JP5450285B2 - 予測発電量算出装置及び予測発電量算出方法 - Google Patents

予測発電量算出装置及び予測発電量算出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5450285B2
JP5450285B2 JP2010148056A JP2010148056A JP5450285B2 JP 5450285 B2 JP5450285 B2 JP 5450285B2 JP 2010148056 A JP2010148056 A JP 2010148056A JP 2010148056 A JP2010148056 A JP 2010148056A JP 5450285 B2 JP5450285 B2 JP 5450285B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
voltage
string
array
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010148056A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012015199A (ja
Inventor
隆文 石井
直樹 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
JXTG Nippon Oil and Energy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JXTG Nippon Oil and Energy Corp filed Critical JXTG Nippon Oil and Energy Corp
Priority to JP2010148056A priority Critical patent/JP5450285B2/ja
Publication of JP2012015199A publication Critical patent/JP2012015199A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5450285B2 publication Critical patent/JP5450285B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Description

本発明は、太陽電池の予測発電量算出装置及び予測発電量算出方法に関する。
一般的に太陽電池アレイは、複数または単数の太陽電池ストリングを並列に接続することにより構成されており、同一アレイのなかでの太陽電池ストリングは、多くの場合、逆流防止ダイオードを介して接続されている。太陽電池ストリングは、1枚または複数枚の太陽電池モジュールを直列に接続したものであり、1枚の太陽電池モジュールは、一または複数の太陽電池クラスタが直列に接続されて成り立っている。太陽電池クラスタは、互いに直列に接続された複数枚の太陽電池セルに、1本のバイパスダイオードが並列に接続されて構成されている。
従って、例えば3クラスタで構成されている太陽電池モジュールは、図13の様な構成となる。図13において黒い四角は太陽電池セルを示し、ここでは1クラスタにセル10枚が含まれる場合について示した。以後、太陽電池ストリング構成要素とは、太陽電池クラスタ(または太陽電池セル)のことを意味するものとする。一般的には、太陽電池ストリング構成要素としては太陽電池クラスタを使用するが、バイパスダイオードを持たない太陽電池モジュールを使用した太陽電池アレイの発電量を計算する場合は、太陽電池ストリング構成要素として、太陽電池セルを使用することが必要である。
従来、太陽電池アレイの発電時の状況下における太陽電池アレイ全体の最大出力値を求める方法が知られている。例えば、特許文献1では、太陽電池クラスタのストリングから構成された太陽電池アレイにおいて、各太陽電池クラスタの出力電流及び出力電圧の定格値と、各太陽電池クラスタの日射強度及び温度と、太陽電池クラスタのストリング配置パターンとを基に、太陽電池アレイ全体の最大出力値を求める方法が開示されている。
ここで、太陽電池の出力可能な電流及び電圧は、太陽電池を短絡したとき、すなわち出力電圧0Vで最大の電流(短絡電流)を示し、太陽電池を開放したとき、すなわち最大電圧(開放電圧)においては、電流0となる。太陽電池に接続する負荷抵抗を変化させると、太陽電池の出力可能な電流及び電圧は、この2点間を結び太陽電池の電流―電圧の関係を表す曲線、すなわちIVカーブの上をトレースしながら変化する。従って、太陽電池の出力可能な電流及び電圧はIVカーブによって特徴付けられ、記述されるものである。
特許文献1では太陽電池が出力可能な電流及び電圧、すなわちIVカーブを、複雑な計算を行うことなく矩形の重ねあわせで近似して表示する方法が開示されている。また、特許文献1では、太陽電池アレイ全体のIVカーブを矩形の重ねあわせで近似して表示する方法が開示されている。
特開2007−3390号公報
しかしながら、特許文献1では太陽電池アレイの発電時における各太陽電池ストリング構成要素の発電量を求める方法については開示されていない。各太陽電池ストリング構成要素の発電量が求められなければ、各太陽電池ストリング構成要素がどの程度発電に寄与しているかが不明であり、各太陽電池ストリング構成要素の最適配置等の適切な評価が困難であるという問題がある。
そこで、本発明は上記課題解決のためになされたものであり、各太陽電池ストリング構成要素の発電量を予測可能な、予測発電量算出装置および予測発電量算出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の予測発電量算出装置は、太陽光を受光して発電する太陽電池ストリング構成要素が電気的に直列に接続されて構成される太陽電池ストリングを、電気的に並列に接続して構成される太陽電池アレイについて、太陽電池ストリング構成要素の予測発電量を算出する予測発電量算出装置であって、太陽電池ストリング構成要素の日射強度を受信する日射強度受信手段と、日射強度受信手段によって受信された日射強度に基づいて、太陽電池アレイの最大発電量が得られる時の太陽電池アレイの電圧であるアレイ電圧を算出するアレイ電圧算出手段と、アレイ電圧算出手段によって算出されたアレイ電圧における太陽電池ストリングの電流であるストリング電流を算出するストリング電流算出手段と、ストリング電流における太陽電池ストリング構成要素の予測される電圧である予測電圧を算出する予測電圧算出手段と、ストリング電流算出手段によって算出されたストリング電流と、予測電圧算出手段によって算出された予測電圧とに基づいて、太陽電池ストリング構成要素の予測発電量を算出する予測発電量算出手段と、を備えている。
また、本発明の予測発電量算出方法は、太陽光を受光して発電する太陽電池ストリング構成要素が電気的に直列に接続されて構成される太陽電池ストリングを、電気的に並列に接続して構成される太陽電池アレイについて、太陽電池ストリング構成要素の予測発電量を算出する予測発電量算出装置が、太陽電池ストリング構成要素の日射強度を受信する日射強度受信ステップと、予測発電量算出装置が、日射強度受信ステップにおいて受信された日射強度に基づいて、太陽電池アレイの最大発電量が得られる時の太陽電池アレイの電圧であるアレイ電圧を算出するアレイ電圧算出ステップと、予測発電量算出装置が、アレイ電圧算出ステップにおいて算出されたアレイ電圧における太陽電池ストリングの電流であるストリング電流を算出するストリング電流算出ステップと、予測発電量算出装置が、ストリング電流における太陽電池ストリング構成要素の予測される電圧である予測電圧を算出する予測電圧算出ステップと、予測発電量算出装置が、ストリング電流算出ステップにおいて算出されたストリング電流と、予測電圧算出ステップにおいて算出された予測電圧とに基づいて、太陽電池ストリング構成要素の予測発電量を算出する予測発電量算出ステップと、を含んでいる。
このような本発明によれば、受信された日射強度に基づいてアレイ電圧を算出し、算出されたアレイ電圧におけるストリング電流を算出する。また、算出されたストリング電流における予測電圧を算出し、算出されたストリング電流と算出された予測電圧とに基づいて太陽電池ストリング構成要素の予測発電量を算出する。つまり、太陽電池ストリング構成要素にて日射強度に基づく太陽光を受光することで発電している太陽電池アレイにおいて、太陽電池ストリング構成要素毎の予測発電量を算出することができる。これにより、太陽電池アレイの発電時に、各太陽電池ストリング構成要素がどの程度発電に寄与しているかが明確になり、各太陽電池ストリング構成要素の適切な評価ができる。
また、本発明の予測発電量算出装置において、アレイ電圧算出手段は、日射強度受信手段によって受信された日射強度に基づいて、太陽電池ストリング構成要素が出力可能な電流及び電圧を算出し、算出された太陽電池ストリング構成要素が出力可能な電流及び電圧に基づいて、太陽電池ストリングが出力可能な電流及び電圧を算出し、算出された太陽電池ストリングが出力可能な電流及び電圧に基づいて、太陽電池アレイが出力可能な電流及び電圧を算出し、算出された太陽電池アレイが出力可能な電流及び電圧に基づいて、アレイ電圧を特定し、ストリング電流算出手段は、アレイ電圧算出手段によって算出された太陽電池ストリングが出力可能な電流及び電圧と、アレイ電圧算出手段によって算出されたアレイ電圧とに基づいて、ストリング電流を特定し、予測電圧算出手段は、アレイ電圧算出手段によって算出された太陽電池ストリング構成要素が出力可能な最大電圧と、アレイ電圧とに基づいて、予測電圧を算出する、ことが好適である。
このような本発明によれば、受信された日射強度に基づいて、太陽電池ストリング構成要素が出力可能な電流及び電圧を算出し、算出された太陽電池ストリング構成要素が出力可能な電流及び電圧に基づいて、太陽電池ストリングが出力可能な電流及び電圧を算出する。また、算出された太陽電池ストリングが出力可能な電流及び電圧に基づいて、太陽電池アレイが出力可能な電流及び電圧を算出し、算出された太陽電池アレイが出力可能な電流及び電圧に基づいて、アレイ電圧を特定する。さらに、算出された太陽電池ストリングが出力可能な電流及び電圧と、算出されたアレイ電圧とに基づいて、ストリング電流を特定し、特定されたストリング電流に基づいて太陽電池ストリング構成要素が出力可能な最大電圧を算出し、算出された太陽電池ストリング構成要素が出力可能な最大電圧と、アレイ電圧とに基づいて、予測電圧を算出する。さらに、算出された太陽電池ストリング構成要素の予測電圧と、ストリング電流とに基づいて、太陽電池ストリング構成要素の予測発電量を算出することができる。つまり、太陽電池ストリング構成要素にて日射強度に基づく太陽光を受光することで発電している太陽電池アレイにおいて、太陽電池ストリング構成要素の予測発電量を算出することができる。これにより、太陽電池アレイの発電時に、各太陽電池ストリング構成要素がどの程度発電に寄与しているかが明確になり、各太陽電池ストリング構成要素の適切な評価ができる。
また、本発明の予測発電量算出装置において、予測電圧算出手段は、アレイ電圧算出手段によって算出された太陽電池ストリング構成要素が出力可能な最大電圧を、太陽電池ストリング構成要素の電圧であるストリング要素最大電圧とし、ストリング要素最大電圧に基づいて、ストリング電流における太陽電池ストリングの最大電圧であるストリング最大電圧を算出し、ストリング要素最大電圧に対して、アレイ電圧算出手段によって算出されたアレイ電圧の、算出されたストリング最大電圧に対する比率である電圧維持率を乗じることで、予測電圧を算出する、ことも好適である。
このような本発明によれば、算出された太陽電池ストリング構成要素が出力可能な最大電圧を、太陽電池ストリング構成要素の電圧であるストリング要素最大電圧とし、ストリング要素最大電圧に基づいてストリング最大電圧を算出する。また、ストリング要素最大電圧に対して、算出されたアレイ電圧の、算出されたストリング最大電圧に対する比率である電圧維持率を乗じることで、予測電圧を算出する。
一般的に、太陽電池ストリングの電流から当該太陽電池ストリング内の各太陽電池ストリング構成要素の電圧を求める際に、太陽電池ストリング構成要素の電圧が、太陽電池ストリングの電流の僅かな変化で大きく変化して決定が困難となる場合がある。この現象は、太陽電池アレイの電圧が、太陽電池ストリングが発生可能な電圧を下回っている時に見られる。そこで本発明は電圧維持率を利用することで太陽電池ストリング構成要素の電圧を予測することができる。実際には、太陽電池間の僅かな日射の不均一等により、各太陽電池ストリング構成要素間で電圧の負担割合は、電圧維持率を利用して予測した電圧とは異なる可能性があるが、この近似によって太陽電池アレイの発電量を各太陽電池ストリング構成要素に割り振ることが可能となる。
また、本発明の予測発電量算出装置において、アレイ電圧算出手段は、日射強度受信手段によって受信された日射強度に基づいて、太陽電池ストリング構成要素の出力可能な電流及び電圧を算出し、算出された太陽電池ストリング構成要素の出力可能な電流及び電圧に基づいて、太陽電池ストリングの出力可能な電流及び電圧を算出し、算出された太陽電池ストリングの出力可能な電流及び電圧に基づいて、太陽電池アレイの出力可能な電流及び電圧を算出し、算出された太陽電池アレイの出力可能な電流及び電圧に基づいて、アレイ電圧を算出し、ストリング電流算出手段は、アレイ電圧算出手段によって算出された太陽電池ストリングの出力可能な電流及び電圧と、アレイ電圧算出手段によって算出されたアレイ電圧とに基づいて、ストリング電流を算出し、予測電圧算出手段は、アレイ電圧算出手段によって算出された太陽電池ストリング構成要素の出力可能な電流及び電圧と、ストリング電流算出手段によって算出されたストリング電流とに基づいて、予測電圧を算出する、ことも好適である。
このような本発明によれば、受信された日射強度に基づいて、太陽電池ストリング構成要素の出力可能な電流及び電圧を算出し、算出された太陽電池ストリング構成要素の出力可能な電流及び電圧に基づいて、太陽電池ストリングの出力可能な電流及び電圧を算出する。また、算出された太陽電池ストリングの出力可能な電流及び電圧に基づいて、太陽電池アレイの出力可能な電流及び電圧を算出し、算出された太陽電池アレイの出力可能な電流及び電圧に基づいて、アレイ電圧を算出する。さらに、算出された太陽電池ストリングの出力可能な電流及び電圧と算出されたアレイ電圧とに基づいて、ストリング電流を算出し、算出された太陽電池ストリング構成要素の出力可能な電流及び電圧と算出されたストリング電流とに基づいて、太陽電池ストリング構成要素の予測電圧を算出する。つまり、太陽電池ストリング構成要素にて日射強度に基づく太陽光を受光することで発電している太陽電池アレイにおいて、太陽電池ストリング構成要素の予測発電量を算出することができる。これにより、太陽電池アレイの発電時に、各太陽電池ストリング構成要素がどの程度発電に寄与しているかが明確になり、各太陽電池ストリング構成要素の適切な評価ができる。
また、本発明の予測発電量算出装置において、太陽電池アレイを構成する太陽電池ストリング構成要素の状態を、実際の太陽電池アレイ内における太陽電池ストリング構成要素の物理的な位置に対応するように表示する表示手段をさらに備え、表示手段は、予測発電量算出手段によって算出された太陽電池ストリング構成要素の予測発電量に基づく数値または図形を当該太陽電池ストリング構成要素の状態として表示する、ことも好適である。
このような本発明によれば、太陽電池アレイを構成する太陽電池ストリング構成要素の状態を、実際の太陽電池アレイ内における太陽電池ストリング構成要素の物理的な位置に対応するように表示すると共に、算出された太陽電池ストリング構成要素の予測発電量に基づく数値または図形を当該太陽電池ストリング構成要素の状態として表示することができる。これにより、設置されたまたは設置予定の太陽電池アレイについて、どの太陽電池ストリング構成要素がどの程度発電に寄与しているかを表示させることができ、その太陽電池ストリング構成要素の配置の妥当性を判断することができる。例えば、電柱等の障害物の影によって発電量が低下している可能性がある場合は、影が存在しない場合の各太陽電池ストリング構成要素の発電量を算出して比較することが有効である。この比較により、影による発電量低下を評価することができる。
また、本発明の予測発電量算出装置において、表示手段は、日射強度受信手段によって受信された日射強度に基づく数値または図形を当該太陽電池ストリング構成要素の状態として太陽電池ストリング構成要素の予測発電量に基づく数値または図形とあわせて表示する、ことも好適である。
このような本発明によれば、受信された日射強度に基づく数値または図形を当該太陽電池ストリング構成要素の状態として表示する。これにより、設置されたまたは設置予定の太陽電池アレイについて、太陽電池ストリング構成要素の予測発電量に基づく状態と共に、日射強度に基づく状態も表示させることができる。この両者を比較することによって、例えば、影の直接の影響によって発電量が低下している太陽電池ストリング構成要素と、自身は影になっていないが、他の太陽電池ストリング構成要素の影に影響されて発電量が低下している太陽電池ストリング構成要素とを分別することができる。影の直接の影響によって発電量が低下している太陽電池ストリング構成要素が多い場合は、そもそも影となる部分に太陽電池を設置していることが発電量低下の原因であるため、太陽電池の設置場所を見直す必要がある。一方、自身は影になっていないが、他の太陽電池ストリング構成要素の影に影響されて発電量が低下している太陽電池ストリング構成要素が多い場合は、太陽電池の結線を最適化したり、小さな太陽電池に対応する小型コンバータや小型インバータを用いたりすることで、発電量を回復できる可能性がある。さらに、結線最適化や小型コンバータ、小型インバータの利用は、すでに設置されている太陽光発電システムにおいても、簡単な設備改造で発電量を回復できる利点がある。すなわち、本発明は、システム設置の準備としての設計だけでなく、設置済みのシステムの診断、改良にも利用可能である。
本発明によれば、各太陽電池ストリング構成要素の発電量を予測可能な、予測発電量算出装置および予測発電量算出方法を提供することができる。
本実施形態の予測発電量算出装置の機能を示す機能ブロック図である。 本実施形態の予測発電量算出装置のハードウェア構成図である。 本実施形態の太陽電池アレイの構成図である。 本実施形態の太陽電池クラスタの矩形IVカーブをモデル化した図である(その1)。 本実施形態の太陽電池クラスタの矩形IVカーブをモデル化した図である(その2)。 本実施形態の太陽電池クラスタの矩形IVカーブをモデル化した図である(その3)。 本実施形態の太陽電池クラスタの連続IVカーブを示した図である(その1)。 本実施形態の太陽電池クラスタの連続IVカーブを示した図である(その2)。 本実施形態の太陽電池アレイの連続IVカーブおよび連続PVカーブを示した図である。 本実施形態の予測発電量算出装置によって表示される太陽電池クラスタの日射状況および発電状況を示す図である(その1)。 本実施形態の予測発電量算出装置によって表示される太陽電池クラスタの日射状況および発電状況を示す図である(その2)。 本実施形態の予測発電量算出装置の処理を示すフローチャート図である。 太陽電池モジュールの構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係わる予測発電量算出装置及び予測発電量算出方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態の予測発電量算出装置1の構成を示す機能ブロック図である。図1に示される通り、この予測発電量算出装置1は、機能構成として、日射強度受信部2(日射強度受信手段)、アレイ電圧算出部3(アレイ電圧算出手段)、ストリング電流算出部4(ストリング電流算出手段)、予測電圧算出部5(予測電圧算出手段)、予測発電量算出部6(予測発電量算出手段)、及び表示部7(表示手段)を含んで構成されている。
また、図1に示される通り、アレイ電圧算出部3は、太陽電池アレイ電圧計算機能3a、太陽電池アレイIVカーブ計算機能3b、太陽電池ストリングIVカーブ計算機能3c、及び太陽電池ストリング構成要素連続IVカーブ計算機能3d(もしくは太陽電池ストリング構成要素矩形IVカーブ計算機能3e)を含んで構成されている。
予測発電量算出装置1は、CPU等のハードウェアから構成されているものである。図2は、予測発電量算出装置1のハードウェア構成図である。図1に示される予測発電量算出装置1は、物理的には、図2に示すように、CPU51、主記憶装置であるRAM52及びROM53、入力デバイスであるテンキー等の入力装置54、ディスプレイ等の出力装置55、データ送受信デバイスである通信モジュール56、及びハードディスク等の補助記憶装置57等を含むコンピュータシステムとして構成されている。図1に示す各機能ブロックの機能は、図2に示すCPU51、RAM52等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU51の制御のもとで入力装置54、出力装置55、通信モジュール56を動作させるとともに、RAM52や補助記憶装置57におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
以下、図1に示す機能ブロックに基づいて、予測発電量算出装置1の各機能ブロックを説明する。予測発電量算出装置1は、太陽光を受光して発電する太陽電池ストリング構成要素が電気的に直列に接続されて構成される太陽電池ストリングを、電気的に並列に接続して構成される太陽電池アレイについて、太陽電池ストリング構成要素の予測発電量を算出する。
図3は、太陽電池アレイの構成の一例を示した図である。図3において、太陽電池アレイAR1は、太陽電池ストリングST1と太陽電池ストリングST2とが電気的に並列に接続して構成される。太陽電池ストリングST1は、太陽電池モジュールMD11と太陽電池モジュールMD12とが電気的に直列に接続されて構成される。同様に、太陽電池ストリングST2は、太陽電池モジュールMD21と太陽電池モジュールMD22とが電気的に直列に接続されて構成される。
太陽電池モジュールMD11は、太陽電池クラスタCL11と太陽電池クラスタCL12とが電気的に直列に接続されて構成される。同様に、太陽電池モジュールMD12は、太陽電池クラスタCL13と太陽電池クラスタCL14とが電気的に直列に接続されて構成される。同様に、太陽電池モジュールMD21は、太陽電池クラスタCL21と太陽電池クラスタCL22とが電気的に直列に接続されて構成される。同様に、太陽電池モジュールMD22は、太陽電池クラスタCL23と太陽電池クラスタCL24とが電気的に直列に接続されて構成される。
なお、太陽電池ストリングST1は、太陽電池クラスタCL11と太陽電池クラスタCL12と太陽電池クラスタCL13と太陽電池クラスタCL14とが電気的に直列に接続されて構成されているととらえることもできる。同様に、太陽電池ストリングST2は、太陽電池クラスタCL21と太陽電池クラスタCL22と太陽電池クラスタCL23と太陽電池クラスタCL24とが電気的に直列に接続されて構成されているととらえることもできる。
日射強度受信部2は、太陽電池ストリング構成要素である太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24のそれぞれの日射強度を外部の端末から受信する。なお、本実施の形態では、以下、日射強度を外部端末から受信する形態を説明するが、日射強度を、入力手段により入力する構成としても良いし、記憶手段に予め記憶させる構成としても良い。
アレイ電圧算出部3は、日射強度受信部2によって受信された日射強度に基づいて、太陽電池アレイAR1の最大発電量が得られる時の太陽電池アレイAR1の電圧であるアレイ電圧を算出する。また、アレイ電圧算出部3は、日射強度受信部2によって受信された日射強度に基づいて、太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24が出力可能な電流及び電圧(太陽電池ストリング構成要素のIVカーブ)を算出し、算出された太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24のIVカーブに基づいて、太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2が出力可能な電流及び電圧(太陽電池ストリングのIVカーブ)を算出し、算出された太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2のIVカーブに基づいて、太陽電池アレイAR1が出力可能な電流及び電圧(太陽電池アレイのIVカーブ)を算出し、算出された太陽電池アレイAR1のIVカーブに基づいて、アレイ電圧を特定してもよい。
ストリング電流算出部4は、アレイ電圧算出部3によって算出されたアレイ電圧における太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2の電流であるストリング電流を算出する。また、ストリング電流算出部4は、アレイ電圧算出部3によって算出された太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2のIVカーブと、アレイ電圧算出部3によって算出されたアレイ電圧とに基づいて、ストリング電流を特定してもよい。
予測電圧算出部5は、ストリング電流における太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の予測される電圧である予測電圧を算出する。また、予測電圧算出部5は、アレイ電圧算出部3によって算出された太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24が出力可能な最大電圧と、アレイ電圧とに基づいて、予測電圧を算出してもよい。また、予測電圧算出部5は、アレイ電圧算出部3によって算出された太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24が出力可能な最大電圧を、太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の電圧であるストリング要素最大電圧とし、ストリング要素最大電圧に基づいて、ストリング電流における太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2の最大電圧であるストリング最大電圧を算出し、ストリング要素最大電圧に対して、アレイ電圧算出部3によって算出されたアレイ電圧の、算出されたストリング最大電圧に対する比率である電圧維持率を乗じることで、予測電圧を算出してもよい。
また、予測電圧算出手段は、アレイ電圧算出手段によって算出された太陽電池ストリング構成要素が出力可能な電流及び電圧と、ストリング電流算出手段によって算出されたストリング電流と、アレイ電圧算出手段によって算出されたアレイ電圧とに基づいて、太陽電池ストリング構成要素の予測電圧を算出してもよい。また、予測電圧算出部5は、アレイ電圧算出部3によって算出された太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24が出力可能な電流及び電圧と、ストリング電流から算出される太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の出力可能な最大電圧をストリング要素最大電圧とし、ストリング要素最大電圧に基づいて、ストリング電流における太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2の出力可能な最大電圧であるストリング最大電圧を算出し、ストリング要素最大電圧に対して、アレイ電圧算出部3によって算出されたアレイ電圧の、算出されたストリング最大電圧に対する比率である電圧維持率を乗じることで、予測電圧を算出してもよい。
また、予測電圧算出部5は、ストリング電流算出部4によって算出されたストリング電流と、後述の太陽電池ストリング構成要素連続IVカーブ計算機能3dによって算出された、太陽電池ストリング構成要素連続IVカーブより、太陽電池ストリング構成要素の予測電圧を算出してもよい。また、予測電圧算出部5は、ストリング電流算出部4によって算出されたストリング電流と、後述の太陽電池ストリング構成要素矩形IVカーブ計算機能3eによって算出された、太陽電池ストリング構成要素矩形IVカーブと、アレイ電圧算出部3によって算出されたアレイ電圧より、太陽電池ストリング構成要素の予測電圧を算出してもよい。
予測発電量算出部6は、ストリング電流算出部4によって算出されたストリング電流と、予測電圧算出部5によって算出された予測電圧とに基づいて、太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の予測発電量を算出する。
続いて、アレイ電圧算出部3に含まれる各機能について説明する。太陽電池アレイ電圧計算機能3aは、太陽電池アレイの発電電力が最大となる時の電圧を計算する機能である。太陽電池アレイ電圧計算機能3aは、太陽電池アレイによって出力される電流と電圧の関係(すなわち太陽電池アレイのIVカーブ)より、太陽電池アレイの発電電力が最大となる時の電圧を計算する。
太陽電池アレイIVカーブ計算機能3bは、太陽電池アレイによって出力される電流と電圧の関係(すなわち太陽電池アレイのIVカーブ)を計算する機能である。太陽電池アレイIVカーブ計算機能3bは、太陽電池ストリングIVカーブ計算機能3cによって計算された太陽電池ストリングによって出力される電流と電圧の関係(すなわち太陽電池ストリングのIVカーブ)を、電流方向に加算することで太陽電池アレイのIVカーブを算出する。ただしこの際、太陽電池ストリングに逆流防止ダイオードを備えたシステムの場合には、逆流防止ダイオードの効果を考慮して、太陽電池ストリングの電流が負となる電圧においては、太陽電池アレイIVカーブ計算機能3bは当該太陽電池ストリングの電流を0として加算することが必要である。
太陽電池ストリングIVカーブ計算機能3cは、太陽電池ストリングによって出力される電流と電圧の関係(すなわち太陽電池ストリングのIVカーブ)を計算する機能である。太陽電池ストリングIVカーブ計算機能3cは、太陽電池ストリング構成要素連続IVカーブ計算機能3d(もしくは太陽電池ストリング構成要素矩形IVカーブ計算機能3e)によって計算される太陽電池ストリング構成要素によって出力される電流と電圧の関係(すなわち太陽電池ストリング構成要素のIVカーブ)を、電圧方向に加算することで太陽電池ストリングのIVカーブを算出する。ただしこの際、太陽電池ストリング構成要素がバイパスダイオードを備えているため、太陽電池ストリング構成要素の電圧が負となる電流においては、当該太陽電池ストリング構成要素の電圧を0またはバイパスダイオードによる微小な電圧降下に従い、−2Vないし−0.5V程度の負値として加算することが必要である。実際には、この様な電流においては、太陽電池ストリングIVカーブ計算機能3cは電圧を0として加算することが好適に行われる。
太陽電池ストリング構成要素によって出力される電流と電圧の関係(IVカーブ)は、以下のパラメータから求めることができる。
太陽電池の定格1(必須)
標準状態における(日射強度1kW/m、太陽電池温度25℃)最大出力動作点電流(Ipm0)
標準状態における最大出力動作点電圧(Vpm0)
太陽電池の定格2(任意)
標準状態における短絡電流(Isc0)
標準状態における開放電圧(Voc0)
この2者は、連続IVカーブを計算するときには必要。
太陽電池電圧の温度依存性(β(%/℃))
これは、太陽電池の温度変化による電圧変化を考慮する場合に必要。
太陽電池電流の温度依存性(α(%/℃))
これは、太陽電池の温度変化による電流変化を考慮する場合に必要。
太陽電池の置かれた状況1(必須)
日射強度
太陽電池の置かれた状況2(任意)
太陽電池の温度
これは、太陽電池の温度変化による電圧変化または電流変化を考慮する場合に必要。
上記パラメータの多くは太陽電池モジュールの対応するパラメータで代用することが可能であるが、Vpm0,Voc0の2者については、太陽電池モジュールの対応するパラメータを、太陽電池モジュールに含まれる太陽電池クラスタ構成要素の数で除すことによって求めることが必要である。なおここで標準状態とは、日射強度1kW/m、太陽電池温度25℃の状態のことをいう。
上記パラメータのうち、Ipm0,Vpm0,Isc0,Voc0,α,βは使用している太陽電池に固有の所与のデータとして通信モジュール56を介して外部端末から取得する構成としても良いし、入力装置54により入力する構成としても良いし、或いは、ROM53に格納しておく構成としても良い。一方、上記パラメータのうち、「日射強度」とは個々の太陽電池クラスタに照射される太陽の放射エネルギー強度を意味する。本実施の形態では、日射強度受信部2が、個々の太陽電池クラスタに照射される太陽の放射エネルギー強度を受信することとして説明するが、各地域単位の日射データを受信することとし、個々の太陽電池クラスタの位置、法線方向、影を作る物体の空間配置等から個々の太陽電池クラスタの日射強度を計算する構成としてもよい。また太陽電池の温度は、実測することも可能であるが、気温、日射強度等から経験則に従って計算し、本発明の計算手段に入力することが好適である。
太陽電池ストリング構成要素のIVカーブは、太陽電池の等価回路から導出される特性方程式を解いて求めることが可能である。この方法によって得られるIVカーブを本発明において「連続IVカーブ」と称する。
太陽電池ストリング構成要素連続IVカーブ計算機能3dは、実際の日射強度、太陽電池温度における太陽電池ストリング構成要素のIVカーブを、連続IVカーブとして計算する機能である。太陽電池ストリング構成要素連続IVカーブ計算機能3dによる太陽電池構成要素の連続IVカーブを求める方法を以下に例示する。
まず、太陽電池ストリング構成要素連続IVカーブ計算機能3dは、太陽電池構成要素の標準状態における短絡電流であるIsc0、太陽電池構成要素の標準状態における開放電圧であるVoc0、太陽電池構成要素の標準状態における最大出力動作点電流(Ipm0)、太陽電池構成要素の標準状態における最大出力動作点電圧(Vpm0)の4者より、太陽電池構成要素の標準状態における連続IVカーブを決定する。次に、太陽電池ストリング構成要素連続IVカーブ計算機能3dは、太陽電池温度の25℃からの上昇をΔ(℃)として、標準状態における連続IVカーブの電圧に(1+β×Δ)を乗じて、温度−電圧補正後の連続IVカーブを得る(ただし、βは通常負値であるため、通常(1−|β|×Δ)を乗じることになる)。続いて、太陽電池ストリング構成要素連続IVカーブ計算機能3dは、温度−電圧補正後の連続IVカーブの電流に、(1+α×Δ)を乗じて、温度補正後の連続IVカーブを得る。ただし、αによる補正は、通常あまり大きくないので省略しても差し支えない。
最後に、太陽電池ストリング構成要素連続IVカーブ計算機能3dは、日射強度による補正を以下の通り行う。すなわち、太陽電池ストリング構成要素連続IVカーブ計算機能3dは、後述のパラメータiphにはxを乗じ、その他の3個のパラメータは変更しないことで、日射強度を補正した後の連続IVカーブを求めることができる。あるいは、太陽電池ストリング構成要素連続IVカーブ計算機能3dは、日射強度をx(kW/m)として、温度補正後の連続IVカーブの電流から、Isc0×(1−x)×(1+α×Δ)を減じることによって、太陽電池ストリング構成要素のIVカーブを、連続IVカーブとして求めることもできる。
太陽電池構成要素のIVカーブを連続IVカーブとして求めた場合は、これを基に太陽電池ストリングIVカーブ計算機能3cによって、太陽電池ストリングの連続IVカーブを求め、さらにこれを基に、太陽電池アレイIVカーブ計算機能3bによって太陽電池アレイの連続IVカーブを求めることが可能となる。
一方、太陽電池ストリング構成要素のIVカーブを、矩形で近似して求めることも好適に行われる。この方法によって得られるIVカーブを本発明において、「矩形IVカーブ」と称する。
太陽電池ストリング構成要素矩形IVカーブ計算機能3eは、太陽電池ストリング構成要素のIVカーブを、矩形IVカーブとして計算する機能である。太陽電池ストリング構成要素矩形IVカーブ計算機能3eによる太陽電池ストリング構成要素の矩形IVカーブを求める方法を以下に示す。この方法は特許文献(特開2007−3390号公報)に示された方法に基づくものである。
矩形IVカーブは、電圧を有限個の電圧範囲に分割し、各々の電圧範囲に対して、一つの電流を対応させることで、IVカーブを近似する方法である。具体的には以下の様にIVカーブを表現する。
0<電圧≦V1 の範囲においては 電流=I1
V1<電圧≦V2 の範囲においては 電流=I2
V2<電圧≦V3 の範囲においては 電流=I3
V3<電圧≦V4 の範囲においては 電流=I4
・・・・・
ただし、0<V1<V2<V3<V4 ・・・・
また I1>I2>I3>I4・・・・である。
この方法において、太陽電池ストリング構成要素の矩形IVカーブは、以下の様に決定される。すなわち、太陽電池ストリング構成要素の標準状態における最大出力動作点電圧(Vpm0)、太陽電池ストリング構成要素の標準状態における最大出力動作点電流(Ipm0)、太陽電池の25℃からの温度上昇Δ、日射強度x、太陽電池電圧の温度依存性β、太陽電池電流の温度依存性αをもとに、太陽電池ストリング構成要素矩形IVカーブ計算機能3eは、太陽電池ストリング構成要素の使用状態における最大出力動作点電圧Vpm、太陽電池ストリング構成要素の使用状態における最大出力動作点電流Ipmを以下の様に近似する。
Vpm=Vpm0×(1+Δ×β)
Ipm=Ipm0×x×(1+Δ×α)
この結果を使用して、太陽電池ストリング構成要素矩形IVカーブ計算機能3eは、太陽電池ストリング構成要素の矩形IVカーブを以下の様に決定する。
電流≦Ipm の範囲においては電圧=Vpm
Ipm<電流 の範囲においては電圧=0(またはバイパスダイオードによる電圧降下)
太陽電池ストリング構成要素矩形IVカーブ計算機能3eによって計算された太陽電池ストリング構成要素矩形IVカーブに基づき、太陽電池ストリングIVカーブ計算機能3cは、太陽電池ストリングの矩形IVカーブを計算する。さらに、太陽電池ストリングIVカーブ計算機能3cによって計算された太陽電池ストリング矩形IVカーブに基づき、太陽電池アレイIVカーブ計算機能3bは、太陽電池アレイの矩形IVカーブを計算する。
(予測発電量の計算方法)
以降、図3の太陽電池アレイAR1において、太陽電池ストリング構成要素である太陽電池スクラスタ太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の予測発電量を予測発電量算出装置1が算出する具体的な手順を、図4〜図6を用いて説明する。
まず、予測発電量算出装置1は、太陽電池モジュールMD11、太陽電池モジュールMD12、太陽電池モジュールMD21、及び太陽電池モジュールMD22の最大出力動作点電流Ipmと最大出力動作点電圧Vpmとを外部の端末から受信する。ここでは、太陽電池モジュールMD11、太陽電池モジュールMD12、太陽電池モジュールMD21、及び太陽電池モジュールMD22の全てについて、Ipm0が“5.0A”、Vpm0が“42V”として受信したとする。なお、これらIpm0及びVpm0の値は標準状態である日射強度が1kW/m及び太陽電池温度が25℃の時のものである。また、予測発電量算出装置1は、太陽電池電圧の温度依存性βを受信する。ここでは、βを“−0.3%/℃”として受信したとする。これは、太陽電池の温度が1℃上がると太陽電池電圧が0.3%下がることを意味している。また、予測発電量算出装置1は、太陽電池温度関数Tを受信する。ここでは、Tを“(気温+40×日射強度(kW/m))℃”として受信したとする。一般的に、太陽電池温度は日射強度以外に、設置状態、風速、気温等に依存するが、ここでは日射強度および気温の関数として表す。
次に、日射強度受信部2は、太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の日射強度を受信する。ここでは、太陽電池クラスタCL11及び太陽電池クラスタCL12は影となっていて、太陽電池クラスタCL11及び太陽電池クラスタCL12が“0.1kW/m”、太陽電池クラスタCL13、太陽電池クラスタCL14、及び太陽電池クラスタCL21〜太陽電池クラスタCL24が“0.8kW/m”を日射強度として受信したとする。これらの日射強度は、例えば、日射計による実測値である。日射強度受信部2が受信する日射強度として、影が無い場合の日射強度を計算し、障害物を考慮して影の影響の有無を判断し、影の場合は日射強度を定めた割合(例えば70%)で減じることで算出されたものを利用してもよい。
次に、アレイ電圧算出部3は、日射強度受信部2によって受信された日射強度に基づいて、太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の矩形IVカーブを算出する。まず、アレイ電圧算出部3が太陽電池クラスタCL11の出力可能な電流を算出する手順を説明する。アレイ電圧算出部3は、太陽電池クラスタCL11のIpmと太陽電池クラスタCL11の日射強度とを乗じて太陽電池クラスタCL11の出力可能な電流を算出する。ここで太陽電池クラスタCL11のIpmは太陽電池モジュールMD11のIpmと等しい5.0Aであり、太陽電池クラスタCL11の日射強度は0.1kW/mであることから、アレイ電圧算出部3は、太陽電池クラスタCL11の出力可能な電流を0.1×5.0A=0.5Aとして算出する。同様の計算方法にて、アレイ電圧算出部3は、太陽電池クラスタCL12の電流を0.5A、太陽電池クラスタCL13、太陽電池クラスタCL14、及び太陽電池クラスタCL21〜太陽電池クラスタCL24の出力可能な電流を4Aとして算出する。
次に、アレイ電圧算出部3が太陽電池クラスタCL11の出力可能な電圧を算出する手順を説明する。まず、アレイ電圧算出部3は、各太陽電池クラスタの温度を算出する。ここでは、太陽電池クラスタの温度が、日射強度をxkW/mとしたときに、外気温度+40×x℃ として与えられるものとし、外気温度が25℃、太陽電池クラスタCL11の日射強度が0.1kW/mの場合について説明する。この場合、アレイ電圧算出部3は、太陽電池クラスタCL11の温度を、25℃+40×0.1℃=29℃と算出する。次に、アレイ電圧算出部3は、太陽電池クラスタCL11の温度が、標準状態である25℃の時から1℃上昇した時の電圧増加率であるβ(ここでは−0.3%/℃)を用いて電圧比を1−(29−25)×0.3÷100=0.988と算出する。次に、アレイ電圧算出部3は、太陽電池クラスタCL11のVpm0と電圧比を乗じて太陽電池クラスタCL11の出力可能な電圧を算出する。ここで太陽電池モジュールMD11は太陽電池クラスタCL11と太陽電池クラスタCL12との直列接続により構成されていることから、太陽電池クラスタCL11のVpm0は太陽電池モジュールMD11のVpm0である42Vの半分である21Vである。よって、アレイ電圧算出部3は、太陽電池クラスタCL11の出力可能な電圧を、21×0.988=20.748Vとして算出する。同様の計算方法にて、アレイ電圧算出部3は、太陽電池クラスタCL12の電圧を20.748V、太陽電池クラスタCL13、太陽電池クラスタCL14、及び太陽電池クラスタCL21〜太陽電池クラスタCL24の出力可能な電圧を18.984Vとして算出する。
以降、特許文献(特開2007−3390号公報)に記載の方法に準じて、アレイ電圧算出部3が太陽電池アレイAR1の最大発電量が得られる時の太陽電池アレイAR1の電圧であるアレイ電圧を算出する手順を説明する。アレイ電圧算出部3は、算出した太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の矩形IVカーブに基づき、高さが電流を表し、幅が電圧を表す四角形で各太陽電池クラスタを表現する。その際、電流がIpm0、電圧がVpm0の時の太陽電池クラスタを標準長方形で表現し、出力可能な電流とIpm0との比率に応じて四角形の高さを伸縮し、出力可能な電圧とVpm0との比率に応じて四角形の幅を伸縮する。
図4は、太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の矩形IVカーブに基づく四角形を示す。例えば、太陽電池クラスタCL11について、出力可能な電流は0.5Aであり、Ipmは5.0Aであるため、高さが標準長方形時に比べて10%になっている。また、太陽電池クラスタCL11について、出力可能な電圧は20.748Vであり、Vpmは25Vであるため、幅が標準長方形時に比べて約83%になっている。また、アレイ電圧算出部3は、図4のように、太陽電池ストリングごとに太陽電池クラスタを表現する四角形を横一列に重ねて並べる。
次に、アレイ電圧算出部3は、図4の状態から、各太陽電池ストリング内で太陽電池ストリングの出力可能な電流、すなわち太陽電池ストリングを表現する四角形の高さの、大きい順に左から並び替える。また、アレイ電圧算出部3は、各太陽電池ストリングの四角形を重ねて並べる。この段階で、図5に示す状態となる。図5において、太陽電池ストリングST1内では太陽電池クラスタCL11及び太陽電池クラスタCL12よりも出力可能な電圧が大きい太陽電池クラスタCL13及び太陽電池クラスタCL14が、太陽電池クラスタCL11及び太陽電池クラスタCL12よりも左側に並び替えられている。また、図5において、太陽電池ストリングST1に含まれる太陽電池クラスタを表現する四角形と、太陽電池ストリングST2に含まれる太陽電池クラスタを表現する四角形とが、上下に重ねて並べられている。
次に、アレイ電圧算出部3は、複数の四角形が形成する境界線上の位置において、その位置から当該境界線の左端までの水平距離である電圧と、当該境界線の下端までの垂直距離である電流との積が最大となる位置を算出し、その位置に基づく電圧をアレイ電圧として算出する。図6では、(1)〜(7)のそれぞれの境界線の位置における最大電流、電圧、及び電力を示している。図6では、(6)において最大電力が得られるため、アレイ電圧算出部3は、アレイ電圧として(6)の電圧である75.936Vを特定する。
次に、ストリング電流算出部4は、図6において最大電力が得られた(6)の電圧位置に基づいて、太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2のストリング電流を特定する。(6)の電圧位置において、太陽電池ストリングST1の高さは太陽電池クラスタCL12の高さ(0.5A)、太陽電池ストリングST2の高さは太陽電池クラスタCL24の高さ(4A)である。よって、ストリング電流算出部4は、太陽電池ストリングST1のストリング電流を0.5A、太陽電池ストリングST2のストリング電流を4Aとして特定する。
次に、予測電圧算出部5は、太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の予測最大電圧を算出する。まず、予測電圧算出部5は、太陽電池クラスタCL11〜14について太陽電池ストリングST1のストリング電流である0.5Aにて発生可能な最大電圧を求める。図6より、予測電圧算出部5は、太陽電池クラスタCL11及び太陽電池クラスタCL12の発生可能な最大電圧として20.748V、太陽電池クラスタCL13及び太陽電池クラスタCL14の発生可能な最大電圧として18.984Vを算出する。同様に、予測電圧算出部5は、太陽電池クラスタCL21〜24について太陽電池ストリングST2のストリング電流である4Aにて発生可能な最大電圧を求める。具体的には、図6より、予測電圧算出部5は、太陽電池クラスタCL21〜24の発生可能な最大電圧として18.984Vを算出する。
次に、予測電圧算出部5は、算出した太陽電池クラスタCL11〜太陽電池クラスタCL14の発生可能な最大電圧を合計した79.464Vを太陽電池ストリングST1のストリング最大電圧として算出する。同様に、予測電圧算出部5は、算出した太陽電池クラスタCL21〜太陽電池クラスタCL24の発生可能な最大電圧を合計した75.936Vを太陽電池ストリングST2のストリングの最大電圧として算出する。次に、予測電圧算出部5は、算出された各太陽電池クラスタCL11〜14の最大電圧に対して、アレイ電圧75.936Vの太陽電池ストリングST1のストリング最大電圧79.464Vに対する比率である電圧維持率を乗じることで、各太陽電池クラスタCL11〜14の予測電圧を算出する。同様に、予測電圧算出部5は、算出された各太陽電池クラスタCL21〜24の最大電圧に対して、アレイ電圧75.936Vの太陽電池ストリングST2のストリング最大電圧75.936Vに対する比率である電圧維持率を乗じることで、各太陽電池クラスタCL21〜24の予測電圧を算出する。例えば、予測電圧算出部5は、太陽電池クラスタCL11の発生可能な電圧である20.748に対して、電圧維持率である75.936/79.464を乗じて、太陽電池クラスタCL11の予測電圧である約19.827Vを算出する。
予測電圧算出部5の動作について、以下一般的に説明する。アレイ電圧算出部3が、太陽電池アレイ電圧計算機能3aによって計算した太陽電池アレイの電圧をVarryとする。ストリング電流算出部4は、太陽電池ストリングIVカーブ計算機能3cが計算した太陽電池ストリングのIVカーブと、Varryより、太陽電池ストリングの電流を計算する。これをIstringとする。予測電圧算出部5は、まず太陽電池ストリング構成要素矩形IVカーブ計算機能3eが計算した各太陽電池ストリング構成要素の矩形IVカーブと、上記Istringより、各太陽電池ストリング構成要素が出力可能な最大電圧をVmax(i)として求める。ただし、ここで添え字iは、当該太陽電池ストリングに含まれている太陽電池ストリング構成要素の数をnとすると、1≦i≦nである。
次に、当該ストリング内で、各太陽電池ストリング構成要素が出力可能な最大電圧Vmax(i)を合計し、当該太陽電池ストリングが出力可能な電圧を、Vmaxを算出する。
Vmax=Vmax(1)+Vmax(2)+Vmax(3)+・・・Vmax(n)
次に、当該ストリングの電圧維持率を、Varry/Vmaxとして計算する。最後に、各太陽電池ストリング構成要素の出力電圧V(i)を以下のとおり予測する。
V(i)=Vmax(i)×電圧維持率
次に、予測発電量算出部6は、ストリング電流算出部4によって算出された太陽電池ストリングST1のストリング電流0.5Aと、予測電圧算出部5によって算出された太陽電池クラスタCL11〜14の予測電圧を乗じることで、太陽電池クラスタCL11〜14の予測発電量を算出する。同様に、予測発電量算出部6は、ストリング電流算出部4によって算出された太陽電池ストリングST2のストリング電流4Aと、予測電圧算出部5によって算出された太陽電池クラスタCL21〜24の予測電圧を乗じることで、太陽電池クラスタCL21〜24の予測発電量を算出する。例えば、予測発電量算出部6は、太陽電池クラスタCL11の予測発電量として0.5×19.827=約9.913Wを算出する。同様に、予測発電量算出部6は、太陽電池クラスタCL12の発電量として約9.913W、太陽電池クラスタCL13及び太陽電池クラスタCL14の発電量として約9.070W、太陽電池クラスタCL21〜太陽電池クラスタCL24の発電量として約75.936Wを算出する。
(予測発電量の計算方法の別の形態)
アレイ電圧算出部3は、日射強度受信部2によって受信された日射強度に基づいて、太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の出力可能な電流及び電圧(太陽電池ストリング構成要素のIVカーブ)を算出してもよい。また、アレイ電圧算出部3は、算出された太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24のIVカーブに基づいて、太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2の出力可能な電流及び電圧(太陽電池ストリングのIVカーブ)を算出してもよい。また、アレイ電圧算出部3は、算出された太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2のIVカーブに基づいて、太陽電池アレイAR1の出力可能な電流及び電圧(太陽電池アレイのIVカーブ)を算出してもよい。さらに、アレイ電圧算出部3は、算出された太陽電池アレイAR1のIVカーブに基づいて、アレイ電圧を算出してもよい。
ストリング電流算出部4は、アレイ電圧算出部3によって算出された太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2のIVカーブと、アレイ電圧算出部3によって算出されたアレイ電圧とに基づいて、ストリング電流を算出してもよい。予測電圧算出部5は、アレイ電圧算出部3によって算出された太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24のIVカーブと、ストリング電流算出部4によって算出されたストリング電流とに基づいて、予測電圧を算出してもよい。
以降、図3の太陽電池アレイAR1において、太陽電池ストリング構成要素である太陽電池スクラスタ太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の予測発電量を予測発電量算出装置1が算出する別の具体的な手順を、図7〜図9を用いて説明する。
まず、アレイ電圧算出部3は、日射強度1kW/mにおける太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24のIVカーブを算出する。一般的に、太陽電池におけるIVカーブは、太陽電池の等価回路に基づく特性方程式を解くことで得られる(例えば、以下のURLを参照。http://www.eko.co.jp/eko/a/sys040101.html)。
太陽電池の電流をi、電圧をvとすると、特性方程式は、iph、i0、a、Rs、Rshを定数として、以下の様に表される。
i=iph―i0{Exp(a×(v+i×Rs))−1}−(v+i×Rs)/Rsh
太陽電子の標準状態におけるこれらパラメータを求めるためには、以下の4式を利用することができる。
電流0において、電圧Voc0。
電流Isc0において電圧0。
電流Ipm0において電圧Vpm0。
電流Ipm0、電圧Vpm0において電力が最大(停留値)。
しかし、上記のとおり、パラメータが5個あるため、ずべてを決定することはできない。そこで、Rsh=∞またはRs=0とおき、残りの4パラメータを決定することで、問題を解決することができる。
アレイ電圧算出部3は、太陽電池モジュールMD11、太陽電池モジュールMD12、太陽電池モジュールMD21、及び太陽電池モジュールMD22の短絡電流Iscとして“5.4A”、最大出力動作点電流Ipmとして“5.0A”、開放電圧Vocとして“50V”、及び最大出力動作点電圧Vpmとして“42V”とを受信し、これらの値を用いて特性方程式を解き、日射強度1kW/mにおける太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24のIVカーブを算出する。図7及び図8は太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24のIVカーブを示す図である。図7の曲線aは、日射強度1kW/mにおけるアレイ電圧算出部3により算出された太陽電池クラスタCL11及び太陽電池クラスタCL12のIVカーブを示し、図8の曲線bは、日射強度1kW/mにおけるアレイ電圧算出部3により算出された太陽電池クラスタCL13、太陽電池クラスタCL14、及び太陽電池クラスタCL21〜24のIVカーブを示す。
次に、アレイ電圧算出部3は、日射強度受信部2によって受信された実際の日射強度に基づく太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24のIVカーブを算出する。ここでは、太陽電池クラスタCL11及び太陽電池クラスタCL12は影となっていて、日射強度受信部2は太陽電池クラスタCL11及び太陽電池クラスタCL12の日射強度が0.1kW/m、太陽電池クラスタCL13、太陽電池クラスタCL14、及び太陽電池クラスタCL21〜太陽電池クラスタCL24の日射強度が0.8kW/mとして受信したとする。
すなわち、アレイ電圧算出部3は、特性方程式の短絡電流に関するパラメータに対して日射強度比を乗じることで、当該日射強度における太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24のIVカーブを算出する。図7の曲線a’は、日射強度0.1kW/mにおけるアレイ電圧算出部3により算出された太陽電池クラスタCL11及び太陽電池クラスタCL12のIVカーブを示し、図8の曲線b’は、日射強度0.8kW/mにおけるアレイ電圧算出部3により算出された太陽電池クラスタCL13、太陽電池クラスタCL14、及び太陽電池クラスタCL21〜24のIVカーブを示す図である。
さらに、アレイ電圧算出部3は、図7の曲線a’及び図8の曲線b’が示す太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24のIVカーブを、太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2内で合成することで、太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2のIVカーブを算出する。なお、合成する際には、例えば電流が負の値になる場合は電流の値を“0”にする等、バイパスダイオードの効果を考慮して合成する。
次に、アレイ電圧算出部3は、太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2のIVカーブを合成することで、太陽電池アレイAR1のIVカーブを算出する。なお、合成する際には、例えば電圧が負の値になる場合は電圧の値を“0”にする等、逆流防止ダイオードの効果を考慮して合成する。図9は、アレイ電圧算出部3によって算出された太陽電池アレイAR1のIVカーブを示す図である。図9の曲線cは、太陽電池アレイAR1における電圧と電流の関係(連続IVカーブ)を示し、図9の曲線dは曲線cから導かれた、太陽電池アレイAR1における電圧と電力の関係(連続PVカーブ)を示している。次に、アレイ電圧算出部3は、図9の曲線dより、太陽電池アレイAR1の最大発電量が得られる時の電圧であるアレイ電圧を求める。ここで、アレイ電圧算出部3はアレイ電圧として75.008Vを算出する。
その後、ストリング電流算出部4は、アレイ電圧算出部3によって算出された太陽電池ストリングST1のストリングIVカーブ及び太陽電池ストリングST2のストリングIVカーブにおける、アレイ電圧算出部3によって算出されたアレイ電圧75.008V時の電流を、それぞれ太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2ストリング電流として算出する。ここで、ストリング電流算出部4は太陽電池ストリングST1のストリング電流として0.490Aを算出し、太陽電池ストリングST2のストリング電流として3.976Aを算出する。
次に、予測電圧算出部5は、アレイ電圧算出部3によって算出された太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24のクラスタ連続IVカーブにおける、ストリング電流算出部4によって算出された太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2のストリング電流時の電圧を、それぞれ太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の予測電圧として算出する。ここで、予測電圧算出部5は、太陽電池クラスタCL11及び太陽電池クラスタCL12の予測電圧を15.363V、太陽電池クラスタCL13及び太陽電池クラスタCL14の予測電圧を22.141V、太陽電池クラスタCL21〜太陽電池クラスタCL24の予測電圧を18.752Vとして算出する。
そして、予測発電量算出部6は、ストリング電流算出部4によって算出された太陽電池ストリングST1及び太陽電池ストリングST2のストリング電流と、予測電圧算出部5によって算出された太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の予測電圧とを乗じることで、太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の予測発電量を算出する。ここで、予測発電量算出部6は太陽電池クラスタCL11及び太陽電池クラスタCL12の予測発電量を7.525V、太陽電池クラスタCL13及び太陽電池クラスタCL14の予測電圧を10.845V、太陽電池クラスタCL21〜太陽電池クラスタCL24の予測電圧を74.559Vとして算出する。
(クラスタの状態の表示)
表示部7は、太陽電池アレイを構成する太陽電池ストリング構成要素の状態を、実際の太陽電池アレイ内における太陽電池ストリング構成要素の物理的な位置に対応するように出力装置55に表示する。また、表示部7は、予測発電量算出部6によって算出された太陽電池ストリング構成要素の予測発電量に基づく数値または図形を太陽電池ストリング構成要素の状態として出力装置55に表示する。また、表示部7は、日射強度受信部2によって受信された日射強度に基づく数値または図形を当該太陽電池ストリング構成要素の状態として太陽電池ストリング構成要素の予測発電量に基づく数値または図形とあわせて出力装置55に表示してもよい。
図10(a)は、太陽電池アレイにおける実際の日射状態を示す図である。図10(a)の5つの列がそれぞれ太陽電池ストリングを示す。各太陽電池ストリングは8つの丸で構成されており、一つの丸が太陽電池クラスタに対応する。つまり、図10(a)の太陽電池アレイは、8つの太陽電池クラスタが電気的に直列に接続されて1つの太陽電池ストリングを構成し、そのように構成された5つの太陽電池ストリングが電気的に並列に接続されて1つの太陽電池アレイを構成している。また、図10(a)において太陽電池クラスタに対応する丸は、その太陽電池クラスタにおける日射状態を示しており、白丸は日向、黒丸は日陰を示している。つまり、図10(a)において、右上の太陽電池クラスタのみ日陰となっており、その他の太陽電池クラスタは日向となっている。
図10(b)または図10(c)は、図10(a)の状況下の太陽電池アレイにおける太陽電池クラスタのとりえる発電状態を示す。図10(b)は、図10(a)の状況において、太陽電池アレイが電流を維持した時の発電状態を示し、図10(c)は、図10(a)の状況において、太陽電池アレイが電圧を維持した時の発電状態を示している。図10(b)及び図10(c)における四角は図10(a)における丸が示す太陽電池クラスタに対応しており、その物理的な位置も対応している。また、図10(a)における太陽電池クラスタ同士の接続関係と図10(b)及び図10(c)における太陽電池クラスタ同士の接続関係とは対応しており、太陽電池ストリング及び太陽電池アレイの物理的な構成についても図10(a)と図10(b)及び図10(c)とは対応している。
図10(b)及び図10(c)において太陽電池クラスタに対応する四角は、その太陽電池クラスタにおける発電量を示しており、白い四角はその太陽電池クラスタが出力可能な100%の発電量を示し、黒い四角は0%の発電量を示す。図10(b)における上から1列目の太陽電池ストリングにおいて、右上の太陽電池クラスタは日陰なので発電量が0%の黒い四角で示されており、その他の太陽電池クラスタは発電量が100%の白い四角で示されている。図10(b)は太陽電池アレイが電流を維持した時の状態であり、上から1列目以外の太陽電池ストリングにおける太陽電池クラスタは、電流を維持するために白い四角の7/8倍である87.5%の発電量となり、発電量が87.5%に減少していることが斜線入りの四角で示されている。
一方、図10(c)では、太陽電池アレイが電圧を維持した時の状態であり、この場合、上から1列目の太陽電池ストリングは発電できず、残りの太陽電池ストリングにおける太陽電池クラスタが100%の発電量となることを示している。この場合、太陽電池アレイの電流は4/5倍程度となる。
図10(b)と図10(c)とを比べた場合、太陽電池アレイとして発電量が多いのは図10(b)の状態である。従って表示部7は、太陽電池アレイが図10(a)の状況の場合、図10(b)に示す図を出力装置55に表示する。図10(b)では、表示部7によって太陽電池クラスタの予測発電量に基づく図形が表示されているが、予測発電量に基づく数値を表示してもよいし、さらに日射強度に基づく数値または図形を、対応する箇所に表示してもよい。
図10(a)において上から1列目の太陽電池ストリングのうち、右から2つの太陽電池クラスタが日陰になった状態を図11(a)に示す。また図11(a)に示す状況下での太陽電池アレイにおける太陽電池クラスタのとりえる発電状態を図11(b)または図11(c)に示す。図11(b)は、図11(a)の状況において、太陽電池アレイが電流を維持した時の発電状態を示し、図11(c)は、図11(a)の状況において、太陽電池アレイが電圧を維持した時の発電状態を示している。
図11(b)の場合、斜線入りの四角の発電量は白い四角の6/8倍となり、図11(c)の場合、電流は図10(c)と同じく4/5倍程度となる。図11(b)と図11(c)とを比べた場合、太陽電池アレイとして発電量が多いのは図11(c)の状態である。そこで、表示部7は、太陽電池アレイが図11(a)の状況の場合、図11(c)に示す図を出力装置55に表示する。
(処理の流れ)
次に、予測発電量算出装置1の処理について説明する。図12は、予測発電量算出装置1の処理を示すフローチャートである。
まず、日射強度受信部2が、太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の日射強度を受信する(S1、日射強度受信ステップ)。次に、アレイ電圧算出部3が、日射強度に基づいて、太陽電池アレイAR1のアレイ電圧を算出する(S2、アレイ電圧算出ステップ)。次に、ストリング電流算出部4が、日射強度とアレイ電圧とに基づいて、太陽電池ストリングST1及びST2のストリング電流を算出する(S3、ストリング電流算出ステップ)。次に、予測電圧算出部5が、日射強度に基づいて、太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の予測電圧を算出する(S4、予測電圧算出ステップ)。次に、予測発電量算出部6が、ストリング電流と予測電圧とに基づいて、太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の予測発電量を算出する(S5、予測発電量算出ステップ)。次に、表示部7が、予測発電量に基づいて、太陽電池クラスタCL11〜14、及び太陽電池クラスタCL21〜24の状態を出力装置55に表示する(S6)。
(発電量計算における留意点)
予測発電量の計算は、各太陽電池の設置方位、各太陽電池に落ちる影の影響を考慮して行うことが好ましい。これらを考慮しないと、太陽電池ストリング構成要素への日射強度を正確に計算できないため、予測発電量を正確に評価できない恐れがある。具体的には、設置方位、影を考慮して、太陽電池ストリング構成要素のIVカーブを計算する。
太陽電池アレイの発電量、太陽電池ストリング構成要素の予測発電量の計算は、瞬時値から長くても2時間単位で行うことが好ましい。これより長い時間単位で計算を行うと、その間に太陽電池ストリング構成要素の日射強度および各太陽電池ストリング構成要素間の日射強度の相対値が変化してしまうため、予測発電量を正確に計算できない恐れがある。太陽電池アレイの発電量、各太陽電池ストリング構成要素の予測発電量を、2時間を超えて計算、表示する場合は、目的とする時間帯を、2時間以下の複数の時間帯に分割して、各時間帯ごとに太陽電池アレイの発電量、各太陽電池ストリング構成要素の予測発電量を計算し、それらを積算することによって目的とする時間帯全体に関する計算、表示を行うことが好ましい。
(IVカーブの計算方法の別の形態)
太陽電池ストリング構成要素のIVカーブを計算する方法として、「連続IVカーブ」として計算する方法と「矩形IVカーブ」として計算する方法について説明してきた。しかし、本発明はこれら2法に限定されるものではない。
動作状況における太陽電池ストリング構成要素の短絡電流をIsc、開放電圧をVoc、最大出力動作点電流をIpm、最大出力動作点電圧をVpmとしたとき、矩形IVカーブを計算する手法においては、IVカーブを以下の3点を直線で連結することでIVカーブを近似するものである。
第1点:電圧=0、電流=Ipm
第2点:電圧=Vpm、電流=Ipm
第3点:電圧=Vpm、電流=0
上記3点の代わりに、以下の3点を直線で連結することによってIVカーブを近似する方法を、「連続IVカーブ」、「矩形IVカーブ」に続く第3の方法として例示することができる。
第1点:電圧=0、電流=Isc
第2点:電圧=Vpm、電流=Ipm
第3点:電圧=Voc、電流=0
また、滑らかな関数によってIVカーブを近似する方法として挙げた「連続IVカーブ」を計算する方法では、特性方程式に基づいて太陽電池ストリング構成要素のIVカーブを決定する際に、パラメータを4個に減じるため、シリーズ抵抗Rsを0と置くか、またはシャント抵抗Rshを∞と置くかの何れかの近似を行っていた。これ以外の方法として、指数関数の係数aを以下の式で決定し、Rsh、Rsの両者を含む滑らかな関数でIVカーブを近似する方法を例示することができる。
a=q/(nd×k×Tb)
q:電気素量
nd:ダイオード因子(シリコン太陽電池では1)
k:ボルツマン定数
Tb:太陽電池の絶対温度
1…予測発電量算出装置、2…日射強度受信部、3…アレイ電圧算出部、4…ストリング電流算出部、5…予測電圧算出部、6…予測発電量算出部、7…表示部。

Claims (7)

  1. 太陽光を受光して発電する太陽電池ストリング構成要素が電気的に直列に接続されて構成される太陽電池ストリングを、電気的に並列に接続して構成される太陽電池アレイについて、前記太陽電池ストリング構成要素の予測発電量を算出する予測発電量算出装置であって、
    前記太陽電池ストリング構成要素の日射強度を受信する日射強度受信手段と、
    前記日射強度受信手段によって受信された前記日射強度に基づいて、前記太陽電池アレイの最大発電量が得られる時の前記太陽電池アレイの電圧であるアレイ電圧を算出するアレイ電圧算出手段と、
    前記アレイ電圧算出手段によって算出された前記アレイ電圧における前記太陽電池ストリングの電流であるストリング電流を算出するストリング電流算出手段と、
    前記ストリング電流における前記太陽電池ストリング構成要素の予測される電圧である予測電圧を算出する予測電圧算出手段と、
    前記ストリング電流算出手段によって算出された前記ストリング電流と、前記予測電圧算出手段によって算出された前記予測電圧とに基づいて、前記太陽電池ストリング構成要素の予測発電量を算出する予測発電量算出手段と、
    を備えることを特徴とする予測発電量算出装置。
  2. 前記アレイ電圧算出手段は、
    前記日射強度受信手段によって受信された前記日射強度に基づいて、前記太陽電池ストリング構成要素が出力可能な電流及び電圧を算出し、
    算出された前記太陽電池ストリング構成要素が出力可能な電流及び電圧に基づいて、前記太陽電池ストリングが出力可能な電流及び電圧を算出し、
    算出された前記太陽電池ストリングが出力可能な電流及び電圧に基づいて、前記太陽電池アレイが出力可能な電流及び電圧を算出し、
    算出された前記太陽電池アレイが出力可能な電流及び電圧に基づいて、前記アレイ電圧を特定し、
    前記ストリング電流算出手段は、前記アレイ電圧算出手段によって算出された前記太陽電池ストリングが出力可能な電流及び電圧と、前記アレイ電圧算出手段によって算出された前記アレイ電圧とに基づいて、前記ストリング電流を特定し、
    前記予測電圧算出手段は、前記アレイ電圧算出手段によって算出された前記太陽電池ストリング構成要素が出力可能な最大電圧と、前記アレイ電圧とに基づいて、前記予測電圧を算出する、
    ことを特徴とする請求項1記載の予測発電量算出装置。
  3. 前記予測電圧算出手段は、
    前記アレイ電圧算出手段によって算出された前記太陽電池ストリング構成要素が出力可能な最大電圧を、前記太陽電池ストリング構成要素の電圧であるストリング要素最大電圧とし、
    前記ストリング要素最大電圧に基づいて、前記ストリング電流における前記太陽電池ストリングの最大電圧であるストリング最大電圧を算出し、
    前記ストリング要素最大電圧に対して、前記アレイ電圧算出手段によって算出された前記アレイ電圧の、算出された前記ストリング最大電圧に対する比率である電圧維持率を乗じることで、前記予測電圧を算出する、
    ことを特徴とする請求項2記載の予測発電量算出装置。
  4. 前記アレイ電圧算出手段は、
    前記日射強度受信手段によって受信された前記日射強度に基づいて、前記太陽電池ストリング構成要素の出力可能な電流及び電圧を算出し、
    算出された前記太陽電池ストリング構成要素の出力可能な電流及び電圧に基づいて、前記太陽電池ストリングの出力可能な電流及び電圧を算出し、
    算出された前記太陽電池ストリングの出力可能な電流及び電圧に基づいて、前記太陽電池アレイの出力可能な電流及び電圧を算出し、
    算出された前記太陽電池アレイの出力可能な電流及び電圧に基づいて、前記アレイ電圧を算出し、
    前記ストリング電流算出手段は、前記アレイ電圧算出手段によって算出された前記太陽電池ストリングの出力可能な電流及び電圧と、前記アレイ電圧算出手段によって算出された前記アレイ電圧とに基づいて、前記ストリング電流を算出し、
    前記予測電圧算出手段は、前記アレイ電圧算出手段によって算出された前記太陽電池ストリング構成要素の出力可能な電流及び電圧と、前記ストリング電流算出手段によって算出された前記ストリング電流とに基づいて、前記予測電圧を算出する、
    ことを特徴とする請求項1記載の予測発電量算出装置。
  5. 前記太陽電池アレイを構成する前記太陽電池ストリング構成要素の状態を、実際の前記太陽電池アレイ内における前記太陽電池ストリング構成要素の物理的な位置に対応するように表示する表示手段をさらに備え、
    前記表示手段は、前記予測発電量算出手段によって算出された前記太陽電池ストリング構成要素の前記予測発電量に基づく数値または図形を当該太陽電池ストリング構成要素の状態として表示する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の予測発電量算出装置。
  6. 前記表示手段は、前記日射強度受信手段によって受信された日射強度に基づく数値または図形を当該太陽電池ストリング構成要素の状態として当該太陽電池ストリング構成要素の前記予測発電量に基づく数値または図形とあわせて表示する、
    ことを特徴とする請求項5記載の予測発電量算出装置。
  7. 太陽光を受光して発電する太陽電池ストリング構成要素が電気的に直列に接続されて構成される太陽電池ストリングを、電気的に並列に接続して構成される太陽電池アレイについて、前記太陽電池ストリング構成要素の予測発電量を算出する予測発電量算出装置が、前記太陽電池ストリング構成要素の日射強度を受信する日射強度受信ステップと、
    前記予測発電量算出装置が、前記日射強度受信ステップにおいて受信された前記日射強度に基づいて、前記太陽電池アレイの最大発電量が得られる時の前記太陽電池アレイの電圧であるアレイ電圧を算出するアレイ電圧算出ステップと、
    前記予測発電量算出装置が、前記アレイ電圧算出ステップにおいて算出された前記アレイ電圧における前記太陽電池ストリングの電流であるストリング電流を算出するストリング電流算出ステップと、
    前記予測発電量算出装置が、前記ストリング電流における前記太陽電池ストリング構成要素の予測される電圧である予測電圧を算出する予測電圧算出ステップと、
    前記予測発電量算出装置が、前記ストリング電流算出ステップにおいて算出された前記ストリング電流と、前記予測電圧算出ステップにおいて算出された前記予測電圧とに基づいて、前記太陽電池ストリング構成要素の予測発電量を算出する予測発電量算出ステップと、
    を含む予測発電量算出方法。
JP2010148056A 2010-06-29 2010-06-29 予測発電量算出装置及び予測発電量算出方法 Expired - Fee Related JP5450285B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010148056A JP5450285B2 (ja) 2010-06-29 2010-06-29 予測発電量算出装置及び予測発電量算出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010148056A JP5450285B2 (ja) 2010-06-29 2010-06-29 予測発電量算出装置及び予測発電量算出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012015199A JP2012015199A (ja) 2012-01-19
JP5450285B2 true JP5450285B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=45601315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010148056A Expired - Fee Related JP5450285B2 (ja) 2010-06-29 2010-06-29 予測発電量算出装置及び予測発電量算出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5450285B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104361406A (zh) * 2014-10-31 2015-02-18 许继集团有限公司 一种光伏电站可利用太阳能发电量预测方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6087253B2 (ja) * 2013-09-26 2017-03-01 三菱電機株式会社 発電量予測方法および発電量予測装置、太陽光発電システム
KR101466687B1 (ko) 2013-12-17 2014-12-01 전자부품연구원 어레이 타입 회로 모델을 이용한 박막태양전지 모듈의 수명예측방법
KR20210032748A (ko) * 2019-09-17 2021-03-25 엘지전자 주식회사 솔라셀 테스트 장치 및 이를 구비하는 태양광 시스템

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104361406A (zh) * 2014-10-31 2015-02-18 许继集团有限公司 一种光伏电站可利用太阳能发电量预测方法
CN104361406B (zh) * 2014-10-31 2017-11-21 许继集团有限公司 一种光伏电站可利用太阳能发电量预测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012015199A (ja) 2012-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Sundararaj et al. CCGPA‐MPPT: Cauchy preferential crossover‐based global pollination algorithm for MPPT in photovoltaic system
Satpathy et al. Power and mismatch losses mitigation by a fixed electrical reconfiguration technique for partially shaded photovoltaic arrays
Bana et al. Experimental investigation on power output of different photovoltaic array configurations under uniform and partial shading scenarios
Zahboune et al. Optimal hybrid renewable energy design in autonomous system using Modified Electric System Cascade Analysis and Homer software
Bayod-Rújula et al. A novel MPPT method for PV systems with irradiance measurement
US20210036521A1 (en) Method and Regulating Device for Regulating an Electrical Power Transfer
Gupta et al. Sensitivity and reliability models of a PV system connected to grid
Reinoso et al. Simulation of photovoltaic centrals with dynamic shading
US20170222441A1 (en) Maximum power point tracking device and evaluation method for photovoltaic module
Aly et al. Assessment of reactive power contribution of photovoltaic energy systems on voltage profile and stability of distribution systems
US20140005845A1 (en) System and method for design and optimization of grid connected photovoltaic power plant with multiple photovoltaic module technologies
Parlak FPGA based new MPPT (maximum power point tracking) method for PV (photovoltaic) array system operating partially shaded conditions
AU2011200198A1 (en) Model-based power estimation of photovoltaic power generation system
TWI595744B (zh) 太陽能板發電異常測試方法及其系統
Aronescu et al. Design optimization of photovoltaic solar fields-insight and methodology
JP5450285B2 (ja) 予測発電量算出装置及び予測発電量算出方法
Hernandez et al. Predicting the behavior of a grid-connected photovoltaic system from measurements of solar radiation and ambient temperature
CN114548778A (zh) 一种太阳能光伏发电站的设计方法及系统
Papaioannou et al. Mathematical and graphical approach for maximum power point modelling
US20220376499A1 (en) System and method for load and source forecasting for increasing electrical grid component longevity
Kumar et al. Performance comparison of building integrated multi-wattage photovoltaic generators mounted vertically and horizontally
EP2624094A1 (en) Method and arrangement in connection with photovoltaic power generator composed of series-connected photovoltaic modules
CN110521077B (zh) 具有逆变器输入电压控制的电源系统
Ali et al. Analysis on inverter selection for domestic rooftop solar photovoltaic system deployment
Atlam An experimental and modelling study of a photovoltaic/proton-exchange membrane electrolyser system

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121114

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees