JP5527689B2 - 対象体の解剖構造解析方法及び対象体解剖構造の表示方法並びに対象体解剖構造表示装置 - Google Patents

対象体の解剖構造解析方法及び対象体解剖構造の表示方法並びに対象体解剖構造表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5527689B2
JP5527689B2 JP2009298433A JP2009298433A JP5527689B2 JP 5527689 B2 JP5527689 B2 JP 5527689B2 JP 2009298433 A JP2009298433 A JP 2009298433A JP 2009298433 A JP2009298433 A JP 2009298433A JP 5527689 B2 JP5527689 B2 JP 5527689B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voxel
posture
internal
coordinates
deformation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009298433A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011138350A (ja
Inventor
智明 長岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Information and Communications Technology
Original Assignee
National Institute of Information and Communications Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Information and Communications Technology filed Critical National Institute of Information and Communications Technology
Priority to JP2009298433A priority Critical patent/JP5527689B2/ja
Publication of JP2011138350A publication Critical patent/JP2011138350A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5527689B2 publication Critical patent/JP5527689B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Image Generation (AREA)

Description

本発明は、たとえば対象体解剖構造解析方法及び対象体解剖構造の表示方法並びに対象体解剖構造表示装置に係り、特にボクセルをベースにした人体の姿勢変形モデルに係る対象体解剖構造解析方法及び対象体解剖構造の表示方法並びに対象体解剖構造表示装置に関する。
高周波電磁界の利用が増えたことにより、無線通信機器から生ずる高周波電磁界の影響に関する懸念が増えてきた。国際非電離放射線防護委員会とIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.:電気電子学会IEEE)は、高周波電磁界の曝露基準を設けている。これらの基準は、電磁エネルギーの吸収によって起こる体温の上昇に基づいている。比吸収率(SAR)は、高周波電磁界の安全性を決めるために使われる推定基準であり、SARの正確な推定は重要な役割を担う。
SARは、図式(1)のように定義される。
Figure 0005527689
ここでσは、組織の伝導率[S/m]を表し、ρは組織の密度[kg/m]を表し、Eは組織内[V/m]の電磁界の強さを表す(ルートは平方根)。
しかし、人間が高周波電磁界にさらされる際、直接SARを推定することは困難である。なぜなら、図式(1)にて推定されたSARの値には、人体内の電界強度や伝導率が含まれるからである。それゆえ、SARは、人体の解剖構造を微少の要素で表現した人体のボクセルモデルを用いた数値解析手法で推定されてきた。
まず、1990年中ごろ、頭の解剖モデルが、医学画像データを利用して、携帯電話使用時のSARを推定するために発達した(非特許文献3乃至7)。1990年後半以来、医療用画像工学やコンピュータ性能の発達とともに、大人の全身の解剖モデルが、磁気共鳴映像法(MRI)や人体の解剖写真を利用して発達した(非特許文献8乃至13)。これらのモデルは、人体全体のSARを推定するため、様々な状況のもと利用されてきた(非特許文献8乃至13)。
ごく最近、いくつかの子供や妊婦の体全体解剖モデルが、子供、妊婦そして胎児のSARを推定するために開発されている。一方で、電離放射線の評価のための様々な人体ボクセルモデルもまた作製されてきた。これらのモデルは、非電離放射線においても利用可能である(例、SAR推定)(非特許文献20、21)。
しかし、これらのモデルは、典型的に直立した姿勢を用いており、携帯電話や無線LAN装備のラップトップコンピューターのような無線の通信機器の実際の使用状況をシミュレーションするには制約(問題)がある。
様々な姿勢のモデルにより、実際に曝露する状況で、電磁界が安全かどうかの評価が可能になる。しかし、元の立ち姿勢から他の姿勢モデルを作成することは困難である。なぜなら、ボクセルモデルには、内部組織や複雑な体型が含まれるからである。座った姿勢のモデルは、オリジナルモデルの下部の肢を切断したり、くっつけることにより形成され、無線周波数領域で、全身曝露の際の座っている人体への電磁線量測定の研究を可能にする(非特許文献22、23)。フィンドレーやディンビローは,オリジナルモデルを基に、立位モデルに座わっているモデルと2体の上半身モデルを加えて形成し、SARを推定した(非特許文献24、25)。これらのモデルを開発するために、オリジナルモデルの手足の切断、回転、そして胴体に再び装着することが行われた。関節部分を手動で組み替えることにより、体の組織が保たれた。ドーソンとその共著を書いた研究者たちはまた、座った姿勢のモデルや手を伸ばした姿勢のモデルを開発した(非特許文献26、27)。これらのモデルは、立ち姿勢のモデルの手足をコンピュータープログラムで回転させた後、手動で編集を行った。しかし、手動作業を行いつつ、新しく複雑な姿勢のモデルの開発を行うことは、時間を費やし困難である。
これらの問題に対処するため、本発明者らは、以前、自由形状変形(FFD)アルゴリズムを利用したボクセル人体モデルのための姿勢変形技法を開発した(非特許文献28)。
この技法により、ボクセルモデル上、体型と内部組織と臓器を保持しつつ、姿勢モデルを円滑に変形させることが可能になった。しかし、この技法は、モデルの組織や臓器の構造の質が、自由形状変形(FFD)アルゴリズムの制御格子点の配置位置や数に大いに左右される点に改善すべき余地がある。
ICNIRP著 "電磁界の曝露制限のガイドライン(300GHzまで) 74巻の494ページから522ページまで 1998年
IEEE著 "IEEEの人体電磁波曝露に関する安全基準"(3kHZから300GHzまで) IEEEの文献C95 2005年
ディンビローとマン共著 "携帯電話電波の900MHzレベルおよび1.8GHzにおける人体頭部への比吸収率"メディカルバイオ誌 42号 1537ページから1553ページ 1994年
オコニエスキーとスツチリー共著 "アンテナと人体への影響の研究"IEEEのマイクロウェーブの論理と技術 44号 1855ページから1864ページ 1996年
ガンジー、ラジー及びファース共著 "835MHZと1990MHZにおける人体の頭及び首の部分への携帯利用時の電磁波吸収率" IEEEのマイクロウェーブの論理と技術 44号 1884ページから1897ページ 1996年
ワタナベ、タキ、ノジマ及びフジワラ共著 "携帯ラジオによる頭部が電磁波の曝露する際のSAR配分の特徴" IEEEのマイクロウェーブの論理と技術 44号 1874ページから1883ページ 1996年
ワンとフジワラ共著 "ヘリカルアンテナ携帯電話利用時の頭部モデルの測量のFDTD分析"IEICEトランスコミュニケーション誌E83-B号 549ページから554ページ2000年
ティニスウッド、ファース、ガンジー共著"人体モデルの頭部や首が電磁波にさらされる際の蓄積" メディカルバイオ誌 43号 2361ページから2378ページ 1998年
メイソンとジリアックス、ハート、ウヲルター、ライアン、ネルソン、スミス、ダンドレア著作 "人体モデルの測定の最近の進歩"クローエンバーグとミクラビックの電磁波測定 141ページから155ページ 2000年
ディンビロー著作 "1MHzから1GHzにおける人体モデルの平均SARのFDTD計算法" メディカルバイオ誌 42号 479ページから490ページ 1997年 ディンビロー著 "3GHzまでの人体のSARの正確な計算方法" メディカルバイオ誌 47号 2835ページから2846ページ 2002年
ナガオカ、ワタナベ、サクライ、クニエダ、ワタナベ、タキ、ヤマナカ 共著"日本人平均身長体重男女ボクセルモデルの電磁波測定の際の高画像の発展について" メディカルバイオ誌 49号 1ページか5ページ 2004年
ディンビロー著 "女性ボクセルモデル ナオミの人体におけるSARの推移" メディカルバイオ誌 50号 4035ページから4063ページ 2005年
ピー・ジェー・ディンビロー著 "母親と胎児の電磁波曝露の際のSAR" メディカルバイオ誌 52号 3791ページから3802ページ 2007年
ナガオカ、トガシ、サイトウ、タカハシ、イトウ、ワタナベ著 "妊婦の人体モデルと妊婦の10MHzから2GHzの平面電磁波曝露時のSAR" メディカルバイオ誌 52号 6731ページから6745ページ 2007年
クーン、ジェニング、クライスト、クスター著作 "いろいろな人体モデルの電磁波曝露評価" メディカルバイオ誌 54号 875ページから890ページ 2009年
ナガオカ、クニエダ、ワタナベ著 "日本人子供の正確に計測されたボクセルモデルと30MHzから3GHz時のSAR推定メディカルバイオ誌 53号 6695ページから6711ページ 2008年
カオン著 "人体構造のコンピュータボクセルモデルと展望"ラディエートエンバイロメントバイオ誌 42号 229ページから235ページ 2004年
ザイディーとズー著作 "コンピュータ化された人体モデル:放射線科学上のモンテカルロモデルへの道" バイオメディカル誌 9号 471ページから500ページ 2007年
コンリー、ハジェム、ラクロウス、ウヲング、ウィアート共著 "20MHzから2.4GHzの際の大人と子供のモデルのSARの推移分析" メディカルバイオ誌 53号 1511ページから1525ページ 2008年 ディンビローとボルチ共著 "フロリダ大学研究 50MHzから4GHzの際の子供モデルの平均SAR値" メディカルバイオ誌 52号 6639ページから6649ページ 2007年
アレン、アダール、ミラクレーン、ハート、ジリアックス共著"ボランティアの人体を使った100MHzの際の電磁波曝露の測定" バイオエレクトロマグネティック誌 24号 502ページから509ページ 2003年
アレン、アダール、ミラクレーン、ハート、ジリアックス共著 "ボランティアの人体を使った220MHzの際の電磁波曝露の測定" バイオエレクトロマグネティック誌 26号 502ページから509ページ 2003年
フィンドレーとディンビロー共著 "FDTD法による人体ボクセルモデルのSAR推定の効果" メディカルバイオ誌 50号 3825ページから3835ページ 2005年
フィンドレーとディンビロー共著 "FDTD法による10MHzから3GHzの際の座位人体ボクセルモデルのSAR値" メディカルバイオ誌 51号 2339ページから2352ページ 2006年
ドーソン著 "複雑な職場環境における人体が60MHzの電磁波を曝露する際の測定法" メディカルバイオ誌 44号 1025ページから1040ページ 1999年
ドーソン、カプタ、スツチリー共著 "イギリスの活線工事労働者の電磁波曝露の研究" メディカルバイオ誌 47号 995ページから1012ページ 2002年
ナガオカとワタナベ共著 "電磁波測定のための人体姿勢モデル" メディカルバイオ誌 53号 7047ページから7061ページ 2008年
セデルベルグとパリー共著 "自由姿勢幾何学モデル" ACM シーグラフ コンフェレンスプロシーディング 151ページから16おページ 1986年
トムソン、ワージ、マスティン共著 "格子生成の基礎と応用" ニューヨーク エルセヴィア ノースホーランド社出版 1985年
ローレンセンとクリン共著 "マーチングキューブ 高画像3Dの建築アルゴリズム" コンピュータグラフィック誌 21号 NO4 163ページから169ページ 1987年
デスブラン、メイヤー、シュロッダー、バー共著 "拡散と曲率流を使った不規則メッシュの作成" シグラー99文献 317ページから324ページ 1999年
グラフト、ドウェリー、リーズベルグ、モグ共著 "マヤを学び動画を作成" アリアス ウェーブフロント 2002年
マグネナット・タルマン、ラペリエール、タルマン "動画や対象物の局部変形" カナダのエドモントン アルバータで行われたグラフィックインターフェース88の文献 26ページから33ページ 1988年
ファングとチェン "高速ハードウェアボクセル化" コンピュータグラフィック誌 24号 433ページから442ページ 2000年
独立行政法人 産業技術総合研究所(旧:生命工学工業研究所)著 "人間工学に基づく人体のデザイン" 人間生活工学研究センター 1996年
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明者は新しい姿勢変形技術を提案するものである。すなわち、本発明の目的は、モデルの組織や臓器の構造の質が、自由形状変形(FFD)アルゴリズムの制御格子点の配置位置や数に大いに左右されずに、体型と内部組織と臓器を保持しつつ、姿勢モデルを円滑に変形させることが可能な、自由形状変形(FFD)アルゴリズムを利用したボクセル人体モデルのための姿勢変形技法、より具体的にはかかる可能性を有する対象体の解剖構造解析方法及び対象体解剖構造の表示方法並びに対象体解剖構造表示装置を提供することである。
そのために本発明では、人体ボクセルモデルのために自由形状変形(FFD)アルゴリズムを用いた姿勢変形技法の見直し、姿勢変形に関する従来技術の技術的にマイナスな面を除去する新しい方法を構築し、さらにその新規方法について実験により検証する。
具体的に、上記課題を解決するために、本願の請求項1に係る対象体解剖構造解析方法は、対象体の表面を3次元多角形格子(ボクセル)に分割し、該分割された各ボクセルについての多角形格子データを表面ボクセル座標として第1の記憶部に格納し、
前記第1の記憶部から読み出した表面ボクセル座標に係る各ボクセルデータにメッシュ変形を加え、前記対象体を姿勢変形させた状態における表面ボクセル座標を算出し、前記算出された姿勢変形後の表面ボクセル座標を姿勢変形表面ボクセル座標として第2の記憶部に格納し、
前記対象体の内部をボクセルに分割し、該分割された各ボクセルについての多角形格子データを内部ボクセル座標とし、この内部ボクセル座標に係る各データを補間アルゴリズムを用いて補間することで得られる補間後内部ボクセル座標を得る
ことを特徴とする。
第1の記憶部、第2の記憶部はたとえばデータベースをいい、具体的には、本願に係る算出方法により求められたデータを格納、記憶する機能を有するものであればよい。
対象体とはたとえば人体をいうが、そのほかには、動物、植物、昆虫等の生物であってもよく、或いは非生物であっても、関節もしくはこれに類する構造を備えたもの(たとえば関節構造をもった人体モデル、ロボット等)であってもよい。
3次元多角形格子(ボクセル)とはボックス型のピクセルの意味であり、立体的に単位格子によって分割する技術に係るものをいう。
表面ボクセル座標に係る各ボクセルデータにメッシュ変形を加えるとは、対象体(たとえば人体)の姿勢を直立から椅子に座る姿勢に変形するにおいて、当該対象体のボクセルデータをかかる姿勢変形に対応させて変形させるものをいい、本願では、後述する数学的処理によっているが、その他の処理方法による変形であっても、ある態様から別の態様に変形される旨を合理的に処理できるものであればあらゆるものを含めて考えることができる。
内部ボクセル座標に係る各データを補間アルゴリズムを用いて補間するとは、たとえば、ボクセル座標データについてラプラス方程式を立式し、有限差分法(FDM)を用いて離散化して解を求めることによる。境界域のボクセルすべてを体表ポリゴンメッシュの点がついたボクセル座標と関連づけ、変形したボリュームの境界域からソースボリュームの領域までの写像を一定の法則を適用して行う他の解法を用いるものであってもよい。
上記構成によれば、体表面のボクセルデータを姿勢変形させるのに対応させて、一定の補間ルールにより数学的に、内部ボクセルデータの姿勢変形後のデータが求められるので、モデルの組織や臓器の構造の質が、自由形状変形(FFD)アルゴリズムの制御格子点の配置位置や数に大いに左右されずに、体型と内部組織と臓器を保持しつつ、姿勢モデルを円滑に変形させることが可能となる。
また、上記課題を解決するために、本願の請求項2に係る対象体解剖構造の表示方法は、対象体の表面を3次元多角形格子(ボクセル)に分割し、該分割された各ボクセルについての多角形格子データを表面ボクセル座標として第1の記憶部に格納し、
前記第1の記憶部から読み出した表面ボクセル座標に係る各ボクセルデータにメッシュ変形を加え、前記対象体を姿勢変形させた状態における表面ボクセル座標を算出し、前記算出された姿勢変形後の表面ボクセル座標を姿勢変形表面ボクセル座標として第2の記憶部に格納し、
前記対象体の内部をボクセルに分割し、該分割された各ボクセルについての多角形格子データを内部ボクセル座標とし、この内部ボクセル座標に係る各データを補間アルゴリズムを用いて補間することで得られる補間後内部ボクセル座標を第3の記憶部に格納し、
前記第2及び第3の記憶部に格納されたそれぞれの座標データを読み出し、三次元的に表示する
ことを特徴とする。
かかる構成によれば、上述の構成にさらに表示機能が付加されるので、対象体内部のボクセルデータの姿勢変形後について、より正確な画像表示が可能となり、たとえば人体に対する治療、診断等の場において、より精密な医療行為を行うことをシステム面からサポートできる。
また、上記課題を解決するために、本願の請求項3に係る対象体解剖構造表示装置は、対象体の表面を3次元多角形格子(ボクセル)に分割するための表面分割部と、
前記表面分割部によって分割された各ボクセルについての多角形格子データを表面ボクセル座標として記憶するための第1の記憶部と、
前記第1の記憶部から表面ボクセル座標に係る各ボクセルデータを読み出し、このデータにメッシュ変形を加え、前記対象体を姿勢変形させた状態における表面ボクセル座標を算出するための姿勢変形表面ボクセル座標算出部と、
前記算出された姿勢変形後の表面ボクセル座標を姿勢変形表面ボクセル座標として記憶するための第2の記憶部と、
前記対象体の内部をボクセルに分割するための内部分割部と、
前記内部分割部によって分割された各ボクセルについての内部ボクセル座標に係る各データを補間アルゴリズムを用いて補間するための内部ボクセル座標補間部と、
前記内部ボクセル座標補間部で得られた補間後内部ボクセル座標を記憶するための第3の記憶部と、
前記第2及び第3の記憶部に格納されたそれぞれの座標データを読み出し、三次元的に表示する表示部と
を具備する。
かかる構成によれば、上記の構成を有する対象体解剖構造解析方法及び対象体解剖構造の表示方法を単体の機器として実現できる。したがって、この機能を有する機器を広く流通させることで、地域、国全体としての医療診断、治療等のサービスの質の向上をもたらすことができる。
本願によれば、体表面のボクセルデータを姿勢変形させるのに対応させて、一定の補間ルールにより数学的に、内部ボクセルデータの姿勢変形後のデータが求められるので、モデルの組織や臓器の構造の質が、自由形状変形(FFD)アルゴリズムの制御格子点の配置位置や数に大いに左右されずに、体型と内部組織と臓器を保持しつつ、姿勢モデルを円滑に変形させることが可能となる。
また、本願によれば、対象体内部のボクセルデータの姿勢変形後について、より正確な画像表示が可能となり、たとえば人体に対する治療、診断等の場において、より精密な医療行為を行うことをシステム面からサポートできる。
さらに本願によれば、この機能を有する機器を広く流通させることで、地域、国全体としての医療診断、治療等のサービスの質の向上をもたらすことができる。
人体モデルの節点(関節)節をもとにして体の部分を仕分けする概念を説明する図である。 人体ボクセルモデルの体全体に亘って割り当てられる制御格子点を示した図である。 2次元相似器官に例示されるボリューム充填の基礎的概念を説明するための概念図である。 本発明の一実施形態に係る姿勢変形技法の概要を示す図である。 本発明の一実施形態に係るスケルトン組立作業の概要を示す図である。 本発明の一実施形態に係るオリジナル姿勢図(a)と姿勢変形図(b)の3Dグリッド表示を示す図である。 本発明の一実施形態に係る立ち姿の日本人男女のボクセルモデルを表した図である。 本発明の一実施形態に係る補間アルゴリズムで座っている姿勢のボクセルモデルを構築したものを表した図である。 本発明の一実施形態に係る補間アルゴリズムやFFDアルゴリズムを利用してつくられた座った姿勢モデルの組織量をオリジナル立ち姿勢モデルと比較したパーセンテージ差を示した図である。 本発明の一実施形態に係る人体解剖構造解析・表示装置の構成を示した機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る人体解剖構造解析・表示装置20の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下では、本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
<従来技術の見直し>
以前、本発明者らにより提案した人体ボクセルモデルの姿勢変形技法を見直す(非特許文献28)。組織の境界線が人体ボクセルモデルを形成しながら、滑らかになっていないようなことを含む大雑把なモデルの作り方は、より高い周波数において、数値シミュレーションによる電磁界曝露量推定の際の数値誤差が大きくなってしまう。自由形状変形方法(FFD)は、セデルベルグとパリーにより紹介されたが、コンピュータを使ったデザインやコンピュータ・グラフィックス(CG)などにみられる3次元の幾何学的なモデルにおいて、多目的に効果を発揮する。この方法により、3次元の対象物の周囲で制御格子点を配置したり、動かすことにより、容易に変形させることができる。したがって、筆者らは、自由形状変形(FFD)アルゴリズムを応用し、節点回転などの複雑な動きを含む人体ボクセルモデルを変形させた。まず、モデルの腕や足などの体の部分が実際の人間と同じように動かせるようなボクセルモデルの節点(関節)の概念を紹介した。これを行うにあたり、ひとつの節点(関節)がボクセルモデル上の点として定義される。その点は、人体の動きの中心であると仮定する。
図1は、人体モデルの節点(関節)節をもとにして体の部分を仕分けする概念を説明する図である。同図において、モデルは、節点(関節)に応じて19の部分に分けられ、それぞれ色の濃淡によって区別して表示され、関節部分は○で表示される。
次に図2は、人体ボクセルモデルの体全体に亘って割り当てられる制御格子点を示した図である。同図に示されるように、FFDの制御格子点が人体ボクセルモデルの体全体に割り当てられる。制御格子点は、モデルの節点(関節)の動きや回転によって影響を受けるスペースを定める。制御格子点はそれぞれの節点(関節)と関連がある。それから、ボクセルは4面にそれぞれ頂点を持った多面体に変換される。最後に、制御格子点を動かすことにより姿勢変形した後、6面体メッシュが再ボクセル化される。
本発明者はまた、この姿勢変形方法を日本人モデルに応用し、6種類の姿勢モデルの質を検証した(非特許文献28)。実験の結果、複雑な姿勢変形モデルの変形した節点(関節)周辺は、解剖学上の正しい構造を保持することが難しかった。一方で、本発明者はモデルの連続性や内部組織や臓器を保持しながら、提案した技法により円滑に姿勢変形が行われることを確認した。しかし、これらの組織や臓器の構造の質は、自由形状変形(FFD)アルゴリズムにおける制御格子点の配置位置や数に大いに左右され、制御格子点の配置には専門の技術が要求される。
<姿勢変形技法の提案>
必要とされるのは、利用者が使いやすい姿勢変形制御方法であり、円滑な姿勢変形技術である。幸い、多角形メッシュモデルの姿勢変形のためのツールは広く研究されてきており、多角形(ポリゴン)メッシュモデル、スケルトンそしてスキニングの姿勢変形の一般的な方法は存在する。結果、筆者らはユーザーが効率的に相互利用できるよう多角形(ポリゴン)メッシュを使用することにした。本稿では以後、人体の表面を意味する多角形(ポリゴン)メッシュである「体表ポリゴンメッシュ」という用語を用いる。
体表ポリゴンメッシュは、ボリュームデータへと埋め込まれる。体表ポリゴンメッシュには組織や臓器のような内部構造が含まれていない。したがって、ボクセル化など現在行われている技法により変換されたボリュームデータは体内や他の領域などのように大別されたバイナリー情報のみに限られる。この限界を克服するため、本発明者は、補間という新しい方法を着想するに至った。
図3は、2次元相似器官に例示されるボリューム充填の基礎的概念を説明するための概念図である。同図において、(a)はソース(原版)の画像データを、(f)は変形後の画像データを、それぞれ示す。(b)及び(e)は、それぞれ(a)と(f)の座標画像データ(以下、「コーディネートイメージデータ」ともいう。)を示す。(c)はソース画像データから抽出された体表ポリゴンメッシュと変形したポリゴンメッシュを示す。(d)は変形した体表ポリゴンメッシュをラスタライズすることによって表示されたコーディネートイメージデータを示す。境界部分のピクセルのみが座標値で示される。
同図はすなわち、2D画像を使い、本発明の一実施形態に係る補間の基礎的な概念を説明した図である。同図に示すように、寸法を増やすことにより3Dボリュームデータに応用可能である。(a)は、変形させるための画像ソースを示し、(f)は、結果である変形した画像のデータである。図3(f)のような画像をつくるためには、図3(e)のピクセルI、J(大文字は変形した画像上の表記)を画像ソースのピクセルi、j(小文字は、画像ソース上表記し、淡い色付き丸印で表示)に関連付けが必要である。それゆえ画像変形は、画像データ(図3(e))をつくる過程とみなし、ピクセルI、Jは、ピクセルi、jと同じ単位価値であり、V(I、J)=i,j.と表示する。本発明者は、この画像データを“コーディネート画像データ”と呼ぶ。図3(b)と(e)は、それぞれソースと変形したコーディネート画像データを示す。図3(b)と(e)上のグリッドは、i、jに必要な曲線カーブを意味する。それぞれのグリッドは、画像ソース上のピクセルと対応している。本発明では、コーディネート画像データの3D版を“コーディネートボリュームデータ”と呼ぶ。
本発明者の着想した方法は、図3(c)に示すように体表ポリゴンメッシュを使い姿勢変形を行うというものである。体表ポリゴンメッシュは、人体モデルの境界領域のみ表示するため、内部のピクセル座標の情報のみではメッシュの変形をたどることができない。メッシュをラスタライジングすることにより、青丸で表示しているソースのピクセルと境界域の一致を含む不完全コーディネート画像(図3(d))を入手する。不完全コーディネート画像から完全なコーディネート画像(図3(e))を作り出すために、境界域のピクセルから赤丸に代表される内部全てのピクセルの調和を再構築することが必要である。
補間アルゴリズムを実現させるため、発明者はいくつかの格子生成の方法を応用した。バウンダリーフィット法(BFM。以下、「BFM」と表記する。)は、よく確立された格子生成法である(非特許文献30)。BFMは、境界域での数組の格子点から曲線域の中でメッシュを構築する。内部領域の座標は境界域での座標から楕円型偏微分方程式の解を使って決められる。この方法により、連続性があり滑らかで正確な変形ができるというすぐれた結果をもたらし、本発明者の目的にかなうものであると考える。
本発明者の提案する姿勢変形技法は、3つのステップから成り立つ。(図4参照)
1) 人体モデルからの体表ポリゴンメッシュの抽出
2) スケルトンの組み立てと交連骨格付きの姿勢の変形
3) 補間
図4は、本発明の一実施形態に係る姿勢変形技法の概要を示す図である。同図において(a)は、オリジナルボクセルモデルにボリュームを表示したものである。図4(b)(c)は、それぞれオリジナル体表ポリゴンメッシュと姿勢変形した体表ポリゴンメッシュである。下記Aで説明するようにポリゴンメッシュの色(の濃淡)はメッシュ上の格子点と一致するボクセル座標を表す。本発明者は、このメッシュ変形段階においいて市販のオートデスクマヤ2008(商標)を使用した。この時点で、ユーザーとしてはソフトウェアを使う技術のみあれば良い。なぜなら、ボリュームデータという懸念事項がないからである。本発明者は、下記Bで、メッシュの変形過程について説明する。図4(d)は結果のボリュームデータを図示している。図4(c)から図4(d)への段階でもっとも重要なことは、補間である。補間の詳細は、以下で説明する。
A 体表ポリグラムメッシュ抽出
ボリュームデータからポリゴンメッシュを抽出するのに、いくつかの方法がある。マーチング・キューブ(以下、「MC」と表記する。)は、最も有名なアルゴリズムである(非特許文献31)。しかし、MCは時々閉曲面を作るさいに失敗することがあり、体表ポリゴンに穴が生じる可能性がある。体表ポリゴンメッシュは、補間の段階でボリュームに転換する際、閉ざされる必要がある。体表ポリゴンメッシュに穴があると、その結果、ボリュームも崩壊する可能性がある。それゆえ、本発明者は、人体のボクセルと背景のボクセルの間にポリゴンをつくるメッシュ抽出技法を用いる。(疑似コードでの)この技法のアルゴリズムは次のとおりである。

For each voxel in a volume dataset

For each 6-adjacent voxels

If the current voxel belongs to the human body

region and the adjacent voxel belongs to the

background

Then generate a polygon between these voxels

End If

End for
End
for
ここでは、体表ポリゴンメッシュの頂点部分はボクセルのすみの部分で、(i,j,k)と表す。ここでいうi,j,kは整数である。筆者らは、体表ポリゴンメッシュの頂点とインデックス(i,j,k)の表示のボクセルの関連付けをする。これを実行する際、インデックスに関連するテクスチャ座標は、関連するボクセルインデックス(i,j,k)の記録を保持するために利用される。姿勢変形した体表ポリゴンメッシュに対応するボクセルの頂点は、補間を必要とする(下記C)。それゆえ、頂点とボクセルの一致は、メッシュの変形を通してたどる必要がある。たとえ頂点が変わってもテクスチャ座標は変わらないままであるので、二つは一致しないことになる。本発明者は、抽出したメッシュにメッシュ・スムージングを行う(非特許文献32)。ボクセル頂点は、以前に述べた同じ理由で変化はないが、位置はメッシュ・スムージングの結果変化する。
B スケルトンの組み立てと交連骨格付き姿勢の変形
図5は、本発明の一実施形態に係るスケルトン組立作業の概要を示す図である。同図において、(a)はスケルトン構造を、(b)はスケルトンにつけられた境界メッシュを、(c)は境界メッシュを、それぞれ示している。同図に示されるように、スケルトン構造をメッシュにつける。スケルトン構造は骨と関節から成り立つ。骨は関節とつながり、階層構造をつくる。スケルトン構造につける作業を”スケルトンセットアップ”という(非特許文献33)。CG上、スケルトン構造は人体モデルを動かすための人体メッシュモデルにつけ、一旦、スケルトン構造がメッシュにつけられると、それぞれのメッシュの頂点がこのスケルトン構造と共に変形する(非特許文献34)。
スケルトンは主に2つの方法で明瞭にされる。フォワードキネマティクス(FK。以下、「FK」と表記する。)とインバースキネマティクス(IK。以下、「IK」と表記する。)である。FKは、ジョイント角度が明確であることを必要とする一方、IKは、姿勢を明確にするための簡単な方法を提供する。本発明者は、メッシュの姿勢変形に関してはいずれかの方法を選択している。
スケルトンを設定すると、付けられたメッシュ、スキニングアルゴリズムの利用により、円滑に変形が可能になる。スケルトンアニメーションとスキニングはCGやゲーム産業で一般的な技法であり、オートデスクマヤ(商標)のような容易に入手可能なアプリケーションソフトウェア製品がこの技術を支えている。この作業はソフトウェア独特のものなので本稿では、記述していない。本稿では、単にスケルトンを設定することによって成しうる姿勢変形について説明する。
C 補間
現在、姿勢変形した体表ポリゴンメッシュがある。まず、グラフィックハードウェアを利用したボクセル化技法を用いて、体表ポリゴンメッシュをバイナリーボリュームデータベースに変換する(非特許文献35)。体表ポリゴンメッシュは、スライス型ボクセルに転換される。プログラムインターフェースのオープングラフィックス・ライブラリ(Open Graphics Library(Open GL))を通してスライス内の体表ポリゴンメッシュを三角形に表示する方法を使う。ボクセルが姿勢変形体表ポリゴンメッシュの内側にある場合、その値を1とする。他の場合は、値を0とする。本発明においては、ボリュームデータの境界領域を0以外そして0のとなりのボクセルと定義する。どの境界域のボクセルも体表ポリゴンメッシュの点がついたボクセル座標と関連する。変形したボリュームの境界域からソースボリュームの領域まで画像を写すことが構築される。最後の作業は、内部のボクセル座標を作ることである。境界域では、変形したボリュームのコーディネートボリュームデータを完成させるためにボクセル座標を補間する。
本発明者は、数学的定式化のためにいくつかの用語と表記を定義する。本発明者のボリュームデータは人体のデータに特化されており人体と背景の2つの領域を含む。人体モデルの内部のボクセルに名前をつける。例えば、前に述べたノンゼロボクセルはサポート領域という具合につける。Sがサポート領域の場合、境界域のボクセルを「∂S」と表記する。本発明者は、問題を以下のように定義する。
Vsをソースボリュームのサポート領域、Vdをバイナリーボリュームのサポート領域とする。1対1写像
Figure 0005527689
を仮定する。
Figure 0005527689
となるような1対1写像F:Vd→Vsを見つける。
(Fとfは、F(i=1,2,3)及びf(i=1,2,3)がスカラー関数であるとき、F=(F,F,F)とf=(f、f、f)と定義付けられる3Dベクトル関数である。)
fは境界域のボクセル座標、Fはサポート領域のボクセル座標である。
ディリクレの境界値問題があるので、Fに関しては、次のラプラス方程式で解を求める。
Figure 0005527689
ここで、Δは、3Dラプラシアン演算子で、
Δ=∂/∂x+∂/∂y+∂/∂z
と定義される。
ディリクレの境界値でラプラス方程式の解を求め、解Fは、連続性のある円滑な1対1写像となる。この方程式は次の最小化問題から成り立つ。
Figure 0005527689
ここで、∇は、勾配演算子(∂x、∂y、∂z)である。
(|∇F+|∇F+|∇F)はボリュームや密度の変化率と考えることができる(非特許文献30)。この意味で、Fは変形最少化マップであり、再構築されたボリュームデータが円滑になることが期待できる。
この方程式を数字で離散化し解答を与える。計算領域は直線格子、つまりボクセル格子なので有限差分法(FDM)で簡単に計算できる。すべてのF(l=1,2,3)をも解くためのラプラス方程式は有限差分方程式で
Figure 0005527689
のように離散化される。i,j,kは格子点を表す。
(i,j,k)がVdの内側にある場合、F(i,j,k)は未知数である。(i,j,k)が∂Vd境界上にある場合、F(i,j,k)は一定である。最後に、ある一次方程式を導きだす。いろいろな数値法がこの大きな一次方程式を解くために利用可能である。逐次過緩和法(SOR。以下、「SOR」と表記する。)をF(i=1,2,3)の構成ごとの有限差分方程式に応用させる。SORは、簡単におこなうことができ、本発明に十分な成果をもたらす。
コーディネートボリュームは補間により生み出される。(i,j,k)のコーディネートボリュームのボクセル値は、(F(i,j,k)、F(i,j,k)、F(i,j,k))である。変形したボリュームデータをつくるため、ソースボリュームは、コーディネートボリュームを参照することにより、リサンプルする。
図6は、本発明の一実施形態に係るオリジナル姿勢図(a)と姿勢変形図(b)の3Dグリッド表示を示す図である。同図において、(a)の中で、最も薄い線(オリジナルでは赤線)はi軸に平行、次に薄い線(オリジナルでは緑線)は軸jに平行、最も濃い線(オリジナルでは青線)は軸kに平行である。(b)で、上記3つの色の曲線は(a)における線の写像イメージを示す。同図においては、体表ポリゴンメッシュの頂点部分はボクセルのすみの部分で、(i,j,k)と表す。ここでいうi,j,kは整数である。同図はつまり、ソースコーディネートボリュームデータと変形したボリュームデータのボクセル座標の曲線を示している。ソースコーディネートボリュームの曲線は、直交格子で、変形したボリュームデータは、曲線格子である。格子の変形は途切れなく、円滑に行われている。格子の変形は間接の曲がる領域に限られており、ボリューム変形の特性であると期待できる。
<実験結果>
ここでは、本発明者が提案する姿勢変形技法の実験結果を評価する。この技法を本発明者が開発した成人男女のボクセルモデルに応用した。図7は、本発明の一実施形態に係る立ち姿の日本人男女のボクセルモデルを表した図である。これらのモデルは、2ミリ分解能を持つ立法モデルで構成され、51の異なる組織に分けられる。ボリュームが加えられた図では、モデルの骨が強調される。矢状面の図では、組織や器官は異なる色(の濃淡)で表示される。骨は白色と濃い色(オリジナルでは茶色)で表示される。これらのモデルは、日本人の平均、男性は171.4cm,63.3kg女性は159.1cm,52.6kgに近い健康的な人々のMRIデータからつくりあげた。これらのモデルは図7でみられるような両手を横に置いたスタイルでの立ち姿である。2ミリ分解能を持つ立法モデルで51の組織や臓器に分けられている。
本発明者は、これらのモデルに体表メッシュモデルをつくり、ソフトウェアマヤを使いスケルトンを設定した。一例だが、ソフトウェアマヤで座った姿勢のメッシュモデルをつくった。図8は、本発明の一実施形態に係る補間アルゴリズムで座っている姿勢のボクセルモデルを構築したものを表した図である。座った姿勢モデルは、ここで提案する変形技法により構築される。ボリュームが加えられた図で、モデルの骨が強調される。矢状面の図では、組織や器官は異なる色で表示される。骨は白色と濃い色(オリジナルでは茶色)で表示される。補間による再構築は、AMD Opteron 2.6−GHz×2 dual−core processprと3ギガバイトRAMのXPプロフェショナル(32ビット)のPCで実行し、30分以内で行った。この時間は、以前の姿勢変形に費やした時間と同じである。
図7と図8から、座位男女モデルを内部組織や臓器を保持しながら、円滑に変形させることが可能であるのは明らかである。図8の男性モデルの矢状面に見られるように、モデルの膝蓋骨は、FFDアルゴリズム(非特許文献28)により、前面に対して膝より上でつくられているが(これは解剖学的には誤りである)、座位モデルの膝蓋は、解剖学的に正しい位置である。
座位男女モデルの体重は、元になる立位モデルより、それぞれ3.8%と2.2%軽量である。本発明者は、立位モデルと座位モデルの主な組織の大きさを比べてみた。図9はその差を示しているもので、本発明の一実施形態に係る補間アルゴリズムやFFDアルゴリズム(非特許文献28)を利用してつくられた座った姿勢モデルの組織量をオリジナル立ち姿勢モデルと比較したパーセンテージ差を示した図である。
すなわち図9に示されるのは、座位モデルの大きさの差(非特許文献28)である。結果、補間アルゴリズムによりつくられた座位モデルの組織の大きさは元のモデルより軽量であるという傾向が判明した。補間アルゴリズムによりつくられたモデルの組織の誤差が8%以内である一方、元のモデル組織の誤差は、座位モデルよりも少し大きめであった。本稿で姿勢変形した技法のケースの場合、組織の大きさの誤差は、おもにメッシュ変形の際生じると結論づけられる。メッシュによる領域の内部ボリュームは、メッシュを変形した際に変更された。変更率は、スキニングアルゴリズムによって変わる。本発明者の場合、スキニングアルゴリズムは、オートデスクマヤ2008ソフトウェア(商標)の”スムーズスキニング”機能を意味する。ボリュームは曲がる部分の近くの領域で変更になり、その他の部分ではほとんど変更がない。ボリューム変更率は、曲がるジョイント部分で均等になるが、これは、ディリクレの境界問題の数字的特性である。ボリューム変更率は、空間変更のみにより決まり、組織の誤差は関係がない。姿勢変形技法のリサンプリング過程(上記「C」を参照)はまた、別の誤差を生み出す可能性がある。ソースボリュームのサンプリング過程は、コンピュータ上で曲線がギザギザに表現されるエイリアシング問題を引き起こす。リサンプリング過程で生じた誤差は、アンチエイリアシング技法を使うと減少するものと推定される。しかし、この誤差は、人体が電磁界の曝露評価の際は、さほど重要ではない。一般的に20%から30%の不確実性が含まれるからである。
一方、本発明で提案する方法には限界があることも明記しておく。姿勢変形したメッシュ自体は、交差することができない。人体を表すメッシュは、ひとつの内部領域のみを持っている。しかし、自ら交差したメッシュが2つの内部領域を持つ可能性がある。そして補間の段階でボクセル化する際、誤った領域で2つ以上の交差領域に転換する可能性がある。その結果、姿勢変形メッシュが自ら交差する際、補間作業により姿勢変形モデル内で、エラーのあるボリュームデータがつくられる可能性がある。
<結論>
本発明者は、新しい人体ボクセルモデルの姿勢変形技法を提案した。提案した技法においては、モデルのポリゴンメッシュは、ボクセルモデルの体表をもとに作られ、市販の3D CGソフトウェア機能のスケルトンアニメーションを使い変形させる。任意のボクセルモデルを、変形したメッシュデータに補間アルゴリズムを適用することにより構築する。提案した姿勢変形技法の動作を検証するために、この技法を立位の日本人男女から座位の姿勢モデルを構築するために使った。この結果、これらの座位姿勢モデルは、内部組織や臓器の構造状態を保ちつつ、姿勢変形を円滑に行うことができた。さらに、人体への電磁界の曝露評価においては、元の立位モデル組織、臓器重量に対する任意のモデルの組織と臓器の重量は妥当な差であった。ここで提案する姿勢変形技法により簡単で素早くさまざまな人体ボクセルモデルを構築することができる。筆者らの技法により構築された姿勢モデルは、無線通信機器や無線端末を実際に使用される際、電磁界の曝露評価をシミュレーションするために使用可能になる。
<対象体解剖構造表示装置としての実施形態>
図10は、本発明の一実施形態に係る人体解剖構造解析・表示装置の構成を示した機能ブロック図である。同図に示すとおり、人体解剖構造解析・表示装置20は、立位姿勢の人体モデル1の表面を3次元多角形格子(ボクセル)に分割する機能をアルゴリズムとして実行する表面分割部210と、こうして得られた表面ボクセルデータ310にメッシュ変形を加え、人体モデル1を姿勢変形させた変形姿勢(たとえば座位姿勢)後人体モデル11の姿勢変形表面ボクセル座標320を算出する機能をアルゴリズムとして実行する姿勢変形表面ボクセル座標算出部220と、人体モデル11の内部をボクセルに分割する機能をアルゴリズムとして実行する内部分割部230と、この分割された各内部ボクセル座標データ330に対して補間アルゴリズムを適用することで補間し、補間後内部ボクセル座標データ340を得る機能をアルゴリズムとして実行する内部ボクセル座標補間部240と、それぞれの記憶装置に格納された姿勢変形表面ボクセル座標320、補間後内部ボクセル座標データ340を読み出し、モニタ40に三次元的に表示する表示部250とを具備して構成される。また、表面ボクセルデータ310を表面ボクセル座標データベースとして記憶・格納するための第1の記憶装置260と、姿勢変形表面ボクセル座標320を姿勢変形表面ボクセル座標データベースとして記憶・格納するための第2の記憶装置270と、補間後内部ボクセル座標データ340を補間後内部ボクセル座標データベースとして記憶・格納するための第3の記憶装置280とが具備される。図1では第1の記憶装置260、第2の記憶装置270、第3の記憶装置280が人体解剖構造解析・表示装置20とは別に具備される例を示しているが、これらは人体解剖構造解析・表示装置20の内部に蔵されるものでもよい。また、人体解剖構造解析・表示装置20とこれらの各記憶装置260乃至280、人体解剖構造解析・表示装置20とモニタ40とは、ネットワークによって繋がっている態様でも、直接接続される態様でもよい。
表面分割部210、内部分割部230は、それぞれ人体表面、対象体たる人体内部について3次元多角形格子(ボクセル)を単位に立体的に単位格子によって分割し、該分割されたそれぞれをボクセル座標としてデータ化する機能を有し、こうした機能を実行する演算装置(部)、中央処理装置(部)、プロセッサ、或いはかかる機能をコンピュータに実行させるプログラム或いはソフトウェア、ルーチンもしくはこれらを実行可能形式にして搭載した記録媒体、もしくはこの記録媒体を内蔵しているもの(以下、「プログラム等」という。)によって実現される。
姿勢変形表面ボクセル座標算出部220は、上述したように、メッシュ変形を加えることで、人体の姿勢をたとえば直立から椅子に座る姿勢に変形する際のデータ変換を行う機能を有し、こうした機能を実行するプログラム等によって実現される。
内部ボクセル座標補間部240は、上述したように、ボクセル座標データについてラプラス方程式を立式し、有限差分法(FDM)を用いて離散化して解を求めることによる。境界域のボクセルすべてを体表ポリゴンメッシュの点がついたボクセル座標と関連づけ、変形したボリュームの境界域からソースボリュームの領域までの写像を行う機能を有し、こうした機能を実行するプログラム等によって実現される。
表示部250は、情報を記憶装置等から読みだし、一定の表示可能化操作を加えた上でモニタ(装置)40に対して情報をアウトプットすることで所望のデータを可視化する働きを持つ。具体的には、記憶装置270、280に格納された姿勢変形表面ボクセル座標320、補間後内部ボクセル座標データ340を基に3次元表示データを作り、これをモニタ40上に表示させる機能を有し、こうした機能を実行するプログラム等によって実現される。
次に、上記のように構成される人体解剖構造解析・表示装置の動作について説明する。
図11は、本発明の一実施形態に係る人体解剖構造解析・表示装置20の動作を説明するためのフローチャートである。同図に示すとおり、まず、表面分割部210が立位姿勢の人体モデル1の表面を3次元多角形格子(ボクセル)に分割し、こうして得られた表面ボクセルデータ310を表面ボクセル座標データベースとして第1の記憶装置260に格納する(ステップS101)。
次に、姿勢変形表面ボクセル座標算出部220が、表面ボクセルデータ310にメッシュ変形を加え、変形姿勢後人体モデル11の姿勢変形表面ボクセル座標320を算出し、こうして得られた姿勢変形表面ボクセル座標320を姿勢変形表面ボクセル座標データベースとして第2の記憶装置270に格納する(ステップS102)。
次に、内部分割部230が、人体モデル11の内部をボクセルに分割し、内部ボクセル座標データ330を得る(ステップS103)。
次に、内部ボクセル座標補間部240が、各内部ボクセル座標データ330に対して補間アルゴリズムを適用することで補間し、補間後内部ボクセル座標データ340を得、こうして得られた補間後内部ボクセル座標データ340を補間後内部ボクセル座標データベースとして第3の記憶装置280に格納する(ステップS104)。
次に、表示部250が、それぞれの記憶装置に格納された姿勢変形表面ボクセル座標320、補間後内部ボクセル座標データ340を読み出し、モニタ40に三次元的に表示する(ステップS105)。
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、体表面のボクセルデータを姿勢変形させるのに対応させて、一定の補間ルールにより数学的に、内部ボクセルデータの姿勢変形後のデータが求められるので、モデルの組織や臓器の構造の質が、自由形状変形(FFD)アルゴリズムの制御格子点の配置位置や数に大いに左右されずに、体型と内部組織と臓器を保持しつつ、姿勢モデルを円滑に変形させることが可能となる。
また、本発明によれば、対象体内部のボクセルデータの姿勢変形後について、より正確な画像表示が可能となり、たとえば人体に対する治療、診断等の場において、より精密な医療行為を行うことをシステム面からサポートできる。
また、本発明によれば、この機能を有する機器を広く流通させることで、地域、国全体としての医療診断、治療等のサービスの質の向上をもたらすことができる。
上述した実施形態は、本発明に係る技術思想を具現化するため一例を示したにすぎないものであり、他の実施形態でも本発明に係る技術思想を適用することが可能である。
さらにまた、本発明を用いて生産される装置、方法、システムが、その2次的生産品に搭載されて商品化された場合であっても、本発明の価値は何ら減ずるものではない。
上述したように、本願によれば、対象体内部のボクセルデータの姿勢変形後について、より正確な画像表示が可能となり、たとえば人体に対する治療、診断等の場において、より精密な医療行為を行うことが可能となる。
したがって、本願は、医療機械産業を始め、情報産業にとっても、大いなる利用可能性がある。
1…人体モデル、11…変形姿勢(たとえば座位姿勢)後人体モデル、20…人体解剖構造解析・表示装置、40…モニタ、210…表面分割部、220…姿勢変形表面ボクセル座標算出部、230…内部分割部、240…内部ボクセル座標補間部、250…表示部、260…第1の記憶装置、270…第2の記憶装置、280…第31の記憶装置

Claims (3)

  1. 表面分割部が、対象体の表面を3次元多角形格子(ボクセル)に分割し、該分割された各ボクセルについての多角形格子データを表面ボクセル座標として第1の記憶部に格納する第1のステップと
    姿勢変形表面ボクセル座標算出部が、前記第1の記憶部から読み出した表面ボクセル座標に係る各ボクセルデータにメッシュ変形を加え、前記対象体を姿勢変形させた状態における表面ボクセル座標を算出し、前記算出された姿勢変形後の表面ボクセル座標を姿勢変形表面ボクセル座標として第2の記憶部に格納する第2のステップと
    内部分割部が、前記対象体の内部をボクセルに分割し、該分割された各ボクセルについての多角形格子データを内部ボクセル座標とする第3のステップと
    内部ボクセル座標補間部が、前記内部ボクセル座標に係る各データを補間アルゴリズムを用いて補間することで得られる補間後内部ボクセル座標を得る第4のステップとを有する
    ことを特徴とする対象体解剖構造解析方法。
  2. 表面分割部が、対象体の表面を3次元多角形格子(ボクセル)に分割し、該分割された各ボクセルについての多角形格子データを表面ボクセル座標として第1の記憶部に格納する第1のステップと
    姿勢変形表面ボクセル座標算出部が、前記第1の記憶部から読み出した表面ボクセル座標に係る各ボクセルデータにメッシュ変形を加え、前記対象体を姿勢変形させた状態における表面ボクセル座標を算出し、前記算出された姿勢変形後の表面ボクセル座標を姿勢変形表面ボクセル座標として第2の記憶部に格納する第2のステップと
    内部分割部が、前記対象体の内部をボクセルに分割し、該分割された各ボクセルについての多角形格子データを内部ボクセル座標とする第3のステップと
    内部ボクセル座標補間部が、前記内部ボクセル座標に係る各データを補間アルゴリズムを用いて補間することで得られる補間後内部ボクセル座標を第3の記憶部に格納する第4のステップと
    表示部が、前記第2及び第3の記憶部に格納されたそれぞれの座標データを読み出し、三次元的に表示する第5のステップとを有する
    ことを特徴とする対象体解剖構造の表示方法。
  3. 対象体の表面を3次元多角形格子(ボクセル)に分割するための表面分割部と、
    前記表面分割部によって分割された各ボクセルについての多角形格子データを表面ボクセル座標として記憶するための第1の記憶部と、
    前記第1の記憶部から表面ボクセル座標に係る各ボクセルデータを読み出し、このデータにメッシュ変形を加え、前記対象体を姿勢変形させた状態における表面ボクセル座標を算出するための姿勢変形表面ボクセル座標算出部と、
    前記算出された姿勢変形後の表面ボクセル座標を姿勢変形表面ボクセル座標として記憶するための第2の記憶部と、
    前記対象体の内部をボクセルに分割するための内部分割部と、
    前記内部分割部によって分割された各ボクセルについての内部ボクセル座標に係る各データを補間アルゴリズムを用いて補間するための内部ボクセル座標補間部と、
    前記内部ボクセル座標補間部で得られた補間後内部ボクセル座標を記憶するための第3の記憶部と、
    前記第2及び第3の記憶部に格納されたそれぞれの座標データを読み出し、三次元的に表示する表示部と
    を具備することを特徴とする対象体解剖構造表示装置。
JP2009298433A 2009-12-28 2009-12-28 対象体の解剖構造解析方法及び対象体解剖構造の表示方法並びに対象体解剖構造表示装置 Expired - Fee Related JP5527689B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009298433A JP5527689B2 (ja) 2009-12-28 2009-12-28 対象体の解剖構造解析方法及び対象体解剖構造の表示方法並びに対象体解剖構造表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009298433A JP5527689B2 (ja) 2009-12-28 2009-12-28 対象体の解剖構造解析方法及び対象体解剖構造の表示方法並びに対象体解剖構造表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011138350A JP2011138350A (ja) 2011-07-14
JP5527689B2 true JP5527689B2 (ja) 2014-06-18

Family

ID=44349717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009298433A Expired - Fee Related JP5527689B2 (ja) 2009-12-28 2009-12-28 対象体の解剖構造解析方法及び対象体解剖構造の表示方法並びに対象体解剖構造表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5527689B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101805624B1 (ko) 2011-08-29 2017-12-08 삼성전자주식회사 장기 모델 영상 생성 방법 및 장치
JP5943267B2 (ja) * 2011-10-20 2016-07-05 国立研究開発法人情報通信研究機構 個人モデルデータの生成方法、生成プログラム、および生成システム
KR101874400B1 (ko) 2012-07-10 2018-07-04 삼성전자주식회사 환자에 특화된 대상 장기의 모델을 생성하는 방법 및 장치
US11690551B2 (en) * 2018-07-30 2023-07-04 Biosense Webster (Israel) Ltd. Left atrium shape reconstruction from sparse location measurements using neural networks
CN112017228A (zh) * 2019-05-31 2020-12-01 华为技术有限公司 一种对物体三维重建的方法及相关设备
CN111260764B (zh) * 2020-02-04 2021-06-25 腾讯科技(深圳)有限公司 一种制作动画的方法、装置及存储介质

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6069634A (en) * 1997-01-08 2000-05-30 Mitsubishi Electric Information Technology Center America, Inl System for rapidly deforming a graphical object
JPH11353502A (ja) * 1998-06-05 1999-12-24 Monolith:Kk 立体モデリング装置
JP2001338306A (ja) * 2000-05-29 2001-12-07 Sony Corp 編集ツール属性変更処理装置、編集ツール属性変更処理方法、および3次元モデル処理装置、3次元モデル処理方法、並びにプログラム提供媒体
JP2002297679A (ja) * 2001-04-02 2002-10-11 Calculation Technology For Structure Inc 有限要素メッシュ生成方法及び装置
JP2007528529A (ja) * 2003-11-28 2007-10-11 ブラッコ イメージング エス.ピー.エー. 3dデータ集合のサーフェスを識別するための方法及びシステム(「ボクセル分割」)
JP2007523402A (ja) * 2004-01-13 2007-08-16 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 内部個別要素を用いるメッシュモデル
WO2007102537A1 (ja) * 2006-03-07 2007-09-13 Osaka University 姿勢推定装置および方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011138350A (ja) 2011-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Bibin et al. Whole-body pregnant woman modeling by digital geometry processing with detailed uterofetal unit based on medical images
JP5527689B2 (ja) 対象体の解剖構造解析方法及び対象体解剖構造の表示方法並びに対象体解剖構造表示装置
US9474582B2 (en) Personalized orthopedic implant CAD model generation
Yoo Three-dimensional surface reconstruction of human bone using a B-spline based interpolation approach
Wang Parameterization and parametric design of mannequins
Delingette et al. Craniofacial surgery simulation testbed
Yushkevich et al. Continuous medial representations for geometric object modeling in 2D and 3D
Cheng et al. A morphing-Based 3D point cloud reconstruction framework for medical image processing
GB2460411A (en) Variable mesh resolution in medical image generation
Liu et al. Industrial design using interpolatory discrete developable surfaces
Yoshihara et al. Topologically robust B-spline surface reconstruction from point clouds using level set methods and iterative geometric fitting algorithms
WO2006013813A1 (ja) 情報処理装置およびプログラム
Tewari et al. Meshing genus-1 point clouds using discrete one-forms
Odesanya et al. Construction of biological surface models from cross-sections image processing
Carton et al. A virtual human breast phantom using surface meshes and geometric internal structures
Yamanaka et al. The sinogram polygonizer for reconstructing 3D shapes
Price et al. A method to calculate coverage probability from uncertainties in radiotherapy via a statistical shape model
Shi et al. A new volumetric geometric model for cutting procedures in surgical simulation
Li et al. Four‐Dimensional Geometry Lens: A Novel Volumetric Magnification Approach
Yang et al. Automatic cage construction for retargeted muscle fitting
Khaleel et al. 3D surface reconstruction of coronary artery trees for vessel locations’ detection
Ju et al. Subdivision meshes for organizing spatial biomedical data
Shah et al. GPU-accelerated post-processing and animated volume rendering of isogeometric analysis results
Callahan et al. A meshing pipeline for biomedical computing
Lombardo Development of the realistic anthropomorphic flexible phantom for applications in dosimetry

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5527689

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees