JP5512882B2 - 情報処理装置および端末数推計方法 - Google Patents

情報処理装置および端末数推計方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動端末を利用した人口統計処理を行う情報処理装置および端末数推計方法に関する。
移動端末の位置情報を測位し、その位置情報の数を集計することにより、対象領域における人口を算出することが考えられている(特許文献1)。
特開2003−30373号公報
しかしながら、従来技術においては、対象領域に現に位置する端末数を集計するものであり、そのユーザの居住地である住所属性ごとに、対象領域に在圏する移動端末数を集計することができない。
一方で、移動端末として携帯電話を利用する場合には、キャリア事業者と契約者との間の契約者情報を利用することにより、居住地である住所属性を把握することができる。よって、これに基づいて対象領域に在圏する移動端末の住所属性ごとの端末数を集計することができる。
しかし、その場合においても以下の問題が生ずる。すなわち、集計対象領域(例えば、セクタ領域)と分析対象領域(例えば、住所属性区分に基づく領域)との違いにより、対象領域に隣接等する周辺領域に在圏する移動端末の一部を対象領域に在圏する端末数として集計してしまう。すなわち、対象領域において住所属性ごとの携帯端末の端末数を集計しようとしても、周辺領域に在圏する携帯端末の端末数をも集計してしまう。このような状況を、本明細書では吸い込み現象と称し、このような吸い込み現象により吸い込まれ、集計対象とされた携帯端末を吸い込み端末と称する。
図17にその具体例を示す。図17は、吸い込み現象を説明する模式図である。この模式図においては、集計対象領域であるセクタ1で示されている三角形の領域、セクタ2で示されている三角形の領域が表されている。セクタ1は、住所属性により定義された対象領域であるA町とB町とを跨いで形成された領域である。そして、セクタ1のA町部分とB町部分との比が1:1であった場合、セクタ内に人口が均一に分布していると仮定し、A町とB町との面積比に基づいて、セクタ1に在圏する端末数を面積按分することにより、それぞれA町部分およびB町部分の端末数を推計することができる。また、セクタ1に在圏する移動端末の住所属性ごと(A町およびB町)の端末数を面積按分することにより、A町部分における住所属性ごとの端末数、並びに、B町部分における住所属性ごとの端末数を推計することもできる。しかしながら、いずれの推計においても、セクタ内の人口分布を均一であることを前提としているため、上述したような問題(吸い込み現象)が生じる。例えば、実際にはB町部分に在圏する住所属性がB町の端末の一部が、A町部分に在圏する住所属性がB町の端末数として推計されてしまうことが考えられる。
さらに、セクタ1では、実際の位置と、理論上の位置とは同じであることを前提に説明したが、実際の位置と、理論上の位置とは異なる場合が多い。セクタ2は、その例を示したものである。セクタ2は、実際には、点線で示されている位置にあるが、理論上では、実線で示されている位置にあるとして端末数の推計が行われる。実線で示されているセクタ2を用いて、セクタ2におけるA町部分と、B町部分との端末数を算出しようとすると、その面積に基づいて、端末数を算出することになる。
しかしながら、点線で示されている部分が現実のセクタ2の配置であるため、実線のセクタ2に基づいて算出した端末数は誤りということになる。すなわち、図17の例においては、実際には、セクタ2は、A町部分と重なる部分はなく、全てB町部分にあることになっている。しかしながら、理論上では、その配置がずれて把握されており、A町と重なっている部分が多い。よって、その面積比に基づいて端末数を算出しても、その数値には誤りがあることになる。
なお、集計対象領域(または後述する位置情報集計単位領域)とは、移動端末数を集計することができる単位であり、例えばセクタ領域などである。本明細書においては、集計対象領域とは、移動端末の基地局を利用した概略位置情報を取得する際における集計単位となる。また、分析対象領域とは、移動端末数に基づいた人口を算出する操作を行なうオペレータ(一般的には、キャリア事業者や、統計情報を処理する事業者)が、分析対象として指定する領域である。例えば、住所属性区分に基づいた領域など、市町村等の区分からなる領域でもよいし、それとは別に指定されたメッシュ形状からなる領域でもよい。一般に、分析対象領域と集計対象領域とは、ずれたものである。
そこで、上述の課題を解決するために、本発明は、分析対象領域における住所属性ごとの移動端末の端末数を、精度よく集計することができる情報処理装置および端末数推計方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、移動端末の位置情報の集計単位である集計対象領域における移動端末の位置情報および当該移動端末の住所属性情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された位置情報に基づいて、予め指定された領域である分析対象領域において、基準時および分析対象時間における分析対象領域に隣接する隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する対象領域集計手段と、前記取得手段により取得された位置情報に基づいて、前記隣接領域において、基準時および分析対象時間における当該隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する隣接領域集計手段と、前記対象領域集計手段により集計された基準時における分析対象領域の移動端末数、 前記隣接領域集計手段により集計された基準時における隣接領域の移動端末数、および前記隣接領域集計手段により集計された分析対象時間における移動端末数に基づいて、吸い込み端末数を算出する吸い込み端末数算出手段と、を備えている。
また、本発明の端末数推計方法は、移動端末の位置情報を取得する情報処理装置の端末数推計方法において、移動端末の位置情報の集計単位である集計対象領域における移動端末の位置情報および当該移動端末の住所属性情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された位置情報に基づいて、予め指定された領域である分析対象領域において、基準時および分析対象時間における分析対象領域に隣接する隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する対象領域集計ステップと、前記取得ステップにより取得された位置情報に基づいて、前記隣接領域において、基準時および分析対象時間における当該隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する隣接領域集計ステップと、前記対象領域集計ステップにより集計された基準時における分析対象領域の移動端末数、前記隣接領域集計ステップにより集計された基準時における隣接領域の移動端末数、および前記隣接領域集計ステップにより集計された分析対象時間における移動端末数に基づいて、吸い込み端末数を算出する吸い込み端末数算出ステップと、を備えている。
この発明によれば、分析対象領域において、基準時および分析対象時間における分析対象領域に隣接する隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計するとともに、隣接領域において、基準時および分析対象時間における当該隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する。そして、集計された基準時における分析対象領域の移動端末数数と、集計された基準時における隣接領域の移動端末数と集計された分析対象時間における移動端末数と、から吸い込み端末数を算出する。これにより、吸い込み現象を考慮した移動端末数を集計することができ、分析対象領域における住所属性ごとの移動端末の端末数を、より精度よく集計することができる。
また、本発明の情報処理装置は、前記対象領域集計手段により集計された基準時における分析対象領域の移動端末数と、前記隣接領域集計手段により集計された基準時における隣接領域の移動端末数との比率から吸い込み係数を算出する吸い込み係数算出手段をさらに備え、前記吸い込み端末数算出手段は、前記隣接領域集計手段により集計された分析対象時間における移動端末数と、前記吸い込み係数算出手段により算出された吸い込み係数を乗算して、吸い込み端末数を算出する。
また、本発明の情報処理装置は、前記隣接領域集計手段により集計された基準時における隣接領域の移動端末数と、前記隣接領域集計手段により集計された分析対象時間における隣接領域の移動端末数との比率から第2吸い込み係数を算出する吸い込み係数算出手段をさらに備え、前記吸い込み端末数算出手段は、前記対象領域集計手段により集計された基準時における移動端末数と、前記第2吸い込み係数算出手段により算出された第2吸い込み係数を乗算して、吸い込み端末数を算出する。
また、本発明の情報処理装置は、前記対象領域集計手段により集計された移動端末数から、前記吸い込み端末数算出手段により算出された吸い込み端末数を減算して、推計移動端末数を算出する移動端末数算出手段をさらに備える。
また、本発明の情報処理装置は、移動端末の位置情報の集計単位である集計対象領域における移動端末の位置情報および当該移動端末の住所属性情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された位置情報に基づいて、予め指定された領域である分析対象領域において、基準時および分析対象時間における分析対象領域に隣接する隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する対象領域集計手段と、前記取得手段により取得された位置情報に基づいて、前記隣接領域において、基準時および分析対象時間における当該隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する隣接領域集計手段と、前記対象領域集計手段により集計された基準時における分析対象領域の移動端末数と、前記隣接領域集計手段により集計された基準時における隣接領域の移動端末数との比率から吸い込み係数を算出する吸い込み係数算出手段と、前記隣接領域集計手段により集計された分析対象時間における移動端末数と、前記吸い込み係数算出手段により算出された吸い込み係数を乗算して、吸い込み端末数を算出する吸い込み端末数算出手段と、を備えている。
また、本発明の端末数推計方法は、移動端末の位置情報を取得する情報処理装置の端末数推計方法において、移動端末の位置情報の集計単位である集計対象領域の移動端末の位置情報および当該移動端末の住所属性情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された位置情報に基づいて、予め指定された領域である分析対象領域において、基準時および分析対象時間における分析対象領域に隣接する隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報数に基づいた移動端末数を集計する対象領域集計ステップと、前記取得ステップにより取得された位置情報に基づいて、前記隣接領域において、基準時および分析対象時間における当該隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する隣接領域集計ステップと、前記対象領域集計ステップにより集計された基準時における分析対象領域の移動端末数と、前記隣接領域集計ステップにより集計された基準時における隣接領域の移動端末数との比率から吸い込み係数を算出する吸い込み係数算出ステップと、前記対象領域集計ステップにより集計された分析対象時間における移動端末数と、前記吸い込み係数算出ステップにより算出された吸い込み係数を乗算して、吸い込み端末数を算出する吸い込み端末数算出ステップと、を備えている。
この発明によれば、分析対象領域において、基準時および分析対象時間における分析対象領域に隣接する隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計するとともに、隣接領域において、基準時および分析対象時間における当該隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する。そして、集計された基準時における分析対象領域の移動端末数数と、集計された基準時における隣接領域の移動端末数との比率から吸い込み係数を算出し、集計された分析対象時間における移動端末数と、算出された吸い込み係数を乗算して、吸い込み端末数を算出し、分析対象時間における移動端末数から、吸い込み端末数を減算して、推計移動端末数を算出する。これにより、吸い込み現象を考慮した移動端末数を集計することができ、分析対象領域における住所属性ごとの移動端末の端末数を、より精度よく集計することができる。
本発明によれば、分析対象領域における住所属性ごとの移動端末の端末数を、より精度よく集計することができる。
本実施形態の情報処理装置100の機能構成を示すブロック図である。 情報処理装置100のハードウェア構成図である。 情報処理装置100の処理を示すフローチャートである。 位置情報DB106に記憶されるデータベースの具体例を示す説明図である。 端末数の集計結果の概要を示す説明図である。 分析対象領域pにおける移動端末数p(t)を算出するときの説明図である。 変形例における分析対象領域pと隣接領域qとの関係を示す説明図である。 変形例における、隣接領域qにおける分析対象領域pを住所属性とする吸い込み端末数q’(t)を算出する処理過程を示す概念図である。 本実施形態の変形例における各隣接領域における吸い込み端末数を算出するときのフローチャートである。 変形例における、吸い込み端末数を分析対象領域の移動端末鵜に加える処理を示すフローチャートである。 第二の実施形態の情報処理装置200の機能構成を示すブロック図である。 分析対象領域Mと位置情報集計単位領域Sとの関係を示す説明図である。 分析対象領域Mと、位置情報集計単位領域S1およびS2との関係を示す説明図である。 情報処理装置200の処理を示すフローチャートである。 変形例における情報処理装置200aの機能を示すブロック図である。 情報処理装置200aの処理を示すフローチャートである。 吸い込み現象を説明するための説明図である。 端末数推計の考え方を説明するための図である。 端末数推計に係る計算方法を説明するための図である。
添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
<第一の実施形態>
図1は、本実施形態の情報処理装置100の機能構成を示すブロック図である。図1に示されるとおり、この情報処理装置100は、位置情報取得部101(取得手段)、端末数集計部102(対象領域集計手段、隣接領域集計手段)、吸い込み係数算出部103(吸い込み係数算出手段)、吸い込み端末数算出部104(吸い込み端末数算出手段)、推計端末数算出部105(移動端末数算出手段)、位置情報DB106、および分析対象領域DB108を含んで構成されている。
図2は、情報処理装置100のハードウェア構成図である。図1に示される情報処理装置100は、物理的には、図2に示すように、CPU11、主記憶装置であるRAM12及びROM13、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の入力装置14、ディスプレイ等の出力装置15、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール16、ハードディスク、半導体メモリ等の補助記憶装置17などを含むコンピュータシステムとして構成されている。図1において説明した各機能は、図2に示すCPU11、RAM12等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU11の制御のもとで入力装置14、出力装置15、通信モジュール16を動作させるとともに、RAM12や補助記憶装置17におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。以下、図に示す機能ブロックに基づいて、各機能ブロックを説明する。
位置情報取得部101は、移動端末の位置情報を取得する部分であり、通信キャリア事業者が記憶している在圏位置情報を記憶する位置情報管理サーバから、移動端末の位置情報(例えば、位置登録信号に基づいたもの)の集計単位である集計対象領域における移動端末の位置情報を、その住所属性とともに取得する。なお、プライバシー保護の観点から、ユーザを特定する情報は取得しないようにしており、属性が分かる程度の情報のみを取得するようにしている。位置情報取得部101が取得した位置情報および住所属性情報は、位置情報DB106に記憶させる。また、本実施形態においては、位置情報取得部101は、上述位置情報管理サーバ以外から位置情報を取得してもよい。
端末数集計部102は、位置情報DB106および分析対象領域DB108に記憶されている各情報に基づいて、分析対象領域における住所属性ごとの移動端末数を算出する部分である。後述するとおり、分析対象領域DB108には、予め定められた分析対象領域が記憶されており、位置情報DB106には、後述するとおり、位置情報、取得した(もしくは在圏している)時刻情報、住所属性情報が記憶されている。
そして、端末数集計部102は、位置情報DB106に記憶されている位置情報を集計することにより、分析対象時刻t、分析対象領域pおよび住所属性nごとの移動端末数を集計する。図5は、その集計の概要を示す説明図である。図5に示されるとおり、分析対象時刻tとして、1時間ごとの分析対象領域および住所属性ごとの移動端末数p(t)を集計している。ここでは、分析対象時刻tとしてAM3:00〜4:00を基準時tとし、1時間ごとの、分析対象領域および住所属性ごとの移動端末数p(t)を集計している。
なお、分析対象領域pは、複数のセクタ領域などの集計対象領域と、その配置位置はずれており、その一部において重複しているのが通常である。本実施形態では、分析対象領域pは、セクタの一部と重複しており、その面積比に基づいて、分析対象領域pにおける移動端末数p(t)を算出可能にしている。図6にその具体例を示す。分析対象領域p(P町)は、セクタS1〜S3の一部と重複している。分析対象領域pとセクタS1との重複部分を領域p1、分析対象領域pとセクタS2との重複部分を領域p2、分析対象領域pとセクタS3との重複部分を領域p3とし、それぞれ領域p1〜p3と各セクタS1〜S3との面積比を算出し、その面積比に各セクタS1〜S3の移動端末数を乗算して合算することにより、分析対象領域pの移動端末数を推計することができる。
そして、端末数集計部102は、これら情報に基づいて、分析対象時刻tおよび分析対象領域pにおける住所属性nごとの移動端末数p(t)を推計することができる。
吸い込み係数算出部103は、分析対象期間における、分析対象領域p(P町)に隣接する隣接領域q(Q町)を住所属性とする、隣接領域qにいると想定される移動端末数に対して、いわゆる吸い込み移動端末数の割合を示す吸い込み係数を算出する部分である。なお、吸い込み移動端末数とは、吸い込み現象により、本来、隣接領域qを住所属性とする、隣接領域qにいるべき移動端末が、分析対象領域pにいるものとして集計された端末数である。
ここで吸い込み係数kは以下の通り、表現することができる。すなわち、分析対象時刻tにおける、隣接領域qを住所属性nとする隣接領域qにいると推計された移動端末数q(t)、および分析対象領域pにおいて、隣接領域qを住所属性nとする移動端末数p(t)と定義した場合、吸い込み係数kは、基準時t0とした場合、p(t)/q(t)で表すことができる。
さらに、詳細に、吸い込み係数kの求め方について説明する。吸い込み係数は、分析対象領域pにおいて隣接領域qを住所属性とする移動端末数を推計しようとした場合において隣接領域qに存在すると想定される移動端末数の吸い込み割合を示したものである。以下、この算出方法について詳述する。
仮定として、
’(t)=p(t)…(1)
とする。すなわち、基準時t0の分析対象領域pにおける隣接領域qを住所属性nとする移動端末は、全て吸い込み現象による誤差であるとする。基準時t0を深夜等、人があまりで歩かない時間帯にした場合、分析対象領域pにおける隣接領域qを住所属性とする移動端末は吸い込み現象による誤差として理解できる。その場合、基準時tでは、分析対象領域pには、隣接領域qを住所属性nとする移動端末は存在しないと考えられる。よって、上述の仮定の式(1)が成り立つことがわかる。
また、さらなる仮定として、q’(t)∝q(t)…(2)とする。吸い込み現象による誤差は、隣接領域qにおける、当該隣接領域qを住所属性nとする移動端末数の推移に比例する。
そして、q’(t)∝q(t)であるため、
’(t)/q(t)=k(kは定数である)…(3)
と表現することができる。
ここで、t=t0とすると、
=q’(t)/q(t)…(4)
と記載することができる。
そして、この式(4)に式(1)を用いると、k=p(t)/q(t)…(5)と記載することができる。
以上のことから、吸い込み係数kを算出することができる。なお、q(t)は、p(t)の算出方法で説明したとおり、隣接領域qとセクタとの重複部分との面積比により算出することができる。また、一般的に国勢調査等により、分析対象時刻tごとの人口の推移は把握できているため、そのような統計情報を用いてもよい。
吸い込み端末数算出部104は、分析対象時刻tにおける分析対象領域pにおける、隣接領域qを住所属性nとする吸い込み分の移動端末数q’(t)を算出する部分である。具体的には、吸い込み端末数算出部104は、以下の式(6)による演算を行ない、吸い込み端末数q’(t)を算出する。
’(t)=k×q(t)…(6)
なお、吸い込み係数の算出方法の変形例として、以下の処理を行うようにしてもよい。すなわち、吸い込み係数算出部103は、基準時における,分析対象領域p(P町)に隣接する隣接領域q(Q町)を住所属性とする、分析対象領域pにいると想定される移動端末数に対して、いわゆる吸い込み移動端末数の割合を示す第2の吸い込み係数を算出する部分である。
ここで第2吸い込み係数k2は以下の通り、表現することができる。すなわち、基準時tにおける、隣接領域qを住所属性nとする隣接領域qにいると推計された移動端末数q(t)、分析対象時刻tにおける、隣接領域qを住所属性nとする隣接領域qにいると推計された移動端末数q(t)と定義した場合、第2吸い込み係数は、
k2=q(t)/q(t)…(3a)
であらわすことができる。
さらに、詳細に、第2吸い込み係数k2の求め方について説明する。式(5)と式(6)とから
’(t)=(p(t)/q(t))×q(t)
…(4a)
となり,p(t)を変数と考えたとき,
k2=q(t)/q(t)…(5a)
として第2吸い込み係数k2を求め、k2にp(t)に乗算することで吸い込み分の移動端末数q’(t)を求めることも可能である。
そして、吸い込み端末数算出部104は、分析対象時刻tにおける分析対象領域pにおける、隣接領域qを住所属性nとする吸い込み分の移動端末数q’(t)を算出することができる。具体的には、吸い込み端末数算出部104は、以下の式(6a)による演算を行ない、吸い込み端末数q’(t)を算出する。
’(t)=k2×p(t)…(6a)
推計端末数算出部105は、吸い込み端末数算出部104により算出された吸い込み端末数q’(t)を、分析対象領域pにおける移動端末数p(t)から減算する部分である(式(7)参照)。
(t)−q’(t)…(7)
これにより、吸い込み端末数を除去した、分析対象領域に存在する隣接領域を住所属性とする推計移動端末数を算出することができる。このような処理を、隣接領域である住所属性nごとに行なうことにより、全ての住所属性における分析対象領域pにおける住所属性nの移動端末数を算出することができる。
位置情報DB106は、位置情報取得部101により取得された移動端末ごとの位置情報および住所属性情報を記憶する部分である。位置情報は、セクタIDなど概略位置情報であってもよいし、GPSなどで取得された座標情報であってもよい。住所属性情報は、通信キャリア事業者が保有している契約者情報を利用して取得される。
位置情報DB106に記憶されるデータベースの具体例について説明する。図4は、位置情報DB106に記憶されるデータベースの具体例を示す説明図である。
図4に示されるように、端末識別情報、位置情報、時刻、住所属性が少なくとも記憶されている。端末識別情報は、移動端末を識別するための情報であり、プライバシー保護の観点から、本件実施形態に記載の情報処理装置100のためのユニークに変換されたものであること好ましい。また、位置情報は、セクタID等の移動端末が在圏している位置を示し、時刻は、在圏しているその時間を示す。住所属性は、契約者情報に基づいて取得された移動端末のユーザの住所を示す。
分析対象領域DB108は、分析対象領域を記憶する部分であり、具体的には、この分析対象領域は、都道府県および市町村など、行政区域を示したポリゴンデータであってもよいし、矩形のメッシュ形状に区分されたポリゴンデータであってもよい。すなわち、分析対象領域は、本実施形態の装置を操作するオペレータにより任意に定義されたものであり、分析対象領域に存在する移動端末数、すなわち人口統計情報を取得するための領域を示すものである。
このように構成された情報処理装置100の処理について説明する。図3は、情報処理装置100の処理を示すフローチャートである。
位置情報取得部101により、位置情報が取得され、位置情報DB106に記憶される(S101)。そして、端末数集計部102により、基準時t0および分析対象時刻tにおける分析対象領域pの住所属性nごとの移動端末数p(t0)およびp(t)が集計される(S102)。また、分析対象領域pの隣接領域qにおける、当該隣接領域qを住所属性とする移動端末数q(t)およびq(t)が集計される(S103)。
そして、吸い込み係数算出部103により、基準時t0における移動端末数p(t)および移動端末数q(t)に基づいて吸い込み係数kが算出される(S104)。吸い込み端末数算出部104により、算出された吸い込み係数kは、移動端末数q(t)に乗算され、吸い込み端末数q’(t)が算出される(S105)。そして、推計端末数算出部105により、移動端末数p(t)−移動端末数q’(t)が計算されることにより、吸い込み現象を考慮した分析対象領域における移動端末数p(t)が算出される(S106)。これを住所属性nごとに算出する場合には、住所属性n分だけ繰り替え処理を行なう。
なお、S105において、出力部(図示せず)が吸い込み端末数q’(t)と、隣接領域(例えば領域M)における当該隣接領域を住所属性とする移動端末数とを加算するよう出力することで、分析対象時間における隣接領域(領域M)の移動端末数を住所属性ごとに算出することができる。加算処理に関する詳細は、後述する第一の実施形態の変形例に記載のとおりである。
つぎに、第一の実施形態の情報処理装置100の作用効果について説明する。位置情報取得部101により、取得された位置情報に基づいて、端末数集計部102は、分析対象領域pにおいて、基準時t0および分析対象時刻tにおける分析対象領域pに隣接する隣接領域qを住所属性とする移動端末の位置情報数p(t)およびp(t)を集計する。
また、端末数集計部102は、隣接領域qにおいて、基準時tおよび分析対象時刻tにおける当該隣接領域qを住所属性とする移動端末の位置情報数q(t)およびq(t)を集計する。そして、吸い込み係数算出部103は、集計された基準時t0における分析対象領域pの位置情報数p(t)と、集計された基準時tにおける隣接領域qの位置情報数q(t)との比率から吸い込み係数kを算出する。そして、吸い込み端末数算出部104は、集計された分析対象時刻tにおける位置情報数q(t)と、算出された吸い込み係数kを乗算して、吸い込み端末数q’(t)を算出し、分析対象時刻tにおける位置情報数p(t)から、吸い込み端末数q’(t)を減算して、移動端末数を算出する。これにより、吸い込み現象を考慮した移動端末数を集計することができ、分析対象領域における隣接領域を住所属性とする移動端末の移動端末数を、より正確に集計することができる。
<第一の実施形態の変形例>
上述の第一の実施形態では、分析対象領域pにいる移動端末のうち、隣接領域qを住所属性とする移動端末の移動端末数を正確に求めようとしたものである。これに対して、本実施形態では、分析対象領域pにいる移動端末であって、当該分析対象領域pを住所属性とする移動端末数を正確に求めようとするものである。上述と同様に、隣接領域qにおいて集計した移動端末数も、吸い込み現象の影響を受けている。すなわち、隣接領域qにおける分析対象領域pを住所属性とする移動端末数には、隣接領域qが分析対象領域pから吸い込んだ吸い込み端末数を含んだものである。分析対象領域pにおける移動端末数からみると、“吸い込まれ端末数”となり、吸い込まれた端末数をもとに戻すことにより、分析対象領域pにおける当該分析対象領域pを住所属性とする移動端末数を正確に求めることができる。以下、その詳細概念について説明する。
図7は、分析対象領域pと隣接領域qとの関係を示す説明図である。ここでは、分析対象領域pとしてP町が規定されており、その隣接領域qとして、A町、B町、C町、およびD町が規定されている。ここで、基準時tおよび分析対象時刻tにおける、分析対象領域pであるP町を住所属性とするP町の移動端末数をP(t)およびP(t)とし、同様に、基準時tおよび分析対象時刻tにおける、A町を住所属性とするP町の移動端末数をP(t)およびP(t)とする。以下、B町〜D町を住所属性とする移動端末数をそれぞれP(t)およびP(t)〜P(t)およびP(t)とする。
図8は、隣接領域qにおける分析対象領域pを住所属性とする吸い込み端末数q’(t)を算出する処理過程を示す概念図である。図8の符号a〜dは、隣接領域q(A〜D)における住所属性ごとの分析対象時刻tにおける移動端末数の分布を示す。符号aに示される分布図は、A町、P町、B町、D町、およびX町のそれぞれを住所属性とするA町の移動端末数の分布を示している。なお、X町は、図7には示されていないが、A町に隣接する領域とする。以下、Y町、Z町、およびS町も同じである。
そして、符号aの分布図に示す通り、隣接領域であるA町には、A町を住所属性とする移動端末数A(t)、およびA町の隣接領域(P町、B町、D町、およびX町)を住所属性とする移動端末数A(t)〜A(t)の移動端末が存在している。
P町における分布図は、さらに符号a1のとおりA町にいるP町を住所属性とする移動端末には、吸い込み端末を含んだものであることを示している。A町にいるP町を住所属性とする移動端末のうち、P町から吸い込んだ吸い込み端末数qpA’(t)は、上述の第一の実施形態のとおり、算出される。すなわち、吸い込み係数kにP(t)を乗算することにより算出することができる。この詳細処理については、後述のフローチャートにて説明する。
なお、後述する第2の吸い込み係数k2に適用することもできる。すなわち、第2吸い込み係数k2にA(t)を乗算することにより算出することができる。この詳細処理については、後述する。
同様のことを、隣接領域となるB町〜D町に対しても行うことで、各隣接領域がP町から吸い込んだ吸い込み端末数qpB’(t)〜qpD’(t)を算出することができる。これを合算することにより、P町から吸い込んだ合算吸い込み端末数qtotal’(t)を算出することができる(符号e)。そして、これを符号fの分布図に示すように、合算吸い込み端末数qtotal’(t)をP町におけるP町を住所属性とする移動端末数P(t)に加算することで、P町に存在するP町を住所属性とする移動端末数を正確に求めることができる。
なお、qpA’(t)をAp(t)から減算することで、A町におけるP町属性の移動端末数を正確に求めることができる。各隣接領域のP町属性の移動端末数も同様である。また、「吸い込み端末数」を「吸い込んだ領域」から減算し、「吸い込まれた領域」に加算することで、各領域における住所属性毎の端末数を正確に求める(=吸い込み現象により生じた誤差を軽減する)ことができる。図8の符号fにおけるA町〜D町は、上述第一の実施形態で求めた、吸い込み端末数を減算した結果である、分析対象時刻の分析対象領域における分析対象領域の隣接領域を住所属性とする移動端末数とする。
つぎに、上述処理についてさらにフローチャートを用いて説明する。図9は、本実施形態の変形例における情報処理装置100のフローチャートである。このフローチャートは、分析対象領域pの隣接領域Aについての処理であるが、隣接領域B〜Dについても同様の処理が行われる。
まず、位置情報取得部101により、A町における移動端末の位置情報が取得され、その取得時刻ごとに位置情報DB106に記憶される(S101)。つぎに、端末数集計部102により、基準時tおよび分析対象時刻tにおいて隣接領域であるA町における住所属性をP町とする移動端末数A(t)、およびA(t)が算出される(S102a)。A町に隣接する分析対象領域pであるP町を住所属性とする、P町の移動端末数P(t)が、端末数集計部102により集計される(S103a)。
つぎに、基準時tにおける移動端末数P(t)および移動端末数A(t)の比(A(t)/P(t))である吸い込み係数kpAが、吸い込み係数算出部103により算出される(S104a)。この吸い込み係数kpAは、隣接領域AにおいてP町から吸い込んだ端末に対する係数を示すものであり、対となる領域ごとに吸い込み係数は算出されることになる。そして、この移動端末数P(t)に吸い込み係数kpAを乗算することにより、吸い込み端末数qpA’(t)が、吸い込み端末数算出部104により算出される(S105a)。
なお、第一の実施形態に記載した通り、第2の吸い込み係数k2を用いて吸い込み端末数を算出してもよい。すなわち、基準時tにおける移動端末数P(t)および分析対象時間tにおける移動端末数P(t)の比(P(t)/P(t))である第2吸い込み係数k2pAが、吸い込み係数算出部103により算出される(S104a)。この第2吸い込み係数k2pAは、隣接領域AにおいてP町から吸い込んだ端末に対する係数を示すものであり、対となる領域ごとに吸い込み係数は算出されることになる。そして、この移動端末数A(t)に吸い込み係数k2pAを乗算することにより、吸い込み端末数qpA’(t)が、吸い込み端末数算出部104により算出される(S105a)。
このようにして、A町(隣接領域A)におけるP町から吸い込んだ吸い込み端末数qpA’(t)を算出することができる。同様の処理を、B町〜D町に対して行い、吸い込み係数kpB〜kpDを算出し、そして、それぞれの領域におけるP町から吸い込んだ吸い込み端末数qpB’(t)〜qpD’(t)を算出する。
つぎに、それぞれP町から吸い込んだ吸い込み端末数qpA’(t)〜qpD’(t)を、分析対象領域pであるP町にいる、P町を住所属性とする移動端末数p(t)に加える必要がある。図10は、その処理を示すフローチャートである。まず、分析対象領域pであるP町における当該P町を住所属性とする移動端末数P(t)が、端末数集計部102により集計される(S111)。なお、第一実施形態の実施形態に記載のとおり、隣接領域からP町に吸い込んだ分を減算すると、よりその精度はよくなる。そして、推計端末数算出部105により、上述のとおり各隣接領域A〜DにおけるP町から吸い込んだ吸い込み端末数qpA’(t)〜qpD’(t)が合算され、合算吸い込み端末数qtotal’(t)が算出される(S112)。そして、推計端末数算出部105により、移動端末数p(t)と合算吸い込み端末数qtotal’(t)との加算処理が行われる(S113)。このようにして、吸い込み現象を考慮した正確なP町におけるP町を住所属性とする移動端末数を算出することができる。
この変形例における情報処理装置100は、位置情報取得部101が、移動端末の位置情報の集計単位である集計対象領域における移動端末の位置情報および当該移動端末の住所属性情報を取得する。そして、端末数集計部102は、位置情報取得部101により取得された位置情報に基づいて、予め指定された領域である分析対象領域pにおいて、基準時t0および分析対象時間tにおける分析対象領域pを住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する。
また、端末数集計部102は、位置情報取得部101により取得された位置情報に基づいて、分析対象領域pに隣接する隣接領域において、基準時および分析対象時間における分析対象領域pを住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を、当該隣接領域A〜Dごとに集計する。
そして、吸い込み係数算出部103は、端末数集計部102により集計された基準時tにおける分析対象領域pの移動端末数と、端末数集計部102により集計された基準時tにおける隣接領域の移動端末数との比率から、隣接領域A〜Dごとの吸い込み係数を算出する。
吸い込み端末数算出部104は、端末数集計部102により集計された分析対象時間tにおける移動端末数と、吸い込み係数算出部103により算出された、隣接領域A〜Dごとの吸い込み係数kpa〜kpdをそれぞれ乗算して、各隣接領域A〜Dの吸い込み端末数qpA’(t)〜qpD’(t)を算出する。
そして、推計端末数算出部105は、吸い込み端末数算出部104により算出された隣接領域A〜Dごとの吸い込み端末数qpA’(t)〜qpD’(t)を合算した合算吸い込み端末数qtotal’(t)を、端末数集計部102により集計された移動端末数p(t)に加算して、推計移動端末数を算出する。
これにより、吸い込み現象を考慮した、分析対象領域pにおける正確な移動端末数を算出することができる。
<第二の実施形態>
つぎに、第二の実施形態について説明する。第二の実施形態は、分析対象領域に完全に内包される位置情報集計単位領域(セクタ)に基づいて分析対象領域の住所属性別の移動端末数を算出しようとするものである。
図11は、第二の実施形態の情報処理装置200の機能構成を示すブロック図である。図11に示されるとおり、情報処理装置200は、位置情報取得部201、位置情報集計領域決定部202(決定手段)、領域拡大係数算出部203(拡大係数算出手段)、端末数集計部204(集計手段)、推計端末数算出部205(算出手段)、位置情報DB206、位置情報集計単位領域DB208、および分析対象領域DB209を含んで構成される。この情報処理装置200も、第一の実施形態の情報処理装置100と同様に図2に示されるハードウェア構成で実現されている。以下、各構成要素について説明する。
位置情報取得部201は、移動端末の位置情報を取得する部分であり、通信キャリア事業者が記憶している在圏位置情報を記憶する位置情報管理サーバから、分析対象領域における位置情報を、その住所属性とともに取得する。なお、プライバシーの観点から、ユーザを特定する情報は取得しないようにしており、属性が分かる程度の情報のみを取得するようにしている。位置情報取得部201が取得した位置情報および住所属性情報は、位置情報DB206に記憶させる。
位置情報集計領域決定部202は、オペレータにより指定された分析対象領域に内包される位置情報集計単位領域を位置情報集計領域として決定する部分である。すなわち、位置情報集計領域決定部202は、分析対象領域DB209に記憶されている分析対象領域を特定するためのデータベース、および位置情報集計単位領域DB208に記憶されている位置情報集計単位領域を特定するためのデータベースに基づいて、分析対象領域に内包される一または複数の位置情報集計領域を決定する。
図12にその具体例を示す。図12は、分析対象領域Mと位置情報集計単位領域Sとの関係を示す説明図である。図12に示されるように、分析対象領域Mは、例えば矩形で形成された領域である。一方、位置情報集計単位領域Sは、六角形で形成された領域であり、本実施形態ではセクタにより特定された領域である。一般的に分析対象領域Mより位置情報集計単位領域Sのほうが小さく形成されているものである。よって、分析対象領域Mの中に内包する位置情報集計単位領域Sが存在している場合があり、図12の例では、位置情報集計単位領域S1が内包された領域となる。なお、位置情報集計単位領域Sは、便宜上六角形で表しているが、この形状に限るものではない。
また、図13に、他の例を示す。図13は、分析対象領域Mと、位置情報集計単位領域S1およびS2との関係を示す説明図である。図13に示されるように、分析対象領域Mには、複数の位置情報集計単位領域S1およびS2が含まれる場合がある。なお、本実施形態では、分析対象領域Mおよび住所コードにより区分された領域(図13におけるA町部分、B町部分)の両方に完全に内包された位置情報集計単位領域を位置情報集計領域とする。そして、後述するとおり、分析対象領域MのA町部分(MA)およびB町部分(MB)に区分し、それぞれ、位置情報集計単位領域S1およびS2との面積比を算出することにより拡大係数が算出される。
