JP5459180B2 - 論理回路、受信装置、及び論理演算方法 - Google Patents

論理回路、受信装置、及び論理演算方法 Download PDF

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本願開示は、一般に論理回路、受信装置、及び論理演算方法に関し、詳しくは無線処理を行なうための論理回路、受信装置、及び論理演算方法に関する。
携帯電話に代表されるように、無線技術は多くの分野で活用されている。携帯電話の規格としては、例えば、次世代の携帯電話規格であるLTE(Long Term Evolution)や現行規格のWCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)等がある。一般に、ある1つの規格に対応して設計されたシステムLSI(Large Scale Integration)は、当該規格に対して使用できるのみであり、他の規格に対しては使用できず、また規格の変更等に対応することもできない。そこでこの問題に対応するために、ソフトウェアを用いて無線処理を行うSDR(Software Defined Radio)という技術が提案されている。
SDRでは、各種の無線処理をソフトウェアにより行うので、ソフトウェアの更新により規格の変更に対応できる。またソフトウェアの切り替えにより、多様な無線規格に対応することも可能となる。更には、リリース後に発生したバグなども、ソフトウェアの更新によって回避することができる。
以上のように、SDRはその柔軟性という点においてハードウェアによる無線処理に対して優位性がある。但し複雑で演算量の多い無線信号処理に対応するためには、汎用のDSP(Digital Signal Processor)だけでは無理があり、無線処理に適した専用命令及び専用命令処理ユニットが設けられる。そのような専用の命令を必要とする処理の1つとして、線形帰還シフトレジスタを用いたスクランブルコード生成処理がある。スクランブルコード生成用の専用命令処理ユニットは、シフトレジスタの指定ビット位置のデータのXOR(排他的論理和)をシフトレジスタへのフィードバック入力とする線形帰還シフトレジスタを用いることにより、スクランブルコードを生成する。
所望のビット位置でのXOR演算(即ち所望のタップ位置)を実現して所望のスクランブルコードを生成するためには、専用命令処理ユニットとして、柔軟に回路素子間の接続を変更可能な回路構成とすることが望まれる。特許文献1には、1つのXOR回路と2つの選択回路とを含む基本回路を複数直列に接続することで、スクランブラ、CRC生成器、畳み込み符号化器、線形帰還シフトレジスタ、及びnビット一括処理回路等を実現できる回路が開示されている。
このようにスクランブルコード処理用の専用命令及び専用命令処理ユニットを設けることで、対応する無線処理を効率化することが可能である。しかし線形帰還シフトレジスタにおいて、シフト動作とXOR演算とを順次行ないスクランブルコードを計算していたのでは、数多くの計算サイクルがかかるという問題がある。そこで回路を並列化して、線形帰還シフトレジスタのシフト演算の複数回分を並列に計算することが考えられる。上記の特許文献1においても、nビット一括処理回路により複数nビットを同時に処理して、スクランブラやCRC生成器等の処理の高速化を図ることが開示されている。しかし特許文献1のようにセレクタを含む基本回路を複数個組み合わせる構成では、セレクタの段数即ち論理ゲートの段数が非常に大きくなるために、十分に高速な処理ができない可能性がある。
特開2005−341299号公報 特許第4303548号
以上を鑑みると、線形帰還シフトレジスタにおいて所望の構成を設定可能でありながらシフト演算の複数回分を並列且つ高速に計算可能な論理回路が望まれる。
線形帰還シフトレジスタのシフト処理及び帰還データを計算する論理回路は、第1のデータを0乃至n−1ビットシフトし且つビットシフトで空いたビットに0を挿入して得られる並列n個のデータの各々と第2のデータとの間でビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる並列n個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、n個の1ビットデータを並列に生成するXOR処理部と、前記第1のデータをm(0<m<n)ビットシフトした状態での帰還データを生成するために、前記第1のデータを0乃至m−1ビットシフトしたそれぞれの状態での過去のm個の帰還データと前記第2のデータの対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる全てのビットと前記第1のデータのmビットシフト状態での前記1ビットデータとのXORを計算する値生成処理部とを含むことを特徴とする。
受信装置は、受信信号を周波数変換して周波数変換後の受信信号を生成するRF処理部と、前記周波数変換後の受信信号をデジタル受信信号に変換するAD変換部と、前記デジタル受信信号に対してデスクランブル処理を含む無線処理を行なうデジタル信号プロセッサとを含み、前記デジタル信号プロセッサは、算術論理演算ユニットと、専用命令処理ユニットとを含み、前記専用命令処理ユニットは、線形帰還シフトレジスタのシフト処理及び帰還データを計算するために、第1のデータを0乃至n−1ビットシフトし且つビットシフトで空いたビットに0を挿入して得られる並列n個のデータの各々と第2のデータとの間でビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる並列n個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、n個の1ビットデータを並列に生成するXOR処理部と、前記第1のデータをm(0<m<n)ビットシフトした状態での帰還データを生成するために、前記第1のデータを0乃至m−1ビットシフトしたそれぞれの状態での過去のm個の帰還データと前記第2のデータの対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる全てのビットと前記第1のデータのmビットシフト状態での前記1ビットデータとのXORを計算する値生成処理部とを含むことを特徴とする。
線形帰還シフトレジスタのシフト処理及び帰還データを計算する論理演算方法は、第1のデータを0乃至n−1ビットシフトし且つビットシフトで空いたビットに0を挿入して得られる並列n個のデータの各々と第2のデータとの間でビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる並列n個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、n個の1ビットデータを並列に生成し、前記第1のデータをm(0<m<n)ビットシフトした状態での帰還データを生成するために、前記第1のデータを0乃至m−1ビットシフトしたそれぞれの状態での過去のm個の帰還データと前記第2のデータの対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる全てのビットと前記第1のデータのmビットシフト状態での前記1ビットデータとのXORを計算する各段階を含む。
本願開示の少なくとも1つの実施例によれば、第2のデータをマスクデータとしてAND演算することにより、線形帰還シフトレジスタにおいて所望の構成を設定可能とする。また更に、ビットシフトで空いたビットに0を挿入して帰還データの寄与を無視することによりシフト演算の複数回分を並列に計算し、この並列計算後に帰還データの寄与分を求める。これにより、線形帰還シフトレジスタのシフト処理及び帰還データを高速に計算可能となる。
WCDMAにおけるスクランブルコードを生成する回路の一例を示す図である。 図1に示す一方の線形帰還シフトレジスタ及びその出力用XOR回路を抽出して示す図である。 所望のタップ位置及び所望の出力抽出位置を設定可能な線形帰還シフトレジスタ及び出力用XOR回路を含む回路構成を示す図である。 受信装置の構成の一例を示す図である。 DSP部の構成の一例を示す図である。 スクランブルコード生成のための論理回路の構成の一例を示す図である。 シフト処理部及びマスク・XOR処理部の構成の一例を示す図である。 出力・フィードバック値生成処理部の構成の一例を示す図である。 シフト処理部の構成の一例を示す図である。 スクランブルコード生成のための論理回路の構成の別の一例を示す図である。
図1は、WCDMAにおけるスクランブルコードを生成する回路の一例を示す図である。図1に示すスクランブルコード生成回路は、シフトレジスタ10及び1、及びXOR回路12乃至17を含む。シフトレジスタ10及び12の各々は、ビット番号0〜17に対応する18個の直列接続されたフリップフロップを含む。第17ビットから第0ビットに向けて、各フリップフロップに格納される1ビットデータが順次シフトされる。
XOR回路12は、シフトレジスタ10の所定のビット位置のフリップフロップから出力されるデータのXORを計算し、その計算結果を第17ビットのフリップフロップの入力としてシフトレジスタ10にフィードバックする。即ち、シフトレジスタ10とXOR回路12とで線形帰還シフトレジスタを構成している。図1に示す例では、第0ビットのフリップフロップの出力及び第7ビットのフリップフロップの出力のXORが、帰還データとしてフィードバックされている。
同様に、XOR回路15は、シフトレジスタ11の所定のビット位置のフリップフロップから出力されるデータのXORを計算し、その計算結果を第17ビットのフリップフロップの入力としてシフトレジスタ11にフィードバックする。即ち、シフトレジスタ11とXOR回路15とで線形帰還シフトレジスタを構成している。図1に示す例では、第0ビット、第5ビット、第7ビット、第10ビットのフリップフロップの出力のXORが、帰還データとしてフィードバックされている。
XOR回路13は、シフトレジスタ10の所定のビット位置のフリップフロップから出力されるデータのXORを計算し、その計算結果をXOR回路17への入力とする。XOR回路16は、シフトレジスタ11の所定のビット位置のフリップフロップから出力されるデータのXORを計算し、その計算結果をXOR回路17へのもう一つの入力とする。XOR回路17は、これら2つの入力のXORを計算し、直交成分用のスクランブルコードQとして出力する。またXOR回路14は、シフトレジスタ10の第0ビットのフリップフロップの出力とシフトレジスタ11の第0ビットのフリップフロップの出力とのXORを計算し、同相成分用のスクランブルコードIとして出力する。こうして生成されたスクランブルコードは、送信側でのスクランブル処理においては送信信号に乗算され、また受信側でのデスクランブル処理においては受信信号に乗算される。
図2は、図1に示す一方の線形帰還シフトレジスタ及びその出力用XOR回路を抽出して示す図である。シフトレジスタ10とXOR回路12とが線形帰還シフトレジスタを構成する。出力用のXOR回路13が、この線形帰還シフトレジスタの所定のビット位置のフリップフロップ出力のXORを計算し、第1の出力output_0を生成する。またシフトレジスタ10の第0ビットのフリップフロップ出力が、第2の出力output_1として用いられる。
図3は、所望のタップ位置及び所望の出力抽出位置を設定可能な線形帰還シフトレジスタ及び出力用XOR回路を含む回路構成を示す図である。図3に示す回路は、シフトレジスタ20、マスクレジスタ21及び22、AND回路23及び24、及びXOR回路25及び26を含む。シフトレジスタ20は、ビット番号0〜31に対応する32個の直列接続されたフリップフロップを含む。第31ビットから第0ビットに向けて、各フリップフロップに格納される1ビットデータが順次シフトされる。マスクレジスタ21は32個のフリップフロップを含み、タップ位置を設定する32ビットのマスクデータが格納される。またマスクレジスタ22は32個のフリップフロップを含み、出力抽出位置を設定する32ビットのマスクデータが格納される。
AND回路23は、シフトレジスタ20に格納されるデータとマスクレジスタ21に格納されるマスクデータとのビット毎のANDを計算し、32ビットのデータを生成する。このAND回路23の生成した32ビットのデータはXOR回路25に供給される。マスクデータが1であるビット位置においてシフトレジスタ20のフリップフロップの出力が有効となり、マスクデータが0であるビット位置においてシフトレジスタ20のフリップフロップの出力が無効となる。即ち、マスクデータにより、XOR回路25のXOR演算に影響するタップ位置が決定される。XOR回路25は、AND回路23の出力データの全てのビットのXORを計算する。即ちXOR回路25は、供給される32ビットデータに対して、XORのリダクション演算を実行する。XOR回路25の出力は、シフトレジスタ20の第17ビットのフリップフロップの入力としてフィードバックされる。なお図3の構成において、このフィードバック位置を設定可能とする仕組みは含まれていない。
AND回路24は、シフトレジスタ20に格納されるデータとマスクレジスタ22に格納されるマスクデータとのビット毎のANDを計算し、32ビットのデータを生成する。このAND回路24の生成した32ビットのデータはXOR回路26に供給される。マスクデータが1であるビット位置においてシフトレジスタ20のフリップフロップの出力が有効となり、マスクデータが0であるビット位置においてシフトレジスタ20のフリップフロップの出力が無効となる。即ち、マスクデータにより、XOR回路26のXOR演算に影響する出力抽出位置が決定される。XOR回路26は、AND回路24の出力データの全てのビットのXORを計算する。即ちXOR回路26は、供給される32ビットデータに対して、XORのリダクション演算を実行する。このXOR回路26の出力が、第1の出力output_0となる。またシフトレジスタ20の第0ビットのフリップフロップ出力が、第2の出力output_1となる。
図3に示す回路において、マスクレジスタ21及びマスクレジスタ22のマスクデータを適宜設定することにより、例えば図2に示す線形帰還シフトレジスタ及び出力用XOR回路を実現することができる。またマスクデータの内容を変更すれば、異なる構成の線形帰還シフトレジスタ及び出力用XOR回路を実現することができる。即ち、例えば図1のシフトレジスタ11、XOR回路15、及びXOR回路16からなる線形帰還シフトレジスタ及び出力用XOR回路を実現することもできる。従って、図3に示すような所望の構成に設定可能な線形帰還シフトレジスタを含む回路を、DSPの専用命令処理ユニットに設ければ、SDRにおいて所望のスクランブルコードを生成することが可能となる。
しかしながら、図3に示す構成のままでは、シフト動作とXOR演算とを順次行ないスクランブルコードを計算することになり、数多くの計算サイクルがかかるという問題がある。そこで回路を並列化して、線形帰還シフトレジスタのシフト演算の複数回分を並列に計算することが好ましい。また図3に示す構成では、フィードバック位置が設定可能とはなっていない。そこでフィードバック位置を自由に設定可能とすることが好ましい。
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図4は、受信装置の構成の一例を示す図である。図4に示す受信装置は、RF処理部30、AD変換部31、DSP部32、アプリケーションプロセッサ部33、及び入出力部34を含む。RF処理部30は、アンテナにより受信された受信信号を周波数変換して、例えば中間周波数等の周波数変換後の受信信号を生成する。AD変換部31は、アナログデジタル変換を行ない、周波数変換後の受信信号をデジタル受信信号に変換する。DSP部32は、デジタル受信信号に対して、デスクランブル処理を含む復調処理及び復号処理等の無線処理を行ない、復号受信データを生成する。アプリケーションプロセッサ部33は、復号受信データに基づいて、種々のアプリケーション処理を実行する。入出力部34は、例えば表示装置及びキーパッド等を含み、アプリケーションプロセッサ部33により処理されたデータを表示装置に表示したり、キーパッドを介して入力された操作指示データをアプリケーションプロセッサ部33に供給したりする。
図5は、DSP部32の構成の一例を示す図である。DSP部32は、DSP(デジタル信号プロセッサ)40、命令RAM41、及びデータRAM42を含む。DSP40は、プログラムカウンタ51、命令レジスタ&デコーダ52、レジスタファイル53、データレジスタ54、アドレスレジスタ55、レジスタ56及び57、ALU58、レジスタ59、専用命令処理ユニット60、及びレジスタ61及び62を含む。プログラムカウンタ51は、フェッチして実行する命令の格納アドレスを示すアドレスデータを保持し、このアドレスデータはプログラムの実行に従って順次インクリメントされる。プログラムカウンタ51の保持するアドレスデータが命令RAM41に印加され、命令RAM41の対応アドレスから命令データが読み出され、命令レジスタ&デコーダ52に格納される。命令レジスタ&デコーダ52はデコード及びシーケンス制御の機能を含み、格納されている命令データをデコードし、そのデコード結果に従ってDSP40内部の各部の動作シーケンスを制御する。これにより、読み出した命令の動作がDSP40により実行される。
アドレスレジスタ55は、ALU(算術論理演算ユニット)58から供給されるアドレスデータを保持する。ロード命令実行時には、このアドレスデータが指し示すデータRAM42のアドレスからデータを読み出す。読み出されたデータは、データレジスタ54に一時保持され、その後レジスタファイル53中の指定レジスタに格納される。またストア命令実行時には、レジスタファイル53中の指定レジスタのデータがデータレジスタ54に一時保持され、その後アドレスレジスタ55のアドレスデータが指し示すデータRAM42のアドレスに、このデータが書き込まれる。
ALU58は、加算及び減算等の算術演算と、AND及びOR演算等や更にはシフト演算等の論理演算を実行する汎用の処理ユニットである。レジスタファイル53からレジスタ56及び57に転送されたデータを演算対象として、指定された算術又は論理演算を実行する。演算結果はレジスタ59に一時的に保持され、その後レジスタファイル53の指定レジスタに格納される。
専用命令処理ユニット60は、演算が複雑で演算量が多いためにALU58では要求される演算性能を満たせない無線処理を実行するために、専用に設けられた処理ユニットである。専用命令処理ユニット60は、例えば、スクランブルコードを生成するための論理回路を含む。この論理回路は、図4で説明したような所望の構成に設定可能な線形帰還シフトレジスタ及び出力用XOR回路を少なくとも含む。
図6は、スクランブルコード生成のための論理回路の構成の一例を示す図である。図6に示す論理回路は、シフト処理部71、マスク・XOR処理部72、出力・フィードバック値生成処理部73を含む。シフト処理部71は、線形帰還シフトレジスタのフィードバック位置をレジスタ最上位ビットに設定するために、シフト演算を行なう。なおこのシフト処理部71を専用命令処理ユニット60に設けるのではなく、ALU58のシフト演算機能で代用してもよい。マスク・XOR処理部72は、図4で説明したようなマスクデータと線形帰還シフトレジスタの格納データとのマスク演算及びXOR演算を実行する。但しマスク・XOR処理部72は、後述するようにこれらのマスク演算及びXOR演算を複数ビット分(線形帰還シフトレジスタの複数シフト動作分)並列に実行する。マスク・XOR処理部72は、線形帰還シフトレジスタの帰還データ(フィードバックデータ)の寄与分を無視して上記のマスク演算及びXOR演算を実行することで、並列な演算を可能としている。出力・フィードバック値生成処理部73は、無視されていた帰還データの寄与分を含めるように追加のマスク演算及びXOR演算を実行し、出力データを計算する。
図7は、シフト処理部71及びマスク・XOR処理部72の構成の一例を示す図である。レジスタ80は、線形帰還シフトレジスタの格納データを格納するレジスタである。レジスタ80にシフト機能は必要としない。レジスタ81は、出力XOR演算の入力データについてのマスク処理のために、マスクデータを格納するレジスタである。レジスタ82は、線形帰還シフトレジスタの帰還データを計算するためのXOR演算の入力データについてのマスク処理のために、マスクデータを格納するレジスタである。これらのレジスタ80乃至82は、専用命令処理ユニット60の内部のレジスタであってもよいし、専用命令処理ユニット60外部のレジスタ56及び57やレジスタファイル53内のレジスタ等であってもよい。
