JP5492193B2 - コグニティブ無線のアンチジャミング符号化による再送の方法およびシステム - Google Patents

コグニティブ無線のアンチジャミング符号化による再送の方法およびシステム Download PDF

Info

Publication number
JP5492193B2
JP5492193B2 JP2011508532A JP2011508532A JP5492193B2 JP 5492193 B2 JP5492193 B2 JP 5492193B2 JP 2011508532 A JP2011508532 A JP 2011508532A JP 2011508532 A JP2011508532 A JP 2011508532A JP 5492193 B2 JP5492193 B2 JP 5492193B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
code
packet
packets
unrecovered
jamming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011508532A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011523265A (ja
Inventor
グオセン ユエ、
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Laboratories America Inc
Original Assignee
NEC Laboratories America Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Laboratories America Inc filed Critical NEC Laboratories America Inc
Publication of JP2011523265A publication Critical patent/JP2011523265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5492193B2 publication Critical patent/JP5492193B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/12Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel
    • H04L1/16Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel in which the return channel carries supervisory signals, e.g. repetition request signals
    • H04L1/18Automatic repetition systems, e.g. Van Duuren systems
    • H04L1/1867Arrangements specially adapted for the transmitter end
    • H04L1/1887Scheduling and prioritising arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
    • H04L5/0003Two-dimensional division
    • H04L5/0005Time-frequency
    • H04L5/0007Time-frequency the frequencies being orthogonal, e.g. OFDM(A), DMT
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0058Allocation criteria
    • H04L5/0062Avoidance of ingress interference, e.g. ham radio channels

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本出願は、参照によって本書に組み込まれている2008年5月7日に出願された仮特許出願番号第61/051,099号に対する優先権を主張する。
本原理は、一般にコグニティブ無線システムのアンチジャミング符号化技術に関し、より詳細には再送プロトコルを含んだアンチジャミング符号化の方法およびシステムに関する。
近年、コグニティブ無線が、世界中の多くの国々における無認可の周波数帯域の輻輳のために重大な関心が持たれている。コグニティブ無線技術は、認可された周波数帯域が使用許可されたユーザによってその最大能力まで利用されることは稀であるという、スペクトラムアンダーユティライゼーション(spectrum under−utilization)の概念に基づいている。確かに、認可された帯域幅を持つユーザ間では、時間と空間との両方におけるスペクトルの非常に広い範囲の使用はほとんど見られない。したがって、コグニティブ無線は、許可されたユーザによる本来の使用が干渉されないことを確保しつつ、認可されたスペクトル資源の二次的な、低い優先度の使用を導入することを意図した有望な解決策である。いくつかの既知のコグニティブ無線システムによれば、プライマリユーザ(primary user)がアクティブでなく、二次ユーザ(secondary user)による該プライマリユーザのスペクトルの未使用周波数帯(white space)の利用を認めるような便宜主義的なスペクトル共有は、スペクトル帯を動的に特定するスペクトル検出システムを用いることによって提供される。
上述のように、コグニティブ無線の重要な制約は、二次ユーザがプライマリユーザと干渉すべきでないという点にある。通常、プライマリユーザは二次ユーザの存在に気づかない。プライマリユーザが二次ユーザによって使用されているチャネルを通して信号送信を開始すると、該二次ユーザはこれらのチャネルによる送信を即座に中止し、他の利用可能なチャネルに切り換える。そのような干渉期間は短いので、プライマリユーザの通信を妨害することはない。しかしながら、この干渉期間中、二次ユーザは、プライマリユーザの送信とのいかなる干渉も最小化するように、通常低消費電力プロファイルで動作するので、該二次ユーザの信号はプライマリユーザからの強い干渉によって劣化する。そのような衝突は一般にジャミング(jamming)とも呼ばれている。パケット損失を低減し、二次ユーザに対する通信信頼性を維持するために、アンチジャミング(anti−jamming)符号化技術がコグニティブ無線システムにとって望まれる。
図1を参照すると、アンチジャミング符号化方式は、情報およびメッセージが多くの並列のサブチャネルを通して二次ユーザによって送信されるコグニティブ無線システムモデルを用いて研究されている。図1に示したコグニティブ無線システムモデルを以下により詳細に説明する。既知のアンチジャミング符号化技術の限定的な成功にもかかわらず、それでもやはりパケット損失または情報損失は発生する。発明者らの知る限りでは、未回復パケット(un−recovered packet)および/または未回復情報(un−recovered information)用の再送プロトコルがアンチジャミング符号化技術には組み込まれていない。
しかしながら、一般的に符号化に関連した再送方式は、自動再送要求(ARQ:Automatic Repeat Query)方式におけるハイブリッド自動送信要求に関連したガウスまたはフェージングチャネルに関して広く考慮されてきた。さらに、ARQ方式は複数の並列チャネルを用いたシステムで研究されてきた。しかしながら、これらのARQ方式はチャネル符号化によるARQの考えを取り入れていない。
上で説明したように、コグニティブ無線システム用の既存のアンチジャミング符号化技術は再送プロトコルを組み込んでいない。したがって、プライマリユーザまたは他の伝送干渉源からの干渉によるパケットの非回復の結果として生じる固有の情報損失に対処する再送プロトコルを含んだ有効なアンチジャミング符号化の方法およびシステムの必要性が存在する。
本原理の態様よれば、再送プロトコルを持ったアンチジャミング符号化方式を、効率的なスループットを提供し、情報損失および平均遅延時間を低減するように、構築することができる。パケット損失の確率が、ジャミング率と回復されていないパケット数とを利用することによって最小化されるように、例えばコードグラフおよび残余コードグラフに基づいたショートコードが選択されてもよい。このようにして、ショートコードは再送用に最適化され、未回復パケットを符号化するのに使用されてもよい。さらに、本原理の他の態様によれば、レートレス符号化機能がスループット性能を高めるために再送処理で使用されてもよい。
本原理の1つの実施例では、コグニティブ無線のアンチジャミング符号化方式に従って情報を再送する方法は、パケットが回復されていないという指示を受け取ること、ジャミング率と復号化によって回復されなかったパケットの総数とを用いることによって、未回復パケットにコードビットの表現を含んだ第1のコードグラフが、最小のビット誤り確率を持つということを決定すること、第1のコードグラフに基づいたコードを適用することにより未回復パケットの少なくとも1つを符号化すること、少なくとも1つの符号化された未回復パケットを再送すること、を含む。
本原理の代替の実施例では、コグニティブ無線のアンチジャミング符号化方式に従って情報を再送するシステムは、パケットが回復されていないという指示を受け取るように構成されるとともに、ジャミング率と復号化によって回復されなかったパケットの総数とを用いることによって、未回復パケットにコードビットの表現を含んだ第1のコードグラフが、最小のビット誤り確率を持つということを決定するように構成されたコード設計モジュールと、未回復のパケットの再送に第1のコードグラフに基づいたコードを適用することにより未回復パケットの少なくとも1つを符号化するように構成された符号器と、を含む。
本原理の他の実施例では、コグニティブ無線のアンチジャミングレートレス符号化方式に従って情報を再送する方法は、送信された情報パケットに含まれる情報系列が復号化によって回復されなかったという指示を受け取ること、指示を受け取ることに応答してレートレス符号化方式に従って未回復の情報系列から追加のパリティビットを発生させること、追加のパリティビットを送信すること、を含む。
これらおよび他の特徴および利点は、添付の図面に関して読まれるべき、その例示となる実施形態に関する以下の詳細な説明から明白になるであろう。
本開示は、次の図面を参照して、以下の好ましい実施形態においてその詳細を提供する。
コグニティブ無線システムモデルを図示したハイレベルブロックダイアグラム アンチジャミングレートレスおよび区分符号化技術を図示したハイレベルブロックダイアグラム 本原理の態様による典型的な再送方式を図示したハイレベルブロックダイアグラム 区分符号化、アンチジャミング/コグニティブ無線技術に基づいて未回復パケットを再送する典型的な方法を図示したハイレベルブロック/フローダイアグラム 復号化後の残余消失の種々の値に対応した典型的な残余グラフ表現を図示したハイレベルブロックダイアグラム 再送用の最適化されたショートコードを決定し、未回復パケットを符号化するのに使用される典型的な方法を図示したハイレベルブロック/フローダイアグラム ジャミング率および未回復のパケット数に基づいて最小のビット誤り率に対応したコードグラフを全数探索することによって、再送用の最適化されたショートコードを決定する典型的な方法を図示したハイレベルブロック/フローダイアグラム パリティパケットの大きな値に対する最適なショートコードに対応したコードグラフを近似する典型的な方法を図示したハイレベルブロック/フローダイアグラム パリティパケットの大きな値に対する最適なショートコードに対応したコードグラフを近似する代替の典型的な方法を図示したハイレベルブロック/フローダイアグラム レートレス符号化、アンチジャミング/コグニティブ無線技術に基づいて情報系列の未回復部分を再送する典型的な方法を図示したハイレベルブロック/フローダイアグラム アンチジャミング/コグニティブ無線符号化技術を利用して未回復情報を再送する典型的なシステムを図示したハイレベルブロック/フローダイアグラム 本原理の態様による特定のパリティ検査行列に対応した線形ブロックコードの典型的な二部グラフ 本原理の態様による基数集合によって表された典型的なコードグラフ 本原理の態様による典型的な符号化方式の情報ビットとパリティチェックノードとの間の関係を図示した典型的な二部グラフ
本原理は、コグニティブ無線のアンチジャミング符号化方式に従って情報を再送する方法およびシステムを好都合に提供する。本原理を主として区分符号化方式およびレートレス符号化方式の枠中で説明するが、本原理の具体的実施例が本発明の範囲を制限するものとして取り扱われるべきではない。本原理の概念は他の実施例に好都合に適用されてもよいことが当業者には理解され、本開示の教示によって知らされよう。
ここで、類似の参照番号が同一または類似の要素を表す図面を詳細に参照し、最初に図1を参照すると、二次的使用に対するコグニティブ無線システムモデルを示している。図1の上部に示すように、二次ユーザ(secondary user)に利用可能なチャネルが、スペクトルプールを構成する多くの並列のサブチャネルビン102に分割されている。参照番号104で示される全体のスペクトルはプライマリユーザ(primary user)に許可されているが、該プライマリユーザによって利用されていないいくつかのサブチャネル107は、上述のように二次ユーザに利用可能である。この例では、1つのブロック当たりLビットを含んだデータブロック106が、図示のようにサブチャネル107によって送信される。利用可能なサブチャネルは、自動検出器によって上述のように特定されてもよく、便宜主義的スペクトル割り当て方式に基づいて異なる複数の二次ユーザに割り当てられてもよい。
プライマリユーザによって使用されているチャネル108からのあらゆるバースト干渉を低減するために、1つの特定の二次ユーザ用に選択されたサブチャネルは、スペクトルプールの全体にわたって分散していてもよい。それゆえ、例えば、特定の二次ユーザに対しては、1つの許可された周波数帯域から1つのサブチャネルのみが選択される。したがって、図1の下部に示すように、1つのプライマリユーザがチャンネル帯域118で突然アクティブになり、該帯域内の1つのサブチャネル116を妨害した場合、二次的送信の分散した選択の中から1つのサブチャネルのみが妨害される。プライマリユーザからの干渉の他に、例えばデイープフェージングのような他チャネルの障害も復号化失敗を引き起こし、パケット損失を招く可能性がある。サブチャネル114上の復号化失敗はそのようなチャネル障害の可能性がある。
上で説明したコグニティブ無線システムモデルの全ジャミング率pは次式で与えられる。
Figure 0005492193
ここで、pPUはプライマリユーザからのジャミング確率、paは復号化失敗の確率である。ここで、ジャミングイベントは互いに独立で、すべてのサブチャネルに同一分布している(i.i.d.)ものと仮定している。さらに、以下に説明する典型的な実施例では、二次ユーザには、K個のサブチャネルと、1タイムフレームで1つのサブチャネル当たり1つの長さLの2進系列とが割り当てられる。アンチジャミング符号化が適用されると、追加のM個のサブチャネルが冗長情報を送信するために該二次ユーザに割り当てられる。したがって、合計N個のブロックからなるデータシーケンスが1つのデータフレームを構成し、ここで、N=K+Mである。
図1に関して説明したコグニティブ無線モデルを利用して、コグニティブ無線システムにおいて信頼性のある送信用の2つのアンチジャミング符号化技術、すなわち、レートレス符号化(rateless coding)および区分符号化(piecewise coding)について説明する。両符号化方式は低複雑性の符号化/復号化処理を持ち、高スループットおよび小さな冗長度を提供する。本原理の態様による設計されたショートコードを組み込んだ区分符号化方式は、適度なジャミング率の既存のコグニティブ無線符号化システムよりも少ないオーバーヘッドを備えた高い性能を提供する。
以下で提供する両アンチジャミング符号化技術の再送プロトコルの構想は、二次ユーザの平均スループットをさらに改善する。例えば、区分符号化の1つの再送方法は、システマティックコードを用いて情報パケットを選択的に反復、再符号化する。区分符号化再送方法のシステマティックコードの設計は、ビット誤り率(BER)を最小化するように適応される。本原理の他の典型的な実施例によれば、サブチャネル割り当てについて2つの固定設定を持つ決定論的なレートレス符号化再送プロトコルを以下に説明する。どちらかのアンチジャミング符号化技術に本原理の態様による再送方式を組み込むことは、スループットを著しく向上させる。

アンチジャミング符号化方式
ここで、本原理の種々の実施例で使用可能な典型的なアンチジャミング符号化方式を以下に説明する。

アンチジャミング区分符号化(Anti−Jamming Piecewise Coding)
ここで、消失符号化の側面を含んだアンチジャミング区分符号化方式250を示したハイレベルブロック/フローダイアグラムを示す図2を参照すると、長さLのデータシーケンス252のK個のブロックが与えられると、K個の情報ブロックからi番目のビットがすべて選択され、(N,K)ショートブロックコードCi、すなわちショートコードC1〜CL254を用いて符号化される、ここで、(N,K)ショートブロックコードは各々N個の符号化ビットを持っている。各々の長さがNの合計L個のコードワードを得た後、1つのコードワード当たり1ビットが再度選択され、長さLの符号化系列の1つのブロックを形成する。符号化系列のN個のブロック256が得られ、N個のサブチャネルを通して送信される。N個のブロック256は、K個の情報パケットとM個のパリティパケットとからなる。複雑性を低減するために、同一コードCがこの典型的な実施例ではすべてのL個のコードに対して用いられる。しかしながら、ショートコード254は1つまたは2つ以上の異なるコードで構成されてもよいことが理解されよう。加えて、デコーダのメッセージパッシング(message−passing)アルゴリズムが、複雑性の低い復号化を達成するために使用されてもよい。以下に説明するように、アンチジャミング区分符号化用のショートコードは最適な誤り訂正性能を達成するように設計することができる。

アンチジャミングレートレス符号化(Anti−Jamming Rateless Coding)
続いて、典型的なアンチジャミングレートレス符号化方式200を示すハイレベルブロック/フローダイアグラムを示した図2を参照すると、情報系列202のK個のブロックはすべて、不規則なまたは規則的な方法のいずれかで長い系列に合成されてもよい。さらに、KL個のメッセージビットはすべてルビー変換(LT:Luby−Transform)レートレスコード204を用いて符号化することができる。LT符号化からの出力パリティビットは符号化ビットからなるN個のブロック206に形成され、N個のサブチャネルを通して送信することができる。受信機では、デコーダは、逐次的メッセージパッシング復号化アルゴリズムを用いて、集められたNrec個(ここで、K≦Nrec≦N)のブロックのデータシーケンスからKL個の情報ビットをすべて回復させることができる。さらに、強固なソリトン分布(Soliton distribution)がLT符号化に使用されてもよい。

区分符号化の再送プロトコル
図3Cを参照すると、区分アンチジャミング符号化コグニティブ無線方式を二次ユーザに用いて実施される本原理の態様による再送プロトコルを示している。説明を簡潔にするために、以下に説明するアンチジャミング区分符号化の再送プロトコルの典型的な設計は、ショートコードCにシステマティックコードを使用する。ここで、簡単化のために、情報系列のK個のブロック302およびパリティ情報のM個のブロック304は、符号化ビットのN個のブロック306に埋め込まれているものとする。システマティックコードを持つ本原理の1つの実施例によれば、消失符号化の側面を用いたアンチジャミング区分コードによって、送信T 312で送信された任意の損失パケット308および310を回復することができない場合、KL個のビットすべての再送ではなく、損失した情報パケット310のみが送信T+1 314で再符号化され、再送される(316)。
図3Cに示すように、符号化された未回復パケット318は、送信キューにある該符号化された未回復パケット318に対応する最初に送信されたパケット310に続く、新たなパケット320と並行してチャネルを通して再送されてもよい。パケット310に対応する未回復の再符号化情報パケット318は、次の送信T+1 314中にシステマティックコードCを用いて次の情報パケット320と共に再送される。加えて、以下に説明するように、損失したパリティパケット308を送信する必要はない。
システマティックコードは送信に用いられるが、該システマティックコードが適切に適応される場合には、以下に説明する設計されたコードグラフの逐次的復号化をなお行うことができる。例えば、系統的な不規則反復累算(IRA:irregular repeat accumulate)コードが使用されてもよい。
ここで、図4を参照すると、本原理の1つまたは2つ以上の異なる実施例による、コグニティブ無線のアンチジャミング符号化方式に従って情報を再送する方法400を示している。方法400では、再送処理が区分符号化方式に組み込まれているが、このことについてはより詳細に以下に説明する。方法400は、上で説明したようにサブチャネルが二次ユーザに割り当てられるステップ401で開始されてもよい。例えばスペクトル検出に基づいて、ある一定数のサブチャネルが二次的使用に利用可能であることが決定される。上述のように、説明を簡単にするために、各々の長さLのK個のパケットを送信するために、N個のサブチャネルが1つの二次ユーザに割り当てられる。N−K個のサブチャネルは冗長パケットMに割り当てられる。
ステップ402で、上でCと呼んだ設計されたC(N,K)コードが、パラメータM、Nおよびジャミング率に基づいて選択される。
ステップ403で、設計されたショートコードは該ショートコードを格納する記憶装置から検索されてもよい。ショートコードを設計および決定するプロセスについては以下にさらに詳細に説明する。
再送処理はブロック450に示されているが、送信カウンタがカウンタlを0に設定することによって初期化されるステップ404で開始されてもよい。
ステップ405で、lがパケットの最大送信数Lmよりも大きいかどうか判定される。タイムアウトが発生したことを示す、lがLmよりも大きい場合、再送処理は停止されてもよい。そうでない場合には、該再送処理はステップ406に継続してもよい。
ステップ406で、lが0かどうか判定される。lが0の場合、パケットは初めて送信されることになり、ステップ407が行われる。lが0でない場合、ステップ415が以下に説明するように行われる。
ステップ407で、パケットのブロックNは、ステップ402で選択された設計コード(N,K)を用いて区分符号化されてもよい。加えて、ステップ407で、未回復パケットの再送については、以下に説明するように、誤り確率を最小にし、スループットを最大にするように、再送用に最適化された設計コードは、ジャミング率および回復されていないパケット数に基づいて決定されてもよい。再送用の設計コードが選択された後、未回復パケットは再送のために区分符号化されてもよい。区分符号化については以下に説明する。さらに、ステップ415に関して以下に説明するように、未回復パケットは最適化されたショートコードに従って新たなパケットと共に符号化されてもよい。なお、lが0である最初の送信について、送信キューにある新たなパケットはすべて符号化されることに留意されたい。
ステップ408で、図1に関して上で説明したように、符号化されたN個のパケットはN個のサブチャネルを通して並行して送信されてもよい。この送信に使用されるN個のサブチャネルは、ステップ401または以下に説明するステップ413で割り当てられたサブチャネルであってもよい。
ステップ409で、肯定パケット応答(ACK)または否定パケット応答(NACK)のいずれかまたはその両方を有するメッセージが、受信機から受け取られてもよい。
ステップ410で、1つの伝送路を通して送信されたすべての情報パケットの肯定パケット応答(ACK)が、受信機から受け取られたかどうかが判定される。伝送路は、図1に関して上で説明したように、Nのようなパケットのブロックが並行して送信される送信インスタントTに対応している。肯定パケット応答(ACK)が1つの伝送路で送信されたすべての情報パケットについて受け取られている場合、再送処理は終了してもよい。少なくとも1つの否定パケット応答(NACK)が少なくとも1つの情報パケットについて受信機から受け取られている場合、該処理はステップ411または412に継続してもよい。NACKは、消失符号化の側面を使用することによるアンチジャミング区分復号化の結果として、パケットが回復されていないことを示してもよい。したがって、こうして、NACKは復号化によって回復されなかったパケットを示してもよい。あるいは、他の実施例では、NACKはパケットが受信機で受け取られていないことを示してもよい。
ステップ411で、NACKが、情報パケットKが回復されていないまたは受け取られていないことを示すのか、またはパリティパケットMが回復されていないまたは受け取られていないことを示すのかについては随意に決定されてもよい。言いかえれば、未回復パケットがパリティパケットかまたは情報パケットかを決定することができる。さらに、ステップ411で、情報パケットKに関係したNACKのみがさらに処理されるように、M個のパケットに関する情報を濾過することができる。このようにして、未回復の情報パケットのみを再送することができる。
ステップ412で、以下に説明するように、ジャミングチャネルおよび未回復パケットに関するフィードバックが受信したNACKから抽出され、ステップ413および415でそれぞれ使用されてもよい。
ステップ413で、ステップ412でNACKから抽出されたジャミング情報を使用することにより、サブチャンネルは、並列伝送ステップ408で用いるために次の伝送路で再割り当てされてもよい。例えば、上で説明したように、代替のサブチャンネルを二次的使用に割り当て、プライマリユーザによって使用されるジャミングチャネルを回避することができる。
ステップ414で、送信数の監視ができるように、lがカウンタによって1だけ増加されてもよい。その後、ステップ405および406が上で説明したように行われてもよい。ステップ406に関して上で説明したように、lが0でない値であると判定された場合、ステップ415が行われてもよい。0より大きなlは、未回復パケットが伝送路で再送されることを示している。
ステップ415で、パケット識別子を含んでいてもよい、ステップ412で抽出された未回復パケットに関するフィードバックを使用して、未回復パケットを検索し、送信キューにある次の新たなパケットと共に該未回復パケットを再パケット化する。上で説明したように、再パケット化された情報パケットは、その後ステップ407での区分符号化のために符号器に送られてもよい。
ステップ407に戻り、本原理の態様によれば、未回復パケットが伝送路中再パケット化される場合、パケットは、効率的なスループットを可能にし、そして情報損失および平均遅延時間を低減するために、再送用に最適化された1つまたは2つ以上の設計されたショートコード(N,K)で再符号化される。以下により詳細に説明するように、1つまたは2つ以上のショートコードは、パケット損失の確率を最小化するように選択されてもよい。
再符号化に続き、ステップ409および410が上述のように行われてもよい。方法のステップ405〜415は反復されてもよく、未回復パケットのACKまたは1つの伝送路を通して送信されたすべての情報パケットのACKが受信機で回復されてしまうまで、処理は継続されてもよい。さらに、該処理はタイムアウトが発生するまで継続されてもよい。

ショートコード設計
再度ステップ407を参照すると、未回復パケットは、上述のように再送用に最適化された1つまたは2つ以上のショートコードで再符号化することができる。例えば、ショートコードは、以下に説明するようにパケット誤り確率が最小化されるように最適化されてもよい。
ここで、N個の並列サブチャネルを通して送信されたK個の情報パケットを運ぶN個のブロックのデータシーケンスを考える。物理層で復号後の損失または未回復パケット数をnとして表す。全ジャミング率をp、nパケットを失う確率すなわちパケット誤り確率、Pn (N)(p)が次式で与えられるものとする。
Figure 0005492193

区分符号化では、1つの特定のサブチャネルを通して送信された各パケットは、実際にはショートコードCのビットノードである。したがって、パケット誤り確率は、逐次的復号化の下で消失チャネルでのコードCのビット誤り率(BER:Bit Error Rate)となる。加えて、該パケット誤り確率はN個のサブチャネルを通った全系列のフレーム誤り率とは区別される。
パケット誤り確率は次式で与えられる。
Figure 0005492193
ここで、εは復号化誤りイベントを表し、Pr(ε|n)は、損失パケット数nが与えられた場合の特定の復号化誤りイベントの確率であり、na(ε)は、復号化誤りイベントからの未回復パケットの総数を表す、すなわち該総数に等しい。言いかえれば、na(ε)(未回復パケット数)は復号化によって回復されないパケット数であってもよい。上述のように、未回復パケット数は、消失符号化の側面を用いたアンチジャミング区分復号化の結果として回復されなかったパケット数と等しくてもよい。さらに、未回復パケット数は、1つの伝送路を通して回復されなかったパケット数に対応していてもよい。さらに、数式(3)で、数式(2)から得られた誤り確率Pn (N)はジャミング率pの関数である。簡単化のために、Pn (N)(p)中の表記pは以降省略される。
更新報酬(renew−reward)定理に基づいて、再送のあるアンチジャミング符号化のスループットは次式から得ることができる。
η=E{R}/E{T} (4)
ここで、Rは、再送処理が成功復号またはタイムアウトの結果として停止した後に送信された情報パケットを表すランダムな報酬である。さらに、Tは、更新間時間(inter−renewal time)と呼ばれてもよい、再帰イベントの2つの連続する出来事の間のランダムな送信時間を表す。該更新間時間は2つの新たな送信処理の間に送信されたブロック長に対応していてもよい。ここで、以下に説明するように、報酬Rは、あるいは送信された情報パケット数として定義されてもよく、コストTは、あるいは使用された資源またはサブチャネル数として定義されてもよい。したがって、ここで定義されたスループットは、実際にはスループット効率に類似している。η≦1であるのは明白である。
本原理の態様よれば、上で説明したように、区分符号化が組み込まれた再送処理は、次のタイムスロットで、未回復の情報パケットを送信用の次の情報パケットと共に再パケット化することを含んでいてもよい。したがって、再送スロットには、旧パケットおよび新パケットの両方が存在する。再送ブロックにおける旧パケット数および新パケット数は、前の送信からの復号化出力に依存していてもよい。したがって、そのような再送処理に直接基づいたスループットを解析するのは難しいかもしれない。しかしながら、等価な送信モデルが、上で説明した再送方法のスループットを評価するために以下に提案されている。
スループットを計算するために、詳細な復号化出力およびすべての再送シナリオを考えるのではなく、未回復の情報パケットは、再送されない損失パケットとして取り扱われてもよい。加えて、スループットを計算するために、これらの損失した情報パケットの再送を新たなパケットの送信として取り扱うことができる。したがって、次のブロックではおよびすべての送信ブロックでは、すべての送信された情報パケットは新たな情報パケットであると考えられる。ジャミングはすべてのサブチャネルおよびすべての送信ブロックの間では独立同分布であると仮定することができるので、ここに説明した等価モデルによって、1つの送信ブロックからのスループットは次式によって得ることができる。
η=E{Ksuc}/E{Nir}=E{K(1−Pb(p))}/N (5)
ここで、Ksucは、成功裡に送信された情報パケットを表し、Nirは、Ksuc個の情報パケットを送信するのに使用された資源を表す。ジャミング率pが一定の場合のスループットは、次式から得られる。
η=K(1−Pb)/N (6)
ここで、Pbは数式(3)によって与えられる。したがって、上で説明した再送方法を組み込んだアンチジャミング区分符号化のスループットは、最小のビット誤り確率Pbminを持つショートコードを設計することによって最大にすることができる。
再送プロトコルを組み込んだ区分符号化によって最適なスループット性能を達成するために、ショートコードCは逐次的復号化の下で最小のビット誤り率Pbを持つように設計されてもよい。以下に定義される符号グラフ表現Lおよび残余グラフ表現Sが、ショートコードを最適化するために使用されてもよい。数式(3)の初項はコードグラフに依存しないので、コード設計は次式のようにまとめることができる。
Figure 0005492193
図12を参照すると、コードグラフ表現および残余グラフに関して、パリティ検査行列Hを持つ線形ブロックコードは、タナーグラフ(Tanner graph)または二部グラフ(bipartite graph)によって表すことができ、ここで、バリアブルノードはコードビットを表し、検査コードはパリティチェック制約を表す。本原理の1つまたは2つ以上の実施例によるタナーグラフまたは二部コードグラフ表現では、Hmi=1の場合、グラフのエッジはバリアブルノードiとチェックノードmとの間に配置される。加えて、複数の平行なエッジがバリアブルノードとチェックノードとの間に配置されることはない。言いかえれば、1つのエッジのみが任意のバリアブルノード/チェックノード対間に配置されるか、または1つのエッジも該対間に配置されない。各チェックノードは、和のモジュロ2が0であるコードビットに接続される。図12は、次式のパリティ検査行列で(7,4)コードのチェックノード1202およびバリアブルノード1204を持つ典型的な関連づけられた二部グラフ1200を示している。
Figure 0005492193
ここで、図13を参照すると、本原理の1つまたは2つ以上の実施例によれば、すべてのバリアブルノードは2M−1群にグループ化することができる。バリアブルノードiは、jが次式を満足する場合、集合Ωj(ここで、j=1,...,2M−1)に属する。
Figure 0005492193
したがって、コードは集合LM={lj,j=1,...,2M−1}によって表すことができ、ここで、ljは、集合Ωjの基数(cardinality)を表す(すなわちlj=|Ωj|)。したがって、コードグラフは、2M−1個の要素を持つ基数集合によって表すことができる。さらに、Σjj=Nである。上述のように、Mは、1つの伝送路で送信されるパリティパケット数に対応していてもよい。図13は、チェックノード1302と、各々が1に等しいl1〜l7にそれぞれ対応するバリアブルノードΩ1〜Ω71304とを含む典型的な二部グラフ1300を示している。グラフ1300では、図12に関して言及した(7,4)コードは、集合L3={1,1,1,1,1,1,1}によって表される。
残余グラフSは、逐次的復号化の下でコードグラフでは回復することができない消失ノードによって規定することができる。集合Θjは次式のように定義することができる。
Figure 0005492193
さらに、sj=|Θj|である。同様に、LMはコードグラフを規定するので、集合
Figure 0005492193
を、Σjj=nrを持つM個のチェックノードのn個の消失ノードの残余グラフとして定義することができる、ここで、nr(ただし、0<nr≦n)は逐次的復号化後の残余消失の総数である。
Mが増加するにつれて要素数sjは指数関数的に増加するので、コードグラフLMの定義の検討は、ショートコードの設計が小さなMに対して考慮されるべきことを明らかにする。幸運にも、アンチジャミング符号化のコード設計の1つの重要な目的は小さな冗長度である。したがって、ここに説明した設計方法論が有効になる。小さなMに対するコード設計を以下に詳細に示す。
M=1の場合、唯一の解L1 *={ll=N}が存在する。ここで、すべてのパリティビットは、単一パリティチェック(SPC)コードと呼ぶことができるパリティチェックノードのみに接続される。このコードグラフで、任意の単一の消失もSPC制約により常に回復することができる。したがって、Pr(E|n≦M)=0となる。数式(3)から、M=1の場合のアンチジャミング区分符号化のパケット誤り確率は次式で与えられる。
Figure 0005492193
この関係は、該関係がいかなる符号長Nに対しても適用できるという点で一般的である。
M=2の場合、L2={l1,l2,l3}の設計が適用される。n=1の場合、すべてのバリアブルノードが、あるチェックノードに接続されている限り、消失ビットを回復することができる。したがって、Pr(E|n=1)=0となる。この結果はn=1のいかなるMに対しても一般化することができる。
ここで、図5を参照すると、チェックノード502とバリアブルノード504とを含んだ残余グラフ表現を示している。n=2の場合、nr=2のタイプ506および508の残余グラフは、例えば逐次的復号化の下で復号することができない。そのような残余グラフは、{sj=2,sj'j=0}によって表すことができ、ここで、2つの消失ノードは同一集合Ωjに属している。それで、復号化できないパケット数はna(ε)=nr=2となる。所与のコード{lj}に対して、このコードに含まれる2つの消失を持つ残余グラフ数は、
Figure 0005492193
で与えられる。l<sの場合、表記
Figure 0005492193
Figure 0005492193
を含むことが理解されよう。したがって、n=2に対する誤り確率は次式で与えられる。
Figure 0005492193
上に述べたように、数式(3)の第2項のみがコードグラフに依存する。Pr(E|n=1)=0、およびすべての復号化できない誤りに対して定数となるna(ε)は2なので、数式(10)の誤り確率を最小化することは次式と等価になる。
Figure 0005492193
整数集合{lj}に対する上記最適化問題の解は、
Figure 0005492193
の場合、
Figure 0005492193
となる。ここで、M=2に対しては、その解は、最適化問題がどんなチャネル条件にも依存しないので、フレーム誤り率を最小化するための解と同じになる。それは任意のNに対して一般的な表現でもある。したがって、M=2に対するパケット誤り確率は次式で与えられる。
Figure 0005492193
M=3の場合、L3={ljj=1 7の設計が考慮される。n≦Mに対する誤り確率を最初に議論する。n=1の場合、Pr(E|n=1)=0となる。n=2の場合、同様に、上で説明したように次式が得られる。
Figure 0005492193
n=3場合、さらなる残余グラフを以下のように検討する。
(1)n=3の場合の第1のタイプの残余グラフでは、該残余グラフはすべて、nr=2を持つ残余グラフを含んでいる、ここで、2つの消失が、集合Ωj',j'jのもう1つの消失と結合されて、同一集合Ωjにある。次に、所与のコード{lj}を持つn=3に対するそのような誤りイベント数は、
Figure 0005492193
となる。異なる誤りイベントおよびエラービット数naを以下に列挙する。
(a)j=7の場合、すべてのk,k≠jに対してna=3
(b)j=3の場合、k=1またはk=2に対してna=3、他の任意のkに対してna=2
(c)j=5の場合、k=1またはk=4に対してna=3、他の任意のkに対してna=2
(d)j=6の場合、k=2またはk=4に対してna=3、他のkに対してna=2
(e)他のすべての場合、na=2
ここで、Υ2をna(ε)=2を持つ、上で詳細に説明した事例の{j,k}の集合として表し、Υ3をna(ε)=3を持つ{j,k}の集合として表す。
(2)第2のタイプの残余グラフは、nr=3について図5のグラフ510の集合に示したように、3つの消失がすべて同一集合Θjにある。該残余グラフは、所与のコード{lj}について
Figure 0005492193
である残余グラフの総数により、{sj=3,sj'j=0}で表すことができる。第2のタイプの残余グラフの場合、na(ε)=3となる。
(3)集合Uでまとめられてもよい第3のタイプの残余グラフを、3つのノードが属しているΩjの指数の集合である、図5のグラフ512の集合に示している。したがって、次式が得られる。
U={(1,2,3),(1,4,5),(2,4,6),(1,6,7),(2,6,7),(4,6,7),(3,5,7),(3,6,7),(5,6,7),(3,5,6)}
したがって、n=3に対するパケット誤り確率は次式のようになる。
Figure 0005492193
それゆえ、M=3に対する全パケット誤り確率は次式で与えられる。
Figure 0005492193
したがって、M=3に対するコード設計は次式のようにまとめることができる。
Figure 0005492193
ここで、M=3に対する最適解L3 *は、該解がコード長Nおよびジャミング率pに依存するので普遍的解にはならない。Nおよびpが与えられた場合には、より詳細に以下に説明するように、最適コードグラフL3 *に対して全数探索が行われるべきである。
Mの他の値に対して、コードグラフは、M=3の場合に関して説明したような方法でおよびそれと同じ考えで設計されてもよい。しかしながら、すべての可能性のある残余グラフの数が非常に多いので、すべての残余グラフおよび対応する回復不能ビットの数を数的に得ることが好都合かもしれない。
表1を参照すると、異なる消失数nに対する残余グラフの総数と、特定の回復不能パケット数naを持ち、M=4に対する未回復の(N、K)ショートコード化ビット数にも対応している残余グラフ数とが一覧表示されている。すべての残余グラフで、M=4に対するコードは数式(7)を用いることによって設計することができる。しかしながら、表1で示すように、M=3に対する残余グラフと比べて、M=4に対する残余グラフ数は、nおよびnaを増加させる間実質的に増加する。残余グラフ数にかかわらず、小さなNを持つ最適なコードは、最適なコードグラフの全数探索を行うことによって設計されてもよい。
表1
Figure 0005492193
ここで、以下に提供される表2を参照すると、異なる消失数nに対する残余グラフの総数と、M=5に対する特定の回復不能ビット数naを持つ残余グラフ数とが一覧表示されている。表2で示すように、残余グラフの総数は、M=4の場合と同様に、nおよびnaの増加に対して著しく増加する。n=5に対し、残余グラフ数は295,351となる。そのような大量の残余グラフとさらに多くのコードグラフとによって、N>10に対する最適な結果を得るのは難しい。以下の近似手法が、M=4およびM=5に対するショートコードを設計するために使用されてもよい。
小さなN、例えばN≦10に対して、全数探索を行って最適なコードグラフLM *(N)が見つけられてもよい。
より大きなN、例えばN>10に対して、以下の近似法を利用してより大きなNに対する最適なコードグラフが決定されてもよい。コード長Nの設計されたコードグラフを用いると、LM *(N)={lj *(N)}となり、コード長N+1のすべてのコードグラフの部分集合に対応する準最適なコードが、次式で与えられる程度uを持つ長さNのコードの最適な集合LM *(N)を摂動することによって得られる。
{lj *(N)−u≦lj≦lj *(N)+u+1} (17)
ただし、Σj=1 2M-1j=N+1。その後、コード長N+1に対する最適なコードグラフLM *(N+1)を、上で説明したように部分集合を検索することにより得ることができる。以下に説明するように、該処理は所望のコード長Nに達するまで反復して行われてもよい。

上述の近似法の複雑さは摂動度uに依存する。該uの値を増加させることは、複雑性がより高くなるという代償を伴うが、結果を改善する。M=4の場合、u=1の値が使用されても、結果として生じる最適なコードは十分に満足すべきものである。
表2
Figure 0005492193
上述の近似法は、M=4の場合については妥当な時間内に結果を出すことができるが、解析される残余グラフが大量であることにより、該近似法をM=5の場合に適用するのは難しいかもしれない。それゆえ、本原理の1つまたは2つ以上の実施例による、より少ない計算の複雑さを持つ第2近似法が以下で導入される。
該第2近似法は第1近似局所探索法にいくつかの側面で類似している。しかしながら、第2近似法の長さNのコードに対して得られた最適なコードグラフ表現は、長さN−1のコードに対して得られた最適なコードグラフ表現に依存しない。以下の表3に示したアルゴリズム1は、アンチジャミング区分符号化方式において、再送用に最適化されたショートコードを決定する第2近似法の1つの実施例を示している。アルゴリズム1に従って行われた方法を、図9の方法900に関してより詳細に以下に説明する。
表3
アルゴリズム1
Figure 0005492193
ここで、図4の参照に続き図6を参照すると、最適なショートコード、または上述の機能を組み込んだ対応するコードグラフを決定する、本原理の1つの典型的な方法の実施例を示すハイレベルフローダイアグラム600が提供される。例えば、方法600は、最適なショートコードが再送用の未回復パケットを再符号化するために決定、使用されるステップ407で行われてもよい。方法600は、情報ビットK、コード語長N、パリティビットM=N−K、ジャミング率p、およびPn (N)(p)が設定され、得られ、そして/または決定される、初期化ステップ601で開始することができる。Pn (N)(p)は、上述のように数式(2)を適用することによって次式のように決定することができる。
Figure 0005492193
方法600によれば、Mの値に応じて、異なる処理が再送用に最適化されたショートコードを決定するのに適用されてもよい。ステップ602で、Mの値が決定される。
M=1の場合、処理は、単一パリティチェックコードに対応するコードが、符号化に使用される最適なショートコードとして選択されるステップ603に進んでもよい。上で説明したように、M=1の場合、L1 *={l1=N}となる。SPCコードがすべてのNに対して使用されてもよい。
M=2の場合、処理は、コードグラフL2 *={lj}(ここで、lj=round(N/3)、ただしΣlj=N)に対応するコードが上で説明したような最適なショートコードとして選択されるステップ604に進んでもよい。ここで、最適なショートコードに対応するコードグラフは、チェックノードの1つに接続された1/3のバリアブルノードを持ち、他の1/3のバリアブルノードは他のチェックノードに接続され、残りの1/3のバリアブルノードは両方のチェックノードに接続される。
小さなKを持つ、M=3、またはM=4,5の場合、処理は、全数探索が最適なショートコードを決定するのに方法700に関して以下に説明するように行われるステップ605に進んでもよい。ここで言う「小さなK」は、本原理の態様による方法を実行するのに使用される処理能力に応じて変化してもよい。例えば、「小さなK」は、K≦10またはK≦4(上で説明したようにN≦10)、該4と10の2つの間のK値、または他のK値に対応していてもよい。
Mが他のすべての値の場合、処理は、以下に説明する方法800または900のいずれかによる近似法を用いて最適なショートコードを決定するステップ606に進んでもよい。
ここで、図6の参照に続き図7を参照すると、ステップ605で使用されてもよい最適なショートコードを求めて全数探索を行う方法700を示すハイレベルブロック/フローダイアグラムを示している。方法700は、すべての可能なコードグラフL={lj}(ただしΣlj=N)が決定され、コンパイルされるステップ701で始まってもよい。
ステップ702で、Lのビット誤り率は、上で説明したように、数式(3)、
Figure 0005492193
、または単純に
Figure 0005492193
を使用することによって決定されてもよい。ここで、ジャミングチャネルでのLのビット誤り率が決定されてもよい。
ステップ703で、すべてのLが評価されたかどうか判定されてもよい。Lのすべてが評価されていない場合、処理は、評価されていないLのビット誤り率が決定されるステップ702に継続してもよい。すべてのLが評価されている場合、方法はステップ704に進んでもよい。
ステップ704で、最小のビット誤り率Pbを持つコードグラフLは、上で説明したように式
Figure 0005492193
を使用することによって決定され、L3 *として選択される。L3 *に対応するコードが最適なショートコードとして選択され、上で説明したように再送用の未回復パケットを再符号化するのに使用される。
ここで、図6および7の参照に続き図8を参照すると、ステップ606で使用されてもよい最適なショートコードを決定する近似を行う方法800を示すハイレベルブロック/フローダイアグラムを示している。方法800は上で説明した第1近似法の実施例である。ここで、所望の最適なコードがGのコード長L*(G)に対応するものとする。
ステップ801で、計算上好都合なコード長Nに対応する、設計された最適なコードグラフL*(N)(ここで、N<G)が決定されてもよいし、または上述の全数探索方法700に従って検索されてもよい。加えて、以下に説明するように、コードグラフL*(N)は、方法800において前の反復で決定されたコードグラフに対応していてもよい。
ステップ802で、上で説明したように、数式(17)の{lj *(N)−u≦lj≦lj *(N)+u+1}に従って程度uを持つ長さNの設計されたコードグラフL*(N)={lj *(N)}を摂動することによって、長さ(N+1)のコードグラフL(N+1)の部分集合が発生する。
ここで、すべてのコードグラフL*(N)とL(N+1)とは同一のMの値に対応していることに留意されたい。したがって、コードグラフL*(N)は、コードグラフL(N+1)の任意の1つによって表されるコードビット数より少ないコードビット数を表している。
ステップ803で、コードグラフL(N+1)のビット誤り率は、上で説明したように数式(3)、
Figure 0005492193
、または単純に
Figure 0005492193
を使用することによって決定されてもよい。ここで、ジャミングチャネルでのL(N+1)のビット誤り率が決定されてもよい。
ステップ804で、部分集合{lj *(N)−u≦lj≦lj *(N)+u+1}中のすべてのL(N+1)が評価されているかどうか判定される。部分集合中のL(N+1)のすべてが評価されていない場合、処理は、評価されていないL(N+1)のビット誤り率が決定されるステップ803に継続してもよい。部分集合中のL(N+1)がすべて評価されている場合、方法はステップ805に進んでもよい。
ステップ805で、最小のビット誤り率Pbを持つコードグラフL(N+1)が、上で説明したように式
Figure 0005492193
を使用することによって決定され、L*(N+1)として選択される。
ステップ806で、N+1=Gかどうかが判定される。
N+1=Gの場合、ステップ807で、L*(N+1)が、近似された最適なショートコードに対応するコードグラフとして選択される。上で説明したように、近似された最適なショートコードは再送用の未回復パケットを再符号化するために使用される。
N+1≠Gの場合、方法は、N+1がNに設定されるステップ808に進んでもよく、ステップ805で決定されたL*(N+1)がステップ801でL*(N)として検索される。このようにして、方法800は、Gのコード長L*(G)に対応する所望の最適なコードが近似されるまで反復して行われてもよい。
ここで、図6の参照に続き図9を参照すると、方法600のステップ606で使用されてもよい最適なショートコードを決定する近似を行う代替方法900を示すハイレベルブロック/フローダイアグラムを示している。方法900は上で説明した第2近似法の実施例である。以下に実証するように、方法900は、最適なコードグラフを反復摂動してコードグラフの部分集合を発生させるよりも計算の複雑さがより少ない。
方法900は、コードグラフ表現L={lb,b=1,...,2M−1}において、すべてのj≠i、lj=0に対して、iがi=1に設定され、liがli=Nに最初に設定されるステップ901で開始されてもよく、ここで、要素liはコードグラフ表現Lの現在調べられている要素であり、要素ljはコードグラフ表現Lの他のすべての要素に対応している。
ステップ902で、liは1だけ減少させられる。
ステップ903で、すべての可能なL構成の中で最低のビットレートを持つL構成に結果的になる要素に1が加算される。各要素構成の各コードグラフ配列のビット誤り率を計算して構成を選択し、最低のビット誤り率を持つ配列を対応させることにより、1が加算された要素が決定される。
例えば、本原理の1つの実施例において、j*番目の集合は、ノードが追加された場合に最小のビット誤り率を持つLj構成に帰結する集合または要素である。ここで、Ljは計算目的に用いられたLの暫定構成に対応している。j*を得るために、Ljのすべてのノード構成および対応するコードグラフ配列のビット誤り率が評価される。言いかえれば、すべてのj=1,...,2M−1に対する、
Figure 0005492193
のPb(Lj)が決定される。ノードが加えられた場合に、Ljのすべての構成の中で最小のビット誤り率を持つLj *の構成に帰結するj番目の集合が、j*として選択され、1つのノードが該j*に追加される(すなわち、lj *←lj *+1)。
1つのコードグラフの配列または構成のビット誤り率は、上で説明したように、数式(3)、
Figure 0005492193
、または単純に
Figure 0005492193
を使用することによって、ノードが追加された(すなわちlj=lj+1)j番目の群を持つ1つのコードグラフに対して算出されることが理解されよう。上述のように、最小のビット誤り率を持つコードグラフがすべてのjの間で選択され、lj *はlj *+1に設定される。
ステップ903は、集合Li *={l1,...,l2 M -1}が得られるまでN回の反復の間行われ、ここで、Li *は、N回の反復の後でliに対して決定されたすべてのコードグラフ表現Lj *の中で、最低のビット誤り率を持つコードグラフ表現に対応している。
ステップ904で、iに対する結果Li *が、以下に説明するようにステップ907に従って出力され、評価される。
ステップ905で、すべてのiが評価されたかどうか、すなわち等価的にi=2M−1かどうか判定される。i≠2M−1の場合、処理はステップ906に進む。i=2M−1の場合、処理はステップ907に進む。
ステップ906で、iはi+1に増加され、ステップ901が行われる。処理はi=2M−1まで繰り返してもよい。
ステップ907で、すべてのLi *の中で最小のビット誤り率を持つコードL*が、上で説明したように、再送用の未回復パケットを再符号化するのに使用される、近似された最適なショートコードに対応するコードグラフとして選択される。
上で説明した方法の実施例では、再送用の未回復パケットを符号化するのに使用されるショートコードは、最小のビット誤り率を持つ対応するコードグラフを見つけることによって決定される。具体的には、ジャミング率と復号化によって回復されないパケット数とは、いずれもショートコードを決定するのに使用される。このように、ショートコード設計をジャミング率および未回復パケット数に基づかせることによって、ショートコードはコグニティブ無線システムにおける再送用に最適化される。

レートレス符号化の再送プロトコル
ここで、図3Aおよび図3Bを参照すると、上に述べたように、本原理の他の実施例による再送方式が、コグニティブ無線システムのレートレス符号化アンチジャミング技術に取り入れられてもよい。
レートレス符号化システムにおいては、未回復パケットの直接的再送は効率的ではない。図3Aを参照すると、本原理の態様によるアンチジャミングレートレス符号化方式の典型的な再送プロトコルを示している。レートレス機能の利点を利用して、以下に説明するように、再送用の追加の冗長パケットを形成可能なレートレス符号化によって情報系列のより多くのパリティビットを発生させることができ、それによってスループット性能を改善することができる。例えば、図3Aに示すように、送信T 352で最初に送信された未回復パケット356により損失した情報は、次の送信ブロックT+1 354に含まれていてもよい。ブロックT+1 354において、nr個のサブチャネルが、前の送信T 352で回復されなかった情報系列に対応する追加の冗長パケットnr358の再送用に割り当てられてもよい。さらに、N−nr個のサブチャネルが、追加の冗長パケットnrの再送と並行して新たな情報系列の送信用に割り当てられてもよい。前の伝送路の追加の冗長パケットに割り当てられたサブチャネルの数nrは、損失パケットまたは未回復パケットの数にかかわらず、一定であってもよい。レートレス符号化再送により、前の送信T 352からの未回復パケットの識別子を示す信号が送信機に送られる必要はない。したがって、T 352で送信された情報系列が回復されていなかったという簡単な指示が、送信機に送られてもよい。そのような指示はNACKによって提供されてもよい。
図3Aの参照に続き図2を再度参照すると、追加の冗長パケットnr358の内容は損失パケット356の内容とは異なることに留意されたい。追加の冗長パケットnr358の内容は、T 352で送信された情報系列のK個のブロック(例えば202)のレートレス符号化によって発生した追加のパリティビットからなる。T+1 354で送信された追加の冗長パケットは、以下に説明するように、T 352で前に送信されたN個のパケットの任意の1つとは異なっていてもよい。
例えば、本原理の1つの実施例において、ルビー変換(LT:Luby−Transform)コードが損失した情報パケットに対応する情報の再送に使用されてもよい。まず、ビットまたはパケットに対応していてもよいK個の情報シンボルの所与の入力により、i個の情報ビットがディグリー分布(degree distribution)ν(i)、i=1,...,k(ただしΣν(i)=1)に従ってランダムに選択されてもよい。i個の情報ビットは、K個の情報シンボルの所与の情報系列のビットの総数より小さくてもよい。次に、これらのi個の情報ビットの単一パリティチェック(SPC:single parity−check)ビットが、符号化ビットとして決定される。これらの2つのステップを反復することによって、LT符号化ビットを必要なだけ多く得ることができるということが理解されよう。
本原理の1つの態様によれば、ν(i)の強固なソリトン分布がLT符号化に用いられてもよい。設計パラメータc>0およびσが与えられた場合、長さKの情報系列の強固なソリトン分布を次式のように定義することができる。
Figure 0005492193
ここで、
Figure 0005492193
Figure 0005492193
、およびR=cln(κ/σ)κ1/2。加えて、本原理の1つまたは2つ以上の実施例では、前符号化がラプター符号化(raptor coding)技術に従ってLT符号化の前に適用されてもよい。
図14を参照すると、消失チャネルのLTコードが対応するデコーダで使用されてもよい。図14に示すLTコードのタナーグラフにおいて、情報ビットが、SPCビット1404が発生した入力の1つである場合、エッジは情報ビット1402と符号化ビット1404とを接続する。LT復号化は以下の2つステップ処理に従って行われてもよい。
まず、すべての受信された符号化ビット1404の間で、1つの情報ビット1402のみに各々接続される符号化ビット1404が決定される。ここで、これらの情報ビット1402は単独に回復された(singly−recovered)情報ビットと呼ばれる。次に、この単独に回復された情報ビットは、該情報ビットの対応する接続された符号化ビット1404によって回復されてもよい。
次に、符号化ビット1404への単独に回復された情報ビットのすべての接続が決定される。任意の対応する符号化ビットの2進値が、該接続での符号化ビットと情報ビットとの2進加算を行うことによって更新される。その接続はその後取り除かれてもよい。続いて、情報ビットへのたった1つの接続を持ついくつかの更新された符号化ビットが出現する。情報ビットがすべて回復されるか、またはさらなる回復が得られなくてもよくなるまで、この2つのステップは反復されてもよい。1つの接続のみを持つ新たに更新された符号化ビットがいくつかの反復の後で得られず、いくつかの未回復の情報ビットが残った場合、復号化処理が密かに行われる。その後、復号化失敗が宣言されてもよい。
図3Aを参照すると、復号化失敗は、K個の情報ビットの情報系列が回復されていないことを示している。そのような状況では、上に述べたように、本原理の態様による再送プロトコルが適用されてもよい。例えば次の伝送路において、例えばT 352で送信された情報系列Kが回復されていないという指示を受け取った後、該系列からの追加の情報ビットが、LT符号化および単一パリティビットの発生のために、上述の集合iに含まれていてもよい。したがって、送信T 352中に送信されたすべてのパケットに対応する情報系列を使用して、再送用の追加のまたは新たな単一パリティチェックビットを生成することができる。このように、T+1 354で再送中に発生した追加の単一パリティチェックビット358によって形成されたnr個のパケットは、T 352で送信された任意のN個のパケットとは完全に異なってもよい。さらに、該単一パリティチェックビットは全情報系列から発生する必要がないことが理解されよう。例えば、上述のように、i個の情報ビットが、単一パリティチェックビットを発生させるために情報系列からランダムに選択されてもよい。さらに、情報系列が回復されていないという指示を受け取ることに応答して再送中に発生した追加の単一パリティチェックビットは、i個の情報ビットの異なる選択により該追加の単一パリティチェックビットが前の伝送路で送信されたレートレス符号化ビットとは異なるという意味で、新たなビットであってもよい。
以下に説明する2つの設定(設定Aおよび設定B)は、前の送信T 352で送信された情報系列Kの情報ビットのみから発生した単一パリティチェックビットnrを使用しているが、ここに開示した原理を拡張して、新たなおよび未回復の情報ビットを使用することによって再送用の単一パリティチェックビットを生成できることが当業者には理解されよう。
図3Aに戻り、残りのN−nr個のサブチャネルが、送信キューにある次のデータパケットの送信用に割り当てられてもよい。再送の後で、受信機が情報パケットを回復しない場合、追加のパリティパケットを再度発生させて次の送信ブロックで送信してもよい。再送の最大数はLmとして表されてもよい。
ここで、図3Bを参照すると、再送用に割り当てられたnr個のサブチャネルで、N−nr個のサブチャネルが送信キューにある次のデータパケットの送信に使用されてもよい本原理の態様による、再送の2つの設定を示している。設定A 360では、新たな情報系列のK個のブロックは、送信ブロックT+1 361で、K個のサブチャネル364およびM−nr個のサブチャネル362によって送信される、N−nr個のレートレス符号化パケットによって運ばれる。M−nr個のサブチャネル362は、新たな情報系列のK個のブロックのM−nr個の冗長パケット用に割り当てられる。設定B 370では、新たな情報系列のK−nr個のブロックは、送信ブロックT+1 371で、K−nr個のサブチャネル374およびM個のサブチャネル372によって送信される、N−nr個のレートレス符号化パケットによって運ばれる。ここで、M個のサブチャネル372は、新たな情報系列のK−nr個のブロックのM個の冗長パケット用に保持される。当然、設定A 360はより低い冗長度およびより高いスループットを生じる。しかしながら、より低い冗長度は、設定A 360のK個のパケットの送信に対する誤り確率をより高くすることになり、それは結果的に再送数を増加させる可能性がある。いくつかの事例では、キューにある再送ブロック数がバックログを引き起こす可能性があり、該バックログは次にシステムの不安定性を引き起こす可能性がある。より少ない情報パケットが送信され、同一の冗長度が保持される設定Bでは、符号化率はより低くなり、結果的により低い誤り確率になる。したがって、設定Aは高スループットを提供することができるが、一方設定Bはより信頼性のある再送プロトコルを提供することができる。
なお、レートレス符号化方式によれば、ジャミング率には一定の収束域があり、該収束域外では再送処理が不安定になる可能性があることに留意されたい。PW (N-nr,K)(l)およびPW (N-nr,K-nr)(l)は、設定Aおよび設定Bのl番目の再送の後の復号化誤り確率としてそれぞれ表されてもよい。あるLmに対する設定Aおよび設定Bの両方の安定条件は、bnr≦1である(ここで、一般的なnrに対し、設定Aについては、
Figure 0005492193
、設定Bについては、
Figure 0005492193
)ことを示すことができる。
図3Aおよび図3Bと図2の参照に続き図10を参照すると、本原理の1つまたは2つ以上の実施例によるアンチジャミングレートレス符号化方式を用いることによって、未回復の情報系列を再送する典型的な方法1000を示している。方法1000は、サブチャネルが上で説明したようにスペクトル検出システムを利用することによって二次的使用に割り当てられてもよいステップ1001で開始されてもよい。この典型的な実施例では、N個のサブチャネルが、各パケットが長さLを持つK個のパケットの送信用に1つのユーザに割り当てられるものとする。冗長がM個のサブチャネルを占めてもよく、ここで、MはN−K個のサブチャネルである。
ステップ1002で、送信カウンタはl=0となるように初期化されてもよい。
ステップ1003で、lがLmよりも大きいかどうか判定される。ここで、Lmはタイムアウトの前に行われてもよい再送の最大数に対応していてもよい。したがって、l>Lmの場合、再送処理は終了してもよい。そうでない場合には、方法は継続してもよい。
ステップ1004で、再送が適用されるべきかどうか判定される。該判定は、以下に説明するように任意の受信されたNACKに基づいてもよいし、またはlの値に基づいて決定されてもよい。例えば、l>0は、再送が行われるべきであるという指示であってもよい。再送が適用されるべきでない場合、方法はステップ1005に進んでもよい。再送が適用されるべきである場合、方法はステップ1006に進んでもよい。
ステップ1005で、すべての新たなK個の情報パケットは、図2に関して上で説明したようにレートレス符号化方式を用いることによって符号化されてもよい。
ステップ1006に戻り、ステップ1006で、復号の結果として回復されなかった情報系列は、例えば図3Aおよび図3Bに関して上で説明したように、nr個のサブチャネルによる送信用のnr個のパケット358を形成するために、レートレス符号化方式を用いて符号化されてもよい。残りのパケットは、図3Bに関して上で説明したように、残りのN−nr個のサブチャネルにる送信用に設定Aまたは設定Bに従って符号化されてもよい。図3Bに関して上で説明したように、例えば、設定Aでは、K個の次の情報パケットがN−nr個のレートレス符号化パケットを形成するために符号化されてもよく、設定Bでは、K−nr個の次の情報パケットがN−nr個のレートレス符号化パケットを形成するために符号化されてもよい。したがって、図3Bに関して上で説明したように、設定Aでは、M−nr個のパケットが冗長のために使用され、設定Bでは、M個のパケットが冗長のために使用される。
さらに、ステップ1006で、単一パリティチェックビットは未回復の情報系列内の複数の未回復のビットから発生してもよいことにも留意されたい。上で説明したように、本原理の1つまたは2つ以上の実施例によれば、未回復の情報系列を使用することによって、追加の1つまたは2つ以上の単一パリティチェックビットまたは新たな単一パリティチェックビットが、再送用に発生させられてもよい。伝送路で送信された情報系列が復号化によって回復されなかったという指示は、上で説明したようにNACKによって提供されてもよい。
ステップ1005および1006のいずれかにおいての符号化に続き、N個の符号化されたパケットは、ステップ1007で、上で説明したようにN個のサブチャネルを通して並行して送信されてもよい。N個の符号化されたパケットが送信されるサブチャネルは、以下に説明するように、ステップ1001で割り当てられたサブチャネルまたはステップ1012で割り当てられたサブチャネルに対応していてもよい。さらに、本原理の1つまたは2つ以上の態様によれば、nr個のサブチャネルが追加の単一パリティチェックビットの再送用に割り当てられてもよい。追加の単一パリティチェックビットの再送用に割り当てられたサブチャネルの数nrは、前の伝送路からの未回復または損失パケットの数にかかわらず一定であってもよい。
ステップ1008で、ACKまたはNACKのいずれかが伝送路の受信機から受信されてもよい。本原理の態様によるレートレス符号化再送プロトコルでは、ACKは伝送路で送信された情報系列が回復されたことを示していてもよいが、一方NACKは伝送路で送信された情報系列が回復されていないことを示していてもよい。
ステップ1009で、伝送路を通して送信された情報系列のACKが、受信機から受け取られたかどうか判定される。ACKが受け取られている場合、再送処理は終了してもよい。NACKが前の伝送路で送信された情報系列について受信機から受け取られている場合、該処理はステップ1010に継続してもよい。
ステップ1010で、ジャミングチャネルに関する情報が、ステップ1012での利用のために1つまたは2つ以上のNACKから抽出されてもよい。
ステップ1011で、送信数の監視ができるように、lがカウンタによって1だけ増加されてもよい。
ステップ1012で、サブチャンネルは、NACKから抽出されたジャミング情報を使用することにより、次の伝送路における並列伝送ステップ1007で用いるために再割り当てされてもよい。例えば、上で説明したように、例えばプライマリユーザによって使用される等しい数のジャミングチャネルを回避するために、代替のサブチャンネルが二次的使用に再割り当てされてもよい。
NACKがステップ1009で受け取られていないことが決定されるまでまたはタイムアウトまで、処理は繰り返してもよい。
ここで、図4および図10の参照に続き図11を参照すると、本原理の態様によるコグニティブ無線のアンチジャミング再送信システム1100を示すダイアグラムのハイレベルブロックを示している。システム1100は、送信機1102と受信機1108とを含んでいてもよい。ここでは理解を容易にするために、要素1102および1108は送信機および受信機とそれぞれ呼ばれるが、当業者には知られているように、要素1102および1108のいずれか一方またはその両方は、情報を受信しかつ送信もするように構成されてもよいことが理解されよう。さらに、1つの送信機1102のみおよび1つの受信機1108のみが示されているが、送信機1102および受信機1108のいずれが一方またはその両方は、複数の送信機および/または複数の受信機と通信するように構成されてもよいことが理解されよう。
送信機1102は、コード設計モジュール1104と、符号器1106と、デコーダ1107とを含んでいてもよい。コード設計モジュール1104は、1つのステップ、2つ以上のステップ、またはステップ401〜415のすべてステップ、および上で詳細に説明したステップを行うように構成されてもよい。加えて、コード設計モジュール1104は、1つのステップ、2つ以上のステップ、ステップ407、1005、および1006のすべてのステップに従って、情報系列および/またはパケットを符号化する符号器1106を使用するようにさらに構成されてもよい。同様に、コード設計モジュール1104は、例えばステップ412および/またはステップ1010に従って、受信機から受け取ったACKおよびNACKを復号する復号器1107を使用するようにさらに構成されてもよい。さらに、符号化されたデータパケットは、上で説明したように送信機1102から受信機1108にN個のサブチャネルを通して送信されてもよい。さらに、コード設計モジュール1104、符号器1106、および復号器1107は、ソフトウェアで、そして/または、プロセッサおよびコンピュータ可読メモリを利用したハードウェアで実現されてもよい。
受信機1108は、復号器1110と符号器1112とを含んでいてもよい。復号器1110は、送信機1102から送信されたパケットを復号するように構成されてもよい。同様に、符号器1112は、送信機1102への送信のためにACKおよびNACKを符号化するように構成されてもよい。符号器1110および復号器1112は、ソフトウェアで、そして/または、プロセッサおよびコンピュータ可読メモリを利用したハードウェアで実現されてもよい。
区分符号化方式およびレートレス符号化方式の両方式について上で詳細に説明した再送方式の解析は、スループット性能の改善が既知の方法よりも著しく達成される可能性があることを明らかにした。例えば、上で説明したショートコード最適化再送方式に関して、ジャミング率を熟慮することなく最小のオーバーヘッドでショートコードが最適化される方式とショートコードがランダムに発生される方式とに関してスループット性能の改善が確認された。
さらに、区分符号化技術およびレートレス符号化技術に関して上で説明した2つの再送方式の間の比較は、ショートコード最適化再送方式がなんの収束問題も持たずにより多くの柔軟性を有しているという点を除いて、両再送方式が類似の性能を備えていることを示していることに留意されたい。さらに、解析は、レートレス符号化について、Mが増加するにつれて収束域のジャミングレートのしきい値pは増加するので、Mの増加によってシステム信頼性の改善が示されることも明らかにした。
加えて、種々のnr(例えばnr=1、2、5、および10)を持つアンチジャミングレートレス符号化方式を用いた再送プロトコルのスループット性能が検討された。設定Bでは、nrが増加するにつれてシステム収束のしきい値pは増加するので、nrの増加はシステム安定性を高めるということが示された。しかしながら、nrが増加するにつれて、スループット性能は劣化する可能性がある。例えば、nr=10の場合、結果として生じるスループット性能は、上で説明したショートコード最適化再送方式の類似のスループット性能よりも悪い。したがって、nrおよびMは、性能とシステム安定性との間の平衡を保つような方法で選択されるべきである。
上述のように、本原理の実施例は、コグニティブ無線システムのスループット性能を著しく改善する。例えば、本原理の実施例は、ジャミング率と回復されなかったパケット数の両方とを使用することによって再送のショートコードを最適化し、パケット損失の確率が最小化されるように該コードを選択することを含んでいる。さらに、本原理の実施例は、未回復の情報系列の再送のために、レートレス符号化された追加のパリティビットおよび否定応答をも利用して、スループット性能を改善する。したがって、本原理の態様によれば、再符号化処理が再送用に最適化され、未回復の情報を符号化するのに使用されてもよい。
なお、ここで説明した実施例は完全にハードウェアであってもよく、完全にソフトウェアであってもよく、またはハードウェア要素とソフトウェア要素の両方を含んでいてもよいということが理解されよう。例えば、本原理は、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含むソフトウェアによって実現することができるが、これらに限定されるものではない。
実施例は、コンピュータまたは任意の命令実行システムによってまたはそれらに関連して使用されるプログラムコードを提供するコンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ可読媒体からアクセス可能なコンピュータプログラム製品を含んでいてもよい。コンピュータ使用可能媒体すなわちコンピュータ可読媒体は、命令実行のシステム、装置、またはデバイスによってまたはそれらに関連して使用されるプログラムを、格納、通信、伝搬、または搬送する任意の装置を含んでいてもよい。該媒体は、磁気、光学、電子、電磁気、赤外線、または半導体のシステム(すなわち装置またはデバイス)でありえる。媒体は、半導体または固体メモリ、磁気テープ、リムーバブルコンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、剛性磁気ディスクおよび光ディスク等のような、コンピュータ可読媒体を含んでいてもよい。
方法およびシステムの実施例(例示として意図したものであり限定するものではない)について説明してきたが、当業者には、上記の教示に照らして変更および変形を行うことができることに留意されたい。したがって、添付の特許請求の範囲によって略述されるような本発明の範囲と精神を逸脱することなく、変更が開示された特定の実施例においてなされてもよいことは理解されよう。このように、特許法により要求された詳細および特殊性で本原理の態様を説明したが、特許証によって保護された要求および所望のものは、添付の特許請求の範囲で説明されている。

Claims (9)

  1. コグニティブ無線のアンチジャミング区分符号化方式に従って情報を再送する方法であって、
    パケットが回復されていないという指示を受け取ること、
    ジャミング率と復号化によって回復されなかったパケットの総数とを用いることによって、未回復パケットに符号ビットの表現を含んだ第1の符号グラフが、最小のビット誤り確率を持つということを決定すること、
    前記第1の符号グラフに基づいた符号を適用することにより、前記未回復パケットの少なくとも1つを符号化すること、
    少なくとも1つの符号化された未回復パケットを再送すること、
    を含み、
    前記決定は、
    符号グラフ表現の第1の要素を、並行して送信されるパケットの総数に設定すること、
    前記第1の要素の値を反復して減少させることにより、並行して送信されるパケットの総数の値を符号グラフ表現の他の要素に分配すること、
    を含み、
    該分配は、各反復ステップで各符号グラフ構成に対する最小のビット誤り確率を計算することに基づいている、方法。
  2. コグニティブ無線のアンチジャミング区分符号化方式に従って情報を再送する方法であって、
    パケットが回復されていないという指示を受け取ること、
    ジャミング率と復号化によって回復されなかったパケットの総数とを用いることによって、未回復パケットに符号ビットの表現を含んだ第1の符号グラフが、最小のビット誤り確率を持つということを決定すること、
    前記第1の符号グラフに基づいた符号を適用することにより、前記未回復パケットの少なくとも1つを符号化すること、
    少なくとも1つの符号化された未回復パケットを再送すること、
    を含み、
    前記第1の符号グラフが最小のビット誤り確率を持っていることを決定するために、ひとつの符号長値のすべての可能な符号グラフを評価することをさらに含む、方法。
  3. 前記回復されなかったパケットの総数は1つの伝送路を通して回復されなかったパケットの総数である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第1の符号グラフは2M−1個の要素を持つ基数集合によって表され、ここで、Mは送信されたパリティパケット数である、請求項1または2に記載の方法。
  5. 前記未回復パケット数は逐次的復号化の結果として回復されなかった残りの消失ビット数に対応する、請求項1または2に記載の方法。
  6. 前記少なくとも1つの符号化された未回復パケットは、送信キューにある前記少なくとも1つの符号化された未回復パケットに対応する最初に送信されたパケットに続く、新たなパケットと並行してチャネルを通して再送される、請求項1または2に記載の方法。
  7. 未回復パケットがパリティパケットまたは情報パケットかどうか判定すること、
    をさらに含み、
    前記再送は未回復情報パケットのみを再送することをさらに含む、
    請求項1または2に記載の方法。
  8. コグニティブ無線のアンチジャミング区分符号化方式に従って情報を再送するシステムであって、
    パケットが回復されていないという指示を受け取るように構成されるとともに、ジャミング率と復号化によって回復されなかったパケットの総数とを用いることによって、回復されなかったパケットに符号ビットの表現を含んだ第1の符号グラフが、最小のビット誤り確率を持つということを決定するように構成された符号設計モジュールと、
    未回復のパケットの再送に前記第1の符号グラフに基づいた符号を適用することにより、前記未回復パケットの少なくとも1つを符号化するように構成された符号器と、
    を有し、
    前記符号設計モジュールは、符号グラフ表現の第1の要素を、並行して送信されるパケットの総数に設定するようにさらに構成されるとともに、前記第1の要素の値を反復して減少させることにより、並行して送信されるパケットの総数の値を符号グラフ表現の他の要素に分配するようにさらに構成され、
    該分配は、各反復ステップで各符号グラフ構成に対する最小のビット誤り確率を計算することに基づいている、システム。
  9. コグニティブ無線のアンチジャミング区分符号化方式に従って情報を再送するシステムであって、
    パケットが回復されていないという指示を受け取るように構成されるとともに、ジャミング率と復号化によって回復されなかったパケットの総数とを用いることによって、回復されなかったパケットに符号ビットの表現を含んだ第1の符号グラフが、最小のビット誤り確率を持つということを決定するように構成された符号設計モジュールと、
    未回復のパケットの再送に前記第1の符号グラフに基づいた符号を適用することにより、前記未回復パケットの少なくとも1つを符号化するように構成された符号器と、
    を有し、
    前記符号設計モジュールは、前記第1の符号グラフが最小のビット誤り確率を持っていることを決定するために、ビット数を表すべての可能な符号グラフを評価するようにさらに構成される、システム。
JP2011508532A 2008-05-07 2009-04-06 コグニティブ無線のアンチジャミング符号化による再送の方法およびシステム Expired - Fee Related JP5492193B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US5109908P 2008-05-07 2008-05-07
US61/051,099 2008-05-07
US12/251,713 2008-10-15
US12/251,713 US8347162B2 (en) 2008-05-07 2008-10-15 Cognitive radio, anti-jamming coding retransmission methods and systems
PCT/US2009/039597 WO2009137205A2 (en) 2008-05-07 2009-04-06 Cognitive radio, anti-jamming coding retransmission methods and systems

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011523265A JP2011523265A (ja) 2011-08-04
JP5492193B2 true JP5492193B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=41265264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011508532A Expired - Fee Related JP5492193B2 (ja) 2008-05-07 2009-04-06 コグニティブ無線のアンチジャミング符号化による再送の方法およびシステム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8347162B2 (ja)
JP (1) JP5492193B2 (ja)
WO (1) WO2009137205A2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8515335B2 (en) * 2009-11-30 2013-08-20 The Aerospace Corporation Cognitive anti-jam receiver systems and associated methods
KR101623046B1 (ko) * 2009-12-28 2016-05-20 삼성전자주식회사 방송 재전송 방법과 이를 이용한 방송 재전송 장치, 방송 출력 장치 및 방송 재전송 시스템
US9516686B2 (en) * 2010-03-17 2016-12-06 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for establishing and maintaining peer-to-peer (P2P) communication on unlicensed spectrum
US8539299B2 (en) * 2010-04-06 2013-09-17 Nec Laboratories America, Inc. LT decoding and retransmission for wireless broadcast
TWI423612B (zh) * 2010-05-27 2014-01-11 Acer Inc 端對端混合式自動重送請求方法及其系統
JP5597453B2 (ja) * 2010-06-11 2014-10-01 日本電信電話株式会社 送信装置、再送システム及び再送方法
US9158847B1 (en) * 2011-07-19 2015-10-13 Kyndi Inc. Cognitive memory encoding networks for fast semantic indexing storage and retrieval
US9264939B2 (en) * 2011-10-07 2016-02-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Communication over a wireless connection
CN104038458B (zh) 2013-03-05 2019-01-25 恩智浦美国有限公司 Bask解调器和用于解调bask调制信号的方法
US10536386B2 (en) 2014-05-16 2020-01-14 Huawei Technologies Co., Ltd. System and method for dynamic resource allocation over licensed and unlicensed spectrums
US10873941B2 (en) 2014-05-16 2020-12-22 Huawei Technologies Co., Ltd. System and method for joint transmission over licensed and unlicensed bands using fountain codes
AU2016235087A1 (en) * 2015-03-24 2017-09-21 Kyndi, Inc. Cognitive memory graph indexing, storage and retrieval
US10069918B2 (en) * 2015-11-11 2018-09-04 Ut-Battelle, Llc Global communication and control
CN106603195B (zh) * 2016-08-18 2019-09-24 中山大学 基于jncc的增强型无线传感器网络自适应动态能耗优化方法
CN109891796A (zh) * 2017-03-24 2019-06-14 Lg电子株式会社 用于确定是否发送sr的方法和nb无线装置
US10423416B2 (en) * 2017-12-07 2019-09-24 International Business Machines Corporation Automatic creation of macro-services
WO2021133312A1 (en) * 2019-12-25 2021-07-01 Istanbul Medipol Universitesi Primary user emulation / signal jamming attack detection method

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5351016A (en) * 1993-05-28 1994-09-27 Ericsson Ge Mobile Communications Inc. Adaptively self-correcting modulation system and method
US6516435B1 (en) * 1997-06-04 2003-02-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Code transmission scheme for communication system using error correcting codes
US6418549B1 (en) * 1998-10-30 2002-07-09 Merunetworks, Inc. Data transmission using arithmetic coding based continuous error detection
US6728920B1 (en) * 1999-05-24 2004-04-27 Adaptive Broadband Corporation Method for correcting errors in transfer of information
US6999432B2 (en) * 2000-07-13 2006-02-14 Microsoft Corporation Channel and quality of service adaptation for multimedia over wireless networks
DE50112422D1 (de) * 2000-07-14 2007-06-14 Siemens Ag Verfahren und Anordnung zum Schutz gegen Paketverlusten bei einer paketorientierten Datenübertragung
US6977888B1 (en) * 2000-09-14 2005-12-20 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Hybrid ARQ for packet data transmission
US6985536B2 (en) * 2001-01-12 2006-01-10 International Business Machines Corporation Block coding for multilevel data communication
US20030054755A1 (en) * 2001-03-09 2003-03-20 Ephraim Zehavi Wireless receiver with anti-jamming
KR100827147B1 (ko) * 2001-10-19 2008-05-02 삼성전자주식회사 부호분할다중접속 이동통신시스템에서 고속 데이터의효율적 재전송 및 복호화를 위한 송,수신장치 및 방법
US7177658B2 (en) * 2002-05-06 2007-02-13 Qualcomm, Incorporated Multi-media broadcast and multicast service (MBMS) in a wireless communications system
US7428691B2 (en) * 2003-11-12 2008-09-23 Norman Ken Ouchi Data recovery from multiple failed data blocks and storage units
KR101129825B1 (ko) * 2005-11-04 2012-03-27 인하대학교 산학협력단 무선 인지 기술을 기반으로 하는 무선통신시스템에서의동적 주파수 선택방법
US8132072B2 (en) * 2006-01-06 2012-03-06 Qualcomm Incorporated System and method for providing H-ARQ rate compatible codes for high throughput applications
US7933344B2 (en) * 2006-04-25 2011-04-26 Mircosoft Corporation OFDMA based on cognitive radio
US7852964B2 (en) * 2006-06-19 2010-12-14 Mayflower Communications Company, Inc. Antijam filter system and method for high fidelity high data rate wireless communication
KR101145847B1 (ko) * 2006-07-14 2012-05-17 삼성전자주식회사 무선 인식 환경에서 숨겨진 인컴번트 시스템을 탐지하기위한 시그널링 방법 및 상기 방법에 채용되는 채널 분할방법
TW200816730A (en) * 2006-09-18 2008-04-01 Ind Tech Res Inst Communication system and method for selecting codeword thereof
US7797263B2 (en) * 2006-12-21 2010-09-14 Motorola, Inc. Managing operation of a cognative radio by an authority
US8201056B2 (en) * 2008-02-19 2012-06-12 Nec Laboratories America, Inc. Anti-jamming piecewise coding method for parallel inference channels

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009137205A3 (en) 2010-01-14
US20090282309A1 (en) 2009-11-12
JP2011523265A (ja) 2011-08-04
WO2009137205A2 (en) 2009-11-12
US8347162B2 (en) 2013-01-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5492193B2 (ja) コグニティブ無線のアンチジャミング符号化による再送の方法およびシステム
JP4648302B2 (ja) 効果的な自動反復要求の方法および装置
US11368261B2 (en) OMAMRC transmission method and system with slow link adaptation under BLER constraint
US11588590B2 (en) Adaptive payload extraction and retransmission in wireless data communications with error aggregations
WO2007000917A1 (ja) 受信装置および反復復号方法
KR20110096684A (ko) 부가 정보의 피드백을 이용하여 통신하는 무선 네트워크 및 상기 무선 네트워크에서 네트워크 코딩을 이용한 통신 방법
US10931405B2 (en) Relaying method and device and destination with feedback in an OMAMRC system
US11616598B2 (en) Puncturing and retransmission techniques for encoded transmissions
JP5302982B2 (ja) 適応ハイブリッド自動再送要求のためのシステムおよび方法
Yue et al. Anti-jamming coding techniques with application to cognitive radio
US11451244B2 (en) Device and method for encoding and decoding using polar code in wireless communication system
WO2019030531A1 (en) APPARATUS AND METHOD FOR DETECTING INFORMATION FLOWS WITH MUTUAL INTERFERENCE
US20230261812A1 (en) OMAMRC transmission method and system with variation in the number of uses of the channel
US20140089767A1 (en) Method and system for generation of a tie-breaking metric in a low-density parity check data encoding system
US8201056B2 (en) Anti-jamming piecewise coding method for parallel inference channels
US8402338B2 (en) Method of error control
Yue et al. Design of efficient ARQ schemes with anti-jamming coding for cognitive radios
TWI757770B (zh) 多用戶傳輸處理方法及裝置
Yue et al. Efficient ARQ protocols with anti‐jamming coding for cognitive radios
Chen et al. Adaptive code symbol assignment in a rateless coded multichannel cognitive radio network
MXPA05008889A (es) Metodos y aparato para solicitar la repeticion automatica eficiente

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5492193

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees