JP5502219B2 - 無線通信システム、及び、ベースバンドユニット - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システムに関する。
特に、直交変換を用いて時間領域の通信信号を作成する無線通信方式、特に直交周波数分割多重方式を採用する無線通信方式において、処理装置間の信号伝送方式及び当該方式を実現する無線通信システムに関する。
無線通信の広帯域化に伴って、複数の周波数帯域(以下サブキャリアと称する)に送信情報を分割して通信を行うマルチキャリア通信方式が用いられている。マルチキャリア通信方式のうち、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式は、サブキャリアあたりの帯域幅を狭帯域化することで遅延波に対する耐性を向上しつつ、信号の直交性を利用することでサブキャリア間のガードバンドを不要として高い周波数利用効率を実現できることから、例えばWiMAX(Worldwide Interoperability of Microwave Access)やLTE(Long Tern Evolution)等の幅広いシステムで採用されている。
これらシステムにおける無線装置において、特に多数の端末装置と通信を行う基地局装置では、基地局装置内での信号の減衰を防ぐためにはアンテナ近辺に集約して信号処理を行うことが望ましい。一方でアンテナ近辺に配置可能な装置規模には限界があり、また離れた位置にある複数のアンテナを用いる通信技術への対応への要請から、アンテナ近辺に配置するリモート無線ユニットと、別途配置するベースバンドユニットとからなり、両ユニット間をデジタル信号で結ぶ構成の無線装置が用いられる。
上記構成の無線装置が標準的に用いられるため、例えば非特許文献1では、Radio Equipment Controlと称されるベースバンドユニットと、Radio Equipmentと称されるリモート無線ユニットとの間のインタフェースを標準として定義している。
また、非特許文献1に示されるインタフェース以外にも例えば特許文献1では、ベースバンド処理部と称されるベースバンドユニットと、無線ユニットと称されるリモート無線ユニットとの間を周波数領域にてインタフェースする技術が開示されている。
特開2007−274048号公報
CPRI Specification V4.0、Common Public Radio Interface (CPRI); Interface Specification、2008年6月30日発行
リモート無線ユニットとベースバンドユニットとの間をデジタル信号で結ぶ場合、当該インタフェースは、信号の帯域幅、信号のダイナミックレンジやアンテナ数に比例して所要信号量が増加する。通信速度向上の要請から、信号の帯域幅は、無線通信の世代が進むにつれ拡大している。また同時に通信を行うユーザ多重数の増加や、16QAM (16 Quadrature Amplitude Modulation)などの多値変調技術の採用等により、信号のダイナミックレンジも無線通信の世代が進むにつれ拡大している。さらにMIMO (Multiple Input Multiple Output)やスマートアンテナといった空間多重技術ないし干渉低減技術の採用により、必要とするアンテナ数も増加している。
以上に示すとおり、リモート無線ユニットとベースバンドユニット間の信号量は増加の一途をたどっており、当該信号量の削減が求められる。
一般に無線通信方式では、通信対象となる情報に対する冗長性や制御信号の付加により、また無線区間における信号品質の劣化を低減するための信号形式の変換により、有線区間からアンテナ端に近づくほど信号量が増加するという性質がある。このためベースバンドユニットで行う信号処理を少なく、リモート無線ユニットで行う信号処理を多くする程ユニット間の信号量を低減できる。しかし、リモート無線ユニットはアンテナに近い必要があるという配置場所の制約から、ベースバンドユニットに比べ装置規模を大きくしづらいため、リモート無線ユニットでは可能な限りデジタル信号処理を減らしたいという課題がある。
本発明は、信号品質の劣化や特にリモート無線ユニットにおける信号処理規模の増加を抑えつつ、ベースバンドユニットとリモート無線ユニット間のインタフェース信号量を低減する方法及び該方法を採用する無線装置が提供することを目的とする。
上記課題のいずれか一を解決するために、本発明の一態様では、ベースバンドユニットと、インタフェースを介して前記ベースバンドユニットに接続される1又は複数のリモート無線ユニットと、からなる直交周波数分割方式の無線通信システムであって、前記ベースバンドユニットは、前記インタフェースを介して送信する送信信号をダウンサンプルする第1のサンプル周波数変換処理を行う第1のサンプル周波数変換部を有し、前記リモート無線ユニットは、前記インタフェースを介して受信した信号をアップサンプルする第2のサンプル周波数変換処理を行う第2のサンプル周波数変換部を有し、前記ベースバンドユニットは、逆フーリエ変換により前記送信信号を作成する逆フーリエ変換部と、前記逆フーリエ変換前の信号に対して前記第1のサンプル周波数変換処理及び前記第2のサンプル周波数変換処理の周波数特性を補償する送信側特性補償部と、を有する。
本発明の一態様によれば、OFDMなどの直交変換を用いる無線通信方式において、信号品質の劣化や特にリモート無線ユニットにおける信号処理規模の増加を抑えつつ、ベースバンドユニットとリモート無線ユニット間のインタフェース信号量を低減する方法及び該方法を採用する無線装置が提供される。