領域拡大係数算出部203は、分析対象領域の面積と、位置情報集計単位領域の面積との比に基づいた領域拡大係数を算出する部分であり、分析対象領域を位置情報集計単位領域で除算することにより、領域拡大係数を算出する。図12の例では、分析対象領域Mを位置情報集計単位領域S1で除算した面積比(すなわち、分析対象領域Mの面積/位置情報集計単位領域S1の面積)が領域拡大係数となり、図13の例では、分析対象領域MにおけるA町部分を、位置情報集計単位領域S1で除算した面積比(MA/S1)、および同B町部分を、位置情報集計単位領域S2で除算した面積比(MB/S2)が、領域拡大係数となる。また、図13の場合は、分析対象領域Mと、位置情報集計単位領域S1およびS2を合算したものとの面積比を算出したものに基づいて、領域拡大係数を算出するようにしてもよい。
端末数集計部204は、分析対象時刻における、位置情報集計領域決定部202により決定された位置情報集計領域に在圏する移動端末数を集計する部分である。具体的には、端末数集計部204は、位置情報DB206に記憶されている各端末の位置情報を住所属性別に集計することにより、住所属性別の移動端末数を求めることができる。なお、分析対象時刻とは、移動端末数を集計する時間帯を示すものであり、オペレータなど統計処理を行なう事業者により指定される時間帯である。一般的に、分析対象時間によっては、移動端末数は異なるものであり、移動端末数の変遷を知りたい場合には、分析対象時間を変えて移動端末数を集計することが必要である。
推計端末数算出部205は、端末数集計部204により集計された、位置情報集計領域における住所属性ごとの移動端末数に、領域拡大係数算出部203により算出された拡大係数を乗算することで、分析対象領域における、住所属性ごとの推計移動端末数を算出する部分である。
位置情報DB206は、位置情報取得部201により取得された位置情報を記憶する部分であり、各移動端末の位置情報と、取得した時刻情報と、住所属性とを少なくとも対応付けて記憶しているものである。例えば、図4に示された情報を記憶している。
位置情報集計単位領域DB208は、位置情報集計単位領域を形成するための情報を記憶する部分である。
分析対象領域DB209は、分析対象領域を形成する情報を記憶する部分である。この分析対象領域DB209は、分析対象領域として、メッシュ状に形成された領域や、住所コードなどにより特定される領域(市町村により区別される領域など)を特定するための情報を記憶する部分である。
このように情報処理装置200は構成されることにより、分析対象領域の外縁部分に存在すると思われる移動端末の位置情報をとらず、完全に内包される位置情報集計領域にいる移動端末の位置情報を取得するようにしているため、分析対象領域に隣接する隣接領域からの吸い込み現象を除外した移動端末数を集計することができる。
つぎに、この情報処理装置200の処理について説明する。図14は、情報処理装置200の処理を示すフローチャートである。情報処理装置200において、位置情報集計単位領域DB208および分析対象領域DB209において、分析対象領域および位置情報集計単位領域が定義されて記憶される(S201)。
そして、位置情報集計領域決定部202により、分析対象領域に内包される位置情報集計単位領域である位置情報集計領域が決定され(S202)、分析対象領域および決定された位置情報集計領域の面積比に基づいて、領域拡大係数が領域拡大係数算出部203により算出される(S103)。
端末数集計部204により、位置情報集計領域決定部202により決定された位置情報集計領域における、住所属性ごとの推計される移動端末数が算出される(S204)。そして、推計端末数算出部205により、推計された移動端末数に、領域拡大係数算出部203により算出された領域拡大係数が乗算され、分析対象領域における推計移動端末数が算出される(S205)。
このようにして、隣接領域における、当該隣接領域と分析対象領域との境界線近傍(隣接領域の外縁部分)にて集計対象とされる移動端末を集計しないように、移動端末数を集計することで、吸い込み現象による誤差を低減することができる。
つぎに、この第二の実施形態の変形例について説明する。図15は、変形例における情報処理装置200aの機能を示すブロック図である。情報処理装置200aは、位置情報取得部201、位置情報集計領域決定部202(決定手段)、属性割合算出部203a(住所属性比率算出手段)、端末数集計部204a(移動端末数算出手段)、推計端末数算出部205a(属性別移動端末数算出手段)、位置情報DB206、位置情報集計単位領域DB208、および分析対象領域DB209を含んで構成されている。以下、情報処理装置200との相違点について説明する。
端末数集計部204aは、分析対象領域における全移動端末数を集計する部分である。端末数集計部204が、位置情報集計領域における住所属性ごとの移動端末数を集計していたのに対して、端末数集計部204aは、分析対象領域における移動端末数を集計する点で相違する。また、特に住所属性ごとに区分して集計はしない点でも相違する。
より詳細には、端末数集計部204aは、分析対象領域と重複する複数の位置情報集計単位領域との面積比に基づいて、分析対象領域における移動端末数を算出する。すなわち、分析対象領域は複数の位置情報集計単位領域の全部または一部と重複しており、それら複数の位置情報集計単位領域との面積比を算出し、各位置情報集計単位領域における移動端末数とその面積比を乗算し、合算することにより、分析対象領域における移動端末数を算出することができる。
属性割合算出部203aは、位置情報集計領域決定部202により決定された分析対象領域に完全に内包される位置情報集計領域における移動端末数について住所属性ごとの割合を算出する部分である。すなわち、属性割合算出部203aは、位置情報DB206に記憶されている移動端末の位置情報に基づいて、位置情報集計領域に在圏する移動端末の住所属性を導き出し、その割合を算出する。なお、分析対象領域において、複数の位置情報集計単位領域が内包されている場合には、属性割合算出部203aは、それぞれの位置情報集計単位領域における移動端末数を集計し、その合計値から住所属性ごとの割合を算出する。
推計端末数算出部205aは、属性割合算出部203aにより算出された、位置情報集計領域における移動端末の住所属性の割合と、端末数集計部204aにより算出された分析対象領域の移動端末数とを乗算することで、分析対象領域における住所属性ごとの推計移動端末数を算出する部分である。
このようにして、位置情報集計単位領域における移動端末の住所属性ごとの割合を算出し、また、分析対象領域における全移動端末数を算出し、それらを乗算することで、分析対象領域における住所属性ごとの移動端末数を算出することができる。
なお、端末数集計部204aにおける移動端末数の集計時間および属性割合算出部203aにおける住所属性ごとの割合を算出する算出時間は、オペレータなど統計処理を行なう事業者により指定された分析対象時間に一致させる必要がある。それぞれ集計時間における移動端末数や、属性割合は時間に応じて変遷するものである。
つぎに、この変形例における情報処理装置200aの処理について説明する。図16は、情報処理装置200aの処理を示すフローチャートである。
分析対象領域および位置情報集計単位領域が定義され、位置情報DB206に記憶される(S301)。そして、分析対象領域において、内包される位置情報集計単位領域が位置情報集計領域として、位置情報集計領域決定部202により選択される(S302)。そして、属性割合算出部203aにより、位置情報集計領域における住所属性ごとの割合が算出される(S303)。なお、分析対象領域において、複数の位置情報集計領域が内包されている場合には、それぞれの位置情報集計領域における移動端末数の合計値から住所属性ごとの割合が算出される。
一方、分析対象領域における移動端末数が、端末数集計部204aにより算出される(S304)。そして、推計端末数算出部205aにより、分析対象領域における移動端末数と、属性割合算出部203aにより算出された住所属性ごとの割合とを乗算して、住所属性ごとの推計移動端末数が算出される(S305)。
つぎに、第二の実施形態の情報処理装置200およびその変形例である情報処理装置200aの作用効果について説明する。
