JP5494664B2 - 項目配置決定装置、項目配置決定方法、項目配置決定プログラム、評価装置、評価方法、および評価プログラム - Google Patents

項目配置決定装置、項目配置決定方法、項目配置決定プログラム、評価装置、評価方法、および評価プログラム Download PDF

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Description

本発明は、アミノ酸を少なくとも含む複数の項目(具体的には臨床検査項目)の測定値に関する測定結果をグラフで出力する際の、複数の項目の名称の当該グラフにおける配置を決定する項目配置決定装置、項目配置決定方法および項目配置決定プログラムに関するものである。
近年の技術発展により、ゲノム、トランスクリトーム、プロテオーム、メタボロームなど、生体内での様々な状態についての研究が進められている。そして、これまで医療機関で一般的に測定されてきた検査マーカーだけではなく、これらの研究の発展により新しく開発された遺伝子多型、遺伝子発現プロファイリング、蛋白質プロファイリング、代謝物プロファイリングといったマーカーも、臨床の現場に応用されるようになってきている。そのため、このような新しく開発されたマーカーのデータを臨床の現場で解り易い形態で表示・表現する方法の開発が重要である。
ここで、メタボロームによる臨床マーカー研究における主要な代謝物として、アミノ酸が挙げられる。アミノ酸代謝が糖代謝や脂質代謝などと密接に関係していることや、体内での様々な変化がアミノ酸代謝に影響を及ぼすことは知られている。また、アミノ酸の代謝物プロファイリングは生態状態を反映していると考えられている。例えば、肝疾患、腎疾患、先天性代謝異常などの様々な疾患におけるアミノ酸プロファイルの変化が報告されており、アミノ酸の代謝物プロファイリングにはそのような疾患の診断や病態の把握への応用可能性がある。
ただし、血液や尿などの生体試料から代謝物などを測定し、これを診断や治療指針の材料として使用する場合には、生体状態を、単一のデータのみで判断するのではなく、多くのデータから読み取り、判断することが重要である。例えば、主要な代謝物であるアミノ酸では、肝硬変患者において、その重篤度とともにLeu、Val、Ileが相対的に低下し且つそれと同時にTyrやPheが相対的に増加することが知られている。そのため、必ずしも単一のアミノ酸のみを観察することが診断上有用であるとは限らず、複数のアミノ酸を同時に観察してそれらのバランスから患者の状態を把握することが臨床上有用である。言い換えると、個別の1つ1つのアミノ酸を視るだけではなく多くのアミノ酸の生体中の濃度を同時に視て、しかもアミノ酸の濃度の絶対的な値だけを視るのではなく複数のアミノ酸を相対的且つ総合的に視ることで、生体状態を把握することが重要となる。
そこで、臨床マーカーや検査マーカーの視覚化に関する従来技術として、特許文献1や特許文献2が挙げられる。
特許文献1には、血液検査や生化学検査の検査データの推移を上基準値および下基準値と伴に折れ線グラフで表示する、医療検査データのグラフ表示方法に関する技術が開示されている。これにより、少数の検査データの基準値に対する異常や時系列的変化による異常の検出が容易になる。
さらに、特許文献2には、一般的な臨床検査データを性、年齢等の条件で分類して統計処理し、この統計処理されたデータを基にして、性、年齢別の標準化検査値を生成し、これに被検査者個人の臨床検査データを重ねたグラフを生成し、それを印刷した、臨床検査データの可視化表現シートに関する技術が開示されている。特に、特許文献2には、複数の検査項目のうち相互に関係のあるもの(検査値が相関関係をもつもの)をグラフの隣接した位置に配置することで情報の可視化による効果を高めることができると記載されている(特許文献2の請求項9や段落[0026]参照)。これにより、経年的な性別且つ年齢別の生理的変化からの異なる検査値において、これらの条件を組み合わせて複合的なデータとして把握することが困難であった臨床検査データを、経験の浅い者や受診者にも、検査値から臨床検査データが健康基準範囲であるか否かを示しているものであるかの判断を容易にすることができる。
特許第3408216号公報 特開2006−107511号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、多くの検査項目および軸ラベルがある場合に、これらの項目および軸ラベルを、項目間および軸ラベル間の相互関係を含めて同時かつ正確に視認させることは難しい、という問題点がある。
また、特許文献2に開示されている技術はあくまで一般臨床検査項目を対象とするものであり、特許文献2では検査項目間の相互の関係を既存の知見や観点に基づいて設定している。また、特許文献2には、相関関係をもつ検査項目をグラフの隣接した位置に配置すると記載されているだけで、このような配置を実現するための具体的な配置の方法やアルゴリズムについては記載されていない。特に、特許文献2には、メタボローム解析で見出されるような新規な項目間の相関性の強弱に基づいて項目間の最適な配置を決定するアルゴリズムや、グラフ化で意図された観点から視た項目間の相関性の強弱に基づいて項目間の最適な配置を決定するアルゴリズムについては記載されていない。
そのため、特許文献2では、メタボローム解析で見出されるような新規な項目間の相関性の有無や、グラフ化で意図される複数の異なる観点(例えば、アミノ酸間の相関性についても、物理化学的性質による観点、生体状態の変動からの観点、代謝経路の類似性からの観点、臨床医学的な観点など多様な観点)に基づいた項目間の相関性の有無は自明ではなく、ゆえに、特許文献2に記載の技術を、アミノ酸のような日常的に測定されているわけではない検査項目に対して適用することは困難である、という問題点がある。
また、特許文献2には、グラフの一部分における検査項目の配置について記載されているが、グラフ全体における検査項目の配置及びその最適化については記載されていない。そのため、特許文献2に記載の技術では、グラフ全体において複数の検査項目の配置を最適化することは困難である、という問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、アミノ酸を少なくとも含む複数の項目の配置をグラフ全体において最適化することができ、その結果、アミノ酸の特徴やアミノ酸濃度データベースに立脚した項目間の相互関係や全体的な傾向を同時かつ正確に視認させることができる項目配置決定装置、項目配置決定方法および項目配置決定プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる項目配置決定装置は、アミノ酸を少なくとも含む複数の項目の測定値に関する測定結果をグラフで出力する際の、前記項目を一意に識別するための複数の項目識別情報の当該グラフにおける配置を決定する、制御部を備えた項目配置決定装置であって、前記制御部は、前記項目間の関係の近さの度合いに関する予め定義された近縁度を、当該近縁度の算出に必要な予め取得したデータに基づいて、前記項目の組み合わせごとに算出する近縁度算出手段と、前記近縁度算出手段で算出した複数の前記近縁度を、前記配置の決定に適用可能な所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出する配置算出手段と、を備えたこと、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定装置は、前記に記載の項目配置決定装置において、前記項目を予め設定した複数の変数からなるベクトルで定義し、前記近縁度を前記ベクトル間の距離で定義した場合、前記近縁度算出手段は、前記ベクトル間の前記距離を、予め取得した各々の前記変数の値に関する変数データに基づいて、前記ベクトルの組み合わせごとに算出し、前記配置算出手段は、前記近縁度算出手段で算出した複数の前記距離を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定装置は、前記に記載の項目配置決定装置において、前記ベクトルは、前記アミノ酸の物理化学的特性、代謝生化学的特性、臨床医学的特性、生物学的特性その他の前記アミノ酸の特性を前記変数とするものであり、前記変数の値は前記特性の値であること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定装置は、前記に記載の項目配置決定装置において、前記ベクトルは、予め設定した疾患を前記変数とするものであり、前記変数の値は、前記疾患に対する前記アミノ酸についてのROC(Receiver Operating Characteristic)曲線下面積であること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定装置は、前記に記載の項目配置決定装置において、前記ベクトルを、前記アミノ酸の生化学的代謝経路に関するカテゴリーを前記変数とするものとして定義し、前記近縁度を、前記ベクトル間の前記距離に替えて、前記アミノ酸が帰属する前記カテゴリーの集合に対してTanimoto Indexが用いられたもので定義した場合、前記変数の値は、前記アミノ酸の前記カテゴリーへの前記帰属の有無が二値化された帰属値であり、前記近縁度算出手段は、前記近縁度を、予め取得した各々の前記帰属値に関する前記変数データに基づいて、前記ベクトルの組み合わせごとに算出し、前記配置算出手段は、前記近縁度算出手段で算出した複数の前記近縁度を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定装置は、前記に記載の項目配置決定装置において、前記近縁度を、前記項目間の相関関係に関する数値で定義した場合、前記近縁度算出手段は、前記数値を、前記アミノ酸の濃度を少なくとも含む予め取得した前記データに基づいて、前記項目の組み合わせごとに算出し、前記配置算出手段は、前記近縁度算出手段で算出した複数の前記数値を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定装置は、前記に記載の項目配置決定装置において、前記近縁度を、1から前記項目間の相関係数またはその絶対値を引いた値を行列要素とする行列の平方根行列における前記行列要素で定義した場合、前記近縁度算出手段は、前記平方根行列を、前記アミノ酸の濃度を少なくとも含む予め取得した前記データに基づいて算出し、前記配置算出手段は、前記近縁度算出手段で算出した前記平方根行列における複数の前記行列要素を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定装置は、前記に記載の項目配置決定装置において、前記制御部は、前記配置算出手段で算出した前記配置で特定される位置に各々の前記項目識別情報が視認可能に描画され且つ予め取得した前記測定結果に含まれる各々の前記項目の前記測定値が視認可能に描画された前記グラフであって、予め設定した特徴を持つ前記項目の前記項目識別情報が他の前記項目識別情報と視覚的に識別可能に描画されたものを出力する出力実行手段をさらに備えたこと、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定装置は、前記に記載の項目配置決定装置において、前記グラフがレーダーチャートである場合、前記出力実行手段は、予め設定した前記項目の基準値に対する前記測定値の増分および減分が互いに視覚的に識別可能にさらに描画された前記レーダーチャートを出力することを特徴とする。
また、本発明は項目配置決定方法に関するものであり、本発明にかかる項目配置決定方法は、アミノ酸を少なくとも含む複数の項目の測定値に関する測定結果をグラフで出力する際の、前記項目を一意に識別するための複数の項目識別情報の当該グラフにおける配置を決定する、制御部を備えた情報処理装置において実行される項目配置決定方法であって、前記制御部において実行される、前記項目間の関係の近さの度合いに関する予め定義された近縁度を、当該近縁度の算出に必要な予め取得したデータに基づいて、前記項目の組み合わせごとに算出する近縁度算出ステップと、前記近縁度算出ステップで算出した複数の前記近縁度を、前記配置の決定に適用可能な所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出する配置算出ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定方法は、前記に記載の項目配置決定方法において、前記項目を予め設定した複数の変数からなるベクトルで定義し、前記近縁度を前記ベクトル間の距離で定義した場合、前記近縁度算出ステップは、前記ベクトル間の前記距離を、予め取得した各々の前記変数の値に関する変数データに基づいて、前記ベクトルの組み合わせごとに算出し、前記配置算出ステップは、前記近縁度算出ステップで算出した複数の前記距離を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定方法は、前記に記載の項目配置決定方法において、前記ベクトルは、前記アミノ酸の物理化学的特性、代謝生化学的特性、臨床医学的特性、生物学的特性その他の前記アミノ酸の特性を前記変数とするものであり、前記変数の値は前記特性の値であること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定方法は、前記に記載の項目配置決定方法において、前記ベクトルは、予め設定した疾患を前記変数とするものであり、前記変数の値は、前記疾患に対する前記アミノ酸についてのROC(Receiver Operating Characteristic)曲線下面積であること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定方法は、前記に記載の項目配置決定方法において、前記ベクトルを、前記アミノ酸の生化学的代謝経路に関するカテゴリーを前記変数とするものとして定義し、前記近縁度を、前記ベクトル間の前記距離に替えて、前記アミノ酸が帰属する前記カテゴリーの集合に対してTanimoto Indexが用いられたもので定義した場合、前記変数の値は、前記アミノ酸の前記カテゴリーへの前記帰属の有無が二値化された帰属値であり、前記近縁度算出ステップは、前記近縁度を、予め取得した各々の前記帰属値に関する前記変数データに基づいて、前記ベクトルの組み合わせごとに算出し、前記配置算出ステップは、前記近縁度算出ステップで算出した複数の前記近縁度を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定方法は、前記に記載の項目配置決定方法において、前記近縁度を、前記項目間の相関関係に関する数値で定義した場合、前記近縁度算出ステップは、前記数値を、前記アミノ酸の濃度を少なくとも含む予め取得した前記データに基づいて、前記項目の組み合わせごとに算出し、前記配置算出ステップは、前記近縁度算出ステップで算出した複数の前記数値を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定方法は、前記に記載の項目配置決定方法において、前記近縁度を、1から前記項目間の相関係数またはその絶対値を引いた値を行列要素とする行列の平方根行列における前記行列要素で定義した場合、前記近縁度算出ステップは、前記平方根行列を、前記アミノ酸の濃度を少なくとも含む予め取得した前記データに基づいて算出し、前記配置算出ステップは、前記近縁度算出ステップで算出した前記平方根行列における複数の前記行列要素を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定方法は、前記に記載の項目配置決定方法において、前記制御部において実行される、前記配置算出ステップで算出した前記配置で特定される位置に各々の前記項目識別情報が視認可能に描画され且つ予め取得した前記測定結果に含まれる各々の前記項目の前記測定値が視認可能に描画された前記グラフであって、予め設定した特徴を持つ前記項目の前記項目識別情報が他の前記項目識別情報と視覚的に識別可能に描画されたものを出力する出力実行ステップをさらに含むこと、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定方法は、前記に記載の項目配置決定方法において、前記グラフがレーダーチャートである場合、前記出力実行ステップは、予め設定した前記項目の基準値に対する前記測定値の増分および減分が互いに視覚的に識別可能にさらに描画された前記レーダーチャートを出力することを特徴とする。
また、本発明は項目配置決定プログラムに関するものであり、本発明にかかる項目配置決定プログラムは、アミノ酸を少なくとも含む複数の項目の測定値に関する測定結果をグラフで出力する際の、前記項目を一意に識別するための複数の項目識別情報の当該グラフにおける配置を決定する、制御部を備えた情報処理装置において実行させるための項目配置決定プログラムであって、前記制御部において実行させるための、前記項目間の関係の近さの度合いに関する予め定義された近縁度を、当該近縁度の算出に必要な予め取得したデータに基づいて、前記項目の組み合わせごとに算出する近縁度算出ステップと、前記近縁度算出ステップで算出した複数の前記近縁度を、前記配置の決定に適用可能な所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出する配置算出ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定プログラムは、前記に記載の項目配置決定プログラムにおいて、前記項目を予め設定した複数の変数からなるベクトルで定義し、前記近縁度を前記ベクトル間の距離で定義した場合、前記近縁度算出ステップは、前記ベクトル間の前記距離を、予め取得した各々の前記変数の値に関する変数データに基づいて、前記ベクトルの組み合わせごとに算出し、前記配置算出ステップは、前記近縁度算出ステップで算出した複数の前記距離を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定プログラムは、前記に記載の項目配置決定プログラムにおいて、前記ベクトルは、前記アミノ酸の物理化学的特性、代謝生化学的特性、臨床医学的特性、生物学的特性その他の前記アミノ酸の特性を前記変数とするものであり、前記変数の値は前記特性の値であること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定プログラムは、前記に記載の項目配置決定プログラムにおいて、前記ベクトルは、予め設定した疾患を前記変数とするものであり、前記変数の値は、前記疾患に対する前記アミノ酸についてのROC(Receiver Operating Characteristic)曲線下面積であること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定プログラムは、前記に記載の項目配置決定プログラムにおいて、前記ベクトルを、前記アミノ酸の生化学的代謝経路に関するカテゴリーを前記変数とするものとして定義し、前記近縁度を、前記ベクトル間の前記距離に替えて、前記アミノ酸が帰属する前記カテゴリーの集合に対してTanimoto Indexが用いられたもので定義した場合、前記変数の値は、前記アミノ酸の前記カテゴリーへの前記帰属の有無が二値化された帰属値であり、前記近縁度算出ステップは、前記近縁度を、予め取得した各々の前記帰属値に関する前記変数データに基づいて、前記ベクトルの組み合わせごとに算出し、前記配置算出ステップは、前記近縁度算出ステップで算出した複数の前記近縁度を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定プログラムは、前記に記載の項目配置決定プログラムにおいて、前記近縁度を、前記項目間の相関関係に関する数値で定義した場合、前記近縁度算出ステップは、前記数値を、前記アミノ酸の濃度を少なくとも含む予め取得した前記データに基づいて、前記項目の組み合わせごとに算出し、前記配置算出ステップは、前記近縁度算出ステップで算出した複数の前記数値を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定プログラムは、前記に記載の項目配置決定プログラムにおいて、前記近縁度を、1から前記項目間の相関係数またはその絶対値を引いた値を行列要素とする行列の平方根行列における前記行列要素で定義した場合、前記近縁度算出ステップは、前記平方根行列を、前記アミノ酸の濃度を少なくとも含む予め取得した前記データに基づいて算出し、前記配置算出ステップは、前記近縁度算出ステップで算出した前記平方根行列における複数の前記行列要素を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定プログラムは、前記に記載の項目配置決定プログラムにおいて、前記制御部において実行させるための、前記配置算出ステップで算出した前記配置で特定される位置に各々の前記項目識別情報が視認可能に描画され且つ予め取得した前記測定結果に含まれる各々の前記項目の前記測定値が視認可能に描画された前記グラフであって、予め設定した特徴を持つ前記項目の前記項目識別情報が他の前記項目識別情報と視覚的に識別可能に描画されたものを出力する出力実行ステップをさらに含むこと、を特徴とする。
また、本発明にかかる項目配置決定プログラムは、前記に記載の項目配置決定プログラムにおいて、前記グラフがレーダーチャートである場合、前記出力実行ステップは、予め設定した前記項目の基準値に対する前記測定値の増分および減分が互いに視覚的に識別可能にさらに描画された前記レーダーチャートを出力することを特徴とする。
