JP5495265B2 - 競合制御システム、サーバ及び競合制御プログラム - Google Patents

競合制御システム、サーバ及び競合制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、競合制御システム、サーバ及び競合制御プログラムに関し、例えば、IMS(IP Multimedia Subsystem)に規定されているiFC(Initial Filter Criteria)を拡張して、複数のAS(Application Server)に対して動作制御を行う競合制御システム、サーバ及び競合制御プログラムに適用し得るものである。
近年、例えばインターネットと携帯電話ネットワークとを融合させてユビキタスな無線アクセスを許容し、品質の高いマルチメディアサービスを提供する新しいネットワークが提案されている。この新しいネットワークを実現する技術は、例えばIMS標準化技術として規定されている。
IMS標準では、ユーザを収容/制御するS−CSCF(Serving−Call/Session Control Function)と、アプリケーションサービスを提供するASと、複数のASに対してコントロールするSCIM(Service Capability Interaction Manager)によって呼処理サービスを行うモデルが提起されている。
図2は、非特許文献1の図5.1.1に示されるIMS標準網の構成図である。また、図3は、複数のASに対して起動制御を行うIMS標準化技術を示すシーケンスである。ここでは、ユーザ発信からAS起動を行う手順を説明する。
まず、ユーザ1は、S−CSCF2に対してサービス起動要求を送信する(ステップS1)。S−CSCF2は、ユーザ1からのサービス起動要求を受信すると、iFC分析を行う(ステップS2)。
ここで、iFC(フィルタ判断基準)とは、それぞれのユーザ1に対して提供するサービスを決定するためのサービス決定基準をいう。また、iFC分析とは、ASを起動するために、複数のiFCを優先度(Priority)に従って順次判断する動作をいう。
例えば、ユーザ登録を行う際に、図2に示すHSS(Home Subscriber Server)には、ユーザに関する情報であるユーザプロファイルが保持される。ユーザ登録処理の際に、S−CSCFは、HSSからユーザプロファイルを取得する。そして、図4に示すように、ユーザプロファイル51はiFCを含むものである。
図4に示すように、ユーザプロファイル51には、複数のiFC#1〜iFC#3を設定することができる。これは、iFCは、ユーザ管理者が、ユーザとの間のサービス契約により設定されるものであるからである。つまり、iFCが設定されていることがサービス契約をしていることを示し、設定されていないことがサービス契約をしていないことを示す。
また、図4に示すように、iFC52は、優先度(Priority)521、トリガーポイント522、AS(アプリケーションサーバ)523に関する情報を含むものである。
優先度(Priority)521は、ASの起動順序を示すものであり、他のASとの関係からシステム一意に決定されるものである。また、この優先度(Priority)は、例えばシステム設計者により定義されるものである。
トリガーポイント522には、ASを起動する条件であるサービスポイントトリガーが記載されており、例えばサービス提供者により定義されるものである。このサービスポイントトリガーには、AS起動条件として、例えば、Request URI、SIPメソッド、SIPヘッダ、セッション条件、セッション記述などが記載されている。
AS523には、起動するASに関する情報が記載される。例えば、SIP URI、デフォルト処理、サービス情報等が記載される。
S−CSCF2は、最初のサービス起動要求(ini−Request)を受信すると、その直後に当該ユーザのユーザプロファイルに含まれる各iFCのトリガーポイント522を参照して、今回のサービス起動要求と条件が一致するサービスポイントトリガーがあるか否かを検索し、トリガーヒットした場合にはAS(#1)3に対して、サービス起動要求を転送する(ステップS3、S4)。
サービス起動要求を受信したAS(#1)3は起動し、ユーザ1に対してサービス提供動作を行う(ステップS5)。
そして、AS(#1)3は、サービス提供動作を実施すると、S−CSCF2に対してサービス起動要求を送信する(ステップS6)。
S−CSCF2は、サービス起動要求を受信すると、再度、上記と同様にしてiFC分析を行う(ステップS7)。このとき、S−CSCF2は、iFC52の優先度(Priority)を判定して、高いものから順にサービス起動要求を行う(ステップS8)。
ここでは、次に優先度(Priority)が高いAS(#2)4に対してサービス起動要求を転送し(ステップS9)、AS(#2)4がユーザ1に対してサービス提供動作を実施し(ステップS10)、サービス提供実施後、AS(#2)4はS−CSCF2に対してサービス起動要求を送信する(ステップS11)。
上記のように、一連の動作において、複数のASが起動する場合、同時に起動してよいかどうかの判断が必要となる。これを競合判断処理という(ステップS12)。そして、複数のASの関係が排他である場合、一方を起動させないようにすることが必要となる。これを競合動作(競合回避動作)という。
従来、IMS標準化技術では、ASの競合判断処理及び競合動作については、SCIMにて実現することが規定されている。
3GPP(Third Generation Partnership Project)技術仕様、"3GPP TS 23.218 V8.4.0(2008-12)" 3GPP(Third Generation Partnership Project)技術仕様、"3GPP TS 29.228 V8.6.0(2009-09)"
しかしながら、IMS標準ではSCIMのアーキテクチャを明確にしておらず、定義が曖昧である。また、SCIMといったコンポーネントを実装する必要があるため、機器増加に伴うコスト高や煩雑な保守運用が必要になることが懸念される。
そこで、SCIMを利用せず、iFC判定機能により複数ASの競合回避処理を行うことが望まれている。
ここでは、iFC判定機能による複数ASの競合回避処理を実現する以下の2つのケースを考察する。
case1;AS(#1)が起動する場合、AS(#2)は起動してはいけない。
case2:AS(#2)が起動する場合、AS(#1)は起動してはいけない。
図5は、case1の場合の競合回避処理を説明する説明図である。case1では、最初のiFC分析し(ステップS2)、AS(#1)3が起動する。このとき、AS(#1)3は、自身が起動していることを信号上(例えばHistory−Info等)に記録したサービス起動要求をS−CSCF2に送信する方法が考えられる(ステップS13)。これにより、S−CSCF2は、次に行うAS(#2)4のiFC分析にて、AS(#1)3の起動有無を判断することが可能である。例えば、図5の「iFC−2」の(A)の部分にAS(#1)3が起動していることが記録されているので、S−CSCF2は、サービス起動要求をAS(#2)4に送信しないようにできる(ステップS14)。
図6は、case2の場合の競合回避処理を説明する説明図である。case2では、AS(#2)4の起動有無を判断する前にAS(#1)3が起動してしまうため、case1のように信号上での判断を行うことができない。そこで、「iFC−2」のトリガーポイントと背反する内容を「iFC−1」のトリガーポイント(図6の「iFC−1」の(A)参照)に記載することが考えられる。
しかしながら、上記の方法には以下のような2つの課題が生じ得る。図7は、課題を説明する説明図である。
1つ目は、AS(#2)4の起動条件がAS(#1)3の起動条件と同様である場合である。例えば、図7(B)では、AS(#1)3を起動させる「iFC−1」において、サービスポイントトリガー(SPT)に記載されている条件が、SPT1は「条件がa」とし、SPT2は「条件がaではない」としている。またAS(#2)4を起動させる「iFC−2」のSPT1は「条件がa」としている。この場合、記述が背反となるため、正常に動作することができない。
2つ目は、AS(#2)4を契約していない場合である(図7(C)の(b)参照)。例えば、図7(C)では、「iFC−1」のSPT1は「条件がa」とし、SPT2は「条件がbではない」としているが、「iFC−2」の設定がない場合である。この場合、AS−2は起動しない条件であるにも関わらずAS(#1)3が起動しなくなってしまう。
そこで、本発明は、これら競合処理での課題を解決したiFC拡張による競合調停するための制御を行う競合制御システム、サーバ及び競合制御プログラムを提供する。
かかる課題を解決するために、第1の本発明の競合制御システムは、一連の動作において同時期に複数のサーバが起動する競合動作の調停を行う競合制御システムであって、(1)ユーザにサービスを提供するサーバを起動させる起動順序を示す優先度が付されたものであって、それぞれのサーバを起動させるサーバ起動条件を有する複数のサービス決定基準を保持するサービス決定基準保持手段と、(2)サーバ起動要求を受信すると、優先度の高いサービス決定基準から順に、サーバ起動要求がサーバ起動条件を満たすか否かを判断するサーバ起動条件判断手段と、(3)サーバ起動条件判断手段によりサーバ起動条件を満たすと判断されると、これをトリガーとして、当該サービス決定基準のサーバに対してサーバ起動要求を送信するセッション処理手段とを備え、サーバ起動条件判断手段が、今回のサービス決定基準とは異なる他のサービス決定基準のサーバ起動条件を参照して、競合するサーバのうち起動させるべきサーバを判断する競合調停判断部を有することを特徴とする。
第2の本発明のサーバは、一連の動作において同時期に複数のサーバが起動する競合動作の調停を行う競合制御を行うサーバであって、(1)ユーザにサービスを提供するサーバを起動させる起動順序を示す優先度が付されたものであって、それぞれのサーバを起動させるサーバ起動条件を有する複数のサービス決定基準を保持するサービス決定基準保持手段と、(2)サーバ起動要求を受信すると、優先度の高いサービス決定基準から順に、サーバ起動要求がサーバ起動条件を満たすか否かを判断するサーバ起動条件判断手段と、(3)サーバ起動条件判断手段によりサーバ起動条件を満たすと判断されると、これをトリガーとして、当該サービス決定基準のサーバに対してサーバ起動要求を送信するセッション処理手段とを備え、サーバ起動条件判断手段が、今回のサービス決定基準とは異なる他のサービス決定基準のサーバ起動条件を参照して、競合するサーバのうち起動させるべきサーバを判断する競合調停判断部を有することを特徴とする。
第3の本発明の競合制御プログラムは、一連の動作において同時期に複数のサーバが起動する競合動作の調停を行う競合制御プログラムであって、ユーザにサービスを提供するサーバを起動させる起動順序を示す優先度が付されたものであって、それぞれのサーバを起動させるサーバ起動条件を有する複数のサービス決定基準を保持するサービス決定基準保持手段を備えるコンピュータを、(1)サーバ起動要求を受信すると、優先度の高いサービス決定基準から順に、サーバ起動要求がサーバ起動条件を満たすか否かを判断するサーバ起動条件判断手段、(2)サーバ起動条件判断手段によりサーバ起動条件を満たすと判断されると、これをトリガーとして、当該サービス決定基準のサーバに対してサーバ起動要求を送信するセッション処理手段として機能させるものであり、サーバ起動条件判断手段が、今回のサービス決定基準とは異なる他のサービス決定基準のサーバ起動条件を参照して、競合するサーバのうち起動させるべきサーバを判断することを特徴とする。
本発明によれば、iFCを拡張することで、複数のAS起動に対する競合分析を実現することができる。
実施形態のネットワークの全体構成の概略を示す構成図である。 IMS標準網の構成を示す構成図である。 複数のASに対して起動制御を行うIMS標準化技術を示すシーケンスである。 iFCの構成を説明する説明図である。 iFCを利用して競合処理を回避するcase1の場合の処理を説明する説明図である。 iFCを利用して競合処理を回避するcase2の場合の処理を説明する説明図である。 iFCを利用して競合を回避する場合に生じ得る課題を説明する説明図である。 実施形態のS−CSCFの機能を説明するブロック図である。 実施形態のiFCの構成及び競合調停判断部の処理を説明する説明図である。 実施形態のネットワークにおけるセッション処理の全体シーケンスと、「iFC−1」及び「iFC−2」の構成例を示す説明図である。
(A)主たる実施形態
以下では、本発明の競合制御システム、サーバ及び競合制御プログラムの実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(A−1)実施形態の構成
(A−1−1)全体構成
図1は、実施形態のネットワーク10の全体構成の概略を示す全体構成図である。図1において、実施形態のネットワーク10は、ユーザ端末1、S−CSCF2、AS(#1)3、AS(#2)4、HSS5、P−CSCF6などを少なくとも有して構成される。
ユーザ端末1は、ユーザが利用する端末である。ユーザ端末1は、通信機能を有する様々なデバイスを広く適用することができ、例えば、携帯電話機、PDA等の携帯端末、無線通信機能を有するパーソナルコンピュータ等を適用することができる。ユーザ端末1は、P−CSCF6にアクセスしてネットワーク通信を行う。
P−CSCF6は、アクセスしてきたユーザ端末1とネットワーク10との間に介在するものである。P−CSCF6は、ユーザ端末1とネットワーク10との間で授受される信号を転送する。
HSS5は、ユーザ情報を保持するものである。HSS5は、例えば、ユーザに提供するマルチメディアサービスに関するユーザプロファイル情報(例えば、サービス契約情報等)、ユーザ端末1の位置情報、セキュリティ情報(例えば認証、許可情報等を含む情報)等を有する。HSS5は、例えば、IMS標準技術で規定されているユーザ端末1の登録処理を行い、上記に例示したユーザ情報を有している。
AS(#1)3、AS(#2)4は、所定のサービスを提供するアプリケーションサーバである。
S−CSCF2は、セッション処理を行うものである。S−CSCF2は、ユーザ端末1からサービス起動要求を受けると、そのiFC分析を行い、当該ユーザのユーザプロファイルに含まれているiFCを用いて、トリガーポイントに記載されている条件と一致する場合には、これをサーバ起動のトリガーとして(すなわちサービスを提供するトリガーとして)、そのiFCのASに対してサービス起動要求を行うものである。
図8は、S−CSCF2における機能を示すブロック図である。図8に示すように、S−CSCF2が有する機能としては、ユーザプロファイル取得・保持部21、セッション制御部22、iFC分析部23がある。
ユーザプロファイル取得・保持部21は、HSS5からユーザのユーザプロファイルを取得し、ユーザプロファイルを保持するものである。ユーザプロファイルを取得するタイミングや取得する方法は、特に限定されるものではなく、種々のタイミングや取得方法を広く適用することができ、IMS標準化技術を適用することができる。例えば、ユーザ端末1の登録処理の際に、ユーザプロファイル取得部21は、HSS5から当該ユーザのユーザプロファイルをダウンロードして取得する方法等を適用することができる。
セッション制御部22は、受信したリクエストに応じてセッション処理を制御するものである。セッション制御プロトコルは、特に限定されるものではないが、例えば、SIP(Session Initiative Protocol)等を適用することができる。また、セッション制御部22は、iFC分析部23により、受信したリクエストがトリガーポイントとヒットしたiFCのASに対してサービス起動要求を送信する。
iFC分析部23は、サービス起動要求を受信すると、ユーザプロファイル取得部21が取得したユーザプロファイルに含まれている1又は複数のiFCを用いてiFC分析を行うものである。また、iFC分析部23は、iFC分析処理において、一連の動作で複数のASに対して起動を要求する場合の競合判断処理を行う競合調停判断部231を有する。
競合調停判断部231は、iFCのトリガーポイントに記載されているAS間の関連性情報を参照して、競合する複数のASのうち、起動すべきASを判断するものである。この実施形態では、iFCのトリガーポイントには、AS間の関連性を示す情報がAS起動の条件として記載されている。競合調停判断部231は、このトリガーポイントに記載されているAS間の関連性情報に基づき、当該iFCより優先度(Priority)が低い他のiFCのトリガーポイントも参照しながら、競合判断処理を行う。
(A−1−2)iFCの構成について
iFC(サービス決定基準ともいう)は、例えばXML(Extensible Markup Language)により記述されて構成されたものである。iFCの主な構成は、例えば図4に例示する構成と同じである。つまり、iFC52は、サーバ起動順序を示す優先度(Priority)521、サーバ起動条件であるサービスポイントトリガー(SPT)が記述されたトリガーポイント522、起動するASに関連する情報を示すAS(アプリエーションサーバ)523を有する。
S−CSCF2において、iFC分析部23は、iFC52を、先頭から読み下ろしながら逐次解釈し、iFC分析を行う。そのため、iFC分析部23は、優先度(Priority)の高いiFC52から順に判断する。
この実施形態では、Priority0が最も優先度が高く、Priority1、2、…の順に低くなるものとする。例えば、AS(#1)3を起動させる「iFC−1」の優先度が「Priority0」であり、AS(#2)4を起動させる「iFC−2」の優先度が「Priority1」である場合、iFC部23は、「AS(#1)3」→「AS(#2)4」の順でiFC分析を行う。
つまり、iFC分析部23が、AS(#1)3の「iFC−1」を判断している時点では、AS(#2)4が起動するどうかの判断をすることができない。
そこで、この実施形態では、iFC分析処理において、複数のAS間の関連性を判断することができるようにする。例えば、AS(#1)3とAS(#2)4とが競合関係である場合、AS(#1)3の「iFC−1」を判断しているときに、AS(#2)4の「iFC−2」を判断できるようにする。
図9は、この実施形態のiFCの構成及び競合調停判断部231の処理を説明する説明図である。ここでは、XMLを拡張して、iFCの記述において、AS間で関連性を持たせられるようにする場合を例示する。
図9では、3台のAS間の関係性を判断する場合を例示する。「iFC−1」はAS(#1)を起動させるものであって優先度はPriority0とする。また、「iFC−2」はAS(#2)を起動させるものでありPriority1であり、「iFC−3」はAS(#3)を起動させるものでありPriority2とする。
図9に例示する各iFCのトリガーポイント(TriggerPoint)に設定されているサービスポイントトリガー(SPT)には、XML拡張記述により、他のiFCのトリガーポイントに設定されているサービスポイントトリガーを参照することが条件として設定されている(図9のP1)。
例えば、「iFC−1」のサービスポイントトリガー(SPT)として3個の条件が設定されており、「SPT1」は、受信したRequestが発信ini−INVITEであることを条件とし、「SPT2」は、Priority=1の「iFC−2」のトリガーポイントでないこと(すなわちサーバ起動条件であるSPTを満たしていないこと)を条件とし、「SPT3」は、Priority=2の「iFC−3」のトリガーポイントでないことを条件とする。
このように、サービスポイントトリガー(SPT)に、参照したいトリガーポイント(TP)のiFCの優先度(Priority)を設定しておくことで、競合調停判断部231は、Priorityを位置情報として他のiFCのトリガーポイントを参照し、その参照先のトリガーポイントの条件を満たしているか否かを判断することができる。
これにより、例えば、AS(#1)3の「iFC−1」の判断時に、AS(#2)4が起動するかどうかを事前に確認することができる。つまり、AS(#2)4が起動する場合には、AS(#1)3を起動させないようにすることができ、逆に、AS(#2)4が起動しない場合に、AS(#1)3を起動させることができる。
例えば、XMLには、様々な拡張が提案されており、その中でXPath拡張を利用することで、構文中を再帰的に参照することができる。
このとき、次の点に留意する。例えば、図9に例示する「iFC−3」のトリガーポイントには、対応するPriorityのiFCが存在しないことを条件としている。この場合、当該条件は「False」として取り扱う(図9のP3)。
また例えば図9に例示する「iFC−2」のトリガーポイントには、Priority=2を参照することをサービスポイントトリガーとしている(「SPT3」)。「iFC−1」の判断時に、参照先として「iFC−2」のトリガーポイントを含め判断する(図9のP2)。
しかし、「AS(#1)」→「AS(#2)」→「AS(#1)」→「AS(#2)」→…といった無限ループを起こす可能性があることである。そのため、参照先iFCのPriorityが自iFCより高い場合、参照する記述をしてはならないルール付けが必要である(図9のP4)。
(A−2)実施形態の動作
次に、この実施形態のS−CSCF2における競合制御処理の動作を、図面を参照しながら説明する。
図10は、ネットワーク10におけるセッション処理の全体シーケンスと、「iFC−1」及び「iFC−2」の構成例を示す説明図である。
なお、ユーザ端末1の登録処理は、例えばIMS標準化技術に規定されている処理により、既に行われているものとする。そのため、ユーザに提供するサービス契約はユーザとユーザ管理者等との間でなされており、そのサービス契約に関する情報がユーザプロファイル情報に含まれている。つまり、iFC(サービス決定基準)も、ユーザプロファイル情報に含まれているものとする。
まず、ユーザ端末1は、P−CSCF6にアクセスしてネットワーク10との接続を開始する。また、ユーザ端末1は、最初のサービス起動要求(ini−Request)をS−CSCF2に送信する(ステップS101)。
S−CSCF2は、ユーザ端末1から最初のサービス起動要求を受信すると、HSS5から取得したユーザプロファイル情報に含まれる当該ユーザのiFC(サービス決定基準)を用いて、iFC分析を行う(ステップS102)。
ここで、S−CSCF2のiFC分析部23は、優先度が最も高いPriority0のiFCから分析を実施する。また、Priority0の「iFC−1」は、図10に例示するように、2つのサービスポイントトリガー(SPT)が設定されている。1つ目のSPTは、INVITEを受信したことを条件としており、2つ目のSPTは、Priority=1の「iFC−2」のトリガーポイントでないこと(AS(#2)が起動しないこと)である。
iFC分析部23は、受信したサービス起動要求がINVITEメッセージであり、1つ目のSPTの条件に該当するためTrueとなる(図10(A)参照)。
次に、2つ目のSPTは、AS(#2)4が起動するならば、AS(#1)3が起動しないことを示すため、AS(#2)4が起動する場合に、他のiFCの結果がTrueとなるため、結果は排他として扱うように、例えばCondition Negated=1とする(図10(B)参照)。
iFC分析部23は、他のiFCの中に参照すべき位置情報としてPriority=1が設定されているので(図10(C)参照)、このPriority1の「iFC−2」のトリガーポイントを参照する(図10(D)参照)。
図10(E)の例の場合、「iFC−2」のSPTには、INVITEを受信したことを条件とすることが設定されているから、AS(#2)4の起動条件に合致する。他のiFCである「iFC−2」のSPTはTrueとなるため、「iFC−1」の2つ目のSPT結果はFalseとして扱う。
つまり、「iFC−1」については、1つ目のSPTはTrue、2つ目のSPTはFalseであるため、iFC分析部23は、Priority=0のサーバ起動条件に該当しないと判断され、AS(#1)3は起動しない(ステップS103)。
そして、iFC分析部23は、次に優先度の高いPriority=1の「iFC−2」を用いてiFC分析を行う(ステップS104)。
「iFC−2」のSPTは、INVITEを受信することであり、AS(#2)4の起動条件に合致するから、AS(#2)4を起動するために、セッション制御部22は、AS(#2)4に対してサービス起動要求を送信する(ステップS105)。
AS(#2)4は、自身が起動していることを信号上(例えばHistory−Info等)に記録したサービス起動要求をS−CSCF2に送信する。これにより、S−CSCF2に対して、AS(#2)4が起動していることを認識させることができる(ステップS106)。
例えば、図7(B)で例示したように、複数のASのサーバ起動条件が同じであり、条件違背で複数のASが競合動作をしてしまう場合でも、上記のような処理を行うことにより、これを解消することができる。
また、図7(C)で例示したように、他のASが起動していないことが条件となっている場合に、その他のASのサービスをユーザが契約していないために、当該ASを起動させることができないときでも、次のような処理により解消することができる。
この場合、図10を用いて説明すると、「iFC−2」が設定されていない場合である。
S−CSCF2が、ユーザ端末1からサーバ起動要求を受信すると(ステップS101)、優先度が最も高いPriority=0の「iFC−1」を用いてiFC分析を行う(ステップS102)。
このとき、iFC分析部23は、「iFC−1」のトリガーポイントの2つ目のSPTが、Priority=1を参照する旨であるから、Priority=1を辿って「iFC−2」のトリガーポイントを参照する。
しかし、「iFC−2」が設定されていないから、iFC分析部23は、Falseとして扱う。すなわち、他のiFCである「iFC−2」のSPTはTrueとなるため、「iFC−1」の2つ目のSPT結果はFalseとして扱う。
つまり、「iFC−1」については、1つ目のSPTはTrue、2つ目のSPTもTrueとなるため、iFC分析部23は、Priority=0のサーバ起動条件に該当すると判断する。
そして、AS(#1)3を起動するために、セッション制御部22は、AS(#1)3に対してサービス起動要求を送信する(ステップS105)。
なお、AS(#1)3は、自身が起動していることを信号上(例えばHistory−Info等)に記録したサービス起動要求をS−CSCF2に送信する。これにより、S−CSCF2に対して、AS(#1)3が起動していることを認識させることができる。
(A−3)実施形態の効果
以上のように、実施形態の競合制御方式によれば、以下の効果により、コスト及び保守性の向上が期待できる。
実施形態によれば、SCIMを必要としないのでコストを抑えることができ、iFCの記述を行うだけでASの競合判定を可能とする。
また、実施形態によれば、iFCの拡張となるが、XML記述を逸脱しないため、S−CSCFへの影響は少ない。
さらに、実施形態によれば、新規AS追加時はiFCの変更を行うのみで対応が可能である。
(B)他の実施形態
上述した実施形態では、iFCを拡張することでのSCIMによらない競合方式を説明したが、本発明とSCIMを連携させることで、さらに細かな競合処理(競合回避処理)を実現することができる。AS起動の有無判定はiFC分析機能として行い、AS起動後のAS間やり取りを必要とする制御はSCIMにて実現という機能分離が可能となる。
また、現在の固定電話では多数のサービスが提供されている。それらサービスをNGN網に巻取るとした場合、既存交換システムの実施しているサービス制御と同等のAS制御が必要となる。それを実現するために本発明は非常に有効である。
1…ユーザ端末(UE)、2…S−CSCF、3…AS(#1)、4…AS(#2)、
10…ネットワーク、21…ユーザプロファイル取得・保持部、
22…セッション制御部、23…iFC分析部、231…競合調停判断部。

Claims (5)

  1. 一連の動作において同時期に複数のサーバが起動する競合動作の調停を行う競合制御システムであって、
    ユーザにサービスを提供するサーバを起動させる起動順序を示す優先度が付されたものであって、それぞれのサーバを起動させるサーバ起動条件を有する複数のサービス決定基準を保持するサービス決定基準保持手段と、
    サーバ起動要求を受信すると、上記優先度の高い上記サービス決定基準から順に、上記サーバ起動要求が上記サーバ起動条件を満たすか否かを判断するサーバ起動条件判断手段と、
    上記サーバ起動条件判断手段により上記サーバ起動条件を満たすと判断されると、これをトリガーとして、当該サービス決定基準のサーバに対してサーバ起動要求を送信するセッション処理手段と
    を備え、
    上記サーバ起動条件判断手段が、今回のサービス決定基準とは異なる他のサービス決定基準の上記サーバ起動条件を参照して、競合するサーバのうち起動させるべきサーバを判断する競合調停判断部を有する
    ことを特徴とする競合制御システム。
  2. 上記各サービス決定基準の上記サーバ起動条件は、当該サービス決定基準よりも優先度の低い他のサービス決定基準の上記サーバ起動条件を参照することを条件としており、
    上記競合調停判断部が、上記他のサービス決定基準の上記サーバ起動条件を満たしておらず、今回のサービス決定基準の上記サーバ起動条件を満たしている場合に、今回のサービス決定基準のサーバを起動すべきサーバと判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の競合制御システム。
  3. 上記各サービス決定基準の上記サーバ起動条件が、XMLの拡張により記述されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の競合制御システム。
  4. 一連の動作において同時期に複数のサーバが起動する競合動作の調停を行う競合制御を行うサーバであって、
    ユーザにサービスを提供するサーバを起動させる起動順序を示す優先度が付されたものであって、それぞれのサーバを起動させるサーバ起動条件を有する複数のサービス決定基準を保持するサービス決定基準保持手段と、
    サーバ起動要求を受信すると、上記優先度の高い上記サービス決定基準から順に、上記サーバ起動要求が上記サーバ起動条件を満たすか否かを判断するサーバ起動条件判断手段と、
    上記サーバ起動条件判断手段により上記サーバ起動条件を満たすと判断されると、これをトリガーとして、当該サービス決定基準のサーバに対してサーバ起動要求を送信するセッション処理手段と
    を備え、
    上記サーバ起動条件判断手段が、今回のサービス決定基準とは異なる他のサービス決定基準の上記サーバ起動条件を参照して、競合するサーバのうち起動させるべきサーバを判断する競合調停判断部を有する
    ことを特徴とするサーバ。
  5. 一連の動作において同時期に複数のサーバが起動する競合動作の調停を行う競合制御プログラムであって、
    ユーザにサービスを提供するサーバを起動させる起動順序を示す優先度が付されたものであって、それぞれのサーバを起動させるサーバ起動条件を有する複数のサービス決定基準を保持するサービス決定基準保持手段を備えるコンピュータを、
    サーバ起動要求を受信すると、上記優先度の高い上記サービス決定基準から順に、上記サーバ起動要求が上記サーバ起動条件を満たすか否かを判断するサーバ起動条件判断手段、
    上記サーバ起動条件判断手段により上記サーバ起動条件を満たすと判断されると、これをトリガーとして、当該サービス決定基準のサーバに対してサーバ起動要求を送信するセッション処理手段
    として機能させるものであり、
    上記サーバ起動条件判断手段が、今回のサービス決定基準とは異なる他のサービス決定基準の上記サーバ起動条件を参照して、競合するサーバのうち起動させるべきサーバを判断することを特徴とする競合制御プログラム。
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