本実施形態の情報処理装置200によれば、位置情報集計領域決定部202は、分析対象領域Mに内包され、位置情報の集計単位である位置情報集計領域S1を決定する(図12参照)。領域拡大係数算出部203は、分析対象領域Mと、決定された位置情報集計領域との面積比から領域拡大係数を算出する。そして、端末数集計部204は、位置情報集計領域S1に在圏する、住所属性ごとの移動端末数を集計し、推計端末数算出部205は、集計された住所属性ごとの移動端末数を、算出された領域拡大係数に乗算して拡大移動端末数を算出する。これにより、隣接領域における、当該隣接領域と分析対象領域との境界線近傍(隣接領域の外縁部分)にて集計対象とされる移動端末数を集計しないため、吸い込み現象による端末を集計対象外とすることができ、正確な移動端末数を集計することができる。
また、変形例である情報処理装置200aによれば、位置情報集計領域決定部202は、分析対象領域に含まれ、位置情報の集計単位である位置情報集計領域S1を決定する(図12参照)。そして、属性割合算出部203aは、決定された位置情報集計領域S1における住所属性の比率を算出する。そして、端末数集計部204aは、分析対象領域Mにおける移動端末数を算出し、推計端末数算出部205aは、分析対象領域Mにおける移動端末数と、位置情報集計領域S1における一の住所属性の比率とを乗算して、分析対象領域Mにおける当該一の住所属性の推計移動端末数を算出する。これにより隣接領域における、当該隣接領域と分析対象領域との境界線近傍(隣接領域の外縁部分)にて集計対象とされる移動端末数を集計しないため、吸い込み現象による端末を集計対象外とすることができ、正確な移動端末数を集計することができる。
<第三の実施形態>
上述第一の実施形態および第二の実施形態では、位置情報数を集計することにより移動端末数を集計していた。しかしながら、位置情報数を集計するだけでは、正しく移動端末数を集計することができない場合があり得る。
例えば、位置情報として位置登録信号を用いて端末数を推計することを考える。もし位置登録信号が完全に周期的に送信されると仮定できるのであれば、あるセクタである定められた観測時間内に受信される位置登録信号の数は、セクタ内の端末数に比例する。しかし実際には、位置登録信号は、例えば携帯電話内のタイマによって周期的に送信されることを基本とするものの、ある特定の基地局セクタ間を跨がる契機によってタイマの状態にかかわらず位置登録信号の送信が行われたり、通話や圏外等の影響により送信が遅延されることもある。また、GPS情報についても同様に、圏外や端末の操作等様々な影響により送受信の周期は一定しない。
そこで、端末数を精度良く推計するためには、受信信号の数を単に数えるだけでなく、受信信号の受信間隔の変動を考慮する必要がある。
本第三の実施形態においては、位置情報を用いて端末数を推計する際に、受信間隔の変動が与える影響を考慮しつつ移動端末数を精度良く推計するものである。
以下、そのための処理について説明する。本実施形態においては、一の移動端末がある分析対象領域に在圏する時間的な割合を求めることにより、位置情報1件分をそのまま1件と計数するか、それともそれより小さい値(例えば、0.5件)で計数するか、区別して集計しようとするものである。
例えば、第一の実施形態の情報処理装置100の端末数集計部102(または第二の実施形態の情報処理装置200または200aにおける端末数集計部204(または204a)は、以下の処理を行なうことにより、位置情報集計単位領域(セクタ単位)における移動端末数を集計することができ、これを利用して、分析対象領域や、隣接領域における移動端末数を集計することができる。なお、以下に説明する方法に限定するものではなく、位置情報に基づいた移動端末数を算出する方法であればよく、対象領域における時間を考慮した在圏割合を算出することができる方法であれば、以下の方法に限定されるものではない。
図18に示すモデルのように、ある観測期間(長さT)の間に、n個の端末a,a,…,aがセクタSを通過し、各端末aの観測期間内のセクタSの滞在時間がt(0<t≦T)であったとする。このとき、セクタSに存在する端末数m(実際にはセクタSに存在する端末数mの観測期間内における平均値)は、以下の式(1a)で表わされる。
Figure 0005512882
即ち、各端末aの観測期間内のセクタSの滞在時刻tの総和を観測期間の長さTで除した結果を、端末数mとして推計する。ただし、端末aの観測期間内のセクタSの滞在時刻tの真の値は観測不能であるが、各端末aは信号(例えば位置登録信号)を発信し、それらの信号は観測可能である。
端末aが観測期間内にセクタSで発信した信号を、時刻順に
Figure 0005512882
(xは、端末aが観測期間内にセクタSで発信した信号の総数)とすると、端末数の推計とは、観測された信号qij(jは1以上xi以下の整数)からmの値を推計することに他ならない。
さて、図19に基づき端末数推計の計算方法を説明する。端末aから信号qijが送信される密度(即ち、単位時間あたりの信号数)をpとする。このとき、信号が送信される確率がセクタに対して独立であれば、端末aが観測期間内にセクタSで発信した信号の総数xの期待値E(x)は、E(x)=t×pであるため、端末aiの観測期間内のセクタSの滞在時刻tの期待値E(t)について以下の式(2a)が成立する。
E(t)=x/p …(2a)
ここで、信号qijの送信時刻をuijとしたとき、信号qijの密度pijは、以下の式(3a)で与えられる。
ij=2/(ui(j+1)−ui(j−1)) …(3a)
ここで、信号qijを第1の位置データに係る信号とすると、信号qi(j-1)は第2の位置データに係る信号、信号qi(j+1)は第3の位置データに係る信号に相当する。本実施形態では、第2の位置データに係る信号qi(j-1)の送信時刻ui(j−1)と第3の位置データに係る信号qi(j+1)の送信時刻ui(j+1)の差、即ち、上記式(3a)の(ui(j+1)−ui(j−1))を、第1の位置データについての特徴量wijとする。そのため、上記式(3a)は、以下となる。
ij=2/(ui(j+1)−ui(j−1))=2/wij…(4a)
このとき密度pは、
Figure 0005512882
で与えられるため、端末数mの推計値E(m)は以下の式(6a)で計算することができる。
Figure 0005512882
図19の例に示すように、観測期間内であり且つ端末aがセクタSに滞在していた期間内に、端末aは信号qi1、qi2、qi3を送信し、信号qi1の直前に信号qi0を、信号qi3の直後に信号qi4を送信したものとし、信号qi0、qi1、qi2、qi3、qi4の送信時刻をそれぞれui0、ui1、ui2、ui3、ui4とすると、上記の考え方は、端末aの観測期間内のセクタSの滞在時刻tを、(ui0とui1の中点)から(ui3とui4の中点)までの期間と推計することに相当する。なお、端末aは、観測期間内ではないものの、セクタSへの滞在中に信号qi4を送信している。だからといって、滞在時刻tの終了時刻を観測期間Tの終了時刻と同じとして推計することは行わない。このようにして滞在時刻tの推計量の不偏性を維持する。
さらに、情報処理装置100、200、または200aは、移動端末ごとの住所属性および予め求められた住所属性ごとの拡大係数を記憶した属性・拡大係数記憶部(拡大係数記憶手段)を備えてもよい。そして、図示しない人口算出部は、推計端末数算出部105(または205、205a)から出力された推計移動端末数を用いて人口を算出する。すなわち、人口算出部は、住所属性をキーにして、住所属性に対応する拡大係数を属性・拡大係数記憶部から読み出し、それを推計移動端末数に乗算することにより、人口を算出することができる。
なお、人口算出部に代えて、端末数集計部102(または204、204a)において、住所属性に対応した拡大係数を乗算したものを集計するようにしてもよく、この場合は、住所属性以外の年齢等の属性を利用して、その属性ごとの拡大係数を乗算したものを集計するようにしてもよい。
さらに、拡大係数は、拡大係数は、一例として、在圏率と端末の普及率との積(即ち、人口に対する在圏数の比率)の逆数を用いることができる。ここで「在圏率」とは、契約台数に対する在圏数の比率を意味し、「普及率」とは人口に対する契約台数の比率を意味する。このような拡大係数は、上記の人口推計単位ごとに導出することが望ましいが、必須ではない。
