JP5494289B2 - 電子透かし情報の埋め込み装置および抽出装置 - Google Patents
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図1はこの発明の第1実施形態である電子透かし情報の埋め込み装置1および抽出装置2により構成された電子透かし情報の伝送システムの構成を示すブロック図である。この伝送システムにおいて、埋め込み装置1には、例えば48kHzのサンプリング周波数でサンプリングされた2チャネル(例えばLチャネルとRチャネル)のキャリア信号が与えられる。このキャリア信号は、例えば楽曲の音波形をサンプリングしたサンプル列である。本実施形態では、このキャリア信号がDC成分を含まないこと、より具体的には、どのタイミングにおいてもキャリア信号の過去N(本実施形態ではN=1000)サンプルの移動平均値が常に0になることを前提としている。
(1)バッファに蓄積された2watermark分のシンボル列の中から同期パターンを探索する。
(2)同期パターンに続く16ビットのデータ信号(曲IDまたはタイムコード情報)をバッファから取り出す。
(3)データ信号に続く16ビットの誤り検出符号をバッファから取り出す。
(4)誤り検出符号を用いてデータ信号の誤り検出を行う。誤りがなければデータ信号を同期情報出力装置4(図1参照)に出力する。誤りがある場合には、データ信号の補正を行って同期情報出力部4へ出力する。この場合の補正の態様としては、次のものが考えられる。まず、曲IDは、同一楽曲の場合にキャリア信号の全体を通じて同じものが埋め込まれているはずであるので、例えば直前の1watermark分のシンボル列から誤りなく抽出された曲IDを同期情報出力装置4に出力する。また、タイムコード情報は、1秒ずつ増加する情報であるため、誤りが検出された場合には、直前に同期情報出力部4へ出力したタイムコード情報に1秒を加えたタイムコード情報を同期情報出力部4へ出力する。
(5)(4)までの処理が終了した場合には、次の1watermark分のシンボルがバッファに蓄積されるのを待ち、(1)〜(4)の処理を繰り返す。
以上が抽出装置2の構成の詳細である。
上記第1実施形態において、キャリア信号のサンプルに付加するDCオフセットの絶対値を大きくすると、キャリア信号が示す音波形に生じる段差が大きくなる。そして、この大きな段差を持った音波形を示すキャリア信号がサウンドシステムから放音されると、この段差がユーザにとって耳障りになる可能性がある。この発明の第2実施形態は、この問題を解決するための手段を抽出装置2に追加したものである。
上記第2実施形態では、DCオフセットの付加に起因してキャリア信号の波形に不連続が発生する問題を抽出装置2の改良により解決した。これに対し、この発明の第3実施形態および後述する第4、第5実施形態では埋め込み装置の改良により同問題に対処する。
キャリア信号を構成する各サンプル間の変化に着目すると、キャリア信号のゼロクロス点の両側の2個のサンプル間の変化量は一般的に大きいが、ゼロクロス点から離れたところにある2個の連続したサンプル間の変化量は一般的に小さい。このため、フレーム境界がゼロクロス点を挟む2個のサンプルの間にある場合には、そのフレーム境界の前後においてDCオフセットの極性が変化し、そのフレーム境界においてキャリア信号に段差が生じたとしても、この段差はあまり目立たない。しかし、ゼロクロス点から離れた2個のサンプル間にフレーム境界があり、このフレーム境界の前後においてDCオフセットの極性が変化するような場合、フレーム境界においてDCオフセットの変化によりキャリア信号に生じる段差が聴感上目立つものとなる。そこで、本実施形態による埋め込み装置では、このような不具合を回避するためにフレーム境界の修正を行う。すなわち、フレーム境界がゼロクロス点を挟む2個のサンプル間になく、かつ、そのフレーム境界を境にDCオフセットの極性が反転する場合には、そのフレーム境界に最も近いゼロクロス点を探索し、このゼロクロス点を挟む2個のサンプル間に当該フレーム境界を移動させるのである。
本実施形態は、上記第3実施形態と第4実施形態とを組み合わせた実施形態である。本実施形態において、埋め込み装置は、キャリア信号のフレーム境界がゼロクロス点を挟む2サンプル間から外れた位置にあり、かつ、そのフレーム境界を境にキャリア信号に付加するDCオフセットの極性が反転する場合に、当該フレーム境界とその最近傍のゼロクロス点との距離(フレーム境界とゼロクロス点との間に挟まれたサンプル数)を求める。そして、この距離が所定の閾値(例えば1フレーム分のサンプル数Nの1%)よりも大きい場合には、上記第4実施形態に従い、当該フレーム境界を最近傍のゼロクロス点を挟む2サンプル間に移動させる。一方、距離が所定の閾値(例えば1フレーム分のサンプル数Nの1%)以下である場合には、当該フレーム境界の移動は行わず、上記第3実施形態に従い、当該フレーム境界の上記閾値だけ手前(例えばNサンプルの1%に相当するサンプル数だけ手前)から上記閾値だけ後(例えばNサンプルの1%に相当するサンプル数だけ後)までの期間を要して、DCオフセットをX1からX0へまたはX0からX1へ緩やかに変化させるのである。
図6はこの発明の第6実施形態である抽出装置2Bの構成を示すブロック図である。この抽出装置2Bは、上記第1実施形態における抽出装置2と同様、Nサンプルからなる1フレーム毎にビット“1”を示す正のDCオフセットX1またはビット“0”を示す負のDCオフセットX0が付加されたキャリア信号を受け取り、このキャリア信号からビット“1”および“0”を抽出する装置である。
上記第6実施形態では、キャリア信号をフレーム長の1/2(N/2サンプル)の長さを持ったサブフレームに分割し、サブフレーム毎にビット“1”が埋め込まれている尤度とビット“0”が埋め込まれている尤度を判定した。これに対し、本実施形態では、キャリア信号をN/Mサンプル(Mは2以上の整数)からなるM種類のサブフレームに分割し、サブフレーム毎にビット“1”が埋め込まれている尤度とビット“0”が埋め込まれている尤度を判定し、尤度の高いビットをデコード結果とする。また、ビット“1”が埋め込まれている尤度とビット“0”が埋め込まれている尤度の両方が低い場合にはデコード結果を不定とする。そして、一定期間内に各サブフレームについて得られたデコード結果を、Mk+1番目(kは整数)のサブフレームについてのデコード結果と、Mk+2番目のサブフレームについてのデコード結果と、…Mk+M番目のサブフレームについてのデコード結果というM種類のデコード結果に分類し、各種類毎に不定でないデコード結果の得られたサブフレームの個数を求める。そして、各種類間においてサブフレームの個数が最大である種類を求め、その種類のサブフレームのグループから得られたデコード結果を最終的なデコード結果として選択するのである。
以上、この発明の第1〜第7実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
Claims (4)
- キャリア信号を所定サンプル数からなるフレームに区切るフレーム分割手段と、
前記キャリア信号に対してフレーム単位で電子透かし情報を示すシンボルに対応したDCオフセットを付加する埋め込み手段であって、前記フレームの境界において前記キャリア信号に付加するDCオフセットの極性が変化する場合、前記フレームの境界を挟む所定長の期間を要して、前記キャリア信号に付加するDCオフセットを極性変化前のDCオフセットから極性変化後のDCオフセットへ緩やかに変化させる埋め込み手段と
を具備することを特徴とする電子透かし情報の埋め込み装置。 - キャリア信号を所定サンプル数からなるフレームに区切るフレーム分割手段と、
前記キャリア信号に対してフレーム単位で電子透かし情報を示すシンボルに対応したDCオフセットを付加する埋め込み手段であって、前記フレームの境界が前記キャリア信号のゼロクロス点を挟む2個のサンプル間になく、かつ、当該フレームの境界を境にDCオフセットの極性が反転する場合には、前記キャリア信号において当該フレームの境界に最も近いゼロクロス点を探索し、このゼロクロス点を挟む2個のサンプル間に当該フレームの境界を移動させる埋め込み手段と
を具備することを特徴とする電子透かし情報の埋め込み装置。 - 所定サンプル数からなるフレーム単位で電子透かし情報を示すシンボルに対応したDCオフセットが付加されたキャリア信号のサンプル列を受け取って記憶するバッファと、
前記バッファに記憶されたキャリア信号のサンプル列から高域成分を除去し、この高域成分除去後のサンプル列に基づいてキャリア信号を区分するフレーム境界を判定するフレーム境界判定手段と、
前記バッファからキャリア信号のサンプル列を読み出し、前記フレーム境界判定手段によって判定されたフレーム境界においてサンプル列を区切るフレーム分割手段と、
前記キャリア信号を前記フレーム分割手段により区切られたフレーム単位でデコードする手段であって、フレーム毎にキャリア信号のサンプル列のDCオフセットを算出し、このDCオフセットに基づいて各フレームに埋め込まれた電子透かし情報のシンボルを判定するデコード手段と
を具備することを特徴とする電子透かし情報の抽出装置。 - 所定サンプル数からなるフレーム単位で電子透かし情報を示すシンボルに対応したDCオフセットが付加されたキャリア信号のサンプル列を受け取り、この受け取ったキャリア信号を、各々前記フレームを構成するサンプル数よりも少ないサンプル数からなり、かつ、各々時間軸方向に沿って前記フレームと同じ周期で並び、かつ、時間軸方向における位置が各種類間で互いにずれたM種類のサブフレームに区切るサブフレーム分割手段と、
前記サブフレーム分割手段により区切られたキャリア信号の各サブフレームについて、当該サブフレーム内の各サンプルの平均値を算出し、この平均値に基づいて当該サブフレームに各種のシンボルが埋め込まれている尤度を判定し、閾値よりも高く、かつ、各シンボル間で最大である尤度の得られたシンボルをデコード結果とするとともに、いずれのシンボルについても閾値を越える尤度が得られない場合にはデコード結果を不定とし、前記サブフレーム分割手段により区切られた各サブフレームの種類毎に、不定でないデコード結果の得られたサブフレーム数を求め、M種類のサブフレームの中から不定でないデコード結果の得られたサブフレームの個数が最大であるサブフレームの種類を選択し、選択した種類の各サブフレームから算出されたデコード結果を選択して出力するデコード手段と
を具備することを特徴とする電子透かし情報の抽出装置。
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