無線局における信号処理を表すブロック図の一例を示す図。 ベースバンドユニットとリモート無線ユニットとの結合を表すブロック図の一例を示す図。 ベースバンドユニットとリモート無線ユニットとの結合を表すブロック図の別の一例を示す図。 ベースバンドユニットとリモート無線ユニットとの結合を表すブロック図の別の一例を示す図。 CP付加処理を示す模式図。 符号化処理及び変調処理を表すブロック図の一例を示す図。 復調処理及び復号処理を表すブロック図の一例を示す図。 送信側信号に対する処理の流れの一例を示す図。 受信側信号に対する処理の流れの一例を示す図。 周波数領域における信号の一例を示す模式図。 無線局における信号処理を表すブロック図の別の一例を示す図。 CPUやDSPを主体とした送受信機の構成図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
なお、以下の図面に基づく説明では、無線通信端末への送信側信号及び無線通信端末からの受信側信号の両方に対して基地局に適用する例について示している。また、本発明は送信側信号のみに対して適用し、受信側信号に対しては従来の方法を用いることも可能である。更に、本発明は、受信側信号のみに対して適用し、送信側信号に対しては従来の方法を用いることも可能である。さらに、無線通信端末が、基地局への送信側信号に対する処理及び基地局からの受信側信号に対する処理の少なくとも一方に本実施形態を適用してもよい。
また、以下では主に直交変換としてFFT(高速フーリエ変換)を用いて各サブキャリアをシンボル単位で直交するような周波数に配置するOFDM方式を例に本発明の実施の形態について説明するが、本発明はOFDM方式に限定されるものではなく、直交変換を用いて時間領域の通信信号を作成する無線通信方式であればいずれの無線通信方式に対しても適用可能である。
また以下では簡略化のために、OFDM方式に用いるFFT点数及びサブキャリア数を、例えばそれぞれ32及び18に絞った図面を元に記述するが、本発明の適用はFFT点数やサブキャリア数に宣言を受けず、いかなるFFT点数やサブキャリア数のシステムに対しても適用可能である。
以下、本発明の第1の実施の形態における無線局の構成を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態を適用する無線局における信号処理を表すブロック図である。
ベースバンドユニット送信処理部110において、符号化・変調部111は、送信情報に対して符号化処理及び変調処理を行って送信チャネル情報を作成し、チャネル割当て部112に対して出力する。
チャネル割当て部112は、1ないし複数の符号化・変調部111からの出力を受け取り多重化して、それぞれを各時間及びサブキャリアに割当てて送信側特性補償部113に割当てる。
送信側特性補償部113は、チャネル割当て部112からの出力を受け取り、サブキャリア毎に係数を乗じてIFFT部114に出力する。
IFFT部114は、送信側特性補償部113からの出力を受け取り、IFFT(逆高速フーリエ変換)処理を行って時間領域の信号を作成してCP付加部115に出力する。
CP付加部115は、IFFT部114からの出力を受け取り、CP付加処理を行って送信側ダウンサンプル部116に出力する。CP付加処理は、図5の模式図のようにIFFT信号処理単位ごと510にIFFT演算後の時間領域信号の先頭に、ガードインターバル520またはサイクリックプレフィックスと呼ばれる信号を挿入する処理であり、挿入する信号はIFFT演算後の時間領域信号の末尾の一部530をコピーして作成する。
送信側ダウンサンプル部116は、CP付加部115の出力を受け取り、ダウンサンプルして信号の周波数を変換した後、ベースバンドユニット送信処理部110の出力として出力を行う。
リモート無線ユニット送信処理部160において、送信側アップサンプル部161は、リモート無線ユニット送信処理部への入力に対してアップサンプルにより信号の周波数を変換した後、送信側帯域制限部162に出力する。
送信側帯域制限部162は、送信側アップサンプル部161の出力を受け取り、例えばFIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答)フィルタを用いて信号の帯域制限を行った後、DAC部163に出力する。
DAC部163は、送信側帯域制限部162の出力を受け取り、DA変換を行ってアナログ信号を生成してリモート無線ユニット送信処理部160の出力としてRF部180に出力する。
RF部180はリモート無線ユニット送信処理部160の出力を受け取り、無線周波数への信号周波数変換や増幅等の処理を行ってアンテナを通じて無線信号を送信する。また一方でRF部180はアンテナを通じて無線信号を受信し、増幅やベースバンド周波数への信号周波数変換等の処理を行ってリモート無線ユニット受信処理部170に出力する。
リモート無線ユニット受信処理部170において、ADC部173はRF部180の出力を受け取り、AD変換を行ってデジタル信号を生成して受信側帯域制限部172に出力する。
受信側帯域制限部172は、ADC部173の出力を受け取り、例えばFIRフィルタを用いて信号の帯域制限を行った後、受信側ダウンサンプル部171に出力する。
受信側ダウンサンプル部171は、受信側帯域制限部172の出力を受け取り、ダウンサンプルにより信号の周波数を変換した後、リモート無線ユニット受信処理部170の出力として出力を行う。
ベースバンドユニット受信処理部120において、受信側アップサンプル部126はベースバンドユニット受信処理部への入力に対してアップサンプルにより信号の周波数を変換した後、同期部125及びFFT部124に出力する。
同期部125は、受信側アップサンプル部126の出力を受け取り、信号からFFT窓タイミングを抽出してFFT部124に出力する。FFT窓タイミングの抽出方法としては、例えば伝搬路のインパルス応答を求め、所定の時間範囲内においてインパルス応答が最大となるタイミングをFFT窓タイミングとする方法がある。伝搬路のインパルス応答の求め方としては、例えば受信信号に含まれている固定パターンと複素共役の関係にあるパターンを係数とするマッチトフィルタを用いる方法がある。或いはFFT窓タイミングの抽出方法としては、受信信号と、受信信号を所定時間遅延させた信号の複素共役との相関値の移動平均値を求め、所定の時間範囲内において移動平均値が最大となるタイミングをFFT窓タイミングとする方法がある。
FFT部124は、受信側アップサンプル部126の出力を受け取り、同期部125からの出力であるFFT窓タイミングに合わせてFFT処理を行って時間領域の信号をサブキャリア毎に分解して受信側特性補償部123に出力する。
受信側特性補償部123は、FFT部124の出力を受け取り、サブキャリア毎に係数を乗じてチャネル分離部122に出力する。
チャネル分離部122は、受信側特性補償部123の出力を受け取り、チャネル毎に分離して受信チャネル情報を復調・復号部121に出力する。チャネル分離部122はまた、受信したパイロット信号の情報を受信伝搬路情報として復調・復号部121に出力する。
復調・復号部121は、チャネル分離部122から受信チャネル情報及び受信伝搬路情報を受け取り、復調処理及び復号処理を行って受信情報を作成する。
図2は本実施形態を適用する無線局におけるベースバンドユニットとリモート無線ユニットとの結合を表すブロック図の一例である。図1のうち無線局の代表的な構成として、一つのベースバンドユニット100と一つのリモート無線ユニット150を有する。
ベースバンドユニット100は、ベースバンドユニット送信処理部110とベースバンドユニット受信処理部120とを有する。リモート無線ユニット150は、リモート無線ユニット送信処理部160とリモート無線ユニット受信処理部170、RF部180とを有する。ベースバンドユニット送信処理部110及びリモート無線ユニット送信処理部160は、無線区間を通じて送信する情報に対するデジタル信号処理を為す部位である。一方ベースバンドユニット受信処理部120及びリモート無線ユニット受信処理部170は無線区間から受信した信号に対するデジタル信号処理を為す部位である。RF部180は無線区間を通じて送信する情報並びに無線区間から受信した信号に対するアナログ信号処理を為す部位である。
図3は、本実施形態を適用する無線局におけるベースバンドユニットとリモート無線ユニットとの結合を表すブロック図の別の一例である。図3の例の場合、本発明を適用する無線局は、一つのベースバンドユニット100−a−1とN個のリモート無線ユニット150−a−1、150−a−2、・・・150−a−Nとを有する。図3の構成の場合、ベースバンドユニット100−a−1のベースバンドユニット送信処理部及びベースバンドユニット受信処理部とがそれぞれ複数のリモート無線ユニットと結合しても良い。或いはベースバンドユニット100−a−1には複数のベースバンドユニット送信処理部とベースバンドユニット受信処理部とがあり、それぞれが一つのリモート無線ユニットと結合しても良い。
図4は、本実施形態を適用する無線局におけるベースバンドユニットとリモート無線ユニットとの結合を表すブロック図の更に別の一例である。図4の例の場合、無線局は、M個のベースバンドユニット100−b−1、・・・100−b−Mと、N個のリモート無線ユニット150−b−1、150−b−2、・・・150−b−Nと、ベースバンドユニット100とリモート無線ユニット150とを結合するスイッチユニット140と、を有する。
図4の構成の場合、ベースバンドユニット内のベースバンドユニット送信処理部及びベースバンドユニット受信処理部と、リモート無線ユニット内のリモート無線ユニット送信処理部及びリモート無線ユニット受信処理部とを、スイッチユニット140を介して結合させる。なお、スイッチユニット140と結合するベースバンドユニット送信処理部及びベースバンドユニット受信処理部と、リモート無線ユニット送信処理部110及びリモート無線ユニット受信処理部120との関係は固定であっても良いし、切り替えを行っても良い。
本実施形態における無線局のベースバンドユニットとリモート無線ユニットとは、以上に例を示したように種々の結合関係を構成することができる。以下では、簡潔化のために図2に示したようなベースバンドユニットとリモート無線ユニットとが1対1で結合される場合について詳細を説明するが、他の結合関係の場合も同様に適用可能である。
図6は、符号化・変調部111における符号化処理及び変調処理を表すブロック図である。 符号化・変調部111は、誤り訂正符号化部201、インタリーブ部202、シンボル変調部203、送信バッファ部204を備える。誤り訂正符号化部201、インタリーブ部202、シンボル変調部203、送信バッファ部204は、各々における機能をプログラムによって実行されてもよいし、専用の回路を用いて実行されてもよい。
誤り訂正符号化部201は、符号化・変調部111に入力された送信情報に対して誤り訂正符号を用いて誤り訂正符号化を行い、誤り訂正符号化が行われた送信情報をインタリーブ部202に対して出力する。誤り訂正符号としては、例えばターボ符号や畳込み符号、リードソロモン符号、LDPC符号等が用いられる。なお誤り訂正符号化部201は、誤り訂正符号化前の送信情報に対して例えばCRCのような誤り検出符号を付加しても良い。また、例えば、誤り訂正符号化部201は、誤り訂正符号化の前にPN符号との排他的論理和演算により信号のランダム化処理を行っても良い。
インタリーブ部202は、誤り訂正符号化部201から入力された信号に対して信号順序の入れ替えであるインタリーブ処理を行い、シンボル変調部203に出力する。
シンボル変調部203は、インタリーブ部201から入力された信号を、例えばBPSKやQPSK、8PSK、16QAM等のシンボル変調方式にて変調処理を行い、送信バッファ部204に出力する。送信バッファ部204は、シンボル変調部203から入力された信号を蓄積し、単位時間ごとに送信する情報量に応じて符号化・変調部111の出力として送信チャネル情報を出力する。
なお、符号化・変調部111の処理は、例えば制御信号用のチャネル及び1ないし複数のデータ信号用のチャネルの信号を生成する場合や、あるいは複数のユーザに対する信号を生成する場合には、複数のブロックを並列に持って処理を行なってもよいし、1ないし複数のブロックを時多重により繰り返し使用してもよい。
なお、上記符号化・変調部111にて行う処理のうちの一部をチャネル割当て部112の処理後に行なってもよい。例えば、シンボル変調処理をチャネル割当て部112の処理後に行う場合、符号化・変調部111は、シンボル変調処理部203に相当する処理を行う代わりに、どのシンボル変調処理を行うかを示す情報を送信チャネル情報に付加し、送信チャネル情報をチャネル割当て部112に出力する。チャネル割当て部112の処理後、上記どのシンボル変調処理を行うかを示す情報に従ってシンボル変調処理部203に相当する変調処理を行う。
図7は、復調・復号部121における復調処理及び復号処理を表すブロック図である。
復調・復号部121は、誤り訂正復号部211、デインタリーブ212、受信バッファ部213、及びシンボル復調部214を備える。誤り訂正復号部211、デインタリーブ212、受信バッファ部213、及びシンボル復調部214は、各々における機能をプログラムによって実行してもよいし、専用の回路を用いて実行してもよい。
シンボル復調部214は、復調・復号部121に入力された受信伝搬路情報を用いて伝搬路における信号の振幅及び位相変動を推定し、受信チャネル情報の振幅及び位相変動を補償し、また、シンボル変調された信号を復調してビットごとの尤度を導出して受信バッファ部213に出力する。
受信バッファ部213は、シンボル復調部214の出力を受け取り、同じビットの尤度に対しては尤度合成を行った上で尤度を蓄積し、符号化単位毎にデインタリーブ部212に出力する。ここで尤度合成とは、例えば尤度として対数尤度比を用いている場合には加算であり、確率の積に相当する演算である。
デインタリーブ部212は、入力された信号に対して信号順序の入れ替えを行なうデインタリーブ処理を行い、誤り訂正復号部211に出力する。なお、信号順序の入れ替え方法としては送信時に行われたインタリーブ処理の逆順に入れ替えることでインタリーブ処理前の順序に復元するような入れ替え方法を用いる。
誤り訂正復号部211は、デインタリーブ部212の出力を受け取り、送信時に用いられた誤り訂正符号の復号を行う。なお、送信時に誤り訂正符号化の前にPN符号との排他的論理和演算によりランダム化処理が行われていた場合には、誤り訂正復号後に同じPN符号との排他的論理和演算によりランダム化を解除する。
なお、復調・復号部121の処理は、例えば、制御信号用のチャネル及び1ないし複数のデータ信号用のチャネルの信号を生成する場合や、あるいは複数のユーザに対する信号を生成する場合には、複数のブロックによる処理を並列に行なってもよいし、1ないし複数のブロックによる処理を時多重により繰り返し行なってもよい。
なお、上記復調・復号部121が行う処理のうちの一部を、チャネル分離部122の処理の前に行なってもよい。例えば、シンボル復調処理をチャネル分離部122の処理前に行う場合、復調・復号部121はシンボル復調部214に相当する処理を行わない。一方でチャネル分離部122の処理前に、受信したパイロット信号の情報を抽出し、サブキャリア毎に伝搬路における信号の振幅及び位相変動を推定及び補償し、またシンボル変調された信号を復調してビットごとの尤度を導出するシンボル復調部214に相当する処理を行う。
なお、同期部125において、FFT窓タイミングをFFT部124に出力する際に受信側ダウンサンプル部171及び受信側アップサンプル部126における信号の滲みを考慮して調整してもよい。すなわち、例えば受信側ダウンサンプル部171において、ダウンサンプル位置の信号を決定するために前後S0サンプルの信号を利用し、受信側アップサンプル部126において、アップサンプル位置の信号を決定するために前後S1サンプルの信号を利用する場合、S0+S1サンプル遅れた位置をFFT窓タイミングとしてFFT部124に出力しても良い。なお、FFT窓タイミングの調整量はS0+S1に等しい値である必要は無く、S0ないしS1と正の相関を持つ値であれば良い。
図8は、本実施形態の無線局における送信側信号に対する処理の流れの例を示す。
無線局100は、通信対象となる信号に対して、周波数領域送信処理P101、送信特性補償処理P102、逆FFT処理P103、時間領域送信処理P104、ダウンサンプル処理P105、ユニット間インタフェース処理P106、アップサンプル処理P107、無線ユニット送信処理P108の順で処理が行われる。
周波数領域送信処理P101は、例えば符号化や変調といった周波数領域におけるサブキャリア毎の信号処理である。周波数領域送信処理P101は、図1に示す符号化・変調部111、及びチャネル割り当て部112によって実行される。なお、ここでは周波数領域と呼んでいるが、全ての処理を厳密に周波数領域で行う必要は無く、例えば符号化や変調処理を行った後でDFTによって周波数領域の信号を作成するSC-FDMA方式などでもよい。
送信特性補償処理P102は、後述するダウンサンプル処理P105及びアップサンプル処理P107によって生じる信号の歪みを補償する処理であり、例えばサブキャリア毎の乗算をする処理である。送信特性補償処理P102は、図2に示す送信側特性補償部113によって実行される。送信特性補償処理P102における信号の歪みを補償する処理については、後述する。
逆FFT処理P103は、逆FFT演算によって周波数領域の信号を時間領域の信号に変換する処理である。逆FFT処理P103は、図1に示すIFFT部114によって実行される。
時間領域送信処理P104は、例えばCP(Cyclic Prefix)の付加のような時間領域における信号処理である。時間領域送信処理P104は、図1に示すCP付加部115によって実行される。
ダウンサンプル処理P105は、信号周波数を小さくする信号周波数変換処理である。ダウンサンプル処理P105は、送信側ダウンサンプル部116によって実行される。
