JP5498111B2 - 1対n認証装置及び1対n認証方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ICカードやID番号の入力を必要としない1対N認証システムにおいて、登録データと照合データの照合に時間のかかる指静脈や指紋などの生体画像データの照合の高速化に関するものである。本発明は銀行等のATMシステムや入退出管理等のセキュリティシステムの基礎技術として使われる。
従来の技術の一つは、蓄えられた登録データを先頭から一つずつ順番に取り出し、照合データと照合し、照合度の高い登録データを検出するというリニアサーチ(総当たり法)である。この手法は平均として全登録データの半分と照合する必要があり、処理時間がかかる。
また、リニアサーチにおいて、各登録データの属性情報をあらかじめ抽出しておき、時間のかかる照合の前に照合データの属性情報と比較し、似ている登録データだけを選び出して照合することにより、処理を高速化するという改良がよく行われている。属性情報は、例えば、特許文献1では画像データの濃度ヒストグラムのピークが用いられている。
特許文献2及び非特許文献1では、複数の登録データから二つを選ぶすべての組み合わせに対して計算した照合度による相互相関テーブルをあらかじめ作成しておき、最初の登録データと照合データの照合度を算出し、以後、照合度と相互相関テーブルを用いて次に照合すべき登録データの順序を制御して、この登録データと照合データの照合度を算出することを繰り返す手法が記述されている。
特開2005−141680号公報 特許3053607号公報
T. Maeda, M. Matsushita and K. Sasakawa:Identification Algorithm Using a Matching Score Matrix:IEICE TRANS. INF. & SYST., VOL.E84-D, NO.7 July 2001
リニアサーチは多数の登録データと照合する必要があるので、時間がかかり、また、属性情報の比較において誤りが避けられないという課題があった。
また、相互相関テーブルを用いる手法は、登録データの数の自乗個の要素からなる相互相関テーブルを蓄えるために莫大なメモリを必要とするという強い制限があった。
さらに、総当り法でも相関テーブルを用いる手法でも、繰返し登録データとの照合が発生するので、この回数にほぼ比例して他人受入率が悪化した。
本発明の目的は、スピードも速く、しかも誤りの少ない1対N認証システム及び1対N認証方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明に係る1対N認証方法は、複数の特徴を用意し、すべての登録データと特徴の組について計算された特徴量からなる特徴量テーブルを生成する特徴量テーブル生成ステップと、照合データの特徴量を計算する称号データ特徴量計算ステップと、当該特徴量と特徴量テーブルから次に照合すべき登録データの順序を制御する照合順序制御ステップと、当該登録データと照合データの照合度を計算する照合度計算ステップと、前記照合度をしきい値と比較して、当該照合データが登録データのどれに当たるかを決定する認証ステップと、からなるものである。
前記特徴量テーブルを生成する際の前記特徴の数をN以下の個数から選んだものとする。
前記特徴量テーブルを生成する際に、生成された特徴量テーブルの大きさが所望の範囲になるように、特徴の個数を増減して特徴量テーブルを生成することが望ましい。
前記特徴量テーブルを生成する際の前記特徴は、人工的に生成されたものとすることができる。
前記特徴量テーブルを生成する際に登録データ及び特徴の一つ一つについて特徴量を計算して照合データベクトルを生成しそれから一次元の波形を作り、前記照合データ特徴量を計算する際に照合データの特徴量を計算して照合データベクトルを生成しそれから一次元の波形を作り、前記照合順序を制御する際に前記二つの手段が生成した一次元の波形に着目しそれらの部分波形を切り出してマッチングを行い、最もマッチしている登録データを選び出すことができる。
さらに、前記認証により決定できなかった場合に、前記照合順序の制御により切り出した部分波形を拡張して、部分波形のマッチングをやり直すことができる。

また、前記「特徴」を「参照データ」に、前記「特徴量テーブル」を「相互相関テーブル」に、前記「特徴量」を「参照データとの照合度」に、前記「登録データの特徴量」を「登録データと参照データとの照合度」に、前記「照合データの特徴量」を「照合データと参照データとの照合度」に、置き換えた認証方法を提供することもできる。
その場合、参照データの数をN以下の個数から選んだものとできる。
生成された登録データ参照データ相互相関テーブルの大きさが所望の範囲になるように、参照データの個数を増減して登録データ参照データ相互相関テーブルを生成することができる。
前記参照データは、人工的に生成されたものとすることができる。
前記参照データは、乱数を用いて生成されたものとすることができる。
前記相互相関テーブルは、登録データを引数とする複数の任意の関数によって算出される実数値の相互相関テーブルとすることができる。
一次元の波形によるマッチングによる認証、認証失敗の場合の部分波形の拡張によるマッチングのし直しについても、同様である。

したがって、
コンピュータを用いて照合データが複数(N個。Nは2以上の自然数)の登録データのどれに当たるかを決定する1対N認証方法であって、
前記登録データとは別に複数の参照データを用意し、すべての登録データと参照データの組について計算された照合度からなる相互相関テーブルを生成する登録データ参照データ相互相関テーブル生成ステップと、
照合データと参照データの照合度を計算する照合データ参照データ照合度計算ステップと、
該照合度計算ステップにて計算された照合度と前記登録データ参照データ相互相関テーブルとから次に照合すべき登録データの順序を制御する照合順序制御ステップと、
該照合順序制御ステップにて制御された照合順序にしたがって登録データと照合データの照合度を計算する登録データ照合データ照合度計算ステップと、
該登録データ照合データ照合度計算ステップにて計算された照合度を予め定められた閾値と比較して、当該照合データが登録データのどれに当たるかを決定する認証ステップと
からなる1対N認証方法を提供することができる。

さらに、この認証方法を、利用者識別子の入力なしに利用者の複数部位の生体情報を利用して利用者を識別することに応用すると、
前記登録データは、各利用者の複数部位の生体情報をそれぞれ登録した第一部位の登録データと第二部位の登録データを有するものであって、
前記登録データ参照データ相互相関テーブル生成ステップにおいて生成する前記相互相関テーブルは、全利用者の第一部位の登録データと参照データとの組について計算された照合度からなる第一相互相関テーブルと、全利用者の第二部位の登録データと参照データとの組について計算された照合度からなる第二相互相関テーブルとを有するものであって、
前記照合データ参照データ照合度計算ステップは、利用者を認証する時点において、利用者の複数部位のうちの第一部位の生体情報を取得して、これを第一部位の照合データとして全参照データとの照合度ベクトルを計算し、
前記照合順序制御ステップは、前記第一相互相関テーブルを用いて、先に計算した第一の照合データと参照データの照合度ベクトルとの類似度の高い登録データを選択して、次に照合すべき第一部位の登録データの順序を制御し、
前記登録データ照合データ照合度計算ステップは、該照合順序制御ステップにて制御された照合順序にしたがって前記第一部位の登録データと前記第一部位の照合データとの照合度を計算し、
前記認証ステップが、閾値比較により同一生体情報と判断できれば利用者を認証し、
同一生体情報と認証できなければ、さらに、
利用者の複数部位のうちの第二部位の生体情報を取得して、これを第二部位の照合データとして全参照データとの照合度ベクトルを計算する第二部位照合データ参照データ照合度計算ステップと、
前記第二相互相関テーブルを用いて、先に計算した第二の照合データと参照データの照合度ベクトルとの類似度の高い第二部位の登録データを選択して、次に照合すべき第二部位の登録データの順序を制御する第二部位照合順序制御ステップと、
該第二部位照合順序制御ステップにて制御された照合順序にしたがって第二部位の登録データと第二部位の照合データとの照合度を計算する第二部位登録データ照合データ照合度計算ステップと、
閾値比較により同一生体情報と判断でき、さらに該第二部位の登録データを所有する当該利用者の第一部位の登録データと前記第一部位の照合データとが同一の生体情報と判断できることを条件に、利用者を認証する第二部位認証ステップと
を有する1対N認証方法を提供できる。

さらにまた、
利用者識別子の入力なしに利用者の複数部位の生体情報を利用して利用者を識別する認証方法であり、
前記登録データは、各利用者の複数部位の生体情報をそれぞれ登録した第一部位の登録データと第二部位の登録データを有するものであって、
前記登録データ参照データ相互相関テーブル生成ステップにおいて生成する前記相互相関テーブルは、全利用者の複数部位の生体情報を一つにまとめて登録データと参照データとの組について計算された照合度からなる相互相関テーブルと、利用者識別子から該相互相関テーブルのインデックスを求める利用者識別子インデックステーブルと、該相互相関テーブルのインデックスから利用者識別子を求めるインデックス利用者識別子テーブルとを有するものであって、
前記照合データ参照データ照合度計算ステップは、利用者を認証する時点において、利用者の複数部位のうちの利用者が任意に選んだ部位の生体情報を取得して、これを第一部位の照合データとして全参照データとの照合度ベクトルを計算し、
前記照合順序制御ステップは、前記相互相関テーブルを用いて、先に計算した照合データと参照データの照合度ベクトルとの類似度の高い登録データを選択して、次に照合すべき登録データの順序を制御し、
前記登録データ照合データ照合度計算ステップは、該照合順序制御手段にて制御された照合順序にしたがって前記登録データと前記第一部位の照合データとの照合度を計算し、
前記認証ステップが、閾値比較により同一生体情報と判断できれば利用者を認証し、
同一生体情報と認証できなければ、さらに、利用者の複数部位のうちの利用者が任意に選んだ第二部位の生体情報を取得して、これを第二部位の照合データとして全参照データとの照合度ベクトルを計算する第二部位照合データ参照データ照合度計算ステップと、
前記相互相関テーブルを用いて、先に計算した照合データと参照データの照合度ベクトルとの類似度の高い登録データを選択して、次に照合すべき登録データの順序を制御する第二部位照合順序制御ステップと、
該照合順序制御ステップにて制御された照合順序にしたがって前記登録データと前記第二部位の照合データとの照合度を計算する第二部位登録データ照合データ照合度計算ステップと、
閾値比較により同一生体情報と判断でき、さらに該第二部位の登録データを所有する当該利用者の第一部位の登録データを、前記利用者識別子インデックステーブルと前記インデックス利用者識別子テーブルとを参照して取得し、その第一部位の登録データと前記第一部位の照合データとが同一の生体情報と判断できることを条件に、利用者を認証する第二部位認証ステップと
を有する1対N認証方法を提供できる。

以上述べた認証方法を構成する一つ一つのステップは、コンピュータプログラムにより提供できるものである。したがって、コンピュータが必要なプログラムを読み込んで動作することを装置と捉えることにより、1対N認証装置としての提供ができる。
本発明によれば、特徴量テーブルを用いて、照合データと似ている登録データを次の照合候補に選び出すことにより、照合の効率的な適用が可能となるので、全体として照合に要する処理時間を短縮できる効果がある。また、照合は特徴の総数の回数まで適用されるので、属性情報を用いる方法と比べて誤りが少なくなるという効果がある。
また、参照データと相互相関テーブルを用いる実施例によれば、登録データとの照合の回数を少なくできるので、処理時間が短くすることができるとともに、属性情報の比較における誤りを避けることができる。参照データの個数を任意に選べるので、相互相関テーブルのメモリの容量を任意に調節することができるとともに、処理時間の上限も制限できる。参照データを人工的に生成したものとしてもよいので、相互相関テーブルの生成が容易になる。
さらに、部分波形ではなく、全参照データと照合データとの照合度を計算、参照データ数の長さの一次元波形の類似度が高い登録データとのみ繰返し照合する実施例によれば、登録データとの繰返し照合回数を減らすことができるので、他人受け入れ率を下げることができる。
特徴量テーブルと部分波形の概念を説明する図である。(実施形態) 実施例1のブロック図である。(実施例1) 実施例1のフローチャートである。(実施例1) ステップ303・ステップ304・ステップ305の詳細を示すフローチャートである。(実施例1) 実施例1の方式とリニアサーチ方式の平均処理時間を示すグラフである。(実施例1) 相互相関テーブルと部分波形の概念を説明する図である。(実施例1) 実施例2のブロック図である。(実施例2) 実施例2のフローチャートである。(実施例2) ステップ803・ステップ804・ステップ805の詳細を示すフローチャートである。(実施例2) 図10は、実施例3のフローチャートである。(実施例3) 図11は、実施例4のフローチャートである。(実施例4) 図12は、登録者IDから相関テーブルのインデックスを求めるためのテーブルであるである(実施例4)。 図13は、相関テーブルのインデックスから登録者IDを求めるためのテーブルであるである(実施例4)。
図1の左側にある行列が特徴量テーブルである。行列の縦は登録データに対応し、行列の横は特徴に対応する。行列の要素の値は対応する登録データの特徴量である。この特徴量テーブルの各行に注目して、その要素の値をプロットすると、右列のような一次元の波形になる。照合データについても、特徴量を計算して照合データベクトルを生成し、それから一次元の波形を作ることができる。重要なことは、照合データとある登録データが似ていれば、それぞれの一次元の波形も似ているということである。したがって、早い段階で一次元の波形の似ている登録データを探し出せば、照合が速くできる。
そこで、次の1対N認証のアルゴリズムが考えられる。
(1) 左端の部分波形を切り出して、マッチングを行い、最もマッチしている登録データを選び出して、それと照合データとを照合する。
(2) もし照合が成功しなかったなら、部分波形を右方向に拡張して、部分波形のマッチングを行い、最もマッチしている登録データを選び出して、それと照合データとを照合するということを照合が成功するまで繰り返す。
特徴の総数をNとすると、特徴量テーブルの各行と照合データベクトルはN次元特徴空間の点であり、部分波形はN次元特徴空間の部分空間の点であると考えられる。したがって、上記のアルゴリズム(1)は部分空間での照合データベクトルの点と最も“近い”登録データの点を探索し、その登録データと照合データとを照合している。また、アルゴリズム(2)はもし照合が成功しなかったなら、部分空間の次元を一つ増やし、同様の登録データの点を探索し、その登録データと照合データとを照合するということを照合が成功するまで繰り返している。
図2は実施例1のブロック図である。特徴部201は登録データや照合データと組合される複数の特徴を蓄える。登録データ部202は特徴と組合わされたり、照合データと比較されたりする複数の登録データを蓄える。特徴量計算A部203は特徴部201から特徴を、登録データ部202から登録データをそれぞれ一つずつ読み込み、それらから特徴量を計算する。特徴量計算B部204は特徴部201から特徴を一つ読み込み、入力された照合データと組合わされて特徴量を計算する。照合処理部205は登録データ部202から登録データを一つ読み込み、入力された照合データとの照合度を計算する。特徴量テーブル部206は特徴量計算A部で計算された特徴量を行列の形式で蓄える。照合判定部207は照合処理部205で計算された照合度をしきい値と比較して、照合データがどの登録データに対応するかを判定する。登録データ読み出し部208は特徴量計算B部204で計算された特徴量と特徴量テーブル部208に蓄えられている特徴量テーブルから、登録データ部202から次に照合すべき登録データを決定する。
1対N認証の処理の前に、以下のようにして、あらかじめ特徴量テーブルを生成しておく。特徴量計算A部203は、すべてのn1とn2について特徴部201からn1番目の特徴Fn1を、登録データ部202からn2番目の登録データEn2をそれぞれ一つずつ読み込み、それらの特徴量F(En2, Fn1)を計算して、特徴量テーブル部206に渡し、特徴量テーブルを生成する。
図3は本発明の1対N認証の一実施例のアルゴリズムを示すフローチャートである。まずステップ301でカウンタnを1にする。次にステップ302でカウンタnが特徴量の総数nmax以内か判定する。以内でなければ、照合は不成功となって処理を終了する。以内であれば、特徴量計算B部204で照合データVuとn番目の特徴Fnの特徴量F(Vu, Fn)を計算する(ステップ303)。次に登録データ読み出し部208で、すべてのiについてこの特徴量と特徴量テーブルからi番目の登録データに対応する部分波形と照合データベクトルに対応する部分波形間の部分相関度z(i, n)を計算し、部分相関度を最大にするiの値imaxを求める(ステップ304・ステップ305)。部分相関度z(i, n)はn要素からなる部分波形同士が似ているほど大きな値を持つような関数である。登録データ読み出し部208で得られた登録データの番号imaxを登録データ部202に送り、登録データ部02は登録データEimaxを照合処理部205に渡す。照合処理部205は照合データVuと登録データEimaxの照合度M(Vu,
Eimax)を計算する(ステップ306)。次に照合判定部207でこの照合度がしきい値Tを越えているか判定する(ステップ307)。越えていれば、照合は成功し、処理は終了する。越えていなければ、ステップ308でカウンタnの値を一つ増やし、部分波形を拡張して、ステップ302に戻ってループする。なお、ステップ305で過去においてimaxとなったことのあるiを、最大化の対象から除外する。
部分相関度z(i, n)は部分波形をn次元のベクトルと考えて、以下のように二つのベクトルのなす角度のコサインとして定義できる。
Figure 0005498111
ここで、x(i, k) = F(Ei, Fk)、y(u, k) = F(Vu, Fk)である。すなわち、x(i, k)は特徴量テーブルの要素であり、y(u, k)は照合データベクトルの要素である。
また、部分相関度z(i, n)は以下のように部分波形間の差の絶対値の総和としても定義できる。
Figure 0005498111
部分相関度z(i, n)が部分波形間の差の絶対値の総和で定義されている場合、その計算が簡単になるので、高速な認証処理が可能である。図4は、この定義に基づいている場合の図3のステップ303・ステップ304・ステップ305の詳細を示すフローチャートである。このフローに入る前に、配列z[ ]と配列flag[ ]の各要素はそれぞれ0とFALSEという値に初期設定しておく。ステップ401で照合データVuと特徴Fnの特徴量F(Vu, Fn)を計算し、yv[n]に代入する。ステップ402で変数zmaxを小さい数で初期設定する。ステップ403以下は変数iに関するループを形成している。ステップ403で変数iを1に初期設定する。ステップ404でiが登録データの総数I以下か判定する。以下でなければ、すべての登録データに関する処理を終えたのでループから脱出し、imaxとなったことのあるiを最大化の対象から除外するために、ステップ412でflag[imax]に値TRUEを代入した後、抜ける。以下であれば、ステップ405でflag[i]がTRUEか判定し、TRUEならば、既にimaxがこのiになったことがあったので、ステップ411に移る。TRUEでなければ、ステップ406でxv[n]に特徴量テーブルの要素x[i][n]の値を代入する。ステップ407でz[i]からxv[n]とyv[n]の差の絶対値を引く。ステップ408からステップ410まででz[i]がzmaxより大きければ、z[i]の値をzmaxに代入し、その時のiの値をimaxに代入して記憶する。次にステップ411で変数iの値を一つ増やして、ループする。
指静脈や指紋などのバイオメトリック認証の場合、照合データと登録データは画像であり、照合は通常テンプレートマッチングによって行われる。線形な明るさの変化に影響されない正規化相互相関法は代表的なテンプレートマッチングであり、以下の式R(m,n)で計算される。
Figure 0005498111
R(m,n)の値が大きい程、画像が類似していることを意味する。したがって、正規相互相関法では、R(m,n)の最大値を求める処理となる。R(m,n)を計算するには画像全体を走査する必要がある。mとnとの範囲を、それぞれ、MとNとすると、R(m,n)の最大値を求めるにはMN回画像全体を走査することになり、非常に多くの計算量を必要とする。
本発明によれば、計算量の多いテンプレートマッチングの適用を最小限にすることができる。例えば、画像に関する特徴を以下のように定義する。
Figure 0005498111
いずれの特徴も数回の画像走査で計算可能である。前もってこのような計算量の少ない特徴の情報を用いて部分相関度の最も高い登録データを次の照合候補に選び出すことにより、テンプレートマッチングの効率的な適用が可能となる。
また、画像に関する特徴の別の定義は、照合データVuや登録データEiと同種の画像である参照データHkを用いる。特徴量テーブルの要素x(i, k)を,登録データEiと参照データHkの間の照合度と定義する。すなわち、以下の式で定義する。
Figure 0005498111
同様に、照合データベクトルの要素y(u, k)を、照合データVuと参照データHkの間の照合度と定義する。すなわち、以下の式で定義する。
Figure 0005498111
この定義によれば、特徴の総数は参照データの数であるので、特徴の総数を容易に決めることができる利点がある。
図5は指静脈の認証実験における本発明の方式とリニアサーチ方式の平均処理時間を100個から3000個までの登録データ数に対してプロットしたグラフである。参照データ数は200個である。また、部分相関度z(i, n)は部分波形間の差の絶対値の総和で定義されている。3000個の登録データで本発明方式とリニアサーチ方式の平均処理時間はそれぞれ0.083秒と1.500秒である。したがって、この時本発明の方式はリニアサーチ方式の約18倍の速度を得ている。一般に登録データ数が多くなると、平均処理時間の差はさらに拡大する傾向がある。このように参照データを用いた特徴の定義による方式は高速な1対N認証を実現する。
実施例2の1対N認証方法は、登録データ(個数がN個。Nは2以上の自然数)とは別に複数の参照データを用意し、すべての登録データと参照データの組について計算された照合度からなる相互相関テーブルを生成しておき、照合データと参照データの照合度を計算し、当該照合度と相互相関テーブルから次に照合すべき登録データの順序を制御し、当該登録データと照合データの照合度を計算し、前記照合度をしきい値と比較して、当該照合データが登録データのどれに当たるかを決定するものである。
参照データは登録データと同種のデータとするが、他のデータでもよい。例えば、登録データが会社の営業部門の社員のデータである場合、参照データはその会社の開発部門の社員のデータとすることができる。また、参照データは人工的に生成されたものでもよい。例えば、参照データは乱数で発生させた画像データとすることができる。
また、参照データの個数は登録データの個数以下ならばいくつでもよい。
また、本発明では、登録データを引数とする複数の任意の関数によって算出される実数値の相互相関テーブルを用いてもよい。
図6の左側にある行列が相互相関テーブルである。行列の縦は登録データに対応し、行列の横は参照データに対応する。行列の要素の値は対応する登録データと参照データの照合度である。この相互相関テーブルの各行に注目して、その要素の値をプロットすると、右列のような一次元の波形になる。照合データについても、参照データとの照合度を計算して照合データベクトルを生成し、それから一次元の波形を作ることができる。重要なことは、照合データとある登録データが似ていれば、それぞれの一次元の波形も似ているということである。したがって、早い段階で一次元の波形の似ている登録データを探し出せば、照合が速くできる。そこで、次の1対N認証のアルゴリズムが考えられる。
(1) 左端の部分波形を切り出して、マッチングを行い、最もマッチしている登録データを選び出して、それと照合データとを照合する。
(2) もし照合が成功しなかったなら、部分波形を右方向に拡張して、部分波形のマッチングを行い、最もマッチしている登録データを選び出して、それと照合データとを照合するということを照合が成功するまで繰り返す。
図7は実施例2のブロック図である。参照データ部701は登録データや照合データと比較される複数の参照データを蓄える。登録データ部702は参照データや照合データと比較される複数の登録データを蓄える。照合処理A部703は参照データ部701から参照データを、登録データ部702から登録データをそれぞれ一つずつ読み込み、それらの照合度を計算する。照合処理B部704は参照データ部701から参照データを一つ読み込み、入力された照合データとの照合度を計算する。照合処理C部705は登録データ部702から登録データを一つ読み込み、入力された照合データとの照合度を計算する。相互相関テーブル部706は照合処理A部で計算された照合度を行列の形式で蓄える。照合判定部707は照合処理C部705で計算された照合度をしきい値と比較して、照合データがどの登録データに対応するかを判定する。登録データ読み出し部708は照合処理B部704で計算された照合度と相互相関テーブル部708に蓄えられている相互相関テーブルから、登録データ部702から次に照合べき登録データを決定する。
1対N認証の処理の前に、以下のようにして、あらかじめ相互相関テーブルを生成しておく。照合処理A部703は、すべてのn1とn2について参照データ部701からn1番目の参照データRn1を、登録データ部702からn2番目の登録データEn2をそれぞれ一つずつ読み込み、それらの照合度M(Rn1, En2)を計算して、相互相関テーブル部706に渡し、相互相関テーブルを生成する。
図8は本発明の1対N認証の一実施例のアルゴリズムを示すフローチャートである。まずステップ801でカウンタnを1にする。次にステップ802でカウンタnが参照データの総数nmax以内か判定する。以内でなければ、照合は不成功となって処理を終了する。以内であれば、照合処理B部804で照合データVuとn番目の参照データRnの照合度M(Vu, Rn)を計算する(ステップ803)。次に登録データ読み出し部708で、すべてのiについてこの照合度と相互相関テーブルからi番目の登録データに対応する部分波形と照合データベクトルに対応する部分波形間の部分相関度z(i, n)を計算し、部分相関度を最大にするiの値imaxを求める(ステップ804・ステップ805)。部分相関度z(i, n)はn要素からなる部分波形同士が似ているほど大きな値を持つような関数である。登録データ読み出し部708で得られた登録データの番号imaxを登録データ部702に送り、登録データ部702は登録データEimaxを照合処理C部705に渡す。照合処理C部205は照合データVuと登録データEimaxの照合度M(Vu, Eimax)を計算する(ステップ806)。次に照合判定部707でこの照合度がしきい値Tを越えているか判定する(ステップ807)。越えていれば、照合は成功し、処理は終了する。越えていなければ、ステップ808でカウンタnの値を一つ増やし、部分波形を拡張して、ステップ802に戻ってループする。なお、ステップ805で過去においてimaxとなったことのあるiを、最大化の対象から除外する。
上記のアルゴリズムは最大nmax回のループの実行で終了するので、nmax、すなわち、参照データの総数を調節することにより、処理時間を制御できる。
部分相関度z(i, n)は部分波形をn次元のベクトルと考えて、以下のように二つのベクトルのなす角度のコサインとして定義できる。
Figure 0005498111
ここで、x(i, k) = M(Ei, Rk)、y(u, k) = M(Vu, Rk)である。すなわち、x(i, k)は相互相関テーブルの要素であり、y(u, k)は照合データベクトルの要素である。
また、部分相関度z(i, n)は以下のように部分波形間の差の絶対値の総和としても定義できる。
Figure 0005498111
部分相関度z(i, n)が部分波形間の差の絶対値の総和で定義されている場合、その計算が簡単になるので、高速な認証処理が可能である。
図9は、この定義に基づいている場合の図8のステップ803・ステップ804・ステップ805の詳細を示すフローチャートである。このフローに入る前に、配列z[ ]と配列flag[ ]の各要素はそれぞれ0とFALSEという値に初期設定しておく。ステップ901で照合データVuと参照データRnの照合度M(Vu, Rn)を計算し、yv[n]に代入する。ステップ902で変数zmaxを小さい数で初期設定する。ステップ903以下は変数iに関するループを形成している。ステップ903で変数iを1に初期設定する。ステップ904でiが登録データの総数N以下か判定する。以下でなければ、すべての登録データに関する処理を終えたのでループから脱出し、imaxとなったことのあるiを最大化の対象から除外するために、ステップ912でflag[imax]に値TRUEを代入した後、抜ける。以下であれば、ステップ905でflag[i]がTRUEか判定し、TRUEならば、既にimaxがこのiになったことがあったので、ステップ911に移る。TRUEでなければ、ステップ906でxv[n]に相互相関テーブルの要素x[i][n]の値を代入する。ステップ907でz[i]からxv[n]とyv[n]の差の絶対値を引く。ステップ908からステップ910まででz[i]がzmaxより大きければ、z[i]の値をzmaxに代入し、その時のiの値をimaxに代入して記憶する。次にステップ911で変数iの値を一つ増やして、ループする。
実施例1と実施例2とが共通部分が多いことは、図1から図4までと、図6から図9までとを比べることでわかるが、これらの違いについて概念の対応関係を中心に説明すると、次の通りである。実施例1の「特徴」は、実施例2では「参照データ」に対応する。実施例1の「特徴量テーブル」は、実施例2では「相互相関テーブル」に対応する。実施例1の「特徴量」は、実施例2の「参照データとの照合度」に対応する。実施例1の「登録データの特徴量」は、実施例2の「登録データと参照データとの照合度」に対応する。実施例1の「照合データの特徴量」は、実施例2の「照合データと参照データとの照合度」に対応する。実施例1の「特徴部」は、実施例2の「参照データ部」に対応する。実施例1の「特徴量計算A部」は、実施例2の「照合処理A部」に対応する。実施例1の「特徴量計算B部」は、実施例2の「照合処理B部」に対応する。実施例1の「照合処理部」は、実施例2の「照合処理C部」に対応する。
一方、他人受入率の悪化(他人受け入れ率が上がってしまうこと)を防ぐために、照合が成功するまで最もマッチしている登録データとの照合を繰り返すのではなく、成功する可能性の高い登録データを選択してから照合することで、繰返し回数を減らす方法が考えられる。具体的には、部分波形ではなく、全参照データと照合データとの照合度を計算、参照データ数の長さの一次元波形の類似度が高い登録データとのみ繰返し照合する。照合に成功しなかったら、別の指で照合、その指で照合に成功すれば、第一の指で照合に成功するか試し、成功すれば本人と認証する。
実施例2では、照合データに類似した登録データを高速に探し出す手法を説明した。実施例3として、データとして指紋や静脈など指にある生体情報を用いた利用者の認証にかかわり、複数部位(複数の指)を用いて他人受入率を改善する実施例を説明する。
実施例2では、一人の利用者が一つの指を登録して認証する、ないしは複数指を登録したとしても、どの指かに照合成功すれば、その人を認証したことになった。実施例3では、一本目の指で照合に成功すれば、その人と認証する。一本目では失敗し二本目の指で照合成功した時には、一本目で再照合して成功して初めて本人の認証に成功する。一本目でも二本目でも失敗、三本目の指で照合成功した時には、一本目と二本目で再照合して成功して初めて本人の認証に成功する。なお、ここでは一人が三本登録しているとしているが、2本でも、10本でも同様に認証できる。ここで、二本目又は三本目で認証を成功してから、再照合を行う場合には、認証を成功して得た利用者識別子(ID)を頼りに登録データを取得し、それとの照合をすればよいので、IDを知らずに照合するのとは大きく異なり、成功率が高まる。
準備として各利用者iが3本の指E1i、E2i、E3iを登録、先の実施例と同様に参照データとの相関テーブルであるM(E1i, Rk)、M(E2i, Rk)、M(E3i, Rk)を作成する。
以下、図10を参照しつつ説明する。
ステップ1001において、スキャナから利用者の第一に登録した指(第一部位)の静脈を読み取り、この画像をV1 とする。このV1から第一に登録した指との相関度Z1(i)
Figure 0005498111
を計算する。ここでnmaxは参照データ数である。ギリシャ文字の大文字シグマはkについての総和である。
ステップ1002において、相関度Z1(i)が高い上位10の登録データE1iを抜き出し、高い方から順にM(E1i,V1)<Tとなるiを探す。
ステップ1003において、ステップ1002のiが見つかればステップ1004に進み、見つからなければステップ1005に進む。
ステップ1004において、i番目の登録者と認証、処理を終える。
ステップ1005において、スキャナから利用者の第二に登録した指(第二部位)の静脈を読み取り、この画像をV2 とする。このV2から第二に登録した指との相関度Z2(i)
Figure 0005498111
を計算する。
ステップ1006において、相関度Z2(i)が高い上位10の登録データE2iを抜き出し、高い方から順にM(E2i,V2)<Tとなるiを探す。
ステップ1007において、iが見つかればステップ1008に進み、見つからなければステップ109に進む。
ステップ1008において、M(E1i,V1)<Tとなればステップ1004に、そうでなければステップ1009に進む。
ステップ1009において、スキャナから利用者の第三に登録した指(第三部位)の静脈を読み取り、この画像をV3 とする。このV3から第三に登録した指との相関度Z3(i)
Figure 0005498111
を計算する。
ステップ1010において、相関度Z3(i)が高い上位10の登録データE3iを抜き出し、高い方から順にM(E3i,V3)<Tとなるiを探す。
ステップ1011において、iが見つかればステップ1012に進み、見つからなければステップ1013に進む。
ステップ1012において、M(E1i,V1)<T かつM(E2i,V2)<Tとなればステップ1004に、そうでなければステップ1013に進む。
ステップ1013において、認証失敗として、処理を終える。
上記処理のステップ1002、1006、1010において相関度Z1(i)、Z2(i)、Z3(i)が高い上位10の登録データと比較していた。これは10に限らず、5でも20でも、他の数でも構わない。また、比較する登録データ数を固定するのではなく、一定の相関度以上となった登録データ全てと比較する方法やこれらを組合わせる方法もある。なお、比較する数が多いほど、照合回数が増し、認証に成功する確率が高まるが同時に間違って他人として受入れて認証する確率も高まる。逆に比較する数が少ないと、他人受入率は下がるが同時に認証に成功する確率も下がる。
また上記の実施例では、指の静脈を対象としていたが、指紋でも全く同様に可能なことは明らかである。また指にある生体情報だけではなく、複数ある生体情報でも可能なことは明らかである。さらに、同種の生体情報ではなく、顔、虹彩、指紋、手の平の静脈など複数種類の生体情報を混在させて認証するシステムに対しても適用可能である。
また、ステップ1012においてはM(E1i,V1)<T かつM(E2i,V2)<Tを判断していたが、どちらか一方が成り立つだけで本人と認証する方法も考えられる。
上に述べた実施例3では、一番目の指、二番目の指、三番目の指と照合する指の順序が固定されていた。固定しない方法もある。準備として各登録者iが3本の指Ei、Ei’、Ei’’を登録、参照データとの相関テーブルを一つ作成する。ここで、実施例3では、一番目に登録した指の相関テーブル、二番目に登録した指の相関テーブル、三番目に登録した指の相関テーブルと三つのテーブルを作成していたが、ここでは一つのテーブルにまとめる代わりに図12に示す一人の登録者が相関テーブルの何番目に登録しているかわかるテーブルと逆に図13に示す相関テーブルのインデックスから登録者が識別できるテーブルを用意する。図12と図13とでは、IDが343の登録者が登録した3本の指の相関テーブルでのインデックスが1433、1434、1435であることを示す。以下、図11を参照しつつ説明する。
ステップ1101において、スキャナから登録した指の静脈を読み取り、この画像をV1 とする。先のステップ1001と異なり、登録した順序を気にすることなく登録した指のうち利用者が任意に選んだどれかの指をスキャンすれば良い。このV1から登録した全指での相関度Z(i)
Figure 0005498111
を計算する。ここでnmaxは参照データ数であり、ギリシャ文字の大文字シグマはkについての総和である。
ステップ1102において、相関度Z(i)が高い上位10の登録データEiを抜き出し、高い方から順にM(Ei,V1)<Tとなるiを探す。
ステップ1103において、ステップ1102のiが見つかればステップ1104に進み、見つからなければステップ1105に進む。
ステップ1104において、図13から相関テーブルでのi番目の指がどの登録者に当たるか決定、その登録者と認証、処理を終える。
ステップ1105において、スキャナから別の指(登録した指のうち、利用者が任意に選んだ別の指)の静脈を読み取り、この画像をV2 とする。先のステップ1005と異なり、登録した順序(複数部位の違い)を気にすることなくステップ1101でスキャンした指でない登録したどれかの指をスキャンすれば良い。このV2から登録した全指での相関度Z(i)
Figure 0005498111
を計算する。
ステップ1106において、相関度Z(i)が高い上位10の登録データEiを抜き出し、高い方から順にM(Ei,V2)<Tとなるiを探す。
ステップ1107において、iが見つかればステップ1108に進み、見つからなければステップ1109に進む。
ステップ1108において、M(Ei’,V1)<Tとなればステップ1104に、そうでなければステップ1109に進む。ここでEi’のインデックスのi’は、ステップ1107で見つかった相関テーブルのインデックスのiから図13を使って登録者を特定、次に図12を使ってこの登録者の別の指の相関テーブルでのインデックスを求めた結果である。三本の指を登録した場合には、二つのi’の候補があり、どちらかでM(Ei’,V1)<Tとなればステップ1104に、そうでなければステップ1109に進む。
ステップ1109において、スキャナから登録した先の二つとは別の指の静脈を読み取り、この画像をV3 とする。このV3から登録した全指での相関度Z(i)
Figure 0005498111
を計算する。
ステップ1110において、相関度Z(i)が高い上位10の登録データEiを抜き出し、高い方から順にM(Ei,V3)<Tとなるiを探す。
ステップ1111において、iが見つかればステップ1112に進み、見つからなければステップ1113に進む。
ステップ1112において、M(Ei’,V1)<T かつM(Ei’’,V2)<Tとなればステップ1104に、そうでなければステップ1113に進む。ここでEi’とEi’’のインデックスのi’とi’’は、1111で見つかった相関テーブルのインデックスのiから図13を使って登録者を特定、次に図12を使ってこの登録者の別の指の相関テーブルでのインデックスを求めた結果である。三本の指を登録した場合には、二つのi’とi’’の組合せの候補があり、どちらかの組合せでM(Ei’,V1)<TかつM(Ei’’,V2)<Tとなればステップ1104に、そうでなければステップ1113に進む。
ステップ1113において、認証失敗として、処理を終える。
ステップ1112ではM(Ei’,V1)<TかつM(Ei’’,V2)<Tとしていたが、いずれか一方のみで認証成功とする方法もある。
指静脈、指紋認証、虹彩認証、声紋認証などの生体認証に利用可能である。特に、ID入力を要しない認証装置に利用できる。
201 特徴
202 登録データ
203 特徴量計算A
204 特徴量計算B
205 照合処理
206 特徴量テーブル
207,707 照合判定
208,708 登録データ読み出し
701 参照データ
702 登録データ
703 照合処理A
704 照合処理B
705 照合処理C
706 相互相関テーブル

Claims (4)

  1. コンピュータを用いて照合データが複数(N個。Nは2以上の自然数)の登録データのどれに当たるかを決定する1対N認証装置であって、
    前記登録データとは別に複数の特徴を用意し、すべての登録データと特徴の組について特徴量を計算し、縦が登録データに対応し、横が特徴に対応する行列の各要素に当該各特徴量が配置された特徴量テーブルを生成する特徴量テーブル生成手段と、
    照合データの特徴量を計算し、当該特徴量を要素とする一次元の照合データベクトルを生成する照合データ特徴量計算手段と、
    該照合データ特徴量計算手段にて生成された照合データベクトルと前記特徴量テーブルの各行とからそれぞれ一部の特徴量を含む部分波形を切り出してマッチングを行い、最もマッチしている行の登録データを選択する登録データ選択手段と、
    登録データ選択手段にて選択された登録データと照合データの照合度を計算する登録データ照合データ照合度計算手段と、
    該登録データ照合データ照合度計算手段にて計算された照合度を予め定められた閾値と比較して、前記照合データが登録データのどれに当たるかを決定する認証手段と
    を備え、
    前記認証手段にて前記照合データが登録データのどれに当たるかを決定することができなかった場合に、前記登録データ選択手段が前記照合データベクトルと前記特徴量テーブルの各行とからそれぞれ前回マッチングの対象とした部分波形が拡張された部分波形を切り出してマッチングを行って最もマッチしている行の登録データを選択し、前記登録データ照合データ照合度計算手段が当該選択された登録データと照合データの照合度を計算し、前記認証手段が当該計算された照合度を予め定められた閾値と比較して前記照合データが登録データのどれに当たるかを決定することを、前記照合データが登録データのどれに当たるかを決定することができるまで繰り返す、
    ことを特徴とする1対N認証装置。
  2. コンピュータを用いて照合データが複数(N個。Nは2以上の自然数)の登録データのどれに当たるかを決定する1対N認証方法であって、
    前記登録データとは別に複数の特徴を用意し、すべての登録データと特徴の組について特徴量を計算し、縦が登録データに対応し、横が特徴に対応する行列の各要素に当該各特徴量が配置された特徴量テーブルを生成する特徴量テーブル生成ステップと、
    照合データの特徴量を計算し、当該特徴量を要素とする一次元の照合データベクトルを生成する照合データ特徴量計算ステップと、
    該照合データ特徴量計算ステップにて生成された照合データベクトルと前記特徴量テーブルの各行とからそれぞれ一部の特徴量を含む部分波形を切り出してマッチングを行い、最もマッチしている行の登録データを選択する登録データ選択ステップと、
    登録データ選択ステップにて選択された登録データと照合データの照合度を計算する照合度計算ステップと、
    該照合度計算ステップにて計算された照合度を予め定められた閾値と比較して、前記照合データが登録データのどれに当たるかを決定する認証ステップと
    前記認証ステップにて前記照合データが登録データのどれに当たるかを決定することができなかった場合に、前記照合データベクトルと前記特徴量テーブルの各行とからそれぞれ前回マッチングの対象とした部分波形が拡張された部分波形を切り出してマッチングを行って最もマッチしている行の登録データを選択し、当該選択された登録データと照合データの照合度を計算し、当該計算された照合度を予め定められた閾値と比較して前記照合データが登録データのどれに当たるかを決定することを、前記照合データが登録データのどれに当たるかを決定することができるまで繰り返す拡張ステップと、
    を備えることを特徴とする1対N認証方法。
  3. コンピュータを用いて照合データが複数(N個。Nは2以上の自然数)の登録データのどれに当たるかを決定する1対N認証装置であって、
    前記登録データとは別に複数の参照データを用意し、すべての登録データと参照データの組について照合度を計算し、縦が登録データに対応し、横が参照データに対応する行列の各要素に当該各照合度が配置された相互相関テーブルを生成する登録データ参照データ相互相関テーブル生成手段と、
    照合データと参照データの照合度を計算し、当該照合度を要素とする一次元の照合データベクトルを生成する照合データ参照データ照合度計算手段と、
    該照合データ参照データ照合度計算手段にて生成された照合データベクトルと前記相互相関テーブルの各行とからそれぞれ一部の照合度を含む部分波形を切り出してマッチングを行い、最もマッチしている行の登録データを選択する登録データ選択手段と、
    該登録データ選択手段にて選択された登録データと照合データの照合度を計算する登録データ照合データ照合度計算手段と、
    該登録データ照合データ照合度計算手段にて計算された照合度を予め定められた閾値と比較して、前記照合データが登録データのどれに当たるかを決定する認証手段と、
    を備え、
    前記認証手段にて前記照合データが登録データのどれに当たるかを決定することができなかった場合に、前記登録データ選択手段が前記照合データベクトルと前記相互相関テーブルの各行とからそれぞれ前回マッチングの対象とした部分波形が拡張された部分波形を切り出してマッチングを行って最もマッチしている行の登録データを選択し、前記登録データ照合データ照合度計算手段が当該選択された登録データと照合データの照合度を計算し、前記認証手段が当該計算された照合度を予め定められた閾値と比較して前記照合データが登録データのどれに当たるかを決定することを、前記照合データが登録データのどれに当たるかを決定することができるまで繰り返す、
    ことを特徴とする1対N認証装置。
  4. コンピュータを用いて照合データが複数(N個。Nは2以上の自然数)の登録データのどれに当たるかを決定する1対N認証方法であって、
    前記登録データとは別に複数の参照データを用意し、すべての登録データと参照データの組について照合度を計算し、縦が登録データに対応し、横が参照データに対応する行列の各要素に当該各照合度が配置された相互相関テーブルを生成する登録データ参照データ相互相関テーブル生成ステップと、
    照合データと参照データの照合度を計算し、当該照合度を要素とする一次元の照合データベクトルを生成する照合データ参照データ照合度計算ステップと、
    該照合度計算ステップにて計算された生成された照合データベクトルと前記相互相関テーブルの各行とからそれぞれ一部の照合度を含む部分波形を切り出してマッチングを行い、最もマッチしている行の登録データを選択する登録データ選択ステップと、
    登録データ選択ステップにて選択された登録データ登録データと照合データの照合度を計算する登録データ照合データ照合度計算ステップと、
    該登録データ照合データ照合度計算ステップにて計算された照合度を予め定められた閾値と比較して、当該照合データが登録データのどれに当たるかを決定する認証ステップと
    前記認証ステップにて前記照合データが登録データのどれに当たるかを決定することができなかった場合に、前記照合データベクトルと前記相互相関テーブルの各行とからそれぞれ前回マッチングの対象とした部分波形が拡張された部分波形を切り出してマッチングを行って最もマッチしている行の登録データを選択し、当該選択された登録データと照合データの照合度を計算し、当該計算された照合度を予め定められた閾値と比較して前記照合データが登録データのどれに当たるかを決定することを、前記照合データが登録データのどれに当たるかを決定することができるまで繰り返す拡張ステップと、
    を備えることを特徴とする1対N認証方法。
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