を持つ非生体情報度を算出し、
前記複数の参照用生体データのうち、前記非生体情報度が第1の閾値よりも小さくなる参照用生体データの割合が第1の比率よりも大きくなるように、前記変換パラメータを決定する変換パラメータ生成機能と、
前記変換パラメータを用いて、前記生体データに表された前記生体情報の少なくとも一部を変換することにより、変換生体データを作成する変換機能を実現する処理部と、
前記変換生体データを登録生体データとして記憶する記憶部と、
を有する生体情報処理装置。 - 利用者の生体情報を取得して、該生体情報を表す生体データを生成する生体情報取得部と、
複数の参照用生体データのそれぞれについて、変換パラメータを用いて変換することにより変換後生体データを生成し、当該変換後生体データに表された変換後生体情報と、前記複数の参照用生体データのうちの対応する参照用生体データに表された生体情報との相違度を算出し、
前記複数の参照用生体データのうち、前記相違度が所定の第2の閾値よりも大きくなる参照用生体データの割合が第2の比率よりも大きくなるように、前記変換パラメータを決定する変換パラメータ生成機能と、
前記変換パラメータを用いて、前記生体データに表された前記生体情報の少なくとも一部を変換することにより、変換生体データを作成する変換機能を実現する処理部と、
前記変換生体データを登録生体データとして記憶する記憶部と、
を有する生体情報処理装置。 - 前記変換パラメータは、第1の生体データに表された第1の生体情報と、前記第1の生体データと異なる第2の生体データに表された第2の生体情報との変換前相違度と、前記変換パラメータを用いてそれぞれ変換された前記第1及び第2の生体データに表された第1の変換後生体情報と第2の変換後生体情報との変換後相違度とが一致するように決定される、請求項1または2に記載の生体情報処理装置。
- 複数の参照用生体データに含まれる、対応する要素ごとに平均化することにより平均生体データを算出し、
前記複数の参照用生体データのそれぞれについて、変換パラメータを用いて変換された変換後生体データと前記平均生体データとの差異が大きいほど大きな値を持つ非生体情報度を算出し、
前記複数の参照用生体データのうち、前記非生体情報度が第1の閾値よりも小さくなる参照用生体データの割合が第1の比率よりも大きくなるように、前記変換パラメータを決定し、
利用者の生体情報を取得して、該生体情報を表す生体データを生成し、
前記変換パラメータを用いて、前記生体データに表された前記生体情報の少なくとも一部を変換することにより、変換生体データを作成し、
前記変換生体データを登録生体データとして記憶する、
ことを含む生体情報処理方法。 - 複数の参照用生体データのそれぞれについて、変換パラメータを用いて変換することにより変換後生体データを生成し、当該変換後生体データに表された変換後生体情報と、前記複数の参照用生体データのうちの対応する参照用生体データに表された生体情報との相違度を算出し、
前記複数の参照用生体データのうち、前記相違度が所定の第2の閾値よりも大きくなる参照用生体データの割合が第2の比率よりも大きくなるように、前記変換パラメータを決定し、
利用者の生体情報を取得して、該生体情報を表す生体データを生成し、
前記変換パラメータを用いて、前記生体データに表された前記生体情報の少なくとも一部を変換することにより、変換生体データを作成し、
前記変換生体データを登録生体データとして記憶する、
ことを含む生体情報処理方法。 - 端末装置とサーバとを有する生体情報処理システムであって、
前記端末装置は、
利用者の生体情報を取得して、該生体情報を表す生体データを生成する生体情報取得部と、
複数の参照用生体データに含まれる、対応する要素ごとに平均化することにより平均生体データを算出し、
前記複数の参照用生体データのそれぞれについて、変換パラメータを用いて変換された変換後生体データと前記平均生体データとの差異が大きいほど大きな値を持つ非生体情報度を算出し、
前記複数の参照用生体データのうち、前記非生体情報度が第1の閾値よりも小さくなる参照用生体データの割合が第1の比率よりも大きくなるように、前記変換パラメータを決定する変換パラメータ生成機能と、
前記変換パラメータを用いて、前記生体データに表された前記生体情報の少なくとも一部を変換することにより、変換生体データを作成する変換機能を実現する制御部と、
前記変換生体データを前記サーバへ送信する通信部と、を有し、
前記サーバは、
前記変換生体データを受信する通信部と、
前記変換生体データを登録生体データとして記憶する記憶部と、
を有する生体情報処理システム。 - 端末装置とサーバとを有する生体情報処理システムであって、
前記端末装置は、
利用者の生体情報を取得して、該生体情報を表す生体データを生成する生体情報取得部と、
複数の参照用生体データのそれぞれについて、変換パラメータを用いて変換することにより変換後生体データを生成し、当該変換後生体データに表された変換後生体情報と、前記複数の参照用生体データのうちの対応する参照用生体データに表された生体情報との相違度を算出し、
前記複数の参照用生体データのうち、前記相違度が所定の第2の閾値よりも大きくなる参照用生体データの割合が第2の比率よりも大きくなるように、前記変換パラメータを決定する変換パラメータ生成機能と、
前記変換パラメータを用いて、前記生体データに表された前記生体情報の少なくとも一部を変換することにより、変換生体データを作成する変換機能を実現する制御部と、
前記変換生体データを前記サーバへ送信する通信部と、を有し、
前記サーバは、
前記変換生体データを受信する通信部と、
前記変換生体データを登録生体データとして記憶する記憶部と、
を有する生体情報処理システム。 - 複数の参照用生体データに含まれる、対応する要素ごとに平均化することにより平均生体データを算出し、
前記複数の参照用生体データのそれぞれについて、変換パラメータを用いて変換された変換後生体データと前記平均生体データとの差異が大きいほど大きな値を持つ非生体情報度を算出し、
前記複数の参照用生体データのうち、前記非生体情報度が第1の閾値よりも小さくなる参照用生体データの割合が第1の比率よりも大きくなるように、前記変換パラメータを決定し、
前記変換パラメータを用いて、生体データに表された利用者の生体情報の少なくとも一部を変換することにより、変換生体データを作成し、
前記変換生体データを記憶部に記憶させる、
ことをコンピュータに実行させる生体情報処理用コンピュータプログラム。 - 複数の参照用生体データのそれぞれについて、変換パラメータを用いて変換することにより変換後生体データを生成し、当該変換後生体データに表された変換後生体情報と、前記複数の参照用生体データのうちの対応する参照用生体データに表された生体情報との相違度を算出し、
前記複数の参照用生体データのうち、前記相違度が所定の第2の閾値よりも大きくなる参照用生体データの割合が第2の比率よりも大きくなるように、前記変換パラメータを決定し、
前記変換パラメータを用いて、生体データに表された利用者の生体情報の少なくとも一部を変換することにより、変換生体データを作成し、
前記変換生体データを記憶部に記憶させる、
ことをコンピュータに実行させる生体情報処理用コンピュータプログラム。
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