JP5455682B2 - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理用プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及び画像処理用プログラム Download PDF

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Description

この発明は、人や人の手、或いは車両等のような各種の移動物体を検出する場合に好適な画像処理装置、画像処理方法及び画像処理用プログラムに関するものである。
従来の画像処理においては、移動物体検出のために背景差分やフレーム間差分を1画素(ピクセル)単位で行っており、高精度で検出を行うための閾値設定が難しいという問題があった。
また、移動物体検出においては、エッジ検出、ラベリング、トラッキング、ハフ変換などの後処理を行うことが多いが(特許文献1参照)、上記のように1画素単位で差分を得た場合には、前述の後処理の計算量が膨大となり、またアルゴリズムが複雑となる問題があった。
特開2006−98119号公報
本発明は上記のような従来の画像処理における問題点を解決せんとしてなされたもので、その目的は、高精度な移動物体検出が可能であり、また、エッジ検出、ラベリング、トラッキング、ハフ変換などの後処理における演算量の低減とアルゴリズムの簡素化を図ることが可能な画像処理装置、画像処理方法及び画像処理用プログラムを提供することである。
本発明に係る画像処理装置は、画像における1フレーム中のm×m(m:2以上の整数)画素を1ブロックとして、時間的に前後のフレームにおいて所定の対応位置からブロックを所定数R(Rは整数)づつ取り出す処理をフレーム全体に亙って行い、前後のフレームにおける対応するRブロック毎の全てに対して画像処理を行う画像処理装置であって前フレームについてRブロックの1番目のブロックにおける各画素の輝度データを1列目に並べ、以降の各ブロックにおける各画素の輝度データを各ブロック毎に1列に順次並べてR列を有する第1の行列を作成し後フレームについてRブロックの1番目のブロックにおける各画素の輝度データを1列目に並べ、以降の各ブロックにおける各画素の輝度データを各ブロック毎に1列に順次並べてR列を有する第2の行列を作成し前記第1の行列の要素を前半行側に配置し前記第2の行列の要素を後半行側に配置して行列を作成する行列作成手段と、前記行列を用いて共分散行列を生成する生成手段と、前記共分散行列から固有値及び固有ベクトルを求め、固有値及び固有ベクトルに基づき前後のフレームの対応する各ブロック間のユークリッド距離を求める演算手段と、ユークリッド距離と閾値とを用いて画像処理を行う処理手段とを具備することを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、Rづつ取り出す処理においては、1フレームにおける全ブロックについて間引くことなくまたは所定間隔で間引くことにより、Rブロックを取り出すことを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、処理手段においては、移動物体のエッジ検出、トラッキング、ラベリング及びハフ変換の少なくとも1つを行うことを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、画像における1フレーム中のm×m(m:2以上の整数)画素を1ブロックとして、時間的に前後のフレームにおいて所定の対応位置からブロックを所定数R(Rは整数)づつ取り出す処理をフレーム全体に亙って行い、前後のフレームにおける対応するRブロック毎の全てに対して画像処理を行う画像処理方法であって、前フレームについてRブロックの1番目のブロックにおける各画素の輝度データを1列目に並べ、以降の各ブロックにおける各画素の輝度データを各ブロック毎に1列に順次並べてR列を有する第1の行列を作成し、後フレームについてRブロックの1番目のブロックにおける各画素の輝度データを1列目に並べ、以降の各ブロックにおける各画素の輝度データを各ブロック毎に1列に順次並べてR列を有する第2の行列を作成し、前記第1の行列の要素を前半行側に配置し前記第2の行列の要素を後半行側に配置して行列を作成する行列作成ステップと、前記行列を用いて共分散行列を生成する生成ステップと、前記共分散行列から固有値及び固有ベクトルを求め、固有値及び固有ベクトルに基づき前後のフレームの対応する各ブロック間のユークリッド距離を求める演算ステップと、ユークリッド距離と閾値とを用いて画像処理を行う処理ステップとを実行することを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、Rづつ取り出す処理においては、1フレームにおける全ブロックについて間引くことなくまたは所定間隔で間引くことにより、Rブロックを取り出すことを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法では、処理ステップにおいては、移動物体のエッジ検出、トラッキング、ラベリング及びハフ変換の少なくとも1つを行うことを特徴とする。
本発明に係る画像処理用プログラムは、画像における1フレーム中のm×m(m:2以上の整数)画素を1ブロックとして、時間的に前後のフレームにおいて所定の対応位置からブロックを所定数R(Rは整数)づつ取り出す処理をフレーム全体に亙って行い、前後のフレームにおける対応するRブロック毎の全てに対して画像処理を行うように、コンピュータを機能させる画像処理用プログラムであって画像処理を行うコンピュータを、前フレームについてRブロックの1番目のブロックにおける各画素の輝度データを1列目に並べ、以降の各ブロックにおける各画素の輝度データを各ブロック毎に1列に順次並べてR列を有する第1の行列を作成し、後フレームについてRブロックの1番目のブロックにおける各画素の輝度データを1列目に並べ、以降の各ブロックにおける各画素の輝度データを各ブロック毎に1列に順次並べてR列を有する第2の行列を作成し、前記第1の行列の要素を前半行側に配置し前記第2の行列の要素を後半行側に配置して行列を作成する行列作成手段、前記行列を用いて共分散行列を生成する生成手段、前記共分散行列から固有値及び固有ベクトルを求め、固有値及び固有ベクトルに基づき前後のフレームの対応する各ブロック間のユークリッド距離を求める演算手段、ユークリッド距離と閾値とを用いて画像処理を行う処理手段として機能させることを特徴とする。
本発明に係る画像処理用プログラムは、Rづつ取り出す処理においては、コンピュータを、1フレームにおける全ブロックについて間引くことなくまたは所定間隔で間引くことにより、Rブロックを取り出すように機能させることを特徴とする。
本発明に係る画像処理用プログラムでは、コンピュータを処理手段として、移動物体のエッジ検出、トラッキング、ラベリング及びハフ変換の少なくとも1つを行うように機能させることを特徴とする。
本発明によれば、画像における1フレーム中のm×m(m:2以上の整数)画素を1ブロックとして行列を作成して、前後のフレームの対応する各ブロック間のユークリッド距離を求め、ユークリッド距離と閾値とを用いて画像処理するので、閾値を適宜設定して高精度な移動物体検出が可能であり、また、エッジ検出、トラッキング、ラベリング及びハフ変換などの後処理における演算量の低減とアルゴリズムの簡素化を図ることが可能である。
本発明に係る画像処理装置の実施例を示す構成図。 本発明に係る画像処理装置の実施例によるブロック分けを説明するための図。 本発明に係る画像処理装置の実施例による行列作成を説明するための図。 本発明に係る画像処理装置の実施例による行列作成から共分散行列生成までの動作を説明するための図。 本発明に係る画像処理装置の実施例による共分散行列からユークリッド距離を求めるまでの動作を説明するための図。 発明に係る画像処理装置の実施例により求められたユークリッド距離をマトリックス状に並べた状態を示す図。 発明に係る画像処理装置の実施例によるエッジ検出の動作を説明するための図。 発明に係る画像処理装置の実施例によるラベリングの動作を説明するための図。 発明に係る画像処理装置の実施例による画像処理の動作を説明するためのフローチャート。
以下添付図面を用いて本発明に係る画像処理装置、画像処理方法及び画像処理用プログラムの実施例を説明する。各図において、同一の構成要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。図1に実施形態に係る画像処理装置の構成図を示す。この画像処理装置は、CPU10とメモリ(主メモリ及び外部記憶メモリ)11を有し、情報を表示するための表示部13がCPU10に接続されたコンピュータシステムにより構成されている。
メモリ11には、画像処理用プログラムが記憶されており、この画像処理用プログラムによりコンピュータであるCPU10が、行列作成手段21、生成手段22、演算手段23及び処理手段24として機能する。
行列作成手段21は、動画像の画像信号における1フレーム中のm×m(m:2以上の整数)画素を1ブロックとして、時間的に前後のフレームにおける対応する複数のブロックについてそれぞれの輝度データによる行列を前後のフレーム分作成するものである。上記画像信号はカメラから送られたものでも、或いは記憶媒体に記憶されていたものでも良い。
例えば、1フレームが320×240画素により構成される場合、図2に示すように5×5画素を1ブロックとすると、64×48ブロックに分けることになる。以下、1ブロックの画素構成を分割粒度という。上記では分割粒度が5×5画素であるが、分割粒度が10×10画素や分割粒度が2×2画素であっても良い。
1フレームにおける全ブロックまたは間引いたブロックを行列の作成に使用する。分割粒度が5×5画素として間引く場合には例えば図3に示すように、第1フレームFrame1及び第2フレームFrame2においては、最左列から1列おきであって最上行から1行おきにサンプリングしたブロック(合計32×24)ブロックを用いる。第2フレームFrame2及び第3フレームFrame3においては、最左列の次列から1列おきであって最上行から1行おきにサンプリングしたブロック(合計32×24)を用いる。
第3フレームFrame3及び第4フレームFrame4においては、最左列の次列から1列おきであって最上行の次行から1行おきにサンプリングしたブロック(合計32×24)を用いる。第4フレームFrame4及び第5フレームFrame5においては、最左列から1列おきであって最上行の次行から1行おきにサンプリングしたブロック(合計32×24)ブロックを用いる。以下、同様にサンプリングを行う。上記のようにインターレース方式でサンプリングすることによって、均等なサンプリングを行うことができる。
全ブロックを用いて行列を作成して処理する場合には、上記よりも高精度な処理を行うことができ、また、分割粒度を小さくすることにより精度を上げることができる。分割粒度を5×5画素として行列を作成する場合には、例えば、4ブロック毎に一つの行列を作成する。
図4に示すように、第1フレームFrame1の1〜4で示す4ブロックの画素の輝度情報を25行×4列の行列とする。つまり、1により示されるブロックにおける5×5=25画素の輝度情報が第1列に並べられ、2により示されるブロックにおける5×5=25画素の輝度情報が第2列に並べられ、3により示されるブロックにおける5×5=25画素の輝度情報が第3列に並べられ、4により示されるブロックにおける5×5=25画素の輝度情報が第4列に並べられて全体で4行とされた行列が図4の行列1である。
同様に第2フレームFrame2の5〜8で示す4ブロックの画素の輝度情報を25行×4列の行列とする。即ち、5により示されるブロックにおける5×5=25画素の輝度情報が第1列に並べられ、6により示されるブロックにおける5×5=25画素の輝度情報が第2列に並べられ、7により示されるブロックにおける5×5=25画素の輝度情報が第3列に並べられ、8により示されるブロックにおける5×5=25画素の輝度情報が第4列に並べられて全体で4行とされた行列が図4の行列2である。以下、同様にして全ブロックについて行列を作成する。
生成手段22は、上記行列作成手段21によって作成された行列における対応する行列を用いて共分散行列を生成する。図4におけるS11に示されるように、行列1と行列2とを並べた25行×8列の行列3を生成し、これの転置行列3を生成する(S12)。この転置行列3は、8行×25列である。更に、生成手段22は、図4におけるS13に示すように転置行列3と行列3との乗算を行い、S14に示す共分散行列を生成する。生成手段22は、以下同様に、前後するフレームの対応ブロックによって作成された行列から共分散行列を生成する。画面が縦長横長或いは正方形である場合において、一般的に、粒度をm×m(m:2以上の整数)として、1フレームをNブロックに分割すると、(2×N)×(2×N)の共分散行列が生成される。
演算手段23は、上記共分散行列から固有値及び固有ベクトルを求め、固有値及び固有ベクトルに基づき前後のフレームの対応する各ブロック間のユークリッド距離を求めるものである。図5に示すように、まず共分散行列から既知の演算により固有値及び固有ベクトルを求める(S15)。求められた固有値をλ1〜λ8とし、固有ベクトルVを次の(式1)とする。
次に演算手段23は、(式1)の固有ベクトルVと上記(行列3T)と(行列3)を用いて、((行列3)・V)T・(行列3)を計算して特徴ベクトルを算出する。ここで算出される特徴ベクトルは、次に示す(式2)のように8行8列(一般的にはk行k列)であり、(式2)における行方向に並ぶ要素を集合して特徴ベクトルc1〜c8を得る。即ち、c1={c11,・・・,c81T 、c2={c12,・・・,c82T 、・・・、c8={c18,・・・,c88T を得る。なお、(式2)においては、行列3をQにより示している。
更に演算手段23は、特徴ベクトルc1〜c8の各要素間の距離を算出するものであり、本実施例では各要素間の距離をdmnとするとき、次の(式3)により、ユークリッド距離が求められる(図5のS16)。(式3)は、一般式であり、共分散行列が8行×8列である本例では、k=8である。
演算手段23によって求められたユークリッド距離は、図5に示す距離行列Dのように、8行×8列であり、第1フレームFrame1の1〜4で示す4ブロックと第2フレームFrame2の5〜8で示す4ブロックにおいてそれぞれ対応するブロックについての距離は、右上側に斜めに並ぶD(1,5)、D(2,6)、D(3,7)、D(4,8)或いは、左下側に斜めに並ぶD(5,1)、D(6,2)、D(7,3)、D(8,4)に存在する。図5には、上記以外に第1フレームFrame1のブロック1と第2フレームFrame2のブロック8との距離D(8,1)の位置と、第2フレームFrame2のブロック6と第2フレームFrame2のブロック7との距離D(7,6)の位置についても示すことにより、距離行列Dの構成を説明している。
演算手段23は、前後フレームにおける残りの対応するブロックについても同様の演算によりユークリッド距離を求める。ここでは、1フレームが320×240画素で、分割粒度を5×5画素としたので、全体では64×48=3072個のユークリッド距離が求められる。
図1における処理手段24は、ユークリッド距離と閾値とを用いて画像処理を行う。分割粒度を5×5画素とした場合、前後する1フレームにおいて対応するブロック間のユークリッド距離は64×48得られ、図6のマトリックスに並べることができる。これに対し、例えば実際に移動物体が移動する画像から得たユークリッド距離を用いて作成した閾値と、上記マトリックスのユークリッド距離を求めて閾値を超えているブロックを選択し、移動物体と判定する。処理手段24は、移動物体のエッジ検出、トラッキング、ラベリング及びハフ変換の少なくとも1つを行う。ここでは、処理手段24は、まずエッジ検出及びラベリングを実行する。
例えば、閾値を超えているブロックに1を割り当て、閾値以下のブロックに0を割り当て1フレームについて1と0のモザイクにより構成し、前後するフレームにおいて値が0から1にまたは1から0に変化しているブロックを検出するエッジ検出を行う。このエッジ検出の後、図7においてはハッチングが施されて示されているエッジとされたブロックが図7(a)のようにループしているか、図7(b)のようにループしていないかを検出し、ループしている場合に、ループのエリアに異なる番号を割り当てるラベリングを行う。
ラベリングにより、例えば図8に示されるように移動物体A(番号1)と移動物体B(番号2)が1フレームに検出されている場合に、複数フレームにおいてはトラッキングを行う。この場合、各フレームにおいて全ブロックのユークリッド距離が求まっているため、処理手段24はこのユークリッド距離を用いて移動物体Aと移動物体Bのトラッキングを行う。
トラッキングの手法としては、例えば、前述の閾値を超えている領域の大きさを用いることや、ラベリングされた領域のユークリッド距離の平均や分布を用いる等して、各フレームにおいて移動物体Aと移動物体Bとを同定する。トラッキングした移動物体Aの領域に例えば赤い矩形による枠を表示し、トラッキングした移動物体Bの領域に例えば黒い矩形による枠を表示して、図1に示されている図1の表示部13に表示する。これにより、表示された映像を目視することにより移動物体Aを赤い矩形によって追跡することができ、また移動物体Bを黒い矩形によって追跡することができ、監視の場合に有効である。
処理手段24が、ハフ変換を行うものであっても良い。例えば前述のトラッキングにより移動物体が複数フレームに検出され、この移動物体の移動方向を示す線分をハフ変換により求める。移動物体が単一ブロックはまたは複数ブロックの塊としてトラッキングにより検出し、この移動物体の位置情報(座標)を用いてハフ変換するだけでよく、高精度なハフ変換による結果を得て表示することができる。
図9は、画像処理用プログラムに対応するフローチャートである。このフローチャートにより図1に示されている各手段が実現されるので、このフローチャートに基づきCPU10による動作を説明する。画像処理装置が起動されてスタートとなると、画像信号の第i(当初i=1)フレームを取り込み(S21)、更に画像信号の第i+1フレームを取り込む(S22)。次に、CPU10は、第iフレームと第i+1フレームにおける対応するj個のブロックを取り込み、行列を作成する(S23)。これによって、1フロックの分割粒度を5×5画素とした場合には、図2に示される行列が作成される。
次に、CPU10は、上記行列を用いて固有値と固有ベクトルを求め、この固有値と固有ベクトルを用いて既に説明の通りの処理により共分散行列を生成する(S24)。この共分散行列は、図4に示されているようである。
ステップS24に続いて、共分散行列を用いて第iフレームと第i+1フレームにおける対応するブロック間のユークリッド距離を求める(S25)。求められるユークリッド距離は、図5に示すように8行×8列の距離行列Dである。
ステップS25においてユークリッド距離が求められると、全対象ブロックの処理が終了したのかを検出し(S26)、NOとなると選択するブロックを更新して(S27)、ステップS23へ戻って処理を続ける。また、ステップS26において全対象ブロックの処理が終了したことが検出された場合には、対応ブロックのユークリッド距離と予め用意した閾値を比較し、閾値を超えるブロックを抽出する(S28)。
更にステップS28に続いて抽出されたブロックがあるかを検出し(S29)、抽出ブロックがある場合には既に述べた通りにエッジ検出及びラベリングを行い(S30)、トラッキングやハフ変換を行うための所定フレーム数の処理が終了しているかを検出して(S31)、所定フレーム数が処理されている場合には、既述のトラッキングを行い(S32)、予め設定された線分等を検出するためのハフ変換を行う(S33)。
ステップS33の終了後、またはステップS29、S31においてNOとなった場合には、処理結果と共に処理した画像信号による画像表示を行う(S34)。この表示に続いて次の処理フレームの有無を検出して(S35)、次の処理フレームがある場合には、iを1インクリメントして(S36)、ステップS22へ戻って処理を続ける一方、次の処理フレームがなければエンドとなる。
以上の通り、1フレームをブロックに分割して前後のフレームにおける対応ブロックのユークリッド距離を求めることにより、閾値と比較して移動物体を高精度で検出することができ、また、エッジ検出、トラッキング、ラベリング及びハフ変換などの後処理における演算量の低減とアルゴリズムの簡素化が可能である。尚、上記の実施形態では、各手段をソフトウエアによって実現したが、演算回路や論理回路のようなハードウエアの組み合わせによっても各手段を実現し、これにより画像処理装置を構成するようにしても良い。
10 CPU
11 メモリ
13 表示部
21 行列作成手段
22 生成手段
23 演算手段
24 処理手段

Claims (9)

  1. 画像における1フレーム中のm×m(m:2以上の整数)画素を1ブロックとして、時間的に前後のフレームにおいて所定の対応位置からブロックを所定数R(Rは整数)づつ取り出す処理をフレーム全体に亙って行い、前後のフレームにおける対応するRブロック毎の全てに対して画像処理を行う画像処理装置であって
    前フレームについてRブロックの1番目のブロックにおける各画素の輝度データを1列目に並べ、以降の各ブロックにおける各画素の輝度データを各ブロック毎に1列に順次並べてR列を有する第1の行列を作成し後フレームについてRブロックの1番目のブロックにおける各画素の輝度データを1列目に並べ、以降の各ブロックにおける各画素の輝度データを各ブロック毎に1列に順次並べてR列を有する第2の行列を作成し前記第1の行列の要素を前半行側に配置し前記第2の行列の要素を後半行側に配置して行列を作成する行列作成手段と、
    前記対応する行列を用いて共分散行列を生成する生成手段と、
    前記共分散行列から固有値及び固有ベクトルを求め、固有値及び固有ベクトルに基づき前後のフレームの対応する各ブロック間のユークリッド距離を求める演算手段と、
    ユークリッド距離と閾値とを用いて画像処理を行う処理手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. Rづつ取り出す処理においては、1フレームにおける全ブロックについて間引くことなくまたは所定間隔で間引くことにより、Rブロックを取り出すことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 処理手段においては、移動物体のエッジ検出、トラッキング、ラベリング及びハフ変換の少なくとも1つを行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 画像における1フレーム中のm×m(m:2以上の整数)画素を1ブロックとして、時間的に前後のフレームにおいて所定の対応位置からブロックを所定数R(Rは整数)づつ取り出す処理をフレーム全体に亙って行い、前後のフレームにおける対応するRブロック毎の全てに対して画像処理を行う画像処理方法であって、
    前フレームについてRブロックの1番目のブロックにおける各画素の輝度データを1列目に並べ、以降の各ブロックにおける各画素の輝度データを各ブロック毎に1列に順次並べてR列を有する第1の行列を作成し、後フレームについてRブロックの1番目のブロックにおける各画素の輝度データを1列目に並べ、以降の各ブロックにおける各画素の輝度データを各ブロック毎に1列に順次並べてR列を有する第2の行列を作成し、前記第1の行列の要素を前半行側に配置し前記第2の行列の要素を後半行側に配置して行列を作成する行列作成ステップと、
    前記行列を用いて共分散行列を生成する生成ステップと、
    前記共分散行列から固有値及び固有ベクトルを求め、固有値及び固有ベクトルに基づき前後のフレームの対応する各ブロック間のユークリッド距離を求める演算ステップと、
    ユークリッド距離と閾値とを用いて画像処理を行う処理ステップと
    を実行することを特徴とする画像処理方法。
  5. Rづつ取り出す処理においては、1フレームにおける全ブロックについて間引くことなくまたは所定間隔で間引くことにより、Rブロックを取り出すことを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 処理ステップにおいては、移動物体のエッジ検出、トラッキング、ラベリング及びハフ変換の少なくとも1つを行うことを特徴とする請求項4または5に記載の画像処理方法。
  7. 画像における1フレーム中のm×m(m:2以上の整数)画素を1ブロックとして、時間的に前後のフレームにおいて所定の対応位置からブロックを所定数R(Rは整数)づつ取り出す処理をフレーム全体に亙って行い、前後のフレームにおける対応するRブロック毎の全てに対して画像処理を行うように、コンピュータを機能させる画像処理用プログラムであって
    画像処理を行うコンピュータを、
    前フレームについてRブロックの1番目のブロックにおける各画素の輝度データを1列目に並べ、以降の各ブロックにおける各画素の輝度データを各ブロック毎に1列に順次並べてR列を有する第1の行列を作成し、後フレームについてRブロックの1番目のブロックにおける各画素の輝度データを1列目に並べ、以降の各ブロックにおける各画素の輝度データを各ブロック毎に1列に順次並べてR列を有する第2の行列を作成し、前記第1の行列の要素を前半行側に配置し前記第2の行列の要素を後半行側に配置して行列を作成する行列作成手段、
    前記行列を用いて共分散行列を生成する生成手段、
    前記共分散行列から固有値及び固有ベクトルを求め、固有値及び固有ベクトルに基づき前後のフレームの対応する各ブロック間のユークリッド距離を求める演算手段、
    ユークリッド距離と閾値とを用いて画像処理を行う処理手段
    として機能させることを特徴とする画像処理用プログラム。
  8. Rづつ取り出す処理においては、コンピュータを、1フレームにおける全ブロックについて間引くことなくまたは所定間隔で間引くことにより、Rブロックを取り出すように機能させることを特徴とする請求項7に記載の画像処理用プログラム。
  9. コンピュータを処理手段として、移動物体のエッジ検出、トラッキング、ラベリング及びハフ変換の少なくとも1つを行うように機能させることを特徴とする請求項7または8に記載の画像処理用プログラム。
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