ユニット間インタフェース処理P106は、ダウンサンプル処理P105にて小さい周波数に変換された信号を、ユニット間を伝送させる処理である。つまり、ユニット間インタフェース処理P106により、ダウンサンプル処理P105にて小さい周波数に変換された信号は、図1に示すベースバンドユニット100から、リモート無線ユニット150へ伝送される。
ユニット間インタフェース処理P106におけるユニット間の信号伝送は、必ずしもダウンサンプル処理P105の出力が、そのまま無変調で伝送される必要は無い。例えばパラレル−シリアル変換によってシリアル伝送が行われても良い。また、例えばダウンサンプル処理P105の出力を光信号に変換して伝送し、光信号を電気信号に戻した後にアップサンプル処理P017に入力しても良い。
アップサンプル処理P107は、ダウンサンプル処理P105にて小さくなった信号周波数を大きくし、信号周波数をダウンサンプル処理P105による変換前と等しくする信号周波数変換処理である。アップサンプル処理P107は、図1に示す送信側アップサンプル部161によって実行される。
無線ユニット送信処理P108は、DA変換やフィルタによる帯域制限、無線周波数帯における信号処理である。無線ユニット送信処理P108は、送信側帯域制限部162、及びDAC部163によって実行される。
図9は本発明における受信側信号に対する処理の流れの例を示す図である。
受信した信号に対して、無線ユニット受信処理P201、ダウンサンプル処理P202、ユニット間インタフェース処理P203、アップサンプル処理P204、時間領域受信処理P205、FFT処理P206、受信特性補償処理P207、周波数領域受信処理P208の順で処理が行われる。
無線ユニット受信処理P201は、無線周波数帯における信号処理やフィルタによる帯域制限、AD変換である。時間領域受信処理P205は、例えば同期タイミングの取得のような時間領域における信号処理である。FFT処理P206は、FFT演算によって時間領域の信号を周波数領域の信号に変換する処理である。
周波数領域受信処理P208は、例えば復調や復号といった周波数領域におけるサブキャリア毎の信号処理である。なお、ここでは周波数領域と呼んでいるが、全ての処理を厳密に周波数領域で行う必要は無く、例えば周波数領域の受信信号に対して等化処理を行った後にIDFTを行い、その後に復調や復号といった処理を行うSC-FDMA方式などでもかまわない。
ダウンサンプル処理P202、ユニット間インタフェース処理P203、アップサンプル処理P204は、それぞれ送信側信号に対するダウンサンプル処理P105、ユニット間インタフェース処理P106、アップサンプル処理P107と同じ処理である。受信特性補償処理P207は送信前の信号に対してではなく、受信後の信号に対して処理を行うことを除き、送信側信号に対する送信特性補償処理P102と同じである。
図10は、周波数領域における信号の様子の模式図の一例である。図10では、図8や図9で説明したダウンサンプル処理P105、P202、アップサンプル処理P107,P204及び送信特性補償処理P102,受信特性補償処理P207の関係もあわせて説明する。
図の横軸が周波数を表し、図の例では周波数範囲が32のサブキャリアに分割されている。OFDM方式が用いられる場合には一般に、一部のサブキャリアを信号の送信に使用しない。図10(a)は、全体の32のサブキャリアのうち、18のサブキャリアを有効サブキャリア301として信号の送信に使用する場合の例である。この例の場合、中心サブキャリア303及び周辺サブキャリア302は信号の送信に使用しない。
32個のサブキャリアの数に対応して、32段のIFFT処理を行うため、ダウンサンプル処理P105に、サンプリング周波数310に対応する周波数の信号が、入力される。一方で、ダウンサンプル処理P105に入力される信号には、有効帯域幅311に対応する情報量しか含まれていないため、理想的には有効帯域幅311に対応する周波数まで信号周波数を小さくしても情報を失わない。このため、ダウンサンプル処理P105では、サンプリング帯域幅310と有効帯域幅311との比よりも大きいサンプル比であればどのような比でダウンサンプルを行っても良い。以下の説明では一例としてダウンサンプル処理P105にて4対3でダウンサンプルを行う場合について説明する。
例えばダウンサンプル処理P105前の信号周波数をFsとすると、ダウンサンプル処理P105のユニット間インタフェース処理P106を通る信号の周波数は、Fs×3/4となる。アップサンプル処理P107は入力された周波数Fs×3/4の信号を4/3倍にアップサンプルし、ダウンサンプル処理P105前と同じ信号周波数Fsにて出力する。
図10(b)は、ダウンサンプル処理P105及びアップサンプル処理P107の処理によって信号に歪みが全く生じない場合の周波数特性を示す。この場合、Fs×3/4の周波数範囲の信号は利得が1、すなわち信号に変化が生じない。しかし一般的には信号には歪が生じてしまう。
図10(c)はダウンサンプル処理P105及びアップサンプル処理P107によって信号に歪が生じた場合の周波数特性の例を示す。図10(c)のようにサブキャリア毎に異なる利得(Gain)が生じる。例えば、320に示すサブキャリアは、0.8の利得を持つ、すなわち信号が0.8倍される様子が示されている。図10(c)のような周波数特性が生じる場合、送信特性補償処理P102では、この周波数ごとの利得の逆数を各サブキャリアの信号に乗じる。例えば320に示すサブキャリアは、ダウンサンプル処理P105及びアップサンプル処理P107によって0.8の利得を持つため、送信特性補償処理P102において信号を予め1/0.8倍する。ダウンサンプル処理P105、アップサンプル処理P107、送信特性補償処理P102の組み合わせによって、周波数領域で見た場合の信号の歪みを打ち消す。
なお、時間領域で信号を見る場合、ダウンサンプル処理P105及びアップサンプル処理P107の影響で時間方向に信号が滲む影響が残る。しかし、時間方向の信号の滲みは、無線区間におけるマルチパスの影響を除去するため(例えばCP)仕組みで吸収されるため、問題とならない。
なお、この例ではダウンサンプル処理P105及びアップサンプル処理P107の周波数ごとの利得の逆数を送信特性補償処理P102において乗じたが、必ずしも周波数ごとの利得の逆数と一致する必要は無い。送信特性補償処理P102で乗じる値はダウンサンプル処理P105及びアップサンプル処理P107の周波数ごとの利得と負の相関関係を持つ値であれば一定の効果を得ることが出来る。
例えば送信特性補償処理P102において、上記周波数ごとの利得の逆数を何段階かに量子化した値を乗じても良い。あるいはある閾値T0,T1を儲け、上記周波数ごとの利得がT0以上であれば係数C0を乗じ、上記周波数ごとの利得がT1以下であれば係数C1を乗じるような処理でも良い。
以下、第2の実施の形態における無線局の構成を図面に基づいて説明する。
図11は、本実施形態における無線局における信号処理を表すブロック図である。
ベースバンドユニット受信処理部120及びリモート無線ユニット受信処理部170、RF部180については図1と同様である。
図11に示すベースバンドユニット送信処理部110の構成は、図1と異なり、CP付加部115が無くCP位置信号生成部117があり、そのほかは、図1と同様である。すなわち、符号化・変調部111、チャネル割当て部112、送信側特性補償部113については第1の実施の形態に示す図1の例と同様で、図1のIFFT部114が有するCP付加部115の代わりに、図11では、送信側ダウンサンプル部116及びCP位置信号生成部117に対して信号を出力する構成としている。また、図1の、送信側ダウンサンプル部116が有するCP付加部115の代わりに、図11では、IFFT部114から信号を受け取る点、及びIFFT部114から受け取った信号をIFFT部114におけるIFFT処理単位ごとに巡回する周期信号と見なしてダウンサンプル処理を行う点が、第一の実施形態と異なる。
CP位置信号生成部117は、IFFT処理単位の区切りを示すインジケータを生成し、リモート無線ユニット送信処理部内の送信側アップサンプル部161及びCP付加部164に通知する。インジケータとは、例えば図5のIFFT出力単位の先頭を表す信号である。
リモート無線ユニット送信処理部160の構成は、CP付加部164がある点を除き第1の実施の例における同ユニットに等しい。すなわちDAC部は第1の実施の例に等しい。送信側帯域制限部162は送信側アップサンプル部161の代わりにCP付加部164から信号を受け取る点を除き第1の実施の例に等しい。
送信側アップサンプル部161は送信側帯域制限部162の代わりにCP付加部164に対して信号を出力する点及びリモート無線ユニット送信処理部160への入力として受け取った信号に対し、CP位置信号生成部117から通知されたインジケータを元にIFFT処理単位の区切りごとに巡回する周期信号と見なしてアップサンプル処理を行う点を除き第1の実施の例に等しい。
CP付加部164は、CP位置信号生成部117から受け取ったインジケータを元に、送信側アップサンプル部161の出力の一部をコピーし、図5に示すようなCPを付加し、送信側帯域制限部162に出力する。
なお、以上の構成図では信号処理のブロック毎に説明したが、実際にはそれぞれが独立した実体を持つ必要は無く、汎用の処理モジュールを用いて各ブロックの動作を実現する実装でも良い。
例えば、図12は、DSPやCPUを主体とした送受信機実装例の模式図である。ブロック401はCPU及びDSPモジュールであり、各上記実施の形態にて示した信号処理演算及び信号処理の制御を行う。ブロック402はメモリモジュールであり、処理中及び処理前後の送信信号及び受信信号や、信号処理に用いるテーブル類を保持する。ブロック403は論理回路モジュールであり、CPU/DSP401と同様に各上記実施の形態にて示した信号処理演算及び信号処理の制御を行う。ブロック404はインタフェースモジュールであり、制御信号や信号処理前の送信信号、信号処理後の受信信号の入出力を行う。ブロック405はRFモジュールであり、送信信号に対しては無線周波数帯域の信号に変換してアンテナを経由して送信を行い、受信信号に対してはアンテナを介して受信した信号をベースバンド帯域の信号に変換する。バス406は、上記各モジュールを接続する。
第1及び第2の実施の形態にて示した各処理ブロックにおける信号処理演算及び信号処理の制御それぞれは、CPU/DSPモジュール401におけるプログラムと論理回路モジュール403における演算回路との一方もしくは両方及び必要であればメモリモジュール402を用いて行われる。
なお、図11は最も単純な実装例であり各モジュール一つずつを記載しているが、各モジュール及びバスはそれぞれ必ずしも単一である必要は無い。例えば複数のCPU/DSPモジュール401があっても良く、また複数のバス406があっても良い。またバス406が複数ある場合には、必ずしもすべてのバスが全てのモジュールと接続している必要は無く、例えば全てのモジュールと接続しているバスの他に、メモリモジュール402と論理回路モジュール403とのみを接続するバスがあっても良い。
上述した本発明の実施形態は、様々なマルチキャリア通信方法、変調方法等に適用できる。
特許請求の範囲に記載した以外の本発明の観点の代表的なものとして、次のものがあげられる。
(1)サブキャリア毎の送信信号から直交変換により時間軸の送信信号を生成する無線通信システムにおける信号処理方法であって、時間軸の信号の周波数を下げる第1の周波数変換処理と、第1の周波数変換後の信号の周波数を上げる第2の周波数変換処理とを有し、該第1の周波数変換処理及び該第2の周波数変換処理のインパルス応答に対する該直交変換の逆変換結果を用い、該第1の周波数変換処理及び該第2の周波数変換処理の特性補償をサブキャリア毎に行うことを特徴とする信号処理方法。
(2)(1)の信号処理方法であって、特性補償とは、該逆変換結果の逆数を乗じることであることを特徴とする信号処理方法。
(3)(1)の信号処理方法であって、直交変換とは逆フーリエ変換であることを特徴とする信号処理方法。
(4)ベースバンド送信部と無線送信部とからなる送信機であって、該ベースバンド送信部と該無線送信部とは該ベースバンド送信部において信号周波数を下げる第1の周波数変換部と該無線送信部において信号周波数を上げる第2の周波数変換部とを介して接続し、該ベースバンド送信部は特性補償部と、送信信号を生成する直交変換部とを有し、
該特性補償部は該直交変換部における直交変換前の信号に対し、該第1の周波数変換部及び該第2の周波数変換部のインパルス応答に対する該直交変換の逆変換結果を用いて特性補償を行うことを特徴とする送信機。
(5)(4)の送信機であって、特性補償とは、該逆変換結果の逆数を乗じることであることを特徴とする送信機。
(6)(4)の送信機であって、直交変換とは逆フーリエ変換であることを特徴とする送信機。
(7)(4)の送信機であって、該ベースバンド送信部において直交変換後の信号の一部を複写して付加するCP付加処理部を有することを特徴とする送信機。
(8)(4)の送信機であって、該第1の周波数変換部では直交変換後の信号を直交変換単位ごとに周期信号と見なして周波数変換を行い、該ベースバンド送信部から直交変換単位を示す位置情報が該無線送信部に通知され、該第2の周波数変換部では該通知された位置情報を元に直交変換後の信号を直交変換単位ごとに周期信号と見なして周波数変換を行うことを特徴とする送信機。
(9)(8)の送信機であって、
該無線送信部において該第2の周波数変換後の信号の一部を複写して付加するCP付加処理部を有することを特徴とする送信機。
(10)ベースバンド受信部と無線受信部とからなる受信機であって、該ベースバンド受信部と該無線受信部とは該無線受信部において信号周波数を下げる第3の周波数変換部と該ベースバンド受信部において信号周波数を上げる第4の周波数変換部とを介して接続し、該ベースバンド受信部は特性補償部と、受信信号を変換する直交変換部とを有し、該特性補償部は該直交変換部における直交変換後の信号に対し、該第3の周波数変換部及び該第4の周波数変換部のインパルス応答に対する該直交変換の逆変換結果を用いて特性補償を行うことを特徴とする受信機。
(11)(10)の受信機であって、特性補償とは、該逆変換結果の逆数を乗じることであることを特徴とする受信機。
(12)(10)の受信機であって、直交変換とは逆フーリエ変換であることを特徴とする受信機。
(13)(10)の受信機であって、該ベースバンド受信部において受信信号の中から該直交変換を行う信号タイミングを検出する同期部を有し、該同期部は該第3の周波数変換部及び該第4の周波数変換部における信号の広がりに応じて、該検出した信号タイミングを調整することを特徴とする受信機。
100 100−a−1 100−b−1 100−b−M ベースバンドユニット、 110 ベースバンドユニット送信部、 111 符号化・変調部、 112 チャネル割当て部、 113 送信側特性補償部、 114 IFFT部、 115 CP付加部、 116 送信側ダウンサンプル部、 117 CP位置信号生成部、 120 ベースバンドユニット受信部、 121 復調・復号部、 122 チャネル分離部、 123 受信側特性補償部、 124 FFT部、 125 同期部、 126 受信側アップサンプル部、 140 スイッチユニット、 150 150−a−1 150−a−2 150−a−N 150−b−1 150−b−2 150−b−N リモート無線ユニット、 160 リモート無線ユニット送信部、 161 送信側アップサンプル部、 162 送信側帯域制限部、 163 DAC部、 164 CP付加部、 170 リモート無線ユニット受信部、 171 受信側ダウンサンプル部、 172 受信側帯域制限部、 173 ADC部、 180 RF部
201 誤り訂正符号化部、 202 インタリーブ部、 203 シンボル変調部、 204 送信バッファ部、 211 誤り訂正復号部、 212 デインタリーブ部、 213 受信バッファ部、 214 シンボル復調部
301 有効サブキャリア、 302 周辺サブキャリア、 303 中心サブキャリア、 310 サンプリング帯域幅、 311 有効帯域幅、 320 サブキャリアの例
401 CPU/DSPモジュール、 402 メモリモジュール、 403 論理回路モジュール、 404 インタフェースモジュール、 405 RFモジュール、 406 バス

Claims (15)

  1. ベースバンドユニットと、インタフェースを介して前記ベースバンドユニットに接続される1又は複数のリモート無線ユニットと、からなる直交周波数分割方式の無線通信システムであって、
    前記ベースバンドユニットは、前記インタフェースを介して送信する送信信号をダウンサンプルする第1のサンプル周波数変換処理を行う第1のサンプル周波数変換部を有し、
    前記リモート無線ユニットは、前記インタフェースを介して受信した信号をアップサンプルする第2のサンプル周波数変換処理を行う第2のサンプル周波数変換部を有し、
    前記ベースバンドユニットは、逆フーリエ変換により前記送信信号を作成する逆フーリエ変換部と、前記逆フーリエ変換前の信号に対して前記第1のサンプル周波数変換処理及び前記第2のサンプル周波数変換処理の周波数特性を補償する送信側特性補償部と、を有することを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記送信側特性補償部は、前記第1のサンプル周波数変換処理及び前記第2のサンプル周波数変換処理の周波数ごとの利得の逆数を、前記逆フーリエ変換前の信号に乗ずることを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記ベースバンドユニットは、前記逆フーリエ変換後の送信信号の一部を複写して付加する第1のCP付加部を有することを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記第1のサンプル周波数変換部は、前記送信信号を前記逆フーリエ変換単位ごとに周期信号と見なして前記第1のサンプル周波数変換処理を行い、
    前記ベースバンドユニットは、前記逆フーリエ変換単位を示す位置情報を、前記リモート無線ユニットに通知し、
    前記第2のサンプル周波数変換部は、前記通知された位置情報に基づいて、前記インタフェースを介して受信した信号を前記逆フーリエ変換単位ごとに周期信号と見なして前記第2のサンプル周波数変換処理を行うことを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項4に記載の無線通信システムであって、
    前記リモート無線ユニットは、前記第2のサンプル周波数変換処理後の信号の一部を複写して付加する第2のCP付加部を有することを特徴とする無線通信システム。
  6. ベースバンドユニットと、インタフェースを介して前記ベースバンドユニットに接続される1又は複数のリモート無線ユニットと、からなる直交周波数分割方式の無線通信システムであって、
    前記リモート無線ユニットは、前記インタフェースを介して送信する信号をダウンサンプルする第3のサンプル周波数変換処理を行う第3のサンプル周波数変換部を有し、
    前記ベースバンドユニットは、前記インタフェースを介して受信した信号をアップサンプルする第4のサンプル周波数変換処理を行う第4のサンプル周波数変換部を有し、
    前記ベースバンドユニットは、受信信号に対してフーリエ変換を行うフーリエ変換部と、前記フーリエ変換後の信号に対して前記第3のサンプル周波数変換処理及び前記第4のサンプル周波数変換処理の周波数特性を補償する受信側特性補償部と、を有することを特徴とする無線通信システム。
  7. 請求項6に記載の無線通信システムであって、
    前記受信側特性補償部は、前記第3のサンプル周波数変換処理及び前記第4のサンプル周波数変換処理の周波数ごとの利得の逆数を、前記フーリエ変換後の信号に乗ずることを特徴とする無線通信システム。
  8. 請求項6に記載の無線通信システムであって、
    前記ベースバンドユニットは、前記受信信号から前記フーリエ変換を行う信号タイミングを検出する同期部を有し、
    前記同期部は、伝搬路のインパルス応答に基づいて前記信号タイミングを検出することを特徴とする無線通信システム。
  9. インタフェースを介して1又は複数のリモート無線ユニットと接続される直交周波数分割方式のベースバンドユニットであって、
    前記インタフェースを介して送信する送信信号をダウンサンプルする第5のサンプル周波数変換処理を行う第5のサンプル周波数変換部と、
    逆フーリエ変換により前記送信信号を作成する逆フーリエ変換部と、
    前記逆フーリエ変換前の信号に対して、前記第5のサンプル周波数変換処理の周波数特性を補償する送信側特性補償部を有することを特徴とするベースバンドユニット。
  10. 請求項9に記載のベースバンドユニットであって、
    前記リモート無線ユニットによって前記インタフェースを介して受信した信号をアップサンプルする第6のサンプル周波数変換処理がなされ、
    前記送信側特性補償部は、前記第5のサンプル周波数変換処理及び前記第6のサンプル周波数変換処理の周波数ごとの利得の逆数を、前記逆フーリエ変換前の信号に乗ずることを特徴とするベースバンドユニット。
  11. 請求項9に記載のベースバンドユニットであって、
    前記ベースバンドユニットは、前記逆フーリエ変換後の送信信号の一部を複写して付加する第3のCP付加部を有することを特徴とするベースバンドユニット。
  12. 請求項9に記載のベースバンドユニットであって、
    前記第5のサンプル周波数変換部は、前記送信信号を前記逆フーリエ変換単位ごとに周期信号と見なして前記第5のサンプル周波数変換処理を行い、
    前記ベースバンドユニットは、前記逆フーリエ変換単位を示す位置情報を、前記リモート無線ユニットに通知することを特徴とするベースバンドユニット。
  13. インタフェースを介して1又は複数のリモート無線ユニットと接続される直交周波数分割方式のベースバンドユニットであって、
    前記インタフェースを介して受信した信号をアップサンプルする第7のサンプル周波数変換処理を行う第7のサンプル周波数変換部と、
    受信信号に対してフーリエ変換を行うフーリエ変換部と、
    前記フーリエ変換後の信号に対して前記第7のサンプル周波数変換処理の周波数特性を補償する受信側特性補償部と、を有することを特徴とするベースバンドユニット。
  14. 請求項13に記載のベースバンドユニットであって、
    前記リモート無線ユニットによって、前記インタフェースを介して送信する信号をダウンサンプルする第8のサンプル周波数変換処理がなされ、
    前記受信側特性補償部は、前記第7のサンプル周波数変換処理及び前記第8のサンプル周波数変換処理の周波数ごとの利得の逆数を、前記フーリエ変換後の信号に乗ずることを特徴とするベースバンドユニット。
  15. 請求項13に記載のベースバンドユニットであって、
    前記ベースバンドユニットは、前記受信信号から前記フーリエ変換を行う信号タイミングを検出する同期部を有し、
    前記同期部は、伝搬路のインパルス応答に基づいて前記信号タイミングを検出することを特徴とするベースバンドユニット。
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