JP5492283B1 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通知部102は、第2通信装置によってコンテンツを識別する識別データが受信されて記憶装置に記憶されると、その旨を制御部103へ通知する。制御部103は、記憶装置52に識別データが記憶されているか否かにかかわらず所定の条件が満たされると、記憶装置52からの識別データの読み出しを試みて、識別データが読み出せたときに、その識別データにより識別されるコンテンツをサーバ装置から第1無線通信ユニット40を用いて取得する。所定の条件は、例えば、制御部103が通知部102からの通知を受け取った場合と、ユーザにより所定の操作が行われた場合とに満たされる。
【選択図】図5
Description
そこで、本発明は、通信範囲が狭い第2の無線通信を契機として、通信範囲が広い第1の無線通信でコンテンツを取得する場合に、その取得の確実性を高めることを目的とする。
また、本発明は、制御手段と、第1の無線通信を行う第1通信手段を備えた第1無線通信ユニットと、前記第1の無線通信よりも通信範囲が狭い第2の無線通信を行う第2通信手段と、当該第2通信手段によって受信された、コンテンツに対応付けられた識別データを記憶する記憶手段とを有する第2無線通信ユニットと、スイッチが入れられた状態では前記制御手段、前記第1無線通信ユニット及び前記第2無線通信ユニットに電力を供給し、前記スイッチが切られた状態では前記第2無線通信ユニットに電力を供給する電源とを備え、前記制御手段は、前記記憶手段に前記識別データが記憶されているか否かにかかわらず所定の条件が満たされると、前記記憶手段からの前記識別データの読み出しを試みて、当該識別データが読み出せたときに、前記識別データに対応付けられたコンテンツをコンテンツ記憶装置から前記第1無線通信ユニットを用いて取得することを特徴とする情報処理装置を提供する。
また、前記条件は、ユーザにより所定の操作が行われた場合に満たされてもよい。
さらに、前記記憶手段は、前記第1の領域にユーザを特定するためのユーザ特定データを記憶し、前記第2無線通信ユニットは、前記第2通信手段と第2の無線通信を行う機能を有する無線通信装置と前記所定の無線通信が行われたときに、前記第1の領域に記憶されている前記ユーザ特定データを読み出して、前記第2通信手段を制御して当該ユーザ特定データを当該無線通信装置に発信させる発信制御手段を備えてもよい。
また、本発明は、第1の無線通信を行う第1通信手段と、前記第1の無線通信よりも通信範囲が狭い第2の無線通信を行う第2通信手段と、コンテンツ記憶装置のアクセス先を記憶している記憶手段と、制御手段とを備える情報処理装置が、前記第2通信手段と第2の無線通信を行う機能を有する無線通信装置から前記第2通信手段によって受信された、前記無線通信装置が設置されている店舗に割り当てられた店舗ID(Identifier)をコンテンツに対応付けられた識別データとして記憶手段に記憶する第1ステップと、前記情報処理装置が、前記記憶手段に前記識別データが記憶されているか否かにかかわらず所定の条件が満たされると、前記店舗IDの読み出しを試みる第2ステップと、前記情報処理装置が、前記第2ステップにおいて前記店舗IDが読み出せたときに、読み出した店舗IDを前記アクセス先に前記第1通信手段により送信し、前記コンテンツ記憶装置から送信されてくる、前記店舗IDに対応付けられたコンテンツを前記第1通信手段を用いて取得する第3ステップとを備えることを特徴とする情報処理方法を提供する。
また、本発明は、第1の無線通信を行う第1通信手段と、前記第1の無線通信よりも通信範囲が狭い第2の無線通信を行う第2通信手段と、コンテンツ記憶装置のアクセス先を記憶している記憶手段と、制御手段とを備える情報処理装置に、前記第2通信手段と第2の無線通信を行う機能を有する無線通信装置から前記第2通信手段によって受信された、前記無線通信装置が設置されている店舗に割り当てられた店舗ID(Identifier)をコンテンツに対応付けられた識別データとして記憶手段に記憶する第1ステップと、前記記憶手段に前記識別データが記憶されているか否かにかかわらず所定の条件が満たされると、前記店舗IDの読み出しを試みる第2ステップと、前記第2ステップにおいて前記店舗IDが読み出せたときに、読み出した店舗IDを前記アクセス先に前記第1通信手段により送信し、前記コンテンツ記憶装置から送信されてくる、前記店舗IDに対応付けられたコンテンツを前記第1通信手段を用いて取得する第3ステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
本発明の実施の形態の一つである情報処理システムについて以下に説明する。
[構成]
図1は、情報処理システム1の全体構成の一例を示す図である。情報処理システム1は、ユーザが商品やサービスなどを購入した場合に、その決済を行うとともに、購入を行ったユーザにクーポンなどのコンテンツを提供するための情報処理を行うシステムである。情報処理システム1では、決済及びコンテンツの提供を行うために、2種類の無線通信が行われる。
第2の無線通信は、広域無線通信よりも通信範囲が狭い無線通信であり、本実施形態においては、非接触型IC(Integrated Circuit)カードの規格のうち、近接型の規格(通信距離が10cm以内の無線通信の規格。NFCともいう。)に準拠した無線通信である。以下では、第2の無線通信を「狭域無線通信」といい、装置同士の距離が10cm以下になることを近接するという。本実施形態では、第2の無線通信は、広域無線通信に比べて通信速度も遅い無線通信である。情報処理システム1では、前述した決済において狭域無線通信が用いられる。
レジスタ端末3及びリーダライタ20は、店舗4に設置されている。店舗4は、ユーザが購入する商品やサービスが提供される場所である。レジスタ端末3には、リーダライタ20が接続されている。レジスタ端末3は、ユーザが購入した商品やサービスなどの金額(以下「購入金額」という。)とその購入が行われた日時(以下「購入日時」という。)とを示す購入データをリーダライタ20に供給する。
第1無線通信ユニット40は、広域無線通信(本実施形態では移動体通信)を行う第1通信装置41を備える通信ユニットである。第1通信装置41は、アンテナ及び通信回路を備え、ネットワーク2と広域無線通信を行う通信手段である。第1通信装置41は、ネットワーク2を介して例えばサーバ装置30とデータをやり取りする。
図5は、情報処理装置10が実現する機能構成の一例を示す図である。情報処理装置10は、発信制御部101と、通知部102と、制御部103とを備える。
リーダライタ20は、第2通信装置53と無線通信を行う機能を有する無線通信装置であり、ユーザ特定データを要求することを表す電波(以下「データ要求電波」という。)を発信している。
情報処理装置10は、以上の構成に基づき上述した取得処理を行う。以下では、取得処理において情報処理システム1が備える各装置が行う動作について、図6を参照して説明する。
図6は、取得処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。図6では、情報処理装置10が行う動作を、第2無線通信ユニット50が行う動作と、本体(第2無線通信ユニット50以外の装置)が行う動作とに分けて示している。図6に示す例では、ユーザが店舗で商品を購入し、店員がレジスタ端末3を操作してその商品の金額を入力することを契機に取得処理が開始される。なお、情報処理装置10の電源13がオンになっている場合とオフになっている場合とで、情報処理装置10の動作は異なったものになる。以下では、電源13がオンになっている場合についてまず説明する。
図7は、ユーザの同意を確認するための画像の一例を示す図である。図7では、情報処理装置10の表示面が示されている。この例では、表示面に「コンテンツをダウンロードしてもよろしいですか?」という文字列と、「同意する」という文字列を含むボタンの画像とが表示されている。例えばユーザがこのボタンをタップすると、情報処理装置10はユーザが同意したと判断し、ユーザがボタン以外の場所をタップすると、情報処理装置10はユーザが同意しなかったと判断する。情報処理装置10の本体は、ユーザが同意しなかったと判断した場合には(ステップS23:NO)、取得処理を終了する。
図8は、表示されたコンテンツの一例を示す図である。図8では、情報処理装置10の表示面に「イタリア料理店C」という店舗名と「お会計から10%割引」、「2時間飲み放題」及び「ワンドリンクサービス」というクーポンの内容とがコンテンツとして表示されている。
図9は、取得処理における各装置の動作の別の一例を示すシーケンス図である。この例では、まず、図6に示すステップS11からS18までの動作が行われる(ただし、図9では、ステップS11からS14までの図示を省略している)。第2無線通信ユニット50は、上述したように、電源13がオフになっていても電源13から電力が供給されるため、第2無線通信ユニット50が行うステップS13、S14及びS17の動作は、図6に示す例と同様に行われる。ステップS18の次に、第2無線通信ユニット50が通知データを制御装置11へ供給するが(ステップS19の動作)、電源13がオフになっているために制御装置11が作動せず、制御装置11による通知データの受け取りが行われない。つまり、この例では、制御部103が通知部102からの通知を受け取っていない状態になる。
また、本実施形態では、電源13がオフになっていても、つまり情報処理装置10の本体に電力が供給されていなくても、第2無線通信ユニット50には電力が供給されるため、識別データを記憶装置52に記憶させることができ、電源13がオンになったあと、そうして記憶させた識別データを用いてコンテンツを取得することができる。
一方、本実施形態では、記憶装置52が、オフライン領域に識別データを記憶している。オフライン領域は、上述したとおり、オンライン領域に比べて制御装置51によるデータへのアクセスが容易に行える領域である。従って、本実施形態によれば、オンライン領域に識別データが記憶される場合に比べて、制御部103が識別データの読み出し及びコンテンツの取得を容易に行うことができる。
上述した実施形態は、本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した各実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
制御部103は、実施形態では、決済が行われた店舗に応じたコンテンツを取得したが、これに限らず、例えば、店舗及び決済の内容の両方に応じたコンテンツを取得してもよい。この場合、制御部103は、記憶装置52のオフライン領域に記憶されている識別データ及び決済データ、すなわち決済完了通知を読み出し、読み出した決済完了通知を、第1無線通信ユニット40を用いてサーバ装置30に送信する。サーバ装置30は、識別データ(例えば店舗ID)及び決済データ(購入金額または購入日時)とコンテンツとを対応付けたコンテンツテーブルを記憶しておく。
図11は、コンテンツテーブルの一例を示す表である。図11では、「店舗ID」及び「購入日時」に対応付けられた「コンテンツ」が示されている。例えば、店舗IDが「002」である場合、購入日時が「午前中」であれば「生鮮食品10%割引クーポン」、「年末年始、ゴールデンウィーク、お盆」であれば「特定商品20%割引クーポン」、「月末日」であれば「全商品10%割引クーポン」というコンテンツがそれぞれ対応付けられている。
なお、本変形例では、決済データも、上記のとおりコンテンツを識別するデータとして用いられている。従って、情報処理装置10は、決済データが示す購入金額や購入日時も、識別データとして扱ってもよい。
制御部103は、実施形態では、上述した2つの場合(通知を受け取った場合及び所定の操作が行われた場合)に満たされる条件を所定の条件として用いたが、他の条件を用いてもよい。制御部103は、例えば、繰り返し訪れるようなタイミング(以下「繰り返しタイミング」という。)が決められており、繰り返しタイミングが訪れた場合(「第3の場合」という)に満たされる条件を、所定の条件として用いてもよい。繰り返しタイミングとは、例えば、決められた日時(平日は○時で休日は△時など)や決められた時間の間隔(24時間毎など)で訪れる日時などである。繰り返しタイミングは、時間、分及び秒まで詳細に決められていてもよいし、1時から2時までの間でランダムに決められた時刻というように、幅を持たせて決められていてもよい。要するに、繰り返しタイミングは、1度または限られた回数だけで終わるものではなく、繰り返し訪れるように決められているものであればよい。本変形例でも、所定の条件は、記憶装置52に識別データが記憶されているか否かにかかわらず満たされることになる。
制御部103は、第1、第2及び第3の場合のいずれの場合でも満たされる条件や、それらのうちのいずれかの場合でのみ満たされる条件を所定の条件として用いてもよい。また、制御部103は、第1及び第3の場合に満たされる条件や第2及び第3の場合に満たされる条件を所定の条件として用いてもよい。(なお、第1及び第2の場合に満たされる条件については実施形態で説明した。)例えば、所定の条件が第1の場合にのみ満たされるとする。その場合、記憶装置52が複数の識別データを記憶するものであれば、例えば通知部102からの通知を制御部103が受け取ることができなくてコンテンツが取得されなくても、次に通知部102からの通知を制御部103が受け取ったときに、制御部103が今回記憶された識別データとともに前回記憶された識別データを読み出して2回分のコンテンツを取得することができる。これにより、狭域無線通信を契機として広域無線通信でコンテンツを取得する場合に、第1の取得を行わない構成に比べて、その取得の確実性を高めることができる。
制御部103は、実施形態及び上記の変形例では、図6等に示すステップS23でユーザの同意の有無を確認したが、この確認を行わなくてもよい。
なお、制御部103は、図6等に示す例のように、所定の条件が満たされてからこの確認を行うのではなく、例えばコンテンツプログラムやOS(オペレーションシステム)の設定などで、コンテンツの取得を必ず行うか否かを予め決められるようにしておいてもよい。これにより、同意の確認の操作が不要になる分、その操作を行う場合に比べて、所定の条件が満たされてからコンテンツが取得されるまでの時間を短くすることができる。
制御部103は、ユーザ特定データ(会員番号や自装置の製造番号など)を用いてコンテンツの取得を行ってもよい。例えば、コンテンツが各ユーザに1度しか(または限られた回数しか)提供されないように限定されているもの(「限定コンテンツ」という。例えばくじ引きのくじなど。)である場合に、制御部103は、識別データとともにユーザ特定データ読み出し、読み出したこれらのデータをサーバ装置30に送信する。サーバ装置30は、送信されてきたユーザ特定データに応答して限定コンテンツを過去に送信したことがあるか否かを判断し、否と判断した場合には、限定コンテンツを抽出して情報処理装置10に送信し、過去に送信したことがあると判断した場合には、限定コンテンツを送信しない。なお、本変形例で用いられるユーザ特定データは、決済に用いられるものと同じでも異なっていてもよい。
第2無線通信ユニット50は、実施形態では、非接触型ICカードの規格のうち、近接型の規格に準拠した狭域無線通信を行う第2通信装置53を備えるユニットであったが、これに限らない。第2無線通信ユニット50は、例えば、密着型、近傍型及び遠隔型のいずれかの規格に準拠した狭域無線通信を行う通信装置を備えていてもよい。また、第2無線通信ユニット50は、非接触型ICカードの規格ではない他の規格に準拠した狭域無線通信を行う無線装置を備えていてもよく、例えばRFID(Radio Frequency IDentification)タグであってもよい。これらの狭域無線通信は、近距離無線通信とも呼ばれている(狭義では、近接型の規格に準拠したものだけを近距離無線通信と呼ぶ場合もある)。要するに、第2無線通信ユニットは、上述した広域無線通信よりも通信範囲が狭い狭域無線通信(近距離無線通信はその一例)を行う通信装置と、記憶装置52とを備え、且つ、通知部102の機能を実現するものであればよい。
情報処理装置10は、実施形態では、リーダライタ20と狭域無線通信を行ったが、これに限らない。情報処理装置10は、狭域無線通信を行う装置であれば、例えば携帯電話やスマートフォン、タブレット端末などと狭域無線通信を行ってもよい。その場合、情報処理装置10は、それらの装置と狭域無線通信を行うことを契機にコンテンツを取得する。
制御部103は、実施形態では、決済が行われた店舗で用いるクーポンをコンテンツとして取得したが、これに限らない。制御部103が取得するコンテンツは、決済が行われた店舗以外(例えば同じチェーン店)でも用いることができるクーポンであってもよいし、クーポンではなく特売の宣伝や商品の広告などであってもよい。要するに、制御部103は、識別データにより識別されるコンテンツを取得するものであればよい。
通知部102は、実施形態では、リーダライタ20から通知データを受信したときに制御部103への通知を行ったが、これに限らない。通知部102は、例えば、図6に示すステップS16において第2通信装置53が決済完了通知を受信したときに通知を行ってもよい。上述したとおり、第2通信装置53が決済完了通知を受信すると、記憶装置52が決済完了通知をオフライン領域に記憶する。従って、この場合も、通知部102は、識別データが記憶されたことの通知を行うことになる。
通知部102は、実施形態では、店舗での決済が行われた場合に通知を行ったが、これに限らない。通知部102は、例えば、バスや電車の運賃の決済や自動販売機での決済などが行われた場合に通知を行ってもよい。
また、通知部102は、決済が行われた場合ではなく、決済以外の目的で狭域無線通信が行われた場合に通知を行ってもよい。例えば、建物や敷地における入出(入場及び出場)の管理を行うために第2無線通信ユニット50との狭域無線通信が利用される場合である。この場合、建物や敷地の入り口にリーダライタ20のような無線通信装置が設置され、その無線通信装置が情報処理装置10との狭域無線通信によりユーザ特定データを受信してユーザを特定し、入場または出場を許可する。このとき、無線通信装置が、入場または出場を許可したことを示すデータとともに、コンテンツを識別する識別データを発信することで、実施形態と同様のコンテンツの取得が行われる。
制御部103は、実施形態では、決済プログラムの機能により識別データを記憶装置52から読み出したが、これに限らない。制御部103は、例えば、上記の変形例のように狭域無線通信により入出の管理が行われる場合であれば、この管理を行うためのプログラムの機能により識別データの読み出しを行ってもよいし、識別データの読み出しを行うための専用のプログラムの機能によりこの読み出しを行ってもよい。いずれの場合も、制御部103は、記憶装置52のオフライン領域に記憶されているデータを読み出す機能を実現するプログラムを実行し、そのプログラムの機能により識別データを読み出すものであればよい。
制御部103は、実施形態では、ブラウザをアクセスプログラムとして実行してコンテンツを取得したが、これに限らない。制御部103は、例えば、電子メールのプログラムをアクセスプログラムとして実行して所定のメールアドレスにメールを送信し、その返信で送られてくるコンテンツを取得してもよいし、コンテンツを取得するための専用のプログラムをアクセスプログラムとして実行してその機能によりコンテンツを取得してもよい。要するに、制御部103は、いかなる方法でもよいので、記憶装置52から読み出した識別データにより識別されるコンテンツを取得するものであればよい。
制御部103は、実施形態では、決済プログラムを起動させる操作を所定の操作としたが、これに限らない。制御部103は、例えば、上述したアクセスプログラム(サーバ装置30にアクセスするためのプログラム)を起動させる操作を所定の操作としてもよいし、コンテンツプログラム(コンテンツを管理するためのプログラム)を起動させる操作を所定の操作としてもよい。いずれの場合も、制御部103は、これらの操作が行われると、アクセスプログラムまたはコンテンツプログラムを起動するとともに、決済プログラムや上記の変形例で述べた識別データの読み出しを行うための専用のプログラムなどを起動し、識別データの読み出しを試みて識別データが読み出せたときに、コンテンツを取得する。
識別データは、実施形態では、店舗IDであったが、これに限らない。識別データは、
例えば、店舗の電話番号、リーダライタ20やレジスタ端末3の製造番号、店舗が所属するチェーン店に割り当てられた番号などであってもよい。また、識別データは、複数のコンテンツの各々に割り当てられた番号や記号などであってもよい。また、識別データは、URLを示すデータであってもよい。この場合、制御部103は、識別データが示すURLにアクセスする。サーバ装置30は、このURLにアクセスしてきた装置に対して、このURLにより特定されるリソースをコンテンツとして送信する。この場合に、リーダライタ20が、自装置が設置されている店舗に割り当てられたURLを識別データとして発信し、サーバ装置30がそのURLにより特定されるリソースとしてその店舗に対応するコンテンツを送信することで、店舗に応じたコンテンツを提供することもできる。また、上記の変形例で述べたように、購入金額や購入日時が識別データであってもよい。いずれの場合も、識別データは、コンテンツを識別するものであればよい。
第2無線通信ユニット50は、実施形態では、電源13がオフのとき(スイッチが切られている状態)でも電源13から電力が供給されるセミアクティブ型のICチップであったが、これに限らない。第2無線通信ユニット50は、例えば、電源13がオフのときには電力が供給されないものであってもよい。この場合、電源13がオフになっているときには識別データが記憶装置52に記憶されず、通知部102による通知も行われない。そのような構成でも、電源13がオンになっていて(スイッチが入れられていて)、記憶装置52が識別データを記憶して通知部102が制御装置11へ通知データを供給しようとしたときに、例えば何らかのエラーが生じて制御装置51から制御装置11への信号伝達が不調になる場合がある。この場合、制御装置11が通知データを受け取れず、制御部103が通知を受け取れないことになるが、情報処理装置10では、上述した第2の取得が行われてコンテンツがユーザに提供される。
また、第2無線通信ユニット50は、オンかオフかにかかわらず電源13から電力が供給されず、アンテナ54で発生した電力で作動するいわゆるパッシブ型のICチップであってもよい。この場合、電源13が有するバッテリーが完全に放電したり外されたりした場合でも、記憶装置52が識別データを記憶するため、第2の取得を行うことができる。
記憶装置52は、実施形態では、オンライン領域及びオフライン領域を有していたが、これに限らず、オフライン領域のみを有していてもよい。その場合、記憶装置52がユーザ特定データをオフライン領域に記憶して、制御装置51が図6に示すステップS14において記憶装置52のオフライン領域に記憶されているユーザ特定データを発信する。なお、記憶装置52は、オンライン領域及びオフライン領域の両方を有している場合に、ユーザ特定データをオフライン領域に記憶してもよい。
制御部103は、コンテンツの取得に失敗した場合に、そのコンテンツを識別する識別データを記憶しておいてもよい。この場合、詳細には、制御部103を実現する装置の1つである本体の記憶装置12が識別データを記憶する。そして、制御部103は、例えば、次に制御部103が通知部102からの通知を受け取った場合や、次に所定の操作が行われた場合などに、記憶装置52から読み出した識別データとともに、記憶しておいた識別データをサーバ装置30に送信し、両方の識別データによりそれぞれ識別されるコンテンツを取得する。例えば、ネットワーク2を介した通信におけるエラーや、サーバ装置30がメンテナンス等で一時的に停止しているといった事情で、コンテンツが取得できない場合がある。本変形例によれば、このような場合でも、取得できなかったコンテンツを次の機会に取得することができる。
本発明は、情報処理装置や情報処理システムの他にも、情報処理装置が実施する処理を実現するための情報処理方法としても捉えられるものである。ここでいう処理とは、例えば、図6、図9及び図13に示す取得処理である。これらの図に示すステップS19、S20、S21、S31及びS42が本発明に係る「第1ステップ」の例であり、ステップS22、S23、S24、S25及びS27が本発明に係る「第2ステップ」の例である。また、本発明は、情報処理装置のようなコンピュータを、図5に示す各手段として機能させるためのプログラムとしても捉えられるものである。このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供されたりするものであってもよい。
Claims (11)
- 制御手段と、
第1の無線通信を行う第1通信手段を備えた第1無線通信ユニットと、
前記第1の無線通信よりも通信範囲が狭い第2の無線通信を行う第2通信手段と、当該第2通信手段によって受信された、コンテンツに対応付けられた識別データを記憶する記憶手段とを有する第2無線通信ユニットとを備え、
前記制御手段は、
前記記憶手段に前記識別データが記憶されているか否かにかかわらず、繰り返し訪れるように予め決められたタイミングが訪れると、前記記憶手段からの前記識別データの読み出しを試みて、前記識別データが読み出せたときに、当該識別データに対応付けられたコンテンツをコンテンツ記憶装置から前記第1無線通信ユニットを用いて取得する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 制御手段と、
第1の無線通信を行う第1通信手段を備えた第1無線通信ユニットと、
前記第1の無線通信よりも通信範囲が狭い第2の無線通信を行う第2通信手段と、当該第2通信手段によって受信された、コンテンツに対応付けられた識別データを記憶する記憶手段とを有する第2無線通信ユニットと、
スイッチが入れられた状態では前記制御手段、前記第1無線通信ユニット及び前記第2無線通信ユニットに電力を供給し、前記スイッチが切られた状態では前記第2無線通信ユニットに電力を供給する電源とを備え、
前記制御手段は、
前記記憶手段に前記識別データが記憶されているか否かにかかわらず所定の条件が満たされると、前記記憶手段からの前記識別データの読み出しを試みて、当該識別データが読み出せたときに、前記識別データに対応付けられたコンテンツをコンテンツ記憶装置から前記第1無線通信ユニットを用いて取得する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 制御手段と、
第1の無線通信を行う第1通信手段と、
前記第1の無線通信よりも通信範囲が狭い第2の無線通信を行う第2通信手段と、
コンテンツ記憶装置のアクセス先を記憶しており、前記第2通信手段と第2の無線通信を行う機能を有する無線通信装置から前記第2通信手段によって受信された、前記無線通信装置が設置されている店舗に割り当てられた店舗ID(Identifier)をコンテンツに対応付けられた識別データとして記憶する記憶手段とを備え、
前記制御手段は、
前記記憶手段に前記店舗IDが記憶されているか否かにかかわらず所定の条件が満たされると、前記記憶手段からの前記店舗IDの読み出しを試みて、当該店舗IDが読み出せたときに、前記記憶手段から読み出した店舗IDを前記アクセス先に前記第1通信手段により送信し、前記コンテンツ記憶装置から送信されてくる、前記店舗IDに対応付けられたコンテンツを前記第1通信手段を用いて取得する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記条件は、ユーザにより所定の操作が行われた場合に満たされる
ことを特徴とする請求項2または3に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、
所定のプログラムの機能により前記記憶手段から前記識別データを読み出して前記コンテンツの取得を行い、前記プログラムを起動させる操作を前記所定の操作とする
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記記憶手段は、無線通信により所定のデータのやり取りが行われたときにデータの読み書きが可能となる第1の領域と、前記やり取りが行われなくてもデータの読み書きが可能な第2の領域とを有し、前記第2の領域に前記識別データを記憶する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記記憶手段は、前記第1の領域にユーザを特定するためのユーザ特定データを記憶し、
前記第2通信手段と第2の無線通信を行う機能を有する無線通信装置と前記所定の無線通信が行われたときに、前記第1の領域に記憶されている前記ユーザ特定データを読み出して、前記第2通信手段を制御して前記ユーザ特定データを前記無線通信装置に発信させる発信制御手段を備える
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。 - 前記無線通信装置は、前記発信制御手段の制御により発信されたユーザ特定データに基づいて特定されるユーザの決済を行い、前記決済の内容を示す決済データを前記識別データとともに発信し、
前記記憶手段は、前記第2通信手段によって受信された前記決済データ及び前記識別データを前記第2の領域に記憶し、
前記制御手段は、前記記憶手段から前記識別データ及び前記決済データを読み出し、前記識別データに対応付けられ、且つ、前記決済データに応じた前記コンテンツを取得する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。 - 第1の無線通信を行う第1通信手段を備えた第1無線通信ユニットと、前記第1の無線通信よりも通信範囲が狭い第2の無線通信を行う第2通信手段と、当該第2通信手段によって受信された、コンテンツに対応付けられた識別データを記憶する記憶手段とを有する第2無線通信ユニットと、制御手段とを備える情報処理装置が、
前記情報処理装置が、前記記憶手段に前記識別データが記憶されているか否かにかかわらず繰り返し訪れるように予め決められたタイミングが訪れると、前記記憶手段からの前記識別データの読み出しを試みる第1ステップと、
前記情報処理装置が、前記第1ステップにおいて前記識別データが読み出せたときに、当該識別データに対応付けられたコンテンツをコンテンツ記憶装置から前記第1無線通信ユニットを用いて取得する第2ステップと
を備えることを特徴とする情報処理方法。 - 第1の無線通信を行う第1通信手段と、前記第1の無線通信よりも通信範囲が狭い第2の無線通信を行う第2通信手段と、コンテンツ記憶装置のアクセス先を記憶している記憶手段と、制御手段とを備える情報処理装置が、
前記第2通信手段と第2の無線通信を行う機能を有する無線通信装置から前記第2通信手段によって受信された、前記無線通信装置が設置されている店舗に割り当てられた店舗ID(Identifier)をコンテンツに対応付けられた識別データとして記憶手段に記憶する第1ステップと、
前記情報処理装置が、前記記憶手段に前記識別データが記憶されているか否かにかかわらず所定の条件が満たされると、前記店舗IDの読み出しを試みる第2ステップと、
前記情報処理装置が、前記第2ステップにおいて前記店舗IDが読み出せたときに、読み出した店舗IDを前記アクセス先に前記第1通信手段により送信し、前記コンテンツ記憶装置から送信されてくる、前記店舗IDに対応付けられたコンテンツを前記第1通信手段を用いて取得する第3ステップと
を備えることを特徴とする情報処理方法。 - 第1の無線通信を行う第1通信手段と、前記第1の無線通信よりも通信範囲が狭い第2の無線通信を行う第2通信手段と、コンテンツ記憶装置のアクセス先を記憶している記憶手段と、制御手段とを備える情報処理装置に、
前記第2通信手段と第2の無線通信を行う機能を有する無線通信装置から前記第2通信手段によって受信された、前記無線通信装置が設置されている店舗に割り当てられた店舗ID(Identifier)をコンテンツに対応付けられた識別データとして記憶手段に記憶する第1ステップと、
前記記憶手段に前記識別データが記憶されているか否かにかかわらず所定の条件が満たされると、前記店舗IDの読み出しを試みる第2ステップと、
前記第2ステップにおいて前記店舗IDが読み出せたときに、読み出した店舗IDを前記アクセス先に前記第1通信手段により送信し、前記コンテンツ記憶装置から送信されてくる、前記店舗IDに対応付けられたコンテンツを前記第1通信手段を用いて取得する第3ステップと
を実行させるためのプログラム。
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