100…情報処理装置、101…位置情報取得部、102…端末数集計部、103…吸い込み係数算出部、104…吸い込み端末数算出部、105…推計端末数算出部、106…位置情報DB、108…分析対象領域DB、200…情報処理装置、200a…情報処理装置、201…位置情報取得部、202…位置情報集計領域決定部、203…領域拡大係数算出部、203a…属性割合算出部、204…端末数集計部、204a…端末数集計部、205…推計端末数算出部、205a…推計端末数算出部、206…位置情報DB、208…位置情報集計単位領域DB、209…分析対象領域DB。

Claims (8)

  1. 移動端末の位置情報の集計単位である集計対象領域における移動端末の位置情報および当該移動端末の住所属性情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された位置情報に基づいて、予め指定された領域である分析対象領域において、基準時および分析対象時間における分析対象領域に隣接する隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する対象領域集計手段と、
    前記取得手段により取得された位置情報に基づいて、前記隣接領域において、基準時および分析対象時間における当該隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する隣接領域集計手段と、
    前記対象領域集計手段により集計された基準時における分析対象領域の移動端末数、 前記隣接領域集計手段により集計された基準時における隣接領域の移動端末数、および前記隣接領域集計手段により集計された分析対象時間における移動端末数に基づいて、吸い込み端末数を算出する吸い込み端末数算出手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記対象領域集計手段により集計された基準時における分析対象領域の移動端末数と、前記隣接領域集計手段により集計された基準時における隣接領域の移動端末数との比率から吸い込み係数を算出する吸い込み係数算出手段をさらに備え、
    前記吸い込み端末数算出手段は、
    前記隣接領域集計手段により集計された分析対象時間における移動端末数と、前記吸い込み係数算出手段により算出された吸い込み係数を乗算して、吸い込み端末数を算出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記隣接領域集計手段により集計された基準時における隣接領域の移動端末数と、前記隣接領域集計手段により集計された分析対象時間における隣接領域の移動端末数との比率から第2吸い込み係数を算出する吸い込み係数算出手段をさらに備え、
    前記吸い込み端末数算出手段は、
    前記対象領域集計手段により集計された基準時における移動端末数と、前記第2吸い込み係数算出手段により算出された第2吸い込み係数を乗算して、吸い込み端末数を算出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記対象領域集計手段により集計された移動端末数から、前記吸い込み端末数算出手段により算出された吸い込み端末数を減算して、推計移動端末数を算出する移動端末数算出手段をさらに備える請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記吸い込み端末数算出手段により算出された吸い込み端末数を、分析対象領域に隣接する隣接領域における、当該隣接領域を住所属性とする移動端末数に加算するよう出力する出力手段をさらに備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 移動端末の位置情報の集計単位である集計対象領域における移動端末の位置情報および当該移動端末の住所属性情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された位置情報に基づいて、予め指定された領域である分析対象領域において、基準時および分析対象時間における分析対象領域に隣接する隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する対象領域集計手段と、
    前記取得手段により取得された位置情報に基づいて、前記隣接領域において、基準時および分析対象時間における当該隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する隣接領域集計手段と、
    前記対象領域集計手段により集計された基準時における分析対象領域の移動端末数と、前記隣接領域集計手段により集計された基準時における隣接領域の移動端末数との比率から吸い込み係数を算出する吸い込み係数算出手段と、
    前記隣接領域集計手段により集計された分析対象時間における移動端末数と、前記吸い込み係数算出手段により算出された吸い込み係数を乗算して、吸い込み端末数を算出する吸い込み端末数算出手段と、
    を備える情報処理装置。
  7. 移動端末の位置情報を取得する情報処理装置の端末数推計方法において、
    移動端末の位置情報の集計単位である集計対象領域における移動端末の位置情報および当該移動端末の住所属性情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにより取得された位置情報に基づいて、予め指定された領域である分析対象領域において、基準時および分析対象時間における分析対象領域に隣接する隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する対象領域集計ステップと、
    前記取得ステップにより取得された位置情報に基づいて、前記隣接領域において、基準時および分析対象時間における当該隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する隣接領域集計ステップと、
    前記対象領域集計ステップにより集計された基準時における分析対象領域の移動端末数、 前記隣接領域集計ステップにより集計された基準時における隣接領域の移動端末数、および前記隣接領域集計ステップにより集計された分析対象時間における移動端末数に基づいて、吸い込み端末数を算出する吸い込み端末数算出ステップと、
    を備える端末数推計方法。
  8. 移動端末の位置情報を取得する情報処理装置の端末数推計方法において、
    移動端末の位置情報の集計単位である集計対象領域の移動端末の位置情報および当該移動端末の住所属性情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにより取得された位置情報に基づいて、予め指定された領域である分析対象領域において、基準時および分析対象時間における分析対象領域に隣接する隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報数に基づいた移動端末数を集計する対象領域集計ステップと、
    前記取得ステップにより取得された位置情報に基づいて、前記隣接領域において、基準時および分析対象時間における当該隣接領域を住所属性とする移動端末の位置情報に基づいた移動端末数を集計する隣接領域集計ステップと、
    前記対象領域集計ステップにより集計された基準時における分析対象領域の移動端末数と、前記隣接領域集計ステップにより集計された基準時における隣接領域の移動端末数との比率から吸い込み係数を算出する吸い込み係数算出ステップと、
    前記対象領域集計ステップにより集計された分析対象時間における移動端末数と、前記吸い込み係数算出ステップにより算出された吸い込み係数を乗算して、吸い込み端末数を算出する吸い込み端末数算出ステップと、
    前記対象領域集計ステップにより集計された、前記分析対象時間における移動端末数から、前記吸い込み端末数算出ステップにより算出された吸い込み端末数を減算して、推計移動端末数を算出する移動端末数算出ステップと、を備える端末数推計方法。
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