シフト回路83−1乃至83−3は、図6のシフト処理部71に相当し、それぞれレジスタ80乃至82の格納データを指定ビット数左にシフトする。シフト後のデータは、それぞれレジスタ84乃至86に格納される。これにより、例えば32ビット幅のレジスタ80に格納される例えばkビット(k<32)のデータが、最上位ビット側に詰めるように左シフトされ、例えば32ビット幅のレジスタ84において最上位ビットから上位kビットの位置に格納されることになる。同様に、例えば32ビット幅のレジスタ81に格納される例えばkビット(k<32)のマスクデータが、最上位ビット側に詰めるように左シフトされ、例えば32ビット幅のレジスタ85において最上位ビットから上位kビットの位置に格納されることになる。同様に、例えば32ビット幅のレジスタ82に格納される例えばkビット(k<32)のマスクデータが、最上位ビット側に詰めるように左シフトされ、例えば32ビット幅のレジスタ86において最上位ビットから上位kビットの位置に格納されることになる。ここで、左詰されて格納されたデータの右側の残りのビット(最下位ビット側の残りのビット)には、ゼロが格納される。
なおレジスタ84乃至86は、レジスタ80乃至82と同一のレジスタでもよい。またレジスタ85及び86の各々は、図7において複数個示されているが、並列複数個のAND回路の入力として便宜上複数個示されているに過ぎず、実際には1個ずつ設けられていればよい。
マスク・XOR処理部72は、シフト配線87−0乃至87−7、AND回路88−0乃至88−7、AND回路89−0乃至89−7、XOR回路90−0乃至90−7、及びXOR回路91−0乃至91−7を含む。ここで各回路は8個ずつ並列に設けられており、マスク処理及びXOR演算を8ビット並列に実行する回路、即ち、線形帰還シフトレジスタの8回のシフト演算分を並列に実行する回路となっている。ここで並列数nは8に限定されるものではなく、2からレジスタのビット幅迄の任意の数であってよい。
図7に示す並列数nが8の例において、シフト配線87−0乃至87−7は、レジスタ84に格納されるデータ(第1のデータ)を0乃至7ビットシフトし且つビットシフトで空いたビットに0を挿入して、並列8個のデータを生成する。AND回路89−0乃至89−7は、これら並列8個のデータの各々とレジスタ86に格納されるデータ(第2のデータ)との間でビット毎のANDを計算する。XOR回路91−0乃至91−7は、AND計算により得られる並列8個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、8個の1ビットデータb_and_xor8乃至b_and_xor1を並列に生成する。
ここでシフト配線87−0乃至87−7は、図7においてあたかも8個のレジスタが設けられているかのように図示されているが、並列8個のAND回路の入力として便宜上そのように示されているに過ぎず、実際には単なる信号の配線でよい。勿論、実際に8個のレジスタが設けられていてもよいが、そのような構成は、ゲート段数を増やすのみである。
例えばシフト配線87−3の部分を例にとり、AND演算及びXOR演算について説明する。シフト配線87−3は、レジスタ84の格納データを3ビット右にシフトし、この右シフトにより空きビットとなる最上位ビットからの3つのビット位置に、ビット値0を挿入する配線となっている。本来の線形帰還シフトレジスタの動作では、これらのビット位置に帰還データが格納されるが、帰還データの計算を行なっていたのでは8ビット分を並列に計算できない。そこで図7に示す回路では、帰還データが0であるとして、即ち帰還データの寄与分を取り敢えず無視して、AND演算及びXOR演算を実行する。AND回路89−3は、シフト配線87−3が生成した3ビットシフトした状態のデータとレジスタ86のマスクデータとのビット毎のANDを計算することにより、マスク処理を実行する。このマスク処理により、線形帰還シフトレジスタのタップ位置(帰還データに寄与するビット位置)が制御される。XOR回路91−3は、AND計算により得られた32ビットのデータを入力とし、これら32ビット全てのビットのXORを計算する、即ちXORのリダクション演算を実行する。これにより、レジスタ84の格納データの3ビットシフト状態での1ビットのデータb_and_xor5を生成する。
AND回路88−0乃至88−7及びXOR回路90−0乃至90−7は、用いるマスクデータがレジスタ85に格納されていることを除き、上記説明したAND回路89−0乃至89−7及びXOR回路91−0乃至91−7と同様の動作を実行する。即ち、AND回路88−0乃至88−7は、シフト配線87−0乃至87−7により得られる0乃至7ビットシフト後の並列8個のデータの各々と、レジスタ85に格納されるデータ(第3のデータ)との間でビット毎のANDを計算する。XOR回路90−0乃至90−7は、AND計算により得られる並列8個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、8個の1ビットデータa_and_xor8乃至a_and_xor1を並列に生成する。
図8は、出力・フィードバック値生成処理部73の構成の一例を示す図である。図8において、図7と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は適宜省略する。この出力・フィードバック値生成処理部73は、上記のマスク・XOR処理部72により無視された帰還データの寄与分を計算すると共に、出力データを計算する。出力・フィードバック値生成処理部73は、図8(a)に示す出力値生成処理回路と、図8(b)に示すフィードバック値生成処理回路とに分けられる。
出力・フィードバック値生成処理部73は、AND回路群101及び102、XOR回路103−1乃至103−7、及びXOR回路104−1乃至104−7を含む。図7で説明したように、レジスタ85には、出力XOR演算の入力データについてのマスク処理のために、左詰されたマスクデータが格納される。またレジスタ86には、帰還データを計算するためのXOR演算の入力データについてのマスク処理のために、左詰されたマスクデータが格納される。またレジスタ95には、図7のマスク・XOR処理部72により計算された8個の1ビットデータa_and_xor8乃至a_and_xor1が格納される。またレジスタ96には、マスク・XOR処理部72により計算された8個の1ビットデータb_and_xor8乃至b_and_xor1が格納される。レジスタ95及び96の格納データは、それぞれXOR回路103−1乃至103−7及びXOR回路104−1乃至104−7に供給される。なおレジスタ95及び96を設けることなく、マスク・XOR処理部72の出力をそのまま信号配線を介して直接にXOR回路103−1乃至103−7及びXOR回路104−1乃至104−7に供給してもよい。
図8(b)に示すAND回路群102及びXOR回路104−1乃至104−7は、レジスタ84に格納されるデータ(第1のデータ)をm(0<m<n)ビットシフトした状態での帰還データを生成する。具体的には、AND回路群102は、上記第1のデータを0乃至m−1ビットシフトしたそれぞれの状態での過去のm個の帰還データとレジスタ86の格納データ(第2のデータ)の対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算する。XOR回路104−1乃至104−7は、このAND計算により得られる全てのビットと上記第1のデータのmビットシフト状態での1ビットデータ(b_and_xor8乃至b_and_xor1の対応する1つ)とのXORを計算する。
まずmが0の場合、即ちレジスタ84に格納されるデータ(第1のデータ)を0ビットシフトした状態での帰還データを生成する場合を考える。この場合、第1のデータの0ビットシフト状態での1ビットデータb_and_xor8が、そのまま0ビットシフトした状態での帰還データsh_xor8となる。
次にmが1の場合、即ちレジスタ84に格納されるデータ(第1のデータ)を1ビットシフトした状態での帰還データを生成する場合を考える。この場合、AND回路群102のAND回路102−1は、上記第1のデータを0ビットシフトした状態での過去の1個の帰還データsh_xor8とレジスタ86の格納データの対応ビット(ビット31)との間でのビット毎のANDを計算する。XOR回路104−1は、このAND計算により得られる全てのビット(1ビット)と上記第1のデータの1ビットシフト状態での1ビットデータb_and_xor7とのXORを計算する。これについて更に説明すると、第1のデータの1ビットシフト状態での1ビットデータb_and_xor7は、第1のデータを0ビットシフトした状態での過去の1個の帰還データsh_xor8の寄与分を含んでいない。そこで、まずマスクデータの対応ビット(レジスタ86のビット31)の値とのANDをとることにより、この過去の帰還データsh_xor8が有効か無効かを制御する。そしてこのAND演算の結果を、過去の帰還データsh_xor8を無視してXOR計算した結果である1ビットデータb_and_xor7にXORすることで、帰還データsh_xor8を考慮したXOR値が得られる。このようにして、第1のデータを1ビットシフトした状態での帰還データsh_xor7が得られる。
次にmが2の場合、即ちレジスタ84に格納されるデータ(第1のデータ)を2ビットシフトした状態での帰還データを生成する場合を考える。この場合、AND回路102−2及び102−3が、第1のデータを0乃至1ビットシフトしたそれぞれの状態での過去の2個の帰還データ(sh_xor8,7)とレジスタ86の格納データの対応ビット(ビット30,31)との間でのビット毎のANDを計算する。XOR回路104−2は、このAND計算により得られる全てのビット(2ビット)と上記第1のデータの2ビットシフト状態での1ビットデータb_and_xor6とのXORを計算する。これにより、第1のデータを2ビットシフトした状態での帰還データsh_xor6が得られる。
以下同様である。例えば、mが4の場合、レジスタ84に格納されるデータ(第1のデータ)を4ビットシフトした状態での帰還データを生成する。AND回路102−4乃至102−7は、第1のデータを0乃至3ビットシフトしたそれぞれの状態での過去の4個の帰還データ(sh_xor8〜5)とレジスタ86の格納データの対応ビット(ビット28〜31)との間でのビット毎のANDを計算する。XOR回路104−4は、このAND計算により得られる全てのビット(4ビット)と上記第1のデータの4ビットシフト状態での1ビットデータb_and_xor4とのXORを計算する。これにより、第1のデータを4ビットシフトした状態での帰還データsh_xor4が得られる。
図8(a)に示すAND回路群101及びXOR回路103−1乃至103−7は、レジスタ84に格納されるデータ(第1のデータ)をm(0<m<n)ビットシフトした状態での出力データを生成する。具体的には、AND回路群101は、過去のm個の帰還データとレジスタ85に格納されるデータ(第3のデータ)の対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算する。XOR回路103−1乃至103−7は、このAND計算により得られる全てのビットと上記第1のデータのmビットシフト状態での1ビットデータ(a_and_xor8乃至a_and_xor1の対応する1つ)とのXORを計算する。これにより、上記第1のデータをmビットシフトした状態での出力データを生成する。
まずmが0の場合、即ちレジスタ84に格納されるデータ(第1のデータ)を0ビットシフトした状態での出力データを生成する場合を考える。この場合、第1のデータの0ビットシフト状態での1ビットデータa_and_xor8が、そのまま0ビットシフトした状態での出力データa_xor8となる。
次にmが1の場合、即ちレジスタ84に格納されるデータ(第1のデータ)を1ビットシフトした状態での出力データを生成する場合を考える。この場合、AND回路群101のAND回路101−1は、上記第1のデータを0ビットシフトした状態での過去の1個の帰還データsh_xor8とレジスタ85の格納データの対応ビット(ビット31)との間でのビット毎のANDを計算する。XOR回路103−1は、このAND計算により得られる全てのビット(1ビット)と上記第1のデータの1ビットシフト状態での1ビットデータa_and_xor7とのXORを計算する。このようにして、第1のデータを1ビットシフトした状態での出力データa_xor7が得られる。
次にmが2の場合、即ちレジスタ84に格納されるデータ(第1のデータ)を2ビットシフトした状態での出力データを生成する場合を考える。この場合、AND回路101−2及び101−3が、第1のデータを0乃至1ビットシフトしたそれぞれの状態での過去の2個の帰還データ(sh_xor8,7)とレジスタ85の格納データの対応ビット(ビット30,31)との間でのビット毎のANDを計算する。XOR回路103−2は、このAND計算により得られる全てのビット(2ビット)と上記第1のデータの2ビットシフト状態での1ビットデータa_and_xor6とのXORを計算する。これにより、第1のデータを2ビットシフトした状態での出力データa_xor6が得られる。
以下同様である。例えば、mが4の場合、レジスタ84に格納されるデータ(第1のデータ)を4ビットシフトした状態での出力データを生成する。AND回路101−4乃至101−7は、第1のデータを0乃至3ビットシフトしたそれぞれの状態での過去の4個の帰還データ(sh_xor8〜5)とレジスタ85の格納データの対応ビット(ビット28〜31)との間でのビット毎のANDを計算する。XOR回路103−4は、このAND計算により得られる全てのビット(4ビット)と上記第1のデータの4ビットシフト状態での1ビットデータa_and_xor4とのXORを計算する。これにより、第1のデータを4ビットシフトした状態での帰還データa_xor4が得られる。
以下、同様にして、図7に示す回路によるマスク及びXOR処理と図8に示す回路による帰還データ及び出力データ生成処理とを繰り返すことで、スクランブルコードを生成することができる。この際、図7において並列計算した8ビットの次の8ビットを計算するために、レジスタ84のデータを8ビットシフト後のデータに置き換える。この8ビットシフト後のデータは、シフト配線87−7が生成した7ビットシフトデータを更に右に1ビットシフトし、その最上位ビット側の8ビットに図8(b)の回路で計算した帰還データsh_xor8乃至sh_xor1を挿入して作成することができる。
図9は、シフト処理部71の構成の一例を示す図である。図9に示すシフト処理部71は、8ビットバレルシフタであり、入力データレジスタ111、シフト量レジスタ112、及びセレクタ113乃至115を含む。入力データレジスタ111には、シフト対象のデータが格納される。シフト量レジスタ112には、シフト量(シフトビット数)として0乃至7ビットを指定する3ビット幅のシフト量指定データが格納される。セレクタ113乃至115は2対1(16ビット入力で8ビット出力)のレジスタである。セレクタ113は、入力データレジスタ111からの実線で示す信号線入力により入力データを左1ビットシフトし最下位ビットに0を挿入したシフトデータと、入力データレジスタ111からの点線で示す信号線入力によるシフト無しデータとの何れかを選択する。何れかを選択するかは、シフト量レジスタ112のシフト量データの最下位ビットにより決まる。セレクタ114は、セレクタ113からの実線で示す信号線入力によりデータを左2ビットシフトし最下位2ビットに0を挿入したシフトデータと、セレクタ113からの点線で示す信号線入力によるシフト無しデータとの何れかを選択する。何れかを選択するかは、シフト量レジスタ112のシフト量データの第2番目のビットにより決まる。セレクタ115は、セレクタ114からの実線で示す信号線入力によりデータを左4ビットシフトし最下位4ビットに0を挿入したシフトデータと、セレクタ114からの点線で示す信号線入力によるシフト無しデータとの何れかを選択する。何れかを選択するかは、シフト量レジスタ112のシフト量データの最上位ビットにより決まる。
このようにして、図9に示すバレルシフタでは、0乃至7ビットのうちから指定したシフト量の左シフトを実現することができる。同様にして、32ビットの入力データを対象とし、5段のセレクタを用い、5ビットのシフト量データによりシフトビット数を指定することにより、0〜31ビットの任意のシフト量を実現することができる。
特許文献1の図13における、OUTPUTnは、スクランブルコード長(FFサイズ)が32ビットの場合、INPUTnからOUTPUTnまで、最低でも32段のセレクタを通過する必要がある。2対1のセレクタは2段の基本論理ゲート(AND及びOR)で構成されるため、ゲート換算では64段の処理段数が必要になる。それに対して図6に示す回路の場合、シフト処理部71の32ビット入力のバレルシフタのセレクタ段数は5段となり、ゲート換算では10段となる。マスク・XOR処理部72でのビット毎のAND演算は1段のゲートであり、その後のXOR演算は32ビット入力に対して2入力XORゲートが5段である。従ってシフト処理部71及びマスク・XOR処理部72(図7の回路)による中間結果(a_and_xor8〜1及びb_and_xor8〜1)を得るまでに、10段+1段+5段で16段の処理段数となる。中間結果以降の処理段数は、図8の回路と特許文献1の方式とでほぼ同等である。従って、中間結果を得るまでの特許文献1の方式における64段の処理段数に対して、図6の回路における16段の処理段数を比較すると、図6の回路が高速に処理可能であることが分かる。
なお図6の論理回路の構成の一例では、最初にシフト処理部71によるシフト処理を行ない、図7に示すようにレジスタ84乃至86において演算対象データが最上位ビットから開始されるようにしている。しかし図7の演算処理の内容を考えれば分かるように、必要な有効ビット以外のマスクデータのビットが0に設定されているならば、例えば演算対象データが全て右詰めで最上位ビット側に設けられていてもよい。更に言えば、レジスタ84乃至86において演算対象データの格納位置が互いに一致するように揃ってさえいればよく、絶対的な格納ビット位置は問題とはならない。但し、図8において、レジスタ85とAND回路群101の配線接続は固定であり、またレジスタ86とAND回路群102との配線接続は固定であるので、図8の計算のためにはマスクデータが最上位ビット側に左詰されていることが必要となる。
以上から、例えば、図7においてAND回路88−0乃至88−7にはシフト前のレジスタ81の格納データを入力し、AND回路89−0乃至89−7にはシフト前のレジスタ82の格納データを入力してよい。そして図8において、レジスタ81のデータをシフトして左詰めしたレジスタ85の格納データをAND回路群101への入力とし、レジスタ82のデータをシフトして左詰めしたレジスタ86の格納データをAND回路群102への入力としてよい。
図10は、スクランブルコード生成のための論理回路の構成の別の一例を示す図である。この構成では、最初にマスク・XOR処理部72によりマスク演算及びXOR演算を実行し、次にシフト処理部71により、上記のようにレジスタ81及び82のデータをシフトしてレジスタ85及び86に格納している。その後、出力・フィードバック値生成処理部73により出力データ値と帰還データ値との計算を行なっている。このように、シフト処理部71によるシフト演算を実行するタイミングは、図6に示す構成に限られるものではなく、図10に示す構成のようなタイミングであってもよい。更に言えば、出力・フィードバック値生成処理部73の動作を開始するまでにレジスタ81及び82のデータをシフトしてレジスタ85及び86に格納してさえおけばよいので、例えばシフト処理部71とマスク・XOR処理部72とを並列に実行してもよい。この場合、シフト処理部71及びマスク・XOR処理部72による中間結果を得るまでに、10段の処理段数と6段の処理段数との長い方の10段の処理段数がかかることになり、より高速な処理が可能となる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
なお本願発明は以下の内容を含むものである。
(付記1)
線形帰還シフトレジスタのシフト処理及び帰還データを計算する論理回路であって、
第1のデータを0乃至n−1ビットシフトし且つビットシフトで空いたビットに0を挿入して得られる並列n個のデータの各々と第2のデータとの間でビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる並列n個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、n個の1ビットデータを並列に生成するXOR処理部と、
前記第1のデータをm(0<m<n)ビットシフトした状態での帰還データを生成するために、前記第1のデータを0乃至m−1ビットシフトしたそれぞれの状態での過去のm個の帰還データと前記第2のデータの対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる全てのビットと前記第1のデータのmビットシフト状態での前記1ビットデータとのXORを計算する値生成処理部と
を含むことを特徴とする論理回路。
(付記2)
前記XOR処理部は更に、前記第1のデータを0乃至n−1ビットシフトし且つビットシフトで空いたビットに0を挿入して得られる前記並列n個のデータの各々と第3のデータとの間でビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる並列n個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、n個の第2の1ビットデータを並列に生成し、
前記値生成処理部は更に、前記過去のm個の帰還データと前記第3のデータの対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる全てのビットと前記第1のデータのmビットシフト状態での前記第2の1ビットデータとのXORを計算することにより、前記第1のデータをmビットシフトした状態での出力データを生成する
ことを特徴とする付記1記載の論理回路。
(付記3)
前記第2のデータを格納する記憶回路と、
前記第2のデータを前記記憶回路の最上位ビット側に詰めるように前記第2のデータをシフトするシフト処理部と
を更に含むことを特徴とする付記1又は2記載の論理回路。
(付記4)
受信信号を周波数変換して周波数変換後の受信信号を生成するRF処理部と、
前記周波数変換後の受信信号をデジタル受信信号に変換するAD変換部と、
前記デジタル受信信号に対してデスクランブル処理を含む無線処理を行なうデジタル信号プロセッサと
を含み、前記デジタル信号プロセッサは、
算術論理演算ユニットと、
専用命令処理ユニットと
を含み、前記専用命令処理ユニットは、線形帰還シフトレジスタのシフト処理及び帰還データを計算するために、
第1のデータを0乃至n−1ビットシフトし且つビットシフトで空いたビットに0を挿入して得られる並列n個のデータの各々と第2のデータとの間でビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる並列n個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、n個の1ビットデータを並列に生成するXOR処理部と、
前記第1のデータをm(0<m<n)ビットシフトした状態での帰還データを生成するために、前記第1のデータを0乃至m−1ビットシフトしたそれぞれの状態での過去のm個の帰還データと前記第2のデータの対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる全てのビットと前記第1のデータのmビットシフト状態での前記1ビットデータとのXORを計算する値生成処理部と
を含むことを特徴とする受信装置。
(付記5)
前記XOR処理部は更に、前記第1のデータを0乃至n−1ビットシフトし且つビットシフトで空いたビットに0を挿入して得られる前記並列n個のデータの各々と第3のデータとの間でビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる並列n個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、n個の第2の1ビットデータを並列に生成し、
前記値生成処理部は更に、前記過去のm個の帰還データと前記第3のデータの対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる全てのビットと前記第1のデータのmビットシフト状態での前記第2の1ビットデータとのXORを計算することにより、前記第1のデータをmビットシフトした状態での出力データを生成する
ことを特徴とする付記4記載の受信装置。
(付記6)
前記デジタル信号プロセッサは、
前記第2のデータを格納する記憶回路と、
前記第2のデータを前記記憶回路の最上位ビット側に詰めるように前記第2のデータをシフトするシフト処理部と
を更に含むことを特徴とする付記4又は5記載の受信装置。
(付記7)
前記デジタル信号プロセッサは、前記専用命令処理ユニットによりスクランブルコードを生成し、前記スクランブルコードを用いて前記デスクランブル処理を実行することを特徴とする付記4乃至6何れか一項記載の受信装置。
(付記8)
線形帰還シフトレジスタのシフト処理及び帰還データを計算する論理演算方法であって、
第1のデータを0乃至n−1ビットシフトし且つビットシフトで空いたビットに0を挿入して得られる並列n個のデータの各々と第2のデータとの間でビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる並列n個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、n個の1ビットデータを並列に生成し、
前記第1のデータをm(0<m<n)ビットシフトした状態での帰還データを生成するために、前記第1のデータを0乃至m−1ビットシフトしたそれぞれの状態での過去のm個の帰還データと前記第2のデータの対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる全てのビットと前記第1のデータのmビットシフト状態での前記1ビットデータとのXORを計算する
各段階を含むことを特徴とする論理演算方法。
(付記9)
前記第1のデータを0乃至n−1ビットシフトし且つビットシフトで空いたビットに0を挿入して得られる前記並列n個のデータの各々と第3のデータとの間でビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる並列n個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、n個の第2の1ビットデータを並列に生成し、
前記過去のm個の帰還データと前記第3のデータの対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる全てのビットと前記第1のデータのmビットシフト状態での前記第2の1ビットデータとのXORを計算することにより、前記第1のデータをmビットシフトした状態での出力データを生成する
各段階を更に含むことを特徴とする付記8記載の論理演算方法。
30 RF処理部
31 AD変換部
32 DSP部
33 アプリケーションプロセッサ部
34 入出力部
58 ALU
60 専用命令処理ユニット
71 シフト処理部
72 マスク・XOR処理部
73 出力・フィードバック値生成処理部

Claims (5)

  1. 線形帰還シフトレジスタのシフト処理及び帰還データを計算する論理回路であって、
    第1のデータを0乃至n−1ビットシフトし且つビットシフトで空いたビットに0を挿入して得られる並列n個のデータの各々と第2のデータとの間でビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる並列n個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、n個の1ビットデータを並列に生成するXOR処理部と、
    前記第1のデータをm(0<m<n)ビットシフトした状態での帰還データを生成するために、前記第1のデータを0乃至m−1ビットシフトしたそれぞれの状態での過去のm個の帰還データと前記第2のデータの対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる全てのビットと前記第1のデータのmビットシフト状態での前記1ビットデータとのXORを計算する値生成処理部と
    を含むことを特徴とする論理回路。
  2. 前記XOR処理部は更に、前記第1のデータを0乃至n−1ビットシフトし且つビットシフトで空いたビットに0を挿入して得られる前記並列n個のデータの各々と第3のデータとの間でビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる並列n個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、n個の第2の1ビットデータを並列に生成し、
    前記値生成処理部は更に、前記過去のm個の帰還データと前記第3のデータの対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる全てのビットと前記第1のデータのmビットシフト状態での前記第2の1ビットデータとのXORを計算することにより、前記第1のデータをmビットシフトした状態での出力データを生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の論理回路。
  3. 受信信号を周波数変換して周波数変換後の受信信号を生成するRF処理部と、
    前記周波数変換後の受信信号をデジタル受信信号に変換するAD変換部と、
    前記デジタル受信信号に対してデスクランブル処理を含む無線処理を行なうデジタル信号プロセッサと
    を含み、前記デジタル信号プロセッサは、
    算術論理演算ユニットと、
    専用命令処理ユニットと
    を含み、前記専用命令処理ユニットは、線形帰還シフトレジスタのシフト処理及び帰還データを計算するために、
    第1のデータを0乃至n−1ビットシフトし且つビットシフトで空いたビットに0を挿入して得られる並列n個のデータの各々と第2のデータとの間でビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる並列n個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、n個の1ビットデータを並列に生成するXOR処理部と、
    前記第1のデータをm(0<m<n)ビットシフトした状態での帰還データを生成するために、前記第1のデータを0乃至m−1ビットシフトしたそれぞれの状態での過去のm個の帰還データと前記第2のデータの対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる全てのビットと前記第1のデータのmビットシフト状態での前記1ビットデータとのXORを計算する値生成処理部と
    を含むことを特徴とする受信装置。
  4. 線形帰還シフトレジスタのシフト処理及び帰還データを計算する論理演算方法であって、
    第1のデータを0乃至n−1ビットシフトし且つビットシフトで空いたビットに0を挿入して得られる並列n個のデータの各々と第2のデータとの間でビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる並列n個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、n個の1ビットデータを並列に生成し、
    前記第1のデータをm(0<m<n)ビットシフトした状態での帰還データを生成するために、前記第1のデータを0乃至m−1ビットシフトしたそれぞれの状態での過去のm個の帰還データと前記第2のデータの対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる全てのビットと前記第1のデータのmビットシフト状態での前記1ビットデータとのXORを計算する
    各段階を含むことを特徴とする論理演算方法。
  5. 前記第1のデータを0乃至n−1ビットシフトし且つビットシフトで空いたビットに0を挿入して得られる前記並列n個のデータの各々と第3のデータとの間でビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる並列n個のデータの各々について全てのビットのXORを計算することにより、n個の第2の1ビットデータを並列に生成し、
    前記過去のm個の帰還データと前記第3のデータの対応ビットとの間でのビット毎のANDを計算し、該AND計算により得られる全てのビットと前記第1のデータのmビットシフト状態での前記第2の1ビットデータとのXORを計算することにより、前記第1のデータをmビットシフトした状態での出力データを生成する
    各段階を更に含むことを特徴とする請求項4記載の論理演算方法。
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