また、本発明は項目配置決定方法に関するものであり、本発明にかかる項目配置決定方法は、アミノ酸を少なくとも含む複数の項目の測定値に関する測定結果をグラフで出力する際の、前記項目を一意に識別するための複数の項目識別情報の当該グラフにおける配置を決定する項目配置決定方法であって、前記項目間の関係の近さの度合いに関する予め定義された近縁度を、当該近縁度の算出に必要な予め取得したデータに基づいて、前記項目の組み合わせごとに算出する近縁度算出ステップと、前記近縁度算出ステップで算出した複数の前記近縁度を、前記配置の決定に適用可能な所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出する配置算出ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明は、アミノ酸を少なくとも含む複数の項目の測定値に関する測定結果をグラフで出力する際の、項目を一意に識別するための複数の項目識別情報の当該グラフにおける配置を決定する。具体的には、本発明は、項目間の関係の近さの度合いに関する予め定義された近縁度を、当該近縁度の算出に必要な予め取得したデータに基づいて、項目の組み合わせごとに算出し、算出した複数の近縁度を、配置の決定に適用可能な所定の手法(例えば多次元尺度構成法や階層的クラスタリング法など)で解析することにより、複数の項目識別情報のグラフにおける配置を算出する。これにより、アミノ酸を少なくとも含む複数の項目の配置をグラフ全体において最適化することができ、その結果、アミノ酸の特徴やアミノ酸濃度データベースに立脚した項目間の相互関係や全体的な傾向を同時かつ正確に視認させることができるという効果を奏する。
また、本発明は、項目を予め設定した複数の変数からなるベクトルで定義し、近縁度をベクトル間の距離(具体的にはユークリッド距離)で定義した場合、ベクトル間の距離を、予め取得した各々の変数の値に関する変数データに基づいて、ベクトルの組み合わせごとに算出し、算出した複数の距離を所定の手法で解析することにより、複数の項目識別情報のグラフにおける配置を算出する。これにより、項目を特徴付ける変数を独自の視点で設定することができ、アミノ酸を少なくとも含む複数の項目を、項目間の相互関係や全体的な傾向を含めて、これまでにない新たな視点で、同時かつ正確に視認させることができるという効果を奏する。
また、本発明において、ベクトルは、アミノ酸の物理化学的特性、代謝生化学的特性、臨床医学的特性、生物学的特性その他のアミノ酸の特性を変数とするものであり、変数の値は特性の値である。これにより、物理化学的特性、代謝生化学的特性、臨床医学的特性、生物学的特性などの特性が近いアミノ酸について、その変動やアミノ酸間の相互関係や全体的な傾向を、同時かつ正確に視認させることができるという効果を奏する。
また、本発明において、ベクトルは、予め設定した疾患を変数とするものであり、変数の値は、疾患に対するアミノ酸についてのROC曲線下面積である。これにより、疾患関連度が近いアミノ酸について、その変動やアミノ酸間の相互関係や全体的な傾向を、同時かつ正確に視認させることができるという効果を奏する。
また、本発明は、ベクトルを、アミノ酸の生化学的代謝経路に関するカテゴリーを変数とするものとして定義し、近縁度を、ベクトル間の距離に替えて、アミノ酸が帰属するカテゴリーの集合に対してTanimoto Indexが用いられたもので定義した場合、変数の値は、アミノ酸のカテゴリーへの帰属の有無が二値化された帰属値であり、近縁度を、予め取得した各々の帰属値に関する変数データに基づいて、ベクトルの組み合わせごとに算出し、算出した複数の近縁度を所定の手法で解析することにより、複数の項目識別情報のグラフにおける配置を算出する。これにより、生化学代謝的に近いアミノ酸について、その変動やアミノ酸間の相互関係や全体的な傾向を、同時かつ正確に視認させることができるという効果を奏する。
また、本発明は、近縁度を、項目間の相関関係に関する数値で定義した場合、数値を、アミノ酸の濃度を少なくとも含む予め取得したデータに基づいて、項目の組み合わせごとに算出し、算出した複数の数値を所定の手法で解析することにより、複数の項目識別情報のグラフにおける配置を算出する。これにより、濃度の相関が強いアミノ酸について、その変動やアミノ酸間の相互関係や全体的な傾向を、同時かつ正確に視認させることができるという効果を奏する。
また、本発明は、近縁度を、1から項目間の相関係数またはその絶対値を引いた値を行列要素とする行列の平方根行列における行列要素で定義した場合、平方根行列を、アミノ酸の濃度を少なくとも含む予め取得したデータに基づいて算出し、算出した平方根行列における複数の行列要素を所定の手法で解析することにより、複数の項目識別情報のグラフにおける配置を算出する。これにより、濃度の相関が強いアミノ酸について、その変動やアミノ酸間の相互関係や全体的な傾向を、同時かつより正確に視認させることができるという効果を奏する。
また、本発明は、算出した配置で特定される位置に各々の項目識別情報が視認可能に描画され且つ予め取得した測定結果に含まれる各々の項目の測定値が視認可能に描画されたグラフであって、予め設定した特徴を持つ項目の項目識別情報が他の項目識別情報と視覚的に識別可能に描画されたものを出力する。これにより、ユーザは、アミノ酸を少なくとも含む複数の項目(特に共通する特徴を有する項目)を、項目間の相互関係や全体的な傾向を含めて同時かつ正確に視認することができるという効果を奏する。
また、本発明は、グラフがレーダーチャートである場合、予め設定した項目の基準値に対する測定値の増分および減分が互いに視覚的に識別可能にさらに描画されたレーダーチャートを出力する。これにより、ユーザは、レーダーチャートに表示された各項目の測定値が基準値以下か基準値以上かを、容易且つ正確に視認することができるという効果を奏する。
図1は、項目配置決定装置100の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、読込データファイル106aに格納される情報の一例を示す図である。 図3は、変数データファイル106bに格納される情報の一例を示す図である。 図4は、変数データファイル106bに格納される情報の具体例を示す図である。 図5は、変数データファイル106bに格納される情報の他の一例を示す図である。 図6は、行列データファイル106cに格納される情報の一例を示す図である。 図7は、配置データファイル106dに格納される情報の一例を示す図である。 図8は、配置データファイル106dに格納される情報の具体例を示す図である。 図9は、配置データファイル106dに格納される情報の他の具体例を示す図である。 図10は、項目配置決定処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、グラフ出力画面の一例を示す図である。 図12は、グラフ出力画面の他の一例を示す図である。 図13は、アミノ酸配置図の表示例を示す図である。 図14は、1時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図15は、1時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図16は、1時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図17は、1時点データの面グラフの表示例を示す図である。 図18は、疾患比較のレーダーチャートの表示例を示す図である。 図19は、疾患比較の棒グラフの表示例を示す図である。 図20は、疾患比較の折れ線グラフの表示例を示す図である。 図21は、差分データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図22は、差分データの棒グラフの表示例を示す図である。 図23は、差分データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図24は、差分データの面グラフの表示例を示す図である。 図25は、2時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図26は、2時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図27は、2時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図28は、3時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図29は、3時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図30は、アミノ酸配置図の表示例を示す図である。 図31は、1時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図32は、1時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図33は、1時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図34は、1時点データの面グラフの表示例を示す図である。 図35は、アミノ酸配置図の表示例を示す図である。 図36は、1時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図37は、1時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図38は、1時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図39は、1時点データの面グラフの表示例を示す図である。 図40は、疾患比較のレーダーチャートの表示例を示す図である。 図41は、疾患比較の棒グラフの表示例を示す図である。 図42は、疾患比較の折れ線グラフの表示例を示す図である。 図43は、疾患比較のレーダーチャートの表示例を示す図である。 図44は、疾患比較の棒グラフの表示例を示す図である。 図45は、疾患比較の折れ線グラフの表示例を示す図である。 図46は、差分データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図47は、差分データの棒グラフの表示例を示す図である。 図48は、差分データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図49は、差分データの面グラフの表示例を示す図である。 図50は、2時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図51は、2時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図52は、2時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図53は、差分データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図54は、差分データの棒グラフの表示例を示す図である。 図55は、差分データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図56は、差分データの面グラフの表示例を示す図である。 図57は、2時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図58は、2時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図59は、2時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図60は、3時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図61は、3時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図62は、3時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図63は、3時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図64は、アミノ酸の生化学的代謝経路のカテゴリーの一例を示す図である。 図65は、アミノ酸配置図の表示例を示す図である。 図66は、1時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図67は、1時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図68は、1時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図69は、1時点データの面グラフの表示例を示す図である。 図70は、疾患比較のレーダーチャートの表示例を示す図である。 図71は、疾患比較の棒グラフの表示例を示す図である。 図72は、疾患比較の折れ線グラフの表示例を示す図である。 図73は、差分データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図74は、差分データの棒グラフの表示例を示す図である。 図75は、差分データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図76は、差分データの面グラフの表示例を示す図である。 図77は、2時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図78は、2時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図79は、2時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図80は、3時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図81は、3時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図82は、アミノ酸配置図の表示例を示す図である。 図83は、1時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図84は、1時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図85は、1時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図86は、1時点データの面グラフの表示例を示す図である。 図87は、疾患比較のレーダーチャートの表示例を示す図である。 図88は、疾患比較の棒グラフの表示例を示す図である。 図89は、疾患比較の折れ線グラフの表示例を示す図である。 図90は、差分データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図91は、差分データの棒グラフの表示例を示す図である。 図92は、差分データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図93は、差分データの面グラフの表示例を示す図である。 図94は、2時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図95は、2時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図96は、2時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図97は、3時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図98は、3時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図99は、拡張したアミノ酸の物理化学特性に関する特性表の一例を示す図である。 図100は、アミノ酸配置図の表示例を示す図である。 図101は、1時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図102は、1時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図103は、1時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図104は、1時点データの面グラフの表示例を示す図である。 図105は、疾患比較のレーダーチャートの表示例を示す図である。 図106は、疾患比較の棒グラフの表示例を示す図である。 図107は、疾患比較の折れ線グラフの表示例を示す図である。 図108は、差分データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図109は、差分データの棒グラフの表示例を示す図である。 図110は、差分データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図111は、差分データの面グラフの表示例を示す図である。 図112は、2時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図113は、2時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図114は、2時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図115は、3時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図116は、3時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図117は、アミノ酸の物理化学的特性、代謝生化学的特性および生物学的特性に関する特性表の一例を示す図である。 図118は、1時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図119は、1時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図120は、1時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図121は、1時点データの面グラフの表示例を示す図である。 図122は、疾患比較のレーダーチャートの表示例を示す図である。 図123は、疾患比較の棒グラフの表示例を示す図である。 図124は、疾患比較の折れ線グラフの表示例を示す図である。 図125は、差分データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図126は、差分データの棒グラフの表示例を示す図である。 図127は、差分データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図128は、差分データの面グラフの表示例を示す図である。 図129は、2時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図130は、2時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図131は、2時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図132は、3時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図133は、3時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図134は、アミノ酸配置図の表示例を示す図である。 図135は、1時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図136は、1時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図137は、1時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図138は、1時点データの面グラフの表示例を示す図である。 図139は、アミノ酸配置図の表示例を示す図である。 図140は、1時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図141は、1時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図142は、1時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図143は、1時点データの面グラフの表示例を示す図である。 図144は、疾患比較のレーダーチャートの表示例を示す図である。 図145は、疾患比較の棒グラフの表示例を示す図である。 図146は、疾患比較の折れ線グラフの表示例を示す図である。 図147は、疾患比較のレーダーチャートの表示例を示す図である。 図148は、疾患比較の棒グラフの表示例を示す図である。 図149は、疾患比較の折れ線グラフの表示例を示す図である。 図150は、差分データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図151は、差分データの棒グラフの表示例を示す図である。 図152は、差分データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図153は、差分データの面グラフの表示例を示す図である。 図154は、2時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図155は、2時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図156は、2時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図157は、差分データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図158は、差分データの棒グラフの表示例を示す図である。 図159は、差分データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図160は、差分データの面グラフの表示例を示す図である。 図161は、2時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図162は、2時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図163は、2時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図164は、3時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図165は、3時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図166は、3時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図167は、3時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図168は、アミノ酸配置図の表示例を示す図である。 図169は、1時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図170は、1時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図171は、1時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図172は、1時点データの面グラフの表示例を示す図である。 図173は、疾患比較のレーダーチャートの表示例を示す図である。 図174は、疾患比較の棒グラフの表示例を示す図である。 図175は、疾患比較の折れ線グラフの表示例を示す図である。 図176は、差分データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図177は、差分データの棒グラフの表示例を示す図である。 図178は、差分データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図179は、差分データの面グラフの表示例を示す図である。 図180は、2時点データのレーダーチャートの表示例を示す図である。 図181は、2時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図182は、2時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。 図183は、3時点データの棒グラフの表示例を示す図である。 図184は、3時点データの折れ線グラフの表示例を示す図である。
以下に、本発明にかかる項目配置決定装置、項目配置決定方法および項目配置決定プログラムの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態により本発明が限定されるものではない。
[1.構成]
本実施の形態にかかる項目配置決定装置の構成について、図1から図9を参照して説明する。図1は、項目配置決定装置100の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
項目配置決定装置100は、当該項目配置決定装置100を統括的に制御するCPU等の制御部102と、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して当該項目配置決定装置100をネットワーク300に通信可能に接続する通信インターフェース部104と、各種のデータベースやテーブルやファイルなどを格納する記憶部106と、入力装置112や出力装置114に接続する入出力インターフェース部108と、で構成されており、これら各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。ここで、項目配置決定装置100の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷等に応じた任意の単位で、機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。
記憶部106は、ストレージ手段であり、例えば、RAM・ROM等のメモリ装置や、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等を用いることができる。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPUに命令を与え各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。記憶部106は、図示の如く、読込データファイル106aと、変数データファイル106bと、行列データファイル106cと、配置データファイル106dと、出力データファイル106eと、を格納する。
読込データファイル106aは、読込部102aで読み込んだデータ(具体的には、アミノ酸や生化学マーカーなどを含む複数の臨床検査項目の測定値(実測値)に関する1時点または複数時点の測定データ)を格納する。図2は、読込データファイル106aに格納される情報の一例を示す図である。読込データファイル106aに格納される情報は、図2に示すように、測定データを一意に識別するための測定データ識別情報としての日付(具体的には測定日時)と、測定データを構成する項目1〜項目N(Nは2以上の整数)のそれぞれの実測値と、を相互に関連付けて構成されている。
図1に戻り、変数データファイル106bは、測定データを構成する項目を複数の変数で定義した場合の各々の変数の値(変数値)に関する変数データを格納する。図3は、変数データファイル106bに格納される情報の一例を示す図である。変数データファイル106bに格納される情報は、図3に示すように、項目と、変数1〜変数M(Mは2以上の整数)のそれぞれの変数値と、を相互に関連付けて構成されている。
ここで、変数としては、例えば、アミノ酸の物理化学的・代謝生化学的・臨床医学的・生物学的な特性や、アミノ酸の生化学的代謝経路で分類されたカテゴリーや、蛋白質中のアミノ酸含有量、食品などでのアミノ酸含有量、血漿中アミノ酸濃度の類似性、生化学マーカーの類似性、進化的特性、味覚的特性、疾患名などが挙げられる。
具体的には、アミノ酸の物理化学的特性や代謝生化学的特性、臨床医学的特性、生物学的特性を変数とした場合、変数値は、当該特性が数値化された特性値である。項目をアミノ酸とし、変数をアミノ酸の物理化学的特性とした場合、変数データファイル106bは、図4に示すようなものとなる(文献“Grantham,R.,Science,185,862,1974.”参照)。図4は、変数データファイル106bに格納される情報の具体例を示す図である。なお、図4において、“c”は“元素組成(composition)”、“p”は“極性(polarity)”、“v”は“分子体積(volume)”を表す。また、項目をアミノ酸とし、変数をアミノ酸の物理化学的特性および生物学的特性とした場合、変数データファイル106bは、図99に示すようなものとなる。また、項目をアミノ酸とし、変数をアミノ酸の物理化学的特性、代謝生化学的特性、臨床医学的特性および生物学的特性とした場合、変数データファイル106bは、図117に示すようなものとなる。
また、アミノ酸の生化学的代謝経路で分類されたカテゴリーを変数とした場合、変数値は、アミノ酸のカテゴリーへの帰属の有無を二値化した帰属値(具体的には、帰属する場合には“1”、帰属しない場合には“0”が割り当てられるもの)である。項目をアミノ酸とし、変数を図64に示すアミノ酸の生化学的代謝経路に関する15種類のカテゴリーとした場合、変数データファイル106bは、各アミノ酸の各カテゴリーへの帰属値を格納したものとなる。
また、疾患名を変数とした場合、変数値は、疾患に対するアミノ酸についてのROC曲線下面積値である。例えば、項目をアミノ酸とし、変数を疾患名とした場合、変数データファイル106bは、各アミノ酸の各疾患に対するROC曲線下面積値を格納したものとなる。
さらに、変数データファイル106bは、図5に示すような、各項目間の相関係数を変数値として格納したもの、つまり相関行列でもよい。図5は、変数データファイル106bに格納される情報の他の一例を示す図である。
図1に戻り、行列データファイル106cは、行列算出部102eで算出された、図6に示すような項目間の近縁度(項目間の関係の近さ(または遠さ)の度合い)を格納したものである。図6は、行列データファイル106cに格納される情報の一例を示す図である。
ここで、項目間の近縁度としては、例えば、項目間の類似度や、ベクトル表現された項目間の距離、項目間の関連度、項目間の相関度が挙げられる。なお、項目間の近縁度に関する具体的な定義については、実施例において詳細に説明する。
図1に戻り、配置データファイル106dは、配置算出部102fで算出された、図7に示すような項目の相対的な配置位置“(X,Y)”を格納したものである。図7は、配置データファイル106dに格納される情報の一例を示す図である。
ここで、配置位置を算出する手法としては、例えば、多次元尺度構成法(Multi−Dimensional Scaling)や、Wald法、最短距離法、最長距離法、群平均法、重心法、メディアン法、可変法による階層的クラスタリング法、グリーディ法、動的計画法、分枝限定法、遺伝的アルゴリズム、ニューラルネットワーク、アニーリングシミュレーテッド、主成分分析、独立成分分析、k−means法、自己組織化マップ、混合正規分布モデルが挙げられる。
項目をアミノ酸とし、配置データを多次元尺度構成法で算出した場合、配置データファイル106dは、図8に示すような二次元空間における相対座標値“(Configurations D1,Configurations D2)”を格納したものとなる。図8は、配置データファイル106dに格納される情報の具体例を示す図である。
なお、項目をアミノ酸とし、配置データをWald法による階層的クラスタリング法で算出した場合、配置データファイル106dは、図9に示すような階層構造でクラスタリングされたアミノ酸の並び順を格納したものでもよい。図9は、配置データファイル106dに格納される情報の他の具体例を示す図である。
図1に戻り、出力データファイル106eは、出力実行部102hで出力したグラフに関する出力データを格納する。
記憶部106には、上述した情報以外にその他情報として、Webサイトを提供するための各種のWebデータや、CGIプログラム等が記録されている。Webデータとしては各種のWebページを表示するためのデータ等があり、これらデータは例えばHTMLやXMLで記述されたテキストファイルとして形成されている。また、Webデータを作成するための部品用のファイルや作業用のファイルやその他一時的なファイル等も記憶部106に記憶される。
通信インターフェース部104は、項目配置決定装置100とネットワーク300(またはルータ等の通信装置)との間における通信を媒介する。すなわち、通信インターフェース部104は、他の端末と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
入出力インターフェース部108は、入力装置112や出力装置114に接続する。ここで、出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる(なお、以下では、出力装置114をモニタ114として記載する場合がある。)。入力装置112には、キーボードやマウスやマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。
制御部102は、OS(Operating System)等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、これらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、図示の如く、大別して、読込部102aと、選択部102bと、判定部102cと、抽出部102dと、行列算出部102eと、配置算出部102fと、設定部102gと、出力実行部102hと、を備えている。
読込部102aは、ユーザにより入力された、患者のアミノ酸濃度データおよび患者の生化学マーカーデータを含む1時点または複数時点の測定データを読み込む。
選択部102bは、研究目的の一覧をモニタ114に選択可能に表示し、ユーザに所望のものを選択させる。
判定部102cは、選択部102bで選択された研究目的に基づいて、予め定義された複数の項目間の近縁度の中から、使用するものを判定する。
抽出部102dは、判定部102cで判定した項目間の近縁度の算出に必要なデータを、外部システム200のアミノ酸特性データベースやアミノ酸濃度データベースから抽出する。
行列算出部102eは、本発明の近縁度算出手段に相当するものであり、判定部102cで判定した項目間の近縁度に基づいて、抽出部102dで変数データファイル106bに格納した変数データを用いて、各項目間の近縁度を行列要素とする近縁度行列を算出する。
配置算出部102fは、本発明の配置算出手段に相当するものであり、行列算出部102eで行列データファイル106cに格納した近縁度行列に基づいて、多次元尺度構成法またはWald法による階層的クラスタリング法を適用して、項目の相対的配置を算出(決定)する。
設定部102gは、読込部102aで読み込んだ測定データの時点数に応じたグラフ形式をモニタ114に選択可能に表示し、ユーザに所望のものを設定させる。
出力実行部102hは、本発明の出力実行手段に相当するものであり、設定部102gで設定されたグラフ形式のグラフであって、配置算出部102fで算出した配置データで特定される位置に各々の項目の名称が視認可能に描画され且つ読込部102aで読み込んだ測定データに含まれる各々の項目の測定値が視認可能に描画され、予め設定した特徴を持つ項目の名称が他の項目の名称と視覚的に識別可能に描画されたものをモニタ114に出力する。
ネットワーク300は、項目配置決定装置100と外部システム200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやイントラネットやLAN(有線/無線の双方を含む)等である。ネットワーク300は、VANや、パソコン通信網や、公衆電話網(アナログ/デジタルの双方を含む)や、専用回線網(アナログ/デジタルの双方を含む)や、CATV網や、携帯回線交換網または携帯パケット交換網(IMT2000方式、GSM方式またはPDC/PDC−P方式等を含む)や、無線呼出網や、Bluetooth(登録商標)等の局所無線網や、PHS網や、衛星通信網(CS、BSまたはISDB等を含む)等でもよい。
外部システム200は、ネットワーク300を介して、項目配置決定装置100と相互に接続され、利用者に対して、外部データベース(具体的には、アミノ酸の物理化学的特性・代謝生化学的特性・臨床医学的特性・生物学的特性に関するアミノ酸特性データベース(生化学的代謝経路マップを含む)や、各種疾患患者(性別ごと、年齢ごと)の血漿中のアミノ酸濃度に関するアミノ酸濃度データベースなど)や、外部データベースから各種情報の検索や抽出等を行う外部プログラムを実行させるためのウェブサイトを提供する機能を有する。
[2.処理]
以上のように構成された項目配置決定装置100で行われる項目配置決定処理の一例を、図10を参照して説明する。図10は、項目配置決定処理の一例を示すフローチャートである。
ユーザが、モニタ114に表示された所定の画面に対して、入力装置112を介して、患者の血液サンプルから測定された患者のアミノ酸濃度データおよび患者から別途測定された患者の生化学マーカーデータを含む1時点または複数時点の測定データを入力すると、項目配置決定装置100は、制御部102を中心として、以下の処理を実行する。
なお、ユーザが、ネットワーク300経由で項目配置決定装置100と通信可能に接続されたコンピュータのモニタに表示された所定の画面に対して、当該コンピュータの入力装置を介して測定データを入力すると、項目配置決定装置100が以下の処理を実行するように、システム設計を行ってもよい。
ここで、測定データに含まれるアミノ酸濃度データは、患者から予め採取した血液を分析して得たアミノ酸の濃度値に関するものである。ここで、血液中のアミノ酸の分析方法について簡単に説明する。まず、EDTA−2Naを抗凝固剤とした真空採血管で採血を行った後、直ちに血漿分離された血漿検体は分析まで−80℃のディープフリーザーにて保管する。凍結した血漿を室温にて溶解した後に内部標準物質を添加し、アセトニトルが最終濃度50%となるように添加し、血漿中のたんぱく質を変性除去する。得られた除たんぱく血漿中のアミノ酸は、誘導体化後に液体クロマトグラフィー質量分析計(LC−MS)で測定した。
まず、読込部102aは、入力された1時点または複数時点の測定データを読み込み、当該読み込んだ測定データを読込データファイル106aの所定の記憶領域に格納する(ステップSA1)。
つぎに、選択部102bは、研究目的や疾患名の一覧をモニタ114に選択可能に表示し、ユーザに所望のものを選択させる(ステップSA2)。ここで、研究目的としては、例えば、以下の研究目的1a〜研究目的8cが挙げられる。なお、選択部102bは、研究目的を、ステップSA1で読み込んだ測定データの時点数応じて限定して表示してもよい。
1a:“物理化学特性による血中アミノ酸状態の評価”
1b:“物理化学特性による血中アミノ酸状態の評価”および“特定の疾患との比較”
1c:“物理化学特性による血中アミノ酸状態の推移の評価”
注:研究目的1bの場合、比較対象の疾患名をさらに選択させる。

2a:“血漿中アミノ酸濃度の類似性による血中アミノ酸状態の評価”
2b:“血漿中アミノ酸濃度の類似性による血中アミノ酸状態の評価”および“特定の疾患との比較”
2c:“血漿中アミノ酸濃度の類似性による血中アミノ酸状態の推移の把握”
注:研究目的2bの場合、比較対象の疾患名をさらに選択させる。

3a:“生化学代謝に基づく血中アミノ酸状態の評価”
3b:“生化学代謝に基づく血中アミノ酸状態の評価”および“特定の疾患との比較”
3c:“生化学代謝に基づく血中アミノ酸状態の推移の評価”
注:研究目的3bの場合、比較対象の疾患名をさらに選択させる。

4a:“疾患に基づく血中アミノ酸状態の評価”
4b:“疾患に基づく血中アミノ酸状態の評価”および“特定の疾患との比較”
4c:“疾患に基づく血中アミノ酸状態の推移の評価”
注1:研究目的4bの場合、比較対象の疾患名をさらに選択させる。
注2:研究目的4a〜4cに対しては、疾患名をさらに選択させる。

5a:“物理化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸状態の評価”
5b:“物理化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸状態の評価”および“特定の疾患との比較”
5c:“物理化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸状態の推移の評価”
注:研究目的5bの場合、比較対象の疾患名をさらに選択させる。

6a:“物理化学・代謝生化学・臨床医学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸状態の評価”
6b:“物理化学・代謝生化学・臨床医学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸状態の評価”および“特定の疾患との比較”
6c:“物理化学・代謝生化学・臨床医学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸状態の推移の評価”
注:研究目的6bの場合、比較対象の疾患名をさらに選択させる。

7a:“血漿中アミノ酸濃度および生化学マーカーの類似性による血中アミノ酸および生化学マーカーの状態の評価”
7b:“血漿中アミノ酸濃度および生化学マーカーの類似性による血中アミノ酸および生化学マーカーの状態の評価”および“特定の疾患との比較”
7c:“血漿中アミノ酸濃度および生化学マーカーの類似性による血中アミノ酸および生化学マーカーの状態の推移の把握”
注:研究目的7bの場合、比較対象の疾患名をさらに選択させる。

8a:“疾患に基づくアミノ酸および生化学マーカーの状態の評価”
8b:“疾患に基づくアミノ酸および生化学マーカーの状態の評価”および“特定の疾患との比較”
8c:“疾患に基づくアミノ酸および生化学マーカーの状態の推移の評価”
注1:研究目的8bの場合、比較対象の疾患名をさらに選択させる。
注2:研究目的8a〜8cに対しては、疾患名をさらに選択させる。
つぎに、判定部102cは、ステップSA2で選択された研究目的に応じて、予め定義された複数の項目間の近縁度の中から、使用するものを判定する(ステップSA3)。具体的には、以下の場合11〜場合16のパターンで、使用する項目間の近縁度を判定する。なお、項目間の近縁度に関する具体的な定義については、実施例において詳細に説明する。
11.研究目的1a〜1cが選択された場合:実施例1に記載の数式1で定義される物理化学特性による近縁度
12.研究目的2a〜2c、7a〜7cが選択された場合:実施例5に記載の数式5または数式6で定義されるアミノ酸(またはアミノ酸および生化学マーカー)間の相関性による近縁度
13.研究目的3a〜3cが選択された場合:実施例9に記載の数式7で定義されるアミノ酸間の生化学的代謝経路による近縁度
14.研究目的4a〜4c、8a〜8cが選択された場合:実施例13で詳述する疾患との関連度による近縁度(ROC曲線下面積に基づくユークリッド距離)
15.研究目的5a〜5cが選択された場合:実施例17で詳述するアミノ酸の物理化学的特性および生物学的特性の組み合わせによる近縁度(特性値に基づくユークリッド距離)
16.研究目的6a〜6cが選択された場合:実施例21で詳述するアミノ酸の物理化学的特性、代謝生化学的特性、臨床医学的特性および生物学的特性の組み合わせによる近縁度(特性値に基づくユークリッド距離)
つぎに、抽出部102dは、ステップSA3で判定した項目間の近縁度の算出に必要なデータを、外部システム200のアミノ酸特性データベースやアミノ酸濃度データベースから抽出し、必要に応じて、当該抽出したデータに基づいて別の性質のデータを算出し、抽出したデータや算出したデータを変数データファイル106bの所定の記憶領域に格納する(ステップSA4)。具体的には、以下の場合21〜場合24のパターンで、必要なデータを抽出したり、場合によっては当該データに基づいて別の性質のデータを算出したりする。
21.実施例1に記載の数式1で定義される近縁度、実施例17で詳述する近縁度、実施例21で詳述する近縁度の場合:アミノ酸特性データベースからの物理化学特性(または物理化学的特性および生物学的特性、または物理化学的特性、代謝生化学的特性、臨床医学的特性および生物学的特性)の特性値の抽出
22.実施例5に記載の数式5または数式6で定義されるアミノ酸(またはアミノ酸および生化学マーカー)間の相関性による近縁度の場合:アミノ酸濃度データベースからの、血漿中アミノ酸濃度データ(または血漿中アミノ酸濃度データおよび生化学標準統計データ)の抽出
23.実施例9に記載の数式7で定義されるアミノ酸間の生化学的代謝経路による近縁度の場合:アミノ酸特性データベースからの生化学的代謝経路の抽出、および当該抽出した生化学的代謝経路の各カテゴリーへの各アミノ酸の帰属値の算出
24.実施例13で詳述する疾患との関連度による近縁度の場合:アミノ酸特性データベースからの各疾患の患者データの抽出、および当該抽出した患者データに基づく各疾患に対する各アミノ酸についてのROC曲線下面積の算出
つぎに、行列算出部102eは、ステップSA3で判定した項目間の近縁度およびステップSA4で変数データファイル106bに格納した変数データを使用して、各項目間の近縁度を行列要素とする近縁度行列を算出し、算出した近縁度行列を行列データファイル106cの所定の記憶領域に格納する(ステップSA5)。
つぎに、配置算出部102fは、ステップSA5で行列データファイル106cに格納した近縁度行列に基づいて、多次元尺度構成法またはWald法による階層的クラスタリング法を適用して、アミノ酸や生化学マーカーなどを含む項目の名称のグラフにおける相対的配置を算出(決定)し、当該算出(決定)した項目の相対的配置を配置データファイル106dの所定の記憶領域に格納する(ステップSA6)。
つぎに、設定部102gは、グラフ形式の一覧を、ステップSA1で読み込んだ測定データの時点数に応じてモニタ114に選択可能に表示し、ユーザに所望のものを設定させる(ステップSA7)。例えば、時点数が1の場合、グラフ形式として、“レーダーチャート”、“棒グラフ”、“折れ線グラフ”および“面グラフ”が選択可能に表示される。また、時点数が2の場合、グラフ形式として、“差分のレーダーチャート”、“差分の棒グラフ”、“差分の折れ線グラフ”および“差分の面グラフ”ならびに“2時点のレーダーチャート”、“2時点の棒グラフ”および“2時点の折れ線グラフ”が選択可能に表示される。また、時点数が3以上の場合、“3時点のレーダーチャート”、“3時点の棒グラフ”および“3時点の折れ線グラフ”が選択可能に表示される。
つぎに、出力実行部102hは、(1)ステップSA7で設定されたグラフ形式のグラフ(レーダーチャート、棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフなど)の表示領域および当該表示領域を含む描画領域を設定し、(2)アミノ酸の名称を含む項目の名称を、配置データベース106dに格納された項目の相対的配置に従って、表示領域の外縁付近の視認・識別容易な位置に描画し、(3)アミノ酸のカテゴリーの名称を表示領域内またはその外縁付近の視認・識別容易な位置に描画し、(4)アミノ酸のうち所定のカテゴリーに該当するものの名称の表示範囲に、線で表現された丸や楕円などの図形を重畳的に描画して、当該名称を当該図形で囲み、(5)ステップSA1で読み込んだ測定データ(健康人データベースに基づいて標準化したもの)と、さらにステップSA2で“特定の疾患との比較”が研究目的として選択された場合には疾患データベースから検索された当該疾患患者の平均値を、色彩・模様またはこれらの組み合わせと実線・点線・破線などの線種で表示領域にトレースし、(6)レーダーチャートの場合にはさらに、トレースされた測定データに含まれる項目ごとに、基準値からの増減幅を示す棒グラフを表示領域に描画し、(7)描画領域を、モニタ114のサイズに合わせて出力(表示)する(ステップSA8)。なお、ステップSA8における(1)〜(7)で示したグラフの作成から表示までの処理手順はあくまでも一例であり、出力実行部102hは、以下で説明する図11や図12に示されているようなグラフさらには実施例で参照する図に示されているようなグラフをモニタ114に出力することを可能とする処理を実行すればよい。
ここで、ステップSA8でモニタ114に出力される、描画領域を含むグラフ出力画面の一例を、図11および図12を参照して説明する。なお、この他のグラフの出力例については、実施例において詳細に説明する。図11は、グラフ出力画面の一例を示す図である。図12は、グラフ出力画面の他の一例を示す図である。
図11に示すように、グラフ出力画面は、疾患(ここでは一例として腎疾患)患者の平均値の表示・非表示を切り替えさせるための操作ボタンMA1と、描画領域MA5に表示されているグラフを、疾患に関連する項目(アミノ酸)のみを表示したグラフに切り替させるための操作ボタンMA2と、描画領域MA5に表示されているグラフを、異常値の項目(アミノ酸)のみを限定的に表示したグラフに切り替えさせるための操作ボタンMA3と、描画領域MA5に表示されているグラフにおいて異常値の項目(アミノ酸)を強調して表示させるための操作ボタンMA4と、ステップSA8で出力した描画領域(グラフの表示領域を含む)を表示するための描画領域MA5と、で構成されている。
ユーザが、入力装置112を介して操作ボタンMA1をクリックすると、描画領域MA5が、疾患患者の平均データが表示された描画領域MA51に切り替わる。また、ユーザが、入力装置112を介して操作ボタンMA2をクリックすると、描画領域MA5が、疾患に関連する項目(アミノ酸)の測定データのみが表示された描画領域MA52に切り替わる。また、ユーザが、入力装置112を介して操作ボタンMA3をクリックすると、描画領域MA5が、異常値の項目(アミノ酸)のデータのみが限定的に表示された描画領域MA53に切り替わる。また、ユーザが、入力装置112を介して操作ボタンMA4をクリックすると、描画領域MA5が、異常値の項目(アミノ酸)が強調して表示された描画領域MA54に切り替わる。
また、図12に示すように、グラフ出力画面は、描画領域MB4に表示されているグラフのスケールを変更させるための操作ボタンMB1と、描画領域MB4に表示されているグラフのスケール幅(描画領域MB4に表示されているグラフの灰色の領域)を変更させるための操作ボタンMB2と、描画領域MB4に表示されているグラフの基準値を変更させるための操作ボタンMB3と、ステップSA8で出力した描画領域(グラフの表示領域を含む)を表示するための描画領域MB4と、で構成されている。
ユーザが、入力装置112を介して操作ボタンMB1をクリックすると、標準化された測定データが表示されていた描画領域MB4が、上限値と下限値とで測定データが表示された描画領域MB41に切り替わる。また、ユーザが、入力装置112を介して操作ボタンMB2をクリックすると、描画領域MB4が、当該描画領域MB4のスケール幅を2/3に縮小したスケール幅が表示された描画領域MB42に切り替わる。また、入力装置112を介して操作ボタンMB3をクリックすると、基準値として±2SDが表示されていた描画領域MB4が、基準値として±3SDが表示された描画領域MB43に切り替わる。
[3.本実施の形態のまとめ、およびその他の実施の形態]
以上、詳細に説明したように、項目配置決定装置100は、(1)入力された1時点または複数時点の測定データを読み込み、(2)研究目的や疾患名の一覧をモニタ114に選択可能に表示し、ユーザに所望のものを選択させ、(3)選択された研究目的に応じて、予め定義された複数の項目間の近縁度の中から、使用するものを判定し、(4)判定した項目間の近縁度の算出に必要なデータを、外部システム200のアミノ酸特性データベースやアミノ酸濃度データベースから抽出し、必要に応じて、当該抽出したデータに基づいて別の性質のデータを算出し、(5)判定した項目間の近縁度および変数データを使用して、各項目間の近縁度を行列要素とする近縁度行列を算出し、(6)近縁度行列に基づいて、多次元尺度構成法またはWald法による階層的クラスタリング法を適用して、アミノ酸や生化学マーカーなどを含む項目の名称のグラフにおける相対的配置を算出(決定)し、(7)グラフ形式の一覧を測定データの時点数に応じてモニタ114に選択可能に表示し、ユーザに所望のものを設定させ、(8)算出した相対的配置で特定される位置に各々の項目名称が視認可能に描画され且つ測定データに含まれる各々の項目の測定値が視認可能に描画されたグラフであって、予め設定した特徴(カテゴリー)に該当する項目の項目名称が他の項目名称と視覚的に識別可能に描画されたものをモニタ114に出力する。これにより、ユーザは、アミノ酸を少なくとも含む複数の項目(特に共通する特徴を有する項目)を、項目間の相互関係や全体的な傾向を含めて同時かつ正確に視認することができる。
また、項目配置決定装置100において、項目を複数の変数からなるベクトルで定義し、近縁度をベクトル間のユークリッド距離で定義してもよい。具体的には、ベクトルを、アミノ酸の物理化学的特性、代謝生化学的特性、臨床医学的特性、生物学的特性その他のアミノ酸の特性を変数とするものとし、変数の値を特性の値としてもよい。これにより、ユーザは、物理化学的特性、代謝生化学的特性、臨床医学的特性、生物学的特性などの特性が近いアミノ酸について、その変動やアミノ酸間の相互関係や全体的な傾向を、同時かつ正確に視認することができる。また、ベクトルを、疾患を変数とするものとし、変数の値を疾患に対するアミノ酸についてのROC曲線下面積としてもよい。これにより、ユーザは、疾患関連度が近いアミノ酸について、その変動やアミノ酸間の相互関係や全体的な傾向を、同時かつ正確に視認することができる。
また、項目配置決定装置100において、ベクトルを、アミノ酸の生化学的代謝経路に関するカテゴリーを変数とするものとし、近縁度を、アミノ酸が帰属するカテゴリーの集合に対してTanimoto Indexが用いられたもので定義し、変数の値を、アミノ酸のカテゴリーへの帰属の有無が二値化された帰属値としてもよい。これにより、ユーザは、生化学代謝的に近いアミノ酸について、その変動やアミノ酸間の相互関係や全体的な傾向を、同時かつ正確に視認することができる。
また、項目配置決定装置100において、近縁度を、項目間の相関関係に関する数値で定義してもよい。これにより、ユーザは、濃度の相関が強いアミノ酸について、その変動やアミノ酸間の相互関係や全体的な傾向を、同時かつ正確に視認することができる。
また、項目配置決定装置100において、近縁度を、1から項目間の相関係数またはその絶対値を引いた値を行列要素とする行列の平方根行列における行列要素で定義してもよい。これにより、ユーザは、濃度の相関が強いアミノ酸について、その変動やアミノ酸間の相互関係や全体的な傾向を、同時かつより正確に視認することができる。
また、項目配置決定装置100は、グラフとしてレーダーチャートを出力する場合、項目の基準値に対する測定値の増分および減分が互いに視覚的に識別可能にさらに描画されたレーダーチャートを出力してもよい。これにより、ユーザは、レーダーチャートに表示された各項目の測定値が基準値以下か基準値以上かを、容易且つ正確に視認することができる。
[付記項1]臨床検査データにおける健康状態の管理方法において、同様の特徴を持つ検査データのペアを近傍になるように配置されたレーダーチャートによる臨床検査データの表示方法。
[付記項2]アミノ酸濃度データを少なくとも1つ含む付記項1の臨床検査データの表示方法。
[付記項3]臨床検査値の基準値の上限、下限及び中心値をグラフ上に示した付記項2の臨床検査データの表示方法。
[付記項4]Leu,Val,Ile,Thr,Ser,Ala,Glyの内2つ以上が互いに隣接している配置である、またはLeu,Val,Ileの内2つ以上が互いに隣接している配置である、またはPhe,Trp,His,Tyrの内2つ以上が隣接している配置である、またはLys,Argが互いに隣接している配置である、またはCystine,Metが互いに隣接している配置である、またはAsn,Asp,Gln,Gluの内2つ以上が隣接している配置である、またはArg,Cit,Ornの内2つ以上が隣接している配置である付記項3の臨床検査データの表示方法。
[付記項5]Gly,Ala,Ser,Thr,Val,Leu,Ile,Asp,Asn,Glu,Gln,Arg,Lys,Cystine,Met,His,Trp,Phe,Tyr,Proの順番であり、この内の2つ以上のアミノ酸を含む付記項3の臨床検査データの表示方法。
臨床データの表示方法によれば、複数の臨床検査結果のデータパターンに対する視認性を向上させることができる。検査機関の検査データの管理装置において、類似検査項目を1つのグループに纏め、それらを隣接させたレーダーチャートを表示させ、また同時に各検査項目の基準範囲を表示させた。これにより、基準範囲内の検査データであっても、類似検査項目グループの中で特異的に高値であるものを検出することができ、また、類似検査項目グループ間での値の違いを視認することで、単純な単一項目による検査値異常とは異なる総合的な健康管理が可能となる。また、類似の検査データの中での特異的な異常を一目で判断することができる。また、各検査データのグループ全体の違いを識別でき、健康状態の把握に役立たせることができる。
被験者のアミノ酸濃度の検査結果は、アミノ酸濃度を対数変換など変換したものでもよく、平均と標準偏差などの要約統計量を用いて標準化した値でもよい。その変換方法は、個々のアミノ酸で異なってもよい。グラフには、データベースから算出されたまたは検査機関や学会などで指定された各アミノ酸の基準範囲を示してもよい。また、グラフには、データベース内に存在するデータ全体に基づく値、例えば平均から標準偏差の2倍を加えたものを上限とし平均から標準偏差の2倍を引いたものを下限とした、要約統計量に基づく基準範囲を示してもよく、データ全体の上位97.5%を上限とし下位97.5%を下限とした、順位に基づく基準範囲を示してもよい。また、グラフには、基準範囲の最大値と最小値の平均を標準値として、当該標準値で各検査値を割った値を表示してもよい。なお、この標準値は基準範囲の最大値と最小値の平均だけに限らず、データベース内に存在するデータ全体もしくはその一部の平均値や中央値、最頻値などの要約統計量、もしくは検査会社や学会などで定めるものでもよい。
グラフの中央には、それぞれのアミノ酸のグループの特徴を示してもよい。そして、当該グループを基にアミノ酸を配置してもよい。なお、グループは、中性アミノ酸の特性、血中又は尿中のアミノ酸濃度などの相関性、代謝上の関連度合い、などを基にしたものでもよい。例えば、Arg、Orn、Citといった尿素回路関連のアミノ酸を近接させたグループでもよい。また、脳内への移行時のトランスポーターの1つであるLNAAトランスポーターを共有しているアミノ酸群(Phe,Tyr,Ile,Trp,Leu,Met,His,Val)が互いに近接しているグループでもよい。また、個別のアミノ酸濃度だけで限らず、BCAA、必須アミノ酸、芳香族アミノ酸などの各グループの総和を用いてグラフ表示を行ってもよい。Fischer比(BCAA/(Tyr+Phe))などといったアミノ酸濃度や様々な生化学マーカーの濃度を基に、比や線形式、非線形式などやそれらの対数変換といった各種変数変換などから導出される式を用いてもかまわない。また、アミノ酸以外の生化学マーカーのグループでもよい。例えば、栄養関連のマーカーであるアミノ酸濃度、血清アルブミン濃度、各種ビタミンの血中ビタミン濃度を近接させたグループでもよく、また、腎機能を表す血清クレアチニン、尿中クレアチニン、尿素窒素、シスタチンC、クレアチニンクリアランスなどを近接させたグループでもよく、また、血球関連を表す赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、MCV、MCH、MCHC、白血球数、血小板数を近傍させたグループでもよく、また、脂質代謝系を表すLDLコレステロール、HDLコレステロール、総コレステロール、トリグリセリドなどを近接させたグループでもよく、また、肝機能を表すAST、ALT、γ−GTP、Fischer比などを近接させたグループでもよい。
また、本発明にかかる項目配置決定装置、項目配置決定方法および項目配置決定プログラムは、上述した実施の形態以外にも、種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。例えば、上述した実施の形態で説明した各処理のうち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、手動的に行なわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータおよびパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、項目配置決定装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。また、項目配置決定装置100の各部または各装置が備える処理機能(特に制御部102にて行なわれる各処理機能)については、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて、その全部または任意の一部を実現することができ、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することもできる。
ここで、「プログラム」とは任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は、必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OS(Operating System)に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものを含む。なお、プログラムは、記録媒体に記録されており、必要に応じて項目配置決定装置100に機械的に読み取られる。記録媒体に記録されたプログラムを各装置で読み取るための具体的な構成や読み取り手順や読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
また、「記録媒体」とは任意の「可搬用の物理媒体」や任意の「固定用の物理媒体」や「通信媒体」を含むものとする。なお、「可搬用の物理媒体」とはフレキシブルディスクや光磁気ディスクやROMやEPROMやEEPROMやCD−ROMやMOやDVD等である。「固定用の物理媒体」とは各種コンピュータシステムに内蔵されるROMやRAMやHD等である。「通信媒体」とは、LANやWANやインターネット等のネットワークを介してプログラムを送信する場合における通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持するものである。
メタボリックシンドローム患者の血液サンプルから、前述のアミノ酸分析法により血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータを入力とし、研究目的として“物理化学特性による血中アミノ酸状態の評価”を入力した。研究目的から、アミノ酸特徴行列として、アミノ酸の物理化学的特性による近縁度を使用すると判定した。
文献1“Grantham,R.,Science,185,862,1974.”を参考にアミノ酸特性データベースを検索して各アミノ酸の3種の物理化学的特性(元素組成(composition),極性(polarity),分子体積(volume))を抽出し、アミノ酸特徴行列とした。
アミノ酸特徴行列として物理化学的特性(元素組成,極性,分子体積)を3次元変数とし、アミノ酸Aに対応する3次元変数を(C,P,V)と表現すると、アミノ酸間の近縁度Dijは、数式1で定義される。その近縁度Dijを基にアミノ酸類似度行列を算出した。
ij ={α(C−C+β(P−P+γ(V−V} ・・・数式1
ここで、数式1において、α、βおよびγはそれぞれ、数式2、数式3および数式4で定義される。なお、数式2、数式3および数式4において、“mean{ }”は、{ }内の平均である。
α=1/mean{(C−C} ・・・数式2
β=1/mean{(P−P} ・・・数式3
γ=1/mean{(V−V} ・・・数式4
こうして得られたアミノ酸類似度行列に基づいて、多次元尺度構成法を適用して、アミノ酸の物理化学的特性による近縁度を最適に表現するアミノ酸配置としてのアミノ酸配置図(図13参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データをレーダーチャート(図14参照)で表示した。アミノ酸濃度は、健康人データベースより算出され且つ平均および標準偏差(SD(standard deviation))を用いて標準化された値である。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。このレーダーチャートの中央部には、BCAA(分岐鎖アミノ酸)およびS(含硫アミノ酸)といったカテゴリーを表示している。なお、このカテゴリーはアミノ酸配置から自動的に検出され、検出されたカテゴリーが自動的に図示の如く表示される。また、このレーダーチャートの周囲に表示されているアミノ酸名のうち必須アミノ酸は、他のアミノ酸と視覚的に区別できるように丸で囲っている。なお、必須アミノ酸はアミノ酸配置から自動的に検出され、検出された必須アミノ酸に対し自動的に図示の如く丸が表示される。また、健康人の平均値より高い濃度のアミノ酸に対しては平均値からその値までを図示の如く実線の棒で表示し、平均値より低い濃度のアミノ酸に対しては平均値からその値までを図示の如く点線の棒で表示した。なお、これらの棒は、実線、点線で表示されることに限定されず、例えば色彩や模様、図形、これらの組み合わせで表示されてもよい(以下同様。)。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図15参照)、折れ線グラフ(図16参照)および面グラフ(図17参照)で表示した。これらのグラフの下部には、レーダーチャートと同様、BCAAおよびSといったカテゴリーを表示した。また、必須アミノ酸は、レーダーチャートと同様、丸で囲った。
以上、これらのグラフにより、患者は、BCAAやそれと物理化学的に近い芳香族アミノ酸(Tyr、Phe、Trp)の濃度の増加傾向を容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例1で用いた血液サンプルから、実施例1同様、血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータを入力とし、研究目的として“物理化学的特性による血中アミノ酸状態の評価”と“特定の疾患との比較”を入力し、疾患名として“糖尿病”を選択した。
実施例1同様、アミノ酸配置の決定およびグラフ表示を行った。さらに、アミノ酸濃度データベースから糖尿病患者を検索し、検索した糖尿病患者の血中アミノ酸濃度の平均値を算出した。実施例1同様、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値および糖尿病患者の血中アミノ酸濃度の平均値を、アミノ酸配置に基づき、レーダーチャート(図18参照)、棒グラフ(図19参照)および折れ線グラフ(図20参照)で表示した。
以上、これらのグラフにより、血液採取された患者は、自身の血液サンプルのアミノ酸状態が糖尿病患者のそれと近いかを容易に視認することができる。
実施例1で対象となった患者から別時点で採取された血液サンプル(1回目、2回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例1同様、測定した。その2時点での各データを入力とし、研究目的として“物理化学的特性による血中アミノ酸状態の推移の評価”を入力した。研究目的から、アミノ酸特徴行列としてアミノ酸物理化学的特性による近縁度を使用し且つ2時点間の比較表示を行うと判定した。
実施例1と同様の方法によりアミノ酸配置図(図13参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データの2時点間での差をレーダーチャート(図21参照)で表示した。アミノ酸濃度は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示、レーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示および平均値からの棒表示は、実施例1と同じように行った。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図22参照)、折れ線グラフ(図23参照)および面グラフ(図24参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例1と同じように行った。
また、アミノ酸配置に基づき、各時点の血液サンプルアミノ酸データをレーダーチャート(図25参照)で表示した。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示およびレーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示は、実施例1と同じように行った。
同様に、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図26参照)および折れ線グラフ(図27参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例1と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、第1回から第2回の間についてBCAAやそれと物理化学的に近い芳香族アミノ酸(Tyr、Phe、Trp)の濃度の低下傾向を容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例1で対象となった患者から別時点で採取された血液サンプル(1回目、2回目、3回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例1同様、測定した。その3時点での各データを入力とし、研究目的として“物理化学的特性に基づく血中アミノ酸濃度の変化”を入力した。研究目的から、アミノ酸特徴行列としてアミノ酸物理化学的特性による近縁度を使用し且つ3時点以上のデータの比較表示を行うと判定した。
実施例1と同様の方法によりアミノ酸配置図(図13参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図28参照)および折れ線グラフ(図29参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例1と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、BCAAやそれと物理化学的に近い芳香族アミノ酸(Tyr、Phe、Trp)の濃度が低下し、その後安定していることを容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例1で用いたメタボリックシンドローム患者の血液サンプルから、実施例1同様、血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータを入力とし、研究目的として“血漿中アミノ酸濃度の類似性による血中アミノ酸状態の評価”を入力した。研究目的から、アミノ酸特徴行列として、アミノ酸のアミノ酸濃度間の相関性による近縁度を使用すると判定した。
アミノ酸濃度データベースを検索して血漿中アミノ酸濃度データ(男性53名、女性38名、計91名、平均年齢54.3歳)を抽出し、そのアミノ酸濃度間の相関係数を算出した。アミノ酸間の近縁度Dは、Pearson相関行列Sを用いて、数式5で定義される。その近縁度Dを基にアミノ酸類似度行列を算出した。
D=sqrt(1−S) ・・・数式5
ここで、数式5において、“sqrt( )”は、( )内の行列の平方根行列である。
こうして得られたアミノ酸類似度行列に基づいて、多次元尺度構成法を適用して、アミノ酸の血中濃度相関性による近縁度を最適に表現するアミノ酸配置としてのアミノ酸配置図(図30参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データをレーダーチャート(図31参照)で表示した。アミノ酸濃度は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。このレーダーチャートの中央部には、BCAAといったカテゴリーを示している。なお、このカテゴリーはアミノ酸配置から自動的に検出され、検出されたカテゴリーが自動的に図示の如く表示される。また、このレーダーチャートの周囲に表示されているアミノ酸名のうち必須アミノ酸は、他のアミノ酸と視覚的に区別できるように丸で囲っている。なお、必須アミノ酸はアミノ酸配置から自動的に検出され、検出された必須アミノ酸に対し自動的に図示の如く丸が表示される。また、健康人の平均値より高い濃度のアミノ酸に対しては平均値からその値までを図示の如く実線の棒で表示し、平均値より低い濃度のアミノ酸に対しては平均値からその値までを図示の如く点線の棒で表示した。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図32参照)、折れ線グラフ(図33参照)および面グラフ(図34参照)で表示した。これらのグラフの下部には、レーダーチャートと同様、BCAAといったカテゴリーを表示した。また、必須アミノ酸は、レーダーチャートと同様、丸で囲った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Proと濃度が近いアミノ酸の濃度の増加傾向を容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態を簡単且つ正確に把握することができる。
ところで、アミノ酸間の近縁度Dは、上記数式5の定義に変えて、相関の強さの正負を区別せず絶対値で定義することも可能である。アミノ酸間の近縁度Dは、Pearson相関行列Sを用いて、数式6で定義される。その近縁度Dを基にアミノ酸類似度行列を算出した。
D=sqrt(1−abs(S)) ・・・数式6
ここで、数式6において、“abs( )”は、( )内の行列の行列要素の絶対値である。
こうして得られたアミノ酸類似度行列に基づいて、多次元尺度構成法を適用して、アミノ酸の血中濃度相関性による近縁度を最適に表現するアミノ酸配置としてのアミノ酸配置図(図35参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データをレーダーチャート(図36参照)で表示した。アミノ酸濃度は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。このレーダーチャートの中央部には、BCAAといったカテゴリーを示している。なお、このカテゴリーはアミノ酸配置から自動的に検出され、検出されたカテゴリーが自動的に図示の如く表示される。また、このレーダーチャートの周囲に表示されているアミノ酸名のうち必須アミノ酸は、他のアミノ酸と視覚的に区別できるように丸で囲っている。なお、必須アミノ酸はアミノ酸配置から自動的に検出され、検出された必須アミノ酸に対し自動的に図示の如く丸が表示される。また、健康人の平均値より高い濃度のアミノ酸に対しては平均値からその値までを図示の如く実線の棒で表示し、平均値より低い濃度のアミノ酸に対しては平均値からその値までを図示の如く点線の棒で表示した。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図37参照)、折れ線グラフ(図38参照)および面グラフ(図39参照)で表示した。これらのグラフの下部には、レーダーチャートと同様、BCAAといったカテゴリーを表示した。また、必須アミノ酸は、レーダーチャートと同様、丸で囲った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Proと濃度が近いアミノ酸の濃度の増加傾向を容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例5で用いた血液サンプルから、実施例5同様、血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータを入力とし、研究目的として“血漿中アミノ酸濃度の類似性による血中アミノ酸状態の評価”と“特定の疾患との比較”を入力し、疾患名として“糖尿病”を選択した。
実施例5同様、アミノ酸配置の決定およびグラフ表示を行った。さらに、アミノ酸濃度データベースから糖尿病患者を検索し、検索した糖尿病患者の血中アミノ酸濃度の平均値を算出した。実施例5同様、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値および糖尿病患者の血中アミノ酸濃度の平均値を、数式5で定義される近縁度Dに基づいて得られたアミノ酸配置に基づき、レーダーチャート(図40参照)、棒グラフ(図41参照)および折れ線グラフ(図42参照)で表示した。また、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値および糖尿病患者の血中アミノ酸濃度の平均値を、数式6で定義される近縁度Dに基づいて得られたアミノ酸配置に基づき、レーダーチャート(図43参照)、棒グラフ(図44参照)および折れ線グラフ(図45参照)で表示した。
以上、これらのグラフにより、血液採取された患者は、自身の血液サンプルのアミノ酸状態が糖尿病患者のそれと近いかを容易に視認することができる。
実施例5で対象となった患者から別時点で採取された血液サンプル(1回目、2回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例5同様、測定した。その2時点での各データを入力とし、研究目的として“血漿中アミノ酸濃度の類似性による血中アミノ酸状態の推移の把握”を入力した。研究目的から、アミノ酸特徴行列としてアミノ酸濃度間相関係数Sについて数式5で定義される近縁度を使用し且つ2時点間の比較表示を行うと判定した。
実施例5と同様の方法によりアミノ酸配置図(図30参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データの2時点間での差をレーダーチャート(図46参照)で表示した。アミノ酸濃度は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示、レーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示および平均値からの棒表示は、実施例5と同じように行った。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図47参照)、折れ線グラフ(図48参照)および面グラフ(図49参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例5と同じように行った。
また、アミノ酸配置に基づき、各時点の血液サンプルアミノ酸データをレーダーチャート(図50参照)で表示した。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示およびレーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示は、実施例5と同じように行った。
同様に、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図51参照)および折れ線グラフ(図52参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例5と同じように行った。
また、研究目的から、アミノ酸特徴行列としてアミノ酸濃度間相関係数Sについて数式6で定義される近縁度を使用し且つ2時点間の比較表示を行うと判定した。
実施例5と同様の方法によりアミノ酸配置図(図35参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データの2時点間での差をレーダーチャート(図53参照)で表示した。アミノ酸濃度は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示、レーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示および平均値からの棒表示は、実施例5と同じように行った。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図54参照)、折れ線グラフ(図55参照)および面グラフ(図56参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例5と同じように行った。
また、アミノ酸配置に基づき、各時点の血液サンプルアミノ酸データをレーダーチャート(図57参照)で表示した。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示およびレーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示は、実施例5と同じように行った。
同様に、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図58参照)および折れ線グラフ(図59参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例5と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、第1回から第2回の間についてProと濃度での相関性の高いアミノ酸の濃度の低下傾向を容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例5で対象となった患者から別時点で採取された血液サンプル(1回目、2回目、3回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例5同様、測定した。その3時点での各データを入力とし、研究目的として“血漿中アミノ酸濃度の類似性による血中アミノ酸状態の推移の把握”を入力した。研究目的から、アミノ酸特徴行列としてアミノ酸濃度間相関係数Sについて数式5で定義される近縁度を使用し且つ3時点以上のデータの比較表示を行うと判定した。
実施例5と同様の方法によりアミノ酸配置図(図30参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図60参照)および折れ線グラフ(図61参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例5と同じように行った。
また、研究目的から、アミノ酸特徴行列としてアミノ酸濃度間相関係数Sについて数式6で定義される近縁度を使用し且つ3時点以上のデータの比較表示を行うと判定した。
実施例5と同様の方法によりアミノ酸配置図(図35参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図62参照)および折れ線グラフ(図63参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例5と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Proと濃度での相関性が高いアミノ酸の血中濃度が2回目で低下し、その後安定していることを容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例1で用いたメタボリックシンドローム患者の血液サンプルから、実施例1同様、血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータを入力とし、研究目的として“生化学代謝に基づく血中アミノ酸状態の評価”を入力した。研究目的から、アミノ酸特徴行列として、アミノ酸の生化学代謝経路による近縁度を使用すると判定した。
アミノ酸特性データベースを検索して、アミノ酸の生化学的代謝経路による近縁度を抽出した。ここで、アミノ酸の生化学的代謝経路による近縁度について述べる。まず、アミノ酸の生化学的代謝経路を15種のカテゴリーに分類し、各アミノ酸の各カテゴリーへの帰属の有無を求めた。15種のカテゴリーを図64に示す。各アミノ酸の各カテゴリーへの帰属の有無は、代謝経路情報のデータベース“MetaCore”を用いて求めた。各アミノ酸Aが帰属するカテゴリーの集合をCAとすると、アミノ酸AとA間の近縁度Dijは、Tanimoto Index(J. Med. Chem. 1996, 39, 3049−3059)を用いて、数式7で定義される。その近縁度Dijを基にアミノ酸類似度行列を算出した。
ij=1−#{CA and CA}/#{CA or CA} ・・・数式7
ここで、数式7において、“#{ }”は、{ }内の集合の要素の数を表し、“and”および“or”はそれぞれ、集合演算の積および和である。
こうして得られたアミノ酸類似度行列に基づいて、多次元尺度構成法を適用して、アミノ酸の生化学代謝特性による近縁度を最適に表現するアミノ酸配置としてのアミノ酸配置図(図65参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データをレーダーチャート(図66参照)で表示した。アミノ酸濃度は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。このレーダーチャートの中央部には、BCAAおよびSといったカテゴリーを表示している。なお、このカテゴリーはアミノ酸配置から自動的に検出され、検出されたカテゴリーが自動的に図示の如く表示される。また、このレーダーチャートの周囲に表示されているアミノ酸名のうち必須アミノ酸は、他のアミノ酸と視覚的に区別できるように丸で囲っている。なお、必須アミノ酸はアミノ酸配置から自動的に検出され、検出された必須アミノ酸に対し自動的に図示の如く丸が表示される。また、健康人の平均値より高い濃度のアミノ酸に対しては平均値からその値までを図示の如く実線の棒で表示し、平均値より低い濃度のアミノ酸に対しては平均値からその値までを図示の如く点線の棒で表示した。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図67参照)、折れ線グラフ(図68参照)および面グラフ(図69参照)で表示した。これらのグラフの下部には、レーダーチャートと同様、BCAAおよびSといったカテゴリーを表示した。必須アミノ酸は、レーダーチャートと同様、丸で囲った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Val、Leuと生化学代謝的に近いアミノ酸の濃度の増加傾向を容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例9で用いた血液サンプルから、実施例9同様、血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータを入力とし、研究目的として“生化学代謝に基づく血中アミノ酸状態の評価”と“特定の疾患との比較”を入力し、疾患名として“糖尿病”を選択した。
実施例9同様、アミノ酸配置の決定およびグラフ表示を行った。さらに、アミノ酸濃度データベースから糖尿病患者を検索し、検索した糖尿病患者の血中アミノ酸濃度の平均値を算出した。実施例9同様、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値および糖尿病患者の血中アミノ酸濃度の平均値を、アミノ酸配置に基づき、レーダーチャート(図70参照)、棒グラフ(図71参照)および折れ線グラフ(図72参照)で表示した。
以上、これらのグラフにより、血液採取された患者は、自身の血液サンプルのアミノ酸状態が糖尿病患者のそれと近いかを容易に視認することができる。
実施例9で対象となった患者から別時点で採取された血液サンプル(1回目、2回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例9同様、測定した。その2時点での各データを入力とし、研究目的として“生化学代謝に基づく血中アミノ酸状態の推移の評価”を入力した。研究目的から、アミノ酸特徴行列としてアミノ酸生化学代謝特性による近縁度を使用し且つ2時点間の比較表示を行うと判定した。
実施例9と同様の方法によりアミノ酸配置図(図65参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データの2時点間での差をレーダーチャート(図73参照)で表示した。アミノ酸濃度は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示、レーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示および平均値からの棒表示は、実施例9と同じように行った。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図74参照)、折れ線グラフ(図75参照)および面グラフ(図76参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例9と同じように行った。
また、アミノ酸配置に基づき、各時点の血液サンプルアミノ酸データをレーダーチャート(図77参照)で表示した。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示およびレーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示は、実施例9と同じように行った。
同様に、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図78参照)および折れ線グラフ(図79参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例9と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、第1回から第2回の間についてVal、Leuと生化学代謝的に近いアミノ酸の濃度の低下傾向を容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例9で対象となった患者から別時点で採取された血液サンプル(1回目、2回目、3回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例9同様、測定した。その3時点での各データを入力とし、研究目的として“生化学代謝に基づく血中アミノ酸状態の推移の評価”を入力した。研究目的から、アミノ酸特徴行列としてアミノ酸生化学代謝特性による近縁度を使用し且つ3時点以上のデータの比較表示を行うと判定した。
実施例9と同様の方法によりアミノ酸配置図(図65参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図80参照)および折れ線グラフ(図81参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例9と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Val、Leuと生化学代謝的に近いアミノ酸の血中濃度が低下し、その後安定していることを容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例1で用いたメタボリックシンドローム患者の血液サンプルから、実施例1同様、血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータを入力とし、研究目的として“臨床医学的観点による疾患に基づくアミノ酸状態の評価”を入力し、疾患名として“高血圧症、糖尿病、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高TG血症”を選択した。研究目的から、アミノ酸特徴行列として、疾患との関連度による近縁度を使用すると判定した。
アミノ酸特性データベースを検索して、高血圧症、糖尿病、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症および高TG血症の患者データを抽出し、各疾患に対して、それぞれのアミノ酸についてROC曲線下面積を算出した。そのROC曲線下面積を5次元のベクトルと見做し、それのユークリッド距離をアミノ酸距離行列とした。
こうして得られたアミノ酸距離行列に基づいて、多次元尺度構成法を適用して、疾患関連度による近縁度を最適に表現するアミノ酸配置としてのアミノ酸配置図(図82参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データをレーダーチャート(図83参照)で表示した。アミノ酸濃度は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。このレーダーチャートの周囲に表示されているアミノ酸名のうち必須アミノ酸は、他のアミノ酸と視覚的に区別できるように丸で囲っている。なお、必須アミノ酸はアミノ酸配置から自動的に検出され、検出された必須アミノ酸に対し自動的に図示の如く丸が表示される。また、健康人の平均値より高い濃度のアミノ酸に対しては平均値からその値までを図示の如く実線の棒で表示し、平均値より低い濃度のアミノ酸に対しては平均値からその値までを図示の如く点線の棒で表示した。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図84参照)、折れ線グラフ(図85参照)および面グラフ(図86参照)で表示した。必須アミノ酸は、レーダーチャートと同様、丸で囲った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Trpと疾患関連度が近いアミノ酸の濃度の増加傾向を容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例13で用いた血液サンプルから、実施例13同様、血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータを入力とし、研究目的として“臨床医学的観点による疾患に基づくアミノ酸状態の評価”と“特定の疾患との比較”を入力し、疾患名として“高血圧症、糖尿病、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高TG血症”を選択し、疾患名として“糖尿病”を選択した。
実施例13同様、アミノ酸配置の決定およびグラフ表示を行った。さらに、アミノ酸濃度データベースから糖尿病患者を検索し、検索した糖尿病患者の血中アミノ酸濃度の平均値を算出した。実施例13同様、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値および糖尿病患者の血中アミノ酸濃度の平均値を、アミノ酸配置に基づき、レーダーチャート(図87参照)、棒グラフ(図88参照)および折れ線グラフ(図89参照)で表示した。
以上、これらのグラフにより、血液採取された患者は、自身の血液サンプルのアミノ酸状態が糖尿病患者のそれと近いかを容易に視認することができる。
実施例13で対象となった患者から別時点で採取された血液サンプル(1回目、2回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例13同様、測定した。その2時点での各データを入力とし、研究目的として“臨床医学的観点による疾患に基づくアミノ酸状態の推移の評価”を入力し、疾患名として、“高血圧症、糖尿病、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高TG血症”を選択した。研究目的から、アミノ酸特徴行列として疾患との関連度による近縁度を使用し且つ2時点間の比較表示を行うと判定した。
実施例13と同様の方法によりアミノ酸配置図(図82参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データの2時点間での差をレーダーチャート(図90参照)で表示した。アミノ酸濃度は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。レーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示および平均値からの棒表示は、実施例13と同じように行った。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図91参照)、折れ線グラフ(図92参照)および面グラフ(図93参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例13と同じように行った。
また、アミノ酸配置に基づき、各時点の血液サンプルアミノ酸データをレーダーチャート(図94参照)で表示した。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。レーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示は、実施例13と同じように行った。
同様に、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図95参照)および折れ線グラフ(図96参照)で表示した。グラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例13と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、第1回から第2回の間についてTrpと疾患関連度が近いアミノ酸の濃度の低下傾向を容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例13で対象となった患者から別時点で採取された血液サンプル(1回目、2回目、3回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例13同様、測定した。その3時点での各データを入力とし、研究目的として“臨床医学的観点による疾患に基づくアミノ酸状態の推移の評価”を入力し、疾患名として“高血圧症、糖尿病、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高TG血症”を選択した。研究目的から、アミノ酸特徴行列として疾患との関連性による近縁度を使用し且つ3時点以上のデータの比較表示を行うと判定した。
実施例13と同様の方法によりアミノ酸配置図(図82参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図97参照)および折れ線グラフ(図98参照)で表示した。グラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例13と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Trpと疾患関連度が近いアミノ酸の血中濃度が低下し、その後安定していることを容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例1で用いたメタボリックシンドローム患者の血液サンプルから、実施例1同様、血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータを入力とし、研究目的として“物理化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸状態の評価”を入力した。研究目的から、アミノ酸特徴行列として、物理化学的特性および生物学的特性の組み合わせによる近縁度を使用すると判定した。
アミノ酸特性データベースを検索して、アミノ酸の物理化学的特性および生物学的特性を抽出し、抽出した15種の各特性を数値化して組み合わせた特性表(図99参照)を作成した。なお、特性表において、物理化学的特性には、“分子構造に関連した炭素原子数”、“窒素原子数”、“硫黄原子数”、“水酸基”、“環状構造”、“分岐鎖”、“疎水性/親水性の度合いを示すhydropathy”、“電気的性質の等電点”、“電価”が含まれ、生物学的特性には、“必須アミノ酸”、“代謝経路の下流の代謝物”、“体蛋白中の含量”、“血液中の濃度”、“DNA配列からアミノ酸配列への変換コドン”が含まれている。各特性量を平均値と標準偏差で規格化した。アミノ酸AとA間の近縁度Dijは、15次元のユークリッド空間の距離で定義される。その近縁度を基にアミノ酸距離行列を算出した。
こうして得られたアミノ酸距離行列に基づいて、多次元尺度構成法を適用して、アミノ酸の物理化学的特性および生物学的特性の組み合わせによる近縁度を最適に表現するアミノ酸配置としてのアミノ酸配置図(図100参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データをレーダーチャート(図101参照)で表示した。アミノ酸濃度は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。このレーダーチャートの中央部には、BCAAといったカテゴリーを表示している。なお、このカテゴリーはアミノ酸配置から自動的に検出され、検出されたカテゴリーが自動的に図示の如く表示される。また、このレーダーチャートの周囲に表示されているアミノ酸名のうち必須アミノ酸は、他のアミノ酸と視覚的に区別できるように丸で囲っている。必須アミノ酸はアミノ酸配置から自動的に検出され、検出された必須アミノ酸に対し自動的に図示の如く丸が表示される。また、健康人の平均値より高い濃度のアミノ酸に対しては平均値からその値までを図示の如く実線の棒で表示し、平均値より低い濃度のアミノ酸に対しては平均値からその値までを図示の如く点線の棒で表示した。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図102参照)、折れ線グラフ(図103参照)および面グラフ(図104参照)で表示した。これらのグラフの下部には、レーダーチャートと同様、BCAAといったカテゴリーを表示した。必須アミノ酸は、レーダーチャートと同様、丸で囲った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Ileと物理化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸特性が近いアミノ酸の濃度の増加傾向を容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例17で用いた血液サンプルから、実施例17同様、血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータを入力とし、研究目的として“物理化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸状態の評価”と“特定の疾患との比較”を入力し、疾患名として“糖尿病”を選択した。
実施例17と同様、アミノ酸配置の決定およびグラフ表示を行った。さらに、アミノ酸濃度データベースから糖尿病患者を検索し、検索した糖尿病患者の血中アミノ酸濃度の平均値を算出した。実施例17同様、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値および糖尿病患者の血中アミノ酸濃度の平均値を、アミノ酸配置に基づき、レーダーチャート(図105参照)、棒グラフ(図106参照)および折れ線グラフ(図107参照)で表示した。
以上、これらのグラフにより、血液採取された患者は、自身の血液サンプルのアミノ酸状態が糖尿病患者のそれと近いかを容易に視認することができる。
実施例17で対象となった患者から別時点で採取した血液サンプル(1回目、2回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例17同様、測定した。その2時点での各データを入力とし、研究目的として“物理化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸状態の推移の評価”を入力した。研究目的から、アミノ酸特徴行列として物理化学的特性および生物学的特性の組み合わせによる近縁度を使用し且つ2時点間の比較表示を行うと判定した。
実施例17と同様の方法によりアミノ酸配置図(図100参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データの2時点間での差をレーダーチャート(図108参照)で表示した。アミノ酸濃度は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示、レーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示および平均値からの棒表示は、実施例17と同じように行った。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図109参照)、折れ線グラフ(図110参照)および面グラフ(図111参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例17と同じように行った。
また、アミノ酸配置に基づき、各時点の血液サンプルアミノ酸データをレーダーチャート(図112参照)で表示した。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示およびレーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示は、実施例17と同じように行った。
同様に、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図113参照)および折れ線グラフ(図114参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例17と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、第1回から第2回の間についてIleと物理化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸特性が近いアミノ酸の濃度の低下傾向を容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例17で対象となった患者から別時点で採取された血液サンプル(1回目、2回目、3回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例17同様、測定した。その3時点での各データを入力とし、研究目的として“物理化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸状態の推移の評価”を入力した。研究目的から、アミノ酸特徴行列として物理化学的特性および生物学的特性の組み合わせによる近縁度を使用し且つ3時点以上のデータの比較表示を行うと判定した。
実施例17と同様の方法によりアミノ酸配置(図100参照)を得た。
このアミノ酸配置に基づき、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図115参照)および折れ線グラフ(図116参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例17と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Ileと物理化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸特性が近いアミノ酸の血中濃度が低下し、その後安定していることを容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例1で用いたメタボリックシンドローム患者の血液サンプルから、実施例1同様、血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータを入力とし、研究目的として“物理化学・代謝生化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸状態の評価”を入力した。研究目的から、アミノ酸特徴行列として物理化学的特性、代謝生化学的特性および生物学的特性の組み合わせによる近縁度を使用すると判定した。
アミノ酸特性データベースを検索して、アミノ酸の物理化学的特性、代謝生化学的特性および生物学的特性を抽出し、抽出した11種の各特性を数値化して組み合わせた特性表(図117参照)を作成した。なお、特性表において、特性には、“BCAA(分岐鎖アミノ酸)”、“強い塩基性のあるアミノ酸”、“芳香族アミノ酸”、“含硫アミノ酸”、“アスパラギナーゼ関連アミノ酸”、“グルタミン酸合成酵素関連アミノ酸”、“酸性アミノ酸とそれに関連するアミノ酸”、“中性アミノ酸”、“必須アミノ酸”、“単独で神経伝達物質となるアミノ酸”、“コドンが1つだけであるアミノ酸”が含まれている。各特性量を平均値と標準偏差で規格化した。アミノ酸AとA間の近縁度Dijは、11次元のユークリッド空間の距離で定義される。その近縁度を基にアミノ酸距離行列を算出した。
こうして得られたアミノ酸距離行列に基づいて、Wald法による階層的クラスタリング法を適用して、アミノ酸の物理化学的特性、代謝生化学的特性および生物学的特性の組み合わせによる近縁度を最適に表現するアミノ酸配置“His,Tyr,Phe,Trp,Met,Cys,Pro,Gln,Glu,Asn,Asp,Gly,Ala,Ser,Thr,Val,Ile,Leu,Lys,Arg”を得た。
このアミノ酸配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データをレーダーチャート(図118参照)で表示した。アミノ酸濃度は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。このレーダーチャートの中央部には、“BCAA”、“±”(中性アミノ酸)、“N−”(強い塩基性アミノ酸)、“AAA”(芳香族アミノ酸)、“S”および“H+”(酸性アミノ酸、酸性アミノ酸関連のアミノ酸)といったカテゴリーを表示している。なお、このカテゴリーはアミノ酸配置から自動的に検出され、検出されたカテゴリーが自動的に図示の如く表示される。また、このレーダーチャートの周囲に表示されているアミノ酸名のうち必須アミノ酸は、他のアミノ酸と視覚的に区別できるように丸で囲っている。必須アミノ酸はアミノ酸配置から自動的に検出され、検出された必須アミノ酸に対し自動的に図示の如く丸が表示される。また、健康人の平均値より高い濃度のアミノ酸に対しては平均値からその値までを図示の如く実線の棒で表示し、平均値より低い濃度のアミノ酸に対しては平均値からその値までを図示の如く点線の棒で表示した。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図119参照)、折れ線グラフ(図120参照)および面グラフ(図121参照)で表示した。これらのグラフの下部には、レーダーチャートと同様、“BCAA”、“±”、“N−”、“AAA”、“S”および“H+”といったカテゴリーを表示した。必須アミノ酸は、レーダーチャートと同様、丸で囲った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Ile、Pheと物理化学・代謝生化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸特性が近いアミノ酸の濃度の増加傾向を容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例21で用いた血液サンプルから、実施例21同様、血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータを入力とし、研究目的として“物理化学・代謝生化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸状態の評価”と“特定の疾患との比較”を入力し、疾患名として“糖尿病”を選択した。
実施例21と同様、アミノ酸配置の決定およびグラフ表示を行った。さらに、アミノ酸濃度データベースから糖尿病患者を検索し、検索した糖尿病患者の血中アミノ酸濃度の平均値を算出した。実施例21同様、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値および糖尿病患者の血中アミノ酸濃度の平均値を、アミノ酸配置に基づき、レーダーチャート(図122参照)、棒グラフ(図123参照)および折れ線グラフ(図124参照)で表示した。
以上、これらのグラフにより、血液採取された患者は、自身の血液サンプルのアミノ酸状態が糖尿病患者のそれと近いかを容易に視認することができる。
実施例21で対象となった患者から別時点で採取された血液サンプル(1回目、2回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例21同様、測定した。その2時点での各データを入力とし、研究目的として“物理化学・代謝生化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸状態の推移の評価”を入力した。研究目的から、アミノ酸特徴行列として物理化学的特性、代謝生化学的特性および生物学的特性の組み合わせによる近縁度を使用し且つ2時点間の比較表示を行うと判定した。
実施例21と同様の方法によりアミノ酸配置“His,Tyr,Phe,Trp,Met,Cys,Pro,Gln,Glu,Asn,Asp,Gly,Ala,Ser,Thr,Val,Ile,Leu,Lys,Arg”を得た。
このアミノ酸配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データの2時点間での差をレーダーチャート(図125参照)で表示した。アミノ酸濃度は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示、レーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示および平均値からの棒表示は、実施例21と同じように行った。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図126参照)、折れ線グラフ(図127参照)および面グラフ(図128参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例21と同じように行った。
また、アミノ酸配置に基づき、各時点の血液サンプルアミノ酸データをレーダーチャート(図129参照)で表示した。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示およびレーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示は、実施例21と同じように行った。
同様に、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図130参照)および折れ線グラフ(図131参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例21と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、第1回から第2回の間についてIle、Pheと物理化学・代謝生化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸特性が近いアミノ酸の濃度の低下傾向を容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例21で対象となった患者から別時点で採取された血液サンプル(1回目、2回目、3回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例21と同様、測定した。その3時点での各データを入力とし、研究目的として“物理化学・代謝生化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸状態の推移の評価”を入力した。研究目的から、アミノ酸特徴行列として物理化学的特性、代謝生化学的特性および生物学的特性の組み合わせによる近縁度を使用し且つ3時点以上のデータの比較表示を行うと判定した。
実施例21と同様の方法によりアミノ酸配置“His,Tyr,Phe,Trp,Met,Cys,Pro,Gln,Glu,Asn,Asp,Gly,Ala,Ser,Thr,Val,Ile,Leu,Lys,Arg”を得た。
このアミノ酸配置に基づき、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データの値を、棒グラフ(図132参照)および折れ線グラフ(図133参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例21と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Ile、Pheと物理化学・代謝生化学・生物学的特性についての総合的なアミノ酸特性が近いアミノ酸の血中濃度が低下し、その後安定していることを容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例1で用いたメタボリックシンドローム患者の血液サンプルから、実施例1同様、血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータと生化学マーカーとして当該患者の血糖値(FBS)、トリグリセリド(TG)、SBP(収縮期血圧)、DBP(拡張期血圧)、HDL(HDLコレステロール)、LDL(LDLコレステロール)およびHbA1c(ヘモグロビンA1c)を入力とし、研究目的として“血漿中アミノ酸濃度および生化学マーカーの類似性による血中アミノ酸および生化学マーカーの状態の評価”を入力した。研究目的から、アミノ酸・生化学マーカー特徴行列としてアミノ酸濃度および生化学マーカー値間の相関性による近縁度を使用すると判定した。
アミノ酸濃度データベースを検索して血漿中アミノ酸濃度データ(男性53名、女性38名、計91名、平均年齢54.3歳)および生化学標準統計データを抽出し、そのアミノ酸濃度および生化学マーカー間の相関係数を算出した。アミノ酸および生化学マーカー間の近縁度Dは、Pearson相関行列Sを用いて、数式5で定義される。その近縁度Dを基にアミノ酸・生化学マーカー類似度行列を算出した。
こうして得られたアミノ酸・生化学マーカー類似度行列に基づいて、多次元尺度構成法を適用して、アミノ酸の血中濃度および生化学マーカー値の相関性による近縁度を最適に表現するアミノ酸・生化学マーカー配置としてのアミノ酸・生化学マーカー配置図(図134参照)を得た。
このアミノ酸・生化学マーカー配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータをレーダーチャート(図135参照)で表示した。アミノ酸濃度および生化学マーカー値は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。なお、このレーダーチャートの中央部には、BCAAといったカテゴリーを示している。なお、このカテゴリーはアミノ酸・生化学マーカー配置から自動的に検出され、検出されたカテゴリーが自動的に図示の如く表示される。また、このレーダーチャートの周囲に表示されているアミノ酸名のうち必須アミノ酸は、他のアミノ酸と視覚的に区別できるように丸で囲っている。なお、必須アミノ酸はアミノ酸・生化学マーカー配置から自動的に検出され、検出された必須アミノ酸に対し自動的に図示の如く丸が表示される。また、健康人の平均値より高い濃度のアミノ酸および高い値の生化学マーカーに対しては平均値からその値までを図示の如く実線の棒で表示し、平均値より低い濃度のアミノ酸および低い値の生化学マーカーに対しては平均値からその値までを図示の如く点線の棒で表示した。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの値を、棒グラフ(図136参照)、折れ線グラフ(図137参照)および面グラフ(図138参照)で表示した。これらのグラフの下部には、レーダーチャートと同様、BCAAといったカテゴリーを表示した。また、必須アミノ酸は、レーダーチャートと同様、丸で囲った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Lysと相関性の高い測定値での低下傾向を容易に視認することができ、生化学マーカーおよび血中アミノ酸濃度の状態を簡単且つ正確に把握することができる。
ところで、アミノ酸間の近縁度Dは、上記数式6で定義することも可能である。その近縁度Dを基にアミノ酸・生化学マーカー類似度行列を算出した。
こうして得られたアミノ酸・生化学マーカー類似度行列に基づいて、多次元尺度構成法を適用して、アミノ酸の血中濃度および生化学マーカー値の相関性による近縁度を最適に表現するアミノ酸・生化学マーカー配置としてのアミノ酸・生化学マーカー配置図(図139参照)を得た。
このアミノ酸・生化学マーカー配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータをレーダーチャート(図140参照)で表示した。アミノ酸濃度および生化学マーカー値は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。なお、このレーダーチャートの中央部には、BCAAといったカテゴリーを示している。なお、このカテゴリーはアミノ酸・生化学マーカー配置から自動的に検出され、検出されたカテゴリーが自動的に図示の如く表示される。また、このレーダーチャートの周囲に表示されているアミノ酸名のうち必須アミノ酸は、他のアミノ酸と視覚的に区別できるように丸で囲っている。なお、必須アミノ酸はアミノ酸・生化学マーカー配置から自動的に検出され、検出された必須アミノ酸に対し自動的に図示の如く丸が表示される。また、健康人の平均値より高い濃度のアミノ酸および高い値の生化学マーカーに対しては平均値からその値までを図示の如く実線の棒で表示し、平均値より低い濃度のアミノ酸および低い値の生化学マーカーに対しては平均値からその値までを図示の如く点線の棒で表示した。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの値を、棒グラフ(図141参照)、折れ線グラフ(図142参照)および面グラフ(図143参照)で表示した。これらのグラフの下部には、レーダーチャートと同様、BCAAといったカテゴリーを表示した。また、必須アミノ酸は、レーダーチャートと同様、丸で囲った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Lysと相関性の高い測定値での低下傾向を容易に視認することができ、生化学マーカーおよび血中アミノ酸濃度の状態を簡単且つ正確に把握できる。
実施例25で用いた血液サンプルから、実施例25同様、血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータと実施例25で記載した生化学マーカーを入力とし、研究目的として“血漿中アミノ酸濃度および生化学マーカーの類似性による血中アミノ酸および生化学マーカーの状態の評価”と“特定の疾患との比較”を入力し、疾患名として“糖尿病”を選択した。
実施例25と同様、アミノ酸・生化学マーカー配置の決定およびグラフ表示を行った。さらに、アミノ酸濃度データベースから糖尿病患者を検索し、検索した糖尿病患者の血中アミノ酸濃度および生化学マーカーの平均値を算出した。実施例25同様、標準化された血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの値ならびに糖尿病患者の血中アミノ酸濃度および生化学マーカーの平均値を、数式5で定義される近縁度Dに基づいて得られたアミノ酸・生化学マーカー配置に基づき、レーダーチャート(図144参照)、棒グラフ(図145参照)および折れ線グラフ(図146参照)で表示した。また、標準化された血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの値ならびに糖尿病患者の血中アミノ酸濃度および生化学マーカーの平均値を、数式6で定義される近縁度Dに基づいて得られたアミノ酸・生化学マーカー配置に基づき、レーダーチャート(図147参照)、棒グラフ(図148参照)および折れ線グラフ(図149参照)で表示した。
以上、これらのグラフにより、血液採取された患者は、自身の血液サンプルのアミノ酸および生化学マーカーの状態が糖尿病患者のそれと近いかを容易に視認することができる。
実施例25で対象となった患者から別時点で採取された血液サンプル(1回目、2回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例25同様、測定した。その2時点での各データと実施例25で記載した当該2時点での生化学マーカーを入力とし、研究目的として“血漿中アミノ酸濃度および生化学マーカーの類似性による血中アミノ酸および生化学マーカーの状態の推移の把握”を入力した。研究目的から、アミノ酸・生化学マーカー特徴行列としてアミノ酸濃度・生化学マーカー間相関係数Sについて数式5で定義される近縁度を使用し且つ2時点間の比較表示を行うと判定した。
実施例25と同様、アミノ酸・生化学マーカー配置図(図134参照)を得た。
このアミノ酸・生化学マーカー配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの2時点間での差をレーダーチャート(図150参照)で表示した。アミノ酸濃度および生化学マーカー値は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示、レーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示および平均値からの棒表示は、実施例25と同じように行った。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの値を、棒グラフ(図151参照)、折れ線グラフ(図152参照)および面グラフ(図153参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例25と同じように行った。
また、アミノ酸・生化学マーカー配置に基づき、各時点の血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータをレーダーチャート(図154参照)で表示した。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示およびレーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示は、実施例25と同じように行った。
同様に、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの値を、棒グラフ(図155参照)および折れ線グラフ(図156参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例25と同じように行った。
また、研究目的から、アミノ酸・生化学マーカー特徴行列としてアミノ酸濃度・生化学マーカー間相関係数Sについて数式6で定義される近縁度を使用し且つ2時点間の比較表示を行うと判定した。
実施例25と同様の方法によりアミノ酸・生化学マーカー配置図(図139参照)を得た。
このアミノ酸・生化学マーカー配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの2時点間で差をレーダーチャート(図157参照)で表示した。アミノ酸濃度および生化学マーカー値は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示、レーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示および平均値からの棒表示は、実施例25と同じように行った。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの値を、棒グラフ(図158参照)、折れ線グラフ(図159参照)および面グラフ(図160参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例25と同じように行った。
また、アミノ酸・生化学マーカー配置に基づき、各時点の血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータをレーダーチャート(図161参照)で表示した。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。レーダーチャートの中央部へのカテゴリー表示およびレーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示は、実施例25と同じように行った。
同様に、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの値を、棒グラフ(図162参照)、折れ線グラフ(図163参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例25と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、第1回から第2回の間についてLysと相関性の高い測定値での増加傾向を容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例25で対象となった患者から別時点で採取された血液サンプル(1回目、2回目、3回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例25同様、測定した。その3時点での各データと実施例25で記載した当該3時点での生化学マーカーを入力とし、研究目的として“血漿中アミノ酸濃度および生化学マーカーの類似性による血中アミノ酸および生化学マーカー状態の推移の把握”を入力した。研究目的から、アミノ酸・生化学マーカー特徴行列としてアミノ酸濃度・生化学マーカー間相関係数Sについて数式5で定義される近縁度を使用し且つ3時点以上のデータの比較表示を行うと判定した。
実施例25と同様の方法によりアミノ酸・生化学マーカー配置図(図134参照)を得た。
このアミノ酸・生化学マーカー配置に基づき、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの値を、棒グラフ(図164参照)および折れ線グラフ(図165参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例25と同じように行った。
また、研究目的から、アミノ酸・生化学マーカー特徴行列としてアミノ酸濃度・生化学マーカー間相関係数Sについて数式6で定義される近縁度を使用し且つ3時点以上のデータの比較表示を行うと判定した。
実施例25と同様の方法によりアミノ酸・生化学マーカー配置図(図139参照)を得た。
このアミノ酸・生化学マーカー配置に基づき、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの値を、棒グラフ(図166参照)および折れ線グラフ(図167参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例25と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Lysと相関性の高い測定値が増加し、その後安定していることを容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例1で用いたメタボリックシンドローム患者の血液サンプルから、実施例1同様、血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータと生化学マーカーとして当該患者の血糖値、トリグリセリド、SBP、DBP、HDL、LDLおよびHbA1cを入力とし、研究目的として“臨床医学的観点による疾患に基づくアミノ酸および生化学マーカーの状態の評価”を入力し、疾患名として“高血圧症、糖尿病、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高TG血症”を選択した。研究目的から、アミノ酸・生化学マーカー特徴行列として、疾患との関連度による近縁度を使用すると判定した。
アミノ酸特性データベースを検索して、高血圧症、糖尿病、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症および高TG血症の患者データを抽出し、各疾患に対して、それぞれのアミノ酸および生化学マーカーについてROC曲線下面積を算出した。そのROC曲線下面積を5次元のベクトルと見做し、それのユークリッド距離をアミノ酸・生化学マーカー距離行列とした。
こうして得られたアミノ酸・生化学マーカー距離行列に基づいて、多次元尺度構成法を適用して、疾患関連度による近縁度を最適に表現するアミノ酸・生化学マーカー配置としてのアミノ酸・生化学マーカー配置図(図168参照)を得た。
このアミノ酸・生化学マーカー配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータをレーダーチャート(図169参照)で表示した。アミノ酸濃度および生化学マーカー値は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。このレーダーチャートの周囲に表示されているアミノ酸名のうち必須アミノ酸は、他のアミノ酸と視覚的に区別できるように丸で囲っている。なお、必須アミノ酸はアミノ酸・生化学マーカー配置から自動的に検出され、検出された必須アミノ酸に対し自動的に図示の如く丸が表示される。また、健康人の平均値より高い濃度のアミノ酸および高い値の生化学マーカーに対しては平均値からその値までを図示の如く実線の棒で表示し、平均値より低い濃度のアミノ酸および低い値の生化学マーカーに対しては平均値からその値までを図示の如く点線の棒で表示した。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの値を、棒グラフ(図170参照)、折れ線グラフ(図171参照)および面グラフ(図172参照)で表示した。必須アミノ酸は、レーダーチャートと同様、丸で囲った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Glyと疾患関連度が近い測定値での低下傾向を容易に視認することができ、生化学マーカーおよび血中アミノ酸濃度の状態を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例29で用いた血液サンプルから、実施例29同様、血中アミノ酸濃度を測定した。そのデータと実施例29で記載した生化学マーカーを入力とし、研究目的として“臨床医学的観点による疾患に基づくアミノ酸および生化学マーカーの状態の評価”と“特定の疾患との比較”を入力し、疾患名として“高血圧症、糖尿病、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高TG血症”を選択し、疾患名として“糖尿病”を選択した。
実施例29と同様、アミノ酸・生化学マーカー配置の決定およびグラフ表示を行った。さらに、アミノ酸濃度データベースから糖尿病患者を検索し、検索した糖尿病患者の血中アミノ酸濃度および生化学マーカーの平均値を算出した。実施例29同様、標準化された血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの値ならびに糖尿病患者の血中アミノ酸濃度および生化学マーカーの平均値を、アミノ酸・生化学マーカー配置に基づき、レーダーチャート(図173参照)、棒グラフ(図174参照)および折れ線グラフ(図175参照)で表示した。
以上、これらのグラフにより、血液採取された患者は、自身の血液サンプルのアミノ酸および生化学マーカーの状態が糖尿病患者のそれと近いかを容易に視認することができる。
実施例29で対象となった患者から別時点で採取された血液サンプル(1回目、2回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例29同様、測定した。その2時点での各データと実施例29で記載した当該2時点での生化学マーカーを入力とし、研究目的として“臨床医学的観点による疾患に基づくアミノ酸および生化学マーカー状態の推移の評価”を入力し、疾患名として“高血圧症、糖尿病、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高TG血症”を選択した。研究目的から、アミノ酸・生化学マーカー特徴行列として疾患との関連度による近縁度を使用し且つ2時点間の比較表示を行うと判定した。
実施例29と同様の方法によりアミノ酸・生化学マーカー配置図(図168参照)を得た。
このアミノ酸・生化学マーカー配置に基づき、血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの2時点間での差をレーダーチャート(図176参照)で表示した。アミノ酸濃度および生化学マーカー値は、健康人データベースより算出され且つ平均およびSDを用いて標準化された値である。レーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示および平均値からの棒表示は、実施例29と同じように行った。
同様に、標準化された血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの値を、棒グラフ(図177参照)、折れ線グラフ(図178参照)および面グラフ(図179参照)で表示した。グラフの下部へのカテゴリー表示およびグラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例29と同じように行った。
また、アミノ酸・生化学マーカー配置に基づき、各時点の血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータをレーダーチャート(図180参照)で表示した。灰色の範囲は、±2SDの範囲を表す。レーダーチャート周囲へのアミノ酸名の表示は、実施例29と同じように行った。
同様に、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの値を、棒グラフ(図181参照)および折れ線グラフ(図182参照)で表示した。グラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例29と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、第1回から第2回の間についてGlyと相関性の高い測定値での増加傾向を容易に視認することができ、血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
実施例29で対象となった患者から別時点で採取された血液サンプル(1回目、2回目、3回目)の血中アミノ酸濃度を、実施例29同様、測定した。その3時点での各データと実施例29で記載した当該3時点での生化学マーカーを入力とし、研究目的として“臨床医学的観点による疾患に基づくアミノ酸および生化学マーカー状態の推移の評価”を入力し、疾患名として“高血圧症、糖尿病、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高TG血症”を選択した。研究目的から、アミノ酸・生化学マーカー特徴行列として疾患との関連度による近縁度を使用し且つ3時点以上のデータの比較表示を行うと判定した。
実施例29と同様の方法によりアミノ酸・生化学マーカー配置(図168参照)を得た。
このアミノ酸・生化学マーカー配置に基づき、標準化された各時点の血液サンプルアミノ酸データおよび生化学マーカーデータの値を、棒グラフ(図183参照)および折れ線グラフ(図184参照)で表示した。グラフの下部へのアミノ酸名の表示は、実施例29と同じように行った。
以上、これらのグラフにより、患者は、Glyと疾患関連度が近い測定値が増加し、その後安定していることを容易に視認することができ、生化学マーカーおよび血中アミノ酸濃度の状態の推移を簡単且つ正確に把握することができる。
以上のように、本発明にかかる項目配置決定装置、項目配置決定方法および項目配置決定プログラムは、産業上の多くの分野、特に医薬品や食品、医療などの分野で広く実施することができる。
100 項目配置決定装置
102 制御部
102a 読込部
102b 選択部
102c 判定部
102d 抽出部
102e 行列算出部
102f 配値算出部
102g 設定部
102h 出力実行部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 読込データファイル
106b 変数データファイル
106c 行列データファイル
106d 配値データファイル
106e 出力データファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 外部システム
300 ネットワーク

Claims (14)

  1. アミノ酸を少なくとも含む複数の項目の測定値に関する測定結果をグラフで出力する際の、前記項目を一意に識別するための複数の項目識別情報の当該グラフにおける配置を決定する、制御部を備えた項目配置決定装置であって、
    前記制御部は、
    前記項目間の関係の近さの度合いに関する予め定義された近縁度を、当該近縁度の算出に必要な予め取得したデータに基づいて、前記項目の組み合わせごとに算出する近縁度算出手段と、
    前記近縁度算出手段で算出した複数の前記近縁度を、前記配置の決定に適用可能な所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出する配置算出手段と、
    を備えたこと、
    を特徴とする項目配置決定装置。
  2. 前記項目を予め設定した複数の変数からなるベクトルで定義し、前記近縁度を前記ベクトル間の距離で定義した場合、
    前記近縁度算出手段は、前記ベクトル間の前記距離を、予め取得した各々の前記変数の値に関する変数データに基づいて、前記ベクトルの組み合わせごとに算出し、
    前記配置算出手段は、前記近縁度算出手段で算出した複数の前記距離を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、
    を特徴とする請求項1に記載の項目配置決定装置。
  3. 前記ベクトルは、前記アミノ酸の物理化学的特性、代謝生化学的特性、臨床医学的特性、生物学的特性その他の前記アミノ酸の特性を前記変数とするものであり、前記変数の値は前記特性の値であること、
    を特徴とする請求項2に記載の項目配置決定装置。
  4. 前記ベクトルは、予め設定した疾患を前記変数とするものであり、前記変数の値は、前記疾患に対する前記アミノ酸についてのROC(Receiver Operating Characteristic)曲線下面積であること、
    を特徴とする請求項2に記載の項目配置決定装置。
  5. 前記ベクトルを、前記アミノ酸の生化学的代謝経路に関するカテゴリーを前記変数とするものとして定義し、前記近縁度を、前記ベクトル間の前記距離に替えて、前記アミノ酸が帰属する前記カテゴリーの集合に対してTanimoto Indexが用いられたもので定義した場合、
    前記変数の値は、前記アミノ酸の前記カテゴリーへの前記帰属の有無が二値化された帰属値であり、
    前記近縁度算出手段は、前記近縁度を、予め取得した各々の前記帰属値に関する前記変数データに基づいて、前記ベクトルの組み合わせごとに算出し、
    前記配置算出手段は、前記近縁度算出手段で算出した複数の前記近縁度を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、
    を特徴とする請求項2に記載の項目配置決定装置。
  6. 前記近縁度を、前記項目間の相関関係に関する数値で定義した場合、
    前記近縁度算出手段は、前記数値を、前記アミノ酸の濃度を少なくとも含む予め取得した前記データに基づいて、前記項目の組み合わせごとに算出し、
    前記配置算出手段は、前記近縁度算出手段で算出した複数の前記数値を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、
    を特徴とする請求項1に記載の項目配置決定装置。
  7. 前記近縁度を、1から前記項目間の相関係数またはその絶対値を引いた値を行列要素とする行列の平方根行列における前記行列要素で定義した場合、
    前記近縁度算出手段は、前記平方根行列を、前記アミノ酸の濃度を少なくとも含む予め取得した前記データに基づいて算出し、
    前記配置算出手段は、前記近縁度算出手段で算出した前記平方根行列における複数の前記行列要素を前記所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出すること、
    を特徴とする請求項6に記載の項目配置決定装置。
  8. 前記制御部は、
    前記配置算出手段で算出した前記配置で特定される位置に各々の前記項目識別情報が視認可能に描画され且つ予め取得した前記測定結果に含まれる各々の前記項目の前記測定値が視認可能に描画された前記グラフであって、予め設定した特徴を持つ前記項目の前記項目識別情報が他の前記項目識別情報と視覚的に識別可能に描画されたものを出力する出力実行手段
    をさらに備えたこと、
    を特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の項目配置決定装置。
  9. 前記グラフがレーダーチャートである場合、
    前記出力実行手段は、予め設定した前記項目の基準値に対する前記測定値の増分および減分が互いに視覚的に識別可能にさらに描画された前記レーダーチャートを出力すること
    を特徴とする請求項8に記載の項目配置決定装置。
  10. アミノ酸を少なくとも含む複数の項目の測定値に関する測定結果をグラフで出力する際の、前記項目を一意に識別するための複数の項目識別情報の当該グラフにおける配置を決定する、制御部を備えた情報処理装置において実行される項目配置決定方法であって、
    前記制御部において実行される、
    前記項目間の関係の近さの度合いに関する予め定義された近縁度を、当該近縁度の算出に必要な予め取得したデータに基づいて、前記項目の組み合わせごとに算出する近縁度算出ステップと、
    前記近縁度算出ステップで算出した複数の前記近縁度を、前記配置の決定に適用可能な所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出する配置算出ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする項目配置決定方法。
  11. アミノ酸を少なくとも含む複数の項目の測定値に関する測定結果をグラフで出力する際の、前記項目を一意に識別するための複数の項目識別情報の当該グラフにおける配置を決定する、制御部を備えた情報処理装置において実行させるための項目配置決定プログラムであって、
    前記制御部において実行させるための、
    前記項目間の関係の近さの度合いに関する予め定義された近縁度を、当該近縁度の算出に必要な予め取得したデータに基づいて、前記項目の組み合わせごとに算出する近縁度算出ステップと、
    前記近縁度算出ステップで算出した複数の前記近縁度を、前記配置の決定に適用可能な所定の手法で解析することにより、複数の前記項目識別情報の前記グラフにおける前記配置を算出する配置算出ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする項目配置決定プログラム。
  12. アミノ酸を少なくとも含む複数の項目の測定値に関する測定結果と前記項目を一意に識別するための複数の項目識別情報とが示されているグラフにより、1)受診者の血中アミノ酸状態を評価、2)予め指定された疾患の患者の血中アミノ酸状態と比較することにより受診者の血中アミノ酸状態を評価、または、3)受診者の血中アミノ酸状態の推移を評価する、制御部を備えた評価装置、であって、
    前記グラフにおける複数の前記項目識別情報の配置は、前記項目間の関係の近さの度合いに関する予め定義された近縁度を当該近縁度の算出に必要な予め取得したデータに基づいて前記項目の組み合わせごとに算出し、当該算出した複数の前記近縁度を当該配置の決定に適用可能な所定の手法で解析することにより、決定されたものであること、
    を特徴とする評価装置。
  13. アミノ酸を少なくとも含む複数の項目の測定値に関する測定結果と前記項目を一意に識別するための複数の項目識別情報とが示されているグラフにより、1)受診者の血中アミノ酸状態を評価、2)予め指定された疾患の患者の血中アミノ酸状態と比較することにより受診者の血中アミノ酸状態を評価、または、3)受診者の血中アミノ酸状態の推移を評価する、制御部を備えた情報処理装置において実行される評価方法、であって、
    前記グラフにおける複数の前記項目識別情報の配置は、前記項目間の関係の近さの度合いに関する予め定義された近縁度を当該近縁度の算出に必要な予め取得したデータに基づいて前記項目の組み合わせごとに算出し、当該算出した複数の前記近縁度を当該配置の決定に適用可能な所定の手法で解析することにより、決定されたものであること、
    を特徴とする評価方法。
  14. アミノ酸を少なくとも含む複数の項目の測定値に関する測定結果と前記項目を一意に識別するための複数の項目識別情報とが示されているグラフにより、1)受診者の血中アミノ酸状態を評価、2)予め指定された疾患の患者の血中アミノ酸状態と比較することにより受診者の血中アミノ酸状態を評価、または、3)受診者の血中アミノ酸状態の推移を評価する、制御部を備えた情報処理装置において実行させるための評価プログラム、であって、
    前記グラフにおける複数の前記項目識別情報の配置は、前記項目間の関係の近さの度合いに関する予め定義された近縁度を当該近縁度の算出に必要な予め取得したデータに基づいて前記項目の組み合わせごとに算出し、当該算出した複数の前記近縁度を当該配置の決定に適用可能な所定の手法で解析することにより、決定されたものであること、
    を特徴とする評価プログラム。
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