JP5489421B2 - Ofdm信号特性の推定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、OFDM信号特性のブラインドまたはセミブラインド推定の領域に関する。この推定は特に認知無線システムおよびOFDM信号受信分野において使用される。
増大するスペクトラムの輻輳により元システム(primary system)と呼ぶ以前に割り当てられた周波数帯システムと共存が可能な通信システムを考えることが必要になった。2つを共存させる方策に関して現在多くの研究が行われている。第1の方策は非常に広いスペクトラム分布のため非常に低い信号レベルを使用するものであり、これは超広帯域(Ultra Wide Band、UWB)システムに使用する方法である。第2の方策は、機会を見つける方法により時折または一時的に空いているスペクトラムの一部を使用するものであり、認知無線(cognitive radio)の方法である。認知無線の説明は、J.ミトラ(J. Mitola)著「認知無線:ソフトウェアにより定義する無線の統合エージェント構成(Cognitive radio: an integrated agent architecture for software defined radio)」と題するストックホルム王立工科大学博士論文、2000年5月8日の基本的論文に述べられている。
認知無線の原理は特に無線地域エリヤネットワーク(Wireless Regional Area Networks、WRAN)の開発に使用された。これらのネットワークは現在IEEE802.22作業グループ内において標準化手続きの下にある。より正確には、現在作成中のこの規格はWRANネットワークにおけるポイント・ツー・ポイント無線接続の形成に空きUHFおよびVHF帯の認知使用を提案する。特に、DVB−T(Digital Video Broadcast-Terrestrial、ディジタルビデオ地上放送)によりテレビジョンシステムに割り当てるUHF帯チャネルをこの目的に使用しうることが考えられる。DVB−T規格は圧縮ビデオおよび/またはオーディオストリームの伝送にOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、直交周波数分割多重化)変調を使用する。IEEE規格802.22への手引きはC.コルデイロ(C. Cordeiro)他著「IEEE802.22:認知無線に基づく最初の無線規格入門(IEEE802.22: an introduction to the first wireless standard base on cognitive radios)」と題する通信ジャーナル、1巻1号、pp.38−47、2006年4月公開の論文に与えられる。
所与のUHF帯において送信が可能である前に、WRANネットワーク送信機はOFDM信号のこの帯域における存在の是非の判定が可能でなければならない。上記の論文において勧告されるもののような簡単な電力検出器は、特に信号対雑音比が低い場合この情報を信頼度良く取得することができない。
その上、認知無線システムの端末は、WRANネットワークの場合であるが、それ自体でOFDM変調を使用することができる。例えば通常使用する帯域が利用できないために周波数帯を変更する場合、受信機は新しい帯域、より一般的には送信機が使用する新しい伝送パラメータを知らなければならない。認知無線システムが専ら送信機の自発性において周波数の変更ができれば、受信機はこれらのパラメータのブラインドまたはセミブラインド推定を行わなければならない。ブラインド推定は、受信機がこれらのパラメータに関する事前知識を持たないことを意味する。セミブラインド推定は、受信機のみがこれらのパラメータに関する幾らかの事前知識を持つことを意味する。伝送パラメータはOFDM記号の復調に必要なパラメータ、例えばOFDM記号の長さ、プレフィックスの長さ、情報記号の速度を意味する。
認知無線システムのブラインドOFDM伝送パラメータ推定法は、H.石井(H.Ishii)他著「認知無線におけるOFDMブラインドパラメータの特定(OFDM blind parameter identification in cognitive radios)」と題するPIRMC2005、パーソナル、室内および移動通信に関する16回IEEE国際シンポジューム、pp700−705に公開の論文に記載されている。特に、この文献はOFDM記号フレームの長さおよび受信信号の自動相関関数におけるピークを使用するその有効長の推定法を記載している。同様に、P.リュ−(P. Liu)他著「複数経路チャネルにおけるOFDMのブラインド時間パラメータ推定方式(A blind time-parameters estimation scheme for OFDM in multi-path channel)」と題する無線通信ネットワーキングおよび移動型計算に関する国際会議2005論文集1巻、pp.242−247、2005年9月23−26日公開の論文は前記自動相関関数におけるピークを使用するOFDM記号の全長およびその有効長に関するブラインド推定を行う方法を付与する。
しかしながら、上記推定法は信号対雑音比が低い場合に信頼できる結果を付与しない。
J.ミトラ(J. Mitola)著「認知無線:ソフトウェアにより定義する無線の統合エージェント構成(Cognitive radio: an integrated agent architecture for software defined radio)」、ストックホルム王立工科大学博士論文、2000年5月8日 C.コルデイロ(C. Cordeiro)他著「IEEE802.22:認知無線に基づく最初の無線規格入門(IEEE802.22: an introduction to the first wireless standard base on cognitive radios)」通信ジャーナル、1巻1号、pp.38−47、2006年4月 H.石井(H.Ishii)他著「認知無線におけるOFDMブラインドパラメータの特定(OFDM blind parameter identification in cognitive radios)」PIRMC2005、パーソナル、室内および移動通信に関する16回IEEE国際シンポジューム、pp700−705 P.リュ−(P. Liu)他著「複数経路チャネルにおけるOFDMのブラインド時間パラメータ推定方式(A blind time-parameters estimation scheme for OFDM in multi-path channel)」無線通信ネットワーキングおよび移動型計算に関する国際会議2005論文集1巻、pp.242−247、2005年9月23日−26日
本発明の第1の目的は、信号対雑音比が低い状態下においても関心を持つ周波数帯におけるOFDM信号の存在の是非を高い信頼性により判定する方法を提案することである。
本発明の第2の目的は、信号対雑音比が低い状態下においても信頼できるOFDM信号伝送パラメータのブラインドまたはセミブラインド推定の実施方法を提案することである。
受信信号の複数の循環相関係数を相関時間差および複数の循環周波数について計算し、
判別関数を前記循環相関係数の振幅の関数として計算し、
前記OFDM信号特性を前記判別関数の少なくとも1つの値の関数として推論する
ことにより受信信号内の少なくとも1つのOFDM信号特性を判定する方法により、本発明を定義する。
有利には、判別関数は前記循環相関係数の平方の総和である。判別関数は次式を使用して、計算することができ、
ここで、s(u)、u=1、..、Uはサンプリング周期Tでサンプリングする受信信号のサンプルであり、αはサンプリング周期(単数または複数)で表す前記時間差であり、βはサンプリング周期(単数または複数)で表す循環プレフィックス継続時間であり、前記複数の循環周波数に関して、または等価な方法で同じ規定により次式によりκに関する加算を行う。
第1の実施形態によれば、前記特性は前記OFDM信号の有/無の情報である。
OFDM信号におけるOFDM記号の有効継続時間および循環プレフィックス継続時間が事前に既知であれば、サンプリング周期(単数または複数)で表す前記既知有効継続時間に等しいαの値およびプレフィックス継続時間の前記既知の値に等しいβの値について、判別関数を計算する。
ブラインドまたはセミブラインド推定の場合、判別関数をαおよび/またはβの可能な離散値のセットについて、またはこれらの値の区間について計算することができる。
OFDM信号の持つOFDM記号の有効継続時間および循環プレフィックス継続時間が事前に既知であれば、判別関数値を所定の閾値と比較する。次いで判別関数値が閾値を超えれば、OFDM信号が存在し、超えなければOFDM信号はないと結論付ける。
ブラインドまたはセミブラインド推定の場合、判別関数の最大値を判定し、この最大値を所定の閾値と比較する。次いでこの最大値が閾値を超えれば、OFDM信号が存在し、超えなければOFDM信号はないと結論付ける。
信号対雑音比が低い場合、所定の閾値を有利には比U/σの関数として計算し、ここでKは循環周波数の数であり、かつ
である。
第2の実施形態によれば、前記特性はOFDM信号の時間パラメータであり、典型的には前記OFDM信号の持つOFDM記号の循環プレフィックス長または全長である。
OFDM信号の持つOFDM記号の有効継続時間および循環プレフィックス継続時間が事前に既知であれば、次いで判別関数の最大値をαおよび/またはβの複数の可能な離散値について計算するかまたは判別関数の最大値をこれらの値の区間について計算する。
好ましくは、OFDM記号の有効長およびプレフィックス長を判別関数の前記最大値を判定する値αおよびβとしてそれぞれ結合して推定する。
有利には、受信信号をまずフィルタ処理過程に送り、少なくとも1つの干渉スペクトル線を除去し、その後前記複数の循環相関係数を計算する。
本発明のその他の特徴および利点は、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態を読んだ後に明らかになるであろう。
以下では、OFDM信号特性を判定(determine)するのに必要とする無線システムの端末を考察することにする。この場合の特性は以上で定義するOFDM伝送パラメータだけでなく、またさらに基本的に所与の帯域におけるOFDM信号の単なる有/無情報を意味する。例えば、問題の端末はDVB−Tスペクトラムにおいて利用可能な帯域を探すWRANネットワークにおける送信機であるか、または認知(cognitive)または非認知(non-cognitive)無線ネットワークにおけるOFDM受信機でありうる。
一般に、OFDM信号は、ベースバンドにおける受信後に以下のように書くことができる。
ここで、Eは信号電力、NはOFDM多重化の搬送波の数、αは変調アルファベット、典型的にはBPSK、QPSKまたはQAMに属す情報記号、1/Tは情報記号速度、Dは幾つかの情報記号として表す循環プレフィックスのサイズ、g(t)は信号スペクトラムを終結するように設計する時間サポート[0、(N+D)T]を持つOFDM記号の整形パルス、および△fはRF復調の不完全による残留搬送波である。
OFDM信号を図1で図的に示す。OFDM信号は総継続時間(N+D)Tを持つ一連のOFDM記号により構成され、各記号は有効継続時間Tおよび循環プレフィックスが位置する継続時間Tprefix=DTを持つ保護区間を有する。従来、循環プレフィックスは保護区間内のOFDM記号の終了のコピーであり、保護区間の目的は記号間干渉(inter-symbol interference、ISI)を除去することであることを思い出していただきたい。
(式1)で、伝送チャネルの応答を無視した。実際問題として複数経路タイプのチャネルの場合、受信OFDM信号は以下のように書くことができる。
ここで、Lはチャネル経路数、τおよびλは種々の経路における信号伝播時間および信号減衰、w(t)は追加する集中ガウシアン(gaussian)白色雑音である。
受信信号の自動相関関数を次いで、式(1)を保持して以下のように表すことができる。
ここで、E{.}は数学的予測を示す。その場合、E{.}は以下を示すことができる。
ここで、δ(.)はディラック(Dirac)分布を示す。τ=0の自明な場合は別として、式(4)はオフセットτ=NTの場合ゼロの値のみしか持たず、これはOFDM信号に循環プレフィックスの反復によるものの他に周期性がないと理解できることに留意されたい。このオフセット値の場合、以下の通りである。
Rsα(t、NT)関数は(N+D)Tの解釈により不変であり、従って信号sαは循環に関して定常的であることが注目されよう。換言すれば、Rsα(t、NT)のスペクトラムは区間1/(N+D)Tを空けた櫛状の線(a comb of lines)である。
受信信号が複数経路チャネルからの出力である場合、換言すれば受信信号を式(2)の下に表すことができれば、以上の結論はなお有効であり、その場合、線のスペクトラム(the spectrum of lines)は単にチャネル伝達関数により変調される。
全ての場合において、自動相関関数Rsα(t、NT)は以下のフーリエ(Fourier)級数を使用して分解することができる。
実際問題として自動相関の窓が有限サイズのため、関数Rsα(t、τ)は直線τ=NTに単純に削減されたτにおいてサポートを持たず、τ軸に沿って分布する。一方任意の関数h(τ)により関数δ(τ−NT)を置換すると、なお周期(N+D)Tを持つ周期的自動相関関数になる。τの値に関わらず、関数Rsα(t、τ)はフーリエ(Fourier)級数を使用して分解することができる。
上式で、循環相関係数とも呼ぶフーリエ係数rα κ(τ)は時間オフセットτに依存する。周波数κ/(N+D)Tを循環周波数と呼ぶ。
現状技術による推定法は2つの階梯において、即ち最初に有効長T=NTを推定し、次いでOFDM記号の全長T=(N+D)Tを推定することにより行われるが、これらのパラメータを結合して推定を有利に行うことができ、この推定は雑音により抵抗力がある。
これを達成するために、もう一度受信信号の自動相関関数Rsα(t、τ)を考慮し、以下のように定義する循環相関係数ρα κ/(α+β)(τ)を追加する。
ここで、κ/(α+β)、κ∈zは循環周波数であり、<.>は時間平均を示す。自動相関関数を次いで以下のように分解する。
判別関数を以下のように定義する。
ここで、Kは推定において考慮する循環周波数の数を示す2より大きな整数値である。この判別関数を使用して、所与の時間差τ=αについて、自動相関関数が時間関数として区間α+βにより反復するピークを持つかを判定する。
パラメータT=NTおよびT=(N+D)Tを持つOFDM信号が存在する場合、判別関数J(α、β)はα=NTおよびβ=DTについて最大値Jを持つであろう。この最大値はOFDM信号がない場合関数J(α、β)により達成するであろう最大値Jより相当大きいであろう。
判別関数J(α、β)を使用して、OFDM信号が受信信号に存在するかを判定し、存在する場合時間パラメータを推定する。この推定はブラインドまたはセミブラインドでありえ、端末に1または複数のパラメータが事前に既知であれば、その他のパラメータの推定はより容易になる。例えば、端末にOFDM記号長Tが既知であれば、判別関数はβにより容易に最大になるであろう、即ち以下を得る。
図2は判別関数J(α、β)の図的解釈を与える。
図は自動相関関数Rsα(t、τ)を定義する平面(t、τ)を示す。
雑音がなく、良好に定義されたパラメータT=NTおよびT=(N+D)Tを持つ理想的なOFDM信号sαの場合、自動相関関数Rsα(t、τ)は式τ=Tにより定義する水平直線Dα上の周期Tのポイントに限るサポートを有する。
一般的規則として、受信信号の自動相関関数は幾つかのピークのある任意のサポートを有する。判別関数を使用して、このピークの分布がOFDM信号の存在を示すかを試験することができ、示せば時間パラメータを判定することができる。
循環周波数κ/(α+β)、κ∈{−K、..、0、..、K}に対応する平面の点は、nが正整数であり、軸tに沿う周期指標である、傾斜±κ/nを持つ直線D κの周期的ネットワークを形成する。事実所与の値αに対して、この循環周波数に対応する点は式τ=αにより定義する水平直線△αに属し、その横座標は±n(α+β)/κである。
ゼロ周波数κ=0の特別の場合、直線D のネットワークは縮退し、式t=0により単独の垂直直線Dに縮小する。
次に、変動区間[α、α]および[β、β]により定義する範囲に亘って判別関数J(α、β)の最大値を探索すると仮定しよう。図3は、κ(κ=0、1、2)の最初の値についてJ(α、β)に寄与する平面(t、τ)のゾーンΩ κを示す。現状技術によるパラメータαの推定法は相関ピークの探索ではゾーンΩのみを考慮するが、一方本発明による推定法は全てのゾーンΩ κ、κ=0、..、K−1;n=1、2、...における相関ピークを考慮する。
図4は本発明の第1の実施形態による少なくとも1つのOFDM信号の伝送特性の推定方法のフローチャートを示す。より正確にはこの実施形態を使用して、OFDM記号の有効長およびプレフィックス長などのOFDM信号の時間パラメータを結合して推定する。
第1のステップ410で、受信信号sを情報記号の周波数1/Tが既知であれば、この周波数においてサンプリングし、既知でなければ受信信号sをナイキスト(Nyquist)周波数でサンプリングする。信号sは、例えば関心を持つUHF帯のRF信号のベースバンド変調から導出するベースバンド信号である。
従って、結果は一連のサンプル{s(u)}である。
受信信号の循環相関係数をステップ420で式(8)を使用して計算する、即ち以下を得る。
実際問題として、自動相関関数Rs(t、α)をサンプル信号から始めて有限の窓の長さUに亘って計算する、即ち以下を得る。
上式で、縮小値α=α/Tおよびβ=β/Tが定義され、Tはサンプリング周期である。ステップ430で、式(10)から始めて判別関数を推論する、即ち以下を得る。
式(14)をαの簡単な解釈により等価的に以下のように書くことができる。
式(14)および式(15)における循環周波数の加算は0からKまでの正の周波数に限られることが注目されよう。あるいは、加算は負の周波数に適用できるか、または本発明の範囲を逸脱することなく例えば−KからKまでの負および正の周波数に同時に適用することができる。
判別関数を最大にするパラメータαおよびβをステップ440で以下のように判定する。
αおよびβはそれぞれOFDM記号の有効長およびプレフィックス長の推定値である。
判別関数およびその最大値の計算をパラメータ値の個別セットに適用することができることに注意すべきである。試験する元システムのみが有限数の可能なパラメータを使用するので、これが実際問題において当てはまることが多いであろう。
図5は本発明の第2の実施形態によるOFDM信号の伝送特性に関する推定方法のフローチャートを示す。より正確にはこの実施形態を使用して、OFDM信号が判定する周波数帯に存在するかを判定する。
ステップ510で、受信信号をサンプリングする。
ステップ520で、循環相関係数を計算する。
ステップ530で、幾つかの場合を考えることができる。
− パラメータT=NTおよびTprefix=DTが既知であれば、その場合必要なことの全ては値の対α=N、β=Dについて関数J(α、β)を計算することである。次いで好ましくは、判別関数におけるK<N/Dのスペクトル切断長を選択する。
− 例えば1つのパラメータの値が既知であれば、その場合必要なことの全ては残りのパラメータまたは残りのパラメータの可能な値のセットについて関数J(α、β)を計算することである。
− パラメータの対(α、β)が必ず離散値のセットに属すことが既知であれば、その場合これらの値についてJ(α、β)を計算すれば十分である。
αおよびβに関する情報がなければ、関心のある区間[α、α]および[β、β]により定義する値の範囲に亘って関数J(α、β)を計算することにする。
J(α、β)の計算をαおよび/またはβの特別の値にのみ適用する場合、循環相関係数をこれらの値についてのみ計算しなければならないであろうことが注目されよう。
ステップ540で、パラメータαおよびβが共に既知である場合とは別に、関数J(α、β)の最大値をパラメータ値の範囲または個別セットに関して計算する。
ステップ550で、値Jを所定の閾値Jと比較する。J≧Jであれば、OFDM信号は存在すると結論付ける(562)。J≧Jでなければ、OFDM信号はないか、または少なくとも試験した時間パラメータについてOFDM信号は考察する周波数帯には存在しない(561)。
有利には、σが雑音平方偏差である比U/σの関数として閾値を判定する。近似式
を低信号対雑音比に使用することができる。次式を満たすようにJを選択すれば、その場合不良検出の確率、換言すれば実際には存在しない場合にOFDM信号が存在すると結論付ける確率はUが無限に近づく場合2%未満であることを示すことができる。
OFDM信号の有/無を判定するこの方法を認知無線システムにより使用して、認知無線システムのDVB−Tシステムの所与の帯域、特にUHF帯における送信の可否を決定することができる。
この同じ方法をスペクトル保安操作に使用し、特にスペクトラムの不正占有を検出することができる。
最後に、2つの実施形態を連続的に使用し、まず第2のモードを使用して、OFDM信号が実際に受信信号に存在するかを判定し、次いで第1のモードを使用して、その時間パラメータを判定することができる。
これら2つの実施形態は干渉信号がない場合に満足な結果を与える。この説明で干渉信号は、受信信号スペクトラムにおいて干渉線(an interfering line)により自身が明らかになる信号である。このような状況では、本発明による判定方法の結果は干渉線の電力(power)に応じて不正確でありうる。
このタイプの誤りを保護するために、まず受信信号をフィルタし、その後に循環相関係数を計算することが予見される。
第1の変形によれば、フィルタはRF帯の搬送周波数、即ち等価的にベースバンドの0の周りを中心とする帯域通過フィルタである。UHF帯の場合DVB−T信号の検出のために、関心を持つチャネルの中心周波数、即ちベースバンドの0を中心とする4MHzの帯域幅の帯域通過フィルタを有利には選択する。この帯域幅は、実際問題として本発明による方法を使用するDVB−T信号の特性判定を修正しなくとも十分である。一般に、帯域通過フィルタを選択し、干渉スペクトル線(単数または複数)を除去するであろう。
第2の変形によれば、フィルタは除去すべき干渉スペクトル線(単数または複数)を中心とする適応型の阻止フィルタ(rejection filter)である。
第3の変形によれば、サンプル信号のフィルタ処理はデシメーションフィルタの使用により実行することができる。干渉スペクトル線の除去にデシメーションフィルタを選択するであろう。例えばベースバンド信号が[−4MHz 4MHz]帯を示し、ベースバンド信号をナイキスト周波数(8Mhz)でサンプリングしており、干渉スペクトル線が−2MHzにあると判定すれば、デシメーション比4を選択するであろう。従って、間引くサンプル信号はそれ故に[−1MHz 1MHz]帯内にあり、もはやナイキスト基準を満たさない。しかしながら、アンダーサンプリングにより干渉スペクトル線のラッピング(wrapping)がゼロ周波数において生じる。より一般的には、干渉線がベースバンド信号の持つ[−B、+B]帯の±fintにあれば、サンプリングは周波数fintにあり、即ちデシメーションフィルタ処理を比2B/fintで実行し、最終的に[−fint、+fint]帯の信号を取得するであろう。
干渉スペクトル線のイメージの持つゼロ周波数におけるラッピング(wrapping)は信号の循環性に関する定常性特性に影響しない。
干渉スペクトル線(単数または複数)を判定するための第1のステップは、例えば受信信号のフーリエ変換に関する二乗モジュロ(FFT)の計算により受信信号のスペクトル密度を計算することである。次のステップはこのスペクトル密度の平均mおよび平方偏差σ、およびスペクトル密度の値がm+λσを超えるスペクトラム点Pを判定することであり、ここでλは1を超える実数であり、典型的には3に等しいか、または3のオーダーと特定される。これらの点Pのそれぞれの左右で振幅が平均m、即ちP およびP に概ね等しい点を探索する。次いで、種々の帯域[P 、P ]を阻止する縦列基本フィルタにより、即ち等価的にこれらの基本フィルタの伝達関数の畳み込みである伝達関数を持つ単一フィルタにより受信信号をフィルタする。
使用するフィルタの変形に関わらず、循環相関係数をこのようにフィルタする受信信号から計算する。
OFDM信号を図的に表す図である。 本発明の実装に有用な判別関数の図的解釈を与える図である。 種々の循環周波数に対する判別関数の計算に含む自動相関関数のサポートゾーンを表す図である。 本発明の第1の実施形態によるOFDM信号特性の判定方法を表す図である。 本発明の第2の実施形態によるOFDM信号特性の判定方法を表す図である。
符号の説明
410,420,430,440;ステップ
510,520,530,540,550,561,562;ステップ

Claims (17)

  1. 受信信号内の少なくとも1つのOFDM信号特性を判定する方法であって、
    前記受信信号の複数の循環相関係数(ρκ/(α+β)(α))を相関時間差(α)および複数の循環周波数(κ/(α+β))について計算し(420、520)、
    判別関数を前記循環相関係数の平方の総和として計算し(430、530)、
    前記OFDM信号特性を、前記判別関数を用いることによって推論する(440、561、562)ことを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の判定方法において、
    を使用して、前記判別関数を計算することを特徴とし、ここで、s(u)、u=1、..、Uはサンプリング周期Tでサンプリングする前記受信信号のサンプルであり、αはサンプリング周期で表す前記時間差であり、βはサンプリング周期で表す循環プレフィックス継続時間であり、前記複数の循環周波数に関してκについて加算を行う判定方法。
  3. 請求項1に記載の判定方法において、
    を使用して前記判別関数を計算することを特徴とし、ここで、s(u)、u=1、..、Uはサンプリング周期Tでサンプリングする前記受信信号のサンプルであり、αはサンプリング周期で表す前記時間差であり、βはサンプリング周期で表す循環プレフィックス継続時間であり、前記複数の循環周波数に関してκについて加算を行う判定方法。
  4. 請求項2または3の1つに記載の判定方法において、前記特性が前記OFDM信号の有/無の情報であることを特徴とする判定方法。
  5. 請求項4に記載の判定方法において、前記OFDM信号におけるOFDM記号の有効継続時間および前記循環プレフィックス継続時間が事前に既知であり、サンプリング周期で表す既知の前記有効継続時間に等しいαの値および前記プレフィックス継続時間の前記既知の値に等しいβの値について、前記判別関数を計算することを特徴とする判定方法。
  6. 請求項4に記載の判定方法において、前記判別関数をαおよび/またはβの可能な離散値のセットについて計算することを特徴とする判定方法。
  7. 請求項4に記載の判定方法において、前記判別関数をαおよび/またはβの値の区間について計算することを特徴とする判定方法。
  8. 請求項5に記載の判定方法において、前記判別関数の前記値を所定の閾値と比較し、次いで前記判別関数の前記値が前記閾値を超えれば、OFDM信号が存在し、超えなければOFDM信号はないと結論付けることを特徴とする判定方法。
  9. 請求項6または7に記載の判定方法において、このように計算する前記判別関数の最大値を判定し、この最大値を所定の閾値と比較し、次いでこの最大値が前記閾値を超えれば、OFDM信号が存在し、超えなければOFDM信号はないと結論付けることを特徴とする判定方法。
  10. 請求項8または9に記載の判定方法において、前記所定の閾値を比U/σの関数として計算し、ここでKは循環周波数の前記数であり、かつ
    であることを特徴とする判定方法。
  11. 請求項2または3の1つに記載の判定方法において、前記特性が前記OFDM信号の持つ前記OFDM記号の有効長、循環プレフィックス長または全長であることを特徴とする判定方法。
  12. 請求項11に記載の判定方法において、前記判別関数の最大値をαおよび/またはβの複数の可能な離散値について計算することを特徴とする判定方法。
  13. 請求項11に記載の判定方法において、前記判別関数の最大値をαおよび/またはβの値の区間について計算することを特徴とする判定方法。
  14. 請求項12または13に記載の判定方法において、前記OFDM記号の前記有効長および前記プレフィックス長を前記判別関数の前記最大値を達成する値αおよびβとしてそれぞれ結合して推定することを特徴とする判定方法。
  15. 請求項1乃至14のいずれかに記載の判定方法において、前記受信信号をまずフィルタ処理階梯に送り、少なくとも1つの干渉スペクトル線を除去し、その後前記複数の循環相関係数を計算することを特徴とする判定方法。
  16. 請求項1に記載の判定方法において、前記特性が前記OFDM信号の有/無の情報であることを特徴とする判定方法。
  17. 請求項1に記載の判定方法において、前記特性が前記OFDM信号の持つ前記OFDM記号の有効長、循環プレフィックス長または全長であることを特徴とする判定方法。
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